JP2010047137A - エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Takashi Ueda
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Abstract

【課題】ドア部に備えるエアバッグを覆うカバー体を円滑に展開する。
【解決手段】ドア部1から上方に向かって乗員の側方にエアバッグ31を展開する。エアバッグ31を覆うカバー体22は、硬質樹脂のアウタ部61と、軟質樹脂のインナ部62とを積層して形成する。インナ部62の車室内側方にヒンジ本体部86を形成し、インナ部62の車室外側方から支持片部87を突設する。支持片部87の取付固定部96を固定具で取付体34に固定する。取付固定部96の上方に位置して、支持片部87を貫通するテアライン開口部101を形成する。破断予定部99によりテアライン開口部101同士を連結する。エアバッグ31が展開する際は、各破断予定部99がテアライン開口部101に接する端部から開裂し、扉部73が車室内側方に回動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の座席の側方に膨張展開するエアバッグのカバー体及びこのエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、自動車の座席の側方にエアバッグを膨張展開し、側面衝突時に乗員を保護するエアバッグ装置が知られている。さらに、このようなエアバッグ装置について、車室の側部のドア部にエアバッグを折り畳んで収納し、このドア部からエアバッグを上方に膨張展開して、乗員の頭部などを保護する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1には、エアバッグ及びインフレータなどをドア部のインナパネルに組み付けた後、これら部材とインナパネルとを覆うようにしてドアパネルが取り付けられる構成が示されている。そして、この構成では、ドアパネルの車室内側方にヒンジ部が形成され、このヒンジ部の先端側に連続し、エアバッグの展開時にヒンジ部を支点として上側に回動する蓋部が設けられている。
しかしながら、この構成では、ドアパネルの上側の縁部に沿って設けられた蓋部の先端部が自由端となっているため、ドアの多数回の開閉により、あるいは乗員がドアトリムを押圧した場合などに、蓋部の部分の外観の維持が容易でない。
この点、蓋部の一側をヒンジ部とし、他側をエアバッグの展開時に破断するテアラインとする構成が考えられるが、車両の前後方向に沿った長手寸法の大きいテアラインを迅速に破断し扉部を円滑に回動させるとともに、ドアパネルとして求められる剛性を確保するなど、種々の要求を満たすことが求められる。
特開2006−88731号公報 (図1−2)
上記従来のように、エアバッグをドア部から上方に展開させるエアバッグ装置のエアバッグを覆うカバー体について、エアバッグの収納時には剛性を確保しつつ、エアバッグの展開時には長手寸法の大きいテアラインを迅速に破断し扉部を円滑に回動させることが求められている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、剛性を確保しつつ扉部を円滑に回動できるエアバッグのカバー体及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグのカバー体は、車室の側部のドア部に折り畳んで収納されガスが導入されてこの車室の側面部に沿って上方に展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に用いるエアバッグのカバー体であって、前記ドア部に設けられた取付体に取り付けられる本体部と、折り畳んで収納された前記エアバッグの上側を覆う扉部と、この扉部の長手方向に沿った一側部と前記本体部とを屈曲可能に連結するヒンジ部と、前記扉部の長手方向に沿った他側部から下方に突設された支持片部とを具備し、前記支持片部は、前記取付体に取り付けられる複数の取付固定部、これら取付固定部と前記扉部との間に位置しかつ少なくとも前記取付固定部の上側に位置し前記扉部の長手方向に沿って互いに間隔を有し開口して複数設けられたテアライン開口部、及び互いに隣接するテアライン開口部同士を連結し上下に隣接する部分より脆弱に形成され前記エアバッグが展開時に前記扉部を上方に押圧する力で破断する破断予定部を設けたものである。
そして、この構成では、カバー体に覆われたエアバッグにガスを供給すると、エアバッグが膨張展開し、カバー体の扉部を下側から上方に向かって押圧する。すると、支持片部の破断予定部が破断して、ヒンジ部を支点として扉部を回動させ、エアバッグの膨出用通路を形成し、この膨出用通路からエアバッグが車室の側面部に沿って上方に膨張展開する。破断予定部は、断続的に形成したテアライン開口部を互いに連結するようにして形成したため、扉部が支持片部の取付固定部を設けた部分から迅速に切り離される。さらに、テアライン開口部は、取付固定部の上側に位置して設けたため、エアバッグが展開時に扉部を上方に押圧すると、各テアライン開口部に近接する部分でカバー体が上下に引き伸ばされるように変形し、各破断予定部を各テアライン開口部に連続する端縁部から迅速に開裂させる。カバー体の扉部の長手方向に沿った一側部をヒンジ部を介して本体部に連結するとともに、扉部の長手方向に沿った他側部を支持片部を介してドア部の取付体に支持することにより、カバー体の剛性が向上して安定して支持され、エアバッグ装置の外観が向上する。
請求項2記載のエアバッグのカバー体は、請求項1記載のエアバッグのカバー体において、前記支持片部は、前記テアライン開口部同士の間に位置し、前記破断予定部に沿って、この支持片部の変形を抑制する変形抑制部を備えたものである。
そして、この構成では、エアバッグが展開時に扉部を上方に押圧すると、変形抑制部により破断予定部に近接した部分の変形が抑制され、各テアライン開口部に近接する部分に押圧力が集中してカバー体が上下に引き伸ばされるように変形し、各テアライン開口部に連続する破断予定部を端縁部から迅速に開裂させる。
請求項3記載のエアバッグのカバー体は、請求項1または2記載のエアバッグのカバー体において、樹脂製のアウタ部と、このアウタ部の裏面側に接合され前記アウタ部より軟質で変形可能な樹脂製のインナ部とを備え、前記アウタ部は、アウタ本体部と、アウタ扉部と、これらアウタ本体部とアウタ扉部とを区画する区画部とを備え、前記インナ部は、前記アウタ本体部の裏面側に接合されて本体部を構成するインナ本体部と、前記アウタ扉部の裏面側に接合されて扉部を構成するインナ扉部と、これらインナ本体部とインナ扉部とを一体に連結しヒンジ部を構成するヒンジ本体部とを備えるとともに、支持片部は、前記インナ扉部から一体に突設されたものである。
そして、この構成では、比較的硬質のアウタ部と比較的軟質のインナ部とを積層し、破断予定部を設けた支持片部をインナ部に一体に形成したため、アウタ部に形成する分割部分を少なくして、外観を向上しつつ、エアバッグの膨出用通路を大きく形成し、エアバッグの円滑な展開が容易になる。
請求項4記載のエアバッグ装置は、車室の側部のドア部に折り畳んで収納されガスが導入されてこの車室の側面部を構成する窓部に沿って上方に展開するエアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータと、本体部が車室内側方に面して前記ドア部の内装材を構成するとともにこの本体部に本体側取付部を設けた請求項1ないし3いずれか一記載のカバー体と、取付固定部及び前記本体側取付部が取り付けられるとともに、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持し、前記ドア部の部材に取り付けられる取付体とを具備するものである。
そして、この構成では、請求項1ないし3いずれか一記載のカバー体を備えたため、カバー体に覆われたエアバッグにガスを供給することにより、破断予定部を迅速に破断し、エアバッグが車室の側面部に沿って上方に円滑に膨張展開する。カバー体の剛性が向上して安定して支持され、エアバッグ装置の外観が向上する。取付体に、カバー体、エアバッグ、及びインフレータを取り付けたため、エアバッグ装置がユニット化され、ドア部への装着が容易になる。
本発明によれば、カバー体に覆われたエアバッグにガスを供給することにより、支持片部の破断予定部を破断し、ヒンジ部を支点として扉部を回動させ、エアバッグを車室の側面部に沿って上方に膨張展開させることができる。破断予定部は、断続的に形成したテアライン開口部を互いに連結するようにして形成したため、扉部を支持片部の取付固定部を設けた部分から迅速に切り離しできる。さらに、テアライン開口部は、取付固定部の上側に位置して設けたため、エアバッグが展開時に扉部を上方に押圧すると、各テアライン開口部に近接する部分でカバー体が上下に引き伸ばされるように変形し、各破断予定部を各テアライン開口部に連続する端縁部から迅速に開裂できる。カバー体の扉部の長手方向に沿った一側部をヒンジ部を介して本体部に連結するとともに、扉部の長手方向に沿った他側部を支持片部を介してドア部の取付体に支持することにより、カバー体の剛性を向上してこのカバー体を安定して支持でき、エアバッグ装置の外観を向上できる。
以下、本発明のエアバッグのカバー体及びエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(b)及び図2において、1は自動車の車体を構成するドア部であり、このドア部1は、車室2に設けられた図示しない座席の側方に位置している。なお、以下、方向については、車両である自動車の直進方向を基準とし、上方(図1(b)及び図2に示す矢印U方向)、ドア部1側から車室2の中央側に向かう方向である車室内側方(図1(b)に示す矢印C方向)、車室2の中央側からドア部1側に向かう方向である車室外側方(図1(b)に示す矢印D方向)、及び前方(図1(a)及び図2に示す矢印F方向)などの方向を説明する。
そして、このドア部1は、図2に示すように、ドア部1の全体を囲む枠状のフレーム11を備え、このフレーム11に囲まれた部分の下側部がドア本体部12となり、このフレーム11に囲まれた部分の上側部の開口がウインドシールドでありサイドガラスあるいはサイドウィンドウガラスと呼ばれる窓ガラス14により開閉される。そして、この窓ガラス14及び窓ガラス14により開閉される開口の部分が、所定面であり側面部を構成する窓部15となっている。そして、ドア本体部12は、金属板などから形成された被取付部材である部材としてのインナパネル16と、このインナパネル16の車室外側方に離間して位置する金属板などから形成されたアウタパネル17とを備えている。そして、インナパネル16の車室内側方は、一部が樹脂などにて形成された内装材である主ドアトリム18で覆われているとともに、上側部の後部の一部がエアバッグ装置21を構成するとともに内装材であるカバー体22で覆われている。なお、図1(b)において、24は窓ガラス14に密着するウェザーストリップなどとも呼ばれるシール部材である。
そして、図1ないし図4に示すように、エアバッグ装置21は、乗員保護装置であり、主として側面衝突時あるいは横転時などに乗員の頭部を保護するいわゆるドアマウントエアバッグで、カバー体22に加え、袋状をなすエアバッグ31と、このエアバッグ31にガスを供給するガス発生装置である図示しないインフレータと、これらカバー体22、エアバッグ31、及びインフレータが取り付けられる取付体34とを備え、これら部材を組み合わせて、エアバッグモジュールであるエアバッグ装置21が構成されている。さらに、このエアバッグ装置21には、図示しないハーネスを介して、制御装置が接続されている。
そして、エアバッグ31は、単数あるいは複数の基布を縫い合わせて袋状としたもので、例えば、2枚の略同形状の基布であるメインパネルの外周部同士を縫い合わせて、扁平な袋状に構成されている。そして、通常時は、ロール状及び蛇腹状などの所定の方法により小さく折り畳まれている。
また、インフレータは、略円柱状のインフレータ本体部を備え、このインフレータ本体部の一端側にガス噴射部が設けられているとともに、他端部にコネクタが設けられ、このコネクタにハーネスが接続されている。そして、このインフレータは、ハーネスを介して制御装置から点火信号が流れることにより、内部に充填した推進薬を反応させ、あるいは内部のボンベに貯留したガスを開放などして、ガス噴射部からガスを噴射し、直接的にあるいはパイプを介してエアバッグ31にガスを供給する。
また、取付体34は、例えば金属により一体あるいは複数の部材を組み合わせて構成され、本実施の形態では、プレート41と、このプレートに固定されたリテーナ42となどを組み合わせて構成されている。そして、プレート41は、垂直状の平板状の金属製の板体で、下側部に円孔を有する複数の車体取付部41aが形成されているとともに、上側部に円孔を有する複数の取付固定受部44が形成されている。さらに、これら取付固定受部44同士の間に位置して、プレート41の上端部が外側に折り返され、プレート補強部41bが形成されている。また、リテーナ42は、例えば金属板を折曲しあるいは金属を押し出し成形などして形成され、水平状の底板部42aと、この底板部42aの車室内側方の縁部から上方に延設された垂直状の内側板部42bと、底板部42aの車室外側方の縁部から下側に延設された取付板部42cとを備えている。そして、この取付板部42cがプレート41の高さ方向の中間位置に溶接などして固定され、プレート41とリテーナ42とが連結されて取付体34が構成されている。そして、この状態で、プレート41、底板部42a、及び内側板部42bに囲まれた部分に、上側を開口した収納部46が構成され、この収納部46に折り畳んだエアバッグ31及びインフレータなどが収納されている。また、リテーナ42の内側板部42bの上端である先端部からは、複数のカバー係止部48が一体に突設されている。これらカバー係止部48は、外側さらには下側に突設された断面略L字状の爪状をなしている。さらに、リテーナ42の内側板部42bの下側部である底板部42a近傍には、円孔を有する複数のカバー固定受部49が形成され、破線で示すビスなどの固定具50が挿入して固定されるようになっている。また、リテーナ42は、必要に応じて、例えば底板部42aから突設される図示しない取付片部を備え、この取付片部に、固定具が挿入して取り付けられるカバー固定受部が形成されている。そして、この取付体34は、ボルトやリベットなどの固定具51で、車体取付部41aがインナパネル16に取り付けられ、ドア部1に支持されている。
そして、カバー体22は、リッドあるいはエアバッグリッドなどとも呼ばれるもので、車室2側に露出する樹脂製のアウタ部61と、このアウタ部61の裏面側に振動溶着などで取り付けられた樹脂製のインナ部62とを積層した積層体として構成されている。
そして、アウタ部61は、主ドアトリム18と連続的な形状に形成され、主ドアトリム18とともにドア本体部12を覆う内装材を構成し、ドア本体部12の上側を覆う上面パネル部64と、この上面パネル部64の車室内側方の縁部に連続し、下方に延設された側面パネル部65と、上面パネル部64の車室外側方の縁部に連続し、下方に向かって側面パネル部65より短く延設された縁片部66と、これら上面パネル部64、側面パネル部65、及び縁片部66の後側の縁部に連続して後面を覆う一体あるいは別体に形成された端部パネル部67とを備えている。そして、上面パネル部64は、ドア部1の意匠に応じて平面状あるいは曲面状などに形成され、本実施の形態では、車室外側方に向かって若干上方に向かう傾斜面状に形成され、ドア部1のシール部材24などが車室2の車室内側方すなわち乗員側から見えないように覆っている。また、側面パネル部65は、主ドアトリム18の形状に応じて曲面状に形成され、下側の縁部には、主ドアトリム18に係合して連結されるトリム連接部69が形成されているとともに、下側の一部に、他の部品を露出させ、あるいは保守作業などを可能にする側部キャップ部70が適宜の形状で設けられている。また、縁片部66は、巻き込み部とも呼ばれるもので、下方に向いてほぼ垂直状に延設され、シール部材24などが車室2側から見えないようにして外観を向上するため上面パネル部64の高さ位置を高く設定した構成において、ドア部1の内部が車室外側方などからも露出しないように覆い、外観を向上している。また、後側パネル部67は、リッドカバーとも呼ばれるもので、ハーネスなどを挿通させる後側キャップ部が設けられている。
そして、このアウタ部61には、図2に示すように、主として上面パネル部64に区画部72が形成され、この区画部72により区画された内側に、扉部73を構成するアウタ扉部74が形成されている。そして、区画部72は、リッドテアラインとも呼び得る薄肉部である弱部であり、上面パネル部64の車室内側方の側面パネル部65との接続部分あるいは接続部分の近傍に沿ってカバー体22の長手方向である前後方向に延びる長辺部72aと、この長辺部72aの前後の端部から車室外側方に延びて縁片部66の縁部に至る短辺部72bとを備えた平面略コの字状に形成されている。そして、この区画部72は、アウタ部61の上面パネル部64及び縁片部66の裏面側が切削などして凹設されて他の部分より脆弱に形成され、破断するテアラインあるいは容易に屈曲するヒンジとして機能する。すなわち、この区画部72は、エアバッグ31が膨張展開する圧力により一部あるいは全部が開裂すなわち破断し、通常は短辺部72bの部分がアウタ破断部として破断し、破断しなかった長辺部72aは容易に変形して屈曲するヒンジ部として機能する。そして、区画部72の外側は、上面パネル部64から側面パネル部65にかけて、エアバッグ31の膨張展開時にも展開しない非展開部であり本体部を構成するアウタ本体部75となっている。
また、このアウタ部61は、主として硬質な樹脂にて形成され、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、いわば硬質の樹脂であるポリプロピレン(PP)を射出成形したアウタ部基体76の表面に、いわゆるリム(RIM)成形により外観や触感を向上するためのウレタン例えば発泡ウレタン表皮(PUR)である表皮層77を薄く一体的に加飾して形成されている。
一方、インナ部62は、バッキング部とも呼び得るもので、アウタ部61のアウタ部基体76を構成する材料よりも軟質の変形可能な材料にて形成された軟質樹脂製で、本実施の形態では、エラストマー系の樹脂であるTPO樹脂(サーモプラスチックオレフィン)で射出成形された第1のインナ部81及び第2のインナ部82を備えている。そして、第1のインナ部81は、上面パネル部64及び側面パネル部65の上側部の裏面側に位置して、振動溶着などによりアウタ部61に一体的に取り付けられ、第2のインナ部82は、側面パネル部65の下側部の裏面側に位置して振動溶着などによりアウタ部61に一体的に取り付けられている。なお、このカバー体22の製造工程においては、例えば、アウタ部61のアウタ部基体76、インナ部62の第1及び第2のインナ部81,82をそれぞれ形成し、アウタ部基体76の裏面に第1のインナ部81を振動溶着し、次いで、アウタ部基体76の表面に表皮層77を反応射出形成で形成し、最後に、アウタ部基体76の裏面に第2のインナ部82を振動溶着する。
そして、第1のインナ部81は、インナアッパとも呼び得るもので、図1、図3ないし図6に示すように、アウタ部61の上面パネル部64のアウタ扉部74の裏面側に取り付けられて扉部73を構成する蓋部接合部であるインナ扉部84と、アウタ部61の上面パネル部64のアウタ本体部75及び側面パネル部65の裏面側に取り付けられて非展開部を構成する本体側接合部であるインナ本体部85と、扉部73を構成するインナ扉部84の長手方向に沿った一側部である車室内側方とインナ本体部85とを変形可能に連結しヒンジ部を構成するヒンジ本体部86と、扉部73を構成するインナ扉部84の長手方向に沿った他側部である車室外側方から反展開方向である下側に突設された支持片部87と、インナ本体部85の複数カ所から車室外側方に膨出するように形成された本体側取付部を構成する係止取付部89とが一体に形成されている。
そして、インナ扉部84は、略平板状をなし、例えば表面側に格子状に突設された溶着リブを振動溶着し、アウタ扉部74の裏面の略全面に密着して一体的に取り付けられ、扉部73を構成している。
また、インナ本体部85は、アウタ本体部75の裏面に密着して溶着される板状のインナ外郭基部93と、このインナ外郭基部93の前後の端部近傍の裏面側から垂直板状に突設されたインナ外郭端板部94を備えている。そして、インナ外郭基部93は、インナ扉部84の3方を囲み、すなわちインナ扉部84の前方、後方、及び車室内側方を囲むとともに、アウタ本体部75の裏面側の形状に沿って湾曲した板状に形成され、例えば表面側に格子状に突設された溶着リブを振動溶着し、アウタ本体部75の裏面に密着して一体的に取り付けられ、非展開部を構成している。
そして、ヒンジ本体部86は、インナ扉部84の一側部である車室内側方の縁部とインナ本体部85とを一体に変形可能に連結し、非展開部に対し、長手方向である前後方向に沿った仮想的な軸を中心として、扉部73を展開すなわち回動可能に連結して支持している。そして、このヒンジ本体部86は、アウタ部61の区画部72の長辺部72aに対向し、この長辺部72aを跨ぐようにして、下方に断面略U字状をなして湾曲して膨出している。さらに、このヒンジ本体部86は、複数のスリット部86aにより、複数の片状に分割されている。また、前後の端部のスリット部86aに連続し、端部スリット部86bが車室外側方の縁部まで延設されている。この端部スリット部86bは、インナ扉部84の前後の端部とインナ本体部85のインナ外郭基部93との間に位置し、区画部72の短辺部72bに対向する部分となる。なお、この端部スリット部86bは、本実施の形態では、切り溝であるスリットとして形成したが、薄肉の破断予定部として形成することもできる。
さらに、支持片部87は、エアバッグリッドあるいは縦壁などとも呼び得るもので、インナ扉部84の車室外側方の端部近傍から下方に垂直状な板状をなして突設されている。そして、この支持片部87の先端側すなわち下端側の複数カ所には、下方に向かって他の部分より突設された取付固定部96が設けられている。そして、これら取付固定部96は、前後方向に略等間隔で、それぞれ先端側が半円状の舌片状で、それぞれ半円を構成する円の中心に位置してモジュール取付孔とも呼び得る円孔状の取付孔96aが設けられている。そして、図3に示すように、この取付孔96aに挿入されるリベットなどの固定具97により、取付固定部96すなわち支持片部87の先端側である下側部が取付体34の取付固定受部44に固定して取り付けられるようになっている。
さらに、この支持片部87には、取付固定部96の上側部に位置し、かつ、インナ扉部84の下面から離間した位置に、前後方向すなわち扉部73の長手方向に沿って、破断予定部99が形成されている。この破断予定部99は、インナ破断部とも呼び得るもので、車室外側方から凹設された溝状をなし、支持片部87の他の部分すなわち上下に隣接する部分より脆弱に形成され、エアバッグ31が膨張展開する圧力により破断するようになっている。そして、この破断予定部99の下側に沿った部分は、各取付固定部96を前側から後側まで連続して一体に連結する平板状をなしている。一方、破断予定部99の上側に沿った部分には、複数のテアライン開口部101が形成されているとともに、これらテアライン開口部101同士の間に位置して、変形抑制部としてのブロック部102が形成されている。そして、各テアライン開口部101は、少なくとも、取付固定部96の取付孔96aの上方、いわば直上に位置し、さらに、取付固定部96の上方に位置しない位置にも形成されている。そして、各テアライン開口部101は、支持片部87を貫通する矩形の開口で、インナ本体部85の裏面から破断予定部99に接する位置まで形成され、いわば、取付固定部96の上方には破断予定部99を形成せず、断続的に形成された破断予定部99が、互いに隣接するテアライン開口部101同士を連結するようになっている。言い換えれば、破断予定部99とテアライン開口部101とが交互に形成されている。
さらに、各ブロック部102は、単なる板状の部分よりも変形しにくい形状で、本実施の形態では、上面を開口した略箱状に形成されている。より詳細には、各ブロック部102は、支持片部87の車室外側方に突出するように形成され、図1(a)及び図4に示すように、インナ扉部84に開口する開口102aの下方に対向し支持片部87の平板状の部分から車室外側方に突出するように形成された底板部102bと、この底板部102bの両側部とインナ扉部84と支持片部87とを連結する一対の側板部102cと、底板部102bの車室外側方とインナ扉部84とを連結する外板部102dとを備えている。また、底板部102bと外板部102dとの角部には、傾斜した傾斜板部102eが形成されている。なお、本実施の形態では、各ブロック部102の底板部102bは、破断予定部99からわずかに離間して形成されているが、破断予定部99に沿って形成することもできる。また、これらブロック部102の形状は、上記の箱状に限られず、中実のブロック状などに形成することもできる。
また、これら複数のテアライン開口部101及び破断予定部99すなわちブロック部102の形状、ここでは前後方向の寸法は、互いに同一ではなく、エアバッグ31の折り畳み形状やインフレータから導入されるガス流の状態に応じて決まるエアバッグ31がインナ扉部84すなわち扉部73を押圧する力の分布状態に対応して扉部73が均一に円滑に展開するように設定されている。すなわち、本実施の形態では、扉部73の長手方向の中央部分では、テアライン開口部101は比較的大きくすなわち2カ所のブロック部102すなわち破断予定部99は比較的短く設定される一方、扉部73の長手方向の両端部分では、中央部分に対して、テアライン開口部101は小さく2カ所ずつのブロック部102すなわち破断予定部99は長く設定されている。
また、係止取付部89は、インナ本体部85のインナ外郭基部93の複数カ所から車室外側方に膨出する略箱状に形成されている。そして、各係止取付部89は、取付用開口部89aと、この取付用開口部89aの下側に位置する受け板部89bとを備え、さらに、受け板部89bには、車室内側方及び車室外側方のそれぞれに補強リブ部89cが突設されている。
また、第2のインナ部82は、インナロアとも呼び得るもので、第1のインナ部81の下方に位置してアウタ部基体76の裏面側に密着して溶着などして取り付けられた板状の基板部82aと、この基板部82aから裏面側である車室外側方に突設されそれぞれ本体側取付部を構成する複数の第2取付部82b及び第3取付部82cとが一体に形成されている。
また、このエアバッグ装置21のインフレータに接続される制御装置は、CPUを備えるとともに、単数あるいは複数のセンサが接続され、乗員、衝突、車体の角度などの状態に応じてインフレータを起動させる点火信号を送るようになっている。
そこで、このエアバッグ装置21は、図1及び図2に示すように、取付体34の収納部46に、インフレータと折り畳んだエアバッグ31を収納し、これら部材をカバー体22で覆った状態で、エアバッグモジュールとして構成される。すなわち、このカバー体22は、取付体34のカバー係止部48を係止取付部89の取付用開口部89aに挿入し、補強リブ部89cに嵌合するようにして受け板部89bに係止して、上側部の車室内側方の部分を取付体34で支持し、取付体34のカバー固定受部49に車室外側方から挿入した固定具50を第2取付部82b及び第3取付部82cに固定して、下側部を取付体34で支持し、さらに、取付固定部96の取付孔96aに挿入した固定具97を取付体34の取付固定受部44に固定して、上側部の車室外側方の部分を取付体34で支持し、通常時には、カバー体22が安定して支持される。
そして、インフレータと制御装置とを電気的に接続するとともに、取付体34の車体取付部41aを固定具51でドア部1のインナパネル16に取り付け、カバー体22の下端のトリム連接部69を主ドアトリム18に係合するとの簡略な作業により、エアバッグ装置21がドア部1に設置される。
次に、エアバッグ装置21の展開時の動作を説明する。
図1(b)、図2(a)、図3、及び図4に示すエアバッグ31の収納状態から、自動車の車体が側面衝突などの衝撃を受け、あるいは横転などすると、センサなどの信号に基づき制御手段が判断してインフレータを起動し、エアバッグ31にガスを供給する。すると、このエアバッグ31は、収納部46が開口する上側に向かって膨張展開を開始し、カバー体22の扉部73を下側から上方に向かって押圧する。そして、この押圧する圧力により、インナ部62の支持片部87の破断予定部99が破断するとともに、アウタ部61の区画部72の一部または全部、少なくとも短辺部72bを破断する。
この破断予定部99の破断について、破断予定部99は、断続的に形成したテアライン開口部101を互いに連結するようにして形成したため、扉部73の長手方向の全長に沿って破断予定部99を設ける構成に比べ、扉部73を支持片部87の取付固定部96を設けた部分から迅速に切り離すことができる。さらに、テアライン開口部101は、取付固定部96の上側に位置して設けられ、さらに、テアライン開口部101以外の破断予定部99に近接する部分はブロック部102により変形が抑制されるため、エアバッグ31が展開時に扉部73を上方に押圧すると、各テアライン開口部101に近接する部分に押圧力が集中してカバー体22が上下に引き伸ばされるように変形し、各破断予定部99が各テアライン開口部101に連続する端縁部から迅速に開裂する。
そして、エアバッグ31がさらに膨張展開すると、このエアバッグ31により押圧された扉部73がアウタ部61の長辺部72a及びインナ部62のヒンジ本体部86を支点として車室内側方に回動し、エアバッグ31のエアバッグ膨出用通路を形成する。なお、アウタ部61の区画部72の長辺部72aが破断せずに接続された状態の場合には、この長辺部72aが支点となり、ヒンジ本体部86は伸びるように変形して、扉部73が円滑に回動する。また、長辺部72aが破断した場合には、ヒンジ本体部86は伸びるように変形しながら支点となり、扉部73が円滑に回動する。そして、このエアバッグ膨出用通路から突出したエアバッグ31は、扉部73を回動させながら、この扉部73と窓部15との間を介し、図2(b)に示すように、窓部15に沿って上側に円滑に膨張展開し、側方に移動する乗員を拘束して頭部などを保護する。
このように、本実施の形態によれば、ドア部1内に収納したエアバッグ31をドア部1の上面から上方に膨張展開するいわゆるドアマウントエアバッグを構成し、車両の座席に着席した乗員を拘束して頭部などを保護できる。
そして、エアバッグ装置21のカバー体22のいわばエアバッグリッドテア構造について、扉部73の長手方向に沿って配置された破断予定部99を、断続的に形成したテアライン開口部101を互いに連結するように形成し、すなわち、テアライン開口部101により破断予定部99を断続的に形成したため、全長に連続する破断予定部を設ける構成に比べ、前後に長手寸法の大きい扉部73を、支持片部87の取付固定部96を設けた部分から迅速に切り離し、扉部73を円滑かつ迅速に展開させることができる。
さらに、テアライン開口部101は、取付固定部96の上側、いわば直上に位置して設けたため、エアバッグ31が展開時に扉部73を上方に押圧すると、各テアライン開口部101に近接する部分でカバー体22が上下に引き伸ばされるように湾曲して変形し、各破断予定部99を各テアライン開口部101に連続する端縁部から引き剥がすようにして迅速に開裂させ、すなわち、扉部73の長手寸法の全長にわたって破断予定部99を形成する構成に比べて小さい荷重で破断予定部99を引き裂くことが可能になり、各テアライン開口部101を連通させて、扉部73を円滑かつ迅速に展開させることができる。
そこで、本実施の形態のように、アウタ部61について、アウタ部基体76の表面に表皮層77を一体的に形成し、表皮層77にスリットを入れて扉部73の展開特性を調整することが容易ではないカバー体22についても、インナ部62の破断予定部99を円滑迅速に破断させることで、アウタ部61とインナ部62とを接合した扉部73の展開特性を容易に設定できる。
さらに、支持片部87は、テアライン開口部101同士の間に位置し、破断予定部99に沿って、支持片部87の変形を抑制するブロック状の剛体であるブロック部102を設けたため、エアバッグ31が展開時に扉部73を上方に押圧した際に、ブロック部102により破断予定部99に近接した部分の変形が抑制され、各テアライン開口部101に近接する部分に力を集中させてカバー体22が上下に引き伸ばされるように変形させ、各テアライン開口部101に連続する破断予定部99を端縁部から迅速に開裂させることができる。また、ブロック状の剛体であるブロック部102により扉部73の強度を向上し、扉部73を保護することができる。
そして、カバー体22は、車室内側方の上部に設けた係止取付部89が、取付体34のカバー係止部48に係止され、車室外側方の上部に設けた取付固定部96が固定具97で取付体34の取付固定受部44に固定され、車室内側方の高さ方向の中央部あるいは下部に設けた第2取付部82bあるいは第3取付部82cが固定具50で取付体34のカバー固定受部49に固定されているため、カバー体22の剛性が向上し、がたつくことなく安定して支持される。
特に、カバー体22の扉部73は、扉部73の長手方向に沿った一側部である車室内側方をヒンジ部すなわち区画部72の長辺部72a及びヒンジ本体部86を介して、本体部すなわちアウタ本体部75及びインナ本体部85に連結するとともに、扉部73の長手方向に沿った他側部である車室外側方を支持片部87を介してドア部1のインナパネル16に取り付けられる取付体34に支持することにより、長手寸法の大きい扉部73の剛性が向上して安定して支持される。
そこで、ドア部1の開閉時や、乗員がカバー体22に力を加えた場合などにも、扉部73を含みカバー体22が変形することなく外観を良好に維持できる。
また、複数カ所に分割して設けられた破断予定部99の長さを各部位にて変更し、強度の強弱をつけることにより、エアバッグ31の展開時の扉部73のたわみなどを抑制し、扉部73を円滑に展開させることができる。すなわち、エアバッグ31の折り畳み形状や、インフレータの取付位置などインフレータから導入されるガス流の状態に応じて決まるエアバッグ31内部の圧力差、すなわちエアバッグ31がインナ扉部84すなわち扉部73を押圧する力の分布状態に対応し、支持片部87の複数のテアライン開口部101及び破断予定部99すなわちブロック部102の形状を設定し、本実施の形態では、扉部73の長手方向の中央部分では、テアライン開口部101は比較的大きくすなわち破断予定部99は比較的短く設定する一方、扉部73の長手方向の両端部分では、中央部分に対して、テアライン開口部101は小さくすなわち破断予定部99は長く設定したため、扉部73を長手方向に沿って均一に円滑に展開させることができる。
例えば、図7(a)に模式的に示すように、エアバッグ31にガスを供給する前には、長手方向に沿って平板状をなす扉部73について、テアライン開口部101を仮に長手方向に沿って均等に配置したとすると、エアバッグ31の折り畳み形状やインフレータから導入されるガス流の状態により、図7(b)に模式的に示すように、扉部73が波打つように変形し、扉部73及びエアバッグ31の展開特性の設定が容易でなくなる場合がある。そこで、本実施の形態のように、テアライン開口部101すなわちブロック部102の寸法や疎密を設定することにより、図7(c)に模式的に示すように、扉部73が比較的に波打たずに長手方向に沿って略平板状を保ちながら好ましい状態で変形し、例えば、アウタ部61の区画部72の短辺部72bを安定して迅速に破断させ、扉部73及びエアバッグ31の展開特性の設定を容易にできる。
また、カバー体22は、比較的硬質のアウタ部61と比較的軟質のインナ部62とを積層してカバー体22を構成し、インナ部62に一体に形成した支持片部87に破断予定部99を設けたため、アウタ部61のアウタ部基体76に形成する継ぎ目となる分割部あるいは破断予定部を少なくして、意匠面を大きく確保し、外観を向上できるとともに、カバー体22を車室外側方の縁片部66まで回動させ、エアバッグ31の膨出用通路を大きく形成し、エアバッグ31を円滑に膨張展開させることができる。
また、上記のように、エアバッグ31の膨張展開時には、インナ部62の支持片部87に設けた破断予定部99と、アウタ部61に設けた区画部72の少なくとも短辺部72bが破断すれば良いため、広い温度域で扉部73を円滑に回動させ、エアバッグ31を円滑に膨張展開させることができる。
また、このエアバッグ装置21は、取付体34にインフレータ、エアバッグ31、及びドアトリムの一部を構成するカバー体22を取り付けた状態でエアバッグモジュールが構成されるため、エアバッグ装置21のモジュール化、ユニット化が可能になり、保管、搬送や車体のドア部1への組み付け作業などの作業性を向上できる。
また、カバー体22の扉部73は、車室内側方に回動するため、エアバッグ31を車室外側方に案内し、エアバッグ31を窓部15の窓ガラス14に沿って円滑に展開できる。
なお、上記の実施の形態では、カバー体22は、ドア部1の一部を覆うものとして説明したが、この構成に限られず、ドア部1の全体を一体に覆うドアトリムとして形成することもできる。
また、テアライン開口部101は、矩形状の通孔に限られず、適宜の形状の通孔とし、あるいは、破断予定部99の長手方向に沿って細長いスリット状とすることもできる。
また、上記の実施の形態では、カバー体22は、アウタ部61とインナ部62とを積層し、さらに、アウタ部61は、アウタ部基体76の表面にリム(RIM)成形により表皮層77を薄く一体的に形成したが、この構成に限られず、例えば、表皮層77を形成しない構成とし、あるいは、アウタ部61とインナ部62とを一体に形成することもできる。
また、インフレータやエアバッグの形状や構成は上記のものに限られず、種々の構成のものを用いることができる。
本発明は、例えば、自動車のドア部に備えられて乗員を保護するエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグのカバー体及びエアバッグ装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)はカバー体の一部の斜視図、(b)はエアバッグ装置を備えたドア部の断面図である。 同上エアバッグ装置を備えたドア部の説明図であり、(a)はエアバッグの展開前の状態、(b)はエアバッグの展開時の状態である。 同上エアバッグ装置の図1(a)のI−I相当位置の断面図である。 同上エアバッグ装置の図1(a)のII−II相当位置の断面図である。 同上カバー体のインナ部の斜視図である。 同上カバー体のインナ部の斜視図である。 同上カバー体の動作の模式的な説明図であり、(a)はエアバッグの展開前の状態、(b)はエアバッグの展開過程で扉部が波打った状態、(c)はエアバッグの展開過程での扉部の好ましい状態である。
符号の説明
1 ドア部
2 車室
15 側面部を構成する窓部
16 部材としてのインナパネル
21 エアバッグ装置
22 カバー体
31 エアバッグ
34 取付体
61 アウタ部
62 インナ部
72 区画部
73 扉部
74 アウタ扉部
75 本体部を構成するアウタ本体部
82b 本体側取付部を構成する第2取付部
82c 本体側取付部を構成する第3取付部
84 インナ扉部
85 インナ本体部
86 ヒンジ部を構成するヒンジ本体部
87 支持片部
89 本体側取付部を構成する係止取付部
96 取付固定部
99 破断予定部
101 テアライン開口部
102 変形抑制部としてのブロック部

Claims (4)

  1. 車室の側部のドア部に折り畳んで収納されガスが導入されてこの車室の側面部に沿って上方に展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に用いるエアバッグのカバー体であって、
    前記ドア部に設けられた取付体に取り付けられる本体部と、
    折り畳んで収納された前記エアバッグの上側を覆う扉部と、
    この扉部の長手方向に沿った一側部と前記本体部とを屈曲可能に連結するヒンジ部と、
    前記扉部の長手方向に沿った他側部から下方に突設された支持片部とを具備し、
    前記支持片部は、前記取付体に取り付けられる複数の取付固定部、これら取付固定部と前記扉部との間に位置しかつ少なくとも前記取付固定部の上側に位置し前記扉部の長手方向に沿って互いに間隔を有し開口して複数設けられたテアライン開口部、及び互いに隣接するテアライン開口部同士を連結し上下に隣接する部分より脆弱に形成され前記エアバッグが展開時に前記扉部を上方に押圧する力で破断する破断予定部を設けた
    ことを特徴とするエアバッグのカバー体。
  2. 前記支持片部は、前記テアライン開口部同士の間に位置し、前記破断予定部に沿って、この支持片部の変形を抑制する変形抑制部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグのカバー体。
  3. 樹脂製のアウタ部と、このアウタ部の裏面側に接合され前記アウタ部より軟質で変形可能な樹脂製のインナ部とを備え、
    前記アウタ部は、アウタ本体部と、アウタ扉部と、これらアウタ本体部とアウタ扉部とを区画する区画部とを備え、
    前記インナ部は、前記アウタ本体部の裏面側に接合されて本体部を構成するインナ本体部と、前記アウタ扉部の裏面側に接合されて扉部を構成するインナ扉部と、これらインナ本体部とインナ扉部とを一体に連結しヒンジ部を構成するヒンジ本体部とを備えるとともに、支持片部は、前記インナ扉部から一体に突設された
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグのカバー体。
  4. 車室の側部のドア部に折り畳んで収納されガスが導入されてこの車室の側面部を構成する窓部に沿って上方に展開するエアバッグと、
    このエアバッグにガスを供給するインフレータと、
    本体部が車室内側方に面して前記ドア部の内装材を構成するとともにこの本体部に本体側取付部を設けた請求項1ないし3いずれか一記載のカバー体と、
    取付固定部及び前記本体側取付部が取り付けられるとともに、前記エアバッグ及び前記インフレータを支持し、前記ドア部の部材に取り付けられる取付体と
    を具備することを特徴とするエアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018039300A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 豊田合成株式会社 エアバッグカバー

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