JP2009067221A - 車両用アシストグリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内装材の車室内側への展開を妨げない車両用アシストグリップを得る。
【解決手段】車両用アシストグリップ10のアシストグリップ本体12を車体に取付けるクリップ40の下方の縦壁部40Fは、ベース22の基部22Cの下部22Hに形成されたリブ46に当接しており、ベース22のフランジ22Eの下部とブラケット54との間にはルーフヘッドライニング60における切欠62の下側周縁部60Cが挟持されている。即ち、リブ46はクリップ40の縦壁部40Fとベース22の基部22Cの下部22Hとによって挟持されており、リブ46はベース22のフランジ22Eの下部を介して、基部22Cの下部22Hに車室外側から車室内側方向へ作用する荷重によって変形し、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aにおける車室内側方向の変位を大きくするようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用アシストグリップに関し、特に、自動車等の車両の車室内に設けられる車両用アシストグリップに関する。
従来から、自動車等の車両の車室内に設けられ、乗降時や走行時に乗員の身体を支持する車両用アシストグリップが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1では、アシストグリップ本体の脚部に隣接して弾性部材を配設すると共に、アシストグリップ本体の脚部と弾性部材とを締結具で車体側パネルに取付けている。また、特許文献2では、アシストグリップ本体を車体に固定するピンに設けた指の破砕によって、膨張バックによって押される内張りの運動エネルギの一部を吸収するようになっている。
特開2003−237448号公報 特表2003−529481号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術では、エアバッグの展開時に、アシストグリップ本体の車体への取付部によって、エアバッグを覆う車室内装材の車室内側への展開が妨げられないようにするための改善が要求される。
本発明は上記事実を考慮し、車室内装材の車室内側への展開を妨げない車両用アシストグリップを提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車両用アシストグリップは、車体への取付部を備えたアシストグリップ本体と、車体との間に車室内装材を挟持する車室内装材挟持部を備え、前記アシストグリップ本体の取付部を車体に固定するアシストグリップ本体取付部材と、前記車室内装材挟持部に車室外側から車室内側方向へ作用する荷重によって変形し、前記車室内装材の車室内側方向への変位を大きくする変位増加手段と、を有することを特徴とする。
アシストグリップ本体取付部材がアシストグリップ本体の取付部を車体に固定すると共に、車体との間に車室内装材を挟持している。また、変位増加手段が車室内装材挟持部に車室外側から車室内側方向へ作用する荷重によって変形し、車室内装材の車室内側方向への変位を大きくする。このため、アシストグリップ本体の取付部によって車室内装材の車室内側への展開が妨げられない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用アシストグリップにおいて、前記車室内装材は車室内側から格納状態のエアバッグを覆っており、前記エアバッグの膨張展開圧によって前記変位増加手段が変形することで、前記車室内装材の車室内側方向への変位が大きくなり、前記エアバッグの展開開口部が広がることを特徴とする。
車室内装材は車室内側から格納状態のエアバッグを覆っており、エアバッグの膨張展開圧によって、車室内装材挟持部に車室外側から車室内側方向へ荷重が作用し、変位増加手段が変形する。このため、車室内装材の車室内側方向への変位が大きくなり、エアバッグの展開開口部が広がりエアバッグが円滑に展開する。
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の車両用アシストグリップにおいて、前記変位増加手段は前記アシストグリップ本体取付部材に設けたリブであることを特徴とする。
変位増加手段がアシストグリップ本体取付部材に設けたリブであるため、簡単な構成で車室内装材の車室内側方向への変位を大きくできる。
請求項4記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の車両用アシストグリップにおいて、前記変位増加手段は前記アシストグリップ本体取付部材の車室内装材挟持部に設けた脆弱部であることを特徴とする。
変位増加手段がアシストグリップ本体取付部材の車室内装材挟持部に設けた脆弱部であるため、簡単な構成で車室内装材の車室内側方向への変位を大きくできる。
請求項1記載の本発明の車両用アシストグリップは、車室内装材の車室内側への展開を妨げない。
請求項2記載の本発明の車両用アシストグリップは、エアバッグの展開開口部が広がりエアバッグが円滑に展開できる。
請求項3記載の本発明の車両用アシストグリップは、簡単な構成で車室内装材の車室内側方向への変位を大きくできる。
請求項4記載の本発明の車両用アシストグリップは、簡単な構成で車室内装材の車室内側方向への変位を大きくできる。
本発明における車両用アシストグリップの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図1には、図5の1−1断面線に沿った拡大断面図が示されており、図2には、エアバッグ展開初期の図1に対応する断面図が示されている。また、図3には、本実施形態の車両用アシストグリップの取付部の斜視図が示されており、図4には、本実施形態の車両用アシストグリップの取付部の分解斜視図が示されている。また、図5には、本実施形態の車両用アシストグリップが適用された車室の運転席側側面を示す斜視図が示されている。
図5に示すように、車両用アシストグリップ10のアシストグリップ本体12は樹脂又は金属により構成され略コ字状の把手形状とされており、アシストグリップ本体12の長手方向両端部はそれぞれ取付部14とされている。
図3及び図4に示すように、アシストグリップ本体12の取付部14には凹部15が、車幅方向外側から車幅方向内側に向かって形成されている。また、取付部14の前後方向前側となる前壁部14Aには、貫通孔18が穿設されており、取付部14の前後方向後側となる後壁部14Bには、前側から穴20が貫通孔18と同軸的に凹陥されている。また、アシストグリップ本体12の取付部14の凹部15内には、アシストグリップ取付部材の一部を構成する樹脂製のベース22が収容されている。
図4に示すように、ベース22は取付部14の前壁部14Aに沿って形成された前側軸受部22Aと、後壁部14Bに沿って形成された後側軸受部22Bとを備えている。これらの前側軸受部22Aと後側軸受部22Bは、前後に隙間を取ってベース22の基部22Cの下部から車幅方向内側に向かって突出形成されている。なお、ベース22の基部22Cは矩形板状となっている。
ベース22の前側軸受部22Aと後側軸受部22Bには、アシストグリップ本体12の取付部14の貫通孔18及び穴20と同軸的に貫通孔28がそれぞれ穿設されている。また、アシストグリップ本体12の取付部14の貫通孔18と、穴20と、ベース22の前側軸受部22Aと後側軸受部22Bの貫通孔28には、それぞれ貫通孔18側から、シャフト30が挿入されている。従って、アシストグリップ本体12は、シャフト30を回転中心として、ベース22に対して時計回転方向(図1の矢印A方向)と、反時計回転方向(図1の矢印B方向)とへ、回転可能に支持されている。
なお、車両前方側の取付部14においては、シャフト30に、コイル状とされたリターンスプリング32が捲着されており、アシストグリップ本体12を図1の矢印A方向へ付勢している。
また、図示を省略したが、アシストグリップ本体12の車両後方側の取付部14においては、車両前方側の取付部14に配設したリターンスプリング32に代えて、周知のダンパが配設されている。このダンパはシャフト30に所定の方法で捲着されており、アシストグリップ本体12が図1の矢印A方向及び矢印B方向へ回転する際に、リターンスプリング32の付勢力に抗して、回転速度を減速するようになっている。
図4に示されるように、ベース22の前側軸受部22Aと後側軸受部22Bとは互いの根元部が下壁部22Dによって連結されており、下壁部22Dも基部22Cから車幅方向内側に向かって突出形成されている。ベース22の基部22Cの中央部には開口部34が形成されており、この開口部34は車両前後方向を長手方向とする矩形状となっている。また、ベース22の基部22Cの周縁部には、車室内装材挟持部としてのフランジ22Eが形成されていると共に、基部22Cの車幅方向外側面には脚部22Fが車幅方向外側に向かって突出形成されている。なお、ベース22の脚部22Fは開口部34の周囲に沿って形成されている。
ベース22の開口部34には、アシストグリップ取付部材の一部を構成する金属製のクリップ40が車室内側方向から車室外側方向へ向かって挿入されている。このクリップ40は、ベース22の開口部34に挿通される挿通部40Aを備えており、この挿通部40Aは車両前後方向から見た形状が、開口部を車幅方向内側に向けたU字状となっている。
挿通部40Aの上壁部40Bの中央部には、爪42が切り起こしにより上方へ突出形成されており、挿通部40Aの下壁部40Cの中央部には、爪44が切り起こしにより下方へ突出形成されている。また、上壁部40Bの車幅方向内側端には、上方へ向かって縦壁部40Dが形成されており、縦壁部40Dの上端には車幅方向内側へ向かって上フランジ40Eが形成されている。一方、下壁部40Cの車幅方向内側端には、下方へ向かって縦壁部40Fが形成されており、縦壁部40Fの下端には車幅方向内側へ向かって下フランジ40Gが形成されている。
図1に示されるように、クリップ40の縦壁部40Dはベース22の基部22Cの上部22Gに当接している。一方、クリップ40の縦壁部40Fはベース22の基部22Cの下部22Hに形成された変位増加手段としてのリブ46の車室内側壁部46Aに当接している。また、リブ46は車両前後方向に所定の間隔で2枚形成されており、車両前後方向から見た形状は矩形状となっている。なお、リブ46の下端はベース22の下壁部22Dに結合されている。
即ち、リブ46はクリップ40の縦壁部40Fとベース22の基部22Cの下部22Hとによって挟持されており、リブ46はクリップ40の縦壁部40Fと、ベース22の基部22Cの下部22Hとによる圧縮荷重が所定値を超えた場合に、例えば、弾性変形や塑性変形によって潰れるようになっている。
従って、図2に示すように、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ70が膨張展開する際に、車室内装材としてのルーフヘッドライニング60の端末部60Aの裏面にエアバッグ70の膨張圧が作用することで、ベース22のフランジ22Eの下部を介して、ベース22の基部22Cの下部22Hに車室外側から車室内側方向に向かって荷重F4が作用する。この結果、基部22Cの下部22Hとクリップ40の縦壁部40Fとの間でリブ46が荷重F4によって潰されるようになっている。このため、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aにおける車室内側方向の変位が大きくなり(矢印C方向の移動量が大きくなり)、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの開口が大きくなるようになっている。
なお、ベース22のフランジ22Eの下部は、先端(下端)から根元(上端)に向って肉厚が車幅方向内側に向って徐々に厚くなっており、荷重F4をルーフヘッドライニング60の端末部60Aからベース22の基部22Cの下部22Hに形成したリブ46へ伝達し易い構造となっている。
図1に示すように、クリップ40の開口部側(車幅方向内側)にはキャップ50が取付けられており、キャップ50の本体部50Aがベース22におけるクリップ40を取付けた部位を車幅内側方向から覆っている。また、キャップ50の本体部50Aにおける車幅方向外側部には取付部50Bが突出形成されている。この取付部50Bは、クリップ40の上フランジ40Eと下フランジ40Gとで挟持されており、キャップ50の本体部50Aの車幅方向外側周縁部50Cが、ベース22のフランジ22Eの車幅方向内側面に当接している。
従って、アシストグリップ本体12が図1の矢印B方向に回転した場合に、キャップ50によって乗員にクリップ40が見えないようになっている。
クリップ40の挿通部40Aは、ブラケット54の車室内側壁部54Aに形成された開口部56に挿入されており、ブラケット54は車体を構成するルーフサイドレールインナパネル52に固定されたいる。また、ブラケット54の車室内側壁部54Aにおける開口部56の外周部の車幅方向外側面54Bには、クリップ40の爪42、44が係合している。即ち、ブラケット54の車室内側壁部54Aの開口部56にクリップ40の挿通部40Aが車室内側から挿通されており、弾性変形により開口部56を通過した後の爪42、44が開口部56の外周部の車幅方向外側面54Bに係合している。このため、ベース22がクリップ40によってブラケット54に固定されている。
なお、ブラケット54は車両前後方向から見た形状がハット断面形状となっており、車幅方向外側に形成された上フランジ54Cと下フランジ54Dがルーフサイドレールインナパネル52に溶接等によって固定されている。
図4に二点鎖線で示すように、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aには、ベース22をブラケット54に取付けるための矩形状の切欠62が形成されている。
図1に示されるように、ルーフヘッドライニング60における切欠62の上側周縁部60Bは、ベース22のフランジ22Eの上部とブラケット54の車室内側壁部54Aとの間に挟持されている。一方、ルーフヘッドライニング60における切欠62の下側周縁部60Cは、ベース22のフランジ22Eの下部とブラケット54の車室内側壁部54Aとの間に挟持されている。また、ベース22の脚部22Fがブラケット54の車室内側壁部54Aに当接している。
従って、乗員がアシストグリップ本体12を把持し、車室内側方向(図1の矢印B方向)に回転操作し、図1に二点鎖線で示される使用状態となっている場合に、乗員からの引っ張り力によって、例えば、アシストグリップ本体12に車室内方の荷重(図1の矢印F1)が作用した場合には、この荷重F1を、シャフト30を介してベース22で受けることができる。
さらに、この荷重F1は、ベース22の基部22Cの下部22Hから脚部22Fを介してブラケット54の車室内側壁部54Aに車幅外側方向へ作用する荷重F2として伝達されると共に、ベース22の爪42を介してブラケット54の車室内側壁部54Aに車幅内側方向へ作用する荷重F3として伝達されるようになっている。
従って、本実施形態では、アシストグリップ本体12に作用した荷重F1を、ベース22を介して車体側のブラケット54へ効果的に伝達できる。この結果、アシストグリップ本体12の支持剛性を向上できるようになっている。
また、ルーフサイドレール64の下側フランジ部64Aにはゴム等の弾性材料によって構成されたオープニングトリム66が嵌着されている。
オープニングトリム66は車室内側へ延びるリップ部66Aを備えており、このリップ部66Aにはルーフヘッドライニング60の車幅方向外側の縁部60Dが係止されている。
また、ルーフヘッドライニング60の車幅方向外側の端末部60Aはルーフサイドレールインナパネル52に対して所定距離だけ離間して配置されており、これによりエアバッグ70の収納スペースとなる空間72が形成されている。この空間72内に折り畳まれたエアバッグ70は収納されており、エアバッグ70はルーフヘッドライニング60の端末部60Aによって車室内側から覆われている。
なお、エアバッグ70は展開した状態で下端となる部位70Aから、例えば、巻くようにロール折りされている。また、折り畳まれたエアバッグ70は図示を省略したボルト等の締結手段によってルーフサイドレールインナパネル52に固定されている。また、図示を省略したが、エアバッグ70は軟質材料によって構成されかつ所定値以上のバッグ膨張圧が作用することにより破断する図示しない筒状のソックス(カバー)またはテープによって折り畳み形状に保形されている。
また、エアバッグ70は周知の頭部保護エアバッグであるため、詳細な説明を省略するが、車両の側面衝突時またはロールオーバー時になると、側面衝突センサまたはロールオーバーセンサによってその状態が検知され、エアバッグ制御装置に入力され、エアバッグ制御装置によって側面衝突またはロールオーバーと判断されると、インフレータからガスが噴出されるようになっており、インフレータ12から噴出されたガスにより膨張するようになっている。
この際、図2に示すように、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの裏面に膨張圧が作用し、この膨張圧が所定値以上に達すると、ルーフヘッドライニング60の縁部60Dがオープニングトリム66のリップ部66Aから外れ、折り畳まれたエアバッグ70が車室内側方向へ押出され、最終的には、下方へカーテン状に展開されるようになっている。
次に、本実施例の作用並びに効果を説明する。
乗員が車両用アシストグリップ10のアシストグリップ本体12を把持し、車室内側方向(図1の矢印B方向)に回転操作し、図1に二点鎖線で示される使用状態となっている場合に、乗員からの引っ張り力によって、例えば、アシストグリップ本体12に車室内方の荷重(図1の矢印F1)が作用した場合には、この荷重F1を、シャフト30を介してベース22で受けることができる。
さらに、この荷重F1は、ベース22の基部22Cの下部22Hから脚部22Fを介してブラケット54の車室内側壁部54Aの下部に車幅外側方向へ作用する荷重F2として伝達されると共に、ベース22の爪42を介してブラケット54の車室内側壁部54Aの下部に車幅内側方向へ作用する荷重F3として伝達される。
従って、本実施形態では、アシストグリップ本体12に作用した荷重F1を、ベース22を介して車体側のブラケット54における開口部56の上部と下部とで分散して支持できる。この結果、アシストグリップ本体12の支持剛性を向上できる。
一方、図2に示すように、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ70が膨張展開する場合には、エアバッグ70の膨張圧によって、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aが車室内側方向(図2の矢印C方向)へ展開する。
このとき、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの裏面にエアバッグ70の膨張圧が作用し、ベース22のフランジ22Eの下部を介して、ベース22の基部22Cの下部22Hに車室外側から車室内側方向に向かって荷重F4が作用する。
この際、本実施形態では、ベース22の基部22Cの下部22Hに形成したリブ46が、荷重F4によって、基部22Cの下部22Hとクリップ40の縦壁部40Fとの間で潰される。このため、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの車室内側方向への移動が大きくなる(展開ストロークが大きくなる)。この結果、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの開口(エアバッグ70の展開開口部)が広がり、エアバッグ70が車室内側へ円滑に展開する。
また、本実施形態では、変位増加手段がベース22に設けたリブ46であるため、簡単な構成でルーフヘッドライニング60の端末部60Aの車室内側方向への変位を大きくできる。
次に、本発明の車両用アシストグリップの第2実施形態を図6〜図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
図6には、本実施形態の車両用アシストグリップの図1に対応する断面図が示されており、図7には、本実施形態の車両用アシストグリップの図2に対応する断面図が示されている。また、図8には、本実施形態の車両用アシストグリップの要部が斜視図で示されており、図9には、本実施形態の車両用アシストグリップの要部が分解斜視図で示されている。
図6〜図9に示すように、本実施形態では、第1実施形態におけるベース22の基部22Cの下部22Hに形成したリブ46に代えて、ベース22のフランジ22Eの上部が変位増加手段としての脆弱部80となっており、ベース22のフランジ22Eの下部が変位増加手段としての脆弱部82となっている。
具体的には、フランジ22Eの上部の根元部に車幅方向内側から車幅方向外側に向かって溝84が形成されており、フランジ22Eの下部の根元部に車幅方向内側から車幅方向外側に向かって溝86が形成されている。さらに、フランジ22Eの上部は根元部から先端(上端)に向かって肉厚が徐々に薄くなっており、フランジ22Eの下部は根元部から先端(下端)に向かって肉厚が徐々に薄くなっている。
また、ベース22のフランジ22Eの脆弱部80と、ブラケット54の車室内側壁部54Aとの間にルーフヘッドライニング60における切欠62の上側周縁部60Bが挟持されており、ベース22のフランジ22Eの脆弱部82と、ブラケット54の車室内側壁部54Aとの間、ルーフヘッドライニング60における切欠62の下側周縁部60Cが挟持されている。
従って、本実施形態では、乗員がアシストグリップ本体12を把持し、車室内側方向(図6の矢印B方向)に回転操作し、図6に二点鎖線で示される使用状態となっている場合に、乗員からの引っ張り力によって、例えば、アシストグリップ本体12に車室内方の荷重(図6の矢印F1)が作用した場合には、この荷重F1を、シャフト30を介してベース22で受けることができる。また、この荷重F1を、第1実施形態と同様に、ベース22の基部22Cの下部22Hから脚部22Fを介してブラケット54の車室内側壁部54Aの下部に車幅外側方向へ作用する荷重F2として伝達されると共に、ベース22の爪42を介してブラケット54の車室内側壁部54Aの上部に車幅内側方向へ作用する荷重F3として伝達される。
従って、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、アシストグリップ本体12の支持剛性を向上できる。
一方、図7に示すように、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ70が膨張展開する場合には、エアバッグ70の膨張圧によって、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aが車室内側方向(図7の矢印C方向)へ展開する。
このとき、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの裏面にエアバッグ70の膨張圧が作用し、ベース22のフランジ22Eの脆弱部82に車室外側から車室内側方向に向かって荷重F4が作用する。また、ベース22のフランジ22Eの脆弱部80にも車室外側から車室内側方向に向かって荷重F5が作用する。
この結果、本実施形態では、ベース22のフランジ22Eの脆弱部82と脆弱部80とが溝86と溝84を起点として車室外側から車室内側方向へ変形する。このため、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの車室内側方向の移動が大きくなる(展開ストロークが大きくなる)。この結果、ルーフヘッドライニング60の端末部60Aの開口(エアバッグ70の展開開口部)が広がり、エアバッグ70が車室内側へ円滑に展開する。
また、本実施形態では、変位増加手段がベース22のフランジ22Eに設けた脆弱部80、82であるため、簡単な構成でルーフヘッドライニング60の端末部60Aの車室内側方向への変位を大きくできる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、アシストグリップ本体取付部材としてのベース22とクリップ40とを別部材としたが、これに代えて、ベース22とクリップ40とを一部材としてもよい。
また、上記各実施形態では、変位増加手段をリブ46又は、溝84、86を設けた脆弱部80、82としたが、変位増加手段は車室内装材挟持部に車室外側から車室内側方向へ作用する荷重によって変形し、車室内装材の車室内側方向への変位を大きくする構成であれば、薄肉部、スリット形成部等の他の変位増加手段としてもよい。
また、変位増加手段としてのリブ46をベース22と別部材の軟質弾性体等で構成し、ベース22に接着等によって固定する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、車室内装材をルーフヘッドライニング60としたが、車室内装材は、エアバッグ70を覆う他の車室内装材でもよい。
また、上記各実施形態では、車両用アシストグリップ10をブラケット54を介してルーフサイドレールインナパネル52に取付けたが、これに代えて、車両用アシストグリップ10をルーフサイドレールインナパネル52に直接取付けた構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、運転席側に本発明の車両用アシストグリップを配設した構成について説明したが、本発明の車両用アシストグリップ10は、助手席側や後席に配設しても良い。
図5の1−1線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用アシストグリップのエアバッグ展開初期状態を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用アシストグリップの要部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用アシストグリップの要部を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用アシストグリップが適用された車室の運転席側側面を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用アシストグリップを示す図1に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用アシストグリップを示す図2に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用アシストグリップの要部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用アシストグリップの要部を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 車両用アシストグリップ
12 アシストグリップ本体
14 アシストグリップ本体の取付部
22 ベース(アシストグリップ本体取付部材)
22A ベースの前側軸受部
22B ベースの後側軸受部
22C ベースの基部
22D ベースの下壁部
22E ベースのフランジ(車室内装材挟持部)
22F ベースの脚部
22G ベースの基部の上部
22H ベースの基部の下部
30 シャフト
40 クリップ(アシストグリップ本体取付部材)
46 リブ(変位増加手段)
52 ルーフサイドレールインナパネル
54 ブラケット
60 ルーフヘッドライニング(車室内装材)
70 エアバッグ
80 脆弱部(変位増加手段)
82 脆弱部(変位増加手段)
84 溝
86 溝

Claims (4)

  1. 車体への取付部を備えたアシストグリップ本体と、
    車体との間に車室内装材を挟持する車室内装材挟持部を備え、前記アシストグリップ本体の取付部を車体に固定するアシストグリップ本体取付部材と、
    前記車室内装材挟持部に車室外側から車室内側方向へ作用する荷重によって変形し、前記車室内装材の車室内側方向への変位を大きくする変位増加手段と、
    を有することを特徴とする車両用アシストグリップ。
  2. 前記車室内装材は車室内側から格納状態のエアバッグを覆っており、前記エアバッグの膨張展開圧によって前記変位増加手段が変形することで、前記車室内装材の車室内側方向への変位が大きくなり、前記エアバッグの展開開口部が広がることを特徴とする請求項1に記載の車両用アシストグリップ。
  3. 前記変位増加手段は前記アシストグリップ本体取付部材に設けたリブであることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の車両用アシストグリップ。
  4. 前記変位増加手段は前記アシストグリップ本体取付部材の車室内装材挟持部に設けた脆弱部であることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の車両用アシストグリップ。
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