JP2003212077A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2003212077A
JP2003212077A JP2002013948A JP2002013948A JP2003212077A JP 2003212077 A JP2003212077 A JP 2003212077A JP 2002013948 A JP2002013948 A JP 2002013948A JP 2002013948 A JP2002013948 A JP 2002013948A JP 2003212077 A JP2003212077 A JP 2003212077A
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Takumi Hida
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Shigeki Hayashi
重希 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部保護エアバッグ装置において、エアバッ
グ袋体の膨張展開性能を向上させること。 【解決手段】 ルーフサイドレール21に沿って収納さ
れるエアバッグ袋体11がピラーガーニッシュ33,3
4の上方を横切るようにして配置される頭部保護エアバ
ッグ装置において、ルーフサイドレール21側に基端部
を固定されてエアバッグ袋体11の膨張展開時にピラー
ガーニッシュ33,34の上端部を覆うように展開しエ
アバッグ袋体11がピラーガーニッシュ33,34とピ
ラー23,24との隙間に入り込むのを規制する展開方
向規制手段(誘導布14の下側半分14a)と、この展
開方向規制手段とエアバッグ袋体11間に設けられてエ
アバッグ袋体11の膨張展開時にエアバッグ袋体11の
前記展開方向規制手段に沿った摺動を補助する摺動補助
手段(誘導布14の上側半分14b)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
頭部保護エアバッグ装置に係り、特に、折り畳まれた状
態でルーフサイドレールに沿って収納されるエアバッグ
袋体がピラーガーニッシュの上方を横切るようにして配
置されるように構成した頭部保護エアバッグ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の頭部保護エアバッグ装置は、例
えば、特開2000−33845号公報に示されてい
て、同公報の頭部保護エアバッグ装置では、ルーフサイ
ドレール側に基端部を固定されてエアバッグ袋体の膨張
展開時にピラーガーニッシュの上端部を覆うように展開
しエアバッグ袋体がピラーガーニッシュの上端部とボデ
ーとの隙間に入り込むのを規制する展開部材が設けられ
ている。このため、エアバッグ袋体が膨張展開時にピラ
ーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むこ
とがなくて、エアバッグ袋体をスムーズに膨張展開させ
るとともに、ピラーガーニッシュの外れを防止すること
が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した頭部保護エア
バッグ装置では、エアバッグ袋体の膨張展開時に、エア
バッグ袋体が展開部材上を摺動して膨張展開する。しか
し、エアバッグ袋体は、一般に、基布の表面に気密保持
用(膨張展開後の内圧保持時間を確保するため)のゴム
コーティングを施したものであるため、展開部材との摩
擦抵抗を小さくすることが難しくて、展開部材との間で
生じる摩擦力によりエアバッグ袋体の展開力が弱められ
るおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処すべく、折り畳まれた状態でルーフサイドレール
に沿って収納されるエアバッグ袋体がピラーガーニッシ
ュの上方を横切るようにして配置されるように構成した
頭部保護エアバッグ装置において、前記ルーフサイドレ
ール側に基端部を固定されて前記エアバッグ袋体の膨張
展開時に前記ピラーガーニッシュの上端部を覆うように
展開し前記エアバッグ袋体が前記ピラーガーニッシュの
上端部とボデーとの隙間に入り込むのを規制する展開方
向規制手段と、この展開方向規制手段と前記エアバッグ
袋体間に設けられて前記エアバッグ袋体の膨張展開時に
前記エアバッグ袋体の前記展開方向規制手段に沿った摺
動を補助する摺動補助手段を設けたこと(請求項1に係
る発明)に特徴がある。
【0005】この場合において、前記摺動補助手段は、
前記エアバッグ袋体との摩擦抵抗に比して、前記展開方
向規制手段との摩擦抵抗が小さいこと(請求項2に係る
発明)、または、前記摺動補助手段は、前記展開方向規
制手段に連結されていること(請求項3に係る発明)、
或いは、前記展開方向規制手段と前記摺動補助手段は共
に布で構成されていること(請求項4に係る発明)も可
能である。
【0006】また、前記摺動補助手段は、前記展開方向
規制手段と一体の布を折り返して重合させた重合部であ
ること(請求項5に係る発明)も可能であり、この場合
において、前記重合部は、折り畳まれた状態の前記エア
バッグ袋体の下部と車室内側に設けられていること(請
求項6に係る発明)、または、前記重合部は、折り畳ま
れた状態の前記エアバッグ袋体の下部と車室外側に設け
られていること(請求項7に係る発明)も可能である。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明による頭部保護エアバッグ
装置(請求項1に係る発明)においては、エアバッグ袋
体がピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入
り込むのを規制する展開方向規制手段とエアバッグ袋体
間に、エアバッグ袋体の膨張展開時にエアバッグ袋体の
展開方向規制手段に沿った摺動を補助する摺動補助手段
を設けられていて、展開方向規制手段に対して摺動補助
手段を介して係合するエアバッグ袋体は膨張展開方向に
摺動しやすい状態となっている。このため、エアバッグ
袋体の膨張展開時には、エアバッグ袋体が展開方向規制
手段に対して滑らかに摺動する状態を経て、展開方向規
制手段がその機能を発揮する状態になるとともにエアバ
ッグ袋体がカーテン状に膨張展開する状態となる。
【0008】したがって、展開方向規制手段による作用
効果(エアバッグ袋体が膨張展開時にピラーガーニッシ
ュの上端部とボデーとの隙間に入り込むことを防ぐ作用
と、これに伴う効果)が得られるとともに、エアバッグ
袋体がその膨張展開時に摺動補助手段と展開方向規制手
段から受ける実質的な摩擦力を小さくすることが可能で
あって、エアバッグ袋体の膨張展開性能を向上させるこ
とができる。
【0009】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項2に係る発明)においては、摺動補助手段が
エアバッグ袋体との摩擦抵抗に比して、展開方向規制手
段との摩擦抵抗が小さいため、エアバッグ袋体と摺動補
助手段との摩擦抵抗が大きい場合にも、エアバッグ袋体
の膨張展開時に、摺動補助手段と展開方向規制手段間に
て滑らかな摺動を確実に行わせることが可能であり、エ
アバッグ袋体を的確に膨張展開させることが可能であ
る。
【0010】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項3に係る発明)においては、摺動補助手段が
展開方向規制手段に連結されているため、エアバッグ袋
体の膨張展開時に、摺動補助手段の飛散を防ぐことが可
能である。また、本発明による頭部保護エアバッグ装置
(請求項4に係る発明)においては、展開方向規制手段
と前記摺動補助手段が共に布で構成されているため、軽
量・低コスト・省スペースにて実施することが可能であ
る。また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求
項5に係る発明)においては、摺動補助手段が展開方向
規制手段と一体の布を折り返して重合させた重合部であ
るため、シンプルで容易に実施することが可能であり、
更なる低コスト化が可能である。
【0011】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項6に係る発明)においては、上記した重合部
が折り畳まれた状態のエアバッグ袋体の下部と車室内側
に設けられているため、上記した作用効果に加えて、折
り畳まれた状態のエアバッグ袋体とその車室内側に設け
られる部材(ルーフヘッドライニング)との摺接を防い
で、同エアバッグ袋体を保護することが可能である。
【0012】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項7に係る発明)においては、上記した重合部
が折り畳まれた状態のエアバッグ袋体の下部と車室外側
に設けられているため、上記した作用効果に加えて、折
り畳まれた状態のエアバッグ袋体とその車室外側に設け
られる部材(ルーフサイドレール側の部材)との摺接を
防いで、同エアバッグ袋体を保護することが可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による頭部
保護エアバッグ装置を示していて、この頭部保護エアバ
ッグ装置は、蛇腹折りにて折り畳まれた状態でルーフサ
イドレール21に沿って収納され車室側壁に沿って図1
の仮想線に示したようにカーテン状に膨張展開可能なエ
アバッグ袋体11と、このエアバッグ袋体11のガス供
給口11aに気密的に組付けられたインフレータ12を
備えるとともに、エアバッグ袋体11のBピラーガーニ
ッシュ33とCピラーガーニッシュ34に対応する部位
にそれぞれ組付けられた一対の支持プレート13および
誘導布14を備えている。
【0014】なお、エアバッグ袋体11、インフレータ
12、支持プレート13および誘導布14等は、エアバ
ッグ袋体11の膨張展開時において破断可能なテープ
(図示省略)を用いて、車両に組付けられる前に一体化
されている。また、エアバッグ袋体11、インフレータ
12、支持プレート13および誘導布14等が車両に組
付けられた状態では、図1に示したように、エアバッグ
袋体11の前端部がAピラーガーニッシュ32によって
被覆され、エアバッグ袋体11の後端部とインフレータ
12がCピラーガーニッシュ34によって被覆され、残
りの部分がルーフヘッドライニング31によって被覆さ
れる。
【0015】エアバッグ袋体11は、織目方向が前後上
下となるように袋織によって形成された基布の表面に気
密保持用のゴムコーティングを施したものであり、Bピ
ラーガーニッシュ33とCピラーガーニッシュ34の上
方を横切るようにして配置されていて、前後方向の後端
部に設けたガス供給口11aと、このガス供給口11a
から前方に延びるガス通路(図示省略)と、このガス通
路に上端にて連通する前席用膨張部および後席用膨張部
(共に図示省略)を有するとともに、ルーフサイドレー
ル21とAピラー22への複数個の取付片部11bを有
している。
【0016】前席用膨張部は、前席(Bピラー23に対
応して配設されている座席)に着座する乗員の頭部を保
護するもので、上下方向に延びる複数個の膨張室(図示
省略のセル)を有している。一方、後席用膨張部は、後
席に着座する乗員の頭部を保護するもので、上下方向に
延びる複数個の膨張室(図示省略のセル)を有してい
る。
【0017】各取付片部11bは、ルーフサイドレール
21への取付片部を例として図2および図3に示したよ
うに、エアバッグ11の膨張展開時に上端部となる部位
にそれぞれ設けられていて、取付孔11b1(図3参
照)を有しており、補強板41にて補強された状態にて
ボルト42を用いてルーフサイドレール21に組付けら
れている。なお、ボルト42はルーフサイドレール21
に設けたウエルドナット43に螺着されている。
【0018】インフレータ12は、車両の側突時または
ロールオーバー時等(この状態は図示省略のセンサによ
って検出される)に動作してガスをエアバッグ袋体11
に向けて噴出供給するものであり、その外周に予め組付
けたブラケット(図示省略)にて、Cピラー24にボル
ト等(図示省略)を用いて組付けられるようになってい
る。
【0019】各支持プレート13は、Bピラーガーニッ
シュ33またはCピラーガーニッシュ34の上端部に近
接する位置にてルーフサイドレール21に組付けられる
断面略L字状の金属プレートであり、ボルト42を用い
てエアバッグ袋体11の取付片部11bおよび補強板4
1と共にルーフサイドレール21に組付けられている。
この支持プレート13は、エアバッグ袋体11の膨張展
開時にエアバッグ袋体11の展開方向を規定するガイド
機能(図4および図5参照)を有している。
【0020】各誘導布14は、滑り易い素材(例えば、
ナイロン、ポリエステル等で同材質間相互での滑り摩擦
係数の小さい素材)で形成された織布であり、表面に気
密保持用のゴムコーティングを施されていない。この誘
導布14は、支持プレート13の前後方向長さより僅か
に長い幅で所定の長さ(エアバッグ袋体11の膨張展開
時に図5に示したように各ピラーガーニッシュ33,3
4の上端部を覆う長さ)に裁断されていて、基端部にて
支持プレート13の底壁に一対のリベット44を用いて
固定されている。
【0021】また、各誘導布14は、その長さ方向の略
中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り畳
まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室内側に沿
ってL字状に設けられていて、下側半分14aはその上
側面にて上側半分14bの下側面と接触し、上側半分1
4bはその上側面にてエアバッグ袋体11と接触してい
る。このため、この状態では、各誘導布14の下側半分
14aと上側半分14bとの摩擦抵抗(滑り易い素材同
士の接触部の摩擦抵抗)が各誘導布14の上側半分14
bとエアバッグ袋体11との摩擦抵抗(滑り易い素材と
気密保持用のゴムコーティングによって滑り難くされた
素材との接触部の摩擦抵抗)に比して小さくされてい
る。
【0022】また、各誘導布14において、下側半分1
4aはエアバッグ袋体11の膨張展開時に図5に示した
ように各ピラーガーニッシュ33,34の上端部を覆う
ように展開しエアバッグ袋体11が各ピラーガーニッシ
ュ33,34の上端部とボデー(各ピラー23,24)
との隙間に入り込むのを規制する展開方向規制手段とし
て機能し、上側半分(折り返されて重合された重合部)
14bは下側半分14aとエアバッグ袋体11間に設け
られてエアバッグ袋体11の膨張展開時に図4に示した
ようにエアバッグ袋体11の下側半分14aに沿った摺
動を補助する摺動補助手段として機能する。
【0023】上記のように構成したこの実施形態の頭部
保護エアバッグ装置においては、車両の側突時またはロ
ールオーバー時等において、インフレータ12からガス
が噴出し、このガスがエアバッグ袋体11のガス供給口
11aに供給されると、エアバッグ袋体11がルーフヘ
ッドライニング31とAピラーガーニッシュ32の該当
部位を車室内に向けて変形させて下方に展開し、エアバ
ッグ袋体11が図1の仮想線にて示したように車室内の
側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際には、
エアバッグ袋体11の各膨張部が各乗員の頭部側方に位
置する頭部保護エリアに向けて膨張展開する。
【0024】ところで、この実施形態においては、図2
および図3に示したように、エアバッグ袋体11が折り
畳まれて収納されている状態にて、各誘導布14の下側
半分14aとエアバッグ袋体11間に、各誘導布14の
上側半分14bが設けられていて、各誘導布14の下側
半分14aに対して上側半分14bを介して係合するエ
アバッグ袋体11は膨張展開方向に摺動しやすい状態と
なっている。
【0025】このため、エアバッグ袋体11の膨張展開
時には、図4に示したように膨張展開を開始するエアバ
ッグ袋体11と誘導布14の上側半分14bが誘導布1
4の下側半分14aに対して滑らかに摺動する状態を経
て、図5に示したように誘導布14が一重に展開する
(展開方向規制手段がその機能を発揮する状態となる)
とともにエアバッグ袋体11がカーテン状に膨張展開す
る状態となる。
【0026】したがって、各誘導布14の下側半分14
aによる作用効果(エアバッグ袋体11が膨張展開時に
各ピラーガーニッシュ33,34の上端部と各ピラー2
3,24との隙間に入り込むことを防ぐ作用と、これに
伴う効果)が得られるとともに、エアバッグ袋体11が
その膨張展開時に各誘導布14から受ける実質的な摩擦
力を小さくすることが可能であって、エアバッグ袋体1
1の膨張展開性能を向上させることができる。
【0027】なお、エアバッグ袋体11が折り畳まれて
収納されている状態にて、誘導布14の下側半分14a
とエアバッグ袋体11間に、誘導布14の上側半分14
bが設けられている場合には、誘導布14の下側半分1
4aとエアバッグ袋体11間に、誘導布14の上側半分
14bが設けられていない場合に比して、エアバッグ袋
体11がその膨張展開時に誘導布14から受ける実質的
な摩擦力が小さくなっていて、エアバッグ袋体11の滑
り易さが35〜40%程度向上することを発明者等は実
験によって確認している。
【0028】また、この実施形態においては、各誘導布
14の下側半分14aと上側半分14bとの摩擦抵抗が
各誘導布14の上側半分14bとエアバッグ袋体11と
の摩擦抵抗に比して小さくされているため、エアバッグ
袋体11と各誘導布14の上側半分14bとの摩擦抵抗
が大きい場合にも、エアバッグ袋体11の膨張展開時
に、各誘導布14の下側半分14aと上側半分14b間
にて滑らかな摺動を確実に行わせることが可能であり、
エアバッグ袋体11を的確に膨張展開させることが可能
である。
【0029】また、この実施形態においては、各誘導布
14をその長さ方向の略中央部で折り返して二重に重合
させることで、展開方向規制手段として機能する下側半
分14aと、摺動補助手段として機能する上側半分14
bを形成するようにしたため、シンプルかつ容易にしか
も軽量・低コスト・省スペースにて実施することが可能
である。また、各誘導布14が一対のリベット44を用
いて支持プレート13に固定されているため、エアバッ
グ袋体11の膨張展開時に、各誘導布14の飛散を防ぐ
ことが可能である。
【0030】また、この実施形態においては、図2およ
び図3に示したように、各誘導布14がその長さ方向の
略中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り
畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室内側に
沿ってL字状に設けられているため、折り畳まれた状態
のエアバッグ袋体11とその車室内側に設けられるルー
フヘッドライニング31との摺接を防いで、同エアバッ
グ袋体11を保護することが可能である。
【0031】上記実施形態においては、各誘導布14が
その長さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合され
た状態で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下
部と車室内側に沿ってL字状に設けられるようにして実
施したが、図6に示したように、各誘導布14がその長
さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合された状態
で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車
室外側に沿ってL字状に設けられるようにして実施する
ことも可能である。
【0032】図6に示した実施形態では、各誘導布14
が、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車
室外側に設けられているため、折り畳まれた状態のエア
バッグ袋体11とその車室外側に設けられるルーフサイ
ドレール側の部材、すなわち支持プレート13との摺接
を防いで、エアバッグ袋体11を保護することが可能で
ある。
【0033】また、上記実施形態においては、図2およ
び図3に示した誘導布14の下側半分14aが展開方向
規制手段として機能し、上側半分(折り返されて重合さ
れた重合部)14bが摺動補助手段として機能するよう
に構成して、一枚の布に展開方向規制手段と摺動補助手
段を一体的に形成して実施したが、展開方向規制手段と
摺動補助手段を別個の布で形成し、これらを縫合連結し
て実施すること、または展開方向規制手段と摺動補助手
段を例えば柔軟な合成樹脂等の素材にて構成して実施す
ることも可能である。なお、展開方向規制手段と摺動補
助手段を別個に構成する場合において、展開方向規制手
段を支持プレート13側に固定し、摺動補助手段をエア
バッグ袋体11側に固定して実施することも可能であ
る。
【0034】また、上記実施形態においては、エアバッ
グ袋体11を一対の支持プレート13を介してルーフサ
イドレール21に組付けるようにして実施したが、一対
の支持プレート13を無くして実施することも可能であ
る。この場合には、各誘導布14の基端部をルーフサイ
ドレール21に固定して実施する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の一実
施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】 図1に示した各支持プレートおよび誘導布の
配設位置にて切断した拡大縦断断面図である。
【図3】 図1に示した前方の支持プレートおよび誘導
布とBピラーガーニッシュとの関係を示す拡大斜視図で
ある。
【図4】 図2に示したエアバッグ袋体が膨張展開を開
始した状態を示す作動説明図である。
【図5】 図2に示したエアバッグ袋体が膨張展開を終
了した状態を示す作動説明図である。
【図6】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の他の
実施形態を示す図2相当の拡大縦断断面図である。
【符号の説明】
11…エアバッグ袋体、11a…ガス供給口、11b…
取付片部、12…インフレータ、13…支持プレート、
14…誘導布、14a…誘導布の下側半分(展開方向規
制手段)、14b…誘導布の上側半分(摺動補助手
段)、21…ルーフサイドレール、22…Aピラー、2
3…Bピラー、24…Cピラー、31…ルーフヘッドラ
イニング、32…Aピラーガーニッシュ、33…Bピラ
ーガーニッシュ、34…Cピラーガーニッシュ、41…
補強板、42…ボルト、43…ウエルドナット、44…
リベット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA07 AA18 BB21 CC04 CC11 CC27 CC45 EE09 EE20 EE25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれた状態でルーフサイドレール
    に沿って収納されるエアバッグ袋体がピラーガーニッシ
    ュの上方を横切るようにして配置されるように構成した
    頭部保護エアバッグ装置において、前記ルーフサイドレ
    ール側に基端部を固定されて前記エアバッグ袋体の膨張
    展開時に前記ピラーガーニッシュの上端部を覆うように
    展開し前記エアバッグ袋体が前記ピラーガーニッシュの
    上端部とボデーとの隙間に入り込むのを規制する展開方
    向規制手段と、この展開方向規制手段と前記エアバッグ
    袋体間に設けられて前記エアバッグ袋体の膨張展開時に
    前記エアバッグ袋体の前記展開方向規制手段に沿った摺
    動を補助する摺動補助手段を設けたことを特徴とする頭
    部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記摺動補助手段は、前記エアバッグ袋体
    との摩擦抵抗に比して、前記展開方向規制手段との摩擦
    抵抗が小さいことを特徴とする頭部保護エアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の頭部保護エア
    バッグ装置において、前記摺動補助手段は、前記展開方
    向規制手段に連結されていることを特徴とする頭部保護
    エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の頭部保護
    エアバッグ装置において、前記展開方向規制手段と前記
    摺動補助手段は共に布で構成されていることを特徴とす
    る頭部保護エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記摺動補助手段は、前記展開方向規制手
    段と一体の布を折り返して重合させた重合部であること
    を特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記重合部は、折り畳まれた状態の前記エ
    アバッグ袋体の下部と車室内側に設けられていることを
    特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記重合部は、折り畳まれた状態の前記エ
    アバッグ袋体の下部と車室外側に設けられていることを
    特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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