JP2007190927A - 液体収容体 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数と組み立て工数を低減しながらも、気密性を保つことのできる液体収容体を提供する。
【解決手段】第2封止フィルムF2をインクパックのインク導出部材32bの先端部R1とインクケース31に備えられた環状突起部R2に対して熱溶着する。これにより、インク導出部材32bとインクケース31の間に生じた隙間Dをインクケース31の外側から塞ぐことができる。従って、インクケース31内の空間Sの気密性が保たれ、空間Sの圧力を上昇させ、インクパックを押し潰すような力を発生させることが可能となっている。また、供給口部材33を内側に配置するインク導出部材32bの先端部R1に接着された第2封止フィルムF2は、環状突起部R2に対する接着箇所より外側部分において、独立突起部に接着されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体収容体に関する。
従来、液体噴射ヘッドのノズルから液滴を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタがある。このインクジェット式プリンタには、インクカートリッジをキャリッジ以外の場所に搭載するオフキャリッジタイプのインク供給システムを備えるものがある。このオフキャリッジタイプのインク供給システムを備える場合としては、大判印刷のために大容量のインクカートリッジを備える場合、及び、インクカートリッジを搭載しないことによりキャリッジを小型化し、インクジェット式プリンタを小型化、薄型化する場合等がある。
このオフキャリッジタイプのインク供給システムでは、例えば、インクカートリッジを本体側に配設する。そして、インクカートリッジから、インク供給チューブを介して、キャリッジに搭載されたサブタンク等へインクを供給する。一方、プリンタの印刷の高速化、高精細化によるインクの流量の増加のため、インク供給チューブ内のインクの動圧が高まり、サブタンクへのインクの供給量が不足する問題があった。
この問題に対し、インクカートリッジのケース内に袋状のインクパックを収容し、ケースとインクパックとの間に空気を導入することにより、インクパックを加圧して強制的にインクを導出するインクカートリッジがあった(例えば、特許文献1)。
特開2001−212973号公報
ところが、ケース内に袋状のインクパックを収容するインクカートリッジでは、ケースとインクパックとの間の空気圧を高める必要がある。このため、インクパックを取り付けるためのケースの開口部を、気密状態にシールする必要がある。つまり、図6に示すように、このインクカートリッジ151では、ケース152に形成された開口部153から、インクパック154の開口部を封止した栓体155を外部に突出させている。この状態で、開口部153にOリング156を充てると共に、ケース152の外側から係合部材157を押し込むことで、栓体155を開口部153に気密状態に取り付けている。
従って、ケース内に袋状のインクパック等を収容するインクカートリッジでは、シール性を向上させるためのシール部材が必要になる他、シール部材の構造が複雑になりコストが増大する。又は、装置の組み立てる際の工数が増大する場合があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、部品点数と組み立て工数を低減しながらも、気密性を保つことのできる液体収容体を提供することにある。
本発明の液体収容体は、外部に液体を導出する導出部材を備えた可撓性部を有した液体収容袋と、前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともにその液体収容袋の導出部材の先端部を外側に露出させる開口部を備えたケースとを備えた液体収容体において、前記ケースの開口部と前記導出部材の間の隙間を、前記ケースの外側からシール部材で封止した。
この発明によれば、前記液体収容袋に備えられた導出部材と、前記導出部材が挿入される前記ケースの開口部との間に生じた隙間をケースの外側から塞ぐことができる。従って、液体収容体の気密性が保たれ、空間における圧力を上昇させ、液体収容袋を押し潰すような力を発生させることが可能となっている。また、前記液体収容袋に備えられた導出部材と、前記導出部材が挿入される前記ケースの開口部との間に生じた隙間を塞ぐ部材をケースの内側に挿入する必要がない。そのため、部品組み立て工数の低減を図ることができるとともに、部品点数の低減を図ることができる。
この液体収容体において、前記シール部材は、少なくとも前記隙間を封止可能な形状及び大きさである。
この発明によれば、前記シール部材は少なくとも前記隙間を覆う形状及び大きさであればよく、前記隙間の大きさや形状に特化した部品が不要である。従って、部品の費用の低減が可能である。
この液体収容体において、前記シール部材は、前記導出部材の先端部と、前記導出部材の先端部が露出する前記開口部の開口縁に沿って形成された環状突起部に接着される。
この発明によれば、前記シール部材をより接着しやすくなる。
この液体収容体において、前記ケースには前記環状突起部を囲むように第2の突起部が形成され、その第2の突起部は、導出部材の先端部と前記環状突起部とともに前記シール部材にて接着される。
この発明によれば、第2の突起部に対してもシール部材を接着させたので、シール部材は環状突起部から剥がれ難くなる。
この液体収容体において、前記シール部材、前記導出部材及び前記ケースは共に同じ素材であり、前記シール部材は、熱溶着により接着される。
この発明によれば、前記シール部材は、ケースに液体収容袋を収納後に前記シール部材を液体収容体の外側から熱溶着するだけで、前記液体収容袋に備えられた導出部材と、前記導出部材が挿入される前記ケースの開口部との間の隙間を封止することができる。従って、部品組み立て工数の低減が可能である。
この液体収容体において、前記ケースの開口部と前記導出部材の間の隙間を、前記ケースの外表面と前記導出部材の端部が略同一面となるようにシール部材で封止した。この発明によれば、熱溶着によるフィルムの接合が容易にかつ溶着不良等がなく確実に行える。
この液体収容体において、前記導出部材の先端には液体導出用の開口が形成されており、前記導出部材の開口と前記隙間とを、前記ケースの外表面に接合された共通のシール部材により封止した。この発明によれば、同一工程で液体導出口の開口の封止と、ケースの開口部と前記導出部材の間の隙間の封止が行える。さらに、部品点数を少なくすることができる。
本発明は、液体噴射ヘッドと液体供給針とを備えた液体噴射装置に装着されるべき液体収容体であって、前記液体噴射装置に液体を導出するための導出部材を備えるとともに、可撓性部を有する液体収容袋と、前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともに前記液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、前記液体収容体が前記液体噴射装置に装着される際に、前記液体供給針が貫通するように前記導出部材の内側に設けられた供給口部材と、前記導出部材の先端部と、前記ケースの開口部の開口縁とを覆うシール部材と、を有することを特徴とする。
本発明の液体収容体は、外部に液体を導出する導出部材を備え、可撓性部を有した液体収容袋と、前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともにその液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、前記ケースの前記開口部の開口縁に形成された第1の突起部と、前記第1の突起部の外側に形成された第2の突起部と、前記開口部、前記第1の突起部及び前記第2の突起部を覆うシール部材と、を有することを特徴とする。
本発明の液体収容体は、外部に液体を導出する導出部材を備え、可撓性部を有した液体収容袋と、前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともにその液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、前記ケースの開口部、前記開口部の開口縁及び前記導出部材の先端部を覆うシール部材と、を有し、前記開口部の開口縁と前記導出部材の先端部とが同一面上に位置するように設けられたことを特徴とする。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、フレーム12によって覆われている。そして、フレーム12内に、図2に示すように、ガイド軸14、キャリッジ15、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20、バルブユニット21、液体収容体としてのインクカートリッジ23(図1参照)、加圧ポンプ25(図1参照)を備える。
図1に示すように、フレーム12は、略直方体形状の箱体であり、その前面には、カートリッジホルダ12aが形成されている。
図2に示すように、ガイド軸14は棒状に形成され、フレーム12内に架設されている。なお、本実施形態においては、ガイド軸14の架設されている方向を主走査方向というものとする。キャリッジ15は、前記ガイド軸14に対して相対移動可能に貫挿されており、主走査方向に往復移動可能となっている。そして、キャリッジ15は、タイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジモータ(図示しない)に接続されている。キャリッジモータはフレーム12に支持されており、キャリッジモータが駆動されることにより、タイミングベルトを介してキャリッジ15が駆動され、キャリッジ15がガイド軸14に沿って、すなわち、主走査方向に往復移動される。
キャリッジ15の下面に設けられた記録ヘッド20は、液体としてのインクを噴射させるための複数のノズル(図示しない)を備えており、記録紙等の印刷媒体にインク滴を吐出すことにより画像や文字等の印刷データの記録を行う。バルブユニット21は、キャリッジ15上に搭載されており、一時貯留したインクを、圧力を調整した状態で前記記録ヘッド20へと供給するようになっている。
なお、本実施形態においては、バルブユニット21は、1つあたり2種類のインクを、圧力を調整した状態で個別に記録ヘッド20へと供給できるようになっている。そして、本実施形態においては、バルブユニット21は、計3つ設けられており、6つのインクの色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)に対応している。
なお、記録ヘッド20の下方には、プラテン(図示しない)が設けられており、このプラテンは、紙送り手段(図示しない)によって、主走査方向と直交する副走査方向に紙送りされるターゲットとしての記録媒体Pを支持するためのものとなっている。
図1に示すように、インクカートリッジ23は、前記カートリッジホルダ12aに対して着脱可能に収容されており、前記インクの色に対応して6個具備されている。このインクカートリッジ23の構造について、図3〜図5に従って説明する。
図3に示すように、インクカートリッジ23は、本体ケース31a及び上ケース31bと液体収容袋としてのインクパック32とを備えている。そして、図4に示すように、本体ケース31aと上ケース31bとでケースとしてのインクケース31を構成し、そのケース内にインクパック32を収納する。なお、図3には、6個のインクカートリッジ23のうちの1つのみを図示しており、残りの5つのインクカートリッジ23については、同じ構造を有するためその図示を省略する。
図3に示すように、インクパック32は、可撓性部であるインク袋32aと、液体導出部材としてのインク導出部材32bと供給口部材33とを備える。インク袋32aは可撓性とガスバリア製を有する素材で形成されており、例えば、外側をナイロンフィルム、内側をポリプロピレンフィルムにより挟み込んだ構成のアルミニウムラミネートフィルムを2枚重ね合わせて、その周囲を熱溶着等の方法により接合することで形成される。
インク導出部材32bは、例えばポリプロピレンにより形成されており、熱溶着等の方法によってインク袋32aに取り付けられている。詳しくは、前記インク袋32aを形成する際に、重ね合わせた2枚のアルミラミネートフィルムの3辺を熱溶着にて接合した後、残りの1辺を、その中央部にインク導出部材32bを配置した状態で熱溶着することでインクパック32が形成されている。インク袋32a内のインクは、脱気された状態で収容されている。インク導出部材32bは、略円筒形状をなし、その内部はインク導出口32cを形成している。このインク導出口32cを介して、インク袋32a内に収容されたインクが取り出される。また、インク導出口32cには、インク供給時にのみ開弁される弁機構が設けられており、インク袋32a内のインクが漏出しないようになっている。インク導出口32cの弁機構は、より詳細には、インク導出部材32bのインク導出口32c内であって、供給口部材33よりも内側には、ばね座34とコイルばね35とが備えられている。コイルばね35は、ばね座34を供給口部材33側へ付勢しており、これによりばね座34は供給口部材33の供給口33aを閉塞している。カートリッジホルダ12aにインクカートリッジ23が配設されると、液体噴射装置に形成されたインク供給針が、供給口部材33及びインク導出部材32b内を貫通し、コイルばね35の弾性力に抗してばね座34をインク袋32a側に押圧する。ばね座34が押圧されて、供給口部材33から離間すると、供給口部材33とばね座34との間の隙間からインク袋32aのインクが外部へ流出する。
従って、液体噴射装置に装着されない状態においてはばね座34が供給口33aを封止し、液体噴射装置に装着された場合に液体噴射装置に形成されたインク供給針によりばね座34を押し上げてインクを供給可能な状態となるように構成されている。この場合、インクパック32にインクを注入した後にインクケース31にインクパック32を装着する場合のインクパックの取り扱いが容易である。
インク導出部材32bのインク導出口32cの内部に配置された、供給口部材33は、エラストマー等の弾性材料から形成されている。供給口部材33は、略円筒形状で上下が開口しており、図5に示すように、その外周面がインク導出部材32bのインク導出口32cの内壁面と弾接して固定されている。供給口部材33の内部は漏斗状の供給口33aを形成しており、液体噴射装置に形成された液体供給針の外周に弾接する。そして、供給口33aに挿入された液体供給針の液体導入口がインク導出部材32bの流路32d内に位置することにより、インク袋32a内に収容されたインクが液体噴射装置に供給される。なお、供給口部材33の開口端はインク導出部材32b(インク導出口32c)の先端部R1より内側に没入されている。
本体ケース31aは、外ケース31cと内ケース31dからなり、それぞれ例えばポリプロピレンにより形成されている。外ケース31cは、略直方形状で、上側が開口した箱体となっている。内ケース31dは、外ケース31cより1回り小さく、インクパック32と似た形状になっており、インクケース31の動きに応じてインクパック32が動くのを規制している。上ケース31bは、本体ケース31aの上面に被せられる略四角形の板状体からなり、例えばポリプロピレンにより形成されている。上ケース31bは、所定の箇所に係止片K1が設けられていて、本体ケース31aの上面に被せられる時、外ケース31cと内ケース31dとの間に形成された係合部材K2と係合するようになっている。
本体ケース31aの前面31eの中央には、正方形状の供給口取付け部31fが形成されている。供給口取付け部31fには、前記内ケース31dと連通する開口部31gが設けられている。そして、その開口部31gの開口縁には同開口縁に沿ってインクケース31の外側方向に向かって環状突起部R2が突出形成されている。また、供給口取付け部31fの四隅には、インクケース31の外側方向に向かって第2の突起部としての円柱状の独立突起部R3が、前記環状突起部R2と同じ突出量で突出形成されている。
前記供給口取付け部31fの一側には、空気導入口Hが形成されている。空気導入口Hは、本体ケース31aの外部と内ケース31d内とを連通している。
インクパック32は前記インクケース31内に収納するとき、インクパック32のインク導出部材32bを、前記開口部31gの内側から外側に露出させるように、内ケース31dに収容する。このとき、図5に示すように、開口部31gから露出するインク導出部材32bは、先端部R1が前記環状突起部R2と同じ突出位置になるように、収納される。
内ケース31d内にインクパック32が収納されると、その内ケース31dにポリプロピレンよりなる第1封止フィルムF1(図3参照)が熱溶着されるようになっている。又、インクケース31の供給口取付け部31fに、シール部材としてのポリプロピレンよりなる第2封止フィルムF2が熱溶着されるようになっている。詳述すると、第2封止フィルムF2は、供給口取付け部31fから外に向かって突出している開口部31gの開口縁に形成した環状突起部R2とインク導出部材32bの先端部R1に対して熱溶着されるとともに、各独立突起部R3に対し熱溶着される。
従って、第2封止フィルムF2が環状突起部R2とインク導出部材32bの先端部R1に対して熱溶着されると、同第2封止フィルムF2にて開口部31gとインク導出部材32bとの間の隙間Dが封止される。その結果、インクパック32を収納する内ケース31dと封止フィルムとで形成される空間Sは、前記空気導入口Hを除いて密閉された状態となる。従って、空気導入口Hから内ケース31d内に前記フレーム12に支持された加圧ポンプ25(図1参照)から供給される空気は、内ケース31dが気密に保持されていることから、空間Sに収納されたインクパック32を加圧することになる。
また、第2封止フィルムF2がインク導出部材32bの先端部R1に対して熱溶着されるため、インク導出部材32bのインク導出口32cも密封され、インクパック内部が外部から遮断される。そして、第2封止フィルムF2は、環状突起部R2と熱溶着されることによりインク導出部材32bのインク導出口32cが封止されるので、外部から突起物を挿入されてばね座34を開放され、インクパック内に気泡を取り込むような問題もない。さらに、第2封止フィルムF2は環状突起部R2を囲む四方の独立突起部R3と熱溶着されているため、第2封止フィルムF2が何らかの力が働いて環状突起部R2から剥がれるのを防止している。
更に、本体ケース31aには、インク導出部材固定リブ31jがインク導出部材32bを挟むように2つ形成されており、インク導出部材固定リブ31jの端部31j1がインク導出部材32bの外周に円盤状に形成された環状突起部32b1に当接して本体ケース31aに固定されている。これにより、熱溶着時においてインク導出部材32bが本体ケース31a内部に移動することを規制している。
なお、回転防止部材31kは、インク導出部材32bの環状突起部32b1に形成された凹部(図示せず)と契合する突起であり、インクパックの回転方向の動きを規制してインクパックを所定の位置に位置決めしている。
次に、以上のように構成されたプリンタ11について、インクの供給及び印刷をするときの作用について説明する。
図1に示すように、カートリッジホルダ12aに対して、各色毎のインクカートリッジ23を副走査方向の奥側に向かってスライドさせることによって、各色のインクカートリッジ23は、カートリッジホルダ12aにセットされる。インクカートリッジ23がセットされるとき、カートリッジホルダ12aに設けたインク供給針が第2封止フィルムF2を突き破ってインク導出部材32bと接続される。インク供給針は、インク供給チューブ36を介してバルブユニット21に接続される。従って、インクパック32のインクは、バルブユニット21に供給され、圧力を調整した状態で記録ヘッド20に供給される。
これと同時に、カートリッジホルダ12aに設けた空気導入部材がインクカートリッジ23(本体ケース31a)の空気導入口Hと接続される。空気導入部材は空気導入チューブを介して加圧ポンプ25に接続される。従って、加圧ポンプ25によって、インクパック32を収納する空間Sに加圧空気を導入することができる。このとき、内ケース31dの開口部は第1封止フィルムF1で密閉され、開口部31gとインク導出部材32bの間の隙間Dは第2封止フィルムF2で密閉されている。従って、空気導入口Hから内ケース31d内に供給される空気は外に漏れることがない。その結果、インクパック32を精度よく加圧制御することができる。
これにより、各インクカートリッジ23のインクパック32は、加圧ポンプ25から供給される加圧空気によって加圧されると、インクパック32内のインクが、前記バルブユニット21に対して供給される。そして、バルブユニット21において一時貯留されたインクは、圧力が調整された状態で、記録ヘッド20へと供給される。
そして、画像データに基づいて、紙送り手段によって記録媒体Pを副走査方向に移動させながら、キャリッジ15を主走査方向に移動させ、記録ヘッド20からインクを噴射させることにより、記録媒体P上に印刷を行うことが可能となる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第2封止フィルムF2を、開口部31gの開口縁に形成した環状突起部R2とインク導出部材32bの先端部R1に対して熱溶着するとともに、各独立突起部R3に対し熱溶着したので、同第2封止フィルムF2にて開口部31gとインク導出部材32bとの間の隙間Dを簡単に密閉させることができる。従って、インクパック32を収納する内ケース31dと封止フィルムとで形成される空間Sは、空気導入口Hを空気導入チューブと接続したとき、確実に気密状態に保持される。その結果、気密性が保たれることによって、空間S内の圧力を上昇させ、インクパック32を押し潰すような力を発生させることが可能となっている。
(2)上記実施形態では、開口部31gとインク導出部材32bとの間の隙間Dを第2封止フィルムF2で密閉するようにしたので、従来のように隙間Dを塞ぐための特別な部材をインクケース31の内側から組み付ける必要がない。そのため、部品組み立て工数の低減を図ることができる。
(3)上記実施形態では、第2封止フィルムF2は、同時にインク導出部材32bのインク導出口32cを密閉するので、インクパック32内のインクは気密保持されることから、未使用のインクカートリッジ23を長期間保管することができる。
(4)上記実施形態では、環状突起部R2を囲む四方の独立突起部R3を形成し、その独立突起部R3に対して第2封止フィルムF2を熱溶着させた。従って、第2封止フィルムF2に何らかの力が働いても、独立突起部R3に第2封止フィルムF2が溶着されているため環状突起部R2から第2封止フィルムF2が剥がれ難くすることができる。
(5)上記実施形態では、第2封止フィルムF2は少なくとも開口部31gとインク導出部材32bの間の隙間Dを封止する大きさ及び形状であればよく、隙間Dに特化した部品が必要ない。そのため、部品のコストの低減を図ることができる。
(6)上記実施形態では、本体ケース31aの開口部31gとインク導出部材32bの間の隙間を、本体ケース31aの外表面とインク導出部材32bの端部が略同一面となるように第2封止フィルムF2で封止した。そのため、熱溶着による接合を容易にかつ確実に行うことができる。
(7)上記実施形態では、インク導出部材32bのインク導出口32cと、本体ケース31aの開口部31gとインク導出部材32bの間の隙間とを、第2封止フィルムF2により封止した。そのため、熱溶着による接合が容易にかつ確実に行える。また、同一工程でインク導出部材32bのインク導出口32cの封止と、本体ケース31aの開口部31gとインク導出部材32bとの間の隙間の封止が行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、カートリッジホルダ12aに設けたインク供給針が第2封止フィルムF2を突き破ってインク導出部材32bと接続される際に、第2封止フィルムF2が容易に突き破れるように、第2封止フィルムF2に十字型やX字型等に切れ目を入れたり、孔を開けたりしてもよい。
○上記実施形態では、インクケース31の前面31eには1つの環状突起部R2を備えたが、2つ以上の環状突起を備えてもよい。これにより、第2封止フィルムF2をより強く熱溶着することができる。
○上記実施形態では、インクケース31と供給口部材33と第2封止フィルムF2はそれぞれポリプロピレンにしたが、それぞれ熱溶着できる素材であればよい。例えば、ポリエチレンであってもよい。
○上記実施形態では、第2封止フィルムF2は正方形状で供給口取付け部31fと同じ大きさとしたが、少なくとも隙間Dを塞ぐことのできる形状、大きさであればよい。例えば、直径が供給口取付け部31fの一辺と同じ大きさの円形状、隙間Dを覆う環状であってもよい。
○上記実施形態では、第2封止フィルムF2はフィルムとしたが、例えば、粘着テープ等であってもよい。
○上記実施形態では、インクカートリッジ23は、6個設けられるようにしたが、プリンタ11に搭載されるインクカートリッジの数は何個でもよい。
○上記実施形態では、インク導出部材32bに配置された供給口部材33は開口されている。これを、供給口33aの開口の一方を供給口33aと同素材で封止し、液体噴射装置に装着された場合に、液体噴射装置に形成されたインク供給針が、封止された供給口33aの中央に形成された凹部を貫通することによりインクを供給可能な状態とするインクカートリッジであっても良い。この場合、インクパック32にインクを注入した後にインクケース31にインクパック32を装着する場合のインクパックの取り扱いが容易であり、また、第2封止フィルムF2により封止されるので、外部から突起物を挿入されて供給口33aが開放され、インクパック内に気泡を取り込むような問題もない。
○上記各実施形態では、液体噴射装置として、インクを噴射するプリンタ(ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本実施形態におけるプリンタの斜視図。 同じく、プリンタの分解斜視図。 同じく、インクカートリッジの分解斜視図。 同じく、インクカートリッジの断面図。 同じく、インクカートリッジの要部断面図。 従来におけるインクカートリッジの断面図。
符号の説明
D…隙間、F2…第2封止フィルム、P…記録媒体、R1…先端部、R2…第1の突起部としての環状突起部、R3…第2の突起部としての独立突起部、S…空間、11…プリンタ、15…キャリッジ、20…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、23…インクカートリッジ、25…加圧ポンプ、31…インクケース、31a…本体ケース、31e…前面、31f…供給口取付け部、31g…開口部、32…インクパック、32a…インク袋、32b…インク導出部材、32c…インク導出口、33…供給口部材、33a…供給口。

Claims (3)

  1. 液体噴射ヘッドと液体供給針とを備えた液体噴射装置に装着されるべき液体収容体であって、
    前記液体噴射装置に液体を導出するための導出部材を備えるとともに、可撓性部を有する液体収容袋と、
    前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともに前記液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、
    前記液体収容体が前記液体噴射装置に装着される際に、前記液体供給針が貫通するように前記導出部材の内側に設けられた供給口部材と、
    前記導出部材の先端部と、前記ケースの開口部の開口縁とを覆うシール部材と、を有することを特徴とする液体収容体。
  2. 外部に液体を導出する導出部材を備え、可撓性部を有した液体収容袋と、
    前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともにその液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、
    前記ケースの前記開口部の開口縁に形成された第1の突起部と、
    前記第1の突起部の外側に形成された第2の突起部と、
    前記開口部、前記第1の突起部及び前記第2の突起部を覆うシール部材と、を有することを特徴とする液体収容体。
  3. 外部に液体を導出する導出部材を備え、可撓性部を有した液体収容袋と、
    前記液体収容袋を収容し、その液体収容袋を加圧する空間を備えるとともにその液体収容袋の導出部材の先端部が取り付けられる開口部を有するケースと、
    前記ケースの開口部、前記開口部の開口縁及び前記導出部材の先端部を覆うシール部材と、を有し、
    前記開口部の開口縁と前記導出部材の先端部とが同一面上に位置するように設けられたことを特徴とする液体収容体。
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