JP3804165B2 - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来の車両のエアバッグ装置の取付構造を示す。図5に示すように、エアバッグリッド10’とエアバッグ展開ユニット20’とは、エアバッグリッド10’の取付孔11’にエアバッグ展開ユニット20’の爪部21’を引っ掛けることにより固定されていた(例えば、特開平7−117607号公報、特開平7−125596号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両のエアバッグ装置では、図6に示すように、エアバッグ展開時にエアバッグ展開リッド10’が前方に押圧されて取付孔11’がちぎれてしまい、エアバッグ展開リッド10’に形成されたスリットにより規定される展開ドア10b’が理想の回転中心にて開成しないためエアバッグの展開に悪影響を及ぼす虞がある。
【0004】
上述の取付孔11’がちぎれる原因は、図7(b)に示すように、エアバッグがエアバッグ展開リッド10’の中央部分から突出し、その中央部分への引張り荷重が集中するために、エアバッグ展開リッド10’とエアバッグ展開ユニット20’との係合部分(中央部分と周辺部分)における相対変位が大きくなり、展開ドア10’が中央部分に引張られる。この状態で、図7(a)に示すように、エアバッグ展開リッド10’は、展開ドア10b’の本来の回転中心bで開成するのではなく、エアバッグ展開リッド10’の周辺縁部cを回転中心として開成されるため、エアバッグ展開リッド10’とエアバッグ展開ユニット20’との係合部分の剛性が低いとちぎれてしまうのである。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアバッグ展開口のフランジ部に設けられた固定部の剛性を高めて、エアバッグ展開時にエアバッグ展開ユニットが固定部から外れたり、固定部がちぎれたりするのを防止できる車両のエアバッグ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両のエアバッグ装置は以下の構成を備える。即ち、
車室内の所定位置に設けられてエアバッグの展開に伴って開成されるエアバッグ展開部を備え、前記エアバッグ展開部には、該エアバッグ展開部の上辺部に沿うように形成されるフランジ部に、固定部が設けられており、該固定部にエアバッグ展開ユニットが取り付けられ車両のエアバッグ装置において、前記固定部は、前記エアバッグ展開ユニットのブラケットのフック部が引っ掛かるように形成された固定孔であり、前記フランジ部における前記固定孔よりも前記エアバッグ展開ユニット側の部分に対し、該フランジ部の長手方向に沿って取り付けられて前記固定を補強する補強部材を設けると共に、前記エアバッグ展開部における前記フランジ部より外方側に展開ドアを設け、前記展開ドアには、該展開ドアと前記フランジ部との結合部分より離間した位置にヒンジ部が設けられている
【0007】
[車両のエアバッグ装置の構成]
図1は、本発明に係る実施形態の車両のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。
【0008】
図1に示すように、本実施形態の車両のエアバッグ装置1は、車両の衝突時に発生する急激な減速度に応じてエアバックを展開するエアバッグ展開ユニット22と、このエアバッグ展開ユニット22を収容保持するホルダ20と、このホルダ20をエアバッグリッド10に取付保持する上部ブラケット21a及び下部ブラケット21bと、車室内のインストルメントパネルやダッシュボードパネルの一部(例えば、助手席に対向する位置)に設けられたエアバッグリッド10とを備える。
【0009】
エアバッグ展開ユニット22は不図示のインフレータとエアバッグからなり、インフレータは、ガスを起爆させて発生するガス圧によりエアバッグを瞬間的に膨張させる。エアバッグは、エアバッグ展開ユニット22内部に折り畳まれた状態で収納されたナイロン等の繊維製の袋体であり、インフレータ22により膨張されたエアバッグは、前方(フロントガラス側)に飛ばされる運転者や助手席に座る乗員を受け止める。
【0010】
ホルダ20は金属板等により断面コの字状の箱体状に構成され、エアバッグが矢印S方向に飛び出して、エアバッグリッド10を突き破って外部に展開可能なように開口部20aが設けられている。
【0011】
上部ブラケット21aは金属板等から構成され、その一端部がフック状に折り曲げられ、その他端部はホルダ20の上部にリベット23aにより固定される。上部ブラケット21aは、ホルダ20の上部に所定間隔で複数(例えば、3つ)個設けられる。
【0012】
下部ブラケット21bも上部ブラケット21aと同様に、金属板等から構成され、その一端部がフック状に折り曲げられ、その他端部はホルダ20の上部にリベット23bにより固定され、下部ブラケット21bは、ホルダ20の下部に所定間隔で複数(例えば、3つ)個設けられる。
【0013】
エアバッグリッド10は、運転席や助手席に対向するパネル2の一部に形成された開口部に取り付けられる。エアバッグリッド10の一側面であって、エアバッグ展開ユニット22が取り付けられる側の上部には、上部ブラケット21aのフック部を固定する車体横方向に延びる上部フランジ部10aが形成されている。この上部フランジ部10aには、所定間隔で複数の(例えば、3つ)固定孔11が形成されており、この固定孔11に上部ブラケットのフック部が引っ掛けられる。
【0014】
同様に、エアバッグリッド10の一側面であって、エアバッグ展開ユニット22が取り付けられる側の下部には、下部ブラケット21bのフック部を固定する車体横方向に延びる下部フランジ部10が形成されている。この下部フランジ部10にも、所定間隔で複数の(例えば、3つ)固定孔12が形成されており、この固定孔12に下部ブラケット21bのフック部が引っ掛けられる。
【0015】
エアバッグリッド10の車室側に対応する側面部には、エアバッグ展開時にエアバッグの膨張圧により開成される展開ドアの外形を規定するスリット13が形成されており、エアバッグは、スリット13に沿ってエアバッグリッド10を突き破って車室内に展開される。
【0016】
上部フランジ部10aには、そのエアバッグ展開ユニット22側の縁部を挟持するように、フランジ部10の長手方向に沿って補強部材30が装着されている。補強部材30は板厚1ミリ程度の金属板等により構成され、フランジ部10aの固定孔11及びそれに隣接する部分に断面コの字状の挟持部31、32(図2参照)が形成されている。
【0017】
[第1の実施形態の補強部材の構成]
次に、第1の実姉形態の補強部材の構成について説明する。図2は、第1の実施形態の補強部材の構成を示すと共に、ホルダと補強部材との取付構造を示す図である。
【0018】
図2に示すように、第1の実施形態の補強部材30は細長い板状部材からなり、上部フランジ部10aの縁部の固定孔11に対応する第1挟持部31と、その固定孔11に隣接する縁部に対応する第2挟持部32とが設けられている。挟持部31は、固定孔11の個数に対応して所定間隔で延設されている。第2挟持部32は、第1挟持部31の片側又は両側に隣り合うように延設されている。
【0019】
第1挟持部31及び第2挟持部32は、上部フランジ部10aの縁部に装着させた状態で上下方向から押圧されると共に、第2挟持部32には、リベット止め用の止め孔32aが形成されており、第2挟持部32を上部フランジ部10aに装着させた状態でリベット33により補強部材30と上部フランジ部10aとを固定する。
【0020】
以上のように、第1の実施形態の補強部材によれば、エアバッグリッド10の上部フランジ部10aに設けられた固定孔11の剛性を高めて、エアバッグ展開時にエアバッグ展開ユニット20の上部ブラケット21aが固定孔11から外れたり、固定孔11がちぎれたりするのを防止できる。
【0021】
[第2の実施形態の補強部材の構造]
次に、第2の実施形態の補強部材の構造について説明する。図3は、第2の実施形態の補強部材の構成を示すと共に、ホルダと補強部材との取付構造を示す図である。
【0022】
図3に示すように、第2の実施形態の補強部材40は、その長手方向の両端部にアーム部34、35が延設されている。アーム部34、35には、リベット止め用の止め孔34a、35aが形成されており、補強部材40を上部フランジ部10aに装着させた状態で、リベット33により補強部材40の両端から延びるフランジ部14、15に固定する。その他の構成については、第1の実施形態と同一の部分には同一の部番を付して説明を省略する。
【0023】
以上のように、第2の実施形態の補強部材によれば、第1の実施形態の効果に加えて、エアバッグリッド10の上部フランジ部10aと補強部材との取付剛性が更に向上する。
【0024】
[その他の実施形態]
次に、その他の実施形態について説明する。図4は、その他の実施形態のエアバッグリッドの構成を示す図である。
【0025】
上記第1、第2の実施形態では、エアバッグリッド10の上部フランジ部10aを補強することにより、その固定孔11のちぎれ等を防止している。それに対して、図4(a)、(b)に示すように、エアバッグ展開時に開成される展開ドア10bの本来の回転中心となる部分16の肉厚t1を他の部分t2より薄くすることにより強度を低下させ(t1<t2)、上部フランジ部10aに相対的な変位を発生させないように展開ドア10bが開成する構成にしてもよい。
【0026】
また、上記第1或いは第2の実施形態の補強部材と他の実施形態の構成とを組み合わせてもよい。
【0027】
以上のように、他の実施形態によれば、第1、第2の実施形態の効果に加えて、上部フランジ部10aに相対的な変位を発生させないように展開ドア10bを開成することができる。
【0028】
[従来技術との対比]
特開平7−125596号公報に開示された構造は、エアバッグ展開時に取付孔とリベットとの間に発生するせん断応力に対して補強する構造である。それに対して、本実施形態の構成は、▲1▼展開ドアが本来の回転中心で回転するように、相対的に剛性の低い上部フランジ部10aの剛性を高め、更に本来の回転中心の肉厚を小さくして上部フランジ部10aに相対的な変位を発生させない構造である点、▲2▼補強部材30又は40は、固定孔に作用するせん断力に対して剛性を高めるのではなく、上部フランジ部10aの固定孔11のちぎれ(固定孔に作用する引張力)に対して補強する構造である点において上記従来技術とは構成や作用効果が明らかに異なる。
【0029】
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エアバック展開部のフランジ部に形成された固定を補強する補強部材を設けたことにより、固定の剛性を高めて、エアバッグ展開時にエアバッグ展開ユニットのブラケットが固定から外れたり、固定がちぎれたりするのを防止できる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の車両のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態の補強部材の構成を示すと共に、ホルダと補強部材との取付構造を示す図である。
【図3】第2の実施形態の補強部材の構成を示すと共に、ホルダと補強部材との取付構造を示す図である。
【図4】その他の実施形態のエアバッグリッドの構成を示す図である。
【図5】従来の車両のエアバッグ装置の取付構造を示す図である。
【図6】従来の車両のエアバッグ装置の取付構造の問題点を説明する図である。
【図7】従来の車両のエアバッグ装置の取付構造の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
2…パネル
10…エアバッグリッド
20…ホルダ
21a…上部ブラケット
21b…下部ブラケット
22…エアバッグ展開ユニット
30、40…補強部材

Claims (3)

  1. 車室内の所定位置に設けられてエアバッグの展開に伴って開成されるエアバッグ展開部を備え、前記エアバッグ展開部には、該エアバッグ展開部の上辺部に沿うように形成されるフランジ部に、固定部が設けられており、該固定部にエアバッグ展開ユニットが取り付けられ車両のエアバッグ装置において、
    前記固定部は、前記エアバッグ展開ユニットのブラケットのフック部が引っ掛かるように形成された固定孔であり、
    前記フランジ部における前記固定孔よりも前記エアバッグ展開ユニット側の部分に対し、該フランジ部の長手方向に沿って取り付けられて前記固定を補強する補強部材を設けると共に、前記エアバッグ展開部における前記フランジ部より外方側に展開ドアを設け、
    前記展開ドアには、該展開ドアと前記フランジ部との結合部分より離間した位置にヒンジ部が設けられていることを特徴とする車両のエアバッグ装置。
  2. 前記補強部材は、該補強部材の長手方向の両端部から一体的に延設される延設部を有し、該延設部は前記エアバッグ展開部のフランジ部の両端部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグ展開部のヒンジ部における回転中心近傍の肉厚は、該エアバッグ展開部の他の部分に比して小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のエアバッグ装置。
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