JP3772607B2 - 多色画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多色画像形成装置に係り、特に互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体を備え、前記互いに異なる色の画像情報に基づいて変調された複数のレーザビームを、偏向手段により偏向させることにより各々対応する感光体に主走査露光して、各前記感光体上に各々対応する色の画像を形成し、複数の前記単色画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、感光体ドラム等の潜像担持体をレーザビームで走査露光することによりカラー画像を形成(印刷)する電子写真複写機やレーザープリンタ等の多色画像形成装置が急速に普及している。カラー画像の形成は、印刷の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4つの色を感光体ドラム上で重ね合わせることで実現できるが、白黒の画像形成装置と比べて処理時間が長くかかり、生産性が悪いという問題があった。このため、複数の感光体ドラムを備えたタンデム方式の多色画像形成装置が考案されている。
【0003】
タンデム方式の多色画像形成装置では、C、M、Y、Kの各色毎に分解された画像データに基づく複数のレーザビームで、各々対応する感光体ドラムを露光した後、現像して同一の記録媒体上に重ねあわせて転写する。すなわち、各色の画像を同時に形成するので、生産性を大幅に向上させることができる。
【0004】
しかしながら、タンデム方式の多色画像形成装置は、各色の画像に対応する各レーザビームの光学特性のばらつきにより、各色の画像を重ね合わせる際に位置ずれが生じ易い。このため、各色の画像が同一位置で重ね合うように位置合わせを行わなければ、印字画像の品位を保つことができない。
【0005】
この位置合わせに必要な項目としては、主走査方向の走査線の書き出し位置(以下、「サイドレジ」という)、副走査方向の走査線の書き出し位置(以下、「リードレジ」という)、主走査方向の走査線の書き終わり位置または印字幅(以下、「倍率」という)、走査線自身の湾曲(以下、「走査線湾曲」という)、及び走査線の傾き(以下、「走査線傾き」という)の以上5つの項目が挙げられる。この5つの位置合わせが正確に行われて初めて、高品位なカラー画像を形成できる。
【0006】
ところで、タンデム方式の多色画像形成装置は、露光装置の形態により、大きく2つに分類される。1つは、図13に示すように、感光体上を走査するように1本のレーザビームを出力する走査露光装置を4つ並べた形態である(以下、「4連タンデム方式」という)。この4連タンデム方式の主な特徴は、各レーザビームを走査させるために回転多面鏡等の偏向手段を回転させる走査回転モータ(以下、「モータ」という)がそれぞれ個別に存在するため、レーザビームの走査位置が個々に独立していることである。
【0007】
もう一つは、特開平3−142412号公報に示されるように、1つの走査回転モータで4つのレーザビームを走査する形態である(以下、「スプレイペイント方式」という)。このスプレイペイント方式の主な特徴は、偏向手段であるモータが共通(1つ)であるので、各レーザビームの走査位置が関連していることである。
【0008】
まず、4連タンデム方式の多色画像形成装置について説明する。図13に示すように、4連タンデム方式の多色画像形成装置300には、4つ走査露光装置302が設けられており、それぞれK、Y、M、Cの画像の露光を担当している。この走査露光装置によって、K、Y、M、Cの各色毎に設けられた感光体304に対して、各々対応する色の画像の露光を行って潜像を形成する。各感光体304上に形成された潜像は、それぞれの現像器で対応する色に現像され、現像された画像は、単一の転写部材である転写ベルト306に転写される。この転写のときに、転写ベルト306を矢印T方向に搬送することによって、各色の画像を順次重ね合わせてカラー画像を形成する。なお、図13では、各走査露光装置302、感光体304の符号の末尾に、対応する色を示す英字(K/Y/M/C)を付与して示している。
【0009】
このようなシステムでカラー画像の色合わせ(走査ビームの位置合わせ)を行う場合は、前述した5点を考慮しておこなうが、4連タンデム方式の多色画像形成装置では各走査露光装置の走査回転モータが独立して動作するため、モータ回転の回転位相を制御する特別な機構が必要となる。
【0010】
一方、スプレイペイント方式の多色画像形成装置では、一般に1つのモータで各色に対応するレーザビームを走査することから、走査露光装置自体を比較的コンパクトにすることができる。カラー画像を形成することに関しては、上述の4連タンデム方式の多色画像形成装置と同様であるが、スプレイペイント方式では、各色のレーザビームは関連し合って走査を行うので、上述のようなモータに関する特別な制御機構は必要ないことが特徴として上げられる。
【0011】
この特徴の差異は、副走査方向の位置合わせに対する自由度としてとらえることが出来る。すなわち、4連タンデム方式の場合、各モータが独立しているため、位置合わせのタイミング的な自由度が高く、各色ともほとんど同一位置へ位置合わせが可能となる。これは、前述したモータの回転位相を制御することができるためである。
【0012】
一方、スプレイペイント方式の場合、モータが1つなので各レーザビームが互いに関係し合い、位置合わせは走査ライン単位となる。最も、別の技術を取り入れることによって走査ライン単位以下の位置合わせ制御も可能であるが、高解像(例えば600DPI(Dots Per Inchi))の画像形成装置では、逆に走査ライン単位でも色ズレは目立たないことがわかっている(なお、2つのレーザビームの走査ライン単位での位置合わせ制御では、最大ズレ量は1/2ラインである)。
【0013】
次に、タンデム方式の多色画像形成装置での色合わせについて説明する。タンデム方式の多色画像形成装置では、前述のようなサイドレジ、リードレジ、倍率、走査線湾曲及び走査線傾きを補正して、位置合わせを行う必要があるが、ここでは、特に本発明で取り上げるサイドレジの補正について述べる。以下に、位置ずれを検出するための検出系、検出された位置ずれを補正するように制御する制御系について説明する。
【0014】
検出系については、特開平2−291573号公報及び特開平3−142412に示されるように、中間転写ベルト等に特定のパタ一ンのトナー像(以下、「テスト画像」という)を形成し、CCDセンサやPD等の画像読取センサによって形成したテスト画像を読み取り、この読取結果から色ずれ量を算出する。この色ずれ量から、実際に画像を書出す際の各レーザビームの位置ずれ(どのレーザビームがどれだけずれているか)を把握することができる。こうして得られた結果に基づいて、主走査方向の書き出し位置であるサイドレジの補正を行っている。
【0015】
次に、制御系については、タンデム方式の多色画像形成装置に限らず、一般的なサイドレジ制御として捕らえることができる。この制御の方法は、走査開始側(画像の書出し開始側)の画像形成領域外に、書き出し位置検出センサ(所謂SOSセンサ)を設け、レーザビームが書き出し位置検出センサ上を通過したときに発生するSOS信号に基づいてカウンタで基本クロックのカウント動作を開始し、カウント値が所定の設定値になったときに画像書き出しを開始するもので、その設定値に上述した検出系の結果を反映させたものである。
【0016】
また、SOSセンサにより検出されるSOS信号に同期させて、基準クロックのカウントを行なうことにより、回転多面鏡の分割角誤差の影響による画像の書き出し位置の微小なズレを防ぐこともできる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、各走査レーザビームによる位置合せ精度は、当然ながら、画像読取センサの分解能によって決定する。例えば、一般的な書き込み密度である600DPI(Dots Per Inchi)の場合、高品位の画像を得るために十分な位置合わせを行うためには、42.3ミクロン以下の分解能が画像読取センサに求められる。このため、画像読取センサには、高価な高分解能CCDセンサが利用されており、今後、更に画質の高解像度化が進むと、画像読取センサに対する分解能の要求が更に高まり、コスト高につながる。
【0018】
また、読取センサによる読取精度を向上するために、テスト画像のマークに特徴を持たせることも考えられる。しかしながら、この場合、複数種の演算を行なう必要があり、処理に非常に時間がかかる。また、演算処理系を高性能にすれば、時間は短縮できるが、その分コスト高になってしまう。
【0019】
また、制御系では、スプレイペイント方式の場合、各レーザビームは回転多面鏡を挟んで走査方向が逆になるので、回転多面鏡を挟んでSOSセンサを対角に配置しなければならず(特開昭59−123368号公報参照)、装置の小型化の妨げになる。また、書出し位置制御を行うコントロール回路との距離が、回転多面鏡を挟んで一方のSOSセンサと他方のSOSセンサとで異なるため、誤動作や同期ズレが発生する恐れがある。
【0020】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、低コストな構成で、高品位の画像を形成することができ、且つ小型化も可能な多色画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体を備え、前記互いに異なる色の画像情報に基づいて変調された複数のレーザビームを、複数の前記レーザービームに共通に設けられた、複数の反射面を有する回転多面鏡により、少なくとも1つの前記レーザビームと、その他の前記レーザビームとが、前記回転多面鏡の反射面に対して互いに対向する面の方向に入射され、一つの反射面によって遅れをもって反射されて、各々対応する感光体に主走査露光して、各前記感光体上に各々対応する色の画像を形成し、複数の前記単色画像を重ね合わせて多色画像を形成するスプレイペイント方式の多色画像形成装置であって、前記レーザビームの主走査方向の画像形成領域外に設けられ、基準として予め定められた所定のレーザビームの主走査タイミングを検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段により検出された前記所定のレーザビームの主走査タイミングと、各レーザビームに対して予め定められた設定値とに基づいて、各レーザビームの主走査方向の画像書出しタイミングを前記回転多面鏡の同一の反射面によって走査されるように制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0022】
請求項1に記載の発明によれば、第1の検出手段によって、基準のレーザビームの主走査タイミングが検出される。制御手段では、この検出結果と、各レーザビーム毎に対して定められている設定値とに基づいて、各レーザビームの主走査方向の画像書出しタイミングが前記回転多面鏡の同一の反射面によって走査されるように制御される。
【0023】
これにより、各レーザビーム毎に主走査タイミングを検出しなくても、全てのレーザビームの主走査タイミングを制御することができる。すなわち、従来、各レーザービーム毎に必要であった主走査位置を検出するための検出手段(SOSセンサ等)のうち、基準のレーザビーム以外の検出手段を省略することができ、装置の小型化に貢献することが可能となる。
【0026】
また、請求項2に記載されているように、前記レーザビームの主走査方向の画像形成領域外に、前記所定のレーザビーム以外の各レーザビームに対して設けられ、各々対応する前記レーザビームの主走査タイミングを検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段による前記所定のレーザビームの主走査タイミングと、前記第2の検出手段による前記所定のレーザビーム以外のレーザービームの主走査タイミングとの検出時間差を計測する計測手段と、前記計測手段による計測結果の変動に基づいて、前記設定値を変更することにより、前記主走査方向の画像書出しタイミングを補正する補正手段と、を更に有するようにするとよい。
【0027】
この場合、請求項3に記載されているように、前記補正手段が、複数回の主走査によって計測される前記検出時間差の平均値の変動に基づいて、前記設定値を変更するようにするとよい。特に、請求項4に記載されているように、前記補正手段が、2の累乗回の主走査によって計測される前記検出時間差の平均値の変動に基づいて、前記設定値を変更するようにするとよい。
【0028】
また、請求項5に記載されているように、前記補正手段が、前記第2の検出手段により主走査タイミングを検出したレーザービームに対応する前記設定値を変更するようにするとよい。
【0029】
また、請求項6に記載されているように、前記補正手段が、前記画像の形成処理に係らず、逐次、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行うようにしてもよい。或いは、請求項7に記載されているように、前記補正手段が、前記画像の形成を行っていないときに、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行うようにしてもよい。或いは、請求項8に記載されているように、前記補正手段が、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正の実行を指示する任意の割り込み指示に基づいて、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行うようにしてもよい。
【0030】
また、請求項9に記載されているように、前記多色画像の形成結果に基づいて、前記設定値を装置外部から設定する外部設定手段を更に有するようにするとよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0032】
(全体構成)
図1には、本発明に係る多色画像形成装置の概略構成が示されている。多色画像形成装置10は、3個の搬送ローラ12A〜12Cと、搬送ローラ12A〜12Cに巻き掛けられた無端の転写ベルト14と、転写ベルト14を挟んで搬送ローラ12Cと対向配置された転写ローラ16と、を備えている。
【0033】
転写ベルト14の上方には、転写ベルト14が回転駆動されたときの転写ベルト14の移動方向(図1矢印A方向)に沿って、ブラック(K)画像形成用の感光体ドラム18K、イエロー(Y)画像形成用の感光体ドラム18Y、マゼンダ(M)画像形成用の感光体ドラム18M、シアン(C)画像形成用の感光体ドラム18Cが略等間隔で配置されている。各感光体ドラム18は軸線が転写ベルト14の移動方向と直交するように各々配置されている。
【0034】
なお、以下ではK、Y、M、C各色毎に設けられた部分に対し、上記と同様に、各部分の符号にK/Y/M/Cの記号を付して区別する。
【0035】
各感光体ドラム18の周囲には、感光体ドラム18を帯電させるための帯電器20が各々配置されており、各感光体ドラム18の上方には、帯電された各感光体ドラム18にレーザビームを各々照射して各感光体ドラム18に静電潜像を形成する複数ビーム走査装置30(詳細は後述)が配置されている。
【0036】
また、各感光体ドラム18の周囲には、感光体ドラム18の回転方向に沿ってレーザビーム照射位置よりも下流側に、感光体ドラム18上に形成された静電潜像を所定色(K又はY又はM又はC)のトナーによって現像しトナー像を形成させる現像器22、感光体ドラム18上に形成されたトナー像を転写ベルト14に転写する転写器24、感光体ドラム18に残されたトナーを除去する清掃器26が順に配置されている。
【0037】
各感光体ドラム18に形成された互いに異なる色のトナー像は、転写ベルト14のベルト面上で互いに重なり合うように転写ベルト14に各々転写される。これにより、転写ベルト14上にカラーのトナー像が形成され、形成されたカラーのトナー像は、搬送ローラ12Cと転写ローラ16との間に送り込まれた転写材28に転写される。そして、転写材28は図示しない定着装置に送りこまれ、転写されたトナー像が定着される。これにより、転写材28上にカラー画像(フルカラー画像)が形成される。
【0038】
(光走査装置)
次に図1及び図2を参照し、複数ビーム走査装置30について説明する。複数ビーム走査装置30は底面形状が略矩形状のケーシング32を備え、ケーシング32の略中央部には、複数の反射面34A(本実施の形態では12面)を備え、図示しないモータによって高速で回転される(図2の矢印B参照)回転多面鏡34が配置されている。回転多面鏡34の軸線に直交する方向に沿ってケーシング32の一方の端部には、感光体ドラム18Kへの照射用のレーザビーム(以下「K色のレーザビーム」という)を射出する半導体レーザ(以下、「LD」という)36Kと、感光体ドラム18Yへの照射用のレーザビーム(以下「Y色のレーザビーム」という)を射出するLD36Yが角部近傍に各々配置されている。
【0039】
LD36Kのレーザビーム射出側にはコリメータレンズ38K、平面ミラー40が順に配置されている。LD36Kから射出されたレーザビームは、コリメータレンズ38Kによって平行光束とされて平面ミラー40に入射される。また、LD36Yのレーザビーム射出側にはコリメータレンズ38Y、平面ミラー42が順に配置されており、LD36Yから射出されたレーザビームは、コリメータレンズ38Yによって平行光束とされた後に、平面ミラー42で反射されて平面ミラー40に入射される。
【0040】
平面ミラー40と回転多面鏡34との間にはfθレンズ44が配置されており、平面ミラー40で反射されたK色及びY色のレーザビームは、fθレンズ44を透過して回転多面鏡34に入射され、回転多面鏡34で反射・偏向された後に、再びfθレンズ44を透過するように構成されている(所謂ダブルパス構成:図1参照)。
【0041】
LD36KとLD36Yは回転多面鏡34の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が相違されており、K色及びY色のレーザビームは、副走査方向に沿って異なる入射角で回転多面鏡34に各々入射されるので、fθレンズ44を2回透過したK色及びY色のレーザビームは別々の平面ミラー46K、46Yに入射される。
【0042】
そしてK色のレーザビームは、平面ミラー46Kにより、感光体ドラム18Kの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカルミラー48Kに入射され、シリンドリカルミラー48Kから感光体ドラム18Kへ向けて射出され、感光体ドラム18Kの周面上を走査される。また、Y色のレーザビームは、平面ミラー46Yにより、感光体ドラム18Yの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカルミラー48Yに入射され、シリンドリカルミラー48Yから感光体ドラム18Yへ向けて射出され、感光体ドラム18Yの周面上を走査される。
【0043】
なお、図3に示すように、ケーシング32の上部は蓋50によって全体的に隠蔽されている。蓋50の略中央にはレーザビームが通過するための矩形状の開口50Aが穿設されており、シリンドリカルミラー48K、48Yは開口50Aを跨ぐように蓋50の上面上に配置されている。一方、ケーシング32内部の、回転多面鏡34を挟んでLD36K及びLD36Yの配設位置の反対側の端部には、感光体ドラム18Mへの照射用のレーザビーム(以下「M色のレーザビーム」という)を射出するLD36Mと、感光体ドラム18Cへの照射用のレーザビーム(以下「C色のレーザビーム」という)を射出するLD36Cが角部近傍に各々配置されている。LD36Cのレーザビーム射出側にはコリメータレンズ38C、平面ミラー52が順に配置されており、LD36Cから射出されたレーザビームは、コリメータレンズ38Cによって平行光束とされて平面ミラー52に入射される。また、LD36Mのレーザビーム射出側にはコリメータレンズ38M、平面ミラー54が順に配置され、LD36Mから射出されたレーザビームは、コリメータレンズ38Mによって平行光束とされた後に、平面ミラー54で反射されて平面ミラー52に入射される。
【0044】
平面ミラー52と回転多面鏡34との間にはfθレンズ56が配置されており、平面ミラー52で反射されたC色及びM色のレーザビームは、fθレンズ56を透過して回転多面鏡34に入射され、回転多面鏡34で反射・偏向された後に、再びfθレンズ56を透過するように構成されている。
【0045】
LD36CとLD36Mは回転多面鏡34の軸線方向(副走査方向に対応)に沿った位置が相違されており、C色及びM色のレーザビームは、副走査方向に沿って異なる入射角で回転多面鏡34に各々入射されるので、fθレンズ56を2回透過したC色及びM色のレーザビームは別々の平面ミラー46C、46Mに入射される。
【0046】
そしてC色のレーザビームは、平面ミラー46Cにより、感光体ドラム18Cの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカルミラー48Cに入射され、シリンドリカルミラー48Cから感光体ドラム18Cへ向けて射出され、感光体ドラム18Cの周面上を走査される。また、M色のレーザビームは、平面ミラー46Mにより、感光体ドラム18Mの上方に相当する位置に配置されたシリンドリカルミラー48Mに入射され、シリンドリカルミラー48Mから感光体ドラム18Mへ向けて射出され、感光体ドラム18Mの周面上を走査される。
【0047】
上記より明らかなように、K色、Y色のレーザビームと、C色、M色のレーザビームとは回転多面鏡34の対向する面に入射されるため、図2に矢印で各々示すように、K色、Y色のレーザビームとC色、M色のレーザビームとは逆方向に走査される。なお、シリンドリカルミラー48C、48Mについても、図3に示すように、ケーシング32の蓋50に穿設された開口50Aを跨ぐように蓋50の上面上に配置されている。
【0048】
ケーシング32の底部近傍には、シリンドリカルミラー48K、48Y、48M、48Cによって各々反射されたK、Y、M、C色の各レーザビームの走査軌跡を横切るように、ピックアップミラー(平面ミラー)58が配置されている。ピックアップミラー58はレーザビームの走査軌跡のうち、K色、Y色のレーザビームの走査開始側端部(SOS:Start Of Scan)付近、言い換えるとM色、C色のレーザビームの走査終了側端部(EOS:End Of Scan)付近に配置されている。
【0049】
図3に示すように、ケーシング32の蓋50には、ピックアップミラー58に入射されて反射された各レーザビームが通過するための開口50Bが穿設されており、開口50Bを通過したレーザビームを受光可能な位置にはセンサ基板60が配置されている。センサ基板60はブラケット62を介して蓋50の上面に取り付けられている。
【0050】
K、Y、M、C色の各レーザビームは、例として図4に一点鎖線で示すようにセンサ基板60上を各々横切って走査する(なお、図4では、K、Y、M、C色のレーザビームをそれぞれレーザビームK、Y、M、Cと示している)。センサ基板60には、各レーザビームの走査軌跡に沿って主走査位置検出センサ64が各々配列されている。
【0051】
主走査位置検出センサ64は、センサチップに形成された受光部(図4に示す矩形状の部分)をレーザビームが通過しているときと通過していないときとで出力信号のレベルが異なる信号を出力する光センサである。
【0052】
すなわち、図5に示すように、主走査位置検出センサ64K、64Yでは、K色、Y色のレーザビームの走査開始側端部(SOS:Start Of Scan)付近のレーザビームが検知されるので、K色、Y色のレーザビームの1走査(主走査)の度に、その走査開始タイミングを検知することができる。主走査位置検出センサ64M、64Cでは、M色、C色のレーザビームが走査終了側端部(EOS:End Of Scan)付近のレーザビームが検知されるので、M色、C色のレーザビームの1走査(主走査)の度に、その走査終了タイミングを検知することができる。
【0053】
以下では、K色のレーザビームに対応する主走査位置検出センサ64Kから出力される検知信号を「SOS(K)」、Y色のレーザビームに対応する主走査位置検出センサ64Yから出力される検知信号を「SOS(Y)」、M色のレーザビームに対応する主走査位置検出センサ64Mから出力される検知信号を「EOS(M)」、C色のレーザビームに対応する主走査位置検出センサ64Cから出力される検知信号を「EOS(C)」と称して区別する。
【0054】
また、各主走査位置検出センサ64の配置は図4に示すように、主走査位置検出センサ64K(本発明の第1の検出手段に対応)だけが、他色の主走査位置検出センサ64Y、64M、64C(本発明の第2の検出手段に対応)に対して、K色のレーザビームの走査方向上流側に若干ずらされて配置されている。これは、後述する補正に利用するためである。
【0055】
なお、これは基準となるレーザビームの主走査位置検出センサ64のみが他のレーザビームの主走査位置検出センサ64と配置的に異なることを意味している。K色以外が基準となるのならば、その基準となる色に対応する主走査位置検出センサ64のみがずれて配置される。
【0056】
また、上記ではピックアップミラー58及びセンサ基板60をK、Y、M、C各色一体に形成していたが、これに限定されるものではなく、各色毎に個別に設けてもよい。
【0057】
各主走査位置検出センサ64は、図5に示すように、複数ビーム走査装置30の動作を制御する制御基板70に接続されている。各主走査位置検出センサ64で検知された検知信号SOS(K)、SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)は制御基板70へ送信されるようになっている。
【0058】
(コントローラ)
次に、LD36K、36Y、36M、36Cの駆動を制御する回路を含む、複数ビーム走査装置30の動作を制御する制御系の構成について説明する。
【0059】
図6に示すように、複数ビーム走査装置30の制御系は、メインコントロール回路100、コントロール回路102、ラインシンクカウンタ群104を含んで構成されている。
【0060】
メインコントロール回路100は、マイクロプロセッサ等から構成され、制御系全体を制御する。また、メインコントロール回路100には、ROM等の第1の記憶手段100Aと、EEPROM等の記憶内容を書き換え可能な不揮発性の第2の記憶手段100Bが備えられている。第1の記憶手段100Aには、テストチャート画像の画像データが予め記憶されている。第2の記憶手段100Bには、各レーザビームの変調タイミングを規定する各種の設定データ(後述するラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)を含む)が記憶されるようになっている。
【0061】
また、メインコントロール回路100には、液晶ディスプレイ等の表示手段やテンキーやタッチパネル等の情報入力手段を含んで構成されたコントロールパネル等のコマンダ106が接続されている。ユーザは、コマンダ106を介して、各種の設定データの初期値を設定して第2の記憶手段100Bに記憶させることができるようになっている。なお、このコマンダ106が本発明の外部設定手段に対応している。
【0062】
また、メインコントロール回路100は、コントロール回路102と接続されている。コントロール回路102には、各主走査位置検出センサ64が各々接続されている(なお、前述の制御基板70には、少なくともコントロール回路102が載置されている)。また、コントロール回路102はラインシンクカウンタ群104にも接続されている。
【0063】
コントロール回路102は、図7に示すように、タイミングジェネレータ120を備えている。タイミングジェネレータ120には、主走査位置検出センサ64Kから検知信号SOS(K)が入力されるとともに、クロック発生器122から所定周波数のクロック信号も入力されるようになっている。タイミングジェネレータ120はこれらの入力された信号に基づいて、同期クロック信号を生成・出力する。生成された同期クロック信号は、ラインシンクカウンタ群104に入力されるようになっている。
【0064】
ラインシンクカウンタ群104には、K、Y、M、Cの各色に対して、順にラインシンクカウンタ124K、124Y、124M、124Cが設けられている。各ラインシンクカウンタ124には、第2の記憶手段100Bから対応するラインシンク設定データLSDATAがセレクタ140により選択されて入力されるようになっている。
【0065】
各ラインシンクカウンタ124では、同期クロックのクロック数をカウントし、そのカウント値が入力されたラインシンク設定データLSDATAに基づいて決められる所定値となった時点で、ラインシンク信号を生成・出力する。なお、ラインシンクカウンタ124K、124Y、124M、124Cでは、順にラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)に基づいて前記所定値が定められる。
【0066】
このラインシンク信号は、各LD36の駆動を制御するレーザ駆動回路108に入力される(図6参照)。レーザ駆動回路108には、各色毎に設けられたビデオクロック発振器110が接続されており、各色に対応するビデオクロック信号が入力される。更に、レーザ駆動回路108には、転写体28上に形成されるべきカラー画像をK、Y、M、Cの4色に分解して示す画像データが入力される。
【0067】
レーザ駆動回路108は、各色毎に、当該色に対応するラインシンク信号によって規定される期間内に、当該色に対応するビデオクロック信号に同期したタイミングで、当該色に対応する画像データに応じて変調されたレーザビームが各々射出されるように、各LD36の駆動を制御する。これにより、各LD36からレーザビームが各々射出され、射出されたレーザビームは回転多面鏡34の回転に伴って各々偏向され、感光体ドラム18K、18Y、18M、18C上を各々走査される。
【0068】
すなわち、各ラインシンク設定データLSDATAによって、各色のレーザビームの主走査方向の画像の書出しタイミング(書出し位置)が決定される(ラインシンクカウンタ群104が本発明の制御手段に対応し、ラインシンク設定データLSDATAが本発明の設定値に対応している)。
【0069】
ところで、K色、Y色のレーザビームと、M色、C色のレーザビームは同時期に走査を行うことが可能であるが、同時期に行われる走査に使われる回転多面鏡34の反射面34Aは、前述のようにK色、Y色のレーザビームとM色、C色のレーザビームとで異なる。このため、回転多面鏡34の加工精度(分割角度誤差)が出力カラー画像に色ずれとなって影響してしまう。そこで、ラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)では、回転多面鏡34の同一の反射面34Aによって走査されるレーザビームの画像の書出しタイミングが決定されるようになっている。
【0070】
具体的には、本実施の形態では、反射面34Aが12面の回転多面鏡を使用しており、同一反射面での走査のために、M及びCのラインシンク信号は、K及びYのラインシンク信号の発生から6反射面分遅れて、すなわち6面飛ばして7面目の反射面で発生される(図9参照)。なお、回転多面鏡34の反射面34Aが13面の場合は、M及びCのラインシンク信号は、K及びYのラインシンク信号の発生から6.5面飛ばしてラインシンク信号を発生すればよい。
【0071】
このように、クロックの位相関係を飛ばす面分保持しなければならないため、同期クロックを発生する部分と、K、Y、M、C色の各レーザビームのラインシンク信号を発生させるためのラインシンクカウンタは、その分余計に必要となる。
【0072】
したがって、本実施の形態では、図8に示すように、同期クロック発生器126と、K、Y、M、Cからなるラインシンクカウンタ群104が、それぞれ7つずつ設けられ、またループセレクタ128も設けられている。同期クロック発生器126とラインシンクカウンタ群104は1対1対応しており、対応する同期クロック発生器126とラインシンクカウンタ群104同士が接続されている。なお、前述のタイミングジェネレータ120は、7つの同期クロック発生器126とループセレクタ128とで構成される。
【0073】
この1走査毎に入力される検知信号SOS(K)は、ループセレクタ128によって1/7分周され、各同期クロック発生器126に分配されるようになっている。同期クロック発生器126では1/7分周されて分配された検知信号SOS(K)に基づいて同期クロック信号を作り、その同期クロックをその後段の対応するラインシンクカウンタ群104に入力し、所定のラインシンク信号を発生させる。
【0074】
また、ラインシンクカウンタ群104の後段には、OR回路130K、130Y、130M、130Cが設けられている。各ラインシンクカウンタ群104のラインシンクカウンタ124KはOR回路130Kに、ラインシンクカウンタ124YはOR回路130Y、ラインシンクカウンタ124MはOR回路130M、ラインシンクカウンタ124CはOR回路130Cに接続されている。各ラインシンクカウンタ群104からのKのラインシンク信号はOR回路130K、Yのラインシンク信号はOR回路130Y、Mのラインシンク信号はOR回路130M、Cのラインシンク信号はOR回路130Cに入力される。すなわち、各ラインシンクカウンタ群104からの出力される各色のラインシンク信号は、各色毎に取りまとめられて、各色の正規のラインシンク信号として各OR回路130から出力される。
【0075】
なお、各ラインシンクカウンタに設定されるカウント値は、同一色については全て同一であり、ラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)として第2の記憶手段100Bに保持されている。これらのラインシンク設定データLSDATAは、後述するコマンダからのイニシャル設定値が反映されるとともに、後述する維持補正の制御によっても更新される。
【0076】
また、コントロール回路102は、セレクタ132、インターバルカウンタ134、比較器136等を備えている。セレクタ132には、主走査位置検出センサ64Y、64M、64Cから検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)が入力される。セレクタ132では、検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)のうちの何れか1つを選択して出力する。
【0077】
インターバルカウンタ134には、主走査位置検出センサ64Kから検知信号SOS(K)と、セレクタ132により選択された検知信号が入力される。また、タイミングジェネレータ120から同期クロックも入力される。
【0078】
インターバルカウンタ134では、同期クロックのクロック数をカウンタすることにより、検知信号SOS(K)とセレクタ132により選択された検知信号との時間間隔を測定する(以下、この時間間隔測定のことを「インターバルカウント」という)。詳しくは、検知信号SOS(K)の立下りから、検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)の何れかの立下りまでの期間、同期クロックのクロック数をカウントし、時間間隔を測定する(図10参照)。すなわち、インターバルカウンタ134が本発明の計測手段に対応している。
【0079】
なお、本実施の形態では、検知信号SOS(K)と、検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)との時間間隔の測定をシリアルに行うようにしているが、インターバルカウンタ134を複数設けて、パラレルに処理させてもよい。
【0080】
ここで、前述のように、K色の主走査位置検出センサ64Kは、他の色の主走査位置検出センサ64の配置位置よりも、K色のレーザービームの主走査方向上流側にずらされて配置されている(図4参照)。これにより、必ずK色のレーザービームが他の色のレーザビームよりも早く主走査位置検出センサ64に検知される、すなわち検知信号SOS(K)が先にインターバルカウンタ134に入力されるので、そのカウント結果((以下、「インターバルカウント値」という)ICNはプラスのカウント値になる。
【0081】
一方、K色の主走査位置検出センサ64Kを、他の色の主走査位置検出センサ64と主走査方向に同じ位置に配置した場合は、プラスのカウント値の他にマイナスのカウント値を考慮しなければならず、処理アルゴリズムが複雑になる。言い換えると、本実施の形態のように、基準色の主走査位置検出センサ64を、他の色の主走査位置検出センサ64の配置位置よりも主走査方向にずらして配置することにより、処理をより簡便化することができる。
【0082】
インターバルカウンタ134によるインターバルカウントで得られたインターバルカウント値ICNは、比較器136に入力される。このとき、1回の走査によるインターバルカウント値ICNでもよいが、本実施の形態では、アベレージユニット138によって、複数回の走査によるインターバルカウント値を平均化し、平均されたインターバルカウント値が比較器136に入力されるようになっている。
【0083】
これは、特に、検知信号EOS(M)やEOS(C)のインターバルカウントの場合、M色、C色とK色とでは、当該検知信号を検知したときにレーザビームが反射された反射面34Aが同一面ではないので、回転多面鏡の分割角度誤差が誤差カウントとして含まれ易い。このため、回転多面鏡の1回転分の走査回数分だけインターバルカウントを行い、そのカウント結果の平均値をインターバルカウント値とする。もちろん1回転分ではなく複数回転分の走査回数分のカウント結果を平均化してもよい。
【0084】
なお、この場合、回転多面鏡の反射面数にもよるが、平均化する演算処理の負担を軽減するためには、2の累乗回の走査回数分の平均化が好ましい。走査回数が2の累乗回であれば、平均化する場合に、2進数で言えばビットをシフトするだけでよいので、整数演算だけで済む。例えば、インターバルカウントで得られた2進数のカウント値を8で割る場合は、3ビットシフトするだけでよい。
【0085】
また、以下では、検知信号SOS(K)と検知信号SOS(Y)間のインターバルカウント値を「Y色のインターバルカウント値ICN(Y)」、検知信号SOS(K)と検知信号EOS(M)間のインターバルカウント値を「M色のインターバルカウント値ICN(M)」、検知信号SOS(K)と検知信号EOS(C)間のインターバルカウント値を「C色のインターバルカウント値ICN(C)」と称して区別する。
【0086】
比較器136には、EEPROM等の記憶内容を書き換え可能な不揮発性の記憶手段136Aが備えられている。この記憶手段136Aには、各色のインターバルカウント値ICN(Y)、ICN(M)、ICN(C)が随時更新されて記憶されるようになっている。
【0087】
比較器136では、新たに入力されたインターバルカウント値ICNと、記憶手段136Aに記憶されているインターバルカウント値ICNとを比較するとともに、記憶手段136Aに記憶されているインターバルカウント値ICNを新たに入力されたインターバルカウント値ICNに更新する。
【0088】
コントロール回路102は、比較器136による比較結果に基づいて、すなわちインターバルカウント値ICNの増減分を記憶手段100Bに記憶されているラインシンク設定データLSDATAに反映させ、ラインシンク信号の発生タイミングを変更させる。これにより、主走査方向の書き出し位置に変動が生じた場合に、自動的にその変動に追従して書き出し位置が補正される。すなわち、コントロール回路102が本発明の補正手段に対応する。
【0089】
なお、当然ながら、同一色同士のインターバルカウント値を比較し、当該色のラインシンク設定データLSDATAを変更し、当該色のインターバルカウント値ICNを更新する。
【0090】
なお、書き出し位置の補正精度は、インターバルカウントに使う同期クロックの周波数、すなわちクロック発生器122で発生するクロック(以下、「カウントクロック」という)の周波数によって決まる。例えば、カウントクロックの周波数をビデオクロックと同じにすれば、1画素単位で書き出し位置を補正することが可能である。もちろん、補正を高精度に実施したいのであれば、カウントクロックの周波数を上げれば良い。本実施例では、カウントクロックをビデオクロックの2倍の周波数とし、さらにラインシンクカウンタのクロックもカウントクロックと同じ周波数としている。これにより、比較器136による比較差分がそのまま、ラインシンクカウンタのカウント値の差分となり、補正精度を1/2画素にすることができる。
【0091】
(作用)
次に、本実施の形態の作用を説明する。まず、多色画像形成装置10によるカラー画像の形成処理について説明する。
【0092】
(画像形成処理)
カラー画像の形成処理が開始されると、所望の画像をK、Y、M、C成分に分解して生成されたK、Y、M、C各色の画像データがレーザ駆動回路108へ送信されるとともに、第2記憶手段100Bに記憶されている各レーザビームの変調タイミングを規定する各種の設定データ(主走査方向の書出しタイミングを規定するラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)を含む)がラインシンクカウンタ群104へ送信される。
【0093】
レーザ駆動回路108によってLD36Kが駆動され、LD36Kをから出力されたレーザビームが回転多面鏡34によって走査される(ただし、画像形成領域外の走査)と、主走査位置検出センサ64Kに光が入射され、検知信号SOS(K)が得られる。この主走査位置検出センサ64KによるK色の主走査開始タイミングを示す検知信号SOS(K)をトリガとして、それに同期した同期クロック信号のクロック数をラインシンクカウンタ群104でカウントする。
【0094】
このカウント値が各ラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)で設定されている所定値となった時点で、K、Y、M、C各色の主走査方向の書出しタイミングを規定するラインシンク信号が生成・出力される。なお、M、Cのラインシンク信号は、K、Yのラインシンク信号の発生から6反射面34A分遅れて(すなわち回転多面鏡が180度回転分)発生される。
【0095】
このC、M、Y、Kの各色毎のラインシンク信号によって規定される期間内で、各色に対応するビデオクロックに同期したタイミングで、対応する色の画像データに応じて各レーザビームが変調されるように、レーザ駆動回路108によって各LD36を駆動する。すなわち、所定の主走査方向の書出しタイミングで、画像データに基づいて変調されたレーザビームが射出される。
【0096】
各LD36から射出された4本のレーザビームは単一の回転多面鏡34によってそれぞれ偏向され、Fθレンズ44(または56)、シリントリカルミラー48等の光学部品を介して対応する感光体ドラム18の周面上を走査される。レーザビームが走査することで感光体ドラム18の周面上に形成された静電潜像は、現像器22によって互いに異なる色のトナー像として現像され、各色のトナー像が転写ベルト14のベルト面上で重ね合わされることで形成されたカラー画像が転写材28へ転写される。そして、カラー画像が転写された転写材28は、定着処理を経て多色画像形成装置10の機体外に排出される。
【0097】
このように、各色のレーザビームの主走査方向の書出しタイミング(各色の画像書出し位置)は、基準色であるK色のレーザビームの検知信号SOS(K)とラインシンク設定データLSDATAとに基づいて決定されるようになっている。すなわち、各色のレーザビームの主走査方向の書出しタイミングの決定には、基準色の主走査位置検出センサ64だけがあればよく、従来技術では各色毎に必要であった主走査位置検出センサ64を1つに省略することが可能となる。これにより、スプレイペイント方式の多色画像形成装置であっても小型化を図ることができる。
【0098】
また、K色、Y色のラインシンク信号の発生から、回転多面鏡が180度回転するまで、M色、C色のラインシンク信号の発生を遅らせている。これにより、同一反射面34AでK、Y、M、Cの各色のレーザビームが走査されるので、回転多面鏡の加工精度(分割角度誤差)の影響を抑え、高画質なカラー画像を得ることができる。
【0099】
(書出し位置補正)
次に、主走査方向の書出し位置補正(所謂サイドレジ補正)処理について説明する。多色画像形成装置10は、色ずれがないように設計されているが、各種のばらつき(装置の組立誤差、光学系の誤差等)により、各装置毎に組立後の実際の書出し位置が設計上の位置と異なって色ずれが生じる恐れがある。このため、組立完了後(出荷前等)に初期補正処理を実行し、より最適な書出し位置となるように、ラインシンク設定データを設定する。
【0100】
(初期補正処理)
図11には、初期補正処理のフローチャートが示されている。
【0101】
図11に示されるように、初期補正処理では、まず、ステップ200で、色ずれの程度を評価するための評価テストチャートを作成する。この評価テストチャートの作成に際しては、第1記憶手段100Aに予め記憶されているテストチャート画像の画像データをレーザ駆動回路108へ送信するとともに、第2記憶手段100Bに記憶されている各レーザビームの変調タイミングを規定する各種の設定データ(主走査方向の書出しタイミングを規定するラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)を含む)をラインシンクカウンタ群104へ送信する。
【0102】
以降は、前述のカラー画像の形成処理と同様に、主走査位置検出センサ64KによるK色の主走査開始タイミングを示す検知信号SOS(K)をトリガとして、それに同期した同期クロック信号のクロック数をラインシンクカウンタ群104でカウントする。このカウント値が各ラインシンク設定データLSDATA(K)、LSDATA(Y)、LSDATA(M)、LSDATA(C)で設定されている所定値となった時点で、K、Y、M、C各色毎に、主走査方向の書出しタイミングを規定するラインシンク信号を生成・出力する。
【0103】
このC、M、Y、Kの各色毎のラインシンク信号によって規定される期間内で、各色に対応するビデオクロックに同期したタイミングで、テストチャート画像の画像データに応じて各レーザビームが変調されるように、レーザ駆動回路108によって各LD36が駆動され、テストチャート画像が書き込まれる。
【0104】
なお、多色画像形成装置10には、多色画像形成装置10に複数ビーム走査装置30が搭載されて最初にステップ200の処理が行われるときには、設計のデフォルト値として、メインコントロール回路100の記憶手段100Bにラインシンク設定データLSDATAのイニシャル設定値が記憶されており、このイニシャル設定値により主走査方向の書出しタイミング(書出し位置)が決定される。
【0105】
各LD36から射出された4本のレーザビームは単一の回転多面鏡34によってそれぞれ偏向され、Fθレンズ44(または56)、シリントリカルミラー48等の光学部品を介して対応する感光体ドラム18の周面上を走査される。レーザビームが走査することで感光体ドラム18の周面上に形成されたテストチャート画像の静電潜像は、現像器22によって互いに異なる色のトナー像として現像され、各色のトナー像が転写ベルト14のベルト面上で重ね合わされることで形成されたカラー画像(テストチャート)が転写材28へ転写される。そして、テストチャート画像が転写された転写材28は、定着処理を経て多色画像形成装置10の機体外に排出される。
【0106】
次のステップ202では、作成したテストチャート画像の画質が適正か否かを判定する。詳しくは、オペレータ(組立作業者)が、排出された転写材28に形成されているテストチャート画像を目視し、主走査方向についてK、Y、M、C各色が一致しているか否か、すなわち主走査方向の色ずれ補正が不要か否かを判断し、その判断結果をコマンダ106を介して入力する。この入力結果に基づいて、テストチャート画像の画質が適正か否かの判定が行われる。
【0107】
オペレータによって補正が必要と判断された場合には、ラインシンク設定データLSDATAの修正をオペレータに要請するメッセージをコマンダ106の表示手段に表示し、前記ラインシンク設定データをオペレータに修正させる。
【0108】
オペレータがコマンダ106の情報入力手段を操作してラインシンク設定データLSDATAの修正値を入力して設定データの修正を行うと(ステップ206)、次のステップ208では、第2記憶手段100Bに記憶されていたラインシンク設定データLSDATAをオペレータによって修正されたラインシンク設定データLSDATAに更新し、ラインシンク設定データLSDATAのイニシャル設定値として記憶する。ラインシンク設定データLSDATAの更新記憶が終了すると、次のステップ200に戻る。
【0109】
すなわち、適正な画質のテストチャートが得られるまで、ラインシンク設定データLSDATAの修正および、評価テストチャートの再作成が繰り返し実行されることになる。
【0110】
ステップ202の判定が肯定されると、ステップ210へ移行する。ステップ210では、インターバルカウントが実行される。詳しくは、インターバルカウンタ134により、同期クロック信号のクロック数をカウントすることによって、検知信号SOS(K)と、各検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)との時間間隔が順に測定される(図10参照)。
【0111】
そして、次のステップ212では、ステップ210のインタバールカウントで得られた各色のインターバルカウント値ICN(Y)、ICN(M)、ICN(C)を記憶手段136Aに記憶させ(更新記憶)、初期補正処理を終了する。
【0112】
上記により、色ずれがないように各色の主走査方向の書出し位置(各色のレーザビームの主走査方向の画像書出しタイミング)が設定される。
【0113】
ところで、多色画像形成装置10の周囲温度の変化や、稼働状態が継続することによる多色画像形成装置10内部の温度上昇により、複数ビーム走査装置30を構成する各光学部品の配置位置が変化して、各レーザビームが主走査方向に変位する等によって、各色の主走査方向の書出し位置が変位し、再び色ずれが発生する恐れがある。このため、多色画像形成装置10では、初期補正処理によって設定された書出し位置を維持するように、通常時(稼働時)に自動補正処理を行う。
【0114】
(自動補正処理)
図12には、自動補正処理のフローチャートが示されている。
【0115】
図12に示されるように、自動補正処理では、まず、ステップ250で、先に説明した初期補正処理のステップ210(図11参照)と同様に、インターバルカウントが実行される。
【0116】
次のステップ252では、比較器136によって、ステップ250で得られたインターバルカウント値ICNと、記憶手段136Aに記憶されているインターバルカウント値ICNと比較し、前回の補正からインターバルカウント値が変化したか否かを判定する。なお、前回の補正とは、初期補正処理を終了してから最初に実行された自動補正処理の場合は、初期補正処理のことであり、2回目以降の自動補正処理の場合は、前回の自動補正処理のことである。
【0117】
ステップ250で得られたインターバルカウント値ICNと、第3記憶手段136Aに記憶されているインターバル換カウント値が等しい場合は、ステップ252で判定が否定され、前回の補正から各色の主走査方向の書出し位置は変位していないと判断して自動補正処理を終了する。
【0118】
一方、インターバルカウント値ICN(Y)、ICN(M)、ICN(C)のうちの何れか1つでも、変化した場合には、ステップ252の判定が肯定され、複数ビーム走査装置30を構成する光学部品の配置位置が変化した等の原因により、主走査方向の書出し位置が変位したとして、ステップ254へ移行する。
【0119】
ステップ254では、インターバルカウント値ICNの変化に基づいて、ラインシンク設定データLSDATAを修正し、修正したラインシンク設定データLSDATAを第2記憶手段100Bに記憶する。次のステップ256では、第3記憶手段に記憶されているインターバルカウント値ICNを、ステップ250で得られたインターバルカウント値に更新して記憶し、自動補正処理を終了する。
【0120】
このように、基準色となるK色のレーザビームと、他の各色のレーザビームとの主走査方向の位置関係を、K色の検知信号SOS(K)と、他の色の検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)との時間間隔を測定することにより、把握することができる。したがって、K色の検知信号SOS(K)と、他の色の検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)の時間間隔の変化、すなわち各インターバルカウント値ICNの変化に基づいて、ラインシンク設定データLSDATAを修正することにより、初期補正時に設定された主走査方向の書出し位置を維持することができる。すなわち、従来必要であった色ずれ検知用のパターンの形成及び読み取り作業が不要となるので、従来よりも簡易な構成にでき、低コスト化を図ることができる。
【0121】
また、K色、Y色のレーザビームについてはSOS、これと反対側の反射面34Aを用いるM色、C色のレーザビームついてはEOSを検知して、この検知信号に基づいて主走査方向の書出し位置(サイドレジ)補正を行っている。すなわち主走査方向の書出し位置(サイドレジ)補正に用いるK、Y、M、C各色の主走査位置検出センサ64を装置内の一方向にまとめて配置できるので、スプレイペイント方式の多色画像形成装置であっても装置の小型化が可能となる。また、各主走査位置検出センサ64とコントロール回路102とをつなぐ各配線の距離をほぼ等しくすることができ、誤動作や同期ズレの発生を防ぐこともできる。
【0122】
また、自動補正処理では、基準色(K)に対する他色の主走査方向の位置が、前回補正時とずれた場合にのみラインシンク設定データの修正(ステップ254)、インターバルカウント値の更新記憶(ステップ256)が実行される。これは、各色の主走査方向の位置が変動しても、基準色(K)に対する他の各色の相対位置関係が変化していない場合、すなわち基準色の主走査方向の変位と他の各色の主走査方向の変位が同一の場合には、各色を合成して画像を印字した時に色ずれは発生しないため、ラインシンク設定データの修正等は必要ないためである。
【0123】
このように、基準色に対する相対位置関係が変化した場合にのみラインシンク設定データの修正等(ステップ254、256)が行われるようにすることにより、制御を簡素化することができる。また、より制御を簡素化するために、基準色の主走査方向の変位が小さいと仮定できる場合や、基準色の主走査方向の変位量が所定範囲内である場合は、基準色のラインシンク設定データの値を変更せずに、基準色に対する相対位置関係が変化した色のラインシンク設定データを修正するようにしてもよい。
【0124】
なお、K色の検知信号SOS(K)と、他の色の検知信号SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C)の時間間隔を測定するインターバルカウントは、画像領域以外のレーザビームを検知するように設けられた主走査位置検出センサ64の出力によっていつでも出来るので、逐次、自動補正処理を行なうようにしても良い。逐次、自動補正処理を行うことで、セミリアルタイム的な自動補正が行えるので、印字動作中に書き出し位置が変動しても、それに追従して、乱れの無い高品位な画像を形成することができる。この場合、図6のコントロール回路102で変動を判断し、補正を行なうことになる。
【0125】
また、実際の印字中では、画像形成装置自体の各種ノイズにより、正確な補正が出来ないこともある。特に高電圧によるノイズは、制御系にリセットを掛けてしまうおそれがあるので、紙間やマシン立ち上げ時のウォームアップ時等の画像形成を行っていない期間に、初期値取り込みや、自動補正処理を行うようにするとよい。
【0126】
この場合、インターバルカウントは、コントロール回路102で完結させて行うことも可能であるが、全体の制御を行うメインコントロール回路100で、補正実行のタイミングを図る等、メインコントロール回路100を関与させて行なってもよい。メインコントロール回路100には、多色画像形成装置10や複数ビーム走査装置30の各種の情報が集中するので、その情報を基に補正処理を制御する(自動補正処理の実行を指示する割り込み指示を行う)方が、あらゆるケースに対応することが可能となる。
【0127】
また、書き出し位置の設定は、微小な位置合わせゆえ、装置を設置し直したり、安定性の悪い場所に設置したりすると、装置自体のアライメントが崩れて書き出し位置がずれてしまうことがある。このような場合は、初期補正処理に戻り、コマンダ106で、再度ラインシンク設定データLSDATAのイニシャル設定値を入力し直すようにするとよい。これにより、適切な書き出し位置を設定することが可能であり、その後は、その設定値に基づいて自動補正処理が行われ、設定された適切な書き出し位置が維持される。すなわち、不測の事態に対して、臨機応変な対応が可能となる。
【0128】
また、上記では、K、Y色と、M、C色とで対象構造を有する複数ビーム走査装置30を用いており、片側2本ずつのレーザビームは同様な特性を示す(すなわち同一の反射面で反射されて走査されるK色とY色のレーザビームの特性が同様で、M色とC色のレーザビームの特性が同様)。同一の反射面によって反射されて走査されるレーザビーム同士は、一度設定した位置関係が崩れにくいので、2本のレーザビームのうちの片方のみのモニタリングでも、主走査方向の書出し位置補正処理を行うことができる。すなわち、主走査位置検出センサ64は、SOS用とEOS用に各1つずつにする、具体的には、主走査位置検出センサ64K、64Yをどちらか一方のみにし、主走査位置検出センサ64M、64Cをどちらか一方のみにすることもできる。
【0129】
また、上記では、回転多面鏡34の両側の反射面34Aを使って、複数のレーザビームを逆方向に走査させる複数ビーム走査装置を備えた所謂スプレーペイント方式の多色画像形成装置を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、回転多面鏡34の片側の反射面34Aのみを使って複数のレーザビームを走査させる複数ビーム走査装置を備えた多色画像形成装置や、1つの回転多面鏡で1つのレーザビームを走査させる光走査装置を複数個備えた4連タンデム方式の多色画像形成装置(図13参照)に適用してもよい。この場合は、各色のレーザビームのSOS(又はEOS)を検出するように各色の主走査位置検出センサを配置すればよい。
【0130】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、低コストな構成で、高品位の画像を形成することができ、且つ小型化も可能であるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る多色画像形成装置(スプレイペイント方式)の概略構成図である。
【図2】 複数ビーム走査装置の概略平面図である。
【図3】 ケーシングの蓋を一部破断して示す複数ビーム走査装置の斜視図である。
【図4】 センサ基板上の主走査位置検出センサの配置を示す概略平面図である。
【図5】 主走査位置検出センサと検知する信号との関係を示す概念図である。
【図6】 複数ビーム走査装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】 コントロール回路の概略構成を示すブロック図である。
【図8】 ラインシンク信号の発生を、基準色と反対側の反射面を利用する色のラインシンク信号の発生を、基準色に対して回転多面鏡の180度回転分(6反射面分)遅らせるためのコントロール回路の詳細構成を示す。
【図9】 各主走査位置検出センサによる検知信号(SOS(K)、SOS(Y)、EOS(M)、EOS(C))とラインシンク信号の関係を説明するタイミングチャートである。
【図10】 インバータカウントを説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 多色画像形成装置への複数ビーム走査装置の搭載時や、多色画像形成装置稼動中に画質の劣化が確認された等の場合に実施される初期補正処理の内容を表すフローチャートである。
【図12】 多色画像形成装置稼動中に実行される自動補正処理の内容を表すフローチャートである。
【図13】 4連タンデム方式の多色画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 多色画像形成装置
14 転写ベルト
18 感光体ドラム
28 転写材
30 複数ビーム走査装置
34 回転多面鏡
34A 反射面
36 半導体レーザ
64K 主走査位置検出センサ(第1の検出手段)
64Y、64M、64C 主走査位置検出センサ(第2の検出手段)
100 メインコントロール回路
100A 第1記憶手段
100B 第2記憶手段
102 コントロール回路(補正手段)
104 ラインシンクカウンタ群(制御手段)
106 コマンダ(外部設定手段)
108 レーザ駆動回路
110 ビデオクロック発振器
120 タイミングジェネレータ
122 クロック発生器
124 ラインシンクカウンタ
126 同期クロック発生器
128 ループセレクタ
130 OR回路
132 セレクタ
134 インターバルカウンタ(計測手段)
136 比較器
136A 記憶手段
138 アベレージユニット
140 セレクタ

Claims (9)

  1. 互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体を備え、前記互いに異なる色の画像情報に基づいて変調された複数のレーザビームを、複数の前記レーザービームに共通に設けられた、複数の反射面を有する回転多面鏡により、少なくとも1つの前記レーザビームと、その他の前記レーザビームとが、前記回転多面鏡の反射面に対して互いに対向する面の方向に入射され、一つの反射面によって遅れをもって反射されて、各々対応する感光体に主走査露光して、各前記感光体上に各々対応する色の画像を形成し、複数の前記単色画像を重ね合わせて多色画像を形成するスプレイペイント方式の多色画像形成装置であって、
    前記レーザビームの主走査方向の画像形成領域外に設けられ、基準として予め定められた所定のレーザビームの主走査タイミングを検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された前記所定のレーザビームの主走査タイミングと、各レーザビームに対して予め定められた設定値とに基づいて、各レーザビームの主走査方向の画像書出しタイミングを前記回転多面鏡の同一の反射面によって走査されるように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 前記レーザビームの主走査方向の画像形成領域外に、前記所定のレーザビーム以外の各レーザビームに対して設けられ、各々対応する前記レーザビームの主走査タイミングを検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段による前記所定のレーザビームの主走査タイミングと、前記第2の検出手段による前記所定のレーザビーム以外のレーザービームの主走査タイミングとの検出時間差を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果の変動に基づいて、前記設定値を変更することにより、前記主走査方向の画像書出しタイミングを補正する補正手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  3. 前記補正手段が、複数回の主走査によって計測される前記検出時間差の平均値の変動に基づいて、前記設定値を変更する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の多色画像形成装置。
  4. 前記補正手段が、2の累乗回の主走査によって計測される前記検出時間差の平均値の変動に基づいて、前記設定値を変更する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の多色画像形成装置。
  5. 前記補正手段が、前記第2の検出手段によって主走査タイミングを検出したレーザービームに対応する前記設定値を変更する、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  6. 前記補正手段が、前記画像の形成処理に係らず、逐次、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行う、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  7. 前記補正手段が、前記画像の形成を行っていないときに、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行う、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  8. 前記補正手段が、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正の実行を指示する任意の割り込み指示に基づいて、前記主走査方向の画像書出しタイミングの補正を行う、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  9. 前記多色画像の形成結果に基づいて、前記設定値を装置外部から設定する外部設定手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
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