JP5725170B2 - エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル - Google Patents

エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル Download PDF

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Description

本発明は、車両のインストルメントパネルに関し、特に助手席用エアバッグ装置の構成部材であるエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルに関する。
下記特許文献1に示されたエアバッグドア一体型インストルメントパネルでは、エアバッグリッド(エアバッグドア)のドア本体部(脚部を除く部分)における車両前後方向から見た断面形状が、下方側へ凹むように湾曲した凹形状に形成されている。このドア本体部には、H形のティアライン部(開裂予定部)が形成されることにより前後のエアバッグドア(ドア部)が区画形成されると共に、前後一対のヒンジライン部が形成されている。このドア本体部は、エアバッグの膨張圧を受けて上記開裂予定部が開裂することにより、前後のドア部が上記一対のヒンジライン部回りに車室側へ展開する。これらのヒンジライン部は、ドア本体部の湾曲形状に対応して湾曲しているが、ドア本体部は、ヒンジライン部の両端部を除いた中央部で極度に薄肉化されると共に、ヒンジライン部の両端部が厚肉部とされている。これにより、エアバッグの膨張・展開時におけるドア部の開裂抵抗(展開抵抗)が大きくなることを防止するようにしている。
特開2003−200804号公報
上述したエアバッグドア一体型インストルメントパネルでは、ドア本体部のヒンジライン部が大きく湾曲しているが、ヒンジライン部が大きく湾曲していない場合でも、ドア部の展開抵抗が大きくなることがある。例えば、エアバッグドアアのドア本体部における車両幅方向から見た断面形状が車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成されると共に、湾曲方向一側のドア部と湾曲方向他側のドア部とが湾曲方向両端側のヒンジライン部回りに車室側へ展開する構成の場合である。この場合、エアバッグの膨張圧を受けてドア本体部が凹形状から凸形状へと反転(変形)する際に、湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部との展開軌跡が互いに干渉する可能性があり、展開性能を良好にする点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグドアのドア本体部における車両幅方向から見た断面形状が車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成され、ドア本体部に設定された湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とが湾曲方向両端側のヒンジ部回りに展開する構成の場合であっても、ドア展開性能を良好にすることができるエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、開口部が形成された基材と、前記基材に取り付けられたドア本体部によって前記開口部を塞ぐと共に、前記ドア本体部における車両幅方向から見た断面形状が、車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成されたエアバッグドアと、前記基材及び前記ドア本体部の表面に沿って積層形成され、車室側を凹ませるように湾曲した凹意匠面を形成した表皮層と、前記ドア本体部の湾曲方向両端側に形成された一対のヒンジ部と、前記ドア本体部の前記表皮層側に溝部が形成されることにより前記ドア本体部に薄肉状に形成され、前記ドア本体部を少なくとも湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とに区画すると共に、前記湾曲方向一側ドア部と前記湾曲方向他側ドア部とを接続し、前記各ドア部が車室とは反対側からエアバッグの膨張圧を受けて前記一対のヒンジ部回りに車室側へ展開する際に前記表皮層と共に開裂する開裂予定部と、を備えている。
請求項1に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、基材に形成された開口部がエアバッグドアのドア本体部によって塞がれている。このドア本体部における車両幅方向から見た断面形状は、車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成されている。また、基材及びドア本体部の表面に沿って表皮層が積層形成されており、当該表皮層が車室側を凹ませるように湾曲した凹意匠面を形成している。上述のドア本体部には、湾曲方向両端側に一対のヒンジ部が形成されると共に、表皮層側(車室側)に溝部が形成されることにより薄肉状の開裂予定部が形成されている。この開裂予定部は、ドア本体部を少なくとも湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とに区画している。これらのドア部は、エアバッグの膨張圧が車室とは反対側から各ドア部(ドア本体部)に加えられて上記開裂予定部が表皮層と共に開裂することにより、上記一対のヒンジ部回りに車室側へ展開する。これにより、エアバッグが基材の開口部を介して車室側へ膨張展開することが可能になる。
ここで、上述の如くドア本体部に対してエアバッグの膨張圧が加えられた際には、ドア本体部が上記凹形状から凸形状へと反転(変形)することになるが、このとき、ドア本体部の表皮層側(車室側)に形成された溝部は、ドア本体部の湾曲方向に伸ばされることになる。これにより、開裂予定部に生じる応力を分散することができるので、ドア本体部が凸形状に反転しきる前に開裂予定部が開裂することを防止又は効果的に抑制できる。つまり、ドア本体部が凸形状に反転しきる前に開裂予定部が開裂すると、当該開裂予定部を介して接続されていた湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とが互いに干渉する可能性があるが、本発明によればこれを回避することができる。これにより、ドア展開性能を良好にすることができる。
請求項2に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項1に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記表皮層は、表皮と、当該表皮と前記基材及び前記ドア本体部との間に発泡成形された発泡体層と、を有し、かつ、前記開裂予定部における前記表皮層とは反対側から前記表皮の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部が形成されている。
請求項2に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、表皮層が、表皮及び該表皮と基材及びドア本体部との間に発泡成形された発泡体層を有している。また、ドア本体部の開裂予定部における表皮層とは反対側から表皮の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部が形成されている。これにより、エアバッグの膨張時には、開裂予定部及び表皮層を良好に開裂させることができるので、ドア展開性能をより一層向上させることができる。しかも、凹意匠面を構成する表皮の表面に切込み部が達していないため、凹意匠面の外観品質を良好なものにすることができる。
請求項3に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項2に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記切込み部は、レーザー加工によって形成されたものである。
請求項3に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、ドア本体部の開裂予定部における表皮層とは反対側から表皮の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部は、レーザー加工によって形成されたものである。このため、表皮と基材及びドア本体部との間に発泡体層を発泡成形した後でも、表皮の残厚管理を容易に行うことができ、切込み部が凹意匠面側に浮き出ることを防止できる。したがって、凹意匠面の外観不良の防止とドア展開性能の確保とを容易に両立することができる。
請求項4に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項1〜請求項3の何れか1項にエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記エアバッグドアは、前記基材の裏面側へ枠状に延出されて前記エアバッグモジュールのモジュールケースが連結されるドア側壁部を有する。
請求項4に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、エアバッグドアが基材の裏面側へ枠状に延出されたドア側壁部を有しており、当該ドア側壁部にエアバッグモジュールのモジュールケースが連結される。このため、エアバッグの膨張展開時にモジュールケースに入力される反力を、ドア側壁部によって良好に支持することができる。
請求項5に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項4に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記ドア側壁部は、前記ドア本体部とは別体に形成されて前記基材に取り付けられている。
請求項5に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、エアバッグドアのドア本体部とドア側壁部とが別体に形成されている(部品分割されている)。このため、請求項2に記載の切込み部の如き弱化部(ティアライン部)をドア本体部及び表皮層に形成する際には、ドア側壁部を基材に取り付ける前に作業を行うことにより、ティアライン部の設定範囲がドア側壁部によって制限されることを回避できる。つまり、例えば、請求項2に記載の切込み部を、請求項3に記載のレーザー加工によって形成する際には、レーザー発振器の可動範囲がドア側壁部によって制限されることにより、ティアライン部の設定範囲が制限されてしまう。その結果、ドア展開性能を向上させることが困難になる可能性があるが、本発明では上記構成によりティアライン部の設定範囲を広くすることができる。したがって、ドア展開性能を向上させる上で好適である。
請求項6に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項5に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記ドア本体部に設けられた本体側フランジ部と前記ドア側壁部に設けられた側壁側フランジ部との間に前記基材が挟まれた状態で前記本体側フランジ部及び前記側壁側フランジ部が前記基材に締結固定されている。
請求項6に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、エアバッグドアのドア本体部に設けられた本体側フランジ部と、ドア側壁部に設けられた側壁側フランジ部との間に基材が挟まれた状態で、これらが締結固定されている。これにより、上記各フランジ部によって基材を補強することができるので、エアバッグの膨張展開時における基材の変形を抑制することができる。
請求項7に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項6に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記本体側フランジ部における前記基材とは反対側に重ね合わされた板金部材を有し、前記板金部材に取り付けられた複数のスタッドボルトが前記本体側フランジ部、前記基材及び前記側壁側フランジ部を貫通して複数のナットに螺合している。
請求項7に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、ドア本体部における本体側フランジ部の基材とは反対側に重ね合わされた板金部材に、複数のスタッドボルトが取り付けられている。このため、ドア本体部の本体側フランジ部、基材及びドア側壁部の側壁側フランジ部を締結固定する際には、複数のスタッドボルトを一体のものとして取り扱うことができるので、締結固定作業を容易なものにすることができる。しかも、板金部材によって締結固定部の周辺を補強することができるので、エアバッグの膨張展開時における基材の変形を一層良好に抑制することができる。
請求項8に記載の発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルは、請求項4〜請求項7の何れか1項に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルにおいて、前記ドア本体部に対して湾曲方向一側に隣接して配置され、クリップによって前記基材に取り付けられたオーナメント部材と、前記ドア側壁部における前記オーナメント部材側の面に当接して配置され、前記基材及び前記エアバッグドアに締結固定された補強ブラケットと、を備えている。
請求項8に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、ドア本体部の湾曲方向一側には、オーナメント部材が隣接して配置されている。このオーナメント部材は、クリップによって基材に取り付けられている。このため、ドア本体部がエアバッグの膨張圧によって凹形状から凸形状へと移行する際の入力により、基材におけるクリップの周辺が永久変形をすると、オーナメント部材が基材から脱落する可能性がある。この点、本発明では、ドア側壁部におけるオーナメント部材側の面に当接して配置され、基材及びエアバッグドアに締結固定された補強ブラケットを備えている。これにより、基材の変形を抑制することができるので、上述の如きオーナメント部材の脱落を防止又は効果的に抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルでは、エアバッグドアのドア本体部における車両幅方向から見た断面形状が車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成され、ドア本体部に設定された湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とが湾曲方向両端側のヒンジ部回りに展開する構成の場合であっても、ドア展開性能を良好にすることができる。
本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの斜視図である。 図1の2−2線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 図1の3−3線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 図1の4−4線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る補強ブラケットの斜視図である。 図2の一部を拡大して示す拡大断面図であり、レーザー加工による切込み部の形成方法を説明するための図である。 図6に符号Aで示される領域を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順の第1工程を説明するための分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順の第2工程を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順の第3工程を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順の第4工程を説明するための分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順を説明するための工程図である。 従来のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの製造手順を説明するための工程図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアの比較例を示す断面図である。 従来の一般的なエアバッグドアを示す断面図である。 図15に示されるエアバッグドアが組み込まれたインストルメントパネルの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエアバッグドアを示す断面図である。 熱刃により切込み部が形成された表皮の断面図である。 凸意匠面に対応したウレタンフォーム発泡成形用の金型に図18に示される表皮がセットされた状態を示す断面図である。 凹意匠面に対応したウレタンフォーム発泡成形用の金型に図18に示される表皮がセットされた状態を示す断面図である。 ドア本体部とドア側壁部とが一体に形成されたエアバッグドアでは、レーザー加工による切込み部(ティアライン部)の設定範囲が制限されることを説明するための断面図である。 ドア本体部が凹形状から凸形状へと反転する際に基板に外力が作用する状況を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルの斜視図である。 本発明の第1及び第2実施形態の第1変形例を示す断面図である。 本発明の第1及び第2実施形態の第2変形例を示す断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図22を用いて、本発明の第1の実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル10(以下、単に「インストルメントパネル10」という)について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印Wは車両幅方向を示している。
図1に示されるように、本実施形態に係るインストルメントパネル10では、上面の一部が凹意匠面12とされている。この凹意匠面12は、インストルメントパネル10の上面における車両幅方向中央部から右端付近にかけて車両幅方向に延在しており、車両幅方向から見た断面形状が下方側(車室とは反対側)へ凹むように湾曲している。このインストルメントパネル10には、凹意匠面12と対向する部位に、助手席用エアバッグ装置14の構成部材であるエアバッグドア16が一体に組み込まれている。このエアバッグドア16は、所謂インビジブルタイプのものとされている。以下、インストルメントパネル10におけるエアバッグドア16の周辺の構成について説明する。
図2〜図4に示されるように、インストルメントパネル10は、樹脂製の基材18を備えており、当該基材18に形成された矩形の開口部20がエアバッグドア16のドア本体部24によって塞がれている。このドア本体部24は、合成樹脂材料によって略矩形板状に形成されており、開口部20と対向した状態で基材18の上方側(車室26側)に配置されている。このドア本体部24は、図2に示されるように、車両幅方向から見た断面形状が下方側(車室26とは反対側)へ凹むように湾曲した凹形状に形成されている。なお、図2の矢印Cはドア本体部24の湾曲方向を示している。このドア本体部24の周縁部には、基材18側へ向けて枠状に突出した枠状部24Aが設けられており、当該枠状部24Aの下端からは、当該枠状部24Aの外周外側へ向けて本体側フランジ部24Bが延出されている。この本体側フランジ部24Bは、基材18の表面における開口部20の周縁部に重ね合わされている。
また、エアバッグドア16は、基材18の裏側に配置されたドア側壁部28を有している。このドア側壁部28は、合成樹脂材料によって角筒状に形成されており、ドア本体部24とは別体に形成されている。つまり、このエアバッグドア16では、ドア本体部24とドア側壁部28とが部品分割されている。このドア側壁部28は、開口部20の周縁部から基材18の裏側へ向けて枠状に延出されており、当該ドア側壁部28における基材18側の端部からは、ドア側壁部28の外周外側へ向けて側壁側フランジ部28Aが延出されている。この側壁側フランジ部28Aは、基材18の裏面における開口部20の周縁部に重ね合わされており、当該側壁側フランジ部28Aと前記本体側フランジ部24Bとの間に基材18が挟まれている。
さらに、本体側フランジ部24Bにおける基材18とは反対側の面には、板金材料によって枠状に形成された板金部材30が重ね合わされている。この板金部材30には、複数のスタッドボルト32が周方向に並んで固定されている。これらのスタッドボルト32は、本体側フランジ部24Bに形成された貫通孔34、基材18に形成された貫通孔36、及び側壁側フランジ部28Aに形成された貫通孔38を貫通しており、側壁側フランジ部28Aにおける基材18とは反対側に配置されたナット40に螺合している。これにより、ドア本体部24及びドア側壁部28が基材18に締結固定されている。
また、図1及び図2に示されるように、ドア本体部24に対して湾曲方向一側(ここでは車両後方側)には、オーナメント部材42(加飾部材)が隣接して配置されている。このオーナメント部材42は、図1に示されるように、車両幅方向に沿って長尺状に形成されており、インストルメントパネル10の車両幅方向中央部から右端付近にかけて延在している。このオーナメント部材42には、基材18側へ突出した複数の脚部42A(図2参照)が設けられている。これらの脚部42Aは、金属製のクリップ44と共に基材18に形成された係止孔46に挿入されており、当該クリップ44によって基材18に係止されている。
また、ドア側壁部28のオーナメント部材42側(後端側)には、補強ブラケット48が配置されている。補強ブラケット48は、図5に示されるように、板金材料によって断面L字形の長尺状に形成されており、車両幅方向に沿って配置されている。この補強ブラケット48は、側壁側フランジ部28Aの下面に重ね合わされた締結部48Aを備えている。この締結部48Aには、複数(ここでは3つ)の貫通孔50が形成されている。これらの貫通孔50には、前述した複数のスタッドボルト32のうちドア側壁部28の後端側に配置された3つのスタッドボルト32が貫通している。そして、これらのスタッドボルト32がそれぞれナット40に螺合することにより、締結部48Aが側壁側フランジ部28A、基材18及び本体側フランジ部24Bに締結固定されている。この締結部48Aの前端部(幅方向一端部)からは、側壁側フランジ部28Aとは反対側へ向けて補強部48Bが延出されている。この補強部48Bは、ドア側壁部28の後面(側面)に面接触状態で当接している。
一方、ドア側壁部28の下端側には、エアバッグモジュール52が配置されている。エアバッグモジュール52は、図示しないインパネリインフォース等の強度部材にブラケットを介して支持された略箱体形状のモジュールケース54を備えている。モジュールケース54の前後の壁には、フック状に形成された複数の係止部54Aが設けられており、これらの係止部54Aがドア側壁部28に形成された複数の取付用開口56に引っ掛けられている。これにより、モジュールケース54がドア側壁部28に連結されており、エアバッグモジュール52がドア側壁部28を介して基材18に支持されている。このエアバッグモジュール52は、ドア側壁部28の内側に折り畳み状態で配置されたエアバッグ58と、ガス発生装置としてのインフレータ60とを備えている。インフレータ60は、車体前部の所定位置に配置された図示しないフロントエアバッグセンサ及び車室中央部に配設された図示しないセンタエアバッグセンサによって前面衝突状態が検知された場合に、図示しないエアバッグECUによって作動され、エアバッグ58内にガスを噴出する。これにより、エアバッグ58がドア本体部24側へ膨張するようになっている。なお、上述のエアバッグモジュール52は、一般的なものであり、本実施形態の要部ではないため、図2〜図4,図14〜図17,図22においては概略的に記載してある。
また一方、ドア本体部24及び基材18の表面側には、表皮層62が積層形成されている。表皮層62は、インストルメントパネル10の意匠面を構成する樹脂製の表皮64と、当該表皮64とドア本体部24及び基材18との間に発泡成形されたウレタンフォーム層66(発泡体層)とによって構成されている。この表皮層62は、ドア本体部24及び基材18の表面に沿って形成されており、表皮64によって前記凹意匠面12を形成している。
また、ドア本体部24には、表皮層62側(車室26側)の面に溝部68が形成されている。この溝部68は、図6に示されるように、断面台形状に形成されており、ドア本体部24は、溝部68が形成された箇所が薄肉状の開裂予定部70とされている。この開裂予定部70は、図8に示されるように、ドア本体部24の湾曲方向中央部において車両幅方向に延びる横延部70Aと、横延部70Aの両端部から車両前方側かつ車両幅方向外方側へ向けて延びる左右一対の前延部70Bと、横延部70Aの両端部から車両後方側かつ車両幅方向外方側へ向けて延びる左右一対の後延部70Cと、によって構成されている。この開裂予定部70によって、ドア本体部24が前側ドア部24C(湾曲方向一側ドア部)、後側ドア部24D(湾曲方向他側ドア部)、右側ドア部24E、及び左側ドア部24Fに区画されている。
また、ドア本体部24の湾曲方向両端部には、前後一対のヒンジ部24G、24Hが形成されており、ドア本体部24の車両幅方向両端部には、左右一対のヒンジ部24I、24Jが形成されている。さらに、このインストルメントパネル10では、図2、図3、図6に示されるように、上記開裂予定部70における表皮層62とは反対側から表皮64の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部72(図4では図示省略)が形成されている。この切込み部72は、開裂予定部70に沿ってミシン目状(点線状)に並んで複数形成されており、ティアライン部74を構成している。これらの切込み部72は、レーザー加工によって形成されたものであり、レーザー光の透過量によって表皮64の残厚を管理する構成になっている。つまり、図6に示されるように、ドア本体部24の裏面側に配置されたレーザー発振器76から、表皮64の表面側に配置された受光センサー78へ向けてレーザー光を照射することにより複数の切込み部72を形成する。このため、各切込み部72は、図7に示されるように、レーザー光の照射方向の手前側(図7では下側)がレーザー光の熱エネルギーによって奥側(図7では上側)よりも幅寸法が拡大されている。
上記構成のインストルメントパネル10では、エアバッグ58の膨張圧がドア本体部24に作用することにより、ドア本体部24が開裂予定部70において開裂すると共に、表皮層62がティアライン部74において開裂する。これにより、前側ドア部24C、後側ドア部24D、右側ドア部24E、及び左側ドア部24Fが、それぞれヒンジ部24G、24H、24I、24J回りに車室26側へ展開し、基材18の開口部20が車室26側に開放される。これにより、エアバッグ58が車室26側へ膨張展開するようになっている。
次に、上記構成のインストルメントパネル10を製造する際の製造手順について説明する。
先ず、第一の工程では、図8に示されるように、板金部材30に取り付けられた複数のスタッドボルト32及び複数のナット40によって、エアバッグドア16のドア本体部24を基材18に締結固定する。なお、この締結固定は、ウレタンフォーム層66を発泡成形するための仮締めであるため、複数のナット40の全てを板金部材30の複数のスタッドボルト32に螺合する必要はなく、例えば、ドア本体部24の四隅を基材18に締結固定するだけでもよい。
次いで、第二の工程では、ウレタンフォーム発泡成形用の金型に、別工程で成形した表皮64と、ドア本体部24が固定された基材18とをセットし、ウレタンフォーム層66を発泡成形する(図9参照)。次いで、第三の工程では、ドア本体部24の裏面側からレーザー加工によってティアライン部74を形成する(図10参照)。次いで、第四の工程では、上述した仮締め用のナット40を一旦取り外し、複数のナット40及び複数のスタッドボルト32の全てによってドア側壁部28を基材18及びドア本体部24と締結固定する(図11参照)。なお、図11では図示を省略しているが、上記第四の工程では、前述した補強ブラケット48も併せて締結固定する。また、図12には、上述した製造手順が工程図にて示されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のインストルメントパネル10では、エアバッグモジュール52のインフレータ60が作動することによりエアバッグ58が膨張すると、エアバッグドア16のドア本体部24には、エアバッグ58の膨張圧が作用する。これにより、ドア本体部24の開裂予定部70が表皮層62と共に開裂し、ドア本体部24に設定された前側ドア部24C、後側ドア部24D、右側ドア部24E及び左側ドア部24Fが、それぞれヒンジ部24G、24H、24I、24J回りに車室26側へ展開する。これにより、基材18の開口部20が開放され、当該開口部20を介してエアバッグ58が車室26側(図示しない助手席側)へ膨張展開する。
ここで、上述のドア本体部24は、車両幅方向から見た断面形状が下方側へ凹むように湾曲した凹形状に設定されており、インストルメントパネル10の上面に設けられた凹意匠面12と対向して配置されている。これにより、乗員の視線から凹意匠面12を隠すようにすることができ、車室26の広々感を実現することができる。
しかも、本実施形態では、開裂予定部70を形成する溝部68が、ドア本体部24における表皮層62側(車室26側)に形成されていることにより、前側ドア部24C(湾曲方向一側ドア部)と後側ドア部24D(湾曲方向他側ドア部)との展開性能が低下することを回避できる。
つまり、図14に示される比較例のように、開裂予定部100を形成する溝部102がドア本体部24における車室26とは反対側に形成されている場合、ドア本体部24がエアバッグ58の膨張圧によって凹形状から凸形状へと反転する際に開裂予定部100に応力が集中する。このため、ドア本体部24が凸形状へと反転しきる前に開裂予定部70が開裂すると、当該開裂予定部70を介して接続されていた前側ドア部24Cと後側ドア部24Dとの展開軌跡が互いに干渉することになる(図14の二点鎖線参照)。その結果、前側ドア部24Cと後側ドア部24Dとの展開性能が低下する可能性がある。
このようなドア展開性能の低下を回避するため、従来は、図15に示されるように、ドア本体部24における車両幅方向から見た断面形状が上方側(車室側)へ凸となるように湾曲した凸形状に設定されていた。この場合、図15に二点鎖線で示されるように、前側ドア部24Cと後側ドア部24Cとの展開軌跡が干渉することはない。しかしながらこの場合、図16に示されるように、ドア本体部24と対向して配置される意匠面が凸意匠面104に限定されるため、意匠の自由度が低下してしまう(なお、図14〜図16では、本実施形態と基本的に同様の構成については本実施形態と同符号を付してある)。
これに対し、本実施形態では、ドア本体部24における車室26側(表皮層62側)に形成された溝部68は、ドア本体部24が凹形状から凸形状へと反転する際に、ドア本体部24の湾曲方向に伸ばされることになる(図17参照)。その結果、開裂予定部70に生じる応力を分散することができるので、ドア本体部24が凸形状へと反転しきる前に開裂予定部70が開裂することを防止又は効果的に抑制できる。これにより、前側ドア部24C及び後側ドア部24Dの不用意な干渉を防止してこれらの展開性能を良好にすることができるので、結果としてエアバッグ58の展開性能を向上させることができる。したがって、凹意匠面12による意匠自由度の向上とエアバッグ展開性能の確保とを、極めて簡単な構成により両立することができる。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル10では、ドア本体部24の開裂予定部70における表皮層62とは反対側から表皮64の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部72が形成されている。これにより、エアバッグ58の膨張時には、開裂予定部70及び表皮層62を良好に開裂させることができる。したがって、ドア展開性能及びエアバッグ展開性能をより一層向上させることができる。しかも、凹意匠面12を構成する表皮64の表面に切込み部72が達していないため、凹意匠面12の外観品質を良好なものにすることができる。
さらに、上述の切込み部72は、レーザー加工によって形成されたものであるため、表皮64と基材18及びドア本体部24との間にウレタンフォーム層66を発泡成形した後でも、表皮64の残厚管理を容易に行うことができる。これにより、切込み部72すなわちティアライン部74が凹意匠面12側に浮き出ることを防止できる。
つまり、従来の製造手順では、図13に示されるように、ウレタンフォーム層の発泡成形前に、熱刃を用いて表皮に切込み部(ティアライン部)を形成するが、表皮がインストルメントパネルの凹意匠面を形成する場合には、切込み部が凹意匠面側に浮き出る可能性がある。すなわち、従来の製造手順では、図18に示されるように、予め成形した表皮64に熱刃により切込み部106を形成し、これをウレタンフォーム発泡成型用の金型にセットする。この場合、図19に示されるように、金型108が凸意匠面に対応したものである場合には、切込み部106の幅が狭まる方向へ表皮64が曲げられるため、表皮64に切込み部108に沿った折れ線が生じることを防止できる。これに対し、図20に示されるように、金型110が凹意匠面に対応したものである場合には、切込み部106の幅が広がる方向へ表皮64が曲げられるため、表皮64の表面側(金型110側)に切込み部106に沿った折れ線112が生じてしまう可能性がある。これにより、表皮64の表面(凹意匠面)に外観不良が生じる可能性があるが、本実施形態では上述の如くレーザー加工を採用したことにより、折れ線の発生を防止することができる。これにより、凹意匠面12の外観不良の防止とドア展開性能の確保とを容易に両立することができる。
また、本実施形態では、レーザーの照射方向に対して手前側(開裂予定部70側)は、奥側(表皮64側)よりも熱エネルギーによって切込み部72の幅が広がっている。これにより、表皮層62が凹形状から凸形状へと反転する途中で切込み部72が不用意に塞がることを防止又は効果的に抑制できるので、切込み部72が塞がることにより不用意な応力集中が生じることを回避できる。
さらに、本実施形態に係るエアバッグドア16は、基材18の裏面側へ枠状に延びるドア側壁部28を有しており、当該ドア側壁部28にエアバッグモジュール52のモジュールケース54が連結される。このため、エアバッグ58の膨張展開時にモジュールケース54に入力される反力を、ドア側壁部28によって良好に支持することができる。
しかも、上述のドア側壁部28は、ドア本体部24とは別体に形成されている(部品分割されている)。このため、レーザー加工によって切込み部72を形成する際には、ドア側壁部28を基材18に取り付ける前にレーザー加工を行うことにより、切込み部72の設定範囲を広く確保することができる。つまり、図21に示されるように、ドア側壁部28がドア本体部24と一体に形成されている場合には、レーザー発振器76の可動範囲Mがドア側壁部28によって制限されることにより、切込み部72設定範囲が制限されてしまう。換言すれば、図21に示される範囲Eよりも切込み部72の設定範囲が大幅に狭くなってしまう。その結果、エアバッグドア16の各ドア部24C、24D、24E、24Fの展開性能を向上させることが困難になるが、本実施形態では上記構成により切込み部72の設定範囲を広くすることができる。したがって、各ドア部24C、24D、24E、24Fの展開性能を向上させる上で好適である。
また、本実施形態では、ドア本体部24とドア側壁部28とが別体に形成されているため、ドア本体部24及びドア側壁部28の樹脂材料を異ならせることができる。これにより、ドア本体部24及びドア側壁部28に要求される異なる性能をそれぞれ向上させることができる。つまり、ドア本体部24とドア側壁部28とが一体に形成される場合、エアバッグドア16(ドア本体部24及びドア側壁部28)の材料としては、例えば、TPO(サーモポリオレフィン)等の軟質な樹脂材料が用いられることが多い。その理由は、本実施形態のようにモジュールケース54に設けられたフック状の係止部54A(図2参照)によってエアバッグドア16とモジュールケース54を連結する構成の場合、連結作業の際には、ドア側壁部28の弾性的な撓み変形を利用してドア側壁部28を押し広げる必要があるからである。しかしながら、ドア側壁部28(リテーナ)が軟質樹脂材料で形成されている場合、エアバッグ展開時にドア側壁部28の開口端が大きく変形する現象(所謂フィッシュマウス現象)が生じる虞がある。この点、本実施形態では、ドア側壁部28とモジュールケース54との連結構造を締結等によるものに変更すれば、ドア側壁部28の材料をTPO等よりも強度が高い硬質樹脂材料に変更することが可能になる。これにより、上述の如きフィッシュマウス現象を抑制することが可能になる。
さらに、本実施形態では、ドア本体部24に設けられた本体側フランジ部24Bと、ドア側壁部28に設けられた側壁側フランジ部28Aとの間に基材18が挟まれた状態で、本体側フランジ部24B及び側壁側フランジ部28Aが基材18に締結固定されている。これにより、上記各フランジ部24B、28Aによって基材18を補強することができるので、エアバッグ58の膨張展開時における基材18の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、本体側フランジ部24Bの基材18とは反対側に重ね合わされた板金部材30に、複数のスタッドボルト32が取り付けられている。このため、本体側フランジ部24B、基材18及び側壁側フランジ部28Aを締結固定する際には、複数のスタッドボルト32を一体のものとして取り扱うことができるので、締結固定作業を容易なものにすることができる。しかも、板金部材30によって上記締結固定部の周辺が補強されるので、エアバッグ58の膨張展開時における基材18の変形を一層良好に抑制することができる。
また、本実施形態では、ドア本体部24の車両後方側(湾曲方向一側)には、オーナメント部材42が隣接して配置されている。このオーナメント部材42は、クリップ44によって基材18に取り付けられている。このため、ドア本体部24がエアバッグ58の膨張圧によって凹形状から凸形状へと移行する際の入力(図22の二点鎖線及び矢印F参照)により、基材18におけるクリップ44の周辺が永久変形をすると、図22に矢印Dで示すようにオーナメント部材42が基材18から脱落する可能性がある(なお、図22では表皮層62の図示を省略してある)。この点、本実施形態では、クリップ44よりもエアバッグドア16側で基材18及びエアバッグドア16には、補強ブラケット48の締結部48Aが締結固定されており、当該締結部48Aから延出された補強部48Bがドア側壁部28の後面に当接している。これにより、基材18の変形を効果的に抑制することができるので、上述の如きオーナメント部材42の脱落を防止することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図23には、本発明の第2の実施形態に係るエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル120が斜視図にて示されている。このインストルメントパネル120では、車両幅方向中央部にディスプレイ122が配置されており、当該ディスプレイ122の上方には、車両後方へ向けて突出したフード部123が設けられている。このフード部123は、助手席側(ここでは車両右方側)へ連続的に延びており、ディスプレイ122の車両右方側(助手席の前方)には、車両幅方向から見た断面形状が車両前方側(車室とは反対側)へ凹むように湾曲した凹意匠面124が形成されている。このインストルメントパネル120には、凹意匠面124と対向する部位に、前記第1実施形態に係るエアバッグドア16と基本的に同様の構成とされたエアバッグドア16が組み込まれている。このエアバッグドア16は、凹意匠面124に整合した凹形状に形成されており、車両幅方向から見た断面形状が車両前方側(車室とは反対側)へ凹むように湾曲している。この実施形態では、上述した以外の構成は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされている。
この実施形態においても、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、インストルメントパネル120における助手席用エアバッグ装置14の搭載エリアに凹意匠面124が形成されているため、斬新な外観を呈すると共に、車室の広々感を実現することができる。
<実施形態の補足説明>
上記各実施形態において、図24に示されるように、ドア本体部24における開裂予定部70の両側にリブ128が追加された構成にしてもよい。これにより、エアバッグ膨張時における開裂予定部70への入力を増幅させることができるので、開裂予定部70の良好な開裂を実現することができ、ドア展開性能を向上させることができる。
また、上記各実施形態では、ドア本体部24及び表皮層62に切込み部72が形成された構成にしたが、これに限らず、図25に示されるように切込み部72が省略された構成にしてもよい。この構成では、切込み部72が省略された代わりに、開裂予定部70における表皮層62とは反対側に断面V字形の溝部130が追加されている。この構成においても、開裂予定部70の良好な開裂を実現することができる。
また、上記各実施形態では、補強ブラケット48が断面L字状に形成された構成にしたが、これに限らず、補強ブラケット48の断面形状は適宜変更することができる。また、補強ブラケット48が省略された構成にしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、板金部材30に複数のスタッドボルト32が取り付けられた構成にしたが、これに限らず、板金部材30が省略された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、ドア本体部24に設けられた本体側フランジ部24Bとドア側壁部28に設けられた側壁側フランジ部28Aとの間に基材18が挟まれた状態で本体側フランジ部24B及び側壁側フランジ部28Aが基材18に締結固定された構成にしたが、これに限らず、ドア本体部24とドア側壁部28とが別々に基材18に固定された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、ドア側壁部28がドア本体部24と別体に形成された構成にしたが、これに限らず、切込み部72が省略される場合(例えば、図25に示される構成の場合)などには、ドア側壁部28がドア本体部24と一体に形成された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、エアバッグドア16がドア側壁部28を備えた構成にしたが、これに限らず、ドア側壁部28が省略された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、切込み部72がレーザー加工によって形成された構成にしたが、これに限らず、切込み部72の形成方法は適宜変更することができる。
さらに、上記各実施形態では、表皮層62が表皮64とウレタンフォーム層66(発泡体層)とを備えた構成にしたが、これに限らず、発泡体層が省略された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ドア本体部24が、前側ドア部24C(湾曲方向一側ドア部)、後側ドア部24D(湾曲方向他側ドア部)、右側ドア部24E及び左側ドア部24Fを備えた構成にしたが、これに限らず、背景技術の欄に記載したH形の開裂予定部がドア本体部24に形成される場合には、右側ドア部24E及び左側ドア部24Fが省略された構成になる。
また、上記実施形態では、溝部68が断面台形状に形成された構成にしたが、これに限らず、溝部が断面V字形状など、他の断面形状に形成された構成にしてもよい。但し、切込み部72をレーザー加工によって形成する場合には、レーザー加工のばらつきを考慮して、開裂予定部70を平板状に形成することが好ましい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことはいうまでもない。

Claims (8)

  1. 開口部が形成された基材と、
    前記基材に取り付けられたドア本体部によって前記開口部を塞ぐと共に、前記ドア本体部における車両幅方向から見た断面形状が車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹形状に形成されたエアバッグドアと、
    前記基材及び前記ドア本体部の表面に沿って積層形成され、車室とは反対側へ凹むように湾曲した凹意匠面を形成した表皮層と、
    前記ドア本体部の湾曲方向両端側に形成された一対のヒンジ部と、
    前記ドア本体部の前記表皮層側に溝部が形成されることにより前記ドア本体部に薄肉状に形成され、前記ドア本体部を少なくとも湾曲方向一側ドア部と湾曲方向他側ドア部とに区画すると共に、前記湾曲方向一側ドア部と前記湾曲方向他側ドア部とを接続し、前記各ドア部が車室とは反対側からエアバッグの膨張圧を受けて前記一対のヒンジ部回りに車室側へ展開する際に前記表皮層と共に開裂する開裂予定部と、
    を備えたエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  2. 前記表皮層は、表皮と、当該表皮と前記基材及び前記ドア本体部との間に発泡成形された発泡体層と、を有し、かつ、前記開裂予定部における前記表皮層とは反対側から前記表皮の表面に達しない深さで切り込まれた切込み部が形成されている請求項1に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  3. 前記切込み部は、レーザー加工によって形成されたものである請求項2に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  4. 前記エアバッグドアは、前記基材の裏面側へ枠状に延出されてエアバッグモジュールのモジュールケースが連結されるドア側壁部を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  5. 前記ドア側壁部は、前記ドア本体部とは別体に形成されて前記基材に取り付けられている請求項4に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  6. 前記ドア本体部に設けられた本体側フランジ部と前記ドア側壁部に設けられた側壁側フランジ部との間に前記基材が挟まれた状態で前記本体側フランジ部及び前記側壁側フランジ部が前記基材に締結固定されている請求項5に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  7. 前記本体側フランジ部における前記基材とは反対側に重ね合わされた板金部材を有し、前記板金部材に取り付けられた複数のスタッドボルトが前記本体側フランジ部、前記基材及び前記側壁側フランジ部を貫通して複数のナットに螺合している請求項6に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
  8. 前記ドア本体部に対して湾曲方向一側に隣接して配置され、クリップによって前記基材に取り付けられたオーナメント部材と、
    前記ドア側壁部における前記オーナメント部材側の面に当接して配置され、前記基材及び前記エアバッグドアに締結固定された補強ブラケットと、
    を備えた請求項4〜請求項7の何れか1項に記載のエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル。
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