WO2009144971A1 - 頭部拘束エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

簡素な構成により展開時におけるピラー部との干渉を防止した頭部拘束エアバッグ装置を提供する。 車両のルーフサイド3に沿った複数個所で車体に取り付けられかつ少なくとも1本のピラー5の前後にわたって設けられ、展開用ガスの導入によりカーテン状に展開するエアバッグ110と、エアバッグに展開用ガスを導入するインフレータ120とを備える頭部拘束エアバッグ装置100を、エアバッグは、展開時にピラーと車幅方向において重なった位置に配置され、乗員頭部を拘束するチャンバ111と、インフレータが接続され展開用ガスが導入されるガス導入口113と、ガス導入口から導入された展開用ガスをチャンバに誘導しかつルーフサイドに沿って延在するガス導入路114と、ガス導入口とピラーとの間でガス導入路を拡幅して形成されるとともにエアバッグの展開前においては少なくとも一部が折り畳まれたチャンバと車体内壁との間に収容され、エアバッグの展開時に膨張してチャンバを車室内側へ押し出す膨張部115とを備える構成とする。

Description

頭部拘束エアバッグ装置
 本発明は、自動車等の車両に搭載され、側面衝突時や横転時に車室側部でカーテン状に展開し乗員の頭部等を拘束する側突用の頭部拘束エアバッグ装置に関する。
 頭部拘束エアバッグは、自動車等の車両に設けられ、側面衝突時や横転時にルーフサイドからカーテン状に展開して乗員の頭部等を拘束するものである。
 頭部拘束エアバッグは、展開前には蛇腹状又はロール状に折り畳まれた状態でルーフサイド部のトリム内に収容され、衝突時等にインフレータから展開用ガスを吹込まれることによって展開膨張する。
 頭部拘束エアバッグは、フロントドアの後端部に設けられるBピラー(センターピラー)や、リアドアとリアクォーターガラスとの間に設けられるCピラーを跨いで配置されることがある。
 この場合、頭部拘束エアバッグの展開時にエアバッグがピラーガーニッシュ(ピラートリム)に接触して引っ掛かったり、エアバッグの一部がピラーガーニッシュ内に入り込むと、良好な展開の妨げとなる。
 このような問題に対処するため、例えば、特許文献1には、センターピラーの上部にL字状に屈曲された板材からなるガイド部材を設けて、展開中のエアバッグをガイド部材によって車室内側へ案内させてピラーガーニッシュとの干渉を防止することが記載されている。
 また、特許文献2には、展開中のエアバッグがピラートリム内に入り込むことを防止するため、頭部拘束エアバッグの上端部にブラダーを設けて、このブラダーをピラートリム内で膨張させることが記載されている。
特開平11-91490号公報 米国特許第6830262号明細書
 しかし、ガイド部材等の部材を用いて展開中のエアバッグを案内する従来技術の場合、このような部材の付加によって部品点数が増加し、車体重量が増加してしまう。
 一方、ピラートリム内でブラダーを膨張させる従来技術の場合、ピラートリムにエアバッグの内圧が負荷されることから、ピラートリム等の内装材に補強が必要となる場合がある。また、こうしたブラダーはピラーと重なった位置に配置されるので、エアバッグの展開時にブラダーが膨張を開始するタイミングでは既にメインチャンバの膨張が始まっており、ブラダーが膨張する前にメインチャンバがピラートリムと干渉したり、ピラートリム内に入り込むおそれがある。
 本発明は、このような観点からなされたものであって、簡素な構成により展開時におけるピラー部との干渉を防止した頭部拘束エアバッグ装置を提供することを目的とする。
 前記課題を解決する本願発明の頭部拘束エアバッグ装置は、車両のルーフサイドに沿った複数個所で車体に取り付けられかつ少なくとも1本のピラーの前後にわたって設けられ、展開用ガスの導入によりカーテン状に展開するエアバッグと、前記エアバッグに展開用ガスを導入するインフレータとを備える頭部拘束エアバッグ装置であって、前記エアバッグは、展開時に前記ピラーと車幅方向において重なった位置に配置され、乗員頭部を拘束するチャンバと、前記インフレータが接続され前記展開用ガスが導入されるガス導入口と、前記ガス導入口から導入された前記展開用ガスを前記チャンバに誘導しかつ前記ルーフサイドに沿って延在するガス導入路と、前記ガス導入口と前記ピラーとの間で前記ガス導入路を拡幅して形成されるとともに前記エアバッグの展開前においては少なくとも一部が折り畳まれた前記チャンバと車体内壁との間に収容され、前記エアバッグの展開時に膨張して前記チャンバを車室内側へ押し出す膨張部とを備えることを特徴とする。
 本発明によれば、エアバッグの展開時に膨張部がチャンバを車室内側へ押し出すことによって、エアバッグとピラー部のガーニッシュ、トリム類等との干渉を防止し、エアバッグを良好に展開させることができる。また、この膨張部は、ピラーとインフレータとの間に配置されていることから、ピラー部をカバーするチャンバが展開膨張を開始する前に膨張させることができ、チャンバが先に膨張を開始してピラー部と干渉することがない。
 また、本発明によれば、例えばガイド部材等の付加部材を用いる必要がなく、また、ピラートリム等を補強する必要もないことから、構造が簡素で部品点数を低減し、車体の軽量化を図ることができる。
 また、本発明において、前記膨張部は、少なくとも一部が前記チャンバの前記インフレータ側の端部に対して、該インフレータ側に配置される構成とすることができる。
 この場合、膨張部をチャンバに対してより確実に早く膨張させることができる。
 また、本発明において、前記膨張部は、前記エアバッグの展開終了時においては、前記エアバッグと前記車体との取付箇所よりも上方へ張り出す構成とすることができる。
 この場合、膨張部を乗員拘束に用いることができ、乗員の拘束が可能な範囲を大きくして乗員拘束性能をさらに向上することができる。
 また、本発明において、前記エアバッグの前記車体に対する取付箇所は、前記ピラーから前後方向に離間した位置に配置される構成とすることができる。
 この場合、エアバッグの取付箇所を、ピラーを避けた配置とすることによって、膨張部によって押されたエアバッグをピラー部から確実に離間させてエアバッグとピラー部との干渉をより確実に防止することができる。
 以上のように、本発明によれば、簡素な構成により展開時におけるピラー部との干渉を防止した頭部拘束エアバッグ装置を提供することができる。
<第1の実施の形態>
 以下、本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第1の実施の形態について、図1から図5を参照して説明する。
 なお、本明細書において、前後、上下、左右の方向は、頭部拘束エアバッグ装置が搭載される車両の前後、上下、左右方向(車幅方向)をそれぞれ示すものとする。
 図1は、展開後の頭部拘束エアバッグ装置を車室内側から車幅方向に沿って見た模式的側面図である。
 図2は、展開前の頭部拘束エアバッグ装置を車室内側から車幅方向に沿って見た模式的側面図である。
 図3は、図2のIII-III部矢視断面図である。
 図4は、展開中のエアバッグの断面図であって、図3に相当する断面を示す図である。
 図5は、展開後のエアバッグの断面図であって、図3に相当する断面を示す図である。
 第1の実施の形態の頭部拘束エアバッグ装置100は、例えば、乗用車等の自動車に設けられるカーテンエアバッグ装置である。この自動車は、フロントドアウインドウ1、リアドアウインドウ2、ルーフサイド3、Aピラー4、Bピラー5、Cピラー6等を有して構成されている。
 フロントドアウインドウ1及びリアドアウインドウ2は、それぞれ図示しないフロントサイドドア及びリアサイドドアの上部に設けられ、昇降可能なウインドウガラスを備えている。
 ルーフサイド3は、車室の天井を構成するルーフパネルの側端部であって、フロントドアウインドウ1及びリアドアウインドウ2の上端部に沿って、車両の前後方向に延びて形成されている。
 図3に示すように、ルーフサイド3は、アウタパネル3a及びインナパネル3bを有して構成されている。アウタパネル3aは、車両外板を構成するパネルであり、インナパネル3bは、アウタパネル3aの内側に配置されるパネルである。アウタパネル3a及びインナパネル3bは、それぞれ例えば鋼板をプレス加工して形成され、車体のモノコック構造の一部を構成している。
 Aピラー4は、フロントドアウインドウ1の前端部に沿って延びた柱である。Aピラー4は、上端部が下端部に対して後退するよう後傾している。Aピラー4の上端部は、ルーフサイド3の前端部に接続されている。
 Bピラー5は、フロントドアウインドウ1の後端部とリアドアウインドウ2の前端部との間に挟まれて配置された柱である。Bピラー5の上端部は、ルーフサイド3の中間部に接続されている。また、Bピラー5の車室内側の面部には、乗員保護(ソフトパッド)及び装飾を目的とした内装部材である図示しないガーニッシュが取付られる。ガーニッシュは、例えばPP樹脂等の樹脂材料をインジェクション成型したものである。
 Cピラー6は、リアドアウインドウ2の後端部に沿って延びた柱である。Cピラー6は、上端部が下端部に対して前進するよう前傾している。Cピラー6の上端部は、ルーフサイド3の後端部に接続されている。
 第1の実施の形態の頭部拘束エアバッグ装置100は、エアバッグ110及びインフレータ120等を備えている。
 エアバッグ110は、例えばナイロン系やポリエステル系の基布からなる2枚のメインパネル110a,110b(図4、図5を参照)を車幅方向に重ね合わせ、必要に応じてさらに補強用の図示しない補助パネルを添付して縫合し、カーテン状に展開するバッグとして形成したものである。なお、図1において、縫合箇所をステッチSとして示す。
 図1に示すようにエアバッグ110は、車幅方向から見た展開後の形状が、フロントドアウインドウ1、Bピラー5、リアドアウインドウ2の主要部分をカバーするほぼ矩形状に形成されている。
 エアバッグ110は、フロントチャンバ111、リアチャンバ112、ガス導入口113、ガス導入路114、膨張部115、取付タブ116等を備えて構成されている。
 フロントチャンバ111及びリアチャンバ112は、それぞれ前席及び後席の乗員の頭部を拘束する部分である。各チャンバは、2枚のメインパネル110a,110bを側面視形状においてほぼC字状に縫合することによって、このC字形状のステッチSの内側に形成される。また、各チャンバ111,112は、展開時の形状保持を目的として、C字上の縫合部から内側へ延びた補強用の縫合部が設けられている。補強用の縫合部の先端部は、応力集中を防ぐため円形ステッチが設けられ、その中央部にはエア抜き用の開口が形成されている。なお、これらの各縫合部には、補強及びガスシール性確保のため、接着剤が帯状に塗布されている。
 フロントチャンバ111は、フロントドアウインドウ1の中央部から、Bピラー5を跨いでリアドアウインドウ2の前部にかけて配置されている。また、リアチャンバ112は、リアドアウインドウ2の中央部から後部にかけて配置されている。
 ガス導入口113は、エアバッグ110の後端部における上端部に設けられ、インフレータ120が接続されている。
 ガス導入路114は、ガス導入口113から導入された展開用ガスを、フロントチャンバ111及びリアチャンバ112に誘導するガス流路である。ガス導入路114は、エアバッグ110の上端部付近に設けられ、ルーフサイド3に沿って、ガス導入口113から車両前方側へ延びて形成され、その前端部はフロントチャンバ111の後端部かつ上端部に接続されている。また、リアチャンバ112は、その上端部がガス導入路114の下部と連通している。
 膨張部115は、Bピラー5とインフレータ120との間でガス導入路114を拡幅することによって形成されている。図1のように、メインパネルを展開した状態においては、膨張部115は、ガス導入路114に対して、反フロントチャンバ111側(上側)に張り出して形成されている。膨張部115は、エアバッグ110の他部と同じ基布パネルから切り出すことによって、フロントチャンバ111やガス導入路114等と一体に形成されている。
 膨張部115の前端部115fは、車両前後方向においてBピラー5の直後でありかつフロントチャンバ111の後端部111rより前側に配置されている。また、膨張部115の後端部115rは、車両前後方向において、フロントチャンバ111の後端部111rよりも後側でありかつリアチャンバ112の前端部112fよりも前側に配置されている。
 取付タブ116は、エアバッグ110をルーフサイド3に固定するために複数設けられた取付箇所である。この取付タブ116は、車両前後方向における位置がBピラー5を避けて配置されている。
 インフレータ120は、図示しない制御装置からの信号に応じて、展開用ガスを発生するガス供給装置である。インフレータ120は、Cピラー6に沿わせて配置されたシリンダタイプのものであって、管路121を介してエアバッグのガス導入口113に展開用ガスを供給する。
 インフレータ120は、所定容器内に高圧充填されたヘリウム等を成分とする展開用ガスと、着火剤に点火して展開用ガスを前記容器から瞬時に開放させるイグナイタ等を備えている。
 次に、エアバッグ100の展開前の状態について説明する。
 図3に示すように、エアバッグ110のうちフロントチャンバ111及びリアチャンバ112を構成する本体部A(実質的に膨張部115以外の領域)は、蛇腹状に折り畳まれている。また膨張部115は、折り畳まれた本体部Aの上端部からルーフサイド3のインナパネル3bとの間を通り、さらに本体部Aの下側から車室内側まで回り込むように本体部Aに巻き付けられている。すなわち、膨張部115の一部は、フロントチャンバ111を含む本体部Aと、車体内壁であるインナパネル3bとの間に収容されている。そして、このように折り畳まれたエアバッグ110の表面には、形状保持のためさらに図示しない不織布が捲きつけられ、ストリップ状に形成される。
 図2に示すように、ストリップ状とされたエアバッグ110は、Aピラー4の上部からルーフサイド3の後端部までこれらに沿わせて配置され、トリムT(図3~図5を参照)内に収容されている。
 次に、エアバッグ100の展開膨張時の動作について説明する。
 図示しない制御装置が車両の側面衝突又は横転を検出すると、インフレータ120にガス発生指示を出力し、展開用ガスの発生が開始される。展開用ガスは管路121からガス導入口113に導かれ、ここから折り畳まれたガス導入管路114内に導入され、ガス導入管路114を展開膨張させてガス通路を形成する。ガス導入管路114内に導入された展開用ガスは、車両後方側から前方側へ進み、先ずリアチャンバ112を展開膨張させる。次いで、展開用ガスは、膨張部115を展開膨張させ、わずかに遅れたタイミングでフロントチャンバ111を展開膨張させ始める。
 このとき、図4に示すように膨張部115は、フロントチャンバ111とルーフサイド3のインナパネル3bとの間で膨張し、フロントチャンバ111を車室内側(車幅方向内側)へ押し出す。
 その後、図5に示すように、フロントチャンバ111はカーテン状に下方へ展開し、乗員の頭部Hを拘束する。このとき、膨張部115はフロントチャンバ111の上端部から上方側へ張り出して展開し、万一乗員頭部Hがルーフ側へ移動した場合にこれを拘束する。このとき、膨張部115の上端部は、図1に示すように、取付タブ116よりも高い位置に配置される。
 以上説明したように、第1の実施の形態によれば、エアバッグ110の展開時に膨張部115が、Bピラー5の部分を含むフロントチャンバ111を車室内側へ押し出すことによって、エアバッグ110とBピラーの図示しないガーニッシュ類との干渉を防止し、エアバッグ110を良好に展開させることができる。また、この膨張部115は、Bピラー5とインフレータ120との間に配置されていることから、Bピラー5をカバーするフロントチャンバ111が展開膨張を開始する前に膨張させることができ、フロントチャンバ111が膨張部115よりも先に膨張を開始してBピラー5部のガーニッシュ等と干渉することがない。
 また、第1の実施の形態によれば、例えばガイド部材等の付加部材を用いる必要がなく、また、ピラートリム等を補強する必要もないことから、構造が簡素で部品点数を低減し、車体の軽量化を図ることができる。
 また、膨張部115がエアバッグ110の展開終了時にエアバッグ110の取付タブ116よりも高い位置に配置されることによって、膨張部115を乗員拘束に用いることができ、乗員の拘束が可能な範囲を大きくして乗員拘束性能をさらに向上することができる。
 さらに、取付タブ116を、Bピラー5を避けた配置とすることによって、膨張部115によって車室内側へ押し出されたエアバッグ110をBピラー5から確実に離間させてエアバッグ110とピラーガーニッシュ等との干渉をより確実に防止することができる。
<第2の実施の形態>
 次に、本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第2の実施の形態について、図6を参照して説明する。なお、以下説明する各実施の形態において、従前の実施の形態と実質的に同様の箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
 図6は、展開後の頭部拘束エアバッグ装置を車室内側から車幅方向に沿って見た模式的外観図であって、第1の実施の形態における図1に相当する図である。
 第2の実施の形態における頭部拘束エアバッグ装置200は、第1の実施の形態におけるエアバッグ110に代えて以下説明するエアバッグ210を備えている。エアバッグ210は、第1の実施の形態におけるエアバッグ110に対して、さらに、以下説明する膨張部211を付加したものである。
 膨張部211は、フロントチャンバ111の上方でありかつBピラー5よりも車両前方側に設けられている。膨張部211は、フロントチャンバ111の上端部を上方へ張り出させることによって形成されている。図6のように、エアバッグ210の展開が終了した状態においては、膨張部211は、取付タブ116よりも高い位置に突き出して形成されている。膨張部211は、エアバッグ110の他部と同じ基布パネルから切り出すことによって、フロントチャンバ111等と一体に形成されている。
 以上説明した第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果に加えて、Bピラー5を挟んで一対の膨張部115,211を設けることによって、Bピラー5近傍のフロントチャンバ111をより確実にBピラー5から離間させることができる。
<第3の実施の形態>
 次に、本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第3の実施の形態について、図7を参照して説明する。
 図7は、展開後の頭部拘束エアバッグ装置を車室内側から車幅方向に沿って見た模式的外観図であって、第1の実施の形態における図1に相当する図である。
 第3の実施の形態におけるエアバッグ装置300は、インフレータ120をAピラー4に沿わせて配置するとともに、エアバッグ310の膨張部311を、Bピラー5よりも車両前方側において、フロントチャンバ111の上部に設けたものである。
 以上説明した第3の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
 なお、本発明の技術的範囲は、上述した各実施の形態によって限定されるものではなく、エアバッグ装置の構成には適宜変更を加えることができる。
 例えば、エアバッグを構成する基布パネルの構成や組み合わせ、縫合部の形状等は、各実施の形態のものに限定されず、適宜変更することができる。
 また、各実施の形態は、A~Cピラーを有する車両におけるBピラーのガーニッシュ等とエアバッグの干渉防止を目的としたものであったが、例えばA~Dピラーを有する多人数乗り乗用車のCピラーのガーニッシュ等との干渉防止にも本発明を適用することができる。
 また、インフレータはCピラー、Aピラーに設けるものに限らず、ルーフサイドに設けたり、Dピラーを有する車両であればDピラーに設けてもよい。
 また、各実施の形態のエアバッグは、展開前に本体部を蛇腹状に折り畳んでいるが、これに限らず、ロール状に折り畳む(巻く)構成としてもよい。
本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第1の実施の形態(展開後)の模式的側面図である。 図1の頭部拘束エアバッグ装置の展開前における模式的側面図である。 図2のIII-III部矢視断面図である。 図1の頭部拘束エアバッグ装置における展開中のエアバッグの断面図である。 図1の頭部拘束エアバッグ装置における展開後のエアバッグの断面図である。 本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第2の実施の形態(展開後)の模式的側面図である。 本発明の頭部拘束エアバッグ装置の第3の実施の形態(展開後)の模式的側面図である。
符号の説明
   1  フロントドアウインドウ     2  リアドアウインドウ
   3  ルーフサイド          3a アウタパネル
   3b インナパネル          4  Aピラー
   5  Bピラー            6  Cピラー
 100  頭部拘束エアバッグ装置   110  エアバッグ
 110a,110b  メインパネル  111  フロントチャンバ
 112  リアチャンバ        113  ガス導入口
 114  ガス導入路         115  膨張部
 116  取付タブ          200  エアバッグ装置
 210  エアバッグ         211  膨張部
 300  エアバッグ装置       310  エアバッグ
 311  膨張部             T  トリム
   H  乗員の頭部

Claims (4)

  1.  車両のルーフサイドに沿った複数個所で車体に取り付けられかつ少なくとも1本のピラーの前後にわたって設けられ、展開用ガスの導入によりカーテン状に展開するエアバッグと、
     前記エアバッグに展開用ガスを導入するインフレータと
     を備える頭部拘束エアバッグ装置であって、
     前記エアバッグは、
     展開時に前記ピラーと車幅方向において重なった位置に配置され、乗員頭部を拘束するチャンバと、
     前記インフレータが接続され前記展開用ガスが導入されるガス導入口と、
     前記ガス導入口から導入された前記展開用ガスを前記チャンバに誘導しかつ前記ルーフサイドに沿って延在するガス導入路と、
     前記ガス導入口と前記ピラーとの間で前記ガス導入路を拡幅して形成されるとともに前記エアバッグの展開前においては少なくとも一部が折り畳まれた前記チャンバと車体内壁との間に収容され、前記エアバッグの展開時に膨張して前記チャンバを車室内側へ押し出す膨張部と
     を備えることを特徴とする頭部拘束エアバッグ装置。
  2.  前記膨張部は、少なくとも一部が前記チャンバの前記インフレータ側の端部に対して、該インフレータ側に配置されること
     を特徴とする請求項1に記載の頭部拘束エアバッグ装置。
  3.  前記膨張部は、前記エアバッグの展開終了時においては、前記エアバッグと前記車体との取付箇所よりも上方へ張り出すこと
     を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の頭部拘束エアバッグ装置。
  4.  前記エアバッグの前記車体に対する取付箇所は、前記ピラーから前後方向に離間した位置に配置されること
     を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の頭部拘束エアバッグ装置。
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