JP4535183B2 - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の膝を保護するための車両用ニーエアバッグ装置に関する。
近年、衝突時の乗員保護性能を向上させる観点から、衝突時にニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝頭(以下、単に「膝」という。)を拘束する車両用ニーエアバッグ装置の車両への搭載が促進されている。
例えば、下記特許文献1に開示された助手席用の車両用ニーエアバッグ装置では、インストルメントパネルにおける着座乗員の膝高さにエアバッグモジュールが配設されており、衝突時には上部チャンバ、中央チャンバ及び下部チャンバに区画されたニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開するようになっている。
また、下記特許文献2に開示された助手席用の車両用ニーエアバッグ装置では、グラブボックスのグラブドア内にエアバッグモジュールが配設されている。衝突時には、グラブドア内に配設されたインフレータからガスが噴出されて、折り畳み状態でグラブドア内に格納されたニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開されるようになっている。
特開平11−321539号公報 特開2002−356137号公報 特開2006−36141号公報 特開2007−161090号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、以下の点において改良の余地がある。すなわち、特許文献1に開示された車両用ニーエアバッグ装置の場合、エアバッグモジュールのモジュールケースが車体側に支持されており、かつニーエアバッグが乗員の脛の上部(膝頭の直ぐ下)付近(以下、単に「脛上部」という。)の高さで膨張展開するため、膝がエアバッグドアに近接した状態又は接触した状態(以下、両者を併せて「近接等した状態」という。)で乗員が車両用シートに着座していると、ニーエアバッグの展開反力によって脛上部が車両後方側へ押圧されて脛に負担がかかることがある。なお、特許文献2に開示された車両用ニーエアバッグ装置の場合でも、エアバッグモジュールを収納したグラブドアがグラブボックス本体を介して車体側に支持されており、かつニーエアバッグが乗員の脛上部の高さで膨張展開するため、同様の課題がある。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の膝がエアバッグドアに近接等した状態でニーエアバッグが膨張展開した場合に脛への負担を軽減することができる車両用ニーエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、作動することによりガスを発生するガス発生手段と、折り畳み状態で格納されると共に着座状態の乗員の膝の高さに配置されかつガス発生手段から供給されたガスによって乗員の膝側へ向けて膨張展開するニーエアバッグと、前記折り畳み状態のニーエアバッグを覆うと共に所定値以上のバッグ膨張圧が作用すると破断して車両上下方向に第1エアバッグドアを展開させる第1ティア部と、この第1ティア部に連続して形成されると共に、前記第1エアバッグドアの展開初期の移動軌跡上に障害物が存在した場合にも、車両幅方向に第2エアバッグドアを展開させる第2ティア部と、が設けられたエアバッグカバーと、を有し、前記第1ティア部は、左右一対の縦方向ティア部と、これらの縦方向ティア部を車両幅方向に繋ぐ第1横方向ティア部と、を含むH形状に形成されていると共に、前記第2ティア部は、各縦方向ティア部の両端部から第1横方向ティア部と反対側へ延出された第2横方向ティア部を含んで構成されており、さらに、前記第1ティア部は、前記各縦方向ティア部の両端部から前記第1横方向ティア部に対して平行にかつ前記第2横方向ティア部と反対側へ同一直線上に延出された第3横方向ティア部を備えている、ことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記第1横方向ティア部と前記第2横方向ティア部との距離をAとし、前記第2横方向ティア部の長さをBとし、前記第3横方向ティア部の長さをCとした場合に、A----Cに設定されている、ことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域を除いた部分の面積と、前記第2エアバッグドアの面積とが同一になるように設定されている、ことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1請求項3のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域の少なくとも一部は、それ以外の領域に比べて弱体化されている、ことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記ドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域において前記第3横方向ティア部と前記縦方向ティア部との交点側の角部及び前記第1横方向ティア部と前記縦方向ティア部との交点側の角部の少なくとも一方に弱体部が設けられている、ことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1請求項5のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジの第3横方向ティア部側のヒンジ長を、ドアヒンジ中央側のヒンジ長よりも長く設定した、ことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1請求項6のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記縦方向ティア部は、着座乗員の膝中心線よりも車両幅方向外側で前記エアバッグカバーの縦方向外形線よりも車両幅方向内側に設定されている、ことを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置前記ニーエアバッグは、インストルメントパネルの助手席側に設けられたグラブドアに格納されている、ことを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項8記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記インストルメントパネルの意匠面側の平面形状は、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成していると共に、前記第2ティア部は、前記第1ティア部の車両幅方向外側及びインストルメントパネル中央側の双方に設定されており、かつインストルメントパネル中央側の第2ティア部は車両幅方向外側の第2ティア部よりも長く設定されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、ガス発生手段が作動するとガスが発生し、当該ガスは折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ内へ流入される。これにより、ニーエアバッグが膨張し、エアバッグカバーに設けられた第1ティア部及び第2ティア部が破断(開裂)し、第1エアバッグドアが車両上下方向に展開されると共に第2エアバッグドアが車両幅方向に展開される。これにより、ニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開される。
ここで、本発明では、ニーエアバッグは着座状態の乗員の膝の高さに配置されているので、仮にエアバッグカバーにおける第1エアバッグドアの配設部位に膝を近接等させた状態で乗員が車両用シートに着座していると、ニーエアバッグの膨張展開時にニーエアバッグの展開反力によって脛上部が車両後方側へ強く押圧されることがある。
しかし、本発明では、エアバッグカバーに第1ティア部の他に第2ティア部を設けたので、第1エアバッグドアの展開初期の移動軌跡上に着座状態の乗員の膝が障害物として存在していた場合には、第2ティア部が破断して第2エアバッグドアが車両幅方向に展開を開始する。これにより、ニーエアバッグが車両幅方向に先行して展開し、その分、乗員の脛上部に作用するニーエアバッグの展開反力が抑制される。
また、本発明によれば、第1ティア部が左右一対の縦方向ティア部と、これらの縦方向ティア部を車両幅方向に繋ぐ第1横方向ティア部と、を含むH形状に形成されていると共に、第2ティア部が第1ティア部の縦方向ティア部の両端部から第1横方向ティア部と反対側へ延出された第2横方向ティア部を含んで構成されているため、第2エアバッグドアを車両幅方向に大きく展開させることができる。
さらに、第2横方向ティア部の長さを変えることにより、車両幅方向に展開する第2エアバッグドアの大きさを容易に変えることができる。
加えて、本発明によれば、仮に第2横方向ティア部のみが形成されて第3横方向ティア部が形成されていなかった場合には、縦方向ティア部と第2横方向ティア部との交点となる部分が伸びることができず、第2横方向ティア部を破断(開裂)させ難いことがある。
しかし、本発明では、各縦方向ティア部の両端部から第1横方向ティア部に対して平行にかつ第2横方向ティア部と反対側へ同一直線上に第3横方向ティア部を延出させたので、前記交点となる部分が伸びることができる。
請求項2記載の本発明によれば、第1横方向ティア部と第2横方向ティア部との距離をAとし、第2横方向ティア部の長さをBとし、第3横方向ティア部の長さをCとした場合に、ACに設定したので、各ティア部がバランス良く破断(開裂)していく。
請求項3記載の本発明によれば、第1エアバッグドアにおいて第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域を除いた部分の面積と、第2エアバッグドアの面積とが同一になるように設定したので、第1エアバッグドア及び第2エアバッグドアが受けるバッグ膨張圧が略一致する。このため、第1エアバッグドア及び第2エアバッグドアを略均等に展開していく。
請求項4記載の本発明によれば、第3横方向ティア部を追加したことにより、第1エアバッグドアの展開時に当該第1エアバッグドアの車両幅方向の端部が捲れ上がる。この捲れ上がりによって、第1エアバッグドアの車両上下方向への展開動作が阻害されることが考えられる。
しかし、本発明では、第1エアバッグドアにおいて第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域の少なくとも一部を、それ以外の領域に比べて弱体化したので、仮に第1エアバッグドアにおける当該領域がエアバッグカバー等と干渉しても、容易に変形する。従って、第1エアバッグドアの展開動作を妨げない。
請求項5記載の本発明によれば、ドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域において第3横方向ティア部と縦方向ティア部との交点側の角部及び第1横方向ティア部と縦方向ティア部との交点側の角部の少なくとも一方に弱体部を設けたので、以下の作用が得られる。
すなわち、第3横方向ティア部と縦方向ティア部との交点側の角部に弱体部を設けた場合には、エアバッグカバーとの干渉が緩和されるため、第1エアバッグドアの良好な展開性を確保することができる。一方、第1横方向ティア部と縦方向ティア部との交点側の角部に弱体部を設けた場合には、ニーエアバッグとの干渉が緩和されるため、当該角部からニーエアバッグを介して乗員の膝側へ伝達される荷重が低くなる。
請求項6記載の本発明によれば、第1エアバッグドアにおいて第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジの第3横方向ティア部側のヒンジ長を、ドアヒンジ中央側のヒンジ長よりも長く設定したので、ヒンジ長が相対的に長い第3横方向ティア部側は、その分、円滑に展開することができる。
請求項7記載の本発明によれば、縦方向ティア部は、着座乗員の膝中心線よりも車両幅方向外側で前記エアバッグカバーの縦方向外形線よりも車両幅方向内側に設定されているので、第2エアバッグドアを車両幅方向に比較的大きく展開させることができる。
請求項8記載の本発明によれば、ニーエアバッグがグラブドアに格納されているので、ニーエアバッグはグラブドアから膨張展開されることになる。このため、折り畳み状態のニーエアバッグを格納するための専用のスペースをインストルメントパネル内に確保する必要がない。
請求項9記載の本発明によれば、インストルメントパネルの意匠面側の平面形状が、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成していると、インストルメントパネル中央側で、乗員の膝とインストルメントパネルとの隙間がより狭くなる。本発明では、インストルメントパネル中央側の第2ティア部を車両幅方向外側の第2ティア部よりも長く設定したので、隙間が狭くても第2エアバッグドアを大きく展開させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、乗員の膝がエアバッグドアに近接等した状態でニーエアバッグが膨張展開した場合に脛への負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、乗員の脛上部に作用するニーエアバッグの展開反力を効果的に抑制することができると共に車両幅方向に展開する第2エアバッグドアの大きさを簡単に調整することができるという優れた効果を有する。
さらに、請求項1記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、車両幅方向に展開する第2エアバッグドアの展開性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、車両上下方向に展開する第1エアバッグドアの展開性及び車両幅方向に展開する第2エアバッグドアの展開性を更に向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、第1エアバッグドア及び第2エアバッグドアを迅速かつ円滑に展開させることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、第1エアバッグドアを車両上下方向に確実に展開させることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、第1エアバッグドアの展開性の更なる向上を図ることができると共に、第1エアバッグドアからニーエアバッグを介して乗員の膝側へ伝達される荷重を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、第1エアバッグドアの展開性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、エアバッグカバーの意匠上の制約から、着座乗員の膝中心線とエアバッグカバーの縦方向外形線との間隔が狭くても、第2エアバッグドアを展開させて、乗員の脛への負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、グラブドアひいてはインストルメントパネルの従来通りの設計の自由度を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、インストルメントパネルの意匠面側の平面形状が、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成す場合にも、第2エアバッグドアを大きく展開させることができ、ひいては乗員の脛への負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図9を用いて、第1実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。また、この第1実施形態は、参考例とする。
図9には、本実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が搭載されたインストルメントパネルの外観正面図が示されている。また、図8には、非作動時におけるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置の要部拡大縦断面図(図9の8−8線に沿った拡大断面図)が示されている。さらに、図7には、当該グラブドアの分解斜視図が示されている。また、図6(A)、(B)には、当該グラブドアと着座乗員との位置関係を車両側方から見て示す概略縦断面図が示されている。最初に、これらの図を用いて、装置全体の構成について説明する。
図9に示されるように、インストルメントパネル10の助手席側で乗員の膝と略対向する位置(より正確には、インストルメントパネル10の下部を構成するインストルメントパネルロア12の上部)には、小物を入れるためのグラブボックス14が配設されている。図8に示されるように、グラブボックス14は、ボックス状に形成された樹脂製のグラブボックス本体16と、このグラブボックス本体16の開口部18を開閉するエアバッグカバーとしてのグラブドア20と、によって構成されている。グラブボックス本体16は、車両後方側(車室内側)に開口部18が臨むように配置されている。
図7及び図8に示されるように、上述したグラブボックス本体16の開口部18を閉塞するグラブドア20には、グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40が内蔵されている。グラブドア20は、車室内側に配置されて意匠面を形成する矩形パネル状のグラブドアアウタ24と、このグラブドアアウタ24の車両前方側に配置されてグラブドアアウタ24に被嵌される矩形枠状のグラブドアインナ26と、を備えている。グラブドアアウタ24及びグラブドアインナ26は、いずれも樹脂製とされている。
グラブドアアウタ24は、略矩形パネル状に形成された基材28と、この基材28の車室内側の面を覆う表皮30との二層構造として構成されている。基材28及び表皮30はいずれも樹脂製とされているが、表皮30の方が基材28よりも軟質な樹脂材料で構成されている。基材28の下縁側両サイドには、左右一対のストッパ32が立設されている。各ストッパ32は、基材28の一般部28Aから面直角方向(車両前方側)へ向けて延出されており、グラブドア20が全開状態となったときに先端部がグラブボックス本体16の壁面に干渉してグラブドア20を全開位置に保持する役目を果たしている。
さらに、ストッパ32の内側には、側面視で略L字状に形成されたヒンジ34が設けられている。ヒンジ34の一端部はグラブボックス本体16にビス等で固定されており、グラブドア20が開閉される際には、図8の回転中心Q回りにグラブドア20が回転するようになっている。
一方、グラブドアインナ26は、グラブドアアウタ24の基材28の一般部28Aと対向する矩形枠状の底壁部26Aと、この底壁部26Aの車両幅方向の両側部に一体に形成された左右一対の側壁部26Bと、これらの左右一対の側壁部26Bのグラブドアアウタ24側の端部から車両幅方向外側へ向けて張出された左右一対の張り出し部26Cと、を含んで構成されている。張り出し部26Cの下縁側には、グラブドアアウタ24のストッパ32と対向する位置に切欠38が形成されている。この切欠38内にストッパ32が挿入されている。
上記構成のグラブドアアウタ24とグラブドアインナ26とは、両者の少なくとも一方に形成された縦方向、横方向のリブ39(図8参照)を介して相互に接合されている。具体的には、リブ39の先端部にて、振動溶着されているが、締結具による締結を利用してもよいし、振動溶着と締結とを併用してもよく、グラブドアアウタ24とグラブドアインナ26とを一体化できる構成であればよい。
図7及び図8に示されるように、上述したグラブドアアウタ24とグラブドアインナ26との間には、略矩形平板状に形成された樹脂製のエアバッグドアリテーナ42が配設されている。エアバッグドアリテーナ42は、矩形平板状の基部44と、この基部44の外周部近傍から立設された矩形枠状の縦壁部46と、を備えている。縦壁部46の上部及び下部には、各々矩形状の開口として構成された複数の係止孔48が所定の間隔で形成されている。なお、基部44の外周部近傍部位と縦壁部46との間には、両者に跨るように配置されかつ側面視で直角三角形状に形成された補強用のリブ50が複数個立設されている。
図8に示されるように、前述したグラブドアインナ26の底壁部26Aにおける中央開口部58の上縁側及び下縁側には、エアバッグドアリテーナ42側へ延出する上下一対のリブ60が一体に形成されている。グラブドア20の組付状態では、これらのリブ60は、エアバッグドアリテーナ42の縦壁部46の上壁部及び下壁部の外側に平行に立設されており、各先端部はエアバッグドアリテーナ42の基部44に溶着(振動溶着)されている。これにより、エアバッグドアリテーナ42の基部44は、グラブドアアウタ24の基材28の一般部28Aとグラブドアインナ26のリブ60とに挟持された状態で固定されている。
また、図7及び図8に示されるように、グラブドアインナ26の中央開口部58には、エアバッグモジュール62が装着されている。エアバッグモジュール62は、金属製のモジュールケース64を備えている。モジュールケース64は、底が浅い箱体形状を成している。モジュールケース64の底壁部64Aの中央下部には、車両前方側から等脚台形状に打ち出されることにより車両後方側へ膨出されたインフレータ固定部66が設けられている。インフレータ固定部66の縦断面形状は山型とされている。このインフレータ固定部66における車両上方側の傾斜部66Aには、左右一対のボルト挿通孔68が形成されている。これらのボルト挿通孔68内へインフレータ70の軸方向中間部から半径方向外側へ突出された一対のスタッドボルト72(図8参照)が挿入されて裏面側からナット74が螺合されることにより、インフレータ70がインフレータ固定部66の傾斜部66Aに締結固定されている。
また、モジュールケース64の両側部の合計4箇所には、中央部にねじ挿通孔76が形成されたL字状の取付片78がそれぞれ取り付けられている。これに対応して、グラブドアインナ26の中央開口部58の両サイドにはねじ挿通孔76と同軸上にねじ挿通孔80が形成されている。そして、各取付片78のボルト挿通孔76をグラブドアインナ26側のねじ挿通孔80に対応させ、図示しないねじ等の締結具で締結固定することにより、モジュールケース64がグラブドアインナ26の中央開口部58に車両前方側から固定されている。
また、モジュールケース64の上部及び下部には、長尺状の係止金具82が取り付けられている。係止金具82の一辺(エアバッグドアリテーナ42側)には、側面視でL字状の係止片84が一体に形成されている。係止片84は、エアバッグドアリテーナ42の縦壁部46に形成された前述した係止孔48に対応して複数個設けられている。そして、各係止孔48に各係止片84を挿入して係止させることにより、エアバッグドアリテーナ42がモジュールケース64に取り付けられている。
図8に示されるように、上記モジュールケース64内には、ガス発生手段としてのインフレータ70と、このインフレータ70から噴出されたガスによって膨張するニーエアバッグ86とが組付けられている。インフレータ70は、モジュールケース64に納まる外径の円柱形状に形成されている。また、インフレータ70の軸方向の一端部には、ガス噴出部88が同軸上に形成されている。さらに、ガス噴出部88の外径はインフレータ70の外径よりも短く、又ガス噴出部88の周壁部には複数のガス噴出孔(図示省略)が形成されている。
一方、ニーエアバッグ86は、折り畳み状態でモジュールケース64内に収納されている。より具体的には、平面展開状態のニーエアバッグ86の上部及び下部をそれぞれ蛇腹折りして中央部に寄せていくことにより、モジュールケース64に収納可能な大きさに折り畳まれている。そして、ニーエアバッグ86の中央部(高さ方向中間部)に上記インフレータ70が挿入されて、インフレータ70から突出されたスタッドボルト72がニーエアバッグ86を貫通し、前述した要領でモジュールケース64のインフレータ固定部66に固定されている。従って、ニーエアバッグ86はインフレータ70とインフレータ固定部66との間に挟持された状態で組付けられている。また、グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40の車両への組付状態で、ニーエアバッグ86のインフレータ70がガス流入部87(図6(B)参照)とされている。
また、グラブドアインナ26の中央開口部58は、エアバッグモジュール62の組付後に矩形平板状に形成された樹脂製の裏面カバー92によって閉塞されている。裏面カバー92の四辺からは、グラブドアインナ26側へ向けて複数の脚部94が一体に形成されている。各脚部94の先端部には爪が形成されている。これに対応して、グラブドアインナ26の底壁部26Aにおける中央開口部58の外周部には複数の矩形状の差込み孔96が形成されている。そして、この差込み孔96内へ脚部94を挿入させ、弾性的に係合させることにより、裏面カバー92がグラブドアインナ26の車両前方側の面に取り付けられている。
次に、本実施形態の要部に係るエアバッグドアの構造について説明する。
図1に示されるように、上述したグラブドア20におけるグラブドアアウタ24の裏面(車両前方側の面)には、正面視で略H形状に形成された第1ティア部100と、この第1ティア部100の両側に連続して形成された第2ティア部102と、が形成されている。なお、図8から解るように、本実施形態のグラブドア20では、意匠性の観点から第1ティア部100及び第2ティア部102が車室内側から視認できないインビジブルタイプのティア構造を採用しているため、正確にはグラブドア20を正面から見た場合に第1ティア部100及び第2ティア部102が見える訳ではなく、グラブドアアウタ24を裏面側から見た場合に第1ティア部100及び第2ティア部102が見える。
第1ティア部100は、左右一対の縦方向ティア部104と、これらの縦方向ティア部104の上下方向中間部同士を車両幅方向に繋ぐ第1横方向ティア部106と、を含む略H形状に形成されている。なお、縦方向ティア部104と第1横方向ティア部106との接続部分は、横向きのY字形状とされている。この第1ティア部100が設定されたことにより、エアバッグドアリテーナ42を介して所定値以上のバッグ膨張圧がグラブドアアウタ24に作用すると、上下一対の第1エアバッグドア108が、後述する第1ドアヒンジ126回りに車両上下方向に両開きに展開するようになっている。
また、第2ティア部102は、各縦方向ティア部104の両端部から第1横方向ティア部106と反対側へ平行に延出された各々上下一対の第2横方向ティア部110によって構成されている。この第2ティア部102が設定されたことにより、エアバッグドアリテーナ42を介して所定値以上のバッグ膨張圧がグラブドアアウタ24に作用すると、左右一対の第2エアバッグドア112が、後述する第2ドアヒンジ128回りに車両幅方向に両開きに展開するようになっている。
図7及び図8に部分的に示されるように、エアバッグドアリテーナ42の基部44の中央部(縦壁部46で囲まれた部分)には、上述したグラブドアアウタ24に形成された第1ティア部100及び第2ティア部102に対応して、これらと重なるように同様形状の第1溝部116及び第2溝部(図示省略)が形成されている。第1溝部116は第1横方向溝部120と左右一対の第1縦方向溝部122とで構成されており、又第2溝部は各第1縦方向溝部122の上下方向の両端部から互いに離反する方向へそれぞれ延出された合計4本の第2横方向溝部124によって構成されている。
また、図8に示されるように、エアバッグドアリテーナ42の基部44における縦壁部46の内周側には、第1ドアヒンジ126及び第2ドアヒンジ128(図8には図示省略。図1参照)が形成されている。第1ドアヒンジ126は、グラブドアアウタ24の左右一対の縦方向ティア部104の先端部間を繋ぐ位置に設けられており、断面形状は略V字状とされている。第1エアバッグドア108が上下に展開する際には、この第1ドアヒンジ126を伸長させながら展開されるようになっている。なお、第2ドアヒンジ128も同様に構成されている。
さらに、図1に示されるように、縦方向ティア部104は、着座乗員の膝中心線CLよりも車両幅方向外側でグラブドア20の縦方向外形線Sよりも車両幅方向内側に設定されている。
以上説明したエアバッグドア構造以外の部分について以下に補足する。図6(B)には、グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40が作動した状態が側面視で図示されている。この図6(B)のX線矢視部が乗員の「脛上部」である。脛上部Xは、膝頭(膝関節)Yの直ぐ下あたりの部位のことである。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
上記構成のグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40を搭載した車両が前面衝突すると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、検知信号がエアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側の各種エアバッグ装置が作動する他、助手席側のグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40も作動する。すなわち、グラブドア20に内蔵されたエアバッグモジュール62のインフレータ70のスクイブに所定電流が通電されてインフレータ70が作動される。これにより、インフレータ70からガスが発生し、当該ガスは折り畳み状態でグラブドア20内に格納されているニーエアバッグ86内へ供給され、これを膨張させる。
折り畳み状態のニーエアバッグ86が膨張し、エアバッグドアリテーナ42を介して第1ティア部100及び第2ティア部102に作用するバッグ膨張圧が所定値に達すると、第1ティア部100及び第2ティア部102が破断(開裂)し、第1エアバッグドア108が第1ドアヒンジ126回りに車両上下方向へ両開きに展開すると共に、第2エアバッグドア112が第2ドアヒンジ128回りに車両幅方向に両開きに展開する。これにより、ニーエアバッグ86は、乗員の膝とグラブドア20(インストルメントパネル10)との間の隙間に膨張展開される。その結果、乗員の膝がニーエアバッグ86によって拘束されて保護される。
ここで、本実施形態では、ニーエアバッグ86が着座状態の乗員の膝の高さに配置されているので、仮にグラブドア20に膝を近接等させた状態で乗員が助手席に着座していると、図6に示されるように、ニーエアバッグ86の膨張展開時にニーエアバッグ86の展開反力によって脛上部Xが車両後方側へ強く押圧されることがある。より詳細に説明すると、グラブボックス14はインストルメントパネル10に固定されており、第1エアバッグドア108に上下を押さえられてかつ左右方向へのガスの流れも近接した乗員の膝Yによって押さえられているため、ニーエアバッグ86の展開反力の逃げ道がなく、展開反力がすべて乗員の脛上部Xに伝達される。
しかし、本実施形態では、グラブドアアウタ24に第1ティア部100に加えて第2ティア部102を形成し、車両上下方向に展開する第1エアバッグドア108に加えて車両幅方向に展開する第2エアバッグドア112を設けたので、仮に第1エアバッグドア108に着座乗員の膝が近接等していた場合には、第2ティア部102が破断(開裂)し、第1エアバッグドア108に先立って第2エアバッグドア112が車両幅方向に大きく展開される。
図2〜図5を用いて具体的に説明すると、まず図2に示されるように、第2ティア部102が破断(開裂)して第2エアバッグドア112が車両幅方向に展開し始める。これに伴い、ニーエアバッグ86が車両幅方向に膨張展開し始める。さらに、図3に示されるように、第2エアバッグドア112が車両幅方向に大きく展開し、これに伴ってニーエアバッグ86が車両幅方向に更に膨張展開していく。次に、図4に示されるように、第1ティア部100の第1横方向ティア部106が破断(開裂)して、上側の第1エアバッグドア108が車両上方側へ大きく展開される。これにより、ニーエアバッグ86の上部側が膨張展開される。その後、図5に示されるように、下側の第1エアバッグドア108が車両下方側へ膨張展開され、ニーエアバッグ86が完全に膨張展開される。
このように本実施形態では、膨張展開過程の初期に、ニーエアバッグ86の両側部を車両幅方向両側へ大きく膨張展開させ、これにより乗員の脛上部Xに作用するニーエアバッグ86の展開反力を効果的に抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、乗員の膝Yがグラブドア20に近接等した状態でニーエアバッグ86が膨張展開した場合に脛(脛上部X)への負担を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、第2横方向ティア部110の長さを変えることにより、車両幅方向に展開する第2エアバッグドア112の大きさを容易に変更することができる。従って、車両幅方向に展開する第2エアバッグドア112の大きさを簡単に調整することができ、ひいては着座乗員の脛上部Xを車両後方側へ押す押圧力をコントロールすることができる。
さらに、本実施形態では、縦方向ティア部104は、着座乗員の膝中心線CLよりも車両幅方向外側でグラブドア20の縦方向外形線Sよりも車両幅方向内側に設定されているので、第2ティア部102を設けて車両幅方向に第2エアバッグドア112を展開させることが極めて有効である。換言すれば、グラブドア20の意匠上の制約から、着座乗員の膝中心線CLとグラブドア20の縦方向外形線Sとの間隔が狭くても、第2エアバッグドア112を展開させて、乗員の脛上部Xへの負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、ニーエアバッグ86がグラブドア20に格納されているので、ニーエアバッグ86はグラブドア20から膨張展開されることになる。このため、折り畳み状態のニーエアバッグ86を格納するための専用のスペースをインストルメントパネル10内に確保する必要がない。よって、本実施形態によれば、グラブドア20ひいてはインストルメントパネル10の従来通りの設計の自由度を確保することができる。
〔第2実施形態〕
以下、図10〜図12を用いて、第2実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態では、前述した第1実施形態で説明した第1ティア部100及び第2ティア部102のティア形状のバリエーションを示すことを目的としている。
図10に示される実施形態では、インストルメントパネル10の意匠面の平面形状が、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成している。なお、この図に示される実施形態は、左ハンドル車である。
上記意匠が採用されたインストルメントパネル10の助手席側には、前述した第1実施形態と同様にグラブドア20が配設されており、グラブドア20内にはグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40が内蔵されている。
ここで、図11に示されるように、この実施形態では、第2ティア部が左右非対象形状とされている。具体的には、インストルメントパネル10の中央側の第2ティア部110の方が、車両幅方向外側(図示しないサイドドア側)の第2ティア部130よりも長く設定されている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
加えて、本実施形態では、インストルメントパネル10の意匠面側の平面形状が、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成しているため、図10(A)に示されるように、インストルメントパネル中央側で、乗員の膝とインストルメントパネル10との隙間132が車両幅方向外側の隙間134より狭くなる。このため、仮に本実施形態のティア構造が採用されていない左右対称形状の第2ティア部110が採用されていた場合には、図10(B)に二点鎖線で示されるように、ニーエアバッグ86は車両幅方向外側(広い隙間134の方)へ膨張展開していく。
しかし、本実施形態のように、予めインストルメントパネル中央側の第2ティア部110を車両幅方向外側の第2ティア部130よりも車両幅方向に長く形成しておくことにより、ニーエアバッグ86がインストルメントパネル中央側へ大きく展開しようとして、車両幅方向外側へ膨張展開しようとしたニーエアバッグ86がインストルメントパネル中央側へ引き戻される。その結果、ニーエアバッグ86は図10(B)に実線で示されるように、左右両膝で概ね均一に膨張展開される。従って、隙間132が狭くても第2エアバッグドア112を大きく展開させてニーエアバッグ86を大きく膨張展開させることができ、ひいては乗員の脛への負担を軽減することができる。
図12(A)に示される実施形態は、図10に示される実施形態の縦方向ティア部104及び第2横方向ティア部110に替えて、略半円形状に形成された円弧状ティア部136が形成されている。これにより、略等脚台形状の上下一対の第1エアバッグドア138と、略半円形状の左右一対の第2エアバッグドア140とが形成されている。付言すると、この実施形態の場合、円弧状ティア部136が縦方向ティア部104と第2横方向ティア部110の双方の役割を果たしている。
図12(B)に示される実施形態は、図12(A)に示される実施形態の円弧状ティア部136に替えて、V字状ティア部142が用いられている。これにより、等脚台形状の上下一対の第1エアバッグドア144と、等脚三角形状の左右一対の第2エアバッグドア146とが形成されている。付言すると、この実施形態の場合、V字状ティア部142が縦方向ティア部104と第2横方向ティア部110の双方の役割を果たしている。
〔第3実施形態〕
以下、図13を用いて、第3実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。また、この第3実施形態が請求項1記載の本発明の一実施形態に相当する。
図13に示されるように、この第3実施形態では、前述した第1実施形態の第1ティア部100に第3横方向ティア部150を追加した点に特徴がある。
具体的に説明すると、縦方向ティア部104の上下方向の両端部には、第1横方向ティア部106に対して平行に第3横方向ティア部150がそれぞれ形成されている。各第3横方向ティア部150は第2横方向ティア部110と同一直線上に配置されており、第2横方向ティア部110と連続している。
また、第1横方向ティア部106と第2横方向ティア部110との距離をAとし、第2横方向ティア部110の長さをBとし、第3横方向ティア部150の長さをCとした場合に、A≒B≒Cに設定されている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
加えて、本実施形態では、縦方向ティア部104の上下方向の両端部に第2横方向ティア部110に連続する第3横方向ティア部150を追加したので、以下の作用・効果が得られる。すなわち、仮に、第2横方向ティア部110のみが形成されて第3横方向ティア部150が形成されていなかった場合(前述した第1実施形態の場合)には、第2横方向ティア部110に隣接して第1ドアヒンジ126が存在することにより、縦方向ティア部104と第2横方向ティア部110との交点となる部分が伸びることができず、第2横方向ティア部110を破断(開裂)させ難いことがある。
しかし、本実施形態では、縦方向ティア部104の上下方向の両端部から第2横方向ティア部110と反対側へ延びる第3横方向ティア部150を連続して追加したので、前記交点となる部分が伸びることができる。その結果、本実施形態によれば、第2横方向ティア部110が破断(開裂)し易くなり、車両幅方向に展開する第2エアバッグドア112の展開性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1横方向ティア部106と第2横方向ティア部110との距離をAとし、第2横方向ティア部110の長さをBとし、第3横方向ティア部150の長さをCとした場合に、A≒B≒Cに設定したので、第1横方向ティア部106、縦方向ティア部104、第2横方向ティア部110及び第3横方向ティア部150がバランス良く破断(開裂)していく。その結果、本実施形態によれば、車両上下方向に展開する第1エアバッグドア108の展開性及び車両幅方向に展開する第2エアバッグドア112の展開性を更に向上させることができる。
〔第4実施形態〕
以下、図14〜図18を用いて、第4実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。また、この第4実施形態が請求項4記載の本発明の一実施形態に相当する。
図14に示されるように、この第4実施形態では、前述した第3実施形態における第1エアバッグドア108の車両幅方向の両端部を弱体化させた点に特徴がある。
具体的に説明すると、グラブドアアウタ24には、前述した第3実施形態で説明した第1ティア部100、第2ティア部102及び第3横方向ティア部150がそのまま形成されている。そして、第1エアバッグドア108における第1ドアヒンジ126よりも外側に位置する合計4つの領域K1〜K4を弱体化させている。なお、第1エアバッグドア108における第1ドアヒンジ126を含む領域であるドア本体部160については、弱体化されていない。
次に弱体化の手法について説明する。図15に拡大して示されるように、本実施形態では、第1エアバッグドア108の4つの領域K1〜K4の裏面側に、車両幅方向を溝長手方向とする多数の溝162を所定ピッチで形成することにより薄肉部164を形成している。この多数の溝162は、深い溝162Aと浅い溝162Bとが組み合わされて構成されており、溝162の配列方向に曲がり易くなっている。なお、多数の溝162が形成された領域K1〜K4の薄肉部164は「弱化部」、「脆弱部」又は「低剛性部」と呼んでもよく、弱体化させることができる構成であればすべて適用可能である。例えば、K1〜K4の領域の全部の板厚をドア本体部160の板厚よりも薄い所定厚さに設定してもよい。
また、この第4実施形態においても、前述した第3実施形態のA≒B≒Cの関係が成立するように縦方向ティア部104、第2横方向ティア部110及び第3横方向ティア部150のレイアウトが設定されている。さらに、この実施形態では、第1エアバッグドア108のドア本体部160の面積S1と第2エアバッグドア112の面積S2とが略同一になるように設定されている。
さらに、図16及び図17に示されるように、第1ドアヒンジ126の両端部126A(即ち、第3横方向ティア部150の先端部と隣接する部位(図13のP線矢視部))のヒンジ長は、第1ドアヒンジ126の中央側126B(図13のQ線矢視部)のヒンジ長よりも長く設定されている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第3実施形態と同様の作用・効果が得られる。
加えて、本実施形態では、第1エアバッグドア108のドア本体部160の面積S1と第2エアバッグドア112の面積S2とが略同一になるように各部の寸法を設定したので、第1エアバッグドア108及び第2エアバッグドア112が受けるバッグ膨張圧が略均一になる。このため、第1エアバッグドア108及び第2エアバッグドア112を略均一に展開させることができる。その結果、本実施形態によれば、第1エアバッグドア108及び第2エアバッグドア112を迅速かつ円滑に展開させることができる。
また、図18(A)〜図18(C)に示されるように、第3横方向ティア部150を追加したことにより、第1エアバッグドア108の展開時に当該第1エアバッグドア108の車両幅方向の端部108Aが捲れ上がる。この捲れ上がりは第1エアバッグドア108の車両上下方向への展開を阻害する。
しかし、本実施形態では、第1エアバッグドア108において第3横方向ティア部150に隣接してその延長上に形成される第1ドアヒンジ126の外側に形成される領域K1〜K4の全部を、それ以外の領域であるドア本体部160に比べて弱体化したので、仮に第1エアバッグドア108における当該領域K1〜K4がインストルメントパネル10と干渉しても、容易に変形される。従って、第1エアバッグドア108の展開動作を妨げない。その結果、本実施形態によれば、第1エアバッグドア108を車両上下方向に確実に展開させることができる。
さらに、第1ドアヒンジ126の外側に形成される領域K1〜K4において第3横方向ティア部150と縦方向ティア部104との交点側の角部D1及び第1横方向ティア部106と縦方向ティア部104との交点側の角部D2の両方を弱体化させたので、以下の作用が得られる。
すなわち、第3横方向ティア部150と縦方向ティア部104との交点側の角部D1を弱体化させた場合には、インストルメントパネル10との干渉が緩和されるため、第1エアバッグドア108の良好な展開性を確保することができる。一方、第1横方向ティア部106と縦方向ティア部104との交点側の角部D2を弱体化させた場合には、ニーエアバッグ86との干渉が緩和されるため、当該角部D2からニーエアバッグ86を介して乗員の膝側へ伝達される荷重が低くなる。その結果、本実施形態によれば、第1エアバッグドア108の展開性の更なる向上を図ることができると共に、第1エアバッグドア108からニーエアバッグ86を介して乗員の膝側へ伝達される荷重を抑えることができる。
また、本実施形態では、第1エアバッグドア108において第3横方向ティア部150に隣接してその延長上に形成される第1ドアヒンジ126の第3横方向ティア部150側のヒンジ長を、ドアヒンジ中央側のヒンジ長よりも長く設定したので、ヒンジ長が相対的に長い第3横方向ティア部150側は、その分、円滑に展開することができる。その結果、第1エアバッグドア108の展開性を向上させることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1) 上述した実施形態では、前面衝突時にグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40が作動するものとして説明したが、これに限らず、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を車両に搭載させて、衝突予知手段によって衝突することが予知された場合にはグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置を作動させるようにしてもよい。
(2) 上述した実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40といった場合の「内蔵」の語について補足すると、ニーエアバッグ装置の主要な構成要素のすべてがグラブドア20の内部に配設されている必要はなく、少なくともニーエアバッグがグラブドアの内部に配設されていれば「内蔵」に含まれる。従って、前述したようにインフレータとニーエアバッグとをホース等の連通手段で連通した上で、インフレータをグラブボックス本体16側に設けたり、インストルメントパネル10側に設けたり、インパネリインフォースメント等のボディーに設けたり、エアコンユニット等の設備機器に設けたりしてもよい。
(3) 上述した実施形態では、グラブドア20内にエアバッグモジュール62が収納されていたが、これに限らず、インストルメントパネルの助手席側に設けられたエアバッグケースにエアバッグモジュールを収納させてもよい。
(4) 上述した実施形態では、左右一対の縦方向ティア部104と、これらの縦方向ティア部104を車両幅方向に繋ぐ第1横方向ティア部106と、によって略H形状に第1ティア部100を形成したが、これに限らず、左右一対の縦方向ティア部104の車両幅方向に対向する端部同士を車両幅方向に延びる横方向(第4)ティア部で繋いだ「日」の字状に形成してもよい。この場合においても、第1エアバッグドア108が上下に平行に配置された第1ドアヒンジ126を展開中心として車両上下方向に両開きに展開するのであれば、同様の作用効果が得られる。
(5) 請求項1記載の「前記第1エアバッグドアの展開初期の移動軌跡上に障害物が存在した場合」とは、着座乗員の膝がエアバッグドアに近接して存在する場合(例えば、図6(A)に示される場合)と、着座乗員の膝がエアバッグドアに接触して存在する場合(エアバッグドアを押している場合)の両方が含まれる。
(6) 上述した第4実施形態では、第1エアバッグドア108における領域K1〜K4の全範囲を弱体化させたが、必ずしもそうする必要はなく、各領域K1〜K4の角部のみを弱体化させるようにしてもよい。
第1実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置に係り、グラブドアのティア部の形状を着座乗員の膝との関係で示す概略拡大正面図である。 図1に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が作動してニーエアバッグが膨張展開する過程(展開初期)を示す斜視図である。 同じく、図1に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が作動してニーエアバッグが膨張展開する過程(展開初期)を示す斜視図である。 同じく、図1に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が作動してニーエアバッグが膨張展開する過程(展開中期)を示す斜視図である。 同じく、図1に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が作動してニーエアバッグが膨張展開する過程(展開完了)を示す斜視図である。 グラブドアと着座乗員との位置関係を車両側方から見て示す概略縦断面図であり、(A)は非作動状態であり、(B)は作動状態(展開初期)である。 グラブドアの分解斜視図である。 第1実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置の要部拡大縦断面図(図5の1−1線に沿った拡大断面図)である。 第1実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が搭載されたインストルメントパネルの外観正面図である。 第2実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置に係り、(A)は作動前の状態を示す概略平面図であり、(B)は作動後の状態を示す概略平面図である。 第2実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置に係り、グラブドアのティア部の形状を着座乗員の膝との関係で示す概略拡大正面図である。 (A)はティア部形状の第1変形例を示す拡大正面図であり、(B)はティア部形状の第2変形例を示す拡大正面図である。 第3実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置に係り、グラブドアのティア部の形状を着座乗員の膝との関係で示す概略拡大正面図である。 第4実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置に係り、図13から要部を抽出した正面図である。 図14の15−15線拡大断面図である。 第1ドアヒンジの構成を説明するための図14に対応する正面図である。 図16の17−17線断面図である。 第4実施形態の作用効果を説明するための説明図に係り、(A)は第1エアバッグドア及び第2エアバッグドアの展開状態の斜視図であり、(B)はその平面図であり、(C)はその側面図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル
14 グラブボックス
20 グラブドア(エアバッグカバー)
40 グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置(車両用ニーエアバッグ装置)
70 インフレータ(ガス発生手段)
86 ニーエアバッグ
100 第1ティア部
102 第2ティア部
104 縦方向ティア部
106 第1横方向ティア部
108 第1エアバッグドア
110 第2横方向ティア部
112 第2エアバッグドア
126 第1ドアヒンジ
130 第2ティア部
136 円弧状ティア部(縦方向ティア部、第2横方向ティア部)
138 第1エアバッグドア
140 第2エアバッグドア
150 第3横方向ティア部
160 ドア本体部
164 薄肉部(弱体部)
X 脛上部
CL 膝中心線
D1 角部
D2 角部
K1〜K4領域
S 縦方向外形線
S1 面積
S2 面積

Claims (9)

  1. 作動することによりガスを発生するガス発生手段と、
    折り畳み状態で格納されると共に着座状態の乗員の膝の高さに配置されかつガス発生手段から供給されたガスによって乗員の膝側へ向けて膨張展開するニーエアバッグと、
    前記折り畳み状態のニーエアバッグを覆うと共に所定値以上のバッグ膨張圧が作用すると破断して車両上下方向に第1エアバッグドアを展開させる第1ティア部と、この第1ティア部に連続して形成されると共に、前記第1エアバッグドアの展開初期の移動軌跡上に障害物が存在した場合にも、車両幅方向に第2エアバッグドアを展開させる第2ティア部と、が設けられたエアバッグカバーと、
    を有し、
    前記第1ティア部は、左右一対の縦方向ティア部と、これらの縦方向ティア部を車両幅方向に繋ぐ第1横方向ティア部と、を含むH形状に形成されていると共に、
    前記第2ティア部は、各縦方向ティア部の両端部から第1横方向ティア部と反対側へ延出された第2横方向ティア部を含んで構成されており、
    さらに、前記第1ティア部は、前記各縦方向ティア部の両端部から前記第1横方向ティア部に対して平行にかつ前記第2横方向ティア部と反対側へ同一直線上に延出された第3横方向ティア部を備えている、
    ことを特徴とする車両用ニーエアバッグ装置。
  2. 前記第1横方向ティア部と前記第2横方向ティア部との距離をAとし、前記第2横方向ティア部の長さをBとし、前記第3横方向ティア部の長さをCとした場合に、ACに設定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  3. 前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域を除いた部分の面積と、前記第2エアバッグドアの面積とが同一になるように設定されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  4. 前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域の少なくとも一部は、それ以外の領域に比べて弱体化されている、
    ことを特徴とする請求項1請求項3のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  5. 前記ドアヒンジよりも車両幅方向外側に形成される領域において前記第3横方向ティア部と前記縦方向ティア部との交点側の角部及び前記第1横方向ティア部と前記縦方向ティア部との交点側の角部の少なくとも一方に弱体部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  6. 前記第1エアバッグドアにおいて前記第3横方向ティア部に隣接してその延長上に形成されるドアヒンジの第3横方向ティア部側のヒンジ長を、ドアヒンジ中央側のヒンジ長よりも長く設定した、
    ことを特徴とする請求項1請求項5のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  7. 前記縦方向ティア部は、着座乗員の膝中心線よりも車両幅方向外側で前記エアバッグカバーの縦方向外形線よりも車両幅方向内側に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1請求項6のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  8. 前記ニーエアバッグは、インストルメントパネルの助手席側に設けられたグラブドアに格納されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  9. 前記インストルメントパネルの意匠面側の平面形状は、車両幅方向外側から車両幅方向中央側へ向かうにつれて車両後方側へ延びていく湾曲形状を成していると共に、
    前記第2ティア部は、前記第1ティア部の車両幅方向外側及びインストルメントパネル中央側の双方に設定されており、
    かつインストルメントパネル中央側の第2ティア部は車両幅方向外側の第2ティア部よりも長く設定されている、
    ことを特徴とする請求項8記載の車両用ニーエアバッグ装置。
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