JP2007307954A - ステアリングホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールのバッグホルダ内に設けられたエアバッグが膨張展開されるときに、エアバッグを広い領域で展開可能とし膨張初期におけるエアバッグによって乗員を拘束可能な領域を広くする。
【解決手段】インフレータ21からガスが充填されることにより膨張するエアバッグ22を、その底壁11と同底壁11の周縁部に立設された側壁12とによって囲むように収容するバッグホルダ10と、エアバッグ22の乗員側に位置する部分を覆うようにしてバッグホルダ10の側壁12に固定されるバッグカバー3とを備えるステアリングホイールWにおいて、バッグカバー3の開口動作に伴って、側壁12の同バッグカバー3が固定される部分をこれに隣接する部分に対して相対変位可能に構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、バッグホルダに収容されるエアバッグによってバッグカバーを開口させ、同エアバッグを車室内に膨張展開させるようにした車両のステアリングホイールに関する。
車両のステアリングホイールには、車両衝突時において乗員を保護するためのエアバッグ装置が装着されている。このエアバッグ装置は、エアバッグと同エアバッグにガスを供給するインフレータとを備えており、これらエアバッグやインフレータはバッグホルダに収容されている(例えば、特許文献1参照)。このバッグホルダは底壁とその周縁部に立設される側壁とを備えており、エアバッグはその側壁によって周囲が囲まれるように同バッグホルダに収容されている。そして、このようにエアバッグがバッグホルダに収容された状態で同エアバッグの車室側を覆うようにしてバッグカバーがバッグホルダの側壁に固定されている。このバッグカバーは予めその一部が薄肉状の薄肉部として形成されており、エアバッグの膨張展開時にこの薄肉部が開裂してバッグカバーが開口する。そして、エアバッグは、車両衝突時にインフレータから供給されるガスにより膨張し、バッグカバーの開口を通って車室内に膨張展開する。
特開2000−85512号公報
乗員拘束性能の更なる向上を図るためには、エアバッグが乗員を拘束する領域に素早く展開されること、すなわち、エアバッグが膨張初期においてもその展開領域が膨張が完了した状態における展開領域近くまで広がっていることが望ましい。上記従来の技術では、バッグカバーの開口可能な領域を大きくすることでその効果を図っているが、バッグカバーの構成の改良のみでは、バッグカバー以外のエアバッグ装置やステアリングホイール等の他の構成物によって阻まれた領域におけるエアバッグの展開領域が制限されることは避けられない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものでありその目的は、ステアリングホイールのバッグホルダ内に設けられたエアバッグが膨張展開されるときに膨張初期におけるエアバッグによって乗員を拘束可能な領域を広くすることのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インフレータからガスが充填されることにより膨張するエアバッグと、同エアバッグをその底壁と同底壁の周縁部に立設される側壁とによって囲むように収容するバッグホルダと、前記エアバッグの乗員側に位置する部分を覆うようにして前記バッグホルダの側壁に固定されるバッグカバーとを備え、前記エアバッグは車両衝突時に前記バッグカバーに形成された薄肉部を開裂させることにより同バッグカバーを開口させ、その開口を通じて車室内に膨張展開するエアバッグ装置を有するステアリングホイールにおいて、前記バッグホルダの側壁は、前記バッグカバーの固定される部分がこれに隣接する部分に対して同バッグカバーの開口動作に伴って相対変位可能に構成されてなることを要旨とする。
同構成では、エアバッグの膨張により発生した力によってバッグカバーに形成された薄肉部が開裂されてバッグカバーが開口する。そして、このバッグカバーの開口動作に伴い同バッグカバーが固定されたバッグホルダの側壁はその固定部分が他の部分に対して相対変位するため、同側壁の変位にともなってバッグカバーも更に大きく開口し、エアバッグの通過可能な空間が拡大されることとなる。したがって、エアバッグは膨張初期にこの拡大された空間を通過しながら展開されるためその膨張初期における展開可能領域が広くなり、膨張初期におけるエアバッグによって乗員を拘束可能な領域を広くすることができる。
なお、このようにバッグホルダの側壁の一部をバッグカバーの開口動作に伴って相対変位させるステアリングホイールの具体的な構成として、例えば請求項2〜請求項4のいずれかに記載の構成を採用することが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーが固定される部分とこれに隣接する部分との間にそれらを分断する分断部が形成されてなることを要旨とする。
同構成では、バッグホルダの側壁のバッグカバーが固定される部分がこれに隣接する部分に対して分断されているため、バッグカバーの開口動作によってこの部分にかかる力が他の隣接する部分に分散しにくくなり、結果として力がこの部分に集中して作用する。したがって、側壁は、バッグカバーの固定された固定部分が上述のように分断された部位を境に他の隣接部分に対してより大きく相対変位することとなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーが固定される部分とこれに隣接する部分との間に前記バッグカバーの開口動作により生じる力によって破断される破断予定部が形成されてなることを要旨とする。
同構成によれば、バッグカバーの開口動作によってこのバッグカバーが固定される側壁の部分にかかる力は破断予定部が破断されるまでは側壁全体に分散するものの、破断予定部が破断された後にはこの部分にかかる力が他の隣接する部分に分散しにくくなり、結果として力がこの部分に集中して作用するようになる。したがって、側壁はバッグカバーの固定された固定部分が上述のように破断された部位を境に他の隣接部分に対してより大きく相対変位することとなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーの固定される部分が前記バッグカバーの開口に伴って伸長変形するよう構成されてなることを要旨とする。
同構成によれば、側壁のバッグカバーが固定される部分に対しバッグカバーの開口変形に伴う力が作用した際に、この部分が伸長変形してその隣接する部分に対し大きく相対変位することとなる。
したがって、これら請求項2〜4に記載の各構成によれば、側壁のバッグカバーが固定される部分をこれに隣接する部分に対して大きく相対変位させることができるため膨張初期におけるエアバッグの展開可能領域が広くなり、膨張初期におけるエアバッグによって乗員を拘束可能な範囲を広くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のステアリングホイールにおいて、前記分断部は側壁の基端側から先端側にまで延びるスリットであり、同スリットは前記側壁の基端側が先端側よりも前記バッグカバーの固定部分側に位置するように斜めに延びる形状を有してなることを要旨とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のステアリングホイールにおいて、前記破断予定部は前記側壁の基端側が先端側よりも前記バッグカバーの固定部分側に位置するように斜めに形成されてなることを要旨とする。
これら請求項5又は請求項6に記載の構成によれば、側壁のバッグカバーが固定される部分が隣接する部分に対して相対変位した際、その隣接した部分の先端部に鋭角な隅部が形成されないため、この隅部との接触によるエアバッグの損傷を回避することができる。
本発明のステアリングホイールは、バッグホルダ内に設けられるエアバッグが膨張展開されるときにバッグホルダを変形させることでバッグカバーの開口可能な領域が拡大し、膨張初期においてもエアバッグによって乗員を拘束可能な範囲が広くなる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態について図1〜図5に従って説明する。図1は、本実施の形態におけるステアリングホイールWの正面図であり、図2は図1のA−A線に沿ったステアリングホイールWの断面構造を示す断面図である。なお、ステアリングホイールWが車両に取り付けられた状態において、図2の右側部分は上方に位置し、左側部分は下方に位置することとなる。
図1に示されるように、ステアリングホイールWは、リング部2と、リング部2の中央に配置されたバッグカバー3と、リング部2からバッグカバー3にまで放射状に延びる3本のスポーク部4とを備えている。また、バッグカバー3の意匠が形成される意匠部3aの裏面には薄肉部3bが形成されており、この薄肉部3bによって区画されている意匠部3aがエアバッグ22の膨張の際に開口することとなる。
図2に示されるように、リング部2は、例えば鋼管からなるリング部芯金5とそれを被覆する被覆体7aとにより構成され、スポーク部4は、ダイカストアルミからなるスポーク部芯金6a(6b,6c)とそれらを被覆する被覆体7bとにより構成されている。被覆体7a,7bおよびバッグカバー3は、軟質合成樹脂材(例えば発泡ポリウレタン)により形成されている。また、バッグカバー3の下方(車体側)には、バッグホルダ10が設けられている。バッグホルダ10は、中央に取付孔11aが形成された略六角形状の底壁11と、同底壁11の周縁部から立設された側壁12とを備えている。
また図2に示されるように、バッグホルダ10にはインフレータ21及びエアバッグ22を備えるエアバッグ装置20が収容されている。車両衝突時にインフレータ21からガスが充填されることによりエアバッグ22が膨張展開し、この膨張展開したエアバッグ22により例えばステアリングホイールWと乗員との接触等が回避され同乗員が保護される。インフレータ21はバッグホルダ10に形成された取付孔11aと略同じ大きさの円柱状の部材であり、その外周にはフランジ21aが形成されている。そして、取付孔11aに対しインフレータ21が嵌挿されるとともに、同取付孔11aの周囲に形成されたボルト孔11bのそれぞれに対しフランジ21aとエアバッグ22とを貫通したボルト14bが螺合されることにより、インフレータ21およびエアバッグ22がバッグホルダ10に固定されている。またこのようにバッグホルダ10に収容された状態において、エアバッグ22は蛇腹状に折り畳まれておりその周囲が側壁12によって囲まれている。
また、このバッグホルダ10の側壁12にはホーンスイッチ機構30が取り付けられており、このホーンスイッチ機構30は車体側に位置する固定接点と、乗員側に位置するとともに弾性部材によって乗員側に付勢される可動接点とが当接することにより作動するものである。そして、このホーンスイッチ機構30が設けられている位置は重量物であるインフレータ21よりも乗員側となっているため、このインフレータ21の自重によってホーンスイッチ機構30が作動するおそれがなく、ホーンスイッチ機構30の可動接点を支持する弾性部材のばね荷重を低く設定することができる。したがって、ホーンスイッチ機構30のホーン操作時における操作力が低減されている。
また図2に示されるように、バッグカバー3はバッグホルダ10に固定されている。より具体的には、バッグカバー3はその固定部3cおよびバッグホルダ10の側壁12に形成されたボルト孔12aを貫通したリベット14cにより固定されている。バッグカバー3の固定部3cからはヒンジ部3dがリング部2に向けて延設されており、このヒンジ部3dの先端はバッグカバー3の意匠部3aに接続されている。ちなみに、バッグカバー3において、ヒンジ部3dは他の部分と比較してその剛性が小さく設定されており、エアバッグ22の膨張時におけるバッグカバー3の開裂がこのヒンジ部3dを支点として容易に行われるようになっている。
次に、上述したバッグホルダ10の具体的な構造について図3を併せ参照して説明する。同図3は、バッグホルダ10の斜視図である。
図3に示されるように、バッグホルダ10は、中央に取付孔11aが形成された略六角形状の底壁11と、同底壁11の周縁部から立設された側壁12とを備えている。また、底壁11の取付孔11aの周囲には、複数(本実施形態においては4個)のボルト孔11bがそれぞれ取付孔11aの周方向に沿って略等間隔毎に形成されている。また、底壁11には取付孔11aの周方向に略等間隔を隔てて複数(本実施形態においては3個)の取付座部13が形成されている。これら取付座部13の上面にはボルト孔13aを有するボス13bがそれぞれ突設されている。なお、この取付座部13が形成されている位置は、ステアリングホイールWの3本のスポーク部4(図1参照)の位置にそれぞれ対応している。
次に図4を併せ参照し側壁12の構造について説明する。なお、同図4は、図3のB−B線に沿った側壁12の断面構造を示している。
図4に示されるように、側壁12において各取付座部13の間に位置する部分と底壁11との境界部15はその他の部分よりも板厚が薄く形成されている。側壁12の取付座部13が形成されていない部分についてボルト孔12aがそれぞれ形成されており、これらのボルト孔12aのそれぞれにバッグカバー3を固定するリベット14cが締結される。また、側壁12において、取付座部13の間に位置する部分と、取付座部13が形成されている部分との間には分断部としてのスリット16がそれぞれ形成されている。スリット16は、側壁12の基端側に位置する部分が先端側に位置する部分よりもボルト孔12a側、すなわち側壁12においてバッグカバー3が固定される部分側に位置するように斜めに延びる形状を有している。
次に、エアバッグ装置20の動作態様を図5に基づいて説明する。同図5(a),(b)は、エアバッグ22が膨張してバッグカバー3が開口された状態を示す断面図である。
車両衝突が発生する等、車両に所定値以上の衝撃が加わると、これが衝突検知センサ(図示略)によって検知され、この検知信号が制御回路(図示略)に入力される。制御回路はこの検知信号の入力を契機にインフレータ21を作動させる。すなわち、同インフレータの点火装置(図示略)によるガス発生剤の点火が行われる。その結果、インフレータ21のガスがエアバッグ22に供給されて同エアバッグの膨張が開始される。図2に示されるように、エアバッグ22の乗員側に位置する部分はバッグカバー3によって覆われているため、バッグカバー3には膨張するエアバッグ22から押圧力を受けることとなる。そしてこれにより、バッグカバー3の意匠部3aの薄肉部3bが開裂し、その開口動作が開始される。この開口動作の初期においては、薄肉部3bが意匠部3aの中央から外周縁側に向けて開裂していき、ある程度開裂が進行した状態で、図5(a)に示されるように、バッグカバー3がヒンジ部3dの基端を支点として回動する。このとき、エアバッグ22はバッグカバー3に形成された開口を通って展開されることとなるが、バッグカバー3の開口態様がエアバッグ22の膨張の大きさと比べて十分とは言えず、またエアバッグ22の一部がバッグホルダ10の側壁12によって囲まれているため、その展開可能領域も制限された状態となっている。
一方、バッグカバー3の回動によって生じる力は各バッグカバー3が固定されている側壁12に対しても伝播する。上述したように、側壁12は、バッグカバー3が固定されている部分とこれに隣接する他の部分とがスリット16によって分断されているため、側壁12のバッグカバー3が固定されている部分にはバッグカバー3の回動によって生じる力が集中して作用する。したがって、図5(b)に示されるように、この側壁12の部分は境界部15を支点としてバッグホルダ10の外側に向けて回動する。このため、側壁12のバッグカバー3が固定されている部分のみが隣接する他の部分に対して相対変位することとなる。このとき、側壁12の回動にともなってバッグカバー3も更に回動することとなり開口された領域が拡大されることとなる。またこれに加え、膨張するエアバッグ22の周囲のうち回動された側壁12が回動前に位置していた部位にもエアバッグ22の展開を妨げる部材が存在しなくなる。その結果、エアバッグ22の展開可能領域が拡大されてエアバッグ22が膨張初期においても広く展開可能となる。したがって、エアバッグ22はこのように広く開放された開口を通って展開可能となるため、その膨張初期において広い領域で展開されることとなる。
以上に示した本実施形態のステアリングホイールWが奏する作用効果を記載する。
(1)バッグカバー3の開口動作に伴って、側壁12のバッグカバー3が固定される部分はこれに隣接する他の部分に対して相対変位可能となっている。エアバッグ22の膨張により発生する押圧力によってバッグカバー3に形成された薄肉部3bが開裂されてバッグカバー3は開口する。そして、このバッグカバー3の開口動作に伴い側壁12は同バッグカバー3の固定部分が隣接する部分に対して相対変位するため、このバッグホルダ10の側壁12の変位にともなってバッグカバー3も更に大きく開口し、エアバッグ22が通過可能な空間が拡大されることとなる。したがって、エアバッグ22は膨張初期にこの拡大された空間を通過しながら展開されるため、その膨張初期における展開可能領域が広いものとなり、膨張初期におけるエアバッグ22によって乗員を拘束可能な領域が広くなる。
(2)また、側壁12はバッグカバー3が固定される部分が回動されることとしたため、膨張するエアバッグ22の周囲のうち回動された側壁12が回動前に位置していた部位にはエアバッグ22の展開を妨げる部材が存在しないこととなる。したがって、エアバッグ22の展開可能領域が拡大されて膨張初期におけるエアバッグ22によって乗員を拘束可能な領域が広くなる。
(3)側壁12のバッグカバー3が固定される部分とこれに隣接する部分との間がスリット16によって分断されることとした。そのため、バッグカバー3の開口動作によって側壁12のバッグカバー3の固定部分に作用する力が隣接する部分に分散しにくくなり結果としてこの力が集中してこの固定部分に作用することとなる。したがって、側壁12のバッグカバー3の固定部分が隣接する部分に対してスリット16を境により大きく相対変位させることができる。
(4)側壁12のバッグカバー3が固定される部分とこれに隣接する部分との間に形成されるスリット16は、側壁12の基端側が先端側よりもバッグカバー3が固定される固定部分側に位置するように斜めに伸びる形状をしている。このように構成することで、回動して相対変位した側壁12の先端部に鋭角な隅部が形成されないため、この隅部との接触によるエアバッグ22の損傷が回避されることとなる。
(5)側壁12のバッグカバー3が固定される部分においてこの側壁12と底壁11との境界部15は板厚を薄くしてその剛性を低下させるようにした。このように構成することで、この側壁12にバッグカバー3の回動による力が作用した際に、境界部15を支点として側壁12が確実に回動することとなる。
なお、本実施形態はこれを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・バッグカバー3を側壁12に対してリベット14cによって締結して固定することとしたが、例えば接着材による接着や固定ピンによる固定など他の固定方法を採用してもよい。
・側壁12は、側壁12と底壁11との境界部15を支点として回動することとしたが、回動の支点はこの部位に限定されず、例えばスリット16を底壁11にまで延長して底壁11に回動の支点が形成されるように構成しても良い。また、側壁12の立設方向に側壁12の回動支点が延神する構成を採用してもよい。
・本実施形態ではこれらの回動の支点を、その支点となる部位の剛性を低下させることにより回動しやすくすることで実現したが、この構成に代えて例えばヒンジによって側壁12と底壁11とを連結するような構成を採用してもよい。
・側壁12は、バッグカバー3が固定される部分とこれに隣接する部分とがスリット16によって予め分断される構成を示したが、これに代えて以下のような構成も可能である。すなわち図6に示されるように、側壁120はバッグカバー3が固定されることとなる部分とこれと隣接する部分との間に板厚を薄くして剛性を低下させた破断予定部160が形成されている。バッグカバー3の開口動作によって側壁120のバッグカバー3が固定された部分にかかる力は破断予定部160が破断されるまでは隣接する部分に分散するものの、破断予定部160が破断された後にはこの部分にかかる力が分散しにくくなり結果として力が集中してこの部分に作用することとなる。したがって、側壁120のバッグカバー3が固定された固定部分が上述のように破断された部位を境に隣接する他の部分に対して相対変位することとなる。
・スリット16や破断予定部160は底壁11から垂直方向に延伸する形状を有するものであってもよい。
・スリット16や破断予定部160を側壁の立設方向全長に亘って形成することなく、例えばこれらが側壁の途中で途切れているような構成を採用してもよい。
・側壁12のバッグカバー3が固定される部分を伸長性を有する柔らかい材料で形成することで、この部分がバッグカバー3の開口動作にともなって伸長変形して隣接する部分に対し相対変位する構成を採用してもよい。
・本実施形態ではバッグカバー3が固定される全ての側壁12の部分が回動する構成を示したが、少なくともこれらの一部分が回動可能として構成を採用してもよい。
・本実施形態のステアリングホイールWは3本のスポーク部4を有する構成のものであるが、スポーク部の数はこれに限定されず、またステアリングホイールの形状も本実施形態のものに限定されない。
本実施の形態におけるステアリングホイールの表面図。 図1のA−A線に沿ったステアリングホイールの断面構造を示す断面図。 本実施の形態におけるバッグホルダを示す斜視図。 図3のB−B線に沿った側壁の断面構造を示す断面図。 (a),(b)は、エアバッグの膨張によってバッグカバーが開口された状態を示す断面図。 バッグホルダの側壁についてその構造の変形例を示す平面図。
符号の説明
W…ステアリングホイール、3…バッグカバー、3b…薄肉部、10…バッグホルダ、11…底壁、12,120…側壁、16…スリット、21…インフレータ、22…エアバッグ、30…ホーンスイッチ機構、160…破断予定部。

Claims (6)

  1. インフレータからガスが充填されることにより膨張するエアバッグと、同エアバッグをその底壁と同底壁の周縁部に立設される側壁とによって囲むように収容するバッグホルダと、前記エアバッグの乗員側に位置する部分を覆うようにして前記バッグホルダの側壁に固定されるバッグカバーとを備え、前記エアバッグは車両衝突時に前記バッグカバーに形成された薄肉部を開裂させることにより同バッグカバーを開口させ、その開口を通じて車室内に膨張展開するエアバッグ装置を有するステアリングホイールにおいて、
    前記バッグホルダの側壁は、前記バッグカバーの固定される部分がこれに隣接する部分に対して同バッグカバーの開口動作に伴って相対変位可能に構成されてなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーが固定される部分とこれに隣接する部分との間にそれらを分断する分断部が形成されてなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  3. 請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーが固定される部分とこれに隣接する部分との間に前記バッグカバーの開口動作により生じる力によって破断される破断予定部が形成されてなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  4. 請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記バッグホルダの側壁は前記バッグカバーの固定される部分が前記バッグカバーの開口に伴って伸長変形するよう構成されてなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  5. 請求項2に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記分断部は側壁の基端側から先端側にまで延びるスリットであり、同スリットは前記側壁の基端側が先端側よりも前記バッグカバーの固定部分側に位置するように斜めに延びる形状を有してなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  6. 請求項3に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記破断予定部は前記側壁の基端側が先端側よりも前記バッグカバーの固定部分側に位置するように斜めに形成されてなる
    ことを特徴とするステアリングホイール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010069933A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置付きステアリングホイール
JP2010069938A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置付きステアリングホイール
US8256797B2 (en) 2008-09-16 2012-09-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Steering wheel with airbag device and method for assembling the same

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