JP2000284637A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000284637A
JP2000284637A JP11087105A JP8710599A JP2000284637A JP 2000284637 A JP2000284637 A JP 2000284637A JP 11087105 A JP11087105 A JP 11087105A JP 8710599 A JP8710599 A JP 8710599A JP 2000284637 A JP2000284637 A JP 2000284637A
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roller
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Akira Kubota
晃 窪田
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの蛇行を生じ難くし、仮に蛇行が生じ
たとしても速やかに矯正する。 【解決手段】 両端部122が先細のテーパ状に形成さ
れたテンションローラ120を含む複数のローラ間に張
架されて循環駆動される、裏面両側縁部にビード161
が設けられた像担持体ベルト160と、テンションロー
ラの両端をベルトの張り方向に付勢する付勢手段222
とを有し、テンションローラの両端がレバー221で相
互に独立して懸架されているとともに、付勢手段が両端
に関して共通の付勢手段で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、その像担持体ベルト
(感光体ベルトや中間転写ベルト等)の張架構造、より
詳しくは像担持体ベルトの蛇行防止技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体
の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段
により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して
静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形
成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視
像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により
現像されたトナー像を転写対象(用紙や中間転写体等)
に転写させる転写装置とを有している。
【0003】そして、このような画像形成装置のなかに
は、感光体として感光体ベルトが用いられたものが知ら
れている。また、感光体上に現像されたトナー像を用紙
等の記録媒体に転写させるために、感光体上に形成され
たトナー像が転写(一次転写)され、このトナー像をさ
らに記録媒体に転写(二次転写)する中間転写ベルトを
備えたものが知られている。
【0004】上記感光体ベルトや中間転写ベルト等の像
担持体ベルトは、通常、少なくとも1つのテンションロ
ーラ(ベルトに適正な張力を付与するローラ)を含む複
数本のローラ間に張架されて循環駆動されるようになっ
ている。
【0005】このようなベルトの張架構造においては、
各部材の製造誤差等に起因してベルトに蛇行(ないし斜
行)が生じる。像担持体ベルトが蛇行すると、画像の位
置ズレが生じ、特に、複数色の色重ねを行なうことで形
成されるカラー画像においては色間ズレが生じることと
なるので、望ましくない。
【0006】そこで、従来、像担持体ベルトの蛇行を矯
正する技術として、特開平5−303314号公報に、
次のような技術が開示されている。
【0007】この従来技術は、図18(a)に示すよう
に、テンションローラ1を有する複数のローラ間に張架
されて循環駆動される像担持体ベルト3の裏面両側縁部
に、図18(b)に示すようにビード3aを設けるとと
もに、テンションローラ1の両端部1aを先細のテーパ
状に形成したものである。
【0008】このように構成すると、ベルト3が矢印A
方向に移動(蛇行)し、そのビード3aがテンションロ
ーラ1のテーパ部1aと当接してこれを押圧すると、ビ
ード部におけるベルトの張力増加による反作用で図
(a)に示すようにテンションローラ1がαだけ傾斜
し、他のローラ2との軸間距離が小さくなった側(矢印
B方向)へベルト3が移動することにより、ベルト3の
蛇行が矯正されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のテンションロー
ラは、その両端がそれぞれ別個の付勢手段(例えば引っ
張りバネ)によってベルトの張り方向に付勢されていた
ので、ベルトの蛇行を速やかに矯正することが困難であ
った。
【0010】詳しく説明すると、例えば図18(a)に
おいて、ベルト3が蛇行していない状態でのテンション
ローラ1の両端に作用しているそれぞれの付勢手段によ
る付勢力をそれぞれFとする。ここで仮に、ベルト3が
矢印A方向(図において左方)に蛇行したとすると、ビ
ード3aがテンションローラ1の右側のテーパ部1aと
当接してこれを押圧するため、テンションローラ1がα
だけ傾斜し、その分テンションローラ1の右端に作用す
る付勢力は増加し、F+△Fとなる。
【0011】しかしながら、テンションローラ1の両端
はそれぞれ別個の付勢手段で付勢されているので、左端
に作用している付勢力はFのままである。
【0012】このため、テンションローラ1の傾きαは
それほど大きくはならない。
【0013】したがって、ベルト3の蛇行を速やかに矯
正することは困難であった。
【0014】しかも、従来のテンションローラは、その
両端がそれぞれ別個の付勢手段によってベルトの張り方
向に付勢されていたため、各付勢手段の製造誤差に起因
して、ベルトに対する付勢力が、テンションローラの一
端側と他端側とで大きく異なることがある。すなわち、
ビード3aがテンションローラ1のテーパ部1aと当接
していない状態でテンションローラ1の両端に作用する
付勢力F自体が左右で大きく異なることがあり、このよ
うなこと自体が、そもそも像担持体ベルトの蛇行の一因
となっていた。
【0015】すなわち、上述した従来の構造(図18)
であると、テンションローラの両端がそれぞれ別個の付
勢手段によって付勢されていたため、ベルトが蛇行し易
いとともに、そのベルトの蛇行を速やかに矯正すること
も困難であるという問題があった。
【0016】本発明の目的は以上のような問題を解決
し、ベルトの蛇行を生じ難くするとともに、仮にベルト
に蛇行が生じたとしてもその蛇行を速やかに矯正するこ
とのできる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、両端部が先細のテー
パ状に形成されたテンションローラを少なくとも1本含
む複数のローラ間に張架されて循環駆動される、裏面両
側縁部にビードが設けられた像担持体ベルトと、前記テ
ンションローラの両端をベルトの張り方向に付勢する付
勢手段とを有する画像形成装置であって、前記テンショ
ンローラの両端が相互に独立して懸架されているととも
に、前記付勢手段が前記両端に関して共通の付勢手段で
構成されていることを特徴とする。
【0018】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置は、その像担
持体ベルトが、少なくとも1本のテンションローラを含
む複数のローラ間に張架されて循環駆動されるようにな
っているので、像担持体ベルトは、テンションローラに
よる適正な張力が付与されつつ循環駆動されることとな
る。また、像担持体ベルトの裏面両側部にはビードが設
けられているとともに、テンションローラの両端部は先
細のテーパ状に形成されているので、ベルトの蛇行を矯
正することが可能となる。
【0019】そして、前記テンションローラの両端は、
相互に独立して懸架されているとともに、テンションロ
ーラの両端をベルトの張り方向に付勢する付勢手段が前
記両端に関して共通の付勢手段で構成されているので、
テンションローラの一端部に作用する付勢力と他端部に
作用する付勢力とが共通(同一)となる。
【0020】したがって、像担持体ベルトの蛇行が生じ
難くなる。
【0021】しかも、テンションローラの一端部に作用
する付勢力と他端部に作用する付勢力とが共通(同一)
となるので、仮にベルトに蛇行が生じたとしてもその蛇
行が速やかに矯正されることとなる。
【0022】詳しく説明すると、ベルトが蛇行し、その
一方のビードがテンションローラの一方のテーパ部と当
接してこれを押圧することによって、テンションローラ
が傾斜し、その分テンションローラの一端に作用する付
勢力が増加したとすると(例えばF+△Fになったとす
ると)、テンションローラの一端部に作用する付勢力と
他端部に作用する付勢力とは共通(同一)となるので、
他端部に作用する付勢力も同様に増加する(例えばF+
△Fとなる)。
【0023】このため、テンションローラの前記傾斜が
従来に比べて大きくなる。
【0024】したがって、ベルトの蛇行が速やかに矯正
されることとなる。
【0025】以上のように、この請求項1記載の画像形
成装置によれば、ベルトの蛇行が生じ難くなるととも
に、仮にベルトに蛇行が生じたとしてもその蛇行が速や
かに矯正されることとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に係る画像形成装置の一実施
の形態を示す概略図である。
【0028】先ず、この画像形成装置の概要について説
明し、次いで、像担持体ベルトとしての中間転写ベルト
の張架構造および蛇行防止構造等について詳しく説明す
る。
【0029】この画像形成装置300は、イエロー
(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック
(K)の4色のトナーによる現像器を用いてフルカラー
画像を形成することのできる装置である。
【0030】図1において、301は装置本体のケース
であり、このケース301内に、露光ユニット302、
給紙装置310、感光体ユニット320、現像ユニット
330、中間転写ユニットTU、定着ユニット340、
およびこの装置全体の制御を行なう制御ユニット(図示
せず)、等が設けられている。
【0031】感光体ユニット320は、感光体321
と、帯電手段としての帯電ローラ322と、クリーニン
グ手段323とを有している。感光体321は、画像形
成時に、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢印方
向に回転駆動される。
【0032】感光体321の周りに、その回転方向に沿
って、前記帯電ローラ322、現像手段としての現像器
331(Y,C,M,K)、中間転写ユニットTU、お
よび前記クリーニング手段323が配置されている。
【0033】帯電ローラ322は、感光体321の外周
面に当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電し
た感光体321の外周面には、露光ユニット302によ
って所望の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、この露光L1によって感光体321上に静電潜像が
形成される。
【0034】この静電潜像は、現像ユニット330の現
像器331でトナーが付与されて現像される。
【0035】現像ユニット330は、現像手段として、
イエロー用の現像器331Y、シアン用の現像器331
C、マゼンタ用の現像器331M、ブラック用の現像器
331Kを備えている。これら各現像器331(Y,
C,M,K)は、それぞれ内部にイエロー、シアン、マ
ゼンタ、ブラックのトナーを内蔵している。また、それ
ぞれ現像ローラ332を備えており、図示しない接離機
構によって、画像形成時にはいずれか1つの現像器の現
像ローラのみが感光体321に当接し得るようになって
いる。したがって、これらの現像器331は、イエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれかのト
ナーを感光体321の表面に付与して感光体321上の
静電潜像を現像する。
【0036】現像されたトナー像は、中間転写ユニット
TUの中間転写ベルト160上に転写される。
【0037】クリーニング手段323は、上記転写後
に、感光体321の外周面に残留し付着しているトナー
(図示せず)を掻き落とすクリーニングブレード324
を備えている。
【0038】中間転写ユニットTUは、後に詳しく説明
するように、駆動ローラ110と、4本の従動ローラ1
20,130,140,150と、これら各ローラ間に
循環可能に張架された像担持体ベルトとしての無端状の
中間転写ベルト160と、この中間転写ベルト160に
対して接離可能なクリーニング手段170と、二次転写
ローラ180とを有している。
【0039】駆動ローラ110は、その端部に固定され
た図示しない歯車が、感光体321の駆動用歯車(図示
せず)と噛み合うことによって、感光体321と略同一
の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト16
0が感光体321と略同一の周速で図示矢印方向に循環
駆動されるようになっている。
【0040】従動ローラ150は、駆動ローラ110と
の間で中間転写ベルト160がそれ自身の張力によって
感光体321に圧接される位置に配置されており、感光
体321と中間転写ベルト160との圧接部において一
次転写部T1が形成されている。
【0041】駆動ローラ110には、中間転写ベルト1
60を介して図示しない電極ローラが配置されており、
この電極ローラを介して、中間転写ベルト160に一次
転写電圧が印加される。
【0042】従動ローラ120はテンションローラであ
り、後述する付勢手段によって中間転写ベルト160を
その張り方向に付勢している。
【0043】従動ローラ130は、二次転写部T2を形
成するバックアップローラである。このバックアップロ
ーラ130には、中間転写ベルト160を介して二次転
写ローラ180が対向配置されている。
【0044】二次転写ローラ180は、図示しない接離
機構により中間転写ベルト160に対して接離可能であ
る。二次転写ローラ180には、二次転写電圧が印加さ
れる。
【0045】クリーニング手段170は、中間転写ベル
ト160と接触してその外周面に残留し付着しているト
ナーを掻き落とすクリーニングブレード171と、この
クリーニングブレード171によって掻き落とされたト
ナーを受ける受け部172とを備えている。このクリー
ニング手段170のブレード171は、後述する接離機
構によって中間転写ベルト160に対して接離可能であ
る。
【0046】従動ローラ140は、ブレード171のた
めのバックアップローラである。
【0047】中間転写ベルト160が循環駆動される過
程で、一次転写部T1において、感光体321上のトナ
ー像が中間転写ベルト160上に転写され、中間転写ベ
ルト160上に転写されたトナー像は、二次転写部T2
において、二次転写ローラ180との間に供給される転
写対象である用紙等のシート(記録材)Sに転写され
る。
【0048】シートSは、給紙装置310から給送さ
れ、ゲートローラ対Gによって所定のタイミングで二次
転写部T2に供給される。311は給紙カセット、31
2はピックアップローラ、313はシートの重送を防止
する分離ローラ対である。
【0049】二次転写部T2でトナー像が転写されたシ
ートSは、定着ユニット340を通ることによってその
トナー像が定着され、排紙経路350を通って、装置本
体のケース301上に形成されたシート受け部303上
に排出される。
【0050】定着ユニット340は、熱源を有する定着
ローラ341と、これに圧接されている加圧ローラ34
2とを有している。
【0051】なお、この画像形成装置は、排紙経路35
0として、互いに独立した2つの排紙経路351,35
2を有しており、定着ユニット340を通ったシートは
いずれかの排紙経路(351または352)を通って排
出される。また、この排紙経路351,352はスイッ
チバック経路をも構成しており、シートの両面に画像を
形成する場合には、排紙経路351または352に一旦
進入したシートが、返送路353を通って再び二次転写
部T2に向けて給送されるようになっている。
【0052】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0053】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の図示しない制御部に入力
されると、後述するようにしてテンションローラ120
が動き、中間転写ベルト160が張架状態となる。次い
で、感光体321、現像器331の各ローラ332、お
よび中間転写ベルト160が回転駆動される。
【0054】(ii)感光体321の外周面が帯電ロー
ラ322によって一様に帯電される。
【0055】(iii)一様に帯電した感光体321の
外周面に、露光ユニット302によって第1色目(例え
ばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がな
され、第1色目(例えばイエロー)用の静電潜像が形成
される。
【0056】(iv)感光体321には、第1色目(例
えばイエロー)用の現像器331Yの現像ローラのみが
接触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色
目(例えばイエロー)のトナー像が感光体321上に形
成される。
【0057】(v)中間転写ベルト160には上記トナ
ーの帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光
体321上に形成されたトナー像が、一次転写部T1に
おいて中間転写ベルト160上に転写される。このと
き、二次転写ローラ180およびベルトクリーニング手
段170は、中間転写ベルト160から離間している。
【0058】(vi)感光体321上に残留しているト
ナーが感光体クリーニング手段323によって除去され
た後、除電手段304からの除電光L2によって感光体
321が除電される。
【0059】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト160上において重ね合わされて中
間転写ベルト160上に形成される。
【0060】(viii)所定のタイミングで給紙装置
310からシートSが供給され、シートSの先端が二次
転写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要する
にシートS上の所望の位置に、中間転写ベルト160上
のトナー像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ
180が中間転写ベルト160に押圧されるとともに二
次転写電圧が印加され、中間転写ベルト160上のトナ
ー像(基本的には4色のトナー像が重ね合わせられたフ
ルカラー画像)がシートS上に転写される。また、ベル
トクリーニング手段170が中間転写ベルト160に当
接し、二次転写後に中間転写ベルト160上に残留して
いるトナーが除去される。
【0061】(ix)シートSが定着ユニット340を
通過することによってシートS上にトナー像が定着し、
その後、シートSが所定の位置に向け(両面印刷でない
場合にはシート受け部303に向け、両面印刷の場合に
は、スイッチバック経路351または352を経て返送
路353に向け)搬送される。
【0062】以上、画像形成装置の概要について説明し
たが、次に中間転写ベルトの張架構造および蛇行防止構
造について、中間転写ユニットTUの構造とともに説明
する。
【0063】図2は中間転写ユニットTUおよび、この
ユニットTUを着脱可能に装着するために画像形成装置
300に設けられた受けフレーム400およびそのスラ
イドフレーム410を示す斜視図、図3は主として中間
転写ユニットTUを示す一部省略正面図、図4はテンシ
ョンが解除された状態の中間転写ユニットTUを示す一
部省略背面図である。
【0064】前述したように中間転写ユニットTUは、
駆動ローラ110と、4本の従動ローラ120,13
0,140,150と、これら各ローラ間に循環可能に
張架された像担持体ベルトとしての無端状の中間転写ベ
ルト160と、この中間転写ベルト160に対して接離
可能なクリーニング手段170(図2,図3においては
省略してある)と、二次転写ローラ180とを有してい
る。
【0065】この中間転写ユニットTUは、図5に示す
ように、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを有し
ており、第2ユニットU2は図6に示すように第1ユニ
ットU1の中空部103に抜き差しされることによって
第1ユニットU1に対し着脱可能に装着される。したが
って、中間転写ベルト160を交換するには、第1ユニ
ットU1のみを交換すれば良いようになっている。
【0066】第1ユニットU1は、フレーム100を有
しており、このフレーム100の側板101,101’
によって、前述した駆動ローラ110と、テンションロ
ーラ120を除く3本の従動ローラ130,140,1
50,および二次転写ローラ180とが回転可能に支持
されている。
【0067】図4に示すように、クリーニング手段17
0は、前述したクリーニングブレード171と、このク
リーニングブレード171によって掻き落とされたトナ
ーを受ける受け部172と、受け部172のトナーを搬
送する搬送スクリュー173とを備えており、これらは
ユニットとして構成されている。174は、そのユニッ
トのケースであり、このケース174の上部に取付部材
175を介してクリーニングブレード171が取り付け
られている。受け部172はケース174の略半円筒部
分によって形成されている。ケース174の両端部(図
4の紙面と直交する方向において両端部)は円筒状(1
74a)に形成されており、この円筒部174aに軸受
部材176を介して搬送スクリュー173の軸173a
の両端部分が回転可能に支持されている。ケース174
は、その両端の円筒部174a,174aが、フレーム
100の側板101,101’(図2参照)に形成され
た受け穴108,108に図示しない軸受部材を介して
嵌まり合うことによってフレーム100に対して前記円
筒部174a回りに回動可能に支持されている。ケース
174の両端上部と、フレーム100の側板101,1
01’(図2参照)内側に屈曲形成されたバネ掛部10
9,109との間にはそれぞれ引っ張りバネ177(図
4参照)が張架されており、このバネ177,177
(図4において一方のみ図示)の付勢力によって、ケー
ス174はクリーニングブレード171を中間転写ベル
ト160に圧接する方向(図4において反時計方向)に
常時付勢されているが、クリーニングブレード171の
圧接は接離機構によって規制されるようになっている。
接離機構は、受けフレーム400側に設けられたカム3
05と、このカム305に当接するケース174の当接
部174bと、前記バネ177とで構成されている。カ
ム305は、画像形成装置300本体側に設けられた図
示しない駆動手段によって回転駆動されるようになって
おり、図4に示すように、その小径部305aがケース
174の当接部174bに対して当接することなく対向
するとき、ケース174がその円筒部174aを中心と
してバネ177の付勢力で反時計方向に回動し、バネ1
77の付勢力でクリーニングブレード171が中間転写
ベルト160に圧接される。また、図4に示す状態から
カム305がおよそ120゜回転してその大径部305
bがケース174の当接部174bに当接すると、ケー
ス174がその円筒部174aを中心としてバネ177
の付勢力に抗して時計方向に回動し、クリーニングブレ
ード171が中間転写ベルト160から離間することと
なる(離間した状態は図示していない)。
【0068】図3に示すように、フレーム100は、側
板101,101’を連結している断面略逆凹形状の連
結板102を有しており、この連結板102の存在によ
って構造上十分な強度を有している。すなわち、フレー
ム100は中間転写ベルト160の下方に位置する底板
を有していないが、強度的には十分なものとなってい
る。
【0069】側板101,101’も側面視略逆凹形状
をなしていることから、これら側板101,101’お
よび連結板102の凹所(103)で、第2ユニットU
2を受け入れるための中空部103が形成されている。
【0070】後に詳しく説明するが、図3に示すよう
に、第2ユニットU2は、フレーム200と、テンショ
ンローラ(従動ローラ)120と、このテンションロー
ラ120により中間転写ベルト160に張力を付与する
張力付与手段220と、中間転写ベルト160の張力を
解除し得るテンション解除手段240とを有している。
【0071】したがって、第2ユニットU2が第1ユニ
ットU1に装着された状態で、中間転写ベルト160
は、図3に示すように、各ローラ110〜150によっ
て張架され得るし、図8および図4に示すようにそのテ
ンションが解除され得る。
【0072】図7は第2ユニットU2を示す一部省略右
側面図である。
【0073】図3〜図7に示すように、張力付与手段2
20は、テンションローラ120の両端を回転可能に支
持する一対の支持部材としてのレバー221,221
と、これらレバー221,221を図3において矢印a
方向(テンションローラ120の両端をベルト160の
張り方向に付勢する方向)に付勢する付勢手段としての
引っ張りバネ222(図5,図7参照)とを有してい
る。
【0074】図3〜図5に示すように、一対のレバー2
21,221は、正面視略L字形であり、フレーム20
0の側板201,201’に軸202(図3参照)でそ
れぞれ相互に独立して回動可能に支持されている。レバ
ー221の一端221aにはテンションローラ120の
軸121(図5参照)の端部が回転可能に連結されてお
り、他端221bには、連結部材としてのワイヤ223
を介して前記引っ張りバネ222が連結されている。図
5、図6に示すように、ワイヤ223は、レバー221
の他端221bに連結され、後述するテンション解除手
段240の揺動フレーム241の天板241aに回転可
能に軸支されたプーリ224により方向が90゜転換さ
れて引っ張りバネ222の一端に連結されている。すな
わち、テンションローラ120の両端は一対のレバー2
21,221によって相互に独立して懸架されていると
ともに、相互に独立して回動可能な一対のレバー221
の他端221bが、一本の引っ張りバネ222の両端に
ワイヤ223を介してそれぞれ連結されている。したが
って、各レバー221は引っ張りバネ222による同一
(共通の)のバネ力で図3の矢印a方向に付勢されるよ
うになっている。また、各レバー221の回動角度が異
なっている場合でも、各レバーに作用する矢印a方向へ
の付勢力は、同一となる。
【0075】すなわち、引っ張りバネ222によりテン
ションローラ120の両端に作用する付勢力は同一にな
る。
【0076】図3〜図5に示すように、テンション解除
手段240は、フレーム200の側板201,201’
に対して、前記レバー221と同軸202で揺動可能に
支持された前記揺動フレーム241と、この揺動フレー
ム241を図3において矢印b方向(反時計方向)に付
勢している引っ張りバネ242,242(図3,図4に
おいてそれぞれ一方のみ図示)とを有している。揺動フ
レーム241は、前記天板241aと、その両端を屈曲
して形成した一対の側板241b,241bとを有して
おり、天板241aの両端部分に形成されたバネ掛部2
41c,241c(図7参照)と、フレーム200の側
板201,201’の内面に設けられたバネ掛部201
a,201a(図3,図4においてそれぞれ一方のみ図
示)との間に前記引っ張りバネ242がそれぞれ張架さ
れていることによって、前記軸202回り(図3におい
て反時計方向)に付勢されている。
【0077】側板241b,241bの内面には、それ
ぞれカムフォロア243(図7参照)が軸243aで回
転可能に設けられており、このカムフォロア243がカ
ム244とそれぞれ当接する。
【0078】図4、図7に示すように、カム244は、
電磁クラッチ245からの出力軸(カム軸)246に固
定されている。電磁クラッチ245は、図4に示すよう
に、そのケース245aに設けられた一対の係合片24
5bの間に、フレーム200の側板201,201’を
連結している連結板207(図12(b)参照)の内面
側に設けられた図示しない係合部が挿入される(係合さ
れる)ことによって出力軸246回りの回転が規制され
ている。図7に示すように、電磁クラッチ245は、円
板状の回転角度規制部材245cと、入力用のギア24
7とを有しており、このギア247にギア248が噛み
合っている。ギア248は、前記連結板207(図12
(b)参照)に設けられた支持板207a(図7参照)
と前記側板201’とで回転可能に支持された軸248
aに固定されており、この軸248aの外端部に、動力
受け入れ用のギア249が固定されている。なお、電磁
クラッチ245の出力軸246は、前記回転角度規制部
材245cおよびギア247を貫通しており、これら回
転角度規制部材245cおよびギア247とは独立して
回動する。また、これら電磁クラッチ245,出力軸2
46,ギア247,およびカム244,244は、予め
組み立てられた状態で、側板201,201’に形成さ
れたスリット203,203(図3〜図5参照)に、出
力軸246の両端部を、これに図示しない軸受部材を装
着した状態で入れ込むことによってフレーム200に組
み込まれる。
【0079】動力受け入れ用のギア249は、図3およ
び図4に示すように第2ユニットU2が第1ユニットU
1に装着された状態の中間転写ユニットTUが、後述す
るようにして受けフレーム400に装着されたとき、受
けフレーム400側に設けられた図示しないギアと噛み
合い、このギアを介して装置本体の図示しない駆動手段
からの動力を受けるようになっている。
【0080】すなわち、カム244は、中間転写ユニッ
トTUが装置本体に装着されたとき、図示しない駆動手
段によって、ギア249,248,ギア247,電磁ク
ラッチ245,およびその出力軸246を介し、電磁ク
ラッチ245の作用により、図3または図4に示す位置
に回動駆動される。
【0081】図3に示すようにカム244は大径部24
4aと小径部244bとを有しており、同図に示すよう
にその大径部244aがカムフォロア243と当接して
いるとき、揺動フレーム241が引っ張りバネ242の
付勢力に抗し図3において時計方向に回動して同図に示
すような状態となり、張力付与手段220の引っ張りバ
ネ222の付勢力によってテンションローラ120が中
間転写ベルト160を内方から押圧する。これによっ
て、中間転写ベルト160にテンションが付与され、駆
動ローラ110で中間転写ベルト160が循環駆動され
得る状態となる。
【0082】一方、図3に示した状態から図8および図
4に示すようにカム244が回動し、その小径部244
bがカムフォロア243と当接すると、揺動フレーム2
41が引っ張りバネ242の付勢力により図8において
反時計方向に回動して同図に示すような状態となる。こ
の際、張力付与手段220の引っ張りバネ222は依然
としてレバー221を時計方向に付勢しているが、揺動
フレーム241が反時計方向に回動することによりレバ
ー221は揺動フレーム241の天板241aと当接す
ることで時計方向(矢印a方向)への回動が規制され、
結果としてテンションローラ120が中間転写ベルト1
60から離間する(ベルトに張力を付与しない位置に移
動する)こととなる。これによって、中間転写ベルト1
60のテンションが解除されることとなる。
【0083】この実施の形態では、装置300の電源が
入れられた状態で前述した画像形成信号が入力されると
カム244が図3に示すように回動して中間転写ベルト
160を張架状態とし、画像形成動作が終了して所定時
間経過すると、カム244が図8で示すように回動して
中間転写ベルト160の張架状態が解除されるようにな
っている。なお、装置300の電源が入れられた際にカ
ム244が図3に示すように回動して中間転写ベルト1
60を張架状態とし、装置の電源が切られたときに、カ
ム244が図8で示すように回動して中間転写ベルト1
60の張架状態が解除されるようにしても良い。
【0084】二次転写ローラ180は、図示しない付勢
手段およびカム等を有する接離機構により中間転写ベル
ト160に対して接離可能である。この二次転写ローラ
180は、前述した画像形成動作がなされ、二次転写部
T2(図1参照)における二次転写がなされる際にはそ
の付勢手段によって記録材Sおよび中間転写ベルト16
0を介してバックアップローラ130に圧接されて中間
転写ベルト160(および記録材S)に従動回転し(図
1参照)、それ以外の時には接離機構の作動でバックア
ップローラ130に対する圧接が解除されるようになっ
ている(図3参照)。したがって、少なくとも前述した
テンション解除手段240の作動で中間転写ベルト16
0のテンションが解除されているときには、上記バック
アップローラ130に対する圧接は解除された状態とな
る(図8参照)。
【0085】図9は中間転写ベルト160およびローラ
110〜150の概略的な展開図、図10はテンション
ローラ120の懸架構造を示す概念図で、(a)は正面
図、(b)は右側面図、(c)は作用説明右側面図であ
る。
【0086】この実施の形態では、中間転写ベルト16
0の蛇行を生じ難くすべく、前述したように、また図1
0(a)(b)に明示するように、テンションローラ1
20の両端をレバー221,221で相互に独立して懸
架しているとともに、付勢手段をテンションローラ12
0の両端に関して共通の付勢手段222で構成してあ
る。
【0087】また、中間転写ベルト160に蛇行が生じ
たときに、その蛇行を矯正すべく、中間転写ベルト16
0の裏面両側縁部にビード161(図3参照)を設ける
とともに、テンションローラ120の両端部122を先
細のテーパ状に構成してある。
【0088】そして、図10(a)に示すように、レバ
ー221を介した中間転写ベルト160への付勢方向
(矢印F参照)は、中間転写ベルト160のテンション
ローラ120に対する巻掛け角の二等分線Dよりもベル
ト循環方向Cに関して下流側に設定してある。
【0089】以上のように構成すると、付勢手段222
がテンションローラ120の両端に関して共通となるの
で、テンションローラ120の一端部に作用する付勢力
Fと他端部に作用する付勢力Fとが同一となり、中間転
写ベルト160の蛇行が生じ難くなる。
【0090】また、ベルト160に蛇行が生じたとして
もその蛇行が速やかに矯正されることとなる。
【0091】例えば、図10(c)に示すようにベルト
160が矢印B方向へ蛇行し、その一方(図(c)にお
いて左方)のビード161がテンションローラ120の
一方(図において左方)のテーパ部122と当接してこ
れを力Fbで押圧することによって、テンションローラ
120がβだけ傾斜すると、ベルト巻掛け部におけるテ
ンションローラ120の外周面の移動方向(矢印F2参
照)が中間転写ベルト160の移動方向Cに対して角度
βだけズレ、結果として、巻掛け部においては、中間転
写ベルト160を矢印A方向に戻そうとする力F3(テ
ンションローラ120と中間転写ベルト160との摩擦
による力)が作用し、中間転写ベルト160の蛇行が矯
正されることとなる。
【0092】そして、左方のビード161がテンション
ローラ120の左方のテーパ部122と当接してこれを
力Fbで押圧し、テンションローラ120がβだけ傾斜
した際、その分テンションローラ120の左端に作用す
る付勢力が増加すると(例えばF+△Fになったとする
と)、テンションローラ120の左端部に作用する付勢
力と右端部に作用する付勢力とは同一となるので、右端
部に作用する付勢力も同様に増加する(例えばF+△F
となる)。
【0093】このため、テンションローラ120の前記
傾斜が従来に比べて大きくなり、したがって、ベルト1
60の蛇行が速やかに矯正されることとなる。
【0094】なお、この実施の形態では、ビード161
がテンションローラ120のテーパ部122と当接した
際の両者間の摩擦力を低減させるべく、テンションロー
ラ120のテーパ部122は、ビード161に対する摩
擦係数の小さな材料(例えばポリアセタール樹脂(PO
M))で形成してある。ビード161はゴム(例えばシ
リコーンゴム)で構成し、テンションローラ120の中
央部123はアルミニウムパイプで構成してある。
【0095】さらに、このテーパ部122を有する両端
部は、両端部以外の中央部123に対して独立して回転
可能に構成してある。
【0096】具体的には、図11に示すように、アルミ
パイプ製の中央部123は軸121と一体となって回転
するように構成してあるが、両端部122は軸121お
よび中央部123とは別部材(例えばポリアセタール樹
脂で形成した部材)で構成し、軸121に対して自由回
転可能に構成してある。
【0097】またさらに、この実施の形態では、図9に
示すように、中間転写ベルト160の循環方向に関して
テンションローラ120のすぐ下流に配置されているバ
ックアップローラ130を蛇行規制ローラとして構成し
てある。すなわち、中間転写ベルト160が蛇行(ない
し斜行)しようとしたときに、ビード161の内側面1
62がバックアップローラ130の蛇行規制部としての
端面(側面)131に当接することによって中間転写ベ
ルト160の蛇行が防止されるようになっている。
【0098】なお、この実施の形態では、仮に何等の手
段も講ぜられていないとしたならば、上述したようにし
て中間転写ベルト160のテンションが解除されて中間
転写ベルト160が弛んだ際、ビード161がバックア
ップローラ130の端面131から外れてしまうおそれ
がある。
【0099】そこで、図8に示すように、二次転写ロー
ラ180のバックアップローラ130に対する圧接が解
除された際の、二次転写ローラ180の離間距離Lが、
ビード161の高さHよりも小さくなるように構成して
ある。
【0100】このように構成すると、テンション解除手
段240の前述した作動により弛んだ中間転写ベルト1
60が二次転写ローラ180に軽く当接することで、バ
ックアップローラ130からの中間転写ベルト160の
離間距離が上記L以下すなわちビード161の高さH以
下に規制され、結果としてビード161がバックアップ
ローラ130の端面131から外れてしまうということ
がなくなる。
【0101】また、この実施の形態では、図3および図
5等に示すように、フレーム100の側板101,10
1’におけるバックアップローラ130近くの部位を内
方に屈曲して舌片状に形成し、この舌片104,104
を、弛んだ際の中間転写ベルト160の表面両側縁部に
軽く当接させることによって、バックアップローラ13
0近くにおける弛みを規制し、ビード161がバックア
ップローラ130の端面131から外れることを一層確
実に防止している。
【0102】第1ユニットU1に対する第2ユニットU
2の着脱構造は、適宜の構造を採用し得る。
【0103】この実施の形態では、図12に示すよう
に、第2ユニットU2のフレーム200の先端(挿入方
向先端)両側に被ガイド部としての一対のピン204,
204’を設けるとともに、第1ユニットU1における
フレーム100の連結板102の両内側面に、前記ピン
204,204’を上下方向から規制して案内するガイ
ドレール105,105’を設けてある。
【0104】このガイドレール105,105’は、そ
のガイド溝105aの幅が先端部でテーパ状に先細り
(後述するガイドレール401(図16,図17参照)
の先端部401a1と実質的に同様な形状)となってお
り、終端部でピン204の外径と同一寸法となってい
る。
【0105】また、一方のガイドレール105の終端部
(図12(a)参照)には合成樹脂製の位置決めブロッ
ク210が固定されている。この位置決めブロック21
0は、ピン204の挿入方向に(図12(a)において
上方)対して他方のガイドレール105’側に向かって
傾斜している傾斜面210aと、この傾斜面210aに
連なる平行面210bとを有している。
【0106】一方、第2ユニットU2のフレーム200
の他方(図において右側)の連結板207’の先端(挿
入方向先端)下部には、取付金具211を介してゴム等
の弾性部材212が固定されている。
【0107】さらに、図2、図5および図6に示すよう
に、第2ユニットU2のフレーム200の後端(挿入方
向後端)側の側板201の上部にフック205を設ける
とともに、第1ユニットU1におけるフレーム100の
一方の側板101の前記フック205との対向部にはフ
ック205との係合部106を設けてある。
【0108】また、前記側板201の上部両端には一対
の位置決めピン206,206を設けるとともに、第1
ユニットU1の前記側板101には、ピン206,ピン
206との係合穴107,107を設けてある。フック
205は図示しないバネにより係合部106と係合する
方向に常時付勢されているが、摘み205aを持って係
合部106との係合を解除し得るように構成してある。
【0109】第2ユニットU2を第1ユニットU1に装
着するには、図12に示すように、第2ユニットU2先
端のピン204,204’を第1ユニットU1のガイド
レール105,105’に入れるようにして第2ユニッ
トU2を第1ユニットU1の中空部103に挿入する
(図6参照)。
【0110】この挿入により、第2ユニットU2のフッ
ク205は、これが第1ユニットU1の係合部106に
達すると、その傾斜部205bが係合部106に当接す
ることで前記バネ力に抗して回動しつつ係合部106を
乗り越えるようにして係合部106と係合しする。これ
によって第2ユニットU2の第1ユニットU1に対する
抜き差し方向に関する位置決めがなされる。
【0111】同時に、第2ユニットU2の前端部(図1
2(a)において上部)は、ピン204,204’がガ
イドレール105,105’の先端部に達して前述した
先細りの溝105aのその先端部分と係合することで図
12(b)において上下方向に関する位置決めがなされ
るとともに、第2ユニットU2が挿入される際に一方の
ピン204が位置決めブロック210の傾斜面210a
から平行面210bへと移動する過程で他方のガイドレ
ール105’側(図12において右方)へと移動し(し
たがって第2ユニットU2の先端部も右方へと移動
し)、これによって第2ユニットU2が第1ユニットU
1におけるフレーム100の側板101’の縁部との間
で前記弾性部材212を挟圧することで、左右方向に関
する位置決めがなされることとなる。
【0112】また同時に、第2ユニットU2の後端部
は、前記位置決めピン206,206が第1ユニットU
1の係合穴107,107に嵌まり合うことによって上
下左右に関する位置決めがなされる。
【0113】以上によって第1ユニットU1と第2ユニ
ットU2との位置決めが完全になされて第2ユニットU
2の第1ユニットU1への装着が完了する。
【0114】第2ユニットU2を第1ユニットU1から
取り外すには、摘み205aを持ってフック205と係
合部106との係合を解除し、第2ユニットU2を第1
ユニットU1から引き抜けば良い。
【0115】なお、図2および図5に示すように二次転
写ローラ180の軸181はフレーム100の側板10
1,101’に設けられた長穴101e(一方のみ図
示)に挿通されていることによってその移動距離が規制
され、前述した離間距離Lが保たれるようになっている
ので、第2ユニットU2を第1ユニットU1から引き抜
いた際にも、ビード161がバックアップローラ130
の端面131から外れてしまうということはない。
【0116】第2ユニットU2の第1ユニットU1に対
する抜き差しは、テンション解除手段240が作動状
態、すなわち、カム244の小径部244bがカムフォ
ロア243と当接している状態(図8に示すテンション
解除状態)で行なう。カム244の大径部244aがカ
ムフォロア243と当接している非作動状態(図3に示
すテンション状態)で行なおうとすると、テンションロ
ーラ120と中間転写ベルト160内面との間に摺接抵
抗が生じ、その抵抗が大きいことから、第2ユニットU
2の第1ユニットU1に対する抜き差しが困難になるか
らである。なお、後述するように、第2ユニットU2を
抜く際には自動的にテンション解除手段240が作動状
態(図8に示すテンション解除状態)となっていること
となる。
【0117】以上のような中間転写ユニットTUは、図
2に示すように、画像形成装置300の本体側に設けら
れた受けフレーム400に上方から着脱可能に装着され
る。
【0118】受けフレーム400は、画像形成装置30
0本体のフレーム300F1(図16参照)に固定され
た略水平方向に伸びる一対のガイドレール401,40
1と、このガイドレール401,401に対してスライ
ド可能に取り付けられたスライドフレーム410とを有
している。
【0119】スライドフレーム410は、一対の側板4
11,411’と、これら側板同士をその一端側で連結
している連結部材412と、側板同士をその他端側で連
結している連結板413とを有しているが、底板は有し
ていない。
【0120】側板411,411’にはそれぞれ、外側
に突出している前後のピン411a,411bが設けら
れており、これらのピンがガイドレール401の案内溝
401aで案内されることによってスライドフレーム4
10がガイドレール401に沿って略水平方向(中間転
写ユニットTUのローラ110〜150の軸線方向と直
交する略水平方向)にスライド可能となっている。案内
溝401aの先端部401a1(図16,図17参照)
の溝幅は、位置決めのために、前位のピン411aの直
径と同じに形成されている。
【0121】中間転写ユニットTUの一方の側板101
には外側に突出している第1の位置決めピン101aと
第2の位置決めピン101bとが設けられている。第1
の位置決めピン101aは側板101に直接固定されて
いるが、第2の位置決めピン101bは固定片101f
を介して第1の位置決めピン101aと直交する方向に
向けて固定されている。また、他方の側板101’の外
側には前記第1の位置決めピン101aと同方向に向か
う第3、第4の位置決めピン101c,101dが固定
されている。
【0122】一方、スライドフレーム410の側板41
1の内面には、前記第1、第2の位置決めピン101
a,101bの受け部414a,414bが設けられて
おり、他方の側板411’の内面には、前記第3、第4
の位置決めピン101c,101dの受け部414c,
414dが設けられている。これら受け部414(a,
b,c,d)は、図13にも示すように、それぞれ対応
する位置決めピンの受け溝414a1,414b1,4
14c1,414d1を有している。これら受け溝の溝
幅はそれぞれ、上部においては各ピンの外径よりも十分
に広く形成され、下部に向かって徐々に細くなるように
形成されている。受け溝414a1,414b1,41
4c1の下端部414a2,414b2,414c2の
溝幅は対応する位置決めピン101(a,b,c)の外
径と同一に形成されており、受け溝414d1の下端部
414d2の溝幅は対応する位置決めピン101dの外
径よりも多少大きく形成されている。
【0123】中間転写ユニットTUのスライドフレーム
410への装着は、中間転写ユニットTUの各位置決め
ピンをスライドフレーム410の各受け溝に入れるよう
にして中間転写ユニットTUをスライドフレーム410
内に上方から入れ込むことによってなされる。各受け溝
の溝幅は上部において各ピンの外径よりも十分に広く形
成されているので、装着作業は容易に行なうことができ
る。
【0124】中間転写ユニットTUがスライドフレーム
410へ装着された状態を図14および図15に示す。
【0125】これらの図に示すように、中間転写ユニッ
トTUがスライドフレーム410へ装着された状態で
は、位置決めピン101(a,b,c)が、対応する受
け溝の下端部414a2,414b2,414c2と密
に嵌まり合い、位置決めピン101dがその受け溝の下
端部414d2と緩く嵌まり合うことによって、図14
におけるX,Y,Z方向の位置決めがなされる。より詳
しくは、位置決めピン101a,101cと、これに対
応する受け溝の下端部414a2,414c2との係合
によってX方向の位置決めがなされ、4本の位置決めピ
ンと、これに対応する受け溝の底辺部との当接によって
Y方向の位置決めがなされ、位置決めピン101bと、
これに対応する受け溝の下端部414b2との係合によ
ってZ方向の位置決めがなされる。位置決めピン101
dと、その受け溝の下端部414d2とが、緩く嵌まり
合う構成となっているので、中間転写ユニットTUのフ
レーム100、およびスライドフレーム410に多少の
製造誤差があっても上記位置決めは円滑になされる。
【0126】以上のようにして中間転写ユニットTUが
スライドフレーム410に装着されると、スライドフレ
ーム410に設けられた図示しない動力伝達ギアに、前
述したテンション解除手段240の動力受け入れ用のギ
ア249(図4,図7参照)が噛み合うようになってい
る。
【0127】図16に示すように、この実施の形態の画
像形成装置300は第1フレーム300F1と、正面視
略L字形の第2フレーム300F2とを有しており、第
2フレーム300F2が第1フレーム300F1に対し
て矢印X1,X2方向にスライド可能に構成されてい
る。また、図1に示したケース301は同図におけるB
−B位置で分離可能に構成されている。
【0128】この実施の形態では、図16に示すよう
に、第2フレーム300F2を矢印X2方向にスライド
させて第1フレーム300F1から離間させ、両者間の
空間Aを利用してスライドフレーム410に対する中間
転写ユニットTUの着脱操作を行なうようになってい
る。
【0129】したがって、実際には、図16および図1
7に示すように、スライドフレーム410がガイドレー
ル401の後端まで引き出された状態で、中間転写ユニ
ットTUの着脱操作がなされる。
【0130】図16および図17に示すように中間転写
ユニットTUをスライドフレーム410に装着した後、
スライドフレーム410を、その前位のピン411aが
ガイドレール401の案内溝401aの先端部401a
1に達するまでスライドさせ、その後第2フレーム30
0F2を矢印X1方向にスライドさせて第1フレーム3
00F1と結合させることにより、図示しない適宜の位
置決めロック手段によってスライドフレーム410すな
わち中間転写ユニットTUが図1に示した位置に(感光
体321に対して中間転写ベルト160が適切に当接し
得る位置に)、位置決めされかつロックされるようにな
っている。このロックがなされた際、前述したテンショ
ン解除手段240のための、スライドフレーム410に
設けられた図示しない動力伝達ギアが装置本体の図示し
ない駆動手段をなすギアと噛み合う。また、二次転写ロ
ーラ180の軸部181(図2参照)が装置300本体
側に設けられた接離機構と連結されて、二次転写ローラ
180のバックアップローラ130に対する圧接および
その解除が可能となる。
【0131】そして、このようにして、中間転写ユニッ
トTUが装置300本体に装着され、中間転写ベルト1
60の張力がテンション解除手段240により解除され
ていない状態、すなわちテンション解除手段240が非
作動状態(図3に示す状態)となって中間転写ベルト1
60が張架状態となったとき、中間転写ベルト160が
ローラ110,150間でベルト160自身の張力によ
り装置300本体の感光体321に圧接され、一次転写
部T1を形成することとなる。したがって、中間転写ユ
ニットTUは中間転写ベルト160を感光体321に圧
接するための一次転写ローラを有していない。
【0132】また、中間転写ユニットTUがスライドフ
レーム410に装着されたとき、図4に示したクリーニ
ング手段170のケース174の当接部174bがスラ
イドフレーム410側のカム305と当接し得る状態と
なる。
【0133】前述したような中間転写ユニットTUの着
脱操作は、通常、ユーザにより画像形成装置300の電
源が切られた状態で行なわれるが、この実施の形態で
は、ユーザーが仮に画像形成装置300の電源を切って
いなくても、第2フレーム300F2が第1フレーム3
00F1から離間すると自動的に電源がOFFするよう
になっている。したがって、スライドフレーム410を
装置300本体から引き出す際には、装置の電源(主電
源とは限らない)が必ずOFFとなっており、テンショ
ン解除手段240による中間転写ベルト160のテンシ
ョンも解除された状態となっている。すなわち、中間転
写ユニットTUが装置300本体から引き出される際に
は、中間転写ベルト160の張力が解除された状態とな
っていることとなる。
【0134】また、ユーザー等による中間転写ベルト1
60すなわち第1ユニットU1の交換がなされた後の中
間転写ユニットTUがスライドフレーム410に装着さ
れる際には、第1ユニットU1の交換時になされる第2
ユニットU2の第1ユニットU1に対する抜き差しが、
テンション解除手段240が作動状態(カム244の小
径部244bがカムフォロア243と当接している状態
(図8参照))で行なわれることから、中間転写ベルト
160の張力が解除された状態でなされることとなる。
したがって、スライドフレーム410が装置300本体
に押し込まれることにより中間転写ユニットTUが装置
300本体に装着される際にも、中間転写ベルト160
の張力が解除された状態となっていることとなる。
【0135】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0136】(a)像担持体ベルト160が、テンショ
ンローラ120を含む複数のローラ110〜150間に
張架されて循環駆動されるようになっているので、像担
持体ベルト160は、テンションローラ120による適
正な張力が付与されつつ循環駆動されることとなる。ま
た、像担持体ベルト160の裏面両側部にはビード16
1が設けられているとともに、テンションローラ160
の両端部122は先細のテーパ状に形成されているの
で、ベルト160の蛇行が矯正される。
【0137】そして、テンションローラ120の両端
は、相互に独立して懸架されているとともに、テンショ
ンローラ120の両端をベルト160の張り方向に付勢
する付勢手段が前記両端に関して共通の付勢手段222
で構成されているので、テンションローラ120の一端
部に作用する付勢力と他端部に作用する付勢力とが共通
(同一)となる。
【0138】したがって、像担持体ベルト160の蛇行
が生じ難くなる。
【0139】しかも、テンションローラ120の一端部
に作用する付勢力と他端部に作用する付勢力とが共通
(同一)となるので、仮にベルト160に蛇行が生じた
としてもその蛇行が前述したようにして速やかに矯正さ
れることとなる。
【0140】すなわち、この画像形成装置300によれ
ば、ベルト160の蛇行が生じ難くなるとともに、仮に
ベルトに蛇行が生じたとしてもその蛇行が速やかに矯正
されることとなる。
【0141】(b)テンションローラ120におけるテ
ーパ部122は、ビード161に対する摩擦係数の小さ
な材料で形成されているので、像担持体ベルト160が
蛇行しようとし、そのビード161がテンションローラ
120のテーパ部122に圧接された状態となったとし
ても、ビード161部分は、テーパ部122に対して円
滑に滑るため、テンションローラ中央部123に巻掛け
られているベルト本体163(図9参照)に対して円滑
に追従することとなる。
【0142】したがって、高速移動しようとするベルト
本体163に対してビード161部分がそれほど大きな
抵抗として作用するということがなくなり、ビード16
1部分とベルト本体163との間に大きなストレスが発
生するということもなくなって、この部分でベルト16
0が破損してしまうということもなくなる。
【0143】すなわち、この画像形成装置300によれ
ば、像担持体ベルト160の蛇行を矯正することができ
るとともに、ベルト160が破損しにくくなる。
【0144】(c)テンションローラ120におけるテ
ーパ部122を有する両端部が、両端部以外の中央部1
23に対して独立して回転可能に構成されているので、
像担持体ベルト160が蛇行しようとし、そのビード1
61がテンションローラ120のテーパ部122に圧接
された状態となったとしても、ビード161部分はテン
ションローラ中央部123に巻掛けられているベルト本
体163に対してより一層円滑に追従することとなる。
【0145】したがって、高速移動しようとするベルト
本体163に対してビード161部分が抵抗として作用
するということがほとんどなくなり、ビード161部分
とベルト本体163との間に大きなストレスが発生する
ということもほとんどなくなって、この部分でベルト1
60が破損してしまうということが一層確実に防止され
ることとなる。
【0146】(d)バックアップローラ130が、像担
持体ベルト160の蛇行を規制する蛇行規制ローラとし
て構成されているので、テンションローラ120への巻
掛け部においてベルトの蛇行(ないし斜行)が完全には
修正されなかったとしても、その蛇行(ないし斜行)は
バックアップローラ130によって矯正されることとな
る。
【0147】しかも、このバックアップローラ130
は、像担持体ベルト160の循環方向に関してテンショ
ンローラ120のすぐ下流に配置されているので、テン
ションローラ120への巻掛け部においてベルト160
の蛇行(ないし斜行)が完全には修正されなかったとし
ても、すぐにその下流において蛇行(ないし斜行)が矯
正されることとなる。
【0148】すなわち、ベルト160の蛇行(ないし斜
行)が早期に矯正されることとなり、いわばベルト16
0の蛇行(ないし斜行)の成長ないし増長が防止され、
結果として、ベルト160の蛇行(斜行)量が低減する
こととなる。
【0149】(e)像担持体ベルト160が循環駆動さ
れないときに像担持体ベルト160の張力を解除し得る
テンション解除手段240を有しているので、循環駆動
されない期間が長くなったとしても、像担持体ベルト1
60にクリープ変形が生じなくなる。したがって、その
後装置が作動し、像担持体ベルト160が循環駆動され
たときに、画像に濃度むらが生じなくなる。
【0150】そして、テンションローラ120が蛇行規
制機能を有しているとともに、バックアップローラ13
0も像担持体ベルト160の蛇行を規制する蛇行規制部
131を有し、かつ、像担持体ベルト160は蛇行規制
部131により蛇行が規制される被規制部161を有し
ているので、像担持体ベルト160の蛇行が一層良好に
規制されて、品質の高い画像が形成されることとなる。
【0151】さらに、二次転写ローラ180は像担持体
ベルト160を介しバックアップローラ130に対して
接離可能に構成され、像担持体ベルト160の張力が解
除されたときには、二次転写ローラ180が像担持体ベ
ルト160に軽く当接することで像担持体ベルト160
の被規制部161がバックアップローラ130の蛇行規
制部131から外れるのが防止されるから、テンション
解除時における像担持体ベルト160の幅方向の位置ズ
レも防止され、適正な画像が形成可能となる。
【0152】しかも、転写ローラ180は、像担持体ベ
ルト160の張力が解除されたときに、像担持体ベルト
160に軽く当接するだけであるから、この当接によっ
て像担持体ベルト160がクリープ変形するということ
はない。
【0153】以上のように、この画像形成装置300に
よれば、画像に濃度むらが生じずかつベルト160の位
置ズレも生じないので、濃度むらのない適正な画像が得
られ、さらに、像担持体ベルト160の蛇行が規制され
るので、品質の高い画像が得られる。
【0154】しかも、像担持体ベルト160の被規制部
161がバックアップローラ130の蛇行規制部131
から外れるのを転写動作に必要な転写ローラ180で防
止するようになっているので、他に特別の防止手段を設
けることが必ずしも必要ではなくなる。
【0155】(f)テンションローラ120以外のロー
ラ110,130,140,150と像担持体ベルト1
60とが第1ユニットU1として構成されているととも
に、テンションローラ120およびテンション解除手段
240が第2ユニットU2として構成され、かつ、この
第2ユニットU2が、第1ユニットU1に対して着脱可
能に構成されているので、像担持体ベルト160に寿命
が来たときには第1ユニットU1のみを交換すればよ
く、第2ユニットU2については交換する必要がなくな
る。したがって、省資源化を図ることができる。また、
像担持体ベルト160の交換は、第1ユニットU1ごと
行なうことができるので、その作業を容易に行なうこと
ができる。
【0156】そして、この画像形成装置300では、第
2ユニットU2が抜かれた場合でも、ビード161がバ
ックアップローラ130の端面131から外れてしまう
ということがないので、例えばメンテナンス時に第2ユ
ニットU2が抜かれたときでも中間転写ベルト160の
幅方向の位置がずれてしまうということがなくなる。
【0157】(g)第2ユニットU2は、第1ユニット
U1に対してテンションローラ120の軸線方向におい
て抜き差しされることで第1ユニットU1に対して着脱
可能に構成されているとともに、テンションローラ12
0の端部122はテーパ状に構成されているので、第2
ユニットU2の着脱操作を容易に行なうことが可能とな
る。
【0158】しかも、テーパ部122は中間転写ベルト
160のビード161に対する摩擦係数の小さな材料で
形成されているので、第2ユニットU2の第1ユニット
U1に対する挿入を一層容易に行なうことができる。
【0159】(h)第2ユニットU2の第1ユニットU
1に対する着脱は、テンションローラ120が像担持体
ベルト160に張力を付与しない位置にある状態(テン
ション解除状態)でなされるので、着脱操作が一層容易
になる。
【0160】(i)中間転写ユニットTUは、そのテン
ション解除手段240により中間転写ベルト160の張
力が解除された状態で装置300本体に対して着脱され
るので、着脱の際に中間転写ベルト160の表面と装置
本体の感光体321の表面とが強く擦れ合うということ
がなくなる。仮に、着脱時に中間転写ベルト160の表
面と装置本体の感光体321の表面とが接触したとして
も、その接触は、テンション解除手段240により中間
転写ベルト160の張力が解除された状態での接触とな
るため、極めて軽い接触となる。
【0161】したがって、中間転写ベルト160表面あ
るいは装置本体の感光体321表面に傷が付いてしまう
ということがなくなる(少なくとも著しく軽減され
る)。
【0162】すなわち、この実施の形態の画像形成装置
によれば、テンション解除手段240を有する中間転写
ユニットTUを、その中間転写ベルト160表面あるい
は装置本体の感光体321表面に傷を付けることなく、
着脱することができる。
【0163】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0164】例えば、 上記実施の形態では像担持体ベルトとして中間転写ベ
ルトを挙げて説明したが、この発明の構成は感光体ベル
トの張力付与および蛇行防止構造にも採用し得る。
【0165】テンションローラの懸架構造およびテン
ション解除構造も適宜の構造を採用し得る。
【0166】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
ベルトの蛇行が生じ難くなるとともに、仮にベルトに蛇
行が生じたとしてもその蛇行が速やかに矯正されること
となる。
【0167】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示
す概略図。
【図2】中間転写ユニットの一例および、このユニット
TUを着脱可能に装着するために画像形成装置に設けら
れた受けフレーム400およびそのスライドフレーム4
10を示す斜視図。
【図3】主として中間転写ユニットTUを示す一部省略
正面図。
【図4】テンションが解除された状態の中間転写ユニッ
トTUを示す一部省略背面図。
【図5】中間転写ユニットTUの第2ユニットU2を第
1ユニットU1から取り外した状態を示す部分省略斜視
図。
【図6】中間転写ユニットTUの第2ユニットU2を第
1ユニットU1に挿入する状態を示す部分省略斜視図。
【図7】第2ユニットU2を示す一部省略右側面図。
【図8】テンションが解除された状態の中間転写ユニッ
トTUを主として示す一部省略正面図。
【図9】中間転写ベルト160およびローラ110〜1
50の概略的な展開図。
【図10】テンションローラ120の懸架構造を示す概
略図で、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は
作用説明右側面図である。
【図11】テンションローラ120の部分拡大断面図。
【図12】(a)は中間転写ユニットTUの第1ユニッ
トU1に対する第2ユニットU2の装着構造の一例を示
す部分省略平面図、(b)は同じく部分省略正面図。
【図13】中間転写ユニットTUとスライドフレーム4
10とを示す部分省略正面図。
【図14】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略斜視図。
【図15】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略正面図。
【図16】画像形成装置のフレーム構造および、中間転
写ユニットTUの着脱操作を説明する概略正面図。
【図17】中間転写ユニットTUがスライドフレーム4
10へ装着された状態を示す部分省略斜視図。
【図18】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
120 テンションローラ 122 両端部 123 中央部 160 中間転写ベルト(像担持体ベルト) 161 ビード 222 引っ張りバネ(付勢手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 BA23 2H035 CA05 CB06 CF01 CF02 3J049 AA01 BB05 BB14 BC03 BE09 BF01 BH04 CA10 3J103 AA02 AA13 AA21 AA27 BA43 CA04 CA25 CA36 CA66 CA78 DA03 FA05 GA02 GA38 GA57 GA58 GA60 HA03 HA08 HA37 HA44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部が先細のテーパ状に形成されたテ
    ンションローラを少なくとも1本含む複数のローラ間に
    張架されて循環駆動される、裏面両側縁部にビードが設
    けられた像担持体ベルトと、前記テンションローラの両
    端をベルトの張り方向に付勢する付勢手段とを有する画
    像形成装置であって、 前記テンションローラの両端が相互に独立して懸架され
    ているとともに、前記付勢手段が前記両端に関して共通
    の付勢手段で構成されていることを特徴とする画像形成
    装置。
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