JP5900483B2 - 歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造に関する。
下記特許文献1には、フードエアバッグ装置(歩行者保護エアバッグ装置)のフードへの搭載構造が記載されている。この構造について簡単に説明すると、フードインナパネルの後端部に、車両下側へ膨出された膨出部が形成されている。この膨出部の車両後側には、フードエアバッグ装置の外郭を構成するエアバッグケースが配置されている。そして、エアバッグケースの前端部には、固定フランジが一体に形成されており、固定フランジが、フードインナパネルの膨出部の下面に沿って配置され、ボルト及びナットによって当該膨出部に固定されている。なお、フードエアバッグ装置としては、下記特許文献2及び特許文献3に記載されたものがある。
特開2003−89333号公報 特開2005−178587号公報 特開2004−168111号公報
しかしながら、上記フードエアバッグ装置では、エアバッグケースが前端部のみにおいてフードインナパネルに固定されているため、エアバッグケースの後端部が振動等によって垂れ下がる虞がある。このため、エアバッグケースの剛性を高くしてエアバッグケースの垂れ下がりを抑制する必要がある。
また、エアバッグケースの垂れ下がりを防止する方法として、エアバッグケースの前端部と同様にエアバッグケースの後端部もフードインナパネルに固定することが考えられる。すなわち、エアバッグケースの車両後側においてフードインナパネルを車両下側へ突出させると共に、エアバッグケースの後端部にもフランジを形成して、このフランジを当該突出された部分に固定させる。この場合には、エアバッグの展開時に当該突出された部分及びエアバッグケースのフランジにエアバッグが干渉して、エアバッグを設定方向(車両後側)へ良好に展開させることができない可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、エアバッグケースの垂れ下がりを抑制しつつエアバッグを車両後側へ良好に展開させることができる歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造は、フードの後端部におけるパワーユニット室側に形成されると共に、車両下側へ膨出され且つ車幅方向に延在された膨出部と、樹脂材により構成され、歩行者保護エアバッグ装置のエアバッグを収容すると共に、前記膨出部の車両後側に隣接し且つ車幅方向に延在され、前端部が前記膨出部に固定されたエアバッグケースと、前記フードに対して前記パワーユニット室側において車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記フードに連結されると共に、長手方向中間部が前記エアバッグケースの後端上部に一体に形成され、当該長手方向中間部において前記エアバッグケースの後端上部を吊り上げる長尺状部材と、を備えている。
請求項1に記載の歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造では、フードの後端部におけるパワーユニット室側に膨出部が形成されており、膨出部は、車両下側へ膨出されると共に、車幅方向に延在されている。この膨出部の車両後側には、エアバッグを収容するエアバッグケースが隣接して配置されており、エアバッグケースは車幅方向に延在されている。そして、エアバッグケースの前端部が膨出部に固定されている。
ここで、フードに対してパワーユニット室側において長尺状部材が車幅方向に延在されている。そして、長尺状部材の長手方向両端部がフードに連結されており、長尺状部材が長手方向中間部においてエアバッグケースの後端上部を吊り上げている。これにより、エアバッグの後端部における垂れ下がりを長尺状部材によって抑制できる。しかも、長尺状部材はエアバッグケースの後端上部を吊り上げているため、エアバッグケースの車両後側においてエアバッグの展開スペースを確保できる。これにより、エアバッグを車両後側へ良好に展開させることができる。
また、エアバッグケースは樹脂材により構成されており、当該エアバッグケースに長尺状部材が一体に形成されている。このため、エアバッグケースの剛性を高くすることができると共に、エアバッグケースをフードに組付けるときの組付性を向上できる。
請求項1に記載の歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造によれば、エアバッグケースの垂れ下がりを抑制しつつエアバッグを車両後側へ良好に展開させることができる。
また、エアバッグケースの剛性を高くすることができると共に、エアバッグケースをフードに組付けるときの組付性を向上できる。
本実施の形態の歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造が適用された車両のフード後端部を示す車両左側から見た側断面図(図2の1−1線拡大断面図)である。 図1に示される車両の前部を示す車両上側から見た平面図である。 図1に示されるフードインナパネルの車両右側部分に形成されたフードヒンジ取付部及びブラケット取付部を示す車両左斜め上方から見た拡大した斜視図である。 図1に示される歩行者保護エアバッグ装置のエアバッグが膨張展開した状態を示す図1に対応する側断面図である。 (A)は、エアバッグケースの後端上部を吊り上げる他の一例を示す部分側断面図であり、(B)は、エアバッグケースの後端上部を吊り上げる他の別例を示す部分側断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造Sが適用された車両10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印RHは車両右方を示している。
図2に示されるように、歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造Sは、車両10のパワーユニット室12を開閉するフード30の後端部に適用されており、フード30、歩行者保護エアバッグ装置50、及び「長尺状部材」としてのケーブル70を主要部として構成されている。以下、初めにフード30について説明し、次いで歩行者保護エアバッグ装置50及びケーブル70について説明する。
(フード30について)
図1に示されるように、フード30は、フード30の意匠面を構成するフードアウタパネル32と、フードアウタパネル32を補強するフードインナパネル34と、を含んで構成されている。フードアウタパネル32はフード30の車両外側(パワーユニット室12とは反対側)に配置されており、フードインナパネル34はパワーユニット室12側に配置されている。そして、この両者の端末部がヘミング加工によって結合されている。また、フード30の後端部には、車幅方向両端部においてフードヒンジ14(図2参照)が設けられている。そして、フードヒンジ14が、車体に固定されて、フード30を開閉可能に支持している。
また、フードインナパネル34の後端部には、車両下側へ膨出された膨出部36が形成されている。この膨出部36は、車幅方向に延在されると共に、側面視で車両上側へ開放された断面略U字形状に形成されている。具体的には、膨出部36は、フードアウタパネル32と略平行に配置された底壁36Aと、底壁36Aの前端から車両上斜め前側へ延びる前壁36Bと、底壁36Aの後端から車両上斜め後側へ延びる後壁36Cと、を含んで構成されている。また、底壁36Aの上面には、後述するエアバッグケース52を固定するための複数のウェルドナット44が設けられており、ウェルドナット44は車幅方向に所定間隔毎に配置されている。さらに、底壁36Aには、複数の挿通孔36Aaが貫通形成されており、各挿通孔36Aaはウェルドナット44と同軸上に配置されている。
図2に示されるように、膨出部36における車幅方向両端部は、前述したフードヒンジ14を取付るためのフードヒンジ取付部38とされており、フードヒンジ取付部38は平面視で車両後側へ突出されている。すなわち、膨出部36は、平面視で車両後側へ開放された略U字形状に形成されている。そして、図3に示されるように、膨出部36のフードヒンジ取付部38における底壁36Aには、一対の締結孔36Abが形成されており、この締結孔36Ab内にボルト(図示省略)が挿入されてフードヒンジ14(図3では不図示)がフードインナパネル34に固定されている。
さらに、膨出部36には、フードヒンジ取付部38の車幅方向内側部分において、後述するケーブル取付ブラケット72を取付けるためのブラケット取付部40が形成されている。このブラケット取付部40はフードヒンジ取付部38に対して車両上側に配置されており、車両後側から見てフードヒンジ取付部38とブラケット取付部40とが段差状に形成されている。具体的には、ブラケット取付部40は、膨出部36のフードヒンジ取付部38における底壁36Aと略平行に配置された取付壁40Aを有しており、取付壁40Aが側壁42によって底壁36Aに接続されている。そして、ブラケット取付部40の取付壁40Aには、一対の締結孔40Aaが貫通形成されている。
また、図1に示されるように、フード30の後端部の車両下側には、膨出部36よりも車両後側の位置において、カウルルーバ20が設けられている。このカウルルーバ20は、カウルルーバ20の車両下側に配置されたカウルロアパネル22と、カウルルーバ20の車両後側に配置されたウインドシールドガラス24の下端部と、の間に架け渡されると共に、車幅方向に延在されている。また、カウルルーバ20の前端部には、後述するエアバッグケース52の車両下側の位置において、シール部材26が設けられており、シール部材26は車幅方向に延在されている。
さらに、前述したフードヒンジ14は車両用ポップアップフード装置16の一部を構成している。この車両用ポップアップフード装置16はアクチュエータ(図示省略)を備えており、アクチュエータは、フード30を車両上側へ押上げるロッドと、ロッドを収容するシリンダと、を含んで構成されている。また、シリンダ内には、ガスジェネレータが収容されており、ガスジェネレータによって発生されたガスによって、ロッドがフード30を車両上側へ押上げるようになっている。さらに、アクチュエータは、後述するECU68に電気的に接続されおり、ECU68の制御によって車両用ポップアップフード装置16(ガスジェネレータ)が作動するように構成されている。
(歩行者保護エアバッグ装置50について)
歩行者保護エアバッグ装置50はエアバッグケース52を備えており、エアバッグケース52は歩行者保護エアバッグ装置50の外郭を構成している。エアバッグケース52は、樹脂材により構成され、車幅方向を長手方向とした略長尺状に形成されている(図2参照)。また、エアバッグケース52は、後述するエアバッグ64を収容するケース本体54と、エアバッグケース52の前端部を構成する固定フランジ56(広義には、「固定片」として把握される要素である)と、を含んで構成されている。
ケース本体54は、略長尺箱形状に形成されて、フードインナパネル34の膨出部36に対して車両後側に隣接して配置されている。具体的には、ケース本体54は、フードインナパネル34の下面に沿って配置された上壁54Aと、膨出部36の後壁36Cと略平行に配置され且つ上壁54Aの前端から車両下斜め前側へ延びる前壁54Bと、上壁54Aの後端から車両下側へ延びる後壁54Cと、上壁54Aと略平行に配置されて前壁54Bの下端と後壁54Cの下端とを連結する下壁54Dと、を含んで構成されている。そして、ケース本体54の下壁54Dが、膨出部36の底壁36Aに対して若干下側に配置されており、ケース本体54の車幅方向両端部が前述したブラケット取付部40の車幅方向内側に隣接して配置されている。これにより、側面視でフード30の膨出部36とエアバッグケース52のケース本体54とが、車両前後方向に並んで配置されている。さらに、フード30がパワーユニット室12を閉じた状態では、ケース本体54の下壁54Dの車両前後方向中間部に、前述したシール部材26が当接されている。
固定フランジ56は、板状に形成されると共に、ケース本体54の前端下部から膨出部36の底壁36Aの下面に沿って車両前側へ延びている。また、固定フランジ56の下面は、ケース本体54における下壁54Dの下面と面一に配置されている。この固定フランジ56には、複数の挿通孔56Aが貫通形成されており、各挿通孔56Aは、前述したウェルドナット44及び膨出部36の挿通孔36Aaと同軸上に配置されている。そして、挿通孔56A及び挿通孔36Aa内にボルト46が挿入されて、ボルト46がウェルドナット44に螺合することで、固定フランジ56(エアバッグケース52)が膨出部36に締結固定されている。
ケース本体54の後端上部の角部58には、その内周面において、テーパ面60が形成されており、テーパ面60は、側断面視で車両前側へ向かうに従い車両上側へ傾斜されている。つまり、ケース本体54の角部58における肉厚が、ケース本体54の一般部(角部58以外の部分)の肉厚に比べて厚く設定されている。
さらに、ケース本体54の角部58におけるテーパ面60の下端には、車両前側へ開放されたV字状の溝が形成されている。これにより、ケース本体54には、薄肉化されたティア部63が形成されており、ティア部63は、ケース本体54の一般部よりも強度及び剛性が低くなっている。
また、エアバッグケース52内には、エアバッグ64が収容されている。このエアバッグ64は、一例として二枚の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されると共に、蛇腹折り、ロール折りによって折り畳まれた状態でエアバッグケース52内に格納されている。そして、エアバッグ64が膨張展開した状態では、エアバッグ64が、フード30の後端部とウインドシールドガラス24との間で車両幅方向に延在すると共に(図4参照)、長手方向両端部においてフロントピラー28の前面を覆うようになっている(図2の2点鎖線で示されたエアバッグ64を参照)。
さらに、エアバッグケース52内における車両前側部分には、一対のインフレータ66が配設されている。インフレータ66は、金属製とされかつ軸方向の両端部が閉止された円筒状に形成されて、図示しない取付ブラケットを介してフードインナパネル34の膨出部36に固定されている。そして、インフレータ66が作動すると、インフレータ66によって発生されたガスがエアバッグ64内に供給されて、エアバッグ64が膨張展開されるようになっている。
また、インフレータ66は、車両10のECU68に電気的に接続されており、ECU68は衝突検知センサ(図示省略)及び衝突予知センサ(図示省略)と電気的に接続されている。そして、衝突検知センサ及び衝突予知センサからECU68へ出力される信号に基づいて、車両の前面衝突又は車両の前面衝突の予知をECU68が検出した場合に、ECU68の制御によってインフレータ66が作動するように構成されている。
(ケーブル70について)
ケーブル70は、断面円形状を成す金属製の線材により構成されて、フード30に対してパワーユニット室12側において車幅方向に沿って延在されている。このケーブル70は、インサート成形等の手段によってエアバッグケース52の角部58(後端上部)に一体に形成されており、図3に示されるように、ケーブル70の長手方向両端部が、ケーブル取付ブラケット72(広義には、「取付部材」として把握される要素である)を介してフードインナパネル34に連結されている。
ケーブル取付ブラケット72は、鋼板等により構成されると共に、車両前側から見て略クランク状に屈曲されている。具体的には、ケーブル取付ブラケット72は、フード30におけるブラケット取付部40の取付壁40Aと平行に且つ取付壁40Aの下側に配置された下壁72Aと、下壁72Aの車幅方向内側端から車両上側へ延びる縦壁72Bと、縦壁72Bの上端から車幅方向内側へ延びる上壁72Cと、を含んで構成されている。そして、ケーブル取付ブラケット72の下壁72Aには、一対の締結孔72Aaが貫通形成されており、各締結孔72Aaはブラケット取付部40の締結孔40Aaと同軸上に配置されている。そして、図示しないボルトが、締結孔72Aa及び締結孔40Aa内に挿入されると共に、ブラケット取付部40の上面に設けられたウェルドナット(図示省略)に螺合されて、ケーブル取付ブラケット72がブラケット取付部40に締結固定されている。
また、ケーブル取付ブラケット72の上壁72Cには、結合溝部74が形成されており、結合溝部74は、側面視で車両上側へ開放された略半円形状に形成されると共に、車幅方向に延びている。そして、ケーブル70の長手方向両端部が、結合溝部74内にそれぞれ配置されて、溶接等の手段によって上壁72Cに結合されている。これにより、ケーブル70の長手方向両端部がケーブル取付ブラケット72を介してフード30に連結されて、エアバッグケース52の後端上部(角部58)がケーブル70の長手方向中間部によって車両上側へ吊り上げられている。すなわち、エアバッグケース52の角部58(後端上部)がケーブル70によって支持されるように構成されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両10では、フード30のフードインナパネル34の後端部に膨出部36が形成されており、膨出部36は車両下側へ膨出されている。この膨出部36の車両後側には、歩行者保護エアバッグ装置50を構成するエアバッグケース52のケース本体54が隣接して配置されており、エアバッグケース52の前端部を構成する固定フランジ56が膨出部36の底壁36Aに締結固定されている。
そして、車両10が歩行者等の衝突体と前面衝突すると、衝突検知センサによって衝突体と前面衝突したことが検知され、ECU68に衝突信号が出力される。ECU68では、入力された衝突信号に基づいて車両用ポップアップフード装置16を作動させるべきか否かを判断し、車両用ポップアップフード装置16を作動させるべきと判断すると、車両用ポップアップフード装置16のアクチュエータに作動信号が出力される。これにより、当該アクチュエータのガスジェネレータが作動して、シリンダ内にガスが供給される。これにより、車両用ポップアップフード装置16のロッドがフード30の後端部を車両上側へ押上げて、フード30の後端部がカウルルーバ20及びウインドシールドガラス24に対して車両上側に押上げられる。
また、フード30の後端部を車両用ポップアップフード装置16によって車両上側へ押上げるときには、ECU68の制御によって歩行者保護エアバッグ装置50のインフレータ66が作動する。インフレータ66が作動すると、インフレータ66によって発生されたガスがエアバッグ64内に供給されて、エアバッグ64が膨張展開される。そして、エアバッグ64が膨張展開されるときには、エアバッグケース52がティア部63の部位において破断されて、エアバッグ64がエアバッグケース52に対して車両後側へ膨張展開される。さらに、膨張展開されたエアバッグ64がフード30とウインドシールドガラス24との間で車幅方向に延在されると共に、エアバッグ64の長手方向両端部が車両10のフロントピラー28を車両前側から覆う。これにより、フード30上に倒れ込んだ歩行者等に対する保護性能を高めることができる。
ここで、フード30に対してパワーユニット室12側には、ケーブル70が車幅方向に延在されている。そして、ケーブル70の長手方向中間部がエアバッグケース52の角部58(後端上部)に一体に形成されており、ケーブル70の長手方向両端部がケーブル取付ブラケット72を介してフード30(のフードインナパネル34)に連結されている。このため、前端部(固定フランジ56)においてフード30の膨出部36に固定されたエアバッグケース52の後端上部がケーブル70によって吊り上げられる。これにより、エアバッグケース52の垂れ下がりをケーブル70によって抑制できる。しかも、ケーブル70はエアバッグケース52の後端上部を吊り上げているため、車両後側にエアバッグケース52の後端部を固定するための固定部等を設ける必要がなくなる。これにより、エアバッグケース52の車両後側においてエアバッグ64の展開スペースを確保できる。その結果、エアバッグ64をエアバッグケース52に対して車両後側へ良好に展開させることができる。以上により、エアバッグケース52の垂れ下がりを抑制しつつエアバッグ64を車両後側へ良好に展開させることができる。
また、上述したように、ケーブル70の長手方向中間部がエアバッグケース52の角部58(後端上部)に一体に形成されている。これにより、エアバッグケース52の後端部における剛性をケーブル70によって高くすることができる。また、ケーブル70とエアバッグケース52とが一体に形成されているため、エアバッグケース52をフード30に組付けるときの組付性を向上できる。
なお、本実施の形態では、エアバッグケース52の後端上部をケーブル70によって車両上側へ吊り上げるように構成しているが、エアバッグケース52を吊り上げる部材はこれに限らない。例えば、図5(A)に示されるように、側面視で略逆L字形状に形成された金属製(例えば鉄やアルミニウム合金等)のリインフォースメント80をフードインナパネル34に設けて、当該リインフォースメント80にエアバッグケース52の後端上部を接着剤等によって固定してもよい。また、この場合には、リインフォースメント80とケーブル取付ブラケット72とを一体に形成するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、ケーブル70の長手方向中間部がエアバッグケース52の角部58(後端上部)に一体に形成されて、エアバッグケース52をケーブル70によって車両上側へ吊り上げているが、ケーブル70によってエアバッグケース52を車両上側へ吊り上げ方法はこれに限らない。例えば、ケーブル70をエアバッグケース52の角部58の車両後側に配置して、ケーブル70とエアバッグケース52の角部58とを接着剤等で固定してもよいし、ケーブル70とエアバッグケース52の角部58とを溶着等によって固定してもよい。
さらに、ケーブル70によってエアバッグケース52を車両上側へ吊り上げる他の方法として、例えば、エアバッグケース52の後端部にケーブル70を係止する係止溝82を形成してもよい。具体的には、図5(B)に示されるように、エアバッグケース52の上壁54Aにおける後端部に、車幅方向に延在され且つ側面視で車両上側へ開放された係止溝82を形成する。また、係止溝82の幅寸法を車両上側へ向かうに従い小さくなるように設定する。そして、ケーブル70を係止溝82内に挿入してケーブル70を係止溝82に係止させる。これにより、この場合においても、エアバッグケース52の後端部における剛性をケーブル70によって高めつつ、簡易な構成でエアバッグケース52の後端上部を吊り上げることができる。また、車両上側へ開放された係止溝82内にケーブル70を挿入させることでエアバッグケース52の後端上部がケーブル70に組付けられるため、この場合においてもエアバッグケース52をフード30に組付けるときの組付性を向上できる。なお、係止溝82によってケーブル70を係止する場合では、ケース本体54の後壁54Cに係止溝82を形成して、当該係止溝82が側面視で車両後側へ開放するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態では、フードインナパネル34に固定されたケーブル取付ブラケット72にケーブル70の長手方向両端部が結合されているが、ケーブル70の長手方向両端部をフードインナパネル34に直接結合するように構成してもよい。
12 パワーユニット室
30 フード
36 膨出部
50 歩行者保護エアバッグ装置
52 エアバッグケース
56 固定フランジ(エアバッグケースの前端部)
64 エアバッグ
70 ケーブル(長尺状部材)
80 リインフォースメント(長尺状部材)
82 係止溝
S 歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造

Claims (1)

  1. フードの後端部におけるパワーユニット室側に形成されると共に、車両下側へ膨出され且つ車幅方向に延在された膨出部と、
    樹脂材により構成され、歩行者保護エアバッグ装置のエアバッグを収容すると共に、前記膨出部の車両後側に隣接し且つ車幅方向に延在され、前端部が前記膨出部に固定されたエアバッグケースと、
    前記フードに対して前記パワーユニット室側において車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記フードに連結されると共に、長手方向中間部が前記エアバッグケースの後端上部に一体に形成され、当該長手方向中間部において前記エアバッグケースの後端上部を吊り上げる長尺状部材と、
    を備えた歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造。
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