JP2009040265A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後方ピラーの上方において格納状態にあるエアバッグを車室内側から覆っている天井材を、簡単な構成でエアバッグの車室内側への展開に先立って迅速に開く。
【解決手段】エアバッグ16における後側ガス供給部58の下方には、天井材変位手段としての膨張展開部74が車両前後方向に沿って形成されており、膨張展開部74は後端部74Bの上部に車両上方へ向かって形成された連結部74Cによって、後側ガス供給部58における前端部58Aの近傍に車両下方側から連結されている。また、エアバッグ16の展開初期に、インフレータ12からのガスが前側インナチューブ64のガス噴出し孔75から膨張展開部74に流れ込み、膨張展開部74がルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向へ押し開くようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両の側面衝突予知時、側面衝突時又はロールオーバー時に、ガス発生手段からガスを噴出させ、このガスによってピラー部からルーフサイド部に沿ってエアバッグをカーテン状に展開させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
近年、自動車の乗員保護補助装置として、側面衝突予知時、側面衝突時又はロールオーバー時に、ルーフサイド部の下方へカーテン状にエアバッグを展開させる頭部保護エアバッグ装置が搭載されるようになってきた。また、自動車の座席に着座した乗員の頭部と車体側部との間に展開して乗員の頭部を保護できる頭部保護エアバッグ装置が既に公知技術となっている。
ここで、下記特許文献1には、この種の頭部保護エアバッグ装置が開示されている。簡単に説明すると、この頭部保護エアバッグ装置では、Bピラーに縦置きしたインフレータからT字状のガス供給パイプを介して前側膨張室と後側膨張室とへガスを供給している。
特開2001−277987号公報
しかしながら、格納状態にあるエアバッグは、車室内側から天井材(ルーフヘッドライニング)の縁部によって覆われている。このため、エアバッグ展開時にエアバッグを、フロントピラーに比べ車両後方に位置する後方ピラーとしてのBピラーやCピラーのピラーガーニッシュの上端を越えて車室内に迅速に展開させるには、天井材の縁部をエアバッグの展開に先立って迅速に車室内側へ開く必要がある。
特に、特許文献1のように後方ピラーガーニッシュの上方にガス供給パイプの分岐部が配置されている場合には、天井材の縁部を車室内側へ開き易い構造や材質にする必要があるが、意匠上の制約もあり天井材の設計変更は難しい。
本発明は上記事実を考慮し、後方ピラーの上方において格納状態にあるエアバッグを車室内側から覆っている天井材を、簡単な構成でエアバッグの車室内側への展開に先立って迅速に開くことができる頭部保護エアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、車両の所定位置に配置されガスを噴出するガス発生手段と、前記ガス発生手段に接続されるガス供給通路と、前記ガス供給通路に接続され乗員の頭部を保護する膨張部と、を含んで構成され、折り畳まれ天井材によって車室内側から覆われた状態で車両のルーフサイドレール部に沿って格納されると共に前記ガス発生手段からのガスの供給により膨張して車室内側の側部に車両下方側へ向けて展開するエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、フロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーの上方となる部位に設けられると共に、前記ガス供給通路における前記膨張部に接続される部位に比べ前記ガス発生手段に近い位置に連通され、前記膨張部に比べ容量が小さく、膨張展開時に前記ガス供給通路からのガスによって前記後方ピラーの上部対応位置で膨張展開して前記天井材を車室内側方向へ変位させる天井材変位手段を有することを特徴とする。
車両のルーフサイドレール部に沿って折り畳まれて格納されたエアバッグが、ガス発生手段からのガスにより膨張して車室内側の側部に車両下方側へ向けて展開する。このとき、フロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーの上方となる部位に設けられると共に、ガス供給通路における膨張部に接続される部位に比べガス発生手段に近い位置に連通され、膨張部に比べ容量が小さい天井材変位手段が、ガス供給通路からのガスによって後方ピラーの上部対応位置で膨張展開して、折り畳まれエアバッグを車室内側から覆っている天井材を車室内側方向へ変位させる。このため、天井材変位手段がエアバッグの車室内側への展開に先立って天井材が車室内側へ迅速に開く。また、エアバッグに天井材変位手段を設け、この天井材変位手段にガスを供給する構成のため、構成が簡単である。
請求項2記載の本発明は請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス供給通路には、前記天井材変位手段に流れ込むガス量を多くするための絞り部が設けられていることを特徴とする。
ガス供給通路に設けた絞り部によって、天井材変位手段に流れ込むガス量が多くなるため、天井材変位手段が更に迅速に膨張展開する。
請求項3記載の本発明は請求項1、2の何れか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記ガス供給通路内に配設され前記ガス発生手段からのガスを前記膨張部に供給するインナチューブと、前記ガス供給通路の内周部と前記インナチューブの外周部との間に形成され前記天井材変位手段と前記膨張部とをガスが流動可能に連通するガス流路と、を有することを特徴とする。
エアバッグのガス供給通路内に配設され、ガス発生手段からのガスを膨張部に供給するインナチューブの外周部と、ガス供給通路の内周部との間にガス流路が設けられおり、このガス流路は天井材変位手段と膨張部とをガスが流動可能に連通している。このため、天井材変位手段の内圧が高くなると、天井材変位手段内のガスが、ガス流路を通って膨張部の内部に移動する。この結果、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できる。
請求項4記載の本発明は請求項1、2の何れか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグは遅延膨張部を備えており、前記天井材変位手段はガスの流量を制限した絞り流路によって前記遅延膨張部に連通されていることを特徴とする。
エアバッグは遅延膨張部を備えており、天井材変位手段はガスの流量を制限した絞り流路によって遅延膨張部に連通されている。このため、天井材変位手段の内圧が高くなると、天井材変位手段内のガスが絞り流路を通って遅延膨張部の内部に移動する。この結果、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できる。
請求項5記載の本発明は請求項1、2の何れか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグの前記天井材変位手段と前記膨張部とがガスの流量を制限した絞り流路によって連通されていることを特徴とする。
エアバッグの天井材変位手段と膨張部とがガスの流量を制限した絞り流路によって連通されている。このため、天井材変位手段の内圧が高くなると、天井材変位手段内のガスが絞り流路を通って膨張部の内部に移動する。この結果、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できると共にガスを有効に活用できる。
請求項6記載の本発明は請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ガス流路は前記インナチューブの外周部の一部を結合して形成したことを特徴とする。
インナチューブの外周部の一部を結合してガス流路を形成できるため、ガス流路を簡単に設けることができる。
請求項1に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、後方ピラーの上方において格納状態にあるエアバッグを車室内側から覆っている天井材を、簡単な構成でエアバッグの車室内側への展開に先立って迅速に開くことができる。
請求項2に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、天井材変位手段を更に迅速に膨張展開できる。
請求項3に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できる。
請求項4に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できる。
請求項5に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、天井材変位手段の内圧の過上昇を抑制できると共にガスを有効に活用できる。
請求項6に記載の本発明の頭部保護エアバッグ装置は、ガス流路を簡単に設けることができる。
本発明の頭部保護エアバッグ装置の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅方向内側を示す。
図1には、本実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置10が作動してエアバッグ16が展開した状態が車両側面視で示されている。
図1に示される如く、頭部保護エアバッグ装置10は、作動することによりガスを噴出する円柱形状のガス発生手段としてのインフレータ12と、このインフレータ12のガス噴出部と接続されると共に通常は車両上下方向に折り畳まれて車両前後方向に長い長尺状とされてルーフサイドレール部14に沿って格納されたエアバッグ16と、を備えている。
なお、インフレータ12は、車体のCピラー17の上部に長手方向を車両上下方向に向けた状態で上下一対の取付ブラケット19によって固定されている。つまり、本実施形態の頭部保護エアバッグ装置10では、インフレータ12がエアバッグ16の上縁側中央部付近に連結されるインフレータ中央配置タイプを採用している。
また、インフレータ12は、車体側部の所定位置に配置された図示しない側面衝突予知センサによって側面衝突状態が予知された場合、側面衝突センサによって側面衝突状態が検知された場合、又は車体中央部付近に配置された図示しないロールオーバーセンサによって車両のロールオーバー状態が検知された場合に、図示しないエアバッグ制御装置によって作動されるようになっている。
エアバッグ16の外周上縁部には所定の間隔で固定点18が設定されており、これらの固定点18にてエアバッグ16はフロントピラー(Aピラー)20、ルーフサイドレール部14、Dピラー22といったボディー側構成要素に支持されている。
また、エアバッグ16は、フロントシート26に着座する乗員27の頭部27Aを保護する前方側膨張部(前席用膨張部)28と、2列目シート30に着座する乗員31の頭部31Aを保護する中央膨張部(2列目席用膨張部)32と、乗員着座用シートとしての3列目シート34に着座する乗員35の頭部35Aを保護する後方側膨張部(3列目席用膨張部)36と、前方側膨張部28と中央膨張部32との間に配置された矩形平面状の非膨張部40と、中央膨張部32と後方側膨張部36との間に配置された矩形平面状の非膨張部42と、エアバッグ16の前側上部に沿って車両前後方向に延在し前方側膨張部28と中央膨張部32とを上端側にて連通するガス供給通路としての前側ガス供給部52と、エアバッグ16の後側上部に沿って車両前後方向に延在し後方側膨張部36へのガス供給通路としての後側ガス供給部58と、によって構成されている。
なお、エアバッグ16の下端16Aはサイドウインド開口部89の下端89A(ドアパネルの上端)を通る車両のベルトラインBより車両上方の位置となっている。
Cピラー17の上部に設けられたインフレータ12にはガス導入パイプ50の下端50Aが連結されている。
図2には、図1における頭部保護エアバッグ装置の一部が拡大図によって示されている。
図2に示される如く、ガス導入パイプ50の上端部50Bはルーフサイドレール部14に達している。また、ガス導入パイプ50の上端部50Bは、ルーフサイドレール部14に車両前後方向に沿って設けられた車両前方に延びる前側筒部50Cと車両後方に延びる後側筒部50Dとに分岐されている。
ガス導入パイプ50の前側筒部50Cは、エアバッグ16の前側ガス供給部52の後端部52Aに結束バンド54によって結合されている。
より具体的に説明すると、エアバッグ16の前側ガス供給部52と、エアバッグ16の下方側部16Bとの間には、車両前後方向に延びる凹部56が車両後方側から車両前方側へ向かって形成されており、この凹部56によって前側ガス供給部52と、エアバッグ16の下方側部16Bとが分離されている。
なお、エアバッグ16の下方側部16Bとは、エアバッグ16における前側ガス供給部52及び後側ガス供給部58より車両下方側の各膨張部を備えた部位である。
一方、ガス導入パイプ50の後側筒部50Dは、エアバッグ16の後側ガス供給部58の前端部58Aに結束バンド59によって結合されている。
より具体的に説明すると、エアバッグ16の後側ガス供給部58と、エアバッグ16の下方側部16Bとの間には、車両前後方向に延びる凹部60が車両前方側から車両後方側へ向かって形成されており、この凹部60によって後側ガス供給部58と、エアバッグ16の下方側部16Bとが分離されている。
また、前側ガス供給部52の内部には可撓性の前側インナチューブ64が、車両前後方向に沿って配置されており、前側インナチューブ64の後端部64Aはガス導入パイプ50の前側筒部50Cに連結されている。また、前側インナチューブ64の長手方向中間部64Bには、車両下方側に向かってガス噴出し孔66が複数形成されており、インフレータ12からのガスが、これらのガス噴出し孔66を通って前側インナチューブ64から前方側膨張部28と中央膨張部32へ供給されるようになっている。
一方、後側ガス供給部58の内部には可撓性の後側インナチューブ68が、車両前後方向に沿って配置されており、後側インナチューブ68の前端部68Aはガス導入パイプ50の後側筒部50Dに連結されている。また、後側インナチューブ68の長手方向中間部68Bには、車両下方側に向かってガス噴出し孔70が複数形成されており、インフレータ12からのガスが、これらのガス噴出し孔70を通って後側インナチューブ68から後方側膨張部36へ供給されるようになっている。
従って、インフレータ12から噴出したガス(図2の矢印W1)は、ガス導入パイプ50の前側筒部50Cから前側ガス供給部52内に設けた前側インナチューブ64に流れ込み、エアバッグ16の前側ガス供給部52内を車両前方へ向かって流れると共に、ガス噴出し孔66を通って前方側膨張部28と中央膨張部32へ供給されるようになっている。また、インフレータ12から噴出したガス(図2の矢印W2)は、ガス導入パイプ50の後側筒部50Dから後側ガス供給部58内に設けた後側インナチューブ68に流れ込み、エアバッグ16の後側ガス供給部58内を車両後方へ向かって流れると共に、ガス噴出し孔70を通って後方側膨張部36へ供給されるようになっている。
また、エアバッグ16の膨張展開状態において、エアバッグ16における後側ガス供給部58の下方には、天井材変位手段としての膨張展開部74が車両前後方向に沿って車両後方側から車両前方側に向って形成されており、膨張展開部74の前端74Aは、Cピラー17の前端17Aの近傍に達している。一方、膨張展開部74の後端部74Bは、Cピラー17より車両後方側の部位まで延設されており、後端部74Bの上部に車両上方へ向かって形成された連結部74Cによって、後側ガス供給部58における前端部58Aの近傍に車両下方側から連結されている。
また、膨張展開部74の連結部74Cに対向する後側インナチューブ68の部位には、ガス噴出し孔75が形成されており、インフレータ12からのガスがガス噴出し孔75を通って、膨張展開部74内に流れ込むようになっている。
なお、ガス噴出し孔75は、ガス噴出し孔66とガス噴出し孔70とに比べて、インフレータ12に近い位置に設けられおり、膨張展開部74は、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べて、インフレータ12に近い位置に連通されていると共に、膨張展開部74は、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べ容量が小さくなっている。即ち、膨張展開部74は、膨張展開部74の車両下方側に膨張展開する中央膨張部32の後側のセル112に比べてインフレータ12に近い位置に連通されていると共に後側のセル112に比べて容量が小さくなっている。
従って、エアバッグ展開時にインフレータ12からのガスが膨張展開部74に、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べ迅速に流れ込み、膨張展開部74が前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36より先に膨張展開するようになっている。即ち、エアバッグ展開時にインフレータ12からのガスが膨張展開部74に、後側のセル112に比べ迅速に流れ込み、膨張展開部74が後側のセル112より先に膨張展開するようになっている。
後側インナチューブ68におけるガス噴出し孔75の車両後方側の上部には、ガス流路76が形成されている。また、ガス流路76によって、膨張展開部74の連結部74Cと後方側膨張部36の上部36Aとが連通されており、ガス流路76内をガスが流動可能となっている。
図3には図2の3−3断面線に沿った拡大断面図が示されており、図4には図2の4−4断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図3に示される如く、エアバッグ16の後側ガス供給部58の車両前後方向から見た膨張展開形状は円形状となっている。また、エアバッグ16の後側ガス供給部58の略中央部に後側インナチューブ68が設けれており、後側インナチューブ68の車両前後方向から見た膨張展開形状も円形状となっている。
図4に示される如く、エアバッグ16のガス流路76は、後側ガス供給部58の内周部58Bと後側インナチューブ68の外周部68Cとの間に形成されており、インナチューブ68の外周部の下側を所定高さH1の範囲で接着や縫合で結合した絞り部68Dを設けることで形成されている。このため、ガス流路76を設けた部位では後側インナチューブ68の直径R1が小さくなっている。
従って、後側インナチューブ68内を流れるガスの一部が、後側インナチューブ68の絞り部68Dで止められることで、ガス噴出し孔75から膨張展開部74へ流れ込むガスの流量が増加するようになっている。このため、膨張展開部74を短時間で膨張展開させることができ、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向へ迅速に開くことができるようになっている。
図2に示される如く、ガス流路76の前端部76Aは、膨張展開部74の後端74Dより車両前方側に達しており、ガス流路76の後端部76Bは、後方側膨張部36の上部36Aの前端36B又はその近傍に達している。
従って、ガス圧が高くなると膨張展開部74の内部のガスがガス流路76を通って後方側膨張部36の内部に移動するようになっている。
図5には図2の5−5断面線に沿ったエアバッグの膨張展開初期状態を示す拡大断面図が示されている。
図5に示される如く、Cピラー17の車室内側部を構成する内装部品としてのCピラーガーニッシュ84の上端84Aの上方には、車両正面視でL字状に形成されたジャンプ台86が設けられており、ジャンプ台86の縦壁部86Aがルーフサイドレールインナパネル88に図示を省略したボルト等の締結部材によって固定されている。なお、ジャンプ台86の縦壁部86Aの下端からは車室内側方向に向かって横壁部(ガイド壁部)86Bが形成されている。
また、エアバッグ16の膨張展開部74における膨張展開時の車両前後方向から見た断面は略円形となっている。
従って、エアバッグ16の展開初期に、エアバッグ16の膨張展開部74が後側ガス供給部58からのガスによってCピラー17の上部対応位置、即ち、Cピラーガーニッシュ84の上方となる、ジャンプ台86と、天井材としてのルーフヘッドライニング90の端末部90Bとの間で断面円形状に膨張展開するようになっている。このため、膨張展開部74によって、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向(図5の矢印A方向)へ迅速に押し開くことができるようになっている。
この結果、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bが大きく車室内側(車室94側)へ開くと共に、エアバッグ16の膨張展開部74の下方に設けられたエアバッグ16の下方側部16BがCピラーガーニッシュ84の上端84Aを乗り越え、迅速且つ円滑に車室内側の側部に下方展開されるようになっている。
図6には、エアバッグ16の格納状態を示す図5に対応する断面図が示されている。
図6に示される如く、エアバッグ16は展開した状態での下端16Aから、下方側部16Bを車室外側へ巻くようにロール折りし、このロール折した下方側部16Bの車両上方側に、膨張展開部74を折り畳んでいる。
折り畳まれたエアバッグ16は、図示を省略したボルト等の締結手段によってルーフサイドレールインナパネル88に固定点18(図1参照)で固定されている。また、ルーフヘッドライニング90の縁部90AがCピラーガーニッシュ84の上端84Aに係合されており、折り畳まれたエアバッグ16はルーフヘッドライニング90の端末部90Bによって車室内側から覆われている。
なお、格納状態にあるエアバッグ16及びエアバッグ16の膨張展開部74は、Cピラー17のCピラーガーニッシュ84の上方で車室内方の位置に配置されている。
また、ルーフヘッドライニング90の縁部90AはCピラーガーニッシュ84の上端84Aに係合されており、折り畳まれたエアバッグ16はルーフヘッドライニング90の端末部90Bによって覆われている。
ルーフサイドレール部14の骨格部材を構成するルーフサイドレール92は、車室内側(車室94側)に配置されるルーフサイドレールインナパネル88と、車室外側に配置されるルーフサイドレールアウタパネル96とによって構成されている。
なお、図4の符号98はルーフパネルを示している。また、図示を省略したが、エアバッグ16の前側インナチューブ64は前側ガス供給部52の内部側に折り畳まれており、後側インナチューブ68は後側ガス供給部58の内部側に折り畳まれている。
図1に示される如く、エアバッグ16の前方側膨張部28には、車両上下方向に延びる3本のセル100、102、104が車両前後方向に隣接して配置されている。
なお、セルとはインフレータからのガスによって膨張する膨張部分であって、膨張部分の外周縁部を構成する非膨張部は含まない。
前方側膨張部28における前方側の2本のセル100、102はそれぞれ上端部が開口されている。また、後方側のセル104は、その前側下端部が前方側のセル102の後側下端部に連結されている。
従って、インフレータ12から噴出したガスは、前側ガス供給部52の内部に配置した前側インナチューブ64の内部を通り、前方側の2本のセル100、102に車両上方側から流れ込むと共に、セル102から104内に流れ込むようになっている。このため、後側のセル104の膨張が前側のセル100、102の膨張に遅れることで、セル104がBピラー21と乗員27の頭部27Aとの間にスムーズに展開するようになっている。
中央膨張部32には、車両上下方向に延びる前側のセル110と車両前後方向に延びる後側のセル112が車両前後方向に隣接して配置されており、後側セル112の上方に膨張展開部74が設けられている。
中央膨張部32における前側のセル110は上端部が開口されている。また、前側のセル110の後側下部は後側セル112の前側下部に連結されている。
従って、インフレータ12から噴出したガスは、前側ガス供給部52の内部に配置した前側インナチューブ64の内部を通り、前方側のセル110に車両上方側から流れ込むと共に、セル110を迂回して後側のセル112内に流れ込むようになっている。このため、後側のセル112の膨張が前側のセル110の膨張に遅れることで、セル112がCピラー17と乗員31の頭部31Aとの間にスムーズに展開するようになっている。
後方側膨張部36は、車両上下方向に延びる2本のセル120、122を車両前後方向に隣接して配置することにより構成されている。また、セル120、122は上端部が開口されている。
従って、インフレータ12から噴出したガスは、後側ガス供給部58の内部に配置した後側インナチューブ68を通り、セル120、122に車両上方側から流れ込むようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
車両の側面衝突予知時、側面衝突時又はロールオーバー時になると、側面衝突予知センサ、側面衝突センサ又はロールオーバーセンサによってその状態が検知され、エアバッグ制御装置に入力される。エアバッグ制御装置によって側面衝突予知、側面衝突又はロールオーバーと判断されると、インフレータ12が作動して、車両のルーフサイドレール部14に沿って折り畳み状態で格納されたエアバッグ16内へガスが供給される。
具体的には、インフレータ12からガス導入パイプ50を介して、エアバッグ16の前側ガス供給部52の内部に設けた前側インナチューブ64と、後側ガス供給部58の内部に設けた後側インナチューブ68からガスが供給されて、前側ガス供給部52、後側ガス供給部58、前方側膨張部28、中央膨張部32、及び後方側膨張部36を膨張させながら、エアバッグ16を車室内側の側部に車両下方側へ向けてカーテン状に展開させる。これにより、フロントシート26に着座する乗員27の頭部27Aが前方側膨張部28によって保護され、2列目シート30に着座する乗員31の頭部31Aが中央膨張部32によって保護され、3列目シート34に着座する乗員35の頭部35Aが後方側膨張部36によって保護される。
ここで、本実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置10では、Cピラー17の上部に設けられたインフレータ12に下端50Aが連結されているガス導入パイプ50の上端部50Bが、図2に示される如く、ルーフサイドレール部14に達しており、車両前方に延びる前側筒部50Cと車両後方に延びる後側筒部50Dとに分岐されている。
従って、インフレータ12から噴出したガス(図2の矢印W1)は、ガス導入パイプ50の前側筒部50Cから前側ガス供給部52の内部の前側インナチューブ64に流れ込み、エアバッグ16の前側ガス供給部52内を車両前方へ向かって流れると共に、インフレータ12から噴出したガス(図2の矢印W2)は、ガス導入パイプ50のガス導入パイプ50の後側筒部50Dから後側ガス供給部58の内部の後側インナチューブ68に流れ込み、エアバッグ16の後側ガス供給部58内を車両後方へ向かって流れる。
また、エアバッグ16における後側ガス供給部58の下方には、膨張展開部74が車両前後方向に沿って形成されており、膨張展開部74の前端74AはCピラー17の前端17Aの近傍に達している。一方、膨張展開部74の後端部74Bは、Cピラー17より車両後方側の部位まで延設されており、後端部74Bの上部に車両上方へ向かって形成された連結部74Cによって、後側ガス供給部58における前端部58Aの近傍に車両下方側から連結されている。また、膨張展開部74の連結部74Cに対向する後側インナチューブ68の部位には、ガス噴出し孔75が形成されており、インフレータ12からのガスがガス噴出し孔75を通って、膨張展開部74内に流れ込むようになっている。
従って、図5に示される如く、エアバッグ16の展開初期に、インフレータ12からのガスが前側インナチューブ64のガス噴出し孔75から膨張展開部74に流れ込み、膨張展開部74が車両前後方向から見て断面略円形に膨張展開する。このため、膨張展開部74によってルーフヘッドライニング90の端末部90Bが車室内側方向(図3の矢印A方向)へ迅速に押し開かれる。また、エアバッグ16の膨張展開部74の車両下方側に設けた下方側部16Bが、膨張展開部74の膨張展開によって車室内側方向へ迅速に移動する。
即ち、本実施形態では、膨張展開部74が、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べて、インフレータ12に近い位置に連通されていると共に、膨張展開部74が、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べ容量が小さくなっている。このため、エアバッグ展開時にインフレータ12からのガスが膨張展開部74に、前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36に比べ迅速に流れ込み、膨張展開部74が前方側膨張部28、中央膨張部32、後方側膨張部36より先に膨張展開する。即ち、エアバッグ展開時にインフレータ12からのガスが、膨張展開部74に、後側のセル112に比べ迅速に流れ込み、膨張展開部74が後側のセル112より先に膨張展開する。
この結果、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向へ迅速に且つ大きく開くことができるため、エアバッグ16の中央膨張部32における後側のセル112を、Cピラーガーニッシュ84の上端84Aを乗り越え、円滑に車室内側の側部に下方展開させることができる。
また、本実施形態では、後側インナチューブ68におけるガス噴出し孔75の車両後方側に形成されたガス流路76によって、膨張展開部74の連結部74Cと後方側膨張部36の上部36Aとが連通されていると共に、後側インナチューブ68の絞り部68Dによって、ガス流路76を設けた部位では後側インナチューブ68の直径R1が小さくなっている。
従って、後側インナチューブ68内を流れるガスの一部が、後側インナチューブ68の絞り部68Dで止められることで、ガス噴出し孔75から膨張展開部74へ流れ込むガスの流量が増加する。このため、膨張展開部74を短時間で膨張展開させることができ、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向へ迅速に開くことができる。また、膨張展開部74の内部のガス圧(内圧)が高くなると、膨張展開部74のガスがガス流路76を通って後方側膨張部36の内部に移動することで、膨張展開部74の内圧の過上昇を抑制できる。
また、本実施形態では、膨張展開部74の内部の余分なガスが後方側膨張部36を膨張展開するためのガスの一部として使用されるため、ガスを有効に活用できる。
また、本実施形態では、インナチューブ68の外周部の下側を所定高さH1の範囲で接着や縫合で結合して絞り部68Dを設けるため、ガス流路76を簡単に設けることができる。
次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の第2実施形態を図7に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図7には本実施形態の頭部保護エアバッグ装置の一部が拡大図によって示されている。
図7に示される如く、本実施形態では、膨張展開部74の後端74Dに、膨張展開部74に比べて直径が小さい絞り流路130によって遅延膨張部としてのディレイセル132が連通されている。ディレイセル132は膨張展開部74に比べて容量の小さな膨張展開部となっており、エアバッグ16の非膨張部42に形成されている。
また、絞り部68Dは膨張展開部74の連結部74Cと後方側膨張部36の上部36Aとの中央部にのみ形成されており、第1実施形態のように膨張展開部74の連結部74Cと後方側膨張部36の上部36Aとを連結するガス流路は形成されていない。
従って、本実施形態では、後側インナチューブ68内を流れるガスの一部が、後側インナチューブ68の絞り部68Dで止められることで、ガス噴出し孔75から膨張展開部74へ流れ込むガスの流量が増加するようになっている。このため、膨張展開部74を短時間で膨張展開させることができ、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向へ迅速に開くことができる。
また、膨張展開部74の内圧が高くなると、膨張展開部74のガスが絞り流路130を通ってディレイセル132内の内部に移動するようになっている。このため、膨張展開部74の内圧の過上昇を抑制することができる。
次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の第3実施形態を図8に従って説明する。
なお、第2実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図8には本実施形態の頭部保護エアバッグ装置の一部が拡大図によって示されている。
図8に示される如く、本実施形態では、第2実施形態のディレイセル132に代えて、膨張展開部74の後端74Dが膨張展開部74に比べて直径が小さい絞り流路136によって後方側膨張部36の前壁部36Cに連通されている。また、絞り流路136は、膨張展開部74の後端74Dの上下方向中間部に後側ガス供給部58と略平行に形成されている。
従って、本実施形態では、膨張展開部74の内圧が高くなると、膨張展開部74のガスが絞り流路136を通って後方側膨張部36の内部に移動するようになっており、第2実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、本実施形態では、膨張展開部74の内部の余分なガスが後方側膨張部36を膨張展開するためのガスの一部として使用されるため、ガスを有効に活用できる。
なお、本実施形態の絞り流路136は、膨張展開部74の後端74Dの上端部や下端部に形成してもよい。
次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図9には本実施形態の頭部保護エアバッグ装置の一部が拡大図によって示されており、図10には図9の10−10断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図10に示される如く、エアバッグ16のガス流路138は後側ガス供給部58の内周部58Bと後側インナチューブ68の外周部68Cとの間に形成されており、ガス流路138はインナチューブ68の外周部の上側を所定高さH2の範囲で接着や縫合で結合した絞り部68Eを設けることで形成されている。このため、ガス流路138を設けた部位では後側インナチューブ68の直径R1が小さくなっている。
図9に示される如く、エアバッグ16のガス流路138が後側インナチューブ68の車両上方側に形成されている。また、ガス流路138の前端部138Aは、膨張展開部74の後端74Dより車両前方側に達しており、ガス流路138の後端部138Bは、後方側膨張部36の上部36Aの前端36B又はその近傍に達している。
このため、本実施形態では、膨張展開部74の内部のガスがガス流路138を通って後方側膨張部36の内部に流れ込むようになっており、膨張展開部74の内圧が高くなると膨張展開部74の内部のガスがガス流路138を通って後方側膨張部36の内部に移動するようになっている。
従って、本実施形態では、膨張展開部74の内圧の過上昇を抑制できるようになっており、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の第5実施形態を図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図11には本実施形態の頭部保護エアバッグ装置の一部が拡大図によって示されている。
図11に示される如く、本実施形態では、後側インナチューブ68の絞り部68Dの下方側において、膨張展開部74の後端74Dと後方側膨張部36の前端36Bとが接近している。また、膨張展開部74の後端74Dと後方側膨張部36の前端36Bと間において、後側ガス供給部58の下側縁部58Cが、上方に凸の円弧状となっている。
このため、後側インナチューブ68の絞り部68Dの下方側にガス流路140が形成されており、このガス流路140によって膨張展開部74と後方側膨張部36とが連通されている。
従って、本実施形態では、膨張展開部74の内圧が高くなると膨張展開部74の内部のガスがガス流路140を通って後方側膨張部36の内部に移動する。このため、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、天井材変位手段としての膨張展開部74が車両前後方向に沿って車両後方側から車両前方側に向って形成したが、膨張展開部74は車両前後方向に沿って車両前方側から車両後方側に向って形成してもよい。
また、上記各実施形態では、天井材変位手段としての膨張展開部74の膨張展開時の車両前後方向から見た断面を略円形としたが、膨張展開部74の膨張展開時の車両前後方向から見た断面は略円形に限定されず、ルーフヘッドライニング90の端末部90Bを車室内側方向(図5の矢印A方向)へ押し開くことができる形状であれば、車室内側方向又は車室外側方向へ拡大させた長円形等の他の形状としてもよい。
また、天井材変位手段としての膨張展開部74に対応する後側インナチューブ68のガス噴出し孔75を、他のガス噴出し孔66、70に比べて大きくした構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、ガス導入パイプ50の上端部50Bを車両前方に延びる前側筒部50Cと車両後方に延びる後側筒部50Dとに分岐した構成としたが、ガス導入パイプ50の上端部50Bに前側筒部50Cと後側筒部50Dとの一方のみを形成した構成としてもよい。さらに、ガス導入パイプ50の上端部50Bを3方向以上に分岐した構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、インフレータ12とエアバッグ16とをガス導入パイプ50によって連結した構成としたが、これに代えて、エアバッグ16にインフレータ12のガス噴出部を直接挿入して固定する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、Cピラー17に対して本発明を適用したが、これに限らず、Bピラー21等の他の後方ピラーに対して本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、フロントシート26、2列目シート30、3列目シート34の3列シートの車両に対して本発明を適用したが、これに限らず、2列シート等の他のシート列の車両に対して本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、インフレータ12がエアバッグ16の上縁側の前後方向中間部付近に配置されるインフレータ中央配置タイプを採用しているが、インフレータ12がDピラー22のガーニッシュの配設位置等の他の位置に配置される構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、エアバッグ16に1本のインフレータ12からガスを噴出する構成としたが、これに限らず、エアバッグ16に2本以上のインフレータ12からガスを噴出する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、エアバッグ16を一体構造にしたが、これに限らず、エアバッグ16を車両前後に分割した構成としてもよい。
また、上記各実施形態における前方側膨張部28、中央膨張部32および後方側膨張部36を構成するセルの数や形状は、図1に示す数や位置に限定されない。
また、上記各実施形態では、図1に示される如く、エアバッグ16の下端16Aをサイドウインド開口部89の下端89Aの上方とする構成を採ったが、これに限らず、エアバッグ16の下端16Aをウインド開口部89の下端89Aの下方とする構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が作動してエアバッグが展開した状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置の一部を示す拡大側面図である。 図2の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 図2の4−4断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグの展開初期状態を示す図2の5−5断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグの格納状態を示す図5に対応する拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が作動してエアバッグが展開した状態の一部を示す拡大側面図である。 本発明の第3実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が作動してエアバッグが展開した状態の一部を示す拡大側面図である。 本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が作動してエアバッグが展開した状態の一部を示す拡大側面図である。 図9の10−10断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置が作動してエアバッグが展開した状態の一部を示す拡大側面図である。
符号の説明
10 頭部保護エアバッグ装置
12 インフレータ(ガス発生手段)
14 ルーフサイドレール部
16 エアバッグ
17 Cピラー(後方ピラー)
28 前方側膨張部(膨張部)
32 中央膨張部(膨張部)
36 後方側膨張部(膨張部)
50 ガス導入パイプ
52 前側ガス供給部(ガス供給通路)
58 後側ガス供給部(ガス供給通路)
64 前側インナチューブ
68 後側インナチューブ
68D 絞り部
68E 絞り部
74 膨張展開部(天井材変位手段)
75 ガス噴出し孔
76 ガス流路
84 Cピラーガーニッシュ
90 ルーフヘッドライニング(天井材)
130 絞り流路
132 ディレイセル(遅延膨張部)
136 絞り流路
138 ガス流路
140 ガス流路

Claims (6)

  1. 車両の所定位置に配置されガスを噴出するガス発生手段と、
    前記ガス発生手段に接続されるガス供給通路と、前記ガス供給通路に接続され乗員の頭部を保護する膨張部と、を含んで構成され、折り畳まれ天井材によって車室内側から覆われた状態で車両のルーフサイドレール部に沿って格納されると共に前記ガス発生手段からのガスの供給により膨張して車室内側の側部に車両下方側へ向けて展開するエアバッグと、
    を備え、
    前記エアバッグは、フロントピラーより車両後方に位置する後方ピラーの上方となる部位に設けられると共に、前記ガス供給通路における前記膨張部に接続される部位に比べ前記ガス発生手段に近い位置に連通され、前記膨張部に比べ容量が小さく、膨張展開時に前記ガス供給通路からのガスによって前記後方ピラーの上部対応位置で膨張展開して前記天井材を車室内側方向へ変位させる天井材変位手段を有することを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記ガス供給通路には、前記天井材変位手段に流れ込むガス量を多くするための絞り部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグは、前記ガス供給通路内に配設され前記ガス発生手段からのガスを前記膨張部に供給するインナチューブと、前記ガス供給通路の内周部と前記インナチューブの外周部との間に形成され前記天井材変位手段と前記膨張部とをガスが流動可能に連通するガス流路と、を有することを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグは遅延膨張部を備えており、前記天井材変位手段はガスの流量を制限した絞り流路によって前記遅延膨張部に連通されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に頭部保護エアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグの前記天井材変位手段と前記膨張部とがガスの流量を制限した絞り流路によって連通されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に頭部保護エアバッグ装置。
  6. 前記ガス流路は前記インナチューブの外周部の一部を結合して形成したことを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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