JP3625735B2 - エアバッグ装置の支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用車や商用車等の車両において、シートの正面(フロントシートの場合にはステアリングハンドルの中央の内部や、ダッシュボードパネルの内部等の位置、リヤシートの場合にはフロントシートのシートバックの位置等)、シートの横側(シートバックの横側部分やBピラー、Cピラー又はサイドドア等の位置)、Aピラーやルーフサイドフレーム等に配置されたエアバッグ装置の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置を備える場合、エアバッグを覆うカバーが必要になるので、カバーにエアバッグの展開用のリッド部を備えて、エアバッグが膨張して展開する際に、エアバッグがリッド部を開けながら膨張して展開するように構成する。前述のようにカバーにリッド部を備える場合、カバーとリッド部とを別部品に構成すると、カバーとリッド部との位置合わせが困難になることがあり、カバーとリッド部との間に段差が生じることがあるので、例えば特開平7−329675号公報に開示されているように、カバーとリッド部との段差が無くなるようにカバーにリッド部を一体的に形成し、リッド部の裏面にエアバッグ装置を取り付けるように構成したものがある。
【0003】
前述の特開平7−329675号公報の構造では、四角の箱状の支持部材(前記公報の図1及び図2中の16,20)を構成し、支持部材から延びるリッド支持部材(前記公報の図1及び図2中の23,24)を介して支持部材をリッド部の裏面に取り付けている。支持部材にエアバッグ装置を取り付け、エアバッグ装置の連結部(前記公報の図1中の40)を車両の固定部に連結して、エアバッグを固定している。
【0004】
以上の構造により、エアバッグ装置の重量の支持及び位置決めが、エアバッグ装置の連結部を介して車両の固定部によって行われるのであり、エアバッグが膨張して展開する際に、エアバッグが支持部材に受け止められながらリッド部を開け膨張して展開する。支持部材から延びるリッド支持部材をリッド部の裏面に取り付けているのは、エアバッグの膨張に伴ってリッド部が開けられる際、リッド部がカバーから引きちぎられて車内に飛散するのを防止する為である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
車両においてカバー(リッド部)と車両の固定部との位置関係にはある程度のバラ付きがあるので、従来の技術に記載の特開平7−329675号公報の構造のように、リッド部(カバー)の裏面に取り付けられた支持部材にエアバッグ装置を支持させ、エアバッグ装置の連結部を車両の固定部に連結する際、エアバッグ装置の位置を修正しながら、エアバッグ装置の連結部を車両の固定部に連結する必要がある。
【0006】
しかしながら前述の特開平7−329675号公報の構造では、エアバッグ装置を支持する支持部材が四角の箱状に構成されて、充分な剛性を持つものとなっているので、前述のように支持部材にエアバッグ装置を支持させた後は、エアバッグ装置の位置を修正することが困難なものになることが考えられ、エアバッグ装置の位置を修正しながらエアバッグ装置の連結部を車両の固定部に連結することが困難なものになることが考えられる。
【0007】
本発明はエアバッグ装置の支持構造において、カバーにリッド部を一体的に形成し、リッド部の裏側にエアバッグ装置を配置するように構成した場合、カバー(リッド部)と車両の固定部との位置関係にある程度のバラ付きがあっても、エアバッグ装置の位置を容易に修正しながら、エアバッグ装置の連結部を車両の固定部に連結することができるように構成することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、カバーにリッド部を一体的に形成した場合、リッド部の裏面に飛散防止部材が取り付けられ、リッド部が開くヒンジ部分の位置において、飛散防止部材から第1受け止め部材がカバーの裏面側に延出されており、エアバッグ及びインフレータ、連結部を備えた支持部材が、第1受け止め部材に支持されている。第2受け止め部材は第1受け止め部材に接続されていない。
【0009】
これにより、エアバッグの膨張に伴ってリッド部が開く際に、第1受け止め部材に対して飛散防止部材がリッド部と一緒に開く状態となっている。この状態について言い換えると、エアバッグが膨張しない通常の状態において、飛散防止部材(カバー及びリッド部)に対して飛散防止部材が開く部分で第1受け止め部材の向きを変更することができる。
以上のように、第2受け止め部材とは関係なく第1受け止め部材の向きを変更することができれば、支持部材を第1受け止め部材に支持させた後、支持部材の連結部を車両の固定部に連結する際に、支持部材の連結部が車両の固定部から少し外れていても、第1受け止め部材の向きを変更することにより支持部材の位置を修正し、支持部材の連結部を車両の固定部に合わせることが可能になるのであり、この後に支持部材の連結部を車両の固定部に連結すればよい。
【0010】
[II]
従来の技術に記載の特開平7−329675号公報の構造では、エアバッグ装置を支持する支持部材が四角の箱状に構成されているので、板材を四角状に折り曲げる工程や、折り曲げられた板材を連結して箱状に組み立てる固定が必要になるので、生産コストが比較的高いものになっている。
【0011】
請求項1の特徴によると、前項[I]に記載のように第1受け止め部材及び第2受け止め部材が、互いに接続されずに別々に配置されているので、前述の特開平7−329675号公報の構造のように、板材を四角状に折り曲げる工程や、折り曲げられた板材を連結して箱状に組み立てる工程は必要ない。
【0012】
[III]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、第1受け止め部材に対する支持部材の支持位置を変更可能な融通部が、第1受け止め部材又は支持部材に備えられている。これにより、支持部材を第1受け止め部材に支持させた後、支持部材の連結部を車両の固定部に連結する際、前項[I]に記載のように第1受け止め部材の向きを変更することにより支持部材の位置を修正することができるのに加えて、融通部により第1受け止め部材に対する支持部材の支持位置を変更して、支持部材の位置を修正することができるので、支持部材の連結部が車両の固定部から比較的大きく外れていても、支持部材の連結部を車両の固定部に合わせることが可能になる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
図1,2,3は乗用車や商用車等において、助手席(図示せず)の前方に位置するダッシュボードパネル(図示せず)に設けられた樹脂製のカバー1の付近を示しており、図2及び図3に示すように、横向きの3本の溝部1a,1b、溝部1a,1bの両端の縦向きの2本の溝部1cが、カバー1の裏面に形成されて、溝部1a,1b,1cにより2個のリッド部2が、カバー1に一体的に形成されている。
【0019】
図1,2,3に示すように、1枚の金属製の板材に長孔3aが一列状に開孔され、長孔3aの間の幅狭の接続部分3bで板材が折り曲げられて、平板状の飛散防止部材3及び平板状の第1受け止め部材4が、2個構成されている。図3に示すように、リッド部2の裏面に多数の凸部2aが一体的に形成されており、飛散防止部材3の開孔にリッド部2の凸部2aが挿入され、リッド部2の凸部2aに熱処理が施されて、リッド部2の裏面に飛散防止部材3が取り付けられている。図1及び図3に示すように、平板状の2個の第2受け止め部材5がカバー1の裏面に一体的に形成されており、第2受け止め部材5が第1受け止め部材4の右及び左側に少し間隔を置いて配置されている。
【0020】
図2に示すように、2個の飛散防止部材3の先端部3c同士が互いに噛み合うようにジグジグ状に形成されて、2個の飛散防止部材3の先端部3c同士が、一方のリッド部2の裏面及び他方のリッド部2の裏面に交互に入り込みながら、溝部1bの裏面を複数回交差する状態となっている。2個の飛散防止部材3の横端部3dが、溝部1cの裏面に略沿った状態となっており、2個の飛散防止部材3の長孔3a及び接続部分3bが溝部1aの裏面に略沿った状態となっている。
【0021】
図1及び図3に示すように、丸型のインフレータ6が用意されており、インフレータ6のフランジ部が延長されて、平面視で四角状の支持部材7がインフレータ6に一体的に形成されている。インフレータ6の上部の外周部に多数の噴射孔6aが備えられ、インフレータ6の内部に点火器(図示せず)、エンハンサー(図示せず)及びガス発生剤(図示せず)が充填されている。エアバッグ8が折り畳まれてインフレータ6に被せられ、四角のリング状の固定部材9を介してエアバッグ8が、支持部材7にボルト及びナットによって固定されている。
【0022】
図1及び図3に示すように、支持部材7の4箇所から突出するように係合部7aが延出され、2個の係合部7aの先端が下向きに少し折り曲げられている。支持部材7の2箇所から連結部7bが延出されて、連結部7bが下向きに折り曲げられている。2個の第1受け止め部材4の各々に、2個の係合孔4aが開孔されている。
【0023】
以上の構造により図1及び図3に示すように、エアバッグ8及びインフレータ6を備えた支持部材7を、下側から第1及び第2受け止め部材4,5に持っていき、第1及び第2受け止め部材4,5の中にエアバッグ8を入れ込みながら、曲げられた2個の係合部7aを一方の第1受け止め部材4の係合孔4aに挿入し、残りの2個の係合部7aを他方の第1受け止め部材4の係合孔4aに挿入して曲げることにより、支持部材7を第1受け止め部材4に支持させる。
【0024】
この場合、図1及び図2に示すように飛散防止部材3に対して幅狭の接続部分3bを介して第1受け止め部材4が接続されているので、接続部分3bを少し曲げることによ、第1受け止め部材4の向きを飛散防止部材3に対して図3の紙面左右方向に変更することができる。
図1及び図3に示すように、係合部7aに対して係合孔4aが少し大きなものに設定されているので、係合孔4aの範囲で支持部材7の位置を、図1及び図3の紙面上下方向及び左右方向に少し移動させることができる。
【0025】
これにより、前述のように支持部材7を第1受け止め部材4に支持させた場合、支持部材7の連結部7bが車両のフレーム10の固定部10aから外れていれば、前述のように第1受け止め部材4の向きを飛散防止部材3に対して図3の紙面左右方向に変更したり、係合孔4aの範囲で支持部材7の位置を図1及び図3の紙面上下方向及び左右方向に少し移動させたりすることによって、支持部材7の連結部7bを車両のフレーム10の固定部10aに合わせて、支持部材7の連結部7bを車両のフレーム10の固定部10aにボルト及びナットによって連結する。
【0026】
以上の構造により、車体に備えられた衝突センサー(図示せず)が衝突を検出すると、インフレータ6において点火器によりエンハンサーが着火され、エンハンサーの燃焼によりガス発生剤が燃焼し、ガス発生剤から発生したガスが噴射孔6aから外周方向に放射状に噴射される。エアバッグ8の周辺部からエアバッグ8の中央部に向かってガスが流入して、第1及び第2受け止め部材4,5によって受け止められながらエアバッグ8が膨張し、エアバッグ8がリッド部2及び飛散防止部材3を押す。これにより、溝部1b,1cが裂けて、溝部1aをヒンジ部分としてリッド部2が開かれ(長孔3a及び接続部分3bをヒンジ部分として飛散防止部材3が開かれ)、エアバッグ8の周辺部が先に膨張して展開し、エアバッグ8の中央部が遅れて膨張し展開する。
【0027】
この場合、カバー1及びリッド部2は樹脂製なので、前述のようにエアバッグ8の膨張により溝部1aも裂けて、リッド部2がカバー1から引きちぎられるおそれがあるが、飛散防止部材3及び接続部分3bは金属製であり、飛散防止部材3は接続部分3bを介して金属製の第1受け止め部材3に接続されているので、接続部分3bが裂けることはない。これにより、エアバッグ8の膨張によりリッド部2がカバー1から引きちぎられても、飛散防止部材3にリッド部2が取り付けられていることによって、リッド部2が車内に飛散することはない。
【0028】
[発明の実施の第1別形態]
図1,2,3に示す構造に代えて、図4及び図5に示すように、固定部材9(図1参照)を廃止して、インフレータ6と支持部材7とを別部材に構成してもよい。これにより、エアバッグ8をインフレータ6を介して支持部材7にボルト及びナットで固定する。
【0029】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、縦向きの3本の溝部1a,1b、溝部1a,1bの上端及び下端の横向きの2本の溝部1cを、カバー1の裏面に形成して、溝部1a,1b,1cにより2個のリッド部2を、左右に並ぶようにカバー1に一体的に形成し、左右に並ぶ2個のリッド部2が左右に開くように構成してもよい。このように構成すると、リッド部2の裏面に取り付けられる2個の飛散防止部材3も左右に並ぶ状態となり、第2受け止め部材5が、第1受け止め部材4に対して上側及び下側に横向きに配置される。
【0030】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、図2に示す2個のリッド部2の右隣に右側に開くリッド部2をカバー1に一体的に形成し、2個のリッド部2の左隣に左側に開くリッド部2をカバー1に一体的に形成して、4個のリッド部2を備えてもよい。この場合、飛散防止部材3及び第1受け止め部材4と同様なものを、右隣及び左隣のリッド部2の裏面に取り付けて第2受け止め部材5としてもよい。
【0031】
前述の[発明の実施の第2別形態]において、2個のリッド部2の上隣に上側に開くリッド部2をカバー1に一体的に形成し、2個のリッド部2の下隣に下側に開くリッド部2をカバー1に一体的に形成して、4個のリッド部2を備えてもよい。この場合、飛散防止部材3及び第1受け止め部材4と同様なものを、上隣及び下隣のリッド部2の裏面に取り付けて第2受け止め部材5としてもよい。
【0032】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、横向きの2本の溝部1a,1b、溝部1a,1bの両端の縦向きの2本の溝部1cをカバー1の裏面に形成して、溝部1a,1b,1cにより1個のリッド部2をカバー1に一体的に形成し、リッド部2が上側の溝部1aをヒンジ部分として上方に開くように構成してもよい。このように構成すると、リッド部2の裏面に取り付けられる1個の飛散防止部材3に対して、右側及び左側、下側の3箇所に第2受け止め部材5を配置することにより、第1及び第2受け止め部材4,5に支持部材7を支持させるように構成する。
【0033】
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明の実施の形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、図1及び図2に示すように、2個の飛散防止部材3の先端部3c同士を互いに噛み合うようにジグジグ状に形成するのではなく直線状に構成して、2個の飛散防止部材3の先端部3c同士の全てが、溝部1bの裏面から外れて一方のリッド部2の裏面に入り込むように構成してもよい。
【0034】
前述の[発明の実施の第4別形態]において、飛散防止部材3の先端部3cをジグジグ状に形成するのではなく直線状に構成して、飛散防止部材3の先端部3cの全てが、溝部1bの裏面から外れてカバー1の裏面に入り込むように構成してもよい。この場合には、エアバッグ8が膨張する際にリッド部2及び飛散防止部材3が支障なく開くように、カバー1の裏面に入り込む飛散防止部材3の先端部3cを、開く方向に折れ曲がり易く構成してもよい。
【0035】
[発明の実施の第6別形態]
前述の[発明の実施の形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、下記の[1]〜[4]のように構成してもよい。
[1]係合孔4aを支持部材7に備え、係合部7aを第1受け止め部材4に備える。第2受け止め部材5をカバー1の裏面ではなく、支持部材7に一体的に形成する。
[2]飛散防止部材3と第1受け止め部材4とを別部材に構成して、飛散防止部材3と第1受け止め部材4とを連結する。これにより、連結部分を少し曲げることによって、第1受け止め部材4の向きを飛散防止部材3に対して変更するのであり、エアバッグ8の膨張に伴い連結部分をヒンジ部分として飛散防止部材3が開かれる。
[3]支持部材7の連結部7bにも連結の為の融通としての長孔(図示せず)を備える。これにより、支持部材7の連結部7bが車両のフレーム10の固定部10aから少し外れていても、長孔の融通作用によって支持部材7の連結部7bを車両のフレーム10の固定部10aにボルト及びナットによって連結することができる。
[4]ダッシュボードパネルとカバー1とを別体に構成するのではなく、ダッシュボードパネルにカバー1及びリッド部2を一体的に形成する。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、エアバッグ装置の支持構造において、カバーにリッド部を一体的に形成し、リッド部の裏側にエアバッグ装置を配置するように構成した場合、カバー(リッド部)と車両の固定部との位置関係にある程度のバラ付きがあっても、第1受け止め部材の向きを変更することにより支持部材の位置を容易に修正して、支持部材の連結部を車両の固定部に合わせて連結することができるようになって、エアバッグ装置の取り付けの作業性を向上させることができた。
この場合、請求項1の特徴によると、リッド部の飛散防止部材から第1受け止め部材が延出されているので、エアバッグの膨張に伴ってリッド部が開けられる際、リッド部がカバーから引きちぎられて車内に飛散するのを防止することができる利点は、そのまま備えられている。
【0037】
請求項1の特徴によると、第1受け止め部材及び第2受け止め部材が、互いに接続されずに別々に配置されており、板材を四角状に折り曲げる工程や、折り曲げられた板材を連結して箱状に組み立てる工程は必要ないので、生産コストの低減と言う面で有利なものとなった。
【0038】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、第1受け止め部材の向きを変更することにより支持部材の位置を修正することができるのに加えて、融通部により第1受け止め部材に対する支持部材の支持位置を変更して、支持部材の位置を修正することができるので、支持部材の連結部が車両の固定部から比較的大きく外れていても、支持部材の連結部を車両の固定部に合わせて連結することが可能になって、エアバッグ装置の取り付けの作業性を向上させることができた。
【0039】
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】飛散防止部材、第1及び第2受け止め部材、エアバッグ装置等を示す分解斜視図
【図2】リッド部及び飛散防止部材の正面図
【図3】飛散防止部材、第1及び第2受け止め部材、エアバッグ装置等を示す縦断側面図
【図4】発明の実施の第1別形態における飛散防止部材、第1及び第2受け止め部材、エアバッグ装置等を示す分解斜視図
【図5】発明の実施の第1別形態における飛散防止部材、第1及び第2受け止め部材、エアバッグ装置等を示す縦断側面図
【符号の説明】
1 カバー
2 リッド部
3 飛散防止部材
4 第1受け止め部材
4a 融通部
5 第2受け止め部材
6 インフレータ
7 支持部材
7b 連結部
8 エアバッグ
10a 車体の固定部

Claims (2)

  1. エアバッグの膨張に伴って前記エアバッグにより開かれる2個のリッド部を、カバーに一体的に隣接して形成し、
    前記2個のリッド部の裏面の各々に金属板製の飛散防止部材を取り付け、前記2個のリッド部が開くヒンジ部分の位置において、前記飛散防止部材の各々から第1受け止め部材を前記カバーの裏面側に延出し、
    前記第1受け止め部材に支持部材を支持させて、前記支持部材に前記エアバッグと、前記エアバッグを膨張させて展開させるインフレータと、車体の固定部に連結する為の連結部とを備えると共に、
    前記2個のリッド部及び飛散防止部材が前記ヒンジ部分で開く方向と交差する方向で且つ前記カバーの裏面における支持部材の外側の位置に、前記第1受け止め部材とは分離した第2受け止め部材を備えて、
    前記エアバッグが膨張して展開する際に、前記第1及び第2受け止め部材に前記エアバッグが受け止められながら、前記エアバッグが前記2個のリッド部及び飛散防止部材を前記ヒンジ部分で開き、膨張して展開するように構成してあるエアバッグ装置の支持構造。
  2. 前記第1受け止め部材に対する前記支持部材の支持位置を変更可能な融通部を、前記第1受け止め部材又は支持部材に備えてある請求項1に記載のエアバッグ装置の支持構造。
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