JP6069964B2 - カートリッジの製造方法、注入キット、及び、注入装置 - Google Patents

カートリッジの製造方法、注入キット、及び、注入装置 Download PDF

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Description

本発明は、印刷材をカートリッジに注入するための技術に関する。
従来、印刷装置の一例であるプリンターにインクを供給する技術として、インクを収容するインクカートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)を利用する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。カートリッジは、インクを収容するための印刷材収容室にインクを注入することで製造される。また、特許文献1,2では、資源の有効利用を図るために、使用済のカートリッジに再度インクを注入することで、カートリッジを再利用する技術が開示されている。
特開2009−061785号公報 特開2005−349786号公報
カートリッジは、インクを印刷装置に供給するための印刷材供給口の内部に、印刷材供給口の内部と外部とを連通させるための開放路を備える場合がある。このカートリッジの印刷材収容室にインクを注入する際には、開放路にインクが侵入し外部へとインクが漏れ出す場合が生じる。
上記のように、開放路を備えたカートリッジにおける上記の要望は、インクを収容するカートリッジに限らず、他の印刷材や、液体以外の印刷材を収容するカートリッジにも共通して存在する。また、このようなカートリッジにおいては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
前記開放路は、一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入して、前記カートリッジを製造する製造方法であって、
前記内部路を塞ぐ工程と、
前記内部路を塞いだ後に、前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、
前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程と、を備えるカートリッジの製造方法。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を塞いだ後に印刷材を注入することにより、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
[形態2]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入して、前記カートリッジを製造する製造方法であって、
前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口の内部に設けられた前記内部路を塞ぐ工程と、
前記内部路を塞いだ後に、前記少なくとも1つの印刷材供給口から前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、
前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程と、を備えるカートリッジの製造方法。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を塞いだ後に印刷材を注入することにより、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
[形態3]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、を備え、
前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
前記開放路は、一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キットであって、
前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入キット。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を栓ユニットで塞ぐことで、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
[形態4]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キットであって、
前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられた前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入キット。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を栓ユニットで塞ぐことで、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
[形態5]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、を備え、
前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
前記開放路は、一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入するために用いる注入装置であって、
前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入装置。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を栓ユニットで塞ぐことで、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
[形態6]
印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入するために用いる注入装置であって、
前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられた前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入装置。
この形態によれば、弁機構を備えるカートリッジにおいて、印刷材供給口を介して印刷材を印刷材収容室に注入する工程と、印刷材供給口を介して印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程を実行できる。また、この形態によれば、内部路を栓ユニットで塞ぐことで、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
(1)本発明の一形態によれば、印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、前記開放路は、一端部に連通口を有し、前記開放路の前記一端側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入する注入方法であって、前記内部路を塞ぐ工程と、前記内部路を塞いだ後に、前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、を備える注入方法が提供される。
この形態の注入方法によれば、内部路を塞いだ後に印刷材を注入することにより、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
(2)上記形態の注入方法は、さらに、前記注入する工程の前に、外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有する部材を用いて、前記開口端を封止する工程を備えても良い。
この形態の注入方法によれば、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、印刷材供給口の開口端から外部に印刷材が漏れ出すことを抑制できる。
(3)本発明の他の一形態によれば、印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、前記開放路の前記一端側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入する注入方法であって、前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口の内部に設けられた前記内部路を塞ぐ工程と、前記内部路を塞いだ後に、前記少なくとも1つの印刷材供給口から前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、を備える注入方法が提供される。
この形態の注入方法によれば、印刷材供給口及び内部路を複数備える場合でも、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、開放路を通って印刷材が外部に漏れ出すことを抑制できる。
(4)上記形態の注入方法は、前記注入する工程の前に、外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有する部材を用いて、前記少なくとも1つの印刷材供給口の前記開口端を封止する工程を備えても良い。
この形態の注入方法によれば、印刷材供給口を複数備える場合でも、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、印刷材供給口の開口端から外部に印刷材が漏れ出すことを抑制できる。
(5)上記形態の注入方法は、前記カートリッジが、前記印刷材収容室内に配置された表面を有し、前記表面と接触する流体の屈折率に応じて前記表面の光の反射状態が変化する検出部材を備える場合にも適用できる。この場合の注入方法は、前記カートリッジが前記印刷装置に装着された状態において、少なくとも前記検出部材の前記表面が前記印刷材に浸かるまで前記印刷材を前記印刷材収容室に注入しても良い。
この形態の注入方法によれば、カートリッジが印刷装置に装着された状態(「装着状態」ともいう。)において、検出部材の表面が印刷材に浸かるまで印刷材を注入している。これにより、印刷材を注入した後のカートリッジにおいて、検出部材を利用して印刷材の残量状態(印刷材の有無)を検出することができる。
(6)上記形態の注入方法は、前記注入する工程の後に、前記開口端が前記印刷材収容室よりも上側に位置する状態で前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の空気を外部に排出する工程を含み、前記注入する工程と、前記排出する工程とを少なくとも1回ずつ行なっても良い。
この形態の注入方法によれば、排出する工程を備えることによって、印刷材収容室内に存在する空気を排出できる。これにより、印刷材を注入した後の印刷材収容室内に存在する空気の量を低減できる。
(7)本発明の他の一形態によれば、印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、を備え、前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、前記開放路は、一端部に連通口を有し、前記開放路の前記一端側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キットまたは注入装置であって、前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、を備える注入キットまたは注入装置が提供される。
本発明の他の一形態の注入キットまたは注入装置によれば、栓ユニットによって内部路を塞ぐことで、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、開放路を通って印刷材がカートリッジの外部に漏れ出すことを抑制できる。
(8)上記形態の注入キットまたは注入装置は、外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有し、前記開口端を封止する封止ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、封止ユニットによって印刷材供給口の開口端を封止することによって、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、印刷材供給口の開口端からカートリッジの外部に印刷材が漏れ出すことを抑制できる。
(9)本発明の他の一形態によれば、印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、前記開放路の前記一端側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キット又は注入装置であって、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられた前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、を備える注入キット又は注入装置が提供される。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、印刷材供給口及び内部路を複数備えるカートリッジに印刷材を注入する場合でも、開放路を通って印刷材がカートリッジの外部に漏れ出すことを抑制できる。
(10)上記形態の注入キットまたは注入装置は、前記複数の印刷材供給口の前記開口端を封止する封止ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、カートリッジが印刷材供給口を複数備える場合でも、印刷材供給口を介して印刷材を注入する際に、印刷材供給口の開口端からカートリッジの外部に印刷材が漏れ出すことを抑制できる。
(11)上記形態の注入キットまたは注入装置は、前記印刷材収容室内の空気を、前記印刷材供給口を介して外部に排出させるための排出ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、排出ユニットを備えることによって、印刷材収容室内に存在する空気を排出できる。これにより、印刷材を注入した後のカートリッジの印刷材収容室内に存在する空気の量を低減できる。
(12)上記形態の注入キットまたは注入装置は、前記注入ユニットによる前記印刷材の注入と、前記排出ユニットによる前記空気の排出とを切り替えて繰り返し実行するための切替ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、切替ユニットによって注入ユニットによる印刷材の注入と、排出ユニットによる空気の排出を繰り返し実効できる。これにより、注入の際に印刷材収容室に空気が混入した場合でも混入した空気を排出できることから、カートリッジの印刷材収容室内に存在する空気の量を低減できる。
(13)上記形態の注入キットまたは注入装置は、前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内に前記印刷材を加圧して注入するための加圧ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、加圧ユニットによってカートリッジの印刷材収容室に所定量の印刷材を短時間で注入できる。
(14)上記形態の注入キットまたは注入装置は、注入キットまたは注入装置と前記カートリッジとの水頭差によって前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための補助ユニットを備えても良い。
この形態の注入キットまたは注入装置によれば、注入キットまたは注入装置をカートリッジにセットすることによって自動的に印刷材をカートリッジの印刷材収容室に注入できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、内部路を塞ぐ工程と、印刷材を注入する工程と、のうちの一つ以上の要素を備えた方法として実現可能である。すなわち、この方法は、内部路を塞ぐ工程を有していても良く、有していなくても良い。また、この方法は、印刷材を注入する工程を有していても良く、有していなくても良い。こうした方法は、例えば印刷材の注入方法として実現できるが、印刷材の注入方法以外の他の方法としても実現可能である。このような形態によれば、その物の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述したカートリッジの注入方法の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの方法に適用することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、注入方法、注入キット、注入装置の他に、例えば、カートリッジ、カートリッジの製造方法、注入キットの製造方法、注入装置の製造方法、カートリッジと印刷装置とを備える印刷材システム、カートリッジと印刷装置に液体(印刷材)を流通させる流通管とを備える印刷材供給ユニット等の態様で実現することができる。
印刷材供給システムの構成を示す斜視図である。 カートリッジが装着されたホルダーを示す第1の斜視図である。 カートリッジが装着されたホルダーを示す第2の斜視図である。 カートリッジの第1の外観斜視図である。 カートリッジの第2の外観斜視図である。 カートリッジの左側面図である。 カートリッジの右側面図である。 カートリッジの背面図である。 カートリッジの正面図である。 カートリッジの上面図である。 カートリッジの底面図である。 カートリッジについて説明するための第1の図である。 カートリッジについて説明するための第2の図である。 カートリッジについて説明するための第3の図である。 カートリッジの第1の分解斜視図である。 カートリッジの第2の分解斜視図である。 蓋部材の対向面と第2のシート部材を示した図である。 容器本体部材を示す図である。 図10のF10−F10部分断面図である。 注入キットまたは注入装置を説明するための図である。 注入キットまたは注入装置をカートリッジに取り付けた図である。 注入キットまたは注入装置をカートリッジにセットした状態の部分断面図である。 インク注入フローを説明するための図である。 第2実施形態の注入キットまたは注入装置を説明するための図である。 第2実施形態のインク注入フローを説明するための図である。 第3実施形態のカートリッジを示す斜視図である。 図26に示したカートリッジの底面図である。 減圧する工程を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜C.各種実施形態:
D.変形例:
A.第1実施形態:
A−1:印刷材システムの構成:
図1は、印刷材供給システム10の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。図1のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。印刷材供給システム10は、カートリッジ20と、印刷装置としてのプリンター50とを備える。印刷材供給システム10では、プリンター50のホルダー60に、利用者によってカートリッジ20が着脱可能に装着される。
印刷材供給システム10のカートリッジ20は、内部に印刷材(液体)としてのインクを収容する。カートリッジ20に収容されたインクは、後述する印刷材供給口及び印刷材供給管を介してヘッド540に供給される。本実施形態では、プリンター50のホルダー60には、複数のカートリッジ20が着脱可能に装着される。本実施形態では、6色(ブラック、イエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアンおよびライトシアン)のインクに対応して6種類のカートリッジ20が1つずつ、すなわち合計6つのカートリッジ20がホルダー60に装着される。
他の実施形態では、ホルダー60に装着されるカートリッジの数は、6つ以下であっても良いし、6つ以上であっても良い。他の実施形態では、カートリッジ20のインクの種類は、6色以下であっても、6色以上であっても良い。他の実施形態では、1色のインクに対応して2つ以上のカートリッジ20がホルダー60に装着されても良い。カートリッジ20およびホルダー60の詳細構成については後述する。
印刷材供給システム10のプリンター50は、個人向けの小型インクジェットプリンターである。プリンター50は、ホルダー60の他、制御部510と、ホルダー60を有するキャリッジ520と、を備える。キャリッジ520はヘッド540を備える。プリンター50は、ホルダー60に装着されたカートリッジ20から後述する印刷材供給管を介してヘッド540にインクを流通させ、紙やラベルなどの印刷媒体90に対してヘッド540からインクを吐出(供給)する。これにより、ヘッド540を用いて文字、図形および画像などのデータを印刷媒体90に印刷する。
プリンター50の制御部510は、プリンター50の各部を制御する。プリンター50のキャリッジ520は、ヘッド540を印刷媒体90に対して相対的に移動可能に構成されている。プリンター50のヘッド540は、カートリッジ20に収容されたインクを印刷媒体90に吐出するインク吐出機構を備える。制御部510とキャリッジ520との間はフレキシブルケーブル517を介して電気的に接続されており、ヘッド540のインク吐出機構は、制御部510からの制御信号に基づいて動作する。
プリンター50の印刷領域外の位置には、カートリッジ20内のインクの残量状態を光学的に検出するための検出部57が設けられている。検出部57の内部には、発光部および受光部が設けられている。制御部51は、キャリッジ52の移動に伴ってカートリッジ20が検出部57の上方を通過する際に検出部57の発光部を用いて光を発し、その光を検出部57の受光部が受けるか否かによってカートリッジ20内のインク有無を検出する。なお、「インク無し」とは、インクが残り少ない状態を含む。
本実施形態では、キャリッジ520には、ヘッド540と共にホルダー60が構成されている。このように、ヘッド540を移動させるキャリッジ520上のホルダー60にカートリッジ20が装着されるプリンター50のタイプは、「オンキャリッジタイプ」とも呼ばれる。他の実施形態では、キャリッジ520とは異なる部位に、不動のホルダー60を構成し、ホルダー60に装着されたカートリッジ20からのインクを、フレキシブルチューブを介してキャリッジ520のヘッド540に供給しても良い。このようなプリンターのタイプは、「オフキャリッジタイプ」とも呼ばれる。
本実施形態では、プリンター50は、キャリッジ520と印刷媒体90とを相対的に移動させて印刷媒体90に対する印刷を実現するための主走査送り機構および副走査送り機構を備える。プリンター50の主走査送り機構は、キャリッジモーター522および駆動ベルト524を備え、駆動ベルト524を介してキャリッジモーター522の動力をキャリッジ520に伝達することによって、キャリッジ520を主走査方向に往復移動させる。プリンター50の副走査送り機構は、搬送モーター532およびプラテン534を備え、搬送モーター532の動力をプラテン534に伝達することによって、主走査方向に直交する副走査方向に印刷媒体90を搬送する。主走査送り機構のキャリッジモーター522、および副走査送り機構の搬送モーター532は、制御部510からの制御信号に基づいて動作する。
本実施形態では、印刷材供給システム10の使用状態(「使用姿勢」ともいう。)において、印刷媒体90を搬送する副走査方向(前後方向)に沿った軸をX軸とし、キャリッジ520を往復移動させる主走査方向(左右方向)に沿った軸をY軸とし、重力方向(上下方向)に沿った軸をZ軸とする。なお、印刷材供給システム10の使用状態とは、水平な面に設置された印刷材供給システム10の状態であり、本実施形態では、水平な面はX軸およびY軸に平行な面(XY平面)である。
本実施形態では、副走査方向(前方向)を+X軸方向、その逆方向(後方向)を−X軸方向とし、重力方向の下方から上方に向かう方向(上方向)を+Z軸方向、その逆方向(下方向)を−Z軸方向とする。本実施形態では、+X軸方向側(前側)が印刷材供給システム10の正面となる。本実施形態では、印刷材供給システム10の右側面から左側面に向かう方向を+Y軸方向(左方向)、その逆方向を−Y軸方向(右方向)とする。本実施形態では、ホルダー60に装着された複数のカートリッジ20の配列方向はY軸に沿った方向(左右方向,「単に「Y軸方向」とも呼ぶ。)である。なお、X軸に沿った方向(前後方向)を「X軸方向」とも呼び、Z軸に沿った方向(上下方向)を「Z軸方向」とも呼ぶ。
A−2.ホルダーの構成:
図2は、カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第1の斜視図である。図3は、カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第2の斜視図である。図2及び図3は、ホルダー60に1つのカートリッジ20が装着された状態を図示している。
図2及び図3に示すように、プリンター50のホルダー60は、5つの壁部601,603,604,605,606を有する。これら5つの壁部によって形成された凹部が、カートリッジ収容室602(「カートリッジ装着部602」とも呼ぶ)となる。また、カートリッジ収容室602は、仕切り壁607によって、各カートリッジ20を受け入れ可能な複数のスロット(装着空間)に分割されている。仕切り壁607は、スロットにカートリッジ20を挿入する際のガイドとして機能する。各スロットは、印刷材供給管640と、接点機構61と、レバー80と、第2の装置側規制部620(図3)と、を備える。各スロットの一側面(+Z軸方向側面;上面)は開口しており、この開口した一側面(上面)を介して、カートリッジ20がホルダー60に対して着脱される。印刷材供給管640は、2つの仕切り壁607に挟まれるように設けられている。
カートリッジ20は、レバー80と第2の装置側規制部620とによって係止され、後述する印刷材供給口が印刷材供給管640に接続されることで、ホルダー60に装着される。この状態を「カートリッジ20がホルダー60に装着された状態」、または「装着状態」とも呼ぶ。印刷材供給管640は、カートリッジ20の印刷材供給口に接続されることによって、カートリッジ20に収容されたインクをヘッド540へと流通させる。印刷材供給管640は、+Z軸側に位置する先端部(「接続端部」とも呼ぶ。)642と、−Z軸側に位置する基端部645とを有する。基端部645は、底壁部601に設けられる。先端部642は、カートリッジ20の印刷材供給口に接続される。印刷材供給管640の中心軸CはZ軸と平行である。中心軸Cに沿って基端部645から先端部642に向かう方向が、+Z軸方向となる。
図2及び図3に示すように、印刷材供給管640の周囲には、弾性部材648が設けられている。弾性部材648は、装着状態においてカートリッジ20の印刷材供給口の周囲を密閉する。これにより、弾性部材648は、印刷材供給口から周囲にインクが漏出することを防止する。装着状態において、弾性部材648は、カートリッジ20に対して、+Z軸方向の成分を含む付勢力を加える。
また装着状態では、カートリッジ20の後述する回路基板に設けられた端子群と接点機構61とが電気的に接続されることで、カートリッジ20とプリンター50との間で各種情報の伝達が行なわれる。
また、図示は省略するが、検出部57を利用して光学的にインクの有無を検出するために、壁部601には貫通孔が形成されている。この貫通孔を光が通過する。
A−3.カートリッジの外観構成:
図4は、カートリッジ20の第1の外観斜視図である。図5は、カートリッジ20の第2の外観斜視図である。図6は、カートリッジ20の左側面図である。図7は、カートリッジ20の右側面図である。図8は、カートリッジ20の背面図である。図9は、カートリッジ20の正面図である。図10は、カートリッジ20の上面図である。図11は、カートリッジ20の底面図である。本実施形態のカートリッジ20は、インクの消費に伴って間欠的に外部の空気を印刷材収容室200に導入する、いわゆる半密閉タイプのカートリッジ20である。
図4に示すように、カートリッジ20は、内部にインクを収容するための印刷材収容室200と、印刷材収容室200のインクを外部のプリンター50に流通させるための印刷材供給口280と、を備える。
図4及び図5に示すように、カートリッジ20は略直方体形状の外殻22を有する。カートリッジ20は、外殻22を構成する6つの壁部として、6つの面201〜206を有する。6つの面は、第1面201(底面201)と、第2面202(上面202)と、第3面203(正面203)と、第4面204(背面204)と、第5面205(左側面205)と、第6面206(右側面206)とからなる。また図5に示すようにカートリッジ20は、6つの面の他に、第7面207と、第8面208とを有する。各面201〜208は、概ね平面である。概ね平面とは、面全域が完全に平坦である場合と、面の一部に凹凸を有する場合を含む。つまり、面の一部に多少の凹凸があっても、カートリッジ20の外殻22を構成する面や壁が把握できるような場合を含む。第1面〜第8面201〜208の平面視における外形は、いずれも長方形である。本実施形態では、第1面201〜第8面208は、複数の部材を組み立てた組立体の外表面であっても良い。本実施形態では、第1面201〜第8面208は、板状の部材で形成されている。他の実施形態では、第1面201〜第8面208の一部は、フィルム状(薄膜状)の部材で形成されていてもよい。第1面201〜第8面208は、例えば、ポリアセタール(POM)などの合成樹脂で形成されている。
本実施形態では、カートリッジ20の長さ(X軸方向の長さ)、幅(Y軸方向の長さ)、高さ(Z軸方向の長さ)は、大きいものから並べると、長さ、高さ、幅の順となる。カートリッジ20の長さ、幅、高さの大小関係は任意に変更可能であり、例えば、高さ、長さ、幅の順であってもよいし、高さ、長さ、幅がそれぞれ等しくてもよい。
図4及び図5に示すように、第1面201及び第2面202は、X軸及びY軸に平行な面である。第1面201及び第2面202は、Z軸方向において互いに対向する。第1面201は−Z軸方向側に位置し、第2面202は+Z軸方向側に位置する。第1面201および第2面202は、第3面203、第4面204、第5面205および第6面206と交わる位置関係にある。第3面203及び第4面204は、Y軸及びZ軸に平行な面である。第3面203及び第4面204は、X軸方向において互いに対向する。第3面203は+X軸方向側に位置し、第4面204は−X軸方向側に位置する。第5面205及び第6面206は、X軸及びZ軸に平行な面である。第5面205及び第6面206は、Y軸方向において互いに対向する。なお、本明細書では、2つの面が「交わる」とは、2つの面が相互に繋がって交わる状態と、一方の面の延長面が他方の面に交わる状態と、それぞれの延長面が交わる状態と、のいずれかの状態であることを意味する。本実施形態では、カートリッジ20がホルダー60に装着された装着状態で、第1面201はカートリッジ20の底面を構成し、第2面202はカートリッジ20の上面を構成する。図5に示すように、第7面207及び第8面208は、第1面201と第3面203を繋ぐ面である。第7面207は第1面201に接続され、第8面208は第3面203に接続されている。
図4及び図5に示すように、印刷材供給口280は第1面201から突出して設けられている。印刷材供給口280は、第1面201から−Z軸方向に沿って延びる。図5に示すように、印刷材供給口280は、一端部に開口端288を有する。開口端288は、開口286と、開口286を区画形成する区画端部287を有する。開口端288が形成する開口286は、印刷材供給口280が突出する方向(−Z軸方向)に垂直な平面上に位置する。すなわち、開口286は、X軸とY軸に平行な面に沿って形成されている。
図5及び図11に示すように、印刷材供給口280内には、印刷材収容室200から印刷材供給口280内に流通したインクが外部に流出する印刷材出口31が配置されている。印刷材出口31は、装着状態において印刷材供給管640の先端部642と接触する。これにより、印刷材出口31を介して印刷材供給管640へとインクが流通する。印刷材出口31は、インクを流通可能な多孔状のシート部材によって形成されている。
図5及び図11に示すように、印刷材供給口280の内部には、印刷材供給口280内と外部とを連通させるための開口としての連通口32が形成されている。連通口32は、印刷材供給口280のインクの流れ方向(−Z軸方向)において、印刷材出口31よりも下流側に設けられている。また、連通口32は、第1面201にカートリッジ20を垂直投影した場合に、印刷材出口31と重ならない位置に設けられている。連通口32によって、印刷材供給口280内の空気が存在する領域(内部空間)が外部(外気)と連通し、内部空間と外部との圧力差を略一定に維持できる。
図5及び図11に示すように、第1面201には、プリズムユニット270が配置されている。プリズムユニット270は、いわゆる直角プリズム275を備えている。プリズムユニット270の直角プリズム275は、略直角に交わる2つの表面(図示せず)を有する。これら2つの表面は、印刷材収容室200内に位置する。本実施形態では、インクの有無を、図1に示したプリンター50の制御部510において判断する。この判断は、図1に示したプリンター50の検出部57と、図5及び図11に示したカートリッジ20のプリズム275との間の光のやりとりに基づいて、次のように行われる。まず、検出部57の発光部から、プリズム275の2つの表面のうち、一方の表面に向けて光を射出する。このとき、プリズム275の周囲がインクで満たされている場合は、検出部57の発光部から射出した光のほとんどが、当該一方の表面を透過して、検出部57の受光部へは到達しない。一方、プリズム275の周囲にインクが存在しない場合は、発光部から射出した光の大部分が、プリズム275の一方の表面で反射する。この反射光は、プリズム275のもう一方の表面で検出部57に向かって反射して、検出部57の受光部へ到達する。このように、検出部57の受光部が、一定レベル以上の光を検知しない場合は、プリンター50の制御部510において「インク有り」と判定し、検知した場合は「インク無し」と判定する。なお、「インク無し」とは、インクが残り少ない状態を含む。上記のように検出部材としてのプリズム275は、印刷材収容室200内に表面が配置され、表面と接触する流体の屈折率に応じて表面の光の反射状態が変化する。
また、図5及び図11に示すように、第1面201のうち、印刷材供給口280とプリズムユニット270との間の位置には、シート部材298が貼り付けられている。このシート部材298は、印刷材収容室200内の流路の一部246(「接続路246」とも呼ぶ。図11)を形成するための一部材である。接続路246は、印刷材収容室200内の印刷材供給口280に向かう流れ方向において、プリズムユニット270と印刷材供給口280との間に位置する。
図5及び図9に示すように、第3面203には、突起状の第1のカートリッジ側規制部210が形成されている。第1のカートリッジ側規制部210は、装着状態においてレバー80に係止される。図4及び図8に示すように、第4面204には、突起状の第2のカートリッジ側規制部221が形成されている。装着状態において、第2のカートリッジ側規制部221は、壁部604(図2)に形成された貫通孔である第2の装置側規制部620(図3)に挿入され係止される。すなわち、装着状態においては、ホルダー60のレバー80と、第2の装置側規制部620とによって、カートリッジ20がX軸方向両側において係止されることでホルダー60に対して位置決めされる。
図5に示すように、第8面208には、回路基板15が設けられている。回路基板15の表面には、装着状態において、接点機構61と接触する複数の端子が形成されている。また、回路基板15の裏面にはカートリッジ20の各種情報(インク有無、インク色等)を記憶する記憶装置が設けられている。
図4に示すように、第5面205にはカートリッジ20の内部に空気を導入するための通気口290が形成されている。
A−4.カートリッジの内部構成の概略及び動作:
図12は、カートリッジ20について説明するための第1の図である。図13は、カートリッジ20について説明するための第2の図である。図14は、カートリッジ20について説明するための第3の図である。なお、図12〜図14は、カートリッジ20の内部の状態を説明するための模式図である。
図12に示すように、カートリッジ20の外殻22は、容器本体部材21と、蓋部材23を有する。容器本体部材21の開口を塞ぐように蓋部材23が取り付けられることで内部空間が形成される。カートリッジ20は、第1の連通路315と、開放路としての第2の連通路310と、を備える。第1の連通路315および第2の連通路310は、いずれも大気が連通する流路である。また、カートリッジ20は、印刷材収容室200を備える。印刷材収容室200は、容器本体部材21と第1のシート部材291とによって区画されている。シート部材291は、可撓性を有する部材である。印刷材収容室200には、第1の連通路315を介して所定のタイミングで大気が導入される。印刷材収容室200への大気の入口は、空気導入口47である。カートリッジ20は、空気導入口47の開閉を行うための弁機構40を備える。
印刷材収容室200内には、表面(+Y軸方向側の面)が第1のシート部材291に対向する受圧板293が配置されている。また、印刷材収容室200内には、受圧板293の裏面(−Y軸方向側の面)側から印刷材収容室200内の容積を拡大する方向に第1のシート部材291を付勢する第1の付勢部材としてのコイルばね294が配置されている。これにより、印刷材収容室200内の圧力は大気圧よりも低い圧力(負圧)に維持される。カートリッジ20を対向壁206に垂直投影した場合に、受圧板293の重心は、コイルばね294が受圧板293に当接する領域の内側に位置する。
印刷材収容室200は、メイン室242と、検出室244と、接続路246と、バッファ室250とを備える。インクは、上流側のメイン室242から、検出室244、接続路246、バッファ室250をこの順番に流れて、下流側の印刷材供給口280に至る。メイン室242は、コイルばね294が配置された部分である。検出室244は、プリズム275(図5および図11)が配置された部分である。接続路246はバッファ室250と検出室244とを繋ぐ流路である。接続路246は、第1面201を形成する壁とシート部材298(図11)によって形成された流路である。接続路246は、接続路246から上流側流路(例えば、検出室244)にインクが逆流することを抑制するための流路である。接続路246は、メニスカスを形成することでインクを保持可能な保持流路248,249を有する。保持流路248,249は、流路断面に角となる部分を有さない形状を有する。これにより、バッファ室250のインクが毛管力によって上流側へと逆流する可能性を低減できる。例えば、印刷材収容室200内のインクが残り僅かとなり、バッファ室250のみにインクが存在する場合を考える。この場合において、バッファ室250から検出室244にインクが逆流すると、インク有無の誤検出の原因となる。また、バッファ室250から検出室244にインクが逆流すると、バッファ室250に気泡が侵入し、気泡がプリンター50側へと流入する原因にもなる。しかしながら、保持流路248,249によって、インクの逆流を防止できるため、上記の不具合の発生を低減できる。本実施形態では、保持流路248,249は、円柱状の流路である。バッファ室250は、印刷材供給口280に接続された流路である。
第1の連通路315は、外部の空気を印刷材収容室200に導入するための空気導入路である。第1の連通路315は、一端部に通気口290(「外部空気導入口290」ともいう。)が形成され、他端部に空気導入口(「内部空気導入口47」ともいう。)が形成されている。通気口290は、蓋部材23に貫通形成された開口である。空気導入口47は、印刷材収容室200内に空気を取り込むための開口である。空気導入口47は、弁機構40によって開閉される。この弁機構40の詳細は後述する。
第1の連通路315は、通気口290を上流側、空気導入口47を下流側としたとき、上流側から順に、通気口290と、内部連通路262と、連結部264と、空気室241と、空気導入口47と、を備える。なお、第1の連通路315の構成について説明する場合に用いる「上流」、「下流」は、通気口290から空気導入口47に向かう空気の流れ方向を基準とする。
内部連通路262は、一端部が通気口290に接続され、他端部が連結部264に接続された流路である。内部連通路262は、蓋部材23のうち第1のシート部材291と対向する対向面23fb側に形成された流路である。内部連通路262は、対向面23fbに形成された溝部と、溝部を覆うように対向面23fbに取り付けられたシート部材295(「第2のシート部材295」ともいう。)によって構成されている。第2のシート部材295は、その少なくとも一部が第1のシート部材291と対向する位置に配置されている。また、内部連通路262は、蛇行路である。
連結部264は、内部連通路262の下流端部に接続されている。連結部264は、内部連通路262を通った空気を空気室241に導入する。連結部264は、蓋部材23のうち第1のシート部材291と対向する対向面23fbに凹設されている。すなわち、連結部264は、対向面23fbに形成された凹部である。空気室241は、蓋部材23と第1のシート部材291との間に形成された空間である。言い換えれば、空気室241は、蓋部材23と第1のシート部材291によって挟まれた空間である。空気導入口47は、弁機構40のカバーバルブ46に形成された開口である。
第2の連通路310は、カートリッジの内部空間を介して、印刷材供給口280のうち印刷材出口31よりも下流側の空間289(連通口32が配置されている空間289)と、カートリッジ20の外部と、を連通させる。第2の連通路310は、印刷材供給口280の開口端288とは異なる開口端である連通口32を介して印刷材供給口280(詳細には、空間289)と外部とを連通させる。この空間289は、印刷材供給口280が例えばキャップのようなもので塞がれた場合には、このような供給口280を塞ぐ他の部材と印刷材供給口280とによって区画される。このように、供給口280が他の部材によって塞がれると1つの閉じた部屋が供給口280内に構成されるため、この空間289を内部室289ともいう。ここで、供給口280を塞ぐ他の部材としては、キャップ以外にも、装着状態において開口端288の区画端部287に当接するホルダー60の弾性部材648(図3)が該当する。
第2の連通路310の一端部(一方の開口端)は内部室289に設けられた連通口32であり、他端部(他方の開口端)は蓋部材23に貫通形成された通気口290である。連通口32を上流側、から通気口290を下流側としたとき、第2の連通路310は、連通口32と、内部路33と、流路室252と、空気室241と、連結部264と、内部連通路262と、通気口290と、を備える。これらの要素のうち、空気室241と、連結部264と、内部連通路262と、通気口290の部分は、第1の連通路315を構成する要素と共通である。すなわち、第2の連通路310の下流側の部分と、第1の連通路315の上流側の部分は共用されている。空気室241、連結部264、内部連通路262、通気口290は、第1の連通路310では空気をカートリッジの外部から内部へ導入する流路として機能し、第2の連通路320では空気をカートリッジの内部から外部へ排出する流路として機能する。第2の連通路310の構成を述べる際に用いる「上流」、「下流」は、連通口32から通気口290に向かう流体(空気)の流れ方向を基準にする。
内部路33は、印刷材供給口280内に形成されている。内部路33は、印刷材供給口280を区画形成する壁を貫通して流路室252へと通じる流路である。内部路33の上流側端部は連通口32を形成する。流路室252は、容器本体部材21に形成された空間である。流路室252は、上流側端部が内部路33に接続され、下流側端部が空気室241に接続されている。内部路33は、流路室252を介して印刷材供給口280と空気室241とを接続する通路となる。
第2の連通路310によって、印刷材供給口280の開口端288が他の部材によって塞がれた場合にも、空間289の圧力を外部の圧力と略一定に維持できる。これにより、空間289の圧力変動に伴って生じる印刷材供給口280からのインク漏れの発生を低減できる。
例えば、カートリッジ20をプリンター50に装着する際(装着動作時)には、ホルダー60の弾性部材648(図2)が印刷材供給口280の開口端288の周囲を密閉する。ここで、開口端288の周囲を密閉する際には、弾性部材648の一部が印刷材供給口280内に食い込むことで、印刷材供給口280内の容積が減少し印刷材供給口280内の圧力が上昇する。一般に、印刷材収容室200から印刷材出口31までの流路は、印刷材出口31から外部にインクが漏れ出さないようにするために流路抵抗が高い部分が存在する。本実施形態では、後述する印刷材供給口280内に設けられたシート部材や、フォームによって流路抵抗が高くなっている。よって、開口端288の周囲が密閉され、印刷材供給口280内の容積が減少した直後の状態では、減少した分の空気は印刷材収容室200には十分に流通しない。しかしながら、第2の連通路310によって減少した分の空気を外部に逃がすことができ、外部と印刷材供給口280内の圧力を略一定に維持できる。
仮に、カートリッジ20に第2の連通路310が設けられていない場合は、例えば印刷材供給口280内の圧縮された空気が、カートリッジ20の装着後に徐々に印刷材収容室200に流入する。これにより、印刷材収容室200内に予期しない空気が侵入し、印刷材収容室200内を適切な圧力範囲に維持できない虞が生じる。また、例えば、印刷材供給口280内の上昇した圧力と、印刷材収容室200内の圧力が均衡するまで印刷材供給口280内の空気が印刷材収容室200に流入すると、印刷材収容室200内の圧力は空気が流入する前の状態に比べ上昇する。この状態で利用者がカートリッジ20をホルダー60から取り外した場合、印刷材供給口280内の圧力は大気圧になる。すなわち、印刷材供給口280内の圧力は低下し、圧力が高い印刷材収容室200から印刷材供給口280を通って外部にインクが漏れ出すことになる。
弁機構40は、カバーバルブ46と、レバーバルブ44と、付勢部材としてコイルばね42と、を備える。レバーバルブ44は、コイルばね42によってカバーバルブ46に押し付けられ、貫通孔である空気導入口47を塞いでいる。レバーバルブ44は、受圧板293が変位することで当接するレバー部49と、空気導入口47を塞ぐための弁部43と、を備える。
次に、カートリッジ20の動作について説明する。カートリッジ20の初期状態(未使用状態)では、図12のように、印刷材収容室200にはインクが充填されている。
図13に示すように、印刷材収容室200のインクが消費され、受圧板293が第6面206側に近づくと、受圧板293がレバー部49を第6面206側に押す。これにより、弁部43が空気導入口47から離れ、外部の空気と印刷材収容室200とが一時的に連通する。すなわち、レバーバルブ44が開弁状態となる。そして、外部の空気が第1の連通路315を通って印刷材収容室200に流入する。これにより、図14に示すように空気が導入された分だけ印刷材収容室200の容積が大きくなる。同時に、印刷材収容室200内の負圧は少し小さくなる(大気圧に近づく)。そして、図14に示すように、印刷材収容室200にある程度の空気が導入されると、受圧板293がレバー部49から離れる。これにより、弁部43が再び空気導入口47を塞ぐ。すなわち、レバーバルブ44が閉弁状態となる。このように、印刷材収容室200のインクの消費に伴って、印刷材収容室200内の負圧が大きくなると一次的にレバーバルブ44が開弁状態になることで印刷材収容室200内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
A−5.カートリッジの詳細構成:
図15は、カートリッジ20の第1の分解斜視図である。図16は、カートリッジ20の第2の分解斜視図である。図17は、蓋部材23の対向面23fbと第2のシート部材295を示した図である。図18は容器本体部材12を示す図である。図18には、印刷材収容室200のインクが印刷材供給口280を通って外部へ流通する様子を矢印で示している。また図18には、プリズム275の表面271を点線で図示している。
図15及び図16に示すように、カートリッジ20は、容器本体部材21と、蓋部材23と、第1のシート部材291と、を備える。容器本体部材21は、略直方体形状である。容器本体部材21は、一側壁(+Y軸方向側の壁)に開口222を有する凹形状である。第1のシート部材291は、容器本体部材21に接着または溶着されて、容器本体部材21と共に印刷材収容室200を区画形成する。第1のシート部材291は、可撓性を有する。すなわち、印刷材収容室200の外周壁の一部は、第1のシート部材291によって形成されている。第1のシート部材291には、空気室241と空気導入口47とを連通させる貫通孔292が形成されている。
蓋部材23は、第1のシート部材291を覆うように容器本体部材21に取り付けられている。容器本体部材21と蓋部材23は、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。また、第1のシート部材291は、ナイロンとポロプロピレンを含む材料等の合成樹脂により形成されている。板状の蓋部材23は、第1のシート部材291と対向する対向面23fbと、対向面23fbとは反対側の面である表面23faとを有する。対向面23fbはカートリッジ20の内面、表面23faはカートリッジ20の外面となる。
受圧板293は、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレス等の金属により形成される。受圧板293は、第1のシート部材291に対向して配置されている。コイルばね294は、印刷材収容室200のうちメイン室242内に配置される。コイルばね294は、受圧板293と、容器本体部材21の面のうち受圧板293と対向する面(対向面)に当接する。受圧板293は、印刷材収容室200のインクの消費に伴って印刷材収容室200内を移動する。受圧板293の移動方向は、Y軸方向(対向面23fbや表面23faに垂直な方向)である。
図15に示すように、弁機構40は、バネ部材42と、レバーバルブ44と、カバーバルブ46とを備える。カバーバルブ46は、容器本体部材21のうち、第2面202と第4面204とが交わるコーナー部分240(図20)に収容され、容器本体部材21に取り付けられる。カバーバルブ46は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成される。図15及ぶ図16に示すように、カバーバルブ46は凹形状であり、開口を形成する端面41には第1のシート部材291が気密に貼り付けられている。カバーバルブ46の凹部は、第1のシート部材291の貫通孔292と連通している。また、カバーバルブ46の凹部の底部にはカバーバルブ46の裏側まで貫通した空気導入口47が形成されている。
レバーバルブ44は、バネ部材42によってカバーバルブ46に押し付けられ、空気導入口47を塞いでいる。レバーバルブ44は、受圧板293が変位することで当接するレバー部49(図16)を有する。レバーバルブ44は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成しても良い。また、レバーバルブ44は、エラストマー等の弾性部材とポリプロピレン等の合成樹脂を用いて2色成型により形成しても良い。
印刷材供給口280は、印刷材収容室200と連通している。図16に示すように印刷材収容室200と印刷材供給口280とは、印刷材連通孔277によって連通している。図15及び図16に示すように、印刷材供給口280は、内部に供給用部材30を備える。供給用部材30は、板ばね35とフォーム(多孔質部材)34とシート部材(フィルター部材)36とを備える。印刷材供給口280の開口端288から近い順に、シート部材36とフォーム34と板ばね35とが配置されている。フォーム34やシート部材36は、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成されている。板ばね35は、例えば、ステンレス等の金属により形成されている。装着状態では、シート部材36は印刷材供給管640(図2)に接触し、インクをプリンター50側へ流通させる。すなわち、シート部材36は、印刷材出口31を形成する。板ばね35は、フォーム34をシート部材36側に付勢する。板ばね35は、インクを流通させるための流通孔35bを備える。
図16に示すように、第1面201には第1面201を貫通する開口部278が形成されている。開口部278を覆うように第1面201にシート部材298が貼り付けられることで、接続路246が形成される。
図17に示すように、蓋部材23の外縁部23pは、容器本体部材21の開口側(+Y軸方向側)の端部のうちシングルハッチングを付した容器側外縁部21p(図18)に接着または溶着によって接合されている。また、図18に示すように、第1のシート部材291は、容器本体部材21の開口側(+Y軸方向側)の端部(端面)のうち、容器側外縁部21pよりも内側に位置する内側端部21t,22rpに気密に貼り付けられている。容器本体部材21のうち、第1のシート部材291が貼り付けられた領域外には、流路室252が形成されている。なお、内側端部21t,22rpには、理解の容易のためにクロスハッチングを付している。また、図18のうち、ドットを付した領域が、印刷材収容室200である。
図15及ぶ図18に示すように、印刷材収容室200は、開口222と対向する対向壁206(第6面206)から開口222側に向かって延びる仕切壁22rを有する。仕切壁22rは、メイン室242とバッファ室250とを区画している。図12〜図14では、検出室244をメイン室242とは独立した1つの部屋として示していたが、実際には図18に示したように、検出室244は、メイン室242の一部として構成されている。印刷材収容室200は、仕切壁22rによって、容量が大きいメイン室242と、容量が小さいバッファ室250とに仕切られている。本実施形態では、インクが充填された状態(初期状態)におけるメイン室242の容積は、バッファ室250の容積の概ね10倍である。図18の矢印に示すように、メイン室242のインクは、検出室244、接続路246、バッファ室250を通って印刷材供給口280に流入する。なお、図18では、メイン室242と検出室244との境界部分には点線を付している。
ここで、メイン室242とバッファ室250の容積との関係について説明する。本実施形態では、検出室244内のプリズム275を利用した光学的な検出によって、インク無しの判断がされた後、直ちに印字を止めるようにはしていない。光学的な検出によってインク無しの判断がされた時点では、メイン室242(検出室244を含む)のインクが無くなっただけであり、まだバッファ室250にはインクが残っている。そこで、この時点で、プリンター50は、まず、利用者に新たなカートリッジ20の準備を促す表示などを行う。そして、その後は、バッファ室250内のインクを利用して、印字を続けられるようにする。最終的に印字をとめるタイミングは、バッファ室250内のインクがどのくらい消費されたかを、プリンター50の制御部510で所定のデータに基づいて管理し、この管理情報に基づいて決定する。このような管理情報に基づくインク消費量の管理は、プリンター50の様々な動作ごとにあらかじめ設定されたインク消費量のデータに基づいて行われるものであり、実際のインク消費量を計測することで行われているものではない。プリズム275を用いて実際のインクの有無を検出する方が、データに基づくインク消費量の管理よりも、精度が高い。よって、データに基づいてインクの消費量が管理されるバッファ室250の容積を、実際のインクの有無を検出することでインクの消費状態が管理されるメイン室242の容積に対してなるべく小さくしておいた方が、全体のインク量の管理精度は高くなると言える。全体のインク量の管理精度が高まれば、最終的に印字がとめられたときにカートリッジ20内に残るインクの量を少なくすることが可能となる。よって、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の3倍以上、好ましくは5倍以上に設定することが好ましい。一方、バッファ室250の容積を、メイン室242の容積に対して小さくしすぎると、メイン室242(検出室244を含む)のインクが無くなった後、最終的に印字をとめるまでの期間が充分に確保できなくなってしまう。よって、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の20倍以下、好ましくは15倍以下に設定することが好ましい。まとめると、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の3倍以上20倍以下に設定することが好ましく、5倍以上15倍以下に設定することがさらに好ましい。
図17に示すように、蓋部材23の対向面23fbには、溝部261と、連結部264と、凸部266,268とが形成されている。溝部261、連結部264、凸部266,268は、外縁部23pよりも内側に形成されている。先に説明したとおり、外縁部23pは、容器本体部材21との接合部である。また、蓋部材23は、他の部分よりも厚さが大きい部分を有する。他の部分を「薄肉部分」、厚さが大きい部分を「肉厚部分」と呼ぶ。厚肉部分は、薄肉部分よりも第1のシート部材291側に突出している。溝部261、通気口290、連結部264は厚肉部分に形成されている。
溝部261は、蛇行した形状である。溝部261は、少なくとも1箇所において180°屈曲した部分を有する。溝部261の上流側端部は通気口290に接続されている。また、溝部261の下流側端部は連結部264に接続されている。連結部264は、対向面23fbに凹部として設けられている。図17に示すように、第2のシート部材295は、通気口290、溝部261を覆うように対向面23fbに取り付けられている。第2のシート部材295は、対向面23fbのうち、図17に斜線で示した通気口290および溝部261の周囲の土手261aに接着または溶着により取り付けられている。これにより、溝部261と第2のシート部材295とによる内部連通路262が構成される。この内部連通路262は、溝部261の形状に対応して、少なくとも一部が180°屈曲した蛇行路となる。
凸部266,261は、それぞれ直線状に延びる。また、凸部266,261は、同一直線状上に位置する。凸部266,268は、対向面23fbからカートリッジ20の内方、すなわち印刷材収容室200側に向かって突出している。凸部266,268は、メイン室242とバッファ室250とを仕切る仕切壁22rの端部22rp(図18)と対向する。
図19は、図10のF10−F10部分断面図である。図19に示すように印刷材供給口280は、内部路33を有する。内部路33は、第2の連通路320の一端側に位置し、連通口32を含む流路である。内部路33は印刷材供給口280を区画形成する部材を貫通することで形成されている。内部路33は、流路室252に連通する。内部路33はZ軸方向に沿って延びる。
A−6.インク注入キット(インク注入装置):
図20は、注入キット(注入装置)70を説明するための図である。図21は、注入キット(注入装置)70をカートリッジ20に取り付けた図である。図22は、注入キット(注入装置)70をカートリッジ20にセットした状態の部分断面図である。
図20に示すように、注入キット(注入装置)70は、インクをカートリッジ20内に注入する際に用いられる。注入キット(注入装置)70は、栓ユニット722と、注入ユニット734と、封止ユニット736と、排出ユニット730と、加圧ユニット732と、切替ユニット712と、を備える。本実施形態では、図21に示すように、インク注入を行う際には、カートリッジ20は開口端288が印刷材収容室200よりも上側に位置する状態(「受入状態」とも呼ぶ。)となる。また、受入状態は、装着状態とは上下を逆にした状態である。また、受入状態は、開口端288の開口286が重力上方向(+Z軸方向)を向いている状態でもある。
栓ユニット722は、内部路33を塞ぐためのユニットである。栓ユニット722は、例えば、内部路33に嵌め込まれる部材である、栓ユニット722は、例えば、ゴム等の弾性部材によって形成されている。図22に示すように、栓ユニット722が内部路33に嵌め込まれることで、内部路33にインクが流入することを抑制する。インク注入の際には、栓ユニット722は、注入キット(注入装置)70として一体となるように、封止ユニット736に線状の接続部材724によって接続されている。なお、接続部材724は省略しても良く、栓ユニット722は、注入キット(注入装置)70の他の要素と接続されていなくても良い。
図20に示すように、注入ユニット734は、印刷材供給口280を介して印刷材収容室200にインクを注入するためのユニットである。注入ユニット734は、内部にインクが流通できる流路を形成している。注入ユニット734は、インクタンク等の印刷材供給源716と連通している。印刷材供給源716は、注入キット(注入装置)70の一構成部材であっても良い。注入ユニット734は、注入器本体704と、チューブ706とを備える。注入器本体704は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂によって形成される。チューブ706は可撓性を有する。チューブ706は、注入器本体704に連通している。本実施形態では、注入ユニット734は加圧ユニット732を介して印刷材供給源716に連通している。図22に示すように、注入器本体704の先端部702は、印刷材供給口280の印刷材出口31に当接し、先端部702を介してカートリッジ20内部にインクが注入される。
図20に示すように、封止ユニット736は、印刷材供給口280の開口端288を封止するためのユニットである。「開口端288を封止する」とは、開口端288を介して外部と印刷材供給口280内とが非連通となる状態に限らず、印刷材収容室200にインクを注入するために用いられる流路が確保されている状態をも含む概念である。インクを注入するために用いられる流路とは、後述するインク注入方法で実行される各工程に必要な流路であり、例えば、インクを注入する流路や空気を排出する流路である。
封止ユニット736は、シール部材720と収容部材728とを備える。図22に示すように、封止ユニット736は、開口286を覆うように区画端部287に隙間なく密着する。これにより、開口端288を介して外部にインクが漏れ出すことを抑制する。シール部材720は、例えば、ゴム等の弾性部材によって形成されている。収容部材728は、シール部材720を収容するための部材である。収容部材728は、凹形状である。収容部材728は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂によって形成される。シール部材720及び収容部材728の外形形状は、開口端288の外形形状に対応している。本実施形態では、シール部材720及び収容部材728の外形形状は、略楕円形状である。
図20及び図22に示すように、シール部材720及び収容部材728には、注入ユニット734(詳細には、注入器本体704)が貫通するように配置されている。すなわち、封止ユニット736は、印刷材供給口280を介して外部からカートリッジ20内部にインクを注入できる流路を形成している。よって、注入ユニット734も封止ユニット736の一構成部材とも言える。また、注入ユニット734の流路は、後述する印刷材収容室200内の空気を排出するための流路も兼ねる。
図20に示すように、排出ユニット730は、印刷材収容室200内の流体を吸引するためのユニットである。具体的には、排出ユニット730は印刷材収容室200内の空気を、印刷材供給口280を介して外部に排出させるためのユニットである。排出ユニット730は、排出ライン710と、排出ポンプ718とを備える。排出ライン710は、注入ユニット734に連通している。排出ポンプ718を駆動することで、先端部702からカートリッジ20内部の気体を外部に排出できる。
加圧ユニット732は、印刷材供給口280を介して印刷材収容室200内にインクを加圧して注入するためのユニットである。加圧ユニット732は、加圧ライン708と、加圧ポンプ719とを備える。加圧ライン708は、注入ユニット734に連通している。加圧ポンプ719を駆動することで、先端部702からカートリッジ20内部に大気圧以上に加圧されたインクを注入できる。
切替ユニット712は、注入ユニット734によるインクの印刷材収容室200内への注入と、排出ユニット730による印刷材収容室200内からの空気の排出とを切り替えるためのユニットである。切替ユニット712は、例えば、注入ユニット734と排出ライン710と加圧ライン708とが互いに接続された地点に配置される。切替ユニット712は、例えば、切替弁等を用いることができる。切替ユニット712によって、注入ユニット734と排出ライン710との接続と、注入ユニットと加圧ライン708との接続とを切り替える。
A−7.インク注入方法:
図23は、インク注入フローを説明するための図である。インク注入フローは、例えば、カートリッジ20のインクが消費され、インク無しとなった後に再びカートリッジ20にインクを注入(再注入)する際に実行できる。また、インク注入フローは、例えば、カートリッジ20の初期製造時に、カートリッジ20にインクを注入(初期注入)する際にも実行できる。また、本実施形態では、注入キット(注入装置)70を用いてカートリッジ20へのインク注入を行う。なお、カートリッジ20へのインク注入は、注入キット(注入装置)70を用いる必要はなく、カートリッジ20にインクを注入できる器具であれば任意の器具を採用できる。また、以下に述べるインク注入方法は、カートリッジ20を受入状態にして実施される(図21)。
まず、カートリッジ20の内部路33を塞ぐ(ステップS10)。具体的には、栓ユニット722を内部路33に差し込むことで内部路33を塞ぐ(ステップS10)。なお、例えば、シート部材によって、連通口32を封止することで内部路33を塞いでも良い。
ステップS10の後に、印刷材供給口280の開口端288を封止する(ステップS20)。具体的には、封止ユニット736のシール部材720を開口端288に隙間なく密着させる。ステップS20の後に印刷材供給口280を介して印刷材収容室200にインクを注入する(ステップS30)。具体的には、注入器本体704の先端部702を印刷材出口31に当接させた状態で、印刷材供給源716から加圧ライン708、注入ユニット734の順にインクを流通させる(図20,図22)。ステップS30の際には、切替ユニット712によって、チューブ706と加圧ライン708とが連通状態となり、チューブ706と排出ライン710とが非連通状態となる。また、ステップS30の際には、加圧ポンプ719が駆動することで、大気圧以上の所定圧に加圧されたインクが先端部702を介して印刷材収容室200に注入される。
ステップS30の後に、印刷材供給口280を介して印刷材収容室200内の流体(主に、空気)を外部に排出する(ステップS40)。具体的には、切替ユニット712によって、チューブ706と排出ライン710とを連通状態、チューブ706と加圧ライン708とを非連通状態とする。そして、排出ポンプ718を駆動することで、先端部702を介して印刷材収容室200内を吸引する。これにより、印刷材収容室200内の空気を外部に排出する。
次に、所定量のインクが印刷材収容室200に収容された場合は(ステップS50:YES)は、インク注入を終了する。一方で、所定量のインクが注入されていない場合は(ステップS50:NO)は、再びインク注入(ステップS30)や空気排出(ステップS40)を行う。所定量とは、少なくともカートリッジ20の装着状態において、プリズム275の表面271(図18)がインクに浸かる量をいう。所定量のインクが注入されたかどうかは、例えば、印刷材供給源716のインク量を測定することで判断できる。なお、2回目のインク注入工程(ステップS30)の後は空気を排出する工程(ステップS40)を行わなくても良い。なお、ステップS10及びステップS30以外の工程は必須ではなく、省略可能である。
A−8.効果:
上記のように、第1実施形態では、内部路33を塞いだ後に、印刷材供給口280を介して印刷材収容室200にインクを注入している(図23のステップS10、S30)。これにより、内部路33を含む第2の連通路(開放路)310を通って外部にインクが漏れ出すことを抑制できる。
また、第1実施形態では、インクを印刷材収容室200に注入する前に、印刷材供給口280の開口端288を封止している(図23のステップS20)。これにより、印刷材供給口280を介してインクを印刷材収容室200に注入する際に、印刷材供給口280の開口端288から外部にインクが漏れ出すことを抑制できる。
また、第1実施形態では、装着状態において少なくともプリズム275の表面271が浸かるまでインクを印刷材収容室200に注入している(図23のステップS50)。すなわち、装着状態において、プリズム275よりも上側に印刷材収容室200のインク液面が位置する。これにより、インクを注入した後のカートリッジ20において、プリズム275を利用してインク有無を検出することができる。
また、第1実施形態では、インクを注入する工程の後に、カートリッジ20の受入状態における印刷材収容室200内を吸引して、印刷材収容室200内の空気を外部に排出している(図23のステップS40)。これにより、印刷材収容室200や、印刷材供給口280のうち印刷材出口31よりも上流側部分(印刷材収容室200側部分)内に存在する空気を排出できる。よって、印刷材収容室200内や上流側部分内に存在する空気の量を低減できる。印刷材収容室200内や上流側部分内に存在する空気の量が低減されることにより、いわゆるヘッド540の空打ちによるプリンター50の不具合の発生(例えば、ヘッド540の損傷や、印画品質の低下)を抑制できる。
また、第1実施形態では、注入キット(注入装置)70によって、インク注入の際の各工程を容易に実現できる。例えば、注入キット(注入装置)70は栓ユニット722を備えることで、容易に内部路33を塞ぐことができる(図20,図22)。また、例えば、注入キット(注入装置)70は、封止ユニット736を備えることで、開口端288を容易に封止することができる(図20,図22)。また、注入キット(注入装置)70は、排出ユニット730を備えることで、印刷材収容室200内に存在する空気を容易に排出できる。また、注入キット(注入装置)70は、切替ユニット712を備えることで、インクの注入と空気の排出を繰り返し行なうことができる。また、注入キット(注入装置)70は、加圧ユニット732を備えることで、印刷材収容室200に所定量のインクを短時間で注入できる。
B.第2実施形態:
B−1.注入キット(注入装置)の構成:
図24は、第2実施形態の注入キット(注入装置)70aを説明するための図である。図24は、注入キット(注入装置)70aがカートリッジ20にセットされ、注入キット(注入装置)70aを用いたカートリッジ20へのインク注入を開始する直前の状態を示している。本実施形態においても、カートリッジ20の開口端288が印刷材収容室200よりも上側に位置する受入状態において、カートリッジ20にインクが注入される。なお、第2実施形態のカートリッジ20は第1実施形態のカートリッジ20と同様の構成であるため、説明を省略する。第2実施形態の注入キット(注入装置)70aは、カートリッジ20と注入キット(注入装置)70aとの水頭差によってインクを自動的に印刷材収容室200に注入する。
注入キット(注入装置)70aは、注入ユニット734aと、栓ユニット722aと、補助ユニット745とを備える。栓ユニット722aは、第1実施形態と同様に、内部路33を塞ぐためのユニットである。栓ユニット722aは、例えば、ゴム等の弾性部材によって形成されている。
注入ユニット734aは、印刷材貯留部743と、注入ライン744と、を備える。印刷材貯留部743は、カートリッジ20に供給するためのインクを貯留する。注入ライン744は、印刷材貯留部743と連通している。注入ライン744は、例えば、硬質のパイプを用いることができる。インクを印刷材収容室に注入する際には、注入ライン744の一端部を印刷材出口31に当接させてインクを注入する。注入ライン744には補助ユニット745が設けられている。補助ユニット745は、注入ライン744の外面に付けられたマークである。図24に示すように、補助ユニット745は、注入キット(注入装置)70aがカートリッジ20にセットされ注入が行なわれる状態(注入状態)において、開口端288よりも重力方向上側(+Z軸方向側)に位置する。利用者は注入キット(注入装置)70a内のインク液面LM1が補助ユニット745よりも下側に位置しないように、インクを印刷材貯留部743に補充する。また、注入キット(注入装置)70a内のインク液面LM1が補助ユニット745よりも下側に位置しないように、インクが印刷材貯留部743に自動的に補充されても良い。自動的にインクを補充する構成としては、例えば、印刷材貯留部743のインク液面LM1を検出するセンサーと、センサーの信号に応じて印刷材貯留部743に連通する印刷材供給源からインクを印刷材貯留部743に供給する機構とを備える構成がある。これにより、印刷材収容室200にインクを注入する間、常に印刷材収容室200のインク液面LM2よりも注入キット(注入装置)70aのインク液面LM1が重力方向上側に位置する。これにより、注入キット(注入装置)70aは、水頭差を用いて自動的にインクを印刷材収容室200に注入できる。
B−2.インク注入方法:
図25は、第2実施形態のインク注入フローを説明するための図である。インク注入フローは、第1実施形態と同様に、使用済のカートリッジ20のインクを再注入する場合や、初期製造時にカートリッジ20にインク注入する場合に実行できる。
図25に示すように、第2実施形態のインク注入方法は、第1実施形態のインク注入方法からステップS20,S40を省略している。その他の工程は第1実施形態と同様である。すなわち、内部路33を栓ユニット722aによって塞いだ後に、印刷材供給口280を介してインクを印刷材収容室200に注入する(ステップS10,S30)。また、印刷材収容室200に所定量のインクが印刷材収容室200に収容されるまでインクを注入する(ステップS50)。
B−3.効果:
上記のように、第2実施形態では、内部路33を塞いだ後に、印刷材供給口280を介して印刷材収容室200にインクを注入している(図25のステップS10)。これにより、内部路33を含む第2の連通路(開放路)310を通って外部にインクが漏れ出すことを抑制できる。
また、第2実施形態では、装着状態において少なくともプリズム275の表面271が浸かるまでインクを印刷材収容室200に注入している(図25のステップS50)。これにより、インクを注入した後のカートリッジ20において、プリズム275を利用してインク有無を検出することができる。
また、第2実施形態では、水頭差によって印刷材収容室200にインクを注入できる注入キット(注入装置)70aを用いて印刷材収容室200にインクを注入している(図24)。これにより、注入キット(注入装置)70aをカートリッジ20にセットすることによって自動的にインクを印刷材収容室200に注入できる。
C.第3実施形態:
図26は第3実施形態のカートリッジ20bを示す斜視図である。図27は、図26に示したカートリッジ20bの底面図である。図26,27に示したカートリッジ20bについて、上記第1実施形態におけるカートリッジ20の各部に対応する部分には、カートリッジ20と同じ符号を付している。図26,27に示したカートリッジ20bは、Y軸方向の幅が、上記実施形態のカートリッジ20の約2倍に形成されている。このカートリッジ20bの第1面201には、印刷材供給口280が幅方向(Y軸方向)に沿って2つ設けられている。また、カートリッジ20bの第4面204には、第2のカートリッジ側規制部221がY軸方向に沿って2つ設けられている。このカートリッジ20bは、ホルダー60内の2つのスロットに跨って装着される。カートリッジ20bの印刷材収容室200bのインク収容量は、上記実施形態のカートリッジ20の印刷材収容室200のインク収容量よりも大きい。以上の点を除き、図26,27に示したカートリッジ20bは、上記第1実施形態におけるカートリッジ20(図5)と同様である。なお、印刷材供給口280は、幅方向(Y軸方向)に沿って3つ以上設けられていてもよい。カートリッジ20bの印刷材収容室200bは単一であり、複数の印刷材供給口280と連通している。また、カートリッジ20bは、複数の印刷材供給口280に対応して複数の内部路33を備える。複数の内部路33は、通気口290(図26)と連通している。
カートリッジ20bへのインク注入は、第1実施形態や第2実施形態に記載したインク注入方法(図23、図25)を用いることができる。但し、複数の印刷材供給口280及び複数の内部路33を備えるカートリッジ20bにおいては、以下に記載のように印刷材収容室200bにインクを注入する。
ステップS10では、ステップS30においてインクを注入する際に利用される印刷材供給口280内に設けられている内部路33を少なくとも塞ぐ。例えば、図27に図示する2つの印刷材供給口280のうち+Y軸方向側に位置する印刷材供給口280(+Y側印刷材供給口280)からのみインクを注入する場合は、少なくとも+Y軸印刷材供給口280が備える内部路33を栓ユニット722によって塞げば良い。また、インクを注入する際に利用される印刷材供給口280に関わらず、全ての内部路33を塞いでも良い。こうすることで、インク注入の際に、インク注入に利用されない印刷材供給口280(他方側印刷材供給口280)からインクが漏れ出したインクが、他方側印刷材供給口280に設けられた内部路33に侵入することを抑制できる。
また、ステップS20では、ステップS30においてインクを注入する際に利用される印刷材供給口280の開口端288を少なくとも封止する。また、インクを注入する際に利用される印刷材供給口280に関わらず、全ての開口端288を封止しても良い。全ての開口端288を封止する場合、インク注入に利用されない印刷材供給口280の開口端288は、注入キット(注入装置)70(図20)が備えるシール部材720によって封止しても良いし、インク注入の際に利用される流路を有さないシート部材等によって封止しても良い。こうすることで、インク注入の際に、インク注入に利用されない印刷材供給口280(他方側印刷材供給口280)から漏れ出したインクが、他方側印刷材供給口280の開口端288から外部に漏れ出すことを抑制できる。特に、加圧したインクを印刷材供給口280を介して印刷材収容室200bに注入する場合は、他方側印刷材供給口280から外部にインクが漏れ出す可能性が高くなる。よって、この場合は、他方側印刷材供給口280の開口端288を封止することが好ましい。
また、ステップS30では、複数の印刷材供給口280のうちの少なくとも1つの印刷材供給口280を介して印刷材収容室200bにインクを注入する。また、カートリッジ20bが備える全ての印刷材供給口280を介して印刷材収容室200bにインクを注入しても良い。インク注入の際に全ての印刷材供給口280を利用する場合、全ての印刷材供給口280を介して同時にインクを印刷材収容室200bに注入する方法(第1の方法)を用いても良いし、時分割に印刷材供給口280を1つずつ選択し、選択した印刷材供給口280を介してインクを印刷材収容室200bに注入する方法(第2の方法)を用いても良い。第2の方法では、2つの印刷材供給口280を備えるカートリッジ20bでは、片側ずつ交互にいずれか一方の印刷材供給口280を介して印刷材収容室200b内にインクを注入する。
また、ステップS40では、複数の印刷材供給口280の少なくとも1つを介して印刷材収容室200b内を吸引して、印刷材収容室200b内の空気を外部に排出する。空気の排出を行う際に利用されない印刷材供給口280は、空気の流通を防止するためにシート部材やゴム部材等の封止部材を用いて封止することが好ましい。こうすることで、効率良く空気を外部に排出できる。
第3実施形態のカートリッジ20bにおいても、第1、第2実施形態で説明した注入キット(注入装置)70,70aを用いることができる。この場合、印刷材供給口280の個数に対応した個数の注入キット(注入装置)70,70aを準備しても良い。
D.変形例:
なお、上記実施形態における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D−1.第1変形例:
上記第1、第3実施形態において、インクを印刷材収容室200,200bに注入する前に、印刷材収容室200,200bを減圧する工程を行っても良い。図28は、減圧する工程を説明するための図である。ここでは、カートリッジ20の印刷材収容室200を減圧する工程を説明する。減圧する工程は、例えば、第1実施形態の注入キット(注入装置)70を用いて行なえる。減圧する工程では、まず、蓋部材23をカートリッジ20から取り外す。減圧を行う前に、空気導入口47から印刷材収容室200内に空気が入り込まないように、空気導入口47を封止部材560によって塞ぐ。また、減圧を行う前に開口端288を封止ユニット736等で封止する。また、減圧を行う前に、内部路33を栓ユニット722で塞ぐ。そして、排出ポンプ718(図20)を駆動することで、印刷材収容室200の空気を外部に排出させて減圧を行う。第3実施形態のカートリッジ20bが備える印刷材収容室200bを減圧する際には、印刷材供給口280を介した減圧を確実に行なうために、全ての開口端288を封止すると共に全ての内部路33を塞ぐ。
D−2.第2変形例:
上記第1実施形態の注入キット(注入装置)70は、印刷材収容室200にインクを注入する際に、印刷材収容室200の気液交換を行うための通気路を有していても良い。例えば、封止ユニット736に貫通形成された微小な貫通孔を設ける。貫通孔が通気路として機能する。印刷材収容室200の減圧を行わずに印刷材収容室200にインクを注入する場合、注入されたインクの分だけ印刷材収容室200に存在す空気が印刷材出口31から外部に排出される。封止ユニット736が通気路を有することで、インク注入の際の印刷材収容室200の気液交換を効率良く行なうことができる。
D−3.第3変形例:
上記実施形態では、インク注入方法を実行する際のカートリッジ20,20bの状態は、少なくとも、空気を排出する工程において受入状態であれば良く、その他の工程の際には任意の状態で良い。
D−4.第4変形例:
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を消費する任意の液体噴射装置及びそれらの液体噴射装置に用いられるカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置に用いられるカートリッジとして本発明は適用できる。また、上記実施形態の注入キット(注入装置)70,70aやインク注入方法は、以下の各種液体噴射に用いられるカートリッジに適用できる。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体消費ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が消費できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
10…印刷材供給システム
12…容器本体部材
15…回路基板
20,20b…カートリッジ
21…容器本体部材
21p…容器側外縁部
21t…内側端部
22…外殻
22r…仕切壁
22rp…端部
23…蓋部材
23p…外縁部
23fa…表面
23fb…対向面
30…供給用部材
31…印刷材出口
32…連通口
33…内部路
34…フォーム
35…板ばね
35b…流通孔
36…シート部材
40…弁機構
41…端面
42…バネ部材(コイルばね)
43…弁部
44…レバーバルブ
46…カバーバルブ
47…空気導入口
49…レバー部
50…プリンター
51…制御部
52…キャリッジ
57…検出部
60…ホルダー
61…接点機構
70,70a…注入キット(注入装置)
80…レバー
90…印刷媒体
200,200b…印刷材収容室
201…第1面(底面)
202…第2面(上面)
203…第3面(正面)
204…第4面(背面)
205…第5面(左側面)
206…第6面(右側面)
207…第7面
208…第8面
210…第1のカートリッジ側規制部
221…第2のカートリッジ側規制部
222…開口
240…コーナー部分
241…空気室
242…メイン室
244…検出室
246…接続路
248…保持流路
250…バッファ室
252…流路室
261…溝部
261a…土手
262…内部連通路
264…連結部
266…凸部
267…部分
270…プリズムユニット
271…表面
275…プリズム
277…印刷材連通孔
278…開口部
280…印刷材供給口
286…開口
287…区画端部
288…開口端
289…内部室(空間)
290…通気口
290…外部空気導入口
291…第1のシート部材
292…貫通孔
293…受圧板
294…コイルばね
295…第2のシート部材
298…シート部材
310…第2の連通路
310…第1の連通路
315…第1の連通路
320…第2の連通路
510…制御部
517…フレキシブルケーブル
520…キャリッジ
522…キャリッジモーター
524…駆動ベルト
532…搬送モーター
534…プラテン
540…ヘッド
601…底壁部
602…カートリッジ装着部
604…壁部
607…壁
620…第2の装置側規制部
640…印刷材供給管
642…先端部
645…基端部
648…弾性部材
702…先端部
704…注入器本体
706…チューブ
708…加圧ライン
710…排出ライン
712…切替ユニット
716…印刷材供給源
718…排出ポンプ
719…加圧ポンプ
720…シール部材
722,722a…栓ユニット
724…接続部材
728…収容部材
730…排出ユニット
732…加圧ユニット
734,734a…注入ユニット
736…封止ユニット
743…印刷材貯留部
744…注入ライン
745…補助ユニット
C…中心軸

Claims (14)

  1. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
    前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
    前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入して、前記カートリッジを製造する製造方法であって、
    前記内部路を塞ぐ工程と、
    前記内部路を塞いだ後に、前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、
    前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程と、を備えるカートリッジの製造方法。
  2. 請求項1に記載のカートリッジの製造方法であって、さらに、
    前記注入する工程の前に、外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有する部材を用いて、前記開口端を封止する工程を備える、カートリッジの製造方法。
  3. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
    前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
    前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入して、前記カートリッジを製造する製造方法であって、
    前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口の内部に設けられた前記内部路を塞ぐ工程と、
    前記内部路を塞いだ後に、前記少なくとも1つの印刷材供給口から前記印刷材収容室に前記印刷材を注入する工程と、
    前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出する工程と、を備えるカートリッジの製造方法。
  4. 請求項3に記載のカートリッジの製造方法であって、
    前記注入する工程の前に、外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有する部材を用いて、前記少なくとも1つの印刷材供給口の前記開口端を封止する工程を備える、カートリッジの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法であって、
    前記カートリッジは、さらに、
    前記印刷材収容室内に配置された表面を有し、前記表面と接触する流体の屈折率に応じて前記表面の光の反射状態が変化する検出部材を備え、
    前記注入方法は、前記カートリッジが前記印刷装置に装着された状態において、少なくとも前記検出部材の前記表面が前記印刷材に浸かるまで前記印刷材を前記印刷材収容室に注入する、カートリッジの製造方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法であって、
    前記注入する工程と、前記排出する工程とを少なくとも1回ずつ行なう、カートリッジの製造方法。
  7. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
    前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、を備え、
    前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キットであって、
    前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
    前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
    前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入キット。
  8. 請求項7に記載の注入キットであって、さらに、
    外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有し、前記開口端を封止する封止ユニットを備える、注入キット。
  9. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
    前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
    前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに印刷材を注入するために用いる注入キットであって、
    前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられた前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
    前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
    前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入キット。
  10. 請求項9に記載の注入キットであって、
    前記複数の印刷材供給口の前記開口端を封止する封止ユニットを備える、注入キット。
  11. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する印刷材供給口と、
    前記印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、を備え、
    前記印刷材供給口は、一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記印刷材供給口の内部に設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入するために用いる注入装置であって、
    前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
    前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
    前記印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入装置。
  12. 請求項11に記載の注入装置であって、さらに、
    外部と前記印刷材供給口の内部とを連通させる流路を有し、前記開口端を封止する封止ユニットを備える、注入装置。
  13. 印刷装置に供給する印刷材を収容するための印刷材収容室と、
    前記印刷材収容室に空気を流入させるための空気導入口と、前記空気導入口を開閉するバルブと、を有し、前記印刷材収容室内の負圧が一定の値よりも大きくなると一時的に前記バルブを開いて前記印刷材収容室内に空気を流入させ、前記負圧が一定の値になると再び前記バルブによって前記空気導入口を塞ぐように構成された弁機構と、
    前記印刷材収容室に収容された前記印刷材を前記印刷装置に供給する複数の印刷材供給口と、
    前記複数の印刷材供給口の内部と外部とを連通させる開放路と、備え、
    前記複数の印刷材供給口は、それぞれ一端部に開口端を有し、
    前記開放路は、前記それぞれの一端部に連通口を有し、
    前記開放路の前記一端部側に位置する前記連通口を含む内部路は、前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられている、カートリッジに前記印刷材を注入するために用いる注入装置であって、
    前記複数の印刷材供給口の内部にそれぞれ設けられた前記内部路を塞ぐための栓ユニットと、
    前記複数の印刷材供給口のうち、少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室に前記印刷材を注入するための注入ユニットと、
    前記少なくとも1つの印刷材供給口を介して前記印刷材収容室内の流体を外部に排出するための排出ユニットと、を備える注入装置。
  14. 請求項13に記載の注入装置であって、
    前記複数の印刷材供給口の前記開口端を封止する封止ユニットを備える、注入装置。
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