JP2006062422A - エアバッグドア - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの膨張力が弱い場合でも該エアバッグが適切に膨張展開し得るようにする。
【解決手段】ドアパネル22,24の裏面22A,24Aに、ヒンジ部30と平行に延在する凹溝50を所要間隔で複数延設してある。これによりドアパネル22,24を、その開放時に作用する慣性力により複数の凹溝50の部位で反り返らせ、エアバッグ64の通過する展開領域Sを拡大するようにする。なお凹溝50は、ドアパネル22,24の表面22B,24Bに設けてもよい。
【選択図】図5

Description

本発明は、エアバッグドアに関し、更に詳細には、車両内装部材の所要位置に設けたドアパネルを、膨張するエアバッグにより押圧して外方へ開放させるエアバッグドアに関するものである。
近年生産される殆どの乗用車には、対向車との衝突事故の発生時における乗員保護を図る装置の一つとして、運転席用のエアバッグ装置および助手席用のエアバッグ装置が標準的に装備されている。例えば図9に例示するように、助手席用のエアバッグ装置60は、乗員室内の前方に組付けた車両内装部材であるインストルメントパネル10の内側に、乗員席から見えないよう格納した状態で搭載されている。このため、インストルメントパネル10を構成する合成樹脂製の基材12には、エアバッグ装置60のインフレータケース62に対応する位置に、このエアバッグ装置60の作動による膨張するエアバッグ64に押圧されて外方へ開放するエアバッグドアAD1が設けられている。
図9に例示したエアバッグドアAD1は、更に図10および図11に例示するように、基材12と別体に形成されて該基材12に組付けられるタイプ(基材別体タイプ)であり、例えばオレフィン系の熱可塑性エラストマ(TPO)等の柔軟性に富んだ樹脂素材からなる略矩形状のドア成形部材20に形成され、基材12に開設した開口設置部18に対してこのドア成形部材20を組付けることで、常には基材12の一部として構成されるようになっている。ここで、図示例示のエアバッグドアAD1は、中央破断予定部34および側方破断予定部36,36からなる両Y字形のドア破断予定部32をドア成形部材20に延設することで、4枚のドアパネル22,24,26,28に分割される四方開きタイプであって、エアバッグ装置60の作動により膨張するエアバッグ64の押圧力を受けた各ドアパネル22,24,26,28は、前述のドア破断予定部32の破断により相互に分離した後、一側端縁に沿って設けた各々のヒンジ部30を中心としてインストルメントパネル10の前後および左右へ開放するようになっている。なおドア成形部材20の背面側には、各ドアパネル22,24,26,28を囲繞する矩形状の筒体部38が一体的に形成されており、ドア成形部材20はこの筒体部38を介してエアバッグ装置60のインフレータケース62に連結支持されている。
また、前述したインストルメントパネル10は、質感および触感等の向上を図るために、その全体または上半分程度の部位等が、所要形状にインジェクション成形された前述の基材12と、この基材12の外面における所要領域に形成された所要厚の発泡体14と、この発泡体14の外面に被着されて該発泡体14を被覆する表皮材16とから構成された3層構造となっている。この3層構造をなす部位にエアバッグドアAD1が設けられる場合は、図11に例示したように、基材12からドア成形部材20の外面に亘って所要厚の発泡体14が存在するようになり、インストルメントパネル10の外側からは開放前のエアバッグドアAD1の存在が認識されないようになっている。なお、このようなインビジブルタイプのエアバッグドアは、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−182496号公報
ところで前述したエアバッグドアAD1では、エアバッグ64の押圧力によるドア破断予定部32の破断が適切かつ効率的になされるようにするために、各ドアパネル22,24,26,28の裏面22A,24A,26A,28Aにおいてドア破断予定部32に隣接する部位に、裏面22A,24A,26A,28Aから突出してドア破断予定部32に沿って延在する厚肉部40が、夫々のドアパネル22,24,26,28に一体的に形成されている。これにより、エアバッグ装置60の作動により膨張するエアバッグ64は、最初に前記厚肉部40へ当接してその押圧力が該厚肉部40にだけ作用するようになるから、この押圧力がドア破断予定部32へ効率的に加わって該ドア破断予定部32の早期の破断が惹起されるよう考慮されている。
ところが、前述した厚肉部40を一体的に形成した各ドアパネル22,24,26,28は、この厚肉部40の存在により剛性が向上しており、ドア破断予定部32の破断により開放する際には殆ど変形せずに略平板状態のままでヒンジ部30を中心として開放するようになる。このため、2段出力タイプのエアバッグ装置60が低出力で作動した場合には、エアバッグ64の膨張力が弱いことに起因してエアバッグドアAD1の開放初期に各ドアパネル22,24,26,28が充分に開放しないことがあり、図12および図13に例示したように、エアバッグ64の通過する展開領域Sが狭くなってしまう虞があった。殊に、四方開きタイプのエアバッグドアAD1の場合は、図12から明らかなように、各ドアパネル22,24,26,28の開放が不充分であると隣接するドアパネル22,24,26,28の端縁間が狭くなっており、この端部間にエアバッグ64が挟み込まれる虞もある。
従って本発明は、エアバッグの押圧力を受けて開放するドアパネルが開放時の慣性力により反り返るようにして、エアバッグの通過する展開領域を拡大させるようにすることで、エアバッグの膨張力が弱い場合でも該エアバッグが適切に膨張展開し得るようにしたエアバッグドアを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、
車両内装部材の所要位置に設けたドアパネルを、膨張するエアバッグにより押圧して外方へ開放させるエアバッグドアにおいて、
前記ドアパネルの裏面および/または表面に、ヒンジ部と平行に延在する凹溝を所要間隔で複数延設したことを特徴とする。
これによりドアパネルを、その開放時に作用する慣性力により複数の凹溝の部位で反り返らせ、エアバッグの通過する展開領域を拡大させ得るようにする。
本発明に係るエアバッグドアによれば、エアバッグの押圧力を受けて開放するドアパネルが、開放時の慣性力により撓曲的に変形してパネル開放方向へ反り返るようになり、エアバッグの通過する展開領域の拡大化が好適に図られるため、エアバッグの膨張力が弱い場合でも該エアバッグの適切な膨張展開を実現させ得る等の有益な効果を奏する。
次に、本発明に係るエアバッグドアにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
本発明に係るエアバッグドアは、車両内装部材の所要位置に設けたドアパネルを、膨張するエアバッグにより押圧して外方へ開放させるもので、1枚のドアパネルからなる片開きタイプ、2枚のドアパネルからなる両開きタイプ、4枚のドアパネルからなる四方開きタイプ等、種々タイプとして実施可能である。そこで後述する各実施例では、車両内装部材として3層構造をなすインストルメントパネルを例示し、このインストルメントパネルに対して4枚のドアパネルからなる四方開きタイプのエアバッグドアを設けた場合につき説明する。従って、図9〜図13を引用して説明した従来技術の項における既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るエアバッグドアADを配設したインストルメントパネル10を、該エアバッグドアADの配設部位で一部破断して示した部分平面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。第1実施例のエアバッグドアADは、図11等に例示した従来のエアバッグドアAD1を基本としており、例えばオレフィン系の熱可塑性エラストマ(TPO)等の柔軟性に富んだ樹脂素材からなる略矩形状のドア成形部材20に形成され、車両内装部材であるインストルメントパネル10を構成する基材12に設けた開口設置部18に対してこのドア成形部材20を組付けることで、常には基材12の一部として構成されるようになっている。
図示したエアバッグドアADは、中央破断予定部34および側方破断予定部36,36からなる両Y字形のドア破断予定部32をドア成形部材20に延設することで、4枚のドアパネル22,24,26,28に分割される四方開きタイプであって、エアバッグ装置60の作動により膨張するエアバッグ64の押圧力を受けた各ドアパネル22,24,26,28は、これらドアパネル22,24,26,28の境界ラインに沿って延設した前述のドア破断予定部32(中央破断予定部34および側方破断予定部36)の破断により相互に分離し、その後に一側端縁に沿って設けた各々のヒンジ部30を中心として前後および左右へ開放するようになっている。ここで、乗員席側へ開放するドアパネル22およびフロントウィンドウ側へ開放するドアパネル24は略台形状を呈しており、左側および右側へ開放する各ドアパネル26,28は略三角形状を呈している。なおドア成形部材20の背面側には、各ドアパネル22,24,26,28を囲繞する矩形状の筒体部38が一体的に形成されており、ドア成形部材20はこの筒体部38を介してエアバッグ装置60のインフレータケース62に連結支持されている。
そして第1実施例のエアバッグドアADでは、図10等に例示した従来のエアバッグドアAD1と比較して、前述したドアパネル22,24の形態を変更したものである。すなわち各ドアパネル22,24は、これらドアパネル22,24の裏面22A,24Aに、ヒンジ部30と平行に延在する凹溝50を、所要間隔で複数延設したことを特徴としている。これにより各ドアパネル22,24は、当該ドアパネル22,24の短手方向、すなわち各々のドアパネル22,24のパネル開放方向への撓曲的な変形が発現され易い構造となっている。ここで本願が定義する「平行」とは、ヒンジ部30と完全に平行であることは勿論、略平行である(完全に平行ではない)場合も含む。
ドアパネル22には合計5本の凹溝50が延設されており、各凹溝50は該ドアパネル22のパネル開放方向(短手方向)へ等間隔で平行に延設されている。またドアパネル24にも合計5本の凹溝50が延設されており、各凹溝50は該ドアパネル24のパネル開放方向(短手方向)へ等間隔で平行に延設されている。各凹溝50は、横断面形状が略半円を呈した丸溝状を呈しており、幅が1〜2mm程度、深さがドアパネル22,24の厚みの1/2程度に設定されている。これにより各々のドアパネル22,24は、各々の凹溝50の延設部位において脆弱化が図られているため、各凹溝50の部位においての適宜の折曲変形が許容され、全体的にはパネル開放方向(短手方向)への撓曲的な変形が発現され得るようになっている。
また、前述したドアパネル22,24の裏面22A,24Aには、夫々のドアパネル22,24が相互に隣接する部位(ドア破断予定部32の中央破断予定部34に隣接する部位)にのみ、該裏面22A,24Aから突出する厚肉部40が延設されている。すなわち、左右へ開放するドアパネル22,24に隣接する部位(ドア破断予定部32の側方破断予定部36,36に隣接する部位)には肉厚部が延設されておらず、当該ドアパネル22,24の前述した撓曲的な変形が殆ど阻害されない構造となっている。ここで前述した厚肉部40は、突出幅が10〜15mm程度、突出高さがドアパネル22,24の厚みと同程度に設定されており、よって厚肉部40における厚みはこれ以外の部位の厚みの約2倍となっている。
なお、左右へ開放するドアパネル26,28は、図12等に例示した従来のエアバッグドアAD1のドアパネル26,28からの変更はなく、ヒンジ部30に隣接した部位を除いては、前述したドアパネル22,24の厚肉部40と略同等の厚みに設定されている。これにより、エアバッグ64の膨張初期段階から、その押圧力を裏面26A,28Aの全面に受け易くなっている。
このように構成された第1実施例のエアバッグドアADでは、エアバッグ装置60の作動によりエアバッグ64が膨張を開始すると、図2に例示したように、先ず該エアバッグ64が前述した厚肉部40,40に当接してこの部位を押圧するようになるため、ドア破断予定部32における中央破断予定部34の破断が惹起され、ドア破断予定部32はこの中央破断予定部34から破断が始まり、各側方破断予定部36,36へ破断が進行するようになる。そして、ドア破断予定部32の破断が進行するに従い、各ドアパネル22,24,26,28が夫々のヒンジ部30を中心としてインストルメントパネル10の外方へ開放するようになる。
これにより図4に例示するように、ドアパネル26およびドアパネル28は略平板状態のままでインストルメントパネル10の左側および右側へ夫々開放する一方、ドアパネル22およびドアパネル24は、その開放時に作用する慣性力により前記複数の凹溝50の部位で撓曲的に変形し、当該ドアパネル22,24はパネル開放方向へ反り返るようになる。従って、例えば2段出力タイプのエアバッグ装置60が低出力で作動してエアバッグ64の膨張力が弱い場合において、図5に例示したように、各ドアパネル22,24がそのヒンジ端側では開放角度が45°程度であったとしても、開放端側では90°以上の開放角度となっているため、エアバッグ64の通過する展開領域Sは上方に向け大きく拡開した形態に拡大されるようになり、該エアバッグ64の膨張展開が適切に進行するようになる。
なおドアパネル22,24は、裏面22A,24Aに突出形成された厚肉部40,40が夫々の開放端側に沿って位置しているため、開放時に作用する慣性力が増大するようになり、パネル開放方向への反り返りが一段と起こり易くなっている。従って、エアバッグ64の膨張力が弱い場合であっても、展開領域Sの拡大化が好適かつ確実に図られ、該エアバッグ64の適切な膨張展開が図られるようになる。
このように第1実施例のエアバッグドアADでは、エアバッグ64の押圧力を受けて開放するドアパネル22,24が、開放時の慣性力により撓曲的に変形してパネル開放方向へ反り返るようになり、エアバッグ64の通過する展開領域Sの拡大化が好適に図られるため、エアバッグ64の膨張力が弱い場合でも該エアバッグ64を適切に膨張展開させ得る。
なお、前述した凹溝50は、横断面形状が略半円状を呈する丸溝態様のものに限定されるものではなく、例えばV溝態様のものや、角溝態様のもの等であってもよい。
(第2実施例)
図6は、第2実施例に係るエアバッグドアを例示した概略斜視図である。この第2実施例のエアバッグドアADは、図10等に例示した従来のエアバッグドアAD1と同様に、ドアパネル22,24の裏面22A,24Aに突出形成した各々の厚肉部40,40をドア破断予定部32の側方破断予定部36に沿った部位まで延在させると共に、ヒンジ部30と平行に延在するよう裏面22A,24Aに延設する複数の凹溝50を、この厚肉部40の形成部位まで延設させた形態となっている。このようなエアバッグドアADの場合、エアバッグ64の膨張開始時においては、エアバッグ64の押圧力をドア破断予定部32の全体(中央破断予定部34および側方破断予定部36,36)へ効率的に作用させ得る一方、開放時におけるドアパネル22,24は、この際に作用する慣性力により複数の凹溝50の部位で撓曲的に変形してパネル開放方向へ反り返るようになる。
すなわち、各凹溝50が厚肉部40にまで延長して形成してあるため、この厚肉部40が当該ドアパネル22,24の撓曲的な変形に悪影響を及ぼすことがない。従って、前述した第1実施例のエアバッグドアADと同等の作用効果が得られ、エアバッグ64の押圧力を受けて開放するドアパネル22,24が、開放時の慣性力により撓曲的に変形してパネル開放方向へ反り返るようになり、エアバッグ64の通過する展開領域Sの拡大化が好適に図られるため、エアバッグ64の膨張力が弱い場合でも該エアバッグ64を適切に膨張展開させ得る。
(第3実施例)
図7は、第3実施例に係るエアバッグドアを、各ドアパネルの開放状態で例示した説明断面図である。この第3実施例のエアバッグドアADは、前述した厚肉部40を突出形成せずに各々のドアパネル22,24の厚みを全体的に同一としたもとで、ドアパネル22,24の裏面22A,24Aの略全面に亘り、ヒンジ部30と平行に延在する複数の凹溝50を延設した形態となっている。このようなエアバッグドアADであっても、開放時におけるドアパネル22,24は、この際に作用する慣性力により複数の凹溝50の部位で撓曲的に変形してパネル開放方向へ反り返るようになる。従って、前述した第1実施例および第2実施例の各エアバッグドアAD,ADと同等の作用効果が得られる。
なお前述した各実施例では、各ドアパネル22,24の裏面22A,24Aに延設される各凹溝50を夫々5本ずつに設定した場合を例示したが、該凹溝50の延設数はこれに限定されるものではなく、4本以下または6本以上としてもよい。なお、延設数を多く設定すれば各凹溝50の形成間隔が狭く(小さく)なるため、各ドアパネル22,24のパネル開放方向への撓曲的な変形がより発現され易くなり、反り返り量を大きくすることが可能となる。
また前述した各実施例では、各ドアパネル22,24の裏面22,24に延設される各凹溝50を、当該のドアパネル22,24のヒンジ部30と平行で等間隔に配置するようにした場合を例示したが、これら凹溝50は、当該ドアパネル22,24のパネル開放方向(短手方向)へ不等間隔に配置するようにしてもよい。すなわち各ドアパネル22,24は、凹溝50の形成間隔を狭く(小さく)した部位がパネル開放方向への撓曲的な変形が発現され易くなり、該凹溝50の形成間隔を広く(大きく)した部位がドアパネル22,24のパネル開放方向への撓曲的な変形が発現され難くなるから、開放時の反り返り態様(形状)を変更調整することが可能となる。従って、例えば各凹溝50を、ドアパネル22,24のパネル開放方向に向かって(ヒンジ端側から開放端側に向かって)間隔が徐々に狭くなるように延設すれば、ヒンジ端側の反り返り量より開放端側の反り返り量をより大きく設定することが可能である。
更に前述した各実施例では、乗員席側に開放するドアパネル22の裏面22Aおよびフロントウィンドウ側へ開放するドアパネル24の裏面24Aに、ヒンジ部30と平行に延在する凹溝50を所要間隔で複数延設し、これらドアパネル22,24をその開放時に反り返らせるようにした場合を例示したが、図8に例示するように、インストルメントパネル10の左側へ開放するドアパネル26の裏面26Aおよび右側へ開放するドアパネル28の裏面28Aに、ヒンジ部30と平行に延在する凹溝50を所要間隔で複数形成し、これらドアパネル26,28をもその開放時に反り返らせるようにしてもよい。このように、全てのドアパネル22,24,26,28をその開放時に各々のパネル開放方向へ反り返らせるようにすれば、エアバッグ64の通過する展開領域Sの更なる拡大化を図ることができる。
また更に前述した各実施例では、ドアパネル22,24における裏面22A,24Aに、複数の凹溝50を形成する場合を例示したが、2層構造または3層構造のインストルメントパネル10に配設されるインビジブルタイプのエアバッグドアADの場合は、図示例示は省略するが、ドアパネル22,24の表面22B,24B(ドアパネル26,28も含む)に、ヒンジ部30と平行に延在する凹溝50を所要間隔で複数延設するようにしてもよい。このように、各凹溝50をドアパネル22,24の表面22B,24Bに延設しても、前述した第1実施例〜第3実施例と同様の作用効果を得ることができ、その開放時に作用する慣性力により当該ドアパネル22,24をパネル開放方向へ反り返らせ、エアバッグ64の通過する展開領域Sを拡大させることが可能である。
一方、前述した各実施例では、基材12、発泡体14および表皮材16からなる3層構造のインストルメントパネル10にエアバッグドアADを設けた場合を例示したが、本願のエアバッグドアADは、基材12からなる単層構造のインストルメントパネルや、基材12および表皮材16からなる2層構造のインストルメントパネルに実施することも可能である。
また、本発明に係るエアバッグドアは、前述した4枚のドアパネル22,24,26,28から構成される四方開きタイプのものだけでなく、2枚のドアパネルからなる両開きタイプや、1枚のドアパネルからなる片開きタイプにも好適に実施可能である。
更にまた、本発明に係るエアバッグドアは、インストルメントパネル10に設けたものに限定されるものではなく、これ以外にドアパネル等に設けたサイドエアバッグ装置に付帯されるエアバッグドアや、ピラーガーニッシュおよびルーフサイドパネル(ルーフパネル)等に設けたカーテンエアバッグ装置に付帯されるエアバッグドア等も対象とされる。
本発明に係るエアバッグドアは、車両内装部材の所要位置に設けたドアパネルを、膨張するエアバッグにより押圧して外方へ開放させるエアバッグドアであり、エアバッグ装置を搭載した種々自動車等に好適に実施可能である。
本発明の第1実施例に係るエアバッグドアを配設したインストルメントパネルを、該エアバッグドアの配設部位で一部破断して示した部分平面図である。 図1のII−II線断面図である。 エアバッグドアの裏側を一部破断して示した概略斜視図であって、インストルメントパネルの前後方向へ開放するドアパネルの裏面に、ヒンジ部と平行に延在するよう凹溝が複数延設されていることを示している。 エアバッグにより押圧された各ドアパネルが外方へ開放した状態を、インストルメントパネルを省略して示した説明斜視図であって、インストルメントパネルの前後方向へ開放したドアパネルが、パネル開放方向へ反り返った状態を示している。 図4のV−V線断面図であって、ドアパネルがパネル開放方向へ反り返ることによりエアバッグの通過する展開領域が拡大することを示している。 本発明の第2実施例に係るエアバッグドアの裏側を一部破断して示した概略斜視図であって、インストルメントパネルの前後方向へ開放するドアパネルの裏面に、側方破断予定部に沿って突出形成した肉厚部まで凹溝が延設されていることを示している。 本発明の第3実施例の係るエアバッグドアを、各ドアパネルが開放した状態で示した説明断面図であって、ドアパネルがパネル開放方向へ反り返ることによりエアバッグの通過する展開領域が拡大することを示している。 変更例に係るエアバッグドアの裏側を一部破断して示した概略斜視図であって、インストルメントパネルの前後方向および左右方向へ開放する全てのドアパネルの裏面に、ヒンジ部と平行に延在するよう凹溝が複数延設されていることを示している。 エアバッグドアを設けた部位を一部破断して示したインストルメントパネルの部分斜視図である。 従来のエアバッグドアを配設したインストルメントパネルを、該エアバッグドアの配設部位で一部破断して示した部分平面図である。 図10のX−X線断面図である。 エアバッグにより押圧された各ドアパネルが外方へ開放した状態をインストルメントパネルを省略して示した説明斜視図であって、各ドアパネルが平板状態で開放することを示している。 図12のY−Y線断面図であって、各ドアパネルの開放角度が小さいため、エアバッグの通過する展開領域が充分に確保されないことを示している。
符号の説明
22,24 ドアパネル
22A,24A 裏面
22B,24B 表面
30 ヒンジ部
36 側方破断予定部(ドア破断予定部30の)
40 肉厚部
50 凹溝
64 エアバッグ
S 展開領域

Claims (4)

  1. 車両内装部材の所要位置に設けたドアパネル(22,24)を、膨張するエアバッグ(64)により押圧して外方へ開放させるエアバッグドアにおいて、
    前記ドアパネル(22,24)の裏面(22A,24A)および/または表面(22B,24B)に、ヒンジ部(30)と平行に延在する凹溝(50)を所要間隔で複数延設した
    ことを特徴とするエアバッグドア。
  2. 前記各凹溝(50)は、前記ドアパネル(22,24)のパネル開放方向へ等間隔に延設されている請求項1記載のエアバッグドア。
  3. 前記各凹溝(50)は、前記ドアパネル(22,24)のパネル開放方向に向かって間隔が徐々に狭くなるように延設されている請求項1記載のエアバッグドア。
  4. 前記凹溝(50)は、側方破断予定部(36)に沿うよう前記ドアパネル(22,24)の裏面(22A,24A)に形成された肉厚部(40)にまで延設されている請求項1〜3の何れかに記載のエアバッグドア。
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