JP6536307B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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本発明は、車両のキャビンに空気流を供給する送風装置に関する。
コアンダ効果を用いて車両のキャビンに空気流を供給する送風装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、キャビンの天井部に設けられる送風装置が記載されている。この送風装置は、車両左右方向に延びるダクトを備えており、このダクトには空気流を吹き出す第1の吹出口が形成されている。第1の吹出口から吹き出された空気流は、コアンダ効果によってダクトの外側面に沿って流れるとともに、周囲の空気を引き込んで合流しながら車両の後方側に向かう。この結果、空気流は、第1の吹出口から吹き出された際よりも流量が増加した状態で、キャビンに供給される。
下記特許文献1に記載された送風装置では、車両左右方向に延びるダクトの外側面に対応して、吹出口も車両左右方向を長手方向とするスリット状に形成されている。このスリット状の吹出口は、上下方向に隙間を空けて互いに対向するダクトの2つの壁体の間に形成されている。当該隙間の大きさを微小なものとすることにより、空気流の流速を高めるとともに、吹き出した空気流の拡散を抑制し、空気流をダクトの外側面に確実に沿わせるように構成されている。
国際公開第2013/145172号
このように車両のキャビンに設けられる送風装置は、乗員の不慮の接触等により、外部から力を受けることがある。この外部からの力により、前述した吹出口を形成する壁体が変形したり、2つの壁体の間の隙間の大きさが変化したりすると、吹出口から吹き出される空気流が不適切なものとなるおそれがある。すなわち、変形した壁体に沿って空気流が流れることで、空気流が拡散してダクトの外側面に沿って流れなくなってしまうおそれがある。また、2つの壁体の間の隙間が大きくなることで、空気流の流速が低下してしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吹出口を構成する壁体の間の隙間を適正なものに維持することが可能な送風装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る送風装置は、車両(VH)のキャビン(VC)に空気流を供給する送風装置(10,10A)であって、空気流を発生させる送風機(112)と、送風機が発生させた空気流が内部に導入されるとともに、その外側面の少なくとも一部が空気流を沿わせて流すガイド面(GS)を構成するダクト(12,12A)と、ダクトに形成され、ダクトの内部の空気流をガイド面に沿わせて車両後方側に吹き出す吹出口(121,121A)と、を備える。吹出口は、ダクトの第1壁体(154,14A2)と、該第1壁体の下方に配置されるダクトの第2壁体(143)との間の隙間に、車両左右方向を長手方向とするスリット状に形成される。第1壁体及び第2壁体は、上下方向に延びて吹出口を跨ぐように配置されるリブ(144,144A)によって互いに連結されており、第1壁体及び第2壁体の少なくとも一方は、リブが連結される部位であるリブ連結部(145)を構成する第1部材(14)と、リブ連結部の近傍の部位を構成する第2部材(15)と、によって構成されており、ダクトは、一対の外郭ケース(13,14)によって構成され、第2部材は、一対の外郭ケースの間に挟まれることで固定されており、ダクトは、上下方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン(126)を内部に有し、第2部材は、ガイドベーンによって支持されるように構成されている。

本発明に係る送風装置は、空気流を吹き出す吹出口が、ダクトの第1壁体と、第1壁体の下方に配置されるダクトの第2壁体との間の隙間に形成されている。この第1壁体及び第2壁体は、上下方向に延びて吹出口を跨ぐように配置されるリブによって、互いに連結されている。これにより、ダクトが外部から力を受けた場合にも、当該リブによって変形を抑制し、第1壁体と第2壁体との間の隙間を適正なものに維持することができる。したがって、吹出口から吹き出された空気流の拡散を抑制するとともに、空気流を確実にガイド面に沿わせて吹き出すことが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明に係る送風装置は、車両(VH)のキャビン(VC)に空気流を供給する送風装置(10,10A)であって、空気流を発生させる送風機(112)と、送風機が発生させた空気流が内部に導入されるとともに、その外側面の少なくとも一部が空気流を沿わせて流すガイド面(GS)を構成するダクト(12,12A)と、を備える。ダクトには、ダクトの内部の空気流をガイド面に沿わせて第1方向に吹き出す吹出口(121,121A)が形成される。吹出口は、ダクトの第1壁体(154,14A2)と、該第1壁体から第1方向と異なる第2方向に離間して配置されるダクトの第2壁体(143)との間の隙間に、第1方向及び第2方向と異なる第3方向を長手方向とするスリット状に形成される。第1壁体及び第2壁体は、第2方向に延びて吹出口を跨ぐように配置されるリブ(144,144A)によって互いに連結されており、第1壁体及び第2壁体の少なくとも一方は、リブが連結される部位であるリブ連結部(145)を構成する第1部材(14)と、リブ連結部の近傍の部位を構成する第2部材(15)と、によって構成されており、ダクトは、一対の外郭ケース(13,14)によって構成され、第2部材は、一対の外郭ケースの間に挟まれることで固定されており、ダクトは、第2方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン(126)を内部に有し、第2部材は、ガイドベーンによって支持されるように構成されている。
本発明に係る送風装置は、空気流を吹き出す吹出口が、ダクトの第1壁体と、第1壁体から第2方向に離間して配置されるダクトの第2壁体との間の隙間に形成されている。この第1壁体及び第2壁体は、第2方向に延びて吹出口を跨ぐように配置されるリブによって互いに連結されている。これにより、ダクトが外部から力を受けた場合にも、当該リブによって変形を抑制し、第1壁体と第2壁体との間の隙間を適正なものに維持することができる。したがって、吹出口から吹き出された空気流の拡散を抑制するとともに、空気流を確実にガイド面に沿わせて吹き出すことが可能となる。
本発明によれば、吹出口を構成する壁体の間の隙間を適正なものに維持することが可能な送風装置を提供することができる。
第1実施形態に係る送風装置が設けられた車両を左方から見た模式図である。 図1の車両を上方から見た模式図である。 図1の送風装置を下方から見た模式図である。 図3のIV−IV断面を示す断面図である。 図3のV−V断面を示す断面図である。 図4に示すダクトの分解斜視図である。 第2実施形態に係る送風装置の断面図である。 第2実施形態に係る送風装置の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至図3を参照しながら、第1実施形態に係る送風装置10の概略について説明する。
送風装置10は、車両VHのキャビンVCの天井部VLに設けられている。送風装置10は、送風ユニット11と、2つのダクト12,12と、2つのフラップ16,16と、を備える。キャビンVCには、1列目〜3列目のシートS1,S2,S3が設けられている。送風装置10は、このシートS1,S2,S3のそれぞれに着席する乗員P1,P2,P3の頭部よりも上方に配置されている。
尚、以下の説明において、前後方向、左右方向、及び上下方向について説明するときは、送風装置10が車両VHのキャビンVCの天井部VLに設けられた状態において、それぞれ乗員P1,P2,P3が車両VHの前進方向を向いた場合の前後方向、左右方向、及び上下方向を意味するものとする。
送風装置10は、後述する吹出口121がガイド面GSに沿わせて空気流を吹き出す第1方向が後方側となるように配置されている。また、送風装置10は、後述するダクト12の第1壁体である天井側壁体154と、ダクト12の第2壁体であるキャビン側壁体143とが離間する第2方向が上下方向となるように配置されている。また、スリット状の吹出口121の長手方向である第3方向が左右方向となるように配置されている。
送風ユニット11は、空気流を発生させる装置であり、送風機ケース111と、送風機112と、分岐体113と、を有している。
送風機ケース111は、上下方向の寸法が他方向の寸法に比べて小さい扁平形状に形成されている。送風機ケース111は、左右方向においてキャビンVCの中央部に配置されている。送風機ケース111の前端部には、送風機ケース111の内外を連通する吸込口111aが形成されている。また、送風機ケース111の後部の左右両側面には、送風機ケース111の内外を連通する一対の吹出口111b,111bがそれぞれ形成されている。
送風機112は、空気流を発生させる電動送風機である。送風機112は、送風機ケース111に収容されている。送風機112は、その内部に不図示の遠心式多翼ファンを有している。この遠心式多翼ファンが回転することにより、キャビンVCの空気が送風機ケース111の吸込口111aを介して吸い込まれ、送風機112の吹出口112aから後方側に吹き出される。
分岐体113は、前端部から後方側に延び、途中で左右に分岐して後端部まで延びる部材である。分岐体113は、送風機ケース111に収容されている。分岐体113は、送風機ケース111の内部において分岐流路113aを区画形成している。分岐体113は、前端部が送風機112の吹出口112aに接続されており、後端部が送風機ケース111の一対の吹出口111b,111bに接続されている。これにより、送風機112の吹出口112aから吹き出された空気流は、分岐流路113aに導入されて左右に分流し、送風機ケース111の吹出口111b,111bに供給される。
ダクト12,12は、送風ユニット11の左右両側にそれぞれ設けられている。ダクト12は、左右方向に直線状に延びるように形成された中空の部材である。ダクト12は、送風機ケース111側の端部が送風機ケース111の吹出口111bに接続されている。ダクト12の下側面122のうち前方寄りの部位には、吹出口121が形成されている。吹出口121は、左右方向の寸法が上下方向の寸法に比べて大きいスリット状に形成されている。これにより、送風機112が発生させた空気流は、送風機ケース111の吹出口111bを介してダクト12の内部に導入され、ダクト12の吹出口121から吹き出される。尚、ダクト12,12は、左右方向に略対称に形成されているため、以下、右側のダクト12を例にとって説明する。
フラップ16は、ダクト12の外部の後方側に配置されている板状の部材である。フラップ16は、そのダクト12側の一端部が、後述する軸147によって支持されている。これにより、フラップ16は軸147を中心として回動自在で、任意の位置で静止することが可能とされている。
続いて、図3及び図4を参照しながら、送風装置10のダクト12による空気流の吹き出しについて説明する。
図4に示されるように、吹出口121は、ダクト12の下側面122のうちダクト内流路128の下方の部位に形成されている。吹出口121は、ダクト内流路128の内外を連通している。ダクト12は、その前方寄りの下部に、後方側に向かって下方に傾斜する天井側壁体154と、天井側壁体154の下方に配置されるキャビン側壁体143と、を有している。このような天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間に、入口125aから吹出口121まで延びる絞り流路125が形成されている。絞り流路125は、入口125aから吹出口121にかけて断面積が漸次小さくなっている。
ダクト内流路128には、複数のガイドベーン126が設けられている。図3に示されるように、複数のガイドベーン126は、左右方向に互いに間隔を空けて直線状に並ぶように設けられている。ガイドベーン126は、その後端部を送風ユニット11側に向けるように湾曲し、平面視で円弧状の外側面を有する板状部材である。複数のガイドベーン126は、空気流をその円弧状の外側面に沿わせて流すことで、空気流の左右方向の流速成分を変化させる。
ダクト内流路128に導入された空気流は、前方向及び右方向の流速成分を有している。しかし、図4に矢印F0で示すように、空気流は、ガイドベーン126の外側面に沿って流れると、その右方向の流速成分が低減する。これにより、空気流は、その向きを前後方向に略平行な方向に変えて、絞り流路125の入口125aに流入する。
入口125aに流入した空気流は、絞り流路125を吹出口121に向かって流れる。これにより、空気流の流速が高められる。ダクト内流路128の空気流は、前後方向に略平行な向きに入口125aに流入することから、慣性により、前後方向に略平行な向きのまま絞り流路125を通過し、吹出口121から後方側に吹き出される。したがって、吹出口121から後方側に吹き出される一次空気流F1の向きは、前後方向に略平行なものとなる。
吹出口121から後方側に吹き出された一次空気流F1は、まず、コアンダ効果によってダクト12の下側面122に沿って流れる。さらに、下側面122を通過した空気流は、次に、コアンダ効果によってフラップ16の下側面161に沿って流れる。すなわち、ダクト12の下側面122とフラップ16の下側面161とは、いずれも空気流を沿わせて流すガイド面GSを構成している。
吹出口121から一次空気流F1が吹き出されると、そのエジェクタ効果により、一次空気流F1の周囲の空気が引き込まれて二次空気流F2が形成される。この結果、ダクト12の吹出口121から吹き出された一次空気流F1は、二次空気流F2と合流し、その流量が増大しながら後方側に供給される。一次空気流F1は、フラップ16の下側面161に沿って流れることで、その前後方向の向きが変更される。
続いて、図4乃至図6を参照しながら、送風装置10のダクト12を構成する部材と、その組み立てについて詳述する。
図4乃至図6に示されるように、ダクト12は、天井側ケース13と、キャビン側ケース14と、分割ケース15と、を有している。天井側ケース13、キャビン側ケース14及び分割ケース15は、いずれも樹脂材料の成形品である。天井側ケース13及びキャビン側ケース14は、一対となってダクト12の外郭を成す。
天井側ケース13は、天板139を有している。天板139は、平板状に形成され、キャビンVCの天井部VLに固定される。天井側ケース13は、天板139から前後方向及び左右方向に拡大しながら垂下する外縁部131を有しており、下方が開放された容器状に形成されている。外縁部131の下端には、溝132が形成されている。
天板139の下側面には、下方に突出する複数の上部分割体137が形成されている。図6に示されるように、上部分割体137は、左右方向に互いに間隔を空けて直線状に並ぶように配置されている。上部分割体137のそれぞれの下端には、溝138が形成されている。
キャビン側ケース14は、底板149と、キャビン側壁体143と、を有している。底板149は、平板状に形成され、そのキャビンVC側の面は、空気流を沿わせて流すダクト12の下側面122となる。底板149の前端部には、上方に突出する突起148が形成されている。
キャビン側壁体143は、底板149との間に空隙146を形成するように配置される壁体である。前述したように、キャビン側壁体143は天井側壁体154との間に絞り流路125を形成する。キャビン側ケース14は、底板149及びキャビン側壁体143から前後方向に拡大しながら立設する外縁部141を有しており、上方が開放された容器状に形成されている。外縁部141の上端には、上方に突出する突起142が形成されている。
キャビン側壁体143の後端部の上側面には、複数のリブ144が形成されている。複数のリブ144は、左右方向に互いに間隔を空けて直線状に並ぶように配置されている。リブ144は、上下方向に延びるように形成されている。リブ144は、その下端部がキャビン側壁体143の後端部に連結されている。
リブ144の上端部は、底板149から空隙146に向かって突出するリブ連結部145に連結されている。これにより、空隙146は、複数のリブ144及びリブ連結部145によって、左右方向に複数に分割されたものとなっている。
キャビン側ケース14は、その下部の後端部に軸147を有している。軸147は、左右方向に突出している。前述したように、軸147は、フラップ16のダクト12側の一端部を支持する。
分割ケース15は、天井側ケース13と、キャビン側ケース14との間に設けられる。分割ケース15は、天井側壁体154を有している。天井側壁体154は、左右方向に延びる板状体である。天井側壁体154の前端部は、後方側に向かって下方に傾斜している。また、天井側壁体154の後端部及び側部には、溝158が形成されている。
天井側壁体154の上側面には、上方に突出する複数の下部分割体157が形成されている。下部分割体157は、左右方向に互いに間隔を空けて直線状に並ぶように配置されている。下部分割体157のそれぞれの上端には、不図示の突起が形成されている。
天井側壁体154の下側面には、複数の溝155が形成されている。溝155は、前後方向に延びるように形成されている。また、複数の溝155は、左右方向に互いに間隔を空けて直線状に並ぶように配置されている。これにより、天井側壁体154の下側面は溝155によって左右方向に分割され、複数の突状部156が形成されている。
以上のような天井側ケース13、キャビン側ケース14及び分割ケース15は、上下方向に互いに嵌め合わされることで組み立てられ、ダクト12を構成する。以下、組立の手順について説明する。
まず、分割ケース15の下部分割体157の上端に形成された突起を、天井側ケース13の上部分割体137の下端に形成された溝138に嵌入させる。これにより、分割ケース15が天井側ケース13に対して固定される。さらに、上部分割体137と下部分割体157とが一体となり、これにより、ダクト12のダクト内流路128において上下方向に延びるガイドベーン126が構成される。
次に、キャビン側ケース14の外縁部141の上端に形成された突起142を、天井側ケース13の外縁部131に形成された溝158に嵌入させる。これにより、キャビン側ケース14が天井側ケース13に対して固定される。また、天井側ケース13とキャビン側ケース14との間にダクト内流路128が形成された状態で、ダクト12の外郭が構成される。
キャビン側ケース14が天井側ケース13に対して固定されると、キャビン側ケース14の突起148が、分割ケース15の後端部及び側部の溝158に嵌入する。また、分割ケース15の複数の溝155のそれぞれに、キャビン側ケース14のリブ連結部145が嵌入する。さらに、分割ケース15の複数の突状部156が、キャビン側ケース14の複数の空隙146に嵌入する。これにより、分割ケース15の天井側壁体154は、リブ連結部145と一体となって、コアンダ効果によって空気流が沿って流れる面を構成する。分割ケース15は、天井側ケース13とキャビン側ケース14との間に挟まれることで固定される。
以上のように構成されたダクト12では、空気流を吹き出す吹出口121が、ダクト12の天井側壁体154と、天井側壁体154の下方に配置されるダクト12のキャビン側壁体143との間の隙間に形成されている。図4及び図5に示されるように、キャビン側壁体143及び天井側壁体154は、上下方向に延びて吹出口121を跨ぐように配置されるリブ144によって、互いに連結されている。したがって、ダクト12が外部から力を受けた場合にも、当該リブ144によって変形を抑制し、天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間を適正なものに維持することができる。したがって、吹出口121から吹き出した空気流の拡散を抑制するとともに、空気流を確実にガイド面GSに沿わせて吹き出すことが可能となる。
ここで、前述したように、リブ144及びリブ連結部145を構成しているキャビン側ケース14は、樹脂材料の成形品である。このため、キャビン側ケース14の成形工程において、金型から取り出された後のキャビン側ケース14には、冷却に伴う収縮が生じ得る。リブ144の周囲の樹脂材料に大きな収縮が生じると、リブ144にも反りや変形が生じるおそれがある。その結果、天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間を適正なものに維持することができなくなるおそれがある。
これに対し、第1実施形態に係る送風装置10では、天井側壁体154は、リブ144が連結される部位であるリブ連結部145を構成するキャビン側ケース14と、リブ連結部145の近傍の突状部156を構成する分割ケース15と、によって構成されている。すなわち、リブ連結部145を構成する部材と、リブ連結部145の近傍の部位を構成する部材と、を互いに異なる部材としている。
これにより、キャビン側ケース14において、リブ144の周囲に設けられる樹脂材料を少なくすることができる。したがって、金型から取り出された後のキャビン側ケース14において、冷却に伴いリブ144の周囲の樹脂材料に生じる収縮を小さくし、リブ144の反りや変形を抑制することができる。さらに、天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間を、より確実に適正なものに維持することが可能となる。
さらに、天井側ケース13、キャビン側ケース14及び分割ケース15は、いずれも、上下方向のみを抜き方向とする金型によって成形することが可能となっている。さらに、ダクト12は、これらの部材を上下方向に重ね合せるだけで、組み立てることが可能となっている。これにより、複雑な金型を用いることなく各部材を成形することが可能となる。また、組立作業も容易となり、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、ダクト12は一対となる天井側ケース13とキャビン側ケース14とによって構成されている。そして、分割ケース15は、この天井側ケース13とキャビン側ケース14との間に挟まれることで固定されている。これにより、スナップフィットやタッピングねじ等を用いることなく分割ケース15を固定することが可能となり、構成の簡素化を図ることが可能となる。
また、ダクト12は、上下方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン126を内部に有している。そして、分割ケース15は、このガイドベーン126によって支持されるように構成されている。これにより、ガイドベーン126を、空気流の流速成分の変化のみならず、分割ケース15の支持にも用いることが可能となり、更なる構成の簡素化を図ることが可能となる。
また、図3に示されるように、リブ144は、少なくともその一部がガイドベーン126と上下方向に重合するように配置されている。このため、乗員P1〜P3の不慮の接触等により、ダクト12がキャビン側壁体143において上向きの力を受けた場合にも、リブ144をその真上のガイドベーン126によって支持することが可能となる。したがって、天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間を、より確実に適正なものに維持することが可能となる。
また、分割ケース15は、キャビン側ケース14に対して直接的に固定されている。これにより、複数の空隙146が形成されたことで低下したキャビン側ケース14の剛性を、直接固定される分割ケース15によって補強することができる。したがって、天井側壁体154とキャビン側壁体143との間の隙間を、より確実に適正なものに維持することが可能となる。
続いて、図7及び図8を参照しながら、第2実施形態に係る送風装置10Aについて説明する。図7及び図8は、送風装置10Aが備える2つのダクト12A,12Aのうち、右側のダクト12Aのみを示している。図7は、前述したIV−IV断面に相当する断面における送風装置10Aの断面図を示している。図8は、前述したV−V断面に相当する断面における送風装置10Aの断面図を示している。この第2実施形態に係る送風装置10Aは、そのダクト12Aの構成が、前述した第1実施形態に係る送風装置10のダクト12の構成と異なる。したがって、前述した第1実施形態と同一の構成については、図示及び説明を省略する。
ダクト12Aは、左右方向に直線状に延びるように形成された中空の部材である。ダクト12Aは、図3に示される送風機ケース111側の端部が送風機ケース111の吹出口111bに接続されている。ダクト12Aの下側面122Aのうち前方寄りの部位には、吹出口121Aが形成されている。吹出口121は、左右方向の寸法が上下方向の寸法に比べて大きいスリット状に形成されている。これにより、送風機112が発生させた空気流は、送風機ケース111の吹出口111bを介してダクト12Aの内部に導入され、ダクト12Aの吹出口121Aから吹き出される。
ここで、ダクト12Aを構成するキャビン側ケース14Aは、前述した第1実施形態のキャビン側ケース14と分割ケース15とを予め一体的に成形したような形状を呈している。このため、キャビン側ケース14Aは、キャビン側壁体143と天井側壁体14A2との双方を有している。また、キャビン側ケース14Aの天井側壁体14A2の上側面には、上方に突出する複数の下部分割体14A1が形成されている。また、ダクト12Aの下側面122Aは、すべてキャビン側ケース14Aによって形成されている。
以上のように構成されたダクト12Aでは、空気流を吹き出す吹出口121Aが、ダクト12Aの天井側壁体14A2と、天井側壁体14A2の下方に配置されるキャビン側壁体143と、の間の隙間に形成されている。図7及び図8に示されるように、キャビン側壁体143及び天井側壁体14A2は、上下方向に延びて吹出口121Aを跨ぐように配置されるリブ144Aによって互いに連結されている。これにより、ダクト12Aが外部から力を受けた場合にも、当該リブ144Aによって変形を抑制し、天井側壁体14A2とキャビン側壁体143との間の隙間を適正なものに維持することができる。したがって、吹出口121Aから吹き出した空気流の拡散を抑制するとともに、空気流を確実にガイド面GSに沿わせて吹き出すことが可能となる。
また、ダクト12Aの一部品であるキャビン側ケース14Aが、キャビン側壁体143と天井側壁体14A2との双方を有している。一部品によって吹出口121Aを形成することで、部品数の抑制を図ることができる。これにより、ダクト12Aの製造コストの抑制を図ることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10,10A:送風装置
12,12A :ダクト
13 :天井側ケース(外郭ケース)
14,14A :キャビン側ケース(外郭ケース、第1部材)
15 :分割ケース(第2部材)
112:送風機
121,121A:吹出口
126:ガイドベーン
143:キャビン側壁体(第2壁体)
144:リブ
145:リブ連結部
154,14A2:天井側壁体(第1壁体)
GS :ガイド面
VC :キャビン
VH :車両

Claims (7)

  1. 車両(VH)のキャビン(VC)に空気流を供給する送風装置(10,10A)であって、
    空気流を発生させる送風機(112)と、
    前記送風機が発生させた空気流が内部に導入されるとともに、その外側面の少なくとも一部が空気流を沿わせて流すガイド面(GS)を構成するダクト(12,12A)と、
    前記ダクトに形成され、前記ダクトの内部の空気流を前記ガイド面に沿わせて車両後方側に吹き出す吹出口(121,121A)と、を備え、
    前記吹出口は、前記ダクトの第1壁体(154,14A2)と、該第1壁体の下方に配置される前記ダクトの第2壁体(143)との間の隙間に、車両左右方向を長手方向とするスリット状に形成され、
    前記第1壁体及び前記第2壁体は、上下方向に延びて前記吹出口を跨ぐように配置されるリブ(144,144A)によって互いに連結されており、
    前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくとも一方は、前記リブが連結される部位であるリブ連結部(145)を構成する第1部材(14)と、前記リブ連結部の近傍の部位を構成する第2部材(15)と、によって構成されており、
    前記ダクトは、一対の外郭ケース(13,14)によって構成され、
    前記第2部材は、前記一対の外郭ケースの間に挟まれることで固定されており、
    前記ダクトは、上下方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン(126)を内部に有し、
    前記第2部材は、前記ガイドベーンによって支持されるように構成されている送風装置。
  2. 前記リブは、少なくともその一部が前記ガイドベーンと上下方向に重合するように配置されている請求項に記載の送風装置。
  3. 前記第2部材は、前記第1部材に対して直接的に固定されている請求項に記載の送風装置。
  4. 車両(VH)のキャビン(VC)に空気流を供給する送風装置(10,10A)であって、
    空気流を発生させる送風機(112)と、
    前記送風機が発生させた空気流が内部に導入されるとともに、その外側面の少なくとも一部が空気流を沿わせて流すガイド面(GS)を構成するダクト(12,12A)と、を備え、
    前記ダクトには、前記ダクトの内部の空気流を前記ガイド面に沿わせて第1方向に吹き出す吹出口(121,121A)が形成され、
    前記吹出口は、前記ダクトの第1壁体(154,14A2)と、該第1壁体から前記第1方向と異なる第2方向に離間して配置される前記ダクトの第2壁体(143)との間の隙間に、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向を長手方向とするスリット状に形成され、
    前記第1壁体及び前記第2壁体は、前記第2方向に延びて前記吹出口を跨ぐように配置されるリブ(144,144A)によって互いに連結されており、
    前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくとも一方は、前記リブが連結される部位であるリブ連結部(145)を構成する第1部材(14)と、前記リブ連結部の近傍の部位を構成する第2部材(15)と、によって構成されており、
    前記ダクトは、一対の外郭ケース(13,14)によって構成され、
    前記第2部材は、前記一対の外郭ケースの間に挟まれることで固定されており、
    前記ダクトは、前記第2方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン(126)を内部に有し、
    前記第2部材は、前記ガイドベーンによって支持されるように構成されている送風装置。
  5. 前記リブは、少なくともその一部が前記ガイドベーンと前記第2方向に重合するように配置されている請求項に記載の送風装置。
  6. 前記第2部材は、前記第1部材に対して直接的に固定されている請求項に記載の送風装置。
  7. 前記ダクトは、前記第2方向に延びて空気流の流速成分を変化させるガイドベーン(126)を内部に有し、
    前記リブは、少なくともその一部が前記ガイドベーンと前記第2方向に重合するように配置されている請求項に記載の送風装置。
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