JPH11170953A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル - Google Patents

エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル

Info

Publication number
JPH11170953A
JPH11170953A JP10201812A JP20181298A JPH11170953A JP H11170953 A JPH11170953 A JP H11170953A JP 10201812 A JP10201812 A JP 10201812A JP 20181298 A JP20181298 A JP 20181298A JP H11170953 A JPH11170953 A JP H11170953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument panel
airbag door
base material
airbag
door portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10201812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2998745B2 (ja
Inventor
Yasushi Minazu
靖 水津
Toshihiko Nakamura
俊彦 中村
Kazuo Kobayashi
一夫 小林
Takuya Higashiura
卓也 東浦
Atsushi Sugiura
敦 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10201812A priority Critical patent/JP2998745B2/ja
Priority to US09/164,348 priority patent/US6322101B1/en
Publication of JPH11170953A publication Critical patent/JPH11170953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2998745B2 publication Critical patent/JP2998745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R21/2165Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member characterised by a tear line for defining a deployment opening

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割タイプのインストルメントパネルにおい
て、エアバッグドア部の破断線及び分割見切りラインに
よる意匠の制約を低減すると共に外観品質の低下を抑制
する。 【解決手段】 インストルメントパネル10はアッパパ
ネル12とロアパネル14とから成る上下分割タイプと
されており、ロアパネル14は助手席側ロアパネル16
と運転席側ロアパネル18とに分割されている。上側エ
アバッグドア部12Cと下側エアバッグドア部16Aと
の開裂ラインがインストルメントパネル10の分割見切
りライン20と一致している。下側エアバッグドア部1
6Aのロアドアインサートにおける自由端の幅寸法は固
定側の端部の幅寸法よりも広く設定されており、下側エ
アバッグドア部16Aを含む助手席側ロアパネル16の
全体が同一表皮で覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネルに係り、特に、上
下または前後に分割され、分割タイプのインストルメン
トパネルと言われるエアバッグドア部を一体に有するイ
ンストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用のエアバッグ装置のエア
バッグドア部をインストルメントパネルに一体とした構
造の一例が、実開平5−58517に示されている。
【0003】図2に示される如く、このエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネル200はイ
ンストルメントパネルインサート202、発泡層20
4、及び表皮206の三層構造とされており、このうち
インストルメントパネルインサート202における助手
席側所定部位に開口208が形成されている。この開口
208に臨む位置には、所定の高荷重作用時にエアバッ
グ袋体210を助手席側へ膨出させるエアバッグ装置2
12が配設されている。
【0004】インストルメントパネルインサート202
の開口208にはドアインサート214、216がリベ
ット等の固定部材218で固定されており、これにより
開口208が閉塞されている。また、表皮206におけ
るドアインサート214、216の境界部付近には、エ
アバッグ袋体展開時に破断する破断線220が形成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、意匠面にドア部開裂用ティアライン(破断
線)220が露出しているため、意匠が制約されると共
に外観品質が低下する。特に、インストルメントパネル
が上下または前後に分割されているタイプの場合には、
インストルメントパネルの分割見切りラインも意匠面に
露出するため、意匠がさらに制約されると共に外観品質
もさらに低下する。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、分割タイプの
インストルメントパネルにおいて、エアバッグドア部の
破断線及び分割見切りラインによる意匠の制約を低減で
きると共に外観品質の低下を抑制できるエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルを得ることが
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、上部インストルメントパネルと下部インストルメン
トパネルとから成る上下分割タイプとされエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルにおいて、
前記上部インストルメントパネルの基材に形成されたエ
アバッグ袋体展開用の開口を閉塞する上側エアバッグド
ア部基材と、前記下部インストルメントパネルの基材に
形成されたエアバッグ袋体展開用の開口を閉塞する下側
エアバッグドア部基材と、を有し、前記上側エアバッグ
ドア部基材と下側エアバッグドア部基材との各一端が前
記上部インストルメントパネルの基材と前記下部インス
トルメントパネルの基材とにそれぞれ固定され、自由端
となったそれぞれの他端が上部インストルメントパネル
と下部インストルメントパネルとの分割見切りラインに
沿って配設されると共に、少なくとも前記下側エアバッ
グドア部基材における自由端の幅寸法を固定側の端部の
幅寸法よりも広く設定し、下側エアバッグドア部を含む
下部インストルメントパネル全体を同一表皮で覆ったこ
とを特徴としている。
【0008】従って、エアバッグ袋体展開時、上側エア
バッグドア部基材と下側エアバッグドア部基材は、それ
ぞれエアバッグ袋体に押圧され、各自由端側から車室内
側方向へ変位する。このため、上下のエアバッグドア部
がそれぞれインストルメントパネルの分割見切りライン
に沿って開裂する。また、少なくとも下側エアバッグド
ア部基材においては、自由端の幅寸法が固定側の端部の
幅寸法よりも広く設定されているため、下部インストル
メントパネルのエアバッグドア部はインストルメントパ
ネルの分割見切りラインに沿ってフィシュマウス状に開
裂する。また、上部インストルメントパネルのエアバッ
グドア部と下部インストルメントパネルのエアバッグド
ア部との開裂ラインがインストルメントパネルの分割見
切りラインと一致しており、且つ下側エアバッグドア部
を含む下部インストルメントパネル全体を同一表皮で覆
うことで、下部インストルメントパネルにおけるエアバ
ッグドア部形状が外観上不明(インビジブル)となるた
め、意匠表現が自由で見栄えも良い。また、上下のエア
バッグドア部の開裂ラインがインストルメントパネルの
分割見切りラインと一致しており、且つ上下のエアバッ
グドア部が分離した別物であるため、より低圧で展開可
能で成形も容易である。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、前記上部インストルメントパネルの表皮に
は、前記上側エアバッグドア部基材に形成されたエアバ
ッグ袋体展開用開口部の車幅方向両端と略対向する部位
に、エアバッグドア部展開時に開裂の起点となる脆弱部
が形成されていることを特徴としている。
【0010】従って、請求項1の内容に加えて、エアバ
ッグ袋体展開時、上側エアバッグドア部基材が自由端側
から車室内側方向へ変位すると、上部インストルメント
パネルの表皮は、上側エアバッグドア部基材に形成され
たエアバッグ袋体展開用開口部の車幅方向両端と略対向
する部位に形成された脆弱部を起点に速やかに開裂展開
する。
【0011】請求項3記載の本発明は、前部インストル
メントパネルと後部インストルメントパネルとから成る
前後分割タイプとされエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルにおいて、前記前部インストル
メントパネルの基材に形成されたエアバッグ袋体展開用
の開口を閉塞する前側エアバッグドア部基材と、前記後
部インストルメントパネルの基材に形成されたエアバッ
グ袋体展開用の開口を閉塞する後側エアバッグドア部基
材と、を有し、前記前側エアバッグドア部基材と後側エ
アバッグドア部基材との各一端が前記前部インストルメ
ントパネルの基材と前記後部インストルメントパネルの
基材とにそれぞれ固定され、自由端となったそれぞれの
他端が前部インストルメントパネルと後部インストルメ
ントパネルとの分割見切りラインに沿って配設されると
共に、少なくとも前記後側エアバッグドア部基材におけ
る自由端の幅寸法をエアバッグケースの幅より広く設定
し、且つ後側エアバッグドア部をそのヒンジラインの延
長線と前記分割ラインとが交わる点と、後部インストル
メントパネルの車幅方向外側端部と、の双方に達する大
きさに設定したことを特徴とする。
【0012】従って、エアバッグ袋体展開時、前側エア
バッグドア部基材と後側エアバッグドア部基材は、それ
ぞれエアバッグ袋体に押圧され、各自由端側から車室内
側方向へ変位する。このため、前後のエアバッグドア部
がそれぞれインストルメントパネルの分割見切りライン
に沿って開裂する。また、少なくとも後側エアバッグド
ア部基材においては、自由端の幅寸法をエアバッグケー
スの幅より広く設定し、且つ後側エアバッグドア部がそ
のヒンジラインの延長線と分割ラインとが交わる点と、
後部インストルメントパネルの車幅方向外側端部と、の
双方に達する大きさに設定されているため、後部インス
トルメントパネルのエアバッグドア部はインストルメン
トパネルの分割見切りラインに沿ってのみ開裂する。ま
た、少なくとも後部インストルメントパネルにおけるエ
アバッグドア部形状がインビジブルとなるため、意匠表
現が自由で見栄えも良い。また、前後のエアバッグドア
部の開裂ラインがインストルメントパネルの分割見切り
ラインと一致しており、且つ前後のエアバッグドア部が
分離した別物であるため、より低圧で展開可能で成形も
容易である。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルにおいて、前記上側又は前側エアバッ
グドア部のサイドティアラインに隣接するドア部外側の
表皮を上部又は前部インストルメントパネルの基材に保
持する表皮保持手段を有することを特徴とする。
【0014】従って、上側又は前側エアバッグドア部の
サイドティアラインに隣接するドア部外側の表皮が、表
皮保持手段によって上部又は前部インストルメントパネ
ルの基材に保持されているため、エアバッグドア部の展
開に伴って表皮の端部がめくれ上がることがない。しか
も、所定のサイドティアラインに沿って表皮を確実に破
ることが可能である。
【0015】請求項5記載の本発明は、請求項4に記載
のエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルにおいて、前記上側又は前側エアバッグドア部のサ
イドティアラインに隣接するドア部側の表皮を前記エア
バッグドア部基材に保持するドア側表皮保持手段を有す
ることを特徴とする。
【0016】従って、請求項4に記載の内容に加えて、
表皮保持手段とドア側表皮保持手段により、サイドティ
アラインを挟んだ2点で表皮を保持できるため、サイド
ティアラインに沿って表皮をより確実に破ることができ
る。
【0017】請求項6記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルにおいて、前記上側又は前側エアバッ
グドア部基材のヒンジ部をエアバッグケース側に固定す
る締結部材と、該締結部材を下方から近接して覆う保護
プレートと、を有することを特徴とする。
【0018】従って、請求項1〜3の何れかに記載の内
容に加えて、保護プレートにより、エアバッグ袋体膨張
力による上側又は前側エアバッグドア部基材のヒンジ部
の破損を防止できると共に、締結部材の脱落を防止でき
る。
【0019】請求項7記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルにおいて、前記上側又は前側エアバッ
グドア部のサイドティアラインをインビジブルとしたこ
とを特徴とする。
【0020】従って、請求項1〜3の何れかに記載の内
容に加えて、上側又は前側エアバッグドア部のサイドテ
ィアラインもインビジブルとしたため、更に見栄えが向
上する。
【0021】請求項8記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルにおいて、前記上側又は前側エアバッ
グドア部の上端部又は前端部と、サイドティアラインの
上端部又は前端部と、を車室内側から覆い車幅方向に延
びるガーニッシュを備えたことを特徴とする。
【0022】従って、請求項1〜3の何れかに記載の内
容に加えて、サイドティアラインの上端部又は前端部が
ガーニッシュにより隠れるため、この部位が意匠面に露
出しない。この結果、サイドティアラインの意匠面に露
出する部位が少なくなるため、外観品質を容易に向上さ
せることができる。
【0023】請求項9記載の本発明は、前部インストル
メントパネルと後部インストルメントパネルとから成る
前後分割タイプとされエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルにおいて、後端が後部インスト
ルメントパネルの基材に固定され、車両後方へ向けて展
開する単一のエアバッグドア部の自由端を前記前部イン
ストルメントパネルと後部インストルメントパネルとの
分割見切りラインに沿って配設したことを特徴とする。
【0024】従って、エアバッグ袋体展開時、ドア部基
材は、エアバッグ袋体に押圧され、自由端側から車室内
側方向へ変位し、単一のエアバッグドア部がインストル
メントパネルの分割見切りラインに沿って開裂して、車
両後方へ向けて展開する。この結果、後部インストルメ
ントパネルにおけるエアバッグドア部形状を外観上イン
ビジブルにできるため、分割タイプのインストルメント
パネルにおいて、エアバッグドア部の破断線及び分割見
切りラインによる意匠の制約を低減できると共に外観品
質の低下を抑制できる。
【0025】請求項10記載の本発明は、前部インスト
ルメントパネルと後部インストルメントパネルとから成
る前後分割タイプとされエアバッグドア部を一体に有す
るインストルメントパネルにおいて、前端が前部インス
トルメントパネルの基材に固定され、車両前方へ向けて
展開する単一のエアバッグドア部の自由端を前記前部イ
ンストルメントパネルと後部インストルメントパネルと
の分割見切りラインに沿って配設したことを特徴とす
る。
【0026】従って、エアバッグ袋体展開時、ドア部基
材は、エアバッグ袋体に押圧され、自由端側から車室内
側方向へ変位し、単一のエアバッグドア部がインストル
メントパネルの分割見切りラインに沿って開裂して、車
両前方へ向けて展開する。この結果、前部インストルメ
ントパネルにおけるエアバッグドア部形状を外観上イン
ビジブルにできるため、分割タイプのインストルメント
パネルにおいて、エアバッグドア部の破断線及び分割見
切りラインによる意匠の制約を低減できると共に外観品
質の低下を抑制できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルの第1実施形態を図1
〜図10に従って詳細に説明する。
【0028】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。
【0029】図1に示される如く、本実施形態のインス
トルメントパネル10は、上部インストルメントパネル
としてのアッパパネル12と、下部インストルメントパ
ネルとしてのロアパネル14とから成る上下分割タイプ
とされており、ロアパネル14は助手席側ロアパネル1
6と運転席側ロアパネル18とに分割されている。ま
た、アッパパネル12と助手席側ロアパネル16との境
には、分割見切りライン20が形成されており、アッパ
パネル12と運転席側ロアパネル18との境には、分割
見切りライン22が形成されている。
【0030】図3に示される如く、アッパパネル12
は、基材24、表皮26、基材24と表皮26との間の
発泡層28を備えた、所謂、一体発泡タイプとなってい
る。アッパパネル12の助手席側ロアパネル16との境
界部は、下方へ屈曲しており、この屈曲部12Aの下端
部には、助手席側ロアパネル16側へ向けてフランジ1
2Bが形成されている。
【0031】図2に示される如く、アッパパネル12の
助手席側には、インストルメントパネル10の内側に配
設されたエアバッグ装置30に略対向する部位に、矩形
状の上側エアバッグドア部12Cが形成されており、こ
の上側エアバッグドア部12Cの下端(自由端)は分割
見切りライン20に沿って配設されている。また、表皮
26における上側エアバッグドア部12Cの上端及び左
右端には、ノッチから成る平面視で略コ字状のティアラ
イン32が形成されている。
【0032】なお、エアバッグ装置30は、略箱体形状
のエアバッグケースと、エアバッグケース内に固定され
た略円柱形状のインフレータと、このインフレータの開
口側に折り畳み状態で配置されたエアバッグ袋体と、を
備えた周知の構成であるため説明は省略する。また、エ
アバッグケースは、図示しないインパネリインフォース
等の車両骨格部材に固定されている。
【0033】図4に示される如く、ティアライン32の
断面形状は略U字状(ロングUタイプ)となっている。
また、図2に示される如く、ティアライン32の両端部
32A、32Bは湾曲部12Aに達しており、ティアラ
イン32の両端部32A、32Bと対向するフランジ1
2Bの部位には、それぞれ開裂の起点となる脆弱部とし
てのV字状の切欠33が形成されている。
【0034】図5に示される如く、アッパパネル12の
基材24には、エアバッグ装置と略対向する部位に開口
34が形成されており、この開口34は上側エアバッグ
ドア部基材としてのアッパドアインサート36によって
閉塞されている。アッパドアインサート36の上端縁部
36Aは、基材24の開口34の上縁部に、ボルト、ナ
ットまたはリベット等の固定部材38により固定部補強
ブラケット40を介して取付けられており、アッパドア
インサート36は、上端縁部36Aをヒンジ部として略
上方(図5の矢印A方向)へ開くようになっている。
【0035】図6に示される如く、助手席側ロアパネル
16の内側には、エアバッグ装置30が配設されてお
り、助手席側ロアパネル16のエアバッグ装置30と略
対向する部位は下側エアバッグドア部16Aとなってい
る。
【0036】図7に示される如く、下側エアバッグドア
部16Aは、下側エアバッグドア部基材としてのロアド
アインサート50、表皮44及び基材42と表皮44と
の間の発泡層46を備えた、所謂、一体発泡タイプとな
っている。なお、助手席側ロアパネル16の下側エアバ
ッグドア部16Aを含む全面は表皮44で覆われてお
り、アッパパネル12との境界端面16Cも表皮44で
覆われている。また、助手席側ロアパネル16の裏面の
アッパパネル12側端部16Bが、アッパパネル12の
フランジ12Bの上面に当接している。
【0037】図8に示される如く、助手席側ロアパネル
16の基材42には、エアバッグ装置と略対向する部位
に矩形状の開口48が形成されており、この開口48は
下側エアバッグドア部基材としてのロアドアインサート
50によって閉塞されている。ロアドアインサート50
の下端縁部(固定端)50Aは、基材42の開口48の
下縁部に、ボルト、ナットまたはリベット等の固定部材
52により固定部補強ブラケット54を介して取付けら
れており、ロアドアインサート50は、固定端としての
下端縁部50Aをヒンジ部として、自由端としての上端
縁部50B側から略後方(図8の矢印B方向)へ開くよ
うになっている。なお、ロアドアインサート50の上端
縁部(自由端)50B側は、車幅方向に延設されてお
り、下端縁部(固定端)50Aより幅広となっている。
このため、開口48の左右の部位においては、図9に示
される如く、基材42と発泡層46との間にロアドアイ
ンサート50が延設されている。
【0038】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0039】本実施形態では、車体に所定の高荷重が作
用すると、図示しないエアバッグセンサがこれを感知し
てエアバッグ装置30のインフレータが作動する。この
ため、大量のガスが発生し、エアバッグ袋体が膨張し、
アッパパネル12の上側エアバッグドア部12C、及
び、助手席側ロアパネル16の下側エアバッグドア部1
6Aは裏面側から押圧される。
【0040】このとき、アッパパネル12の上側エアバ
ッグドア部12Cでは、エアバッグ袋体からの膨出荷重
(膨張圧力)が、アッパドアインサート36に伝達さ
れ、図10に示される如く、アッパパネル12の上側エ
アバッグドア部12Cが上方に開く。また、本実施形態
では、図2に示される如く、アッパパネル12のフラン
ジ12Bに切欠33が形成されていると共に、上側エア
バッグドア部12Cにティアライン32が形成されてい
るため、切欠33を起点に、表皮26、発泡層28が速
やかに開裂する。
【0041】また、助手席側ロアパネル16では、エア
バッグ袋体からの膨出荷重(膨張圧力)が、ロアドアイ
ンサート50に伝達される。この際、図8に示される如
く、ロアドアインサート50の上端縁部(自由端)50
B側は、車幅方向に延設され下端縁部(固定端)50A
より幅広となっているため、図10に示される如く、助
手席側ロアパネル16の上端縁部の車幅方向中央部が、
分割見切りライン20に沿って、フィシュマウス状に開
口する。
【0042】この結果、図10に示される如く、アッパ
パネル12の上側エアバッグドア部12Cと、助手席側
ロアパネル16の下側エアバッグドア部16Aとの境に
形成された開口部からエアバッグ袋体56が車室内側部
に迅速且つ確実に膨張展開する。
【0043】このように、本実施形態では、上側エアバ
ッグドア部12Cと下側エアバッグドア部16Aとの開
裂ラインが、インストルメントパネル10の分割見切り
ライン20と一致しており、且つ助手席側ロアパネル1
6においては、下側エアバッグドア部16Aを含む全面
が表皮44で覆われており、外観上ドア形状がインビジ
ブルであるため、意匠表現が自由で見栄えも良い。ま
た、インストルメントパネル10の分割見切りライン2
0とドア部開裂ラインが一致しており、且つアッパパネ
ル12の上側エアバッグドア部12Cと、助手席側ロア
パネル16の下側エアバッグドア部16Aとが分離した
別物であるため、より低圧で展開可能で成形も容易であ
る。
【0044】また、本実施形態では、表皮26における
上側エアバッグドア部12Cの周縁に、分割ラインとし
てのティアライン32が形成されているため、上側エア
バッグドア部12Cの表皮26がティアライン32を起
点としてスムーズに開裂展開する。
【0045】なお、本実施形態では、ロアパネル14を
助手席側ロアパネル16と運転席側ロアパネル18とに
分割したが、助手席側ロアパネル16と運転席側ロアパ
ネル18とを一体とした構成としても良い。また、アッ
パパネル12と運転席側ロアパネル18とを一体とした
構成、即ち、助手席側のみを上下2分割とした構成とし
ても良い。
【0046】また、本実施形態では、図4に示される如
く、ノッチによりティアライン32を形成したが、ノッ
チに代えて図11(A)、(B)、(C)に示される如
く、上側エアバッグドア部12Cの表皮26の端部26
Aと、本体部の表皮の端部26Bとが予め分断され互い
に係合した、所謂ファスナータイプとしても良い。
【0047】また、図12に示される如く、上側エアバ
ッグドア部12Cの構成を図6に示される下側エアバッ
グドア部16Aと同じフィシュマウス状に開口する構成
としても良い。
【0048】次に、本発明のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの第2実施形態を図13
〜図17に従って詳細に説明する。
【0049】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】図13に示される如く、本実施形態のイン
ストルメントパネル60は、前部インストルメントパネ
ルとしてのフロントパネル62と、後部インストルメン
トパネルとしてのリヤパネル64とから成る前後分割タ
イプとされており、リヤパネル64は助手席側リヤパネ
ル66と運転席側リヤパネル68とに分割されている。
また、フロントパネル62と助手席側リヤパネル66と
の境には、分割見切りライン70が形成されており、こ
の分割見切りライン70は前方へ膨出した円弧状の曲線
となっている。
【0051】フロントパネル62の助手席側には、イン
ストルメントパネル60の内側に配設されたエアバッグ
装置30の前部に略対向する部位に、矩形状の前側エア
バッグドア部74が形成されており、この前側エアバッ
グドア部74の後端(自由端)は分割見切りライン70
に沿って配設されている。また、エアバッグ装置30の
後部に略対向する部位は、後側エアバッグドア部75と
なっており、この後側エアバッグドア部75の前端(自
由端)は分割見切りライン70に沿って配設されてい
る。
【0052】図14に示される如く、フロントパネル6
2は一体発泡タイプとなっており、前側エアバッグドア
部74は、前側エアバッグドア部基材としての基材7
8、表皮80、基材78と表皮80との間の発泡層82
を備えている。また、助手席側リヤパネル66も一体発
泡タイプとなっており、後側エアバッグドア部75は、
後側エアバッグドア部基材としての基材84、表皮8
6、基材84と表皮86との間の発泡層88を備えてい
る。
【0053】図15に示される如く、前側エアバッグド
ア部74の車幅方向両端部には、前後方向に沿ってサイ
ドティアライン90が形成されている。また、フロント
パネル62の基材91には、後方からエアバッグ袋体展
開用の開口92が形成されている。この開口92は基材
78によって閉塞されており、基材91における開口9
2の外周部における左右の上面91A(右側は図示省
略)には、前側エアバッグドア部74の基材78におけ
る左右の両端部78A(右側は図示省略)がそれぞれ重
ねられている。なお、前側エアバッグドア部74のサイ
ドティアライン90は、インビジブルとなっている。
【0054】フロントパネル62の基材91と前側エア
バッグドア部74の基材78との上部には、発泡層82
と表皮80とが配設されており、表皮80の後端縁部に
は、正面視でV字状の切欠93が形成されている。この
切欠93の頂部93Aは、サイドティアライン90の後
端部と連結しており、前側エアバッグドア部74が展開
する際には、切欠93を起点にして表皮80がサイドテ
ィアライン90に沿って開裂するようになっている。
【0055】図14に示される如く、前側エアバッグド
ア部74の基材78の後端縁部には、係合部78Bが形
成されており、この係合部78Bの上面に基材84の前
端縁部84Aが当接している。
【0056】図17に示される如く、前側エアバッグド
ア部の基材78の前端部には、左右一対の取付部78C
が突出形成されており、これらの取付部78Cには、貫
通孔94が穿設されている。エアバッグケース96は、
上部が開口した箱状となっており、前部上端には前方へ
向けて取付フランジ96Aが形成されており、取付フラ
ンジ96Aには、左右一対の貫通孔98が穿設されてい
る。前側エアバッグドア部74の貫通孔94と、エアバ
ッグケース96の貫通孔98には上方からウエルドボル
ト100が挿入されており、これらのウエルドボルト1
00には、取付フランジ96Aの裏面側からナット10
1が螺合している。なお、左右のウエルドボルト100
は、長尺状の押さえ板103の両端部近傍に配設されて
いる。
【0057】図14に示される如く、基材78の取付部
78Cと、エアバッグケース96の取付フランジ96A
との間には、補強プレート102の前端縁部102Aが
挟持されている。基材78の取付部78Cと、補強プレ
ート102の前端縁部102Aとの間には、フロントパ
ネル62の基材116の後端縁部116Aが挟持されて
おり、基材116に穿設された貫通孔118にウエルド
ボルト100が挿通している。
【0058】図17に示される如く、補強プレート10
2の前端縁部102Aには、左右一対の貫通孔104が
穿設されており、これらの貫通孔104をウエルドボル
ト100が挿通している。補強プレート102は、エア
バッグケース96の開口部の前部を覆っており、補強プ
レート102の前後方向(矢印W方向)の幅は、車幅方
向外方へ向けて拡大している。
【0059】補強プレート102の車幅方向両端部に
は、車両後方へ向けて取付部102Bが突出形成されて
おり、これらの取付部102Bには、貫通孔106が穿
設されている。エアバッグケース96の左右の側壁部9
6Bには、それぞれ取付ブラケット108が固定されて
おり、これらの取付ブラケット108には貫通孔110
が穿設されている。補強プレート102の貫通孔106
と取付ブラケット108の貫通孔110には上方からウ
エルドボルト112が挿入されており、これらのウエル
ドボルト112には、取付ブラケット108の裏面側か
らナット112が螺合している。なお、左右のウエルド
ボルト112は、それぞれ後方へ延びる押さえ板114
に配設されており、補強プレート102の取付部102
Bと押さえ板114との間には、図示を省略した、フロ
ントパネルの基材の後端縁部が挟持され、この基材に穿
設された貫通孔にウエルドボルト112が挿通してい
る。
【0060】補強プレート102の後端縁部102Cの
車幅方向中間部には、所定の間隔で貫通孔122が穿設
されており、これらの貫通孔122と対向する基材78
の部位には、貫通孔124がそれぞれ穿設されている。
補強プレート102の貫通孔122と、基材78の貫通
孔124には上方から締結手段としてのウエルドボルト
126が挿入されており、これらのウエルドボルト12
6には、補強プレート102の後端縁部102Cの裏面
側から締結手段としてのナット128が螺合している。
なお、これらのウエルドボルト126は、長尺状の押さ
え板130の両端部及び中間部に配設されている。
【0061】従って、前側エアバッグドア部74の基材
78は、補強プレート102の後端縁部102Cと対向
する部位の後側近傍をヒンジ部78Dとして上方へ展開
し、図14に二点鎖線で示す展開状態となる。なお、補
強プレート102のエアバッグケース96の内側となる
部位の下方には、保護プレート132が配設されてお
り、この保護プレート132によって、エアバッグ袋体
が展開する際に、エアバッグ袋体膨張力による前側エア
バッグドア部74のヒンジ部の破損を防止すると共に、
ナット128の脱落を防止するようになっている。な
お、保護プレート132の前端縁部は、エアバッグケー
ス96の前端上部に支持されている。
【0062】図17に示される如く、後側エアバッグド
ア部の基材84の後端縁部84Aには、左右一対の貫通
孔134が穿設されており、基材84の後端縁部84A
の下方には、車幅方向に沿って延びる補助プレート13
6が配設されている。補助プレート136には左右一対
の貫通孔138が穿設されている。後側エアバッグドア
部の基材84の貫通孔134と、補助プレート136の
貫通孔138には上方からボルト140が挿入されてお
り、これらのボルト140には、補助プレート136の
裏面側からナット142が螺合している。
【0063】図14に示される如く、助手席側リヤパネ
ル66の基材144には、前方からエアバッグ袋体展開
用の開口137が形成されており、この開口137は後
側エアバッグドア部の基材84によって閉塞されてい
る。基材84の後端縁部84Aと、補強プレート136
との間には、助手席側リヤパネル66の基材144の前
端縁部144Aが挟持されており、基材144に穿設さ
れた貫通孔146にボルト140が挿通している。な
お、ボルト140は所定の回り止め手段により基材14
4に対して回り止めされている。
【0064】図17に示される如く、補強プレート13
6の左右両端部には、前方へ向かって取付部136Aが
形成されており、これらの取付部136Aには、貫通孔
148が穿設されている。エアバッグケース96の左右
の側壁部96Bには、取付ブラケット108の後方にそ
れぞれ取付ブラケット150が固定されており、これら
の取付ブラケット150には貫通孔152が穿設されて
いる。補強プレート136の貫通孔148と取付ブラケ
ット150の貫通孔152には上方からボルト154が
挿入されており、これらのボルト154には、取付ブラ
ケット150の裏面側からナット156が螺合してい
る。なお、ボルト154は、図示を省略した助手席側リ
ヤパネルの基材に回転不能に固定されており、補強プレ
ート136の取付部136Aと取付ブラケット150と
の間には、フロントパネルの基材の後端縁部が挟持され
ている。
【0065】後側エアバッグドア部の基材84の後端近
傍には、下方へ向けて縦壁部84Bが形成されており、
縦壁部84Bには、車幅方向に沿って複数の係合孔15
8が形成されている。これらの係合孔158は、エアバ
ッグケース96の後壁部96Cに固定された係合爪16
0に係合している。
【0066】従って、後側エアバッグドア部の基材84
は、縦壁部84Bの上端の前部近傍をヒンジ部84Cと
して上方へ展開し、図14に二点鎖線で示す展開状態と
なる。
【0067】図13に示される如く、基材84の自由端
(前端)84Dの幅寸法は、エアバッグケース96の幅
より広く設定されている。また、基材84の自由端(前
端)84Dの車幅方向外側部には車幅方向外側へ延びる
延設部84Eが形成されており、後側エアバッグドア部
75は、基材84のヒンジラインTの延長線と分割ライ
ン70とが交わる点P1と、助手席側リヤパネル66の
車幅方向外側端部(インストルメントパネル60の車幅
方向外側端部60A)まで届く大きさに設定されてい
る。また、表皮80の意匠面には、略ヒンジラインT上
にアンダーラインを有するロゴ、例えば「SRS AI
RBAG」が記載されており、ヒンジラインTを示唆す
るようになっている。
【0068】図14に示される如く、エアバッグ装置3
0のエアバッグケース96は、インストルメントパネル
リインフォースメント162にブラケット164を介し
て固定されており、エアバッグケース96の底部には、
円筒状のインフレータ166が車幅方向に沿って配設さ
れている。なお、エアバッグケース96の開口部近傍に
は、図示を省略したエアバッグ袋体が折り畳んだ状態で
格納されている。図16に二点鎖線で示されるように、
このエアバッグ袋体167はインフレータ166から噴
出するガスによって膨張展開し、その際、前側エアバッ
グドア部74と後側エアバッグドア部75を車室内方へ
押圧し展開するようになっている。
【0069】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0070】本実施形態では、フロントパネル62と助
手席側リヤパネル66との境に、前方へ膨出した円弧状
の曲線となった分割見切りライン70が設定されてい
る。また、後側エアバッグドア部の基材84の自由端
(前端)84Dの幅寸法が、エアバッグケース96の幅
より広く設定されており、後側エアバッグドア部75
は、基材84のヒンジラインの延長線Tと分割ライン7
0とが交わる点P1と、助手席側リヤパネル66の車幅
方向外側端部(インストルメントパネル60の車幅方向
外側端部60A)まで届く大きさに設定されている。
【0071】この結果、エアバッグ袋体167が膨張展
開する時に、フロントパネル62と助手席側リヤパネル
66との境で表皮を破る必要がなく、後側エアバッグド
ア部75にあっては、全く表皮86を破ることなく展開
できる。このため、前側エアバッグドア部74と後側エ
アバッグドア部75の破断線及び分割見切りライン70
による意匠の制約を低減できると共に外観品質の低下を
抑制できる。また、後側エアバッグドア部75にあって
は全く表皮を破ることなく展開できるため、スムーズに
展開できると共に展開角度を大きくすることができる。
【0072】また、本実施形態では、補強プレート10
2のエアバッグケース96の内側となる部位の下方に保
護プレート132が配設されているため、保護プレート
132により、エアバッグ袋体膨張力による前側エアバ
ッグドア部74のヒンジ部の破損を防止できると共に、
ナット128の脱落を防止できる。また、保護プレート
132により、エアバッグ袋体が展開する際に、エアバ
ッグ袋体が補強プレート102の下面部と干渉するのを
防止できる。
【0073】また、本実施形態では、前側エアバッグド
ア部74の左右のサイドティアライン90をインビジブ
ルとしたため、前側エアバッグドア部74においても意
匠表面に制約が少なく、見栄えも良い。なお、前側エア
バッグドア部74のサイドティアライン90をビジブル
とした構成も可能である。
【0074】次に、本発明のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの第3実施形態を図18
及び図19に従って詳細に説明する。
【0075】なお、第2実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0076】図18に示される如く、本実施形態では、
フロントパネル62の基材91に、表皮保持手段として
のリテーナ170が配設されている。リテーナ170の
下部170Aは基材91にリベット等の固定部材172
によって固定されている。また、リテーナ170の上部
170Bの前面には、複数の係合爪174が形成されて
おり、これらの係合爪174が、表皮80のサイドティ
アライン90に沿ったドア部外側の部位80Aの後端部
に食い込んでいる。即ち、表皮80は、リテーナ170
によって、フロントパネル62の基材91に保持されて
いる。
【0077】この結果、前側エアバッグドア部74の展
開に伴って、切欠93を起点にして表皮80がサイドテ
ィアライン90に沿って開裂する時に、表皮80のサイ
ドティアライン90に沿ったドア部外側の部位80Aが
めくれ上がらないようになっている。
【0078】また、本実施形態では、前側エアバッグド
ア部74の基材78における後端縁部の左右両端部78
Aに、ドア側表皮保持手段としてのドア側リテーナ17
6が配設されており、ドア側リテーナ176は、前側エ
アバッグドア部74の基材78における後端縁部の左右
両端部78Aに配設されている。
【0079】図19に示される如く、ドア側リテーナ1
76の下部176Aは基材78にリベット等の固定部材
178によって固定されている。また、ドア側リテーナ
176の上部176Bの前面には、複数の係合爪180
が形成されており、これらの係合爪180が表皮80の
サイドティアライン90に沿ったドア部側の部位80B
に食い込んでいる。即ち、表皮80は、ドア側リテーナ
176によって、前側エアバッグドア部74の基材78
に保持されている。
【0080】この結果、前側エアバッグドア部74の展
開に伴って、表皮80のサイドティアライン90に沿っ
たドア部側の部位80Bがめくれ上がらないようになっ
ている。
【0081】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0082】本実施形態では、表皮80のサイドティア
ライン90に沿ったドア部外側の部位80Aの後端部
が、リテーナ170によって、フロントパネル62の基
材91に保持されている。このため、前側エアバッグド
ア部74の展開に伴って、切欠93を起点にして表皮8
0がサイドティアライン90に沿って開裂する時に、表
皮80のサイドティアライン90に沿ったドア部外側の
部位80Aがめくれ上がらない。
【0083】さらに、本実施形態では、表皮80のサイ
ドティアライン90に沿ったドア部側の部位80Bの後
端部が、ドア側リテーナ176によって、前側エアバッ
グドア部74の基材78に保持されている。このため、
前側エアバッグドア部74の展開に伴って、切欠93を
起点にして表皮80がサイドティアライン90に沿って
開裂する時に、表皮80のサイドティアライン90に沿
ったドア内側の部位80Bもめくれ上がらない。
【0084】従って、前側エアバッグドア部74の展開
に伴って、サイドティアライン90に沿って表皮80を
より確実に破ることができる。
【0085】なお、本実施形態では、ドア側リテーナ1
76を使用したが、ドア側リテーナ176を省いた構成
としても良い。
【0086】また、本実施形態では、表皮保持手段とし
てリテーナ170を、ドア側表皮保持手段としてドア側
リテーナ176を使用したが、これらのリテーナに代え
て、図20に示される如く、表皮保持手段及びドア側表
皮保持手段としてステープル等の金属針182により、
表皮80を基材に固定する構成としても良い。また、図
21に示される如く、基材に穿設した貫通孔183を介
して、表皮保持手段及びドア側表皮保持手段としてクリ
ップ等の狭持部材184によって、表皮80と基材を狭
持する構成としても良い。
【0087】また、図22に示される如く、表皮80を
基材91に沿って延設し、その先端部80Cを、基材9
1と助手席側リヤパネル66の基材144等の他の部材
との間に狭持した構成としても良い。また、表皮80の
先端部80Cを狭持する基材144の部位には、表皮8
0の抜けを防止するための爪144Aを設けても良い。
【0088】次に、本発明のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの第4実施形態を図23
に従って詳細に説明する。
【0089】なお、第2実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0090】図23に示される如く、本実施形態では、
第2実施形態における前側エアバッグドア部74が形成
されておらず、エアバッグ装置30と対向する部位に
は、前方へ拡大された単一のエアバッグドア部190が
配設されており、その後端が助手席側リヤパネル66の
基材に固定され、車両後方へ向けて展開するようになっ
ている。また、エアバッグドア部190の前端(自由
端)が、フロントパネル62と助手席側リヤパネル66
との分割見切りライン70に沿って配設されている。
【0091】従って、本実施形態においても、エアバッ
グドア部190の外形形状をインビジブルとすることが
可能になるため、意匠表面に制約が少なく、見栄えも良
い。
【0092】次に、本発明のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの第5実施形態を図24
に従って詳細に説明する。
【0093】なお、第2実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0094】図24に示される如く、本実施形態では、
第2実施形態における後側エアバッグドア部75が形成
されておらず、エアバッグ装置30と対向する部位に
は、後方へ拡大された単一のエアバッグドア部192が
配設されており、その前端がフロントパネル62の基材
に固定され、車両前方へ向けて展開するようになってい
る。また、このエアバッグドア部192の後端(自由
端)がフロントパネル62と助手席側リヤパネル66と
の分割見切りライン70に沿って配設されている。
【0095】従って、本実施形態においても、エアバッ
グドア部192のサイドティアライン194をインビジ
ブルとすることで、エアバッグドア部192の外形形状
をインビジブルとすることが可能になるため、意匠表面
に制約が少なく、見栄えも良い。
【0096】次に、本発明のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの第6実施形態を図25
に従って詳細に説明する。
【0097】なお、第2実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0098】図25に示される如く、本実施形態では表
皮80におけるティアラインが、前側エアバッグドア部
74の左右端に沿って車両前後方向に延びるサイドティ
アライン196のみとなっており、これらのサイドティ
アライン196の前端部196Aと、前側エアバッグド
ア部74の前端部74Aとが、車幅方向に沿って配設さ
れた長尺状のガーニッシュ198によって車室内側から
覆われている。
【0099】なお、サイドティアライン196は、前側
エアバッグドア部74側の表皮80の端部80Dと、本
体部側の表皮80の端部80Eとが予め分断され互いに
係合した、所謂ファスナータイプとなっている。
【0100】従って、本実施形態では、サイドティアラ
イン196の前端部196Aがガーニッシュ198によ
り隠れるため、サイドティアライン196の前端部19
6Aが意匠面に露出しない。この結果、サイドティアラ
イン196の意匠面に露出する部位が少なくなるため、
外観品質を容易に向上させることができる。即ち、ガー
ニッシュ198により隠れるサイドティアライン196
の前端部196Aに高い寸法精度が要求されないため、
設計及び製造が容易となる。
【0101】なお、本実施形態では、ティアラインが、
前側エアバッグドア部74の左右端に沿って車両前後方
向に延びるサイドティアライン196のみとなっている
構成について説明したが、これに代えて、本発明の第1
実施形態(図2参照)に示される如く、平面視で略コ字
状のティアライン32が形成されている構成において、
ティアラインの上端部を車幅方向に沿って配設されたガ
ーニッシュにより覆う構成としても良い。
【0102】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0103】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1記載の本発
明のエアバッグドア部を一体に有するインストルメント
パネルは、上下分割タイプのインストルメントパネルに
おいて、エアバッグドア部の破断線及び分割見切りライ
ンによる意匠の制約を低減できると共に外観品質の低下
を抑制できるという優れた効果を有する。
【0104】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
効果に加えて、上部インストルメントパネルのエアバッ
グドア部が速やかに開裂展開するという優れた効果を有
する。
【0105】請求項3記載の本発明のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルは、前後分割タ
イプのインストルメントパネルにおいて、上側又は前側
エアバッグドア部の破断線及び分割見切りラインによる
意匠の制約を低減できると共に外観品質の低下を抑制で
きるという優れた効果を有する。
【0106】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の効果に加えて、上側又は前側エアバッグ
ドア部の展開に伴って表皮の端部がめくれ上がるのを防
止できると共にサイドティアラインに沿って表皮を確実
に破ることが可能であるという優れた効果を有する。
【0107】請求項5記載の本発明は、請求項4に記載
の効果に加えて、サイドティアラインに沿って表皮をよ
り確実に破ることができるという優れた効果を有する。
【0108】請求項6記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の効果に加えて、エアバッグ袋体膨張力に
よるドアヒンジ部の破損を防止できると共に、締結部材
の脱落を防止できるという優れた効果を有する。
【0109】請求項7記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の効果に加えて、意匠の制約を更に低減で
きると共に見栄えが更に向上するという優れた効果を有
する。
【0110】請求項8記載の本発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の効果に加えて、サイドティアラインの意
匠面に露出する部位が少なくなるため、外観品質を容易
に向上させることができるという優れた効果を有する。
【0111】請求項9記載の本発明は、前部インストル
メントパネルと後部インストルメントパネルとから成る
前後分割タイプとされエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルにおいて、単一のエアバッグド
ア部の破断線及び分割見切りラインによる意匠の制約を
低減できると共に外観品質の低下を抑制できるという優
れた効果を有する。
【0112】請求項10記載の本発明は、前部インスト
ルメントパネルと後部インストルメントパネルとから成
る前後分割タイプとされエアバッグドア部を一体に有す
るインストルメントパネルにおいて、単一のエアバッグ
ドア部の破断線及び分割見切りラインによる意匠の制約
を低減できると共に外観品質の低下を抑制できるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルを示す車両斜め
後方から見た斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルのアッパパネル
を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルにおけるアッパ
パネルの基材を示す車両斜め後方から見た斜視図であ
る。
【図6】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの助手席側ロア
パネルを示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図7】図6の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルにおける助手席
側ロアパネルの基材を示す車両斜め後方から見た斜視図
である。
【図9】図6の9−9線に沿った拡大断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルのエアバッグ
袋体展開時を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図11】(A)〜(C)は本発明の第1実施形態の変
形例に係るエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネルの一部を示す図4に対応する断面図であ
る。
【図12】本発明の第1実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
のアッパパネルを示す車両斜め後方から見た斜視図であ
る。
【図13】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの要部を示す
車両斜め後方から見た斜視図である。
【図14】図13の14−14線に沿った拡大断面図で
ある。
【図15】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの一部を示す
車両斜め後方から見た拡大斜視図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルにおけるドア
部展開状態を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの要部を示す
車両斜め前方から見た分解斜視図である。
【図18】本発明の第3実施形態の変形例に係るエアバ
ッグドア部を一体に有するインストルメントパネルの一
部を示す車両斜め後方から見た拡大斜視図である。
【図19】図18の19−19線に沿った拡大断面図で
ある。
【図20】本発明の第3実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
における図18の20−20線に対応する線に沿った拡
大断面図である。
【図21】本発明の第3実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
における図18の20−20線に対応する線に沿った拡
大断面図である。
【図22】本発明の第3実施形態の他の変形例に係るエ
アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
における図18の20−20線に対応する線に沿った拡
大断面図である。
【図23】本発明の第4実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの要部を示す
車両斜め後方から見た斜視図である。
【図24】本発明の第5実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの要部を示す
車両斜め後方から見た斜視図である。
【図25】本発明の第6実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの要部を示す
車両斜め後方から見た斜視図である。
【図26】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を一
体に有するインストルメントパネルを示す概略側断面図
である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 12 アッパパネル(上部インストルメントパネル) 12C 上側エアバッグドア部 14 ロアパネル(下部インストルメントパネル) 16 助手席側ロアパネル 16A 下側エアバッグドア部 20 分割見切りライン 24 基材 26 表皮 28 発泡層 30 エアバッグ装置 32 ティアライン 33 V字状の切欠(開裂の起点となる脆弱部) 34 開口 36 アッパドアインサート(上側エアバッグドア部
基材) 42 基材 44 表皮 46 発泡層 48 開口 50 ロアドアインサート(下側エアバッグドア部基
材) 60 インストルメントパネル 62 フロントパネル(前部インストルメントパネ
ル) 64 リヤパネル(後部インストルメントパネル) 66 助手席側リヤパネル 70 分割見切りライン 74 前側エアバッグドア部 75 後側エアバッグドア部 78 基材(前側エアバッグドア部基材) 78D ヒンジ部 80 表皮 82 発泡層 84 基材(後側エアバッグドア部基材) 86 表皮 88 発泡層 90 サイドティアライン 126 ウエルドボルト(締結手段) 128 ナット(締結手段) 132 保護プレート 170 リテーナ(表皮保持手段) 176 ドア側リテーナ(ドア側表皮保持手段) 182 金属針(表皮保持手段、ドア側表皮保持手
段) 184 狭持部材(表皮保持手段、ドア側表皮保持手
段) 196 サイドティアライン 198 ガーニッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東浦 卓也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 杉浦 敦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部インストルメントパネルと下部イン
    ストルメントパネルとから成る上下分割タイプとされエ
    アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
    において、 前記上部インストルメントパネルの基材に形成されたエ
    アバッグ袋体展開用の開口を閉塞する上側エアバッグド
    ア部基材と、 前記下部インストルメントパネルの基材に形成されたエ
    アバッグ袋体展開用の開口を閉塞する下側エアバッグド
    ア部基材と、 を有し、前記上側エアバッグドア部基材と下側エアバッ
    グドア部基材との各一端が前記上部インストルメントパ
    ネルの基材と前記下部インストルメントパネルの基材と
    にそれぞれ固定され、自由端となったそれぞれの他端が
    上部インストルメントパネルと下部インストルメントパ
    ネルとの分割見切りラインに沿って配設されると共に、 少なくとも前記下側エアバッグドア部基材における自由
    端の幅寸法を固定側の端部の幅寸法よりも広く設定し、
    下側エアバッグドア部を含む下部インストルメントパネ
    ル全体を同一表皮で覆ったことを特徴とするエアバッグ
    ドア部を一体に有するインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記上部インストルメントパネルの表皮
    には、前記上側エアバッグドア部基材に形成されたエア
    バッグ袋体展開用開口部の車幅方向両端と略対向する部
    位に、エアバッグドア部展開時に開裂の起点となる脆弱
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエ
    アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 前部インストルメントパネルと後部イン
    ストルメントパネルとから成る前後分割タイプとされエ
    アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
    において、 前記前部インストルメントパネルの基材に形成されたエ
    アバッグ袋体展開用の開口を閉塞する前側エアバッグド
    ア部基材と、 前記後部インストルメントパネルの基材に形成されたエ
    アバッグ袋体展開用の開口を閉塞する後側エアバッグド
    ア部基材と、 を有し、前記前側エアバッグドア部基材と後側エアバッ
    グドア部基材との各一端が前記前部インストルメントパ
    ネルの基材と前記後部インストルメントパネルの基材と
    にそれぞれ固定され、自由端となったそれぞれの他端が
    前部インストルメントパネルと後部インストルメントパ
    ネルとの分割見切りラインに沿って配設されると共に、 少なくとも前記後側エアバッグドア部基材における自由
    端の幅寸法をエアバッグケースの幅より広く設定し、且
    つ後側エアバッグドア部をそのヒンジラインの延長線と
    前記分割ラインとが交わる点と、後部インストルメント
    パネルの車幅方向外側端部と、の双方に達する大きさに
    設定したことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有
    するインストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 前記上側又は前側エアバッグドア部のサ
    イドティアラインに隣接するドア部外側の表皮を前記上
    部又は前部インストルメントパネルの基材に保持する表
    皮保持手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載のエアバッグドア部を一体に有するインスト
    ルメントパネル。
  5. 【請求項5】 前記上側又は前側エアバッグドア部のサ
    イドティアラインに隣接するドア部側の表皮を前記上側
    又は前側エアバッグドア部基材に保持するドア側表皮保
    持手段を有することを特徴とする請求項4に記載のエア
    バッグドア部を一体に有するインストルメントパネル。
  6. 【請求項6】 前記上側又は前側エアバッグドア部基材
    のヒンジ部をエアバッグケース側に固定する締結部材
    と、 該締結部材を下方から近接して覆う保護プレートと、 を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    のエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
    ネル。
  7. 【請求項7】 前記上側又は前側エアバッグドア部のサ
    イドティアラインをインビジブルとしたことを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載のエアバッグドア部を一
    体に有するインストルメントパネル。
  8. 【請求項8】 前記上側又は前側エアバッグドア部の上
    端部又は前端部と、サイドティアラインの上端部又は前
    端部と、を車室内側から覆い車幅方向に延びるガーニッ
    シュを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載のエアバッグドア部を一体に有するインストルメン
    トパネル。
  9. 【請求項9】 前部インストルメントパネルと後部イン
    ストルメントパネルとから成る前後分割タイプとされエ
    アバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
    において、 後端が後部インストルメントパネルの基材に固定され、
    車両後方へ向けて展開する単一のエアバッグドア部の自
    由端を前記前部インストルメントパネルと後部インスト
    ルメントパネルとの分割見切りラインに沿って配設した
    ことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有するイン
    ストルメントパネル。
  10. 【請求項10】 前部インストルメントパネルと後部イ
    ンストルメントパネルとから成る前後分割タイプとされ
    エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
    ルにおいて、 前端が前部インストルメントパネルの基材に固定され、
    車両前方へ向けて展開する単一のエアバッグドア部の自
    由端を前記前部インストルメントパネルと後部インスト
    ルメントパネルとの分割見切りラインに沿って配設した
    ことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有するイン
    ストルメントパネル。
JP10201812A 1997-10-09 1998-07-16 エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル Expired - Fee Related JP2998745B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10201812A JP2998745B2 (ja) 1997-10-09 1998-07-16 エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
US09/164,348 US6322101B1 (en) 1997-10-09 1998-10-01 Instrument panel integrally equipped with air bag door portion

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27735097 1997-10-09
JP9-277350 1997-10-09
JP10201812A JP2998745B2 (ja) 1997-10-09 1998-07-16 エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11170953A true JPH11170953A (ja) 1999-06-29
JP2998745B2 JP2998745B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=26513009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10201812A Expired - Fee Related JP2998745B2 (ja) 1997-10-09 1998-07-16 エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6322101B1 (ja)
JP (1) JP2998745B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370600A (ja) * 2001-06-18 2002-12-24 Fuji Heavy Ind Ltd 助手席用エアバッグ装置取付構造及び助手席用エアバッグ装置取付方法
EP1283788A4 (en) * 2000-05-23 2006-02-01 Textron Automotive Co Inc STRUCTURE FOR CONNECTING AUTOMOTIVE TRIM SKIN PARTS
JP2007168666A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Mazda Motor Corp エアバッグユニットを備えたインストルメントパネル構造
JP2009083616A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nissan Motor Co Ltd エアバッグ装置
WO2009125783A1 (ja) * 2008-04-11 2009-10-15 河西工業株式会社 車両用内装部品
US8662526B2 (en) 2010-10-05 2014-03-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Airbag device for passenger's seat
JP2014069730A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置
WO2014069654A1 (ja) * 2012-11-05 2014-05-08 豊田合成 株式会社 車両用内装パネル及び車両用エアバッグ装置
JP2014084059A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用内装パネル及び車両用エアバッグ装置
JP2015182542A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 スズキ株式会社 インストルメントパネル

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3964344B2 (ja) * 2002-03-29 2007-08-22 カルソニックカンセイ株式会社 エアバック装置のカバー構造
EP1378339A1 (de) * 2002-07-02 2004-01-07 Peguform GmbH & Co. KG Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung mehrfarbiger Slushhäute
DE10304197A1 (de) * 2003-01-29 2004-08-19 Sai Automotive Sal Gmbh Innenverkleidungsteil
US7219922B2 (en) * 2003-05-05 2007-05-22 Lear Corporation Interior vehicle trim panel
DE102004043924A1 (de) * 2004-09-11 2006-03-16 Daimlerchrysler Ag Unfallhilfesystem für ein Kraftfahrzeug
FR2912104B1 (fr) * 2007-02-01 2009-10-02 Faurecia Interieur Ind Snc Ensemble d'habillage interieur de masquage d'un coussin gonflable de securite pour vehicule automobile.
DE102009016217B4 (de) * 2009-04-03 2017-02-16 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Fahrzeuginnenverkleidung mit einer Airbagabdeckung
EP2284048B1 (de) * 2009-07-28 2014-03-12 GM Global Technology Operations LLC Verkleidungsteil mit Airbagklappenanordnung im Innenraum eines Kraftfahrzeuges
EP2698287B1 (en) 2011-04-11 2015-05-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Instrument panel module
EP2750936B1 (en) * 2011-08-30 2018-05-16 Faurecia (China) Holding Co., Ltd. Trim assembly for covering airbag
US8567816B1 (en) * 2012-12-19 2013-10-29 Faurecia Interior Systems, Inc. Airbag tear seam shapes
FR3014053B1 (fr) * 2013-12-04 2017-07-14 Faurecia Interieur Ind Piece d'habillage interieur de vehicule a moteur comprenant une trappe pour coussin gonflable

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3315535A1 (de) 1983-04-29 1984-03-22 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Abdeckung fuer ein aufblasbares gaskissen
JP2591777Y2 (ja) 1991-07-23 1999-03-10 旭精密株式会社 レンズ鏡筒のバックラッシュ除去機構
JP3181661B2 (ja) 1992-02-21 2001-07-03 カルソニックカンセイ株式会社 インストルメントパネルとその製造方法
US5390950A (en) * 1993-03-04 1995-02-21 Tip Eng Group Inc Method and arrangement for forming an air bag deployment opening in an auto interior trim piece
JPH07156737A (ja) 1993-12-07 1995-06-20 Inoac Corp 車室側部材一体エアバッグドアの構造およびその製造方法
DE4437773C1 (de) * 1994-10-24 1995-10-26 Daimler Benz Ag Instrumententafel mit einem integrierten, aufklappbaren Gassackdeckel
US5533748A (en) 1994-12-01 1996-07-09 Morton International, Inc. Invisible instrument panel or dashboard airbag cover door
US5681051A (en) * 1995-06-05 1997-10-28 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Deployment door assembly
US5630613A (en) 1995-10-23 1997-05-20 Morton International, Inc. Apparatus for aiding in the opening of an integral deployment door in a panel of an airbag assembly
US5775727A (en) * 1996-01-17 1998-07-07 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Deployment door assembly
US5806880A (en) * 1996-09-24 1998-09-15 Davidson Textron Inc. Frontal weakening of invisible air bag door cover
US5997030A (en) * 1997-03-19 1999-12-07 Lear Automotive Dearborn, Inc. Vehicle instrument panel with seamless airbag cover

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1283788A4 (en) * 2000-05-23 2006-02-01 Textron Automotive Co Inc STRUCTURE FOR CONNECTING AUTOMOTIVE TRIM SKIN PARTS
JP2002370600A (ja) * 2001-06-18 2002-12-24 Fuji Heavy Ind Ltd 助手席用エアバッグ装置取付構造及び助手席用エアバッグ装置取付方法
JP2007168666A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Mazda Motor Corp エアバッグユニットを備えたインストルメントパネル構造
JP2009083616A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nissan Motor Co Ltd エアバッグ装置
US8424903B2 (en) 2008-04-11 2013-04-23 Kasai Kogyo Co., Ltd. Vehicular interior parts
JP2009248948A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用内装部品
WO2009125783A1 (ja) * 2008-04-11 2009-10-15 河西工業株式会社 車両用内装部品
US8662526B2 (en) 2010-10-05 2014-03-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Airbag device for passenger's seat
JP2014069730A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置
US8931800B2 (en) 2012-09-28 2015-01-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Airbag device for front passenger's seat
JP2014084059A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用内装パネル及び車両用エアバッグ装置
WO2014069654A1 (ja) * 2012-11-05 2014-05-08 豊田合成 株式会社 車両用内装パネル及び車両用エアバッグ装置
US9415741B2 (en) 2012-11-05 2016-08-16 Toyoda Gosei Co., Ltd. Vehicle interior panel and vehicle airbag device
JP2015182542A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 スズキ株式会社 インストルメントパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2998745B2 (ja) 2000-01-11
US6322101B1 (en) 2001-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2998745B2 (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
US5447327A (en) Arrangement for providing an air bag deployment opening
US7530595B2 (en) Rear seat side airbag device
JP2004338708A (ja) 座席一体型車輛乗員拘束システム及び車輛座席
US20070182131A1 (en) Housing for an airbag device
JP2003137054A (ja) エアバッグドアのインサート部材
JP5324810B2 (ja) 車両用内装部品
JP3078741B2 (ja) 助手席用エアバッグカバー
JPH05262198A (ja) 助手席用エアバッグ装置のリッド
JP3506118B2 (ja) 助手席用エアバッグドア構造
JP2002137709A (ja) エアバッグ装置のモジュールカバー
JP2004074867A (ja) 頭部保護用エアバック装置
WO2023021894A1 (ja) エアバッグ取付構造
JPH07329677A (ja) エアバッグ装置のリッド
JP2003137055A (ja) エアバッグドア付車両用内装品
JP4259197B2 (ja) 頭部エアバッグ装置の配設部構造
JP2004175248A (ja) エアバッグ装置のカバー体
JP2003237512A (ja) 車両内装部材
JPH1095297A (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
JP2003112595A (ja) エアバッグドアを備えた自動車用内装品
JP2000272455A (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
JPH1191480A (ja) エアバッグドア部を有するインストルメントパネル
JP3195308B6 (ja) 側突用エアバッグ装置
JP2003146169A (ja) エアバッグドア
JP3804165B2 (ja) 車両のエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees