JP5366774B2 - エアバッグ及びエアバッグの折畳方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するエアバッグ及びエアバッグの折畳方法に関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置について、自動車の車室の側部のドアの窓部などに沿ってエアバッグを展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置が知られている。このようなエアバッグ装置のエアバッグ、すなわちカーテンエアバッグは、通常時は細長く折り畳まれ、窓部の上縁部に沿って配置されている。そして、側面衝突や横転(ロールオーバー)などの衝撃を受けた際に、インフレータからガスが供給され、カーテンエアバッグが側部の窓部などに沿って上側から下方に展開して、乗員を拘束して保護する。
このようなカーテンエアバッグにおいて、前席の乗員を保護する前部保護エリアの主膨張部のさらに前方に副室を備え、区画線の下部に設けたベントホールを介して、主膨張部と副室とを連通した構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この構成では、インフレ−タから供給されるガスが主膨張部に供給されると、カーテンエアバッグは所定の形状で所定の位置に展開し、側方に移動してくる乗員の頭部などを拘束して保護する。そして、主膨張部に乗員頭部が接触した際は、主膨張部のガスがベントホールを介して副室に移動し、乗員に加わる力を抑制できる。さらに、主膨張部のガスは、カーテンエアバッグの外部に排気されるのではなく、カーテンエアバッグ内の副室に留められるため、比較的長時間にわたり内圧を維持して乗員を保護できる。
また、カーテンエアバッグにおいて、展開特性を向上するため、種々の形状で折り畳まれたエアバッグが知られており、例えば、導入されるガスの上流側について、案内折畳部とするとともに、導入されるガスの下流側となる下側部について、ロール折畳部とした構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この構成では、案内折畳部は、前端部から後端部まで連通する通気位置を備えるとともに、この通気位置から両側一対の腕部が延設され、これら腕部が上側からロール折畳部を包むように配置されている。また、ロール折畳部は、下端部から所定方向に巻回された外ロール部と、この外ロール部を芯として、反対方向に巻回されるとともに通気位置に連通する内ロール部とを備えている。そこで、このエアバッグの案内折畳部にガスを導入すると、通気位置に沿ってガスが供給され、案内折畳部が迅速に展開して、ロール折畳部を所定の位置から所定の方向に押し出す。次いで、ロール折畳部の内ロール部が窓部に沿って転がるように展開し、続いて、外ロール折畳部が外向きの力を生じながら窓部に沿って展開する。
すなわち、この引用文献2の構成では、中間位置で巻回の方向が変化しているが、エアバッグは下端部までロール状に巻回されている。ここで、引用文献1のように、区画線の下部に設けたベントホールを介して主膨張部と副室とを連通したエアバッグを、下端部からロール状に巻回して折り畳むとすると、エアバッグの展開時のベントホールの開口は遅れる傾向に制御され、かつ、ロールがほどけるように展開するにつれて徐々に開口する特性となる。
特開2004−34766号公報(第4頁、図7) 特開2004−175247号公報(第1頁、図1)
上記のように、区画線の下部に設けたベントホールを介して主膨張部と副室とを連通したエアバッグを、下端部からロール状に巻回して折り畳むとすると、エアバッグの展開時のベントホールの開口は遅れる傾向に制御され、かつ、ロールがほどけるように展開するにつれて徐々に開口する特性となり、ベントホールを所定の時点で迅速に開口させる特性の実現は容易でない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、主膨張部と副膨張部とを連通する連通部を所定の時点で迅速に開口できるエアバッグ及びエアバッグの折畳方法を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグは、互いに重ねられて外殻部を構成する基布部を備え、折り畳んで収納されるとともにガスが導入されて所定面に沿って面状に膨張展開し被保護物を保護するエアバッグであって、前記基布部同士を連結する外周区画部により外部と区画された膨張部と、この膨張部にガスを導入するガス導入部と、前記膨張部に設けられ、前記ガス導入部からガスが導入されて被保護物に対向して膨張展開する主膨張部と、前記膨張部に設けられ、前記主膨張部からガスが導入されて膨張展開する副膨張部と、前記基布部同士を連結し前記主膨張部と前記副膨張部とを区画する区画線と、前記主膨張部と前記副膨張部とを連通する連通部とを具備し、前記外殻部は、折り畳まれた状態で、前記区画線と交差する折畳線で折り返して基布部同士が折り重ねられられた折り重ね部と、この折り重ね部をさらに折り畳んだ第1の折畳部とを備えたものである。
請求項2記載のエアバッグは、請求項1記載のエアバッグにおいて、連通部は、区画線の端部に臨んで設けられ、折畳線は前記区画線の端部と交差して設けられたものである。
請求項3記載のエアバッグは、請求項1または2記載のエアバッグにおいて、エアバッグは、所定面としての車室の側部の上縁部に沿った収納位置に折り畳んで収納され、ガスが導入され前記側部に沿って下方に展開し、主膨張部は、被保護物としての着席した乗員の側方に対向して展開し、第1の折畳部は、ロール状に折り畳まれたものである。
請求項4記載のエアバッグの折畳方法は、互いに重ねられて外殻部を構成する基布部を備え、折り畳んで収納されるとともにガスが導入されて所定面に沿って面状に膨張展開し被保護物を保護するエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグは、前記基布部同士を連結する外周区画部により外部と区画された膨張部と、この膨張部にガスを導入するガス導入部と、前記膨張部に設けられ、前記ガス導入部からガスが導入されて被保護物に対向して膨張展開する主膨張部と、前記膨張部に設けられ、前記主膨張部からガスが導入されて膨張展開する副膨張部と、前記基布部同士を連結し前記主膨張部と前記副膨張部とを区画する区画線と、前記主膨張部と前記副膨張部とを連通する連通部とを具備し、前記基布部同士を重ねて平板状とし、この平板状とした部分の前記区画線と交差する部分を両面から棒状部材を備えた治具で挟み、この治具を回転させてエアバッグを折り畳むものである。
請求項1記載のエアバッグによれば、エアバッグにガスを導入することにより、主膨張部が被保護物に対向して展開し、被保護物を保護できる。主膨張部は副膨張部と区画線により区画されるため、ガスを有効に利用し、主膨張部を迅速に展開できる。被保護物が主膨張部に接触すると、連通部を介して主膨張部から副膨張部にガスが移動し、被保護物に加わる力が抑制されるとともに、比較的長時間にわたり内圧が維持されて被保護物が保護される。エアバッグの展開過程において、折り重ね部が展開する前は、折畳線により連通部が閉じた状態となり、ガスを有効に利用し、主膨張部を迅速に展開できる。一方、折畳線まで展開が進行すると、折畳線で開くようにして折り重ね部が迅速に展開し、連通部を迅速に開口可能として、副膨張部へのガスの導入を可能にできる。エアバッグは、区画線と交差する折畳線で折り返して基布部同士が折り重ねて折り重ね部を形成するとともに、この折り重ね部をさらに折り畳んで第1の折畳部を形成することにより、容易に折畳でき、製造コストを低減できる。
請求項2記載のエアバッグによれば、請求項1記載の効果に加え、連通部を区画線の端部に臨んで設け、折畳線を区画線の端部と交差して設けたため、折畳線で開く前に、主膨張部を広く展開させることができる。
請求項3記載のエアバッグによれば、請求項1または2記載の効果に加え、車室の側部に沿ってエアバッグを展開し、主膨張部が乗員に対向する領域が容易に確保されるとともに、乗員がエアバッグに接触した際の力を抑制して乗員を保護できる。
請求項4記載のエアバッグの折畳方法によれば、この折畳方法により折り畳んだエアバッグは、エアバッグにガスを導入することにより、主膨張部が被保護物に対向して展開し、被保護物を保護できる。主膨張部は副膨張部と区画線により区画されるため、ガスを有効に利用し、主膨張部を迅速に展開できる。被保護物が主膨張部に接触すると、連通部を介して主膨張部から副膨張部にガスが移動し、被保護物に加わる力が抑制されるとともに、比較的長時間にわたり内圧が維持されて被保護物が保護される。エアバッグの展開過程において、第1の折畳部が展開する前は、折畳線により連通部が閉じた状態となり、ガスを有効に利用し、主膨張部を迅速に展開できる。第1の折畳部が展開した後は、折畳線で開くようにして折り重ね部が迅速に展開し、連通部を迅速に開口して、副膨張部へのガスの導入を可能にできる。エアバッグは、基布部同士を重ねて平板状とした部分の区画線と交差する部分を両面から棒状部材を備えた治具で挟み、この治具を回転させてエアバッグを折り畳むことにより、区画線と交差する折畳線で折り返して基布部同士が折り重ねられられた折り重ね部と、この折り重ね部をさらに折り畳んだ第1の折畳部とを容易に形成でき、製造コストを低減できる。
本発明のエアバッグ及びエアバッグの折畳方法の一実施の形態を示す折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳工程及び展開した状態の説明図である。 同上エアバッグの折り畳んだ状態の断面の説明図である。 同上エアバッグの展開過程の説明図である。 本発明のエアバッグ及びエアバッグの折畳方法の他の実施の形態を示す折り畳んだ状態の断面の説明図である。
以下、本発明のエアバッグ及びエアバッグの折畳方法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図4において、1はエアバッグで、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、カーテンエアバッグ装置とも呼ばれるもので、車両である自動車の車体の車室の収納位置であるルーフサイド部に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、インフレータブルカーテン、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、側面衝突の衝撃を受けた際や横転(ロールオーバー)の際などに、被保護物としての乗員の側方にほぼ面状に展開し、乗員を保護するようになっている。
なお、以下、前後方向、車幅方向である両側方向、上下方向などの方向は、車両の直進方向を基準とし、前側方向(図2に示す矢印F方向)、上方(図1などに示す矢印U方向)、外方(図1などに示す矢印W方向)などを説明する。
そして、この自動車の車体は、図示しないが、車室内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な開口部である車体縦壁部である所定面Sを構成する窓部(サイドウィンドウ)を備えた図示しないドアが設けられている。また、車室の両側には、前側から順に、Aピラーとも呼ばれるフロントピラー、Bピラーとも呼ばれる図示しないセンターピラー、Cピラーとも呼ばれるリアピラーが設けられている。そして、これら窓部、ドア及び各ピラーにより、車室の両側部に図3に示す所定面Sが構成されている。また、これらピラーの上側、すなわち窓部の一縁部である上縁部に、ルーフサイドレールなどとも呼ばれる被設置部を構成する車体パネルが設けられ、この車体パネルを介して天井部としての天井パネルが支持されている。また、両側のフロントピラーの前側にはフロントガラス(フロントウインドシールド)が設けられ、両側のリアピラーの後側にはリアガラスが設けられている。そして、ルーフサイド部は、天井パネルの両側の縁部の部分から、この縁部の部分といわば交差する方向に伸びるフロントピラー及びリアピラーのほぼ全長にかかる部分にまで設定され、これら天井パネルの縁部の部分とフロントピラー及びリアピラーとで仮想的に構成される弧の内側に、エアバッグ1が展開する所定面Sが設定される。なお、ここで、センターピラーとは、前後の端部のピラーではなく、展開したエアバッグ1に覆われるピラーを示す。また、車両の種類によっては、片側に例えば4本以上のピラーを備える場合があるが、前から3本目以後のピラーは、リアピラーとして説明する。
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであり、車体パネルとヘッドライニングとなどに囲まれたルーフサイド部すなわち車体の車体縦壁部の上縁に沿って細長く折り畳んで収納されたエアバッグ1と、後席の後方あるいは上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するガス発生器であるインフレータ11となどを備えている。さらに、このエアバッグ装置2は、エアバッグ装置2を車体パネルに取り付ける図示しない取付ブラケット、折り畳んだエアバッグ1に沿って取り付けられて展開時にエアバッグ1を保護する保護体としてのプロテクタ、折り畳んだエアバッグ1の形状を保持する保持体としての筒状カバー、及び、エアバッグ1の前端部に連結されたテザーベルト12などが組み合わされ、モジュールとしてルーフサイド部に設置可能になっている。
そして、エアバッグ1は、インフレータ11から供給されるガスにより所定面Sに沿って膨張展開するもので、単数あるいは複数の基布を組み合わせ、例えば1枚の基布を折り返し、あるいは2枚の基布を重ねて接合して、扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体部31と、このエアバッグ本体部31の複数カ所から延設された取付部を構成する取付片部32となどを備え、細長く折り畳んでルーフサイド部に収納される。
そして、エアバッグ本体部31は、車室側に配置される内側の基布部33と車体側である外側に配置される外側の基布部34とを重ね、接合部である所定の縫製部で縫い合わせて外殻部が構成されるとともに、矢印Gで示すようにガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部35と、エアバッグ本体部31の後端上部などに位置して膨張部35を外部に連通するガス導入部36と、ガスが流入せず膨張展開しない非膨張部37となどが設けられている。
そして、膨張部35は、中空部である気室であり、ガス案内部40、主膨張部としての第1の主膨張部41、第2の主膨張部42、副膨張部としての第1の副膨張部44、第2の副膨張部45、及び第3の副膨張部46を備えている。
そして、ガス案内部40は、ガス導入部36に直接的に連通し、エアバッグ本体部31の上縁部に沿って前後方向を長手方向として直線状に設けられ、すなわち前後方向を長手方向である軸方向として略水平な柱状に展開する。このガス案内部40は、本実施の形態では、エアバッグ本体部31の前端部には形成されず、また、後端部にガス導入部36が連通している。
また、第1の主膨張部41は、ガス案内部40の下流側である前側に連通し、すなわち、ガス案内部40を介してガス導入部36に連通し、展開時に前席の乗員の側方に対向して展開する前席保護部となっている。また、第2の主膨張部42は、ガス案内部40の上流側である後側に連通し、展開時に後席の乗員の側方に対向して展開する後席保護部となっている。
さらに、第1の副膨張部44は、連通部としての第1のベントホール51を介して第1の主膨張部41の前側に連通し、展開時に前席の乗員の側方よりさらに前方に位置して展開可能となっている。また、第2の副膨張部45は、第2のベントホール52を介して第1の主膨張部41の後側に連通し、展開時に前席の乗員の側方より後方に位置して展開可能となっている。さらに、第3の副膨張部46は、第3のベントホール53を介して第2の主膨張部42の前側に連通し、展開時に後席の乗員の側方より前方に位置して展開可能となっている。
また、縫製部は、縫製、接着、あるいは縫製とシール手段との併用などにより略気密あるいは高度な気密に構成され、膨張部35の外周を縫製する外周区画部としての外周縫製部55と、この外周縫製部55に囲まれた領域に位置し各主膨張部41,42および各副膨張部44,45,46などを区画形成するとともに各部の展開時の幅寸法を規制する規制部56とを備えている。そして、この規制部56は、外周縫製部55と一体あるいは別体に形成され、線状をなす線部57と、この線部57の端末などに位置して線部57を保護する円環状の保護部58が形成されている。
そして、本実施の形態では、規制部56の線部57は、第1の主膨張部41の前側に位置してこの第1の主膨張部41と第1の副膨張部44とを区画する区画線としての第1の区画線61と、第1の主膨張部41の後側に位置してこの第1の主膨張部41と第2の副膨張部45とを区画する第2の区画線62と、第2の主膨張部42の前側からガス案内部40の下側に位置しこれら第2の主膨張部42及びガス案内部40と第3の副膨張部46とを区画する第3の区画線63とを備えている。さらに、規制部56の線部57としては、第1の区画線61から分岐し第1の主膨張部41の内側に湾曲するように延びる第4の区画線64と、第2の区画線62から分岐し第1の主膨張部41の内側に湾曲するように延びる第5の区画線65とを備えている。
そして、第1の区画線61は、隔壁とも言い得るもので、第1の区画線部71と、この第1の区画線部71に連続する第2の区画線部72とを備える。第1の区画線部71は、上下方向に沿った垂直な直線状に配置され、下端である一端の端部71aと、下方に対向する外周縫製部55との間が、ガスが流通可能な第1のベントホール51となっている。すなわち、第1のベントホール51は、第1の区画線61の第1の区画線部71の端部71a側の一端部に位置している。そして、第1のベントホール51から上方に延びる第1の区画線部71の上端部である他端71bからは、第2の区画線部72が、第1の主膨張部41側に向かって屈曲するようにして上側後方に傾斜して延設されている。
また、このように、第1の副膨張部44は、第1の区画線61、外周縫製部55、及び第1のベントホール51により区画して定義されている。そして、本実施の形態では、外周縫製部55は、第1の区画線61と略平行に下側部が垂直状の直線状で、上側部が上側後方に向かって傾斜するように形成されており、第1の副膨張部44は、第1の区画線部71に沿った下部副膨張部44aと、この下部副膨張部44aの上側に連通し第2の区画線部72に沿った上部副膨張部44bとを備えている。そこで、下部副膨張部44aは、第1の主膨張部41の前側部に沿って配置され、上部副膨張部44bは、第1の主膨張部41の前側部の上側部に沿って配置されている。いわば、この第1の区画線61は、第1の主膨張部41の上縁から下縁側へと延設され、第1の主膨張部41と第1の副膨張部44とを分画している。
また、第2の区画線62は、ガス案内部40の先端側すなわち第3の区画線63の先端側から下方に延びるように形成され、この第2の区画線62の先端部である下端部と外周縫製部55との間が第2のベントホール52となっている。また、第5の区画線65は、第2の区画線62の先端部である下端部から前側に延び、さらに上側に湾曲するように形成されている。
さらに、第3の区画線63は、ガス案内部40の下側に沿って前後方向に延びる部分の後端部が下方に延設され、この下方に延設された部分の先端部である下端部と外周縫製部55との間が第3のベントホール53となっている。
なお、各ベントホール51,52,53は、常時開口しているものの、開口面積が小さくスリット状に開口して所定の通気抵抗を発生されるもので、各ベントホール51,52,53に連通する各副膨張部44,45,46をいわば内部排気受入部(インターナルベント)として機能させる。また、各ベントホール51,52,53の位置は、各主膨張部41,42の下流側の端部である下端部に位置して形成されている。そこで、ガス導入部36からガス案内部40を介して各主膨張部41,42にガスが導入されこれら主膨張部41,42が膨張展開する展開初期には、各副膨張部44,45,46には、全くあるいはほとんどガスが導入されず、膨張しないようになっている。
また、内側の基布部33と外側の基布部34との間には、必要に応じて、ガスを案内し、あるいは、膨張展開時の膨張部35の幅寸法を規制する手段として、基布を筒状としたインナパイプ77や、内側の基布部33と外側の基布部34とを連結する基布である隔壁体などが縫合などして取り付けられている。また、この実施の形態では、エアバッグ本体部31の上端部の前端部、後端部の下端部、及び第1の主膨張部41の下方に位置して、それぞれ若干の非膨張部37が形成され、前側の非膨張部37には、車体などに取り付けられる固定点79が形成されている。
また、エアバッグ1の取付片部32は、車体取付用の取付片であり、エアバッグ本体部31の上縁部の所定位置に複数形成されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31を構成する基布部と一体に形成され、例えば、内側の基布部33と外側の基布部34とを重ね縫着して形成されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31から舌片状に突設され、円孔状をなす取付孔32aが形成されている。
次に、このエアバッグ1の折畳工程、エアバッグ装置2の組み立て工程及び車体への取付工程を説明する。
まず、エアバッグ1を、内側の基布部33と外側の基布部34とを重ねて平面状に広げた状態とする。なお、ここで、平面状に広げるとは、膨張部35内の空気を抜いて、内側の基布部33と外側の基布部34とを互いに密着させ、具体的には、平面状の台の上に広げ、あるいは取付片部32を上側として垂直に吊り下げた状態とする。ここでは、図1に示すように、取付片部32を上側とし、エアバッグ1の長手方向すなわちエアバッグ本体部31の下縁部を水平とした状態で説明する。
次いで、図1(a)及び図2に示すように、治具81により、エアバッグ1を挟んだ状態とする。すなわち、この治具81は、折り用サーベルと呼ばれる細長角柱状の一対の棒状部材82,82を備え、これら棒状部材82,82をそれぞれ基布部33,34に沿わせて、エアバッグ本体部31の所定位置を挟んで保持する。ここで、所定位置とは、エアバッグ本体部31の下縁部から所定の寸法Lだけ上方に離間した水平な位置で、第1の区画線61に交差しさらには直交する位置する位置であり、ここでは、第1の区画線61の端部71aに沿う位置、すなわち、第1のベントホール51及び第2のベントホール52の上側に沿った位置である。
次いで、図1(b)及び図1(c)に示すように、治具81を矢印R方向に回転させ、すなわち、一対の棒状部材82,82を一体に回転(ロール)させ、これら棒状部材82,82の回りにエアバッグ本体部31を巻き付けるように巻回する。
そして、図1(d)に示すように、所定の角度だけ治具81を回転させ、すなわち所定の寸法のエアバッグ本体部31を巻回した状態で、第1の折畳部84が構成される。そして、この第1の折畳部84は、集積部あるいはロール折畳部とも呼び得るもので、基本的にはロール状に折り畳まれているが、治具81で押さえていた部分に沿った折畳線85によりエアバッグ本体部31が折り返され、例えば内側の基布部33同士が重なるようにして、合計4枚の基布部33,34が重ねた状態となる折り重ね部86が形成され、この折り重ね部86も他の部分と同様に巻回されている。すなわち、この第1の折畳部84の中心部分の折畳形状は、エアバッグ本体部31を平面状に広げた状態から、エアバッグ本体部31を折畳線85に沿って折返し、次いで、この折畳線85を中心としてエアバッグ本体部31をロール状に巻回した形状と同じ形状となっている。また、この折畳線85は、治具81の棒状部材82により規定され、第1の区画線61の下端の端部71aを通り、第1のベントホール51の上端部に沿って形成され、すなわち、第1の区画線61の第1の区画線部71と直交して交差している。また、この折畳線85の位置は、第2のベントホール52の位置とも一致している。
次いで、この第1の折畳部84の上側すなわち上流側の部分を折り畳み、第2の折畳部88を形成する。この第2の折畳部88は、案内部とも呼び得るもので、種々の形状を採ることができるが、例えば、図3に示すように、ガス案内部40を含む上側部すなわち上流側の部分を車外側に向かい1カ所の折り線91で折り返して第1の腕部92を形成するとともに、この第1の腕部92下側すなわち下流側で第1の折畳部84の上流側に連通する部分を車内側に向かい1カ所の折り線93で折り返して第2の腕部94を形成する。そして、これら第1の腕部92及び第2の腕部94を、上側から第1の折畳部84に沿わせて包むように配置することにより、エアバッグ本体部31が所定の細長い形状に折り畳まれる。
そして、このように細長く折り畳んだエアバッグ本体部31に、スリーブなどを被せて折り畳み形状を保持し、プロテクタ及び取付ブラケットを取り付けるとともに、後端部のガス導入部36にインフレータ11の円柱状の本体部分から延びる接続管を接続することにより、カーテンエアバッグモジュールとも呼び得るエアバッグ装置2が構成される。
そして、このエアバッグ装置2を車室内に持ち込み、ヘッドライニング及びピラーガーニッシュなどの内装部材が取り付けられる前に車体への取付作業を行う。この取付作業は、エアバッグ1の複数の取付片部32、固定点79、テザーベルト12、インフレータ11に設けた取付部、及び、取付ブラケットをそれぞれボルトなどの固定具で車体に固定することにより行われる。また、インフレータ11から導出されたハーネスを車体に備えた制御装置に接続する。次いで、車体の天井パネルにヘッドライニングを取り付け、各ピラーにピラーガーニッシュを取り付けてエアバッグ装置2を覆うことにより、エアバッグ装置2の車体への取付作業が完了する。
なお、各図においては、理解を容易にするため、折畳線85より先端側の折り重ね部86を構成する部分を白く表示している。
次に、エアバッグ1の展開動作を説明する。
車両の側面衝突あるいは横転などの際には、制御装置によりインフレータ11が作動し、このインフレータ11から噴射されるガスが接続管を介しガス導入部36からエアバッグ本体部31内の膨張部35に導入される。すると、エアバッグ本体部31の膨張部35は、まず、第2の折畳部88の第1の腕部92にガスが供給され、第2の折畳部88が第1の腕部92及び第2の腕部94の順で迅速に膨張展開して、スリーブを破断し、ヘッドライニング及び前後のピラーガーニッシュを押しのけ、第1の折畳部84を所定の位置から所定の方向に押し出す。
次いで、展開した第2の折畳部88から第1の折畳部84にガスが供給され、この第1の折畳部84の展開が開始される。この展開過程は、図4(a)に示す状態から、図4(b)に示すように、第1の折畳部84が車室の側部内面である所定面Sを転がりながら巻き戻されるように所定面Sに沿った所定方向である略下方に展開し、カーテン状に膨張展開して、窓部及びセンターピラーなどを覆っていく。そして、図4(c)に示すように、折畳線85の位置まで展開した後は、ロール状ではなく単に折り重ねられた状態の折り重ね部86が一気に展開し、下端部までエアバッグ1の膨張部35が膨張展開する。
この展開過程を側方から見ると、図2に矢印Gで示すように膨張部35にガスが供給され、ガス案内部40が後端部から前端部まで迅速に膨張展開するとともに、このガス案内部40から、第1の主膨張部41及び第2の主膨張部42にガスが供給されてこれら主膨張部41,42が前席及び後席の乗員の着座位置の側方に対向する領域に迅速に膨張展開し、乗員を保護する。
そして、これら主膨張部41,42の膨張展開が完了した状態で、乗員がエアバッグ1に接触する前の状態では、インフレータ11から供給されるガスの圧力と、各ベントホール51,52,53の位置及び通気抵抗との関係で、各副膨張部44,45,46にはガスは流入せず、平らにつぶれたままで膨張しないいわゆるフラットな状態で展開する。
さらに、エアバッグ1は、折畳線85の位置まで展開した直後に、折畳線85が復帰変形するように一気に展開し、第1のベントホール51が開口可能となる。
そして、側方に投げ出されてくる乗員がエアバッグ1に接触し、各主膨張部41,42のいずれかあるいは両方の内圧が大きくなると、各ベントホール51,52,53を介してガスが各副膨張部44,45,46に流入して最大容積まで展開し、エアバッグ1から乗員に対して加わる力が軽減される。なお、これら各副膨張部44,45,46は、乗員の通常の着座位置からは外れた位置に展開する。
また、各主膨張部41,42から各ベントホール51,52,53を介してガスが各副膨張部44,45,46に移動しても、ガスがエアバッグ1の膨張部35の外部に放出されないため、エアバッグ1は展開形状を比較的長時間にわたり維持する。
このように、本実施の形態のカーテンエアバッグ装置によれば、エアバッグ1にガスを導入することにより、各主膨張部41,42が車室の側部の所定面Sに沿って乗員の側方に対向して必要な面積で展開し、乗員の頭部などを保護できる。
そして、エアバッグ1の膨張部35には、第1及び第2の主膨張部41,42に加えて第1ないし第3の副膨張部44,45,46が設けられているが、これら主膨張部41,42と第1ないし第3の副膨張部44,45,46との間は第1ないし第3の区画線61,62,63で区画されているため、エアバッグ1に乗員が接触する以前の展開初期には各副膨張部44,45,46にガスが流入せず、インフレータ11から供給されるガスを有効に利用し、各主膨張部41,42を迅速に所定の位置に展開させることができる。また、インフレータ11から供給されるガスを有効に利用できるため、インフレータ11を小型化することもできる。
そして、展開したエアバッグ1の膨張部35の各主膨張部41,42に乗員が接触すると、各ベントホール51,52,53を介してガスが各副膨張部44,45,46に移動し、エアバッグ1から乗員に対して加わる力を抑制し、乗員を保護できる。
また、各主膨張部41,42から各ベントホール51,52,53を介してガスが各副膨張部44,45,46に移動しても、ガスがエアバッグ1の膨張部35の外部に放出されないため、エアバッグ1は内圧すなわち展開形状を比較的長時間にわたり維持し、横転時(ロールオーバー時)などにも乗員を効果的に保護できる。
さらに、いわばエアバッグ1の展開挙動が展開過程で切り替わる折り畳み方法により、展開初期に第1の主膨張部41の略全体を円滑迅速に膨張展開できるのみならず、第1のベントホール51など各ベントホール51,52は、所定の時点で折りが解除されて開口し、いわば乗員の頭部の保護を開始する時点に近い適切なタイミングで開口し、すなわち、早すぎず、かつ、遅すぎない適切なタイミングで各副膨張部44,45に円滑にガスを流入させて膨張可能とし、第1の主膨張部41の反力の上昇を抑制し、乗員を効果的に保護できる。
すなわち、エアバッグ1は、第1の区画線61と交差、ここでは第1の区画線61の端部71aに臨みいわば第1のベントホール51の端部に沿った折畳線85で折り返して折り重ね部86を形成している。そして、エアバッグ1の展開過程において、第1の折畳部84は蛇腹折りなどと比較して通気抵抗の大きいロール折りであり、第2の折畳部88が展開した後に、所定面Sに沿って安定して展開するとともに、折り重ね部86が展開する前は、折畳線85により第1のベントホール51及び第2のベントホール52は閉じた状態となる。そこで、ガスを有効に利用し、第1及び第2の主膨張部41,42にガスを充填して、迅速に展開させることができる。一方、主膨張部41,42に所定量のガスが充填され、展開が折畳線85の部分まで進行すると、この折畳線85で開くようにして、ロール折りではなく単純に折り重ねた折り畳み形状の折り重ね部86が一気に迅速に展開し、第1のベントホール51及び第2のベントホール52を迅速に開口可能として、各副膨張部44,45へのガスの導入を可能とし、内圧を低下可能とするいわばベントホール効果を完全に得ることができる。
さらに、エアバッグ1の第1の折畳部84は、いわば折畳線85で折り返した状態でロール状に巻回した簡略な折り畳み形状であり、折り畳み作業を簡略化して製造コストを低減できる。特に、本実施の形態では、2本の棒状部材82を備えた治具81を用いることにより、折畳線85で折り返した折り重ね部86と同時に第1の折畳部84を形成でき、自動機を用いるなどして製造工程を簡略化できるとともに製造に要する時間を短縮でき、エアバッグ1を効率良く折り畳んで製造コストを低減できる。
また、折畳線85は、第1の区画線61の下端の端部71aを通り、第1のベントホール51の上端部に沿って形成し、この位置は第2のベントホール52の位置とも一致しているため、いわば主膨張部41,42と副膨張部44,45との境界に折畳線85が配置されることになり、折畳線85で開く前に主膨張部41,42の容積を最大限に利用し、主膨張部41,42が膨張展開する領域を最大限に確保できる。
また、折り返しという簡略な構成で、第1のベントホール51を適切なタイミングで開口して第1の副膨張部44へのガスの流入を可能とできるため、縫製や接着などの手段で第1のベントホール51の開口を規制する手段を設ける必要がなく、製造コストを低減できる。さらに、糸の破断などにより第1のベントホール51を開閉可能とする構成に比べ、基布に孔などが形成されることもなく、気密性を容易に向上できる。
また、第1の副膨張部44が膨張展開すると、この第1の副膨張部44は第1の区画線61に沿って中間部で屈曲した柱状に膨張展開し、第1の主膨張部41を支えるようにして、エアバッグ1のエアバッグ本体部31の位置及び展開形状を強固に保持できる。そこで、車両の側面衝突時に、乗員の頭部などが第1の主膨張部41に接触した際のエアバッグ1が車幅方向に揺れる挙動を抑制し、エアバッグ1を容易に安定させ乗員を保護することができる。このため、エアバッグ1を安定させるための別個の部材を用いる必要がなく、エアバッグ装置2の製造コストを低減できる。
さらに、第1の主膨張部41と第1の副膨張部44とを区画する第1の区画線61について、この第1の区画線61の下部に位置する第1の区画線部71は垂直な直線状で、この第1の区画線部71の上端部から延びる第2の区画線部72は後方に向かって傾斜して延設したため、比較的後側に位置する大柄な乗員と比較的前側に位置する小柄な乗員とを十分に保護できる必要な保護領域を容易に確保しつつ、展開初期に膨張する第1の主膨張部41の容積を抑制し、ガスを有効に利用できる。
また、各ベントホール51,52,53を介してガスが各副膨張部44,45,46に移動し、エアバッグ1から乗員に対して加わる力を抑制するいわば衝撃吸収特性は、各ベントホール51,52,53の寸法を調整することにより、容易に大きく変更することができる。
なお、上記の実施の形態では、エアバッグ1は、第1の折畳部84が所定面Sを転がるように展開する方向に巻回し、第2の折畳部88は、第1の腕部92、第2の腕部94、第1の折畳部84の順で連通するいわゆるロールオーバー折りとしたが、この構成に限られるものではない。例えば、第1の折畳部84は、図3に示すとは反対向きに、所定面Sをこするように下方に展開する方向に巻回することができる。また、第2の折畳部88は、図5に示すように、ガス案内部40の部分に前後に連通する通気位置96を設定し、この通気位置96に内側から連通するように両側に腕部97,98を延ばしたいわゆるパラソル折りとすることもできる。また、このような第2の折畳部88は設けずに、エアバッグ本体部31の上端側までロール状に巻回して第1の折畳部84とすることもできる。
また、上記の実施の形態では、折畳線85は、第1の区画線61の下端の端部71aを通り、第1の区画線61の第1の区画線部71と直交して交差しているが、この構成に限られず、第1の区画線61の下端の端部71aより上側で第1の区画線61と交差させても良く、また、直交ではなく傾斜して交差させることもできる。
また、上記の実施の形態では、第1の主膨張部41と第1の副膨張部44とを区画する第1の区画線61について、中間位置で前側下方に屈曲する直線状としたが、この構成に限られず、中間位置で前側上方に屈曲する直線状、湾曲した曲線状、階段状、あるいは、中間位置で屈曲しない直線状などとすることもできる。
また、上記の実施の形態では、連通部としての各ベントホール51,52,53は、ガスの流れを完全に遮断する構成ではなく、常時開口可能に連通する構成としたが、これに限られず、乗員の接触時のガスの圧力で破断可能な破断部材により閉塞することもできる。
また、エアバッグ1の膨張部35、ガス導入部36、非膨張部37、及び外周縫製部55の前端部などは適宜の配置を採ることが可能であり、例えば、ガス導入部36は、エアバッグ本体部31の前後方向の中央上部に位置させることもできる。また、ガス案内部40は、例えば、エアバッグ本体部31の上縁部の略全長に沿って形成することもできる。
また、エアバッグ1は、上側から下側に向かって展開して自動車の前後の座席の側方の窓部を覆う構成に限られず、側方の一部を覆っても良く、また、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置に適用できる。
本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグと呼ばれるエアバッグ及びエアバッグ装置に適用できる。
1 エアバッグ
33,34 基布部
35 膨張部
36 ガス導入部
41 主膨張部としての第1の主膨張部
44 副膨張部としての第1の副膨張部
51 連通部としての第1のベントホール
55 外周区画部としての外周縫製部
61 区画線としての第1の区画線
71a 端部
81 治具
82 棒状部材
84 第1の折畳部
85 折畳線
86 折り重ね部
S 所定面

Claims (4)

  1. 互いに重ねられて外殻部を構成する基布部を備え、折り畳んで収納されるとともにガスが導入されて所定面に沿って面状に膨張展開し被保護物を保護するエアバッグであって、
    前記基布部同士を連結する外周区画部により外部と区画された膨張部と、
    この膨張部にガスを導入するガス導入部と、
    前記膨張部に設けられ、前記ガス導入部からガスが導入されて被保護物に対向して膨張展開する主膨張部と、
    前記膨張部に設けられ、前記主膨張部からガスが導入されて膨張展開する副膨張部と、
    前記基布部同士を連結し前記主膨張部と前記副膨張部とを区画する区画線と、
    前記主膨張部と前記副膨張部とを連通する連通部とを具備し、
    前記外殻部は、折り畳まれた状態で、前記区画線と交差する折畳線で折り返して基布部同士が折り重ねられられた折り重ね部と、この折り重ね部をさらに折り畳んだ第1の折畳部とを備えた
    ことを特徴とするエアバッグ。
  2. 連通部は、区画線の端部に臨んで設けられ、
    折畳線は前記区画線の端部と交差して設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  3. エアバッグは、所定面としての車室の側部の上縁部に沿った収納位置に折り畳んで収納され、ガスが導入され前記側部に沿って下方に展開し、主膨張部は、被保護物としての着席した乗員の側方に対向して展開し、
    第1の折畳部は、ロール状に折り畳まれた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ。
  4. 互いに重ねられて外殻部を構成する基布部を備え、折り畳んで収納されるとともにガスが導入されて所定面に沿って面状に膨張展開し被保護物を保護するエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグは、
    前記基布部同士を連結する外周区画部により外部と区画された膨張部と、
    この膨張部にガスを導入するガス導入部と、
    前記膨張部に設けられ、前記ガス導入部からガスが導入されて被保護物に対向して膨張展開する主膨張部と、
    前記膨張部に設けられ、前記主膨張部からガスが導入されて膨張展開する副膨張部と、
    前記基布部同士を連結し前記主膨張部と前記副膨張部とを区画する区画線と、
    前記主膨張部と前記副膨張部とを連通する連通部とを具備し、
    前記基布部同士を重ねて平板状とし、
    この平板状とした部分の前記区画線と交差する部分を両面から棒状部材を備えた治具で挟み、
    この治具を回転させてエアバッグを折り畳む
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
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