JP2008256865A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 偏向器等の局部的な発熱に起因する光学素子の不均一な温度上昇に起因する変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を低減する。
【解決手段】 光学素子1が突起部2を介してハウジング3に取り付けられ、光学素子1とハウジング3との間に部材4を介挿配置している。部材4は、光学素子1およびハウジング3に比べて柔軟性のある弾性材料からなり、光学素子1に設けられた突起部2に対応する位置に突起部2を挿通する貫通孔が形成されている。ハウジング3が発熱すると、熱伝導率の差異が小さい光学素子1の突起部2と部材4は、均等に光学素子1に熱を伝え副走査方向の曲がりを生じさせない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光走査装置のビームスポット位置の変動を抑制する技術に係り、特に、デジタル複写機およびレーザプリンタ等の書込系に用いられる光走査装置に適用され、複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する多色画像形成装置に好適な光走査装置および画像形成装置に関するものである。
光源からの光束を、回転多面鏡等の光偏向手段により偏向させ、偏向された光束をfθレンズ等の走査結像光学系を用いて被走査面に向けて集光させることにより、被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットにより被走査面を走査する光走査装置は、光プリンタ、光プロッタまたはデジタル複写機等の画像形成装置に用いられ、この種の画像形成装置に関連して広く知られている。
光走査装置を用いる画像形成装置においては、画像形成プロセスにおける一つの工程として、光走査により画像の書き込みを行う画像書込工程が用いられているが、画像形成プロセスによって形成される画像の良否は光走査の良否に少なからず左右される。そして、光走査の良否は、光走査装置における主走査方向および副走査方向の走査特性に依存する。
主走査方向の走査特性の一つとして、走査等速性が挙げられる。例えば光偏向手段として回転多面鏡を用いる場合、光束の偏向は等角速度的に行われるので、走査等速性を実現するために走査結像光学系としてfθ特性が補正されているものを用いている。
しかしながら、走査結像光学系に要求される他の性能との関係もあって、fθ特性を完全に補正することは容易ではない。このため、現実の走査光学系においては、光走査が完全に等速的に行われることはなく、走査特性としての等速性は、理想の等速走査からのずれを伴っている。
副走査方向の走査特性には、走査線の曲がりや走査線の傾きがある。走査線は、被走査面上における光スポットの移動軌跡であり、直線であることが理想とされ、光走査装置の設計も走査線が直線となるよう行われるが、実際には光学素子や機構部品の加工誤差や組立誤差等が原因して走査線に曲がりが発生するのが普通である。
また、走査結像光学系として結像ミラーを用い、結像ミラーへの偏向光束の入射方向と反射方向との間で、副走査方向に角度をもたせる場合には、原理的に走査線の曲がりが発生する。一方、走査結像光学系をレンズ系として構成する場合でも、被走査面を副走査方向に分離した複数の光スポットで光走査するマルチビーム走査方式では走査線の曲がりを避けることができない。
走査線の傾きは、走査線が副走査方向に対して直交しない現象であり、走査線の曲がりの一種である。したがって、以下の説明においては、特に断らない限り、走査線曲がりという表現には走査線の傾きが含まれるものとする。
画像が、白黒画像等のように、モノクローム、すなわちモノクロ、などと称される単色画像で、単一の光走査装置によって書込形成される場合は、走査線の曲がりや等速性の不完全さ(つまり、理想の等速走査からのずれ)がある程度抑えられていれば、形成される画像に目視で認められるほどの歪みは生じないが、それでも、このような画像の歪みが少ないに越したことはない。
モノクロ画像とは別に、マゼンタ、シアンおよびイエローの3色、あるいはこれらに黒を加えた4色の画像を色成分画像として形成し、これらの色成分画像を重ね合わせることによってカラー画像を形成することは、カラー複写機等において従来から行われている。
このようなカラー画像形成を行う方式の一つとして、各色成分毎の画像を各色成分毎に用意した感光体に形成し、記録用紙等の転写体が、これら感光体を順次通過して、逐次各色の画像を重ね合わせてカラー画像を形成するタンデム型と称される画像形成方式がある。このような画像形成方式の場合、光走査装置相互の感光体に対する走査位置にばらつきを生じたり、走査線の曲がり具合や傾きが異なったりすると、各色の画像位置が一致せず、形成されたカラー画像に色ずれと称される異常画像があらわれて、カラー画像の画質を劣化させる。
光走査装置における走査線の曲がりや傾きを低減させるために、例えば、特許文献1(特開2002−258189号)に示されるように、複数の支点を支持点として長尺レンズを湾曲させて支持するようにしたり、副走査方向に傾けて長尺レンズを支持するようにしたりして、走査線の曲がりおよび走査線の傾きを補正する構成を用いる光走査装置が提案されている。
また、光学素子を補強する方法としては、例えば、特許文献2(特開平11−142767号)には、ミラーの裏面にガラス材からなる補強板を制振部材で貼り付けることが示されており、特許文献3(特開2000−241733号)には、レンズの側面に板ガラスを接着することが示されている。
光学ハウジング内部の熱への対策として、例えば特許文献4(特開2001−337291号)には、放熱ダクトを設けてハウジングを冷却することが提案されている。
いわゆるカールソンプロセスを用いた画像形成装置においては、感光体ドラムの回転に従って潜像形成、現像、そして転写が行われる。したがって、複数の感光体ドラムを記録紙等の転写体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ねる多色画像形成装置においては、感光体ドラムの偏心や径のばらつきによる潜像形成から転写までの時間、各色の感光体ドラム間隔の相違、転写体、例えば、転写ベルトや記録紙を搬送する搬送ベルトの速度変動や蛇行によって、各トナー像の副走査方向のレジストずれにより色ずれや色変わりを生じて画像品質を劣化させる。
同様に、光走査装置においても、感光体ドラムに形成する静電潜像の主走査倍率および書込み位置を正確に整合させなければ、レジストずれによる色ずれや色変わりの要因となる。
従来、このレジストずれは、光走査装置自体の要因によるものか、光走査装置以外の要因によるものかという区分けなしに、補正処理が行われていた。例えば、特許文献5(特公平7−19084号)、または特許文献6(特開2001−253113号)および特許文献7(特開2003−154703号)に示されるように、転写体に記録されたレジストずれ検出パターンにより装置の立上げ時やジョブ間等で定期的に検出し、副走査方向については、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより先頭ラインの位置を補正しており、主走査方向については、走査始端で発生される同期検知信号からのタイミングを調節することにより書出し位置を補正するとともに、例えば、特許文献8(特開平9−58053号)に示されるように、走査始端から走査終端に至る走査時間を検出して、画素クロックの周波数を合わせることなどによって、各色間の全幅倍率を合せるように補正している。
また、この種の多色画像形成装置においては、高速化および高密度化が年々進んでいる。このような高速化および高密度化の対応策としてポリゴンモータの回転数を増加する方法があるが、この方法に対して、軸受寿命に限界があり、発熱および振動が抑えきれなくなっていることから、より低い回転数で複数のビームを同時に走査することで、高速化および高密度化を実現することができるマルチビーム光源を用いる方式が提案されている。
しかしながら、マルチビーム光源には、光源間のピッチ誤差や波長差が存在するため、例えば、特許文献7(特開2003−154703号)に示されるように、複数のラインを一組として個別にレジストずれ検出を行うことによって、光源間のずれを回避することが提案されている。
一方、近年においては、走査特性の向上を意図して、光走査装置の結像光学系に、非球面に代表される特殊な面を採用した光学素子を用いることが一般化しており、このような特殊な面を容易に形成でき、なおかつコストも安価な樹脂材料で製作された結像光学系が多用されている。樹脂材料からなる結像光学系は、温度や湿度の変化の影響を受けて光学特性が変化し易く、このような光学特性の変化は、走査線の曲がり具合や等速性も変化させる。このため、例えば数十枚のカラー画像の形成を連続して行う場合、画像形成装置の連続運転により機内温度が上昇し、それに伴う光書込装置内の温度上昇による光学ハウジングの光学素子受け面の位置精度の劣化等により、光学素子に対するビーム位置が変化したり、折り返しミラーの設置角度が変化するなど感光体上の走査位置が経時的にずれてしまうというような不具合が発生する。
その結果として、結像光学系の光学特性が変化して、各光書込装置の書き込む走査線の曲がり具合や等速性が次第に変化し、走査位置ずれに起因する色ずれが生じ、初期に得られたカラー画像と終期に得られたカラー画像とで色合いがまったく異なるものになってしまうことになる。
また、回転多面鏡の発熱がハウジングを伝わり、ハウジングに接する部分から光学素子に伝わって光学素子内の温度分布が不均一になり、光学素子の温度膨張が不均一になってビームスポット径に影響を及ぼすこともある。
図16は、ハウジング1003からの熱が光学素子1001へ伝わる伝わりかたを説明するための図である。光学素子1001は、光学素子1001に突設された突起部1002を介してハウジング1003上に配置されている。光学素子1001をハウジング1003上に配置するのに、突起部1002を介在させることによって、接触する面積を小さくすることにより、位置精度を保証する面積が小さくなり部品のコストダウンになる。回転多面鏡の発熱がハウジング1003から突起部1002に伝わり、さらに光学素子1001に達する。光学素子1001は、突起部1002に接する部分から温まり、図17に示すように不均一な形状の変形を生じさせる。光学素子の温度膨張が均一のときのビームスポット位置のグラフが、例えば図18の(a)に示すような形態である時、光学素子1001が図17に示すように不均一な形状に変形したときのビームスポット位置のグラフは、図18の(b)に示すようにM字形状になるか、またはW字形状になり、走査線曲がりの原因となる。
光走査装置においては、光源から射出された光束を反射偏向するための複数の反射面を有する多面鏡を高速に回転させる構成とした回転多面鏡を用いる偏向走査によって、被走査面を光走査する。このため、回転多面鏡は発熱する。その熱が光学素子に与える影響は、光学ハウジング(光学筐体)を介して光学素子との接触部から伝わる熱と、気流によって伝わる熱とがある。光学ハウジングを介して伝わる熱は、気流によるものに比べ早く伝わり、しかも、光学ハウジングと光学素子の接触部から伝わるため光学素子は、不均一に温度上昇して、不均一に変形し、被走査面上を走査するビームの走査線の曲がりを発生させる。
光学ハウジングの熱に関する問題を解決する方法としては、従来、例えば、特許文献9(特開2005−257825号)に開示されている方法などが提案されている。特許文献9(特開2005−257825号)では、光源部をベース部材の上に載置し、ベース部材の一部を光学ハウジングの外部に露出させて放熱する構成が開示されている。この構成は、光源部の発熱に対して考慮されたものであり、回転多面鏡の発熱に対処するものではないので、光学ハウジング内で最も発熱量が大きな回転多面鏡の発熱に対処するためには、別途に何らかの対策を講じなければならないことになる。
多色画像形成装置に対応した光走査装置として、例えば、特許文献10(特開2002−148551号)に開示されるように、各色に対応する光源からの光ビームを単一のポリゴンミラーで一括して偏向走査するようにし、各々対応する走査光学系や感光体ドラムに導くための複数の折返しミラーを共通の光学ハウジングに一体的に支持するようにした構成および各感光体ドラムに対応させて個別に光走査装置を配備した構成などが知られている。このように、感光体ドラムへ向かう光ビームは、各々異なる経路を通るよう構成部品が配置されるため、多色画像形成装置が設置される環境温度等によって各光ビームの走査位置は容易に変動してしまう。
走査位置のずれは、転写体に記録されたレジストずれ検出パターンにより装置の立上げ時やジョブ間等で定期的に検出して補正するようにすることができるが、上述のようにプリント動作に伴う定着器やポリゴンモータからの熱等によって照射位置がさらに変動してしまうため、1ジョブのプリント枚数が多いと徐々に色ずれや色変わりが発生してくるという問題がある。
特に、特許文献10(特開2002−148551号)の構成のように、ポリゴンスキャナを挟んで対向するように光学系を配備する場合には、走査方向が相反するため、主走査倍率の変動によって書出し位置がずれることに加えて、光学ハウジングの歪みによって各色間の走査位置が増徴する方向にずれるため、色ずれや色変わりが生じ易い。このような色ずれや色変わりの対策として、常に温度を観測して温度変化が所定量に達したとき、あるいは、所定のプリント枚数を超えたときに、プリント動作を途中で中止し、再度照射位置のずれを補正し直すことが行われている。このような対処では、レジストずれ検出パターン作成〜補正、そして再度検出パターン作成〜補正チェックに要する時間を考慮すると、終了までには数分間を費やすことになるため、生産性が低下することに加えて、検出パターンを形成するために無駄にトナーが消費されてしまう。このため、補正の頻度は最小限に抑えたい。
特開2002−258189号公報 特開平11−142767号公報 特開2000−241733号公報 特開2001−337291号公報 特公平7−19084号公報 特開2001−253113号公報 特開2003−154703号公報 特開平9−58053号公報 特開2005−257825号公報 特開2002−148551号公報
上述したように、従来の光走査装置を搭載した画像形成装置においては、光偏向器を構成する回転多面鏡の回転に伴う発熱などによる光学筺体内の光学素子の不均一な温度上昇によって発生する走査線曲がりおよびそのような走査線曲がりの変動を極力少なくすることが要求されている。
したがって、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、偏向器等の局部的な発熱に起因する光学素子の不均一な温度上昇に起因する変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、有効に低減し得る光走査装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
すなわち、本発明の請求項1の目的は、特に、光学素子の部分的な温度上昇に基づく変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、効果的に低減することを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、光学素子の部分的な温度上昇に基づく変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、一層効果的に低減することを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を、効果的に低減することを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を、効果的に低減することを可能とする画像形成装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を有効に低減して、しかも色ずれの少ないカラー画像を形成し得る画像形成装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を有効に低減して、しかも情報処理システムを容易に形成し得る画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る光走査装置は、上述した目的を達成するために、
光源と、
前記光源からの光束を偏向する偏向器と、
前記偏向器によって変更された偏向光束を被走査面上に光ビームスポットとして結像させる結像光学素子と、
前記光源、前記偏向器および前記結像光学系を収納してなる筐体と
を具備してなる光走査装置において、
前記筐体が、金属材質により構成され、
前記結像光学素子の少なくとも1つが、前記結像光学素子の面に設けられた突起部を介して前記筐体に固定され、
前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に、前記結像光学素子の熱伝導率との差異が小さい熱伝導率を有する部材を介挿配置してなることを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1の光走査装置であって、
前記部材は、前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に充填される充填部材であることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る光走査装置は、請求項1または請求項2の光走査装置であって、
ビームスポットの位置ずれを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記部材が配置された前記結像光学素子とは異なる少なくとも1つの光学素子の姿勢を制御して、ビームスポットの位置ずれを補正する補正制御手段と
を具備することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る画像形成装置は、
請求項1〜請求項3のいずれか1項の光走査装置を備えてなることを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る画像形成装置は、請求項4の画像形成装置であって、
ビームスポットが結像される被走査面をそれぞれ形成する像担持体を複数個有し、カラー画像を構成する各色のトナーを用いて、各像担持体に形成された静電潜像を現像し、これら現像された各色の画像を転写体上で重ね合わせて、カラー画像を形成する構成を含むことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る画像形成装置は、請求項4または請求項5の画像形成装置であって、
ネットワーク通信機能を含むことを特徴としている。
本発明によれば、偏向器等の局部的な発熱に起因する光学素子の不均一な温度上昇に起因する変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、有効に低減し得る光走査装置および画像形成装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の光走査装置によれば、光源と、
前記光源からの光束を偏向する偏向器と、
前記偏向器によって変更された偏向光束を被走査面上に光ビームスポットとして結像させる結像光学素子と、
前記光源、前記偏向器および前記結像光学系を収納してなる筐体と
を具備してなる光走査装置において、前記筐体が、金属材質により構成され、
前記結像光学素子の少なくとも1つが、前記結像光学素子の面に設けられた突起部を介して前記筐体に固定され、
前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に、前記結像光学素子の熱伝導率との差異が小さい熱伝導率を有する部材を介挿配置してなることにより、特に、光学素子の部分的な温度上昇に基づく変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、効果的に低減することが可能となる。
また、本発明の請求項2の光走査装置によれば、請求項1の光走査装置において、前記部材は、前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に充填される充填部材であることにより、特に、光学素子の部分的な温度上昇に基づく変形により発生する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動を、一層効果的に低減することが可能となる。
本発明の請求項3の光走査装置によれば、請求項1または請求項2の光走査装置において、
ビームスポットの位置ずれを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記部材が配置された前記結像光学素子とは異なる少なくとも1つの光学素子の姿勢を制御して、ビームスポットの位置ずれを補正する補正制御手段と
を具備することにより、特に、光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を、効果的に低減することが可能となる。
また、本発明の請求項4の画像形成装置によれば、請求項1〜請求項3のいずれか1項の光走査装置を備えてなることにより、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を、効果的に低減することが可能となる。
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、請求項4の画像形成装置において、ビームスポットが結像される被走査面をそれぞれ形成する像担持体を複数個有し、カラー画像を構成する各色のトナーを用いて、各像担持体に形成された静電潜像を現像し、これら現像された各色の画像を転写体上で重ね合わせて、カラー画像を形成する構成を含むことにより、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を有効に低減して、しかも色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。
本発明の請求項6の画像形成装置によれば、請求項4または請求項5の画像形成装置において、ネットワーク通信機能を含むことにより、特に、光走査装置における光学素子の部分的な温度上昇に起因する走査線曲がりおよび走査線曲がりの変動による影響を有効に低減して、しかも情報処理システムを容易に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の光走査装置および画像形成装置を詳細に説明する。
図1〜図9は、本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の要部の機械的な構成を示している。図1は、光走査装置の要部全体の構成を模式的に示す斜視図、図2は、図1の光走査装置における本発明の特徴となるハウジングへの光学素子の取り付け構造を模式的に示す断面図、図3は、図2に示す光学素子の構成を模式的に示す底面図、図4は、光学素子とハウジングとの間に介挿される部材の構成を模式的に示す平面図、図5は、図1に示すアナモフィックレンズの支持構成を示す分解斜視図、図6は、図5のアナモフィックレンズの支持構成の装着状態を光軸方向から見た正面図、図7は、図5および図6に示すアナモフィックレンズの走査傾き調整機構のステッピングモータ周辺の構成を詳細に示す断面図、図8は、図1に示すフォトセンサを実装した複数の基板の少なくとも一部におけるフォトダイオードの配置構成の一例を示す模式図、そして図9は、図1に示す光源ユニットの詳細な構成を説明するための分解斜視図である。
図1に示す光走査装置は、感光体ドラム101,102,103,104、ポリゴンミラー106、光源ユニット107,108,109,110、入射ミラー111,112、ポリゴンミラー106、シリンドリカルレンズ113,114,115,116、光軸変更手段117,118,119、fθレンズ120,121、アナモフィックレンズ122,123,124,125、折り返しミラー126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137およびセンサ基板138,139,140,141を具備している。なお、図1には、転写体の移動方向105およびビーム201,202,203,204も示している。
図1は、4ステーションを走査する光走査装置の実施の形態の構成を示しており、これら4ステーションを、2ステーションずつ2分し、単一のポリゴンミラーの対向する側からビームを入射して、相反する方向に偏向し、走査する対向走査方式の構成を示している。4つの感光体ドラム101、102、103および104は、転写体の移動方向105に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を転写し重ね合わせることでカラー画像を形成する。
図示のように、各感光体ドラム101、102、103および104を走査する光走査装置は一体的に構成され、ポリゴンミラー106により光ビームを偏向走査する。ポリゴンミラー106の回転方向は同一であるので、走査方向は対向する側で相反する方向となり、一方の側の書出し位置ともう一方の側の書き終わり位置とが一致するようにして画像を書き込んでいく。なお、光走査装置を構成する各部品は、図示していない筐体、すなわち光学ハウジング、上に設置される。
この実施の形態においては、感光体ドラム101、102、103および104の各々に対して、それぞれ半導体レーザを一対ずつ配備し、副走査方向に、記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。それぞれ各光源ユニット107,108,109および110からのビーム201、202、203および204は、光源ユニット107,108,109および110毎に射出位置が副走査方向に異なる位置、この実施の形態では、光源ユニット107および108と、109および110との射出位置が所定高さ、例えば6mm、だけ異なる位置となるように配備し、光源ユニット108および109からのビーム202および203は、それぞれ入射ミラー111および112により折り返し、直接ポリゴンミラー106へと向かう光源ユニット107および110からのビーム201および204に対して、主走査方向を近接させて、ポリゴンミラー106に入射される。
シリンドリカルレンズ113、114、115および116は、一方の面を平面とし、他方の面を副走査方向について共通の曲率を有し且つそれと直交する方向については曲率を有さない円筒状の凸面として、ポリゴンミラー106の偏向反射点までの光路長が等しくなるように配備してある。これらシリンドリカルレンズ113、114、115および116によって、各光ビーム201、202、203および204は、それぞれ偏向面で主走査方向に線状となるように収束され、後述するfθレンズ120および121と、アナモフィックレンズ122、123、124および125からなる結像光学系との組み合わせにおいて、偏向反射点と感光体面上とを副走査方向において共役関係とすることで面倒れ補正光学系を構成している。
光軸変更手段117、118および119は、基準色を除くステーションに(この実施の形態では、光源ユニット109からのビーム203以外の光源ユニット107、108および110からのビーム201、202および204に対して)配備され、各ビームの走査位置を(必要に応じて補正して)安定的に保持する。
この場合、ポリゴンミラー106は、6面ミラーであり、この実施の形態では2段に構成され、偏向に用いていない中間部に、ポリゴンミラー106の内接円より若干小径となるように、溝を形成して風損を低減した形状としている。この場合、1層の厚さは約2mmであり、上下のポリゴンミラー106の回転位相は同一である。
fθレンズ120および121も、一体成形または接合されて2層に形成されており、各々、主走査方向には、ポリゴンミラー106の回転に伴って感光体面上でビームが等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状をなし、各ビーム201、202、203および204毎に配備されるアナモフィックレンズ122、123、124および125とこれらfθレンズ120および121とにより結像光学系を構成し、各ビーム201、202、203および204を感光体ドラム101、102、103および104面上にスポット状に結像して、潜像を記録する。
各色ステーションは、ポリゴンミラー106から感光体ドラム101、102、103および104面に至る各々の光路長が一致するように、且つ等間隔で配列された各感光体ドラム101、102、103および104に対する入射位置および入射角が等しくなるように、複数枚の折り返しミラー、この実施の形態においては1ステーションあたり3枚ずつの折り返しミラー126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137、が配置される。
各色ステーション毎に光路を追って説明する。
光源ユニット107からのビーム201は、光軸変更手段117およびシリンドリカルレンズ113を順次介して、ポリゴンミラー106の上段で偏向された後、fθレンズ120の上層を通過し、折り返しミラー126で反射されてアナモフィックレンズ122を通過し、折り返しミラー127および128で反射されて感光体ドラム102に導かれて、第2のステーションとしてマゼンタ画像を形成する。
光源ユニット108からのビーム202は、光軸変更手段118およびシリンドリカルレンズ114を順次介して、入射ミラー111で反射され、ポリゴンミラー106の下段で偏向された後、fθレンズ120の下層を通過し、折り返しミラー129で反射されてアナモフィックレンズ123を通過し、折り返しミラー130および131で反射されて感光体ドラム101に導かれて、第1のステーションとしてイエロー画像を形成する。
ポリゴンミラー106に対して対称的に配置された相対向するステーションについても同様であり、光源ユニット109からのビーム203は、入射ミラー112を介してポリゴンミラー106の下段で偏向され、折り返しミラー132、133および134で反射されて感光体ドラム104に導かれて、第4のステーションとしてブラック画像を形成する。また、光源ユニット110からのビーム204は、ポリゴンミラー106の上段で偏向され、折り返しミラー135、136および137で反射されて感光体ドラム103に導かれて、第3のステーションとしてシアン画像を形成する。
図2は、例えばfθレンズ等のような光学素子を一般的な光学素子として代表して示しており、光学素子1、突起部2、ハウジング3および部材4を備えている。図示のように、光学素子1が突起部2を介してハウジング3に取り付けられ、光学素子1とハウジング3との間に部材4を介挿配置した状態を示している。部材4は、光学素子1およびハウジング3に比べて柔軟性のある弾性材料からなる部材であり、例えばゴム部材、または硬化性の低い接着剤などが考えられる。ハウジング3が発熱すると、熱伝導率の差異が小さい光学素子1の突起部2と部材4は、均等に光学素子1に熱を伝え副走査方向の曲がりを生じさせない(請求項1に対応する)。
光学素子1に設けられた突起部2が図3のように配置されているとき、図4の様に突起部2に対応する位置に貫通孔4aが形成された部材4を光学素子1とハウジング3との間に設ける。すなわち、図2に示すように、光学素子1の突起部2を、部材4に形成された貫通孔に挿通して、光学素子1とハウジング3との間に介挿配置する。この場合、部材4の熱伝導率と光学素子1および突起部2との熱伝導率の差異が小さく、ハウジング3から伝わる熱は、光学素子1を均等に暖める。このとき、光学素子1の屈折率分布は均等であり、副走査方向の曲がりなどは発生せず、画像品質に影響を及ぼさない(請求項2に対応する)。また、光学素子1のハウジング3における位置の精度は、突起部2の小さな面積で保たれるため、光学素子1のコストダウンのためにも有利となる。
図5には、光学素子の一例として図1のアナモフィックレンズ122、123、124および125のようなアナモフィックレンズの支持構成を示している。図5においては、図1のアナモフィックレンズ122、123、124および125のようなアナモフィックレンズをアナモフィックレンズ305として一般化して示している。
アナモフィックレンズ305は、樹脂材料から製作されており、レンズ本体部(305)を取り囲むようにリブ部306が形成され、リブ部306の中央部には位置決め用の突起307が形成されている。
支持板301は、金属板材料からなり、断面ほぼコ字状に屈曲形成され、側縁の屈曲立ち上がり部に形成した切欠部311にアナモフィックレンズ305の突起307を係合し、且つリブ部306の下面を支持板301の底部内面の屈曲立ち上がり部310に突き当てて位置決めし、両端近傍において、一対の板ばね303によって、リブ部306を含むアナモフィックレンズ305の上面側と支持板301の下面側からこれらアナモフィックレンズ305と支持板301が押圧挟持されている。つまり、板ばね303は、アナモフィックレンズ305を支持板301に重ね合わせた状態で外方から嵌挿し、一端を開口313から支持板301の内側に出し開口314に挿入して固定する。
中央部においては、ねじ穴312に調節ねじ308を螺装し、板ばね302を下側外方から嵌装して、アナモフィックレンズ305の下側のリブ部306に板ばね302の両端部317および318を引っ掛けて固定し、調節ねじ308にリブ部306の下面が当接するようにして付勢する(図6(a)、図6(b)参照)。このようにして、調節ねじ308によりアナモフィックレンズ305に働く押圧力と、板ばね302により働く弾性力とが互いに逆方向に働くようにして微妙な調整を可能としている。板ばね302の孔319は、調節ねじ308を貫通するための孔である。図示実施の形態においては、中央部のみならず中央とレンズ端部との中間位置近傍にも同様に、調節ねじ308および板ばね302を配備しているが、これらは、中央部のみに設けても良い。
図6の(a)は、アナモフィックレンズ305の装着状態を光軸方向からみた図であり、図6の(b)は、図6(a)のA−A線に沿う断面図である。アナモフィックレンズ305は、両端が屈曲立ち上がり部310の上端縁で支持され、中央が調節ねじ308で支持されている。調節ねじ308の突出高さが屈曲立ち上がり部310の突出高さよりも小さい場合には、アナモフィックレンズ305の中心線(母線)312が下側に凸となるように反る。逆に調節ねじ308の突出高さが屈曲立ち上がり部310の突出高さを超えると上側に凸となるように反る。したがって、調節ねじ308を調整することによってアナモフィックレンズ305の焦線が副走査方向に湾曲され、走査線の曲がりを補正することができる。
一般に、走査線の曲がりは、光学系を構成する光学素子の配置誤差や成形時の反り等に起因し、これをキャンセルする方向にアナモフィックレンズ305を湾曲させることによって直線性を矯正すること、つまり各走査線間の曲がりの方向と量を揃えることができる。
画像形成装置の装置内温度変化が生じると、アナモフィックレンズ305は、膨張または伸縮を生じる。その際に、アナモフィックレンズ305は、板ばね303のばね力により両端部が固定されているので、自由膨張または伸縮が妨げられ、その結果、引張応力または圧縮応力が発生する。板ばね302が存在しない場合には、これらの応力の発生によりアナモフィックレンズ305は、上側または下側に反り、二次曲線状に走査線曲がりが発生する。
これに対しては、板ばね302と調整ねじ308との間に働く力により対応する。すなわち、調節ねじ308によりアナモフィックレンズ305に働く押圧力と、板ばね302により働く弾性力とが、上述した引張応力または圧縮応力による反りの発生を打ち消すような強度(板ばね303のばね力に打ち勝つような強度)とする。このようにして、板ばね303で発生する摩擦力に打ち勝ち、アナモフィックレンズ305の膨張または伸縮を補助するように構成することにより、上述した二次曲線状の走査線曲がりの発生を抑制することが可能となる。
他の解決策としては、アナモフィックレンズ305の板ばね303に当接する部分を滑り易くすることによって、摩擦力を小さくして、引張応力または圧縮応力を小さくするようにしても良い。その方法としては、アナモフィックレンズ305の当接部位の面精度を向上させること、硬度を向上させること、潤滑材を塗布しておくこと、そして平滑性の良い部材を当接部位にインサートしておくこと、などによって対応させることが可能である。
なお、上述した調節ねじ308は、基本的には中央部1箇所に配備すれば二次曲線状の走査線曲がりを補正することができるが、主走査方向に沿った複数箇所に配備するようにしても良い。例えば、調節ねじ308を、中央部および中央部と屈曲立ち上がり部310との中間の計3箇所に配備することにより、中央部の押圧力および弾性力と、両端部の摩擦力による引張応力または圧縮応力とによりM型やW型の曲がりが発生するような場合についても補正が可能となる。
アナモフィックレンズ305を装着した支持板301は、一端に形成された突起322を光学ハウジング側に設けられた位置決めガイド324の間のギャップ327に係合して位置決めを行い、且つ当該支持板301の両端に図示下向きへの偏倚力を作用させるべく、光学ハウジングに設けられた両端の支持部328に対峙して取り付けられた一対の板ばね326相互間を架橋し、これら一対の板ばね326によって図示下方向きに押圧付勢されて支持される。支持板301の両端部320および323と、それぞれに対応する位置決めガイド324および325は、図6(a)に示す点“O”を中心とした円弧に沿う形状をしており、対応する部分同士が板ばね326によってそれぞれ圧接されるようにして支持されている。
ステッピングモータ315は、光学ハウジングに固定され、シャフトの先端に形成された送りねじを可動筒316のねじ穴に螺合させ、支持板301の他端に形成された切欠321と可動筒316の外周側壁に形成された凹部とを嵌合させることによって、ステッピングモータ315の回転により副走査方向(つまり、アナモフィックレンズ305の高さ方向)の変位を制御可能としている。この構成により、ステッピングモータ315の正逆回転に追従してアナモフィックレンズ305は光軸と直交する面内で“O”(図6(a)参照)を回転中心として回動調節でき、それに伴って副走査方向におけるアナモフィックレンズの中心線の傾斜が変化して、アナモフィックレンズ305の透過後の結像位置としての走査線が傾斜調整し得る(請求項3に対応する)。
なお、この実施の形態では、調節ねじ308は、基準となる第4のステーションのアナモフィックレンズ(図1におけるアナモフィックレンズ125)を含めた全てのアナモフィックレンズ305(つまり、図1におけるアナモフィックレンズ122、123、124および125)に配備され、製造時に基準となる走査線曲がりの方向および量に揃うように、その他のステーションの走査線を合わせており、この状態を保ったまま、上述した傾き調整を行うことができるようにしている。
図7は、より精度を高め得る走査線傾き調整機構のステッピングモータの周辺部分の詳細を示している。ステッピングモータ315に相当するステッピングモータ401のモータ軸には、送りねじ402として所定ピッチのねじ(雄ねじ)が切られ、その送りねじ402に螺合して可動筒316に対応する可動部材403が設けられる。可動部材403は、外側に平歯車404を形成したナットとして構成されている。モータ軸に一体的に固着された平歯車405と、共通軸を介して一体的に連動する平行な2段の歯車406および407からなる2段歯車408の一方の歯車406とを噛合させ、更に2段歯車408の他方の歯車407と可動部材403の外周に形成した平歯車404とを噛合させることで、差動ねじ機構を構成する。さらに、上下の保持部材409および410の軸受け部を介してこれら歯車列を支持させて、保持部材409および410と一体的な差動ねじ機構とする。
このような差動ねじ機構は、モータ軸と可動部材403が歯車列によって同方向に回転するように構成し、且つこれら歯車列の歯数差を用いて、モータ軸と可動部材403の回転位相差を生じさせることによって、可動部材403にスラスト方向の微少な移動を生じさせることを可能として、調整の分解能を高めることができる。送りねじと可動筒(ナット)だけで構成した図1の構成の調整分解能と比較して一桁以上精度の高い調整分解能を得ることが可能となる。
また、このような走査線傾き調整機構は、ステッピングモータ401を両軸タイプとし、片側に送りねじ402および可動部材403、片側に平歯車405を取り付けて、送りねじと可動部材403との位相差を生じさせる2段歯車408の支持軸受けを光学ハウジングと一体的に構成することにより、さらに省スペース化を図ることもできる。
図1に戻り、画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、フォトセンサを実装したセンサ基板138、139、140および141が配備され、各ステーションにおいて走査されたビームを検出する。この場合、センサ基板138および140は、同期検知センサを構成し、これら同期検知センサ基板138および140は、それらのフォトセンサの検出信号に基づいて各々書き込み開始のタイミングを計るべく共用される。また、センサ基板139および141は、終端検知センサを構成し、これら終端検知センサ基板139および141は、それらの検出信号と同期検知センサ基板138および140の検出信号との時間差を計測することによって、走査速度の変化を検出することができる。このようにして検出された走査速度の変化に対して、光源ユニット107,108,109および110の各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することによって、各ステーションによって記録された画像の転写ベルト上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
また、これらセンサ基板138、139、140および141のうちのいずれかのセンサ基板を、図8に示すように主走査方向に垂直なフォトダイオード152とそれと非平行なフォトダイオード153とが設けられた構成とすることによって、フォトダイオード152からフォトダイオード153に至る時間差Δtを計測し、それに基づいて光ビームの副走査位置のずれΔyを検出することができる。
すなわち、副走査位置のずれΔyは、フォトダイオード153の傾斜角γ、および光ビームの走査速度Vを用いて次式であらわされる。
Δy=(V/tanγ)・Δt
この実施の形態では、後述する光軸偏向手段を用いて、ずれΔtが常に一定となるように保持することにより、各色画像の副走査レジストがずれないように照射位置を制御することができる。さらに、上述したようなセンサを走査開始側と走査終端側のいずれにも配備するようにすれば、各端における副走査位置ずれの差、つまり走査線の傾きを検出することができる(請求項3に対応する)。
図9は、光源ユニットの分解斜視図を示している。図1に示す全ての光源ユニット107、108、109および110は、同一の構成であり、ここでは、光源ユニット500として一般化して説明する。光源ユニット500は、半導体レーザ501,502、カップリングレンズ503,504、ベース部材505,506、ホルダ部材507、板ばね510,511およびプリント基板512を備えている。
半導体レーザ501と502およびカップリングレンズ503と504は、各色走査手段毎に射出軸に対して主走査方向に対称に配備される。半導体レーザ501と502は、それぞれパッケージの外周面を嵌合させてベース部材505と506に背面側から圧入される。ベース部材505および506は、各々3点において、表側から貫通孔に挿通したねじを螺合させてホルダ部材507の背面に密接して保持される。カップリングレンズ503と504は、ホルダ部材507に、相反する方向に開くように形成したV溝部508および509に外周を突き当て、板ばね510および511により内方に寄せて押圧された状態で、板ばね510および511が、ねじ止めされる。なお、上述の例では、カプリングレンズ503および504を、板ばね510および511を用いて押圧することによって固定しているが、紫外線硬化型の接着剤等を用いてカップリングレンズ503および504を接着固定するようにしてもよい。
この際に、半導体レーザ501および502の発光点がカップリングレンズ503および504の光軸上となるように、ベース部材505および506の当接面(光軸に直交する面)上での配置を調節し、そして、カップリングレンズ503および504からの射出光が平行光束となるようV溝における(光軸上での)位置を調節して固定している。各射出光の光軸は射出軸に対して互いに交差するよう傾けられ、この実施の形態では、この交差位置がポリゴンミラー106の反射面の近傍となるように各支持部材の傾斜を設定している。
ホルダ部材507に立設された台座に、駆動回路が実装されるプリント基板512をねじ固定により装着し、各半導体レーザ501のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることによって光源ユニット500を一体的に構成する。
このような光源ユニット500は、光学ハウジングの壁面に高さを異ならせて形成した係合穴に各ホルダ部材507の円筒部513を挿入して位置決めし、当接面514を突き当ててネジ止めされる。このとき、円筒部513を基準として傾斜角γを調整することによって、ビームスポット間隔を記録密度に応じた走査線ピッチに合わせることができる。
次に、図1のように構成されたこの実施の形態に係る光走査装置の書き込み制御回路の構成および動作について図10を参照して説明する。
図10に示す書き込み制御回路は、画素クロック生成部610、メモリ620、倍率検出部630、書き込み制御部640、画像処理部650および光源駆動部660を具備している。また、画素クロック生成部610は、高周波クロック生成部611、カウンタ612、比較回路613および画素クロック制御回路614を備えている。
画素クロック生成部610において、カウンタ612は、高周波クロック生成部611で生成された高周波クロックVCLKをカウントし、カウント値を比較回路613に供給する。比較回路613は、デューティ比に基いてあらかじめ設定される設定値P、および画素クロックの遷移タイミングとして外部から与えられ、位相シフト量を指示する位相データSと、カウンタ612のカウント値とを比較し、カウント値が設定値Pと一致した際に画素クロックPCLKの立下りを指示する制御信号Tを、位相データSと一致した際に画素クロックPCLKの立上がりを指示する制御信号Rを出力する。この場合、カウンタ612が、制御信号Rと同時にリセットされ再び0からカウントを行なうことによって、連続的なパルス列が形成できる。
こうして、1クロック毎にメモリ620から位相データSを比較回路613に取り込み、順次パルス周期が可変された画素クロックPCLKを、画素クロック制御回路614で生成する。この実施の形態では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようにしている。
図11は、1/8クロックだけ位相を遅らせる例を示している。デューティ50%とすると設定値P=3が与えられ、カウンタ612で4カウントされると比較回路613を介して画素クロック制御回路614が画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるものとすると、位相データS=6が与えられ、7カウントで画素クロック制御回路614は画素クロックPCLKを立ち上げる。同時にカウンタ612がリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。つまり、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。
こうして生成された画素クロックPCLKは、書き込み制御部640によって光源駆動部660に与えられ、画素クロックPCLKを基準に、画像処理部650により読み出された画像データを各画素に割り当てて変調データを生成し、半導体レーザを駆動する。
このように、位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。
上述した実施の形態では、図12に示すように主走査領域を複数の区間に分割し、分割区間毎に位相をシフトする画素の間隔とシフト量を次のように設定して位相データSとして与えている。
いま、主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)はその積分値で表される。
M(x)=∫L(x)dx
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれが0となるように補正するものと想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、そして分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔は、次式で示される。
D≒N/(Δm/σ)
但し、Dは整数である。
したがって、D画素毎にσずつ位相をシフトすればよい。上述の実施の形態では、σは1/8画素となる。この場合、分割区間のちょうど中間位置でビームスポット位置ずれ残差が最大となるが、この残差が許容範囲内となるように各分割位置および分割区間の数を設定してやればよい。
一般に、各色画像の重ね合わせ精度は、図1に示す転写ベルト105上に形成されたトナー像の検出パターンを読み取ることで、主走査倍率、副走査レジストおよび走査線の傾きを基準となるステーションからのずれとして検出し、定期的に補正制御が行なわれている。この補正制御は、例えば、装置の立ち上げ時やジョブ間等のタイミングで行ない、1ジョブのプリント枚数が多くなる場合には、その間の温度変化によるずれを抑えるために、途中で割り込みをかけて補正がかけられる。
検出手段は、照明用のLED素子154と反射光を受光するフォトセンサ155および一対の集光レンズ156とからなり、この実施の形態では、画像の中央と左右両端2ヵ所に配備され、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのトナー像を主走査方向から約45°傾けて、所定ピッチで並列させたシェブロンパッチと呼ばれるラインパターン群を形成し、転写ベルトの移動に応じて基準色であるブラックとの検出時間差を読み取っていく。(図1参照)
図13を参照して、シェブロンパッチの一例を具体的に説明する。まず、転写体の移動に沿って検出ライン上のトナー像を読み取る。紙面上下が主走査方向に相当し、左からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に形成したラインパターンにより、基準色であるブラックとの検出時間差tyk、tmkおよびtckの理論値との差より各色の副走査レジストを求め、そして傾け角の異なる一組のラインパターンの検出時間差tk、tc、tmおよびtyの理論値との差より各色の主走査レジストのずれを求める。
走査線の傾きずれについては、両端の副走査レジスト差より求め、上述したアナモフィックレンズの傾き調整手段を駆動し補正する。副走査レジストについては、各検出値の平均より求め、ポリゴンミラー1面おき、つまり1走査ラインピッチを単位として副走査方向における書出しタイミングを合わせる。
さらに、昨今のカラー画像への要求品質の高まりに伴い1走査ラインピッチ以下の精度でレジストずれを合わせる必要があるため、後述する光軸変更手段を用いて照射位置を微調整することで、トナー像によって検出された副走査レジストずれのうち、書出しタイミングによって補正できない1走査ラインピッチ以下の余分をも補正できるようにし、照射位置の基準値(初期値)を設定する。
一方、ページ間においては、図8に関連して上述したようにフォトダイオード152および153を用い、画像記録中に蓄積された計測値を基に設定された基準値との差分をフィードバック補正することにより、次のトナーパッチでの定期補正時期まで、基準値を安定的に保つことができる。なお、この基準値は一定値である必要はなく、例えば、転写体の速度変動に対応して周期的に変化する値としてもよい。
主走査倍率については、両端の主走査レジスト差より求め、各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数と同期検知信号からのタイミングを調整することで、画像の全幅と書出し位置を揃える。ページ間においては、上記したように同期検知信号と終端検知信号との検出時間を基に、倍率変化を常に監視し、温度変化があっても全幅が変化しないように基準周波数を補正するとともに、中間像高においても倍率の歪みが生じないように、あらかじめ、温度変化に伴って生じる各分割区間毎の倍率変化を予測して重み付けられた位相データを、全幅倍率の可変量に対応してデータテーブルより読み出し、主走査方向の全域に渡って倍率が均一になるようにしている。
図14は、各分割区間a〜hにおける温度に対する倍率の変化を示すが、全幅の倍率変化に比例して変化しており、全幅倍率の計測値を基に各分割区間の倍率変化に分配できる。
このように、この実施の形態では、トナー像検出による定期的な補正に加え、ジョブ中の変動を監視し、ページ間でも補正をかけることで、ジョブ中においてもわざわざプリント動作を中断することなく各色画像の重ね合わせ精度が保たれるようにしている。
図15は、上述した光走査装置を搭載した本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の一例の構成を示している。
図15に示す画像形成装置は、光走査装置900、感光体ドラム901、帯電チャージャ902、現像ローラ903、トナーカートリッジ904、クリーニングケース905、転写ベルト906、給紙トレイ907、給紙コロ908、レジストローラ対909、定着ローラ910、排紙トレイ911および排紙ローラ912を具備して構成される。光走査装置900は、上述した図1〜図14において説明されたいずれかの実施の形態に係る光走査装置である。
感光体ドラム901の周囲には、感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ902と、上述した光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着させて顕像化する現像ローラ903と、この現像ローラ903にトナーを補給するトナーカートリッジ904と、感光体ドラム901に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース905とが配置される。感光体ドラム901には、上述したようにポリゴンミラー1面毎の走査による複数ラインの、図1の実施の形態では同時に2ラインの、画像記録が行われる。
画像形成ステーションは、転写ベルト906の移動方向に並列配置され、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー画像が、転写ベルト906上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。各画像形成ステーションは、トナー色が異なるだけで、基本的には同一の構成である。
また、記録紙は給紙トレイ907から給紙コロ908により供給され、レジストローラ対909によって副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送り出され、転写ベルト906よりカラー画像が転写されて、定着ローラ910で定着されて排紙ローラ912により排紙トレイ911に排出される(請求項4および請求項5に対応する)
上述した実施の形態においては、各色の光走査装置を一体的に構成したが、光走査装置を各色に対応した別体として構成してもよいし、あるいは光走査装置を色によって分割し2体として構成してもよい。
このような構成とすることにより、感光体が1つだけのタイプの画像形成装置、すなわち4色に対応して4回の書き込みが必要な画像形成装置と比較して、4倍の速度で画像を形成することが可能となる。
さらに、本発明に係る画像形成装置と、コンピュータ等の電子演算装置およびファクシミリ等の画像情報通信システム等とをネットワークを介して接続し相互に通信することによって、1台の画像形成装置で複数の機器からの出力を処理することができる情報処理システムを形成することができる。また、ネットワーク上に複数の画像形成装置を接続すれば、各出力要求から各画像形成装置の状態、例えば、ジョブの混み具合、電源が入っているかどうか、故障しているかどうか等の状態、を知ることができ、最も使用者の希望に適した、最も良好な状態の画像出力装置を選択して、出力を行うことができるようになる(請求項6に対応する)。
上述したように、本発明に係る光走査装置を採用することにより、ジョブ中に発生する色ずれや色変わりの対策として行っている照射位置のずれ補正プロセス(すなわち、レジストずれ検出パターン作成〜補正、再度検出パターン作成〜補正チェック)を実行する回数を低減することが可能になる。また、それによって、生産性の向上を図ることができ、検出パターンを形成する回数も減るため、ずれ補正プロセスによりトナーが消費される回数を減らすことが可能となる。よって、消費電力の削減や消耗品の消費量の抑制を図ることが可能とになる(環境保護対策)。
すなわち、回転多面鏡の回転に伴い発生する発熱量による光学筺体内の光学素子の温度上昇および光学筺体の変形により発生する走査線曲がり、ならびに走査線曲がりの変動を低減することが可能となる。また、それに伴って、ビームスポット位置ずれの補正を行って、画質の向上を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の要部の機械的な構成を模式的に示す斜視図である。 図1の光走査装置におけるハウジングへの光学素子の取り付け構造を一般化して模式的に示す断面図である。 図2に示す光学素子の構成を模式的に示す底面図である。 図2に示す光学素子とハウジングとの間に介挿される部材の構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すアナモフィックレンズの支持構成の具体的な一例を示す分解斜視図である。 図5のアナモフィックレンズの支持構成の装着状態を光軸方向から見た正面図である。 図5および図6に示すアナモフィックレンズの走査傾き調整機構のステッピングモータ周辺の構成の一例を詳細に示す断面図である。 図1に示すフォトセンサを実装した複数の基板の少なくとも一部におけるフォトダイオードの配置構成の一例を示す模式図である。 図1に示す光源ユニットの詳細な構成の一例を説明するための分解斜視図である。 図1の光走査装置の書き込み制御回路の要部の構成を模式的に示すブロック図である。 図10の書き込み制御回路において、1/8クロックだけ位相を遅らせる場合の各部波形およびそのタイミング関係を示すタイムチャートである。 主走査領域におけるビームスポットの位置ずれ分布を示す図である。 図1の光走査装置に適用されるシェブロンパッチの一例を具体的に示す図である。 図12の各分割区間a〜hにおける温度に対する倍率の変化を示す図である。 本発明に係る光走査装置を搭載した本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の一例の模式的な構成を示す模式的断面図である。 ハウジングからの熱が光学素子へ伝わる伝わりかたを説明するための模式的断面図である。 図16に示すような構成における温度膨張による不均一な形状の変形を模式的に示す模式的断面図である。 (a)光学素子が不均一に変形しない場合のビームスポット位置を模式的に説明するための図および(b)光学素子が不均一に変形した場合のビームスポット位置を模式的に説明するための図である。
符号の説明
1 光学素子
2 突起部
3 ハウジング
4 介挿部材
4a 貫通孔
101,102,103,104 感光体ドラム
106 ポリゴンミラー
107,108,109,110 光源ユニット
111,112 入射ミラー
106 ポリゴンミラー
113,114,115,116 シリンドリカルレンズ
117,118,119 光軸変更手段
120,121 fθレンズ
122,123,124,125 アナモフィックレンズ
126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137 折り返しミラー
138,140 (同期検知)センサ基板
139,141 (終端検知)センサ基板
152,153 フォトダイオード
154 照明用のLED(発光ダイオード)素子
155 フォトセンサ
156 一対の集光レンズ
301 支持板
302 板ばね
303 板ばね
305 アナモフィックレンズ
306 リブ部
307,309 位置決め用の突起
308 調節ねじ
310 屈曲立ち上がり部
311 切欠部
313,314 開口
315 ステッピングモータ
316 可動筒
317,318 両端部
319 孔
322 突起
324,325 位置決めガイド
326 板ばね
327 ギャップ
328 支持部
401 ステッピングモータ
402 送りねじ
403 可動部材
404,405 平歯車
406,407 歯車
408 2段歯車
409,410 保持部材
500 光源ユニット
501,502 半導体レーザ
503,504 カップリングレンズ
505,506 ベース部材
507 ホルダ部材
508,509 V溝部
510,511 板ばね
512 (駆動回路)プリント基板
513 円筒部
514 当接面
610 画素クロック生成部
611 高周波クロック生成部
612 カウンタ
613 比較回路
614 画素クロック制御回路
620 メモリ
630 倍率検出部
640 書き込み制御部
650 画像処理部
660 光源駆動部
900 光走査装置
901 感光体ドラム
902 帯電チャージャ
903 現像ローラ
904 トナーカートリッジ
905 クリーニングケース
906 転写ベルト
907 給紙トレイ
908 給紙コロ
909 レジストローラ対
910 定着ローラ
911 排紙トレイ
912 排紙ローラ

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源からの光束を偏向する偏向器と、
    前記偏向器によって変更された偏向光束を被走査面上に光ビームスポットとして結像させる結像光学素子と、
    前記光源、前記偏向器および前記結像光学系を収納してなる筐体と
    を具備してなる光走査装置において、
    前記筐体が、金属材質により構成され、
    前記結像光学素子の少なくとも1つが、前記結像光学素子の面に設けられた突起部を介して前記筐体に固定され、
    前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に、前記結像光学素子の熱伝導率との差異が小さい熱伝導率を有する部材を介挿配置してなることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記部材は、前記突起部が設けられた前記結像光学素子の面と前記筐体との間に充填される充填部材であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. ビームスポットの位置ずれを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記部材が配置された前記結像光学素子とは異なる少なくとも1つの光学素子の姿勢を制御して、ビームスポットの位置ずれを補正する補正制御手段と
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項の光走査装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  5. ビームスポットが結像される被走査面をそれぞれ形成する像担持体を複数個有し、カラー画像を構成する各色のトナーを用いて、各像担持体に形成された静電潜像を現像し、これら現像された各色の画像を転写体上で重ね合わせて、カラー画像を形成する構成を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. ネットワーク通信機能を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
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