JP3900117B2 - 液体カートリッジの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体カートリッジ及び液体カートリッジの組み立て方法に関する。特に本発明は、組み立て時における液体への異物の混入を防止し、かつ十分な強度と組み立てやすさを備える液体カートリッジ及び液体カートリッジの組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置は、記録ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出することにより被記録物に記録する。インクカートリッジは、インクジェット式記録装置に装着され、インクジェット式記録装置に液体を供給する。このインクカートリッジにおいて、ケースと、ケースと共にインクを収容する液体収容室を形成する蓋とを、振動溶着により固定していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−212977号公報(4頁目、[段落0037])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、振動溶着で蓋を固定する構造及び組み立て方法では、振動溶着時に発生するゴミや異物が、インクへ混入するという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる液体カートリッジ及び液体カートリッジの組み立て方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、液体噴射装置へ装着されることにより液体を供給する液体カートリッジであって、開放された開放部を一側面に有する容器本体と、容器本体の一側面に取り付けられ開放部を覆う蓋と、容器本体又は蓋の一方に形成された貫通部と、容器本体又は蓋の他方に形成され、貫通部に挿入され、その先端部がかしめられたかしめ部を有することを特徴とする。
この構成により、液体カートリッジの容器本体に蓋を取り付ける場合に、振動溶着による取り付けと異なりゴミや異物が液体カートリッジの内部へ混入することを防ぐことができる。
【0007】
また、上記液体カートリッジは、容器本体の開放部を封止することにより、容器本体とともに液体を収容する閉空間である液体収容室を形成する可撓性を有する封止部材をさらに備え、封止部材は、一側面において蓋に覆われていることを特徴とする。
この構成により、封止部材が液体収容室の密封性を保つと共に、この封止部材が破れることを防ぐことができる。特にこの封止部材が樹脂フィルムで、かつ容器本体が樹脂性である場合には、封止部材の容器本体への接合を熱溶着で確実に行うことができ、液密性の高い液体収容室を形成することができる。特に容器本体の内部と封止部材との溶着部が複雑に存在する場合には、特にフィルムを用いることで液密性の高い接合をすることができる。
【0008】
また、上記液体カートリッジにおける封止部材は、容器本体の周縁部及び蓋の周縁部と対向する領域まで延設された封止部材延設部を備え、封止部材延設部は、容器本体の周縁部と蓋の周縁部の間に挟みこまれて固定されていることを特徴とする。
この構成により、封止部材をより強固に固定することができる。
【0009】
また、上記液体カートリッジにおける、貫通部は、容器本体の一側面と隣接する他の側面に沿って延長された延長部を備えた係合部に形成されていることを特徴とする。
この構成により、液体カートリッジにおける複数の側面に固定部を形成することができ、設計の自由度を向上させることができる。更に、目立ちにくい側面にかしめによる固定部を配置させることができデザイン性を良くすることができる。
【0010】
また、上記液体カートリッジにおける、係合部は、延長部の先端に、延長部の他の側面に平行な方向の面よりも高さが高い先端部を有することを特徴とする。
この構成により、係合部の先端部がかしめ部と係合するので、かしめ部が確実に固定される。
【0011】
また、上記液体カートリッジは、延長部の両側端に沿って、延長部の他の側面に平行な方向の面よりも高さが高い側壁部を有することを特徴とする。
この構成により、側壁部がかしめによる変形したかしめ部をせき止めるので、かしめ部の変形のバラツキが抑えられる。また、かしめられたかしめ部への外力による影響を低減することもできる。さらに、変形したかしめ部が側壁部に近接するので、側壁方向への蓋と容器本体とのがたつきを抑えることができる。
【0012】
また、上記液体カートリッジは、容器本体又は蓋の一方には、係合部と略同一の幅を有し、係合部を受け入れる係合用窪み部を更に備え、他の側面と垂直な方向において、係合用窪み部の深さは、先端部の高さと略同一であることを特徴とする。
この構成により、蓋を容器本体に対して取り付けた場合に、係合部が容器本体の側面から突出しないので、外観の見栄えをよくすることができる。また、液体カートリッジの使用時において、係合部が液体噴射装置に引っかかってかしめが外れることを防ぐことができる。さらに、係合用窪みが係合部の幅と略同一であるので、蓋と容器本体とのがたつきが抑えられる。
【0013】
また、上記液体カートリッジは、一側面に隣接する複数の他の側面において、容器本体又は蓋には係合部またはかしめ部のいずれか一方がそれぞれ設けられ、複数の他の側面のうち、1つの側面における係合部の貫通部は、かしめ部が挿入される貫通孔であり、他の側面における係合部の貫通部は、かしめ部が挿入される切り欠きにより形成されている特徴とする。
この構成により、容器本体への蓋の取付性を良好にしつつ、容器本体から蓋を取り外そうとした場合に、貫通孔により取り外しにくくすることができ、容器本体と蓋との固定を確実にすることができる。
【0014】
また、上記液体カートリッジは、一側面に対して垂直な方向に伸びるかしめ部が容器本体または蓋の一方に形成されて、かしめ部が挿入される貫通部が容器本体または蓋の他方に形成されている特徴とする。
この構成により、容器本体への蓋の取付性と製造を容易にすることができる。
【0015】
また、上記液体カートリッジは、容器本体の一側面に隣接する側面に容器本体に形成された液体収容室と連通する液体供給部が形成され、容器本体又は蓋の一方には、液体供給部を挟むように一側面に隣接する他の側面に沿って延びる複数の係合部が形成され、容器本体又は蓋の他方には、係合部に設けられた貫通部に挿入され、かしめられた複数のかしめ部が形成されていることを特徴とする。
この構成により、液体供給部周辺における容器本体と蓋との固定をより確実に行うことができる。
【0016】
また、上記液体カートリッジは、液体供給部が形成された側面における係合部の貫通部が貫通孔により形成されている特徴とする。
この構成により、液体供給部周辺における容器本体と蓋との固定をより確実に行うことができる。
【0017】
また、上記液体カートリッジは、蓋体には、液体供給部が形成された側面と隣接し、かつ一側面と隣接する側面に沿って延びる係合部を備え、係合部の貫通部は、先端部が開放された切り欠きにより形成されている特徴とする。
この構成により、液体供給部近傍の係合部とかしめ部をはめあわせて回動させることにより、切り欠きにより形成された貫通部とかしめ部を容易にはめあわせることができる。
【0018】
また、上記液体カートリッジは、容器本体又は蓋の一方には、液体供給部が形成された側面と対向する側面の近傍で、かつ一側面に垂直な方向に延びるかしめ部が形成され、容器本体又は蓋の他方には、かしめ部が挿入される一側面に垂直な方向に貫通した貫通部が形成されている特徴とする。
この構成により、液体供給部近傍の係合部とかしめ部をはめあわせて回動させることにより、貫通部とかしめ部を容易にはめあわせることができる。また、液体供給口の固定方向と異なる方向にかしめ部が突出することになるので、一側面に垂直な方向及び平行な方向の力に対してかしめ部の変形されていない部分が引っ掛かりとなるので、強固な固定をすることができる。
【0019】
また、上記液体カートリッジは、一側面と隣接する他の側面のうちで互いに平行な2つの側面において、容器本体又は蓋の一方に設けられ、一側面と平行に延伸する溝部と、容器本体又は蓋の他方に設けられ、溝部により案内されるレール部とを更に備え、貫通部及びかしめ部は、他の側面のうちで平行な2つの側面に垂直な側面上に設けられていることを特徴とする。
この構成により、容器本体と蓋との位置決めが容易になる。また、レール部及び溝部が設けられた側面は、レール部及び溝部のはめあいにより固定されるので、かしめ部を設ける箇所を少なくすることができ、容器本体と蓋との取付を容易に行うことができる。
【0020】
また、上記液体カートリッジは、容器本体の一側面に隣接する他の側面に、液体の情報を格納する記憶手段を支持する記憶手段支持部が形成されており、記憶手段支持部は、かしめ部の少なくとも1つを覆って容器本体に取り付けられる特徴とする。
この構成により、液体カートリッジが製造された後に、かしめ部が係合部から外れることを防止できる。
【0021】
また、上記液体カートリッジは、記憶手段支持部は、その一部が容器本体の一部にかしめられることにより容器本体に取り付けられる特徴とする。
この構成により、接着剤等を用いることなく記憶手段支持部を容易に容器本体に固定することができる。
【0022】
本発明の第2の形態によると、開放された開放部を一側面に有する容器本体と、容器本体の一側面に取り付けられ開放部を覆う蓋と、容器本体又は蓋の一方に形成された貫通部と、容器本体又は蓋の他方に形成され、貫通部に挿入され、その先端部がかしめられたかしめ部を有する液体カートリッジの製造方法であって、かしめ部を貫通部にはめ合わせることにより、蓋を容器本体の一側面に対して位置決めする位置決め段階と、かしめ部の先端部を熱により変形させてかしめるかしめ段階とを備えることを特徴とする。
この製造方法によれば、液体カートリッジの容器本体に蓋を取り付ける場合に、振動溶着による取り付けと異なりゴミや異物が液体カートリッジの内部へ混入することを防ぐことができる。
【0023】
上記液体カートリッジの製造方法は、一側面に隣接する複数の他の側面において、容器本体又は蓋には、他の側面に沿って延長された延長部および貫通部を有する係合部またはかしめ部のいずれか一方がそれぞれ設けられており、複数の他の側面のうち、1つの側面における係合部の貫通部は、かしめ部が挿入される貫通孔であり、他の側面における係合部の貫通部は、かしめ部が挿入される切り欠きにより形成されている液体カートリッジの製造方法であって、位置決め段階が、複数の側面のうちの1つの側面において、貫通孔を有する係合部を貫通孔に対応するかしめ部にはめ合わせる段階と、貫通孔とかしめ部とのはめ合わせ部を回転中心として、蓋を容器本体に向けて回動させることにより、複数の側面のうちの他の側面において、切り欠きを有する係合部に、当該切り欠きに対応するかしめ部をはめ合わせる段階と、を有することを特徴とする。
この製造方法によれば、貫通孔を有する係合部とかしめ部をはめあわせた後、回動させることにより、切り欠き部を有する貫通部とかしめ部を容易にかつ外れることなく嵌め合わせることができる。
【0024】
上記液体カートリッジの製造方法は、貫通孔を有する係合部が形成された側面と対向する側面近傍における、容器本体又は蓋の一方には、一側面に対して垂直方向に延びるかしめ部が形成され、容器本体又は蓋の他方にはかしめ部が挿入される一側面に対して垂直方向に貫通した貫通孔が形成された液体カートリッジの製造方法であって、位置決め段階がさらに、貫通孔とかしめ部とのはめ合わせ部を回転中心として、蓋を容器本体に向けて回動させることにより、一側面に対して垂直方向に延びるかしめ部と、一側面に対して垂直方向に貫通した貫通部をはめあわせる段階とを有することを特徴とする。
この製造方法によれば、一側面に隣接する側面における貫通孔を有する係合部とかしめ部をはめあわせた後、回動させることにより、一側面と垂直な方向に形成された貫通孔を有する貫通部とかしめ部とを容易にかつ外れることなく嵌め合わせることができる。
【0025】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0027】
図1は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドに液体を供給するのに適した液体カートリッジの一例を、インクジェット式記録装置用のインクカートリッジ100に例を採り、その構造を斜め上方からみた状態で示す正面斜視図である。
【0028】
なお、本発明でいう液体噴射装置とは、インクジェット式記録装置の液体噴射ヘッドだけではなく、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置の色剤噴射ヘッドや、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、さらにはバイオチップを製造するバイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッド及び精密ピペットしての試料噴射ヘッドなどを含む。
【0029】
図2及び図3は、図1のインクカートリッジ100を斜め下方からみた背面斜視図で、図2は、インクカートリッジ100の表面にフィルム110が貼り付けられる前の状態を示す図であり、図3は、インクカートリッジ100にフィルム110が貼り付けられた状態を示す図である。さらに図4、図5は、インクカートリッジ100を構成する部材を分解して示す組み立て斜視図である。図6及び図7は、図1のインクカートリッジ100の正面図であり、図6は、インクカートリッジ100の開口部122にフィルム130が貼り付けられる前の状態を示す図であり、図7は、インクカートリッジ100の開口部122にフィルム130が貼り付けられた状態を示す図である。なお、図7において、ハッチングで示された領域に樹脂製のフィルム130が貼り付けられる。フィルム130は、本発明における封止部材の一例である。
【0030】
図4に示すように、インクカートリッジ100は、開口部122を有する有底の略筐体形状のカートリッジ本体(容器本体)120、この開口部122のほぼ全面を覆うフィルム130、および、このフィルム130の外側を覆う蓋140を備える。カートリッジ本体120の内部は、後述のようにリブや壁により区画される。フィルム130は、カートリッジ本体120の開口部122のほぼ全面を、その内部が密閉状態となるように封止する。フィルム130は、カートリッジ本体120に対して例えば熱圧着など、ゴミや異物がインクカートリッジ100内に発生しにくい方法で取り付けられる。蓋140は、さらにフィルム130の外側を非密閉状態で被覆するようにカートリッジ本体120に固定される。
【0031】
カートリッジ本体120は、インクを収容するインク収容部111と、インク収容部111からインク供給部160までのインク流路部と、インク収容部111を大気に連通させるインク側通路、大気弁収容部及び大気側通路からなる大気連通部とを備え、例えばプロピレン(PP)により一体成形されている。
【0032】
インクカートリッジ100はさらに、インク供給制御手段150と、インク供給部160と、記憶手段170と、係合レバー180とを有する。インク供給部160は、カートリッジ本体120の下面に配され、インクカートリッジ100が装着されるキャリッジに形成されたインク供給針が挿入されて、インク収容部111に収容されたインクをインクジェット式記録装置の記録ヘッドへ供給する。記憶手段170は、記憶手段支持部190にかしめられ、この記憶手段支持部190は、カートリッジ本体120の側面の下方にかしめられて取り付けられる。記憶手段170は、インクカートリッジ100の種類の情報、インクカートリッジ100が保持するインクの色の情報、および、インクの現存量等の情報を記憶し、表面に露出した複数の端子171により装置本体との間でこれらの情報を受け渡す。係合レバー180は、カートリッジ本体120における記憶手段支持部190と対向する側面の上部に成形され、インクジェット式記録装置のキャリッジと係合する。
【0033】
インク供給制御手段150は、インクの消費に伴って発生するインク収容部111とインク供給部160との圧力差により、インク収容部111のインクをインク供給部160へ供給する差圧弁から構成されている。インク供給制御手段150は、弾性変形可能であって、カートリッジ本体120の窪み部495に挿入される弁部材の一例である膜弁900と、窪み部495を覆う弁蓋151と、膜弁900および弁蓋151の間に配される付勢部材の一例としてのコイルバネ907とを有する。
【0034】
インク収容部111は、図6、7に示したように水平方向に延びる壁272により、上部と下部とに大きく分割され、下部には連通孔242により大気と連通可能な大気側収容部270が、また上部には大気から遮断された2つの第1インク収容部292及び第2インク収容部294からなる供給側収容部290が形成されている。供給側収容部290は、壁272の近傍(下部領域)に連通部276を有する斜めの壁271により、第1、及び第2インク収容部292、294の2つに分割され、また第2インク収容部294に周りを囲まれるように配された流路部296が形成されている。流路部296は下部の連通部278を介して、第2インク収容部294と接続されるとともに、通路298、300及び通孔918を介してインク供給制御手段150に接続されている。
また、インク供給制御手段150の下流側は、インク供給制御手段150と連通する通孔910、通孔910と連通する連通部302および流路321、流路321の一端に形成され、表面側に向けて形成された通孔323、および、通孔323と一端が連通した連通部304を介して、インク供給部160と連通するよう構成されている。
【0035】
大気側収容部270と第1インク収容部292とは垂直に延びる連通路295により連通されていて、インク供給部160からのインクの消費に対応して大気側収容部270のインクを第1インク収容部292に吸い上げ、ここから第2インク収容部294、流路部296等を介してインク供給制御手段150に流れ込ませるように構成されている。インク収容部111の大気側収容部270からインク供給制御手段150へは、連通部274、第2のインク注入口162、連通路295、連通部276、278、流路部296、通路298、300、通孔918をこの順に通ってインクが流れ込む。
【0036】
一方、大気弁部250は、大気弁254が収容される大気弁収容部である中空部232を有し、中空部232の下方の壁面には、大気弁254の軸部264の径より若干径が大きく大気の連通流路をも兼ねる連通孔239を有し、ここに大気弁254の軸部264がバネ255により常時、インクカートリッジ100の底面に向かって付勢されて摺動自在に挿入されて、インクカートリッジ100がインクジェット式記録装置のキャリッジに装着されていない場合に大気弁254によって連通孔239を封止している。
【0037】
図8は、図1のインクカートリッジ100においてフィルム110が貼り付けられる前の状態を示す背面図である。上述した連通孔239を境として大気と連通する側である大気側通路は、開口212、蛇行した通路214、フィルタ収容部216、連通孔218および連通部222、連通部222の底面に形成された連通孔253、連通部224により構成されている。
詳細には、図8に示すように、カートリッジ本体120の表側に形成された迷路状に蛇行した1本の通路214の一端は開口212として大気に開放され、他端は撥インク性と通気性の機能を備えたフィルタ215(図4、図5)が収容されたフィルタ収容部216に接続されている。フィルタ収容部216は、カートリッジ本体120の表側から裏側に貫通する連通孔218と連通する。連通孔218は、カートリッジ本体120の裏側において連通部222、連通部222を区画する部屋の底部に形成された連通孔253を介して連通部224と接続している。通路214の途中には、凹部からなるチャンバ930が設けられている。
【0038】
図2に示すように、連通部224は、カートリッジ本体120の底面に凹部257として形成され、大気弁254の作動棹である軸部264を露出させ、かつ大気弁254を収容する中空部232との連通が可能な連通孔239と、連通部222に連通する連通孔253が凹部257内に形成され、凹部257の外面を第1のインク注入口161、第2のインク注入口162を封止するフィルム132により封止して形成されている。このフィルム132は、キャリッジから突出する突起の押圧力により弾性変形可能なものが選択されている。
【0039】
一方、図6に示すように上述した連通孔239を境として大気側収容部270と連通するインク側通路は、中空部232、通孔234a、連通室234b、連通部234c、連通室234d、連通部236、連通室237および連通孔238、連通溝240、連通孔242とで形成されている。詳細には、中空部232の上部の壁には通孔234aが形成されており、この通孔234aを介して連通室234b、連通室234bの上部の壁の切り欠きによって形成された連通部234c、連通部234cの上部に設けられた連通室234d、連通室234dの上部の壁の切り欠きによって形成された連通部236、下方に連通孔238が形成された連通室237と順に連通する大気通路が形成されている。
カートリッジ本体120の裏側から表側に貫通する連通孔238は、連通孔238と連通する連通溝240、連通溝240と連通すると共にカートリッジ本体120の表側から裏側に貫通する連通孔242を介して大気側収容部270と連通する。
これら、大気側収容部270、供給側収容部290、大気弁部250、及び大気側通路、インク側通路は、それぞれを区画する壁にフィルム130、110を熱溶着などの方法で貼着することにより大気と隔離された領域となる。
【0040】
インク供給部160は、キャリッジに設けられたインク供給針が挿入される挿入口26を有するエラストマ等から形成されたシール部材12と、シール部材12の挿入口26を塞ぐ供給弁13と、供給弁13をシール部材12に向けて付勢するコイルスプリング等からなる付勢部材14とを有する。なお、シール部材12の挿入口26には、工場出荷時において、フィルム604が貼り付けられている。
インクカートリッジ100がインクジェット式記録装置のキャリッジに装着されると、キャリッジに設けられた凸部がフィルム132を介して大気弁254の軸部264を上方に押し上げるとともに、キャリッジのインク供給針がインク供給部160の供給弁13を上方に押し上げる。これにより、連通孔239は、大気弁収容部としての中空部232から連通孔242までの大気流路を大気と連通する。また、インク供給部160における供給弁13より上流は、インク供給針と連通する。
【0041】
連通孔242が大気と連通している状態において、インクジェット式記録装置が記録を始めると、インク供給部160からインク供給針を通して記録ヘッドへインクが供給される。インク供給部160からインクが供給されると、インク収容部111において図6に示す矢印a、通孔918の順に流れたインクが、インク供給制御手段150を経由して、図6に示す矢印b、c、dの順に流れて、インク供給部160に流れ込み、インク供給部160に挿入されたインク供給針にインクが供給される。
【0042】
このインクの流れにあわせてインク収容部111においては、大気側収容部270のインクが供給側収容部290に供給される。大気側収容部270のインクの消費に伴って空気が、図6における矢印f、底面の連通部224、および矢印gの経路を順に通って、連通孔242から大気側収容部270へ流入する。インク供給部160から記録ヘッドへインクが供給されて大気側収容部270の液面が下がるが、大気側収容部270と供給側収容部290とを接続する流路は、大気側収容部270の最も下部に連通口があるので、大気側収容部270の全てのインクが供給側収容部290へ移動するまで、供給側収容部290には空気が流入しない。
【0043】
大気側収容部270のインクがすべて消費された後に、供給側収容部290の第1インク収容部292および第2インク収容部294のインクがこの順に消費される。この間、供給側収容部290と大気側収容部270とを連通する第2のインク注入口162に形成されるインクのメニスカスによる表面張力により、供給側収容部290のインクが大気側収容部270に逆流することが防止される。
【0044】
第1インク収容部292のインクが消費され始めると、第1インク収容部292に空気が流入する。これにより、第1インク収容部292の液面が下がるが、第1インク収容部292と第2インク収容部294とは、下部のみが連通部276により連通しているので、まず、第1インク収容部292のインクが消費される。第1インク収容部292のインクが消費されて、液面が連通部276に到達すると、第2インク収容部294のインクが消費されるのにあわせて、空気は第2インク収容部294にも流入する。第2のインク収容部のインクが消費される間、連通部276にインクのメニスカスによる表面張力が生じるため、第2インク収容部294のインクが第1インク収容部292に逆流することが防止される。
【0045】
上述のように大気側収容部270、第1インク収容部292および第2インク収容部294のインクはこの順に消費されるが、インクの液面がいずれの収容部にあっても、インクは、インク収容部111を上下に略二分する壁272の近傍に配された連通部278から通路300を経由して通孔918を通ってインク供給部160へ供給される。
【0046】
図1および図2に示すように、蓋140には、カートリッジ本体120の開放部(開口部122)を有する側面に隣接する他の側面、例えば右側面、左側面、及び下面に沿って、蓋140から延長された係合部50a、50bが設けられている。より詳細には、インク供給部160が形成された下面に沿って、インク供給部160を挟むように2つの係合部50aが形成されている。インクカートリッジ100はさらに、カートリッジ本体120から係合部50a、50bに形成された貫通部に挿入され、係合部50a、50b上でかしめられるかしめ部62a、62bとを備えている。蓋140をカートリッジ本体120に取り付ける場合、係合部50a、50bにかしめ部62a、62bの先端がかしめられる。下面においてインク供給部160を挟んで設けられた2つの係合部50aに蓋140のかしめ部62aの先端がそれぞれかしめられるので、インク供給部160周辺においてカートリッジ本体120と蓋140との固定をより確実に行うことができる。図1及び図2においてかしめ部62a、62bは、説明のため、かしめられる前の状態で示されているが、かしめ後は係合部50a、50bの表面に覆い被さる。
【0047】
図1の正面側において、蓋140には、蓋の表裏を貫通する貫通孔であるかしめ穴56が設けられるとともに、カートリッジ本体120には、蓋140のかしめ穴56を貫通して挿入された突起66が設けられる。突起66がかしめ穴56上にかしめられることによって、図1における蓋140の上部がカートリッジ本体120に固定される。
【0048】
図6に示すように、カートリッジ本体120の左右側面および下面には、蓋140の係合部50a、50bと対応するようにそれぞれかしめ部62a、62bがそれぞれ2カ所づつ設けられている。記憶手段支持部190は、係合部50bに対してかしめられたかしめ部62bの1つ(図6における右下のかしめ部62b)を覆ってカートリッジ本体120に取り付けられる。記憶手段支持部190は、カートリッジ本体120から突出する複数の突起90にかしめられることによってカートリッジ本体120に取り付けられる。これにより、係合部50b上にかしめられたかしめ部62bを外部から隠すことができ、係合部50bからかしめ部62が外れることを防止できる。
【0049】
図9は、蓋140の正面を斜め下方からみた正面斜視図である。図9における蓋140の上面、下面、及び左右側面は、それぞれインクカートリッジ100の上面、下面、及び左右側面に対応する。蓋140は、その下面において、図6のかしめ部62aに係合する係合部50aを有する。係合部50aは、蓋140から下面に沿って延長された延長部52aと、延長部52aの先端に一体に設けられ、下面に垂直な方向への高さが延長部52aよりも高い先端部51aと、延長部52aに設けられ下面に垂直な方向に貫通する貫通穴を含む貫通部53aとを有する。貫通部53aの穴の大きさは、図6のかしめ部62aの断面積より大きい。係合部50aはさらに、延長部52aの両側端に沿って、下面に垂直な方向への高さが先端部51aの高さと同一である側壁部54aを有する。蓋140はさらに、係合部50aが設けられた辺と反対側の辺の近傍、つまり上面の近傍において、図4における突起66が挿入される貫通部であるかしめ穴56及びその周囲にかしめ用窪み部57を有する。この構成により、かしめ部62aまたは突起66の先端を変形させてかしめた場合に、変形させた部分を先端部51a、側壁部54aで囲まれた凹部内またはかしめ用窪み部57内に収容させることができ、外部からのかしめられた部分の保護と、良好な外観を得ることができる。
【0050】
図10は、図9における蓋140の右側面図である。蓋140は、その側面において、図6のかしめ部62bに係合する係合部50bを有する。側面の係合部50bは下面の係合部50aと同様に、蓋140から下面に沿って延長された延長部52bと、延長部52bの先端に一体に設けられ、下面の垂直方向への高さが延長部52bよりも高い先端部51bと、先端部51bから切り欠かれた貫通部53bとを有する。貫通部53bが切り欠かれる幅は、かしめられる前のかしめ部62bの幅より広い。係合部50bはさらに、延長部52bの両側端に沿って、下面と垂直方向への高さが先端部51bと同一である側壁部54bを有する。なお、蓋140の左側面は上述の右側面と同様の構成なので説明を省略する。
【0051】
図9及び図10で説明した係合部50a及び係合部50bの構成によれば、蓋140とカートリッジ本体120とは以下のように組み立てられる。まず下面において、蓋140の貫通部53aにカートリッジ本体120のかしめ部62aがはめ合わされ、次に、貫通部53aとかしめ部62aとのはめ合わせ部分を回転中心として、蓋140がカートリッジ本体120に向けて回動される。これにより、蓋140の左右側面に設けられた係合部50bにおいて、切り欠かれた貫通部53bに、カートリッジ本体120に設けられたかしめ部62bがはめ合わされる。
【0052】
したがって、図9及び図10で説明した係合部50a及び係合部50bの構成によれば、下面の貫通部53aとかしめ部62aとのはめ合わせ部分を回転中心として、左右側面の貫通部53bとかしめ部62bとを位置決めすることができるので、カートリッジ本体120へ蓋140を容易に取り付けることができる。
【0053】
図11は、インクカートリッジ100の下面において、係合部50aとかしめ部62aとが係合した状態を示す底面図であり、図12は、インクカートリッジ100の左側面において、係合部50bとかしめ部62bとが係合した状態を示す側面図である。図13は、図11における断面A−Aを示し、図14及び図15は、それぞれ図12における断面B−B及び断面C−Cを示す断面図である。
【0054】
それぞれのかしめ部62a、62bの周囲には、蓋140の係合部50a、50bと略同一の幅を有し、係合部50a、50bを受け入れる係合用窪み64a、64bを有する。よって、係合用窪み64a、64bに係合部50a、50bをはめ合わせることにより、係合部50a、50bの幅方向に対する蓋140とカートリッジ本体120とのがたつきを抑えることができる。蓋140は、さらにカートリッジ本体120との合わせ部において、カートリッジ本体120の外観面よりも低い低位部70を有する。低位部70により、蓋140とカートリッジ本体120との寸法のずれや組み立て誤差によって生じた合わせ部の段差や隙間を目立ちにくくすることができる。低位部70は、カートリッジ本体120に設けられてもよい。
【0055】
カートリッジ本体120の開放部を覆うように貼り付けられるフィルム130は、カートリッジ本体120と係合部50a、50bとの間に沿って延設されたフィルム延設部131を有する。フィルム延設部131は、本発明の封止部材延設部の一例である。フィルム延設部131は、カートリッジ本体120の周縁部および蓋140の周縁部と対向する領域まで延設している。フィルム延設部131は、互いに対向するカートリッジ本体120の周縁部および蓋140の周縁部との間、並びに、係合用窪み部64a、64b及び延長部52a、52bとの間に挟まれることによって固定される。これにより、フィルム130をカートリッジ本体120に対して、より確実に固定することができる。
【0056】
係合部50a、50bを受け入れる係合用窪み部64a、64bの深さは、先端部51a、51bの高さと略同一である。従って、蓋140をカートリッジ本体120に対して組み立てても、先端部51a、51bがカートリッジ本体120の側面から突出することがなく、良好な外観が得られる。
【0057】
蓋140をカートリッジ本体120に組み付けた状態で、かしめ部62a、62bを例えば熱かしめ用のこてでかしめると、図13から図15において破線で示すように、かしめ部62a、62bは先端部51a、51b及び側壁部54a、54bに囲まれた延長部52a、52b上に溶けて広がる。これにより、かしめ部62a、62bは、貫通部53a、53bを越えて延長部52a、52bの表面に覆い被さる。延長部52a、52bに覆い被さったかしめ部62a、62bは、かしめ方向に対して係合部50a、50bを固定する。
【0058】
係合部50a、50bは、延長部52a、50bよりも高い先端部51a、51bを有するので、かしめ部62a、62bがかしめられた場合に、変形して先端部51a、51bに近づく程、蓋140とカートリッジ本体120とが離れる方向のがたつきをなくすことができる。また、係合部50a、50bは、延長部52a、52bの両側端に沿って、先端部51a、51bと高さが同一である側壁部54a、54bを有するので、かしめ部62a、62bがかしめられた場合に、変形して側壁部54a、54bに近づく程、かしめ部62a、62bから側壁部54a、54bへの方向に対する蓋140とカートリッジ本体120とのがたつきをなくすことができる。
【0059】
かしめる前におけるかしめ部62a、62bの貫通部53a、53bからの突出量は、かしめ部62a、62bをかしめた場合に溶けて広がる樹脂が、先端部51a、51b及び側壁部54a、54bによりせき止められる程度の突出量である。したがって、かしめ部62a、62bを延長部52a、52b上にかしめた場合に、溶けた樹脂が広がる範囲及び形状のばらつきが先端部51a、51b及び側壁部54a、54bによって抑えられるので、かしめ部62a、62bの変形のばらつきが抑えられ、外観の見栄えをよくすることができる。
【0060】
なお、かしめ部62a、62bの形状は、本実施形態のような円柱形状には限られず、角柱形状であってもよい。貫通部53a、53bの形状も本実施例の形状には限られず、かしめ部62a、62bが挿入できる形状であればよい。
【0061】
図16は、インクカートリッジ100の上部における、かしめ穴56と突起66との断面図である。蓋140のカートリッジ本体120に対する組み立てにおいては、インクカートリッジ100の下部における係合部50aとかしめ部62aとのはめ合わせ部を回転中心として、例えば図の矢印の方向に、蓋140をカートリッジ本体120に向けて回動させる。突起66は、蓋140のかしめ穴56に貫通して突出し、かしめ穴56の周囲に設けられたかしめ用窪み部57上に、例えば点線で示すようにかしめられる。突起66は、蓋140をカートリッジ本体120に密着させる方向にかしめられるので、蓋140とカートリッジ本体120とがより確実に固定される。
【0062】
かしめ用窪み部57は、かしめられて変形した突起66を受け入れるだけの容積を有するので、突起66は、かしめられると蓋140から突出しない。したがって、かしめ後のインクカートリッジ100の外観を良好に保つことができる。
また、フィルム130は、かしめられた突起66の直下において、蓋140とカートリッジ本体120に挟まれて固定されるので、カートリッジ本体120からはがれることを防ぐことができる。
【0063】
なお、以上の説明では、インクカートリッジ100の下面にかしめ部62aを取り囲む形状の係合部50aを設け、左右側面において、切り欠かれた係合部50bを設け、正面の上部に突起66及びかしめ穴56を設けており、この構成によれば、カートリッジ本体120への蓋140の取付性を良好にするばかりでなく、突起66の突出方向及びかしめ部62aの突出方向における外力を受けた場合であっても、突起66の突出方向及びかしめ部62aの突出方向がほぼ垂直な方向であるので、一方向からの外力により簡単にカートリッジ本体120と蓋140との接合状態を壊すこと無く、良好な固定状態を維持することができる。
また、上述の実施例においては、蓋140に係合部50a、50b及びかしめ穴56を形成し、カートリッジ本体120にかしめ部62a、62b及び突起66を形成した例で説明したが、蓋140にかしめ部62a、62b及び突起66を形成し、カートリッジ本体120に係合部50a、50b及びかしめ穴56を形成する形態にすることも可能である。
【0064】
図17は、インクカートリッジ100における組み立て構造の他の例を示す図である。本実施例において、インクカートリッジ100は、カートリッジ本体120の正面に隣接し、互いに平行な2つの側面に設けられ、蓋140と平行に延伸する溝部80と、蓋140に設けられ、溝部80により案内されるレール部82とを更に備える。そして係合部50c及びかしめ部62cは、溝部80が設けられた2つの側面に垂直な側面上に設けられる。かしめ部62cがかしめられる方向は、レール部82及び溝部80の延伸方向と同一である。この蓋140をカートリッジ本体120に組み付ける場合、まず、レール部82の端部がカートリッジ本体120の溝部80の端部に対してはめ込まれ、レール部82が溝部80に沿って摺動される。レール部82が溝部80に沿って摺動された後、蓋140がカートリッジ本体120の開放部を覆い、かしめ部62cは係合部50cを貫通する。この状態で、かしめ部62cは、係合部50cにかしめられる。
このインクカートリッジ100によれば、レール部82及び溝部80が設けられた側面は、レール部82及び溝部80のはめ合いによって固定されるのでかしめる必要がない。したがって、カートリッジ本体120に対して蓋140をより簡単に組み付けることができる。
【0065】
これまでの実施例では、カートリッジ本体120と蓋140とは別個の部品であった。しかしながら、インクカートリッジ100は、カートリッジ本体120及び蓋140の一辺が連結されて、回動可能に一体に設けられ、連結された一辺と対向する他の辺を含む他の側面に、係合部50b及びかしめ部62bを備えてもよい。このインクカートリッジ100を組み立てる場合に、カートリッジ本体120及び蓋140の連結部を支点にして蓋140をカートリッジ本体120に向けて回動させることにより、連結部に対向する他辺における係合部50b及びかしめ部62bが係合する。
【0066】
このインクカートリッジ100によれば、蓋140とカートリッジ本体120とを一体成型することができる。このため、カートリッジ本体120と蓋140とをそれぞれ複数の金型で別個に成形した場合に生じる、カートリッジ本体120との蓋140との組み合わせによるの寸法の不整合が発生しない。
【0067】
以上、本実施形態によれば、インクカートリッジ100のカートリッジ本体120に蓋140を取り付ける場合に、振動溶着による取り付けと異なりゴミや異物がインクカートリッジ100の内部へ混入することを防ぐことができる。また、係合部50a、50bの先端部51a、51bが、かしめ部62a、62bと係合するので、かしめ部62a、62bが確実に固定される。
【0068】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態によるインクカートリッジ100の正面斜視図である。
【図2】 フィルム110が貼り付けられる前のインクカートリッジ100の背面斜視図である。
【図3】 フィルム110が貼り付けられた後のインクカートリッジ100の背面斜視図である。
【図4】 インクカートリッジ100の分解斜視図である。
【図5】 インクカートリッジ100の分解斜視図である。
【図6】 フィルム130が貼り付けられる前のインクカートリッジ100の正面図である。
【図7】 フィルム130が貼り付けられた後のインクカートリッジ100の正面図である。
【図8】 フィルム110が貼り付けられる前のインクカートリッジ100の背面図である。
【図9】 蓋140の正面を斜め下方からみた正面斜視図である。
【図10】 蓋140の右側面図である。
【図11】 下面の係合部50aとかしめ部62aとが係合した底面図である。
【図12】 左側面の係合部50bとかしめ部62bとが係合した側面図である。
【図13】 図11におけるA−A断面を示す断面図である。
【図14】 図12におけるB−B断面を示す断面図である。
【図15】 図12におけるC−C断面を示す断面図である。
【図16】 上部における、かしめ穴56と突起66との断面図である。
【図17】 インクカートリッジ100の構造の他の例を示す図である。
【符号の説明】
50a、50b…係合部、51a、51b…先端部、52a、52b…延長部、53a、53b…貫通部、54a、54b…側壁部、56…かしめ穴、57…かしめ用窪み、62a、62b…かしめ部、64a、64b…係合用窪み、80…溝部、82…レール部、100…インクカートリッジ、111…インク収容部、120…カートリッジ本体、130…フィルム、140…蓋、150…インク供給制御手段、160…インク供給部、170…記憶手段、250…大気弁部、270…大気側収容室、272…壁、290…供給側収容室、292…第1インク収容部、294…第2インク収容部
Claims (2)
- 開放された開放部を一側面に有する容器本体と、前記容器本体の前記一側面に取り付けられ前記開放部を覆う蓋と、前記容器本体又は前記蓋の一方に形成された貫通部と、前記容器本体又は前記蓋の他方に形成され、前記貫通部に挿入され、その先端部がかしめられたかしめ部を有し、
前記一側面に隣接する複数の前記他の側面において、前記容器本体又は蓋には、前記他の側面に沿って延長された延長部および前記貫通部を有する係合部、または、前記かしめ部のいずれか一方がそれぞれ設けられており、前記複数の他の側面のうち、1つの側面における前記係合部の前記貫通部は、前記かしめ部が挿入される貫通孔であり、他の側面における前記係合部の前記貫通部は、前記かしめ部が挿入される切り欠きにより形成されている液体カートリッジの製造方法であって、
前記かしめ部を前記貫通部にはめ合わせることにより、前記蓋を前記容器本体の前記一側面に対して位置決めする位置決め段階と、
前記かしめ部の前記先端部を熱により変形させてかしめるかしめ段階と
を備え、
前記位置決め段階が、
前記複数の側面のうちの前記1つの側面において、前記貫通孔を有する前記係合部を前記貫通孔に対応する前記かしめ部にはめ合わせる段階と、
前記貫通孔と前記かしめ部とのはめ合わせ部を回転中心として、前記蓋を前記容器本体に向けて回動させることにより、前記複数の側面のうちの前記他の側面において、前記切り欠きを有する前記係合部に、当該切り欠きに対応する前記かしめ部をはめ合わせる段階と、
を有する液体カートリッジの製造方法。 - 前記一側面に対して垂直な方向に延び、前記容器本体または前記蓋の一方に形成された突起と、
前記突起が挿入され、前記容器本体または前記蓋の他方に形成されたかしめ穴と
をさらに備える液体カートリッジの製造方法であって、
前記位置決め段階がさらに、
前記貫通孔と前記かしめ部とのはめ合わせ部を回転中心として、前記蓋を前記容器本体に向けて回動させることにより、前記一側面に対して垂直方向に延びる前記突起と、前記一側面に対して垂直方向に貫通した前記かしめ穴とをはめあわせる段階
を有する請求項1に記載の液体カートリッジの製造方法。
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