JP2004226553A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない色ずれ量検知用センサで色ずれ量検知を行うと共に、簡易に走査線軌跡の湾曲を補正し、色ずれ量を少なくする。
【解決手段】画像形成装置において、複数の検知位置に色ずれ検知用のパターン像を形成するパターン像形成部31と、色ずれ検知用のパターン像を検知し、パターン像の相対的な位置関係から色ずれ量を読み取る色ずれ量検出部16と、色ずれ量に基づいて、各トナー像の形成位置を調整する像形成位置調整部32とを備え、像形成位置調整部32は、色ずれ量のオフセット値を記憶しておく記憶部32aを有し、色ずれ量検出部16で読み取った複数の検知位置における色ずれ量がオフセット値に一致するように各トナー像の形成位置を調整する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー像が形成される複数の像担持体を有し、それらの像担持体上に形成されたトナー像を、最終的に記録媒体に転写および定着させることによりカラー画像を形成する、色ずれ量調整手段を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザなどから照射される露光光を複数の感光体に走査しながら照射し形成させた静電潜像をYMCK各色のトナーで現像することにより各色のトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルトなどに順次重ね合わせて転写して複数色トナー像を形成し、その複数色トナー像を用紙に転写および定着させることによりカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置が広く用いられている。
【0003】
このタンデム式の画像形成装置においては、露光光を各感光体に照射するために複数のレンズやミラーなどの光学系が用いられ、光学系の特性や寸法、取り付け位置などにはばらつきがあるため、画像形成装置の製造時や取り付け時に調整がなされるのが一般的である。
【0004】
しかしながら、環境変化や経時変化により、各感光体上に形成されるトナー像の形成位置や中間転写ベルトなどへの転写位置がずれ、用紙上に形成された画像に色ずれが生じることがあり、それを抑止するため、例えばインタイメージに各色のパターン像を形成し、その転写位置を検知することにより各色の書き込みタイミングを変更し、検知位置におけるプロセス方向の位置ずれを補正するものがある(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、露光装置の光学系に起因する走査線の湾曲や、光学系と感光体との相対的位置変動などに起因する主走査方向の部分倍率差は、1、2箇所でパターンを検出し、その検知位置における相対的な位置ずれ量を補正するだけでは色ずれを防ぐことはできない。
【0006】
図1は、色ずれ量検知用の2つのセンサによりパターン像を検知し、2箇所で像形成位置合わせを行なった後のレーザビームの走査軌跡を模式的に示す図である。
【0007】
図1に示すレーザビームの走査線軌跡1は、YMCK各色の静電潜像を書き込む4本のレーザビームを、回転するポリゴンミラーで反射させ、反射光をfθレンズで各感光体に結像させることにより描かれたもので、Y色とM色のレーザビームによる走査線軌跡1YMと、C色とK色のレーザビームによる走査線軌跡1CKが、1つのポリゴンミラーの対称な位置に配置された鏡面で反射される場合には、Y色とM色のレーザビームによる走査線軌跡1YMと、C色とK色のレーザビームによる走査線軌跡1CKとは対称的な形状をなすことが多い。
【0008】
したがって、例えば中間転写ベルトの両端付近に配置された色ずれ検出用のセンサで像形成位置を合わせても、中央部における像形成位置のずれが最も大きくなり、カラー画像が形成されたときに中央部の色ずれが目立つようになる。
【0009】
そこで、レーザビームの光路上に配置された反射ミラーの中央部を押圧することなどにより、走査線軌跡に生じる湾曲を補正するものがある(特許文献2)。
【0010】
【特許文献1】
特開昭63−43172号公報(実施例、図3〜図5)
【特許文献2】
特許第2749367号公報(第5頁〜第7頁、図3〜図5、図7〜図11、図13〜図14、図21)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2に開示された方法では、少なくとも3つの色ずれ検知用センサが必要である。また、タンデム式画像形成装置における露光装置内には、集光レンズ、fθレンズ、反射ミラー等が多数配置されるとともに、中央にポリゴンミラーが配置されるなど狭いスペースに多様な部材が配置された状態で、反射ミラーの中央部を押圧する機構を設けることは困難である。
【0012】
また、主走査方向の部分倍率差の補正も複数のセンサと、複雑な補正機構が必要となり高コスト化を招く。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑み、少ない色ずれ量検知用センサで色ずれ量検知を行うと共に、光学系に設備を付加することなく、簡易的に、走査線軌跡の湾曲や、主走査方向の部分倍率差による位置ずれを目立たなくするように補正し、全体の色ずれ量を少なくすることが可能なタンデム式の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の画像形成装置は、上記複数の像担持体それぞれの、プロセス方向に交わる主走査方向の複数の検知位置に色ずれ検知用のパターン像を形成するパターン像形成部と、
上記パターン像形成部により形成された互いに異なる色の色ずれ検知用のパターン像を検知し、検知された該パターン像の相対的な位置関係から該複数の検知位置における色ずれ量を読み取る色ずれ量検出部と、
上記色ずれ量検出部で読み取った色ずれ量に基づいて、上記複数の像担持体それぞれに形成される各トナー像の形成位置を調整する像形成位置調整部とを備え、
上記像形成位置調整部は、上記複数の検知位置における色ずれ量のオフセット値を記憶しておく記憶部を有し、上記色ずれ量検出部で読み取った上記複数の検知位置における色ずれ量に上記オフセット値を加味した補正量で上記各トナー像の形成位置を調整するものであることを特徴とする。
【0015】
このように、形成された画像に、光学系の特質に基づく変形や、露光装置と感光体との位置関係に起因する非線形な色ずれが生じていても、出荷時などに予め画像読取部で読み取った非線形な色ずれ量の最大値を減ずるオフセット値を求め、レーザビームの書き込み位置をそのオフセット値に基づいて調整するとともに、そのオフセット値を記憶しておき、所定のタイミングで、複数の検知位置で検知されたパターン像の相対的位置関係から検知位置における色ずれ量を読み取るときに、そのオフセット値を加味した補正量でレーザビームの書き込み位置の調整を行なうので、色ずれ量検出センサの配備数が少ない画像形成装置であっても、色ずれ量が目立たないように色ずれ調整を行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態のカラー画像形成装置を示す概略構成図である。
【0018】
図2に示すカラー画像形成装置は、回転し、互いに異なる色のトナー像が形成される、直列に配置された4つの感光体ドラム10と、4つの感光体ドラム10それぞれを均一に帯電させる帯電器11と、帯電器11により帯電した感光体ドラム10それぞれに露光ビームを回転方向に交わる幅方向(主走査方向)Aに走査して静電潜像を形成する露光装置12と、駆動ロール21、従動ロール22、およびテンションロール23に張架され、4つの感光体ドラム10それぞれに接触しながらプロセス方向(副走査方向)Bに循環移動する中間転写ベルト20と、4つの感光体ドラム10それぞれの、プロセス方向に交わる幅方向の所定の検知位置にパターン像を形成するパターン像形成部31と、パターン像形成部により画像形成エリアの両端の検知位置に形成された互いに異なる色の色ずれ検知用のパターン像を検知する色ずれ検出センサ15と、色ずれ検出センサ15により検知された各色パターン像25の相対的な位置関係から、大きさと方向とを有する「色ずれ量」を検知する色ずれ量検出部16と、色ずれ量検出部16で求めた「色ずれ量」に基づいて、複数の像担持体それぞれに形成されるトナー像の形成位置を調整する像形成位置調整部32とを備えており、さらに像形成位置調整部32は、後述するオフセット値を記憶するメモリ21aを有している。
【0019】
ここで、各感光体ドラム10に形成される静電潜像を各色トナーで現像する現像器、各感光体ドラム10上に形成された各色トナー像を中間転写ベルト20上に転写する1次転写器、中間転写ベルト20に転写された各色トナー像を用紙上に転写する2次転写器、記録媒体上に転写された各色トナー像を記録媒体上に定着させる定着器などは省略されている。
【0020】
ここで、本実施形態においては、各感光体ドラム10の画像形成エリアの両端に色ずれ検知用のパターン像を形成する検出位置を設けているが、検出位置はこれに限定されない。
【0021】
各帯電器11により帯電させた各感光体ドラム10は、露光装置12から各色毎のレーザビームが走査されて静電潜像を形成し、静電潜像は、各色のトナーを有する現像器で現像され各色トナー像となる。各感光体ドラム10上の各色トナー像は、1次転写器により順次中間転写ベルト20上に多重転写され、中間転写ベルト20上の各色トナー像は2次転写器により用紙上に転写される。用紙上に転写された各色トナー像は、定着器により用紙上に定着されカラー画像を形成する。
【0022】
本実施形態の画像形成装置においては、所定のタイミングで各感光体ドラム10の画像形成エリアの両端近くに形成し、中間転写ベルト20上に転写した各色パターン像25を、4つの感光体ドラム10よりも下流に位置する色ずれ検出センサ15で検知し、検知された各色パターン像25相互の位置関係から色ずれ量を求める。そして像形成位置調整部32は、例えばレーザビームを各感光体ドラム10に走査するライン書き出しタイミングを調整したり、例えばレーザビームを走査するクロックの位相や周波数を変えることにより主走査方向の位置や主走査倍率を調整したりすることにより、カラー画像に目立つ程度の色ずれ量が生じないようにする。
【0023】
この場合、像形成位置調整部32は、予め出荷時などに、この露光装置の光学系による非線形の走査線軌跡によって生じる色ずれ量や、部分倍率差などを求めておき、その色ずれ量の最大値を減ずるオフセット値を色ずれ検出センサ15毎に、主走査方向オフセット値と副走査方向のオフセット値とに分けて、書き替え自在にメモリ32aに記憶している(オフセット値の算出方法は、後述する。)。そして、色ずれ検出センサ15により色ずれ検知用のパターン像が読み取られると、像形成位置調整部32は、その読み取られた値の基準位置からのずれ量がなくなるように調整するのではなく、そのずれ量がメモリ32aに記憶されたオフセット値を加味して調整する。
【0024】
このように調整することにより、色ずれ量が最大になる位置において、各色相互の相対的な位置ずれ量が減少するので、画像形成領域全体にわたる色ずれを目立たない程度にまで減らすことができる。
【0025】
本実施形態の画像形成装置は、中間転写ベルトを用いたタンデム式の画像形成装置に基づいて説明したが、画像形成装置は、中間転写ベルトを用いるものに限定する必要はなく、用紙搬送ベルトを用いるものについても適用される。
【0026】
図3および図4は、露光装置を示す図であり、図3は概略平面図であり、図4は、概略側面図である。
【0027】
図3および図4に示すように、露光装置12には、YMCK各色の変調された画像信号をあらわす光を出射する4つのレーザ100と、レーザ100から出射された光の方向を定めるコリメータレンズ101と、コリメータレンズ101を介した光を集める集光レンズ102と、集光レンズ102を介した光を反射する1つ又は2つの反射ミラー103,104と、入射した光ビームを、回転する多面鏡で反射し、反射した光ビームの向きを、所定の方位内で繰り返し変えるポリゴンミラー105と、ポリゴンミラー105で反射した、所定の方位内で繰り返し向きが変わる光路を平行にするf,θレンズ106,107,108,109と、平行な光路の向きを変えて、YMCK色のトナー像が形成されるそれぞれの感光体ドラム10の幅方向に繰り返し移動し、感光体ドラム10を走査する光ビームとする、3つの折り返しミラー110,111,112とを備えている。
【0028】
例えば、Y色の画像信号をあらわす光を出射するレーザ100Yの光は、コリメータレンズ101Y、集光レンズ102Y、シリンドリカルミラー104Y、ポリゴンミラー105、f,θレンズ106YM,107YM、折り返しミラー110Y,111Y、112Yを経由して、図の上方から下方に向けて感光体ドラム10Yを走査する。また、M色の画像信号をあらわす光を出射するレーザ100Mの光は、コリメータレンズ101M、集光レンズ102M、反射ミラー103M、104M、ポリゴンミラー105、f,θレンズ106YM,107YM、折り返しミラー110M,111M、112Mを経由して、図の上方から下方に向けて感光体ドラム10Mを走査する。
【0029】
本実施形態の露光装置12においては、Y色とM色のトナー像を形成するための2つのレーザ100Y,100Mから出射された光は、ポリゴンミラー105の共通の反射面で反射し、C色とK色のトナー像を形成するための2つのレーザ100C、100Kから出射された光は、ポリゴンミラー105のY色とM色用のレーザ100Y,100Mから出射された光を反射する反射面とは反対側の共通の反射面で反射するように構成されている。このため、Y色とM色のトナー像を形成する各レーザ光による感光体ドラム10Y,10Mそれぞれに走査されて形成される走査線軌跡と、C色とK色のトナー像を形成する各レーザ光による感光体ドラム10C,10Kそれぞれに走査されて形成される走査線軌跡とは、走査方向が互いに逆向をなすとともに、光学系の変形によって走査軌跡の湾曲が逆向きとなるので、Y色又はM色と、C色又はK色との間に生じる色ずれ量が大きくなる場合が多い。
【0030】
この走査線軌跡の非直線性は、出荷時などにミラーの反射面状を調整したり、反射位置を変えることなどにより修正される。しかし、完全な直線性を確保することは困難であり、各色を重ね合わせたときにどうしても色ずれが残ってしまう。
【0031】
そこで、本実施形態の画像形成装置においては、走査線軌跡の非直線性に起因する色ずれが、画像全体として目立たないレベルとなるまで走査線軌跡相互を移動させる。そして、色ずれ量検知センサの配置位置における基準位置からのずれ量を、この画像形成装置における色ずれを減ずるオフセット値としてメモリに記憶する。
【0032】
なお、走査線軌跡の移動は、例えばミラー等を調整してレーザビームのライン書き出し位置をずらしたり、レーザビームを走査するクロックの位相や周波数を調整して走査倍率を変化させること等により行うことができる。
【0033】
そして、所定のタイミングで、パターン像形成部により色ずれ検知用のパターン像を形成させ、像形成位置調整部が色ずれ調整を行なう際には、色ずれ検出センサの検出値から色ずれ量検出部が読み取った色ずれ量にメモリに記憶されているオフセット値を加味してミラーなどを調整してレーザビームのライン書き出し位置などを変更する。
【0034】
図5は、本実施形態で用いるシリンドリカルミラーを示す斜視図である。
【0035】
図5に示すシリンドリカルミラー112は、折り返しミラーの最終段に配置され、1端112aを回転中心として矢印C方向に回転するように固定された直方体形状のフレーム120の1面に、反射ミラー121が取り付けられており、回転中心となる1端112aの反対側の端112bには偏心カム122が当接し、その偏心カム122は、スクリュウ123により矢印D方向に回転し、スクリュウ123は、矢印E方向に回転する外部アクセス部124に接合されて所定の角度回転するように構成されている。走査線軌跡1がスキューしているとアクセス部124を所定の角度回転させ、偏心カム122によりシリンドリカルミラー112を回転させ、反射位置121aをずらすことにより、感光体ドラム10に描かれる走査線軌跡1のスキューを矯正することができる。
【0036】
ここで、本実施形態では、偏心カム122に、スクリュウ123を取り付け、そのスクリュウ123に外部アクセス部124を接合させてスキュー調整を行なうが、内蔵モータにより自動調整するように構成することもできる。
【0037】
このように、スクリュウ123がシリンドリカルミラー112の端に位置するので、多数の光学系が収容されている露光装置12の狭いスペース内においても、鏡面の反射位置121aをずらすことができる。
【0038】
図6は、本実施形態で用いる折り返しミラーを示す斜視図である。
【0039】
図6に示すように、折り返しミラー110は、ミラー面の一端110aに設けた第1データム131と、他端110bよりやや内側の位置に備える第2データム132とを備え、第1データム131、第2データム132ともに図示しない筐体に支持されている。また、他端110bには、ねじ込み量を加減することにより第2データム132を支点とする鏡面110cに押圧力を加えて鏡面110cを曲げる調整スクリュウ133を備えている。したがって、鏡面110cの第1の位置110dで反射し走査線軌跡1が湾曲している場合には、調整スクリュウ133のねじ込み量を増して押圧力を強め、鏡面の第2の位置110eで反射するようにすることにより走査線軌跡1の非直線性を微調整することができる。
【0040】
このように、第2データム132と調整スクリュウ133とを鏡面110cの端寄りに設けることにより、多数の光学系が収容されている露光装置の狭いスペース内においても色ずれ量調整を行なうことができる。
【0041】
次に、本実施形態におけるオフセット値の求め方について説明する。
【0042】
図7および図8は、各感光体ドラムを用いて用紙上の同じ位置に直線像を形成させたときのY色とC色の走査線軌跡を示す図である。図7および図8において、横軸は、主走査方向の位置を、縦軸は、副走査方向のずれの大きさをあらわす。
【0043】
図7(a)および図8(a)は、予めパターン像形成部が形成したパターン像により色ずれ量検知センサで検知した色ずれ量の程度に基づいて像形成位置調整部が、オフセット値を加味することなく色ずれ量補正を行なった直後に、4つの感光体ドラムを用いて用紙上の同じ位置に4色の直線を形成させたうちの、Y色とC色の走査線軌跡で、図7(a)は、本来形成されるべき基準位置からの副走査方向のずれ値を模式的にあらわす走査線軌跡であり、図8(a)は、本来形成されるべき画素位置からの主走査方向のずれ値を模式的にあらわす網点である。
【0044】
上述したようにY色とM色は相互に近似する走査線軌跡が描かれ、ポリゴンミラーを挟んで対向するC色とK色も相互に近似する走査線軌跡が描かれるので、ここでは、代表してY色とC色2つの走査線軌跡を示している。また、色ずれ量は、各色のパターン画像における各画素の相対的位置関係によって決まるが、本来形成される基準位置に一致する場合には、便宜上、色ずれ量が生じないものしてあらわしてある。また、副走査方向のずれ量をあらわす走査線軌跡2Y,2Cは、便宜上、主走査方向のずれがないものとしてあらわしてあり、網点位置Ya、Caは、主走査方向の相対的なずれのみをあらわしてある。
【0045】
副走査方向のずれ値を模式的にあらわす走査線軌跡2Y,2C、主走査方向のずれ値を模式的にあらわす網点Ya,Caともに、色ずれ検出センサ15が配置された位置では、Y色、C色とも基準位置に一致するように色ずれ量が調整されている。しかし、図3および図4において説明したように、出荷時などにおける調整ではなくすことができないため、非直線性の走査線軌跡による色ずれが残っている。この走査線軌跡は、レーザビームの光路上にあって、レーザビームを反射するミラーの数も多いことなどから複雑な形状をなす場合が多く、ここではS字曲線をなしている。そして、基準位置からのずれが大きくなる位置では、Y色とC色とが逆向きをなすために色ずれ量も最大となり、色ずれが目立つ状態になる。ちなみに、色ずれ量が一定の範囲を越えると色ずれが目立つが、それ以下の場合には、肉眼ではほとんど気が付かない。
【0046】
そこで、本実施形態では、非直線性の走査線軌跡による色ずれのプロセス方向(副走査方向)成分の最大値P・MAXの、例えば半分の値をプロセス方向のオフセット値P・OFFSETとして、各感光体ドラムにレーザビームを照射してトナー像を形成する場合における各主走査方向の書き出し位置を、P・OFFSET分ずらし、図7(b)に示すように、Y色とC色それぞれの走査線軌跡全体を一律に移動させる。
【0047】
このようにすれば、色ずれ量のプロセス方向成分の最大値P・MAXは、より小さくなる。一方、色ずれ検出センサ15で検知した位置近傍のずれは、オフセット値P・OFFSETを一律に加減することにより大きくなるが、オフセット値P・OFFSETを加減した後の、プロセス方向成分の「最大カラーレジずれ」と同等、あるいはそれ以下とすることができるので、プロセス方向のオフセット値P・OFFSETを加減する前に較べ、主走査方向各位置におけるプロセス方向成分を小さくすることができる。
【0048】
本実施形態では、プロセス方向オフセット値P・OFFSETは、プロセス方向成分の最大値P・MAXの、例えば半分の値としているが、主走査方向の位置に応じた関数として表わすこともできる。この場合、主走査方向の両端の色ずれ検知位置におけるオフセット値P・OFFSETをそれぞれ独立に設定することもできる。
【0049】
また、本実施形態では、図8(a)に示すように、主走査方向の各位置a1〜aNにおける色ずれ量の、主走査方向の成分を求め、それを主走査方向のオフセット値W・OFFSETとしてメモリに記憶し、各感光体ドラムにレーザビームを走査するクロックの位相や周波数を、そのW・OFFSETにより調整して走査倍率を変化させること等により、図8(b)に示すように、色ずれ量の主走査方向成分を小さくすることができる。
【0050】
ここでは、主走査方向の各位置a1〜aNにおける色ずれ量の、主走査方向の成分を求め、それを主走査方向のオフセット値W・OFFSETとしているが、プロセス方向成分と同様に、主走査方向成分の最大値の、例えば半分の値を主走査方向オフセット値W・OFFSETとし、このオフセット値を一律に加減することにしてもよい。
【0051】
このプロセス方向のオフセット値P・OFFSETと主走査方向のオフセット値W・OFFSETとは、像形成位置調整部のメモリに、予め出荷時やメンテナンス時にスキャナーで読み取ったり、あるいは色ずれ検出センサを主走査方向に移動させて読み取った値に基づいて算出した計算値を、例えばテーブル化して記憶しておくことができる。その場合、主走査方向のオフセット値W・OFFSETを、露光装置から照射されるレーザビームの走査線書き出し開始位置および走査倍率差として記憶したり、またプロセス方向のオフセット値P・OFFSETを、レーザビームのライン書き出しタイミング補正値およびスキュー補正値として記憶したりすることもできる。また、オフセット値は、画像形成装置毎に個体差が少ない場合は、固定値とすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の画像形成装置によれば、形成された画像に、非線形な色ずれが生じていても、出荷時などに予めオフセット値を求め、レーザビームの書き出し位置等をそのオフセット値に基づいて調整するとともに、そのオフセット値を記憶しておき、色ずれ量の調整時には、そのオフセット値に一致するようにレーザビームの書き出し位置等の調整を行なうので、配備された色ずれ量検知センサ数が少ない場合であっても、簡便に色ずれ量を目立たない程度まで調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】色ずれ量検知用のセンサにより、パターン像を検知することにより検知位置におけるパターン像の形成位置合わせを行なった後のレーザビームの走査軌跡を模式的に示す図である。
【図2】本実施形態のカラー画像形成装置を示す概略構成図である。
【図3】露光装置を示す図(概略平面図)である。
【図4】露光装置を示す図(概略側面図)である。
【図5】本実施形態で用いるシリンドリカルミラーを示す斜視図である。
【図6】本実施形態で用いる折り返しミラーを示す斜視図である。
【図7】各感光体ドラムを用いて用紙上の同じ位置に直線像を形成させたときのY色とC色の走査線軌跡を示す図である。
【図8】各感光体ドラムを用いて用紙上の同じ位置に直線像を形成させたときのY色とC色の走査線軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1,2 走査線軌跡
10 感光体ドラム
11 帯電器
12 露光装置
15 色ずれ検出センサ
16 色ずれ量検出部
20 中間転写ベルト
21 駆動ロール
22 従動ロール
23 テンションロール
25 パターン像
30 制御部
31 パターン像形成部
32 像形成位置調整部
100 レーザ
101 コリメータレンズ
102 集光レンズ
103,104,121 反射ミラー
105 ポリゴンミラー
106〜109 f・θレンズ
110〜112 折り返しミラー(112 シリンドリカルレンズ)
112a,110a 1端
112b,110b 他端
110c 鏡面
110d 第1の位置
110e 第2の位置
121a 反射位置
122 偏心カム
123 スクリュウ
124 外部アクセス部
131 第1データム
132 第2データム
133 調整スクリュウ
OFFSET オフセット値
P・OFFSET プロセス方向のオフセット値
W・OFFSET 主走査方向のオフセット値
P・MAX プロセス方向の最大値
W・MAX 主走査方向の最大値

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  1. 複数の像担持体それぞれに互いに異なる色のトナー像を形成し、形成された複数色のトナー像を、最終的に記録媒体上に転写および定着させることにより定着トナー像からなるカラー画像を形成する画像形成装置において、
    前記複数の像担持体それぞれの、プロセス方向に交わる主走査方向の複数の検知位置に色ずれ検知用のパターン像を形成するパターン像形成部と、
    前記パターン像形成部により形成された互いに異なる色の色ずれ検知用のパターン像を検知し、検知された該パターン像の相対的な位置関係から該複数の検知位置における色ずれ量を読み取る色ずれ量検出部と、
    前記色ずれ量検出部で読み取った色ずれ量に基づいて、前記複数の像担持体それぞれに形成される各トナー像の形成位置を調整する像形成位置調整部とを備え、
    前記像形成位置調整部は、前記複数の検知位置における色ずれ量のオフセット値を記憶しておく記憶部を有し、前記色ずれ量検出部で読み取った前記複数の検知位置における色ずれ量に前記オフセット値を加味した補正量で前記各トナー像の形成位置を調整するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶部は、前記オフセット値を書き替え自在に記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶部は、前記複数の検出位置それぞれの、前記プロセス方向のオフセット値と前記主走査方向のオフセット値のうち、何れか一方、又は双方を記憶するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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