JPH0562448U - ケースと蓋との嵌合構造 - Google Patents

ケースと蓋との嵌合構造

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JPH0562448U
JPH0562448U JP368492U JP368492U JPH0562448U JP H0562448 U JPH0562448 U JP H0562448U JP 368492 U JP368492 U JP 368492U JP 368492 U JP368492 U JP 368492U JP H0562448 U JPH0562448 U JP H0562448U
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locking surface
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研児 野津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載用の電子制御装置などを収納する筺体を
構成するケースと蓋とのかしめ止めを安価な構造で実現
し、充分な引張強度を確保する。 【構成】 袋状のケース32に蓋33をかしめ止めする
にあたって、蓋33の外周縁部33aに切欠き38を形
成する。この切欠き38は、参照符44で示される蓋3
3のケース32への嵌め込み方向と垂直な第1傾斜面4
1と、前記第1傾斜面41よりも緩やかな第2傾斜面4
2とから構成されている。したがってケース32の端部
32aにおいて、前記切欠き38に対応する押圧箇所5
1を押圧治具50で押圧すると、その基端部51aは前
記第1傾斜面41によって形成される段差面52に嵌り
込み、こうして充分な引張強度を確保することができ
る。また押圧箇所51付近にスリットなどを形成する必
要はなく、これによって安価な構造で実現することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車に搭載される各種の電子制御装置の配線基板を収納するため の筺体に好適に実施されるケースと蓋との嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載される各種の電子制御装置、たとえば内燃機関の燃料噴射量や点 火時期などを制御する制御装置、自動変速機の変速段を切換える制御装置、およ びアンチロックブレーキ制御装置は、配線基板上にマイクロコンピュータや該マ イクロコンピュータの出力に応答して負荷を駆動制御するリレーなどが実装され て構成されており、筺体内に収納されてエンジンルームなどに取付けられている 。前記配線基板は、筺体に形成された透孔内に埋込まれるコネクタを介して、セ ンサやアクチュエータなどに接続されたワイヤハーネスのコネクタに接続されて いる。このような電子制御装置を収納する筺体において、いわゆるパワーシート の制御装置などの車室内に設けられる制御装置を収納する典型的な従来技術の筺 体1は、図5で示される。
【0003】 この筺体1は、アルミなどの塑性変形可能な材料から成り、大略的に、ケース 2と蓋3とから構成されている。ケース2は袋状に形成され、その背面板4には 、シリコンゴムなどから成り、凹溝5aを有する支持部材5が取付けられている 。蓋3には、透孔6が形成されるとともに、該蓋3の外周縁部において複数箇所 に緩やかな傾斜面7を備える切欠き8が形成されている。また、前記蓋3の背面 3bからは支持台9が延設されており、この支持台9と前記支持部材5とによっ て配線基板10が支持される。
【0004】 配線基板10は、その表面10aにマイクロコンピュータなどの電子部品11 やコネクタ12などが実装された後、ケース2内の開口部に形成される収納空間 13内に収納され、前記支持部材5および支持台9によって支持されるとともに 、ケース2の外方から遊挿されたビス14によって図5の上下方向、すなわち後 述する矢符15方向とは垂直方向へのがたつきが防止される。
【0005】 こうして配線基板10が収納された後、ケース2に蓋3が矢符15方向から嵌 め込まれ、図6で示されるように、ケース2の端部2aにおいて前記切欠き8に 対応する箇所はかしめられ、こうしてケース2に蓋3が固定される。ケース2に 蓋3が固定されると、前記コネクタ12は蓋3に形成された前記透孔6から外方 に臨んでおり、前記センサやアクチュエータなどと接続されたコネクタと嵌着さ れる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように構成された従来技術の筺体1において、コネクタ12の前記矢符 15方向とは反対方向への引抜きに要する荷重は、たとえば9kgfである。こ れに対して切欠き8のかしめ止め箇所における引張り限界荷重は、たとえば13 kgf程度である。したがってコネクタ12の引抜きの際に、該コネクタ12へ の引抜き荷重が配線基板10から蓋3に加わり、外れてしまうことがある。
【0007】 上述のような不具合を解消するための他の従来技術は、図7で示される。この 従来技術では、筺体21において、蓋23の外周縁部23aに形成される切欠き 28には、前記矢符15で示される該蓋23の嵌め込み方向に対して垂直な段差 面27が形成されている。このため、ケース22の端部22aにおいて前記切欠 き28に対応する箇所は、一対のスリット29が形成された後、かしめられてお り、これによって充分な引張り強度を得ている。
【0008】 しかしながらこの図7で示される従来技術では、ケース22にスリット29を 形成するための工程が必要となり、コストが嵩んでしまう。
【0009】 本考案の目的は、安価な構造で充分な引張り強度を得ることができるケースと 蓋との嵌合構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、袋状のケースに蓋を嵌合するための構造において、 前記ケースまたは蓋のいずれか一方の端部において、1または複数箇所に切欠 きを形成し、該切欠きは、該切欠きの始端に形成され、蓋のケースへの嵌め込み 方向に対して略垂直な第1係止面と、前記第1係止面に連なり、該第1係止面よ りも前記嵌め込み方向に対して緩やかに傾斜する第2係止面とを有し、 ケースの端部に蓋の端部を対向させた後、前記ケースまたは蓋のいずれか他方 において、前記切欠きに対応する箇所をかしめることを特徴とするケースと蓋と の嵌合構造である。
【0011】
【作用】
本考案に従えば、電子制御装置などを収納する筺体を、袋状のケースに蓋を嵌 合することによって構成する。前記ケースまたは蓋のいずれか一方の端部、たと えば蓋の外周縁部において、1または複数箇所に切欠きが形成される。この切欠 きは、ケース側の始端部分において蓋のケースへの嵌め込み方向に対して略垂直 な第1係止面と、この第1係止面に連なって前記垂直よりも緩やかな傾斜を有す る第2係止面とによって形成されている。ケース内に前記電子制御装置などが収 納され、蓋が嵌め込まれた後、前記ケースまたは蓋のいずれか他方、すなわちケ ースの端部において前記切欠きに対応する箇所がかしめ止めされる。
【0012】 したがって、前記電子制御装置に備えられているコネクタの引抜きなどによっ て蓋に引張り荷重が加わっても、切欠きの第1係止面によって形成される段差面 にケースの端部が嵌り込み、これによって充分な引張り強度を得ることができる 。また比較的短い第1係止面に続いて第2係止面が形成されているので、ケース の端部において該切欠きに対応する部分にスリットなどを形成する必要がなく、 通常の簡便なかしめ止めによってケースに蓋を強固に固定することができる。
【0013】
【実施例】 図1は本考案の一実施例の断面図であり、図2はその一部分の分解斜視図であ る。筺体31は、アルミなどの塑性変形可能な材料から成り、大略的に、ケース 32と蓋33とを含んで構成されている。ケース32は袋状に形成され、その背 面板34には、シリコンゴムなどから成り、凹溝35aが形成された支持部材3 5が取付けられている。
【0014】 一方、蓋33には、透孔36が形成されるとともに、その外周縁部33aにお いて複数箇所に切欠き38が形成されている。前記切欠き38は、板状に形成さ れる蓋33の表面33cと平行に、すなわち後述する矢符44で示される蓋33 のケース32への嵌め込み方向とは垂直な方向に延びる第1傾斜面41と、この 第1傾斜面41よりも前記矢符44に対して緩やかに傾斜している第2傾斜面4 2とから形成されている。したがって、第1傾斜面41は切欠き38の始端38 aに臨み、第2傾斜面42は切欠き38の終端38bに臨む。また、この蓋33 の背面33bからは、支持台39が延設されている。この支持台39と前記支持 部材35とによって配線基板45が支持される。
【0015】 前記配線基板45の表面45aにマイクロコンピュータなどの電子部品46や コネクタ47が装着され、それらの端子46a,47aが配線基板45の裏面4 5bで回路パターンと半田付けされることによって電子制御装置が構成される。 このようにして電子部品46やコネクタ47などが実装された配線基板45は、 ケース32の収納空間48内に収納された後、後述するようにしてケース32に 蓋33がかしめ止めされ、その後、ビス49によってねじ止め固定される。これ によって、配線基板45の一方の端部45cは前記支持部材35の凹溝35aに よって保持され、また他方の端部45dはビス49によって支持台39上にがた つきなく保持される。この状態でコネクタ47は前記透孔36から外方に臨み、 該コネクタ47にはセンサやアクチュエータなどに接続されているワイヤハーネ スのコネクタが嵌着される。
【0016】 図3は、蓋33のケース32への取付部付近を拡大して示す断面図である。蓋 33がケース32に嵌め込まれると、該蓋33の外周縁部33aにおいて背面3 3bはケース32の開口端面32dに当接する。この状態で、押圧治具50によ ってケース32の端部32aにおいて前記切欠き38に対応する押圧箇所51を 押圧することによって、該押圧箇所51の基端部51aは切欠き38の第1傾斜 面41によって形成される段差面52に従って塑性変形する。また該押圧箇所5 1の遊端部51b側は前記第2傾斜面42に従って緩やかに傾斜するように塑性 変形される。したがって、押圧箇所51の基端部51aとケース32の開口端面 32dとによって蓋33を挟持し、こうして蓋33はケース32に強固に固定さ れる。なお、本件考案者の実験結果によれば、ケース32の端部32a部分の肉 厚が0.8mmであるとき、前記矢符44方向とは反対方向へのコネクタ47の 引抜き時における限界荷重は65kgfであった。したがって前記図5で示され る従来技術と比較して約5倍程度の引張り強度を得ることができ、前記引抜き時 に蓋33がケース32から外れることを確実に防止することができる。また、押 圧箇所51部分に、図7の従来技術で示されるようなスリットなどを形成してお く必要はなく、したがって安価な構成で実現することができる。
【0017】 図4は、本件考案者の実験結果を示す断面図である。図4(1)は、ケース3 2の押圧箇所51を押圧治具50によって押圧する際の荷重が40kgfである ときの該押圧箇所51の塑性変形の状態を示す断面図である。また図4(2)は 前記押圧荷重が50kgfである状態を示し、図4(3)は前記押圧荷重が60 kgfである状態を示し、図4(4)は前記押圧荷重が75kgfである状態を 示す。したがって、このような図4(1)〜図4(4)から、前記押圧箇所51 は、前述のようにケース32の肉厚が0.8mmであるときには、75kgf程 度の押圧荷重で、充分な引張強度のかしめ止めが可能であることが理解される。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、蓋をケースにかしめ止めするにあたって、かし め止めのための切欠きを、嵌め込み方向に対して略垂直な第1係止面と、この第 1係止面よりも緩やかな第2係止面とによって形成するので、かしめられたケー スまたは蓋の端部は前記第1係止面によって生じる段差面に嵌り込み、これによ って蓋のケースからの引張強度を充分に得ることができる。また、前記切欠きに 対応して前記端部にはスリットなどを形成しておく必要はなく、安価な構造で実 現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】図1の一部分の分解斜視図である。
【図3】蓋33のケース32への取付部付近を拡大して
示す断面図である。
【図4】本件考案者の実験結果を示す断面図である。
【図5】典型的な従来技術の断面図である。
【図6】従来技術の切欠き8付近を拡大して示す断面図
である。
【図7】他の従来技術の分解斜視図である。
【符号の説明】
31 筺体 32 ケース 33 蓋 38 切欠き 41 第1傾斜面 42 第2傾斜面 45 配線基板 47 コネクタ 50 押圧治具 51 押圧箇所 52 段差面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状のケースに蓋を嵌合するための構造
    において、 前記ケースまたは蓋のいずれか一方の端部において、1
    または複数箇所に切欠きを形成し、該切欠きは、該切欠
    きの始端に形成され、蓋のケースへの嵌め込み方向に対
    して略垂直な第1係止面と、前記第1係止面に連なり、
    該第1係止面よりも前記嵌め込み方向に対して緩やかに
    傾斜する第2係止面とを有し、 ケースの端部に蓋の端部を対向させた後、前記ケースま
    たは蓋のいずれか他方において、前記切欠きに対応する
    箇所をかしめることを特徴とするケースと蓋との嵌合構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7249832B2 (en) 2002-12-10 2007-07-31 Seiko Epson Corporation Liquid cartridge and method for manufacturing liquid cartridge

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61449U (ja) * 1984-06-06 1986-01-06 マブチモ−タ−株式会社 小型モ−タ
JPS6260075U (ja) * 1985-10-02 1987-04-14

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