JP2014213801A - 送風装置 - Google Patents

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武志 青木
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Abstract

【課題】空気の吹出口に風向きを制御するためのフィンを持たずに、簡単な構造で、多方向に風の向きを制御する。【解決手段】両開放端から内部に導入された導入空気を外部に吹き出す吹出口(12)を周壁部に有し、吹出口(12)を境として上下方向における一対の壁部内面(13p, 13q)が導入空気の吹出し方向前方に向かって互いに接近するように延びる吹出筒体(13)と、下流端が吹出筒体(13)の一方の開放端の吹出口(12)を境とした両側に接続された第1及び第2ダクト(19, 21)と、下流端が吹出筒体(13)の他方の開放端の吹出口(12)を境とした両側に接続された第3及び第4ダクト(23, 25)と、送風源(9)からの第1〜第4ダクト(19, 21, 23, 25)に対する送風量を個別に制御する風量制御手段(11)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、空気の吹出口に風向きを制御するためのフィンを持たない送風装置に関する。
特許文献1には、空気の吹出口に縦フィンを設けることなく左右方向への風向きを調節可能な吹出しグリル装置が開示されている。このグリル装置は、グリル本体に形成された風の主流路の出口に風向きを上下方向に調節するための横フィンを備えると共に、主流路の両側にそれぞれダンパが設けられた副流路を有し、これら副流路のダンパをダイヤル機構によって選択的に開閉することにより、副流路からの風を主流路に供給して主流路の風向きを左右方向に調節するようになっている。
特開平4−52607号公報
しかしながら、特許文献1のグリル装置では、主流路の他に2つの副流路を有すること加え、風量を調節する機構とは別に副流路毎に設けられたダンパと、これらダンパを開閉するダイヤル機構とを必要とするため、部品点数が多く構造が複雑である。また、特許文献1のグリル装置でも、依然として横フィンを備えており、風向きを制御するためのフィンを全く持たないシンプルな構造の送風装置の実現には至っていない。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気の吹出口に風向きを制御するためのフィンを持たずに、簡単な構造で、多方向に風の向きを制御することができる送風装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、送風装置の吹出口から吹き出す風の向きを4つの気流の強弱を制御することで調節可能な構成を採用した。
具体的には、本発明は、上下左右などの多方向に風の向きを調節可能な送風装置を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。
すなわち、第1の発明は、両端が開放した筒状に形成され、両開放端から内部に導入された導入空気を外部に吹き出す吹出口を周壁部に有し、この吹出口を境として筒長さ方向と直交する方向における一方の壁部内面と他方の壁部内面とが導入空気の吹出し方向前方に向かって互いに接近するように延びる吹出筒体と、下流端がこの吹出筒体の一方の開放端の吹出口を境とした両側にそれぞれ接続された第1及び第2ダクトと、下流端が吹出筒体の他方の開放端の吹出口を境とした両側にそれぞれ接続された第3及び第4ダクトと、これら第1〜第4ダクトに空気を送風する送風源と、送風源と第1〜第4ダクトとの間に介設されて、第1〜第4ダクトに対する送風量を個別に制御することにより、吹出口から吹き出る風の向きを吹出筒体の筒長さ方向及びこの筒長さ方向と直交する方向で変える風量制御手段と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の送風装置において、吹出筒体の吹出口に対応する背面側の内壁には、当該吹出筒体の内部空間を、吹出口を境とした両側で筒長さ方向に互いに対向するダクトから導入空気が導入される第1空間と第2空間とに仕切る仕切り部が吹出口に向かって突設されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明の送風装置において、吹出口における吹出筒体の筒長さ方向と直交する方向の両端縁同士を結ぶ直線と、この吹出口の両端縁と仕切り部の吹出口に臨む先端とを結ぶ直線とが、吹出筒体の筒長さ方向から見て正三角形を描くことを特徴とする。
第1の発明によれば、第1〜第4ダクトのうち吹出筒体の吹出口を境として同じ側に接続されたダクト、つまり吹出筒体の筒長さ方向に互いに対向するダクトから吹出筒体の内部にそれぞれ導入された導入空気は、吹出筒体の両開放端側から吹出口に向かい、吹出口に対応する内部箇所で衝突しつつ吹出口から外部に吹き出される。よって、第1〜第4ダクトのうち吹出筒体の筒長さ方向に互いに対向するダクトへの送風量を風量制御手段で制御することで、吹出口から吹き出る風の向きを吹出筒体の筒長さ方向で変えることができる。
また、第1及び第2ダクトから吹出筒体の内部に導入された導入空気は、吹出口の両側に位置する一対の壁部内面に沿って互いに交差する方向に誘導されながら吹出口に向かって流れ、吹出口及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口から外部に吹き出される。他方、第3及び第4ダクトから吹出筒体の内部に導入された空気も、吹出口の両側に位置する一対の壁部内面に沿って互いに交差する方向に誘導されながら吹出口に向かって流れ、吹出口及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口から外部に吹き出される。よって、第1ダクトと第2ダクト及び第3ダクトと第4ダクトとに対する送風量を風量制御手段で制御することで、吹出口から吹き出る風の向きを吹出筒体の筒長さ方向と直交する方向で変えることができる。
したがって、第1の発明によれば、空気の吹出口に風向きを制御するためのフィンを持たずに、簡単な構造で、多方向に風の向きを制御することができる。これにより、吹出口が開口だけの見た目にもシンプルな送風装置を実現でき、送風装置ひいてはこれを組み込んだ構造物の意匠性を向上させることができる。
第2の発明によれば、吹出筒体の筒長さ方向における同じ開放端に接続されたダクトから吹出筒体の内部に導入された導入空気同士が、吹出筒体の内部における吹出口及びその付近を除く箇所で互いに干渉することがなくなり、吹出筒体の内部での乱流発生が防止される結果、吹出筒体の筒長さ方向と直交する方向における風の向きを制御し易くすることができる。
第3の発明によれば、仕切り部によって吹出筒体の内部を第1空間と第2空間と仕切りながらも、仕切り部が長過ぎて吹出口に差し掛かり吹出口から吹き出す風を阻害して送風量の低下を招くこともないので、吹出筒体の内部での乱流発生の防止と吹出口から吹き出す風の送風量の確保とを両立させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置を含む空調ユニットを備えたインストルメントパネルを車室内から見た正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る送風装置の吹出筒体とエアダクトを部分的に示す断面斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る送風装置の吹出筒体とエアダクトを部分的に示す分解斜視図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係る吹出筒体のうち図3のIVa−IVa線における縦断面図である。図4(b)は、本発明の実施形態に係る吹出筒体のうち図3のIVb−IVb線における横断面図である。 図5(a)〜(e)は、本発明の実施形態に係る送風装置での上下方向の風向き制御のバリュエーションを示す図4(a)対応箇所の縦断面図である。 図6(a)〜(e)は、本発明の実施形態に係る送風装置での左右方向の風向き制御のバリュエーションを示す図4(b)対応箇所の横断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る送風装置でのその他の風向き制御のバリュエーションを示す図2対応箇所の断面斜視図である。 図8は、本発明の実施形態の変形例1に係る送風装置の吹出筒体を示す図4(a)対応箇所の縦断面図である。 図9は、本発明の実施形態の変形例2に係る送風装置の吹出筒体を示す図4(a)対応箇所の縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
この実施形態では、本発明に係る送風装置についてこれを適用した車両用の空調ユニットを例に挙げて説明する。図1は、この車両用の空調ユニット2が組み込まれたインストルメントパネル1(二点鎖線で示す)を車室内から見た正面図である。
インストルメントパネル1は、エンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルの車両後方側(車室側)に設けられている。図示の車両は、いわゆる右ハンドル車であり、空調ユニット2は、車幅方向の中央付近から左側寄りの部位、つまり助手席側の部位にかけてインストルメントパネル1の裏側(車両前側)に設置されている。
空調ユニット2は、図1に示すように、取り込んだ空気の温度を調節する空調装置3と、車室内の空気を取り込んで空調装置3に送り込むと共にこの空調装置3で調節された調和空気を車室内に送風する送風装置5とを備える。送風装置5は、導入された調和空気(導入空気)を車室内に向けて吹き出す吹出口12が形成された吹出筒体13と、この吹出筒体13の内部に調和空気を導入するエアダクト7と、空調装置3を介してエアダクト7に空気を送風する送風源であるブロア9と、空調装置3とエアダクト7との間に介設された風量制御手段である風量制御部11とを備える。
空調装置3は、ブロア9からの送風を流通させる送風管に接続された導入口を有し、この導入口からブロア9による送風が導入されるようになっている。この空調装置3は、図示しないが、例えば、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器とを備え、インストルメントパネル1に設けられた乗員操作用のパネルやダイヤルなどの温度入力手段及び車室内の温度を検出する温度センサからの入力信号に基づいて調和空気の目標温度を設定し、両熱交換器を駆動することで目標温度に見合った温度の調和空気を生成する。
送風装置5の吹出筒体13は、両端が開放した筒状に形成され、両開放端から内部に導入された調和空気を吹出口12から外部に吹き出すようになっている。この吹出筒体13は、樹脂成形品であって、ブロー成形や射出成形により成形される。吹出筒体13は、筒長さ方向を車幅方向に平行な姿勢とした状態に、助手席の前側でグローブボックス(不図示)の上方位置に設置されている。
この送風装置5の吹出筒体13とエアダクト7を図2〜図4に示す。図2は、吹出筒体13とエアダクト7を部分的に示す斜視図である。図3は、吹出筒体13とエアダクト7を部分的に示す分解斜視図である。図4(a)は、吹出筒体13のうち図3のIVa−IVa線における縦断面図である。図4(b)は、吹出筒体13のうち図3のIVb−IVb線における横断面図である。
吹出口12は、図2及び図3に示すように、吹出筒体13の周壁部前面(車両後方側の面)に、吹出筒体13の筒長さ方向における両端部を除いた略全体に亘って細長く形成されている。吹出筒体13は、図4(a)に示すように、吹出口12側に開放された縦断面コ字状の後側壁部13aと、この後側壁部13aの上下の両開放端から吹出口12に向かってそれぞれ延びる一対の前側傾斜壁部13b,13cとを有している。
後側壁部13aは、吹出口12に対応する背面側に配置された細長い帯板状の背面壁部13xと、この背面壁部13xの上下方向における両端縁から吹出口12が開口する前方に互いに平行に延びる上壁部13y及び下壁部13zとを有している。上壁部13y及び下壁部13zは、互いに同じ寸法の細長い帯板状に背面壁部13xと一体に形成されている。
一対の前側傾斜壁部13b,13cは、上壁部13y及び下壁部13zの先端(車両後方に位置する端)から車両前後方向に吹出口12の開口中心線Cに対し傾斜して延びている。上側に位置する前側傾斜壁部13bは、調和空気の吹出し方向前方に向かって斜め下方に延びている。他方、下側に位置する前側傾斜壁部13cは、調和空気の吹出し方向前方に向かって斜め上方に延びている。
そして、上側に位置する前側傾斜壁部13bの壁部内面13pと、下側に位置する前側傾斜壁部13cの壁部内面13qとは、吹出口12を境として筒長さ方向と直交する方向、つまり上下方向の両側に位置し、調和空気の吹出し方向前方に向かって互いに接近するように延びている。これら各前側傾斜壁部13b,13cは、上壁部13y及び下壁部13zと一体に形成されている。
吹出口12は、これら一対の前側傾斜壁部13b,13cの間に形成されている。そして、吹出口12の左右両側には前面側壁部13dがそれぞれ設けられている。すなわち、吹出口12は、一対の前側傾斜壁部13b,13cと一対の前面側壁部13dとで囲まれている。
また、吹出筒体13の背面壁部13xにおいて吹出口12の中程に対応する箇所には、図4(b)に示すように、上下方向に延びる断面山形の突条部13fが吹出口12側に突設されている。この突条部13fは、吹出口12の左右両端側にそれぞれ臨む一対の誘導壁13gからなり、吹出筒体13の両開放端から内部に導入された調和空気の進行方向をこれら各誘導壁13gで吹出口12側に鋭角の範囲内で変えて、この調和空気を吹出口12に誘導しやすくするものである。
さらに、この吹出筒体13の両開放端には、図2及び図3に示すように、エアダクト7接続用の嵌入部13eが突設されている。この嵌入部13eは、吹出筒体13の開放端側における内面側部分が筒長さ方向、つまり車幅方向における外側に突出した部分である。
エアダクト7は、助手席側から車両前方に見て、吹出筒体13の右側の開放端に接続された右側エアダクト部材15と、吹出筒体13の左側の開放端に接続された左側エアダクト部材17とで構成されている。これら両エアダクト部材15,17は、下流側の開放端に吹出筒体13の嵌入部13eが嵌入されることで当該吹出筒体13の開放端に接続されている。右側及び左側エアダクト部材15,17の内部には、空調装置3からの調和空気が風量制御部11を介して送風される。
右側及び左側エアダクト部材15,17は共に、樹脂成形品であって、ブロー成形や射出成形などにより成形されていて、吹出筒体13と同じ外形形状を有している。すなわち、右側及び左側エアダクト部材15,17は、吹出筒体13の後側壁部13aに連続して延びる縦断面コ字状の後側壁部15a,17a(背面壁部15x,17x、上壁部15y,17y及び下壁部15z,17z)と、吹出筒体13の各前側傾斜壁部13b,13cに連続して延びる一対の前側傾斜壁部15b,15c,17b,17cと、吹出筒体13の前面側壁部13dに連続して延びる前面壁部15d,17dとを有している。
さらに、これら両エアダクト部材15,17の内側には、吹出筒体13の筒長さ方向と直交する上下方向において吹出口12と同じ位置に仕切り壁部15e,17eが設けられていて、この仕切り壁部15e,17eによって各エアダクト部材15,17の内部空間が上下方向に2つのダクト19,21,23,25に仕切られている。
具体的には、仕切り壁部15e,17eは、右側及び左側エアダクト部材15,17の背面壁部15x,17x及び前面壁部15d,17dの上下方向における中央部位同士を連結し、これら両壁部15x,17x,15d,17dと一体に形成されている。右側エアダクト部材15の内部空間は、仕切り壁部15eを境として、吹出筒体13の内部空間14のうち上側半分の空間14aに調和空気を導入する第1ダクト19と、吹出筒体13の内部空間14のうち下側半分の空間14bに調和空気を導入する第2ダクト21とに区画されている。他方、左側エアダクト部材17の内部空間も、仕切り壁部17eを境として、吹出筒体13の内部空間14のうち上側半分の空間14aに調和空気を導入する第3ダクト23と、吹出筒体13の内部空間14のうち下側半分の空間14bに調和空気を導入する第4ダクト25とに区画されている。
風量制御部11は、図1に示すように、これら右側及び左側エアダクト部材15,17における吹出筒体13の接続側とは反対側の各開放端に接続されており、第1〜第4ダクト19,21,23,25毎にこれら各ダクト19,21,23,25への送風量を調節するダンパ(不図示)を備えている。この風量制御部11は、インストルメントパネル1に設けられた乗員操作用のパネルやダイヤルなどの風向き入力手段からの風向きを設定する入力信号に基づき、第1〜第4ダクト19,21,23,25に対する送風量を個別に制御するようになっている。
上記構成の送風装置5では、風量制御部11によって第1〜第4ダクト19,21,23,25に対する送風量を個別に制御することで、吹出口12から吹き出る風の向きが吹出筒体13の筒長さ方向である左右方向と、この筒長さ方向と直交する方向である上下方向とで変えられる。以下に、送風装置5の風向き制御について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5(a)〜(e)は、送風装置5での上下方向の風向き制御のバリュエーションを示す吹出筒体13の縦断面図である。図6(a)〜(e)は、送風装置5での左右方向の風向き制御のバリュエーションを示す吹出筒体13の縦断面図である。図7は、送風装置5でのその他の風向き制御のバリュエーションを示す図2対応箇所の断面斜視図である。
まず、図5(a)〜(e)を参照しながら、送風装置5の吹出口12から吹き出す風の向きを上下方向に制御する動作を説明する。
送風装置5は、風向き入力手段から風向きを最も上向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第1及び第3ダクト19,23に対する送風量をなくす、つまりこれら両ダクト19,21への送風を止めると共に、第2及び第4ダクト23,25の少なくとも一方のダクトに対する送風量を乗員に設定された風の強さレベルに応じた所定の送風量として、当該ダクトにだけ空調装置3からの調和空気を送風する。
この場合、第2及び第4ダクト23,25の少なくとも一方のダクトから吹出筒体13内の下側半分の空間14aに導入された調和空気は、図5(a)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、下側に位置する前側傾斜壁部13cの壁部内面13qに沿って吹出口12に向かい、吹出口12から助手席側へそのまま斜め上方に吹き出される。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが最も上方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを最も下向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第2及び第4ダクト21,25に対する送風量をなくす、つまりこれら両ダクト21,25への送風を止めると共に、第1及び第3ダクト19,23の少なくとも一方のダクトに対する送風量を乗員に設定された風の強さレベルに応じた所定の送風量として、当該ダクトにだけ空調装置3からの調和空気を送風する。
この場合、第1及び第3ダクト19,23の少なくとも一方のダクトから吹出筒体13内の上側半分の空間14aに導入された調和空気は、図5(b)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、上側に位置する前側傾斜壁部13bの壁部内面13pに沿って吹出口12に向かい、吹出口12から助手席側へそのまま斜め下方に吹き出される。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが最も下方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを上下方向の中央向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第1ダクト19への送風強さと第2ダクト21への送風強さとが同じレベルとなるようにこれら第1及び第2ダクト19,21に対する送風量が設定されると共に、第3ダクト23への送風強さと第4ダクト25への送風強さとが同じレベルとなるようにこれら第3及び第4ダクト23,25に対する送風量が設定される。
この場合、第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13内の上側半分の空間14a及び下側半分の空間14bにそれぞれ導入された調和空気は、図5(c)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、一対の前側傾斜壁部13b,13cの壁部内面13p,13qに沿って互いに交差する方向に誘導されながら吹出口12に向かって流れ、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第1ダクト19から吹出筒体13内の上側半分の空間14aに導入される調和空気の送風強さと第2ダクト21から吹出筒体13内の下側半分の空間14bに導入される調和空気の送風強さとが同じレベルであるので、第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、吹出口12から助手席側へ上下方向の中央に向けて吹き出される。このような調和空気の吹出し動作は、第3及び第4ダクト23,25から吹出筒体13の内部に導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが上下方向の中央に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを若干上向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第2ダクト21への送風強さが第1ダクト19への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第1及び第2ダクト19,21に対する送風量が設定されると共に、第4ダクト25への送風強さが第3ダクト23への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第3及び第4ダクト23,25に対する送風量が設定される。
この場合、第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13内の上側半分の空間14a及び下側半分の空間14bにそれぞれ導入された調和空気は、図5(d)に示すように、風向きが上下方向の中央向きに設定された場合と同様に、一対の前側傾斜壁部13b,13cの壁部内面13p,13qに沿って互いに交差する方向に誘導されながら吹出口12に向かって流れ、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第2ダクト21から吹出筒体13内の下側半分の空間14bに導入される調和空気の送風強さが第1ダクト19から吹出筒体13内の上側半分の空間14bに導入される調和空気の送風強さよりも少し強いので、第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13の内部空間14に導入された調和空気は、吹出筒体13の下側半分の空間14bから吹出口12に向かって斜め上方に流れる風に押されて、吹出口12から助手席側へ上向き加減で吹き出される。このような調和空気の吹出し動作は、第3及び第4ダクト23,25から吹出筒体13の内部に導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが若干上方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを若干下向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第1ダクト19への送風強さが第2ダクト21への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第1及び第2ダクト19,21に対する送風量が設定されると共に、第3ダクト23への送風強さが第4ダクト25への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第3及び第4ダクト23,25に対する送風量が設定される。
この場合には、第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13内の上側半分の空間14a及び下側半分の空間14bにそれぞれ導入された調和空気は、図5(e)に示すように、風向きを上下方向の中央向きに設定した場合と同様に、一対の前側傾斜壁部13b,13cの壁部内面13p,13qに沿って互いに交差する方向に誘導されながら吹出口12に向かって流れ、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第1ダクト19から吹出筒体13内の上側半分の空間14aに導入される調和空気の送風強さが第2ダクト21から吹出筒体13内の下側半分の空間14bに導入される調和空気の送風強さよりも少し強いので、これら両ダクト23,25から吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、吹出筒体13の上側半分の空間14aから吹出口12に向かって斜め下方に流れる風に押されて、吹出口12から助手席側へ下向き加減で吹き出される。このような調和空気の吹出動作は、第3及び第4ダクト23,25から吹出筒体13の内部に導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが若干下方に向けられる。
次に、図6(a)〜(e)を参照しながら、送風装置5の吹出口12から吹き出す風の向きを左右方向に制御する動作を説明する。
送風装置5は、風向き入力手段から風向きを最も左向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第3及び第4ダクト23,25に対する送風量をなくす、つまりこれら両ダクト23,25への送風を止めると共に、第1及び第2ダクト19,21の少なくとも一方に対する送風量を乗員に設定された風の強さレベルに応じた所定の送風量として、当該ダクトにだけ空調装置3からの調和空気を送風する。
この場合、第1及び第2ダクト19,21の少なくとも一方のダクトから吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、図6(a)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、吹出口12から助手席側へそのまま斜め左方に吹き出される。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが最も左方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを最も右向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第1及び第2ダクト19,21に対する送風量をなくす、つまりこれら両ダクト19,21への送風を止めると共に、第3及び第4ダクト23,25の少なくとも一方のダクトに対する送風量を乗員に設定された風の強さのレベルに応じた所定の送風量として、当該ダクトにだけ空調装置3からの調和空気を送風する。
この場合、第3及び第4ダクト23,25の少なくとも一方のダクトから吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、図6(b)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、吹出口12から助手席側へ斜め右方に吹き出される。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが最も右方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを左右方向の中央向きに設定する入力信号が入力された場合に、風量制御部11によって、第1ダクト19への送風強さと第3ダクト23への送風強さとが同じレベルとなるようにこれら第1及び第3ダクト19,23に対する送風量が設定されると共に、第2ダクト21への送風強さと第4ダクト25への送風強さとが同じレベルとなるようにこれら第2及び第4ダクト21,25に対する送風量が設定される。
この場合、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入された調和空気は、図6(c)に示すように、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部に設けられた突条部14fの誘導壁14gとによって吹出口12側に誘導され、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第1ダクト19から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入される調和空気の送風強さと第3ダクト23から同空間14aに導入される調和空気の送風強さとが同じレベルであるので、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、吹出口12から助手席側へ左右方向の中央に向けて吹き出される。このような調和空気の吹出動作は、第2及び第4ダクト21,25から吹出筒体13の下側半分の空間14bに導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが左右方向の中央に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを若干左向きに設定する入力信号が入力された場合に、風量制御部11によって、第1ダクト19への送風強さが第3ダクト23への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第1及び第3ダクト19,23に対する送風量が設定されると共に、第2ダクト21への送風強さが第4ダクト25への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第2及び第4ダクト21,25に対する送風量が設定される。
この場合、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入された調和空気は、図6(d)に示すように、風向きが左右方向の中央向きに設定された場合と同様に、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第1ダクト19から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入される調和空気の送風強さが第3ダクト23から同空間14aに導入される調和空気の送風強さよりも少し強いので、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、吹出筒体13の第1ダクト19接続側から吹出口12に向かって斜め左方に向かう風に押されて、吹出口12から助手席側に左向き加減で吹き出される。このような調和空気の吹出し動作は、第2及び第4ダクト21,25から吹出筒体13の下側半分の空間14bに導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが若干左方に向けられる。
また、送風装置5は、風向き入力手段から風向きを若干右向きに設定する入力信号が入力された場合には、風量制御部11によって、第3ダクト23への送風強さが第1ダクト19への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第1及び第3ダクト19,23に対する送風量が設定されると共に、第4ダクト25への送風強さが第2ダクト21への送風強さよりも少し強くなるようにこれら第2及び第4ダクト21,25に対する送風量が設定される。
この場合、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入された調和空気は、図6(e)に示すように、風向きが左右方向の中央向きに設定された場合と同様に、吹出筒体13の内外の気圧差と背面壁部13xに設けられた突条部13fの誘導壁13gとによって吹出口12側に誘導され、吹出口12及びその付近にて衝突しつつ合流して吹出口12から外部に吹き出される。このとき、第3ダクト23から吹出筒体13の上側半分の空間14aに導入される調和空気の送風強さが第1ダクト19から同空間14aに導入される調和空気の送風強さよりも強いので、第1及び第3ダクト19,23から吹出筒体13の内部に導入された調和空気は、吹出筒体13の第3ダクト23接続側から吹出口12に向かって斜め右方に向かう風に押されて、吹出口12から助手席側に右向き加減で吹き出される。このような調和空気の吹出動作は、第2及び第4ダクト21,25から吹出筒体13の下側半分の空間14bに導入された調和空気についても同じである。こうして、吹出口12から吹き出す風の向きが若干右方に向けられる。
以上の如く、送風装置5は、風量制御部11によって第1〜第4ダクト19,21,23,25に対する送風量を個別に制御することにより、吹出口12から吹き出る風の向きを上下左右の方向に調節することができ、また、上下方向と左右方向の制御の組合せで上下方向と左右方向との中間方向、つまり右上方向、左上方向、右下方向及び左下方向にも調節することができる。さらに、送風装置5は、風量制御部11によって、図7に示すように、第1及び第4ダクト19,25、又は第2及び第3ダクト21,23(図7に示す例では第1及び第4ダクト19,25)だけに空調装置3からの調和空気を送風することにより、吹出筒体13に対して斜交いの互いに離間する2方向へ風を送ることもできる。
−実施形態の効果−
この実施形態によると、調和空気を吹き出す吹出口12に風向きを制御するためのフィンを持たずに、簡単な構造で、吹出口12から吹き出る風の向きを上下左右の4方向に調節することができる。これにより、吹出口12が開口だけの見た目にもシンプルな送風装置5及びこれを備えた空調ユニット2を実現でき、空調ユニット2を組み込んだインストルメントパネル1の意匠性を向上させることができる。しかも、この実施形態の送風装置5を構成する吹出筒体13及びエアダクト7は、車両前後方向に設置スペースを大きく必要としないので、設置箇所の自由度が高くなり、従来は設置の難しかった助手席の正面におけるインストルメントパネル1の裏側にも設置することができる。
−実施形態の変形例1−
この変形例1の送風装置5について、図8を参照しながら説明する。図8は、本変形例の送風装置5を構成する吹出筒体13を示す図4(a)対応箇所の縦断面図である。上記実施形態では、吹出筒体13の内部空間14が仕切られていない形態について説明したが、本変形例の吹出筒体13の内部空間14は、図8に示すように、帯板状の仕切り部13hによって2つの空間に仕切られている。
仕切り部13hは、吹出筒体13のうち背面壁部13xの上下方向における中央部位に吹出口12に向かって突設されていて、吹出筒体13の内部空間14を第1及び第3ダクト19,23から調和空気が導入される第1空間である上側空間14aと、第2及び第4ダクト23,25から調和空気が導入される第2空間である下側空間14bとに仕切っている。
この仕切り部13hは、吹出筒体13の筒長さ方向の略全体に亘って形成され、その先端が吹出口12よりも内方で吹出口12の近傍に位置するように延びている。吹出口12の上下方向における両端縁間の距離(上下方向の開口幅)aと、仕切り部13hの吹出口12に臨む先端と吹出口12の上下方向における両端縁との距離b,cとは、等しい距離に設定されている。これにより、吹出口12における吹出筒体13の筒長さ方向と直交する方向、つまり上下方向の両端縁と、仕切り部13hの吹出口12に臨む先端とは、これら3点間を結ぶ直線が吹出筒体13の筒長さ方向から見て正三角形を描く位置関係となっている。
また、本変形例の吹出筒体13の後側壁部13aは、背面壁部13xと上壁部13y及び下壁部13zとが別体に形成されており、これら背面壁部13xと上壁部13y及び下壁部13zとが熱融着などで一体に組み付けられて構成されている。
このような構成によると、吹出筒体13の筒長さ方向における同じ開放端に接続されたダクト、つまり第1及び第2ダクト19,21から吹出筒体13内の上側空間14aに導入された調和空気同士、第3及び第4ダクト23,25から吹出筒体13内の下側空間14bに導入された導入空気同士が、吹出筒体13の内部における吹出口12及びその付近を除く箇所で互いに干渉することがなくなり、吹出筒体13の内部での乱流発生が防止される結果、吹出筒体13の筒長さ方向と直交する上下方向における風の向きを制御し易くすることができる。
また、吹出口12の上下方向における両端縁間の距離aと、仕切り部13hの吹出口12に臨む先端と吹出口12の上下方向における両端縁との距離b,cとが等しい距離に設定されているので、仕切り部13hによって吹出筒体13の内部を上側空間14aと下側空間14bとに仕切りながらも、仕切り部13hが長過ぎて吹出口12に差し掛かり吹出口12から吹き出す風を阻害して送風量の低下を招くこともないので、吹出筒体13の内部での乱流発生の防止と吹出口12から吹き出す風の送風量の確保とを両立させることができる。
−実施形態の変形例2−
この変形例2の送風装置5について、図9を参照しながら説明する。図9は、本変形例の送風装置5を構成する吹出筒体13を示す図4(a)対応箇所の縦断面図である。上記変形例1では、仕切り部13hが帯板状であるとしたが、本変形例の仕切り部13hは、吹出筒体13の背面壁部13xが部分的に吹出口12に向かって突出した山形の突条部13hによって構成されている。
突条部13hは、吹出筒体13の筒長さ方向の略全体に亘って形成されている。この突条部13hは、吹出口12の開口中心線Cを境に上下両側に位置する一対の傾斜壁部13iからなる。これら一対の傾斜壁部13iは、吹出口12の開口中心線Cに対してそれぞれ傾斜している。
上側に位置する傾斜壁部13iは、吹出口12に向かって斜め下方に延びている。他方、下側に位置する傾斜壁部13iは、吹出口12に向かって斜め上方に延びている。そして、これら一対の傾斜壁部13iの先端部同士は一体に連結されている。このような構成によっても、上記変形例1と同様な効果を得ることができる。また、本変形例における吹出筒体13の後側壁部13aは、上記実施形態と同様に、背面壁部13xと上壁部13y及び下壁部13zとが一体に形成されてなる。
なお、上記実施形態では、第1及び第2ダクト19,21が右側エアダクト部材15の内部を2つの空間に仕切ることで構成され、第3及び4ダクト23,25が左側エアダクト部材17の内部を2つの空間に仕切ることで構成されているとしたが、本発明はこれに限らず、第1ダクト19と第2ダクト21とが別個のエアダクト部材によって構成されていてもよく、第3ダクト23と第4ダクト25とが別個のエアダクト部材によって構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、風量制御部11が第1〜第4ダクト19,21,23,25への送風量を調節するダンパを備えているとしたが、第1〜第4ダクト19,21,23,25への送風量を個別に制御できるものであれば、ダンパ以外のもので第1〜第4ダクト19,21,23,25への送風量を調節してもよい。
さらに、上記実施形態では、背面壁部13xに突条部13fを設けて吹出筒体13の空間14に導入された調和空気を吹出口12側に誘導しやすくしたが、本発明はこれに限らず、当該突条部13fを設けずに背面壁部13xをフラットに形成して、吹出筒体13の内外の気圧差だけで吹出筒体13の内部空間14に導入された調和空気を吹出口12側に誘導するようにしても構わない。
また、上記変形例1では、この仕切り部13hは、吹出口12の上下方向における両端縁との距離b,cが吹出口12の上下方向における両端縁間の距離aと等しい距離にまで延びているとしたが、本発明はこれに限らず、仕切り部13hは、上記変形例1に示す長さよりも長く形成されていても短く形成されていても構わない。
以上説明したように、本発明は、送風装置について有用であり、特に、空気の吹出口に風向きを制御するためのフィンを持たずに、簡単な構造で、多方向に風の向きを制御できることが要望される送風装置に適している。
5 送風装置
9 ブロア(送風源)
11 風量制御部(風量制御手段)
12 吹出口
13 吹出筒体
13h 仕切り部
13p,13q 壁部内面
13x 背面壁部(吹出筒体の背面側の内壁)
14a 上側空間(第1空間)
14b 下側空間(第2空間)
19 第1ダクト
21 第2ダクト
23 第3ダクト
25 第4ダクト

Claims (3)

  1. 両端が開放した筒状に形成され、両開放端から内部に導入された導入空気を外部に吹き出す吹出口(12)を周壁部に有し、該吹出口(12)を境として筒長さ方向と直交する方向における一方の壁部内面(13p)と他方の壁部内面(13q)とが前記導入空気の吹出し方向前方に向かって互いに接近するように延びる吹出筒体(13)と、
    下流端が前記吹出筒体(13)の一方の開放端の前記吹出口(12)を境とした両側にそれぞれ接続された第1及び第2ダクト(19, 21)と、
    下流端が前記吹出筒体(13)の他方の開放端の前記吹出口(12)を境とした両側にそれぞれ接続された第3及び第4ダクト(23, 25)と、
    前記第1〜第4ダクト(19, 21, 23, 25)に空気を送風する送風源(9)と、
    前記送風源(9)と前記第1〜第4ダクト(19, 21, 23, 25)との間に介設されて、前記第1〜第4ダクト(19, 21, 23, 25)に対する送風量を個別に制御することにより、前記吹出口(12)から吹き出る風の向きを前記吹出筒体(13)の筒長さ方向及び該筒長さ方向と直交する方向で変える風量制御手段(11)と、を備える
    ことを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1に記載された送風装置において、
    前記吹出筒体(13)の前記吹出口(12)に対応する背面側の内壁(13x)には、当該吹出筒体(13)の内部空間を、前記吹出口(12)を境とした両側で筒長さ方向に互いに対向するダクト(19, 21, 23, 25)から前記導入空気が導入される第1空間(14a)と第2空間(14b)とに仕切る仕切り部(13h)が前記吹出口(12)に向かって突設されている
    ことを特徴とする送風装置。
  3. 請求項2に記載された送風装置において、
    前記吹出口(12)における前記吹出筒体(13)の筒長さ方向と直交する方向の両端縁同士を結ぶ直線と、該吹出口の両端縁と前記仕切り部(13h)の前記吹出口(12)に臨む先端とを結ぶ直線とが、前記吹出筒体(13)の筒長さ方向から見て正三角形を描く
    ことを特徴とする送風装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020141028A1 (de) * 2019-01-05 2020-07-09 Psa Automobiles Sa Luftausströmer und belüftungsanordnung für ein kraftfahrzeug
WO2020187458A1 (de) * 2019-03-20 2020-09-24 Psa Automobiles Sa Belüftungsanordnung zur belüftung eines kraftfahrzeuginnenraums

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