JP4179302B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

車両用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4179302B2
JP4179302B2 JP2005122355A JP2005122355A JP4179302B2 JP 4179302 B2 JP4179302 B2 JP 4179302B2 JP 2005122355 A JP2005122355 A JP 2005122355A JP 2005122355 A JP2005122355 A JP 2005122355A JP 4179302 B2 JP4179302 B2 JP 4179302B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
door
vehicle
opening
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005122355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006298148A (ja
Inventor
英生 竹田
芳光 佐藤
秀幸 ▼吉▲岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005122355A priority Critical patent/JP4179302B2/ja
Publication of JP2006298148A publication Critical patent/JP2006298148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4179302B2 publication Critical patent/JP4179302B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エアバッグドア及びエアバッグケースを含んで構成され、車室外に設置されるのに好適な車両用エアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、インストルメントパネルに配設される助手席用エアバッグ装置が開示されている。この種の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグドアがインストルメントパネルの意匠の一部を構成するため、エアバッグドア(意匠部)の建付けを成立させるためにエアバッグドアを爪構造等によりエアバッグケースに浮動的に支持させる所謂フローティング構造を採用することがある。
特開平7−117609号公報 特開平5−56669号公報
ここで、上記先行技術に開示された構成による場合、助手席用エアバッグ装置に適用することを前提としているため、意匠部を構成するエアバッグドアを樹脂材料で製作することになる。従って、爪構造を設定することにより、比較的容易にフローティング構造を成立させることができた。
しかしながら、目的に応じて車両の種々の部位にエアバッグ装置を設置する昨今においては、意匠部を構成するエアバッグドアやエアバッグケースを樹脂から鉄板に変更する必要が生じることも充分に考えられる。その場合、従来のフローティング構造をそのまま適用することは生産技術上困難である。
本発明は上記事実を考慮し、意匠部が金属製の場合にも、建付けを容易に成立させることができる車両用エアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、車両側意匠部を構成する車両外板の所定位置に形成されたドア装着用開口部内に仮固定状態で配置され、エアバッグ装置側意匠部を構成する金属製のエアバッグドアと、車両外板よりも内側に配置された強度部材に固定され、エアバッグドアによってエアバッグ膨出用開口部が閉止された金属製のエアバッグケースと、このエアバッグケース内に収容され、作動することによりガスを噴出するインフレータと、エアバッグケース内に折り畳み状態で収容され、インフレータから噴出されたガスによって膨張してエアバッグドアを展開させ車室外へ膨出されるエアバッグと、を含んで構成された車両用エアバッグ装置であって、前記エアバッグドアの展開ヒンジ部に形成された開口部と、少なくともエアバッグドアの展開ヒンジ部の板厚以上の軸長を有すると共に前記開口部内に挿通状態で配置され、更に軸部が当該開口部の開口範囲内を相対移動可能とされた筒状の軸部材と、この軸部材の軸芯部に挿通されて軸部材とエアバッグケースとに締結力を及ぼす締結具と、を含んで構成されており、かつ前記エアバッグケースに対する前記エアバッグドアの展開ヒンジ部の相対変位が所定範囲内で許容されるように、当該展開ヒンジ部を当該エアバッグケースに連結する連結手段を備えた、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、車両側意匠部を構成する車両外板の所定位置にドア装着用開口部が形成されており、かかるドア装着用開口部内にエアバッグ装置側意匠部を構成する金属製のエアバッグドアが仮固定状態で配置される。一方、インフレータ及びエアバッグを収容したエアバッグケースは、エアバッグ展開時の反力をとる必要があることから、車両外板よりも内側に配置された強度部材に固定される。
車両用エアバッグ装置が作動すると、まずインフレータからガスが噴出される。このガスによって折り畳み状態でエアバッグケース内に格納されたエアバッグが膨張し、車両外板に仮固定状態で配置されているエアバッグドアを内側から押圧する。このバッグ膨張圧が所定値に達すると、エアバッグドアが展開ヒンジ部を中心として展開され、エアバッグが車室外へ膨出される。これにより、衝突体が車両外板に直接当接するのを防止することができ、衝突体を保護することができる。
また、本発明では、エアバッグドア及びエアバッグケースをいずれも金属製としたので、車室内よりも過酷な環境下にある車室外にエアバッグ装置を設置しても、作動に対する信頼性を確保することができる。また、エアバッグドア及び車両外板のいずれも金属製となるため、意匠の質感に違和感も生じない。
ここで、前記の如くエアバッグドア及びエアバッグケースをいずれも金属製にすると、一般にはエアバッグドアの建付けを成立させるのが困難になる。つまり、エアバッグケースを強度部材に固定するとエアバッグケースの位置はそこで決まる。この状態で、エアバッグドアを意匠面の連続性等を考慮して、ドア装着用開口部内に仮固定状態で取り付けると、エアバッグドアの展開ヒンジ部のエアバッグケースへの取付位置が基準位置からずれることがある。
しかしながら、本発明では、エアバッグドアの展開ヒンジ部に形成された開口部と、少なくともエアバッグドアの展開ヒンジ部の板厚以上の軸長を有すると共に前記開口部内に挿通状態で配置され、更に軸部が当該開口部の開口範囲内を相対移動可能とされた筒状の軸部材と、この軸部材の軸芯部に挿通されて軸部材とエアバッグケースとに締結力を及ぼす締結具と、を含んで構成された連結手段を備えているので、連結手段によってエアバッグドアの展開ヒンジ部がエアバッグケースに連結された状態では、エアバッグケースに対するエアバッグドアの展開ヒンジ部の相対変位が所定範囲内で許容される。このため、上記のようなずれが生じても、そのずれを許容した状態でエアバッグドアの建付けが成立する。つまり、上記ずれを連結手段によって吸収することができる。従って、エアバッグドアと車両外板との意匠性を良好に維持することができ、車両の外観品質を向上させることができる。
具体的に説明すると、本発明では、エアバッグドアの展開ヒンジ部には開口部が形成されており、当該開口部内に挿通された軸部材の軸芯部に締結具を挿通させて軸部材とエアバッグケースとに締結力を及ぼすと、エアバッグドアの展開ヒンジ部がエアバッグケースに連結される。
ここで、軸部材は少なくともエアバッグドアの展開ヒンジ部の板厚以上の軸長を有しているため、エアバッグドアの展開ヒンジ部をエアバッグケースに固定しても、締結力はエアバッグドアの展開ヒンジ部には及ばない。しかも、軸部材の軸部は、開口部の開口範囲内を相対移動可能とされる。このため、エアバッグドアはエアバッグケースに対してフリーな状態、つまりフローティング支持された状態になる。
しかも、締結具及び締結具が挿通される開口部自体は従来のフローティング構造の爪構造と部品点数的には変わらない(爪構造の場合には、爪と爪が係止される開口部が必要となるため、爪を締結具に置き換えたと考えれば、両構造は等価という意味)ため、部品としては軸部材が増えるに過ぎない。従って、簡単な構成で金属製のエアバッグドアの建付けを成立させることができ、低コスト化及び省スペース化に資することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、エアバッグケースに対するエアバッグドアの展開ヒンジ部の相対変位が所定範囲内で許容されるように、当該展開ヒンジ部を当該エアバッグケースに連結する連結手段を設けたので、意匠部が金属製の場合にも、建付けを容易に成立させることができるという優れた効果を有する。
加えて、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、エアバッグドアの展開ヒンジ部に形成された開口部と、少なくともエアバッグドアの展開ヒンジ部の板厚以上の軸長を有すると共に開口部内に挿通状態で配置され、更に軸部が当該開口部の開口範囲内を相対移動可能とされた筒状の軸部材と、この軸部材の軸芯部に挿通されて軸部材とエアバッグケースとに締結力を及ぼす締結具と、を含んで、上述した連結手段を構成したので、従来比で実質的には軸部材を増やすのみで金属製のエアバッグドアを金属製のエアバッグケースにフローティング支持させることができ、その結果、前記効果を低コストかつ省スペースな構成で実現することができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車両用エアバッグ装置の一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図3には、本実施形態に係る車両用エアバッグ装置(フードエアバッグ装置)10が搭載された車両12の外観が斜視図にて示されている。この図に示されるように、車両用エアバッグ装置10は、エンジンルームを開閉するフード14の略中央部に配設されている。
図2には、組付状態の車両用エアバッグ装置10を車両前後方向に沿って切断した状態を側方から観た縦断面図が示されている。この図に示されるように、フード14は、フード外板を構成すると共にフード14の意匠面を構成する車両外板としてのフードアウタパネル16を備えている。フードアウタパネル16の略中央部には、車両幅方向を長辺方向とする平面視で矩形状のドア装着用開口部18が形成されている。
フードアウタパネル16の裏面側には、フード幅方向に延在しかつ断面形状がハット形状とされた長尺状のインナ側骨格部材20、22が車両前後方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。これらのインナ側骨格部材20、22の底部間には、縦断面形状が略トレイ状とされた強度部材としての補強部材24が掛け渡されている。これにより、フードアウタパネル16におけると補強部材24の底部24A間には、所定深さのスペース26が形成されている。そして、このスペース26に車両用エアバッグ装置10が配設されている。
図1に拡大して示されるように、車両用エアバッグ装置10は、ドア装着用開口部18内に配設されるエアバッグドア(リッド)28と、このエアバッグドア28の裏面側に配置された筐体状のエアバッグケース30と、を備えている。これらのエアバッグドア28及びエアバッグケース30は、いずれも金属製とされている。
エアバッグケース30の内部には、略円柱形状のインフレータ32がフード幅方向を軸方向として収容されていると共に折り畳み状態のエアバッグ34が収容されている。インフレータ32の内部には、一例としてスクイブ、着火剤、伝火剤、ガス発生剤、クーラント、フィルタ等が収納されていると共に、周壁部にはガスを噴出するための複数のガス噴出孔が形成されている。さらに、インフレータ32の外周部には軸方向の複数箇所(例えば、二箇所)に締結具としての取付ボルト36が半径方向が軸方向となるように立設されている。これに対応して、エアバッグケース30の底壁部30A及び補強部材24にも、取付ボルト36が挿通されるボルト挿通孔38、40が形成されている。インフレータ32は取付ブラケット42に支持された状態で取付ボルト36をボルト挿通孔38、40内へ挿通させ、補強部材24の底壁部30Aの裏面側から締結具としてのナット44を締め付けることにより、補強部材24に強固に固定されている。
エアバッグ34は、上述したインフレータ32のガス噴出孔から噴出されたガスが流入されるようにインフレータ32の周囲に折り畳み状態でエアバッグケース30内に収納されている。
一方、エアバッグドア28は、フードアウタパネル16のドア装着用開口部18に仮固定状態で配置されている。より詳細に説明すると、エアバッグドア28はドア装着用開口部18内に納められるドア本体部28Aと、このドア本体部28Aの外周部から内側へ折り曲げられて傾斜面を形成する折り曲げ部28Bと、この折り曲げ部28Bの先端部側に所定の間隔で一体に形成された複数の脚部28Cと、後端側の折り曲げ部28Bの先端部から補強部材24側へ略垂直に屈曲及び垂下された一又は複数の展開ヒンジ部28Dと、を備えている。折り曲げ部28Bの周面には、所定幅のスポンジ等の弾性材料から成るシール材46が貼着されている。これにより、エアバッグドア28のドア本体部28Aとフードアウタパネル16のドア装着用開口部18の周縁部との見切り部分の隙間から雨水等が浸入するのを防止している。
ドア本体部28Aはフードアウタパネル16と略同一の板厚に設定されており、かつフードアウタパネル16の一般面16Aに対して若干車両上方側へ盛り上がった形状になっている。なお、このドア本体部28Aがエアバッグ装置側意匠部を構成する部分であり、表面にフードアウタパネル16の塗装と同一の塗装を施す等、意匠的な工夫が施されている。
フードアウタパネル16のドア装着用開口部18の周壁部18Aはエアバッグドア28の折り曲げ部28Bに対して平行になるようにドア装着用開口部18の中心側へ向けて所定角度傾斜されており、更にその先端部18Bは補強部材24に対して略垂直になるように屈曲されている。
エアバッグドア28の各脚部28Cの下端部には、略V字状のクリップ48の基端部がリベット50で固定されている。なお、図1の縦断面図にはエアバッグドア28の後端側のクリップは現れていないが、図1の紙面奥側及び手前側の適宜位置にはクリップ48が設定されている。クリップ48の先端部48Aは鉤状に屈曲されており、ドア装着用開口部18の先端部18Bに弾性変形した状態で係止されている。これにより、エアバッグドア28は、フードアウタパネル16のドア装着用開口部18に仮固定状態で取り付けられている。
補足すると、前述したシール材46が弾性変形した状態でエアバッグドア28の折り曲げ部28Bとフードアウタパネル16のドア装着用開口部18の周壁部18Aとの間に介在されることにより、エアバッグドア28には図1の矢印A方向への弾性復元力(エアバッグドア28をドア装着用開口部18から浮き上がらせようとする力)が作用しており、その一方でクリップ48の先端部48Aには図1の矢印B方向への弾性復元力が作用しているため、双方の弾性復元力によってエアバッグドア28がドア装着用開口部18に位置決めされた状態で仮固定状態とされる構成である。
ここで、エアバッグドア28のドア後端側に設けられた展開ヒンジ部28Dには、車両上下方向に沿って開口部としての長孔52が形成されている。この長孔52内には、筒状の軸部54A及び軸部54Aの基端部に一体形成された鍔部54Bから成る軸部材としての樹脂製のカラー54の軸部54Aが挿通状態で配置されている。軸部54Aの外径は長孔52の左右幅及び上下幅よりも短く形成されており、又軸部54Aの軸長は展開ヒンジ部28Dの板厚よりも長く設定されている。さらに、軸部54Aの先端部は、エアバッグケース30の後部壁30Bに当接されている。従って、カラー54が長孔52内へ挿通された状態では、カラー54の鍔部54Bは展開ヒンジ部28Dから若干浮き上がった状態になっている。
一方、エアバッグケース30の後部壁30Bにおける前記長孔52と対向する位置には、リベット挿通孔56が形成されている。このリベット挿通孔56とリベット58とが同軸上に配置されて、この状態でリベット58内へ締結具としてのリベット58が挿通されて先端部がかしめられることにより、カラー54がエアバッグケース30の後部壁30Bに固定されている。但し、リベット58の締結力はカラー54とエアバッグケース30の後部壁30Bにのみ及びエアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dには及んでいない。
上記の如くしてエアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dがエアバッグケース30の後部壁30Bに連結された状態(取り付けられた状態)では、エアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dは長孔52の開口範囲内でリベット58の軸部58Aに対して上下左右前後方向のいずれの方向へも相対移動可能とされている。つまり、エアバッグドア28はエアバッグケース30に対してフリーな状態(フローティング支持状態)でエアバッグケース30に連結されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
車両側意匠部を構成するフードアウタパネル16の所定位置に形成されたドア装着用開口部18内に、エアバッグ装置側意匠部を構成する金属製のエアバッグドア28が複数のクリップ48によって仮固定された状態で取り付けられる。一方、インフレータ32及びエアバッグ34を収容したエアバッグケース30は、エアバッグ展開時の反力をとる必要があることから、フードアウタパネル16よりも内側に配置された強度部材である補強部材24に、インフレータ32と共にナット44で共締めされて固定される。
ここで、前記の如くエアバッグドア28及びエアバッグケース30をいずれも金属製にすると、一般にはエアバッグドア28の建付けを成立させるのが困難になる。つまり、エアバッグケース30を補強部材24に取付ボルト36及びナット44で固定するとエアバッグケース30の位置はそこで決まる。この状態で、エアバッグドア28を意匠面の連続性等を考慮して、ドア装着用開口部18内に仮固定状態で取り付けると、エアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dのエアバッグケース30への取付位置が基準位置からずれることがある。
しかしながら、本実施形態に係る車両用エアバッグ装置10では、エアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dに長孔52を形成し、この長孔52内へカラー54を挿通させてエアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dをエアバッグケース30にリベット58で締結する構成を採ったので、エアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dをエアバッグケース30に固定しても、リベット58による締結力はエアバッグドア28の展開ヒンジ部28Dには及ばない。しかも、カラー54の軸部54Aは、長孔52の開口範囲内で相対移動可能である。このため、エアバッグドア28はエアバッグケース30に対してフリーな状態、つまりフローティング支持された状態になる。
その結果、本実施形態によれば、エアバッグドア28が金属製の場合にも、建付けを容易に成立させることができる。
しかも、本実施形態に係る車両用エアバッグ装置10では、リベット58及びリベット58が挿通される長孔52自体は従来のフローティング構造の爪構造と部品点数的には変わらない(爪構造の場合には、爪と爪が係止される開口部が必要となるため、爪を締結具に置き換えたと考えれば、両構造は等価という意味)であるため、部品としてはカラー54が増えるに過ぎない。従って、簡単な構成で金属製のエアバッグドア28の建付けを成立させることができるのみならず、低コスト化及び省スペース化に資することができる。
なお、上記の如くしてフード14に配設された車両用エアバッグ装置10では、歩行者等の衝突体と前面衝突すると、まずインフレータ32からガスが噴出される。このガスによって折り畳み状態でエアバッグケース30内に格納されたエアバッグ34が膨張し、ドア装着用開口部18に仮固定状態で配置されているエアバッグドア28を内側から押圧する。このバッグ膨張圧が所定値に達すると、エアバッグドア28が展開ヒンジ部28Dを中心として車両後方側へ展開され、エアバッグ34がフード14上に膨出される。これにより、歩行者等の衝突体がフードアウタパネル16に直接当接するのを防止することができ、当該衝突体を保護することができる。
また、本実施形態に係る車両用エアバッグ装置10によれば、エアバッグドア28及びエアバッグケース30をいずれも金属製としたので、車室内よりも過酷な環境下にある車室外に車両用エアバッグ装置10を設置しても、作動に対する信頼性を確保することができる。また、エアバッグドア28及びフードアウタパネル16のいずれも金属製となるため、意匠の質感に違和感も生じない。
〔本実施形態の補足説明〕
なお、上述した本実施形態では、車両用エアバッグ装置10をフード14に配設する構成を例にして説明したが、これに限らず、フード14以外の車室外の所定部位に本発明に係る車両用エアバッグ装置を配設してもよい。
また、上述した本実施形態では、エアバッグドア28をフードアウタパネル16のドア装着用開口部18内に広義には仮止め手段として把握されるクリップ48等を用いて仮固定状態としたが、これに限らず、他の構成を採っても差し支えない。
さらに、上述した本実施形態では、連結手段として長孔52の他にカラー54及びリベット58を用いたが、これに限らず、リベット58に替えてボルト及びナットやねじ等の締結具を使用してもよい。
また、上述した本実施形態では、連結手段としてカラー54を使用しているが、例えば、段付きボルト等を用いれば、カラー54を廃止することもできる。このように連結手段の構成としては、カラー54を用いた本実施形態の構成の他にも、同様の機能を有するものであれば種々の構成が含まれる。
本実施形態に係る車両用エアバッグ装置の要部拡大断面図である。 組付状態の車両用エアバッグ装置を車両前後方向に沿って切断した状態を側方から観た縦断面図(図3の2‐2線断面図)である。 図1に示される車両用エアバッグ装置が搭載された車両の外観を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用エアバッグ装置
12 車両
16 フードアウタパネル(車両外板)
16A 一般面(車両側意匠部)
18 ドア装着用開口部
24 補強部材(強度部材)
28 エアバッグドア
28A ドア本体部(エアバッグ装置側意匠部)
28D 展開ヒンジ部
30 エアバッグケース
32 インフレータ
34 エアバッグ
36 取付ボルト
44 ナット
46 シール材
48 クリップ
52 長孔(開口部、連結手段)
54 カラー(軸部材、連結手段)
54A 軸部
58 リベット(締結具、連結手段)

Claims (1)

  1. 車両側意匠部を構成する車両外板の所定位置に形成されたドア装着用開口部内に仮固定状態で配置されると共にエアバッグ装置側意匠部を構成し、更に展開時に展開中心となる展開ヒンジ部を備えた金属製のエアバッグドアと、
    車両外板よりも内側に配置された強度部材に固定されると共に内部に折り畳み状態のエアバッグ及びガスを発生するインフレータを収容し、更にエアバッグドアによってバッグ膨出用開口部が閉止された金属製のエアバッグケースと、
    を含んで構成された車両用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグドアの展開ヒンジ部に形成された開口部と、
    少なくともエアバッグドアの展開ヒンジ部の板厚以上の軸長を有すると共に前記開口部内に挿通状態で配置され、更に軸部が当該開口部の開口範囲内を相対移動可能とされた筒状の軸部材と、
    この軸部材の軸芯部に挿通されて軸部材とエアバッグケースとに締結力を及ぼす締結具と、
    を含んで構成されており、
    かつ前記エアバッグケースに対する前記エアバッグドアの展開ヒンジ部の相対変位が所定範囲内で許容されるように、当該展開ヒンジ部を当該エアバッグケースに連結する連結手段を備えた、
    ことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
JP2005122355A 2005-04-20 2005-04-20 車両用エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP4179302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005122355A JP4179302B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 車両用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005122355A JP4179302B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 車両用エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006298148A JP2006298148A (ja) 2006-11-02
JP4179302B2 true JP4179302B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=37466744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005122355A Expired - Fee Related JP4179302B2 (ja) 2005-04-20 2005-04-20 車両用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4179302B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101850755A (zh) * 2009-03-31 2010-10-06 丰田合成株式会社 气囊系统

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213523A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Toyoda Gosei Co Ltd 歩行者用エアバッグ装置
KR100938531B1 (ko) 2008-02-20 2010-01-25 델파이코리아 주식회사 자동차용 에어백 모듈 및 그 조립방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101850755A (zh) * 2009-03-31 2010-10-06 丰田合成株式会社 气囊系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006298148A (ja) 2006-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7578521B2 (en) Add-on inflatable curtain deployment ramp to center pillar trim
JP3777552B2 (ja) カーテンエアバック装着車両のピラートリム設置構造
KR100402780B1 (ko) 차량의 루프레일 사이드부 구조
JP4187260B2 (ja) 車両用フードエアバッグ装置
JP5133042B2 (ja) カーテンエアバッグの展開規制部材及びカーテンエアバッグの配設部構造
US7669884B2 (en) Air bag device
JP4134328B2 (ja) 車両用フードエアバッグ装置のフードへの組付け構造
US7025377B2 (en) Curtain air bag device
JP3704844B2 (ja) 自動車用乗員保護装置の配設構造
JP2001253311A (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2003154901A (ja) ピラーガーニッシュ締結構造
JP5534145B2 (ja) アシスタントグリップの取り付け構造
JP4710730B2 (ja) エアバッグ装置組付構造
JP3027217U (ja) 乗客側エアバッグモジュール反応キャニスタ
JP4179302B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP3405246B2 (ja) 自動車用乗員保護装置の配設構造
JP2011046368A (ja) ルーフエアバッグの装着構造
JPH02310141A (ja) 自動車のエアバッグ装置
JP4306712B2 (ja) 乗員脚部保護装置
JP3625735B2 (ja) エアバッグ装置の支持構造
JPH11139236A (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル
JP5267903B2 (ja) 車両のピラートリム取付構造
JP4089723B2 (ja) 車両用フードエアバッグ装置
JP2009067221A (ja) 車両用アシストグリップ
JP2007508992A (ja) 自動車エアバッグモジュールを収容するためのハウジング

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees