JP2006160497A - 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置 - Google Patents

給紙装置及びそれを用いた情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006160497A
JP2006160497A JP2004357394A JP2004357394A JP2006160497A JP 2006160497 A JP2006160497 A JP 2006160497A JP 2004357394 A JP2004357394 A JP 2004357394A JP 2004357394 A JP2004357394 A JP 2004357394A JP 2006160497 A JP2006160497 A JP 2006160497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
retard roller
paper
sheet
retard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004357394A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Honma
亮 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004357394A priority Critical patent/JP2006160497A/ja
Publication of JP2006160497A publication Critical patent/JP2006160497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 非分離搬送時にリタードローラを搬送ローラから離れる方向に後退変位させる構造を備えつつ、分離搬送時にはリタードローラが搬送ローラから極端に離間して搬送力が低下することのない良好な給紙装置及びそれを用いた情報処理装置を提供する。
【解決手段】 給紙装置200は、積層収容された用紙35を下流の円弧状搬送部40で1枚ずつ分離搬送する為、押し戻す方向の力を付与しつつ搬送ローラ39との間に用紙35を挟むリタードローラ60と、リタードローラ60を搬送ローラ39に押圧付勢するリタードローラホルダ61と、非分離搬送時に押圧付勢力に抗してリタードローラホルダ61を変位させる解放用回動部材70と、を備える。分離搬送時にリタードローラ60が所定以上後退変位させられると、リタードローラホルダ61のストッパ部63が、解放用回動部材70の突き当て部77に当接してリタードローラ60の後退変位を阻止する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、用紙収容部に積層収容された複数枚の用紙を1枚ずつ分離して給紙する給紙装置及びそれを用いた情報処理装置に関する。
スキャナー、プリンター、複写機、或いはファクシミリ等の情報処理装置には、装置本体に着脱自在に装着した給紙カセット等の用紙収容部に積層収容された複数枚の用紙を1枚ずつ分離搬送する給紙装置を備えたものがある。
この種の給紙装置においては、複数枚の用紙を搬送する(以下、重送と云う)ことを防止する機構として、リタードローラによる用紙分離装置が用いられている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このようなリタードローラを用いた用紙分離装置は、用紙収容部に積層収容された用紙を給紙ローラで給送して、この給送された用紙に前記用紙の搬送を妨げる方向の力を付与しつつ、搬送ローラ(リタード駆動ローラ)との間のニップ部に挟むことで、用紙を一枚ずつ分離して装置本体下流の用紙搬送部へと分離搬送するようになっている。
即ち、搬送ローラが用紙を搬送する方向に回転駆動されると、バネ部材によりそれに圧接されると共にトルクリミッタを介してリタードローラ軸に回転自在に支持されたリタードローラも連れ回りする。
そして、搬送ローラとリタードローラとのニップ部に用紙が1枚のみ挟持されると、トルクリミッタによりリタードローラも搬送ローラと共に用紙を搬送する方向に連れ回り、用紙の搬送を行う。
しかし、搬送ローラとリタードローラとのニップ部に複数枚の用紙が挟持されると、リタードローラがトルクリミッタの働きにより回転しなくなり、最上層の用紙のみが搬送ローラによって分離搬送され、他の用紙はトルクリミッタの制動作用によって停止され、重送が阻止されるようになっている。
ところで、このような用紙分離装置においては、分離搬送される用紙には、重送防止の為に常時、リタードローラからの摩擦力による負荷が加えられるので、用紙搬送速度の安定性の面からは好ましくない。
即ち、下流の用紙搬送部へ搬送中の用紙に摩擦力による負荷を加えると、時間的に均一な摩擦力が働かないために、用紙の搬送速度に振動を生じることがある。また、用紙の後端がリタードローラを通過した瞬間に、用紙に加わる負荷が急激に減少するために、用紙の搬送速度が急激に速くなる(所謂、すっぽ抜け現象が生じる)。
このような用紙の搬送速度の不均一性は、スキャナー等の画像読取装置においては、読み込み画像の歪み(画像ムラや画像ブレ)を生じ、プリンターやファクシミリ等の画像形成装置においては印字歪みを生じる。
そこで、従来の給紙装置においては、搬送された用紙の先端において、重送してきた他の用紙の分離が終了した後に、リタードローラを用紙から離して、下流の用紙搬送部への用紙搬送中にはリタードローラから用紙への負荷を遮断するリタードローラ退避機構を備えた給紙装置も知られている。
特開平3−128835号公報 特開2001−26329号公報
しかしながら、上述したようなリタードローラを用いた用紙分離装置を備えた従来の給紙装置では、複数枚又は厚い用紙が搬送ローラとリタードローラとのニップ部に突入した場合、搬送ローラにリタードローラを圧接しているバネ部材の押し付け加重が用紙の腰に負けてしまい、リタードローラがバネ部材の付勢力に抗して大きく後退することがある。
そこで、複数枚の用紙が搬送ローラとリタードローラとのニップ部に挟持されて詰まり状態となったり、厚い用紙がニップ部に突入してリタードローラを後退させることによって搬送ローラに対する押し付け加重が無くなり、搬送力が極端に小さくなったりする事によって、給紙不良となるという問題があった。
一方、用紙の分離終了後(用紙に対する情報処理前)にリタードローラを搬送される用紙から離すことで、下流の用紙搬送部へ搬送中の用紙にリタードローラから余分な負荷が加わらないように遮断するリタードローラ退避機構を備えた給紙装置においては、リタードローラを搬送ローラから離れる方向に後退変位させる必要があり、例えば装置本体に設けた係止部等によりリタードローラの後退変位を規制することは困難である。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、非分離搬送時にリタードローラを搬送ローラから離れる方向に後退変位させる構造を備えつつ、分離搬送時にはリタードローラが搬送ローラから極端に離間して搬送力が低下することのない良好な給紙装置及びそれを用いた情報処理装置を提供することである。
本発明の上記目的は、用紙収容部に積層収容された複数枚の用紙を下流の用紙搬送部に搬送する為に回転駆動される搬送ローラと、前記用紙に前記用紙の搬送を妨げる方向の力を付与しつつ、前記搬送ローラとの間に挟むことで、前記用紙を1枚ずつ分離して下流の用紙搬送部に分離搬送するリタードローラと、装置本体に回動自在に支持され、回動側端部に回転自在に支持した前記リタードローラを前記搬送ローラに押圧付勢するリタードローラホルダと、非分離搬送時に前記リタードローラホルダを押圧付勢して前記リタードローラを前記搬送ローラから離れる方向に変位させる解放用回動部材と、を備えており、分離搬送時に前記リタードローラが前記搬送ローラから離れる方向に所定以上後退変位させられると、前記リタードローラホルダに設けたストッパ部が、前記解放用回動部材の突き当て部に当接して前記リタードローラの後退変位を阻止することを特徴とする給紙装置により達成される。
上記構成の給紙装置によれば、非分離搬送時には、解放用回動部材がリタードローラホルダを押圧付勢してリタードローラを搬送ローラから離れる方向に変位させるので、下流の用紙搬送部への用紙搬送中には、リタードローラから用紙への負荷を遮断することができる。
また、分離搬送時には、ニップ部に突入した用紙の腰に負けたリタードローラが、搬送ローラから離れる方向に所定以上後退変位させられると、リタードローラホルダに設けたストッパ部が、解放用回動部材の突き当て部に当接して前記リタードローラの後退変位を阻止するので、リタードローラが極端に後退変位して分離搬送力を失うことも防げる。
更に、非分離搬送時には、前記突き当て部が前記ストッパ部と干渉しない位置まで前記解放用回動部材が回動した後、該解放用回動部材は前記リタードローラホルダを押圧付勢してリタードローラを搬送ローラから離れる方向に変位させることができるので、前記突き当て部と前記ストッパ部が干渉して解放用回動部材の回動動作に支障をきたすこともない。
尚、上記構成の給紙装置において、前記ストッパ部が前記突き当て部に当接した際、前記リタードローラを前記搬送ローラへ接近させる方向に前記解放用回動部材が回動付勢されることが望ましい。
このような構成によれば、リタードローラホルダのストッパ部が解放用回動部材の突き当て部に当たった時に、該解放用回動部材に作用する回転モーメントは、リタードローラを搬送ローラへ接近させる方向となり、前記突き当て部がストッパ部から逃げる方向に解放用回動部材が回転させられることはないので、ストッパ部は突き当て部に確実に当接してリタードローラの後退変位を阻止することができる。
また、上記構成の給紙装置において、前記用紙収容部に積層収容された用紙の端部を前記搬送ローラと前記リタードローラとのニップ部に移動させる給紙ローラを備えることが望ましい。
このような構成によれば、用紙収容部に積層収容された用紙の端部を確実に搬送ローラとリタードローラとのニップ部に移動させることができ、リタードローラは重送された用紙の分離を良好に行うことができる。
又、上記構成の給紙装置において、前記解放用回動部材は、前記ニップ部へ2枚以上の前記用紙が移動した場合に、搬送されなかった前記用紙を前記用紙収容部に押し戻すことができる紙戻し部を備えたことが望ましい。
このような構成によれば、ニップ部へ2枚以上の用紙が移動させられた際、搬送されなかった用紙を用紙収容部に戻すことができる。また、解放用回動部材の回動動作に連動して搬送されなかった用紙を用紙収容部に押し戻すことができ、構造が簡単になる。
更に、本発明の上記目的は、上記構成の給紙装置と、該給紙装置から送り出された前記用紙に所望の情報を形成する、若しくは前記用紙の情報を読み取る情報処理部と、を備えたことを特徴とする情報処理装置により達成される。
上記構成の情報処理装置によれば、分離搬送時には、リタードローラが極端に後退変位して分離搬送力を失うことを防止できると共に、非分離搬送時には、下流の用紙搬送部への用紙搬送中のリタードローラから用紙への負荷を遮断して用紙の搬送速度を均一にできる。
上述した本発明の給紙装置及びそれを用いた情報処理装置によれば、下流の用紙搬送部への用紙搬送中には、解放用回動部材によってリタードローラから用紙への負荷を遮断することができる。また、分離搬送時には、リタードローラホルダに設けたストッパ部が、解放用回動部材の突き当て部に当接してリタードローラの後退変位を阻止するので、リタードローラが極端に後退変位して分離搬送力を失うことも防げる。
従って、非分離搬送時にリタードローラを搬送ローラから離れる方向に後退変位させる構造を備えつつ、分離搬送時にはリタードローラが搬送ローラから極端に離間して搬送力が低下することのない良好な給紙装置及びそれを用いた情報処理装置を提供できる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る給紙装置及びそれを用いた情報処理装置を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る情報処理装置の前面側外観斜視図、図2は図1に示した情報処理装置の後面側外観斜視図、図3は図1に示した情報処理装置の給紙装置を表す要部拡大側面図、図4は図3に示した給紙装置の用紙分離装置を表す縦断面図、図5は図4に示した用紙分離装置の外観斜視図、図6は図5に示した用紙分離装置の分解斜視図である。
尚、本発明に係る情報処理装置としては、例えばプリンター、複写機、或いはファクシミリ等が挙げられる。本実施形態では、情報処理装置として図1に示すプリンター100を例に説明するが、本発明に係る給紙装置は、複写機或いはファクシミリ等の種々の情報処理装置に応用することができる。
本実施形態に係るプリンター100は、図1及び図2に示すように、装置本体21が、上部筺体23と下部筺体25とに大別して構成される。上部筺体23の前面左右には、インジケータ等の表示部27や電源スイッチ等の操作部29が配設されている。下部筺体25にはカセット着脱部31が開口され、このカセット着脱部31には給紙カセット33が着脱自在に挿着される。
装置本体21の内部には、図3に示すように、用紙収容部である給紙カセット33に積層収容されている用紙35を一枚ずつ送り出す給紙装置200と、この給紙装置200が送り出した用紙35を円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部40と、この円弧状搬送部40から搬送されてきた用紙35を記録位置に挟持搬送するスマップローラ対41,43と、このスマップローラ対41,43の用紙搬送方向下流側の水平搬送部において、用紙35上に文字や図形等の画像を記録する情報処理部としての画像記録部45と、画像記録部45によって印刷が済んだ用紙35を装置前面の排紙トレイ30に排出する排出搬送機構47と、が組み込まれている。
そこで、これら装置本体21内の給紙カセット33、円弧状搬送部40、スマップローラ対41,43、排出搬送機構47及び排紙トレイ30は、前面下部の給紙カセット33から一枚ずつ送り出された用紙35を円弧状の搬送経路によって装置前面側に方向転換する略U字状の用紙搬送部を形成している。なお、円弧状搬送部40は、ガイド部38及び複数の搬送ローラ39により構成されている。
装置本体21の後面には、図2に示すように、ガイド部38の後方に位置するケース外壁部が、開閉レバー15のスライド操作による施錠・解錠操作によって開閉可能な開閉カバー16として形成されている。そして、この開閉カバー16の内側には、ガイド部38が一体的に取付けられており、この開閉カバー16を開くことで、円弧状搬送部40を外部に露呈させることができる。
また、本実施形態の給紙装置200は、図3及び図4に示すように、給紙カセット33に積層収容されている用紙35を円弧状搬送部40へと送り出す給紙ユニット49と、この給紙ユニット49が送り出した用紙35を一枚ずつ分離して用紙搬送方向下流の用紙搬送部へと分離搬送する用紙分離装置300と、をその要部に備える。
給紙ユニット49は、短冊板状に形成された給紙レバー51の一方の長辺側が該長辺に沿う回転軸53によって揺動自在に装置本体21に支持される。給紙レバー51の他方の長辺側には、給紙ローラ55が回転自在に支持される。給紙ローラ55は、不図示のプーリ、ベルト、歯車等を介して回転軸53に接続され、不図示の駆動源から回転軸53を介して駆動力が伝達されるようになっている。
また、給紙レバー51は、電源投入状態で不図示の昇降制御機構によって揺動位置が制御され、給紙ローラ55を適宜昇降位置に保持する。すなわち、給紙装置200は、給紙ユニット49の下方向の揺動により、給紙カセット33内の最上層の用紙35に対して給紙ローラ55を接触可能にしている。
この給紙ユニット49は、プリンター100の休止時に、図3に示すように、給紙レバー51が水平に保持されて、給紙ローラ55が給紙カセット33の用紙35から離れた状態となる。そして、プリンター100の給紙時には、回転軸53を中心とする給紙レバー51の下方への回動によって、図4に示すように、給紙ローラ55が給紙カセット33内の用紙35に押し付けられ、給紙ローラ55の回転によって給紙カセット33上の用紙35が傾斜した摩擦バッド57に当接して、その摩擦力と用紙35の腰の強さによって分離されながら、一枚ずつ円弧状搬送部40側へ繰り出される。
そして、給紙カセット33から繰り出された用紙35の端部が、搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部に移動させられ、給紙が済んだ給紙レバー51は、再び図3に示した元の水平位置に戻される。
用紙分離装置300は、図2乃至図6に示すように、給紙カセット33内に積層収容された複数枚の用紙35を円弧状搬送部40に搬送する為に回転駆動される複数の搬送ローラ39と、給送された用紙35に用紙35の搬送を妨げる方向の力を付与しつつ、少なくとも1つの搬送ローラ39との間に挟むことで、用紙35を1枚ずつ分離して下流の円弧状搬送部40に分離搬送するリタードローラ60と、装置本体21に回動自在に支持され、回動側端部に回転自在に支持したリタードローラ60を前記搬送ローラ39に押圧付勢するリタードローラホルダ61と、非分離搬送時にリタードローラホルダ61を押圧付勢してリタードローラ60を搬送ローラ39から離れる方向に変位させる解放用回動部材70と、を備えている。
搬送ローラ39は、図示しない紙送りモータにより駆動される駆動軸50に一体的に取付けられており、従動回転するリタードローラ60とアシストローラ44によって用紙35を挟持しながら円弧状搬送部40に沿って搬送する。
円弧状搬送部40の下側入り口に設けられたリタードローラ60は、トルクリミッタ(図示せず)を介してリタードローラホルダ61のリタードローラ軸に回転自在に支持されている。
図6に示すように、駆動軸50と平行な回動中心軸Xを中心として装置本体21に回動自在に支持されるリタードローラホルダ61は、回動中心軸Xに沿って延びる連結軸部61aと、該連結軸部61aから互いに平行に垂設された一対の支持アーム61b,61bと、これら支持アーム61b,61bの回動方向に沿って突設された係合アーム61cと、を備えている。
各支持アーム61bの外側面には係合突起64が突設されており、係合アーム61cの先端部にはストッパ部63及びバネ掛止部66が形成されている。
このバネ掛止部66には、他端が装置本体21側のバネ掛止部91に掛止された引っ張りコイルバネ80の一端が掛止されており、この引っ張りコイルバネ80によって、常時、支持アーム61b,61bの回動側端部が搬送ローラ39に向かって付勢されている。
これにより、リタードローラホルダ61に支持されたリタードローラ60から搬送ローラ39には、常に一定のニップ圧が加わる。
解放用回動部材70は、駆動軸50と平行な回動中心軸Yを中心として装置本体21に回動自在に支持されており、回動中心軸Yに沿って延びる回動軸部71と、近接配置されるリタードローラホルダ61と回動軸部71の干渉を避ける為に略コ字形状に形成された連結部72と、前記各支持アーム61bの外側面に突設された係合突起64に係合するように回動軸部71から半径方向に延びる一対の揺動アーム74,74と、回動軸部71から互いに平行に垂設された一対の紙戻し部75,75と、回動軸部71の一端部に設けられた従動アーム73と、を備える。
回動軸部71は、一端部に設けられた従動アーム73の係合突起73aが、駆動軸50に連結されたカムホイール(図示せず)のカム溝に沿って従動させられることによって、リタードローラ60より半径方向外方に位置する回動中心軸Yを中心として、該駆動軸50の回転に応じて回動させられる。
図4及び図6に示したように、連結部72の内面は、リタードローラホルダ61に形成されたストッパ部63に対向する突き当て部77とされており、リタードローラ60が搬送ローラ39に対して一定のニップ圧を付与する分離搬送時には、突き当て部77がストッパ部63に対して僅かなクリアランスをもって対向しており、リタードローラ60が搬送ローラ39から離される非分離搬送時には、突き当て部77がストッパ部63と干渉しない位置まで連結部72が回動させられる。
一対の紙戻し部75,75は、回動の際にリタードローラホルダ61の両側においてリタードローラ60と搬送ローラ39とのニップ部を交差するように設定されている。そこで、回動軸部71が図5中反時計回り方向に回動させられると、一対の紙戻し部75,75の下側縁が、重送されてリタードローラ60により分離された用紙35の上端を押し下げる。
又、一対の揺動アーム74,74は、回動軸部71が図5中反時計回り方向に所定角度回動すると、リタードローラホルダ61における各支持アーム61bの係合突起64に当接し、更に回動することによってリタードローラホルダ61を押圧付勢して図5中反時計回り方向に回動させる。そこで、リタードローラホルダ61に支持されたリタードローラ60は、搬送ローラ39から離れる方向に変位させられる。
次に、上記構成を有する給紙装置200の作用を説明する。
図7は図4に示した用紙分離装置の非分離搬送状態を示す縦断面図、図8は図7に示した状態における用紙分離装置の外観斜視図、図9は図4に示した用紙分離装置の動作を説明するための拡大断面図である。
先ず、プリンター100の給紙時には、図4に示すように、図示しない昇降制御機構の水平保持が解除されて給紙レバー51が自重により時計回りに揺動され、給紙ローラ55が用紙35に接触する。この状態で、回転軸53を介して給紙ローラ55が反時計回りに回転駆動されることで、給紙カセット最上層の用紙35が円弧状搬送部40の下側入り口へと送り出される。
この際、リタードローラホルダ61に支持されたリタードローラ60は、引っ張りコイルバネ80の弾性力によって搬送ローラ39の外周面に押圧付勢されており、該リタードローラ60には回転駆動される搬送ローラ39とは反対方向に回転させるトルクが働く。この搬送ローラ39からのトルクは、内蔵したトルクリミッタの限界トルクよりも大きいため、リタードローラ60は搬送ローラ39に追従して搬送ローラ39とは反対方向に回転する。
給紙ローラ55の回転により繰り出された用紙35の先端が、搬送ローラ39とリタードローラ60との間のニップ部に達すると、挟持されて給送される。
この際、複数枚の用紙35が重送された場合、最上部の用紙35は搬送ローラ39に接触して給送される。一方、最下部の用紙35はリタードローラ60に接触する。ここで、最上部の用紙35と最下部の用紙35との間の摩擦力は、内蔵したトルクリミッタの限界トルクよりも小さいため、トルクリミッタの制動作用によりリタードローラ60は搬送ローラ39に追従できず、回転しない。
そこで、最下部の用紙35は最上部の用紙35と分離されてその場に留まり、最上部の用紙35のみが、搬送ローラ39とアシストローラ44に挟持されて搬送ローラ39の下流側に給送され、用紙35の先端部がスマップローラ対41,43まで搬送される。
用紙35の分離終了後(用紙35に対する情報記録前)、図示しないカムホイールに従動させられた回動軸部71が回転し、解放用回動部材70の紙戻し部75が、搬送ローラ39とリタードローラ60との間のニップ部に留まっている用紙35の上端を押し下げて、給紙カセット33内に用紙35を戻す。
解放用回動部材70の回動軸部71が図5中反時計回り方向に所定角度回動すると同時に、一対の揺動アーム74,74がリタードローラホルダ61における各支持アーム61bの係合突起64に当接し、更に回動することによってリタードローラホルダ61を押圧付勢し、図7及び図8に示すように、リタードローラホルダ61の各支持アーム61bを引っ張りコイルバネ80の弾性力に抗して回動させる。そこで、リタードローラホルダ61に支持されたリタードローラ60は、搬送ローラ39から離れる方向に変位させられ、用紙分離装置300が作動しない非分離状態となる。
即ち、本実施形態の給紙装置200によれば、図7に示したように、用紙分離装置300を作動させない非分離搬送時には、解放用回動部材70がリタードローラホルダ61を押圧付勢してリタードローラ60を搬送ローラ39から離れる方向に変位させるので、下流のスマップローラ対41,43により用紙35が記録位置に挟持搬送される際には、リタードローラ60から用紙35への負荷を遮断することができる。
そこで、本実施形態のプリンター100によれば、印字中の用紙35にリタードローラ60の摩擦力による負荷が加わって搬送速度に振動を生じたり、用紙35の後端がリタードローラ60のニップ部を通過した瞬間に、負荷が急激に減少して用紙35の搬送速度が急激に速くなったりすることがなく、印字歪みのない良好な印字が可能となる。
又、図4に示した用紙分離装置300を作動させる分離搬送時には、リタードローラ60が引っ張りコイルバネ80の弾性力に抗して搬送ローラ39から離れる方向に所定以上後退変位させられると、リタードローラホルダ61に設けたストッパ部63が、解放用回動部材70の突き当て部77に当接してリタードローラ60の後退変位を阻止する。
そこで、例えば複数枚の用紙35又は厚い用紙35が、搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部に突入した場合、搬送ローラ39にリタードローラ60を圧接している引っ張りコイルバネ80の押し付け加重が用紙35の腰に負けてしまい、リタードローラ60が搬送ローラ39から極端に退避しようとしても、リタードローラ60は後退変位を阻止される。
従って、複数枚の用紙35が搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部に挟持されて詰まり状態となったり、厚い用紙35がニップ部に突入してリタードローラ60を極端に後退させることによって搬送ローラ39に対する押し付け加重が無くなり、用紙分離装置300の分離搬送力が極端に小さくなったりする事を防止でき、良好な給紙を行うことができる。
また、本実施形態の給紙装置200は、給紙カセット33内に積層収容された用紙35の端部を搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部に移動させる給紙ローラ55を備えているので、給紙カセット33内に積層収容された用紙35の端部を確実に搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部に移動させることができ、リタードローラ60は重送された用紙35の分離を良好に行うことができる。
更に、解放用回動部材70を作動させてリタードローラ60から用紙35への負荷を遮断する非分離搬送時には、図9に想像線で図示したように、連結部72の突き当て部77が、リタードローラホルダ61に設けたストッパ部63と干渉しない位置まで解放用回動部材70が所定角度回動した後、図7及び図8に示したように、該解放用回動部材70はリタードローラホルダ61を押圧付勢してリタードローラ60を搬送ローラ39から離れる方向に変位させることができるので、突き当て部77に対してストッパ部63が僅かなクリアランスしかないにも関わらず、突き当て部77とストッパ部63が干渉して解放用回動部材70の回動動作に支障をきたすこともない。
また、本実施形態に係る解放用回動部材70は、搬送ローラ39とリタードローラ60とのニップ部へ2枚以上の用紙35が移動した場合に、用紙分離装置300に分離されて搬送されなかった用紙35を給紙カセット33内に押し戻すことができる一対の紙戻し部75,75を一体に備えているので、前記ニップ部へ2枚以上の用紙35が移動させられた際、解放用回動部材70の回動動作に連動して搬送されなかった用紙35を給紙カセット33に戻すことができ、構造が簡単になる。
尚、解放用回動部材70は、リタードローラホルダ61のストッパ部63が突き当て部77に度当たった際に、回動軸部71及び連結部72が撓んでストッパ部63から逃げてしまわないように、十分な剛性を有しており、該回動軸部71を保持する保持部分も十分な強度を有するものとする。
又、本実施形態に係るリタードローラホルダ61のストッパ部63は、解放用回動部材70の回動中心軸Yから連結部72の突き当て部77に下ろした垂線Zよりも上側で該突き当て部77に当接するように構成されており、ストッパ部63が突き当て部77に当接した際、リタードローラ60を搬送ローラ39へ接近させる方向に解放用回動部材70が回動付勢される。
そこで、リタードローラホルダ61のストッパ部63が解放用回動部材70の突き当て部77に当たった時に、該解放用回動部材70に作用する回転モーメントは、リタードローラ60を搬送ローラ39へ接近させる方向となり、突き当て部77がストッパ部63から逃げる方向に解放用回動部材70が回転させられることはないので、ストッパ部63は突き当て部77に確実に当接してリタードローラ60の後退変位を阻止することができる。
従って、非分離搬送時にリタードローラ60を搬送ローラ39から離れる方向に後退変位させる解放用回動部材70を備えつつ、分離搬送時にはリタードローラ60が搬送ローラ39から極端に離間して搬送力が低下することのない良好な給紙装置200及びそれを用いたプリンター100を提供できる。
尚、本発明の給紙装置及びそれを用いた情報処理装置における用紙収容部、搬送ローラ、リタードローラ、リタードローラホルダ、解放用回動部材、ストッパ部、突き当て部、給紙ローラ及び紙戻し部等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態に係るリタードローラホルダ61のストッパ部63は、解放用回動部材70の回動中心軸Yから連結部72の突き当て部77に下ろした垂線Zよりも上側で該突き当て部77に当接するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
即ち、ストッパ部が突き当て部に当接する位置や角度は、リタードローラホルダ及び解放用回動部材の形状や取付位置等に応じて、ストッパ部が突き当て部に当接した際に、リタードローラを搬送ローラから離間させる方向に解放用回動部材が回動付勢されなければ良い。
尚、ストッパ部63が前記垂線Z上で該突き当て部77に当接するように構成しても、ストッパ部63が突き当て部77に当接した際に、リタードローラ60を搬送ローラ39から離間させる方向に解放用回動部材70が回動付勢されないように構成できるが、各部材の寸法公差や組み付け精度を考慮すると、ストッパ部63が突き当て部77に当接した際には、リタードローラ60を搬送ローラ39から離間させる方向に解放用回動部材70を積極的に回動付勢する方が望ましい。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置の前面側外観斜視図である。 図1に示した情報処理装置の後面側外観斜視図である。 図1に示した情報処理装置の給紙装置を表す要部拡大側面図である。 図3に示した給紙装置の用紙分離装置を表す縦断面図である。 図4に示した用紙分離装置の外観斜視図である。 図5に示した用紙分離装置の分解斜視図である。 図4に示した用紙分離装置の非分離搬送状態を示す縦断面図である。 図7に示した状態における用紙分離装置の外観斜視図である。 図4に示した用紙分離装置の動作を説明するための拡大断面図である。
符号の説明
21…装置本体、33…給紙カセット、35…用紙、39…搬送ローラ、40…円弧状搬送部(用紙搬送部)、45…画像記録部、50…駆動軸、51…給紙レバー、55…給紙ローラ、60…リタードローラ、61…リタードローラホルダ、63…ストッパ部、70…解放用回動部材、71…回動軸部、74…揺動アーム、75…紙戻し部、77…突き当て部、80…引っ張りコイルバネ、100…プリンター(情報処理装置)、200…給紙装置、300…用紙分離装置

Claims (5)

  1. 用紙収容部に積層収容された複数枚の用紙を下流の用紙搬送部に搬送する為に回転駆動される搬送ローラと、
    前記用紙に前記用紙の搬送を妨げる方向の力を付与しつつ、前記搬送ローラとの間に挟むことで、前記用紙を1枚ずつ分離して下流の用紙搬送部に分離搬送するリタードローラと、
    装置本体に回動自在に支持され、回動側端部に回転自在に支持した前記リタードローラを前記搬送ローラに押圧付勢するリタードローラホルダと、
    非分離搬送時に前記リタードローラホルダを押圧付勢して前記リタードローラを前記搬送ローラから離れる方向に変位させる解放用回動部材と、を備えており、
    分離搬送時に前記リタードローラが前記搬送ローラから離れる方向に所定以上後退変位させられると、前記リタードローラホルダに設けたストッパ部が、前記解放用回動部材の突き当て部に当接して前記リタードローラの後退変位を阻止することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ストッパ部が前記突き当て部に当接した際、前記リタードローラを前記搬送ローラへ接近させる方向に前記解放用回動部材が回動付勢されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記用紙収容部に積層収容された用紙の端部を前記搬送ローラと前記リタードローラとのニップ部に移動させる給紙ローラを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記解放用回動部材は、前記ニップ部へ2枚以上の前記用紙が移動した場合に、搬送されなかった前記用紙を前記用紙収容部に押し戻すことができる紙戻し部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出された前記用紙に所望の情報を形成する、若しくは前記用紙の情報を読み取る情報処理部と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
JP2004357394A 2004-12-09 2004-12-09 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置 Pending JP2006160497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357394A JP2006160497A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357394A JP2006160497A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006160497A true JP2006160497A (ja) 2006-06-22

Family

ID=36662940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357394A Pending JP2006160497A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006160497A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280292A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Seiko Epson Corp 給送装置、記録装置
CN105084058A (zh) * 2014-05-14 2015-11-25 佳能精技股份有限公司 片材输送装置、图像读取装置和成像设备
JP2015217999A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置と画像読取装置と画像形成装置
JP2017105635A (ja) * 2017-02-08 2017-06-15 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置と画像読取装置と画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280292A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Seiko Epson Corp 給送装置、記録装置
CN105084058A (zh) * 2014-05-14 2015-11-25 佳能精技股份有限公司 片材输送装置、图像读取装置和成像设备
JP2015217999A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置と画像読取装置と画像形成装置
CN105084058B (zh) * 2014-05-14 2017-06-20 佳能精技股份有限公司 片材输送装置、图像读取装置和成像设备
US9904228B2 (en) 2014-05-14 2018-02-27 Canon Finetech Nisca, Inc. Sheet conveyance apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP2017105635A (ja) * 2017-02-08 2017-06-15 キヤノンファインテック株式会社 シート搬送装置と画像読取装置と画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4820314B2 (ja) 給紙装置
JP5094366B2 (ja) シート給送装置
JP4444876B2 (ja) 画像読取記録装置
JP7223270B2 (ja) 媒体搬送装置、記録装置
JP4194536B2 (ja) 画像処理装置
JP2008132628A (ja) 搬送機構、それを備えた記録装置、及び搬送機構の制御方法
JP2008080649A (ja) 搬送機構及びそれを備えた記録装置
JP2006160497A (ja) 給紙装置及びそれを用いた情報処理装置
JP2001094697A (ja) 画像処理装置
JP5494527B2 (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP3548326B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP4307338B2 (ja) 画像処理装置
JP4035369B2 (ja) シート材給送装置および記録装置
JP3711469B2 (ja) 給紙装置,記録装置,および給紙方法
JP4782038B2 (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP3832555B2 (ja) 被記録材戻し装置および記録装置
JP2001072271A (ja) 自動給紙装置及び記録装置
JP3915863B2 (ja) ホッパ装置および記録装置
JPH054732A (ja) シート搬送装置
JP2008120592A (ja) 給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法
JP3346461B2 (ja) 紙送り装置
JP2005035735A (ja) シート材給送装置および記録装置
JP3844045B2 (ja) 給紙装置,記録装置
JP3689905B2 (ja) 給紙方法,給紙装置,および記録装置
JP5940995B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置