JP2009132212A - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

車両用ニーエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009132212A
JP2009132212A JP2007308515A JP2007308515A JP2009132212A JP 2009132212 A JP2009132212 A JP 2009132212A JP 2007308515 A JP2007308515 A JP 2007308515A JP 2007308515 A JP2007308515 A JP 2007308515A JP 2009132212 A JP2009132212 A JP 2009132212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knee airbag
vehicle
airbag module
module
grab box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007308515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4935646B2 (ja
Inventor
Koji Obara
孝司 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007308515A priority Critical patent/JP4935646B2/ja
Publication of JP2009132212A publication Critical patent/JP2009132212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4935646B2 publication Critical patent/JP4935646B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】ニーエアバッグ装置の配設位置の見切り線を少なくして、車室内の見栄えを向上させることを目的とする。
【解決手段】グラブボックス18の下部に配設されたニーエアバッグモジュール12が、底パネル14により車両上方から覆われており、該底パネル14が、グラブボックス18における収納スペースの底面となっているので、グラブボックス18を開いた際の見栄えは良好である。またグラブボックス18の乗員側のアウタパネル30のうち、ニーエアバッグモジュール12の配設位置に対応してティアライン16(破断予定部)が設けられているので、乗員側から見て、該配設位置に相当するアウタパネル30の下部に、ニーエアバッグモジュール12の存在を示唆するような見切り線は存在しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ニーエアバッグ装置に関する。
乗員保護装置において、車両搭載前に、予め膝保護用エアバッグ装置とグラブボックス(収納ボックス)とが一体的に組み付けられて搭載用組付体が形成され、該搭載用組付体が車両に組み付けられて膝保護用エアバッグ装置と収納ボックスとが車両に搭載される構成が開示されている(特許文献1参照)。またグラブボックス(収納ボックス)のリッドとエアバッグカバーとが、1つの成形品に一体成形された乗員保護装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開2004−203226号公報 特開2004−203222号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の従来例では、グラブボックスとニーエアバッグ装置のエアバッグカバーとの間に明らかな見切り線が存在するため、見栄えの点で改良の余地がある。また上記した特許文献2に記載の従来例では、ニーエアバッグ装置とグラブボックスとが、車両への搭載前に一体的に組み付けられているものの、エアバッグカバーの上縁とリッドとの境界部位付近に、インテグラルヒンジからなるヒンジ部が露出して設けられているため、やはり見栄えの点では改良の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ニーエアバッグ装置の配設位置の見切り線を少なくして、車室内の見栄えを向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、グラブボックスの下部に配設され、折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとをモジュールケース内に含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグモジュールと、前記グラブボックスの下部において、前記ニーエアバッグモジュールを車両上方側から覆うように配設された底パネルと、前記グラブボックスの乗員側のアウタパネルのうち、前記ニーエアバッグモジュールの配設位置に対応して設けられ、前記ニーエアバッグの膨張圧により破断することで、前記アウタパネルの一部を展開させ、前記ニーエアバッグを前記モジュールケース内から前記乗員側へ膨出させる破断予定部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、グラブボックスの下部に配設されたニーエアバッグモジュールが、底パネルにより車両上方から覆われており、該底パネルが、グラブボックスにおける収納スペースの底面となっているので、グラブボックスを開いた際の見栄えは良好である。
また請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、グラブボックスの乗員側のアウタパネルのうち、ニーエアバッグモジュールの配設位置に対応して破断予定部が設けられているので、乗員側から見て、該配設位置に相当するアウタパネルの下部に、ニーエアバッグモジュールの存在を示唆するような見切り線は存在しない。このため、車室内の見栄えを向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記モジュールケースの端部には、前記グラブボックスの側面から突出し、該グラブボックスを開閉する際の回転軸となるスタッドが設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、モジュールケースの端部に、グラブボックスの側面から突出し、該グラブボックスを開閉する際の回転軸となるスタッドが設けられているので、展開したニーエアバッグにより乗員の膝部を拘束する際にグラブボックスに入力された荷重を、スタッドを介してインストルメントパネル側へ伝達することができる。このため、従来用いられていた反力保持用ブラケットを省略することができ、車両用ニーエアバッグ装置の製造コストを低減させると共に、該車両用ニーエアバッグ装置を軽量化することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記底パネルにおける前記ニーエアバッグモジュール側の面には、リブが該ニーエアバッグモジュールに向けて突出形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、底パネルにおけるニーエアバッグモジュール側の面に、リブが該ニーエアバッグモジュールに向けて突出形成されているので、グラブボックスにおける収納スペースの底面としての底パネルの強度をより多く確保することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記底パネルは、前記グラブボックスに対する前記ニーエアバッグモジュールの組付け前に、予め前記アウタパネルの内面に固定される固定部と、該固定部の上縁にヒンジ部を介して設けられた可倒部と、を有して構成され、前記可倒部は、前記ニーエアバッグモジュールの組付けの際には前記アウタパネルの前記内面に沿うように立てられた状態とされ、該ニーエアバッグモジュールの組付け後に前記ヒンジ部を中心として倒伏し該ニーエアバッグモジュールを車両上方から覆った状態で前記グラブボックスの反乗員側の壁部に固定されていることを特徴としている。
請求項4に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、底パネルの可倒部をグラブボックスのアウタパネルの内面に沿うように立てることで、ニーエアバッグモジュールの配設スペースであるグラブボックスの下部を露出させることができるので、該下部へのアクセスが容易となる。
底パネルの可倒部は、グラブボックスの下部へのニーエアバッグモジュールの組付け後に、ヒンジ部を中心として倒伏しニーエアバッグモジュールを車両上方から覆った状態でグラブボックスの反乗員側の壁部に固定される。
このように、請求項4に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、グラブボックスの下部へニーエアバッグモジュールを組み付けて、該ニーエアバッグモジュールを底パネルの可倒部で覆う作業を容易に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記底パネルは、前記ニーエアバッグモジュールの組付け後に前記グラブボックスの側部から差し込まれて該ニーエアバッグモジュールを車両上方から覆うように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、グラブボックスの下部へのニーエアバッグモジュールの組付け後に、底パネルがグラブボックスの側部から差し込まれて、該ニーエアバッグモジュールを車両上方から覆うように構成されているので、該ニーエアバッグモジュールの組付け及び底パネルの取付け作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、車室内の見栄えを向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、ニーエアバッグ装置の製造コストを低減させると共に、該ニーエアバッグ装置を軽量化することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、グラブボックスにおける収納スペースの底面としての底パネルの強度をより多く確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、グラブボックスの下部へニーエアバッグモジュールを組み付けて、該ニーエアバッグモジュールを底パネルの可倒部で覆う作業を容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、グラブボックスの下部へのニーエアバッグモジュールの組付け及び底パネルの取付け作業を容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施の形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10は、例えば助手席用のニーエアバッグ装置であり、図2に示されるように、ニーエアバッグモジュール12と、底パネル14と、破断予定部の一例たるティアライン16とを有している。
ニーエアバッグモジュール12は、グラブボックス18の下部に配設され、折畳み状態のニーエアバッグ22と該ニーエアバッグ22に対してガスを供給可能なインフレータ24とをモジュールケース26内に含んで構成され、ニーエアバッグ22がガスの供給を受けて乗員の膝部28(図6)側へ膨張展開可能に構成されている。
図2に示されるように、グラブボックス18は、助手席前方のインストルメントパネル38の開口部(図示せず)に設けられた収納ケースであり、乗員側(車両後方側)のアウタパネル30と、車幅方向両側の側壁部32,34と、反乗員側(車両前方側)の壁部36とにより、車両上方側が開口した収納ケースとして構成されている。
車両左側の側壁部32には、該側壁部32の上縁に開口し、該側壁部32の下部まで延びる長孔32Aが形成されている。車両右側の側壁部34のうち、該長孔32Aの下端部と車幅方向に対称となる位置には、該長孔32Aと同等の長孔又は円形の貫通孔(何れも図示せず)が形成されている。また図4に示されるように、グラブボックス18における反乗員側の壁部36には、例えば3箇所の貫通孔36Aが、車幅方向に直列に形成されている。
図3に示されるように、モジュールケース26は、乗員側(車両後方側)が開口した、例えば断面U字形に形成された樹脂製部材である。モジュールケース26の車幅方向の両端には、例えばエンドプレート40が取り付けられ、これによりモジュールケース26の両端が閉じられている。
図2に示されるように、モジュールケース26の例えば車幅方向両側の端部には、グラブボックス18の側面から突出し、該グラブボックス18を開閉する際の回転軸となるスタッド42が設けられている。このスタッド42は、エンドプレート40に固設されている。
なお、このスタッド42は、エンドプレート40に一体成形されたものであってもよい。またグラブボックス18の側壁部32,34に、長孔32Aの代わりにスタッド42を挿入するための貫通孔を設けた場合には、ニーエアバッグモジュール12の組付け性を考慮して、該スタッド42を、例えば車幅方向に弾性的に伸縮可能な構成としてもよい。
図3,図4に示されるように、モジュールケース26の下部には、例えば3箇所の突起部26Aが車幅方向に直列に設けられている。一方、アウタパネル30の内面30Aには、ニーエアバッグモジュール12の配設位置に対応したインナドア44が例えば溶着されている。このインナドア44は、例えばTPO材(熱可塑性エラストマー)を用いて成形されており、モジュールケース26の開口部と対向する上部44Aと、車両前方側への突出部44Bを有する下部44Cと、上部44Aと下部44Cとを連結するヒンジ部44Dとが一体的に形成されている。そしてインナドア44は、上部44A及び下部44Cにおいてアウタパネル30に溶着されている。なお、アウタパネル30の内面30Aに対するインナドア44の固定方法は、溶着には限られず、例えば接着やビス留めであってもよい。
モジュールケース26の突起部26Aは、インナドア44の突出部44Bに設けられた差込み孔44Eに嵌め込まれており、これによってニーエアバッグモジュール12がグラブボックス18の下部に固定されている。なお、グラブボックス18に対するニーエアバッグモジュール12の固定手段は、これに限られるものではない。
インフレータ24は、エアバッグECU(図示せず)に接続されており、該エアバッグECUからの作動電流により作動して、ニーエアバッグ22に対して膨張用のガスを供給するように構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の前面衝突を判定した際に、インフレータ24に対して作動電流を流すように構成されている。このインフレータ24は、折り畳まれたニーエアバッグ22内に収納され、該ニーエアバッグ22と共に、例えば被覆材46により覆われた状態でモジュールケース26内に収納固定されている。
底パネル14は、グラブボックス18の下部において、ニーエアバッグモジュール12を車両上方側から覆うように配設されている。具体的には、図4,図5に示されるように、底パネル14は、グラブボックス18に対するニーエアバッグモジュール12の組付け前に、予めアウタパネル30の内面30Aに固定される固定部14Aと、該固定部14Aの上縁にヒンジ部14Bを介して設けられた可倒部14Cと、を有して構成されている。
可倒部14Cの上縁には、例えば3箇所の爪部14Dが車幅方向に直列に設けられている。また図3に示されるように、可倒部14Cにおけるニーエアバッグモジュール12側の面には、例えば車幅方向に延びる2本のリブ14Rが、該ニーエアバッグモジュール12に向けて突出形成されている。
図5に示されるように、この可倒部14Cは、ニーエアバッグモジュール12の組付けの際にはアウタパネル30の内面30Aに沿うように立てられた状態とされる。これにより、ニーエアバッグモジュール12の配設スペースであるグラブボックス18の下部を露出させることができるので、該下部へのアクセスが容易となる。
ニーエアバッグモジュール12の組付け後には、可倒部14Cを、ヒンジ部14Bを中心として矢印A方向に倒伏させる。このとき、可倒部14Cの上縁に設けられた爪部14Dが、グラブボックス18における反乗員側の壁部36に設けられた貫通孔36Aに夫々係合する。この結果、底パネル14の可倒部14Cは、ニーエアバッグモジュール12を車両上方から覆った状態でグラブボックス18の反乗員側の壁部36に係合固定される。このように、車両用ニーエアバッグ装置10では、グラブボックス18の下部へニーエアバッグモジュール12を組み付けて、該ニーエアバッグモジュール12を底パネル14の可倒部14Cで覆う作業を容易に行うことができる。
なお、可倒部14Cの強度をより高め、通常使用時における異音の発生を抑制するために、図3におけるニーエアバッグモジュール12及び底パネル14の組付け状態において、底パネル14のリブ14Rは、モジュールケース26の上面に当接していることが望ましい。
底パネル14の可倒部14Cと反乗員側の壁部36との固定は、上記構成によるものには限られない。例えば、壁部36の貫通孔36Aの代わりに、壁部36の内面36Bにおける該貫通孔36Aに対応する位置に突起部(図示せず)を設け、底パネル14の爪部14Dが、該突起部に係合するように構成してもよい。また、この突起部と貫通孔36Aとを併用するようにしてもよい。更に、ビス留めにより可倒部14Cを壁部36に固定してもよい。
図2から図4において、ティアライン16は、グラブボックス18の乗員側のアウタパネル30のうち、ニーエアバッグモジュール12の配設位置に対応して設けられた破断予定部の一例である。このティアライン16は、ニーエアバッグ22の膨張圧により破断することでアウタパネル30の一部をドア部48(図6)として展開させ、これにより形成される開口部50(図6)を通じて、ニーエアバッグ22をモジュールケース26内から乗員側へ膨出させるように構成されている。
具体的には、図2から図4に示されるように、ティアライン16は、アウタパネル30の内面30Aのうち、インナドア44の上部44Aの上縁及び両側縁に沿って設けられた線状の薄肉部、即ち脆弱部として構成され、アウタパネル30の乗員側表面に表れないように構成されている。図3に示されるように、インナドア44における上部44Aの上縁と、底パネル14における固定部14Aの下縁とは、車両上下方向に若干離間しており、その間隙部におけるアウタパネル30の内面30Aにティアライン16の水平部が形成されている。なお、ティアライン16は、連続的なものに限られず、断続的なものであってもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、車両用ニーエアバッグ装置10では、グラブボックス18の下部に配設されたニーエアバッグモジュール12が、底パネル14により車両上方から覆われており、該底パネル14の可倒部14Cが、グラブボックス18における収納スペースの底面となっているので、グラブボックス18を開いた際にニーエアバッグモジュール12が露出することはなく、見栄えは良好である。
また車両用ニーエアバッグ装置10では、グラブボックス18の乗員側のアウタパネル30の内面30Aのうち、ニーエアバッグモジュール12の配設位置に対応してティアライン16が設けられているので、乗員側から見て、該配設位置に相当するアウタパネル30の下部にニーエアバッグモジュール12の存在を示唆するような見切り線は存在しない。このため、車室内の見栄えを向上させることができる。
更に、図3に示されるように、車両用ニーエアバッグ装置10では、底パネル14におけるニーエアバッグモジュール12側の面に、リブ14Rが該ニーエアバッグモジュール12に向けて突出形成されているので、グラブボックス18における収納スペースの底面としての底パネル14の強度をより多く確保することができる。
次に、車両の前面衝突時における車両用ニーエアバッグ装置10の作用について説明する。車両が前面衝突し、衝突センサからの信号に基づいて、エアバッグECUが該前面衝突の発生を判定すると、インフレータ24に対して点火電流が流される。インフレータ24は、該点火電流により作動して、多量のガスを発生させる。このガスがニーエアバッグ22に供給されることで、該ニーエアバッグ22が膨張し始める。
すると、被覆材46が該ニーエアバッグ22の膨張圧により破断し、該膨張圧がインナドア44の上部44Aに作用する。この上部44Aは、グラブボックス18におけるアウタパネル30の内面30Aに溶着されており、かつ該内面30Aのうち、インナドア44の上部44Aの上縁及び両側縁に沿ってティアライン16が設けられているので、ニーエアバッグ22の膨張圧がインナドア44の上部44Aに作用することで、アウタパネル30がティアライン16において破断する。
これにより、図6に示されるように、インナドア44の上部44Aが、ヒンジ部44Dを中心として車両後方へ回転し、これに伴ってアウタパネル30の一部がドア部48となって乗員側(車両後方側)へ展開し、該アウタパネル30に開口部50が形成される。ニーエアバッグ22は、この開口部50から乗員側(車両後方側)へ膨出して、乗員の膝部28とグラブボックス18との間に展開する。このようにして展開したニーエアバッグ22により、乗員の膝部28(図6)を拘束することが可能である。
展開したニーエアバッグ22により乗員の膝部28を拘束する際には、該膝部28からニーエアバッグ22を介してグラブボックス18に荷重が入力される。ここで、図2に示されるように、車両用ニーエアバッグ装置10では、モジュールケース26の端部に、グラブボックス18の側面、即ち側壁部34から突出し、該グラブボックス18を開閉する際の回転軸となるスタッド42が設けられているので、膝部拘束時にグラブボックス18に入力された荷重は、該スタッド42を介してインストルメントパネル38側へ伝達される。このため、従来用いられていた反力保持用ブラケットを省略することができ、車両用ニーエアバッグ装置10の製造コストを低減させると共に、該車両用ニーエアバッグ装置10の軽量化を図ることができる。
[第2実施形態]
図7において、本実施の形態に係る車両用ニーエアバッグ装置20では、底パネル54が、ニーエアバッグモジュール12の組付け後にグラブボックス18の側部、例えば側壁部32の差込み孔32Bから差し込まれて、該ニーエアバッグモジュール12を車両上方から覆うように構成されている。
具体的には、図9に示されるように、底パネル54は、ニーエアバッグモジュール12を車両上方から覆うことが可能な大きさに形成された例えば平板状の一般部54Aと、該一般部54Aの下面に突出形成され例えば車幅方向に延びる2本のリブ54Rとを有して構成されている。一方、グラブボックス18の例えば車両左側の側壁部32には、底パネル54の断面形状に対応した差込み孔32Bが形成されている。なお、車両右側の側壁部34に、差込み孔32Bに相当する差込み孔を設け、該差込み孔から底パネル54を差し込むように構成してもよい。
アウタパネル30の内面30Aにおける該差込み孔32Bに対応する高さ位置には、車幅方向に延びる例えば一対の堤部52が形成されている。この一対の堤部52は、底パネル54の一般部54Aの厚さに対応して離間しており、この間隙部分が底パネル54の支持溝56となっている。また、壁部36の内面36Bにおける差込み孔32Bに対応する高さ位置にも、同様の一対の堤部52及び支持溝56が形成されている。これら前後の支持溝56により、側壁部32の差込み孔32Bから差し込まれた底パネル54を支持できるようになっている。図示は省略するが、底パネル54の組付け状態において、該底パネル54の車両右側端部は、車両右側の側壁部34まで到達している。なお、底パネル54の支持構造は、これに限られるものではない。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図7において、車両用ニーエアバッグ装置20では、グラブボックス18の下部に配設されたニーエアバッグモジュール12が、底パネル54により車両上方から覆われており、該底パネル54の一般部54Aが、グラブボックス18における収納スペースの底面となっているので、グラブボックス18を開いた際にニーエアバッグモジュール12が露出することはなく、見栄えは良好である。
また車両用ニーエアバッグ装置20では、グラブボックス18の下部へのニーエアバッグモジュール12の組付け後に、底パネル54がグラブボックス18の側部である側壁部32の差込み孔32Bから差し込まれて、ニーエアバッグモジュール12を車両上方から覆うように構成されているので、ニーエアバッグモジュール12の組付け及び底パネル54の取付け作業を容易に行うことができる。更に、底パネル54を取り外すことにより、ニーエアバッグモジュール12のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、図8に示されるように、底パネル54の一般部54Aにおけるニーエアバッグモジュール12側の面(下面)に、リブ54Rが該ニーエアバッグモジュール12に向けて突出形成されているので、グラブボックス18における収納スペースの底面としての底パネル54の強度をより多く確保することができる。
車両の前面衝突時の作用については、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
なお、破断予定部の一例として、ティアライン16を挙げたが、破断予定部はこれに限られるものではなく、ニーエアバッグ22の膨張圧によりアウタパネル30の一部をドア状に展開させることが可能であれば、どのような構成を用いてもよい。
また車両用ニーエアバッグ装置10,20を助手席用のニーエアバッグ装置として説明したが、着座する乗員の膝部前方にグラブボックス等の収納ケースが設けられている座席であれば、他の座席にも適用することが可能である。
図1から図6は、第1実施形態に係り、図1は車両用ニーエアバッグ装置が内蔵されたグラブボックス及びインストルメントパネル等を示す斜視図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す斜視図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す断面図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す分解斜視図である。 車両用ニーエアバッグ装置において、底パネルの可倒部をアウタパネルの内面に沿って立て、ニーエアバッグモジュールをグラブボックスの下部に組み付けた後、可倒部を倒伏させて爪部を反乗員側の壁部に係合固定する状態を示す断面図である。 ニーエアバッグが乗員の膝部とアウタパネルとの間に膨張展開した状態を示す断面図である。 図7から図9は、第2実施形態に係り、図7は車両用ニーエアバッグ装置を示す斜視図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す断面図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 車両用ニーエアバッグ装置
12 ニーエアバッグモジュール
14 底パネル
14A 固定部
14B ヒンジ部
14C 可倒部
14R リブ
16 ティアライン
18 グラブボックス
20 車両用ニーエアバッグ装置
22 ニーエアバッグ
24 インフレータ
26 モジュールケース
28 膝部
30 アウタパネル
30A 内面
32 側壁部(側部)
36 反乗員側の壁部
42 スタッド
54 底パネル
54R リブ
56 支持溝

Claims (5)

  1. グラブボックスの下部に配設され、折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとをモジュールケース内に含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグモジュールと、
    前記グラブボックスの下部において、前記ニーエアバッグモジュールを車両上方側から覆うように配設された底パネルと、
    前記グラブボックスの乗員側のアウタパネルのうち、前記ニーエアバッグモジュールの配設位置に対応して設けられ、前記ニーエアバッグの膨張圧により破断することで、前記アウタパネルの一部を展開させ、前記ニーエアバッグを前記モジュールケース内から前記乗員側へ膨出させる破断予定部と、
    を有することを特徴とする車両用ニーエアバッグ装置。
  2. 前記モジュールケースの端部には、前記グラブボックスの側面から突出し、該グラブボックスを開閉する際の回転軸となるスタッドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  3. 前記底パネルにおける前記ニーエアバッグモジュール側の面には、リブが該ニーエアバッグモジュールに向けて突出形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  4. 前記底パネルは、前記グラブボックスに対する前記ニーエアバッグモジュールの組付け前に、予め前記アウタパネルの内面に固定される固定部と、該固定部の上縁にヒンジ部を介して設けられた可倒部と、を有して構成され、
    前記可倒部は、前記ニーエアバッグモジュールの組付けの際には前記アウタパネルの前記内面に沿うように立てられた状態とされ、該ニーエアバッグモジュールの組付け後に前記ヒンジ部を中心として倒伏し該ニーエアバッグモジュールを車両上方から覆った状態で前記グラブボックスの反乗員側の壁部に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  5. 前記底パネルは、前記ニーエアバッグモジュールの組付け後に前記グラブボックスの側部から差し込まれて該ニーエアバッグモジュールを車両上方から覆うように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
JP2007308515A 2007-11-29 2007-11-29 車両用ニーエアバッグ装置 Expired - Fee Related JP4935646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007308515A JP4935646B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 車両用ニーエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007308515A JP4935646B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 車両用ニーエアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009132212A true JP2009132212A (ja) 2009-06-18
JP4935646B2 JP4935646B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40864565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007308515A Expired - Fee Related JP4935646B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 車両用ニーエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4935646B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076583A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toyoda Gosei Co Ltd グラブボックス

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302437B1 (en) * 2000-04-06 2001-10-16 Daimlerchrysler Corporation Vehicle glove box assembly having knee restraint capabilities
JP2007161090A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyota Motor Corp 膝保護用エアバッグ装置
US7261318B2 (en) * 2003-12-01 2007-08-28 Autoliv Asp, Inc. Knee airbag and glove box assembly

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302437B1 (en) * 2000-04-06 2001-10-16 Daimlerchrysler Corporation Vehicle glove box assembly having knee restraint capabilities
US7261318B2 (en) * 2003-12-01 2007-08-28 Autoliv Asp, Inc. Knee airbag and glove box assembly
JP2007161090A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyota Motor Corp 膝保護用エアバッグ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076583A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toyoda Gosei Co Ltd グラブボックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP4935646B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8177256B2 (en) Vehicle seat having an integrated airbag module
JP5321581B2 (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
JP4954916B2 (ja) エアバッグカバー、インストルメントパネル、エアバッグ装置、エアバッグ収容体
JP5042552B2 (ja) エアバッグカバー、インストルメントパネル、エアバッグ装置
JP4976315B2 (ja) エアバッグカバー、インストルメントパネル、エアバッグ装置、エアバッグ収容体
WO2010026970A1 (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
JP4446901B2 (ja) エアバッグ装置のカバー及びエアバッグ装置
JP2017047861A (ja) 後席用サイドエアバッグ装置
JP2006205889A5 (ja)
JP2006001326A (ja) エアバッグカバー、エアバッグ装置
JP4395172B2 (ja) コラム付けニーエアバッグ装置
JP2009083531A (ja) エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置
JP4935646B2 (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
JP5182985B2 (ja) エアバッグ装置のカバー体
JP2008037141A (ja) エアバッグカバー、インストルメントパネル、エアバッグ装置
JP4901182B2 (ja) エアバッグ装置のカバー
JP2008273395A (ja) エアバッグカバー、インストルメントパネル、エアバッグ装置
JP4548186B2 (ja) エアバッグモジュールの取付構造
JP2005088621A (ja) 車両用エアバッグ装置の溶着部構造
JP5319414B2 (ja) エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置
JP2005178595A (ja) 車両用エアバッグ取付構造
JP5218322B2 (ja) エアバッグ装置
KR100587409B1 (ko) 에어백장치
JP2008238951A (ja) エアバックモジュール及びそれに用いるカバー
JP2010047137A (ja) エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4935646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees