JP2014234117A - 空調用レジスタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調風を目的の方向へ効率良く吹出口から吹き出させることができる空調用レジスタ構造を得る。【解決手段】流路構成部材38、40が設けられた凹部44、46が吹出口36よりも空調風の流動方向上流側に設けられている。つまり、当該流路構成部材38、40によって吹出口36の一部が構成されるわけではないので、当該流路構成部材38、40によって空気偏向された空調風(F1、F2、F3)は、吹出口36によってそのまま目的の方向へ吹き出されることになる。したがって、空調風を目的の方向へ効率良く吹出口36から吹き出させることができる。【選択図】図7

Description

本発明は、空調用レジスタ構造に関する。
特許文献1には、車室内への空気(空調風)の吹出口に空気偏向手段が設けられた技術が開示されている。具体的には、空気偏向手段は、空気吹出し通路の出口部に配置されると共に空気吹出し通路に対して進入又は退避可能に設けられた円弧状凸曲面部と、空気吹出し通路の一部を成す平坦面部と、により構成されている。そして、当該円弧状凸曲面部を空気吹出し通路内へ進入させることによって、コアンダ効果により吹出口から車室内へ吹出される空気の流れ方向を偏向させるようにしている。
特開平09−300942号公報
しかしながら、この先行技術では、円弧状凸曲面部が吹出口の一部を構成することになり、当該吹出口から吹き出された空気は、平坦面部に沿って直線状に流れるものと円弧状凸曲面部の曲面に沿って円弧状に流れるものとが混在する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、空調風を目的の方向へ効率良く吹出口から吹き出させることができる空調用レジスタ構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、空調装置から送給された空調風が吹き出される吹出口と、前記空調風が流れるメイン流路に形成され、前記吹出口よりも当該空調風の流動方向上流側に設けられた凹部と、前記凹部に設けられ、前記メイン流路に対して後退可能に支持された流路構成部材を含んで構成され、当該流路構成部材と共にコアンダ効果による空気偏向を可能とする空気偏向手段と、を有している。
請求項1記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、空調装置から送給された空調風が吹き出される吹出口よりも当該空調風の流動方向上流側に凹部が設けられている。当該凹部は空調風が流れるメイン流路に形成されており、凹部には空気偏向手段が設けられている。この空気偏向手段は、メイン流路に対して後退可能に支持された流路構成部材と共にコアンダ効果による空気偏向を可能としている。
ここで、凹部は吹出口よりも空調風の流動方向上流側に設けられている。つまり、凹部内に設けられた流路構成部材によって吹出口の一部が構成されるわけではないので、当該流路構成部材によって空気偏向された空調風は、吹出口によってそのまま目的の方向へ吹き出されることになる。
請求項2記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項1記載の発明に係る空調用レジスタ構造において、前記空気偏向手段は、前記凹部の壁面と前記流路構成部材との間に設けられ、当該凹部において前記空調風の流動方向下流側から空調風の流動方向上流側へ戻す風を生じさせるフィードバック流路を含んで構成されている。
請求項2記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、空気偏向手段はフィードバック流路を含んで構成されている。このフィードバック流路は、凹部の壁面と流路構成部材との間に設けられており、当該凹部において空調風の流動方向下流側から空調風の流動方向上流側へ戻す風を生じさせる。
このように、凹部において、フィードバック流路を設けることによって、流路構成部材の表面(対向面)においてコアンダ効果を得ることができる。このため、コアンダ効果による誘因現象によってメイン流路に沿って流れる空調風の流れを偏向させることができる。
請求項3記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項1又は請求項2記載の発明に係る空調用レジスタ構造において、前記流路構成部材は、車両上下方向、車両幅方向、車両前後方向のうち何れか一つの方向に沿って前記メイン流路を挟んで互いに対向して一対となって配置され、その配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に設けられている。
請求項3記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、流路構成部材は、例えば、車両上下方向に沿ってメイン流路を挟んで互いに対向して一対となって配置された場合、車両上下方向に沿ってそれぞれ移動可能に設けられている。この流路構成部材をそれぞれ移動させることによって、空調風を偏向させることができる。流路構成部材が車両幅方向又は車両前後方向に沿って配置された場合も車両上下方向に沿って配置された場合と略同じである。
請求項4記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項3記載の発明に係る空調用レジスタ構造において、前記流路構成部材は、互いに対向する対向面における前記空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ緩やかに凹むように形成されている。
請求項4記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、流路構成部材は、対向面における空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ緩やかに凹むように形成されることによって、流路構成部材の対向面に沿って空調風を効率良く偏向させることができる。
請求項5記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項4記載の発明に係る空調用レジスタ構造において、前記吹出口において前記対向面よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられ、前記車室内へ向かうにつれて徐々に離間する方向へ向かって傾斜する一対の傾斜面と、前記対向面において前記空調風の流動方向に沿った幅方向の中央側に形成された屈曲部と、前記対向面において前記屈曲部よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられ、当該対向面よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられた一方の傾斜面と対向する他方の傾斜面と平行になるように設定された傾斜部と、を有している。
請求項5記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、吹出口において、流路構成部材の対向面よりも空調風の流動方向下流側には、一対の傾斜面が設けられており、当該一対の傾斜面は、車室内へ向かうにつれて徐々に離間する方向へ向かって傾斜している。また、流路構成部材の対向面において、空調風の流動方向に沿った幅方向の中央側には屈曲部が形成されており、当該屈曲部よりも空調風の流動方向下流側には、傾斜部が設けられている。
この傾斜部は、流路構成部材の対向面よりも空調風の流動方向下流側に設けられた一方の傾斜面と対向する他方の傾斜面と平行になるように設定されている。これにより、流路構成部材の対向面によって偏向された空調風を吹出口の傾斜面に沿って効率良く案内することができる。
請求項6記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の空調用レジスタ構造において、前記空気偏向手段は、一対の前記流路構成部材をその配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持する移動手段を有している。
請求項6記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、空気偏向手段は移動手段を備えており、当該移動手段によって、一対の流路構成部材はその配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持されている。
請求項7記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、請求項6記載の空調用レジスタ構造において、前記移動手段は、前記吹出口から吹き出される空調風の風向きを操作する操作部における回動移動又は直線移動を前記流路構成部材を移動させる直線移動に変換させるリンク機構である。
請求項7記載の発明に係る空調用レジスタ構造では、移動手段はリンク機構であり、吹出口から吹き出される空調風の風向きを操作する操作部における回動移動又は直線移動を流路構成部材を移動させる直線移動に変換させるようにしている。これにより、例えば、操作部を回動させることでリンク機構を介して流路構成部材をその配置方向に沿ってそれぞれ直線移動させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、空調風を目的の方向へ効率良く吹出口から吹き出させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、いわゆる流体発振させることができ、吹出口から吹き出させる空調風を拡散させることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、流路構成部材をそれぞれ移動させることによって、空調風を偏向させることができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、流路構成部材の対向面に沿って空調風を効率良く偏向させることができる、という優れた効果を有する。
請求項5記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、空調風においてスムーズな流れを確保して圧力損失を低減させることができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、一対の流路構成部材をそれぞれ移動させることができる、という優れた効果を有する。
請求項7記載の発明に係る空調用レジスタ構造は、簡単な構成で一対の流路構成部材をそれぞれ直線移動させることができる、という優れた効果を有する。
車両のルーフパネルが取り除かれた状態の車室を含む平面図が示されている。 本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の要部を示す分解斜視図である。 (A)は、(B)の状態において本実施の形態に係る空調用レジスタ構造を示す断面図であり、(B)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の一部を構成するリンク装置のノブが基準位置にある状態を示す正面図である。 (A)は、(B)の状態において本実施の形態に係る空調用レジスタ構造を示す断面図であり、(B)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の一部を構成するリンク装置のノブを基準位置から奥方へ向かって押圧した状態を示す正面図である。 (A)は、(B)の状態において本実施の形態に係る空調用レジスタ構造を示す断面図であり、(B)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の一部を構成するリンク装置のノブを基準位置から車両上下方向上方側へ移動させた状態を示す正面図である。 (A)は、(B)の状態において本実施の形態に係る空調用レジスタ構造を示す断面図であり、(B)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の一部を構成するリンク装置のノブを基準位置から車両上下方向下方側へ移動させた状態を示す正面図である。 (A)〜(D)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の一部を構成する流路構成部材の各配置における作用を説明するための断面図である。 (A)〜(C)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造における流体発振を説明するための断面図である。 (D)〜(F)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造における流体発振を説明するための断面図である。 (A)、(B)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の変形例(1)を説明するための断面図である。 (A)〜(D)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の変形例(2)を説明するための断面図である。 (A)〜(D)は、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の適用箇所における他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向、矢印UPは車両上下方向の上方向、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印Wは車両幅方向をそれぞれ示す。
図1には、車両10の車両前後方向前側において、ルーフパネルが取り除かれた状態の車室12を含む平面図が示されている。車室12における車両前方側に設けられた樹脂製のインストルメントパネル14において、空調用レジスタとして、車両幅方向中央にはセンタレジスタ16、18が設けられ、車両幅方向外側にはサイドレジスタ20、22がそれぞれ設けられている。
センタレジスタ16、18には、空調装置24に連結された空調ダクト26、28がそれぞれ接続されており、サイドレジスタ20、22には、空調装置24に連結された空調ダクト30、32がそれぞれ接続されている。そして、センタレジスタ16、18及びサイドレジスタ20、22からは、空調装置24によって温度調整された空調風がそれぞれ車室12内へ向かって吹き出されるようになっている。
(空調用レジスタ構造の構成)
ここで、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の構成についてその一例を説明する。なお、センタレジスタ16、18及びサイドレジスタ20、22を代表して、以下センタレジスタ16について説明する。
図3(A)に示されるように、センタレジスタ16におけるレジスタ本体34の車両前後方向後部には、空調装置24(図1参照)から送給された空調風が吹き出し可能とされる吹出口36が設けられている。この吹出口36における車両上下方向上部及び車両上下方向下部には、車室12内側へ向かうにつれて徐々に離間する方向へ向かって傾斜する傾斜面36A、36Bが設けられている。この傾斜面36A、36Bは、後述する流路構成部材38、40の移動方向(車両上下方向)に対応して、前述のように車両上下方向上部及び車両上下方向下部にそれぞれ設けられている。
レジスタ本体34における空調ダクト26(図1参照)側には、空調ダクト26と共に空調風が流れるメイン流路42が設けられている。当該メイン流路42における吹出口36側には、車両上下方向上面及び車両上下方向下面において、車両幅方向に沿って延在された凹部44、46がそれぞれ設けられている。
凹部44内には空気偏向手段の一部を構成する流路構成部材38が収容され、凹部46内には空気偏向手段の一部を構成する流路構成部材40が収容されている。流路構成部材38、40は直方体状を成しており、凹部44、46よりも小さい外形となるように形成されている。
そして、流路構成部材38と凹部44の側壁44A、44B及び底壁44Cとの間には、それぞれ略一定の隙間48が設けられるように設定されている。また、流路構成部材40と凹部46の側壁46A、46B及び底壁46Cとの間には、それぞれ略一定の隙間50が設けられるように設定されている。この隙間48、50によって、空気偏向手段の他の一部を構成するいわゆるフィードバック流路がそれぞれ形成されることになる。以下、当該隙間48、50をそれぞれフィードバック流路48、50という。
また、凹部44における側壁44Bの内縁部44B1は、側壁44Aの内縁部44A1よりも車両上下方向上方側(メイン流路42より外側)になるように設定されている。また、凹部46における側壁46Bの内縁部46B1は、側壁46Aの内縁部46A1よりも車両上下方向下方側(メイン流路42より外側)になるように設定されている。
さらに、流路構成部材38と流路構成部材40とで、互いに対向する対向面38A、40Aにおいて、空調風の流動方向(矢印A方向)に沿って切断された断面における幅方向の中央部をそれぞれ屈曲部38A0、40A0としている。この屈曲部38A0、40A0を中心に、対向面38A、40Aは、当該幅方向の端部側へ向かうにつれて互いに接近する方向へ向かうように緩やかに傾斜してそれぞれ形成されている(流路構成部材の対向面における空調風の流動方向に沿って切断された断面において、互いに離間する方向へ緩やかに凹むように形成されている)。
具体的に説明すると、流路構成部材38の対向面38Aは、空調風の流動方向(矢印A方向)の上流側(車両前後方向前方側)に位置する前傾斜部38A1、及び空調風の流動方向の下流側(車両前後方向後方側)に位置する傾斜部としての後傾斜部38A2で構成されている。前傾斜部38A1は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かって傾斜し、後傾斜部38A2は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向下方側へ向かって傾斜している。
一方、流路構成部材40の対向面40Aは、車両前後方向前方側に位置する前傾斜部40A1、及び車両前後方向後方側に位置する傾斜部としての後傾斜部40A2で構成されている。前傾斜部40A1は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向下方側へ向かって傾斜し、後傾斜部40A2は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かって傾斜している。
図2に示されるように、流路構成部材38、40における車両幅方向の両端部に位置する側壁38B、40Bの中央部には、シャフト38C、40Cがそれぞれ設けられている。流路構成部材38における側壁38Bにおいて、車両前後方向前部及び車両前後方向後部には、車両上下方向に沿って角柱状のリブ38D、38Eがそれぞれ突設されている。一方、流路構成部材40における側壁40Bにおいて、車両前後方向前部及び車両前後方向後部には、車両上下方向に沿って角柱状のリブ40D、40Eがそれぞれ突設されている。
レジスタ本体34の側壁34Aには、シャフト38C、40Cが係合可能な係合長孔56、57が車両上下方向に沿って同軸上にそれぞれ形成されている。係合長孔56、57の車両前後方向前方側には、流路構成部材38に設けられたリブ38D及び流路構成部材40に設けられたリブ40Dが係合可能な切欠き部58が形成されている。また、係合長孔56、57の車両前後方向後方側には、流路構成部材38に設けられたリブ38E及び流路構成部材40に設けられたリブ40Eが係合可能な切欠き部60が形成されている。
係合長孔56とシャフト38C、切欠き部58とリブ38D、切欠き部60とリブ38Eとの係合によって、流路構成部材38は、車両前後方向の移動を規制された状態で凹部44内において車両上下方向に沿って移動可能とされる。また、係合長孔57とシャフト40C、切欠き部58とリブ40D、切欠き部60とリブ40Eとの係合によって、流路構成部材40は、車両前後方向の移動を規制された状態で凹部46内において車両上下方向に沿って移動可能とされる。
レジスタ本体34の側壁34Aの外側には、リンク機構としてのリンク装置62が設けられている。このリンク装置62はリンク部材64、66、68、70を含んで構成されている。リンク部材64とリンク部材66とは、ピン72によって互いに回動可能に連結され、リンク部材66とリンク部材68とは、ピン74によって互いに回動可能に連結されている。また、リンク部材68とリンク部材70とは、ピン76によって互いに回動可能に連結され、リンク部材70とリンク部材64とは、ピン78によって互いに回動可能に連結されている。ピン74には操作部としてのノブ80が装着されており、当該ノブ80を介してリンク装置62を動作させることができるようになっている。
リンク部材66において、レジスタ本体34の側壁34A側には、挿入部66Aが設けられており、当該挿入部66Aには、流路構成部材38に設けられたシャフト38Cが挿入可能な長孔部66A1が車両前後方向に沿って形成されている。また、リンク部材70において、レジスタ本体34の側壁34A側には、挿入部70Aが設けられており、当該挿入部70Aには、流路構成部材40に設けられたシャフト40Cが挿入可能な長孔部70A1が車両前後方向に沿って形成されている。
ピン72、74、76、78は、リンク装置62の外側に配設された制御板82によってそれぞれ支持されている。制御板82における車両前後方向前側中央部には、固定孔82Aが形成されており、当該固定孔82Aにはピン72が固定されている。また、制御板82における車両前後方向中央側上部及び車両前後方向中央側下部には、固定孔82Aを中心に弧を描くようにして形成された円弧孔82B、82Cがそれぞれ設けられている。
さらに、制御板82における車両前後方向後側中央部には、ピン76を中心に弧を描くようにして形成された円弧孔82Dとピン72を中心に弧を描くようにして形成された円弧孔82Eとが連続して設けられている。そして、円弧孔82Dと円弧孔82Eの交点からは、固定孔82A側へ向かって略水平に延びる長孔82Fが形成されている。
図3(A)、(B)〜図6(A)、(B)に示されるように、リンク装置62によって、流路構成部材38、40は凹部44、46内で車両上下方向に沿って互いに(又は一方が他方に対して)接近又は離間する方向へ移動可能となっている。
図3(A)に示されるように、流路構成部材38、40が互いに接近した状態で、流路構成部材38の対向面38Aにおいて、車両前後方向前端部38A3の位置は、凹部44における内縁部44A1と略面一となるように設定されている。一方、流路構成部材40の対向面40Aにおいて、車両前後方向前端部40A3の位置は、凹部46における内縁部46A1と略面一となるように設定されている。
また、流路構成部材38、40が互いに接近した状態で、流路構成部材38の対向面38Aにおいて、車両前後方向後端部38A4の位置は、吹出口36において車両上下方向上部に位置する傾斜面36Aの延長線上に配置されるように設定されている。一方、流路構成部材40の対向面40Aにおいて、車両前後方向後端部40A4の位置は、吹出口36において車両上下方向下部に位置する傾斜面36Bの延長線上に配置されるように設定されている。なお、ここでの「延長線上」は、完全に延長線上に位置する場合に限らず、完全に延長線上にある場合と実質的に同様の作用及び効果が得られる場合も含まれる。
さらに、空調風の流動方向(矢印A方向)に沿った流路構成部材38の後傾斜部38A2の下流側には、吹出口36の傾斜面36Aが設けられているが、当該傾斜面36Aと対向する傾斜面36Bと当該後傾斜部38A2とは平行となるように設定されている。一方、空調風の流動方向に沿った流路構成部材40の後傾斜部40A2の下流側には、吹出口36の傾斜面36Bが設けられているが、当該傾斜面36Bと対向する傾斜面36Aと当該後傾斜部40A2とは平行となるように設定されている。なお、ここでの「平行」は、互いの面が完全に平行になっている場合に限らず、完全に平行である場合と実質的に同様の作用及び効果が得られる場合も含まれる。
また、凹部44、46よりも奥側(空調風の流動方向上流側)には、メイン流路42に対して直交すると共に流路構成部材38、40の移動方向(車両上下方向)に対して直交して配置された図示しないフィンが設けられており、例えば手動により当該フィンを車両幅方向に沿って揺動可能としている。これにより、メイン流路42内を流動する空調風の風向きを車両幅方向に沿って変えることができるようになっている。なお、ここでの「直交」は、メイン流路42に対する流路構成部材38、40の移動方向が完全に直交している場合に限らず、完全に直交している場合と実質的に同様の作用及び効果が得られる場合も含まれる。
(空調用レジスタ構造の作用・効果)
次に、本実施の形態に係る空調用レジスタ構造の作用・効果について説明する。
図3(A)、(B)に示されるように、リンク装置62に設けられたノブ80(図2参照)が基準位置P(説明の便宜上、この状態におけるピン74の位置を基準位置Pとする)に配置されている状態では、流路構成部材38と凹部44との間には、フィードバック流路48が設けられ、流路構成部材40と凹部46との間には、フィードバック流路50が設けられている(後述する)。
次に、図4(A)、(B)に示されるように、ノブ80(図2参照)を介してピン74を基準位置Pから車両前後方向前方側へ向かって押圧する。すると、ピン74は、長孔82F内を車両前後方向前方側へ移動すると共に、ピン72、76が、円弧孔82B、82Cに沿ってそれぞれ移動する。
このとき、シャフト38C、40Cは、リンク部材66、70に設けられた長孔部66A1、70A1内を移動しながら車両上下方向に沿って互いに離間する方向へ移動する。これにより、ピン72、76とシャフト38C、40Cとの間で生じる車両前後方向のずれ量が吸収される。
この結果、シャフト38Cは、図2に示すレジスタ本体34の側壁34Aに形成された係合長孔56に沿って車両上下方向上方側へ移動し、シャフト40Cは当該側壁34Aに形成された係合長孔57に沿って車両上下方向下方側へ移動する。図4(A)に示されるように、当該シャフト38C、40Cを介して、流路構成部材38、40が互いに離間する方向へそれぞれ移動することで、流路構成部材38が凹部44の底壁44Cに当接すると共に、流路構成部材40が凹部46の底壁46Cに当接する。
したがって、フィードバック流路48、50は閉じた状態となる。この状態では、流路構成部材38、40は、メイン流路42から後退した位置に配置されており、図7(A)に示されるように、メイン流路42内を流れる主流F(空調風)に対して何ら影響を及ぼすことなく、当該主流Fは、車室12内側へ向かってストレートに吹き出される。
また、図5(A)、(B)に示されるように、ノブ80(図2参照)を介してピン74を基準位置Pから車両上下方向上方側へ向かって移動させる。これにより、ピン74は円弧孔82Dに沿って移動すると共にピン72は円弧孔82Bに沿って移動するが、ピン76の位置は変わらない。
つまり、シャフト40Cの位置は変わらないが、シャフト38Cは、リンク部材66に設けられた長孔部66A1内を移動しながら車両上下方向に沿ってシャフト40Cから離間する方向へ移動する。これにより、ピン72とシャフト38Cとの間で生じる車両前後方向のずれ量が吸収される。
この結果、シャフト38Cは、図2に示すレジスタ本体34の側壁34Aに形成された係合長孔56に沿って車両上下方向上方側へ移動する。図5(A)に示されるように、シャフト38Cがシャフト40Cから離間する方向へ移動することで、流路構成部材38は凹部44の底壁44Cに当接する。
したがって、フィードバック流路48は閉じた状態となるが、シャフト40Cの位置は変わらないため、流路構成部材40と凹部46の底壁46Cとの間には、フィードバック流路50が設けられた状態となる。このため、図7(C)に示されるように、フィードバック流路50では、主流Fの流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印B)が生じる。
これにより、流路構成部材40の対向面40Aにおいて、コアンダ効果を得ることができる。つまり、メイン流路42をストレートに流れる主流Fをコアンダ効果による誘因現象によって、流路構成部材40の対向面40A側へ引き込み、当該対向面40Aに沿って流れる主流F1へと偏向(空気偏向)させることができる。
ここで、流路構成部材40の対向面40Aにおいて、前傾斜部40A1は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向下方側へ向かって傾斜し、後傾斜部40A2は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かって傾斜している。このため、流路構成部材40の対向面40Aにおける前傾斜部40A1によって車両上下方向下方側へ案内された主流F1は、流路構成部材40の対向面40Aにおける後傾斜部40A2によって車両上下方向上方側へ案内される。
このとき、流路構成部材38は、メイン流路42から後退した位置に配置されているため、流路構成部材40の対向面40Aに沿って流れる主流F1に対して何ら影響を及ぼすことはなく、当該主流F1は、車両上下方向上方側へ案内された状態が維持されることになる。
さらに、図6(A)、(B)に示されるように、ノブ80(図2参照)を介してピン74を基準位置Pから車両上下方向下方側へ向かって移動させる。これにより、ピン76は円弧孔82Eに沿って移動すると共にピン76は円弧孔82Cに沿って移動するが、ピン72の位置は変わらない。
つまり、シャフト38Cの位置は変わらないが、シャフト40Cは、リンク部材70に設けられた長孔部70A1内を移動しながら車両上下方向に沿ってシャフト38Cから離間する方向へ移動する。これにより、ピン76とシャフト40Cとの間で生じる車両前後方向のずれ量が吸収される。
この結果、シャフト40Cは、図2に示すレジスタ本体34の側壁34Aに形成された係合長孔57に沿って車両上下方向下方側へ移動する。図6(A)に示されるように、シャフト40Cがシャフト38Cから離間する方向へ移動することで、流路構成部材40は凹部46の底壁46Cに当接する。
したがって、フィードバック流路50は閉じた状態となるが、シャフト38Cの位置は変わらないため、流路構成部材38と凹部44の底壁44Cとの間にはフィードバック流路48が設けられた状態となる。このため、図7(D)に示されるように、フィードバック流路48では、主流Fの流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印C)が生じる。
これにより、流路構成部材38の対向面38Aにおいて、コアンダ効果を得ることができる。つまり、メイン流路42をストレートに流れる主流Fをコアンダ効果による誘因現象によって、流路構成部材38の対向面38A側へ引き込み、当該対向面38Aに沿って流れる主流F2へと偏向させることができる。
ここで、流路構成部材38の対向面38Aにおいて、前傾斜部38A1は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かって傾斜し、後傾斜部38A2は車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向下方側へ向かって傾斜している。このため、流路構成部材38の対向面38Aにおける前傾斜部38A1によって車両上下方向上方側へ案内された主流F2は、流路構成部材38の対向面38Aにおける後傾斜部38A2によって車両上下方向下方側へ案内される。
このとき、流路構成部材40は、メイン流路42から後退した位置に配置されているため、流路構成部材38の対向面38Aに沿って流れる主流F2に対して何ら影響を及ぼすことはなく、当該主流F2は、車両上下方向下方側へ案内された状態が維持されることになる。
ところで、図3(A)、(B)に示されるように、ノブ80(図2参照)を介してピン74が基準位置Pに配置されている状態では、前述のように、流路構成部材38と凹部44との間にはフィードバック流路48が設けられ、流路構成部材40と凹部46との間にはフィードバック流路50が設けられている。この場合、主流F3を発振させることができる(いわゆる流体発振)。
具体的に説明すると、図8(A)に示されるように、フィードバック流路50によって、主流Fの流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印B)が生じることで流路構成部材40の対向面40Aにおいてコアンダ効果が得られる。当該コアンダ効果による誘因現象によって主流Fは流路構成部材40の対向面40A側へ引き込まれ、当該対向面40Aに沿って流れる主流F1へ偏向される。つまり、空調風(主流F1)は車両上下方向上方側へ案内される。
この状態から、図8(B)に示されるように、フィードバック流路48によって、主流F1の流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印C)が生じる。これにより、図8(C)に示されるように、流路構成部材38の対向面38Aにおいてコアンダ効果が発生する。そして、当該コアンダ効果による誘因現象によって、主流F1は流路構成部材38の対向面38A側へ引き込まれ、図8(D)に示されるように、当該対向面38Aに沿って流れる主流F2へ偏向される。つまり、空調風(主流F2)は車両上下方向下方側へ案内される。
さらに、この状態から、今度は図8(E)に示されるように、フィードバック流路50によって、主流F3の流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印B)が生じる。これにより、流路構成部材40の対向面40Aにおいてコアンダ効果を発生させる。そして、当該コアンダ効果による誘因現象によって、主流F2は流路構成部材40の対向面40A側へ引き込まれ、図8(F)に示されるように、当該対向面40Aに沿って流れる主流F1へ偏向される。つまり、空調風(主流F1)は車両上下方向上方側へ案内され、図8(A)の状態に戻ることになる。
このように、本実施形態における流体発振では、図8(A)〜(F)の状態が繰り返されることになる。したがって、主流F3は、車両上下方向に沿って拡散される(主流F1及び主流F2が順番に繰り返される)ことになる。
つまり、図7(B)に示されるように、流路構成部材38と凹部44との間にフィードバック流路48が設けられ、流路構成部材40と凹部46との間にフィードバック流路50が設けられるようにすることで、主流Fの流動方向の下流側から上流側へ戻す風(矢印B、C)が生じるようにしている。
このような構成により、流路構成部材38、40の対向面38A、40Aにおいて、それぞれコアンダ効果を得ることができ、当該コアンダ効果による誘因現象によってメイン流路42に沿って流れる主流Fの流れを偏向させることができる。したがって、図8(A)〜(F)に示されるように、いわゆる流体発振により、吹出口36から吹き出させる空調風を拡散させることができる。
また、本実施形態では、図7(C)、(D)に示されるように、流路構成部材38、40が設けられた凹部44、46が吹出口36よりも空調風の流動方向上流側に設けられている。つまり、当該流路構成部材38、40によって吹出口36の一部が構成されるわけではないので、当該流路構成部材38、40によって空気偏向された空調風(主流F1、F2)は、吹出口36によってそのまま目的の方向へ吹き出されることになる。したがって、空調風を目的の方向へ効率良く吹出口36から吹き出させることができる。
ここで、本実施形態では、図7(B)に示されるように、吹出口36よりも空調風の流動方向上流側に位置する凹部44、46に空気偏向手段としての流路構成部材38、40及びフィードバック流路48、50が設けられている。このため、吹出口36に空気偏向手段を設けた場合と比較して、当該吹出口36を細長く形成することができる。このため、意匠上、好適である。
また、本実施形態では、流路構成部材38、40は、互いに対向する対向面38A、40Aにおいて、空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ屈曲して形成されている。これにより、図7(C)、(D)に示されるように、流路構成部材38、40の対向面に沿って空調風を効率よく偏向させることができる。
さらに、本実施形態では、流路構成部材38の対向面38Aにおける後傾斜部38A2と吹出口36の傾斜面36Bとは略平行となるように設定されており、流路構成部材40の対向面40Aにおける後傾斜部40A2と吹出口36の傾斜面36Aとは略平行となるように設定されている。
このため、図7(D)に示されるように、流路構成部材38によって偏向された空調風(主流F2)を吹出口36の傾斜面36Aに沿って案内することができる。また、図7(C)に示されるように、流路構成部材40によって偏向された空調風(主流F1)を吹出口36の傾斜面36Bに沿って案内することができる。したがって、空調風においてスムーズな流れを確保することができ、空調ダクト26、28(図1参照)における圧力損失を低減させることができる。
さらに、本実施形態では、空気偏向手段は移動手段を備えており、当該移動手段によって、一対の流路構成部材38、40はその配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持されている。これにより、一対の流路構成部材38、40をそれぞれ移動させることができる。
具体的には、本実施形態では、例えば、移動手段としてのリンク機構が用いられている。空調風の風向きを操作するノブ80(図2参照)における回動移動(図3(B)の状態から図5(B)又は図6(B)の状態へ移動)を流路構成部材38、40を車両上下方向に沿って移動させる直線移動に変換させるようにしている。さらに、当該ノブ80における直線移動(図3(B)の状態から図4(B)の状態へ移動)を流路構成部材38、40を車両上下方向に沿って移動させる直線移動に変換させるようにしている。
すなわち、ノブ80を回動移動又は直線移動させることで、リンク装置62を介して流路構成部材38、40をその配置方向に沿ってそれぞれ直線移動させることができる。このように、簡単な構成で一対の流路構成部材38、40をそれぞれ移動させることができる。
一方、図3(A)に示されるように、流路構成部材38、40が互いに接近した状態で、流路構成部材38の車両前後方向前端部38A3の位置は、凹部44の内縁部44A1と略面一となるように設定されている。また、流路構成部材40の車両前後方向前端部40A3の位置は、凹部46の内縁部46A1と略面一となるように設定されている。これにより、図7(B)〜(D)に示されるように、メイン流路42に沿って流れる主流Fを偏向させる際、空調風の流れ(F1、F2、F3)を阻害しないようにしている。
また、図3(A)の状態で、流路構成部材38の車両前後方向後端部38A4の位置は、吹出口36の傾斜面36Aの延長線上に配置されるように設定されている。また、流路構成部材40の車両前後方向後端部40A4の位置は、吹出口36の傾斜面36Bの延長線上に配置されるように設定されている。これにより、図7(B)〜(D)に示されるように、偏向された空調風の流れ(F1、F2、F3)を阻害しないようにしている。
また、図3(A)に示されるように、凹部44における側壁44Bの内縁部44B1は、メイン流路42より外側になるように設定されている。また、凹部46における側壁46Bの内縁部46B1は、メイン流路42より外側になるように設定されている。これにより、図7(B)〜(D)に示されるように、偏向された空調風の流れ(F1、F2、F3)を阻害しないようにしている。
(その他の実施形態)
(1)本実施形態では、図3(A)に示されるように、フィードバック流路48は、流路構成部材38と凹部44の側壁44A、44B及び底壁44Cとの間に、それぞれ略一定の隙間が設けられるように設定されている。また、フィードバック流路50は、流路構成部材40と凹部46の側壁46A、46B及び底壁46Cとの間に、それぞれ略一定の隙間が設けられるように設定されている。しかし、本発明では、空調風の流動方向の下流側から上流側へ戻す風を生じさせる流路を設けることができれば良いため、これに限るものではない。
例えば、図9(A)、(B)に示されるように、フィードバック流路48について、流路構成部材38と凹部44との隙間において、側壁44B側よりも側壁44A側の方が狭くなるように流路構成部材38を配置しても良い。これにより、側壁44B側を流動する風よりも側壁44A側を流動する風の風速を上げ、コアンダ効果を向上させることができる。
また、当該隙間において、側壁44B側、底壁44C側、側壁44A側の順番で徐々に狭くなるようになるようにしても良い。これにより、フィードバック流路48内を流動する空調風の風速を徐々に上げることができる。さらに、この場合、側壁44B、底壁44C、側壁44Aの表面を傾斜面にすることで、側壁44B側から底壁44C側、底壁44C側から側壁44A側へ向かって徐々に隙間が狭くなるようにしても良い。これにより、フィードバック流路48の風がさらにスムーズに流れるようにしても良い。なお、フィードバック流路50側もフィードバック流路48と同様である。
(2)また、本実施形態では、リンク装置62により、図7(A)〜(D)に示されるように、流路構成部材38、40が凹部44、46内をそれぞれ車両上下方向に沿って移動することによってフィードバック流路48、50をそれぞれ開閉させるようにしている。しかし、本発明では、フィードバック流路48、50を開閉させることができれば良いため、これに限るものではない。
例えば、図10(A)、(B)に示されるように、フィードバック流路48及びフィードバック流路50を開閉させる際は、図7(A)、(B)と流路構成部材38、40の移動軌跡は同じである。しかし、フィードバック流路48を閉じる際、図10(C)に示されるように、流路構成部材38を側壁44Aに当接させ、或いは図10(D)に示されるように、流路構成部材38を側壁44Bに当接させるようにしても良い。
但し、この場合、図10(C)に示されるように、流路構成部材38を側壁44Aに当接させた状態で、流路構成部材38の車両前後方向前端部38A3が、当該側壁44Aの内縁部44A1よりもメイン流路42側へ突出しないように設定される。また、図10(D)に示されるように、流路構成部材38を側壁44Bに当接させた状態で、流路構成部材38の車両前後方向後端部38A4が、当該側壁44Bの内縁部44B1よりもメイン流路42側へ突出しないように設定される。なお、図示はしないが、フィードバック流路50を閉じる際もフィードバック流路48と同様である。
(3)また、図3(A)に示されるように、本実施形態では、流路構成部材38、40が互いに接近した状態で、流路構成部材38の対向面38Aにおいて、車両前後方向後端部38A4の位置は、吹出口36において車両上下方向上部に位置する傾斜面36Aの延長線上に配置されるように設定されている。
しかし、偏向された空調風の流れが阻害されなければ良いため、流路構成部材38における車両前後方向後端部38A4の位置が必ずしも傾斜面36Aの延長線上に配置される必要はない。例えば、流路構成部材38における車両前後方向後端部38A4の位置が、吹出口36の傾斜面36Aの延長線上よりも若干後退した位置となるように設定されても良い。なお、流路構成部材40も流路構成部材38と同様である。
さらに、本実施形態では、流路構成部材38の後傾斜部38A2と吹出口36の傾斜面36Aとは平行になるように設定され、流路構成部材40の後傾斜部40A2と吹出口36の傾斜面36Bとは平行になるように設定されている。
しかし、偏向された空調風の流れが阻害されなければ良いため、必ずしもこれらが平行である必要はない。例えば、吹出口36の傾斜面36Aの方が、流路構成部材40の後傾斜部40A2における傾斜角度よりも車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かってより傾斜するように設定されても良い。また、吹出口36の傾斜面36Bの方が、流路構成部材38の後傾斜部38A2における傾斜角度よりも車両前後方向後方側へ向かうにつれて車両上下方向上方側へ向かってより傾斜するように設定されても良い。
(4)また、本実施形態では、流路構成部材38、40を車両上下方向に沿ってそれぞれ移動させる移動手段としてリンク機構62(図2参照)を用いたが、流路構成部材38、40が車両上下方向に沿って移動できるようになっていれば良いため、当該リンク機構62に限るものではない。
(5)さらに、本実施形態では、流路構成部材38と流路構成部材40とで、互いに対向する対向面38A、40Aにおいて、空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ緩やかに屈曲して形成されているが、空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ円弧状に凹んで形成されても良い。また、流路構成部材38における車両前後方向前端部38A3、車両前後方向後端部38A4において、本実施形態では、屈曲部38A0と直線状に繋げ尖鋭状となっているが、例えば、角丸め等を行っても良い。
また、本実施形態では、対向面38A、40Aにおいて、屈曲部38A0、40A0は幅方向の中央部に設けられているが、屈曲部38A0、40A0が対向面38A、40Aの幅方向の中央部にある場合と実質的に同様の作用及び効果が得られる場合も含まれる。このため、当該屈曲部38A0、40A0が、対向面38A、40Aにおける幅方向の中央部よりも車両前後方向前方側又は車両前後方向後方側に設けられても良い。
(6)また、本実施形態に係る空調用レジスタ構造では、図1に示されるように、インストルメントパネル14に設けられたセンタレジスタ16、18及びサイドレジスタ20、22に適用された例について説明したが、空調用レジスタであれば良く、これに限るものではない。
例えば、図11(A)に示されるように、インストルメントパネル14において、図示しない運転席及び助手席の車両前後方向前方側に車両幅方向に沿って延在された空調用レジスタ88に適用されても良い。
また、図11(C)に示されるように、運転席と助手席の間において車両前後方向に沿って延在されたセンタコンソール90に配設された空調用レジスタ92に適用されても良い。
さらに、図11(B)に示されるように、フロントピラーガーニッシュ94に配設された空調用レジスタ96や図11(D)に示されるように、センタピラーガーニッシュ98に配設された空調用レジスタ100に適用されても良い。
したがって、本実施形態では、流路構成部材が車両上下方向に沿って配置された例について説明したが、車両幅方向又は車両前後方向に沿って配置された場合も車両上下方向に沿って配置された場合と略同じであり、本実施形態に係る空調用レジスタ構造が適用される箇所によって流路構成部材の配置方向を適宜変えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両
12 車室
16 センタレジスタ(空調用レジスタ)
18 センタレジスタ(空調用レジスタ)
20 サイドレジスタ(空調用レジスタ)
22 サイドレジスタ(空調用レジスタ)
24 空調装置
34 レジスタ本体(空調用レジスタ)
36 吹出口
36A 傾斜面
36B 傾斜面
38 流路構成部材(空気偏向手段)
38A 対向面
38A0 屈曲部
38A2 後傾斜部(傾斜部)
40 流路構成部材(空気偏向手段)
40A 対向面
40A0 屈曲部
40A2 後傾斜部(傾斜部)
42 メイン流路
44 凹部
46 凹部
48 フィードバック流路(空気偏向手段)
50 フィードバック流路(空気偏向手段)
62 リンク装置(移動手段)
80 ノブ(操作部)
88 空調用レジスタ
92 空調用レジスタ
96 空調用レジスタ
100 空調用レジスタ
F 主流(空調風)
F1 主流(空調風)
F2 主流(空調風)
F3 主流(空調風)

Claims (7)

  1. 空調装置から送給された空調風が吹き出される吹出口と、
    前記空調風が流れるメイン流路に形成され、前記吹出口よりも当該空調風の流動方向上流側に設けられた凹部と、
    前記凹部に設けられ、前記メイン流路に対して後退可能に支持された流路構成部材を含んで構成され、当該流路構成部材と共にコアンダ効果による空気偏向を可能とする空気偏向手段と、
    を有する空調用レジスタ構造。
  2. 前記空気偏向手段は、前記凹部の壁面と前記流路構成部材との間に設けられ、当該凹部において前記空調風の流動方向下流側から空調風の流動方向上流側へ戻す風を生じさせるフィードバック流路を含んで構成されている請求項1に記載の空調用レジスタ構造。
  3. 前記流路構成部材は、車両上下方向、車両幅方向、車両前後方向のうち何れか一つの方向に沿って前記メイン流路を挟んで互いに対向して一対となって配置され、その配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に設けられている請求項1又は請求項2に記載の空調用レジスタ構造。
  4. 前記流路構成部材は、互いに対向する対向面における前記空調風の流動方向に沿って切断された断面において互いに離間する方向へ緩やかに凹むように形成されている請求項3に記載の空調用レジスタ構造。
  5. 前記吹出口において前記対向面よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられ、前記車室内へ向かうにつれて徐々に離間する方向へ向かって傾斜する一対の傾斜面と、
    前記対向面において前記空調風の流動方向に沿った幅方向の中央側に形成された屈曲部と、
    前記対向面において前記屈曲部よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられ、当該対向面よりも前記空調風の流動方向下流側に設けられた一方の傾斜面と対向する他方の傾斜面と平行になるように設定された傾斜部と、
    を有する請求項4に記載の空調用レジスタ構造。
  6. 前記空気偏向手段は、一対の前記流路構成部材をその配置方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持する移動手段を有している請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の空調用レジスタ構造。
  7. 前記移動手段は、前記吹出口から吹き出される空調風の風向きを操作する操作部における回動移動又は直線移動を前記流路構成部材を移動させる直線移動に変換させるリンク機構である請求項6に記載の空調用レジスタ機構。
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