JP2006219116A - 歩行者等の保護装置及びそのエアバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】インフレータとして高出力のものを用いることなく、迅速に展開予定領域に展開するエアバッグと、このエアバッグを備えた歩行者等の保護装置を提供する。
【解決手段】歩行者等の接触が検知又は予知されると、インフレータ14が作動し、エアバッグ10が展開する。インフレータ14からのガスはまず第1バッグ11内に供給され、第1バッグ11が高内圧にて膨張し、カウルトップ2及びAピラー6に沿って展開する。その後、第1バッグ11内と第2バッグ12内とを連通する開口13を通ってガスが第1バッグ11から第2バッグ12内に流入し、第2バッグ12も展開する。まず第1バッグ11を膨張展開させるため、インフレータ14として高出力のものを用いることなく第1バッグ11を十分に素早く展開予定領域に展開させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】歩行者等の接触が検知又は予知されると、インフレータ14が作動し、エアバッグ10が展開する。インフレータ14からのガスはまず第1バッグ11内に供給され、第1バッグ11が高内圧にて膨張し、カウルトップ2及びAピラー6に沿って展開する。その後、第1バッグ11内と第2バッグ12内とを連通する開口13を通ってガスが第1バッグ11から第2バッグ12内に流入し、第2バッグ12も展開する。まず第1バッグ11を膨張展開させるため、インフレータ14として高出力のものを用いることなく第1バッグ11を十分に素早く展開予定領域に展開させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車が走行時に歩行者、自転車、バイク等と衝突した際に歩行者や自転車、バイク等の乗員(以下、歩行者等という。)が車体のピラー部等の剛性の高い部分等に直接に当ることを防止して歩行者等を保護する装置及びそのためのエアバッグに関する。
自動車が走行中に歩行者や自転車、バイク等に衝突すると、衝突された歩行者等は、下半身を該自動車の車体前部によって払われて、車体前部上面を覆うフード上にはね上げられ、ピラー部等の剛性の高い部分等に二次衝突することがある。
特開2000−264146号公報には、自動車が歩行者等と衝突したときに、自動車のカウルトップ及び左右のAピラーに沿ってエアバッグを膨張させて該歩行者等がカウルトップ付近及びAピラーに直接に当ることを防止して歩行者等を保護するようにした歩行者等の保護装置が記載されている。
特開2000−264146号公報
上記特開2000−264146号公報においては、エアバッグを展開予定領域に素早く展開させるためにインフレータとして高出力のものを用いる必要があった。また、そのため、展開したエアバッグの内圧が過大となるおそれがある。
本発明は、インフレータとして高出力のものを用いることなく、迅速に展開予定領域に展開するエアバッグと、このエアバッグを備えた歩行者等の保護装置を提供することを目的とする。
請求項1のエアバッグは、インフレータからのガスによって車体外面に沿って展開する、歩行者等の保護用のエアバッグにおいて、インフレータからのガスが最初に導入され、車体外面のエアバッグ展開予定領域に沿って展開する第1室と、該第1室内に連通しており、該第1室から流出するガスによって展開する第2室とを有することを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグは、請求項1において、該エアバッグは、カウルトップに沿って展開する基部と、該基部の左右両端に連なり、左右の各Aピラーに沿って展開する1対のサイド部とを有していることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグは、請求項1又は2において、該第2室が第1室の周囲を取り巻いていることを特徴とするものである。
請求項4のエアバッグは、請求項1又は2において、該第1室が第2室の周囲を取り巻いていることを特徴とするものである。
請求項5のエアバッグは、請求項2において、該第1室は前記基部からサイド部にかけて連続して設けられており、第2室は、サイド部における第1室の少なくとも側外方に配置されていることを特徴とするものである。
請求項6のエアバッグは、請求項5において、該サイド部における第1室の側外方と側内方にそれぞれ第2室が配置されていることを特徴とするものである。
請求項7のエアバッグは、請求項5において、該第2室は、サイド部における第1室の側外方から前記基部の側外方にかけて連続して延在しており、該第1室と第2室とを連通する連通部が該基部側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項8のエアバッグは、請求項2において、該サイド部及び基部のウィンドシールド側に沿って第2室が設けられ、該サイド部及び基部のウィンドシールドと反対側に沿って第1室が設けられていることを特徴とするものである。
請求項9のエアバッグは、請求項8において、該サイド部の第2室と基部の第2室とが区画分離されていることを特徴とするものである。
請求項10のエアバッグは、請求項8において、該サイド部の第2室と基部の第2室とが直に連通していることを特徴とするものである。
請求項11のエアバッグは、請求項1ないし10のいずれか1項において、該エアバッグは、該第1室を囲む第1バッグと、該第2室を囲む第2バッグとを備えており、該第1バッグは該第2バッグの内部に配置されていることを特徴とするものである。
請求項12のエアバッグは、請求項1ないし10のいずれか1項において、該エアバッグは、該第1室を囲む第1バッグと、該第2室を囲む第2バッグとを備えており、該第1バッグは該第2バッグの外部に配置され、該第1バッグと第2バッグとが連なっていることを特徴とするものである。
請求項13の歩行者等の保護装置は、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のエアバッグと、該第1室内にガスを供給するインフレータとを備えてなることを特徴とするものである。
本発明のエアバッグ及び乗員保護装置にあっては、インフレータからのガスによってまず第1室がエアバッグの展開予定領域に沿って展開し、次いで、該第1室からの流出ガスによって第2室が展開する。
従って、第1室はインフレータからのガスによって比較的高内圧にて素早く展開し、エアバッグを展開予定領域に配備させる。
その後、第1室からのガスが第2室内に流入することにより第2室も展開する。これにより、第1室内の内圧が低下すると共に、第2室内の最終内圧は第1室の最終内圧と略等しいものとなり、エアバッグ全体として内圧が過大になることもない。従って、歩行者等に加えられる衝撃がエアバッグによって十分に吸収されるようになる。また、ベントホール等のガス流出手段からのガス流出量を小さく設定することが可能となり、エアバッグ内圧を長時間にわたって所定以上に保つことができる。
本発明では、第2室が第1室の周囲を取り巻くものであってもよい。このようにすれば、エアバッグの膨張展開時に第1室がまず膨張し、この第1室に引き続いて第2室が膨張し、最終展開形状となる。
本発明では、逆に第1室が第2室の周囲を取り巻くものであってもよい。このようにすれば、エアバッグの膨張展開時にまず第1室が膨張してエアバッグの外形が定まり、それに引き続いて第2室が膨張し、最終展開形状となる。
本発明は、エアバッグがカウルトップを覆うように膨張展開する基部と、左右のAピラーを覆うように膨張展開する1対のサイド部とを有した略U字形状のものである場合に適用するのに好適である。
この場合、第1室を基部からサイド部にかけて連続して設け、サイド部の少なくとも側外方(ウィンドシールドと反対側)に第2室を設け、これによってサイド部の横幅を大きくとるようにしてもよい。
サイド部の側外方と側内方(ウィンドシールド側)の双方に第2室を設け、サイド部の横幅をさらに大きなものとしてもよい。
サイド部の側外方の第2室を基部の側外方にまで延在させてもよい。この場合、第1室から第2室へガスを導くための連通部を基部側に設けてもよい。このようにすれば、基部側に配置されたインフレータからのガスを速やかに第1室から第2室に流入させ、第2室の膨張を早期化させることができる。
第2室をサイド部及び基部のウィンドシールド側に沿って配置し、サイド部及び基部のウィンドシールドと反対側に沿って第1室を配置してもよい。このようにすれば、エアバッグの外周側(ウィンドシールドと反対側)が先に膨張展開し、それに引き続いて内周側(ウィンドシールド側)が膨張展開する。
この場合、サイド部の第2室と基部の第2室とを区画分離してもよく、相互に直に(即ち第1室を介することなく)連通させてもよい。
前者のように第2室をサイド部と基部側とで区画すると、歩行者等が第2室に当ったときに第2室における減容に伴うガス圧上昇が大きいものとなる。
後者のように基部の第2室とサイド部の第2室とを直に連通させた場合、膨張時の各第2室の内圧がほぼ均等になる。
本発明では、第1バッグを第2バッグ内に配置してもよく、このようにすればエアバッグの全体を展開予定領域に素早く配置させることが可能となる。
本発明では、第1バッグを第2バッグの外部に配置してもよく、このようにすれば例えば第1室を車体外面のうち比較的平坦な領域に沿って展開させ、スムーズに展開させるように構成することが可能である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る歩行者等の保護装置を備えた自動車の斜視図である。第2図(a)は第1図のII−II線断面図、第2図(b)はエアバッグの平面図である。第3図はエアバッグの内圧の経時変化図である。
第1図(a)の通り、自動車1は、4ドアセダンであるが、本発明は特定の車両形態に限定されない。ボンネットフード3の後部又はカウルトップ2には、歩行者等との衝突時に開いてエアバッグ10を膨張させるエアバッグ装置が設置されている。
このエアバッグ装置は、第1バッグ11及び該第1バッグ11を内部に配置した第2バッグ12よりなるエアバッグ10と、該第1バッグ11に設けられた開口13と、第1バッグ11内にガスを供給するためのインフレータ14と、折り畳まれたバッグ11,12及び該インフレータ14を収容したケース15と、平常時には容器を覆っており、エアバッグ10の膨張時には開放する蓋(図示略)とを備えている。この蓋は、車体外面を構成してもよい。エアバッグ装置は、ボンネットフード3の後部の下側に配置されており、エアバッグ10が膨張するときにはボンネットフード3の後部を押し開ける構成のものであってもよい。
該第1バッグ11と第2バッグ12とにより、エアバッグ10の内部が第1室及び第2室(この実施の形態ではいずれも符号略)の2室に区画されている。なお、該第1バッグ11の内部空間が第1室であり、該第1バッグ11と第2バッグ12との間の空間が第2室である。
エアバッグ10は、カウルトップ2に沿って展開する基部10aと、ウィンドシールド5の左右のAピラー6に沿って展開する1対のサイド部10bとを有した略U字形状のものである。
第2バッグ12にはベントホール(図示略)が設けられている。
このように構成された歩行者等の保護装置の作動は次の通りである。
歩行者等の接触が検知又は予知されると、インフレータ14が作動し、第1図(b)及び第2図(a)の通りエアバッグ10が展開する。この場合、インフレータ14からのガスはまず第1バッグ11内に供給され、第1バッグ11が高内圧にて膨張し、カウルトップ2及びAピラー6に沿って展開する。その後、第1バッグ11内と第2バッグ12内とを連通する開口13を通ってガスが第1バッグ11から第2バッグ12内に流入し、第2バッグ12も展開する。この場合、第3図の通り第1バッグ11の内圧が低下すると共に第2バッグ12の内圧が上昇し、遂には両バッグ11,12の内圧が略同等となる。
このように展開したバッグ11,12よりなるエアバッグ10に対し歩行者等がぶつかると、エアバッグ10の内圧が全体として低目となっており、歩行者等がソフトに受け止められ、衝撃が吸収される。なお、ベントホールからガスが流出することにより、衝撃が更に吸収される。
この歩行者等の保護装置にあっては、まず第1バッグ11を膨張展開させるため、インフレータ14として高出力のものを用いることなく第1バッグ11を十分に素早く展開予定領域に展開させることができる。その後、この第1バッグ11からの流出ガスにより第2バッグ12も展開するが、この第2バッグ12は、既に第1バッグ11に引きずられるようにして展開予定領域に配備されており、周囲からは殆ど摩擦等の抵抗を受けることなく単に増容するだけであり、低ガス圧であっても十分に素早く展開する。
展開した第2バッグ12の内圧はそれ程高くはないから、ベントホールからバッグ内圧によって流出するガス量は少なく、エアバッグ10の内圧は長時間にわたって十分に維持される。従って、インフレータ14として長時間にわたってガスを発生し続けるものを採用することは不要であり、また複数のインフレータを作動タイミングを異ならせて作動させたりすることも不要である。
上記のエアバッグ10は第1バッグ11を第2バッグ12の幅方向の中央付近に配置しているが、第4,5図のエアバッグ10A,10Bのように第1バッグ11を第2バッグ12内の内周側や外周側に配置してもよい。また、第6図のエアバッグ10Cのように、第1バッグ11を第2バッグ12の外部に配置してもよい。
第7図〜第10図にエアバッグの他の構成例を示す。
第7図(a)は他の構成例に係るエアバッグ20の平面図であり、第7図(b),(c)はそれぞれ第7図(a)のB−B線及びC−C線に沿う断面図である。
第7図(a)の通り、このエアバッグ20も、車両のカウルトップ2に沿って展開する基部20aと、ウィンドシールド5の左右のAピラー6に沿って展開する1対のサイド部20bとを有した略U字形状のものである。この実施の形態では、エアバッグ20の内部は、該基部20aから左右のサイド部20bの先端付近まで連続した第2室22と、エアバッグ20の外周に沿って該第2室22の周囲を取り巻く第1室21とに区画されている。該第1室21と第2室22とは開口23を介して連通している。なお、該第1室21は、第2室22を全周にわたって連続して取り巻いている。
この実施の形態では、該第1室21のうち、基部20aの車体幅方向中央付近においてエアバッグ外周側(ウィンドシールド5と反対側)に位置する部分が、インフレータ設置部24となっている。第7図(b),(c)に示すように、第1室21は、このインフレータ設置部24において他の部分よりも大径となっている。このインフレータ設置部24内にインフレータ(図示略)が設置される。図示の通り、前記開口23は、このインフレータ設置部24と第2室22とを連通している。
かかる構成のエアバッグ20にあっては、膨張展開時にはまず第1室21が膨張して該エアバッグ20の外形が定まり、それに引き続いて第2室22が膨張し、最終膨張形状となる。これにより、エアバッグ20が比較的早期のうちに展開予定領域を広く覆うようになる。
第8図(a)はさらに別の構成例に係るエアバッグ30の水平断面図であり、第8図(b),(c)はそれぞれ第8図(a)のB−B線及びC−C線に沿う断面図である。
第8図(a)の通り、このエアバッグ30も、車両のカウルトップ2に沿って展開する基部30aと、ウィンドシールド5の左右のAピラー6に沿って展開する1対のサイド部30bとを有した略U字形状のものである。
この実施の形態では、該基部30aから左右のサイド部30bの先端まで連続して第1室31が形成され、各サイド部30bの側外方(ウィンドシールド5と反対側)及び側内方(ウィンドシールド5側)にそれぞれ第2室32,33が形成されている。(なお、以下の説明において、各サイド部30bの側外方に配置された第2室32を外側第2室32と称し、各サイド部30bの側内方に配置された第2室33を内側第2室33と称することがある。)
第1室31と第2室32,33とはそれぞれ開口34,35を介して連通している。開口34,35は、いずれも、各サイド部30bの延在方向の途中部に設けられている。
第1室31と第2室32,33とはそれぞれ開口34,35を介して連通している。開口34,35は、いずれも、各サイド部30bの延在方向の途中部に設けられている。
図示の通り、この実施の形態では、外側第2室32は内側第2室33よりも左右幅の大きなものとなっている。この外側第2室32の左右幅方向中央付近において、エアバッグ30の上面側パネルと下面側パネルとが、縫合等よりなる線状結合部36によって部分的に結合されている。この線状結合部36は、該外側第2室32内を左半側と右半側とに区画するように上下方向に延設されている。なお、この線状結合部36の両端は外側第2室32の上端及び下端から離隔しており、該外側第2室32の左半側と右半側とは各々上端側及び下端側において相互に連通している。
この実施の形態では、第1室31のうち基部30aを構成している部分の内側に、左右方向に間隔をあけて2個のインフレータGが設置されている。
このエアバッグ30にあっては、左右のサイド部30bの側外方と側内方とにそれぞれ第2室32,33が設けられているため、エアバッグ膨張展開時の各サイド部30bの横幅を大きくとることができ、左右のAピラー6付近における保護性能の向上が図られる。
第9図(a)はさらに別の構成例に係るエアバッグ40の水平断面図であり、第9図(b),(c)はそれぞれ第9図(a)のB−B線及びC−C線に沿う断面図である。
第9図(a)の通り、このエアバッグ40も、車両のカウルトップ2に沿って展開する基部40aと、ウィンドシールド5の左右のAピラー6に沿って展開する1対のサイド部40bとを有した略U字形状のものであり、該基部40aから左右のサイド部40bの先端まで連続して第1室41が形成され、各サイド部40bの側外方に第2室42が形成されている。
図示の通り、この実施の形態では、第2室42は各サイド部40bの先端側から基部40aの左右方向両端側まで連続して延在しており、この基部40aの左右方向両端側に、それぞれ第1室41と各第2室42とを連通する開口43が設けられている。
この実施の形態でも、第1室41のうち基部40aを構成している部分の内側に、左右方向に間隔をあけて2個のインフレータGが設置されている。
このエアバッグ40にあっても、左右のサイド部40bの側外方に第2室42が設けられているため、エアバッグ膨張展開時の各サイド部40bの横幅を大きくとることができ、左右のAピラー6付近における保護性能の向上が図られる。
また、このエアバッグ40にあっては、基部40aの左右方向両端側にそれぞれ第1室41と第2室42とを連通する開口43が設けられているため、このエアバッグ40の膨張展開時には、該基部40a内に配置されたインフレータGからのガスを速やかに第2室42内に流入させることができ、第2室42の膨張の早期化を図ることが可能である。
第10図(a)はさらに別の構成例に係るエアバッグ50の水平断面図であり、第10図(b),(c),(d),(e)はそれぞれ第10図(a)のB−B線、C−C線、D−D線及びE−E線に沿う断面図である。
第10図(a)の通り、このエアバッグ50も、車両のカウルトップ2に沿って展開する基部50aと、ウィンドシールド5の左右のAピラー6に沿って展開する1対のサイド部50bとを有した略U字形状のものである。
この実施の形態では、該基部50a及び左右のサイド部50bの外周側(ウィンドシールド5と反対側)に第1室51が形成され、該基部50a及び左右のサイド部50bの内周側(ウィンドシールド5側)にそれぞれ第2室52,53が形成されている。なお、該第1室51は基部50aから左右のサイド部50bにかけて連続したものとなっているが、第2室52は実質的に基部50aのみに沿って延在したものであり、各第2室53は、それぞれ、実質的に左右のサイド部50bのみに沿って延在したものとなっている。これらの第2室52,53同士はそれぞれ内部パネル56によって仕切られている。
基部50aに沿う第2室52と第1室51とは、該基部50aの左右方向中央付近において開口54を介して相互に連通しており、左右のサイド部50bに沿う各第2室53と第1室51とは、各サイド部50bの先端側において開口55を介して相互に連通している。また、この実施の形態では、前記内部パネル56に開口57が設けられており、基部50a側の第2室52と各サイド部50b側の第2室53とは、この開口57を介して直に連通している。
この実施の形態でも、第1室51のうち基部50aを構成している部分の内側に、左右方向に間隔をあけて2個のインフレータGが設置されている。
このエアバッグ50にあっては、第2室52,53を基部50aと各サイド部50bの内周側(ウィンドシールド5側)に沿って配置し、該基部50a及び各サイド部50bの外周側(ウィンドシールド5と反対側)に沿って第1室51を配置しているので、エアバッグ50は外周側が先に膨張展開し、それに引き続いて内周側が膨張展開する。この実施の形態では、第2室52,53同士が開口57を介して直に連通しているので、エアバッグ膨張時の各第2室52,53の内圧がほぼ均等になる。
なお、本発明においては、この開口57を省略し、第2室52,53同士を分離してもよい。こののように第2室52,53を基部50a側とサイド部50b側とで区画すると、歩行者等が第2室52,53に当ったときに第2室52,53における減容に伴うガス圧上昇が大きいものとなる。
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
本発明においては、第1室及び第2室の個数及び配置に特に制限はなく、エアバッグを図示以外の様々な構成とすることができる。
上記実施の形態では、エアバッグはカウルトップとAピラーを覆うように展開するが、他の部位を覆うように展開してもよい。
本発明では、別体の第1バッグ及び第2バッグによりエアバッグ内に第1室と第2室とを設けてもよく、1つの袋体の内部を複数のチャンバーに区画して第1室と第2室とを設けてもよい。
1 自動車
2 カウルトップ
3 ボンネットフード
5 ウィンドシールド
6 Aピラー
10,10A,10B,10C エアバッグ
11 第1バッグ
12 第2バッグ
13 開口
14 インフレータ
20,30,40,50 エアバッグ
21,31,41,51 第1室
22,32,33,42,52,53 第2室
23,34,35,43,54,55 開口
56 内部パネル
57 開口
2 カウルトップ
3 ボンネットフード
5 ウィンドシールド
6 Aピラー
10,10A,10B,10C エアバッグ
11 第1バッグ
12 第2バッグ
13 開口
14 インフレータ
20,30,40,50 エアバッグ
21,31,41,51 第1室
22,32,33,42,52,53 第2室
23,34,35,43,54,55 開口
56 内部パネル
57 開口
Claims (13)
- インフレータからのガスによって車体外面に沿って展開する、歩行者等の保護用のエアバッグにおいて、
インフレータからのガスが最初に導入され、車体外面のエアバッグ展開予定領域に沿って展開する第1室と、
該第1室内に連通しており、該第1室から流出するガスによって展開する第2室と
を有することを特徴とするエアバッグ。 - 請求項1において、該エアバッグは、カウルトップに沿って展開する基部と、該基部の左右両端に連なり、左右の各Aピラーに沿って展開する1対のサイド部とを有していることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項1又は2において、該第2室が第1室の周囲を取り巻いていることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項1又は2において、該第1室が第2室の周囲を取り巻いていることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項2において、該第1室は前記基部からサイド部にかけて連続して設けられており、
第2室は、サイド部における第1室の少なくとも側外方に配置されていることを特徴とするエアバッグ。 - 請求項5において、該サイド部における第1室の側外方と側内方にそれぞれ第2室が配置されていることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項5において、該第2室は、サイド部における第1室の側外方から前記基部の側外方にかけて連続して延在しており、
該第1室と第2室とを連通する連通部が該基部側に設けられていることを特徴とするエアバッグ。 - 請求項2において、該サイド部及び基部のウィンドシールド側に沿って第2室が設けられ、該サイド部及び基部のウィンドシールドと反対側に沿って第1室が設けられていることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項8において、該サイド部の第2室と基部の第2室とが区画分離されていることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項8において、該サイド部の第2室と基部の第2室とが直に連通していることを特徴とするエアバッグ。
- 請求項1ないし10のいずれか1項において、該エアバッグは、該第1室を囲む第1バッグと、該第2室を囲む第2バッグとを備えており、
該第1バッグは該第2バッグの内部に配置されていることを特徴とするエアバッグ。 - 請求項1ないし10のいずれか1項において、該エアバッグは、該第1室を囲む第1バッグと、該第2室を囲む第2バッグとを備えており、
該第1バッグは該第2バッグの外部に配置され、該第1バッグと第2バッグとが連なっていることを特徴とするエアバッグ。 - 請求項1ないし12のいずれか1項に記載のエアバッグと、該第1室内にガスを供給するインフレータとを備えてなることを特徴とする歩行者等の保護装置。
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