JP4752297B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、文字又は画像等を印刷する記録装置に供給するためのインクを収容するインクカートリッジに関する。
文字又は画像等を印刷するインクジェットプリンタは、インクの微小な液滴によって画像を形成するものである。インクジェットプリンタに供給されるインクを収容したインクカートリッジは、プリンタ本体に着脱可能に装着されており、収容したインクを全て使用した場合には、プリンタ本体から取り外して、交換することが可能である。
インクカートリッジは、インクを収容するためのインク室、インクをプリンタへ供給するためのインク供給口及びインク室内に大気を導入するための大気導入口等を有している。一般に販売時の梱包状態では、インクカートリッジ全体が真空パックされた状態にしてあり、インク室内は減圧されている。
従来のインクカートリッジ、例えば特許文献1に記載のインクカートリッジにおいては、インク室内のインクがこぼれ出ることを防ぐために、インク供給口及び大気導入口にそれぞれ弁を設けており、インクカートリッジをプリンタに装着した場合に、プリンタに設けられた2つの凸部がそれぞれの弁を押し上げて開放するようにしてある。インク室内への大気の導入は、インクカートリッジをプリンタに装着するときに、プリンタの凸部が大気導入口を閉鎖していた弁を開放することで行われる。
一方、インク供給口からプリンタへ供給されたインクは、プリンタのインク流路を通って、プリンタヘッドに設けられた複数の吐出口から印刷用紙へ吐出され、文字又は画像等が形成される。吐出口からインクを吐出する場合には、印刷の品質を良好な状態に保つために、吐出口から吐出されるインクの吐出性を一定に維持する必要があり、安定したインクの吐出性を維持するために、吐出口に形成されるインクの液面にメニスカスと呼ばれる凹曲面を形成するようにしてある。
特開平9−85963号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクカートリッジにおいては、プリンタにインクカートリッジを装着するときに、インク供給口及び大気導入口の弁を両方開放する構成であるため、大気導入口の弁が開放される前にインク供給口の弁が開放された場合、インク室内が減圧されているため、プリンタのインク流路のインクが逆流する。また、大気導入口の弁とインク供給口の弁とが同時に開放された場合、又は大気導入口の弁がインク供給口の弁より先に開放された場合であっても、インク室内への大気導入が完了する前にインク供給口の弁が開放されたときには、プリンタのインク流路のインクが逆流する虞がある。インクカートリッジの交換時に、インクの逆流が発生した場合には、インク流路内に充填されているインクによってプリンタヘッドの吐出口に既に形成されていたメニスカスが破壊され、良好なインクの吐出が行えなくなるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大気導入口を保護する保護部材の装着を解除する場合に、インク室へ大気を導入するための大気導入口を開閉する大気導入弁を開放することにより、プリンタへ装着する前にインク室内に確実に大気を導入することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、大気導入口から大気導入弁側へ移動させることで大気導入弁の開放を行うことができる操作棒を設けることで、簡単な構成で大気の導入を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材を装着状態を維持して移動させる第1の操作及び保護部材を離脱する第2の操作によって、保護部材の装着解除操作を行うようにし、第1の操作時に大気導入弁を開放することで、保護部材の装着を解除する場合に確実に大気導入弁の開放を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、大気導入口が形成された面と平行に保護部材を移動させて装着を解除するようにし、保護部材に設けた突起部が保護部材の移動に応じて大気導入弁を開放する構成とすることで、簡単な構成で大気の導入を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、大気導入弁に突設された操作棒を大気導入口から外部に突出させ、装着を解除するために保護部材を移動させた場合に、保護部材に設けた突起部により操作棒を操作して大気導入弁を開放することで、簡単な構成で確実に大気の導入を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、箱体又は保護部材のどちらか一方にスライド溝を形成し、他方にスライド溝に係合する爪部を配設することで、スライド溝と爪部との係合により保護部材をスライドさせることができ、スライドにより大気導入弁を開放できるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材の周壁の内側に設けられた爪部と、大気導入口が形成してある面から突出する突出部に形成されたスライド溝とを備え、スライド溝に爪部をスライドさせて保護部材を着脱する構成とすることで、保護部材を離脱させる場合に、確実に大気導入口が形成された面と平行な方向に保護部材をスライドさせるようにすることができ、保護部材の突起部が確実に操作棒を操作して弁を開放することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材の外側から外爪部を突設し、保護部材の移動を係止する係止壁に、外爪部と係合する爪係合部を備えることで、保護部材のスライド動作に伴って外爪部を爪係合部に係合させ、保護部材を確実に装着することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材を揺動可能に装着し、揺動動作に応じて箱体への装着を解除する構成とすることで、プリンタへの装着前にインク室内に大気を導入する構造を簡単に実現することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、大気導入弁を開放する操作棒を設け、揺動動作により操作棒を移動させて大気導入弁を開放する構成とすることで、簡単な構成で大気の導入を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、操作棒を保護部材に設け、保護部材の装着を解除するための揺動動作に応じて、大気導入口から挿入された操作棒が、大気導入弁の開放を行う構成とすることで、簡単な構成で確実に大気の導入を行うことができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、箱体の大気導入口が形成された面に略平行に設けられた支軸と、保護部材から突出し、支軸と係合する係合孔を有する突出係合部とを備え、揺動動作の一端位置で、突出係合部に設けた切り欠きから支軸を係合孔に係合させて保護部材を着脱する構成とすることで、保護部材の離脱時に確実に保護部材を支軸を中心に揺動させ、大気導入口内の弁を開放することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材を大気導入口から離れる方向に付勢しておくことで、常態では大気導入弁を開放しないようにすることができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材の装着を解除する場合に、大気導入弁のみを開放し、インク供給弁は開放しないようにすることで、インク室内が減圧状態にある場合でもインク供給口から大気を導入することがなく、大気導入口から大気を導入することができるインクカートリッジを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、保護部材が装着された箱体を減圧状態で収納する収納部材を備えることで、インク室内の減圧状態を長期間維持することができるインクカートリッジを提供することにある。
本発明に係るインクカートリッジは、インク室を収容する箱体と、該箱体に形成され、前記インク室に大気を導入するための大気導入口と、前記大気導入口を開閉する大気導入弁と、前記箱体に着脱可能に装着してあり、前記大気導入口及び前記大気導入弁を覆う保護部材とを備えるインクカートリッジにおいて、前記大気導入口を閉じる方向へ前記大気導入弁を付勢する付勢手段と、前記保護部材の装着解除操作に応じて前記大気導入弁に当接し、前記付勢手段による付勢に抗して前記大気導入弁を開放する弁開放手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、大気導入口を保護する保護部材の装着を解除する場合に大気導入弁を開放する弁開放手段を備えるため、インクカートリッジを交換する場合に、保護部材をインクカートリッジから取り外した時に、保護部材の取り外し動作に伴って弁開放手段が大気導入弁を開放し、大気導入口からインク室内に大気が導入される。これにより、インクカートリッジの保護部材は使用前に必ず取り外さなければならないため、プリンタにインクカートリッジを装着するときには既にインク室内が大気圧にされており、プリンタのインク流路内のインクを逆流させることがなく、インクの供給を円滑に行うことができる。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記弁開放手段が、前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、前記保護部材の装着解除操作に応じて、前記操作棒を前記大気導入弁側へ移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、大気導入口から大気導入弁側へ移動させることで、大気導入弁の開放を行う操作棒を設け、保護部材の装着を解除する場合に操作棒を移動させる簡単な構成で大気導入弁を開閉する機構を実現する。これにより、プリンタにカートリッジを装着するために保護部材を取り外すときに、確実にインク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材の装着解除操作が、前記箱体への装着を維持して、前記保護部材を前記箱体に対して移動させる第1の操作と、前記保護部材を前記箱体から離脱する第2の操作とで行うようにしてあり、前記第1の操作に応じて前記大気導入弁を開放するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、装着状態を維持したまま保護部材を移動させる第1の操作を行い、その後に保護部材を離脱する第2の操作を行って、保護部材の装着を解除する。第1の操作時に大気導入弁を開放するようにすることで、確実にインク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材が、装着状態で前記大気導入口が形成された面と対向する対向面を有し、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に移動させて前記箱体への装着を解除するようにしてあり、前記弁開放手段は、前記対向面に形成され、前記移動に応じて前記大気導入弁を開放する突起部を有することを特徴とする。
本発明においては、大気導入口が形成された面と平行に保護部材を移動させて装着を解除するようにし、保護部材に設けた突起部が保護部材の移動に応じて大気導入弁を開放する。これにより、プリンタにカートリッジを装着するために保護部材を取り外すときに、確実にインク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記弁開放手段が、前記大気導入口から突出するように前記大気導入弁に設けられ、前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、前記保護部材の装着解除に伴う移動に応じて前記突起部が前記操作棒を移動させ、前記大気導入弁を開放するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、大気導入弁に連結された操作棒を大気導入口を通して外部に突出させ、保護部材を取り外す場合に突起部が操作棒を大気導入口から大気導入弁側へ移動させるようにし、操作棒の移動に伴って大気導入弁が開放される構成とすることで、簡単な構成で大気導入弁を開閉する機構を実現する。これにより、プリンタにカートリッジを装着するために保護部材を取り外すときに、確実にインク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記箱体及び前記保護部材の一方が、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に形成されたスライド溝を有し、他方は該スライド溝にスライド可能に係合する爪部を有することを特徴とする。
本発明においては、箱体又は保護部材のどちらか一方に、大気導入口が形成された面と平行な方向にスライド溝を形成し、他方にスライド溝に係合する爪部を配設する。保護部材の装着を解除する場合には、スライド溝と爪部との係合により、保護部材をスライドさせるようにでき、スライドにより大気導入弁を開放できるインクカートリッジを提供することにある。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記箱体の前記大気導入口が形成された面から突出する突出部を備え、前記スライド溝は、前記突出部の両側の側面それぞれに、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に形成してあり、前記保護部材は、前記対向面の周囲を囲む周壁を有し、前記爪部は、前記周壁の内側の対向する位置に突設してあることを特徴とする。
本発明においては、保護部材に設けられた周壁の内側に爪部を突設し、箱体の突出部分にスライド溝を形成し、スライド溝に爪部をスライドさせて係合させ、保護部材を装着する構成とする。これにより、保護部材を取り外す場合には、大気導入口が形成された面と平行な方向に保護部材が必ずスライドするようにでき、保護部材のスライド動作により突起部が大気導入弁を開放し、インク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記箱体の前記大気導入口が形成された面に、前記スライドの方向と交差する方向に突設された係止壁と、前記保護部材の外側から前記スライド方向に突設された外爪部と、前記係止壁に形成され、前記外爪部と係合する開口を有する爪係合部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、保護部材の外側に外爪部を突設し、保護部材の移動を係止する係止壁に外爪部と係合する爪係合部を設け、保護部材のスライド動作に伴って外爪部を爪係合部に係合させ、保護部材を装着する構成とする。これにより、スライドして装着した保護部材がインクカートリッジから簡単に外れることを防止する。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材が、前記大気導入口が形成された面に対して接近離隔するように揺動可能に装着され、揺動動作に応じて前記箱体への装着を解除するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、保護部材を揺動可能に箱体へ装着するようにし、保護部材の装着を解除する場合には、保護部材を揺動して装着の解除を行う構成とし、保護部材の装着を解除する場合の揺動動作に応じて確実にインク室内に大気を導入する。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記弁開放手段が、前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、前記保護部材の揺動動作に応じて、前記操作棒を前記大気導入弁側へ移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、大気導入弁を開放する操作棒を設けて、揺動動作により操作棒を移動させて大気導入弁を開放する。これにより、プリンタにカートリッジを装着するために保護部材を取り外すときに、確実にインク室内に大気が導入されるようになる。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材が、装着状態で前記大気導入口が形成された面と対向する対向面を有し、前記操作棒は、前記対向面に突設され、前記保護部材の揺動動作に応じて前記大気導入口から前記大気導入弁に向けて挿入され、前記大気導入弁を開放するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、大気導入弁の開閉を行うための操作棒を保護部材に設け、保護部材の装着を解除する場合の揺動動作に応じて、操作棒が大気導入口から大気導入弁側へ移動するようにする。操作棒の移動に伴って大気導入弁が開放される構成とし、簡単な構成で大気導入弁を開閉する機構を実現する。これにより、プリンタにカートリッジを装着するために保護部材を取り外すときに、確実にインク室内に大気が導入されるようになる。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記箱体の前記大気導入口を有する面に略平行に設けられた支軸と、前記支軸と係合する係合孔、及び前記保護部材の揺動動作の一端位置にて前記係合孔へ前記支軸を出入する切り欠きを有し、前記保護部材に突設され、前記係合孔と係合した前記支軸を中心に前記保護部材を揺動可能に支持する突出係合部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、箱体の大気導入口が形成された面に略平行に設けられた支軸と、保護部材から突出し、支軸と係合する係合孔を有する突出係合部とを備え、揺動動作の一端位置で、突出係合部に設けた切り欠きから支軸を係合孔に係合させて保護部材を着脱する構成とする。これにより、保護部材を取り外す場合には、保護部材を必ず揺動するようにでき、保護部材の揺動により大気導入弁を開放し、インク室内に大気が導入される。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材が前記大気導入口から離れる方向に、前記保護部材を付勢する付勢手段を備え、該付勢手段の付勢に抗して前記保護部材を揺動することで、前記保護部材の装着を解除し、前記大気導入弁を開放するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、保護部材を大気導入口から離れる方向に付勢する付勢手段を備えて、インクカートリッジを交換するために保護部材を取り外す場合以外には、大気導入弁が開放することを防ぐ。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記箱体に形成され、前記インク室内のインクを外部へ供給するためのインク供給口と、該インク供給口を開閉するインク供給弁とを備え、前記保護部材は前記インク供給口を覆うようにしてあり、前記弁開放手段は、前記保護部材の装着解除操作に応じて前記大気導入弁を開放し、前記インク供給弁を開放しないようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、保護部材の装着を解除する場合に、大気導入弁のみを開放し、インク供給弁は開放しないようにする。これにより、保護部材の装着を解除する場合にインク室が減圧状態にあるときでも、インク供給口から大気を導入することがなく、大気導入口から大気を導入することができる。
また、本発明に係るインクカートリッジは、前記保護部材が装着された前記箱体を、減圧した状態で収納する収納部材を備えることを特徴とする。
本発明においては、インク室内の空気を排出して減圧し、保護部材を装着した状態で収納部材に収納し、収納部材内を減圧状態にする。これにより、インク室内の減圧状態を確実に維持できる。
第1発明による場合は、大気導入口を保護する保護部材の装着を解除する場合に、大気導入弁を開放する構成とすることで、プリンタへインクカートリッジを装着する前に、インク室内に確実に大気を導入することができるため、インクカートリッジを装着したときに、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができ、プリンタヘッドの吐出口に形成されたメニスカスを破壊することがないため、印刷の品質を高く保つことができる。
第2発明による場合は、大気導入口から大気導入弁側へ移動させることで大気導入弁の開放を行うことができる操作棒を設けることで、簡単な構成で大気の導入を行うことができ、プリンタへの装着前に大気導入弁を開放することができるため、インクカートリッジを装着したときに、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第3発明による場合は、保護部材を装着状態を維持して移動させる第1の操作及び保護部材を離脱する第2の操作によって、保護部材の装着解除操作を行うようにし、第1の操作時に大気導入弁を開放することで、プリンタへの装着前に大気導入弁を開放することができるため、インクカートリッジを装着したときに、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第4発明による場合は、大気導入口が形成された面と平行に保護部材を移動させて装着を解除するようにし、保護部材に設けた突起部が保護部材の移動に応じて大気導入弁を開放する構成とすることで、プリンタへの装着前にインク室内に大気を導入する構造を簡単に実現することができる。
第5発明による場合は、大気導入弁に連結した操作棒を大気導入口を通して外部に突出させ、保護部材の装着を解除する場合に、保護部材に設けた突起部により操作棒を操作して大気導入弁を開放し、インク室内に大気を導入する構成とすることで、プリンタへの装着前にインク室内に大気を導入する構造を簡単に実現することができ、また、この構成により確実にプリンタへの装着前に大気導入弁を開放することができるため、インクカートリッジを装着したときに、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第6発明による場合は、箱体又は保護部材のどちらか一方にスライド溝を形成し、他方にスライド溝に係合する爪部を配設することで、保護部材の装着を解除する場合に、スライド溝と爪部との係合により保護部材をスライドするようにでき、保護部材の突起部が確実に大気導入弁を開放することができるため、確実に保護部材の離脱時に弁を開放することができ、プリンタへインクカートリッジを装着した場合に、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第7発明による場合は、保護部材に設けられた周壁の内側に設けられた爪部と、大気導入口が形成してある面から突出する突出部に形成されたスライド溝とを備え、スライド溝に爪部をスライドさせて保護部材を着脱する構成とすることで、保護部材の装着を解除する場合に、確実に保護部材をスライドさせるようにすることができ、保護部材の突起部が確実に大気導入弁を開放することができるため、プリンタへインクカートリッジを装着した場合に、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第8発明による場合は、保護部材の外側から外爪部を突設し、保護部材の移動を係止する係止壁に、外爪部と係合する爪係合部を備えることで、保護部材のスライド動作に伴って外爪部を爪係合部に係合させ、保護部材を確実に装着することができるため、保護部材がインクカートリッジの本体から簡単に離脱することを防ぐことができる。
第9発明による場合は、保護部材を揺動可能に装着し、揺動動作に応じて箱体への装着を解除する構成とすることで、プリンタへの装着前にインク室内に大気を導入する構造を簡単に実現することができ、また、確実にプリンタへの装着前に大気導入弁を開放することができるため、インクカートリッジを装着したときに、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第10発明による場合は、大気導入弁を開放する操作棒を設け、揺動動作により操作棒を移動させて大気導入弁を開放する構成とすることで、簡単な構成で確実にインク室内へ大気の導入を行うことができ、プリンタへインクカートリッジを装着した場合に、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第11発明による場合は、操作棒を保護部材に設け、保護部材の装着を解除するための揺動動作に応じて、大気導入口から挿入された操作棒が、大気導入弁の開放を行う構成とすることで、簡単な構成で確実にインク室内へ大気の導入を行うことができ、プリンタへインクカートリッジを装着した場合に、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第12発明による場合は、箱体の大気導入口が形成された面に略平行に設けられた支軸と、保護部材から突出し、支軸と係合する係合孔を有する突出係合部とを備え、揺動動作の一端位置で、突出係合部に設けた切り欠きから支軸を係合孔に係合させて保護部材を着脱する構成とすることで、保護部材の装着を解除する場合に確実に保護部材を支軸を中心に揺動させ、確実に大気導入弁を開放することができ、プリンタへインクカートリッジを装着した場合に、プリンタのインク流路中のインクが逆流する虞をなくすことができる。
第13発明による場合は、保護部材を大気導入口から離れる方向に付勢しておくことで、保護部材の離脱を行う場合以外に、大気導入弁を開放することを防ぐことができ、また、保護部材がインクカートリッジ本体から簡単に離脱することを防止できる。
第14発明による場合は、保護部材の装着を解除する場合に、大気導入弁のみを開放し、インク供給弁は開放しないようにすることで、インク室内が減圧状態にある場合でもインク供給口から大気を導入することなく、大気導入口から大気を導入することができる。
第15発明による場合は、保護部材が装着された箱体を減圧状態で収納する収納部材を備えることで、インク室内の減圧状態を長期間維持することができるため、インク中に気泡などが発生する虞をなくすことができ、気泡がプリンタのインク流路に入ることにより、インクの吐出が良好に行えなくなることを防止することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係るインクカートリッジの構造を示す模式図である。図において1はプリンタであり、プリンタ1はインクカートリッジ2を装着するためのカートリッジ装着部3を備えている。インクカートリッジ2は、略直方体の箱状の容器内に印刷用のインクを収容したものであり、図示しないが、インクカートリッジ2及びカートリッジ装着部3は、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック等の各色毎に設けてある。
カートリッジ装着部3は略長方形状の底部3a及び底部3aの周囲を囲む周壁3bを有しており、これらに囲まれた直方体状の空間内にインクカートリッジ2を収容して装着するようにしてある。周壁3bの一辺部分の略中央からは台形板状のアーム部3cが上方へ延設してあり、アーム部3cの上端部には爪部3dが形成してある。インクカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着した場合、アーム部3cはインクカートリッジ2の側面部分に沿い、アーム部3cの端部に形成された爪部3dがインクカートリッジ2の上面の縁部と係合することで、インクカートリッジ2がカートリッジ装着部3から簡単に外れないようにしてある。
底部3aには円筒状のインク取出管12が上方に突設してあり、底部3aの長手方向にインク取出管12と並べて大気供給孔13が形成してある。インク取出管12は、インクカートリッジ2内のインクを取出して、インクの吐出口を有するプリンタヘッド7へ導く。大気供給孔13は、底部3aに形成された迷路状の通気路14を介して大気と連通しており、通気路14からの大気をインクカートリッジ2内へ供給する。
底部3aにはインク取出管12と連通したインク流路15が形成されており、インク流路15にはインク供給チューブ4が接続され、インク取出管12が取出したインクをインク供給チューブ4へ送るようにしてある。また、インク供給チューブ4は、キャリッジ8に設けられたインクタンク5へ接続してあり、インクをインクタンク5へ供給する。インクタンク5へ供給されたインクはプリンタヘッド7に形成された複数の吐出口から印刷用紙6へ吐出され、印刷用紙6上に文字又は画像等を形成するようにしてある。インクタンク5及びプリンタヘッド7はキャリッジ8に設けられており、キャリッジ8を支持するキャリッジ軸9に沿って、キャリッジ8と共に往復運動するようにしてある。また、プリンタ1には印刷用紙6の搬送を行う搬送機構10が備えてあり、キャリッジ8の往復運動の方向と搬送機構10の搬送の方向とが直交するようにしてある。
図2は、本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジの断面図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジをカートリッジ装着部に装着した場合の断面図である。インクカートリッジ2は、インクを収容する箱状の本体部20と、本体部20の下面を保護するための保護部材70とを備えている。本体部20は、容器部20aと、容器部20aの上部を閉鎖する蓋部20bと、容器部20aの下部を覆う底部20cとを備えており、容器部20a、蓋部20b及び底部20cは、合成樹脂により構成され、熱溶接又は接着等により一体化され、箱体をなす。
容器部20aの内部には、インクを収容するインク室21が設けてある。また、底部20cは略長方形状であり、インク室21内のインクを外部へ供給するためのインク供給口25、インク室21へインクを注入するためのインク注入口27及びインク室21内のインクの減少に応じてインク室21内へ大気を導入するための大気導入口26が、底部20cの長手方向にこの順番で形成してある。インク室21はインク供給路22を介してインク供給口25に連通し、インク注入路24を介してインク注入口27に連通し、また、大気導入路23を介して大気導入口26に連通する。インク供給路22、インク注入路24及び大気導入路26は、それぞれ容器部20aの底壁29から底部20cへ向けて形成された円筒状の壁内に設けてある。また、底部20cには、インク供給口25の周囲を囲んでインクカートリッジ2の外側へ突出する円筒状の突出部20dが形成してある。
また、容器部20a内には、底壁29からインク室21の上部へ向けて中空筒状の円筒部28が突設してあり、大気導入口26及び大気導入路23から導入された大気が、円筒部28の内部を通ってインク室21内のインクの液面よりも上方の空間へ導かれるようにしてある。
インク室21は、インク供給路22、インク注入路24及び大気導入路23によりインクカートリッジ2の外部に通じているが、インク供給路22及び大気導入路23には後述の弁機構がそれぞれ設けられ、また、インク注入路24はゴムなどの弾性部材である栓部材30により封止されており、インク室21内のインクが漏れないようにしてある。
インク室21へインクを注入する場合には、中空筒状のインク注入針100をインク注入口27から栓部材30に突き刺して貫通させ、インク注入針100からインクをインク注入路24を介してインク室21へ注入する。インクの注入後にインク注入針100を栓部材30から抜脱した場合、栓部材30は弾性変形してインク注入針100の挿入跡を閉塞するため、インク注入口27からインクが漏れる虞はない。
インク供給路22内には、インク室21がインク供給路22及びインク供給口25を介して外部に連通することを封止するための弁機構50が配設してある。弁機構50は、ゴムなどの弾性部材で形成された支持部51及び合成樹脂で形成されたインク供給弁52を備えている。支持部51は円筒状であり、外周部分には外径より拡径された取付部51aが形成してある。また、インク供給路22の内周面には、インク供給路22の内径より拡径された溝22aが形成してあり、取付部51aを溝22aに嵌合させ、インク供給口25を覆うように弁機構50をインク供給路22内に固定してある。
支持部51の内部には、インク供給弁52を収容する円柱状の弁収容室51bが形成してあり、支持部51の上端には、弁収容室51より径の小さい貫通孔51cが形成してあり、弁収容室51b及びインク供給路22が連通するようにしてある。また、支持部51の下端には、インク供給口25と対応する位置に、上側から下側へ向けて拡径するテーパ状の挿入孔51dが形成してあり、弁収容室51bが外部と連通するようにしてある。挿入孔51dは、プリンタ1のインク取出管12を挿入するためのものであり、挿入孔51dの径が最小の部分は、インク取出管12を挿入した場合に、インク取出管12が挿入孔51dの内周面に密着する大きさに形成してある。
弁収容室51bの上下方向の高さは、インク供給弁52の上下方向の厚さとほぼ同等か、それよりも小さく形成され、弁収容室51b内にインク供給弁52が収容された状態で、支持部51における貫通孔51cの周縁部分がインク供給弁52の上面周縁部分に当接し、支持部51の弁収容室51bの周壁をなす部分の弾性によって、インク供給弁52が挿入口51dを閉塞するように付勢されている。インク供給弁52の上面周縁部分には、切り欠き52aが形成してあり、切り欠き52aを通して貫通孔51cを弁収容室51b内に連通している。インクカートリッジ2をプリンタ1のカートリッジ装着部3に装着した場合は、図3に示すように、挿入孔51dからインク取出管12が挿入され、インク取出管12の先端部分がインク供給弁52に当接してインク供給弁52を持ち上げ、支持部51の弁収容室51bの周壁をなす部分が弾性変形によって伸張し、インク供給弁52による挿入孔51d、即ちインク供給口25の閉塞が解除されるようにしてある。このとき、インク室21内のインクは、インク供給路22を通って、弁機構50の貫通孔51cからインク供給弁52の切り欠き52aより弁収容室51b内に流入し、インク取出管12の先端部分に形成された切り欠き12aからインク取出管12内に流入して、プリンタ1のインクタンク5へ導かれる。
大気導入路23内には、インク室21が大気導入路23及び大気導入口26を介して外部に連通することを封止するための弁機構60が配設してある。弁機構60は、インク供給路22内に配設された弁機構50とほぼ同様の構造であり、ゴムなどの弾性部材で形成された支持部61及び合成樹脂で形成された大気導入弁62とを備えている。支持部61は円筒状であり、外周部分には外径より拡径された取付部61aが形成してある。また、大気導入路23の内周面には、大気導入路23の内径より拡径された溝23aが形成してあり、取付部61aを溝23aに嵌合させ、大気導入口26を覆うように弁機構60を大気導入路23内に固定してある。
支持部61の内部には、大気導入弁62を収容する円柱状の弁収容室61bが形成してある。大気導入弁62は、円盤状の弁部62aと、弁部62aの上面から突出した円柱突起62cと、弁部62aの下面から突出した操作棒62bとを備えている。弁部62aから突出した円柱突起62cは、弁収容室61bから支持部61の上端に形成された貫通孔61cを通って突出している。円柱突起62cの外周と、貫通孔61cの内周との間は、大気導入を可能にする十分な間隔を形成してあり、インク供給側の弁機構50と同様に、貫通孔61cの周縁部分が弁部62aの上面周縁部分と当接した状態で、貫通孔61cは、弁部62a上面周縁部分の切り欠き62dを通して弁収容室61b内に連通している。
操作棒62bは、弁収容室61bから支持部61の下端に形成された貫通孔61dを通って突出しており、大気導入口26からインクカートリッジ2の外側へ突出するようにしてある。貫通孔61dの直径は、操作棒62bの直径より若干大きくしてあり、貫通孔61d及び操作棒62bの間には隙間を設けてある。また、支持部61の下端には、操作棒62bの周囲を囲む円筒状のシール部61eが形成してあり、シール部61eも操作棒62bと同様に、大気導入口26cからインクカートリッジ2の外部へ突出している。
大気導入弁62の弁部62aは、インク供給側の弁機構50と同様に、弾性部材を用いてなる支持部61により貫通孔61dを閉塞するように付勢されている。インクカートリッジ2をプリンタ1のカートリッジ装着部3に装着した場合は、図3に示すように操作棒62bの先端部分がカートリッジ装着部3の底部3aに当接して持ち上げられ、支持部61の弁収容室61bの周壁をなす部分が弾性変形により伸張し、大気導入弁62による貫通孔61dの閉塞が解除されるようにしてある。また、操作棒62bを囲むシール部61eの端部もカートリッジ装着部3の底部に当接し、操作棒62bの周囲を密閉し、カートリッジ装着部3の大気供給孔13からの大気のみをインクカートリッジ2内へ導入できるようにしてある。
インクカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着して大気導入弁62による貫通孔61dの閉塞を解除した場合、カートリッジ装着部3の大気供給孔13からの大気が、弁機構60の貫通孔61dから弁収容室61b内へ導かれ、弁部62aの切り欠き部62d及び貫通孔61cを通って大気導入路23へ導かれ、円筒部28からインク室21の上部へ導かれる。
インクカートリッジ2は、底部20cのインク供給口25、大気導入口26及びインク注入口27を使用者が直接触れることができないよう、これらを覆って保護するための保護部材70を備えている。図4は、本発明の実施の形態1に係る保護部材70の上面図である。また、図5は、図4のV−V線による断面図であり、図6は、図4のVI−VI線による断面図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る保護部材70の側面図である。なお、図4においては、保護部材70をインクカートリッジ2に装着した場合の、インクカートリッジ2の輪郭を部分的に二点鎖線で示している。
保護部材70は、インクカートリッジ2の底部20cと平面視の形状が略同形状となる長方形状で、一端側が略円弧形状をなす底板部71と、底板部71を囲んで設けられた周壁72と、底板部71の他端側に連設された取手部73とを備えている。底板部71、周壁72及び取手部73は、合成樹脂により一体成形してある。
保護部材70は、インクカートリッジ2の底部20cと保護部材70の底板部71とが対向するように装着され、底板部71にはインク供給口25、インク注入口27及び大気導入口26と対向する位置に、それぞれ第1確認穴74、第2確認穴75及び第3確認穴76が形成してある。第1確認穴74及び第2確認穴75は円形にしてあり、第3確認穴76は半円形にしてある。また、取手部73が連設してある端側から円弧形状の端側へ、第1確認穴74、第2確認穴75及び第3確認穴76が、この順で並べて設けてある。これらの確認穴により、保護部材70をインクカートリッジ2に装着した後で、保護部材70を離脱することなく、インク供給口25、インク注入口27及び大気導入口26での栓部材30、弁機構50及び弁機構60の装着状態を確認することができる。
保護部材70をインクカートリッジ2に装着した場合に、インクカートリッジ2の底部20cと対向する底板部71の対向面71aには、半円形状の第3確認穴の直線部分近傍に、突起部77が形成してある。突起部77は、底板部71の円弧形状側から取手部73側へ向けて下る傾斜面を有する略楔形にしてある。インクカートリッジ2に保護部材70を装着した状態では、突起部77の傾斜面の下側部分に、大気導入口26から突出する操作棒62bの先端部分が近接するようにしてある。
周壁72の長辺部分の内側面上部で、第1確認穴74を間に対向する部分それぞれには、周壁72の内側へ向けて内爪部78、78が突設してある。また、インクカートリッジ2の底部20cに形成された突出部20dの両側面には、底部20cの長手方向に形成されたスライド溝20e、20eが備えてある。
周壁72の円弧形状をなす端部には、外爪部79が外側へ向けて、即ちスライド溝20eと平行な方向へ、突設してある。また、インクカートリッジ2の底部20cには、大気導入口26に近い方の短辺側に、底部20cの長手方向への保護部材70の移動を係止する一対の係止壁20f、20fが、操作棒62bの突出方向と同方向に突設してある。係止壁20f、20fは、保護部材70の周壁72の円弧形状部分と当接して保護部材70の移動を係止する。このため、係止壁20f、20fの周壁72との当接部分は曲面に形成してある。係止壁20f、20fの対向面には、保護部材70の外爪部79と係合するための、スライド溝20eと平行な方向に開口する爪係合部20gが形成してある。保護部材70を底部20cに当て長手方向にスライド移動させることで、外爪部79を爪係合部20gへ、内爪部78,78をスライド溝20e,20eにそれぞれスライド係合させ、保護部材70をインクカートリッジ2に装着することができる。この状態で、保護部材70は、操作棒62bの突出方向、すなわち底部20cの下面から垂直に離れる方向への移動が阻止され、係止壁20f、20fによって、係止壁20f、20f方向への移動が阻止されている。保護部材70をインクカートリッジ2から取り外す場合には、保護部材70を係止壁20f、20fから離れる方向に、外爪部79が爪係合部20g、内爪部78,78がスライド溝20e,20eからそれぞれ係合を外れるまでスライド移動させて、保護部材70を底部20cの下面から垂直に離せばよい。
以上の構成のインクカートリッジ2において、インク室21内にインクを注入する場合、保護部材70が装着された状態のインクカートリッジ2に、第1確認穴74及びインク供給口25から図示しない真空ポンプを接続し、弁機構50の弁を開放して、インクカートリッジ2内の空気を排出する。その後、第2確認穴75及びインク注入口27から栓部材30にインク注入針100を差し込み、中空のインク注入針100の中からインク室21内へインクを注入する。インクを注入した後で、インクカートリッジ2は収納部材105(図8に図示してある)に入れられ、収納部材105内の空気を排出して真空パック包装される。
図8は、本発明に係るインクカートリッジを収納部材に収納した状態を示す模式図である。図8において105は収納部材であり、収納部材105は保護部材70が装着されたインクカートリッジ2を収納する袋状の部材である。収納部材105は非通気性の樹脂フィルムで構成されており、収納部材105にインクカートリッジ2を収納した後、収納部材105内の空気を排出して減圧し、真空パック包装するようにしてある。このように減圧包装するのは、インクカートリッジ2内のインクを脱気状態に維持するためである。
プリンタ1のインクカートリッジ2を交換する場合には、真空パックされた袋内からインクカートリッジを取り出した後、インク供給口25及び大気導入口26等を覆う保護部材70をインクカートリッジ2の本体部20から上述のように取り外す。
図9は、本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジ2からの保護部材70の離脱時の状態を示す拡大断面図である。保護部材70を取り外すためにスライド動作を行った場合、保護部材70の底板部71に設けられた突起部77の傾斜面と操作棒62bの先端部分が当接し、保護部材70のスライド動作に伴い、操作棒62bが突起部77の傾斜面に沿って、大気導入路23の内奥側へ移動する。これにより、弁機構60の弁が開放され、包装時に減圧状態であったインク室21内に大気が導入される。
このとき、インクカートリッジ2が輸送中に転倒するなどのことがあって、大気導入路23にインクが侵入していることがあっても、大気導入弁62の開放時に、大気とインク室21内との圧力差により、インクはインク室21へ戻される。なお、大気導入弁62は、保護部材70がスライド移動から底部20cに対し離れるまでの間に一時的に開放されるだけであるが、インク室21内を大気圧にするにはそれで十分である。
保護部材70の上記移動によってインク供給弁52を開放しないのは、インク室21の減圧状態において、インク供給弁52を開放すると、インク供給口25から流入した空気が弁機構50の近傍で気泡塊を形成して、インク取出管12へのインク供給不良になる虞があるためである。
インクカートリッジ2を交換する場合に、保護部材70を取り外すと共にインク室21内への大気導入が行われるため、インクカートリッジ2をプリンタ1のカートリッジ装着部3へ装着するときには既にインク室21内は大気圧状態にあり、インク取出管12がインク供給弁52を開放しても、インク取出管12及びインク流路15等に充填されているインクがインク室21へ逆流する虞はなく、したがって、プリンタヘッド7の吐出口内のインクメニスカスが破壊されて吐出不良を生じることもない。
なお、本実施の形態においては、保護部材70を長手方向にスライドさせてインクカートリッジ2から取り外す構成を示したが、これとは異なる方向にスライドさせて取り外す構成としてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1に係るインクカートリッジおいては、保護部材70をスライドさせてインクカートリッジ2から取り外す構成を示したが、実施の形態2に係るインクカートリッジは保護部材を揺動させてインクカートリッジ2から取り外す構成とする。実施の形態2に係るインクカートリッジ2の本体部20の構成は、実施の形態1のものとほぼ同じであるが、大気導入路23内に配される弁機構の構成が異なる。実施の形態2に係るインクカートリッジ2の大気導入路23内に配された弁機構は、インク供給路22内に配された弁機構50と同じ構成である。実施の形態2におけるインク供給側の弁機構は、実施の形態1におけるインク供給側の弁機構と同じ構成である。
図10は本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジに保護部材を装着した状態を示す拡大断面図であり、図11は、本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジから保護部材の装着を解除する揺動動作を行った状態を示す拡大断面図である。図12は、本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジをカートリッジ装着部3に装着した場合の断面図である。
図において80は、大気導入路23を開閉するための弁機構であり、弁機構80はゴムなどの弾性部材で形成された支持部81及び合成樹脂で形成された大気導入弁82とを備えている。支持部81は円筒状であり、外周部分には外径より拡径された取付部81aが形成してある。また、大気導入路23の内周面には、大気導入路23の内径より拡径された溝23aが形成してあり、取付部81aを溝23aに嵌合させ、弁機構80を大気導入路23内に固定してある。支持部81の内部には、大気導入弁82を収容する円柱状の弁収容室81bが形成してあり、また、支持部81の上端には貫通孔81cが形成してあり、下端にはテーパ状の挿入孔81dが形成してある。弁収容室81bは、貫通孔81cによりインク室21と連通し、挿入孔81dにより外部と連通するようにしてある。
弁収容室81b内に収容された大気導入弁82は、実施の形態1の弁機構50と同様に、弾性部材である支持部81により挿入孔81dを閉塞するように付勢されている。また、大気導入弁82の上部には切り欠き82aが形成してあり、大気導入路23は貫通孔81c及び切り欠き82aを通して弁収容室81bに連通している。
プリンタ1のカートリッジ装着部3の底部3aにはインクカートリッジ2内のインクを取出するためのインク取出管12と並べて、インクカートリッジ2内に大気を送り込むための大気供給管13aが突設してあり、大気供給管13aの先端には切り欠き13bが形成してある。インクカートリッジ2をプリンタ1のカートリッジ装着部3に装着した場合は、挿入孔81dから大気供給管13aが挿入され、大気供給管13aの先端部分が大気導入弁82に当接して大気導入弁82を持ち上げ、支持部81の弁収容室81bの周壁をなす部分が弾性変形によって伸張し、大気導入弁82による挿入孔81d、即ち大気導入口26の閉塞が解除されるようにしてある。このとき、大気供給管13aの内部を通って、大気供給管13aの切り欠き13bから、弁収容室81b内に大気が供給され、インク供給弁52の切り欠き52aから大気導入路23へ大気が導かれ、円筒部28の内部を通ってインク室21の上部へ大気が導かれる。
また、インクカートリッジ2は、インク注入口27に支軸20hを備えており、支軸20hは、インクカートリッジ2の底部20cの長手方向と直交する方向で、インク注入口27の対向する内面の間に掛け渡されている。支軸20hは、断面が長方形の板状であり、インク注入口27の開口から内奥側へ幅広にしてある。
また、インクカートリッジ2の底部20cには、大気導入口26の周囲を囲んでインクカートリッジ2の外側へ突出する円筒状の突出部20iが形成してある。突出部20iは、インク供給口25の周囲に形成された突出部20dと同じ形状である。
図13は、本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジ2の保護部材90の上面図であり、図14は、図13のXIV−XIV線による断面図である。図15は、本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジ2に保護部材90を装着した場合の側面図であり、図15において、(a)は保護部材90の長辺方向から見た側面であり、(b)大気導入口26側の短辺方向から見た側面である。
保護部材90は、長方形状の底板部91と、底板部91を囲んで設けられた周壁92と、底板部91の一短辺に連設された取手部93とを備えている。また、周壁92は、取手部93の連設してある側の短辺部分の高さが若干高くしてある。底板部91、周壁92及び取手部93は、合成樹脂により一体成形してある。
保護部材90は、インクカートリッジ2の底部20cと保護部材90の底板部91とが対向するように装着され、底板部91にはインク供給口25、インク注入口27及び大気導入口26と対向する位置に、それぞれ第1確認穴94、第2確認穴95及び第3確認穴96が形成してある。第1確認穴94及び第2確認穴95は円形にしてあり、第3確認穴96は半円形にしてある。また、取手部93が連設してある端側から円弧形状の端側へ、第1確認穴94、第2確認穴95及び第3確認穴96が、この順で並べて設けてある。
保護部材90をインクカートリッジ2に装着した場合に、インクカートリッジ2の底部20cと対向する底板部91の対向面91aには、半円形の第3確認穴96の直線部分中央に、略垂直に円柱棒状の操作棒97が突設してある。操作棒97は、保護部材90をインクカートリッジ2に装着した状態では、大気導入口26から弁機構80の挿入孔81dに挿入されている。操作棒97の直径は挿入孔81dの直径より小さくしてあり、装着状態で挿入孔81dに挿入されているときに弁機構80の大気導入弁82に触れない程度の長さにしてある。
第2確認穴95には、底板部91の長手方向へ穴の両内面に掛け渡され、かつ、操作棒97の突出方向と同方向へ突出するように配設された板状の突出係合部98が備えてある。突出係合部98には円形の係合孔98aが形成してあり、突出係合部98の端部に形成された切り欠き98bにより係合孔98aの内外が連通するようにしてある。切り欠き98bは、突出係合部98の突出方向に対して、操作棒97の配設された側へ、30度〜45度程度傾いた方向に形成してある。突出係合部98はインクカートリッジ2の支軸20hと係合させるためのものであり、係合孔98aの直径は長方形をなす支軸20hの断面の長辺とほぼ同じにしてあり、切り欠き98bの幅は支軸20hの断面の短辺とほぼ同じにしてある。これにより、切り欠き98bを介して支軸20hを係合孔98aから出入させる場合に、出入可能な方向が限られるため、支軸20hと係合孔98aとの係合が外れにくくしてある。
周壁92の長辺の端部分で、第3確認穴96を間にして対向する部分には、付勢部99、99がそれぞれ周壁92上に配設してある。付勢部99、99は、合成樹脂による湾曲した板状の板バネであり、保護部材90をインクカートリッジ2に装着した場合に、インクカートリッジ2の突出部20iの両外側で、底部22cにそれぞれ当接するようにしてある。
保護部材90をインクカートリッジ2へ装着する場合は、保護部材90の底板部91とインクカートリッジ2の底部20cとが対向するように、保護部材90をインクカートリッジ2へ近づけていき、操作棒97を弁機構80の挿入孔81dへ挿入し、付勢部99、99の付勢に抗しながら、保護部材90をインクカートリッジ2の底部20cに対して若干傾けて、突出係合部98の切り欠き98bからインク注入口27に設けられた支軸20hを係合孔98aへ係合させる。支軸20h及び係合孔98aが係合した後は、付勢部99、99の付勢にしたがって保護部材90を支軸20hを中心として揺動させることで、係合孔98aの切り欠き98bが支軸20hと所定角度ずれて位置し、取手部93側の周壁92が底部20cの下面に当接する。これにより保護部材90をインクカートリッジ2に固定して装着できる。
保護部材90がインクカートリッジ2に装着された状態では、付勢部99、99の付勢に抗して力を加えることで、保護部材90を支軸20hを中心に揺動することが可能であり、保護部材90を揺動して、突出係合部98の切り欠き98bを、支軸20hが出入可能な位置に移動させることで、支軸20hと突出係合部98の係合孔98aとの係合を解除することができ、保護部材90をインクカートリッジ2から取り外すことができる。
保護部材90が装着された状態でインクカートリッジ2は収納部材105内に減圧包装されている。減圧包装を開封した後、保護部材90を取り外すために、支軸20hを中心に保護部材90を揺動させた場合、図11に示すように、保護部材90の操作棒97が挿入孔81dの内奥側へ更に挿入され、操作棒97の端部が弁機構80の弁収容室81b内に収容された大気導入弁82を持ち上げる。これにより、支持部81の弁収容室81bの周壁をなす部分が弾性変形により伸張し、大気導入弁82による挿入孔81dの閉塞が解除され、インク室21内に大気が導入される。
インクカートリッジ2を交換する場合に、保護部材90を取り外すと共にインク室21内への大気導入が行われるため、インクカートリッジ2をプリンタ1のカートリッジ装着部3へ装着するときには既にインク室21内に大気が導入されており、プリンタ1のプリンタヘッド7、インクタンク5、インク供給チューブ4及びインク取出管12等に既に充填されているインクが逆流する虞はない。
実施の形態2に係るインクカートリッジのその他の構成は、実施の形態1に係るインクカートリッジの構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、付勢部99、99を合成樹脂による板バネで構成したが、これに限らず、例えば金属製の板バネであってもよく、コイル状のバネであってもよい。また、保護部材90の揺動を支軸20h及び突出係合部98によって行う構成を示したが、一例であってこれに限るものではない。また、操作棒97は、保護部材90に一体的に形成したが、大気導入弁82に連結したり、保護部材90と大気導入弁82との間に別部品で設けてもよい。
本発明に係るインクカートリッジの構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジをカートリッジ装着部に装着した場合の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る保護部材の上面図である。 図4のV−V線による断面図である。 図4のVI−VI線による断面図である。 本発明の実施の形態1に係る保護部材の側面図である。 本発明に係るインクカートリッジを収納部材に収納した状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係るインクカートリッジからの保護部材の離脱時の状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジに保護部材を装着した状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジから保護部材の装着を解除する揺動動作を行った状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジをカートリッジ装着部に装着した場合の断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジの保護部材の上面図である。 図12のXIV−XIV線による断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクカートリッジに保護部材を装着した場合の側面図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 インクカートリッジ
20 本体部(箱体)
20d 突出部
20e スライド溝
20f 係止壁
20g 爪係合部
21 インク室
22 インク供給路
23 大気導入路
25 インク供給口
26 大気導入口
52 インク供給弁
62、82 大気導入弁
62b、97 操作棒
70、90 保護部材
71、91 底板部
71a、91a 対向面
72、92 周壁
77 突起部
78 内爪部(爪部)
79 外爪部
98 突出係合部
98a 係合孔
98b 切り欠き
99 付勢部
105 収納部材

Claims (15)

  1. インク室を収容する箱体と、該箱体に形成され、前記インク室に大気を導入するための大気導入口と、前記大気導入口を開閉する大気導入弁と、前記箱体に着脱可能に装着してあり、前記大気導入口及び前記大気導入弁を覆う保護部材とを備えるインクカートリッジにおいて、
    前記大気導入口を閉じる方向へ前記大気導入弁を付勢する付勢手段と、
    前記保護部材の装着解除操作に応じて前記大気導入弁に当接し、前記付勢手段による付勢に抗して前記大気導入弁を開放する弁開放手段
    を備えることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記弁開放手段は、
    前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、
    前記保護部材の装着解除操作に応じて、前記操作棒を前記大気導入弁側へ移動させるようにしてある請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記保護部材の装着解除操作は、前記箱体への装着を維持して、前記保護部材を前記箱体に対して移動させる第1の操作と、前記保護部材を前記箱体から離脱する第2の操作とで行うようにしてあり、
    前記第1の操作に応じて前記大気導入弁を開放するようにしてある請求項1又は請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記保護部材は、装着状態で前記大気導入口が形成された面と対向する対向面を有し、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に移動させて前記箱体への装着を解除するようにしてあり、
    前記弁開放手段は、前記対向面に形成され、前記移動に応じて前記大気導入弁を開放する突起部を有する請求項1に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記弁開放手段は、
    前記大気導入口から突出するように前記大気導入弁に設けられ、前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、
    前記保護部材の装着解除に伴う移動に応じて前記突起部が前記操作棒を移動させ、前記大気導入弁を開放するようにしてある請求項4に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記箱体及び前記保護部材の一方は、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に形成されたスライド溝を有し、
    他方は該スライド溝にスライド可能に係合する爪部を有する請求項4又は請求項5に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記箱体の前記大気導入口が形成された面から突出する突出部を備え、
    前記スライド溝は、前記突出部の両側の側面それぞれに、前記大気導入口が形成された面と略平行な方向に形成してあり、
    前記保護部材は、前記対向面の周囲を囲む周壁を有し、
    前記爪部は、前記周壁の内側の対向する位置に突設してある請求項6に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記箱体の前記大気導入口が形成された面に、前記スライドの方向と交差する方向に突設された係止壁と、
    前記保護部材の外側から前記スライドの方向に突設された外爪部と、
    前記係止壁に形成され、前記外爪部と係合する開口を有する爪係合部とを備える請求項7に記載のインクカートリッジ。
  9. 前記保護部材は、前記大気導入口が形成された面に対して接近離隔するように揺動可能に装着され、揺動動作に応じて前記箱体への装着を解除するようにしてある請求項1に記載のインクカートリッジ。
  10. 前記弁開放手段は、
    前記大気導入口を通して前記大気導入弁側へ移動させることで前記大気導入弁を開放する操作棒を有し、
    前記保護部材の揺動動作に応じて、前記操作棒を前記大気導入弁側へ移動させるようにしてある請求項9に記載のインクカートリッジ。
  11. 前記保護部材は、装着状態で前記大気導入口が形成された面と対向する対向面を有し、
    前記操作棒は、前記対向面に突設され、前記保護部材の揺動動作に応じて前記大気導入口から前記大気導入弁に向けて挿入され、前記大気導入弁を開放するようにしてある請求項10に記載のインクカートリッジ。
  12. 前記箱体の前記大気導入口を有する面に略平行に設けられた支軸と、
    前記支軸と係合する係合孔、及び前記保護部材の揺動動作の一端位置にて前記係合孔へ前記支軸を出入する切り欠きを有し、前記保護部材に突設され、前記係合孔と係合した前記支軸を中心に前記保護部材を揺動可能に支持する突出係合部と
    を備える請求項9乃至請求項11のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
  13. 前記保護部材が前記大気導入口から離れる方向に、前記保護部材を付勢する付勢手段を備え、
    該付勢手段の付勢に抗して前記保護部材を揺動することで、前記保護部材の装着を解除し、前記大気導入弁を開放するようにしてある請求項12に記載のインクカートリッジ。
  14. 前記箱体に形成され、前記インク室内のインクを外部へ供給するためのインク供給口と、
    該インク供給口を開閉するインク供給弁とを備え、
    前記保護部材は前記インク供給口を覆うようにしてあり、
    前記弁開放手段は、前記保護部材の装着解除操作に応じて前記大気導入弁を開放し、前記インク供給弁を開放しないようにしてある請求項1乃至請求項13のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
  15. 前記保護部材が装着された前記箱体を、減圧した状態で収納する収納部材を備える請求項1乃至請求項14のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
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