JP2569182Y2 - ケースと蓋との嵌合構造 - Google Patents

ケースと蓋との嵌合構造

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JP2569182Y2
JP2569182Y2 JP1992003684U JP368492U JP2569182Y2 JP 2569182 Y2 JP2569182 Y2 JP 2569182Y2 JP 1992003684 U JP1992003684 U JP 1992003684U JP 368492 U JP368492 U JP 368492U JP 2569182 Y2 JP2569182 Y2 JP 2569182Y2
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研児 野津
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Denso Ten Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、自動車に搭載される各
種の電子制御装置の配線基板を収納するための筺体に好
適に実施されるケースと蓋との嵌合構造に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車に搭載される各種の電子制御装
置、たとえば内燃機関の燃料噴射量や点火時期などを制
御する制御装置、自動変速機の変速段を切換える制御装
置、およびアンチロックブレーキ制御装置は、配線基板
上にマイクロコンピュータや該マイクロコンピュータの
出力に応答して負荷を駆動制御するリレーなどが実装さ
れて構成されており、筺体内に収納されてエンジンルー
ムなどに取付けられている。前記配線基板は、筺体に形
成された透孔内に埋込まれるコネクタを介して、センサ
やアクチュエータなどに接続されたワイヤハーネスのコ
ネクタに接続されている。このような電子制御装置を収
納する筺体において、いわゆるパワーシートの制御装置
などの車室内に設けられる制御装置を収納する典型的な
従来技術の筺体1は、図5で示される。 【0003】この筺体1は、アルミなどの塑性変形可能
な材料から成り、大略的に、ケース2と蓋3とから構成
されている。ケース2は袋状に形成され、その背面板4
には、シリコンゴムなどから成り、凹溝5aを有する支
持部材5が取付けられている。蓋3には、透孔6が形成
されるとともに、該蓋3の外周縁部において複数箇所に
緩やかな傾斜面7を備える切欠き8が形成されている。
また、前記蓋3の背面3bからは支持台9が延設されて
おり、この支持台9と前記支持部材5とによって配線基
板10が支持される。 【0004】配線基板10は、その表面10aにマイク
ロコンピュータなどの電子部品11やコネクタ12など
が実装された後、ケース2内の開口部に形成される収納
空間13内に収納され、前記支持部材5および支持台9
によって支持されるとともに、ケース2の外方から遊挿
されたビス14によって図5の上下方向、すなわち後述
する矢符15方向とは垂直方向へのがたつきが防止され
る。 【0005】こうして配線基板10が収納された後、ケ
ース2に蓋3が矢符15方向から嵌め込まれ、図6で示
されるように、ケース2の端部2aにおいて前記切欠き
8に対応する箇所はかしめられ、こうしてケース2に蓋
3が固定される。ケース2に蓋3が固定されると、前記
コネクタ12は蓋3に形成された前記透孔6から外方に
臨んでおり、前記センサやアクチュエータなどと接続さ
れたコネクタと嵌着される。 【0006】 【考案が解決しようとする課題】上述のように構成され
た従来技術の筺体1において、コネクタ12の前記矢符
15方向とは反対方向への引抜きに要する荷重は、たと
えば9kgfである。これに対して切欠き8のかしめ止
め箇所における引張り限界荷重は、たとえば13kgf
程度である。したがってコネクタ12の引抜きの際に、
該コネクタ12への引抜き荷重が配線基板10から蓋3
に加わり、外れてしまうことがある。 【0007】上述のような不具合を解消するための他の
従来技術は、図7で示される。この従来技術では、筺体
21において、蓋23の外周縁部23aに形成される切
欠き28には、前記矢符15で示される該蓋23の嵌め
込み方向に対して垂直な段差面27が形成されている。
このため、ケース22の端部22aにおいて前記切欠き
28に対応する箇所は、一対のスリット29が形成され
た後、かしめられており、これによって充分な引張り強
度を得ている。 【0008】しかしながらこの図7で示される従来技術
では、ケース22にスリット29を形成するための工程
が必要となり、コストが嵩んでしまう。 【0009】本考案の目的は、安価な構造で充分な引張
り強度を得ることができるケースと蓋との嵌合構造を提
供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本考案は、袋状のケース
に蓋を嵌合するための構造において、前記ケースまたは
蓋のいずれか一方の端部において、1または複数箇所に
切欠きを形成し、該切欠きは、該切欠きの始端に形成さ
れ、蓋のケースへの嵌め込み方向に対して略垂直な第1
係止面と、前記第1係止面に連なり、該第1係止面より
も前記嵌め込み方向に対して緩やかに傾斜する第2係止
面とを有し、ケースの端部に蓋の端部を対向させた後、
前記ケースまたは蓋のいずれか他方において、前記切欠
きに対応する箇所を第1係止面および第2係止面に従っ
てそのままかしめることを特徴とするケースと蓋との嵌
合構造である。 【0011】 【作用】本考案に従えば、電子制御装置などを収納する
筺体を、袋状のケースに蓋を嵌合することによって構成
する。前記ケースまたは蓋のいずれか一方の端部、たと
えば蓋の外周縁部において、1または複数箇所に切欠き
が形成される。この切欠きは、ケース側の始端部分にお
いて蓋のケースへの嵌め込み方向に対して略垂直な第1
係止面と、この第1係止面に連なって前記垂直よりも緩
やかな傾斜を有する第2係止面とによって形成されてい
る。ケース内に前記電子制御装置などが収納され、蓋が
嵌め込まれた後、前記ケースまたは蓋のいずれか他方、
すなわちケースの端部において前記切欠きに対応する箇
所がかしめ止めされる。 【0012】したがって、前記電子制御装置に備えられ
ているコネクタの引抜きなどによって蓋に引張り荷重が
加わっても、切欠きの第1係止面によって形成される段
差面にケースの端部が嵌り込み、これによって充分な引
張り強度を得ることができる。また比較的短い第1係止
面に続いて第2係止面が形成されているので、ケースの
端部において該切欠きに対応する部分にスリットなどを
形成する必要がなく、通常の簡便なかしめ止めによって
ケースに蓋を強固に固定することができる。 【0013】 【実施例】図1は本考案の一実施例の断面図であり、図
2はその一部分の分解斜視図である。筺体31は、アル
ミなどの塑性変形可能な材料から成り、大略的に、ケー
ス32と蓋33とを含んで構成されている。ケース32
は袋状に形成され、その背面板34には、シリコンゴム
などから成り、凹溝35aが形成された支持部材35が
取付けられている。 【0014】一方、蓋33には、透孔36が形成される
とともに、その外周縁部33aにおいて複数箇所に切欠
き38が形成されている。前記切欠き38は、板状に形
成される蓋33の表面33cと平行に、すなわち後述す
る矢符44で示される蓋33のケース32への嵌め込み
方向とは垂直な方向に延びる第1傾斜面41と、この第
1傾斜面41よりも前記矢符44に対して緩やかに傾斜
している第2傾斜面42とから形成されている。したが
って、第1傾斜面41は切欠き38の始端38aに臨
み、第2傾斜面42は切欠き38の終端38bに臨む。
また、この蓋33の背面33bからは、支持台39が延
設されている。この支持台39と前記支持部材35とに
よって配線基板45が支持される。 【0015】前記配線基板45の表面45aにマイクロ
コンピュータなどの電子部品46やコネクタ47が装着
され、それらの端子46a,47aが配線基板45の裏
面45bで回路パターンと半田付けされることによって
電子制御装置が構成される。このようにして電子部品4
6やコネクタ47などが実装された配線基板45は、ケ
ース32の収納空間48内に収納された後、後述するよ
うにしてケース32に蓋33がかしめ止めされ、その
後、ビス49によってねじ止め固定される。これによっ
て、配線基板45の一方の端部45cは前記支持部材3
5の凹溝35aによって保持され、また他方の端部45
dはビス49によって支持台39上にがたつきなく保持
される。この状態でコネクタ47は前記透孔36から外
方に臨み、該コネクタ47にはセンサやアクチュエータ
などに接続されているワイヤハーネスのコネクタが嵌着
される。 【0016】図3は、蓋33のケース32への取付部付
近を拡大して示す断面図である。蓋33がケース32に
嵌め込まれると、該蓋33の外周縁部33aにおいて背
面33bはケース32の開口端面32dに当接する。こ
の状態で、押圧治具50によってケース32の端部32
aにおいて前記切欠き38に対応する押圧箇所51を押
圧することによって、該押圧箇所51の基端部51aは
切欠き38の第1傾斜面41によって形成される段差面
52に従って塑性変形する。また該押圧箇所51の遊端
部51b側は前記第2傾斜面42に従って緩やかに傾斜
するように塑性変形される。したがって、押圧箇所51
の基端部51aとケース32の開口端面32dとによっ
て蓋33を挟持し、こうして蓋33はケース32に強固
に固定される。なお、本件考案者の実験結果によれば、
ケース32の端部32a部分の肉厚が0.8mmである
とき、前記矢符44方向とは反対方向へのコネクタ47
の引抜き時における限界荷重は65kgfであった。し
たがって前記図5で示される従来技術と比較して約5倍
程度の引張り強度を得ることができ、前記引抜き時に蓋
33がケース32から外れることを確実に防止すること
ができる。また、押圧箇所51部分に、図7の従来技術
で示されるようなスリットなどを形成しておく必要はな
く、したがって安価な構成で実現することができる。 【0017】図4は、本件考案者の実験結果を示す断面
図である。図4(1)は、ケース32の押圧箇所51を
押圧治具50によって押圧する際の荷重が40kgfで
あるときの該押圧箇所51の塑性変形の状態を示す断面
図である。また図4(2)は前記押圧荷重が50kgf
である状態を示し、図4(3)は前記押圧荷重が60k
gfである状態を示し、図4(4)は前記押圧荷重が7
5kgfである状態を示す。したがって、このような図
4(1)〜図4(4)から、前記押圧箇所51は、前述
のようにケース32の肉厚が0.8mmであるときに
は、75kgf程度の押圧荷重で、充分な引張強度のか
しめ止めが可能であることが理解される。 【0018】 【考案の効果】以上のように本考案によれば、蓋をケー
スにかしめ止めするにあたって、かしめ止めのための切
欠きを、嵌め込み方向に対して略垂直な第1係止面と、
この第1係止面よりも緩やかな第2係止面とによって形
成するので、かしめられたケースまたは蓋の端部は前記
第1係止面によって生じる段差面に嵌り込み、これによ
って蓋のケースからの引張強度を充分に得ることができ
る。また、前記切欠きに対応して前記端部にはスリット
などを形成しておく必要はなく、安価な構造で実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例の断面図である。 【図2】図1の一部分の分解斜視図である。 【図3】蓋33のケース32への取付部付近を拡大して
示す断面図である。 【図4】本件考案者の実験結果を示す断面図である。 【図5】典型的な従来技術の断面図である。 【図6】従来技術の切欠き8付近を拡大して示す断面図
である。 【図7】他の従来技術の分解斜視図である。 【符号の説明】 31 筺体 32 ケース 33 蓋 38 切欠き 41 第1傾斜面 42 第2傾斜面 45 配線基板 47 コネクタ 50 押圧治具 51 押圧箇所 52 段差面

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 袋状のケースに蓋を嵌合するための構造において、 前記ケースまたは蓋のいずれか一方の端部において、1
    または複数箇所に切欠きを形成し、該切欠きは、該切欠
    きの始端に形成され、蓋のケースへの嵌め込み方向に対
    して略垂直な第1係止面と、前記第1係止面に連なり、
    該第1係止面よりも前記嵌め込み方向に対して緩やかに
    傾斜する第2係止面とを有し、 ケースの端部に蓋の端部を対向させた後、前記ケースま
    たは蓋のいずれか他方において、前記切欠きに対応する
    箇所を第1係止面および第2係止面に従ってそのままか
    しめることを特徴とするケースと蓋との嵌合構造。
JP1992003684U 1992-02-04 1992-02-04 ケースと蓋との嵌合構造 Expired - Fee Related JP2569182Y2 (ja)

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