JP5898113B2 - 酵素顆粒 - Google Patents

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Description

発明の分野:
本発明は、塩被覆された顆粒を含んで成る、蒸気−処理され、ペレット化された飼料組成物に関する。本発明はさらに、蒸気−処理され、ペレット化された飼料組成物への塩被膜された顆粒の使用に関する。
発明の背景:
動物飼料に関する技術においては、飼料のペレット化が、それが特に飼料の澱粉画分の消化能力を高めるので、所望されることは、良く知れれている事実である。さらに、飼料のペレット化は粉塵問題を低める。それは、鳥類のための飼料の食事を容易にし、そして飼料への少量の成分の取り組み、及び飼料混合物の“固定化”を可能にする。飼料ペレットの生成工程においては、存在するなら、サルモネラ菌を殺害するために、飼料ペレットを、約80℃で蒸気処理する必要があると思われる。
飼料ペレットに存在する活性化合物、例えば酵素はこの高温で不安定性であり、そして従って、過剰の酵素が使用されるべきであるか、又は酵素を含まない飼料成分がペレット化され、そして蒸気処理され、この後、酵素含有スラリー又は溶液が蒸気処理されたペレット上に被覆される。しかしながら、この被覆は厄介であり、そしてしばしば、存在する植物と適合できない。飼料のための改良された酵素顆粒を得るための試みは、WO92/12645号に見出される。WO92/12645号は、脂肪又はワックスにより被覆されるT−顆粒、及び蒸気処理され、そして続いてペレット化される飼料形成を記載する。ワックス被覆されたT−顆粒の使用は、蒸気ペレット化の間、許容できる酵素活性の維持を可能にするので、この分野においては有意な改良性のものである。
しかし、産業は、蒸気ペレット化の後、改良された酵素活性を、まだ必要としている。ブロイラー用鶏のための飼料の生成のために、ペレット化の後、有意な量の活性酵素をまた含んで成る小さな酵素顆粒の必要性がある。それは、小さな酵素顆粒が使用される場合、飼料ペレットにおける酵素の量の調節をより容易にする。ブロイラー用鶏は、1日当たり少量のペレットを食べ、そして小さな酵素顆粒が飼料ペレットの製造に使用される場合、より均質な酵素摂取物を得ると思われる。今日、市場での既知酵素顆粒により調製された本発明の顆粒により、この必要性の解決を容易にする。
本発明は、蒸気ペレット化の前の酵素含有顆粒を塩により被覆することにより、前記必要性を解決する。活性化合物を含んで成り、そして有意な量の活性を維持する塩被覆された顆粒を蒸気処理することが可能であることが示されている。
酵素粒質化への塩被覆の使用は、WO00/01793号から知られており、そして塩被膜が洗剤のための酵素顆粒の貯蔵安定性を改良することが見出された。
発明の要約:
本発明の1つの目的は、有意な量の活性を有する、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物を供給することである。本発明の第2の目的は、蒸ペレット化にもかかわらず、有意な量の活性を保持する、活性化合物を含んで成る顆粒を供給することである。
塩により被覆される場合、活性化合物、例えば酵素を含んで成る顆粒が、蒸気処理にもかかわらず、有意な量の活性を保持するので、蒸気処理され、ペレット化された飼料の製造において、特に良好であることが、驚くべきことには見出された。小さな顆粒サイズによってさえ、許容できる量の活性を保持することが可能であることがさらに見出された。
従って、第1の観点においては、本発明は、活性化合物を含んで成るコアー、及び塩を含んで成る被膜を含んで成る顆粒を含んで成る蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物を提供する。
第2の観点においては、本発明は、活性化合物を含んで成るコアー、及び塩を含んで成る被膜を含んで成る顆粒の、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物への使用を提供する。
第3の観点においては、本発明は、活性化合物を含んで成るコアー及び塩を含んで成る被膜を含んで成る顆粒を提供し、ここで前記顆粒は、蒸気ペレット化の後、少なくとも75%の、保持された活性を有する活性化合物を含んで成り、そしてさらに、1又は複数の下記のこと:
i. 前記顆粒の粒度が400μm以下であり、
ii. 前記塩被膜の厚さが少なくとも8μmであり、
iii. 前記活性化合物が熱不安定性であり、
iv. 前記顆粒がさらに、ワックス被膜を含んで成り、
v. 前記顆粒がさらに、乳酸源を含んで成り、そして
vi. 前記顆粒のコアーにおける活性化合物が酵素であることを含んで成る。
発明の特定の記載:
定義
溶液
溶液とは、複数の物質の均質混合物として定義される。
懸濁液
懸濁液とは、流体に懸濁された微粒子として定義される。
粒度
顆粒の粒度とは、顆粒の質量平均直径を意味する。
%RH
用語“%RH”とは、本明細書においては、空気の相対温度として理解されるべきである。100%のRHとは、固定された温度で水湿気により飽和された空気であり、そして従って、%RHは、空気の%湿気飽和の影響を及ぼす。
一定湿度
用語、化合物又は物質の“一定湿度”(時々、本明細書においては、CHとして略書きされる)とは、前記化合物の固相と接触する、前記化合物の飽和水溶液と平衡としての大気空気の%RHとして理解され、ここですべては、所定の温度で、密封された空間内で定義される。この定義は、"Handbook of chemistry and physics" CRC Press, Inc., Cleveland, USA, 58th edition, p E46, 1977-1978に従ってである。従って、1つの化合物についてのCH20℃=50%とは、50%湿度の空気が、20℃で前記化合物の飽和水溶液と平衡して存在するであろうことを意味する。従って、用語、一定湿度とは、化合物の吸湿性質の尺度である。
序論
驚くべきことには、蒸気処理の前、顆粒に塩被覆を適用することにより、蒸気ペレット化の間、顆粒に含まれる活性化合物の安定性を高めることが可能であることが見出された。これは、ペレット化の間、蒸気処理に暴露される飼料組成物に含まれる活性化合物の安定性を改良できることを意味する。
さらに、塩により被覆することにより、蒸気処理にかかわらず、許容できる活性レベルを保持する活性化合物を含んで成る小さな顆粒を調製することが可能であることが見出された。
それらの驚くべき利点の他に、塩被膜は、既知のワックス被覆された顆粒に比較して、良好な粉塵値を提供し、そして飼料顆粒の貯蔵安定性を高めることを示した。
顆粒
本発明の顆粒を言及する場合、それは単一の顆粒又はいくつかの顆粒のいずれでもあり得る。
蒸気ペレット化のために、及び蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の一部として、特に十分に適合された本発明の顆粒は、コアー及び少なくとも1つの被膜を含んで成る。コアーは、活性化合物を含んで成り、そして被膜は塩を含んで成る。
飼料ペレットに使用される顆粒の粒度は通常、700μm以上、より特定には700〜1000μmである。本発明の顆粒の適切な粒度は、50〜2000μm、より特定には100〜1000μmであることが見出された。塩皮膜により顆粒を被覆することにより、ペレット化のための特に小さな飼料顆粒を調製することが可能であることが見出された。本発明の顆粒は、特定の態様においては、700μm以下の粒度を有する。本発明のもう1つの特定の態様においては、完成顆粒の粒度は100〜600μmである。本発明のより特定の態様においては、完成顆粒の粒度は200〜400μmである。本発明のさらにより特定の態様においては、粒度は210〜390μmである。本発明の最も特定の態様においては、完成顆粒の粒度は400μm以下である。もう1つの最も特定の態様においては、本発明の顆粒の粒度は250〜350μmである。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の粒度は、400μm以下である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒は、400μm以下の粒度を有する。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒は、400μm以下の粒度を有する。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の粒度は210〜390μmである。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒の粒度は210〜390μmである。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒の粒度は210〜390μmである。
コアー
コアーは、濃縮された乾燥物質の形で活性化合物を含んで成る。
コアーは、
1.活性化合物の均質ブレンド、又は
2.その上に適用される活性化合物を有する不活性粒子、又は
3.活性化合物、及び活性化合物により被覆される、結合剤として作用する任意の材料の均質ブレンドのいずれかであり得る。
特定の態様においては、本発明のコアー粒子は20〜800μmである。本発明のより特定の態様においては、コアー粒度は50〜500μmである。本発明のさらにより特定の態様においては、コアー粒度は100〜300μmである。本発明の最も特定の態様においては、コアー粒度は150〜250μmである。
不活性粒子
不活性粒子は、例えばタピオカ又は小麦の形での水溶性又は水不溶性澱粉;又は糖(例えば、スクロース又はラクトース)、又は塩(例えば、塩化ナトリウム又は硫酸ナトリウム)であり得る。本発明の適切な不活性粒子材料は、無機塩、糖、糖アルコール、小有機分子、例えば有機酸又は塩、鉱物、例えばクレー又はシリケート、又は複数のそれらの組合せを包含する。
不活性粒子は、次の種々の粒質化技法により生成され得る:結晶化、沈殿化、パン−被覆、流体層被覆、流体層凝集化、回転噴霧化、押出し、噴射、球体化、サイズ低下法、ドラム粒質化及び/又は高剪断粒質化。
活性化合物
コアーに存在する本発明の活性化合物は、いずれかの活性化合物、又は活性化合物の混合物であり得、これは、顆粒を取り囲む環境から分離されることにおいて有意である。用語“活性”とは、1つの工程、例えば消化において本発明の顆粒の適用に基づいてのその顆粒からの開放に基づいて、前記工程を改良する目的を満たすすべての化合物を包含する。活性化合物は、無機性質又は有機性質のものであり得る。
特に、活性化合物は、周囲環境に対して通常、非常に敏感である生物学的活性化合物、例えば微生物から入手できる化合物である。より特定には、活性化合物は、ペプチド又はポリペプチド、又はタンパク質である。最も特定には、活性化合物はタンパク質、例えば酵素である。さらに適切な活性化合物は、増殖プロモーター、抗生物質、ワクチンとして使用される抗原決定基、高められた含有率の必須アミノ酸を有する構築されたポリペプチド、ホルモン及び他の治療用タンパク質である。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒中のコアーにおける活性化合物は、酵素である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒中のコアーにおける活性化合物は、酵素である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒中の活性化合物は、酵素である。
本発明における酵素は、いずれかの酵素、又は異なった酵素の組合せであり得る。従って、“酵素”を言及する場合、これは一般的に、1つの酵素、又は酵素の組合せを包含することが理解されるであろう。
酵素変異体(例えば、組換え技法により生成される)は、用語“酵素”の意味内に包含されることが理解されるべきである。そのような酵素変異体の例は、例えばEP 251,446 号(Genencor)、 WO 91/00345 号(Novo Nordisk)、 EP 525,610 号(Solvay) 及びWO 94/02618号 (Gist-Brocades NV)に開示される。
酵素は、ハンドブック(Enzyme Nomenclature from NC- IUBMB, 1992)に基づいて分類され得る。また、インターネット:http://www.expasv.ch/enzvme/でのENZYMEサイトも参照のこと。ENZYMEは、酵素の命名法に関する情報の貯蔵所である。それは主に、Nomenclature Committee of the International Union of Biochemistry and Molecular Biology (IUB-MB)、Academic Press, Inc., 1992の推薦に基づかれており、そしてそれは、EC (Enzyme Commission) 番号が提供されている、個々のタイプの特徴づけられた酵素を記載する(Bairoch A. The ENZYME database, 2000, Nucleic Acids Res 28: 304-305)。このIUB−MB酵素命名法は、酵素の基質特異性及び時折、それらの分子機構に基づかれており;そのような分類は、それらの酵素の構造特徴には影響を及ぼさない。
アミノ酸配列類似性に基づいての一定ファミリーのグリコシドヒドロラーゼ酵素、例えばエンドグルカナーゼ、キシラナーゼ、ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、デキストラナーゼ及びα−ガラクトシダーゼのもう1つの分類が数年前に提案されている。それらは現在、90の異なったファミリーに分類される:CAZy(ModO) インターネットサイト (Coutinho, P.M. & Henrissat, B. (1999) Carbohydrate-Active Enzymes server at URL: http://afmb.cnrs-mrs.fr/~cazy/CAZY/index.html (対応する文献: Coutinho, P.M. & Henrissat, B. (1999) Carbohydrate-active enzymes: an integrated database approach. In "Recent Advances in Carbohydrate Bioengineehng", HJ. Gilbert, G. Davies, B. Henrissat and B. Svensson eds., The Royal Society of Chemistry, Cambridge, pp. 3-12; Coutinho, P.M. & Henrissat, B. (1999) The modular structure of cellulases and other carbohydrate-active enzymes: an integrated database approach. In "Genetics, Biochemistry and Ecology of Cellulose Degradation"., K. Ohmiya, K. Hayashi, K. Sakka, Y. Kobayashi, S. Karita and T. Kimura eds., Uni Publishers Co., Tokyo, pp. 15-23)を参照のこと。
本発明の顆粒に組込まれ得る酵素のタイプは、オキシドレダクターゼ(EC1.-.-.-)、トランスファラーゼ(EC2.-.-.-)、 ヒドロラーゼ(EC3.-.-.-)、 リアーゼ(EC4.-.-.-)、イソメラーゼ(EC5.-.-.-)及びリガーゼ(EC6.-.-.-)を包含する。
本明細書における好ましいオキシドレダクターゼは、ペルオキシダーゼ(EC1.11.1)、ラッカーゼ(EC1.10.3.2)及びグルコースオキシダーゼ(EC1.1.3.4)を包含する。市販のオキシドレダクターゼ(EC1.・・・)の例は、GluzymeTM (Novozymes A/Sから入手できる酵素)である。
さらに、オキシドレダクターゼは、他の供給業者から入手できる。好ましいトランスフェラーゼは、次のサブクラスのいずれかにおけるトランスフェラーゼである:
a)1−炭素基を転移するトランスフェラーゼ(EC2.1);
b)アルデヒド又はケトン残基を転移するトランスフェラーゼ(EC2.2);アシルトランスフェラーゼ(EC2.3);
c)グリコシルトランスフェラーゼ(EC2.4);
d)アルキル又はメチル基以外のアリールを転移するトランスフェラーゼ(EC2.5);及び
e)窒素基を転移するトランスフェラーゼ(EC2.6)。
本発明における最も好ましい型のトランスフェラーゼは、トランスグルタミナーゼ(タンパク質−グルタミンγ−グルタミルトランスフェラーゼ;EC 2. 3. 2. 13)である。
適切なトランスグルタミナーゼのさらなる例は、WO96/06931号(Novo Nordisk A/S)に記載される。
本発明における好ましいヒドロラーゼは、次ぎのものである:カルボン酸エステルヒドロラーゼ(EC 3.1.1.−)、例えばリパーゼ(EC3.1.1.3);フィターゼ(EC3.1.3.−)、例えば3−フィターゼ(EC3.1.3.8)及び6−フィターゼ(EC3.1.3.26);グリコシダーゼ(EC3.2,“カルボヒドラーゼ”として本明細書において示される群内にある)、例えばα−アミラーゼ(EC 3.2.1.1);ペプチダーゼ(EC3.4,プロテアーゼとしても知られている);及び他のカルボニルヒドロラーゼ。市販のフィターゼの例は、Bio-FeedTM フィターゼ (Novozymes)、 RonozymeTM P (DSM Nutritional Products)、 NatuphosTM (BASF)、 FinaseTM (AB Enzymes)、 及び the PhyzymeTM製品シリー(Danisco)を包含する。他の好ましいフィターゼは、WO 98/28408号、WO 00/43503号、及び WO 03/066847号に記載されるそれらを包含する。
本明細書においては、用語“カルボヒドラーゼ”とは、特に5−及び6−員の環構造体の炭水化物鎖(例えば、澱粉)を分解することができる酵素(すなわち、グリコシダーゼ、EC3.2)のみならず、また炭水化物、例えば、6−員の構造体、例えばD−グルコースを、5−員の環構造体、例えばD−フルクトースに異性体化できる酵素を示すために使用される。
適切なカルボヒドラーゼは次ぎのものを包含する(括弧でEC番号):α−アミラーゼ(3.2.1.1)、β−アミラーゼ(3.2.1.2)、グルカン1,4−α−グルコシダーゼ(3.2.1 3)、セルラーゼ(3.2.1.4)、エンド-1,3(4)−β−グルカナーゼ(3.2.1.6)、エンド−1,4−β−キシラナーゼ(3.2.1.8)、デキストラナーゼ(3.2.1.11)、キチナーゼ(3.2.1.14)、ポリガラクツロナーゼ(3.2.1.15)、リゾチーム(3.2.1.17)、β−グルコシダーゼ(3.2.1.21)、α−ガラクトシダーゼ(3.2.1.22)、β−ガラクトシダーゼ(3.2.1.23)、アミロ−1,6−グルコシダーゼ(3.2.1.33)、キシラン1,4−β−キシロシダーゼ(3.2.1.37)、グルカンエンド−1,3-β−D−グルコシダーゼ(3.2.1.39)、α−デキストリンエンド−1,6−グルコシダーゼ(3.2.1.41)、スクロースα−グルコシダーゼ(3.2.1.48)、グルカンエンド−1,3−α−グルコシダーゼ(3.2.1.59)、グルカン1,4−β−グルコシダーゼ(3.2.1.74)、グルカンエンド−1,6−β−グルコシダーゼ(3.2.1.75)、ガラクタナーゼ (EC 3.2.1.89)、アラビナンエンド−1,5−α−アラビノシダーゼ(3.2.1.99)、ラクターゼ(3.2.1.108)、キトナナーゼ(3.2.1.132)及びキシロースイソメラーゼ(5.3.1.5)。
本発明においては、フィターゼは、(1)myo−イノシトール及び/又は(2)その一、二、三、四及び/又は五リン酸、及び(3)の無機リン酸へのフィテート(myo−イノシトール六リン酸)の加水分解を触媒する酵素である。
上記に言及されるENZYMEサイトによれば、異なった型のフィターゼが知られている:いわゆる3−フィターゼ(myo−イノシトール六リン酸3−ホスホヒドラーゼ、EC3.1.3.8)及びいわゆる6−フィターゼ(myo−イノシトール六リン酸6−ホスホヒドラーゼ、EC3.1.3.26)及び5−フィターゼ(EC 3.1.3.72)。本発明に関しては、両タイプが、フィターゼの定義に包含される。
本発明に関しては、フィターゼ活性は、FYTの単位で決定され、1FYTは次の条件下で、1分当たり1μモルの無機オルトホスフェートを遊離する酵素の量である:pH5.5; 温度37℃;0.0050モル/lの濃度での基質、フィチン酸ナトリウム(C6H6O24P6Na12)。適切なフィターゼアッセイは、WO00/26569号の例1に記載されるFYT及びFTUアッセイである。FTUは飼料及びプレミックスにおけるフィターゼ活性を決定するためである。他方では、例えばエンドグルカナーゼ及びキシラナーゼ測定についての例1に記載されるのと同じ抽出原理が、飼料及びプレミックスにおけるフィターゼ活性を決定するために使用され得る。
フィターゼの例は、WO 99/49022 号(フィターゼ変異体)、 WO 99/48380号、WO 00/43503 号(コンセンサスフィターゼ)、 EP 0897010号 (変性されたフィターゼ)、 EP 0897985号 (コンセンサスフィターゼ)に開示される。
フィターゼはまた、例えば次のものから得られる:
i. 子嚢菌、例えばEP68431号又はUS6139902号に開示されるそれら;アスペルギラス・アワモリ(Aspergillus awamori) PHYA (SWISSPROT P34753, Gene 133:55-62 (1993)); アスペルギラス・ニガー(Aspergillus niger)(フキュウム) PHYA (SWISSPROT P34752, Gene 127:87-94 (1993), EP 420358); アスペルギラス・アワモリPHYB (SWISSPROT P34755, Gene 133:55-62 (1993)); アスペルギラス・ニガー PHYB (SWISSPROT P34754, Biochem. Biophys. Res. Commun. 195:53-57(1993)); エメリセラ・ニジュランス(Emericella nidulans )PHYB (SWISSPROT 000093, Biochim. Biophys. Acta 1353:217- 223 (1997));
ii. サーモミセス(Thermomyces)又はヒューミコラ(Humicola)、例えばWO 97/35017号に開示されるサーモミセス・ラヌギノサス(Thermomyces lanuginosus)フィターゼ;
iii. 担子菌、例えばペニオフォラ(Peniophora)(WO 98/28408号及びWO 98/2840号);
iv. 他の菌類フィターゼ、例えばJP11000164号(ペニシリウムフィターゼ)又はWO98/13480号(モナスカス・アンカフィターゼ)に開示されるそれら;
v. バシラス、例えばバシラス・サブチリス(Bacillus subtilis)(Bacillus subtilis)PHYC(SWISSPROT 031097, Appl. Environ. Microbiol. 64:2079-2085 (1998)); バシラス sp. PHYT (SWISSPROT 066037, FEMS Microbiol. Lett. 162:185-191 (1998); バシラス・サブチリス PHYT(SWISSPROT P42094, J. Bacteriol. 177:6263-6275 (1995)); AU 724094号又は WO 97/33976号に開示されるフィターゼ;
vi. E. コリ(US6110719号);
vii. シワンニオマイセス・オシデンタリス(Schwanniomyces occidentalis)(US5830732号);
viii. (i)〜(vii)のフィターゼの(成熟)アミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性のアミノ酸配列を有するフィターゼ;又は
ix. (i)〜(vii)のフィターゼに対応する遺伝子の一部をコードする成熟フィターゼと、低い緊縮条件下にハイブリダイズする核酸配列によりコードされるフィターゼ;
x. 1又は複数のアミノ酸の置換、欠失及び/又は挿入を含んで成る(i)〜(vii)のフィターゼの変異体;
xi. (i)〜(vii)の対立遺伝子変異体;
xii. フィターゼ活性を有する(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(vi)又は(vii)のフラグメント;又は
xiii. (i)〜(vii)に基づいて企画され、そしてフィターゼ活性を有する合成ポリペプチド。本発明に従っての使用のための他の適切なフィターゼは、ペニオホラ・リシ(Peniophora lycii)フィターゼ(配列番号15のアミノ酸31〜255に対応する成熟ペプチド)である。それらの変異体は、WO2003/66847号に開示される。
市販のプロテアーゼ(ペプチダーゼ)の例は、KannaseTM、EverlaseTM、EsperaseTM、AlcalaseTM、NeutraseTM、DurazymTM、SavinaseTM、OvozymeTM、PyraseTM、Pancreatic Traypsin NOVO (PTN)、Bio-FeedTM Pro 及びClear-LensTM Pro (すべては、Novo Noridisk A/S, Bagsvaerd, Denmarkから入手できる)を包含する。他の好ましいプロテアーゼは、WO 01/58275号及びWO 01/58276に記載されるそれらを包含する。
他の市販のプロテアーゼは、RonozymeTM Pro、MaxataseTM、MaxacalTM、MaxapemTM、OpticleanTM、PropeaseTM、PurafectTM 及びPurafect OxTM (Genencor International Inc. 又はGist-Brocadesから入手できる)を包含する。
市販のリパーゼの例は、LipexTM、LipoprimeTM、LipopanTM、LipolaseTM、LipolaseTM Ultra、LipozymeTM、PalataseTM、ResinaseTM、NovozymTM 435 andLecitaseTM (すべては、Novo Nordisk A/Sから入手できる)を包含する。
他の市販のリパーゼは、LumafastTM (Genencor International Inc. からのプソイドモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)リパーゼ);LipomaxTM (Gist-Brocades/Genencor Int. Inc. からのPs. プソイドアルカリケネス(Ps. pseudoalcaligenes)リパーゼ;及びSalvay Enzyme, からのバチルスsp. (Bacillus sp.) リパーゼ) を包含する。さらなるリパーゼは他の供給業者から入手できる。
市販のカルボヒドラーゼの例は、次ぎのものを包含する:Alpha-GalTM、Bio-FeedTM Alpha, Bio-FeedTM Beta、Bio-FeedTM Plus, Bio-FeedTM 小麦、Bio-FeedTM Z、 NovozymeTM 188、CarezymeTM、CelluclastTM、CellusoftTM、CelluzymeTM、CeremylTM、CitrozymTM、 DenimaxTM、DezymeTM、DextrozymeTM、DuramylTM、EnergexTM、FinizymTM、FungamylTM、GamanaseTM、GlucanexTM、LactozymTM、LiquezymeTM、MaltogenaseTM、NatalaseTM、PentopanTM、PectinexTM、PromozymeTM、PulpzymeTM、NovamylTM、TermamylTM、AMGTM (Amyloglucosidase Novo)、MaltogenaseTM、SweetzymeTM 及び AquazymTM (すべての酵素は、Novo Nordisk A/Sから入手できる)。さらに、カルボヒドロラーゼは、他の会社、例えばRoxazymeTM 及び RonozymeTM 製品シリーズ (DSM Nutritional Products)、the AvizymeTM、 PorzymeTM 及び GrindazymeTM製品シリーズ (Danisco, Finnfeeds)、及び NatugrainTM (BASF) , PurastarTM 及び PurastarTM OxAm (Genencor)から入手できる。
他の市販の酵素は、MannawayTM、PectawayTM、StainzymeTM 及び RenozymeTMを包含する。
本発明の特定の態様においては、酵素は、エンドグルカナーゼ、エンド-1,3(4)−β−グルカナーゼ、プロテアーゼ、フィターゼ、ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、デキストラナーゼ、及びα−ガラクトシダーゼから成る群から選択され、そして引用により本明細書に組込まれるWO2003/062409号に言及される。
特に適切な飼料酵素は、次のものを包含する:アミラーゼ、ホスホターゼ、例えばフィターゼ及び/又は酸性ホスフィターゼ;カルボヒドラーゼ、例えばアミロース分解酵素及び/又は植物細胞壁分解酵素、例えばセルラーゼ、例えばβ−グルカナーゼ及び/又はヘミセルラーゼ、例えばキシラナーゼ又はガラクタナーゼ;プロテアーゼ又はペプチダーゼ、例えばリゾチーム;ガラクトシダーゼ、ペプチナーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、特にホスホリパーゼ、例えば哺乳類膵臓ホスホリパーゼA2及びグルコースオキシダーゼ。特に、飼料酵素は、中性及び/又は酸性pH最適性を有する。
本発明の特定の態様においては、酵素は、アミラーゼ、プロテアーゼ、β−グルカナーゼ、フィターゼ、キシラナーゼ、ホスホリパーゼ、及びグルコースオキシダーゼから選択される。
本発明は、熱不安定性活性化合物、例えば酵素のために特に適切である。一定の活性化合物において適用されるような用語、熱不安定性とは、5.5のpHで示差走査熱量法(DSC)を用いて決定される場合、溶融温度Tm を言及する。熱不安定性活性化合物に関しては、Tmは100℃以下である。特定の態様においては、Tmは、90℃以下、例えば80℃以下、70℃以下、さらに60℃以下である。DSCによるTmの決定は、MicrocalからのVP-DSCを用いて、種々のpH値で行われる。走査は、20〜90℃で、1.5℃/分の一定走査速度で行われる。DSCを行う前、フィターゼは、適切な緩衝液(例えば、0.2Mのグリシン−HCl、pH2.5又は3.0;0.1Mの酢酸ナトリウム、pH5.5;0.1Mのトリス−HCl、pH7.0)により平衡化されたNAP-5カラム(Pharmacia)を用いて脱塩される。データ取扱は、MicroCal Originソフトウェアを用いて行われ得る。
DSC測定は、本明細書に引用により組込まれるWO2003/66847号に記載のようにして行われる。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の活性化合物は、熱不安定性である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒の活性化合物は、熱不安定性である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒の活性化合物は、熱不安定性である。
塩被膜により本発明の顆粒を被覆することにより、100℃で60秒間の蒸気ペレット化の後、コアーに存在する活性化合物の活性の50%以上、60%以上、例えば70%以上及びさらに75%以上の活性を保持することが可能である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物における顆粒のコアーに存在する活性化合物の保持される活性が、蒸気ペレット化の前の顆粒のコアーにおける活性化合物の活性の少なくとも75%である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒のコアーに存在する活性化合物の保持される活性が、蒸気ペレット化の前の顆粒のコアーにおける活性化合物の活性の少なくとも75%である。
本発明の特定の態様においては、活性化合物の活性は、蒸気処理及び組成物のペレット化の前の顆粒のコアーに存在する活性化合物の元の活性の少なくとも75%である。
本発明の特定の態様においては、顆粒は、活性化合物を含んで成るコアー、及び塩を含んで成る被膜を含んで成り、そして蒸気ペレット化の工程に組み込まれる場合、初期酵素活性の少なくとも75%を保持でき、そして1又は複数の下記のこと:
i. 前記顆粒の粒度が400μm以下であり、
ii. 前記塩被膜の厚さが少なくとも8μmであり、
iii. 前記活性化合物が熱不安定性であり、
iv. 前記顆粒がさらに、ワックス被膜を含んで成り、
v. 前記顆粒がさらに、乳酸源を含んで成り、そして
vi. 前記顆粒のコアーにおける活性化合物が酵素であることを含んで成る。
フィターゼ活性分析
方法:フィターゼはフィチン酵素をホスフェートに分割し、開放されたホスフェートは酸化バナジウム及びモリブデンと反応し、着色した(黄色)複合体が形成する。吸光度が415nmで測定される。
単位:1FTU=標準条件(書きに与えられるような)下で、1分当たり1μMのホスフェートに等しいホスフェートを開放する酵素の量。
緩衝液:
抽出緩衝液:0.01%のTween20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)。
基質:5mMのフィチン酸、0.22Mのアセテート(酢酸ナトリウム/酢酸)、pH5.5。
試薬:5mMのバナジン酸アンモニウム、20mMの七モリブデン酸アンモニウム・四水和物、40mMのアンモニア、2.4Mの硝酸。
方法:
飼料の抽出:50gの飼料を、500mlの抽出緩衝液において1時間、抽出する。活性が2.5FTU/g飼料よりも高い場合、さらに、抽出緩衝液により希釈する(検出レベルは、0.1FTU/g飼料である)。サンプルを遠心分離する(4000rpmで15分)。300μlの上清液を、3mlの基質と共に混合し、そして37℃で60分間、反応せしめる。2mlの試薬を添加する。サンプルを遠心分離する(4000rpmで10分)。415nmでの吸光度を測定する。活性を、KH2PO4により調製された標準曲線に対して決定する。WO2003/66847号を参照のこと。
β−グルカナーゼ活性分析
方法:β−グルカナーゼ含有サンプルを、レマゾール染色されたβ−グルカン(大麦)と共にインキュベートし、そして遠心分離する。転換された基質は可溶性であり、そして上清液を青色に着色する。吸光度が590nmで測定される。
単位:活性を、β−グルカナーゼ酵素標準(例えば、ペレット化の前の酵素)に対して測定する。
緩衝液:
抽出緩衝液:33.3mMのSorensen緩衝液、pH5.0。
Sorensem緩衝液:
リン酸水素二ナトリウム・脱水物(Na2HPO4・2H2O) 0.096g
リン酸カリウム脱水素物(H2PO4) 8.9864g
脱イオン水 2000mlまで
緩衝液:0.1MのSorensn緩衝液、45g/lのEDTA(Triplex III )、0.5g/mlのウシ血清アルブミン(BSA)、pH5.0。
基質:Megazymeからのレマゾール染色されたβ−グルカン(大麦)錠剤。
停止試薬:1%TRIS(Sigma7-9)。
方法:
飼料の抽出:50gの飼料を、500mlの抽出緩衝液により1時間、抽出する。必要なら、高か過ぎる吸光度シグナルが得られる場合、抽出緩衝液によりさらに希釈する。サンプルを遠心分離する(4000rpmで5分)。1mlの上清液を、1mlの緩衝液及び1個の錠剤基質と共に混合し、そして60℃で90分間、反応せしめる。5mlの停止試薬を添加する。サンプルを濾過する。590nmでの吸光度を測定する。活性が、酵素標準により調製された標準曲線に対して決定される。
キシラナーゼ活性分析
方法:キシラナーゼ含有サンプルを、レマゾール染色された小麦アラビノキシラン基質と共にインキュベートし、そして遠心分離する。転換された基質は可溶性であり、そして上清液を青色に着色する。吸光度が600nmで測定される。
単位:活性を、キシラナーゼ酵素標準(例えば、ペレット化の前の酵素)に対して測定する。
緩衝液:
抽出緩衝液:0.1Mのホスフェート(Na2HPO4/NaH2PO4) pH 6.0。
基質:抽出緩衝液に溶解された、Megazymeからの5 g/lの AZCL-アラビノキシラン(小麦)。
停止試薬:2% Trizma (Sigma T)(2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩緩衝液)。
方法:
飼料の抽出:50gの飼料を、500mlの抽出緩衝液により1時間、抽出する。必要なら、高過ぎる吸光度シグナルが得られる場合、抽出緩衝液によりさらに希釈する。サンプルを遠心分離する(4000rpmで5分)。25μlの上清液を、150μlの基質と共に混合し、そして50℃で60分間、反応せしめる。100μlの停止試薬を添加する。サンプルを濾過する。600nmでの吸光度を測定する。活性が、酵素標準により調製された標準曲線に対して決定される。
他の酵素又は活性成分の活性が、当業者に知られている標準方法により分析される。
本発明の特定の態様においては、例1の飼料組成物が、活性化合物の活性を決定する場合に使用される。本発明のより特定の態様においては、例2の飼料組成物が、活性化合物の活性を測定する場合に使用される。
結合剤として適切な材料
本発明の結合剤は、合成ポリマー、ワックス、例えば脂肪、発酵液、炭水化物、塩又はポリペプチドであり得る。
合成ポリマー:
合成ポリマーとは、主鎖が合成的に重合されているポリマーを意味する。本発明の適切な合成ポリマーは、特にポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリスルホネート、ポリカルボキシレート及びそれらのコポリマー、特に水溶液ポリマー又はコポリマーを包含する。
本発明の特定の態様においては、合成ポリマーはビニルポリマーである。
ワックス:
本明細書における“ワックス”とは、25〜150℃、特に30〜100℃、より特定には35〜85℃、最も特定には40〜75℃の融点を有するポリマー材料として理解されるべきである。ワックスは好ましくは、室温、すなわち25℃で固体状態で存在する。下限は、ワックスが溶融を開始する温度〜顆粒又は顆粒を含んで成る組成物が通常、貯蔵される温度、すなわち20〜30℃の適切な区間を設定する。
ある顆粒に関しては、ワックスの好ましい特徴は、ワックスが水溶性であるか又は水分散性であるはずであり、すなわちワックスは分解し、そして/又は溶解し、粒子で組込まれる活性物質の水溶液へのすばやい開放及び溶解を提供するはずであることである。水溶性ワックスの例は、ポリエチレングリコール(PEG)である。中でも、水溶液において分散性である水不溶性ワックスは、トリグリセリド及び油である。いくつかの顆粒に関しては、好ましくは、ワックスは不溶性である。
本発明の特定の態様においては、ワックス組成物は、親水性組成物である。特定の態様においては、ワックス組成物に含まれる少なくとも25% w/w、好ましくは少なくとも50% w/w、好ましくは少なくとも75% w/w、好ましくは少なくとも85% w/w、好ましくは少なくとも95% w/w、好ましくは少なくとも99% w/wの成分が水溶性である。
もう1つの態様においては、ワックス組成物は、親水性であり、そして水溶液に分散性である。
特定の態様においては、ワックス組成物は、75% w/w以下、好ましくは50% w/w以下、好ましくは25% w/w以下、好ましくは15% w/w以下、好ましくは5% w/w以下、好ましくは1% w/w以下の疎水性成分を含んで成る。
特定の態様においては、ワックス組成物は、75% w/w以下、好ましくは50% w/w以下、好ましくは25% w/w以下、好ましくは15% w/w以下、好ましくは5% w/w以下、好ましくは1% w/w以下の水不溶性成分を含んで成る。
適切なワックスは、1又は複数の上記性質を有する有機化合物、又はその塩である。
本発明のワックス組成物は、化学的に合成されるいずれかのワックスを含んで成る。それはまた、天然源から単離されたワックス又はその誘導体を均等に十分に含むことができる。従って、本発明のワックス組成物は、次の非制限的列挙のワックスから選択されたワックスを含んで成る:
−ポリエチレングリコール、PEG。 異なった分子サイズを有する異なったPEGワックスは市販されており、ここで低分子サイズを有するPEGはまた、低い融点を有する。適切なPEGの例は、BASF(Pluriok E シリーズ)又は、Clariant又はIneosからのPEG 1500、PEG 2000、PEG 3000、PEG 4000、PEG 6000、PEG 8000、PEG 9000、等である。ポリエチレングリコールの誘導体もまた使用され得る。
−ポリプロピレン(例えば、BASFからのポリプロピレングリコールPluriol Pシリーズ)、又はポリエチレン、又はその混合物。ポリプロピレン及びポリエチレンの誘導体もまた使用され得る。
−酸化エチレン、酸化プロピレンのポリマー、又はそのコポリマーは、例えばブロックポリマー、例えばBASFからのPluronic PE6800において有用である。エトキシル化された脂肪アルコールの誘導体。
−天然源から単離されたワックス、例えばCarnaubaワックス(80〜88℃の融点)、Candelillaワックス(68〜70℃の融点)及び蜜蝋。他の天然のワックス又はその誘導体は、動物又は植物由来の、例えば海洋起源のワックスである。水素化された植物油又は牛脂、水素化されたヤシ油、水素化された綿花種子及び/又は水素化された大豆油であり、ここで用語、“水素化された”とは、本明細書において使用される場合、例えばトリグリセリドにおける飽和又は不飽和炭水化物鎖として解釈されるべきであり、ここで炭素=炭素二重+結合が炭素−炭素単結合に転換される。水素化されたヤシ油は、Hobum OeIe und Fette GmbH - Germany orDeutche Cargill GmbH - Germanyから入手できる。
−脂肪酸アルコール、例えば55〜60℃の融点を有する、Condea Chemie GMBH - Germanyからの線状長鎖アルコールNAFOL1800(C18, 20, 22)。脂肪酸アルコールの誘導体。
−モノグリセリド及び/又はジグリセリド、例えばステアリン酸グリセリル(ここで、ステアリン酸塩はステアリン酸及びパルミチン酸の混合物である)は、有用なワックスである。この例は、Danisco Ingredients, DenmarkからのDimodan PMである。
−脂肪酸、例えば水素化された線状長鎖脂肪酸、及び脂肪酸の誘導体。
−パラフィン、すなわち固体炭化水素。
−微小結晶性ワックス。
さらなる態様においては、本発明において有用であるワックスは、引用により本明細書に組込まれる、CM. McTaggart など., Int. J. Pharm. 19, 139 (1984) 又はFlanders など., Drug Dev. Ind. Pharm. 13, 1001 (1987)に見出され得る。
本発明の特定の態様においては、本発明のワックスは、複数の異なったワックスの混合物である。
本発明の特定の態様においては、ワックスは、PEG、脂肪酸、脂肪酸アルコール及びグリセリドから成る群から選択される。
本発明のもう1つの特定の態様においては、ワックスは合成ワックスから選択される。より特定の態様においては、本発明のワックスはPERである。本発明の最も特定の態様においては、ワックスは牛脂、PEG及びヤシ油から成る群から選択される。
発酵液
本発明の発酵液は、微生物細胞及び/又はその細胞残骸(バイオマス)を含んで成る。
好ましい態様においては、発酵液は、少なくとも10%、より好ましくは少なくとも50%、さらにより好ましくは少なくとも75%及び最も好ましくは少なくとも90%又は少なくとも95%の発酵起源のバイオマスを含んで成る。もう1つの好ましい態様においては、ブイヨンは、0〜31% w/wの乾燥物質、好ましくは0〜20% w/w、より好ましくは0〜15% w/w、例えば10〜15% w/wの乾燥物質を含み、0%の乾燥物質は前記範囲から排除される。バイオマスは、90% w/wまでの乾燥物質、好ましくは75% w/wまでの、より好ましくは50% w/wまでの乾燥物質を構成し、そして酵素は、50% w/wまでの乾燥物質、好ましくは25% w/wまでの、より好ましくは10% w/wまでの乾燥物質を構成することができる。
多糖類
本発明の多糖類は、変性されていない天然に存在する多糖類又は変性された天然に存在する多糖類であり得る。
適切な多糖類は、セルロース、ペクチン、デキストリン及び澱粉を包含する。澱粉は水に可溶性であるか、又は不溶性であり得る。
本発明の特定の態様においては、多糖は澱粉である。本発明の特定の態様においては、多糖は不溶性澱粉である。
広範囲の種類の植物源からの天然に存在する澱粉が、本発明において適切であり(澱粉自体として、又は変性された澱粉のための出発点として)、そして適切な澱粉は、次のものからの澱粉を包含し:米、とうもろこし、小麦、じゃがいも、オート麦、キャッサバ、サゴヤシ、ユッカ、大麦、サツマイモ、ソルガム、山芋、ライ麦、あわ、そば、クズウコン、タロイモ、タニア(tannia)、そして例えば、粉末の形で存在することができる。
中でも、タピオカ澱粉は本発明において好ましい澱粉であり;これに関しては、タピオカ及びタピオカ澱粉は種々の類似語、例えばタピオカ(tapioca, manioc, mandioca及びmanihot)として知られている。
本発明において使用される場合、用語“変性された澱粉”とは、少なくとも部分的な化学的変性、酵素変性及び/又は物理的又は生理化学的変性を受けており、そして一般的に、“親澱粉”に対して変更された性質を示す天然に存在する澱粉を示す。
本発明の特定の態様においては、顆粒は多糖を含んで成る。

コアーは塩を含んで成る。塩は無機塩、例えば硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硝酸塩、塩酸塩又は炭酸塩、又は単純な有機酸の塩(10個以下の炭素原子、例えば6又はそれ以下の炭素原子)、例えばクエン酸塩、マロン酸塩又は酢酸塩であり得る。それらの塩におけるカチオンの例は、アルカリ又はアルカリ土類金属イオンであるが、但しアンモニウムイオン、又は第1遷移シリーズ、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛又はアルミニウムの金属イオンも包含する。
アニオンの例は、塩化物、ヨージド、硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、リン酸塩、一塩基のリン酸塩、二塩基リン酸塩、次亜リン酸塩、ジヒドロゲンピロリン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、酪酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩又はグルコン酸塩を包含する。
特に、硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、塩化物又は炭酸塩のアルカリ又はアルカリ土類金属塩、又は単純な有機酸の塩、例えばクエン酸塩、マロン酸塩又は酢酸塩が使用され得る。特定の例は、NaH2PO4、Na2HPO4、Na3PO4、(NH4)H2PO4、K2HPO4、KH2PO4、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、ZnSO4、MgSO4、CuSO4、Mg(NO3)2、(NH4)2SO4、硼酸ナトリウム、酢酸マグネシウム及びクエン酸ナトリウムを包含する。
塩はまた、水和された塩、すなわちWO99/32595号に記載されるように、結晶化の結合された水を有する結晶性水和物でもあり得る。水和化された塩の例は、硫酸マグネシウム・七水和物(MgSO4(7H2O))、硫酸亜鉛・七水和物(ZnSO4(7H2O))、リン酸ナトリウム・ニ塩基性七水和物(Na2HPO4(7H2O))、硝酸マグネシウム・六水和物(Mg(NO3)2(6H2O))、硼酸ナトリウム・十水和物、クエン酸ナトリウム・ニ水和物及び酢酸マグネシウム・四水和物を包含する。
本発明の特定の態様においては、結合剤はポリペプチドである。ポリペプチドは、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、キトサン、ポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸から選択され得る。もう1つの特定の態様においては、結合剤は、セルロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース又はCMCである。適切な結合剤は、炭水化物結合剤、例えばデキストリン、例えばGlucidex 21D又はAvedex W80である。
吸湿性材料
本発明者は、塩により被覆されるいくつかの顆粒が安定性自体において有意な低下を有することを見出した。塩は防湿剤として作用し、そしてコアーが、塩による被覆の前、十分に乾燥しない場合、湿気はコアー内に閉じ込められ、そして活性化合物の活性を反対方向に影響を及ぼす。本発明者は、吸湿化合物を、コアー及び/又は被膜のいずれかに添加することにより、前記問題を解決できることを見出した。いくつかの場合、それは、塩被膜の適用の前、十分にコアーを乾燥することにより解決され得る。
吸湿性材料は、塩被膜の適用の後、活性化合物と接触する遊離水を除去することにより、コアー内の水活性を低めることができる緩衝剤として顆粒に存在する。吸湿性材料がコアーに添加される場合、存在する水を除去するために、塩被膜の適用の後、存在する過剰の緩衝能力が存在することが重要である。吸湿化合物は、3%以上、5%以上、例えば10%以上の水摂取を有する。水摂取は、1週間後、25℃及び70%相対湿度での平衡水摂取として見出される。顆粒に添加される吸湿化合物の量は、1%以上、2%以上、5%以上、さらに10%(w/w)以上である。
吸湿材料は、有機及び無機化合物であり得、そして小麦粉、澱粉、トウモロコシ穂軸生成物、セルロース及びシリカゲルから成る群からであるが、但しそれらだけには限定されない。
追加の粒質化材料
顆粒は、追加の材料、例えば充填剤、繊維材料、安定化剤、溶解剤、沈殿防止剤、粘度調節剤、軽球体、可塑剤、塩、滑剤及び香料を含んで成る。
充填剤
適切な充填剤は、水溶性及び/又は水不溶性無機塩、例えば細かく粉砕されたアルキルスルフェート、アルキルカーボネート及び/又はアルキル塩化物、クレー、例えばカオリン(例えば、SPESWHITETM, English China Clay)、ベントナイト、タルク、ゼオライト、白亜、炭酸カルシウム及び/又はシリケートである。典型的な充填剤は、硫酸二ナトリウム及びカルシウム−リグノスルホネートである。他の充填剤は、シリカ、石膏、カオリン、タルク、マグネシウムアルミニウムシリケート及びセルロース繊維である。
繊維材料
繊維形での純粋又は不純セルロース、例えばのこ屑、純粋な繊維セルロース、綿、又は他の形の純粋又は不純粋繊維セルロースが使用され得る。また、繊維セルロースに基づく充填助剤が使用され得る。繊維形でのいくつかの種類のセルロース、例えばCEPOTM 及び ARBOCELLTMが市販されている。繊維セルロース充填剤助剤の適切な例は、ARBOCELL BFC 200TM及びARBOCELL BC 200TMである。また合成繊維が、EP304331B1に記載のようにして使用され得る。
安定化剤
安定化剤又は保護剤が通常、粒質化の分野において使用される。安定化剤又は保護剤は、次のいくつかのカテゴリーに分類され得る:アルカリ性又は中性材料、還元剤、酸化防止剤、及び/又は第1遷移シリーズの金属イオンの塩。それらの個々は、同じが又は異なったカテゴリーの他の保護剤と共に使用され得る。アルカリ保護剤の例は、アルカリ金属の珪酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩である。還元保護剤の例は、亜硫酸塩、チオ亜硫酸塩、チオ硫酸塩又はMnSO4であり、そして酸化防止剤の例はメチオニン、ブチル化されたヒドロキシトルエン(BHT)又はブチル化されたヒドロキシアニソール(BHA)である。特に、安定化剤は、チオ硫酸塩、例えばチオ硫酸ナトリウム又はメチオニンであり得る。
有用な安定剤の他の例は、ゼラチン、ウレア、ソルビトール、グリセロール、カゼイン、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、脱脂粉乳及び/又は食用油、例えば大豆油又はカノラ油である。飼料顆粒における特定の安定剤は、乳酸源又は澱粉である。本発明の特定の態様においては、顆粒は、引用により本明細書に組み込まれる特許出願番号EP1,117,771号によれば、乳酸源を含んで成る。好ましい乳酸源は、トウモロコシスティープリッカーである。酵素基質、例えば澱粉、脂質、タンパク質、等が酵素のための安定剤として使用され得ることは、当業界において良く知られている。
溶解剤
当業者により知られているように、多くの剤は、種々の方法を通して、製剤の溶解性を高めるよう作用し、そして当業界において知られている典型的な剤は、National Pharmacopeia’sに見出され得る。
軽球体
軽球体は、低い真密度を有する小粒子である。典型的には、それらは空気又はガスを内部に有する中球の球体粒子である。そのような材料は通常、固体材料を膨張することにより調製される。それらの軽球体は、無機性質又は有機性質であり得る。多糖類、例えば澱粉又はその誘導体が好ましい。Biodac(商標)は、GranTek Inc.から入手できる、セルロース(紙製造からの廃棄物)から製造される非中空性軽量材料の例である。それらの材料は、単独で、又は異なった軽材料の混合物として、本発明の顆粒に含まれ得る。
沈殿防止剤
沈殿防止剤、メディエーター及び/又は溶媒が組み込まれ得る。
粘度調節剤
粘度調節剤が存在することができる。
可塑剤
本発明の可塑剤は例えば次のものを包含する:ポリオール、例えば糖、糖アルコール、グリセリン、グリセロールトリメチルロールプロパン、ネオペンチルグリコール、トリエタノールアミン、モノ−、ジ−及びトリエチレングリコール又はポリエチレングリコール(PEG)(1000以下の分子量を有する);ウレア及び水。
滑剤
本明細書において使用される場合、用語“滑剤”とは、表面摩擦を低め、顆粒の表面を潤滑にし、静電気の構築傾向を低め、そして/又は顆粒の脆砕性を低めるいずれかの剤を言及する。滑剤は、抗−凝集剤及び保湿剤として作用することができる。適切な滑剤の例は、低分子量ポリエチレングリコール(PEG)及び鉱油である。滑剤は特に、鉱油又は非イオン性界面活性剤であり、そしてより特定には、滑剤は他の材料と不混和性である。
塩皮膜
本発明の顆粒は、コアーのほかに、コアーを取り囲む層として本明細書において理解されるべきである少なくとも1つの被膜を含んで成る。
塩を含んで成る被膜は、本発明の特定の態様においては、少なくとも60% w/w、例えば65%w/w、又は70%w/w の塩を含んで成り、これは特に、少なくとも75% w/w,例えば少なくとも80% w/w、少なくとも85% w/w、例えば少なくとも90% w/w又は少なくとも95%、さらに少なくとも99% w/wであり得る。
本発明の特定の態様においては、顆粒の皮膜における塩の量は、被膜の少なくとも60% w/wを構成する。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物における顆粒の被膜における塩の量は、被膜の少なくとも60% w/wを構成する。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒の被膜における塩の量は、被膜の少なくとも60% w/wを構成する。
コアー材料のサイズに依存して、被膜は、被覆された顆粒の所望するサイズを得るために被覆された顆粒の重量の1〜200% w/wで適用され得る。通常、被膜は、被覆された顆粒の5〜150% w/w、特に10〜100% w/w、さらにより特定には20〜80% w/w、最も特定には40〜60% w/wを構成する。しかしながら、いくつかの場合、特に小さなコアーサイズを使用する場合、被膜は、被覆された顆粒の15〜150% w/w又はさらに50〜75% w/wほどを構成することができる。
塩被膜の効果は、その被膜の厚さに依存する。高められた被膜の厚さは、活性化合物の良好な保護を提供するが、しかし同時に、高められた製造費用をもたらす。
許容できる保護を提供できるためには、塩被膜は好ましくは、一定の厚さを有する。本発明の特定の態様においては、塩被膜は少なくとも1μmの厚さである。より特定においては、塩被膜の厚さは少なくとも2μmである。さらに特定の態様においては、塩被膜の合計の厚さは、少なくとも4μmである。最も特定の態様においては、塩被膜の合計の厚さは少なくとも8μmである。被膜が厚いほど、顆粒を生成するのに時間を要し、且つ高価である。本発明の特定の態様においては、塩被膜の厚さは100μm以下である。より特定の態様においては、塩被膜の厚さは60μm以下である。さらにより特定の態様においては、塩被膜の合計の厚さは40μm以下である。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の塩被膜の厚さは少なくとも8μmである。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の塩被膜の厚さは、少なくとも8μmである。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用される顆粒の塩被膜の厚さは、少なくとも8μmである。
1つの態様において、被膜された顆粒は、WO01/25412号に従っての顆粒であり、ここでコアー単位は、当業界に知られているコアーよりも小さく、そして被膜は、当業界に知られている被膜よりも厚い。そのような顆粒に関しては、被膜された顆粒の直径と、このタイプの顆粒のためのコアー単位の直径との間の比(DG/DC)は、少なくとも1.1、特に少なくとも1.5、より特定には少なくとも2、より特定には少なくとも2.5、より特定には少なくとも3、最も特定には少なくとも4である。
しかしながら、DG/DCは特に約100以下、特に約50以下、より特定には25以下、及び最も特定には10以下である。DG/DCについての特定の範囲は、約4〜約6である。従ってそのような顆粒に関しては、被膜の厚さは少なくとも25μmである。特定の厚さは、少なくとも50μm、例えば少なくとも75μm、少なくとも100μm、少なくとも150μm、少なくとも200μm、少なくとも250μm又は特に少なくとも300μmである。この種類の被膜の厚さは通常、800μm以下である。特定の厚さは、500μm以下、例えば350μm以下、300μm以下、250μm以下、200μm以下、150μm以下又は特に80μm以下である。
被膜は、実質的に連続した層を形成することにより、コアー単位を封入すべきである。実質的に連続した層は、ほとんどか又はまったく穴を有さない被膜として本発明において理解されるべきであり、その結果、それが封入するコアー単位は、ほとんどか又はまったく、被覆されていない領域を有さない。層又は被膜は特に、厚さにおいて均等であるべきである。
添加されるべき塩は好ましくは、塩溶液又は塩緩衝液の形で存在し、ここで微粒子は5μm以下、例えば1μmである。
本発明の特定の態様においては、塩被膜として塩の溶液を使用することが好ましいが、しかし使用される塩が低溶解性である場合、特に添加される液体1L当たり、より多くの塩を添加できるよう、溶液の代わりに、塩の懸濁液を使用することが好ましい。本発明の特定の態様においては、塩被膜は、WO03/55967号における被膜に従って調製される。

塩被膜における塩に関しては、それは1つの特定の塩又は塩の混合物のいずれかであり得る。使用される塩は、無機塩、例えば硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硝酸塩、塩酸塩又は炭酸塩、又は単純な有機酸の塩(10個以下の炭素原子、例えば6又はそれ以下の炭素原子)、例えばクエン酸塩、マロン酸塩又は酢酸塩であり得る。それらの塩におけるカチオンの例は、アルカリ又はアルカリ土類金属イオンであるが、但しアンモニウムイオン、又は第1遷移シリーズ、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛又はアルミニウムの金属イオンも包含する。
アニオンの例は、塩化物、ヨージド、硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、リン酸塩、一塩基のリン酸塩、二塩基リン酸塩、次亜リン酸塩、ジヒドロゲンピロリン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、酪酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩又はグルコン酸塩を包含する。
特に、硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、塩化物又は炭酸塩のアルカリ又はアルカリ土類金属塩、又は単純な有機酸の塩、例えばクエン酸塩、マロン酸塩又は酢酸塩が使用され得る。特定の例は、NaH2PO4、Na2HPO4、Na3PO4、(NH4)H2PO4、K2HPO4、KH2PO4、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、ZnSO4、MgSO4、CuSO4、Mg(NO3)2、(NH4)2SO4、硼酸ナトリウム、酢酸マグネシウム及びクエン酸ナトリウムを包含する。
塩はまた、水和された塩、すなわちWO99/32595号に記載されるように、結晶化の結合された水を有する結晶性水和物でもあり得る。水和化された塩の例は、硫酸マグネシウム・七水和物(MgSO4(7H2O))、硫酸亜鉛・七水和物(ZnSO4(7H2O))、リン酸ナトリウム・ニ塩基性七水和物(Na2HPO4(7H2O))、硝酸マグネシウム・六水和物(Mg(NO3)2(6H2O))、硼酸ナトリウム・十水和物、クエン酸ナトリウム・ニ水和物及び酢酸マグネシウム・四水和物を包含する。
しかしながら、驚くべきことには、いくつかの水和化された塩が顆粒自体の安定性及びペレット化安定性に対して負の影響を有することが見出された。問題の水和化された塩は、塩被膜の適用の後、塩から分離し、そしてその後、水感受性活性化合物が存在するコアー中に移動できる水分子を含んで成る塩である。本発明の特定の態様においては、被膜は水和化された塩を含まない。本発明のより特定の態様においては、被膜は、50℃で、4以上の水分子を含んで成る塩を含まない。
本発明の特定の態様においては、被膜に使用される塩は、20℃で60%以上の一定温度を有する。本発明のより特定の態様においては、被膜に使用される塩は、20℃で70%以上の一定温度を有する。本発明のさらにより特定の態様においては、被膜に使用される塩は、20℃で80%以上の一定温度を有する。本発明の最も特定の態様においては、被膜に使用される塩は、20℃で85%以上の一定温度を有する。本発明の特定の態様においては、塩被膜は、引用により本明細書に組み込まれるWO00/01793号に従って調製される。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の被膜に含まれる塩は、20℃で60%以上の一定温度を有する。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒の被膜に含まれる塩は、20℃で60%以上の一定温度を有する。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用されるべき顆粒の被膜に含まれる塩は、20℃で60%以上の一定温度を有する。
本発明の特定の態様においては、塩は、20℃で60%以上の一定温度を有する。
本発明の特定の態様においては、本発明の適切な塩の特定の例は、NaCI (CH20℃=76%)、Na2CO3 (CH20℃=92%)、NaNO3 (CH20℃=73%)、Na2HPO4 (CH20℃=95%)、Na3PO4 (CH25℃=92%)、NH4Cl (CH20℃= 79.5%)、(NH4)2HPO4 (CH20℃= 93,0%)、NH4H2PO4 (CH20℃= 93.1 %)、(NH4)2SO4 (CH20℃=81.1 %)、KCl (CH20℃=85%)、K2HPO4 (CH20℃=92%)、KH2PO4 (CH20℃=96.5%)、KNO3 (CH20℃=93.5%)、Na2SO4 (CH20℃=93%)、K2SO4 (CH20℃=98%), KHSO4 (CH20℃=86%)、MgSO4 (CH20℃=90%)、ZnSO4 (CH20℃=90%) 及び クエン酸ナトリウム (CH25℃=86%)である。
本発明の特定の態様においては、塩は、NaCl、Na2CO3、NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、MgSO4、ZnSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択される。本発明のより特定の態様においては、塩は、NaCl、Na2CO3、NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒の被膜に含まれる塩は、NaCl、Na2CO3、 NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、MgSO4、ZnSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒の被膜に含まれる塩は、NaCl、Na2CO3、NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、MgSO4、ZnSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用されるべき顆粒の被膜に含まれる塩は、NaCl、Na2CO3、NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、MgSO4、ZnSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択される。
追加の被膜
本発明の顆粒は、本発明の保護被膜の内部又は外部表面上に、1,2又はそれ以上の追加の被膜層を含んで成ることができる。
追加の被膜は、追加の特徴又は性質を提供するために顆粒に適用され得る。従って、例えば追加の被膜は、1又は複数の次の効果を達成することができる:
(i)顆粒のダスト−形成傾向の低下;
(ii)周囲における敵対化合物に対する顆粒における活性化合物の保護;
(iii)液体媒体(例えば、酸性媒体)への導入後の所望する速度での溶解;
(iv)顆粒の良好な物理的強度の提供。
所望する性質のいずれかの追加の従来の被膜が適用され得、そして従来の被膜材料及び被膜方法の例は、アメリカ特許第4,106,991号、EP 170360号、EP 304332号、EP 304331号、EP 458849号、EP 458845号、WO 97/39116号、WO 92/12645号、WO 89/08695号、WO 89/08694号、WO 87/07292号、WO 91/06638号、WO 92/13030号、WO 93/07260号、WO 93/07263号、WO 96/38527号、WO 96/16151号、WO 97/23606号、アメリカ特許第5,324,649号、アメリカ特許第4,689,297号、EP 206417号、EP 193829号、DE 4344215号、DE 4322229 A号、DD 263790号、JP 61162185 A号、JP 58179492号又はPCT/DK/01/00628号に記載される。
本発明の特定の態様においては、追加の被膜は、引用により本明細書に組み込まれる、アメリカ特許第4,106,991号又はEP0,569,468号に従ってのワックス被膜である。適切なワックスについては、上記セクション“ワックス”を参照のこと。本発明の特定の態様においては、追加の被膜はPEG及び/又はヤシ油を含んで成る。
追加の被膜材料
被膜は、上記セクション“追加の粒質化材料”に言及されるように、追加の被膜材料、例えば結合剤、充填剤、繊維材料、酵素安定剤、溶解剤、沈殿防止剤、粘度調節剤、軽球体、可塑剤、塩、滑剤及び香料を含んで成る。さらなる被膜成分は、顔料であり得る。
顔料
適切な顔料は、細かく分割された白色体質顔料、例えば二酸化チタン又はカオリン、着色された顔料、水溶性着色剤、及び1又は複数の顔料及び水溶性着色剤の組合せを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
任意には、顆粒は、被膜混合物により被覆され得る。そのような混合物は、被膜剤、好ましくは疎水性被膜剤、例えば水素化されたヤシ油及び牛脂、及び所望には、他の添加剤、例えば炭酸カルシウム又はカオリンを含んで成るが、但しそれらだけには限定されない。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒はさらに、ワックス被膜を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒は、ワックス被膜を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用されるべき顆粒は、ワックス被膜を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒はさらに、乳酸源を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒は、乳酸源を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用されるべき顆粒は、乳酸源を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、本発明の顆粒はさらに、トウモロコシコーンスティープリカーの乾燥物質を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物の顆粒は、トウモロコシコーンスティープリカーの乾燥物質を含んで成る。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物のために使用されるべき顆粒は、トウモロコシコーンスティープリカーの乾燥物質を含んで成る。
コアーの調製
コアーは、濃縮された乾燥物質の形で活性化合物を含んで成る。濃縮された乾燥物質は、噴霧乾燥による調製であり得るが、但しそれだけには制限されない。
コアーを調製するための方法は、Handbook of Powder Technology; Particle size enlargement by C. E. Capes; Volume 1 ; 1980; Elsevierに見出され得る。調製方法は、既知の飼料及び顆粒配合技法、すなわち次のものを包含する:
a)噴霧乾燥された生成物、ここで液体活性化合物含有溶液が、活性化合物含有粒状物質を形成するために、それらの手段の間、乾燥搭乾燥を下降する小液滴を形成するために霧乾燥塔において噴霧化される。非常に小さな粒子がこの手段が生成され得る(Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71 ; page 140-142; Marcel Dekker)。
b)積層された生成物、ここで活性化合物が予備形成された不活性コアー粒子の周りに層として被覆され、活性化合物含有溶液が、典型的には、液体層装置において噴霧化され、ここで前記予備形成されたコアー粒子が流動化され、そして活性化合物含有溶液がコアー粒子に付着し、そしてコアー粒子の表面上に乾燥活性化合物の層を残すよう乾燥する。所望するサイズの粒子が、所望するサイズの有用なコアー粒子が見出され得る場合、この手段で得られる。このタイプの生成物は、例えばWO97/23606号に記載されている。
c)吸収されたコアー粒子、ここでコアーの周りに層として活性化合物を被覆するよりむしろ、活性化合物がコアーの表面上及び/又は表面中に吸収される。そのような方法は、WO97/39116号に記載されている。
d)押し出し又はペレット化された生成物、ここで活性化合物含有ペーストがペレットに圧縮されるか、又は圧力下で、小さな開口を通して押出され、そして粒子に切断され、続いて乾燥される。そのような粒子は、押し出し開口が製造される材料(通常、内腔穴を有するプレート)が押し出し開口上での許容できる圧力低下に対する限界を設定するので、通常相当のサイズを有する。また、小さな開口を用いる場合、非常に高い押し出し圧力が、活性化合物に対しては有害である、活性化合物ペーストにおける熱発生を高める((Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71 ; page 140-142; Marcel Dekker)。
e)噴霧造粒された生成物、ここで活性粉末が溶融されたワックスに懸濁され、そしてその懸濁液が、例えば回転ディスク噴射機を通して、溶液がすばやく固化する冷却チャンバー中に噴霧される(Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71 ; page 140-142; Marcel Dekker)。得られる生成物は、活性化合物が、不活性材料の表面上で濃縮される代わりに、不活性材料じゅうに均等に分布されている生成物である。また、アメリカ特許第4,016,040号及び第4,713,245号は、この技法に関する資料である。
f)ミキサー粒質化生成物、ここで活性化合物含有液体が従来の粒質化合物の乾燥粉末組成物に添加される。適切な割合でのこの液体及び粉末が混合され、そして液体の湿気が乾燥粉末に吸収されるので、乾燥粉末の成分は付着し、そして凝集し始め、そして粒子が構成し、活性化合物を含んで成る粒質物を形成する。そのような方法は、アメリカ特許第4,106,991号 (NOVO NORDISK) 及び関連する資料 EP 170360 B1号 (NOVO NORDISK)、EP 304332 B1号 (NOVO NORDISK)、 EP 304331号 (NOVO NORDISK)、 WO 90/09440 号(NOVO NORD- ISK) 及びWO 90/09428 号(NOVO NORDISK)に記載されている。種々の高剪断ミキサーがグラニュレーターとして使用され得るこの方法の特定の生成物においては、活性化合物としての酵素、充填剤及び結合剤、等から成る粒質物が、いわゆるT−粒質物を得るために、粒子を強化するセルロース繊維と共に混合される。強化された粒子は、より強化し、酵素ダストをほとんど開放しない。
g)サイズ低下、ここでコアーが、活性材料を含む、大きな粒子、ペレット、錠剤、ブリケット、などの微粉砕又は粉砕により生成される。所望するコアー粒子画分が、微粉砕された又は粉砕された生成物を篩にかけることにより得られる。小さ過ぎる、及び大き過ぎる粒子は再循環され得る。サイズ低下は、Martin Rhodes (editor); Principles of Powder Technology; 1990; Chapter 10; John Wiley & Sonsに記載される。
h)流動層粒質化、流動層粒質化は、空気流に粒質物を懸濁し、そしてノズルを通して、流動化された粒子上に液体を噴霧することを包含する。噴霧液滴により衝突される粒子は、湿潤され、そして粘着性になる。この粘着性は他の粒子と衝突し、それらに付着し、そして顆粒を形成する。
i)コアーが、例えば流動層乾燥機において乾燥にゆだねられ得る。飼料又は酵素産業における顆粒を乾燥するための既知方法が、当業者により使用され得る。乾燥は好ましくは、25〜90℃の生成物温度で生じる。いくつかの活性化合物に関しては、活性化合物を含んで成るコアーが、塩による被覆の前、低い量の水を含むことが重要である。水感受性活性成分が、過度の水が除去される前、塩により被覆される場合、それはコアー内に閉じ込められ、そしてそれは活性化合物の活性に対して負の影響を及ぼすことができる。乾燥の後、コアーは好ましくは、0.1〜10% w/wの水を含む。
塩被膜の調製
塩被膜が、活性化合物を含んで成るコアー顆粒上に、流動層におけるコアー顆粒上への噴霧により適用され得る。塩被覆はさらに、真空ミキサー、糖剤型コーター(パン−ドラムコーター)、種々の被覆のための装置、回転底を含んで成る装置(eks. Roto Glatt, CF granulators (Freund))、トーブド(torbed)プロセッサー(Gauda)又は回転流動プロセッサー、例えばOmnitex (Nara)により適用され得る。
塩層の適用の後、顆粒は任意には、乾燥され得る。塩被覆された顆粒の乾燥は、当業者に利用できるいずれかの乾燥方法、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、流動層乾燥、パンドラム被覆、及びマイクロ波乾燥により達成され得る。塩被覆された顆粒の乾燥はまた、流動層、流動層噴霧乾燥機(FSD)又は多段階乾燥機(MSD)の使用を包含する粒質化方法と組合され得る。
追加の被覆の調製
当業界において知られているような従来の被覆及び方法、例えばDanish PA 2002 00473号、 WO 89/08694号、 WO 89/08695、 270 608 B1 及び/又は WO 00/01793号に記載される被覆方法が適切に使用され得る。従来の被覆材料の他の例は、アメリカ特許第4,106,991号、EP 170360号、EP 304332号、EP 304331号、EP 458849号、 EP 458845号、WO 97/39116号、WO 92/12645A号、WO 89/08695号、WO 89/08694号、WO 87/07292号、WO91/06638号、WO 92/13030号、WO 93/07260号、WO 93/07263号、WO 96/38527号、WO 96/16151号、WO 97/23606号、WO 01/25412号、WO 02/20746号、WO 02/28369号、アメリカ特許第5879920号、アメリカ特許第5,324,649号、アメリカ特許第4,689,297号、アメリカ特許第6,348,442号、EP 206417号、EP 193829号、DE 4344215号、DE 4322229 A号、DE 263790号、JP 61162185 A号及び/又はJP 58179492号に見出され得る。
被膜は、セクション“コアーの調製”及び“塩被膜の調製”に言及されるのと同じ方法により調製され得る。
得られる顆粒は、例えばMarumeriserTM又は圧縮により、球状化(例えば、球体化)にゆだねられ得る。
顆粒は、流動層乾燥機により乾燥され得る。飼料又は酵素産業における顆粒の乾燥のための既知方法が、当量者に使用され得る。乾燥は好ましくは、25〜90℃の生成物温度で生じる。
飼料ペレットの製造
飼料ペレットの製造においては、ペレット化の前、蒸気処理、すなわちコンディショニングと呼ばれる方法を包含するがことが好ましい。続くペレット化段階においては、飼料はダイを通して強化され、そして得られるストランドが種々の長さの適切なペレットに切断される。コンディショニング段階の間、この工程の温度は60〜100℃に上昇する。
飼料混合物は、活性化合物を含んで成る顆粒と、所望する飼料成分とを混合することにより調製される。この混合物は、コンディショナー、例えば蒸気注入を伴ってのカスケードミキサーに誘導される。飼料は、蒸気の注入により、特定温度、60〜100℃、例えば60℃、70℃、80℃、90℃又は100℃(コンディショナーの出口で測定される)に加熱されるコンディショナーに存在する。滞留時間は、数秒〜数分及びさらに数時間の種々であり得る。例えば5秒、10秒、15秒、30秒、1分、2分、5分、10分、15分、30分及び1時間であり得る。本発明の特定の態様においては、温度は100℃であり、そして滞留時間は60秒である。
本発明の特定の態様においては、蒸気処理の間の加工温度は少なくとも60℃である。本発明のより特定の態様においては、蒸気処理の間の加工温度は少なくとも70℃である。本発明のさらにより特定の態様においては、蒸気処理の間の加工温度は少なくとも80℃である。本発明の最も特定の態様においては、蒸気処理の間の加工温度は少なくとも90℃である。
コンディショナーからの飼料は、プレス、例えばSimon Heesenプレスに導かれ、そして種々の長さ、例えば15mmのペレットに圧縮される。圧縮の後、ペットは空気冷却機に配置され、そして特定の時間、例えば15分間、冷却される。
本発明の特定の態様は、
i. 飼料成分と、活性化合物を含んで成るコアー、及び塩を含んで成る被膜を含んで成る顆粒とを混合し、
ii. 前記組成物(i)を蒸気処理し、そして
iii. 前記組成物(ii)をペレット化する段階を含んで成る飼料組成物の製造方法である。
顆粒はさらに、1又は複数の次のことを含んで成る:
i. 被膜における塩の量は、被膜の少なくとも60% w/wを構成し、
ii. 被膜に含まれる塩が20℃で60%以上の一定湿度を有し、
iii. 顆粒の被膜に含まれる塩が、NaCl、Na2CO3、NaNO3、Na2HPO4、Na3PO4、NH4Cl、(NH4)2HPO4、NH4H2PO4、(NH4)2SO4、KCl、K2HPO4、KH2PO4、KNO3、Na2SO4、K2SO4、KHSO4、MgSO4、ZnSO4、NaCl及びクエン酸ナトリウム、又はそれらの混合物から成る群から選択され、
iv. 前記顆粒の粒度が400μm以下であり、
v. 前記塩被膜の厚さが少なくとも8μmであり、
vi. 前記活性化合物が熱不安定性であり、
vii. 前記顆粒がさらに、ワックス被膜を含んで成り、
viii. 前記顆粒がさらに、乳酸源を含んで成り、そして
ix. 前記顆粒のコアーにおける活性化合物が酵素である。
動物飼料
本発明の顆粒は、動物飼料組成物への使用のために適切である。顆粒は、飼料物質と共に混合される。顆粒の特徴は、蒸気処理され、そして続いてペレット化される、動物飼料として十分に適切である組成物の成分としてのその使用を可能にする。
用語、動物とは、すべての動物を包含する。動物の例は、非反芻動物、及び反芻動物、例えば乳牛、羊及び馬である。特定の態様においては、動物は非反芻動物である。非反芻動物は、単一の胃を有する動物、例えばブタ又はイノシシ(子ブタ、成長しているブタ及び雌ブタを包含するが、但しそれらだけには限定されない);家禽類、例えば七面鳥、及び鶏(ブロイラー鶏、産卵鶏を包含するが、但しそれらだけには限定されない);子牛;及び魚(サケを包含するが、但しそれだけには限定されない)を包含する。
用語、飼料又は飼料組成物とは、動物のために適切な、又は動物による摂取のために意図された、いずれかの化合物、調製物、混合物又は組成物を意味する。本発明の使用は、植物タンパク質を含んで成る。用語、植物性タンパク質とは、本明細書において使用される場合、植物性、例えば修飾されたタンパク質及びタンパク質−誘導体由来の又はそれに起因する少なくとも1つのタンパク質を含む、いずれかの化合物、組成物、調製物又は混合物を言及する。特定の態様においては、植物性タンパク質中のタンパク質含有率は、少なくとも10, 20, 30, 40, 50, 又は60%(w/w)である。
植物タンパク質は、植物タンパク質源、例えばマメ科植物及び穀物、例えばマメ科(Leguminosae)、アブラナ科、アカザ科及びイネ科、例えば大豆粉、ルピナス粉及びナタネ種子粉由来のものである。
特定の態様においては、植物タンパク質源は、1又は複数のマメ科植物、例えば大豆、ルピナス、エンドウ又はインゲン豆からの材料である。
もう1つの特定の態様においては、植物タンパク質源は、1又は複数のアカザ科植物、例えばビート、砂糖大根、ホウレンソウ又はキノアからの材料である。
植物タンパク質源の他の例は、ナタネ種子、及びキャベツである。
大豆は、好ましい植物タンパク質源である。
植物タンパク質源の他の例は、穀物、例えば大麦、小麦ライ麦、オート麦、トウモロコシ、イネ、ライコムギ及びモロコシである。
適切な動物飼料添加剤は、酵素インヒビター、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、微量鉱物及びマクロ鉱物である。
さらに、任意の飼料添加剤成分は、着色剤、芳香化合物、安定剤、抗菌ペプチド、及び/又はフィターゼ EC 3.1.3.8 又は 3.1.3.26; キシラナーゼ EC 3.2.1.8; ガラクタナーゼEC 3.2.1.89; 及び/又は β- グルカナーゼEC 3.2.1.4から選択された少なくとも1つの他の酵素である。
抗菌ペプチド(AMP)の例は、CAP18、 Leucocin A、Tritrpticin、Protegrin-1、Thanatin、Defensin、Ovispirin 、例えば Novispirin (Robert Lehrer, 2000)、及び抗菌活性を保持するそれらの変異体又はフラグメントである。
抗真菌ポリペプチド(AFP)の例は、WO94/01459号及びPCT/DK02/00289号に開示されるように、アスペルギラス・ギガンテウス(Aspergillus giganteus)、及びアスペルギラス・ニガー(Aspergillus niger)ペプチド、並びに抗真菌活性を保持するそれらの変異体及びフラグメントである。
通常、脂−及び水−溶性ビタミン、及び微量鉱物は、飼料への添加のために意図された、いわゆるプレミックスの一部を形成し、そしてマクロ鉱物は通常、別々に飼料に添加される。
次のものは、それらの成分の例の非制限的列挙である:
脂溶性ビタミンの例は、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE及びビタミンK、例えばビタミンK3である。
水溶性ビタミンの例は、ビタミンB12、ビオチン及びコリン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸及びパントテネート、例えばCa−D−パントテネートである。
微量鉱物の例は、マンガン、亜鉛、鉄、銅、ヨウ素、セレン及びコバルトである。マクロ鉱物の例は、カルシウム、リン及びナトリウムである。
さらなる特定の態様においては、本発明の動物用飼料組成物は、0-80%のトウモロコシ;及び/又は0-80%のモロコシ;及び/又は0−70%の小麦;及び/又は0-70%の大麦;及び/又は0-30%のオート麦;及び/及び0-40%の大豆ミール;及び/又は0-10%の魚ミール;及び/又は0-20%ホエーを含む。
本発明は次の例により、さらに記載されるが、それらは本発明の範囲を制限するものではない。
例1
顆粒1
180〜250μmに篩にかけられ5kgのNa2SO4コアーを、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填した。次の混合物を前記コアー上に被覆した:
フィターゼ濃縮物 450g
デキストリン、Avedex W80 50g
コーンスティープリッカー粉末 265g
小麦澱粉 265g
水 3300g
顆粒2
3.0kgの顆粒1を、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填した。次の混合物を前記コアー上に被覆した:
Na2SO4 1200g
デキストリン、Avedex W80 50g
水 3200g
顆粒3
3.0kgの顆粒1を、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填した。次の混合物を前記コアー上に被覆した:
Na2SO4・7H2O 1200g
デキストリン、Avedex W80 50g
水 2000g
硫酸マグネシウムを、被覆の後、少なくとも6の水分子により水和化する。
次の層設定を、顆粒し、1、2及び3の被覆の間、使用した:
空気流: 175kg/時
入口空気温度: 80℃
生成物温度: 42〜46℃
1.2mmのノズル
3.6バールのノズル圧力
被覆の後、顆粒を、60℃の生成物温度まで乾燥した。
顆粒4
小フィターゼコアーを、噴霧乾燥により調製し、そして続いて、被覆した。
噴霧−飼料1(硫酸塩懸濁液を45〜50℃で維持した):
Na2SO4 14560g
タルク(珪酸マグネシウム) 3200g
デキストリン、Avedex W80 2080g
水 12160g
噴霧飼料2(酵素溶液を20〜25℃で維持した):
フィターゼ濃縮 19840g
コーンスティープリッカー粉末 4800g
小麦澱粉 4800g
水 2560g
2種の噴霧−飼料を、500g/分の速度で蠕動ポンプを通して投与し、そして噴霧乾燥機(Bontech 1038DNA)に入る直前、静的ミキサーにおいて混合した。噴霧乾燥機における入口空気温度は140℃であり、そして出口粉末温度は44〜46℃であった。
粉末を、125〜180μmに篩い分けした。
3kgの篩にかけられたコアーを、次の混合物によりMP-1上に被覆した:
NaSO4 3045g
デキストリン、Avedex W80 105g
水 7350g
この被覆の間、次の流動層設定を使用した:
空気流:80〜110kg/時
入口空気温度:70〜90℃
生成物温度:40〜43℃
1.2mmのノズル
0.3バールのノズル圧力
被覆の後、生成物を、60℃の生成物温度に乾燥した。
粒子を、次の分散液を、MP−1における塩被覆されたコアー上に噴霧することにより拡大した:
Na2SO4 10451g
沈殿されたCaCO3(PCC) 968g
デキストリン、Avedex W80 581g
水 7353g
この拡大の間、次の流動層設定を使用した:
空気流:110〜130kg/時
入口空気温度:80〜92℃
生成物温度:39〜41℃
1.2mmのノズル
3.6バールのノズル圧力
被覆の後、生成物を、60℃の生成物温度に乾燥した。
顆粒5
飼料顆粒を、WO92/12645号、例2に記載のようにして(但し、フィターゼ濃縮物、及び水素化された牛脂の代わりに水素化されたヤシ油を被膜材料として用いてのT-粒質物)、生成した。
ペレット化安定性の測定
顆粒1〜5を、非常に苛酷な条件を用いてペレット化した。
実験の構成:
約50gの酵素顆粒を、10kgの飼料と共に10分間、小さな水平ミキサーにおいて予備混合した。このプレミックスを、大きな水平ミキサーにおいて、90kgの飼料と共に10分間、混合した。ミキサーから、飼料を、約300kg/時の速度でコンディショナー(蒸気注入を有するカスケードミキサー)に導いた。コンディショナー内の飼料を、蒸気の注入により100℃(出口で測定される)に加熱した。コンディショナーにおける滞留時間は、60〜70秒であった。コンディショナーから飼料で、3.0×35mmの水平ダイを備えたSimon Heesenプレスに移し、そして約15mmの長さのペレットに、圧縮した。圧縮の後、ペレットを空気冷却器に配置し、そして15分間、冷却した。
飼料配合:
74.0%の粉砕小麦
20.7%の軽く焼かれた大豆粗粒
5.0%の大豆油
0.3%のSolivit Mikro 106(Lovens Kemiske Fabrik, Denmarkからの鉱物及びビタミンの市販の混合物)
水含有率:12.0%
入ってくる酵素粒質物の活性及び最終ペレットの活性を分析し、そしてそれらの数値から、残留活性を計算した。数値を、ペレット化の前及び後、酵素を有さない飼料サンプルにおけるフィターゼのブラインドレベルのために補正した。ペレット化試験の結果は次の通りである:
Figure 0005898113
この結果から、塩被膜がペレット化安定性を有意に改良することが明白である。硫酸ナトリウム被膜は、硫酸マグネシウム・七水和物被膜よりも幾分効果的である。硫酸ナトリウム被覆された粒質物の安定性は、ワックス被覆された顆粒の安定性よりも良好である。
例2
顆粒6
180〜250μmに篩にかけられ4kgのNa2SO4コアーを、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填し、そして下記のものにより被覆した:
フィターゼ濃縮物 500g
デキストリン、Avedex W80 40g
コーンスティープリッカー粉末 210g
小麦澱粉 210g
水 2300g
顆粒7
3.0kgの顆粒6を、Niro MP-1上に次のものによりに被覆した:
Na2SO4 1200g
デキストリン、Avedex W80 50g
水 3200g
顆粒8
180〜250μmに篩にかけられ4kgのNa2SO4コアーを、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填し、そして下記のものにより被覆した:
フィターゼ濃縮物 640g
デキストリン、Avedex W80 40g
コーンスティープリッカー粉末 210g
小麦澱粉 210g
水 2200g
顆粒9
3.0kgの顆粒8を、Niro MP-1上部−噴霧流体層中上に充填し、そして次のものによりに被覆した:
Na2SO4 2400g
デキストリン、Avedex W80 100g
水 6400g
顆粒10
180〜250μmに篩にかけられ4kgのNa2SO4コアーを、Niro MP-1上部−噴霧流体層中に充填し、そして下記のものにより被覆した:
フィターゼ濃縮物 550g
デキストリン、Avedex W80 40g
コーンスティープリッカー粉末 210g
小麦澱粉 210g
粉砕されたFarigel(Westhoveゲル化されたからの小麦粉) 500g
水 2200g
顆粒11
3.0kgの顆粒10を、Niro MP-1上に充填し、そして次のものによりに被覆した:
Na2SO4 1200g
デキストリン、Avedex W80 50g
水 3200g
顆粒12
3.0kgの顆粒6を、Niro MP-1上部−噴霧流体層中上に充填し、そして次のものによりに被覆した:
(NH42SO4 1200g
水 2000g
次の流動層設定を、酵素をコアー上に被覆する場合、上記のように使用した:
空気流:220 kg/時
入口空気温度:70 ℃
生成物温度:42 〜46 ℃
1.2mmのノズル
3.0 バールのノズル圧力
被覆の後、生成物を、60℃の生成物温度に乾燥した。
次の流動層設定を、酵素上に塩を被覆する場合、上記のように使用した:
空気流:270 kg/時
入口空気温度:90 ℃
生成物温度:45 〜55℃
1.2mmのノズル
3.0 バールのノズル圧力
被覆の後、生成物を、60℃の生成物温度に乾燥した。
ペレット化安定性
それぞれ顆粒7, 9, 11, 12及び5を含んで成る生成物6, 7, 8, 9及び10を、例1に与えられる条件を用いてペレット化し、但し飼料における水含有率は、入ってくる小麦の乾燥により10.1%に下げられた(幾分低い苛酷なペレット化条件を与える)。
Figure 0005898113
この実験から、塩被膜がペレット化安定性を有意に改良し、そしてその安定性は既知のワックス被覆される顆粒の安定性よりも良好であることが明白である。

Claims (16)

  1. コアー及び被膜を含んで成る顆粒、を含んで成る蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物において、前記コアーが酵素を含んでなり、そして前記被膜がNa 2 SO 4 及びK 2 SO 4 から選択される少なくとも60%の塩を含んでなる、ことを特徴とする飼料組成物
  2. 前記顆粒が400μm以下の粒度を有する請求項1記載の飼料組成物。
  3. 前記顆粒が210〜390μmの粒度を有する請求項1記載の飼料組成物。
  4. 前記塩被膜の厚さが少なくとも8μmである請求項1記載の飼料組成物。
  5. 前記顆粒が乳酸源を含んで成る請求項1記載の飼料組成物。
  6. 前記顆粒が、コーンスティープリカーの乾燥物質を含んで成る請求項1記載の飼料組成物。
  7. 前記酵素が、アミラーゼ、プロテアーゼ、β−グルカナーゼ、フィターゼ、キシラナーゼ、ホスホリパーゼ、及びグルコースオキシダーゼ、又はその混合物から成る群から選択される請求項記載の飼料組成物。
  8. 前記コアーがさらに、塩を含んで成る請求項1記載の飼料組成物。
  9. 請求項1記載の飼料組成物を動物に投与することを含んで成る、動物に飼料を与えるための方法。
  10. 酵素を含んで成るコアー、並びにNa 2 SO 4 及びK 2 SO 4 から選択される少なくとも60%の塩を含んで成る被膜を含んで成る顆粒の、蒸気処理され、ペレット化された飼料組成物への使用。
  11. 前記顆粒が400μm以下の粒度を有する請求項10記載の使用。
  12. 前記顆粒が210〜390μmの粒度を有する請求項10記載の使用。
  13. 前記塩被膜の厚さが少なくとも8μmである請求項10記載の使用。
  14. 前記顆粒が乳酸源を含んで成る請求項10記載の使用。
  15. 前記顆粒が、コーンスティープリカーの乾燥物質を含んで成る請求項10記載の使用。
  16. 前記酵素が、アミラーゼ、プロテアーゼ、β−グルカナーゼ、フィターゼ、キシラナーゼ、ホスホリパーゼ、及びグルコースオキシダーゼ、又はその混合物から成る群から選択
    される請求項10記載の使用。
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