JPH115506A - エアバッグドア部を有する車両用内装部材 - Google Patents

エアバッグドア部を有する車両用内装部材

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JPH115506A
JPH115506A JP9276117A JP27611797A JPH115506A JP H115506 A JPH115506 A JP H115506A JP 9276117 A JP9276117 A JP 9276117A JP 27611797 A JP27611797 A JP 27611797A JP H115506 A JPH115506 A JP H115506A
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JP
Japan
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airbag door
interior member
airbag
groove
vehicle
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JP9276117A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀昭 高橋
Kisozou Sasaki
喜十三 佐々木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用内装部材のエアバッグドア部を硬質樹
脂で成形した場合にも、エアバッグ袋体の膨張圧を増加
させることなく、エアバッグドア部を瞬時に展開する。 【解決手段】 エアバッグケース14には鉄板30の端
部30Aが取付けられており、鉄板30の他方の端部3
0Cには破断用刃具36が固定されている。破断用刃具
36の刃部36Bは溝24の底部24Aに近接してお
り、破断用刃具36の中間部には球状の曲げ支点部36
Cとなっている。このため、エアバッグ袋体18の突き
上げ衝撃力により、破断用刃具36の刃部36Bが溝2
4の底部24Aに切り込みを形成すると共に、破断用刃
具36の曲げ支点部36Cにより、溝24の両側壁部2
4B、24Cの底部側端部には、互いに離間する方向の
力が作用し、エアバッグドア部20が溝24に沿って破
断し展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
助手席用のエアバッグ装置のドア部を車両用内装部材に
一体としたエアバッグドア部を有する車両用内装部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来からエアバッグドア部を有する車両
用内装部材としてのインストルメントパネルが知られて
おり、その一例が、特開平7−164991号公報に示
されている。
【0003】図16に示される如く、このエアバッグド
ア部を有するインストルメントパネル100では、エア
バッグドア部の基材102に穴あけカッターパネル10
4が設けられており、エアバッグ袋体が膨張する際に、
カッターパネル104がエアバッグ袋体により押し上げ
られ、発泡層106と表皮108が切断されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
アバッグドア部を有するインストルメントパネル100
では、インストルメントパネル100の本体部100A
とエアバッグドア部100Bとを、例えば、硬質樹脂で
一体成形した場合には、エアバッグドア部100Bの強
度が増すため、エアバッグドア部100Bに形成された
ティアラインの強度に対してカッターパネル104によ
る切断力が十分でなくなり、切断できなくなる。これを
改善するためには、エアバッグ袋体の膨張圧を増加する
等の変更が必要になる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、車両用内装部
材のエアバッグドア部を硬質樹脂で成形した場合にも、
エアバッグドア部を瞬時に開裂できるエアバッグドア部
を有する車両用内装部材を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両用内装部材の本体部と樹脂により一体成形され
るかまたは車両用内装部材の本体部とは別に樹脂で成形
されたエアバッグドア部を有する車両用内装部材におい
て、エアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って形
成された断面略V字状の溝と、前記溝の底部に対向配置
され、先端に前記底部に切り込みを形成するための刃部
と、中間部に前記底部を折曲するための曲げ支点部が形
成された破断用刃具を一方の端部に備え、膨張するエア
バッグ袋体に押圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に
設定された湾曲部を中心に曲げ開く機能を有する破断用
刃具付き部材を設定したことを特徴としている。
【0007】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、破断用刃具付き部材
が、エアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲側
を中心に曲げ開き、破断用刃具が溝の底部に向かって移
動する。この移動によって破断用刃具の刃部が、エアバ
ッグドア部の裏面にティアラインに沿って形成された断
面略V字状の溝の底部に切り込みを形成するとともに、
破断用刃具の中間部に形成された曲げ支点部により、溝
の底部を折曲する。このため、エアバッグ袋体の突き上
げ衝撃力が、溝の底部、即ち、エアバッグドア部のティ
アラインに、破断力として効果的に作用する。この結
果、エアバッグドア部が瞬時に開裂する。そのため、同
じ破断力の下では、溝の底部の厚さを厚くできるため、
外観見栄えも向上し、エアバッグドア部の剛性も確保で
きる。さらに、車両用内装部材の本体部とエアバッグド
ア部とを同一の硬質樹脂で構成することもできるため、
車両用内装部材全体の塗装が同一材で1回ですみ、低コ
ストとなる。
【0008】請求項2記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、該基材を覆うティア部付きあるい
はティア部無し表皮と、を備えた車両用内装部材におい
て、前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアライン
に沿って形成された断面略V字状の溝と、前記溝の底部
に対向配置され、先端に前記底部に切り込みを形成する
ための刃部と、中間部に前記底部を折曲するための曲げ
支点部が形成された破断用刃具を一方の端部に備え、膨
張するエアバッグ袋体に押圧され前記基材のエアバッグ
ドア部のヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に曲げ開
く機能を有する破断用刃具付き部材を設定したことを特
徴としている。
【0009】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、破断用刃具付き部材
が、基材のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された
湾曲側を中心に曲げ開き、破断用刃具が溝の底部に向か
って移動する。この移動によって破断用刃具の刃部が、
基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って
形成された断面略V字状の溝の底部に切り込みを形成す
るとともに、破断用刃具の中間部に形成された曲げ支点
部により、溝の底部を折曲する。このため、エアバッグ
袋体の突き上げ衝撃力が、溝の底部、即ち、基材のエア
バッグドア部のティアラインに、破断力として効果的に
作用する。この結果、基材のエアバッグドア部及び表皮
が瞬時に開裂する。そのため、展開性能と外観品質との
両立を図ることができる。
【0010】請求項3記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、該基材を覆うティア部付き表皮
と、該表皮と前記基材との間の発泡層と、を備えた車両
用内装部材において、前記基材のエアバッグドア部の裏
面にティアラインに沿って形成された断面略V字状の溝
と、前記溝の底部に対向配置され、先端に前記底部に切
り込みを形成するための刃部と、中間部に前記底部を折
曲するための曲げ支点部が形成された破断用刃具を一方
の端部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押圧され前記
基材のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲
部を中心に曲げ開く機能を有する破断用刃具付き部材を
設定したことを特徴としている。
【0011】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、破断用刃具付き部材
が、基材のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された
湾曲側を中心に曲げ開き、破断用刃具が溝の底部に向か
って移動する。この移動によって破断用刃具の刃部が、
基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って
形成された断面略V字状の溝の底部に切り込みを形成す
るとともに、破断用刃具の中間部に形成された曲げ支点
部により、溝の底部を折曲する。このため、エアバッグ
袋体の突き上げ衝撃力が、溝の底部、即ち、基材のエア
バッグドア部のティアラインに、破断力として効果的に
作用する。この結果、基材のエアバッグドア部、発泡層
及び表皮が瞬時に開裂する。そのため、展開性能と外観
品質との両立を図ることができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形された観音開きタイ
プのエアバッグドア部を有する車両用内装部材におい
て、エアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って形
成された断面略V字状の溝と、前記溝の側壁部に係合す
る係合部を一方の端部に備え、膨張するエアバッグ袋体
に押圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された
湾曲部を中心に開く機能を有する係合部付き部材を設定
したことを特徴としている。
【0013】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、設定した係合部付き部
材が、エアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲
部を中心に曲げ開き、係合部も連動する。この連動によ
って係合部は溝の側壁部に係合し、且つ、溝の両側壁部
を互いに離間する方向へ移動させつつ押し上げようとす
る。このため、溝の底部が折曲する。従って、エアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力が、溝の底部、即ち、エアバッ
グドア部のティアラインに、破断力として効果的に作用
する。この結果、エアバッグドア部が瞬時に開裂する。
そのため、同じ破断力の下では、溝の底部の厚さを厚く
できるため、外観見栄えも向上し、エアバッグドア部の
剛性も確保できる。さらに、車両用内装部材の本体部と
エアバッグドア部とを同一の硬質樹脂で構成することも
できるため、車両用内装部材全体の塗装が同一材で1回
ですみ、低コストとなる。
【0014】請求項5記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、該基材を覆うティア部付きあるい
はティア部無し表皮と、を備えた車両用内装部材におい
て、前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアライン
に沿って形成された断面略V字状の溝と、前記溝の側壁
部に係合する係合部を一方の端部に備え、膨張するエア
バッグ袋体に押圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に
設定された湾曲部を中心に開く機能を有する係合部付き
部材を設定したことを特徴としている。
【0015】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、設定した係合部付き部
材が、基材のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定され
た湾曲部を中心に曲げ開き、係合部も連動する。この連
動によって係合部は溝の側壁部に係合し、且つ、溝の両
側壁部を互いに離間する方向へ移動させつつ押し上げよ
うとする。このため、溝の底部が折曲する。従って、エ
アバッグ袋体の突き上げ衝撃力が、溝の底部、即ち、基
材のエアバッグドア部のティアラインに、破断力として
効果的に作用する。この結果、基材のエアバッグドア部
及び表皮が瞬時に開裂する。そのため、展開性能と外観
品質との両立を図ることができる。
【0016】請求項6記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、該基材を覆うティア部付き表皮
と、該表皮と前記基材との間の発泡層と、を備えた車両
用内装部材において、前記基材のエアバッグドア部の裏
面にティアラインに沿って形成された断面略V字状の溝
と、前記溝の側壁部に係合する係合部を一方の端部に備
え、膨張するエアバッグ袋体に押圧されエアバッグドア
部のヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に開く機能を
有する係合部付き部材を設定したことを特徴としてい
る。
【0017】従って、エアバッグ袋体展開時のエアバッ
グ袋体の突き上げ衝撃力により、設定した係合部付き部
材が、基材のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定され
た湾曲部を中心に曲げ開き、係合部も連動する。この連
動によって係合部は溝の側壁部に係合し、且つ、溝の両
側壁部を互いに離間する方向へ移動させつつ押し上げよ
うとする。このため、溝の底部が折曲する。従って、エ
アバッグ袋体の突き上げ衝撃力が、溝の底部、即ち、基
材のエアバッグドア部のティアラインに、破断力として
効果的に作用する。この結果、基材のエアバッグドア
部、発泡層及び表皮が瞬時に開裂する。そのため、展開
性能と外観品質との両立を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を有す
る車両用内装部材の第1実施形態を図1〜図3に従って
説明する。
【0019】図2に示される如く、車両の車室内に設け
られている車両用内装部材としてのインストルメントパ
ネル10には、助手席側(図2の紙面左側)の内方にエ
アバッグ装置12(図1に一部を図示)が配設されてい
る。
【0020】図1に示される如く、エアバッグ装置12
のエアバッグケース14は、図示を省略したインストル
メントパネルリインフォースメントに固定されており、
エアバッグケース14内には、インフレータ16及び折
り畳んだ状態でエアバッグ袋体18が収納されている。
【0021】また、インストルメントパネル10のエア
バッグケース14と略対向する部位はエアバッグドア部
20となっており、インストルメントパネル10のエア
バッグドア部20以外の部位は本体部22となってい
る。これらのエアバッグドア部20と本体部22は、硬
質樹脂としてのTSOP[エラストマー(ゴム)とPP
(ポリプロピレン)をブロイ化(相乗効果が期待できる
高分子多成分系材料を造る技術)し、さらにタルクを加
えて複合強化したもので、耐衝撃性と剛性を有し、流動
性が良く薄肉製品に適した低比重PP樹脂、例えば、曲
げ弾性率1500〜3000MPa]や、PP系樹脂、P
C/ABS系樹脂、変性PPO系樹脂、ASG系樹脂、
PC/変性PS系樹脂等で構成されている。
【0022】エアバッグ装置12は、図示しない機械的
又は電気的な加速度センサ等によって車両の急減速を検
出すると、エアバッグケース14内のインフレータ16
が作動して、エアバッグケース14内に折り畳まれて収
容されているエアバッグ袋体18をインストルメントパ
ネル10のエアバッグドア部20へ向けて膨張させる。
エアバッグ袋体18は、インストルメントパネル10の
エアバッグドア部20を押圧してエアバッグドア部20
を開裂させ車室内に展開するようになっている。なお、
エアバッグ装置12としては、従来公知の一般的構成を
適用できるため、本実施の形態ではエアバッグ装置12
の詳細な説明は省略する。
【0023】図2に示される如く、エアバッグドア部2
0の前後方向略中央部と左右方向両端部には、溝24
(ノッチ)が平面視でH形状に形成されている。
【0024】図1に示される如く、溝24の断面はV字
状となっており、底部24Aがエアバッグドア部展開用
のティアライン(破断線)になっている。また、エアバ
ッグドア部20の前後方向両端部には、薄肉とされたヒ
ンジ部25、27が形成されている。
【0025】エアバッグケース14の開口部には、前後
方向にフランジ14A、14Bが形成されている。
【0026】エアバッグケース14の前フランジ14A
の車幅方向略中央部には、破断用刃部付部材としての長
方形の鉄板30の一方の端部30Aがボルト32とナッ
ト34によって取付けられている。なお、鉄板30の取
付位置は前方のヒンジ部25に略対向する位置に設定さ
れており、端部30Aの近傍には湾曲部30Bが形成さ
れている。
【0027】鉄板30の他方の端部30Cには、エアバ
ッグドア部20側へ向けて配設された破断用刃具36の
根元部36Aが固定されており、破断用刃具36の先端
は刃部36Bとなっている。この刃部36Bは、溝24
の底部24Aに近接している。また、破断用刃具36の
中間部は球状に膨出しており、曲げ支点部36Cとなっ
ている。
【0028】図3に示される如く、破断用刃具36の曲
げ支点部36Cは、刃部36Bが、溝24の底部24A
に当接し、エアバッグドア部20が上方(図3の矢印A
方向)へ湾曲し、溝24の両側壁部24B、24Cが接
近した際に、溝24の両側壁部24B、24Cに当接す
るようになっている。
【0029】図1に示される如く、エアバッグケース1
4の後フランジ14Bの車幅方向略中央部には、破断用
刃具付き部材としての長方形の補助鉄板40の一方の端
部40Aがボルト32とナット34によって取付けられ
ている。なお、補助鉄板40の取付位置は後方のヒンジ
部27に略対向する位置に設定されており、端部40A
の近傍には湾曲部40Bが形成されている。
【0030】補助鉄板40の他方の端部40Cは、鉄板
30の端部30Cの下方に近接配置されており、図3に
示される如く、エアバッグ袋体展開時には、エアバッグ
袋体18に押圧されて、補助鉄板40の他方の端部40
Cが、鉄板30の端部30Cの下部に当接するようにな
っている。
【0031】次に、本第1実施形態の作用を説明する。
本第1実施形態では、図3に示される如く、エアバッグ
袋体展開時のエアバッグ袋体18の突き上げ衝撃力F1
により、鉄板30が押圧され、湾曲部30Bを中心に図
1の反時計回転方向(図1の矢印B方向)へ曲げ開く。
【0032】なお、この時、エアバッグ袋体18の突き
上げ衝撃力(図3の矢印F1)により、補助鉄板40も
押圧され、湾曲部40Bを中心に図1の時計回転方向
(図1の矢印C方向)へ曲げ開くため、補助鉄板40の
他方の端部40Cが鉄板30の端部30Cの下部に当接
し、これを押圧するため、鉄板30の端部30Cの押し
上げ力を大きくする。
【0033】鉄板30の端部30Cの移動によって、破
断用刃具36の刃部36Bが、断面略V字状の溝24の
底部24Aに切り込みを形成する。また、刃部36B
が、溝24の底部24Aに当接し、エアバッグドア部2
0が上方(図3の矢印A方向)へ湾曲すると、溝24の
両側壁部24B、24Cが、エアバッグドア部20が湾
曲する前の位置(図3の二点鎖線の位置)から、互いに
接近した位置(図3の実線の位置)へ移動し、溝24の
両側壁部24B、24Cが、破断用刃具36の中間部に
形成された曲げ支点部36Cに当接する。さらに、両側
壁部24B、24Cの開口側端下部(図3の下端部)が
互いに接近する方向(図3の矢印D方向)へ移動しよう
とすと、両側壁部24B、24Cの底部側端部(図3の
上端部)には、互いに離間する方向の力F2が作用す
る。
【0034】このため、エアバッグ袋体18の突き上げ
衝撃力F1が、破断用刃具36の刃部36Bによって、
切り込みが形成された溝24の底部24A、即ち、エア
バッグドア部20のティアラインに、破断力(引き裂き
力)として効果的に作用する。この結果、瞬時にインス
トルメントパネル10のエアバッグドア部20を開裂し
て、エアバッグ袋体18を短時間に展開できる。
【0035】また、本第1実施形態では、破断用刃具3
6によって、強制的にエアバッグドア部20をティアラ
インに沿って展開するため、同じ破断力の下では溝24
の底部24Aの厚さを厚くできる。この結果、溝24の
外観見栄えは向上し、エアバッグドア部20の剛性も確
保できる。さらに、インストルメントパネル10の本体
部22とエアバッグドア部20とを同一の硬質樹脂で構
成できるため、インストルメントパネル10の全体の塗
装が同一材で1回ですみ、低コストとなる。
【0036】また、破断用刃具36には長手方向でラウ
ンドを付けてティア中央を先行破断させても良い。
【0037】また、本第1実施形態のインストルメント
パネル10は、図4に示される如く、基材46と、基材
46の意匠面46Aを覆う表皮42とを備えた構成、所
謂、表皮インサート、表皮貼り込みタイプとしても展開
性能と外観品質との両立を図ることができる。この場
合、表皮42には、断面U溝状のティア部41が溝24
に沿ってその近傍に形成されており、エアバッグ袋体展
開時に表皮42が容易に破断するように設定されてい
る。
【0038】なお、表皮42のティア部41がなくて
も、破断用刃具36で基材46の溝24を破断する際
に、同時に表皮42を切断するように設定することもで
きる。また、ここで示す表皮42は、表皮インサートの
場合、図14(A)に示される単層の表皮42以外に、
図14(B)に示される2層の表皮42、図14(C)
に示される3層の表皮42を使用しても良い。また、貼
り込みタイプの場合、図15(A)に示される単層の表
皮42以外に、図15(B)に示されるフォーム層47
付きの表皮42を使用しても良い。
【0039】また、本第1実施形態のインストルメント
パネル10は、図5に示される如く、基材46、表皮4
2及び基材46と表皮42との間の発泡層43を備えた
構成、所謂、一体発泡タイプとしても展開性能と外観品
質との両立を図ることができる。
【0040】また、図4及び図5に示した表皮42に形
成されるティア部41は、表面側から形成されるものだ
けでなく、裏面側から形成されたものでも良い。また、
ティア部41の形状は、断面U溝状に限定されず、断面
V溝状、スリット状等の他の形状であっても良い。
【0041】さらに、本第1実施形態のインストルメン
トパネル10は、図6に示される如く、基材46が別々
に樹脂で成形されたエアバッグドア部44と本体部45
とからなる構成としても展開性能と外観品質との両立を
図ることができる。
【0042】次に、本発明のエアバッグドア部を有する
車両用内装部材の第2実施形態を図7〜図10に従って
説明する。
【0043】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】図7に示される如く、本第2実施形態で
は、溝24の両側壁部24B、24Cにそれぞれ係合す
る係合部50A、52Aを一方の端部に備えた係合部付
き部材として前後一対の長方形の鉄板50、52が配設
されている。
【0045】鉄板50の他方の端部50Bはボルト32
とナット34によって、エアバッグケース14の前フラ
ンジ14Aの車幅方向略中央部に取付けられている。な
お、鉄板50の取付位置は前方のヒンジ部25に略対向
する位置に設定されており、端部50Bの近傍には湾曲
部50Cが形成されている。同様に、鉄板52の他方の
端部52Bはボルト32とナット34によって、エアバ
ッグケース14の後フランジ14Bの車幅方向略中央部
に取付けられている。なお、鉄板52の取付位置は後方
のヒンジ部27に略対向する位置に設定されており、端
部52Bの近傍には湾曲部52Cが形成されている。
【0046】次に、本第2実施形態の作用を説明する。
本第2実施形態では、図8に示される如く、エアバッグ
袋体展開時のエアバッグ袋体18の突き上げ衝撃力F1
により、鉄板50、52が押圧され、湾曲部50C、5
2Cを中心にそれぞれ図8の反時計回転方向(図8の矢
印B方向)と、図8の時計回転方向(図8の矢印C方
向)とへ揺動する。
【0047】図9に示される如く、鉄板50、52が揺
動すると、鉄板50、52の係合部50A、52Aに
は、エアバッグドア部20を押し上げる力F3と、溝2
4の両側壁部24B、24Cをそれぞれ離間する方向へ
移動しようとする力F4が作用する。
【0048】この結果、図10に示される如く、溝24
の両側壁部24B、24Cの底部24A側には、溝24
の底部24Aを折曲する破断力F5が作用する。このた
め、エアバッグ袋体18の突き上げ衝撃力F1が、鉄板
50、52の係合部50A、52Aによって、溝24の
底部24A、即ち、エアバッグドア部20のティアライ
ンに、破断力として効果的に作用する。よって、瞬時に
インストルメントパネル10のエアバッグドア部20を
開裂して、エアバッグ袋体18を短時間に展開できる。
【0049】また、本第2実施形態では、鉄板50、5
2の係合部50A、52Aによって、強制的にエアバッ
グドア部20をティアラインに沿って展開するため、同
じ破断力下では溝24の底部24Aの厚さを厚くでき
る。この結果、溝24の外観見栄えは向上し、エアバッ
グドア部20の剛性も確保できる。さらに、インストル
メントパネル10の本体部22とエアバッグドア部20
とを同一の硬質樹脂で構成できるため、インストルメン
トパネル10の全体の塗装が同一材で1回ですみ、低コ
ストとなる。
【0050】なお、図7に示される如く、鉄板50、5
2のヒンジ中心(支点B)は、エアバッグドア部20の
ヒンジ中心(支点A)よりも下方で且つ、溝24側に位
置するように設定するのが望ましい。即ち、鉄板50、
52のヒンジ中心(支点B)から、係合部50A、52
Aまでの距離L1が、バッグドア部20のヒンジ中心
(支点A)から係合部50A、52Aまでの距離L2よ
りも短く(L1<L2)設定することが望ましい。この
ように構成することで、図9及び図10に示す溝24の
底部24Aを折曲する破断力F5が助長される。
【0051】また、本第2実施形態のインストルメント
パネル10は、図11に示される如く、基材46と、基
材46の意匠面46Aを覆う表皮42とを備えた構成、
所謂、表皮インサート、表皮貼り込みタイプとしても展
開性能と外観品質との両立を図ることができる。また、
表皮42には断面U溝状のティア部41が溝24に沿っ
てその近傍に形成されており、エアバッグ袋体展開時に
表皮42が容易に破断するように設定されている。
【0052】なお、表皮42のティア部41がなくて
も、鉄板50、52で基材46の溝24を破断する際
に、同時に表皮42を切断するように設定することもで
きる。また、ここで示す表皮42は、表皮インサートの
場合、図14(A)に示される単層の表皮42以外に、
図14(B)に示される2層の表皮42、図14(C)
に示される3層の表皮42を使用しても良い。また、貼
り込みタイプの場合、図15(A)に示される単層の表
皮42以外に、図15(B)に示されるフォーム層47
付きの表皮42を使用しても良い。
【0053】また、本第2実施形態のインストルメント
パネル10は、図12に示される如く、基材46、表皮
42及び基材46と表皮42との間の発泡層43を備え
た構成、所謂、一体発泡タイプとしても展開性能と外観
品質との両立を図ることができる。
【0054】また、図11及び図12に示した表皮42
に形成されるティア部41は、表面側から形成されるも
のだけでなく、裏面側から形成されたものでも良い。ま
た、ティア部41の形状は、断面U溝状に限定されず、
断面V溝状、スリット状等の他の形状であっても良い。
【0055】さらに、本第2実施形態のインストルメン
トパネル10は、図13に示される如く、基材46が別
々に樹脂で成形されたエアバッグドア部44と本体部4
5とからなる構成としても展開性能と外観品質との両立
を図ることができる。
【0056】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、第1実施形態では、破断刃具付き部材と
して長方形の鉄板30及び補助鉄板40を使用したが、
破断刃具付き部材はこれに限定されず、他の金属等の弾
性材料からなる細棒材等で構成しても良い。また、破断
用刃具36の形状は、第1実施形態の形状に限定され
ず、先端に刃部が形成され中間部に曲げ支点部が形成さ
れた他の形状でも良い。また、鉄板30と補助鉄板40
を設けたが、鉄板30のみの構成としても良い。また、
本第1実施形態は、片開きタイプのエアバッグドア部を
有するインストルメントパネルにも適用可能である。
【0057】また、第2実施形態では、係合部付き部材
として長方形の鉄板50、52を使用したが、係合部揺
動部材はこれに限定されず、他の金属等の弾性材料から
なる細棒材等で構成しても良い。
【0058】また、本各実施形態では、鉄板30、補助
鉄板40、鉄板50、52をエアバッグケース14に取
付けたが、鉄板30、補助鉄板40、鉄板50、52の
取付部は、エアバッグケース14に限定されず、インス
トルメントパネルの裏面等の他の部位に取付けても良
い。
【0059】また、本発明のエアバッグドア部を有する
車両用内装部材は、インストルメントパネル10に限定
されず、ドアトリム等の他の車両用内装部材にも適用可
能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、車両用内装部
材の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用
内装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグ
ドア部を有する車両用内装部材において、エアバッグド
ア部の裏面にティアラインに沿って形成された断面略V
字状の溝と、溝の底部に対向配置され、先端に前記底部
に切り込みを形成するための刃部と、中間部に底部を折
曲するための曲げ支点部が形成された破断用刃具を一方
の端部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押圧されエア
バッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に
曲げ開く機能を有する破断用刃具付き部材を設定したた
め、車両用内装部材のエアバッグドア部を硬質樹脂で成
形した場合にも、エアバッグドア部を瞬時に展開できる
という優れた効果を有する。また、溝部の外観見栄え向
上及びエアバッグドア部の剛性も確保できるという優れ
た効果を有する。さらに、車両用内装部材全体の塗装が
1回ですみ、低コストとなるという優れた効果を有す
る。
【0061】請求項2記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、基材を覆うティア部付きあるいは
ティア部無し表皮と、を備えた車両用内装部材におい
て、基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
って形成された断面略V字状の溝と、溝の底部に対向配
置され、先端に底部に切り込みを形成するための刃部
と、中間部に底部を折曲するための曲げ支点部が形成さ
れた破断用刃具を一方の端部に備え、膨張するエアバッ
グ袋体に押圧され基材のエアバッグドア部のヒンジ部側
に設定された湾曲部を中心に曲げ開く機能を有する破断
用刃具付き部材を設定したため、表皮インサート、表皮
貼り込みタイプにおいても展開性能と外観品質との両立
を図ることができるという優れた効果を有する。
【0062】請求項3記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、基材を覆うティア部付き表皮と、
表皮と基材との間の発泡層と、を備えた車両用内装部材
において、基材のエアバッグドア部の裏面にティアライ
ンに沿って形成された断面略V字状の溝と、溝の底部に
対向配置され、先端に底部に切り込みを形成するための
刃部と、中間部に底部を折曲するための曲げ支点部が形
成された破断用刃具を一方の端部に備え、膨張するエア
バッグ袋体に押圧され基材のエアバッグドア部のヒンジ
部側に設定された湾曲部を中心に曲げ開く機能を有する
破断用刃具付き部材を設定したため、一体発泡タイプに
おいても展開性能と外観品質との両立を図ることができ
るという優れた効果を有する。
【0063】請求項4記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形された観音開きタイ
プのエアバッグドア部を有する車両用内装部材におい
て、エアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って形
成された断面略V字状の溝と、溝の側壁部に係合する係
合部を一方の端部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押
圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲
部を中心に開く機能を有する係合付き部材を設定したた
め、車両用内装部材のエアバッグドア部を硬質樹脂で成
形した場合にも、エアバッグ袋体の膨張圧を増加させる
ことなく、エアバッグドア部を瞬時に展開できるという
優れた効果を有する。また、溝部の外観見栄え向上及び
エアバッグドア部の剛性も確保できるという優れた効果
を有する。さらに、車両用内装部材全体の塗装が1回で
すみ、低コストとなるという優れた効果を有する。
【0064】請求項5記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、基材を覆うティア部付きあるいは
ティア部無し表皮と、を備えた車両用内装部材におい
て、基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
って形成された断面略V字状の溝と、溝の側壁部に係合
する係合部を一方の端部に備え、膨張するエアバッグ袋
体に押圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に設定され
た湾曲部を中心に開く機能を有する係合部付き部材を設
定したため、表皮インサート、表皮貼り込みタイプにお
いても展開性能と外観品質との両立を図ることができる
という優れた効果を有する。
【0065】請求項6記載の本発明は、車両用内装部材
の本体部と樹脂により一体成形されるかまたは車両用内
装部材の本体部とは別に樹脂で成形されたエアバッグド
ア部を有する基材と、基材を覆うティア部付き表皮と、
表皮と基材との間の発泡層と、を備えた車両用内装部材
において、基材のエアバッグドア部の裏面にティアライ
ンに沿って形成された断面略V字状の溝と、溝の側壁部
に係合する係合部を一方の端部に備え、膨張するエアバ
ッグ袋体に押圧されエアバッグドア部のヒンジ部側に設
定された湾曲部を中心に開く機能を有する係合部付き部
材を設定したため、一体発泡タイプにおいても展開性能
と外観品質との両立を図ることができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を有する車両用内装部材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を有する車両用内装部材の一部を示す作用説明図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例に係るエアバッ
グドア部を有する車両用内装部材の図1に対応する断面
図である。
【図5】本発明の第1実施形態の他の変形例に係るエア
バッグドア部を有する車両用内装部材の図1に対応する
断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の他の変形例に係るエア
バッグドア部を有する車両用内装部材の一部を示す断面
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を有する車両用内装部材を示す図1に対応する断面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を有する車両用内装部材を示す作用説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を有する車両用内装部材の一部を示す作用説明図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を有する車両用内装部材の一部を示す作用説明図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態の変形例に係るエアバ
ッグドア部を有する車両用内装部材の図1に対応する断
面図である。
【図12】本発明の第2実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を有する車両用内装部材の図1に対応す
る断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を有する車両用内装部材の一部を示す断
面図である。
【図14】(A)〜(C)は本発明に係るエアバッグド
ア部を有する車両用内装部材の表皮インサートの表皮を
示す断面図である。
【図15】(A)及び(B)は本発明に係るエアバッグ
ドア部を有する車両用内装部材の貼り込みタイプの表皮
を示す断面図である。
【図16】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を有
する車両用内装部材を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル(車両用内装部材) 12 エアバッグ装置 20 エアバッグドア部 22 本体部 24 溝 24A 溝の底部 24B 溝の側壁部 24C 溝の側壁部 30 鉄板(破断用刃具付き部材) 36 破断用刃具 36B 刃部 36C 曲げ支点部 40 補助鉄板(破断用刃具付き部材) 41 ティア部 42 表皮 43 発泡層 44 基材のエアバッグドア部 45 基材の本体部 46 基材 50 鉄板(係合部付き部材) 50A 鉄板の係合部 52 鉄板(係合部付き部材) 52A 鉄板の係合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形されたエアバッグドア部を有する車両用内装
    部材において、 エアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って形成さ
    れた断面略V字状の溝と、 前記溝の底部に対向配置され、先端に前記底部に切り込
    みを形成するための刃部と、中間部に前記底部を折曲す
    るための曲げ支点部が形成された破断用刃具を一方の端
    部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押圧されエアバッ
    グドア部のヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に曲げ
    開く機能を有する破断用刃具付き部材を設定したことを
    特徴とするエアバッグドア部を有する車両用内装部材。
  2. 【請求項2】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形されたエアバッグドア部を有する基材と、該
    基材を覆うティア部付きあるいはティア部無し表皮と、
    を備えた車両用内装部材において、 前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
    って形成された断面略V字状の溝と、 前記溝の底部に対向配置され、先端に前記底部に切り込
    みを形成するための刃部と、中間部に前記底部を折曲す
    るための曲げ支点部が形成された破断用刃具を一方の端
    部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押圧され前記基材
    のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲部を
    中心に曲げ開く機能を有する破断用刃具付き部材を設定
    したことを特徴とするエアバッグドア部を有する車両用
    内装部材。
  3. 【請求項3】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形されたエアバッグドア部を有する基材と、該
    基材を覆うティア部付き表皮と、該表皮と前記基材との
    間の発泡層と、を備えた車両用内装部材において、 前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
    って形成された断面略V字状の溝と、 前記溝の底部に対向配置され、先端に前記底部に切り込
    みを形成するための刃部と、中間部に前記底部を折曲す
    るための曲げ支点部が形成された破断用刃具を一方の端
    部に備え、膨張するエアバッグ袋体に押圧され前記基材
    のエアバッグドア部のヒンジ部側に設定された湾曲部を
    中心に曲げ開く機能を有する破断用刃具付き部材を設定
    したことを特徴とするエアバッグドア部を有する車両用
    内装部材。
  4. 【請求項4】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形された観音開きタイプのエアバッグドア部を
    有する車両用内装部材において、 エアバッグドア部の裏面にティアラインに沿って形成さ
    れた断面略V字状の溝と、 前記溝の側壁部に係合する係合部を一方の端部に備え、
    膨張するエアバッグ袋体に押圧されエアバッグドア部の
    ヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に開く機能を有す
    る係合部付き部材を設定したことを特徴とするエアバッ
    グドア部を有する車両用内装部材。
  5. 【請求項5】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形されたエアバッグドア部を有する基材と、該
    基材を覆うティア部付きあるいはティア部無し表皮と、
    を備えた車両用内装部材において、 前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
    って形成された断面略V字状の溝と、 前記溝の側壁部に係合する係合部を一方の端部に備え、
    膨張するエアバッグ袋体に押圧されエアバッグドア部の
    ヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に開く機能を有す
    る係合部付き部材を設定したことを特徴とするエアバッ
    グドア部を有する車両用内装部材。
  6. 【請求項6】 車両用内装部材の本体部と樹脂により一
    体成形されるかまたは車両用内装部材の本体部とは別に
    樹脂で成形されたエアバッグドア部を有する基材と、該
    基材を覆うティア部付き表皮と、該表皮と前記基材との
    間の発泡層と、を備えた車両用内装部材において、 前記基材のエアバッグドア部の裏面にティアラインに沿
    って形成された断面略V字状の溝と、 前記溝の側壁部に係合する係合部を一方の端部に備え、
    膨張するエアバッグ袋体に押圧されエアバッグドア部の
    ヒンジ部側に設定された湾曲部を中心に開く機能を有す
    る係合部付き部材を設定したことを特徴とするエアバッ
    グドア部を有する車両用内装部材。
JP9276117A 1997-04-21 1997-10-08 エアバッグドア部を有する車両用内装部材 Pending JPH115506A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004249876A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Shigeru Co Ltd エアバッグリッド構造
DE102008056441A1 (de) * 2008-11-07 2010-05-12 Peguform Gmbh Innenverkleidungsbauteil mit Airbaganordnung
JP2012153207A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Kanto Auto Works Ltd 車両用エアバッグ装置
KR101385053B1 (ko) * 2007-10-19 2014-04-15 현대모비스 주식회사 에어백 모듈
DE112012000832B4 (de) 2011-02-16 2016-08-04 Trw Automotive Gmbh Gassackmodul

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