JP2009018921A - 給紙機構、給紙装置、画像形成装置 - Google Patents

給紙機構、給紙装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高める。
【解決手段】 用紙の搬入方向に回転するフィードローラ10と、所定の押圧でフィードローラ10に圧接するリタードローラ20とを備え、フィードローラ10は、複数の圧接ローラ11を有し、リタードローラ20は隣接する複数の圧接ローラ11に直接圧接する圧接部22と、圧接部22に挟まれ、圧接部22よりも大きな直径を有し、隣接する前記複数の圧接ローラ11の間に位置する凸周部23とを有し、凸周部23の表面は、圧接部22の表面よりも平滑性が高い、給紙機構1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置等において利用される給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置に関する。
従来より複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、画像形成の対象となる用紙を供給する給紙装置が内蔵されている。図8は、そのような画像形成装置の模式的構成図である。
図8に示すように、画像形成装置100は、画像をトナー像として生成し、手差しトレイ110又は給紙装置120から供給された用紙上に形成させる画像形成部130、及び用紙上のトナー像を定着して印刷物とする画像定着部140を備えている。
又、画像形成部130等の下部には複数の給紙装置120が積層して備えられている。
各給紙装置120は、用紙を積載するトレイ125と、トレイ125からの用紙を画像形成部130へ導くための、図中囲み点線にて示す給紙機構200とが備えられており、トレイ125及び給紙機構200から搬出された用紙は、共通の搬送路を通って画像形成部130へ搬入される。
次に、図9は、給紙装置120の要部を示す模式的側面図である。図9に示すように、給紙装置120内部において、トレイ125は給紙装置120の筐体底面126に、回動機構127を介して回動可能に固定されており、所定角で傾斜した状態を保つ。
又、ピックローラ211は、後述するフィードローラ212とともに樹脂製の筐体部210に格納されている。筐体部210は、給紙装置120の図示しない筐体上面に弾性部材213を介して取り付けられており、弾性部材213からの押圧によってフィードローラ212の回転軸を中心として図中下向きに回動する。これによりピックローラ211が傾斜したトレイ125に載置された用紙表面に接触する。なお、図9においては、トレイ125に用紙は載置されておらず、トレイ125の表面が直接ピックローラ211に接触している状態を例示した。
次に、筐体部210に内蔵されたフィードローラ212に対向するように、リタードローラ215が給紙装置120の筐体側に設けられている。リタードローラ215は弾性部材217によりフィードローラ212の表面に向かう付勢力が加えられ、フィードローラ212に所定のニップ圧で押圧される。
フィードローラ212は図示しない外部駆動力により常時回転するローラであり、中間ギア214を介してピックローラ211を自らと同一回転方向に従動させる。
又、リタードローラ215は、通常はフィードローラ212の回転方向と逆方向に回転し、図示しないトルクリミッタに加わる負荷に応じて順方向に回転するローラである。又、フィードローラ212とリタードローラ215とがなすニップ部Nの手前には、給紙装置120の筐体壁面の一部がカバー216として設けられている。
図10に、給紙装置120のリタードローラ215の近傍の構成を模式的に示す斜視図を示す。又、図11は、給紙装置120におけるフィードローラ212とリタードローラ215との位置関係を説明するための模式的斜視図である。
図11に示すように、カバー216は、リタードローラ215の両側に所定間隔で設けられた複数のフィン220とともにトレイ125から搬出される用紙をフィードローラ212及びリタードローラ215との間に導くガイド板として機能し、図9に示すように、用紙はこのカバー216に沿ってフィードローラ212とリタードローラ215とがなすニップ部Nに導かれ、画像形成部130へ搬送される。
ここで、フィードローラ212及びリタードローラ215は、用紙の重送を防ぐための機構である。すなわち、図12に示すように、ピックローラ211によってフィードローラ212側へ送り出される用紙は、必ずしも一枚単位で送り出されるとは限らず、紙面間の摩擦等の原因で複数枚の用紙が積層した状態で一度に送り出されることがある。
2枚の積層された用紙300a及び300bを例として、フィードローラ212及びリタードローラ215がなすニップ部Nに送り込まれると、上側の用紙300aが、搬送方向に回転するフィードローラ212の表面に接して内側へ送り込まれる一方、下側の用紙300bは、リタードローラ215がフィードローラ212の回転方向と逆方向に回転していることにより、図中矢印で示す用紙300aの搬送方向と逆方向に押し戻される。
又、ピックローラ211から送り出される用紙が用紙300a一枚である場合は、当該用紙は、フィードローラ212とリタードローラ215とからそれぞれ逆向きの力が加えられることとなるが、リタードローラ215はトルクリミッタに一定以上の負荷が加えられた場合は逆方向、すなわちリタードローラ215の回転方向の順方向に回転する。したがって、一枚の用紙300aはフィードローラ212及びリタードローラ215のそれぞれの回転により図中矢印の搬送方向に送り出される。
給紙機構200の動作においては、フィードローラ212により上側の用紙300aと下側の用紙300bとをより確実に分離することが求められる。そのような技術としては、図13(a)及び図13(a)のA−A直線断面図である図13(b)に示すように、フィードローラの代わりに一対のベルト400を用いるとともに、ベルト400の中央に対応する位置に、外径が本体部451より大きい凸周部452を設けたリタードローラ450を用い、一対のベルト400の間隙にリタードローラ450の凸周部452が入り込んでニップ部Nを形成するようにした構成がある(特許文献1を参照)。
リタードローラ450において凸周部452の表面には微細な凹凸形状が設けられており、本体部451の表面よりも摩擦係数が大きくなっている。
このような構成とすることにより、搬出されるべき用紙をベルト400とリタードローラ450の本体部451との間で挟み込み、押し戻されるべき用紙をベルト400の間隙にて凸周部452に接触させるようにして、画像形成部130へ搬入すべき用紙と他の用紙との分離性を高めている。
特開平11−59937号公報
しかしながら、図13(a)(b)に示す上記の従来の給紙機構においては、以下のような課題があった。
すなわち、リタードローラ450の凸周部452は本体部451より外周が大きいため、搬入される用紙は、その枚数、寸法、種類によらず、その端部が凸周部452に接触する可能性が高い。
このとき、リタードローラ450の一部である凸周部452は、図中矢印で示すように用紙の搬入方向と逆向きに回転しており、かつ表面が凹凸を有する荒い状態であるため、凸周部452に搬入すべき用紙が衝突すると、端部に傷がついたり変形が生じたりする可能性があった。
更に、用紙は、ベルト400及びリタードローラ450に挟持されるが、リタードローラ450の凸周部452の表面は凹凸形状により粗くなっており、かつ、ベルト400の間に嵌り込んだ状態で回転する。このとき、用紙の表面が凸周部452の表面と接触する際に損傷し、図14に示すように、用紙500において凸周部452との接触跡が帯状の傷501として残ってしまう恐れがあった。特にピックローラ211から送り出される用紙が1枚である場合、搬出路に導かれる画像形成の対象となるべき用紙の表面が傷むこととなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、用紙の搬入方向に回転するフィードローラと、
所定の押圧で前記フィードローラに圧接するリタードローラとを備え、
前記フィードローラ及び前記リタードローラのいずれか一方は、回転軸に沿って所定間隔で配置された複数の圧接ローラを有し、
前記圧接ローラを有さない前記フィードローラ又は前記リタードローラは、前記複数の圧接ローラに直接圧接する圧接部と、前記圧接部よりも大きな直径を有し、前記複数の圧接ローラの間に位置する凸周部とを有し、
前記凸周部の表面は、前記圧接部の表面よりも平滑性が高い、給紙機構である。
又、第2の本発明は、前記フィードローラは前記複数の圧接ローラを有し、
前記リタードローラは、前記圧接部及び前記凸周部を有する、第1の本発明の給紙機構である。
又、第3の本発明は、前記フィードローラは、一対の前記圧接ローラを有し、
前記リタードローラの前記凸周部は、前記リタードローラの中央部分に位置している、第2の本発明の給紙機構である。
又、第4の本発明は、前記リタードローラは前記複数の圧接ローラを有し、
前記フィードローラは、前記圧接部及び前記凸周部を有する、第1の本発明の給紙機構である。
又、第5の本発明は、筐体と、
用紙を積載するトレイと、
前記第1から第4のいずれかの本発明の給紙機構と、
前記給紙機構に前記トレイ上に積載された用紙を搬入させるピックローラとを備えた給紙装置である。
又、第6の本発明は、第5の本発明の給紙装置と、
前記給紙装置の前記給紙機構から搬送された用紙上に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙上に形成された前記画像を前記用紙に定着させる画像定着部とを備えた、画像形成装置である。
以上のような本発明によれば、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1(a)(b)(c)はそれぞれ、本発明の一実施の形態による給紙機構の要部を模式的に示す斜視図、正面図、側面図である。
図1(a)〜(c)の各図において、給紙機構1は、フィードローラ10と、フィードローラ10に対向して設けられたリタードローラ20とを備える。
フィードローラ10は、一対の圧接ローラ11及び圧接ローラ11同士を接続する接続軸12、及び接続軸12と同軸に設けられ、外部からの回転駆動力を伝達される回転軸13とを備える。圧接ローラ11は後述するリタードローラ20の接触体22の表面に接するローラであり、シリコンゴム等の弾性素材からなる。
又、リタードローラ20は、図示しないトルクリミッタを介して外部からの回転駆動力を伝達される回転軸21と、回転軸の周囲に設けられた、用紙と直接接触する接触体22と、接触体22の外周に設けられた凸周部23とを備える。接触体22の材料としては、圧接ローラ11同様のゴム等の弾性部材を用いる。圧接ローラ11と接触体22とで同種の材料を用いてもよい。
又、凸周部23は、図1(a)(b)に示すように、接触体22の中央部分に設けられ、その表面は、フィードローラ10の一対の圧接ローラ11がなす間隙に対向している。これにより、圧接ローラ11と接触体22とが所定の押圧で接触してニップ部を形成する。
又、凸周部23の材料としては、ポリオキシメチレン(POM)材料を用いた。POM材料は対摩耗性に優れ、又、接触体22や圧接ローラ11のゴム材料に比べて表面の平滑度が高い特徴を有する。
図1(b)に示す例では、フィードローラ10の圧接ローラ11の寸法は直径20mm、全長8mmとし、中央部に8mmの間隔を設けて均等配置した。これによりフィードローラ10の全長を24mmとする。又、リタードローラ20は、フィードローラ10の全長寸法に合わせて、直径20mmで全長24mmの接触体22を用い、中央部に幅4mmの凸周部23を形成した。凸周部23の直径は26mmとした。したがって、凸周部23の表面は、接触体22の表面から1mm程度突出している。ただし各図中においては、凸周部23の寸法の説明を容易にするため、誇張して示した。又、ローラの他の各部の寸法も説明を容易にするため誇張して示した。
フィードローラ10及びリタードローラ20の外形寸法を、従来の給紙機構200と同一とすることにより、給紙機構の他の構成は、図9〜11に示す各部と同様のものを用いることができる。すなわち、図2の要部拡大図に示すように、給紙機構1を構成するフィードローラ10及びリタードローラ20は、そのまま給紙装置120に組み込んで動作させることができ、筐体部210に内蔵されたフィードローラ10に対向配置されたリタードローラ20は弾性部材217によりフィードローラ10の表面に向かう付勢力が加えられ、フィードローラ10に所定のニップ圧で押圧される。このニップ圧によって圧接ローラ11と接触体22との間にニップ部Nが形成される。
なお、上記の構成において、フィードローラ10は本発明のフィードローラに相当し、リタードローラ20は本発明のリタードローラに相当し、本発明の給紙機構を構成する。又、圧接ローラ11は本発明の圧接ローラに相当する。又、接触体22は本発明の圧接部に相当し、凸周部23は本発明の凸周部に相当する。
以上のような構成を有する本発明の実施の形態による給紙機構1の基本的な動作は、従来例と同様であって、図2を参照して、トレイ125上に載置された用紙に接触したピックローラ211がフィードローラ10の回転に従動して用紙を送り出すと、用紙はこのカバー216に沿ってフィードローラ10とリタードローラ20とがなすニップ部Nに導かれる。
フィードローラ10へ送り出される用紙が一枚である場合は、当該用紙は、フィードローラ10とリタードローラ20とからそれぞれ逆向きの力が加えられることとなるが、リタードローラ20はトルクリミッタに印加される負荷によってリタードローラ20の回転方向の順方向に回転して、給紙装置の外部に送り出される。
一方、2枚以上の用紙が積層された状態でフィードローラ10とリタードローラ20とがなす間隙に導かれた場合は、最上面の用紙が、搬送方向に回転するフィードローラ10の表面に接して内側へ送り込まれる一方、下側の用紙は、リタードローラ20がフィードローラ10の回転方向と逆方向に回転していることにより、図中矢印で示す用紙の搬送方向とは逆方向に押し戻される。
本発明の実施の形態の給紙機構1は、以上のような基本動作において、図1(a)〜(c)に示すように、複数の圧接ローラ11を有するフィードローラ10と、凸周部23を設けたリタードローラ20とを用いた構成としたことにより、以下のような効果を奏する。
図3は、本実施の形態の給紙機構1において、2枚の用紙310a及び310bが同時にフィードローラ10とリタードローラ20との間に挿入された状態を説明するための図である。図3に示すように、フィードローラ10の圧接ローラ11には、図2に示した弾性部材217からの附勢力によりリタードローラ20の接触体22が圧接することにより変形し、一対の圧接面311が形成され、これがニップ部となっている。
また、隣接する圧接ローラ11に挟まれた領域には凸周部23の外周部分が突出して、圧接面311よりもフィードローラ10寄りの主面を形成している。
このようなフィードローラ10とリタードローラ20との間に導かれた用紙310a及び310bは、一対の圧接ローラ11と接触体22とがなすニップ部としての圧接面311によって圧接される一方、凸周部23の主面の形状に沿ってフィードローラ10側へ押し出されるため、用紙の搬入方向から見た断面形状が波形状に変形する。このとき、リタードローラ20と接触する用紙310bは凸周部23に沿って変形して圧接ローラ11の間に嵌り込むことでリタードローラ20による保持力が向上する一方、フィードローラ10と接触する用紙310aは圧接ローラ11の縁部312を含めた圧接面311に押圧されることにより接触体22の表面との接触がより密になる。
したがって、フィードローラ10と接触する用紙と、リタードローラ20と接触する用紙とは、それぞれのローラにより強く保持されることとなり、分離性が向上する効果が得られる。
又、3枚以上の用紙が束となって導かれた場合は、以下のような理由で分離性が向上すると考えられる。
図4は、4枚の用紙310a〜310dが同時にフィードローラ10とリタードローラ20との間に挿入された状態を示す図である。用紙310aがフィードローラ10に直接接触し、用紙310bが接触体22に直接接触し、用紙310c、310dが用紙310a及び用紙310bの間に重ねられているものとする。
本実施の形態の構成においては、積層された用紙310a〜310dは、凸周部23と一対の圧接ローラ11とによって圧接されるため、用紙の搬入方向から見た断面形状は、凸部312とエッジ部314のなす形状の反転形状として、波形状に変形する。このとき、各用紙310a〜310dは、各ローラからの押圧に加えて、波形状に変形することによって、結束し一体化した状態となると考えられる。
結束した用紙310a〜310dは、フィードローラ10及びリタードローラ20とから、それぞれ相反する方向に力をうけることになるが、フィードローラ10の圧接ローラ11に直接密着した用紙310a以外の用紙310b〜301dは、用紙310aから分離して、変形により結束した状態を保ちつつ、図3に示す用紙301bと同様、トレイ126側へ戻される。
このように、本実施の形態においては、フィードローラ10の回転に従うべき用紙310aに対して、リタードローラ20の回転に従うべき用紙310b〜310dは一体的に保持されやすくなっており、3枚以上の用紙が積層されたままローラ間に導かれた場合でも、良好な分離性を確保することができる。
なお、図1(a)等を用いた説明においては、凸周部23は接触体22より1mm程度盛り上がった段差をなすとしたが、圧接面311は、圧接ローラ11との圧接により接触体22の表面が凹むよう変形することにより生ずる場合がある。この場合、凸周部23の表面と接触体22の表面との距離は広がるので、凸周部23のなす段差は、1mmより小さくなるようにしてもよい。要するに、凸周部23は、用紙に適度な波形状を作り出すことができれば、その具体的な寸法により限定されない。
次に、図5は、本実施の形態の給紙機構1のもう1つの効果を示す図である。図1(c)に既に示したように、フィードローラ10の圧接ローラ11に対して、リタードローラ20の凸周部23はより大きい外径を有し、図中破線にて示す用紙の搬入方向A〜Dに対してフィードローラ10より前方に張り出しているため、搬入する用紙はリタードローラ20に衝突する可能性が高くなる。これは図13(a)(b)に示す従来例にて指摘した問題と同様である。
しかしながら、本実施の形態のリタードローラ20の凸周部23は、圧接ローラ11等に比して平滑性に優れたPOM材料等で作成しており、特許文献1の技術のように凹凸等の表面加工はなされていない。したがって、搬入方向C程度の入射角で用紙の端部が接触した場合であっても、用紙は凸周部23の表面で空回りしながら搬送され、回転するリタードローラの外形に沿ってニップ部Nへ導かれる。
又、凸周部23の表面は滑らかであるため、用紙がフィードローラ10とリタードローラ20とに嵌り込んだ状態にあっても、凸周部23との接触で用紙の表面に接触傷を生ずる恐れを減ずることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態の給紙機構によれば、用紙がリタードローラ20に衝突して傷むことを防ぎながら、分離性を高めることができる。
なお、上記の説明においては、フィードローラ10として一対の圧接ローラ11を左右対称に設け、その間にリタードローラ20の凸周部23を配置した構成としたが、本発明の圧接ローラ及び凸周部の構成は、図1等に示す例に限定されるものではない。図6(a)に圧接ローラ11を3つとし、凸周部23を2つとした構成例を示す。要するに、本発明は、フィードローラの圧接ローラの間にリタードローラの凸周部が配置される構成を含んでいればよく、当該構成の寸法、個数や配置によって限定されるものではない。
又、上記の説明においては、リタードローラ20の凸周部23は、接触体22と同軸上に形成された円筒形状として説明を行ったが、図6(b)に示すように、用紙表面と接触する縁部の角を取った構成や、図6(c)に示すように、曲面によって構成してもよい。要するに、本発明の凸周部は、対向するローラの圧接ローラ間に配置されることにより、その間に挟まれる用紙を波形状に変形させることができれば、具体的な形状によって限定されるものではない。特に図6(b)(c)に示す構成例の場合は、用紙の表面との接触部分を滑らかにすることで、用紙表面に傷が生ずる可能性をより低減させることができる。
又、上記の説明においては、フィードローラ10を複数の圧接ローラ11で構成し、リタードローラ20に凸周部23を設けた構成としたが、本発明は、リタードローラを複数の圧接ローラで構成し、フィードローラに凸周部を設けた構成としてもよい。
図7(a)(b)(c)は上記のような、本発明の他の実施の形態による給紙機構の要部を模式的に示す斜視図、正面図、側面図である。
図7(a)〜(c)の各図において、給紙機構5を構成するフィードローラ50は、外部からの回転駆動力を伝達される回転軸51と、回転軸51の周囲に設けられた、用紙と接触する接触体52と、接触体52の外周に設けられた凸周部53とを備える。又、給紙機構5を構成するリタードローラ50は、フィードローラ50の接触体52の表面に接する一対の圧接ローラ61及び圧接ローラ61同士を接続する接続軸62、及び接続軸62と同軸に設けられた回転軸63とを備える。
以上の構成は、図1(a)〜(c)に示すフィードローラ10及びリタードローラ20の構成をフィードローラ側とリタードローラ側とで入れ替えたものに相当し、凸周部53は図1の凸周部23同様、POM材料を用いることで、その表面は、接触体52や圧接ローラ61の表面に比して高い平滑度を有する。
特にこの構成の場合、図7(c)に示すように、フィードローラ50の直径が凸周部53の分だけ大きくなるので、ピックローラ211から導かれる用紙は、凸周部53に衝突する確率が高まるが、凸周部53の表面は平滑度が高いため、用紙の端部や表面が傷つくことはない。又、凸周部53の表面の平滑度を高めたことで、フィードローラ50が用紙を取り込むときに、必要以上の勢いでニップ部へ巻き込むことがないので、重送を防ぐことができる効果もある。
又、上記の構成においては、フィードローラ10の圧接ローラ11、及びリタードローラ20の接触体22は同種材料(ゴム製)であるとしたが、異種材料としてもよい。
又、凸周部23、53はPOM材料を用いるものとしたが、接触体22や圧接ローラ11の表面よりも平滑度の高いものであれば、ポリエチレン(PE)ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン6、ABS等の樹脂材料や、ステンレス鋼(SUS)等の金属材料を用いてもよく、その具体的な組成によって限定されない。
又、上記の各実施の形態においては、給紙機構1を中心に説明を行ったが、本発明は、本発明の給紙機構を搭載した給紙装置として実現してもよい。このとき、ピックローラ211は本発明のピックローラに相当し、トレイ125は本発明のトレイに相当し、底面126、カバー216他の構造物は本発明の筐体に相当する。
又、図8に示す画像形成装置において、給紙装置として本発明の給紙装置を備えた画像形成装置も、本発明に含まれる。このとき画像形成部は本発明の画像形成部に相当し、画像定着部140は本発明の画像定着部に相当する。
本発明は、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる効果を有し、給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置等において有用である。
(a)本発明の実施の形態の給紙機構の要部を模式的に示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態の給紙機構の要部を模式的に示す正面図である。(c)本発明の実施の形態の給紙機構の要部を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態の給紙機構を含む給紙装置120の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 (a)本発明の給紙機構の他の構成例を示す斜視図である。(b)リタードローラ20の凸周部23の他の構成例を示す図である。(c)リタードローラ20の凸周部23の他の構成例を示す図である。 (a)本発明の実施の形態の給紙機構の他の構成例の要部を模式的に示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態の給紙機構の他の構成例の要部を模式的に示す正面図である。(c)本発明の実施の形態の給紙機構の他の構成例の要部を模式的に示す側面図である。 画像形成装置100の構成を模式的に示す図である。 給紙装置120の要部を模式的に示す側面図である。 給紙装置120のリタードローラ215の近傍の構成を模式的に示す斜視図である。 給紙装置120におけるフィードローラ212とリタードローラ215との位置関係を説明するための模式的斜視図である。 フィードローラ212及びリタードローラ215の動作を説明するための図である。 (a)従来の技術による給紙機構の構成を示す斜視図(b)図13(a)のA−A直線断面図 従来の技術による給紙機構における課題を説明するための図
符号の説明
1 給紙機構
10 フィードローラ
11 圧接ローラ
12 接続軸
20 リタードローラ
21 回転軸
22 接触体
23 凸周部
310a〜301d 用紙
311 圧接面
312 縁部

Claims (6)

  1. 用紙の搬入方向に回転するフィードローラと、
    所定の押圧で前記フィードローラに圧接するリタードローラとを備え、
    前記フィードローラ及び前記リタードローラのいずれか一方は、回転軸に沿って所定間隔で配置された複数の圧接ローラを有し、
    前記圧接ローラを有さない前記フィードローラ又は前記リタードローラは、前記複数の圧接ローラに直接圧接する圧接部と、前記圧接部よりも大きな直径を有し、前記複数の圧接ローラの間に位置する凸周部とを有し、
    前記凸周部の表面は、前記圧接部の表面よりも平滑性が高い、給紙機構。
  2. 前記フィードローラは前記複数の圧接ローラを有し、
    前記リタードローラは、前記圧接部及び前記凸周部を有する、請求項1に記載の給紙機構。
  3. 前記フィードローラは、一対の前記圧接ローラを有し、
    前記リタードローラの前記凸周部は、前記リタードローラの中央部分に位置している、請求項2に記載の給紙機構。
  4. 前記リタードローラは前記複数の圧接ローラを有し、
    前記フィードローラは、前記圧接部及び前記凸周部を有する、請求項1に記載の給紙機構。
  5. 筐体と、
    用紙を積載するトレイと、
    前記請求項1から4のいずれかに記載の給紙機構と、
    前記給紙機構に前記トレイ上に積載された用紙を搬入させるピックローラとを備えた給紙装置。
  6. 請求項5に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置の前記給紙機構から搬送された用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙上に形成された前記画像を前記用紙に定着させる画像定着部とを備えた、画像形成装置。
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