JP4100428B2 - 車両用フードエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、衝突体との前面衝突時にフード上面側に膨張展開される車両用フードエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、フード後端部にフード幅方向に長い開口を形成して当該開口を開閉可能なカバー(リッド)で覆い、かつ開口の下方側にエアバッグケースを配置して、当該エアバッグケース内にインフレータ及び折り畳み状態のエアバッグを収納した車両用フードエアバッグ装置が開示されている。
上記構成によれば、歩行者等の衝突体と前面衝突すると、インフレータが作動してガスが発生し、エアバッグが膨張される。これにより、カバーがフード外方へ展開され、フード上面側へエアバッグが展開される。その結果、歩行者の頭部等の衝突体を保護しようというものである。
特開2003−182487号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、エアバッグケースの底面が平坦面で構成されているため、インフレータの周壁に放射状に形成されたガス噴出孔のうち下向きのガス噴出孔から噴出されたガスは、エアバッグケースの底面に沿って車両前後方向へ這うように流れる。このため、折り畳み状態のエアバッグはエアバッグケースの前後の側壁側へ押し広げられながら膨張展開するため、エアバッグの展開完了時間が遅くなる可能性があり、上記先行技術はこの点において改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグの展開時間を早めることができる車両用フードエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用フードエアバッグ装置は、フードの後部に形成されたバッグ膨出用開口部を開放可能に覆うカバーと、このカバーの下方側に配置され、衝突体との前面衝突時にガスを噴出するガス発生手段と、このガス発生手段から発生したガスの供給を受けて膨張し、前記カバーをフード外方へ展開させて少なくともフード上に膨張展開されるエアバッグと、前記カバーの下方側に配置されると共に前記ガス発生手段及び折り畳み状態の前記エアバッグを収容可能な有底形状とされ、かつガス発生手段が設置される第1底面と折り畳み状態のエアバッグが配置される第2底面とを有するケース底面を備えたエアバッグケースと、を有しており、前記エアバッグケースの前記第2底面は前記第1底面よりもフード後端側に近い側に配置されると共に第1底面の方が第2底面よりも低い位置に配置され、かつ第1底面と第2底面とが傾斜面又は当該傾斜面に準ずる面で繋がれている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用フードエアバッグ装置において、前記ガス発生手段は少なくとも前記第1底面側へガスを噴出する下向きのガス噴出孔を備えている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の車両用フードエアバッグ装置において、前記エアバッグの一部が、前記ガス発生手段の上部側に収納されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用フードエアバッグ装置において、前記エアバッグケースの第2底面の下方側に、先端上面にシール材が装着されたカウルルーバが延出されており、当該第2底面の下面にシール材が圧接されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、歩行者等の衝突体と前面衝突すると、ガス発生手段によってガスが噴出される。このため、エアバッグケース内に折り畳み状態で格納されたエアバッグが膨張してカバーを下面側から押圧し、これをフード外方へ展開させる。これにより、フード後部に形成されたバッグ膨出用開口部が開放され、エアバッグが少なくともフード上に膨張展開される。その結果、膨張展開したエアバッグに歩行者等の衝突体が受け止められることにより、前面衝突時の衝突エネルギーが吸収されて歩行者等の衝突体が受ける反力を下げることができる。
ここで、本発明では、エアバッグケースのケース底面に高低差を設け、折り畳み状態のエアバッグが配置される第2底面をガス発生手段が設置される第1底面よりもフード後端側に近い側に配置すると共に、第1の底面の方を第2底面よりも低い位置に配置し、かつ両者を傾斜面又はこれに準ずる面で繋ぐ構成としたので、ガス発生手段から噴出されたガスがケース底面を這うように拡がる際に、当該ガスは傾斜面又はこれに準ずる面を上る。つまり、傾斜面又はこれに準ずる面によって、ガスの流れの向きが偏向される。このため、折り畳み状態のエアバッグを車両前後方向に押し拡げようとする従来のガスの挙動が抑制され、折り畳み状態のエアバッグをバッグ膨出用開口部側(フード上方側)へ押し拡げようとする挙動に改められる。その結果、エアバッグはフード上面側に迅速に展開される。
請求項2記載の本発明によれば、ガス発生手段は少なくとも第1底面側へガスを噴出する下向きのガス噴出孔を備えているので、当該下向きのガス噴出孔から噴出されたガスは必ずケース底面の第1底面に当接してから車両前後方向へ拡がる。このため、本発明は下向きに噴出されたガスに対して特に有効に作用する。
請求項3記載の本発明によれば、エアバッグの一部を、ガス発生手段の上部側に収納したので、エアバッグの収納スペースを拡大することができる。
請求項4記載の本発明によれば、エアバッグケースの第2底面の下方側に、先端上面にシール材が装着されたカウルルーバが延出されており、当該第2底面の下面にシール材が圧接されているので、カウルルーバのシール材によるシール線の位置を設計変更する必要がない。
以上説明したように、請求項1記載の車両用フードエアバッグ装置は、エアバッグケースのケース底面に高低差を設けて低い方の第1底面にガス発生手段を設置すると共に高い方でかつフード後端側に近い側の第2底面にエアバッグを配置し、第1底面と第2底面とを傾斜面又はこれに準ずる面で繋ぐ構成としたので、ケース底面を流れるガスの向きが偏向され、その結果、エアバッグの展開時間を早めることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用フードエアバッグ装置は、ガス発生手段が備えるガス噴出孔の向きが下向き配置となっている場合でも、エアバッグの展開時間を早めることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用フードエアバッグ装置は、エアバッグの容量を増やして衝突体に対する保護エリアを充分に確保することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用フードエアバッグ装置は、車種ごとに決められたシール線の位置を変更する必要がなく、多大な設計変更を回避することができるという優れた効果を有する。
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係る車両用フードエアバッグ装置の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図2には、本実施形態に係る車両用フードエアバッグ装置10が搭載された車両12の外観が斜視図にて示されている。この図に示されるように、車両用フードエアバッグ装置10は、エンジンルームを開閉するフード14の後端側に車両幅方向に沿って配設されている。
図1には、組付状態の車両用フードエアバッグ装置10を車両前後方向に沿って切断した状態を側方から観た縦断面図が示されている。この図に示されるように、フード14は、フード外板を構成すると共にフード14の意匠面を構成するフードアウタパネル16を備えている。フードアウタパネル16の後端側略中央部には、車両幅方向を長辺方向とする平面視で略矩形状のバッグ膨出用開口部18が形成されている。
フードアウタパネル16の裏面側には、フード内板を構成するフードインナパネル20がフードアウタパネル16に対して所定距離だけ車両下方側に離間した位置に配設されている。このフードインナパネル20におけるバッグ膨出用開口部18と対向する位置には、バッグ膨出用開口部18と同様形状のフードインナ側開口部26が形成されている。このフードインナ側開口部26を利用して、車両用フードエアバッグ装置10のエアバッグモジュール22が配設されている。
エアバッグモジュール22は、フードインナ側開口部26を下方側から閉塞する高強度のロアプレート24を備えている。ロアプレート24は平面視でフードインナ側開口部26よりも一回り大きく形成されており、フードインナ側開口部26に対して車両下方側から当接配置されることにより、フードインナ側開口部26を閉塞している。なお、フードインナパネル20におけるフードインナ側開口部26の前縁側には側面視で略Z字状に形成された前側リインフォース28の下端部28Aが当接配置されており、ロアプレート24の前端部24Aと共にボルト30及びナット32でフードインナパネル20に共締めされている。同様に、フードインナパネル20におけるフードインナ側開口部26の後縁側には側面視で略Z字状に形成された後側リインフォース34の下端部34Aが当接配置されており、ロアプレート24の後端部24Bと共にボルト30及びナット32でフードインナパネル20に共締めされている。なお、これらの前側リインフォース28及び後側リインフォース34は、フードインナパネル20にフードインナ側開口部26を形成したことによる剛性低下分を補強するために設置されている。また、前側リインフォース28の上端部28B及び後側リインフォース34の上端部34Bは、接着剤36等の固定手段によりフードアウタパネル16の裏面に固定されている。
後述するように、上述したロアプレート24におけるフードインナ側開口部26に臨む部位は車両下方側へ凹んだ形状を成しており、深く凹んだ前部38と浅く凹んだ後部40とが前後に並んで形成されている。この前部38側には、バッグ膨出用開口部18の近傍まで立ち上がる前壁42が立設されている。また、後部40側には、前壁42と同様の高さを有する後壁44が立設されている。これらの前壁42と後壁44とは前後に対向して配置されており、車両幅方向に沿って延在されている。さらに、前壁42と後壁44の長手方向の両端部間には、平面視でコ字状に形成された図示しない側壁がそれぞれ挿入されて溶接等の固定手段によって固定されている。これにより、前壁42及び後壁44並びに図示しない両サイドの側壁とロアプレート24の前部38及び後部40によって箱体形状のエアバッグケース46が構成されている。
上述したエアバッグケース46の開放側端部、即ちバッグ膨出用開口部18は、カバーとしての金属製のエアバッグドア48によって開放可能に塞がれている。具体的には、バッグ膨出用開口部18はフードアウタパネル16の一般面16Aに対して車両下方側へ一段下がる段差形状に形成されており、エアバッグドア48はこの段差部50に納まる厚さ及び大きさに形成されている。エアバッグドア48の後端部48Aには、当該後端部48Aを含めて略弓字状に形成された展開ヒンジ部48Bが一体に形成されている。展開ヒンジ部48Bはエアバッグドア48の幅方向に所定の間隔で設けられている。これに対応して、前述した後側リインフォース34における展開ヒンジ部48Bと対向する位置にはブラケット52が固定されており、このブラケット52に展開ヒンジ部48Bの下端部48B1がボルト54及びナット56によって固定されている。従って、エアバッグドア48は、前面衝突時になるとバッグ膨張圧によって、ボルト54及びナット56の締結点を展開中心として、展開ヒンジ部48Bの前後逆向きのコ字状を成すヒンジ中間部48B2を塑性変形させながら、車両後方側へ片開きに展開される構成である。
ここで、前述したようにロアプレート24におけるフードインナ側開口部26を閉塞している部分は車両下方側へ凹んだ形状を成しており、第1底面としての前部38と第2底面としての後部40とによって構成されている。これらの前部38及び後部40はエアバッグケース46のケース底面を構成する部分であるが、本実施形態では、前部38の方が後部40よりもより多く車両下方側へ凹んでいる。そして、車両下方側への突出量が多い深底の前部38には、略円柱形状に形成されたガス発生手段としてのインフレータ58が車両幅方向を長手方向として配置されている。一方、車両下方側への突出量が少ない浅底の後部40には、所定の折り畳み方によって折り畳まれたエアバッグ60が収容されている。正確には、インフレータ58は折り畳み状態のエアバッグ60内に収容された状態で前部38に固定されており、かつインフレータ58の上部側にもエアバッグ60の一部が載せられるため、後部40にはエアバッグ60のすべてではなく一部を除く大半の部分が収容されている。さらに、上記前部38と後部40とは、車両後方側へ向けて上り勾配となる後傾した傾斜面62を介して繋がっている。
なお、インフレータ58としては機械着火式、電気着火式のいずれを使用してもよく、又ガス発生剤封入タイプ、高圧ガス封入タイプのいずれでも適用可能である。また、インフレータ58の周壁部の所定位置には、複数のガス噴出孔59A〜59Dがインフレータ58の周方向に形成されている。因みに、本実施形態では、インフレータ58の周方向の四箇所に90度間隔でガス噴出孔59A〜59Dが形成されており、このため噴出ガスは矢印Aで示される車両上方側、矢印Bで示される車両前方側、矢印Cで示される車両下方側、矢印Dで示される車両後方側の四方向(放射方向)に噴出されるようになっている。
また、図2に二点鎖線で示されるように、膨張展開したエアバッグ60は、フード後端側、カウル、ウインドシールドガラス64の下端部等を覆うように車両幅方向に扁平に展開する本体部60Aと、この本体部60Aと連通されると共に本体部60Aの両サイドからフロントピラー66に沿って延在しフロントピラー66の下部を覆う延長部60Bとを備えている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
歩行者等の衝突体と前面衝突すると、インフレータ58が作動して複数のガス噴出孔59A〜59Dからガスが噴出される。このため、エアバッグケース46内の後部側に折り畳み状態で格納されたエアバッグ60が膨張してエアバッグドア48が下面側から押圧される。エアバッグドア48に作用するバッグ膨張圧が所定位置に達すると、エアバッグドア48は展開ヒンジ部48Bを中心としてフード外方側(ウインドシールドガラス側)へ展開させる。これにより、フード後端側に形成されたバッグ膨出用開口部18が開放され、図2に二点鎖線で示されるようにエアバッグ60が膨張展開される。その結果、膨張展開したエアバッグ60の本体部60A或いは延長部60Bに歩行者等の衝突体が受け止められることにより、前面衝突時の衝突エネルギーが吸収されて歩行者等の衝突体が受ける反力を下げることができる。
ここで、本実施形態では、エアバッグケース46のケース底面を構成する前部38及び後部40を車両下方側へ突出させる(凹ませる)と共に、インフレータ58が設置される側の前部38を、エアバッグ60が収容される側の後部40よりもより多く車両下方側へ突出させる(凹ませる)構成とし、更に前部38と後部40とを後傾する傾斜面62によって繋いだので、インフレータ58の下向きに開口されたガス噴出孔59Cから噴出されたガス(図1の矢印C)が前部38及び後部40を這うように拡がる際に(このときのガスの流れをEで現す)、傾斜面62によってガスの流れの向きが車両上方側へ偏向される(このときのガスの流れをFで現す)。このため、折り畳み状態のエアバッグ60を車両前後方向に拡げようとする従来のガスの挙動が抑制され、折り畳み状態のエアバッグ60をバッグ膨出用開口部18側(フード上方側)へ押し拡げようとする挙動に改められる。その結果、本実施形態によれば、エアバッグ60をフード上面側に迅速に展開させることができ、エアバッグ60の展開時間を早めることができる。
前記効果について補足すると、図1に示されるように、ロアプレート24の後部40の下方側には、先端上面にシール材68が装着されたカウルルーバ70が延出されている。このカウルルーバ70のシール材68によるシール線の位置は車種ごとに決まっており、これを変更しようとすると多大な設計変更を伴うので、一般には変えられない。従って、ロアプレート24の後部40は、これ以上車両下方側へ下げることはできない。その一方で、乗員頭部等の衝突体に対する保護エリアを充分に確保する観点から、エアバッグ60の容量を増やしたいという要請がある。エアバッグ60の容量を増やすということは、それだけ折り畳み状態のエアバッグ60の収納スペースも拡大する必要がある。ところが、エンジンルーム72内には種々の部品が殆ど隙間無く納められており、スペースに余裕がない。従って、できるだけエアバッグモジュール22をコンパクトにしたいという要請がある。
上記三つの観点を総合的に勘案して、本実施形態では、ロアプレート24の後部40についてはシール線から決まる可能な範囲で下げるに止め、シール線の影響を受けない前部38をその分車両下方側へ下げてやることで、インフレータ58の上部側にエアバッグ60の一部が収納されるようにしてエアバッグ60の収納スペースを拡大する構成を採用している。しかしこの場合、前部38と後部40とで段差ができるが、この段差を垂直な壁で構成すると、車両下方側へのガスの流れ(矢印C)が拡がる(矢印E)際に当該段差の壁で堰き止められてしまい、折り畳み状態のエアバッグ60を展開させるのに時間がかかる。そこで、かかる段差を傾斜面62で置き換えることで、ガスの流れを上向き(矢印F)に偏向させ、エアバッグ60の早期展開を図っている。すなわち、本実施形態によれば、上記三つの要請を満たした上で、尚且つエアバッグ60を迅速に展開させることができる。なお、図1において最終的なガスの流れの方向を上向き(矢印F)に描いているのは、エアバッグ60がかなり圧縮された状態で折り畳まれているため、ガスの流れが上向き(矢印F)に偏向されるからである。この上向きに流れるガスによって折り畳み状態のエアバッグ60の最上部60Cがエアバッグドア48側へ膨らみ、順次折りが解けていくことから、圧縮された状態で折り畳まれたエアバッグ60の迅速な展開が可能となるのである。
また、本実施形態では、インフレータ58の周方向に90度間隔でガス噴出孔59A〜59Dが形成されており、そのうちの一箇所がインフレータ58の下端部に形成されているため、下向きのガス(矢印C)が噴出される。従って、この下向きのガスは必ず前部38に当接してからケース底面を這うように流れるので、本構造が特に有効に作用する。換言すれば、本実施形態によれば、このような下向きにガスが噴出されるようなガス噴出孔59Cを備えたインフレータ58を使ったとしても、エアバッグ60の展開時間を早めることができる。
さらに、本実施形態では、前部38側にインフレータ58を配置し、よりフード後端側に近い後部40側に折り畳み状態のエアバッグ60を配置したので、その分だけエアバッグ60がよりフード後端側に寄せられる。このため、エアバッグ60をより迅速にフード後端側等に展開させることができる。
〔本実施形態の補足説明〕
なお、上述した本実施形態では、エアバッグケース46のケース底面を構成する前部38と後部40とを後傾する傾斜面62によって繋ぐ構成としたが、請求項1記載の「(傾斜面又は)これに準ずる面」には、傾斜面62と同様に機能する傾斜面62以外の面も含まれる。例えば、傾斜面62のような平面ではなく、ラウンドした曲面等でもよく、かかるラウンドした曲面は傾斜面に準ずる面の一態様である。
また、上述した本実施形態では、インフレータ58の下端部にガス噴出孔59Cが形成されて下向きにもガスが噴出される構成を採ったが、仮に下向きにガスが噴出されないガス噴出孔の配置が採用されたインフレータを使用した場合であっても、本発明は有効に作用する。すなわち、例えば、インフレータ58から下向きのガス噴出孔59Cを除外したインフレータを想定した場合、下向きにガスは噴出されないが、前述したエアバッグ60は圧縮された状態で折り畳まれているため、矢印A、矢印B、矢印Dのガスだけが噴出されたとしても、ガスがケース底面側に回り込むので、傾斜面62を設けた場合の効果は得られる。よって、請求項1記載の本発明には、下向きにガスを噴出するガス噴出孔を備えていないインフレータを使った車両用フードエアバッグ装置も含まれる。
組付状態の車両用フードエアバッグ装置を車両前後方向に沿って切断した状態を側方から観た縦断面図(図2の1‐1線断面図)である。 図1に示される車両用フードエアバッグ装置が搭載された車両の外観を、エアバッグが展開した状態も含めて示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用フードエアバッグ装置
12 車両
14 フード
18 バッグ膨出用開口部
24 ロアプレート(ケース底面)
38 前部(第1底面)
40 後部(第2底面)
46 エアバッグケース
48 エアバッグドア(カバー)
58 インフレータ(ガス発生手段)
59C ガス噴出孔
60 エアバッグ
62 傾斜面
68 シール材
70 カウルルーバ

Claims (4)

  1. フードの後部に形成されたバッグ膨出用開口部を開放可能に覆うカバーと、
    このカバーの下方側に配置され、衝突体との前面衝突時にガスを噴出するガス発生手段と、
    このガス発生手段から発生したガスの供給を受けて膨張し、前記カバーをフード外方へ展開させて少なくともフード上に膨張展開されるエアバッグと、
    前記カバーの下方側に配置されると共に前記ガス発生手段及び折り畳み状態の前記エアバッグを収容可能な有底形状とされ、かつガス発生手段が設置される第1底面と折り畳み状態のエアバッグが配置される第2底面とを有するケース底面を備えたエアバッグケースと、
    を有しており、
    前記エアバッグケースの前記第2底面は前記第1底面よりもフード後端側に近い側に配置されると共に第1底面の方が第2底面よりも低い位置に配置され、かつ第1底面と第2底面とが傾斜面又は当該傾斜面に準ずる面で繋がれている、
    ことを特徴とする車両用フードエアバッグ装置。
  2. 前記ガス発生手段は少なくとも前記第1底面側へガスを噴出する下向きのガス噴出孔を備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用フードエアバッグ装置
  3. 前記エアバッグの一部が、前記ガス発生手段の上部側に収納されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用フードエアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグケースの第2底面の下方側に、先端上面にシール材が装着されたカウルルーバが延出されており、当該第2底面の下面にシール材が圧接されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用フードエアバッグ装置。

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