JP4831005B2 - 車外用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車外用エアバッグ装置に関する。
フロントピラーの下端部近傍にエアバッグを備え、該エアバッグの上端部上方にリッドを配置し、車両が衝突した際に、エアバッグの膨出展開力によりリッドを除去して、該エアバッグをフロントピラーの外側面に沿わせる形式の車両外置きエアバッグ装置が開示されている(特許文献1参照)。
特許第3682502号公報
しかしながら、上記した従来例では、エアバッグの搭載場所となるフロントピラーの下端部近傍のフードやカウルにリッドを設定する必要があり、該リッドの存在により車両の意匠設計の自由度が制限されると考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の意匠設計の自由度を高めることが可能な車外用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車両用ドアに設けられたドアミラーステーに対して、中心軸を中心として回動可能に構成され車両後方側が開口した外装部材であるドアミラーカバーを有する車両後方確認用のドアミラーと、該ドアミラー内において車両前方側に折畳み状態で収納され、ガス供給源であるインフレータからのガスの供給を受けて膨張し、フロントピラーの車両前方側へ展開するエアバッグ袋体と、前記ドアミラーカバーの車幅方向内側の壁部のうち前記中心軸より車両後側に設けられ、前記エアバッグ袋体の膨張圧により展開可能に構成され、該エアバッグ袋体の一部を前記ドアミラーと車体側部との間の前記中心軸より車両後側へ膨出させる副ドア部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車外用エアバッグ装置では、エアバッグ袋体が、車両用ドアに設けられた車両後方確認用のドアミラー内に折畳み状態で収納されており、該エアバッグ袋体は、車両に衝突体が衝突した際にインフレータからのガスの供給を受けて膨張し、フロントピラーの車両前方側へ展開する。そして展開したエアバッグ袋体に衝突体が当たることで、衝撃エネルギーを吸収することができる。このように、請求項1に記載の車外用エアバッグ装置では、エアバッグ袋体がドアミラー内からフロントピラーの車両前方側へ展開するので、車両のフード内にエアバッグ袋体を収納した場合に用いられるエアバッグドアをフードに設ける必要がない。このため、車両の意匠設計の自由度を高めることが可能である。
また車両に衝突体が衝突してエアバッグ袋体がフロントピラーの車両前方側へ展開する際に、ドアミラーカバーのうちドアミラーの回動の中心軸より車両後側に設けられた副ドア部が、エアバッグ袋体の膨張圧により展開し、これによって形成される開口部からエアバッグ袋体の一部がドアミラーと車体側部との間へ膨出する。従って、エアバッグ袋体がフロントピラーの車両前方側へ展開する際に、ドアミラーがその反動で折畳み方向に回動することを抑制することができる。このため、ドアミラーが折畳み可能に構成されている場合でも、エアバッグ袋体をフロントピラーの車両前方側へ安定的に展開させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車外用エアバッグ装置において、前記インフレータは、前記ドアミラー内に配設されていることを特徴としている。
請求項2に記載の車外用エアバッグ装置では、インフレータが、ドアミラー内に配設されているので、該インフレータとエアバッグ袋体とをモジュール化することができ、ドアミラーに対する組付けを容易に行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車外用エアバッグ装置において、前記ドアミラーは、車両後方側が開口した外装部材であるドアミラーカバーと、該ドアミラーカバー内に配設されたミラーと、前記ドアミラーカバー内において該ミラーの車両前方側に配設され該ミラーの角度を調整可能とするミラー機構とを有し、前記エアバッグ袋体は、前記ドアミラーカバー内において、前記ミラー機構の車両前方側に収納されていることを特徴としている。
請求項3に記載の車外用エアバッグ装置では、エアバッグ袋体が、ドアミラーカバー内において、ミラー機構の車両前方側に収納されているので、エアバッグ袋体の展開初期における反力を、ミラー機構において生じさせることができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車外用エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体と前記ミラー機構との間には、該エアバッグ袋体の展開初期の反力を生じさせる反力部材が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の車外用エアバッグ装置では、エアバッグ袋体とミラー機構との間には、該エアバッグ袋体の展開初期の反力を生じさせる反力部材が設けられているので、エアバッグ袋体の展開初期における反力を、反力部材において生じさせることができる。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の車外用エアバッグ装置において、前記ドアミラーカバーの車両前方部には、前記エアバッグ袋体の膨張圧により展開可能なドア部が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の車外用エアバッグ装置では、ドアミラーカバーの車両前方部にドア部が設けられており、該ドア部はエアバッグ袋体の膨張圧により展開可能であるので、エアバッグ袋体は、該ドア部が展開することにより形成される開口部からドアミラー外へ膨出する。このため、エアバッグ袋体をドアミラー外へ安定的に膨出させることができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の車外用エアバッグ装置において、前記ドア部は、前記ドアミラーカバーと一体的に形成され、前記ドア部の周囲には、前記エアバッグ袋体の膨張圧により破断する破断予定部が設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の車外用エアバッグ装置では、ドア部がドアミラーカバーと一体的に形成され、ドア部の周囲に、エアバッグ袋体の膨張圧により破断する破断予定部が設けられているので、ドアミラーの意匠設計の自由度を確保しつつ、車両に衝突体が衝突した際には、エアバッグ袋体をドアミラー外へ安定的に膨出させることができる。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の車外用エアバッグ装置において、前記ドアミラーカバーには、前記ドア部の展開量を規制する規制手段が設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の車外用エアバッグ装置では、ドアミラーカバーに、ドア部の展開量を規制する規制手段が設けられているので、該ドア部の展開により形成される開口部の大きさも規制される。このように開口部の大きさを規制することで、エアバッグ袋体の展開方向を規制することができる。またこれによって、エアバッグ袋体を、フロントピラーの車両前方側へ、より安定的に展開させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車外用エアバッグ装置によれば、車両の意匠設計の自由度を高めることが可能な車外用エアバッグ装置を提供することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車外用エアバッグ装置によれば、ドアミラーに対するインフレータの組付けを容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車外用エアバッグ装置によれば、エアバッグ袋体の展開初期における反力を、ミラー機構において生じさせることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の車外用エアバッグ装置によれば、エアバッグ袋体の展開初期における反力を、反力部材において生じさせることができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の車外用エアバッグ装置によれば、エアバッグ袋体をドアミラー外へ安定的に膨出させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載の車外用エアバッグ装置によれば、ドアミラーの意匠設計の自由度を確保しつつ、車両に衝突体が衝突した際には、エアバッグ袋体をドアミラー外へ安定的に膨出させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項7に記載の車外用エアバッグ装置によれば、エアバッグ袋体を、フロントピラーの車両前方側へ、より安定的に展開させることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施の形態に係る車外用エアバッグ装置10は、例えばドアミラー12内に設けられたエアバッグ装置であり、図2に示されるように、エアバッグ袋体14と、インフレータ16と、反力部材18を有している。
図2,図3において、ドアミラー12は、例えば車両用ドア28の車外側に設けられた車両後方確認用の部品であり、車両後方側が開口した外装部材であるドアミラーカバー22と、該ドアミラーカバー22内に配設されたミラー23と、ドアミラーカバー22内において該ミラー23の車両前方側に配設され該ミラー23の角度を調整可能とするミラー機構26と、車両用ドア28とドアミラーカバー22とを連結するドアミラーステー38とを有している。
図2,図3に示されるように、エアバッグ袋体14は、ドアミラー12において車両前方側に折畳み状態で収納されている。具体的には、ドアミラー12のドアミラーカバー22内におけるミラー機構26の車両前方側には、反力部材18が設けられており、エアバッグ袋体14は、該反力部材18の更に車両前方側に折畳み状態で収納されている。
図4,図5に示されるように、このエアバッグ袋体14は、ガス供給源であるインフレータ16からのガスの供給を受けて膨張し、フロントピラー24の車両前方側へ展開するように構成されている。
インフレータ16は、エアバッグ袋体14と共にドアミラー12内に配設されており、図示しないエアバッグECUと接続されている。このエアバッグECUは、図示しない衝突センサが接続されており、該衝突センサからの信号により車両40に衝突体(図示せず)が衝突したことを判定すると、インフレータ16に対して点火電流を流すように構成されている。インフレータ16は、この点火電流により作動して、多量のガスをガス噴出口16Aから噴出するように構成されている。
ここで、インフレータ16としては、ガス発生剤封入タイプのものを用いてもよいし、高圧ガス封入タイプのものを用いてもよい。インフレータ16の構成例について簡単に説明すると、ガス発生剤封入タイプの場合には、周面に複数のガス噴出口が形成された有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設され燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去するフィルタと、ハウジングの開口側の端部に装着されてガス発生剤を燃焼させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。
一方、高圧ガス封入タイプの場合には、有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設された圧力隔壁と、この圧力隔壁及びハウジングによって隔成された室内に封入されたアルゴン・ヘリウム等の混合ガスと、圧力隔壁の近傍に移動可能に配置され移動することにより圧力隔壁を破断させる移動部材と、ハウジングの開口側の端部に装着されて移動部材を移動させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。車外用エアバッグ装置10では、ドアミラー12内におけるインフレータ16の収容スペースが比較的小さいことから、高圧ガス封入タイプの方が好適と考えられる。
図2,図3に示されるように、インフレータ16は、例えばエアバッグ袋体14内に配設されている。エアバッグ袋体14は、該インフレータ16と共にエアバッグケース30に収納されており、これによってエアバッグモジュール32が構成されている。
図3に示されるように、エアバッグモジュール32の下部には、インフレータ16から延びるスタッドボルト34が、車両下方に例えば2本突出している。ドアミラーカバー22の底面22Gには、エアバッグモジュール32用の台座部22Aが、車両上方に凸に設けられており、スタッドボルト34は、該台座部22Aに設けられた2箇所の貫通孔22Bに夫々車両上方側から挿入されている。台座部22Aの下面側には、貫通孔22Bの位置に対応する座ぐり穴22Cが形成されており、該座ぐり穴22C内において、スタッドボルト34にナット36が締結されている。エアバッグモジュール32は、例えばこのようにしてドアミラーカバー22に固定されている。なお、エアバッグモジュール32の固定方法は、これに限られるものではない。またドアミラーカバー22の台座部22Aには、反力部材18も共締めされている。
図2,図3において、反力部材18は、エアバッグ袋体14の展開初期の反力を生じさせるための部材であり、エアバッグ袋体14(エアバッグモジュール32)とミラー機構26との間に設けられている。具体的には、反力部材18は、ドアミラーカバー22の台座部22Aに対応した断面逆U字状の基部18Aと、該基部18Aに連結されエアバッグモジュール32の車幅方向外側面に沿って延びる横壁部18Bと、基部18Aに連結されエアバッグモジュール32の車後方面に沿って延びる後壁部18Cとを有している。図2に示されるように、横壁部18Bと後壁部18Cとは、車両平面視で例えばL字形に形成されている。このL字形の横壁部18B及び後壁部18Cが、エアバッグ袋体14とミラー機構26との間に配置されている。
本実施形態では、ドアミラーカバー22内におけるインフレータ16の配置の関係で、該インフレータ16の車幅方向外側の端部16Bが、横壁部18Bよりも車幅方向外側に突出している。このため、横壁部18Bには、インフレータ16の直径に対応した間隙部18Dが設けられている。この間隙部18Dは、例えば車両上下方向に形成されている。
なお、間隙部18Dの代わりに、インフレータ16の端部16Bの直径に対応した貫通孔(図示せず)を横壁部18Bに設けてもよい。また横壁部18Bに間隙部18Dや貫通孔を設けず、例えば該横壁部18Bにインフレータ16の端部16Bに対応した凹部を設けることで、インフレータ16を横壁部18Bから突出させないようにしてもよい。インフレータ16の配置により、該インフレータ16の端部16Bが横壁部18Bより車幅方向外側に突出しない場合には、横壁部18Bに間隙部18Dや貫通孔、凹部等を設ける必要はない。
図2,図3に示されるように、ドアミラーカバー22の車両前方部には、エアバッグ袋体14の膨張圧により展開可能なドア部22Dが設けられている。このドア部22Dは、例えばドアミラーカバー22と一体的に形成されており、図3に示されるように、該ドア部22Dの周囲には、エアバッグ袋体14の膨張圧により破断する破断予定部22Eが設けられている。この破断予定部22Eは、ドアミラーカバー22の一般部よりも薄肉に形成された、所謂ティアラインである。但し、ドア部22Dの周囲のうち車幅方向外側の辺となる部分は、該ドア部22Dが展開する際のヒンジ部22Hとして設定されている。即ち破断予定部22Eは、ドア部22Dの周辺のうち、ヒンジ部22Hを除く部分に設けられている。これにより、ドア部22Dは、破断予定部22Eが破断することでヒンジ部22Hを中心として車両前方側に展開するように構成されている。
ドアミラーカバー22には、ドア部22Dの展開量を規制する規制手段の一例たる帯状体42,44が設けられている。帯状体42,44は、エアバッグ袋体14の膨張圧に耐え得る強度を有する非伸張性の例えば布である。
具体的には、ドア部22Dの裏面の上部と、ドアミラーカバー22の天井面22Sには、帯状体42用の台座部22Fが夫々設けられており、該帯状体42の両端が、各々の台座部22Fに例えばねじ46を用いて締付け固定されている。またドア部22Dの裏面の下部と、ドアミラーカバー22のドア部22Dには、帯状体44用の台座部22Jが夫々設けられており、該帯状体44の両端が、各々の台座部22Jに例えばねじ46を用いて締結固定されている。ドア部22Dの展開量は、帯状体42,44の長さにより設定することができ、通常使用時における余長部分は、適宜折り畳まれた状態となっている。
なお、帯状体42,44の構成や固定方法については、上記記載及び図示の例には限られない。例えば、帯状体42,帯状体44の両端を金属プレートにより補強しておき、該金属プレートの部分を台座部22F,22Jに夫々ねじ46で締付け固定するようにしてもよい。
図2に示されるように、ドア部22Dは、車両平面視において、車幅方向内側に向かうに従って車両前方へ延びるように傾斜しており、インフレータ16も該ドア部22Dに沿って傾斜して配設されている。これは、ドアミラー12が、一般にフロントピラー24の下部よりも車両後方に位置していることを考慮したものであり、エアバッグ袋体14を該フロントピラー24の車両前方側に効率的に展開させることができるようにするためである。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2に示されるように、車外用エアバッグ装置10では、インフレータ16が、ドアミラー内に配設されており、該インフレータ16とエアバッグ袋体14とをエアバッグモジュール32としてモジュール化することができるので、ドアミラー12に対するエアバッグ袋体14及びインフレータ16の組付けを容易に行うことができる。
次に、図5において、車外用エアバッグ装置10では、車両40に衝突体(図示せず)が衝突し、衝突センサ(図示せず)からの信号によりエアバッグECUが該衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ16へ点火電流が流され、該インフレータ16が作動して、ガス噴出口16Aから多量のガスが噴出する。このガスが折畳み状態のエアバッグ袋体14へ供給されることで、該エアバッグ袋体14が膨張展開し始める。
このエアバッグ袋体14は、ドアミラーカバー22内において、ミラー機構26の車両前方側に収納されており、かつ該エアバッグ袋体14(エアバッグモジュール32)とミラー機構26との間には反力部材18が設けられているので、エアバッグ袋体14の展開初期における反力を、該反力部材18において生じさせることができる。具体的には、反力部材18においては、横壁部18B及び後壁部18Cが車両平面視でL字形に形成されており、曲げ剛性が平板と比較して大きく構成されているので、エアバッグ袋体14の膨張圧により変形し難く、該エアバッグ袋体14の膨張圧を受け止めて、該膨張圧に対する反力を効率的に生じさせることができる。言い換えれば、反力部材18により、エアバッグ袋体14の車両後方及び車幅膨張外側への膨張展開を抑制することで、該エアバッグ袋体14をドアミラー12外の主として車両前方へ安定的に膨出させて行くことができる。
ここで、図5に示されるように、ドアミラーカバー22の車両前方部には、ドア部22Dが設けられており、該ドア部22Dの周囲には、破断予定部22Eが設けられている。この破断予定部22Eがエアバッグ袋体14の膨張圧により破断することで、ドア部22Dが車幅方向外側のヒンジ部22Hを中心として車両前方側へ展開し、ドアミラーカバー22の車両前方部における車幅方向内側に開口部48が形成される。
このとき、ドア部22Dの展開量は、ドア部22Dの裏面の上部とドアミラーカバー22の天井面22Sとを連結する帯状体42と、ドア部22Dの裏面の下部とドアミラーカバー22の底面22Gとを連結する帯状体44とにより規制される。これにより、ドア部22Dの展開により形成される開口部48の大きさを規制し、エアバッグ袋体14の展開方向を規制することができる。また上下の帯状体42,44により、エアバッグ袋体14がドアミラーカバー22の車幅方向中央部付近から車両上下方向へ膨出することを抑制することが可能である。
開口部48を車幅方向内側かつ車両前方へ向けて形成することで、エアバッグ袋体14を、フロントピラー24の車両前方側、例えば該フロントピラー24のうちドアミラー12よりも車両前方側に位置するピラー下部の車両前方側へ、より安定的に展開させることができる(図4参照)。そして、展開したエアバッグ袋体14に衝突体が当たることで、衝撃エネルギーを吸収することができる。
このように、車外用エアバッグ装置10では、エアバッグ袋体14がドアミラー12内からフロントピラー24の車両前方側へ展開するので、車両40のフード50内にエアバッグ袋体を収納した場合に用いられるエアバッグドアを該フード50に設ける必要がない。このため、車両40の意匠設計の自由度を高めることが可能である。更に、エアバッグ袋体14の膨張圧により展開するドア部22Dがドアミラーカバー22と一体的に設けられているので、ドアミラー12の意匠設計の自由度を確保することも可能である。
なお、エアバッグ袋体14は、少なくともフロントピラー24の下部を車両前方側から覆うように展開することが望まく、更に図4に示されるように、フロントピラー24の中央部や、フード50の後端部、カウル(図示せず)等まで覆うことができるように構成してもよい。エアバッグ袋体14の展開形状は、図示しないストラップ等を該エアバッグ袋体14の内部に設けることで設定することが可能である。
[第2実施形態]
図6において、本実施の形態に係る車外用エアバッグ装置20では、ドアミラー12におけるドアミラーカバー22の部分が、ドアミラーステー38に対して中心軸52を中心として回動可能に構成され、これによりドアミラー12が任意に折畳み可能に構成されている。
ドアミラーカバー22の車幅方向内側の壁部22Kには、エアバッグ袋体14の膨張圧により展開可能に構成され、該エアバッグ袋体14の一部14A(図7)をドアミラー12と車体側部の一例たる車両用ドア28との間へ膨出させるための副ドア部22Lが設けられている。
この副ドア部22Lは、例えば壁部22Kの後部に、該壁部22Kと一体的に形成されており、該副ドア部22Lの周囲には、エアバッグ袋体14の膨張圧により破断する破断予定部22Mが設けられている。この破断予定部22Mは、ドアミラーカバー22の一般部よりも薄肉に形成された、所謂ティアラインである。但し、副ドア部22Lの周囲のうち、例えば車両後方の辺となる部分は、該副ドア部22Lが展開する際のヒンジ部22Nとして設定されている。即ち破断予定部22Mは、副ドア部22Lの周辺のうち、ヒンジ部22Nを除く部分に設けられている。これにより、副ドア部22Lは、破断予定部22Mが破断することでヒンジ部22Nを中心として車幅方向内側へ展開するように構成されている(図7参照)。
エアバッグ袋体14が膨張展開する際に、その膨張圧が副ドア部22Lに作用するように、反力部材18の後壁部18Cは、車両平面視において、副ドア部22Lの車両後方側のヒンジ部22Nに向かって延びている。
なお、中心軸52の位置や、ドアミラー12の折畳み状態については、図示の構成には限られない。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図7において、車外用エアバッグ装置20では、車両40(図1)に衝突体が衝突すると、第1実施形態と同様に、ドアミラーカバー22の破断予定部22Eがエアバッグ袋体14の膨張圧により破断することで、ドア部22Dが車幅方向外側のヒンジ部22Hを中心として車両前方側へ展開し、ドアミラーカバー22の車両前方部における車幅方向内側に開口部48が形成される。この開口部48を通じて、エアバッグ袋体14はフロントピラー24の車両前方側へ展開する。
またこのとき、エアバッグ袋体14の一部14Aは、反力部材18の後壁部18Cに案内されて副ドア部22Lの方向へ膨張する。これにより、エアバッグ袋体14の膨張圧が、副ドア部22Lに作用する。すると、その膨出圧により、副ドア部22Lの周囲の破断予定部22Mが破断し、該副ドア部22Lが車両後方側のヒンジ部22Nを中心として車幅方向内側へ展開する。これにより、ドアミラーカバー22における壁部22Kの後部に、開口部54が形成される。
この開口部54から、エアバッグ袋体14の一部14Aが、ドアミラー12と車両用ドア28との間へ膨出する。エアバッグ袋体14の一部14Aが車両用ドア28に押し付けられることにより、ドアミラーカバー22には反折畳み方向の力が作用する。このため、ドアミラー12が、フロントピラー24の車両前方へのエアバッグ袋体14の展開の反動で、該ドアミラー12の折畳み方向に回動することを抑制することができる。またこれによって、ドアミラー12が折畳み可能に構成されている場合でも、エアバッグ袋体14をフロントピラー24の車両前方側へ安定的に展開させることができる。
なお、本実施形態では、車体側部を車両用ドア28として説明したが、車体側部はこれに限られるものではなく、エアバッグ袋体14の一部14Aが押し付けられた際に、ドアミラーカバー22に反折畳み方向の力を生じさせることができる部位であればよい。例えば、ドアミラーステー38の基部(図示せず)であってもよい。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、ドア部22Dの展開量を規制する規制手段を、帯状体42,44として説明したが、規制手段はこれに限られるものではない。例えばドア部22Dが所定量展開した際に、該ドア部22Dの上辺や下辺が、ドアミラーカバー22の天井面22Sや底面22Gに対して夫々係止されるような構成であってもよい。
またエアバッグモジュール32の構成及びドアミラーカバー22内への取付け状態については、上記記載及び図示される例に限られるものではない。
更に反力部材18は、上記の構成及び図示の構成には限られず、単にエアバッグ袋体14(エアバッグモジュール32)とミラー機構26との間を仕切る板状部材であってもよい。また反力部材18を用いずに、例えばミラー機構26及びその取付け強度を通常よりも高めることで、エアバッグ袋体14の展開初期の反力を、該ミラー機構26において生じさせるように構成してもよい。
またインフレータ16の設置位置は、ドアミラー12内に限られるものではなく、例えば車両用ドア28内であってもよい。このようにすることで、エアバッグ袋体14の容量をより多く確保することができる。この場合、インフレータ16とエアバッグ袋体14とは、図示しないガス供給管で接続される。
更に、上記各実施形態では、ドア部22Dをドアミラーカバー22に一体的に設けることとしたが、これに限られるものではなく、ドア部を嵌込み式として(図示せず)、エアバッグ袋体14の膨張圧が作用した際に該ドア部がドアミラーカバー22から離脱するように構成してもよい。この場合でも、帯状体42,44等の規制手段を用いることで、ドア部の展開量を規制することが可能である。
図1から図5は、第1実施形態に係り、図1は車両の右側のフロントピラー付近を示す斜視図である。 車外用エアバッグ装置を示す、図1における2−2矢視拡大断面図である。 車外用エアバッグ装置を示す拡大分解斜視図である。 図1において、エアバッグ袋体がドアミラーからフロントピラーの車両前方側へ展開した状態を示す斜視図である。 エアバッグ袋体の展開状態を示す、図4における5−5矢視拡大断面図である。 図6及び図7は、第2実施形態に係り、図6は車外用エアバッグ装置を示す拡大断面図である。 エアバッグ袋体の展開状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10 車外用エアバッグ装置
12 ドアミラー
14 エアバッグ袋体
14A 一部
16 インフレータ
18 反力部材
20 車外用エアバッグ装置
22 ドアミラーカバー
22D ドア部
22E 破断予定部
22K 壁部
22L 副ドア部
23 ミラー
24 フロントピラー
26 ミラー機構
28 車両用ドア(車体側部)
42 帯状体(規制手段)
44 帯状体(規制手段)

Claims (7)

  1. 車両用ドアに設けられたドアミラーステーに対して、中心軸を中心として回動可能に構成され車両後方側が開口した外装部材であるドアミラーカバーを有する車両後方確認用のドアミラーと、
    該ドアミラー内において車両前方側に折畳み状態で収納され、ガス供給源であるインフレータからのガスの供給を受けて膨張し、フロントピラーの車両前方側へ展開するエアバッグ袋体と、
    前記ドアミラーカバーの車幅方向内側の壁部のうち前記中心軸より車両後側に設けられ、前記エアバッグ袋体の膨張圧により展開可能に構成され、該エアバッグ袋体の一部を前記ドアミラーと車体側部との間の前記中心軸より車両後側へ膨出させる副ドア部と、
    を有することを特徴とする車外用エアバッグ装置。
  2. 前記インフレータは、前記ドアミラー内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車外用エアバッグ装置。
  3. 前記ドアミラーは、車両後方側が開口した外装部材であるドアミラーカバーと、該ドアミラーカバー内に配設されたミラーと、前記ドアミラーカバー内において該ミラーの車両前方側に配設され該ミラーの角度を調整可能とするミラー機構とを有し、
    前記エアバッグ袋体は、前記ドアミラーカバー内において、前記ミラー機構の車両前方側に収納されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車外用エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグ袋体と前記ミラー機構との間には、該エアバッグ袋体の展開初期の反力を生じさせる反力部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車外用エアバッグ装置。
  5. 前記ドアミラーカバーの車両前方部には、前記エアバッグ袋体の膨張圧により展開可能なドア部が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車外用エアバッグ装置。
  6. 前記ドア部は、前記ドアミラーカバーと一体的に形成され、
    前記ドア部の周囲には、前記エアバッグ袋体の膨張圧により破断する破断予定部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車外用エアバッグ装置。
  7. 前記ドアミラーカバーには、前記ドア部の展開量を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車外用エアバッグ装置。
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