JP2015080875A - 液体収容容器、キャップ - Google Patents

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忠弘 水谷
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淳 小林
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Izumi Nozawa
泉 野澤
中村 浩之
Hiroyuki Nakamura
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Abstract

【課題】液体収容容器において、液体が外部に漏れ出る可能性を低減する。
【解決手段】液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な供給部65と、供給部65を閉塞可能なキャップ64と、を備え、供給部65は、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能なフィルター135と、前記液体供給部の内部に形成された開口263から供給部65の外側に通じる連通孔91と、を備え、供給部65をキャップ64で閉塞したときに、キャップ64は、フィルター135との間に空間261を保った状態で開口263を空間261から隔離可能であり、キャップ64には、空間261から開口263につながって連通孔91に通じる流路241が設けられている、液体収容容器。
【選択図】図20

Description

本発明は、液体収容容器、キャップ等に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、噴射ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリンターにインクを供給する技術として、液体収容容器の一例であるインクカートリッジを利用する技術が知られている。インクカートリッジは、インクを収容可能な液体収容部と、液体収容部のインクをインクジェットプリンターに供給可能な液体供給部と、を備える。液体供給部は、一端部が液体収容部と連通し、他端部が開口である液体供給口を形成している(例えば、特許文献1、2参照)。
米国特許第7735983号明細書 米国特許第7938523号明細書
上記特許文献に記載のインクカートリッジでは、例えば運搬時に衝撃を受けて液体収容部内のインクが使用前にインクカートリッジ外部に漏れ出す場合がある。インクカートリッジ外部にインクが漏れ出すと様々な不具合が生じる。例えば、利用者が使用できるインク量が少なくなってしまう虞がある。また、利用者やインクジェットプリンターや印刷媒体等にインクが付着する虞がある。
また、インクジェットプリンターに装着される前のインクカートリッジは、液体供給口からインクが漏れ出すことを防止するために液体供給口にキャップが取り付けられている場合がある。インクカートリッジにキャップが取り付けられる場合、種々の不具合が発生する場合があった。例えば、キャップにインクが付着し、利用者がキャップをインクカートリッジから取り外すとき等に、利用者にキャップのインクが付着する虞がある。また、例えば、キャップがインクカートリッジに正しく取り付けられていないこと等が原因で、液体供給口から外部にインクが漏れ出す虞がある。
上記のように、インクカートリッジやキャップにおける上記の要望は、インクを収容するカートリッジや、インクを収容するカートリッジに取り付けられるキャップに限らず、他の印刷材や、液体以外の印刷材を収容するカートリッジ及び当該カートリッジに取り付けられるキャップにも共通して存在する。また、このようなカートリッジ又はキャップにおいては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給口が一端に形成された液体供給部と、前記液体供給口を閉塞可能なキャップと、大気連通口と、を備え、前記液体供給部を形成する周囲壁の内側には、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、前記大気連通口と連通する開口と、が設けられており、前記キャップには、前記キャップと前記液体流出部とにより形成される空間と連通する第1開口と、前記開口と連通する第2開口と、前記第1開口と前記第2開口とを連通させるキャップ連通路と、が設けられている、液体収容容器。
この適用例の液体収容容器では、大気連通口と連通する開口に第2開口が連通するので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達する可能性を低減できる。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。また、この液体収容容器では、キャップにキャップ連通路が設けられているので、液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例2]液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給部と、前記液体供給部を閉塞可能なキャップと、を備え、前記液体供給部は、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、前記液体供給部の内部に形成された開口から前記液体供給部の外側に通じる連通路と、を備え、前記液体供給部を前記キャップで閉塞したときに、前記キャップは、前記液体流出部との間に空間を保った状態で前記開口を前記空間から隔離可能であり、前記キャップには、前記空間から前記開口につながって前記連通路に通じるキャップ連通路が設けられている、液体収容容器。
この適用例の液体収容容器では、液体供給部における連通路の開口を、キャップによって空間から隔離することができるので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達する可能性を低減できる。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。また、この液体収容容器では、キャップにキャップ連通路が設けられているので、液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例3]上記の液体収容容器であって、前記キャップ連通路の前記空間側の開口である第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムによって覆われている、液体収容容器。
この適用例では、キャップ連通路の第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムで覆われているので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が第1開口からキャップ連通路内に流入することを抑えやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。また、フィルムが通気性を有するので、液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例4]上記の液体収容容器であって、前記フィルムと前記液体流出部との間に隙間が形成されている、液体収容容器。
この適用例では、フィルムと液体流出部との間に隙間が形成されているので、空間とキャップ連通路内との間の通気性を確保しやすい。
[適用例5]上記の液体収容容器であって、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側に形成された溝と、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側から前記溝を塞ぐ閉塞部材と、を有し、前記キャップ連通路の少なくとも一部が、前記溝を前記閉塞部材で塞ぐことによって形成されている、液体収容容器。
この適用例では、キャップに形成された溝を閉塞部材で塞ぐことによってキャップ連通路の少なくとも一部を構成することができる。キャップの液体流出部側とは反対側に溝が形成されるので、溝の経路を長くしやすい。これにより、キャップ連通路の経路を長くしやすいので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達することを抑えやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。
[適用例6]上記の液体収容容器であって、前記第1開口は、前記液体流出部からずれた位置に設けられている、液体収容容器。
この適用例では、第1開口が液体流出部からずれた位置に設けられているので、液体流出部から液体が流出した場合でも、液体が第1開口にすぐに到達してしまうことを避けやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。
[適用例7]液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給口が一端に形成された液体供給部と、大気連通口と、を備える液体収容容器に適用可能なキャップであって、前記液体供給部を形成する周囲壁の内側には、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、前記大気連通口と連通する開口と、が設けられており、前記キャップには、前記キャップと前記液体流出部とにより形成される空間と連通する第1開口と、前記開口と連通する第2開口と、前記第1開口と前記第2開口とを連通させるキャップ連通路と、が設けられている、キャップ。
この適用例のキャップでは、液体収容容器の大気連通口と連通する開口に第2開口が連通するので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達する可能性を低減できる。これにより、液体収容容器において、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。また、このキャップでは、キャップ連通路が設けられているので、液体収容容器において液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例8]液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給部と、を備える液体収容容器の前記液体供給部を閉塞可能なキャップであって、前記液体供給部は、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、前記液体供給部の内部に形成された開口から前記液体供給部の外側に通じる連通路と、を備え、前記液体供給部を前記キャップで閉塞したときに、前記キャップは、前記液体流出部との間に空間を保った状態で前記開口を前記空間から隔離可能であり、前記キャップには、前記空間から前記開口につながって前記連通路に通じるキャップ連通路が設けられている、キャップ。
この適用例のキャップでは、液体収容容器の液体供給部における連通路の開口を空間から隔離することができるので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達する可能性を低減できる。これにより、液体収容容器において、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。また、このキャップでは、キャップ連通路が設けられているので、液体収容容器において液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例9]上記のキャップであって、前記キャップ連通路の前記空間側の開口である第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムによって覆われている、キャップ。
この適用例では、キャップ連通路の第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムで覆われているので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が第1開口からキャップ連通路内に流入することを抑えやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。また、フィルムが通気性を有するので、液体供給部の内部と液体供給部の外部との間の連通状態を確保することができる。
[適用例10]上記のキャップであって、前記フィルムと前記液体流出部との間に隙間が形成されている、キャップ。
この適用例では、フィルムと液体流出部との間に隙間が形成されているので、空間とキャップ連通路内との間の通気性を確保しやすい。
[適用例11]上記のキャップであって、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側に形成された溝と、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側から前記溝を塞ぐ閉塞部材と、を有し、前記キャップ連通路の少なくとも一部が、前記溝を前記閉塞部材で塞ぐことによって形成されている、キャップ。
この適用例では、キャップに形成された溝を閉塞部材で塞ぐことによってキャップ連通路の少なくとも一部を構成することができる。キャップの液体流出部側とは反対側に溝が形成されるので、溝の経路を長くしやすい。これにより、キャップ連通路の経路を長くしやすいので、液体流出部から液体が流出した場合でも液体が開口に到達することを抑えやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。
[適用例12]上記のキャップであって、前記第1開口は、前記液体流出部からずれた位置に設けられている、キャップ。
この適用例では、第1開口が液体流出部からずれた位置に設けられているので、液体流出部から液体が流出した場合でも、液体が第1開口にすぐに到達してしまうことを避けやすい。これにより、開口を介して外部に液体が漏れ出す可能性を一層低減できる。
本実施形態における液体噴射システムの構成を示す斜視図。 本実施形態におけるホルダーの構成を示す斜視図。 図2中のA−A線における断面図。 本実施形態におけるカートリッジを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 本実施形態における第1ケースを示す平面図。 本実施形態における第1ケースを示す斜視図。 本実施形態における第1ケースを示す斜視図。 本実施形態における第1ケース内の構成を説明する図。 本実施形態におけるカートリッジをホルダーに装着した状態を示す図。 本実施形態におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 本実施形態におけるキャップの構成を示す分解斜視図。 本実施形態におけるキャップの構成を示す分解斜視図。 本実施形態におけるキャップの構成を示す分解斜視図。 本実施形態におけるキャップを示す断面図。 本実施形態におけるカートリッジを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジとキャップとを示す部分断面図。 図19中のB部の拡大図。 本実施形態におけるカートリッジの包装方法を説明する図。 本実施形態における第1凹部と通気フィルムとによって囲まれた空間の容積を拡張する方法を説明する図。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター5と、液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。カートリッジ7は、液体の一例であるインクを収容可能である。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平な平面(XY平面)にプリンター5を配置した状態が、プリンター5の使用状態である。Z軸方向は、水平な平面に直交する方向である。プリンター5の使用状態において、Z軸方向が鉛直方向となる。そして、プリンター5の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方の向きである。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の向きを示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の向きを示している。
プリンター5は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、を有している。副走査送り機構は、搬送モーター9からの動力によって搬送ローラー11を回転駆動することによって、印刷媒体の一例である印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター13の動力を用いて、駆動ベルト15に接続されたキャリッジ17を主走査方向に往復動させる。プリンター5の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ17に備えられた印刷ヘッド19を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。プリンター5は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部21を備えている。印刷ヘッド19は、フレキシブルケーブル23を介して制御部21に接続されている。
キャリッジ17は、ホルダー25と、印刷ヘッド19とを備えている。ホルダー25は、複数のカートリッジ7を装着可能に構成されており、印刷ヘッド19の上側に配置されている。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、及びライトシアンの6種類のカートリッジ7が、ホルダー25に1つずつ装着される。6つのカートリッジ7は、それぞれ、ホルダー25に対して着脱可能に構成されている。なお、カートリッジ7の種類は、上記の6種類に限定されず、他の任意の種類も採用され得る。また、ホルダー25に装着可能なカートリッジ7の個数は、6つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。印刷ヘッド19は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射部として機能する。
ホルダー25は、図2に示すように、凹部31を有している。カートリッジ7は、ホルダー25の凹部31内に装着される。本実施形態では、凹部31内に6つのカートリッジ7が収容され得る。本実施形態では、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7は、相互に隙間をあけた状態で凹部31内に収容される。凹部31内には、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応する装着位置が規定されている。6つの装着位置は、凹部31内において、Y軸方向に並んでいる。つまり、6つのカートリッジ7は、Y軸方向に並んだ状態で凹部31内に収容される。
凹部31内には、ホルダー25の底部25Aに、6つの導入部33が設けられている。6つの導入部33は、それぞれ、装着位置ごとに設けられている。つまり、6つの導入部33は、それぞれ、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応して設けられている。このため、6つの導入部33は、凹部31内において、Y軸方向に並んでいる。そして、ホルダー25に装着される6つのカートリッジ7は、凹部31内において、Y軸方向に沿って並ぶ。なお、図2では、ホルダー25に1つのカートリッジ7が装着された状態が示されている。
また、ホルダー25には、6つのレバー35と、6つの係合穴37と、が設けられている。本実施形態では、カートリッジ7の装着位置ごとに、1つのレバー35と、1つの係合穴37と、が設けられている。6つのレバー35は、Y軸方向に並んでいる。6つの係合穴37も、Y軸方向に並んでいる。
レバー35は、導入部33の−X軸方向側に設けられている。ホルダー25では、導入部33を挟んでレバー35の反対側(+X軸方向側)に、側壁41が設けられている。また、導入部33を挟んでY軸方向に対峙するそれぞれの位置に、側壁43と側壁45とが設けられている。側壁43は、底部25Aの+Y軸方向側に位置している。側壁45は、底部25Aの−Y軸方向側に位置している。また、Y軸方向にレバー35を挟んで側壁41に対峙する位置には、側壁47が設けられている。側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とは、それぞれ、底部25Aから+Z軸方向に突出している。底部25Aは、側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とによって囲まれている。これにより、凹部31が区画されている。
レバー35は、図2中のA−A線における断面図である図3に示すように、側壁47と側壁41との間に設けられている。なお、図3は、ホルダー25を、導入部33を貫通するXZ平面で切断したときの断面図に相当する。レバー35は、側壁47と導入部33との間に設けられている。レバー35は、ホルダー25に装着されるカートリッジ7を固定する。作業者は、レバー35によるカートリッジ7の固定を解除することによって、カートリッジ7をホルダー25から外すことができる。係合穴37は、側壁41に設けられている。係合穴37は、側壁41を貫通している。
導入部33は、レバー35と側壁41との間において、底部25Aに設けられている。導入部33は、流路51と、筒状部53と、フィルター55と、パッキン57と、を含む。流路51は、カートリッジ7から供給されたインクの通路であり、底部25Aを貫通する開口として設けられている。筒状部53は、底部25Aに設けられており、底部25Aから+Z軸方向に向かって凸となる向きに突出している。筒状部53は、凹部31の内側において、流路51を囲んでいる。フィルター55は、筒状部53に被せられており、流路51の凹部31の内側における開口を筒状部53側から覆っている。パッキン57は、底部25Aに設けられており、凹部31の内側において、筒状部53を囲んでいる。パッキン57は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
カートリッジ7は、図4に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。本実施形態では、カートリッジ7をプリンター5に装着する前の状態、すなわちカートリッジ7を使用する前の状態において、カートリッジ7にキャップ64が付属している。カートリッジ7を使用する前の状態において、キャップ64は、カートリッジ7の供給部65に被せられている。供給部65は、ホルダー25の導入部33に接続される部位であり、カートリッジ7内のインクを導入部33からプリンター5に供給可能に構成されている。
カートリッジ7が未使用の状態において、キャップ64は、図5に示すように、供給部65に被せられている。キャップ64によって、供給部65を塞ぐことができる。供給部65をキャップ64で塞ぐことによって、供給部65からインクが漏れたり、供給部65からインクの液体成分が蒸発したりすることを低く抑えることができる。なお、作業者は、カートリッジ7をプリンター5に装着するときに、キャップ64を供給部65から外してからカートリッジ7をプリンター5に装着する。つまり、カートリッジ7は、キャップ64が供給部65から外された状態で、プリンター5に装着される。
カートリッジ7の第1ケース62は、図6に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71から−Y軸方向側に向かって、すなわち第1壁71から第2ケース63側に向かって突出している。第2壁72と第3壁73とは、第1壁71をZ軸方向に挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74と第5壁75とは、第1壁71をX軸方向に挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74及び第5壁75は、それぞれ、第3壁73に交差している。また、第4壁74は、第3壁73側とは反対側において、第2壁72に交差している。
第6壁76は、Z軸方向における第5壁75の第2壁72側、すなわち第5壁75の第3壁73側とは反対側において、第5壁75に交差している。第7壁77は、第6壁76の第5壁75側とは反対側において、第6壁76に交差している。また、第7壁77は、第2壁72の第4壁74側とは反対側において、第2壁72に交差している。第6壁76は、第5壁75及び第2壁72のそれぞれに対して傾斜している。第6壁76は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。
上記の構成により、第1壁71は、第2壁72〜第7壁77によって囲まれている。第2壁72〜第7壁77は、第1壁71から−Y軸方向に向かって突出している。このため、第1ケース62は、第1壁71を底部として、第2壁72〜第7壁77によって凹状に構成されている。第1壁71〜第7壁77によって、凹部78が構成されている。凹部78は、+Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部78は、−Y軸方向に向かって、すなわち第2ケース63側に向かって開口している。凹部78は、後述するシート部材107によって塞がれる。そして、シート部材107によって塞がれた凹部78内にインクが収容される。このため、凹部78が、インクの収容部として機能する。なお、以下において、凹部78の内側の面は、内面79と表記されることがある。
第1ケース62には、図7に示すように、凹部78の輪郭に沿った接合部81が設けられている。接合部81は、第2壁72〜第7壁77に沿って設けられている。また、第1ケース62には、凹部78を第1凹部78Aと第2凹部78Bとに仕切る仕切壁83が設けられている。接合部81は、仕切壁83にも設けられている。なお、図6では、構成をわかりやすく示すため、接合部81にハッチングが施されている。凹部78のうち、第3壁73と、第5壁75と、第7壁77と、第2壁72の一部と、仕切壁83と、第4壁74の一部と、によって囲まれた領域が第1凹部78Aである。また、凹部78のうち、第2壁72の他部と、仕切壁83と、第4壁74の他部と、によって囲まれた領域、すなわち凹部78から第1凹部78Aを除いた領域が第2凹部78Bである。
また、第2壁72には、図6に示すように、凹部78の内側と第1ケース62の外側との間を貫通する供給孔85が設けられている。凹部78内に収容されたインクは、供給孔85からカートリッジ7の外に排出される。また、第2壁72の凹部78側とは反対側、すなわち第2壁72の外側には、図8(A)に示すように、供給孔85を囲む囲壁86が設けられている。囲壁86は、第2壁72から第3壁73側とは反対側(−Z軸方向側)に向かって突出している。囲壁86は、供給孔85を外側から囲んでいる。
第4壁74には、突起部87が設けられている。突起部87は、第4壁74から第5壁75側とは反対側(+X軸方向側)に向かって突出している。突起部87は、Z軸方向において、第2壁72と第3壁73との間に位置している。突起部87は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示す係合穴37に嵌合する。また、図8(B)に示すように、第5壁75には、突起部88が設けられている。突起部88は、第5壁75から第4壁74側とは反対側(−X軸方向側)に向かって突出している。突起部88は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示すレバー35によって係止される。これにより、カートリッジ7がホルダー25に固定され得る。第2壁72において、囲壁86によって囲まれた領域内で且つ供給孔85の外側の領域に、連通孔91が設けられている。連通孔91は、凹部78の内側と、後述する大気室115との間を貫通している。
また、カートリッジ7は、図6に示すように、弁ユニット101と、コイルばね103と、受圧板105と、シート部材107と、を有している。シート部材107は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)により形成され、可撓性を有する。シート部材107は、第2ケース63の第1ケース62側に設けられている。シート部材107は、第1ケース62の接合部81に接合されている。本実施形態では、シート部材107は、溶着によって接合部81に接合されている。これにより、第1ケース62の凹部78が、シート部材107によって塞がれている。凹部78とシート部材107とによって囲まれた領域は、収容部109と呼ばれる。そして、シート部材107によって塞がれた凹部78内、すなわち収容部109内にインクが収容される。このため、本実施形態では、シート部材107が収容部109の壁の一部を構成している。
前述したように、第1ケース62では、図7に示すように、凹部78が仕切壁83によって第1凹部78Aと第2凹部78Bとに仕切られている。このため、シート部材107が接合部81に接合されると、収容部109が第1収容部109Aと第2収容部109Bとに仕切られる。第1収容部109Aが第1凹部78Aに対応する。第2収容部109Bが第2凹部78Bに対応する。上述したように、シート部材107は、可撓性を有している。このため、第1収容部109Aの容積を変化させることができる。シート部材107は、第1収容部109Aの容積の変化に追従しやすいよう、あらかじめ凹部78の内面79に沿って押し伸ばされた状態で第1ケース62に接合されている。
コイルばね103は、図6に示すように、シート部材107の第1ケース62側に設けられており、凹部78内に収容されている。コイルばね103は、円錐台形状に巻かれている。なお、図6では、コイルばね103が簡略化されている。受圧板105は、コイルばね103のシート部材107側に設けられている。つまり、受圧板105は、コイルばね103とシート部材107との間に介在している。コイルばね103の下底部分は、第1壁71に当接している。コイルばね103の上底部分は、受圧板105のシート部材107側の面とは反対側の面に当接している。また、コイルばね103の上底部分は、受圧板105の略中央部分に当接する。なお、受圧板105は、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレスなどの金属により形成される。
コイルばね103は、受圧板105をシート部材107側に向かって付勢する。言い換えると、コイルばね103は、−Y軸方向に受圧板105を付勢する。すなわち、コイルばね103は、収容部109の容積を拡大する方向に受圧板105を付勢する。第2ケース63は、シート部材107の受圧板105側とは反対側に設けられている。第2ケース63は、シート部材107を覆うように第1ケース62に取り付けられている。これにより、シート部材107が外部から保護される。
弁ユニット101は、凹部78の内側に設けられている。シート部材107は、凹部78を弁ユニット101ごと覆っている。シート部材107の弁ユニット101に重なる部位には、通気孔111が形成されている。通気孔111は、弁ユニット101によって塞がれている。また、第2ケース63には、大気連通孔113が設けられている。そして、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気連通孔113を介してカートリッジ7の外側と連通している。このため、シート部材107と第2ケース63との間の空間には、大気が介在している。
なお、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気室115と呼ばれる。大気連通孔113は、大気室115に通じている。本実施形態では、前述した連通孔91が大気室115に通じている。つまり、本実施形態では、囲壁86によって囲まれた空間は、連通孔91から大気室115を介して大気連通孔113に通じている。
収容部109内のインクが減少すると、弁ユニット101が開状態となり、通気孔111が開放される。このため、カートリッジ7の外側の大気が大気連通孔113、大気室115及び通気孔111を通って収容部109の内部に流入し得る。そして、大気が収容部109に流入することによって、収容部109の圧力低下が軽減されると、弁ユニット101が閉状態となる。これにより、通気孔111が弁ユニット101によって塞がれる。このような動作により、収容部109の圧力が、印刷ヘッド19にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持され得る。
また、カートリッジ7は、図6に示すように、プリズム121と、シート部材123と、を有している。ここで、第1ケース62の第2壁72には、図9に示すように、開口部125が設けられている。開口部125を介して第1ケース62の内部と第1ケース62の外部との間が通じている。プリズム121は、開口部125に重なる位置に設けられており、開口部125を覆う大きさを有している。開口部125は、プリズム121によって第1ケース62の外側から塞がれている。そして、プリズム121は、図10に示すように、開口部125を介して第1ケース62の外部から第1ケース62の内部に突出している。本実施形態では、開口部125がプリズム121によって塞がれているので、収容部109内のインクが開口部125から漏れ出すことが抑えられる。このため、プリズム121は、収容部109の内面79の一部を構成している。このことから、プリズム121は、第1ケース62の一部であるともみなされ得る。
プリズム121は、光学的にインクが存在するか否かを検出するための液体検出部として機能する。プリズム121は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成された光透過性を有する部材である。プリズム121を構成する部材は、適度な光透過性を持っていれば、透明でなくても良い。収容部109内にインクが存在するか否かは、例えば次のように検出される。プリンター5に、発光素子と受光素子を備えた光学センサーが設けられている。発光素子から、プリズム121に向けて光が射出される。インクがプリズム121の周辺に存在する場合は、光はプリズム121を透過して、収容部109内へ向う。一方、インクがプリズム121の周辺に存在しない場合は、発光素子から射出された光はプリズム121の2つの反射面によって反射され、受光素子に到達する。受光素子に光が到達したかどうかに基づいて、収容部109内にインクが存在するか否かをプリンター5が判定する。なお、インクの存否は、制御部21によって判定される。
また、第1ケース62の第2壁72には、図9に示すように、X軸方向において開口部125と供給孔85との間に、第2壁72の外側から凹部78内に向かって凹となる凹部126が設けられている。凹部126内の第2壁72には、凹部126内から凹部78内に通じる連通孔127と、連通孔128と、が設けられている。シート部材123は、凹部126に重なる位置に設けられており、凹部126を覆う大きさを有している。シート部材123は、凹部126を第1ケース62の外側から塞いでいる。本実施形態では、凹部126がシート部材123によって塞がれているので、収容部109内のインクが凹部126から漏れ出すことが抑えられる。このため、シート部材123は、収容部109の内面79の一部を構成しているとみなされ得る。このことから、シート部材123は、第1ケース62の一部であるともみなされ得る。
連通孔127は、図10に示すように、第1凹部78A内から凹部126内に通じている。連通孔128は、凹部126内から第2凹部78B内に通じている。つまり、第1凹部78Aと第2凹部78Bとは、連通孔127、凹部126、及び連通孔128を介して互いに通じている。このため、第1収容部109Aと第2収容部109Bとは、連通孔127、凹部126、及び連通孔128を介して互いに通じている。なお、図10では、連通孔127と連通孔128とをXZ平面で切断したときの断面が示されている。
また、カートリッジ7は、図6に示すように、板ばね131と、フォーム133と、液体流出部の一例であるフィルター135と、を有している。ここで、第1ケース62には、図9に示すように、囲壁86によって囲まれた領域内で、且つ供給孔85に重なる領域に、第2壁72の外側から凹部78内に向かって凹となる凹部137が設けられている。そして、板ばね131及びフォーム133は、図10に示すように、凹部137内に収められている。また、フィルター135は、囲壁86によって囲まれた領域内に設けられており、凹部137を第2壁72の外側から覆っている。フィルター135としては、例えば、プレス加工などでフィルム材に貫通孔をあけたものや、PALL社製のMMM膜などの非対称膜、例えば織布のような対称膜などを採用することができる。
第6壁76の凹部78側とは反対側、すなわち第6壁76の外側には、図9に示すように、回路基板141が設けられている。回路基板141は、第6壁76に沿って延伸している。このため、回路基板141は、第2壁72及び第5壁75のそれぞれに対して傾斜している。回路基板141は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。回路基板141の第6壁76側とは反対側の面には、ホルダー25の接点機構27(図3)に接触する複数の端子143が設けられている。回路基板141の第6壁76側には、不揮発性メモリーなどの記憶装置(図示せず)が設けられている。複数の端子143は、この記憶装置に電気的に接続されている。
カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、複数の端子143は、図3に示す接点機構27に電気的に接触する。接点機構27は、フレキシブルケーブル23(図1)を介して制御部21に電気的に接続されている。そして、接点機構27とカートリッジ7の記憶装置とが、回路基板141を介して電気的につながることによって、制御部21とカートリッジ7の記憶装置との間で各種情報の伝達が可能となる。
上記の構成を有するカートリッジ7は、図11に示すように、ホルダー25に装着された状態において、レバー35によって位置が固定される。カートリッジ7がホルダー25に装着されると、囲壁86がパッキン57に当接し、囲壁86によって囲まれた領域内に筒状部53が挿入される。つまり、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲む。そして、囲壁86によって囲まれた領域内において、フィルター135がフィルター55に接触する。これにより、収容部109内のインクは、供給孔85(図10)からフォーム133(図10)及びフィルター135(図11)を経て、フィルター55から流路51に供給され得る。
このとき、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲んだ状態で、パッキン57に当接している。これにより、囲壁86とパッキン57とによって囲まれた空間の気密性が高められる。このため、インクがカートリッジ7から流路51に供給されるときに、筒状部53に囲まれた領域の外側にこぼれたインクがパッキン57と囲壁86とによってせき止められる。
本実施形態でのカートリッジ7におけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。カートリッジ7において、インク161は、図12(A)に示すように、第1ケース62とシート部材107とによって区画される収容部109に収容されている。収容部109は、仕切壁83によって、第1収容部109Aと第2収容部109Bとに仕切られている。弁ユニット101(図6)は、収容部109内に設けられている。弁ユニット101は、図12(A)に示すカバーバルブ163と、レバーバルブ165と、ばね部材167と、を含む。
カバーバルブ163には、大気導入口171が設けられている。大気導入口171は、カバーバルブ163を貫通している。大気導入口171は、カートリッジ7内において、第1収容部109Aの内部と、収容部109の外部にある大気室115とを連通させる連通路として機能する。レバーバルブ165は、カバーバルブ163の第2ケース63側とは反対側に設けられている。レバーバルブ165は、弁部173と、レバー部175と、を含む。弁部173は、カバーバルブ163の大気導入口171に重なっている。レバー部175は、弁部173から、受圧板105と第1壁71の内面79との間の領域内に延在している。ばね部材167は、レバーバルブ165のカバーバルブ163側とは反対側に設けられている。ばね部材167は、レバーバルブ165の弁部173をカバーバルブ163側に向かって付勢している。これにより、カバーバルブ163の大気導入口171が、弁部173によって塞がれている。以下において、大気導入口171が弁部173によって塞がれている状態は、弁ユニット101が閉状態であると表現される。
収容部109内のインク161が消費されていくと、受圧板105は、図12(B)に示すように、第1壁71の内面79側に向かって変位する。受圧板105が第1壁71の内面79側に向かって変位すると、受圧板105がレバー部175を第1壁71の内面79側に向かって押す。これにより、弁部173の姿勢が変化し、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生する。これにより、大気導入口171と第1収容部109Aとが連通する。以下において、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生することによって、大気導入口171と収容部109とが連通する状態は、弁ユニット101が開状態であると表現される。弁ユニット101が開状態になると、収容部109の外側にある大気室115の大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入する。
前述したように、受圧板105は、コイルばね103によって第2ケース63側に向かって付勢されている。このため、大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入すると、受圧板105は、図12(C)に示すように、コイルばね103からの付勢力によって第2ケース63側に向かって変位する。つまり、大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入することによって、図12(B)に示す状態に比較して、第1収容部109Aの容積が増大する。これにより、大気圧よりも低い圧力(負圧)状態にある収容部109内の負圧が軽減する(大気圧に近づく)。そして、第1収容部109Aにある程度の大気が導入されると、受圧板105がレバー部175から離れる。これにより、弁部173が大気導入口171を塞ぐ。すなわち、弁ユニット101が閉状態となる。このように、収容部109のインク161の消費に伴って、収容部109内の負圧が大きくなると一次的にレバーバルブ165が開状態になることで収容部109内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
キャップ64は、図13に示すように、カバー181と、シール部材183と、通気フィルム185と、封止部材の一例である封止フィルム187と、を有している。カバー181は、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。カバー181には、凹部189と、係合爪191と、係合爪193と、着脱レバー194と、が設けられている。凹部189は、−Z軸方向に向かって凹となる向きに設けられている。凹部189は、底部195と、隔壁196と、隔壁197と、隔壁198と、隔壁199と、によって構成されている。凹部189は、底部を、隔壁196と隔壁197と隔壁198と隔壁199とで囲んだ構成を有している。隔壁196と隔壁197とは、Y軸方向に互いに隙間をあけた状態で、互いに対峙している。隔壁198と隔壁199とは、X軸方向に互いに隙間をあけた状態で、互いに対峙している。
シール部材183は、凹部189内に収容されている。係合爪191は、隔壁198の隔壁199側に設けられている。係合爪191と隔壁199との間には、隙間が設けられている。係合爪191と隔壁199との間に、シール部材183が収容されている。このため、係合爪191は、隔壁198とシール部材183との間に設けられている。係合爪193は、隔壁199のシール部材183側とは反対側に設けられている。つまり、係合爪193は、平面視で、凹部189内の領域の外側に設けられている。係合爪191と係合爪193とは、平面視で、シール部材183及び隔壁199を挟んで互いに対峙している。
着脱レバー194は、隔壁199のシール部材183側とは反対側に設けられている。着脱レバー194は、隔壁199から凹部189の外側に向かって遠ざかる向きに、且つZ軸正方向に向かって延びている。なお、係合爪193は、着脱レバー194に設けられている。底部195には、貫通孔211が形成されている。貫通孔211は、シール部材183に重なる領域内に形成されている。このため、シール部材183を凹部189内に収容した状態で、貫通孔211は、シール部材183によって覆われる。貫通孔211は、封止フィルム187によって、カバー181のシール部材183側とは反対側から塞がれている。
シール部材183は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。シール部材183には、第1凹部213と、第2凹部214と、土手部215と、が形成されている。第1凹部213と、第2凹部214と、土手部215とは、それぞれ、シール部材183のカバー181側とは反対側に形成されている。シール部材183において、第1凹部213及び第2凹部214は、それぞれ、カバー181側とは反対側からカバー181側に向かって凹となる向きに形成されている。土手部215は、カバー181側とは反対側に向かって凸となる向きに突出している。第1凹部213と、第2凹部214と、土手部215とは、X軸方向に沿って並んでいる。土手部215と第2凹部214とは、第1凹部213を挟んで互いに対峙する位置に配置されている。
土手部215は、Y軸方向に沿って延在している。X軸方向において、土手部215は、第1凹部213よりもカバー181の隔壁199側に位置している。X軸方向において、第2凹部214は、第1凹部213よりもカバー181の隔壁198側に位置している。第1凹部213は、貫通孔211の一部に重なる位置に配置されている。土手部215も、貫通孔211の一部に重なる位置に配置されている。第1凹部213内には、シール部材183をZ軸方向に貫通する貫通孔217が形成されている。土手部215には、土手部215を含んでシール部材183をZ軸方向に貫通する貫通孔218が形成されている。貫通孔217及び貫通孔218は、それぞれ、貫通孔211に重なる位置に形成されている。なお、第1凹部213と、第2凹部214とは、土手部219によって仕切られている。
また、シール部材183には、シール領域221が設けられている。シール領域221は、シール部材183のカバー181側とは反対側に設けられている。シール領域221は、シール部材183の輪郭に沿って環状に設けられている。シール領域221は、シール部材183をXY平面で平面視したときに、第1凹部213と、第2凹部214と、土手部215とを外側から囲んでいる。つまり、第1凹部213と、第2凹部214と、土手部215とは、それぞれ、シール領域221よりも内側に配置されている。土手部215は、シール領域221よりもカバー181側とは反対側に突出している。また、第1凹部213及び第2凹部214は、それぞれ、シール領域221よりもカバー181側に陥没している。なお、シール領域221は、キャップ64をカートリッジ7に装着した状態において、囲壁86(図8(A))が当接する領域である。
通気フィルム185は、第1凹部213を覆う大きさを有している。通気フィルム185は、第1凹部213のカバー181側とは反対側に設けられている。通気フィルム185は、第1凹部213のカバー181側とは反対側から第1凹部213を覆っている。通気フィルム185は、第1凹部213の外縁に沿ってシール部材183に接合されている。本実施形態では、通気フィルム185は、第1凹部213の外縁に沿ってシール部材183に接着で接合されている。
シール部材183のカバー181側には、図14に示すように、溝231が形成されている。溝231の周囲には、溝231を囲む土手部233が設けられている。土手部233は、シール部材183のカバー181側に設けられている。土手部233は、カバー181側に向かって突出している。溝231は、土手部233によって囲まれた構成を有している。溝231は、貫通孔217及び貫通孔219(図13)に重なる領域に形成されている。つまり、貫通孔217及び貫通孔218は、それぞれ、溝231に連通する。
カバー181には、図14に示すように、シール部材183側とは反対側に接合部237が設けられている。接合部237は、カバー181から、シール部材183側とは反対側に向かって突出している。接合部237は、貫通孔211の輪郭に沿って、貫通孔211の周囲に設けられている。封止フィルム187は、接合部237に接合されている。本実施形態では、封止フィルム187は、溶着によって接合部237に接合されている。これにより、カバー181の貫通孔211が、カバー181のシール部材183側とは反対側から封止フィルム187によって塞がれている。
シール部材183の土手部233は、カバー181の貫通孔211に嵌入される。このとき、土手部233は、カバー181の封止フィルム187側とは反対側から、カバー181の貫通孔211に嵌入される。土手部233が貫通孔211に嵌入された状態において、土手部233は、図15に示すように、接合部237よりもシール部材183側に収まる。つまり、土手部233は、接合部237よりもシール部材183側とは反対側、すなわち接合部237よりも封止フィルム187側に突出しない。そして、貫通孔211(図14)が封止フィルム187によって塞がれるので、シール部材183の溝231も封止フィルム187によって塞がれる。
これにより、キャップ64の断面図である図16に示すように、貫通孔217と溝231と貫通孔218とによって一つの流路241が構成される。流路241は、キャップ連通路の一例である。なお、図16では、貫通孔217及び貫通孔218を通るXZ平面でキャップ64を切断したときの断面が示されている。上記の構成により、第1凹部213と通気フィルム185とによって囲まれた空間243は、流路241によってキャップ64の外部に通じている。なお、以下において、貫通孔217の第1凹部213側の開口は、第1開口245と表記される。また、貫通孔218の溝231側とは反対側の開口は、第2開口246と表記される。第1開口245は、通気フィルム185によって覆われている。空間243は、第1開口245から貫通孔217、溝231、及び貫通孔218をこの順に経て、第2開口246からキャップ64の外側に通じる。
キャップ64は、図17に示すように、係合爪191をカートリッジ7の被係合部251に係合させ、係合爪193をカートリッジ7の被係合部253に係合させることによって、カートリッジ7に装着される。キャップ64がカートリッジ7に装着された状態において、供給部65は、図18に示すように、キャップ64のカバー181によって外側から覆われる。なお、キャップ64がカートリッジ7に装着された状態で、着脱レバー194をカートリッジ7側とは反対側に(−Z軸方向)たわませることによって、係合爪193(図17)を被係合部253から外すことができる。これにより、キャップ64をカートリッジ7から外すことができる。
キャップ64をカートリッジ7に装着すると、供給部65とキャップ64とを示す断面図である図19に示すように、囲壁86がシール部材183のシール領域221に当接する。このとき、シール部材183は、囲壁86によって押圧されて弾性変形する。キャップ64がカートリッジ7に装着された状態では、シール部材183が供給部65に対面する。シール部材183が囲壁86に押圧された状態で、シール部材183が供給部65を封止する。これにより、シール部材183が供給部65を封止した状態において、供給部65の気密性が高められる。なお、シール部材183が供給部65を封止した状態では、シール部材183とフィルター135との間に空間261が形成される。
また、キャップ64をカートリッジ7に装着すると、図19中のB部の拡大図である図20に示すように、連通孔91の開口263が土手部215に当接する。これにより、連通孔91は、土手部215によって空間261から隔離される(仕切られる)。ここで、貫通孔218の開口である第2開口246は、連通孔91の開口263に重なる領域内に形成されている。このため、連通孔91と貫通孔218とが互いに連通する。これにより、連通孔91と空間243とが、流路241を介して互いに通じる。この結果、空間261が、通気フィルム185、空間243、流路241、及び連通孔91を介して大気室115(図12)に通じる。大気室115は、大気連通孔113を介してカートリッジ7の外部に通じている。このため、キャップ64をカートリッジ7に装着した状態においても、空間261は、通気フィルム185、空間243、流路241、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介して、カートリッジ7の外部に通じる。
前述したように、キャップ64をカートリッジ7に装着するときに、囲壁86がシール部材183のシール領域221に当接する。これにより、空間261が封止された状態になる。大気室115に通じる連通孔91が設けられていない構成では、キャップ64をカートリッジ7に装着することによって空間261が封止されるとき、空間261内の圧力が高くなることがある。このとき、空間261内の圧力の上昇によって、空間261内の大気がフィルター135を通って収容部109(図19)内に流入することが考えられる。大気が収容部109内に流入すると、流入した大気が気泡となってプリンター5の印刷ヘッド19に到達することが考えられる。
印刷ヘッド19内に気泡が混入すると、気泡によってインクの吐出性能が低下することがある。吐出性能の低下としては、例えば、インク滴の量が規定範囲から外れたり、インク滴が吐出されなかったり、インク滴の進行方向がずれたりすることなどが挙げられる。このような吐出性能の低下は、大気が混入したインクに起因するものである。吐出性能の低下を誘発するという観点から、大気が混入したインクは、品質が劣化しているとみなされ得る。
このようなことに対して、本実施形態では、空間261が、通気フィルム185、空間243、流路241、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介して、カートリッジ7の外部に通じている。このため、キャップ64をカートリッジ7に装着することによって空間261が封止されるとき、空間261内の圧力が高くなっても、空間261内の大気を通気フィルム185、空間243、流路241、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介してカートリッジ7の外側に逃がすことができる。これにより、空間261内の圧力と、カートリッジ7の外部の圧力(大気圧)との差異が軽減され得る。これにより、空間261内の大気がフィルター135を通って収容部109内に流入することを避けやすい。このため、収容部109内のインクに大気が混入することを避けやすいので、インクの品質を保ちやすい。
本実施形態では、カートリッジ7は、シート材で包装された状態でユーザーに提供される。カートリッジ7の包装方法について説明する。カートリッジ7の包装方法では、まず、図21(A)に示すように、供給部65にキャップ64を取り付ける。なお、図21(A)〜図21(C)では、それぞれ、構成をわかりやすく示すため、各構成の図示が簡略されている。
次いで、図21(B)に示すように、カートリッジ7を包装パック271内に収容する。包装パック271は、ガスバリア性が高いシート材で構成されている。包装パック271は、一端側に封止部273が設けられている。封止部273は、溶着によって形成されている。包装パック271は、封止部273側とは反対側の端部に開口部275を有している。カートリッジ7は、開口部275から包装パック271内に収容される。
次いで、図21(C)に示すように、開口部275から包装パック271内の気体(大気)を吸引ポンプ277で吸引する。これにより、包装パック271内が減圧される。包装パック271内を所定の圧力となるまで減圧したら、その状態を維持しつつ、開口部275とカートリッジ7との間で溶着ヘッド279で包装パック271を溶着によって封止する。これにより、カートリッジ7を減圧包装することができる。
ところで、キャップ64をカートリッジ7に装着した状態では、囲壁86がシール部材183のシール領域221に当接している(図19)。これにより、空間261が封止された状態になる。大気室115に通じる連通孔91が設けられていない構成では、キャップ64をカートリッジ7から外すことによって空間261内が大気開放されるとき、空間261内の圧力が収容部109内の圧力よりも低くなることがある。このようなことは、減圧された包装パック271を破って包装パック271の内部を大気開放する場合に顕著である。このとき、空間261内の圧力の低下によって、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出することが考えられる。収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出すると、キャップ64にインクが付着したり、流出したインクがプリンター5やユーザー等に付着したりすることが考えられる。
このようなことに対して、本実施形態では、空間261が、通気フィルム185、空間243、流路241、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介して、カートリッジ7の外部に通じている。このため、減圧された包装パック271を破って包装パック271の内部を大気開放したときに、キャップ64をカートリッジ7から外す前の段階で、空間261内が大気開放される。これにより、空間261内の圧力と、カートリッジ7の外部の圧力(大気圧)との差異が軽減され得る。これにより、キャップ64をカートリッジ7から外すときに、空間261内の圧力が収容部109内の圧力よりも低くなることを避けやすい。このため、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出することを避けやすい。
ところで、包装パック271に包装された状態でカートリッジ7が流通する過程で、カートリッジ7に振動や衝撃などが作用することがある。振動や衝撃などが作用すると、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出することが考えられる。例えば、空間261に連通孔91が直接的に連通している場合、フィルター135を通って空間261側に流出したインクが、連通孔91に到達しやすい。このため、空間261に連通孔91が直接的に連通している場合、インクが、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介してカートリッジ7の外側に漏出しやすいという課題がある。
このようなことに対して、本実施形態では、連通孔91が土手部215によって空間261から隔離されている(仕切られている)ので、収容部109内からフィルター135を通って空間261側に流出したインクが連通孔91に到達することを避けやすい。このため、インクがカートリッジ7の外側に漏出することを低く抑えやすい。
また、本実施形態では、第1開口245が通気フィルム185によって覆われているので、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出した場合でも、インクが第1開口245から流路241内に流入することを抑えやすい。これにより、インクがカートリッジ7の外側に漏出することを一層低く抑えやすい。
また、本実施形態では、キャップ64をカートリッジ7に装着した状態において、フィルター135と通気フィルム185との間に隙間が保たれる。これにより、空間261と流路241との間の通気性を確保しやすい。
また、本実施形態では、溝231を封止フィルム187で塞ぐことによって流路241の一部が構成されている。この構成によれば、キャップ64のフィルター135側とは反対側に溝231が形成されるので、キャップ64のフィルター135側に形成する場合に比較して、溝231の経路を長くしやすい。これにより、流路241の経路を長くしやすいので、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出した場合でも、インクが連通孔91の開口263に到達することを抑えやすい。これにより、インクがカートリッジ7の外側に漏出することを一層低く抑えやすい。
また、本実施形態において、第1開口245をフィルター135に重なる領域の外側に配置する構成も採用され得る。この構成は、第1開口245をフィルター135からずれた位置に配置する構成であるともみなされ得る。フィルター135に重なる領域の外側に第1開口245を配置すれば、第1開口245をフィルター135からずれた位置に配置することができる。これにより、収容部109内のインクがフィルター135を通って空間261側に流出した場合でも、インクが第1開口245にすぐに到達してしまうことを避けやすい。この結果、インクがカートリッジ7の外側に漏出することを一層低く抑えやすい。
なお、本実施形態では、図20に示す空間243の容積を拡張することができる。空間243の容積の拡張方法について説明する。空間243の容積の拡張方法では、図22に示すように、土手部219の少なくとも一部を除去して、第1凹部213と第2凹部214との間の仕切を除去する。これにより、第1凹部213と第2凹部214とが連通する。この結果、第1凹部213と第2凹部214とが統合される。空間243の容積を拡張する場合、通気フィルム185として、第1凹部213及び第2凹部214を覆う大きさを有する通気フィルム185が採用される。そして、この通気フィルム185で、第1凹部213と第2凹部214とを覆うことによって、第1凹部213と第2凹部214とを通気フィルム185で塞ぐ。これにより、第1凹部213と第2凹部214とを統合した空間243を構成することができる。すなわち、上記の方法により、空間243の容積を拡張することができる。空間243の容積を拡張することによって、通気フィルム185の面積を拡大することができるので、空間261と流路241との間の通気性を一層確保しやすい。
空間243の容積の拡張方法としては、土手部219を除去することなく空間243の容積の拡張する方法も採用され得る。この方法では、土手部219を維持したまま、第1凹部213及び第2凹部214を覆う大きさを有する通気フィルム185で、第1凹部213と第2凹部214とを覆う。このとき、通気フィルム185は、土手部219を除いて、第1凹部213及び第2凹部214の周囲に接合される。これにより、第1凹部213と第2凹部214とが通気フィルム185で塞がれる。ところが、通気フィルム185と土手部219との間は接合されないので、第1凹部213と通気フィルム185とによって囲まれた空間243は、第2凹部214と通気フィルム185とによって囲まれた空間に連通する。このため、この方法によれば、空間243が、第1凹部213と通気フィルム185とによって囲まれた空間と、第2凹部214と通気フィルム185とによって囲まれた空間と統合した空間に拡張され得る。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…液体噴射システム、5…プリンター、7…カートリッジ、9…搬送モーター、11…紙送りローラー、13…キャリッジモーター、15…駆動ベルト、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…制御部、23…フレキシブルケーブル、25…ホルダー、25A…底部、27…接点機構、31…凹部、33…導入部、35…レバー、37…係合穴、41…側壁、43…側壁、45…側壁、47…側壁、51…流路、53…筒状部、55…フィルター、57…パッキン、61…ケース、62…第1ケース、63…第2ケース、64…キャップ、65…供給部、71…第1壁、72…第2壁、73…第3壁、74…第4壁、75…第5壁、76…第6壁、77…第7壁、78…凹部、78A…第1凹部、78B…第2凹部、79…内面、81…接合部、83…仕切壁、85…供給孔、86…囲壁、87…突起部、88…突起部、91…連通孔、101…弁ユニット、103…コイルばね、105…受圧板、107…シート部材、109…収容部、109A…第1収容部、109B…第2収容部、111…通気孔、113…大気連通孔、115…大気室、121…プリズム、123…シート部材、125…開口部、126…凹部、127…連通孔、128…連通孔、131…板ばね、133…フォーム、135…フィルター、137…凹部、141…回路基板、143…端子、161…インク、163…カバーバルブ、165…レバーバルブ、167…ばね部材、171…大気導入口、173…弁部、175…レバー部、181…カバー、183…シール部材、185…通気フィルム、187…封止フィルム、189…凹部、191…係合爪、193…係合爪、194…着脱レバー、195…底部、196…隔壁、197…隔壁、198…隔壁、199…隔壁、211…貫通孔、213…第1凹部、214…第2凹部、215…土手部、217…貫通孔、218…貫通孔、219…土手部、221…シール領域、231…溝、233…土手部、237…接合部、241…流路、243…空間、245…第1開口、246…第2開口、251…被係合部、253…被係合部、261…空間、271…包装パック、273…封止部、275…開口部、277…吸引ポンプ、279…溶着ヘッド、P…印刷用紙。

Claims (12)

  1. 液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給口が一端に形成された液体供給部と、
    前記液体供給口を閉塞可能なキャップと、
    大気連通口と、を備え、
    前記液体供給部を形成する周囲壁の内側には、
    前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、
    前記大気連通口と連通する開口と、が設けられており、
    前記キャップには、
    前記キャップと前記液体流出部とにより形成される空間と連通する第1開口と、
    前記開口と連通する第2開口と、
    前記第1開口と前記第2開口とを連通させるキャップ連通路と、が設けられている、
    液体収容容器。
  2. 液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給部と、
    前記液体供給部を閉塞可能なキャップと、を備え、
    前記液体供給部は、
    前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、
    前記液体供給部の内部に形成された開口から前記液体供給部の外側に通じる連通路と、を備え、
    前記液体供給部を前記キャップで閉塞したときに、前記キャップは、前記液体流出部との間に空間を保った状態で前記開口を前記空間から隔離可能であり、
    前記キャップには、前記空間から前記開口につながって前記連通路に通じるキャップ連通路が設けられている、
    液体収容容器。
  3. 前記キャップ連通路の前記空間側の開口である第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムによって覆われている、
    請求項1又は2に記載の液体収容容器。
  4. 前記フィルムと前記液体流出部との間に隙間が形成されている、
    請求項3に記載の液体収容容器。
  5. 前記キャップの前記液体流出部側とは反対側に形成された溝と、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側から前記溝を塞ぐ閉塞部材と、を有し、
    前記キャップ連通路の少なくとも一部が、前記溝を前記閉塞部材で塞ぐことによって形成されている、
    請求項1から4までのいずれか一項に記載の液体収容容器。
  6. 前記第1開口は、前記液体流出部からずれた位置に設けられている、
    請求項3から5までのいずれか一項に記載の液体収容容器。
  7. 液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給口が一端に形成された液体供給部と、
    大気連通口と、を備える液体収容容器に適用可能なキャップであって、
    前記液体供給部を形成する周囲壁の内側には、
    前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、
    前記大気連通口と連通する開口と、が設けられており、
    前記キャップには、
    前記キャップと前記液体流出部とにより形成される空間と連通する第1開口と、
    前記開口と連通する第2開口と、
    前記第1開口と前記第2開口とを連通させるキャップ連通路と、が設けられている、
    キャップ。
  8. 液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給部と、
    を備える液体収容容器の前記液体供給部を閉塞可能なキャップであって、
    前記液体供給部は、
    前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部外に流出可能な液体流出部と、
    前記液体供給部の内部に形成された開口から前記液体供給部の外側に通じる連通路と、を備え、
    前記液体供給部を前記キャップで閉塞したときに、前記キャップは、前記液体流出部との間に空間を保った状態で前記開口を前記空間から隔離可能であり、
    前記キャップには、前記空間から前記開口につながって前記連通路に通じるキャップ連通路が設けられている、
    キャップ。
  9. 前記キャップ連通路の前記空間側の開口である第1開口が、撥液性と通気性とを有するフィルムによって覆われている、
    請求項7又は8に記載のキャップ。
  10. 前記フィルムと前記液体流出部との間に隙間が形成されている、
    請求項9に記載のキャップ。
  11. 前記キャップの前記液体流出部側とは反対側に形成された溝と、前記キャップの前記液体流出部側とは反対側から前記溝を塞ぐ閉塞部材と、を有し、
    前記キャップ連通路の少なくとも一部が、前記溝を前記閉塞部材で塞ぐことによって形成されている、
    請求項7から10までのいずれか一項に記載のキャップ。
  12. 前記第1開口は、前記液体流出部からずれた位置に設けられている、
    請求項7から11までのいずれか一項に記載のキャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018525246A (ja) * 2015-08-24 2018-09-06 珠海納思達企業管理有限公司 インクカートリッジ及びその装着方法
CN110267553A (zh) * 2017-02-08 2019-09-20 日本烟草产业株式会社 烟弹及吸入器

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