JP3870104B2 - 給紙装置及びこれを備えた記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体上にインクを吐出し、記録を行うインクジェット記録装置に関し、詳しくは、プリンタ、複写機、コンピュータ、あるいはワープロ等の情報処理機器に用いられるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、通常、画像記録部にシートを供給する給紙装置を備えている。そして、このような給紙装置としては、例えばシート積載手段のシート送り出し方向下流側端部に斜面部材を設け、この斜面部材により、シート給送手段によって送り出されるシートに当接してシートを1枚ずつ分離する構成がある。
【0003】
図22は、このような斜面部材によりシートを分離する方式を用いた従来の給紙装置の概略構成を示すものである。図22において、215はシート給送手段である給紙ローラ、214は一端部に給紙ローラ215を回転自在に保持するとともにアーム軸214aにより回動自在に保持されている給紙アームである。
【0004】
また、210はシートである記録紙Pを積載するシート積載手段である給紙カセット、219は給紙ローラ215の回転により送り出された記録紙Pに当接して記録紙Pを分離するための斜面部材である。この斜面部材219は、給紙カセット210のシート送り出し方向下流側端部に設けられている。
【0005】
そして、給紙ローラ215によって送り出された最上位の記録紙P1は、斜面部材219により分離され、シート搬送通路Rを通過して不図示の画像記録部に搬送される。なお、このとき給紙ローラ215により送り出されたシートP1が斜面部材219に沿って上方に向きを変えながらシート搬送通路Rに進入して行くよう、斜面部材219の高さは高いほうが望ましい。
【0006】
ところで、このような従来の給紙装置及びこれを備えた記録装置において、給紙カセット210は装置本体に着脱自在に装着される構成である。給紙カセット210を着脱する際、給紙ローラ215が給紙カセット210と接触すると、給紙ローラ215及び給紙カセット210が破損する場合がある。このため、給紙カセット210の高さを制限する必要があり、斜面部材219の高さも制限される。
【0007】
また、シートが積載されるシート積載部と、シート積載部に積載されたシートをシート搬送方向の下流側に送り出すシート給送部と、シート積載部の下流側に配されシート給送部より送り出されたシートを分離するシート分離部と、シート積載部から送り出されたシートの搬送方向を転換して案内するシート方向転換経路と、を備える給紙装置がある。
【0008】
シート給送部は、シート積載部のシートを送り出しながらシート分離部に押し当てて、シートを1枚ずつ分離してシート方向転換経路に送り込む。シート方向転換経路は、シートを例えばUターンに案内して画像記録部に案内する。
【0009】
シートをUターン搬送するのは、シート積載部の上方に画像記録部を配設して、記録部の横方向の寸法を短くし、記録装置の設置面積を小さくして小スペース化に対応するためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように斜面部材219の高さを制限すると、給紙カセット210に積載されたシートPの枚数が少ないときには給紙ローラ215により送り出されたシートP1は斜面部材219に沿って上方に向きを変えながらシート搬送経路Rに進入して行くが、シートPの枚数が多いときには、シートPは斜面部材219に当接してもあまり向きを変えないためシート搬送経路Rを構成するガイド220に急な角度で当接してしまう。
【0011】
そして、このようにシートPがガイド220に急な角度で当接すると、シートを送り出すことができなくなったり、シートPの先端が折れたりするなどの問題があった。
【0012】
また、前述のようにシートをUターン搬送すると、給紙装置の高さが高くなり、記録装置の高さも高くなってしまうという問題があった。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、給紙ローラと接触することなく給紙カセットを着脱できるとともに、先端が折れたりすることなく確実にシートを給送することのできる給紙装置及びこれを備えた記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
また、高さの低い給紙装置及びこれを備えた記録装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る給紙装置の一態様は、装置本体に着脱自在に配され、シートを積載するためのシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給紙ローラと、前記シート積載手段のシート送り方向に対して下流側に配され、前記給紙ローラにより送り出されるシートに当接して該シートを分離する複数の斜面部材と、を備える給紙装置であって、前記複数の斜面部材のうち前記給紙ローラに対応する位置に配される斜面部材の高さを、他の斜面部材の高さよりも低くすることを特徴とする。
【0016】
また、シートを積載するためのシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給送ローラと、前記シート積載手段のシート送り方向に対して下流側端部に配され、前記給紙ローラにより送り出されるシートに当接して該シートを分離する斜面部材と、前記給紙ローラにより給送されたシートを反転する反転ローラと、を備える装置であって、前記反転ローラは複数のローラ部を備え、シート幅方向において前記複数のローラ部はそれぞれ前記複数の斜面部材の間に配されることを特徴とする。
【0017】
以上の構成によれば、給紙ローラと接触することなく給紙カセットを着脱できるとともに、先端が折れたりすることなく確実にシートを給送することのできる給紙装置及びこれを備えた記録装置を提供できる。
【0018】
また、高さの低い給紙装置及びこれを備えた記録装置を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の実施の形態に係る給紙装置を備えた記録装置の一例であるインクジェットプリンタの斜視図である。
【0021】
同図において、1はインクジェットプリンタ、1Aはプリンタ本体(以下、本体という)、3Aは画像記録部である。画像記録部3Aは、記録ヘッド3と、記録ヘッド3を搭載するためのキャリア2とを備えている。
【0022】
記録ヘッド3は、シートPに対向した面の副走査方向に不図示の複数のノズル列を持ち、ノズル列ごとに異なる色のインクを吐出するよう構成される。記録ヘッド3には各色のノズル列に対してインクタンク4より供給チューブ5を介してインクが供給される。また、キャリア2は、本体1Aのフレーム6に両端部が固定され、互いに平行に配置されたガイドシャフト7とガイドレール8に沿って摺動可能に支持されている。
【0023】
そして、このキャリア2を往復移動させながら記録ヘッド3よりシートPに向けてインクを吐出することにより、シート上に画像が記録される。なお、このキャリア2は不図示のベルト駆動装置とモータとにより往復移動される。
【0024】
図2はインクジェットプリンタ1の概略構成を示す断面図である。図2において、1Bは給紙装置である。給紙装置1Bは、本体1Aに着脱自在に装着されたシート積載手段である給紙カセット10と、給紙カセット10に積載されたシートPを送り出すシート給送手段である給紙ローラ15と、を備えている。
【0025】
ここで、給紙カセット10は、シート送り出し方向下流側端部に給紙ローラ115の回転により送り出されたシートPに当接してシートPを分離するための斜面部材である分離板19を設けている。
【0026】
また、給紙ローラ15は、給紙カセット10の上方に設けられ、給紙ローラ15よりも上流側に位置している支点14aにより回動自在に支持されている支持部材であるアーム14に回転自在に、かつ給紙カセット10に積載されたシートPに接離可能に保持されている。
【0027】
そして、画像記録の際には、給紙ローラ15の自重とアーム14の下方への回動により、給紙ローラ15は給紙カセット10に積載されたシートPの最上部のシートP1に当接する。そして、給紙ローラ15は、図3に示すプーリ16、ベルト17及びギア18を介して伝達される不図示の駆動源からの駆動により回転する。
【0028】
また、図2において、9は搬送ローラ、24はUターンローラ、23はUターンローラ24に対向する位置に設けられたローラガイドである。給紙ローラ15の回転により送り出されたシートP1は、このUターンローラ24とローラガイド23との間に形成されたシート搬送通路Rを通過して搬送ローラ9に向けて搬送される。
【0029】
次に、このような構成のインクジェットプリンタ1の画像記録動作について説明する。
【0030】
まず給紙ローラ15の自重とアーム14の下方への回動により、給紙ローラ15が給紙カセット10に積載されたシートPの最上位のシートP1に当接する。そして、この状態で給紙ローラ15が回転すると、シートPが送り出される。そして、分離板19により最上位のシートP1のみ分離され(斜面分離)、分離板19に当接しながらローラガイド23まで搬送される。
【0031】
最上位のシートP1は、シート搬送通路Rに進入し、Uターンローラ24の回転により搬送ローラ9とピンチローラ12とのニップ部に導かれる。シートP1は、搬送ローラ9及びピンチローラ12に挟まれた状態で記録ヘッド3と対向する記録位置に設けられたプラテン25まで搬送される。
【0032】
次に、このようにプラテン25に搬送されたシートP1に対し、キャリア2に搭載された記録ヘッド3による記録動作が開始される。記録ヘッド3による1走査分の記録が終了すると、一旦記録動作を中断し、プラテン21上に位置するシートP1を搬送ローラ9にて所定量だけ搬送する。そして、再びキャリア2をガイドシャフト7に沿って移動させながら次の1走査分の記録を行う。このようにしてプラテン25上で順次記録ヘッド3による記録が行われた後、シートは排紙ローラ11aと排紙拍車11bによりカセットカバー13上に排紙される。
【0033】
なお、図1において、11はヘッド回復手段である。ヘッド回復手段11は、キャリア2が移動範囲の一端付近に設けられたホームポジションに移動した際、記録ヘッド3と対向する位置に設けられている。そして、このヘッド回復手段11を待機中、記録動作前後、もしくは1行毎の記録の合間に作動させ、記録ヘッド3に対してキャッピング、吸引、ワイピング等の動作を行わせることにより、記録ヘッド3の目詰まり等を防止して記録ヘッド3の性能を保持している。
【0034】
ところで、シートPが給紙ローラ15の回転により、分離板19に当接してから当接を解除されるまで、シートPは分離板19の抵抗を少なからず受ける。このため、分離板19は表面の摩擦抵抗が少なく、また表面粗さが安定しているSUS板等の板金部材により形成するのが好ましい。
【0035】
本実施の形態においては、給送するシートPのサイズに応じた位置に分離板19を複数設けることにより、異なるサイズのシートPを確実に分離できる構成としている。また、図4に示すように、これら分離板19のうち給紙ローラ15に対応する分離板(以下、第1分離板という)19aは、給紙カセット10を本体1Aに着脱する際に給紙ローラ15と当接することがないように、他の分離板(以下、第2分離板という)19bに比べて低くしている。
【0036】
そして、このように第1分離板19aの高さを給紙ローラ15と当接することのない高さとすることにより、給紙カセット10の着脱時において、給紙カセット10及び給紙ローラ15が破損するのを防ぐことができる。
【0037】
さらに、このように第1分離板19aの高さを給紙ローラ15と当接することのない高さとすることにより、第2分離板19bの高さの制限を無くすことができる。これにより、第2分離板19bの高さを、給紙カセット10に積載されたシートPが多い場合でも、給紙ローラ15により送り出されたシートPが上方に向きを変えながらシート搬送通路Rに進入することができるような高さとすることができる。
【0038】
一方、給紙カセット10の側壁10aのシート送り出し方向先端部には、給紙カセット10を装着する際、アーム14を介して給紙ローラ15を第1分離板19aと当接することのない位置に移動させた後、給紙カセット10に積載されたシート材Pの最上面に当接する位置に移動するための移動手段であるガイド部30を有している。なお、このガイド部30により、給紙ローラ15は給紙カセット10を引き出す際にも第1分離板19aと当接することのない位置に移動するようになっている。
【0039】
ここで、このガイド部30は、給紙カセット10を装着する際、アーム14に当接してアーム14を上方に回動させる先端当接部30aと、上方に回動したアーム14を下方より支持してアーム14の上方に回動した状態を保持する保持面30bと、給紙ローラ15がシートPに当接するようアーム14を下方に回動させる凹部30cとを備えている。
【0040】
次に、このように構成された給紙カセット10の本体1Aに着脱動作について説明する。
【0041】
まず、給紙カセット10の装着動作について説明する。
【0042】
給紙カセット10の装着は、給紙カセット10を本体1Aに挿入することにより行われる。挿入された給紙カセット10がアーム14に当接するまでは、図5に示すように、アーム14は自重により給紙ローラ15とともに下方位置にある。なお、このときアーム14は必要以上に下降しないように不図示のストッパにより保持されている。
【0043】
そして、シートPが積載された給紙カセット10を装置側に挿入すると、図6に示すように、給紙カセット10のガイド部30の先端当接部30aがアーム14に当接し、これによりアーム14は支点軸14aを中心として矢印方向に回動する。
【0044】
次に、図7に示すように、アーム14はガイド部30の保持面30bにより下方より支持されて回動状態を維持し、さらに給紙カセット10を押し込むとアーム14はやがて凹部30cに到達し、この後凹部30cに沿ってアーム14が下降する。
【0045】
なお、このガイド30bの凹部30cは、このようなアーム14の下降及び後述する給紙カセット10の引き抜きの際のアーム14の上昇がスムーズに行われるような角度の斜面を有している。そして、このようにアーム14が下降すると、図8に示すように、給紙ローラ15が給紙カセット10に積載されたシート材Pの最上面に当接する。
【0046】
ここで、このように給紙カセット10を押し込むとき、給紙ローラ15に対応する第1分離板19aは、第2分離板19bに比べて低くなっているので、給紙ローラ15が第1分離板19aに当接することはない。
【0047】
また、このように給紙カセット10を装着した後、給紙ローラ15によりシートを送り出す際、第2分離板19bは給紙カセット10に積載されたシートPが多いときでも、給紙ローラ15により給紙されたシートPが上方に向きを変えながらシート搬送通路Rに進入することができるような高さを有している。そのため、ローラガイド20に急な角度で当接することはない。これにより、シートを送り出すことができなくなったり、シートPの先端が折れたりするのを防止することができる。
【0048】
次に給紙カセット10の取り外し動作について説明する。
【0049】
給紙カセット10を取り外す場合は、まず給紙カセット10を本体手前側に引き出す。このように給紙カセット10を引き出すと、図9に示すように、アーム14がガイド部30の凹部30cの斜面に沿って上方に回動する。
【0050】
この後、さらに給紙カセット10を引き出すと、図7と同様にアーム14は保持面30bにより下方より支持されて回動状態を維持する。そしてガイド部30の先端当接部30aがアーム14に到達すると、アーム14は支点軸14aを中心として下方に回動する。
【0051】
なお、このように給紙カセット10を取り出すときにも、第1分離板19aは、第2分離板19bに比べて低くなっているので給紙ローラ15が第1分離板19aに当接することはない。
【0052】
なお、これまでの説明においては、分離板19は、分離に必要な箇所に設けるようにしていたが、本発明はこれに限らず第1及び第2分離板19a,19bを一体的に設けても良い。
【0053】
〔第2の実施の形態〕
図10は本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置を備えた記録装置の一例であるインクジェットプリンタの断面図である。
【0054】
インクジェットプリンタ150は、給紙カセット120内から1枚ずつ分離して送り出したシートPをシート方向転換経路によって反転(方向転換)し、記録ヘッド101と対向する位置に搬送する。そして、記録ヘッド101によりシートPに画像を記録し、画像が記録されたシートPをカセットカバー123上に排出する。なお、シートPは、普通紙、厚紙、樹脂製シートなどがある。
【0055】
最初にインクジェットプリンタ150の全体構成と動作を概略説明する。
【0056】
給紙カセット120はシートPを積載する。スイングアーム112は、回動端に回転可能に配した給紙ローラ111をカセット120に積載された最上位のシートPと当接させるために上下方向に回動する。図10において、スイングアーム112及び給紙ローラ111は重なって見えるため、片方のみ示す。
【0057】
スイングアーム112は、給紙ローラ111にかかる荷重を適切にするために、バネ113によって付勢力を軽減している。つまり、給紙ローラ111は、給紙カセット120に積載されたシートPに給紙ローラ111の自重よりも軽い力で当接し、図中矢印方向に回転してシートPを給紙カセット120から下流側に送り出す。また、給紙ローラ112は、ユーザによってカセットカバー123より手差しされたシートも下流側に送り出す。
【0058】
分離板117は、給紙カセット120の下流端部に下端よりも上端がシート搬送方向の下流側に傾いて設けられ、給紙ローラ111によって送り出されるシートPを斜め上方に案内する。分離板117は、シートPが複数枚重なっている場合には、シートを斜め上方に案内しながら1枚ずつ分離してシート方向転換経路に配された反転ローラ109に搬送する。
【0059】
分離パッド119は、シートPを分離するために配されている。後端ガイド126は、給紙カセット120に積載されたシートを揃えるために配されている。サイドガイド127は、給紙カセット120に積載されたシートを給紙カセット120の側壁に押し当ててシートPの幅方向(シートPの搬送方向と交差する方向)を整合するために配されている。給紙カセット120の下方には、2段目の給紙カセット120bが配設されている。反転ローラ109は給紙カセット120から送り出されたシートPを画像記録部に向けて搬送する。ローラガイド110は、反転ローラ109とともにシートPを案内する。PEセンサ130は、搬送されたシートPの先端および後端を検出する。
【0060】
キャリッジ102は、記録ヘッド(記録手段)101を搭載してキャリッジ軸121、122に沿って往復移動する。搬送ローラ103と、搬送ローラ103に従動して回転するピンチローラ104とで、シートPを挟持して搬送する。プラテン108は、記録ヘッド101に対してシートPを平行に支持する。排紙ローラ105と、排紙ローラ105に従動して回転する拍車106とで、シートPを挟持して排出する。
【0061】
排紙部155のフラッパ107は、記録中にシートPを水平に保持して、記録終了後にシートPをカセットカバー123上に排出する。カセットカバー123は給紙カセット120の蓋としても機能する。
【0062】
画像が記録されたシートが積載されていない状態では、カセットカバー123は手指しトレイとして機能する。カセットカバー123の下流側端部には、手差しガイド124が設けられている。手差しガイド124は、手差しシートを給紙ローラ111に案内する。手差しガイド124は、カセットカバー123にシートPが排出されるときにじゃまにならず、給紙カセット120の積載枚数に関係なく手差しシートを給紙ローラに案内するために、撓むことが可能な厚みの薄い樹脂製のシートで形成されている。手差しガイド124の先端部には、分離パッド125が設けられている。分離パッド125を設けることにより、手差しガイド124に複数枚のシートを積載しても最後のシートまで確実に分離することができる。
【0063】
次に、インクジェットプリンタ150の動作について説明する。図10において、給紙ローラ111は、図11に示す給紙モータ131により図10の矢印方向に回転し、給紙カセット120に積載されたシートPを図10の矢印方向へ送り出す。
【0064】
図11において、給紙モータ131は矢印方向に回転して、給紙モータギア132、アイドラギア133を介してスイングアームギア134を矢印方向に回転させる。スイングアームギア134には、スイングアームギア134とほぼ同径のプーリ151が同軸に一体に設けられている。給紙ローラ111にも給紙プーリ135が同軸に一体に設けられている。プーリ151、135には伝達ベルト136が巻きつけられている。スイングアームギア134の回転力は、プーリ151、135と伝達ベルト136によって給紙ローラ111に伝達される。
【0065】
給紙ローラ111の回転によって、給紙カセット120に積載されたシートPは、分離板117に案内されて、反転ローラ119に搬送される。給紙ローラ111は、さらに回転して、シートPをローラガイド110に沿わせて搬送する。
【0066】
図12において、搬送モータ137は、図中矢印方向へ回転することによって、搬送モータギア138が同じ方向へ回転し、伝達ベルト141を図中矢印方向に回転させる。伝達ベルト141は、搬送ローラ103および搬送ギア142と同軸に配された搬送プーリ139と、排紙ローラ105と同軸に配された排紙プーリ140とを図中矢印方向に回転させる。それにより搬送ギア142も図中矢印方向に回転する。
【0067】
搬送ギア142はワンウェイギア143を図中矢印方向に回転させて、反転ローラ144と同軸に配された反転ローラギア144を図中矢印方向に回転させる。ワンウェイギア143は図中矢印方向の回転力を反転ローラギア144に伝達するが、逆方向の回転力は伝達しないよう構成されている。これは、反転ローラ109に巻き付いたシートPを取り除くためである。すなわち、反転ローラ109に巻き付いたシートPは、搬送ローラ105とピンチローラ106との間から引き抜くことができる。ユーザが搬送ローラ105側からシートPを引っ張る力と、反転ローラ109のゴムなどの摩擦部材の摩擦によって、反転ローラ109が回転して反転ローラ109に巻き付いたシートを取り除くことができる。
【0068】
図10において、給紙モータ131によって給紙ローラ111が回転すると同時に、搬送モータ137によって搬送ローラ103と反転ローラ109が回転する。搬送されたシートPの先端がPEセンサ130で検知されることにより、シートPの搬送位置が求められる。先端の位置を検知されたシートPは、給紙ローラ111の回転によってさらに搬送されて、ローラガイド110および反転ローラ109の隙間を通過しながら反転して、記録面が上側になる。
【0069】
反転ローラ109には、シートPに対して摩擦係数の高い反転ローラゴムが設けられている。シートPが厚紙等のコシの強いシートである場合、シートはシートのコシにより部分的に反転ローラゴムに押し付けられることにより発生する搬送力によって搬送される。
【0070】
給紙ローラ111によりシートPがPEセンサ130を通過して搬送ローラ103の近くまで搬送されると、搬送モータ137は回転を停止する。すると、搬送ローラ103および反転ローラ109も回転を停止する。その後、給紙ローラ111が所定量回転することにより、シートPは搬送ローラ103とピンチローラ104とのニップに突き当たり、先端の斜行を補正する。
【0071】
また、上述したように反転ローラ109は一方向にしか回転を伝達しないワンウェイギア143によって図中矢印方向にだけ回転を伝達する。このため、厚紙等のコシの強いシートを、給紙ローラ111の回転によって搬送ローラ103とピンチローラ104とのニップに突き当てる場合、コシの強いシートと反転ローラゴムとの摩擦により反転ローラ109が無負荷で回転する。それにより、厚紙等のコシの強いシートを搬送するときの搬送力を大きくする必要がない。
【0072】
搬送ローラ103とピンチローラ104とによりシートPを所定量搬送した後、給紙ローラ111の駆動を停止する。なお、反転ローラ109の搬送量は搬送ローラ103の搬送量よりも若干多く設定されている。この構成により、シートにバックテンションが生じず、高精度に画像を記録することができる。
【0073】
本実施形態のインクジェットプリンタ150において記録可能なシートPのサイズは、この時点でシートPの後端が給紙ローラ111よりも上流に位置する長さのシートである。すなわち、搬送ローラ103とピンチローラ104のニップ部から給紙ローラ111までの搬送距離を、記録可能なシートの長さよりも短くしている。例えば、葉書を長手方向に搬送して画像を記録できるように、搬送ローラ103から給紙ローラ111までの搬送距離を葉書の長手方向の長さ148mmより短い約140mm程度に設定している。また、反転ローラ109の直径を約40mmないし約50mmに設定している。これは、葉書を反転させた後に葉書がカールしない最小寸法である。
【0074】
図11において、給紙プーリ135はワンウェイ構造になっており、図中矢印方向への回転を給紙ローラ111に伝達するが、反対方向への回転は伝達しない。図10において、給紙ローラ111の回転が終了した後は、搬送ローラ103の回転によりシートPは搬送される。このとき、給紙ローラ111は、ワンウェイ構造の給紙プーリ135によって、図中矢印方向の回転がほぼ無負荷状態になっているため、シートPに引っ張られて空転する。
【0075】
ピンチローラ104は、その中心が搬送ローラ103の中心よりやや下流側にずれた位置に配設されている。このため、シートPはピンチローラ104によってプラテン108に押し付けられる方向に搬送される。キャリッジ102に搭載された記録ヘッド101がキャリッジ軸121、122に沿って移動することにより、シートPに画像を記録する。排紙ローラ105の搬送量は、搬送ローラ103の搬送量よりも若干多めに設定している。この構成により、プラテン108上のシートPは弛むことがない。
【0076】
記録ヘッド101により画像が記録されたシートPは、フラッパ107により水平に保たれた状態で搬送される。排紙ローラ105および拍車106により搬送されたシートPは、フラッパ107を傾けることによってフラッパ107の上面からカセットカバー123上に排出される。これによって、インクジェットプリンタ150の記録動作が完了する。
【0077】
以上の記録動作の説明は上段の給紙カセット120からシートPを供給する説明であるが、下段の給紙カセット120bに積載されたシートも同様にして画像が記録されて排出される。下段の給紙カセット120bの構造は上段の給紙カセット120の構造とほぼ同一なので、相違点のみ説明する。
【0078】
下段の給紙カセット120bに積載されたシートPは、分離板117により分離され、下段ガイド部129およびローラガイド110に沿って搬送される。搬送されたシートPの先端がPEセンサ130で検知されることにより、シートPの搬送位置が求められる。その後、記録ヘッド101によりシートに画像が記録される。
【0079】
下段の給紙カセット120bにおいて使用可能なシートPのサイズは、上段の給紙カセット120と同様に、搬送ローラ103とピンチローラ104のニップ部から給紙ローラ101までの距離よりも長いサイズのシートになる。
【0080】
図13に示すように、下段ガイド部129とローラガイド110の間に中間ローラ146と従動ローラ147を設け、不図示の駆動モータにより中間ローラ146を回転させることによってシートPを搬送してもよい。この構成の場合、記録可能なシートPは、搬送ローラ103とピンチローラ104のニップ部から中間ローラ146までの距離よりも長いサイズのシートである。また、中間ローラ146を設けることにより、下段カセットを複数設けることができる。
【0081】
次に、手差し給紙を説明する。図10において、不図示の手差しレバーを作動させると、手差しレバーと連動してスイングアーム112が給紙カセット120に積載されたシートから離間する。これにより、手差しシートの先端を給紙ローラ111よりも下流側にセットできる。手差しするシートのセット位置が分かるように、シートのサイズ毎に手差しするシートの後端位置がカセットカバー123にマークされている。
【0082】
手差しするシートPは、手差しガイド124の上面に装填される。複数枚のシートPがセットされても、手差しガイド124に設けられた分離パッド125により1枚ずつ分離されて給紙される。手差しするシートPを手差しガイド124の上面にセットした後、不図示の手差しレバーを元の位置に戻すことにより手差しレバーと連動したスイングアーム112がシートの方向へ回動する。手差しのためにセットされたシートPは、給紙カセット120に積載されたシートPの上に追加された状態になっているため、給紙カセット120に積載されたシートと同様な動作によって給紙される。手差しのためにセットされたシートがすべて給紙されると、給紙カセット120に積載されたシートPが給紙される。
【0083】
次に、図14は、給紙カセット120、給紙ローラ111a、111b、および反転ローラ109の位置関係を示した斜視図である。図15は、給紙ローラ111a、111b、分離板117、反転ローラ109、および各種サイズのシートの位置関係を示した平面図である。
【0084】
本実施形態のインクジェットプリンタ150は、シートの積載、搬送、排出のすべてにおいて、シートの幅方向の一方の側部を基準としている。具体的には、図10のインクジェットプリンタ50の断面図において手前側を基準にしている。図14において、給紙カセット120に積載されたシートは手前側の側壁120aを基準にして積載される。
【0085】
反転ローラ109は、シートの幅方向において分離板117の間に配設されている。これにより、給紙装置の高さを低くでき、インクジェットプリンタ150の高さも低くできる。
【0086】
シート幅方向に対して基準側に配された第1の給紙ローラ111aは、長手方向に搬送するようセットした葉書の短辺の中心に対応する位置に配設してある。これにより、小サイズのシートであっても確実に給紙することができる。一方、第2の給紙ローラ111bは、第1の給紙ローラ111aとともにB5サイズのシートの中心振り分け位置に配設してある。これにより、大サイズのシートであっても確実に給紙することができる。また、分離板117は、シート幅方向において、給紙ローラ111a、111bに対応した位置に配設されている。これにより、分離板117の間に配設された反転ローラ109によりシートが撓むことがあっても、分離板117に接触して撓むことがない部位に給紙ローラ111a、111bを当接することができ、シートを確実に給紙することができる。また、各サイズのシートの両端近傍に対応した位置にも分離板117は配設されている。これにより、様々なサイズのシートを確実に給紙することができる。
【0087】
また、給紙ローラ111は、断面方向から見て反転ローラ109とオーバーラップして配されている。これにより、給紙装置の高さを低くすることができ、かつ、シートを確実に給紙することができる。
【0088】
図16は搬送ローラ103、ピンチローラ104、反転ローラ109、およびローラガイド110の位置関係を示した斜視図である。図17はローラガイド110の位置決め部分を示すため、一部省略したインクジェットプリンタ150の断面図である。
【0089】
図16、図17に示すように、ローラガイド110は、シートの搬送方向を反転する湾曲部110eを有している。ピンチローラ104は、ローラガイド110の湾曲部110eの下流側端部に嵌合され、回転自在に支持される。図10に示すように、ローラガイド110の湾曲部110eは、キャリッジシャーシ149に固定されたピンチローラばね148によって、搬送ローラ103側に付勢されている。これにより、ピンチローラ104は搬送ローラ103に圧接される。ローラガイド110の湾曲部110eは、ピンチローラばね148の押圧力により弾性変形できる弾性を備えている。
【0090】
ローラガイド110に突設されたボス110bは、キャリッジシャーシ149の穴に係合することにより、搬送ローラ103に対するピンチローラ104の位置決めを行う。ローラガイド110のボス110bとキャリッジシャーシ49との間には隙間があり、搬送ローラ103とピンチローラ104とのニップ部にシートPが進入したとき、ピンチローラ104が上方に移動できる。
【0091】
ローラガイド110は、さらに反転ローラ109の中心と同じ高さの位置と、その位置より下方でありローラガイド110の上流端の位置とにボス110c、110dを有している。位置決めボス110c、110dは、インクジェットプリンタ150の側板の穴に係合することにより、ローラガイド110を側板に位置決めする。湾曲部110eの曲率中心は、反転ローラ109の中心とほぼ一致している。すなわち、反転ローラ109の中心と同じ高さに位置決めボス110cを設けることにより、ローラガイド110がピンチローラばね148に押圧されても位置決めボス110cを基点にしてローラガイド110の約上半分が撓んで、反転ローラ109とローラガイド110との隙間をほぼ一定に保持することができる。仮に、位置決めボス110cが設けられていないと、ローラガイド110全体が撓んでしまい反転ローラ109とローラガイド110との隙間を所定の値にすることができない。
【0092】
ローラガイド110は、上流端からピンチローラ104が配される位置まで1つの部材で形成されて、内面には継ぎ目がない。これにより、シートはローラガイド110に引っ掛かることなく円滑に搬送され、傷を受けることがない。また、ローラガイド110は、弾性を有する部材で形成されているが、上半分を撓ませやすくし、下半分を撓みにくい剛体にするため、下半分の外面には上下方向に沿ったリブ153が複数本突設してある。
【0093】
図18は、シート排出部の構成を示す斜視図である。図19は、カセットにカセットカバーを重ねたときの外観斜視図である。図20は、シート排出部の正面図である。
【0094】
シート排出部は、排紙ローラ105と拍車106とによって搬送された記録済みのシートを、フラッパ107により落下させ、側部を整合してカセットカバー123上に積載する。フラッパ107は、搬送されたシートPの幅方向に対して一方の側部Paを支持した後、支持を解除する。前述したように、本実施形態のインクジェットプリンタ150は、シートの積載、搬送、排出のすべてにおいて、シートの幅方向の一方の側部を基準としている。カセットカバー123に排出されるシートは、カセットカバー123の手前側の基準壁156を基準にして積載される。
【0095】
フラッパ107はシートの基準側に配設されて、不図示のフラッパモータの駆動によりピン107aを中心にして上下方向に傾動する。カセットカバー123には、高さの異なる整列リブ157、158がシートの排出方向とほぼ平行に配列してある。そして、基準壁158に近い側の第1の整列リブ157が遠い側の第2の整列リブ158よりも上端を低く形成されている。
【0096】
図19に示すように、第1の整列リブ157は、葉書の短辺の長さをやや超えた位置であり、A5サイズのシートの短辺の長さの(2/3)以上の位置に配されている。第2の整列リブ158は、B5サイズのシートの短辺の長さよりをやや超えた位置であり、A4サイズの短辺の長さの(2/3)以上の位置に配されている。
【0097】
排紙ローラ105と拍車106、フラッパ107により水平に保持されているシートPの幅が基準壁156と第2の整列リブ158との間隔より広いと、そのシートPは第2の整列リブ158に支持される。シートPの幅が基準壁156と第2の整列リブ158との間隔より狭く、かつ基準壁156と第1の整列リブ157との間隔より広いと、そのシートPは第2の整列リブ158の側面により幅方向の位置を規制される。さらに、シートPの幅が基準壁156と第1の整列リブ157との間隔より狭いと、そのシートPは第1の整列リブ157の側面により幅方向の位置を規制される。
【0098】
次に、不図示のフラッパモータの回転によってフラッパ107を下げる。すると、シートPの基準側の側部Paがカセットカバー23上に落下して、シート全体がカセットカバー123に積載される。
【0099】
上述のように、第1の整列リブ157の高さが第2の整列リブ158の高さよりも低くなっている。そのため、シートがA4サイズの場合、シートは整列リブ157、158の上端を横滑りして基準壁156に当接する。シートがB5サイズの場合、シートは第2の整列リブ158の側面に突き当たり整列した状態になる。シートがA5サイズの場合、シートは第1の整列リブ157の上端を横滑りして基準壁56に当接する。シートがハガキの場合、シートは第1の整列リブ157の側面に突き当たり整列した状態になる。その後、後続のシートも同様にして整列して積載される。なお、整列リブの数は2つに限定されず、3つ以上配してもよい。
【0100】
以上説明したように、本実施形態のシート排出部は、カセットカバー123にシートを落下させて、高さの異なる整列リブ157、158で支持して、シートを基準壁156で受け止める構成であるため、インクが乾かないうちにシート同士を重ねることがなく、シートに記録された画像に損傷を与えるようなことがない。また、シート同士が擦れてめくれるようなことがなく、シートの側部の整合性を高めることができる。さらに、図20に示すように、シートが整列リブ157、158に支持されるため、シートPの下面とカセットカバー123との間に生じる空間Aに指先を入れて、シートをカセットカバー123から容易に取り出すことができる。また、カセットカバー123からシートPを手差ししやすいように、整列リブ157、158の上流側に傾斜面157a、158aを形成している。
【0101】
なお、図21に示すように、カセットカバーに整列リブを配する代わりに、カセットカバー160に基準壁161に近づくにしたがって低くなる傾斜面160aを形成してもよい。この場合には、シートのサイズに関係なく、シート全体を支持することができる。
【0102】
また、上述の実施形態は、記録ヘッドを主走査方向に移動させるシリアルタイプの記録装置に、本発明を適用した構成となっている。しかし、本発明は、記録シートの幅方向の全域に渡って延在する記録ヘッドを用いて、記録シートを連続的に搬送しつつ、記録ヘッドによって画像を記録するフルラインタイプの記録装置に対しても適用することができる。
【0103】
また、上述の実施形態は、インクジェット方式のうち、いわゆるBJ方式の記録ヘッドを用いた例について説明した。しかし、本発明は、このような記録ヘッドの記録方式によらず、種々の記録方式に適用できる。記録ヘッドの記録方式としては、例えば、BJ方式以外に、ピエゾ方式のものでもよく、また、インクジェット方式でなく、熱転写方式等、種々の記録素子を備えた方式の記録ヘッドも用いることができる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給紙ローラにより給紙されたシートを分離する複数の斜面部材のうち、給紙ローラと対応する位置の斜面部材の高さを他の斜面部材よりも低くするため、シート積載手段を装置本体に対して着脱する際に斜面部材と給紙ローラが接触することがない。また、他の斜面部材を高くすることができるので、シートの先端が折れたりすることなく確実にシートを給送することができる。
【0105】
また、給紙ローラにより給送されたシートを反転する反転ローラを備え、シート幅方向において反転ローラの複数のローラ部をそれぞれ斜面部材の間に配したため、装置の高さを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備えた記録装置の一例であるインクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】上記インクジェットプリンタの概略構成を示す断面図である。
【図3】上記給紙装置のカセットの構成を示す斜視図である。
【図4】上記給紙装置のカセットの構成を示す斜視図である。
【図5】上記給紙カセットがアームに当接する前の状態を示す図である。
【図6】上記給紙カセットの先端がアームに当接したときの状態を示す図である。
【図7】上記給紙カセットによりアームが支持されている状態を示す図である。
【図8】上記給紙カセットが装着されたときの状態を示す図である。
【図9】上記給紙カセットの引出しが開始されたときの状態を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンタの断面図である。
【図11】給紙ローラの駆動系を説明する図である。
【図12】搬送ローラ、排紙ローラ、および反転ローラの駆動系を説明する図である。
【図13】中間ローラを備えたインクジェットプリンタの断面図である。
【図14】カセット、給紙ローラ、および反転ローラの位置関係を示す斜視図である。
【図15】給紙ローラ、分離板、反転ローラ、およびシートの位置関係を示した平面図である。
【図16】搬送ローラ、ピンチローラ、反転ローラ、およびローラガイドの位置関係を示す斜視図である。
【図17】ローラガイドの位置決め部分を示すため、一部省略したインクジェットプリンタの断面図である。
【図18】シート排出部の構成を示す斜視図である。
【図19】給紙カセットにカセットカバーを重ねたときの外観斜視図である。
【図20】シート排出部の正面図である。
【図21】シート排出部の変形例の正面図である。
【図22】従来の給紙装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
1A プリンタ本体
1B 給紙装置
2 キャリア
3 記録ヘッド
3A 画像記録部
10 給紙カセット
14 アーム
15 給紙ローラ
19 分離板
25 ガイド部
101 記録ヘッド
102 キャリッジ
103 搬送ローラ
104 ピンチローラ
109 反転ローラ
110 ローラガイド
111 給紙ローラ
112 スイングアーム
117 分離板
120 給紙カセット
150 インクジェットプリンタ

Claims (10)

  1. 装置本体に着脱自在に配され、シートを積載するためのシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給紙ローラと、
    前記シート積載手段のシート送り方向に対して下流側に配され、前記給紙ローラにより送り出されるシートに当接して該シートを分離する複数の斜面部材と、
    を備える記録装置であって、
    前記複数の斜面部材のうち前記給紙ローラに対応する位置に配される斜面部材の高さを、他の斜面部材の高さよりも低くすることを特徴とする記録装置。
  2. 前記シート積載手段を装置本体に着脱する際に、前記給紙ローラに対応する位置に配される斜面部材と前記給紙ローラは接触しないことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記給紙ローラを回動自在に支持する支持部材と、前記シート積載手段を装置本体に着脱する際に前記支持部材を回動させる移動手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記シート積載手段を装置本体に装着する際に、前記移動手段は前記支持部材を介して前記給紙ローラを前記斜面部材から離間させた後、前記シート積載手段に積載されたシートと当接可能な位置に移動させることを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. シートを積載するためのシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給紙ローラと、
    前記シート積載手段のシート送り方向に対して下流側端部に配され、前記給紙ローラにより送り出されるシートに当接して該シートを分離する複数の斜面部材と、
    前記給紙ローラにより給送されたシートを反転する反転ローラと、
    を備える記録装置であって、
    前記反転ローラは複数のローラ部を備え、シート幅方向において前記複数のローラ部はそれぞれ前記複数の斜面部材の間に配されることを特徴とする給紙装置。
  6. 前記給紙ローラのローラ部は前記斜面部材と対応する位置に配されることを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記給紙ローラは複数のローラ部を備え、前記複数のローラ部のうち第1のローラ部は、葉書を長手方向に搬送するときの葉書の短辺の中心に対応する位置に配設されることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記複数のローラ部のうち第2のローラ部は、前記第1のローラ部とともにB5サイズのシートの中心振り分け位置に配設されることを特徴とする請求項7に記載の給紙装置。
  9. 前記シート積載手段はシートの幅方向の一方の側部を基準として複数のサイズのシートを積載することが可能であり、該複数のサイズのシートのそれぞれの端部に対応する位置に斜面部材を備えることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の給紙装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の給紙装置を備え、前記給紙装置より給送されたシートに記録を行うことを特徴とする記録装置。
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