JPH1059107A - エアバッグドアを有するインストルメントパネル - Google Patents

エアバッグドアを有するインストルメントパネル

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JPH1059107A
JPH1059107A JP8244142A JP24414296A JPH1059107A JP H1059107 A JPH1059107 A JP H1059107A JP 8244142 A JP8244142 A JP 8244142A JP 24414296 A JP24414296 A JP 24414296A JP H1059107 A JPH1059107 A JP H1059107A
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airbag
airbag door
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air bag
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達男 白木
Takashi Kitano
崇 北野
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Mitsubishi Motors Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
Mitsubishi Motors Corp
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R21/2165Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member characterised by a tear line for defining a deployment opening

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急停車や追突等によりインストルメントパネ
ルのエアバッグドア部分に乗員の前頭部がぶつかった際
に乗員頭部が受ける衝撃を低減でき、しかもエアバッグ
膨張時にはエアバッグドアがスムーズに開くことができ
るようにする。 【解決手段】 フロントウィンドW側へ屈曲して開くエ
アバッグドアD1を有し、該エアバッグドア用芯材41
のフロントウィンド側端部を、その上面に配置した枠体
31の端部ととともにインストルメントパネル芯材21
のエアバッグ展開開口部22周縁のフロントウィンド側
に固定したインストルメントパネルにおいて、前記エア
バッグドア用芯材と枠体をフロントウィンド側へ延長
し、該両延長部33,43に剛性低下用開口部34,4
4を形成するとともに当該両延長部のフロントウィンド
側端部にインストルメントパネル芯材への固定部35,
45を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアバッグドア
を有するインストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図5に示すように、自動車のイン
ストルメントパネルPには、助手席側にエアバッグドア
Dを有するものが多くなった。そのエアバッグドアDの
裏側には、図5の6−6断面を示す図6のように、エア
バッグ装置Sが設けられる。エアバッグ装置Sは、折り
畳まれたエアバッグAがエアバッグ収容ケースC内に作
動装置Iとともに収容されたもので、エアバッグ収容容
器Cの上部の開口部分が前記エアバッグドアDによって
覆われている。このエアバッグ装置Sは、一旦自動車が
衝突等により大きな衝撃を受けた時には、前記作動装置
Iが作動し、エアバッグAが膨張してエアバッグドアD
を裏側から押し開き車内に展開するようになっている。
【0003】前記インストルメントパネルPは、エアバ
ッグドアDがフロントウインド側へ屈曲して開くタイプ
のもので、インストルメントパネル芯材61の表面に発
泡層63を介して表皮65が設けられている。この例で
は、前記表皮65のエアバッグドアDに対応する所定の
位置に、エアバッグドア形状をした強度の弱い破断予定
部66が形成され、エアバッグA膨張時にその破断予定
部66に沿って発泡層63および表皮65が破断し、図
7のようにエアバッグドアDが開くようになっている。
符号Tは発泡層63の破断予定位置を示す仮想の線であ
る。
【0004】前記インストルメントパネル芯材61は、
硬質樹脂などが所定のインストルメントパネル裏面形状
に形成されたもので、前記エアバッグドアDに相当する
位置に略方形のエアバッグ展開開口部Oが形成されてい
る。そして、エアバッグAの膨張時には、前記エアバッ
グ展開開口部OのエアバッグドアD裏面をエアバッグA
が押してエアバッグドアDを開け、車内に展開できるよ
うになっている。前記エアバッグ展開開口部Oにはエア
バッグドア用芯材67が取り付けられる。このエアバッ
グドア用芯材67は、エアバッグドアDの裏面を補強す
るためのもので、適当厚みの金属板あるいは合成樹脂板
などからなり、前記展開開口部Oを覆う大きさに形成さ
れるとともに、そのフロントウィンド側端部がボルトな
どのネジ部材69で前記エアバッグ展開開口部Oのフロ
ントウィンド側の一辺付近に取り付けられる。
【0005】ところで、前記インストルメントパネルP
にあっては、エアバッグの膨張によるエアバッグドアD
裏面の押圧時、エアバッグドア用芯材67の固定部70
に応力が集中して、該部でインストルメントパネル芯材
61やエアバッグドア用芯材67が変形し、エアバッグ
ドアDのスムーズな開きが妨げられる恐れがある。そこ
で、補強用の板状リテーナ71をエアバッグドア用芯材
67の固定部上面に載置し固定することによって、前記
エアバッグドアDの固定部の強度を高めることが提案さ
れている。なお、前記リテーナ71は、中央部に前記エ
アバッグ展開開口部Oと略等しい大きさの開口を有する
枠体とされ、前記エアバッグドア用芯材67の固定部を
インストルメントパネル芯材61との間で挟むようにし
てエアバッグ展開開口部Oの周囲上面に固定されること
もある。
【0006】しかし、エアバッグ装置の作動しない急停
車や追突等の際には、助手席乗員の前頭部が前記インス
トルメントパネルPに打ち付けられることがある。その
場合、前記のようにリテーナ(枠体)71がインストル
メントパネル芯材61およびリテーナ(枠体)71に固
定されていると、インストルメントパネル芯材61は前
記リテーナ(枠体)71によりエアバッグドアD部分で
剛性が高くなるため破壊せず、乗員頭部の受ける衝撃が
より大きくなる。特に、図8に示すように、エアバッグ
膨張時にエアバッグドアDがフロントウィンドW側へ屈
曲して開く形式の場合は、急停車等の際に乗員頭部のぶ
つかる位置が、矢印aの先で示すようにエアバッグドア
用芯材の固定部70とほぼ合致するので、前記リテーナ
(枠体)71による影響が大きく好ましくなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題に鑑みなされたもので、急停車や追突等の際に乗員の
前頭部がぶつかる恐れのあるエアバッグドア部分の剛性
を、エアバッグ膨張時におけるエアバッグドアのスムー
ズな開きを損なうことなく適度に低下させて、乗員頭部
が受ける衝撃を低減できるようにしたインストルメント
パネルを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、フロントウ
ィンド側へ屈曲して開くエアバッグドアを有し、該エア
バッグドア用芯材のフロントウィンド側端部を、その上
面に配置した枠体の端部とともにインストルメントパネ
ル芯材のエアバッグ展開開口部周縁のフロントウィンド
側に固定したインストルメントパネルにおいて、前記エ
アバッグドア用芯材と枠体のフロントウィンド側に該フ
ロントウィンドに向かう延長部を設け、該両延長部に剛
性低下用開口部を形成するとともに当該両延長部のフロ
ントウィンド側端部にインストルメントパネル芯材への
固定部を設けたことを特徴とするエアバッグドアを有す
るインストルメントパネルに係る。
【0009】前記エアバッグドア用芯材の剛性低下用開
口部は、連結部により複数の開口に区分されていること
が好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るイ
ンストルメントパネルの断面図、図2は同実施例におけ
るエアバッグ膨張時を示す断面図、図3は同実施例にお
ける枠体とエアバッグドア用芯材との組み合わせ状態を
示す斜視図、図4はその分解斜視図である。
【0011】図1に示すインストルメントパネル10
は、その助手席側の所定位置に、フロントウィンドW側
へ屈曲して開くエアバッグドアD1を有する。また、エ
アバッグドアD1の裏側に設けられるエアバッグ装置S
は、先に図6で説明したものと同様の構成からなるた
め、図6で用いたとのと同じ符号で示す。前記インスト
ルメントパネル10は、インストルメントパネル芯材2
1、枠体31、エアバッグドア用芯材41、発泡層51
および表皮55よりなる。
【0012】インストルメントパネル芯材21は、硬質
合成樹脂や、繊維強化合成樹脂等から射出成形等により
インストルメントパネルの裏面形状に形成されている。
このインストルメントパネル芯材21の助手席側の所定
位置には、横方向(車幅方向)に沿って長い略方形のエ
アバッグ展開開口部22が、エアバッグAの膨張および
展開用に形成されている。このエアバッグ展開開口部2
2の下面(裏面)にエアバッグ収容容器Cが取り付けら
れ、またエアバッグ展開開口部22の上面(表面)にエ
アバッグドア用芯材41が取り付けられている。なお、
エアバッグ展開開口部22の周囲には所定位置に取り付
け孔(図示せず)が形成されていて、該取り付け孔を介
してエアバッグ収容容器C、枠体31およびエアバッグ
ドア用芯材41がボルト25とナット26で固定される
ようになっている。
【0013】枠体31はエアバッグ展開開口部22の周
囲およびエアバッグドア用芯材41の固定部45を補強
して、エアバッグ膨張時の押圧でエアバッグ展開開口部
22の周囲およびエアバッグドア用芯材41の固定部4
5が破損するのを防ぐためのもので、所定厚みの鋼板あ
るいはアルミ板等からなる。この枠体31は、図1や図
3および図4から容易に理解されるように、前記エアバ
ッグ展開開口部22と略一致する中央開口32を有する
とともに、その中央開口32周縁のフロントウィンド側
31aが車体のフロントウィンド側へ所定長延長され、
該延長部33に略方形の剛性低下用開口部34が横方向
(車幅方向)に沿って形成されている。前記延長部33
の長さ(前後方向の長さ)は適宜決定されるが、一例と
して5〜10cm程度の寸法を挙げる。また、前記延長
部33のフロントウィンド側端部には、この枠体31を
エアバッグドア用芯材41とともにインストルメントパ
ネル芯材21へ固定するための固定部35が形成され、
該固定部35にネジ挿通孔36が形成されている。な
お、枠体31の中央開口32周囲には、この枠体31を
エアバッグ展開開口部22の周囲に強固に固定するため
のネジ挿通孔37が形成されている。
【0014】エアバッグドア用芯材41は、鋼板あるい
はアルミ板等からなり、図3および図4からよりよく理
解されるように、前記枠体31の中央開口32を覆う大
きさの略方形に形成され、そのフロントウィンド側41
aに、前記エアバッグドア31の延長部33に合わせて
車体のフロントウィンド側へ延長された延長部43が形
成されている。なお、この例ではエアバッグドア用芯材
41の中央部には裏側から表側へ断面略逆U状形に湾曲
した補強用突条部50aが格子状に形成されている。
【0015】前記エアバッグドア用芯材41の延長部4
3には、枠体31の剛性低下用開口部34と位置を合わ
せて、略方形の剛性低下用開口部44が横方向(車幅方
向)に沿って形成されている。この実施例の剛性低下用
開口部44は、延長部43の剛性低下を適度にすべく、
連結部44cによって二つの開口44a,44bに区分
されている。勿論、前記連結部44cは一つに限らず、
複数としてもよい。なお、前記連結部44cと同様のも
のを前記枠体31に設けて、前記枠体31の剛性低下用
開口部34を複数の開口に区分してもよい。好ましく
は、前記枠体31の剛性低下用開口部34を一つの開口
とし、その下に位置するエアバッグドア用芯材41の剛
性低下用開口部44を連結部44cによって二以上の開
口44a,44bとするのがよい。これにより、前記延
長部43の剛性低下が図られる一方、エアバッグドア用
芯材41は剛性低下用開口部44の両側部分及び前記連
結部44cによって固定部45に連結されることとな
り、エアバッグ展開時、エアバッグドア用芯材41の前
記開口部44が変形することによるエアバッグドア用芯
材41の展開方向への延伸及び固定部45との連結部の
破断が防止されることとなる。またこれにより、後述す
るエアバッグドア用芯材の屈曲部49に応力が集中し、
よりエアバッグドアの展開がスムーズに行われることと
なる。
【0016】また、前記エアバッグドア用芯材41の延
長部43には、フロントウィンド側端部に固定部45が
形成され、さらにその固定部45に前記枠体31の固定
部35のネジ挿通孔36に位置を合わせたネジ挿通孔4
6が形成されている。
【0017】前記エアバッグドア用芯材41は、前記延
長部43が枠体31の延長部33の下面(裏面)に配置
されて該芯材41の固定部45が枠体31の固定部35
の下面(裏面)にスポット溶接等で固着される。そし
て、前記固定部45,35で互いに固着されたエアバッ
グドア用芯材41と枠体31は、枠体31の中央開口3
2周囲を、前記ネジ挿通孔36,37,47を利用して
インストルメントパネル芯材21のエアバッグ展開開口
部22周囲に固定することにより、エアバッグ展開開口
部22の上面側に取り付けられる。
【0018】前記エアバッグドア用芯材41と枠体31
の取り付けにより、エアバッグドア用芯材41の固定部
側にある延長部43が、枠体31の延長部33とインス
トルメントパネル芯材21とで挟持固定される。そのた
め、エアバッグドア芯材41はエアバッグ膨張時に下方
から押圧された際に、前記枠体31の中央開口32にお
けるフロントウィンド側の辺32aを支点として上方の
車内側へ屈曲し易くなる。しかも、エアバッグドア用芯
材41の固定部45はその上面に枠体31の固定部35
が存在するため強度が高く、エアバッグ膨張時の押し上
げにより破壊する恐れがない。さらに、エアバッグドア
用芯材41および枠体31の延長部43,33が、前記
の如く剛性低下用開口部44,34によって剛性の低下
した状態にあるため、その延長部43,33におけるイ
ンストルメントパネル10の強度は、インストルメント
パネル芯材21の強度に依存し、前記エアバッグドア用
芯材41および枠体31による影響を殆ど受けることが
ない。よって、急停車等で乗員の前頭部がエアバッグド
ア用芯材41の部分、すなわちエアバッグドアD1の部
分、特には前記固定部側の延長部43,33付近にぶつ
かった際に、乗員頭部に大なる衝撃が加わるのを防ぐこ
とができる。しかも、インストルメントパネル芯材21
をあらかじめ所定の衝撃力で破壊するように設定してお
けば、前記頭部衝突時の衝撃をインストルメントパネル
芯材21の破壊で吸収することもできる。
【0019】なお、この実施例のエアバッグドア用芯材
41は、前記延長部43の横幅が枠体31の中央開口3
2の横幅よりも大に形成されているので、延長部43の
基部に前記中央開口32の内周縁と干渉しない切り欠き
凹部48を設け、その切り欠き凹部48を利用して、エ
アバッグドア用芯材41の非固定側を枠体31の上面
(表面)側に、固底部側を枠体31の下面(裏面)側に
配置できるようになっている。さらに、前記延長部43
の基部には、エアバッグ膨張時にエアバッグドア用芯材
41が枠体31の中央開口32におけるフロントウィン
ド側の辺32aに沿って屈曲し易くなるよう、略逆U字
形の屈曲部49が横方向に形成されている。また、前記
枠体31の中央開口32の周縁表面に重ねられるエアバ
ッグドア用芯材41の縁50bは折り返されている。
【0020】発泡層51は、インストルメントパネル1
0の表面に緩衝性を付与するためのもので、前記枠体3
1およびエアバッグドア用芯材41が固定されたインス
トルメントパネル芯材21の上に積層されている。
【0021】表皮55は、インストルメントパネル10
の表面を保護し、外観を良好とするもので、合成樹脂皮
膜等からなる。またこの実施例の表皮55は、エアバッ
グドアD1に対応する所定の位置に前記ドア形状の開口
を設け、前記ドア形状に合わせて裁断した別の表皮55
aを接合し、その接合部で破断予定部57を構成してい
る。勿論、その破断予定部57は表皮の接合に代えて、
溝等による薄肉部やその他の手段で構成してもよい。そ
して、エアバッグAの膨張時に、その圧力をこの破断予
定部57に集中させ、表皮55および発泡層51が前記
エアバッグドア形状に沿って破断するようにされてい
る。
【0022】なお、前記インストルメントパネル10の
成形は、前記枠体31およびエアバッグドア用芯材41
が固定されたインストルメントパネル21と、所定形状
に形成された表皮55を図示しない発泡成形型にセット
し、インストルメントパネル芯材21と表皮55間にポ
リウレタン原料等の発泡材料を注入し、発泡層51を発
泡成形することにより容易に行うことができる。
【0023】前記構造からなるインストルメントパネル
10は、フロントウィンドガラスWの下部から乗員座席
に向けて車体に取り付けられる。そして、衝突等のない
平時には、図1に示すようにエアバッグドアD1がエア
バッグ収容容器Cの開口部分を覆っている。その状態
で、急停車等により助手席乗員の前頭部がエアバッグド
アD1部分、特にはその固定部側にぶつかった場合に
は、その固定部側に存在するエアバッグドア用芯材41
および枠体31の延長部43,33が剛性低下用開口部
44,34によって剛性の低下した状態にあるため、乗
員頭部に与える損傷を小さくできる。
【0024】一方、衝突等により大なる衝撃が自動車に
加わった際には、図2に示すように、エアバッグ装置S
の作動装置Iが作動してエアバッグAが膨張し、エアバ
ッグドアD1裏面のエアバッグドア用芯材41を上方へ
押す。その際、エアバッグドア用芯材41の固定部45
上には枠体31の固定部35が存在するため、エアバッ
グドア用芯材41の固定部45付近が上方へ変形せず、
エアバッグドア用芯材41が枠体31の中央開口32に
おけるフロントウィンド側の辺32aを支点として上方
へスムーズに屈曲する。それにより、前記発泡層51及
び表皮55が破断予定部57に沿って速やかに破断し、
エアバッグドアD1がフロントウィンドW側へ開いてエ
アバッグAが車内に展開する。
【0025】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
あっては、エアバッグドア用芯材の固定部上面に枠体が
存在して前記固定部の強度が十分なため、エアバッグ膨
張時の押圧により固定部がエアバッグドアの開きを妨げ
るような変形をせず、エアバッグドアが速やかにフロン
トウィンド側へ開きエアバッグの車室内への展開を可能
にする。
【0026】また、この発明にあっては、エアバッグド
ア用芯材および枠体のフロントウィンド側を延長させ
て、その延長部に剛性低下用開口部を形成するとともに
その延長部の端部に固定部を形成したたため、前記延長
部が存在する部分ではインストルメントパネルの強度が
殆ど増大せず、その部分の強度はインストルメントパネ
ル芯材の強度に依存する。したがって、急停車等によっ
て乗員の前頭部がエアバッグドアにぶつかった場合に
は、乗員頭部が受ける衝撃は前記枠体の存在による影響
が殆どなく、乗員頭部の損傷を小さくできる。特に、こ
の発明のインストルメントパネルのように、フロントウ
ィンド側へエアバッグドアが開く形式のものにあって
は、急停車等により乗員頭部がぶつかる位置は、前記剛
性低下用開口部を設けた延長部付近となりやすいため、
この発明による効果は極めて大きい。
【0027】さらに、前記エアバッグドア用芯材および
枠体は、前記剛性低下用開口部の存在によって延長部で
強度が低下しているため、エアバッグドアの中央部分に
頭部がぶつかった場合でも、その衝撃力によってインス
トルメントパネルが前記延長部付近で変形し、衝撃を一
層緩和させる効果が期待できる。また、前記延長部が位
置する部分のインストルメントパネルの強度は、前記剛
性低下用開口部の存在によってインストルメントパネル
芯材の強度に依存することになるため、そのインストル
メントパネル芯材を、所定の衝撃力で破壊する構造等と
しておけば、乗員頭部がぶつかった際にはインストルメ
ントパネル芯材の破壊により乗員頭部を安全に保護する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るインストルメントパ
ネルの断面図である。
【図2】同実施例におけるエアバッグ膨張時を示す断面
図である。
【図3】同実施例における枠体とエアバッグドア用芯材
との組み合わせ状態を示す斜視図である。
【図4】同実施例における枠体とエアバッグドア用芯材
の分解斜視図である。
【図5】エアバッグドアを有する一般的なインストルメ
ントパネルの斜視図である。
【図6】図5の6−6断面図である。
【図7】図6のインストルメントパネルのエアバッグ膨
張時を示す断面図である。
【図8】乗員の前頭部がインストルメントパネルにぶつ
かる際を示す車内の概略図である。
【符号の説明】
21 インストルメントパネル芯材 22 エアバッグ展開開口部 31 枠体 32 枠体の中央開口 33,43 延長部 34,44 剛性低下用開口部 35,45 固定部 41 エアバッグドア用芯材 44c 連結部 51 発泡層 55 表皮

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントウィンド側へ屈曲して開くエア
    バッグドアを有し、該エアバッグドア用芯材のフロント
    ウィンド側端部を、その上面に配置した枠体の端部とと
    もにインストルメントパネル芯材のエアバッグ展開開口
    部周縁のフロントウィンド側に固定したインストルメン
    トパネルにおいて、 前記エアバッグドア用芯材と枠体のフロントウィンド側
    に該フロントウィンドに向かう延長部を設け、該両延長
    部に剛性低下用開口部を形成するとともに当該両延長部
    のフロントウィンド側端部にインストルメントパネル芯
    材への固定部を設けたことを特徴とするエアバッグドア
    を有するインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エアバッグドア用芯
    材の剛性低下用開口部が、連結部により複数の開口に区
    分されていることを特徴とするエアバッグドアを有する
    インストルメントパネル。
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