JP5962753B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来、コアンダ効果を利用して、ノズルから吹出された空気の量を超える空気を送風する送風機が知られている(例えば、特開2010−77969号公報参照)。また、車両用空調装置としては、特開2007−50781号公報、特開2005−35423号公報及び特開2004−148965号公報に記載されたものが知られている。
しかしながら、従来の送風機では、風向を変更するために、送風機の全体の向きを変更する必要がある。このような送風機を車両用空調装置として設けた場合、風向を調節するための可動スペースを確保する必要があり、その結果、キャビンのスペースが減少することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、キャビンのスペースが減少することを抑制することができる車両用空調装置を得ることが目的である。
第1の態様に係る車両用空調装置は、作動することにより空気流を生じさせるファンと、前記ファンによって生じた空気流が導入される流路と、前記流路に導入された空気流をキャビンに向けて吹出させる第1の吹出口と、前記流路に導入された空気流を前記キャビンに向けて吹出させると共に、この吹出された空気流が前記第1の吹出口から吹出された空気流と交差するように配置された第2の吹出口と、を備え、前記キャビンの天井部には、前記ファンによって生じた空気流が導入されると共に、車両後方側に向けて開口するように設けられた前記第1の吹出口と、車両下方側に向けて開口するように設けられた前記第2の吹出口と、を備えた吹出体が設けられており、前記吹出体に導入される空気流の上流側に前記第1の吹出口が設けられていると共に、この空気流の下流側に前記第2の吹出口が設けられており、前記第2の吹出口から吹出される空気流の流量を調節する流量調節部が、前記第1の吹出口と前記第2の吹出口との間に設けられており、前記吹出体は、車幅方向外側に向けて延びる第1流路と、該第1流路の車幅方向外側の端部から車両後方側に向けて略U字状に折り返された第2流路と、該第2流路を介して車幅方向内側に向けて延びる第3流路と、を備えており、前記第1流路に流入した空気の一部が、前記第1の吹出口から吹出され、前記第1流路から前記第2流路を介して前記第3流路内に流入した空気が前記第2の吹出口から吹出される
上記の態様によれば、ファンが作動することによって生じた空気流が流路に導入されると、この空気流は第1の吹出口及び第2の吹出口からキャビンに向けて吹出される。ここで、本態様では、第1の吹出口から吹出された空気流と第2の吹出口から吹出された空気流とが交差するようになっている。換言すると、別途風向調節を行なうためのレジスタ等を設けることなく、第2の吹出口から吹出された空気流が第1の吹出口から吹出された空気流の側方から合流することによって、第1の吹出口から吹出される空気流の風向が変更される。
また、上記の態様によれば、上記の構成の吹出体がキャビンの天井部に設けられている。そのため、第2の吹出口から車両下方側へ向けて吹出した空気流が、第1の吹出口から車両後方側へ向けて吹出された空気流の上側から合流する。その結果、第1の吹出口から吹出された空気流の風向が車両斜め下方側へ向けて流れる風向へ変更される。換言すると、別途風向調節を行なうためのレジスタ等をキャビンの天井部に設けることなく、第1の吹出口から吹出される空気流の風向が変更される。
さらに、上記の態様によれば、第1の吹出口及び第2の吹出口が吹出体における上記の位置に設けられている。そのため、第1の吹出口から吹出される空気流の圧力を第2の吹出口から吹出される空気流の圧力よりも高くすることができる。即ち、本態様によれば、複数のファンを設けることなく、高圧の空気流(主流)及び低圧の空気流(主流の風向を調節するための空気流)を得ることができる。
また、上記の態様によれば、第2の吹出口から吹出される空気流の流量を調節する流量調節部が設けられている。そのため、この流量調節部を操作することによって、第1の吹出口から吹出される空気流の風向を任意の風向に調節することができる。
第2の態様に係る車両用空調装置は、請求項1記載の車両用空調装置において、前記第2の吹出口は、前記第1の吹出口から吹出された空気流から離間した位置に配置されている。
上記の態様によれば、ファンが作動することによって生じた空気流が流路に導入されると、この空気流は第1の吹出口及び第2の吹出口からキャビンに向けて吹出される。ここで、本態様では、第1の吹出口から吹出された空気流と第2の吹出口から吹出された空気流とが交差するようになっている。換言すると、別途風向調節を行なうためのレジスタ等を設けることなく、第2の吹出口から吹出された空気流が第1の吹出口から吹出された空気流の側方から合流することによって、第1の吹出口から吹出される空気流の風向が変更される。
また、上記の態様によれば、上記の構成の吹出体がキャビンの天井部に設けられている。そのため、第2の吹出口から車両下方側へ向けて吹出した空気流が、第1の吹出口から車両後方側へ向けて吹出された空気流の上側から合流する。その結果、第1の吹出口から吹出された空気流の風向が車両斜め下方側へ向けて流れる風向へ変更される。換言すると、別途風向調節を行なうためのレジスタ等をキャビンの天井部に設けることなく、第1の吹出口から吹出される空気流の風向が変更される。
さらに、上記の態様によれば、第2の吹出口が第1の吹出口から吹出された空気流と離間するように配置されている。そのため、第2の吹出口が第1の吹出口から吹出された空気流と離間していない場合と比べて、第2の吹出口から吹出された空気流が第1の吹出口から吹出された空気流と合流することによる渦流の発生が抑制される。その結果、この渦流による騒音の発生が抑制される。
の態様に係る車両用空調装置は、上記第1又は第2態様の車両用空調装置において、前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口と対向する位置から前記第1の吹出口の吹出し方向及び前記第2の吹出口の吹出し方向のいずれの方向とも交差する方向にオフセットした位置に前記流量調節部を操作するレバーが設けられている。
上記の態様によれば、流量調節部を操作するレバーが、上記の位置に配置されている。そのため、操作者がこのレバーを手で操作する場合、操作者の手には第1の吹出口及び第2の吹出口から吹出した空気流が直接当たらない。換言すると、この操作者の手は、第1の吹出口及び第2の吹出口から吹出された空気流を遮らない。その結果、操作者は、風向の変化を直接感じながら風向を調節することが可能となる。
の態様に係る車両用空調装置は、上記第1〜第のいずれか1つの態様の車両用空調装置において、前記ファンに導入される空気の導入口が前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口よりも車両前方側に設けられている。
上記の態様によれば、ファンに導入される空気の導入口が第1の吹出口及び前記第2の吹出口よりも車両前方側に設けられている。そのため、キャビンの前方側の空気を導入口から吸い込んで、この空気をキャビンの後方側へ流すことが可能となる。特に、キャビンの前方側にのみエアーコンディショナの吹出口が設けられた車両の場合、このエアーコンディショナによって冷やされた(暖められた)空気を効率よくキャビンの後方へ流すことが可能となる。
の態様に係る車両用空調装置は、上記第の態様の車両用空調装置において、前記導入口には、前記キャビンの天井方向に向けて傾斜するように配置された壁面が設けられている。
上記の態様によれば、上記構成の壁面が設けられている。そのため、ファンの騒音が導入口からキャビンへ放出されたとしても、この騒音はキャビンの天井に当接する。一般的に、キャビンの天井には、吸音効果のある不織布等を用いて形成されたルーフヘッドライニングが設けられている。そのため、導入口からキャビンへ放出されたファンの騒音は、キャビンの天井(ルーフヘッドライニング)に当接することによって減衰される。
の態様に係る車両用空調装置は、上記第1〜第のいずれか1つの態様の車両用空調装置において、前記ファンは、車両上下方向を軸方向として前記キャビンの天井部に設けられている。
一般的に、ファンから送られる空気流の流量を増加させるためには、ファンの体格が該ファンの径方向に大きくなる傾向がある。しかしながら、上記の態様によれば、ファンの軸方向が車両上下方向に沿って配置されている。そのため、ファンの軸方向を車幅方向又は車両前後方向に向けて配置した場合と比べて、キャビンの天井部が車両下方側へ向けて突出することが抑制される。
以上説明したように第1の態様に係る車両用空調装置は、キャビンのスペースが減少することを抑制することができると共に、キャビンのスペースが車両上下方向に減少することを抑制することができ、さらに、複数のファンを設けることなく主流とこの主流の風向を調節する空気流を得ることができる、という優れた効果を有する。
第2の態様に係る車両用空調装置は、キャビンのスペースが減少することを抑制することができると共に、キャビンのスペースが車両上下方向に減少することを抑制することができ、さらに、車両用空調装置の作動による騒音を抑制することができる、という優れた効果を有する。
1〜第3の態様に係る車両用空調装置は、第1の吹出口から吹出された空気流の風向を任意の風向に調節することができる、という優れた効果を有する。
第4の態様に係る車両用空調装置は、操作者がレバーを操作することによる風向の変化を直接感じながら、風向を調節することができる、という優れた効果を有する。
第5の態様に係る車両用空調装置は、エアーコンディショナによって温度調節のなされた空気をキャビンの後方側へ効率よく流すことができる、という優れた効果を有する。
第6の態様に係る車両用空調装置は、この車両用空調装置の作動による騒音を抑制することができる、という優れた効果を有する。
第7の態様に係る車両用空調装置は、キャビンのスペースが車両上下方向に減少することをより一層抑制することができる、という優れた効果を有する。
図3の1−1線に沿って切断した吹出体の断面を示す拡大断面図である。 本実施形態の車両用空調装置が適用された車両を車両側方から見た断面を示す断面図である。 本実施形態の車両用空調装置を車両下方側から見た平面図である。 図3の4−4線に沿って切断した車両用空調装置の断面及び車両の天井部の断面を示す拡大断面図である。 図3の5−5線に沿って切断した車両用空調装置の断面及び車両の天井部の断面を示す拡大断面図である。 本実施形態の車両用空調装置の吹出体に設けられたダンパ及びレバーを示す分解斜視図である。 図6に示されたダンパの周りを流れる空気流を示す模式図である。 吹出体の内部を流れる空気流を示す模式図である。 第1変形例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第2変形例に係る吹出体における風向調節流吹出口を拡大して示す拡大断面図である。 第3変形例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第4変形例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第1参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第2参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第3参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第4参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第5参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大斜視図である。 第6参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大断面図である。 第7参考例に係る吹出体の断面を示す図1に相当する拡大斜視図である。 第1変形例に係るファンの配置を車両下方側から見た図2に相当する平面図である 第2変形例に係るファンの配置を車両下方側から見た図2に相当する平面図である 第3変形例に係るファンの配置を車両下方側から見た図2に相当する平面図である 第4変形例に係るファンの配置を車両下方側から見た図2に相当する平面図である 第1変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第1変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 図12Aの12C−12C線に沿って切断した断面を示す拡大断面図である。 第2変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第2変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第3変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第4変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第4変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 図15Bの15C−15C線に沿って切断した断面を示す断面図である。 第5変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。 第5変形例に係る流量調節部を示す拡大斜視図である。
図1〜図6を用いて、本発明の実施形態に係る車両用空調装置について説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を用いて説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。また、矢印FRの方向は車両前方向と一意しており、矢印UPの方向は車両上方向と一致しており、矢印RH及び矢印LHの方向は車幅方向と一致している。
図2に示されるように、本実施形態の車両用空調装置10は、キャビン12の天井部14に設けられた送風機とされている。具体的には、図3に示されるように、車両用空調装置10は、空気流を生じさせるファン16と、このファン16の作動によって生じた空気流をキャビン12に向けて吹出させる吹出口を備えた吹出体18,20と、ファン16の作動によって生じた空気流を吹出体18,20に導入するためのダクト22と、を備えている。また、車両用空調装置10は、ファン16を覆うと共に、このファン16へ導入される空気の導入口24を備えたファンカバー26を備えている。以下、先ず、本実施形態の車両用空調装置10を備えた車両28のキャビン12について説明し、次いでファン16、吹出体18,20、ダクト22及びファンカバー26についてこの順で説明する。
(キャビン12)
図2に示されるように、本実施形態の車両用空調装置10を備えた車両28は、乗車定員が7人の所謂ミニバンタイプの車両である。この車両28のキャビン12には、1列目〜3列目のシート30,32,34が設けられている。1列目のシート30は運転席又は助手席とされており、2列目のシート32は3人の乗員が着座することが可能とされたベンチタイプのシートとされており、3列目のシート34は、2人の乗員が着座することが可能とされたベンチタイプのシートとされている。
(ファン16)
図3及び図4に示されるように、ファン16は、径方向外側に多数の羽根を有し、かつ軸芯部に吸い込んだ空気を径方向外側へ吹出させるシロッコファンとされている。このファン16は、車両上下方向を軸方向とするモータ36の軸に固定されている。また、ファン16は、車両下方側に円形の開口部38Aを有すると共に、ファン16の周方向に沿って延びる周壁部38Bを有するシュラウド38に覆われている。さらに、このシュラウド38には、後述するダクト22が連結されるフランジ部38Cが設けられている。以上説明したファン16、モータ36及びシュラウド38はブラケット40を介してキャビン12の天井部14を構成するルーフリインフォースメント42に固定されている。また、図4及び図5に示されるように、ブラケット40の周りにはシール材44が設けられている。このシール材44によって、キャビン12の天井部14を構成するルーフパネル46とルーフヘッドライニング48との間の空気(外気や太陽光などによって冷やされ又は暖められた空気)がファン16に吸い込まれないようになっている。
(吹出体18,20)
図3に示されるように、吹出体18,20は、キャビン12の左右それぞれに設けられていると共に、図2に示されるように、キャビン12の天井部14における1列目のシート30の後方かつ2列目のシート32の前方に設けられている。なお、吹出体18及び吹出体20は車幅方向に略対象に構成されているため、ここでは吹出体20について説明し、吹出体18については同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、吹出体20は、車幅方向内側に開口した略U字状の流路50を備えている。具体的には、吹出体20は、車幅方向外側に向けて延びる第1流路52と、この第1流路52の車幅方向外側の端部から車両後方側に向けて略U字状に折り返された第2流路54と、この第2流路54を介して車幅方向内側に向けて延びる第3流路56と、を備えている。また第1流路52の車幅方向内側の端部はファン16からの空気流が導入される導入口58とされていると共に、第3流路56の車幅方向内側の端部は閉止端とされている。さらに、図6に示されるように、この吹出体20には、第1流路52から第2流路54を介して第3流路56に流入する空気流の流量を調節する流量調節部としてのダンパ60が設けられている。
また、吹出体20の構成についてより詳しく説明すると、図1に示されるように、吹出体20は樹脂材料を用いて形成された上部構成体62と下部構成体64とによる上下2分割構造とされている。この吹出体20の上部を構成する上部構成体62は、車両前後方向及び車幅方向に延びる上壁部62Aと、この上壁部62Aの前端部から下方側に向けて屈曲して延びる前壁部62Bと、を備えている。また、上部構成体62は、前壁部62Bの下端部から車両後方側に向けて傾斜するように延びる傾斜壁部62Cを備えている。さらに、上部構成体62は、上壁部62Aの車両前後方向の中間部から車両下方側に向けて突出しかつ車幅方向に延びるリブ62Dと、上壁部62Aの後端部から車両下方側に向けて延びる後壁部62Eと、を備えている。
また、吹出体20の下部を構成する下部構成体64は、車両前後方向及び車幅方向に延びる下壁部64Aと、この下壁部64Aの前端部から車両上方側に向けて屈曲して延びる傾斜壁部64Bと、を備えている。さらに、下部構成体64は、傾斜壁部64Bの前端部から車両上方側に向けて屈曲し、かつ上部構成体62の傾斜壁部62Cの車両後方側の壁面と所定の距離C1を有して配置された前壁部64Cを備えている。さらに、下部構成体64は、下壁部64Aの車両前後方向の中間部から車両上方側に向けて突出しかつ先端部が上側構成体62のリブ62Dに沿って延びる隔壁部64Dを備えている。また、下部構成体64は、下壁部64Aの後端部から車両上方側に向けて延びると共に、先端部が上側構成体62の後壁部62Eの車両前方側の壁面と所定の距離C2を有して配置された後壁部64Eを備えている。
以上説明した上部構成体62の上壁部62A、前壁部62B及び傾斜壁部62C、並びに下部構成体64の隔壁部64D、下壁部64A、傾斜壁部64B及び前壁部64Cによって第1流路52が形成されている。また、上部構成体62の上壁部62A及び後壁部62E、並びに下部構成体64の隔壁部64D、下壁部64A及び後壁部64Eによって第3流路56が形成されている。さらに、上部構成体62の上壁部62A及び下部構成体64の下壁部64A等によって第2流路54(図3参照)が形成されている。
また、上部構成体62の傾斜壁部62Cと下部構成体64の前壁部64Cとの間には、車両斜め後方側に向けて開口すると共に車幅方向を長手方向とする長孔状に形成された第1の吹出口としての主流吹出口66が形成されている。さらに、上部構成体62の後壁部62Eと下部構成体64の後壁部64Eとの間には、車両下方側に向けて開口すると共に車幅方向を長手方向とする長孔状に形成された第2の吹出口としての風向調節流吹出口68が形成されている。その結果、ファン16からダクト22を介して吹出体20に流入した空気流が、主流吹出口66及び風向調節流吹出口68から吹出すことが可能となっている。また、図3に示されるように、下部構成体64の下壁部64Aには、ファン16からダクト22を介して吹出体20に流入した空気流を、主流吹出口66及び風向調節流吹出口68に導くためのガイドリブ70,72が設けられている。また、図1に示されるように、本実施形態では、吹出体20に導入される空気流の上流側に主流吹出口66が設けられていると共に、この空気流の下流側に風向調節流吹出口68が設けられた構成となっている。さらに、本実施形態では、風向調節流吹出口68から吹出される空気流F3と、主流吹出口66から吹出されかつ下部構成体64の下壁部64Aに沿って流れる空気流F1とが交差するように風向調節流吹出口68が配置されている。また、この風向調節流吹出口68は空気流F1と距離D1だけ離間するように配置されている(風向調節流吹出口68が、下部構成体64の下壁部64Aよりも距離D1だけ車両上方側に配置されている)。
図6には、吹出体20における第1流路52と第2流路54との境目に設けられたダンパ60が閉位置とされた状態の分解斜視図が示されている。この図に示されるように、ダンパ60は、略円柱状の軸部74を備えている。この軸部74の一方の端部(車両上方側の端部)は、上部構成体62の上壁部62Aに設けられた円形状の軸支孔62Fに遊挿されている。また、軸部74の他方の端部(車両下方側の端部)には、レバー76の接続部74Aが形成されている。この接続部74Aにレバー76が接続されると共に、レバー76の軸部76Aが下部構成体64の下壁部64Aに設けられた円形状の軸支孔64Fに遊挿されている。その結果、レバー76を操作することによって(矢印A及び矢印B方向に動かすことによって)、軸部74が回転する構成である。また、ダンパ60は、軸部74と一体で形成され、かつこの軸部74の径方向外側に向けて延びる第1フラップ部78及び第2フラップ部80を備えている。第1フラップ部78は、上端部、車両後方側の端部及び下端部が上部構成体62の上壁部62A、下部構成体64の隔壁部64D及び下部構成体64の下壁部64Aに沿って延びる略矩形板状に形成されている。また、第2フラップ部80は、上端部及び下端部がそれぞれ上部構成体62の上壁部62A及び下部構成体64の下壁部64Aに沿って延びる略矩形板状に形成されている。さらに、第2フラップ部80の先端部は車幅方向外側に向けて屈曲するように形成されている。また、第2フラップ部80の先端部は、ダンパ60が開位置とされた状態において、第2流路54の外壁と同心円となるように形成されている(図8参照)。さらに、第1フラップ部78の外側面の面積S1と第2フラップ部80の外側面の面積S2とは略同一となるように設定されている。
また、レバー76は、主流吹出口66及び風向調節流吹出口68から吹出された空気流F1,F3が当たらない位置に配置されている。詳述すると、レバー76は、主流吹出口66及び風向調節流吹出口68と対向する位置から主流吹出口66の吹出し方向及び風向調節流吹出口68の吹出し方向のいずれの方向とも交差する方向(車幅方向)にオフセットした位置に配置されている。
(ダクト22)
図3に示されるように、ダクト22は車両左右方向への分岐を有するY字状の分岐管とされている。具体的には、ダクト22は、車両前後方向に延びる第1ダクト部82を備えている。この第1ダクト部82の基端側(車両前方側)は、シュラウド38のフランジ部38Cに連結されている。また、ダクト22は、第1ダクト部82の先端から車幅方向左側へ分岐して延びる第2ダクト部84と、第1ダクト部82の先端から車幅方向右側へ分岐して延びる第3ダクト部86と、を備えている。さらに、第2ダクト部84及び第3ダクト部86の先端は、吹出体18の導入口58及び吹出体20の導入口58にそれぞれ接続されている。また、この第1ダクト部82の先端が、第2ダクト部84及び第3ダクト部86に分岐することによって、第1ダクト部82の先端側の開口面積が車両後方側に向けて徐々に広くなっているが、本実施形態では、この開口面積の変化が可及的に小さくなるように設定されている。さらに、本実施形態では、第2ダクト部84と第3ダクト部86との接合部88が車両前方側へ向けて突出すると共に、車両前方側へ向けて窄まった形状となるように形成されている。
(ファンカバー26)
図4に示されるように、ファンカバー26は、ブラケット40を介してキャビン12の天井部に固定されたファン16、モータ36及びシュラウド38を覆うと共に、上記ダクト22を覆う略箱状に形成されている。具体的には、ファンカバー26は、ファン16、モータ36及びシュラウド38を覆うファンカバー部90と、ダクト22を覆うダクトカバー部92と、を備えている。
図5に示されるように、ファンカバー部90は、車両上方側へ向けて開口すると共に車両前方視で略U状断面に形成されている。また、ファンカバー部90は、車両前後方向及び車幅方向に延在する底壁部90Aと、この底壁部90Aの左右の両端部からそれぞれ車両上方側へ向けて屈曲して延びる右側側壁部90B及び左側側壁部90Cと、を備えている。また、ファンカバー26がキャビン12の天井部14に取付けられた状態において、ファンカバー部90の底壁部90Aは、シュラウド38の下部に形成された開口部38Aと距離C3だけ離間するように配置されている。なお、この距離C3は、シュラウド38の下部に形成された開口部38Aから吸い込まれる空気の流量やキャビン12のヘッドクリアランス等を考慮して適宜設定されている。
また、図4に示されるように、ファンカバー部90の前端部には、ファン16に導入される空気の導入口24が形成されている。この導入口24は、車両前方視で車幅方向を長手方向とする略矩形状に形成されていると共に、図2に示されるように、1列目のシート30の上方よりもやや後方側に配置されている。また、図4に示されるように、導入口24には、車両上下方向に沿って複数(本実施形態では2個)のルーバ94が設けられている。このルーバ94は、板状に形成されていると共に、前端部が車両上方側に向けて傾斜した状態で導入口24の周縁部に固定されている。その結果、導入口24がルーバ94によって高さ方向に区切られている。また、このルーバ94に区切られることによって形成された各々の導入開口96は、ルーフヘッドライニング48の方向へ向けて開口している。
また、ファンカバー部90の後端部には、ダクト22の第1ダクト部82が貫通することが可能とされたシール材98が設けられている。このシール材98によって、ファンカバー部90によって覆われた空間とダクトカバー部92によって覆われた空間とが隔成されている。以上説明したファンカバー部90は、図示しないクリップ等を介してルーフヘッドライニング48に固定されている。
また、ダクトカバー部92は、上記ファンカバー部90と同様に、車両上方側へ向けて開口すると共に車両前方視で略U状断面に形成されている。また、図3に示されるように、ダクトカバー部92の前端部は、キャビン12の天井部14に設けられた吹出体18と吹出体20とを車幅方向に繋ぐように形成されていると共に、図示しないクリップ等を介して吹出体18,20に固定されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図4に示されるように、モータ36が回転することによってファン16が回転すると、キャビン12の前方側の空気がファンカバー26の前端部に形成された導入口24から導入される。次いで、導入口24から導入された空気は、シュラウド38の下部に形成された開口部38Aからファン16の軸芯部に導入される。次いで、図3に示されるように、ファン16の軸芯部に導入された空気は、ダクト22の第1ダクト部82に流入した後、第2ダクト部84と第3ダクト部86とに分岐して流れて行く。次いで、第2ダクト部84及び第3ダクト部86に流入した空気流は、吹出体18及び吹出体20に流入する。なお、上述の通り、吹出体18及び吹出体20は車幅方向に略対称に構成されているため、ここでは、吹出体20の作用並びに効果について説明し、吹出体18の作用並びに効果についての説明は省略する。
図1に示されるように、吹出体20の第1流路52に流入した空気流の一部はガイドリブ70,72(図3参照)に沿って流れた後、主流吹出口66から吹出される。この主流吹出口66から吹出された空気流F1は、下部構成体64の下壁部64Aに沿って車両後方側に向けて流れる。また、下壁部64Aに沿って流れた空気流F1によって、この空気流F1の下方側の空気が巻き込まれる(以下この巻き込まれた空気の空気流を「空気流F2」という)。その結果、主流吹出口66から吹出された流量を超える空気流(空気流F1と空気流F2とを足し合わせた量の空気流)が同方向に向けて流れる。
図7には、ダンパ60が全開の状態とされた際の第2流路54を流れる空気流が示されている。この図に示されるように、吹出体20の第1流路52に流入した空気流の他の一部は、第2流路54を通じて第3流路56に流入する。
図1に示されるように、吹出体20の第3流路56に流入した空気流はガイドリブ70,72(図3参照)に沿って流れた後、風向調節流吹出口68から吹出される。この風向調節流吹出口68から吹出された空気流F3は、車両下方側に向けて流れる。すると、風向調節流吹出口68から吹出された空気流F3は、主流吹出口66から吹出された空気流F1及びこの空気流F1に巻き込まれることによって生じた空気流F2の側方から合流する。その結果、主流吹出口66から吹出される空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向が変更される(以下風向が変更された空気流を「空気流F4」という)。本実施形態では、ダンパ60が全開の状態とされた際には、2列目のシート32に着座した乗員P1(図2参照)に向けて空気流F4が流れるようになっている。
また、図8に示されるように、ダンパ60が全閉の状態とされた場合、第1流路52に流入した空気流は第2流路54を通じて第3流路56に流入し難くなる。そのため、図1に示されるように、主流吹出口66から吹出される空気流F1の流量は増加し、反対に風向調節流吹出口68から吹出される空気流F3の流量は減少する。その結果、主流吹出口66から吹出される空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)は、風向調節流吹出口68から吹出される空気流F3の影響をそれほど受けることなく、車両後方側に向けて流れてゆく。また、本実施形態では、ダンパ60が全閉の状態とされた際には、3列目のシート34に着座した乗員P2(図2参照)に向けて空気流F4が流れるようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、ダンパ60に接続されたレバー76を操作することによって、無段階に主流吹出口66から吹出される空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向を変更することができる。また、本実施形態では、別途風向調節を行なうためのレジスタ等をキャビン12の天井部14に設けることが不要となり、その結果、キャビン12のスペースが減少することを抑制することができる。
また、図3に示されるように、本実施形態では、ダンパ60を操作するためのレバー76が主流吹出口66及び風向調節流吹出口68から吹出された空気流F1,F3が当たらない位置に配置されている。そのため、操作者(例えば、2列目のシート32に着座した乗員P1或いは3列目のシート34に着座した乗員P2)がこのレバー76を手で操作する場合、操作者の手には主流吹出口66及び風向調節流吹出口68から吹出した空気流F1,F3が直接当たらない。換言すると、この操作者の手は、主流吹出口66及び風向調節流吹出口68から吹出された空気流F1,F3を遮らない。その結果、操作者は、風向の変化を直接感じながら風向を調節することができる。
さらに、本実施形態では、吹出体20に導入される空気流の上流側に主流吹出口66が設けられていると共に、この空気流の下流側に風向調節流吹出口68が設けられている。そのため、主流吹出口66から吹出される空気流F1の圧力を風向調節流吹出口68から吹出される空気流F3の圧力よりも高くすることができる。即ち、本実施形態では、複数のファンを設けることなく、高圧の空気流(主流吹出口66から吹出す空気流F1)及び低圧の空気流(主流吹出口66から吹出す空気流F1等の風向を調節するための風向調節流F3)を得ることができる。
また、図4に示されるように、本実施形態では、ファン16に導入される空気の導入口24が主流吹出口66及び風向調節流吹出口68よりも車両前方側に設けられている。そのため、キャビン12の前方側の空気を導入口24から吸い込んで、この空気をキャビン12の後方側へ流すことが可能となる。図2に示されるように、キャビン12の前方側にのみエアーコンディショナの吹出口100が設けられた本実施形態の車両28の場合、このエアーコンディショナによって冷やされた(暖められた)空気を効率よくキャビン12の後方へ流すことが可能となる。
さらに、図1に示されるように、本実施形態では、風向調節流吹出口68が下部構成体64の下壁部64Aよりも距離D1だけ車両上方側に配置されている。そのため、風向調節流吹出口68から吹出された空気流F3が主流吹出口66から吹出された空気流F1と合流することによる渦流の発生が抑制される。即ち、本実施形態では、この渦流による騒音の発生を抑制することができる。
また、図4に示されるように、本実施形態では、導入口24がルーバ94に区切られることによって形成された各々の導入開口96が、ルーフヘッドライニング48の方向へ向けて開口するように形成されている。そのため、ファン16の騒音がこの導入口24からキャビン12へ放出されたとしても、この騒音はルーフヘッドライニング48に当接する。本実施形態では、キャビン12の天井部14を構成するルーフヘッドライニング48は、吸音効果のある不織布を用いて形成されている。その結果、本実施形態は、導入口24からキャビン12へ放出されたファン16の騒音をルーフヘッドライニング48に吸収させることができる。
さらに、図1に示されるように、本実施形態では、吹出体20の上部を構成する上部構成体62の上壁部62Aには車幅方向に延びるリブ62Dが設けられていると共に、吹出体20の下部を構成する下部構成体64の下壁部64Aには車幅方向に延びる隔壁部64Dが設けられている。そのため、上部構成体62及び下部構成体64を成形する際に、この上部構成体62及び下部構成体64が車幅方向に反るように変形することを抑制することができる。
また、図3に示されるように、本実施形態では、第1ダクト部82の先端側の開口面積が車両後方側に向けて徐々に広くなっていると共に、この開口面積の変化が可及的に小さくなるように設定されている。さらに、本実施形態では、第2ダクト部84と第3ダクト部86との接合部88が車両前方側へ向けて突出すると共に、車両前方側へ向けて窄まった形状となるように形成されている。そのため、この部分における空気流の剥離が抑制され、ひいては、空気流の剥離による騒音及び圧力損失の発生を抑制することができる。
さらに、図6に示されるように、本実施形態では、第1フラップ部78の外側面の面積S1と第2フラップ部80の外側面の面積S2とが略同一となるように設定されている。そのため、第1フラップ部78の外側面に加わる圧力によって生じる軸部74周りのモーメントが、第2フラップ部80の外側面に加わる圧力によって生じる軸部74周りのモーメントによって打ち消される。その結果、ダンパ60の軸部74の回転を固定するための固定手段を別途設けることなく、ダンパ60を全開位置と前閉位置との間の任意の位置に保持することができる。
<吹出体20の変形例>
次に、図9A〜図9Dを用いて、上記実施形態の吹出体20の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同一の部材及び同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1変形例に係る吹出体102)
図9Aに示されるように、本変形例に係る吹出体102は、上記実施形態に係る吹出体20と比べて、風向調節流吹出口68が車両前方側へオフセットしていることに特徴がある。具体的には、吹出体102の上部を構成する上部構成体104は、後壁部64Eの下端部から車両前方側に向けて延びる中間壁部104Aと、この中間壁部104Aの前端部から車両下方側に向けて傾斜して延びる傾斜壁部104Bと、を備えている。また、吹出体102の下部を構成する下部構成体106は、下壁部64Aの後端部から車両上方側に向けて延びると共に、先端部が上側構成体104の傾斜壁部104Bの車両前方側の壁面と所定の距離C2を有して配置された後壁部106Aを備えている。
以上説明した吹出体102においても、上記実施形態と同様の作用並びに効果を得ることができる。
(第2変形例に係る吹出体108)
図9Bに示されるように、本変形例に係る吹出体108は、上記実施形態に係る吹出体20と比べて、風向調節流吹出口68が車両前方側かつ車両斜め下方側に向けて開口するように形成されていることに特徴がある。具体的には、吹出体108の上部を構成する上部構成体110は、後壁部62Eの下端部が車両前方側に向けて車両斜め下方側に傾斜するように形成された傾斜部110Aを備えている。また、吹出体108の下部を構成する下部構成体112は、下壁部64Aの後端部から車両後方側に向けて車両斜め上方側に傾斜すると共に、先端部が傾斜部110Aの車両前方側の面に沿って配置された後壁部112Aを備えている。
以上説明した吹出体108の風向調節流吹出口68からは、車両前方側かつ車両斜め下方側に向けて空気流F3を吹出させることが可能となっている。その結果、本変形例に係る吹出体108では、主流吹出口66から吹出した空気流F1の風向をより広範囲に調節することができる。
(第3変形例に係る吹出体114)
図9Cに示されるように、本変形例に係る吹出体114は、この吹出体114の下部を構成する下部構成体116の下壁部64Aに形成された円形の貫通孔118によって風向調節流吹出口68が形成されていることに特徴がある。具体的には、貫通孔118は、第3流路56における下部構成体116の下壁部64Aの車両前後方向の中間部位に形成されていると共に、車両前後方向及び車幅方向に沿って所定の間隔で複数設けられている(本実施形態では、車両前後方向に3列となるように貫通孔118が配設されている)。
以上説明した本変形例に係る吹出体114では、貫通孔118によって形成された風向調節流吹出口68から吹出した空気流F3によって、主流吹出口66から吹出した空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向を調節することができる。
(第4変形例に係る吹出体120)
図9Dに示されるように、本変形例に係る吹出体120には、上記第3変形例に係る吹出体114と比べて、第1の流路52と第3の流路56とを隔てる隔壁部64Dが設けられていないこと、及び風向調節流吹出口68を形成する貫通孔118を閉止することによって風向調節流吹出口68から吹出す空気流F3の流量を調節する流量調節部としての調節板122が設けられていることに特徴がある。具体的には、調節板122は、下壁部64Aの車両上方側に設けられていると共に、図示しないガイドレールによって車両前後方向にスライド自在に支持されている。さらに、調節板122には、図示しないレバーが接続されている。このレバーを操作することによって、調節板122が車両前後方向にスライドする構成である。
本変形例に係る吹出体120では、車両前後方向にレバー(調節板122)を操作することによって風向調節流吹出口68を形成する貫通孔118から吹出す空気流F3の流量が調節される。その結果。主流吹出口66から吹出した空気流F1の風向を調節することができる。
<吹出体の参考例>
次に、図10A〜図10Gを用いて、上記実施形態の吹出体の参考例について説明する。なお、上記実施形態等と同一の部材及び同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1参考例に係る吹出体124)
図10Aに示されるように、本参考例に係る吹出体124は、主流吹出口66及び第1流路52を有する吹出体本体部126と、この吹出体本体部126に支持されたレジスタ128と、を備えていることに特徴がある。具体的には、吹出体本体部126は、車両前後方向及び車幅方向に延びる上壁部126Aと、この上壁部126Aの前端部から車両下方側に向けて屈曲すると共に先端部が車両後方側に向けて傾斜するように延びる前壁部126Bと、を備えている。また、吹出体本体部126は、上壁部126Aの後端部から車両前方側に向けて車両斜め下方側に傾斜して延びる第1傾斜壁部126Cと、この第1傾斜壁部126Cの下端部から車両前方側に向けて屈曲して延びる下壁部126Dと、を備えている。さらに、吹出体本体部126は、下壁部126Dの前端部から車両上方側に傾斜して延びると共に前壁部126Bの先端部に沿って配置された第2傾斜壁部126Eを備えている。この第2傾斜壁部126Eと前壁部126Bとの間には、車両斜め後方側に開口した主流吹出口66が形成されている。
さらに、第1傾斜壁部126Cの下方側には、主流吹出口66から吹出されると共に吹出体本体部126の下壁部126D及び第1傾斜壁部126Cに沿って流れる空気流F1をレジスタ128に向けてガイドするガイド壁126Fが設けられている。このガイド壁126Fの前端部と吹出体本体部126の前端部との間にレジスタ128が配置されていると共に、このレジスタ128が車幅方向を軸方向として回動自在に支持されている。
以上説明した本参考例に係る吹出体124は、主流吹出口66から吹出されると共に吹出体本体部126の下壁部126D及び第1傾斜壁部126Cに沿って流れる空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向をレジスタ128を回動させることによって調節することができる。
(第2参考例に係る吹出体130)
図10Bに示されるように、本参考例に係る吹出体130は、上記第1参考例に係る吹出体124のレジスタ128に代えて、風向調節用のフラップ132が設けられていることに特徴がある。具体的には、フラップ132は車幅方向に延びる板状に形成されていると共に、吹出体本体部126の後端部に配置されている。また、このフラップ132の基端部は車幅方向を軸方向とする図示しない軸受手段に軸支されている。その結果、フラップ132が車両上下方向に回動することが可能となっている。
以上説明した本参考例に係る吹出体130は、主流吹出口66から吹出されると共に吹出体本体部126の下壁部126D及び第1傾斜壁部126Cに沿って流れる空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向をフラップ132を回動させることによって調節することができる。
(第3参考例に係る吹出体134)
図10Cに示されるように、本参考例に係る吹出体134は、上記第2参考例に係る吹出体130のフラップ132の先端部に、円弧壁136が設けられていることに特徴がある。具体的には、円弧壁136は、車両側方から見た断面が円弧状となるように形成されていると共に、フラップ132の先端から車両上方側に向けてかつこのフラップ132の回動軸からの距離がR1となるように延在している。また、この円弧壁136は、吹出体本体部126の上壁部126Aに形成された開口138に挿通されている。さらに、円弧壁136の先端部には、この円弧壁136の径方向外側に向けて屈曲された屈曲部136Aが形成されている。この屈曲部136Aが円弧壁136が挿通された開口138の縁に当接することによって、フラップ132の回動角度が規制されている構成である。
以上説明した本参考例に係る吹出体134は、主流吹出口66から吹出されると共に吹出体本体部126の下壁部126D及び第1傾斜壁部126Cに沿って流れる空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向をフラップ132を回動させることによって調節することができる。さらに、本参考例では、上記構成の円弧壁136が設けられているため、フラップ132の先端部に鋭利な部分が形成されない。その結果、吹出体134の外観意匠の質感を向上させることができる。
(第4参考例に係る吹出体140)
図10Dに示されるように、本参考例に係る吹出体140は、上記第2参考例に係る吹出体130のフラップ132に加えて延長フラップ142が設けられていることに特徴がある。具体的には、延長フラップ142は車幅方向に延びる略板状に形成されていると共に、フラップ132の上面にスライド自在に支持されている。その結果、延長フラップ142がフラップ132の基端部から先端部の方向に沿ってスライドすることが可能となっている。また、延長フラップ142の端部には、被当接部材144に当節することによって延長フラップ142のスライド量を規制する屈曲部142Aが形成されている。
以上説明した本参考例に係る吹出体140は、延長フラップ142をスライドさせることによってフラップ(フラップ132及び延長フラップ142)の長さを調節することができる。その結果、フラップ132の長さの小型化を図ることができる。
(第5参考例に係る吹出体146)
図10Eに示されるように、本参考例に係る吹出体146は、車両後方側に向けて車両斜め下方側に開口するように形成されたスリット148によって主流吹出口66が形成されていると共に、この各々のスリット148が開閉蓋150によって開閉することが可能となっていることに特徴がある。具体的には、吹出体146には、車幅方向を長手方向とする複数のスリット148が車両上下方向に沿って設けられている。また、このスリット148を開閉する開閉蓋150は、スリット148の開口形状に沿って長板状に形成されていると共に、スリット148の長手方向に沿ってスライド自在に支持されている。この開閉蓋150をスライドさせることによってスリット148が開閉される構成である。
以上説明した本参考例に係る吹出体146は、開閉蓋150をスライドさせることによって任意のスリット148(主流吹出口66)から吹出体146に導入された空気を吹き出させることができる。換言すると、開閉蓋150をスライドさせることによって吹出体146から吹き出す空気流の風向を調節することができる。
(第6参考例に係る吹出体152)
図10Fに示されるように、本参考例に係る吹出体152は、スリット148を開閉する開閉蓋154及びこの開閉蓋154を選択的に開閉する選択部材156が吹出体152の内部に設けられていることに特徴がある。具体的には、開閉蓋154はスリット148の開口形状に沿って略板状に形成されていると共に、基端部がスリット148の縁に沿って回動可能に軸支されている。この開閉蓋154を回動させることによってスリット148が開閉される構成である。また、この開閉蓋154は、スプリング158によってスリット148が開口状態となる方向に付勢されている。
また、選択部材156は、車両前後方向に延びる略円形板状に形成されていると共に、スリット148が設けられた部分における吹出体152の内壁の形状に沿って形成された一般面156Aを備えている。さらに、選択部材156は、一般面156Aからこの選択部材の径方向内側に向けて窪むように形成された凹部156Bを備えている。また、この凹部156Bと対抗する位置の開閉蓋154は一般面156Aと干渉することなくスリット148が開口状態となる位置に回動することが可能となっている。反対に、一般面156Aと対抗する位置の開閉蓋154は、この一般面156Aと干渉してスリット148を閉止する位置に規制されている。また、この選択部材156は図示しないレバーに接続されている。このレバーを操作することによって、選択部材156がスリット148が設けられた部分における吹出体152の内壁に沿って回動するようになっている。
以上説明した本参考例に係る吹出体152では、選択部材156が回動することによってスリット148が選択的に開閉される。その結果、任意のスリット148(主流吹出口66)から吹出体152に導入された空気を吹き出させることができる。換言すると、選択部材156が回動させることによって吹出体152から吹き出す空気流の風向を調節することができる。
(第7参考例に係る吹出体160)
図10Gに示されるように、本参考例に係る吹出体160は、第5参考例に係る吹出体146の開閉蓋150に替えて、スリット148を選択的に開閉する選択部材162が吹出体160の内部に設けられていることに特徴がある。具体的には、選択部材162は、車幅方向を軸方向とする略円筒状に形成されていると共に、スリット148が設けられた部分における吹出体160の内壁に沿って延びる一般部162Aを備えている。この一般部162Aには、車幅方向を長手方向とする開口162Bが形成されている。この開口162Bとスリット148とが連通されることによって吹出体160の内部に流入した空気が開口162B及びスリット148を通じて吹出すことが可能となる構成である。また、この選択部材162は図示しないレバーに接続されている。
以上説明した本参考例に係る吹出体160では、選択部材162が回転することによってスリット148が選択的に開閉される。その結果、任意のスリット148(主流吹出口66)から吹出体160に導入された空気を吹き出させることができる。換言すると、選択部材162が回転させることによって吹出体160から吹き出す空気流の風向を調節することができる。
<ファンの配置の変形例>
次に、図11A〜図11Dを用いて、上記実施形態のファンの配置の変形例について説明する。なお、上記実施形態等と同一の部材及び同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1変形例に係るファンの配置)
図11Aに示されるように、本変形例に係る車両用空調装置164は、主流吹出口66から吹出させる空気流を生じさせる主流用ファン166及び風向調節流吹出口68から吹出させる空気流を生じさせる風向調節流用ファン168が吹出体170の車幅方向の左右それぞれに設けられていることに特徴がある。具体的には、吹出体170は、車幅方向を長手方向とする長尺状に形成されていると共に、車両前方側に設けられた第1流路172と車両後方側に設けられた第2流路174と、を備えている。また、吹出体170には、車両斜め後方側に向けて開口すると共に車幅方向を長手方向とする長孔状に形成された主流吹出口66が第1流路172に沿って設けられていると共に、車両下方側に向けて開口すると共に車幅方向を長手方向とする長孔状に形成された風向調節流吹出口68が第2流路174に沿って設けられている。さらに、第1流路172の一方側の端部(車幅方向右側の端部)には、主流用ファン166によって生じた空気流が導入される導入口176が開口形成されていると共に、この導入口176は主流用ファン166のシュラウド38のフランジ部38Cに接続されている。また、第1流路172の他方側の端部(車幅方向左側の端部)は閉止端とされている。さらに、第2流路174の一方側の端部(車幅方向右側の端部)には、風向調節流用ファン168によって生じた空気流が導入される導入口178が開口形成されていると共に、この導入口178は風向調節流用ファン168のシュラウド38のフランジ部38Cに接続されている。また、第2流路174の他方側の端部(車幅方向左側の端部)は閉止端とされている。なお、主流用ファン166及び風向調節流用ファン168は、上記実施形態と同様のシロッコファンとされている。
本変形例に係る車両用空調装置164では、主流用ファン166が作動することによって生じた空気流は吹出体170の第1流路172に流入する。また、この第1流路172に流入した空気流は主流吹出口66から吹出された後にキャビン12(図2参照)の後方側に向けて流れる。
さらに、風向調節流用ファン168が作動することによって生じた空気流が吹出体170の第2流路174に流入する。また、この第2流路174に流入した空気流は風向調節流吹出口68から吹出された後に主流吹出口66から吹出された空気流の側方にぶつかる(合流する)。その結果、主流吹出口66から吹出される空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向が変更される。また、本実施形態では、風向調節部としての風向調節流用ファン168の出力を調節することによって、主流吹出口66から吹出される空気流F1(及びこの空気流F1に巻き込まれた空気の空気流F2)の風向を調節することができる。
(第2変形例に係るファンの配置)
図11Bに示されるように、本変形例に係る車両用空調装置180は、ファン16が吹出体18と吹出体20との間に配置されていることに特徴がある。具体的には、ファン16は、吹出体18の導入口58及び吹出体20の導入口58に接続されるフランジ部182Aを有するシュラウド182に覆われている。
以上説明した本変形例に係る車両用空調装置180は、上記実施形態に係る車両用空調装置180と比べて、車両前後方向の寸法をコンパクトに設定することができる。
(第3変形例に係るファンの配置)
図11Cに示されるように、本変形例に係る車両用空調装置184は、車幅方向に長尺状に形成された単一の吹出体186が設けられていると共に、この吹出体186の車幅方向右側の端部にファン16が配置されていることに特徴がある。具体的には、吹出体184の構成は上記実施形態の吹出体18の構成と同一であるが、本変形例の吹出体186は、上記実施形態の吹出体18よりも車幅方向に長尺状に形成されている。また、この吹出体186の導入口188は車幅方向右側に設けられていると共に、この導入口188にファン16を覆うシュラウド38のフランジ部38Cが接続されている。
以上説明した本変形例に係る車両用空調装置184は、上記実施形態に係る車両用空調装置184と比べて、車両前後方向の寸法をコンパクトに設定することができる。なお、本変形例では、ファン16が吹出体186の車幅方向右側の端部に配置されている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、ファン16を吹出体186の車幅方向左側の端部に配置した構成としても良い。
(第4変形例に係るファンの配置)
図11Dに示されるように、本変形例に係る車両用空調装置190は、上記実施形態の吹出体20が車幅方向左側に配置されていると共に、吹出体18が車幅方向右側に配置されている。また、本変形例では、ファン16が吹出体20及び吹出体18の車幅方向外側にそれぞれ配置されていると共に、各々のファン16を覆うシュラウド38のフランジ部38Cが吹出体20の導入口58及び吹出体18の導入口58にそれぞれ接続されている。
以上説明した本変形例に係る車両用空調装置190では、吹出体20及び吹出体18から吹出される空気流の風量等をそれぞれ任意の風量等に調節することができる。
<流量調節部の変形例>
次に、図12A〜図16Bを用いて、上記実施形態の流量調節部(ダンパ60)の変形例について説明する。なお、上記実施形態等と同一の部材及び同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1変形例に係る流量調節部)
図12Aに示されるように、本変形例に係る流量調節部は、第1流路52と第2流路54との間を開閉するシャッタ192によって構成されていることに特徴がある。具体的には、シャッタ192は、車両上下方向を長手方向とする略角柱状に形成された複数のピース194が図示しないピン介して連結されていると共に、隣り合うピース194同士は互いにピンを軸として回動可能に構成されている。また、シャッタ192が樹脂材料を用いて一体に成形されている場合にあっては、複数のピース194をインテグラルヒンによって連結することによってシャッタ192を構成しても良い。
また、吹出体20の上部を構成する上部構成体62の上壁部62A及び吹出体20の下部を構成する下部構成体64の下壁部64Aには、上記シャッタ192をスライド可能に支持するガイド溝196,198がそれぞれ形成されている。このガイド溝196,198は、第1流路52と第2流路54との間を横切る第1溝部196A,198Aと、この第1溝部196A,198Aの車両後方側の端部から第3流路56に沿って延びる第2溝部196B,198Bとを有して略L字状に形成されている。
また、シャッタ192には、このシャッタ192を上記のガイド溝196,198に沿ってスライドさせるためのレバー200が接続されている。このレバー200は、下部構成体64の下壁部64Aに形成された開口202から突出している。また、この開口202は第1溝部198Aに沿って長孔状に形成されている。なお、図12Cに示されるように、レバー200と開口202との間にはシール材204が設けられている。その結果、レバー200と開口202との間から吹出体20の内部に流入した空気が漏れ出すことが抑制されている。
図12A及び図12Bに示されるように、レバー200を開口202に沿って操作することによって、シャッタ192が第1流路52と第2流路54との間を開閉する。その結果、第1流路52から第2流路54を介して第3流路56に流入する空気流の流量が調節される。
(第2変形例に係る流量調節部)
図13A及び図13Bに示されるように、本変形例に係る流量調節部は、第1流路52と第2流路54との間を開閉する蛇腹板206によって構成されていることに特徴がある。具体的には、蛇腹板206は、板状の部材が車両前後方向に沿って折りたたまれる(山折と谷折が交互に施されている)ことによって形成されている。その結果、蛇腹板206は、車両前後方向に沿って伸縮自在に構成されている。この蛇腹板206には、上記第1変形例に係る流量調節部(シャッタ192)と同様の構成のレバー200が接続されている。このレバー200を開口202に沿って操作することによって、蛇腹板206が第1流路52と第2流路54との間を開閉する。その結果、第1流路52から第2流路54を介して第3流路56に流入する空気流の流量が調節される。
(第3変形例に係る流量調節部)
図14に示されるように、本変形例に係る流量調節部は、車両前後方向に所定の間隔を有して配置された複数の回動軸208と、基端部がこの回動軸208に支持された略矩形状の閉止板210と、を有するマルチシャッタ212よって構成されていることに特徴がある。具体的には、閉止板210の基端部から先端部までの長さL1は、隣接する回動軸208の間隔と略同一の長さに設定されていると共に、閉止板210の幅B1(車両上下方向の長さ)は吹出体20の上壁部62Aと下壁部64A(図13A等参照)との距離(車両上下方向の距離)と略同一の長さとなるように設定されている。また、各々の回動軸208に支持された各々の閉止板210はロッド214を介して略同一の角度で回動するようになっている。本実施形態では、図14に実線で示された全開状態から回動軸208を90度回動させることによって、二点差線で示された全閉状態となるように構成されている。以上説明したマルチシャッタ212が、第1流路52と第2流路54との間に設けられている。
(第4変形例に係る流量調節部)
図15Aに示されるように、本変形例に係る流量調節部は、板状に形成された複数の閉止板216を有するシャッタ218によって構成されていることに特徴がある。具体的には、シャッタ218を構成する閉止板216は、略矩形状に形成された一般部216Aを備えている。また、この一般部216Aの一方側の端部には該一般部216Aの板厚方向に屈曲して延びる屈曲部216Bが形成されている。また、一般部216Aの他方側の端部には、該一般部216Aが延びる方向と直行する方向に延びる垂直壁216Cが形成されている。
複数の閉止板216が一般部216Aの板厚方向に重ね合わされるように配置された状態において、第1流路52と第2流路54との間が開口状態となるように構成されている。また、図15Bに示されるように、複数の閉止板216が一般部216Aの板厚方向と直交する方向に展開されることによって、第1流路52と第2流路54との間が閉口状態となるように構成されている。さらに、図15Cに示されるように、複数の閉止板216が一般部216Aの板厚方向と直交する方向に展開される過程において、隣接する閉止板216の屈曲部216Bと垂直壁216Cとが当接するように各々の閉止板216が配置されている。その結果、閉止板216(219A)のみを矢印C方向に移動させる或いは閉止板216(219B)のみを矢印D方向に移動させることによって、全ての閉止板216を展開させることが可能となっている。以上説明したシャッタ218が、第1流路52と第2流路54との間に設けられている。
(第5変形例に係る流量調節部)
図16A及び図16Bに示されるように、本変形例に係る流量調節部は、円柱状に形成された支持軸220と支持軸222との間に掛け渡されるように設けられた複数の閉止糸224によって構成されていることに特徴がある。具体的には、閉止糸224は一例として樹脂材料を編み込むことによって所定の太さとなるように形成されていると共に、この閉止糸224の一端側は、隣接する閉止糸224同士が近接するように配置された状態で支持軸220に固定されている。また、閉止糸224の他端側についても同様に、隣接する閉止糸224同士が近接するように配置された状態で支持軸222に固定されている。なお、支持軸220と支持軸222との間には、閉止糸224の中間部を支持する支持軸226が設けられている。
図16Aに示されるように、支持軸220が矢印E方向へ移動されることによって、閉止糸224には引張りの張力が加わると共に、隣接する閉止糸224同士が密着する。その結果、空気流が閉止糸224の間を通り抜けることができない。反対に、図16Bに示されるように、支持軸220が矢印F方向へ移動されると、閉止糸224に加わった引張りの張力が解かれると共に、隣接する閉止糸224との間に隙間が生じる。その結果、空気流が閉止糸224の間を通り抜けることができる。以上説明した閉止糸224が、第1流路52と第2流路54との間に設けられている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。

Claims (6)

  1. 作動することにより空気流を生じさせるファンと、
    前記ファンによって生じた空気流が導入される流路と、
    前記流路に導入された空気流をキャビンに向けて吹出させる第1の吹出口と、
    前記流路に導入された空気流を前記キャビンに向けて吹出させると共に、この吹出された空気流が前記第1の吹出口から吹出された空気流と交差するように配置された第2の吹出口と、
    を備え、
    前記キャビンの天井部には、前記ファンによって生じた空気流が導入されると共に、車両後方側に向けて開口するように設けられた前記第1の吹出口と、車両下方側に向けて開口するように設けられた前記第2の吹出口と、を備えた吹出体が設けられており、
    前記吹出体に導入される空気流の上流側に前記第1の吹出口が設けられていると共に、この空気流の下流側に前記第2の吹出口が設けられており、
    前記第2の吹出口から吹出される空気流の流量を調節する流量調節部が、前記第1の吹出口と前記第2の吹出口との間に設けられており、
    前記吹出体は、車幅方向外側に向けて延びる第1流路と、該第1流路の車幅方向外側の端部から車両後方側に向けて略U字状に折り返された第2流路と、該第2流路を介して車幅方向内側に向けて延びる第3流路と、を備えており、
    前記第1流路に流入した空気の一部が、前記第1の吹出口から吹出され、
    前記第1流路から前記第2流路を介して前記第3流路内に流入した空気が前記第2の吹出口から吹出される
    車両用空調装置。
  2. 前記第2の吹出口は、前記第1の吹出口から吹出された空気流から離間した位置に配置されている請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口と対向する位置から前記第1の吹出口の吹出し方向及び前記第2の吹出口の吹出し方向のいずれの方向とも交差する方向にオフセットした位置に前記流量調節部を操作するレバーが設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記ファンに導入される空気の導入口が前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口よりも車両前方側に設けられた請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記導入口には、前記キャビンの天井方向に向けて傾斜するように配置された壁面が設けられている請求項記載の車両用空調装置。
  6. 前記ファンは、車両上下方向を軸方向として前記キャビンの天井部に設けられている請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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