JP6007086B2 - 帯電防止用コーティング組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電防止用コーティング組成物、この帯電防止用コーティング組成物を用いたコーティング膜の製造方法、及びこの製造方法により製造されたコーティング膜に関する。
従来、塗装や印刷等の分野では、フィルム特性や表面特性を改善するために、特性に応じたコーティング膜が用いられている。例えば、プラスチックは、加工性、質量、コスト等に優れることから広く利用されているが、高い体積固有抵抗に起因して容易に静電気を帯び、塵埃等の異物の付着、フィルム同士の付着、印刷不良等の問題が生じるため、コーティング膜で表面特性を改善して使用される場合がある。前述の表面特性を改善する方法としては、フィルムの表面に帯電防止剤を塗布する方法、予め樹脂に帯電防止剤を練りこみ、この帯電防止剤をブリードアウトさせる方法、基材に帯電防止剤を塗布し、その上に樹脂膜を形成する方法、及び帯電防止剤を含有するコーティング膜を形成する方法等が知られている。
このような用途に用いられる帯電防止剤として、下記特許文献1〜4には、特定の構造を有する組成物が提案されている。例えば、特許文献1には、硝酸イオン又はアルキルスルホン酸イオンからなるアニオン部と、特定のアミンからなるカチオン部とを含む帯電防止剤が記載されている。また、特許文献2には多段塗工により、表面硬化と帯電防止性の付与とを行う樹脂成形品が記載されている。更に、特許文献3,4には、活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物が記載されている。
特許文献5には、4級アンモニウム塩単量体と2つ以上のエチレン性不飽和官能基をもつ単量体との重合体からなる、帯電防止性と剥離性とを備えたポリマーが記載されている。また、特許文献6には、フッ素またはシロキサン化合物を含有するレベリング剤を含み、光学特性、耐擦傷性及び帯電防止性を有する反射防止フィルムが記載されている。
特開2004−123924号公報 特開昭61−95035号公報 特開2009−263627号公報 特開2009−287010号公報 国際公開第1997−042637号 国際公開第2011−089787号
近年、LCD(Liquid Crystal Display)等の普及に伴い、より高い基本性能を有する帯電防止用コーティング組成物が要求されているが、前記特許文献1〜6に記載される帯電防止性樹脂組成物等では、帯電防止効果、耐水性、透明性、耐擦傷性や加工の簡便性の点で十分ではなく改善の余地がある。
本発明は、帯電防止性、耐水性、透明性、耐擦傷性等の基本性能が良好で、かつ簡便にコーティング膜を得ることができる帯電防止用コーティング組成物を提供する。また、この帯電防止用コーティング組成物を用いたコーティング膜の製造方法、及びこの製造方法により製造されたコーティング膜を提供することを課題とする。
本発明者らは、活性エネルギー線硬化性の反応性基を有する特定の2種類の非イオン性重合性化合物と、カチオン基含有重合性化合物とを併用することで、帯電防止効果の発現に加えて、耐水性、透明性、耐擦傷性も良好であるコーティング膜を簡便に得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[3]を提供する。
[1]活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、下記式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有し、前記化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、1質量%以上20質量%以下である、帯電防止用コーティング組成物。
Figure 0006007086
(式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。X-は無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、R1は同じであってもよく、異なっていてもよい。)
Figure 0006007086
(式(II)中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基、YはNHを示す。X-は無機酸イオンを示す。)
[2]前記本発明の帯電防止用コーティング組成物を基材にコーティングした後、活性エネルギー線を照射してコーティング膜を形成するコーティング膜の製造方法。
[3]前記本発明の製造方法により得られる帯電防止用コーティング膜。
本発明によれば、帯電防止性、耐水性、透明性、耐擦傷性等の基本性能が良好で、かつ簡便にコーティング膜を得ることができる帯電防止用コーティング組成物、この帯電防止用コーティング組成物を用いたコーティング膜の製造方法、及びこの製造方法により製造されたコーティング膜を提供することができる。
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、前記式(I)で表される化合物及び前記式(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有し、前記化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、1質量%以上20質量%以下であり、コーティング組成物として帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性に優れるという特有の効果を発現する。
本発明の効果発現のメカニズムの詳細は不明であるが、以下のように推定される。
コーティング組成物に、反応性基の多い非イオン性重合性化合物と反応性基の少ない非イオン性重合性化合物とを含有させて重合すると、まず、架橋密度の高い相と低い相とからなる、相互連続的なミクロ相分離構造を有する重合体が生成する。次いで、コーティング組成物に含まれていた非イオン性重合性化合物よりも重合速度の遅い重合性カチオン化合物は、架橋密度の低い連続相へ選択的に拡散して重合する。それゆえ、コーティング膜などの重合体中にカチオン化合物重合体の連続相が形成されるため、良好な帯電防止性を発現すると推定される。また、カチオン化合物重合体のマクロな相分離やブリードアウトが抑制されるため、透明性及び耐擦傷性が向上すると推定される。
[帯電防止用コーティング組成物]
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、下記式(I)及び式(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有し、前記化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、1質量%以上20質量%以下のものである。
Figure 0006007086
(式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。X-は無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、R1は同じであってもよく、異なっていてもよい。)
Figure 0006007086
(式(II)中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基、YはNHを示す。X-は無機酸イオンを示す。)
<非イオン性重合性化合物(A)>
本発明における非イオン性重合性化合物(A)(化合物(A)ともいう)とは、活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有するものをいう。
なお、本明細書において、活性エネルギー線の照射により硬化し得る反応性基とは、紫外線や電子線等の活性エネルギー線の照射により直接、又は光重合開始剤の作用で重合が進行し硬化反応を生じる官能基を示す。
活性エネルギー線の照射により反応し得る反応性基としては、例えば、エチレン性二重結合を有する官能基が挙げられ、具体的にはアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリル基等を挙げることができる。これらの中では、反応性、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、アクリロイル基及びメタクリロイル基が好ましく、アクリロイル基がより好ましい。
この反応性基を4個以上有する化合物としては、例えば、水酸基を4個以上有する化合物と(メタ)アクリル酸とのエステル化(脱水)反応等により容易に得ることができる。前記水酸基を4個以上有する化合物としては、帯電防止性、耐水性及び耐擦傷性向上の観点から、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールが好ましく、ジトリメチロールプロパン及びジペンタエリスリトールがより好ましく、ジペンタエリスリトールが更に好ましい。
なお、本明細書において「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」又は「メタクリル酸」を意味し、他の同様の記載も同様の意味である。
反応性基を4個有する化合物としては、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及びこれらのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物等が挙げられる。
反応性基を5個有する化合物としては、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びそのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物等が挙げられる。
反応性基を6個有する化合物としては、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びそのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物等が挙げられる。
また、反応性基を4個以上有するウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等を用いることもできる。
前記アルキレンオキサイド変性物としては、ジトリメチロールプロパンやジペンタエリスリトール等の多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物を(メタ)アクリル酸でエステル化したものが好ましく挙げられる。この場合、アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドが好ましい。アルキレンオキサイドの平均付加モル数は1〜20が好ましい。
ラクトン変性物としては、ジトリメチロールプロパンやジペンタエリスリトール等の多価アルコールと、カプロラクトン(好ましくは、ε−カプロラクトン)等のラクトンとの付加物を(メタ)アクリル酸でエステル化したものが好ましく挙げられる。
また、(ポリ)エステル変性物としては、ジトリメチロールプロパンやジペンタエリスリトール等の多価アルコールとポリエステルとの縮合物を(メタ)アクリル酸でエステル化したものが好ましく挙げられる。この場合(ポリ)エステルは、マレイン酸等の2価の脂肪族ジカルボン酸と、ジエチレングリコール等の2価の脂肪族ジアルコールとの(ポリ)エステルが好ましい。なお、(ポリ)エステルとはモノ又はポリエステルを意味する。
非イオン性重合性化合物(A)の反応性基の数としては、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、4個以上であり、5個以上が好ましく、6個以上がより好ましい。また、工業的入手性の観点から、反応性基の数は10個以下が好ましく、9個以下がより好ましく、8個以下が更に好ましい。
また、これらの観点から非イオン性重合性化合物(A)の反応性基の数は、4〜10個が好ましく、5〜9個がより好ましく、6〜8個が更に好ましい。
<非イオン性重合性化合物(B)>
本発明における非イオン性重合性化合物(B)(化合物(B)ともいう)とは、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有するものをいう。
活性エネルギー線の照射により反応し得る反応性基としては、非イオン性重合性化合物(A)における反応性基と同様に、例えば、エチレン性二重結合を有する官能基が挙げられ、具体的にはアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリル基等を挙げることができる。これらの中では、反応性、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、アクリロイル基及びメタクリロイル基が好ましく、アクリロイル基がより好ましい。
この反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)としては、例えば、水酸基を1〜3個有する化合物と(メタ)アクリル酸とのエステル化(脱水)反応等により容易に得ることができる。水酸基を1〜3個有する化合物としては、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、トリメチロールプロパン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、脂肪族ジオール、芳香族ジオール及びこれらのアルキレンオキサイド付加物等が好ましい。
反応性基を3個有する化合物としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソシアヌレート、及びこれらのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物等が挙げられる。これらの中でも、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、トリメチロールプロパン及びそのアルキレンオキサイド付加物の、トリアクリレートが好ましい。
前記アルキレンオキサイドとしては、透明性及び耐擦傷性向上の観点からはエチレンオキサイドが好ましく、帯電防止性及び耐水性向上の観点からはプロピレンオキサイドが好ましい。前記アルキレンオキサイドの付加モル数は、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、1〜5が好ましく、2〜4がより好ましく、3が更に好ましい。
反応性基を2個有する化合物としては、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等の3価以上の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのジエステル、及びこれらのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート等のグリコール化合物と(メタ)アクリル酸とのジエステル、及びこれらのラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物;
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリグリコール化合物と(メタ)アクリル酸とのジエステル、及びこれらのラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物;
ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、及びそのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物;
ウレタンジアクリレート;等が挙げられる。
これらの中でも、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、グリコール化合物とアクリル酸とのジエステルが好ましく、その中でも1,6−ヘキサンジオールのジアクリレート、1,10−デカンジオールのジアクリレート及びトリプロピレングリコールのジアクリレートがより好ましく、1,6−ヘキサンジオールのジアクリレート及び1,10−デカンジオールのジアクリレートが更に好ましい。
反応性基を1個持つ化合物としては、アルキル(メタ)アクリレートとそのアルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アルキレンオキサイド変性物、ラクトン変性物、(ポリ)エステル変性物としては、前述のものが好ましく挙げられる。
また、反応性基が3個以下のウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートも用いることができる。
非イオン性重合性化合物(B)の反応性基の数としては、帯電防止性、耐水性及び耐擦傷性向上の観点から、2個及び3個が好ましく、耐擦傷性、帯電防止性及び耐水性のバランスの観点、及び帯電防止性向上の観点から、2個がより好ましい。
化合物(A)の溶解度パラメータ(SP値、単位[MPa1/2])は、帯電防止性、耐水性及び耐擦傷性向上の観点から、18.0以上が好ましく、18.5以上がより好ましく、19.0以上が更に好ましい。また、同様の観点から、21.0以下が好ましく、20.5以下がより好ましく、20.0以下が更に好ましい。
化合物(B)の溶解度パラメータ(SP値、単位[MPa1/2])は、耐擦傷性向上の観点から、17.0以上が好ましく、17.5以上がより好ましく、18.0以上が更に好ましい。また、帯電防止性向上の観点から、20.0以下が好ましく、19.0以下がより好ましく、18.5以下が更に好ましい。
ここで、化合物(A)及び(B)の溶解度パラメータは、HansenのSP値であり、Hansen, Charles(2007). Hansen Solubility Parameters: A user's handbook, second Edition. Boca Raton, Fla: CRC Press により算出される。
化合物(A)と化合物(B)とのSP値の差の絶対値は、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1.0以上が更に好ましく、1.2以上がより更に好ましく、1.5以上がより更に好ましく、1.8以上がより更に好ましい。また、透明性及び耐擦傷性向上の観点からは、2.0以下が好ましく、1.7以下がより好ましく、1.4以下が更に好ましく、1.2以下がより更に好ましい。
化合物(B)の分子量は、帯電防止性及び耐水性向上の観点からは、190以上が好ましく、200以上がより好ましく、220以上が更に好ましく、260以上がより更に好ましい。また、透明性及び耐擦傷性向上の観点からは、900以下が好ましく、500以下がより好ましく、320以下が更に好ましく、240以下がより更に好ましい。
<カチオン基含有重合性化合物(C)>
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、下記式(I)で表される化合物(化合物(I))及び式(II)で表される化合物(化合物(II))からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)(化合物(C)ともいう)を含有する。これらの化合物(I)及び化合物(II)は、帯電防止成分であり、コーティング膜の表面固有抵抗値を低下させることができる。
・式(I)で表される化合物(化合物(I))
Figure 0006007086
(式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。X-は無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、R1は同じであってもよく、異なっていてもよい。)
前記式(I)における、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示すが、帯電防止性の向上及び工業的入手性の観点から、R1は炭化水素基が好ましい。また、同様の観点から、前記炭化水素基の炭素数は1〜6が好ましく、1〜3がより好ましく、1〜2が更に好ましく、1がより更に好ましい。
本発明においては、前記式(I)で表される化合物のmは1〜2が好ましく、nは2〜3が好ましく、m=2、n=2がより好ましい。
1の具体例は、メチル基、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基(2−エチルヘキシル基を含む)等が挙げられる。なお、「各種」とは、n−、sec−、tert−、iso−を含む各種異性体を意味する。
化合物(I)の合計炭素数は、帯電防止性の向上及び工業的入手性の観点から6〜18が好ましく、6〜15がより好ましく、6〜12が更に好ましい。
-は無機酸イオンを示し、具体的には、塩化物イオン等のハロゲン化物イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン等を示す。帯電防止性能の発現性の観点から、X-は一価の無機酸イオンが好ましく、より好ましくは塩化物イオン及び硝酸イオンである。更に透明性、耐水性及び帯電防止性能向上の観点、並びに金属部品等の腐食を抑制する観点から、X-は硝酸イオンが更に好ましい。
前記式(I)で表される化合物の具体例としては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムブロマイド、ジアリルジメチルアンモニウムアイオダイド、ジアリルジメチルアンモニウム硝酸塩、ジアリルエチルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジエチルアンモニウムクロライド、ジアリルジオクチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウム硝酸塩、アリルエチルジメチルアンモニウムクロライド、アリルプロピルジメチルアンモニウムクロライド、アリルオクチルジメチルアンモニウムクロライド、アリルメチルベンゼンジメチルアンモニウムクロライド、アリルジエチルメチルアンモニウムクロライド、アリルジオクチルクロライド、ジアリルメチルアミン塩酸塩、ジアリルメチルアミン硝酸塩、アリルジメチルアミン塩酸塩、アリルジメチルアミン硝酸塩等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの化合物の中でも、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、ジアリルジメチルアンモニウムの硝酸塩及びクロライドが好ましく、ジアリルジメチルアンモニウム硝酸塩がより好ましい。
・式(II)で表される化合物(化合物(II))
Figure 0006007086
(式(II)中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基、YはNHを示す。X-は無機酸イオンを示す。)
前記式(II)において、R2は水素原子又はメチル基を示すが、帯電防止性向上の観点から、水素原子が好ましい。
3は炭素数2〜5のアルキレン基を示すが、帯電防止性の向上及び工業的入手性の観点から、エチレン基及びプロピレン基が好ましく、プロピレン基がより好ましい。
4、R5及びR6は、それぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示すが、帯電防止性の向上及び工業的入手性の観点から、R4、R5及びR6は炭化水素基が好ましい。また、同様の観点から、前記炭化水素基の炭素数は、1〜8が好ましく、1及び2がより好ましく、1が更に好ましい。
4、R5及びR6の具体的な置換基は、メチル基、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、アリル基等が挙げられる。
4、R5及びR6の炭素数の合計は、帯電防止性と工業的入手性の観点から2〜12が好ましく、3〜9がより好ましく、3〜6が更に好ましく、3がより更に好ましい。
Yは、帯電防止性向上の観点から、NHである。
-は、無機酸イオンを示し、前述のものが挙げられる。なお、X-の好ましい化合物は、前述のものと同じである。
前記化合物(II)の具体例としては、(メタ)アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムブロマイド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムアイオダイド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム硝酸塩、(メタ)アクリルアミドトリメチルペンチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドエチルジメチルエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドオクチルジメチルエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドジエチルメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドジオクチルメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドエチルジメチルアミン塩酸塩、(メタ)アクリルアミドプロピルジメチルアミン硝酸塩等が挙げられる。これらの化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
これらの化合物の中でも、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムの硝酸塩及びクロライド並びにアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム硝酸塩及びクロライドが好ましく、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム硝酸塩がより好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物においては、前記化合物(I)及び化合物(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有すればよいが、帯電防止性及び透明性向上の観点から、化合物(I)を含有することが好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物においては、前記化合物(I)及び化合物(II)以外の、その他の帯電防止成分を含有してもよい。ただし、耐水性及び透明性向上の観点から、前記化合物(I)及び化合物(II)とその他の帯電防止成分との合計100質量部に対する、前記化合物(I)及び化合物(II)の合計量は、50質量部以上が好ましく、70質量部以上がより好ましく、90質量部以上が更に好ましく、98質量部以上がより更に好ましい。なお、その他の帯電防止成分としては、一般的なものを使用することができ、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルアミン等の非イオン界面活性剤、アルキルカルボキシベタイン、アルキルアミンオキサイド等の両性界面活性剤、4級アンモニウム塩基含有高分子、ポリエーテル含有高分子等の高分子型帯電防止剤、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子等が挙げられる。
・化合物(I)、及び化合物(II)の製造方法
化合物(I)、及び化合物(II)のX-がハロゲン化物イオンの場合は、例えば対応するアミンとハロゲン化アルキルの四級化反応や、対応するアミンと塩酸のような無機酸との中和反応等により得ることができる。また、化合物(I)及び化合物(II)のX-がハロゲン化物イオン以外で、四級塩である(R1、R4、R5、R6のすべてが炭化水素基である)場合、対応する四級塩ハロゲン化物[化合物(I)及び化合物(II)のX-がハロゲン化物イオンの化合物]と無機アルカリ金属塩との塩交換や、対応する四級塩水酸化物[化合物(I)及び化合物(II)のX-が水酸化物の化合物]と無機酸との中和等により製造することが可能である。
水を含有した原料を使用する場合、合成の際に水を使用する場合、及び生成物に水が含まれる場合には、水を除去して有機溶媒に溶解する、又は有機溶媒を添加した後に水を除去することにより、化合物(I)又は化合物(II)を含む有機溶液を得ることができる。
化合物(I)及び化合物(II)の製造に用いる有機溶媒としては、前記化合物(I)及び化合物(II)の溶解性向上の観点から溶解度パラメータ(POLYMER HANDBOOK THIRD EDITION 1989 by John Wiley & Sons, Inc に記載のSP値)が、15.0〜30.0(MPa)1/2である有機溶媒が好ましく、20.0〜30.0(MPa)1/2である有機溶媒が更に好ましい。
具体的には、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類;メタノール、エタノール(SP値:26.0)、イソプロピルアルコール(SP値:23.5)、メトキシエタノール、エトキシエタノール、メトキシカルビトール、ベンジルアルコール(SP値:24.8)等のアルコール類;アセトン(SP値:20.3)、メチルエチルケトン(SP値:19.0)、メチルイソブチルケトン(SP値:17.2)等のケトン類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン溶媒;ジエチルエーテル等のエーテル類;トルエン(SP値:18.3)、キシレン等の芳香族類;酢酸n−ブチル(SP値:17.4)、酢酸n−エチル(SP値:18.6)等のエステル類;メチルピロリドン、ジメチルスルフォキシド等が挙げられるが、前記化合物(I)及び化合物(II)の溶解性向上の観点からアルコール類、ケトン類、エステル類等の極性溶媒が好ましく、アルコール類がより好ましく、イソプロピルアルコールが更に好ましい。
<帯電防止用コーティング組成物に使用する有機溶媒>
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、有機溶媒を含んでいてもよい。この有機溶媒としては、前記化合物(I)及び化合物(II)の製造に用いることができる有機溶媒と同じものが好ましく、溶解度パラメータについても前述と同様に、15.0〜30.0(MPa)1/2が好ましく、20.0〜30.0(MPa)1/2がより好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物における化合物(A)、(B)及び(C)の溶解性を向上させる観点からは、前記有機溶媒は極性溶媒が好ましく、中でも、化合物(I)及び(II)の製造に用いられるアルコール類、ケトン類、エステル類が好ましい。ただし、本発明の帯電防止用コーティング組成物が、溶媒を含有しなくても室温で液状であって前記組成物中の各成分が相互に混ざり合う場合には、取り扱い性の向上及び工程簡略化の観点から、本発明の帯電防止用コーティング組成物は溶媒を含有しないことが好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物が有機溶媒を含有する場合における前記有機溶媒は、本発明の帯電防止用コーティング組成物の均一性及び塗工性向上、並びにコーティング膜の平滑性向上の観点から、アルコール類、ケトン類及びそれらの混合物が好ましく、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(MEK)及びそれらの混合物がより好ましく、IPAとMEKの混合物が更に好ましい。また、本発明の帯電防止用コーティング組成物中の有機溶媒の含有量は、塗工等の取り扱い性の観点から、10〜70質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましく、20〜55質量%が更に好ましい。
なお、前記有機溶媒の含有量には、カチオン基含有重合性化合物(C)の製造に使用した有機溶媒から持ち込まれる有機溶媒も含まれる。
<光重合開始剤>
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、紫外線や電子線等の活性エネルギー線照射により、ラジカルやカチオンを発生する光重合開始剤を含有することが好ましい。前記光重合開始剤としては、例えばアセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過酸化物、2,3−ジアルキルシオン類化合物類、ジスルフィド化合物、チウラム化合物類、フルオロアミン化合物等が挙げられる。より具体的には1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチルー1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ベンジルメチルケトン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンゾフェノン等が挙げられる。これらの中でも、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンが好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物中の光重合開始剤の含有量は、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましく、2〜3質量%が更に好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物中の、化合物(A)、(B)及び(C)の合計に対する光重合開始剤の割合は、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、2質量%以上が好ましく、4質量%以上が好ましい。また20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、6質量%以下が更に好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物中の固形分の合計に占める光重合開始剤の割合は、帯電防止性、耐水性、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、2質量%以上が好ましく、4質量%以上が好ましい。また20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、6質量%以下が更に好ましい。
<帯電防止用コーティング組成物の組成>
本発明の帯電防止用コーティング組成物において、非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(A)の割合は、透明性、耐擦傷性及び帯電防止性向上の観点から、25〜85質量%であることが好ましく、35〜80質量%がより好ましく、45〜75質量%が更に好ましい。
化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(A)の割合は、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、40質量%以上がより更に好ましく、45質量%以上がより更に好ましい。また、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましく、55質量%以下がより更に好ましく、50質量%以下がより更に好ましい。
非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(B)の割合は、帯電防止性、耐水性の観点から、5〜55質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜45質量%が更に好ましい。
化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(B)の割合は、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、35質量%以上がより更に好ましく、40質量%以上がより更に好ましい。また、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、75質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましく、55質量%以下がより更に好ましい。
非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占めるカチオン基含有重合性化合物(C)の割合は、帯電防止性、耐擦傷性の観点から、1〜20質量%が好ましく、2〜18質量%がより好ましく、3〜15質量%が更に好ましい。
化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合は、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上が更に好ましく、10質量%以上がより更に好ましい。また、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、20質量%以下が好ましく、19質量%以下がより好ましく、16質量%以下がより好ましく、13質量%以下が更に好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物において、非イオン性重合性化合物(A)と(B)との質量割合[(A)/(B)]は、透明性、耐擦傷性、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、95/5〜30/70が好ましく、93/7〜40/60がより好ましく、90/10〜45/55が更に好ましく、85/15〜45/55がより更に好ましく、75/25〜50/50がより更に好ましい。
また、化合物(A)及び(B)の合計に占める化合物(A)の割合は、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、40質量%以上がより更に好ましく、50質量%以上がより更に好ましい。また、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、90質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下が更に好ましく、60質量%以下がより更に好ましく、55質量%以下がより更に好ましい。
また、本発明の帯電防止用コーティング組成物において、非イオン性重合性化合物(A)+(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との質量割合[(C)/(A)+(B)]は、透明性、耐擦傷性、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、2/98〜30/70が好ましく、3/97〜20/80がより好ましく、4/96〜18/82がより更に好ましく、5/95〜15/85がより更に好ましい。
また、化合物(A)及び(B)の合計に対する化合物(C)の割合は、帯電防止性及び耐水性向上の観点から、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上が更に好ましく、11質量%以上がより更に好ましい。また、透明性及び耐擦傷性向上の観点から、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい。
なお、本発明の帯電防止用コーティング組成物は、水を含有することができるが、得られるコーティング膜の強度や透明性等のコーティング膜の物性低下を抑制する観点から、帯電防止用コーティング組成物中の水の含有量は、5質量%未満が好ましく、1質量%未満がより好ましく、水を実質的に含まないことが更に好ましい。
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、非イオン性重合性化合物(A)及び(B)、カチオン基含有重合性化合物(C)以外の重合性化合物、ジイソシアネート化合物等の硬化剤、顔料・染料、ガラスビーズ、ポリマービーズ、無機ビーズ等のビーズ類や、炭酸カルシウム、タルク等の無機充填材類、レベリング剤等の表面調整剤、安定剤、紫外線吸収剤、分散剤等の添加剤等を含有することができる。
<帯電防止用コーティング組成物の製造方法>
本発明の帯電防止用コーティング組成物は、非イオン性重合性化合物(A)及び(B)、カチオン基含有重合性化合物(C)、必要に応じて光重合開始剤、溶媒等を混合し、撹拌すれば製造することができる。各成分の混合順序に制限はないが、前記式(I)と式(II)で表される化合物の溶解性の観点から、本発明の式(I)と式(II)で表される化合物と有機溶媒とを最初に混合し、これと非イオン性重合性化合物(A)及び(B)並びにその他の成分とを混合することが好ましい。溶解性向上及び溶媒の揮発抑制の観点から、混合する際の温度は、0〜50℃が好ましく、5〜40℃がより好ましい。
[帯電防止用コーティング膜及びコーティング膜の製造方法]
本発明の帯電防止用コーティング膜は、前記帯電防止用コーティング組成物を、基材にコーティングし、前記コーティング膜に活性エネルギー線を照射する本発明のコーティング膜の製造方法により容易に得ることができる。なお、基材に対してコーティング組成物をコーティングした後、必要に応じて乾燥を行ってもよい。
前記帯電防止用コーティング組成物を塗布する基材としては、例えばガラス類、トリアセテートセルロース(TAC)ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース等のセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
帯電防止用コーティング組成物を塗布する方法としては、例えば、バーコート法、ロールコーター法、スクリーン法、フレキソ法、スピンコート法、ディップ法、スプレー法、スライドコート法等が挙げられる。また、コーティング後の乾燥条件としては、例えば、乾燥温度50〜150℃、乾燥時間0.5〜5分間の範囲内で行うことができる。
照射する活性エネルギー線としては、簡易な設備で照射を行える観点から紫外線が好ましい。照射線量としては、使用する活性エネルギー線によっても異なるが、例えば、紫外線を照射する場合には、コーティング膜を効率よく製造する観点及び塗布対象である基材の損傷を抑制する観点から、積算照射量は10〜500mJ/cm2とすることが好ましい。
前記本発明のコーティング膜の表面固有抵抗値は、帯電防止性を維持する観点から、5×1012Ω以下が好ましく、1×1012Ω以下がより好ましい。なお、表面固有抵抗値は実施例記載の方法に従って測定することができる。また、本発明の帯電防止用コーティング膜の水洗後の表面固有抵抗値は、耐水性の持続性の観点から、水洗前の表面固有抵抗値よりも1×101Ω以上増加していないことが好ましい。
帯電防止用コーティング膜のヘイズ値は、透明性の観点から、1%以下が好ましい。なお、ヘイズ値は実施例に記載の方法にしたがって測定することができる。
本発明の帯電防止用コーティング膜は、各種画像装置、例えばLCD(液晶表示体)、タッチパネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、EL(エレクトロルミネッセンス)、光ディスクの表面保護、各種レンズのコーティング等に用いることができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の組成物、製造方法、(或いは用途)を開示する。
〔1〕活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、下記式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有し、前記化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、1質量%以上20質量%以下である、帯電防止用コーティング組成物である。
Figure 0006007086
(式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。X-は無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、R1は同じであってもよく、異なっていてもよい。)
Figure 0006007086
(式(II)中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基、YはNHを示す。X-は無機酸イオンを示す。)
さらに本発明においては、以下の態様が好ましい。
〔2〕活性エネルギー線硬化性の反応性基が、好ましくはアクリロイル基又はメタクリロイル基である、前記〔1〕に記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔3〕非イオン性重合性化合物(A)と(B)との質量比[(A)/(B)]が、95/5〜30/70であることが好ましく、93/7〜40/60がより好ましく、90/10〜45/55がより好ましく、85/15〜45/55がより好ましく、75/25〜50/50がより更に好ましい、前記〔1〕又は〔2〕に記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔4〕非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(A)の割合が、25〜85質量%が好ましく、35〜80質量%がより好ましく、45〜75質量%が更に好ましい、前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔5〕化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(A)の割合が、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、40質量%以上がより更に好ましく、45質量%以上がより更に好ましく、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましく、55質量%以下がより更に好ましく、50質量%以下がより更に好ましい、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔6〕非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(B)の割合が、5〜55質量%であることが好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜45質量%が更に好ましい、前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔7〕化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(B)の割合は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましく、35質量%以上がより更に好ましく、40質量%以上がより更に好ましく、75質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましく、55質量%以下がより更に好ましい、前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔8〕非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占めるカチオン基含有重合性化合物(C)の割合が、1〜20質量%であることが好ましく、2〜18質量%がより好ましく、3〜15質量%が更に好ましい、前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔9〕化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上が更に好ましく、10質量%以上がより更に好ましく、20質量%以下が好ましく、19質量%以下がより好ましく、16質量%以下がより好ましく、13質量%以下が更に好ましい、前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔10〕更に、好ましくは光重合開始剤を含有する前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔11〕光重合開始剤の含有量が、1〜10質量%であることが好ましく、1〜5質量%がより好ましく、2〜3質量%が更に好ましい、前記〔10〕に記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔12〕非イオン性重合性化合物(A)の反応性基の数が、5個以上が好ましく、6個以上がより好ましく、10個以下が好ましく、9個以下がより好ましく、8個以下が更に好ましい、前記〔1〕〜〔11〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔13〕非イオン性重合性化合物(B)の反応性基の数が、2個及び3個であることが好ましく、2個がより好ましい、前記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔14〕活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する化合物が、好ましくは水酸基を4個以上有する化合物と(メタ)アクリル酸とのエステル化反応により得られる前記〔1〕〜〔13〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔15〕前記水酸基を4個以上有する化合物が、好ましくはジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記〔14〕に記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔16〕化合物(A)と化合物(B)とのSP値の差の絶対値が、0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1.0以上が更に好ましく、1.2以上がより更に好ましく、1.5以上がより更に好ましく、1.8以上がより更に好ましく、2.0以下が好ましく、1.7以下がより好ましく、1.4以下が更に好ましく、1.2以下がより更に好ましい、前記〔1〕〜〔15〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔17〕化合物(B)の分子量が、190以上が好ましく、200以上がより好ましく、220以上が更に好ましく、260以上がより更に好ましく、900以下が好ましく、500以下がより好ましく、320以下が更に好ましく、240以下がより更に好ましい、前記〔1〕〜〔16〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔18〕前記式(I)及び(II)のX-が、好ましくは硝酸イオン及び塩化物イオンからなる群より選ばれる1種以上のイオンである、前記〔1〕〜〔17〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔19〕非イオン性重合性化合物(A)が有する前記反応性基数が、好ましくは4以上10以下である、前記〔1〕〜〔18〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔20〕非イオン性重合性化合物(B)が有する前記反応性基数が、好ましくは2又は3である、前記〔1〕〜〔19〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔21〕カチオン基含有重合性化合物(C)が、好ましくは前記式(I)で表される化合物である、前記〔1〕〜〔20〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔22〕前記式(I)のmが、好ましくは2である、前記〔1〕〜〔21〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔23〕前記式(I)のR1が、好ましくはメチル基またはエチル基である、前記〔1〕〜〔22〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔24〕前記式(II)のR4、R5、R6が、好ましくはメチル基である、前記〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔25〕前記式(II)のR3が、好ましくはエチレン基又はプロピレン基である、前記〔1〕〜〔24〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔26〕前記式(II)のR2が好ましくは水素原子である、前記〔1〕〜〔25〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔27〕活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する化合物が、好ましくは水酸基を1〜3個有する化合物とアクリル酸とのエステル化反応により得られたものである、前記〔1〕〜〔26〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔28〕前記水酸基を1〜3個有する化合物が、好ましくはトリメチロールプロパン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、脂肪族ジオール、及び芳香族ジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記〔27〕記載の帯電防止用コーティング組成物。
〔29〕前記〔1〕〜〔28〕のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物を基材にコーティングした後、活性エネルギー線を照射してコーティング膜を形成するコーティング膜の製造方法。
〔30〕基材がセルロース系樹脂である前記〔29〕に記載のコーティング膜の製造方法。
〔31〕前記〔29〕又は〔30〕に記載の製造方法により得られる帯電防止用コーティング膜。
〔32〕活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、下記式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有するコーティング組成物による基材の帯電を防止する方法。
Figure 0006007086
(式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。X-は無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、R1は同じであってもよく、異なっていてもよい。)
Figure 0006007086
(式(II)中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基、YはNHを示す。X-は無機酸イオンを示す。)
〔33〕基材がセルロース系樹脂である、〔32〕に記載の基材の帯電を防止する方法。
本実施例及び比較例においては、まず前記式(I)及び式(II)で表される化合物(カチオン基含有重合性化合物(C))を調製し、これと非イオン性重合性化合物(A)、(B)と、光重合開始剤(UV重合開始剤)と、有機溶媒とを混合して実施例1〜34、及び比較例1〜9のコーティング組成物を調製した。
[カチオン基含有重合性化合物(C)及びカチオン基含有化合物の調製]
(カチオン基含有重合性化合物(C−I−1))
硝酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製試薬)25.0gとイオン交換水75.0gを200mlビーカーに入れ、ガラス棒にて手で撹拌溶解し、硝酸ナトリウム水溶液(有効成分25質量%)を得た。得られた硝酸ナトリウム水溶液40.0gとジアリルジメチルアンモニウムクロライド(和光純薬工業株式会社製試薬、有効成分65質量%)29.2gをナスフラスコに入れ、ロータリーエバポレーター(東京理科機械(株)製N−1000)にセットし、室温(25℃)、常圧(1013hPa)にて5分間回転撹拌(回転数:SPEED 4)を行った。その後、40℃、300hPaにて空気をサンプルの雰囲気中に導入しながら2時間水分除去を行った後、40℃、1hPaにて更に2時間水分除去を行った。次いで、イソプロピルアルコール(和光純薬工業株式会社製試薬)23gを前記ナスフラスコに添加し、ロータリーエパポレーターを用いて常圧、室温にて30分間回転撹拌を行った。得られた懸濁液を孔径が0.2μmのメンブレンフィルターでろ過して塩を除去することによりカチオン基含有重合性化合物(C−I−1)を50質量%含有するイソプロピルアルコール溶液を得た(イソプロピルアルコール溶液中、固形分50質量%)。なお、固形分は窒素気流下100℃、300hPaで12時間減圧乾燥し求めた。
(カチオン基含有重合性化合物(C−II−1))
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドをアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド(東京化成工業株式会社製試薬、有効成分75質量%)とし、配合量を32.4gとしたこと以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有重合性化合物(C−II−1)を50質量%含有するイソプロピルアルコール溶液を得た(イソプロピルアルコール溶液中、固形分50質量%)。
(カチオン基含有重合性化合物(C−I−2))
硝酸ナトリウムを用いなかったこと、及びジアリルジメチルアンモニウムクロライドの配合量を50gとしたこと以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有重合性化合物(C−I−2)を50質量%含有するイソプロピルアルコール溶液を得た。(イソプロピルアルコール溶液中、固形分50質量%)。
(カチオン基含有重合性化合物(C−III))
硝酸ナトリウム25.0gを5.0gに、イオン交換水75.0gを16.3gに、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドをアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(アルドリッチ社製試薬、有効成分80質量%)14.2gに、イソプロピルアルコール23gをメタノール(和光純薬工業株式会社製試薬)12.9gに、それぞれ代えたこと以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有重合性化合物(C−III)を50質量%含有するメタノール溶液を得た(メタノール溶液中、固形分50質量%)。
(カチオン基含有化合物(C−IV))
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドをポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(アルドリッチ社製試薬、有効成分35質量%)135.7gに、イソプロピルアルコール23gをイオン交換水とメタノール(和光純薬工業株式会社製試薬)の混合溶媒(イオン交換水/メタノール=1/2(質量比))75gに、それぞれ代えたこと以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有化合物(C−IV)を27質量%含有する水/メタノール溶液を得た(水/メタノール溶液中、固形分27質量%)。
(カチオン基含有重合性化合物(C−V))
硝酸ナトリウムをアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(アルドリッチ社製、有効成分50質量%)30.5gに、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドをエチルメチルイミダゾリウムクロライド(東京化成工業株式会社製試薬)9.7gに、イソプロピルアルコール23gをメタノール(和光純薬工業株式会社製試薬)21gに、それぞれ代えた以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有重合性化合物(C−V)を50質量%含有するメタノール溶液を得た(メタノール溶液中、固形分50質量%)。
(カチオン基含有化合物(C−VI))
硝酸ナトリウムを用いなかったこと、及びジアリルジメチルアンモニウムクロライドをラウリル硫酸トリエタノールアミン塩(花王社製エマール20T、有効分40質量%) 38.3gに代えたこと以外は、前記(C−I−1)と同様の方法により、カチオン基含有化合物(C−VI)を50質量%含有するイソプロピルアルコール溶液を得た(イソプロピルアルコール溶液中、固形分50質量%)。
[帯電防止用コーティング組成物の調製]
表1〜3に示す配合量(質量部)にしたがい、各材料を混合し実施例1〜34及び比較例1〜9の溶液を調製した。なお、溶媒としては、実施例1〜34及び比較例4〜9ではイソプロピルアルコール(IPA)とメチルエチルケトン(MEK)の混合溶液(IPA/MEKの質量比=1/2)を、比較例1及び3ではメタノールを、比較例2ではイオン交換水とメタノールの混合溶媒(イオン交換水/メタノール=1/2(質量比))を、それぞれ使用し、組成物の固形分が50質量%となるように調製した。
表1〜3中の数値(質量部)は、固形分の相対的な質量比である。また、「質量比A」は「A/(A+B+C)×100」、「質量比B」は「B/(A+B+C)×100」、「質量比C1」は「C/(A+B)×100」、「質量比C2」は「C/(A+B+C)×100」をそれぞれ示す。
化合物(A)及び(B)の物性については、表4に示す。
[コーティング膜の作製]
得られた各帯電防止用コーティング組成物を、それぞれセルローストリアセテート(TAC)フィルム(幅10cm×長さ12cm×厚み80μm)に対して、UV照射後のコーティング膜の厚みが4μmとなるように、バーコーター(ギャップ:9〜13μm)を用いてフィルムのほぼ一面に塗布し、温風乾燥機(ESPEC社製「PH−202」)にて70℃で1分間乾燥させた。乾燥後のフィルムを、UV照射装置(フュージョンUVシステムズジャパン(株)製「LH10−10」)にて、窒素気流下(イナートボックス使用)、UV照射(200mJ/cm2)し、コーティング膜(厚み4μm)を得た。なお、塗工厚は塗工面の幅の中央線上の上部、中央、下部の3点を測定し、その平均値を用いた。
[コーティング膜の表面固有抵抗値(帯電防止性の評価)]
実施例、及び比較例の各コーティング膜に対して、温度23℃、相対湿度40%に調整した室内で、A−4329型ハイレジスタンスメータ(横河YHP製)により、膜の中央部の表面固有抵抗値(Ω)を測定した。なお、表面固有抵抗値は、数値が小さいほど帯電防止性に優れることを示す。結果を、底を10とした対数(log値)として表1〜3に示す。
[コーティング膜の水洗後の表面固有抵抗値(耐水性の評価)]
実施例及び比較例の各コーティング膜について、水洗、乾燥を行った後、前記帯電防止性の評価と同様の方法で、表面固有抵抗値(Ω)を測定した。水洗は、水道水を内径14mmの蛇口から流速10L/minの流量で流し、蛇口の直下10cmにコーティング膜を水道水が垂直に当たるように設置し、コーティング面に対して水が均一にかかるように動かしながら30秒間行った。その後、日本製紙クレシア(株)製ハイパードライペーパータオルにてコーティング面の水分を除去し、温度23℃、相対湿度40%にて送風し、水滴がなくなるまで乾燥した。なお、表面固有抵抗値は、数値が小さいほど耐水性に優れることを示す。結果を、底を10とした対数(log値)として表1〜3に示す。
[コーティング膜のヘイズ値(透明性の評価)]
実施例及び比較例のコーティング膜について、JIS K 7105 プラスチックの光学的特性試験法(5.5及び6.4)に従い、ムラカミカラーリサーチラボラトリー製ヘイズメーターHM−150にてヘイズ値(%)を求めた。具体的には、積分球式光線透過率測定装置を用いて、拡散透過率及び全光線透過率を測定し、その比によって表した。なお、ヘイズ値は、数値が小さい方ほど透明性が高いことを示す。結果を表1〜3に示す。
[耐擦傷性の評価]
テスター(株)製「AB301」を用い、コーティング面に対し、スチールウール#0000(4cm×4cm)にて、60g/cm2、30往復毎分で20往復の条件で擦傷試験を行った。その後、コーティング面のスチールウールを往復させた範囲の中央部分に対し、前述した透明性の評価と同様の方法でヘイズ値(%)を測定し、擦傷試験前後のヘイズ値差(%)を下記式より求めた。結果を表1〜3に示す。ヘイズ値差が小さいほど、耐擦傷性が優れることを示す。
ヘイズ値差(%)=擦傷試験後のヘイズ値(%)−擦傷試験前のヘイズ値(%)
Figure 0006007086
Figure 0006007086
Figure 0006007086
なお、表1〜3に示す実施例及び比較例で使用した材料の物性等は以下のとおりである。
Figure 0006007086
(化合物(A))
A−1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(日本化薬(株)製「KAYARAD DPHA」)
A−2:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートモノ脂肪酸エステル
(日本化薬(株)製[KAYARAD D−310])
A−3:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートカプロラクトン変性物
(ジペンタエリスリトール(1モル)とカプロラクトン(2モル)を反応さ
せた化合物のアクリル酸(6モル)エステル)
(日本化薬(株)製[KAYARAD DPCA20])
A−4:ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート
(日本化薬(株)製[KAYARAD T−1420(T)])
(化合物(B))
B−1:トリメチロールプロパントリアクリレート
(日本化薬(株)製[KAYARAD TMTPA])
B−2:トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性物トリアクリレート
(トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド3モル付加物のトリアクリ
レート)
(日本化薬(株)製[KAYARAD THE−330])
B−3:トリメチロールプロパンプロピレンンオキサイド変性物トリアクリレート
(トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド3モル付加物のトリアク
リレート)
(日本化薬(株)製[KAYARAD TPA−330])
B−4:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製[ビスコート #230])
B−5:1,10−デカンジオールジアクリレート
(新中村化学工業(株)製[NKエステル A−DOD−N])
B−6:トリプロピレングリコールジアクリレート
(新中村化学工業(株)製[NKエステル APG−200])
B−7:ウレタンジアクリレート
(ダイセルサイテック(株)製[EBECRYL8402])
B−8:テトラエチレングリコールジアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製[ビスコート #335HP])
B−9:1,4−ブタンジオールジアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製[ビスコート #195])
B−10:ポリプロピレングリコール(平均7量体)のジアクリレート
(新中村化学工業(株)製[NKエステル APG−400])
B−11:ポリプロピレングリコール(平均12量体)のジアクリレート
(新中村化学工業(株)製[NKエステル APG−700])
D−1:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(和光純薬工業(株)製)
表1〜3より明らかなように、本発明のコーティング組成物は、帯電防止性、耐水性、透明性、耐擦傷性等の基本性能が良好で、かつ簡便にコーティング膜を得ることができる。

Claims (16)

  1. 活性エネルギー線硬化性の反応性基を4個以上有する非イオン性重合性化合物(A)と、活性エネルギー線硬化性の反応性基を1〜3個有する非イオン性重合性化合物(B)と、下記式(I)で表されるカチオン基含有重合性化合物(C)とを含有し、前記化合物(A)、(B)及び(C)の合計に占める化合物(C)の割合が、1質量%以上20質量%以下である、帯電防止用コーティング組成物。
    Figure 0006007086

    (式(I)中、Rは水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。Xは無機酸イオンを示す。mは1〜4、nは0〜3の整数をそれぞれ示し、m+n=4である。nが2以上の整数である場合、Rは同じであってもよく、異なっていてもよい。)
  2. 活性エネルギー線硬化性の反応性基が、アクリロイル基又はメタクリロイル基である請求項1に記載の帯電防止用コーティング組成物。
  3. 非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占めるカチオン基含有重合性化合物(C)の割合が、5質量%以上20質量%以下である、請求項1又は2に記載の帯電防止用コーティング組成物。
  4. 非イオン性重合性化合物(A)及び(B)の合計に占める非イオン性重合性化合物(A)の割合が、20質量%以上95質量%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  5. 非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(A)の割合が、15質量%以上85質量%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  6. 非イオン性重合性化合物(A)及び(B)とカチオン基含有重合性化合物(C)との合計に占める非イオン性重合性化合物(B)の割合が、5質量%以上75質量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  7. 非イオン性重合性化合物(A)と(B)とのSP値の差の絶対値が、0.1以上2.0以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  8. 非イオン性重合性化合物(B)の分子量が、190以上900以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  9. 前記式(I)のが、硝酸イオン及び塩化物イオンからなる群より選ばれる1種以上のイオンである、請求項1〜8のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  10. 非イオン性重合性化合物(A)が有する前記反応性基数が、4以上10以下である、請求項1〜9のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  11. 非イオン性重合性化合物(B)が有する前記反応性基数が、2又は3である、請求項1〜10のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  12. 前記式(I)のmが2である、請求項1〜11のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  13. 前記式(I)のRがメチル基またはエチル基である、請求項1〜12のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  14. 更に、光重合開始剤を含有する請求項1〜13のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の帯電防止用コーティング組成物を基材にコーティングした後、活性エネルギー線を照射してコーティング膜を形成するコーティング膜の製造方法。
  16. 請求項15に記載の製造方法により得られる帯電防止用コーティング膜。
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