JP4506713B2 - ニーエアバッグ支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の下肢を拘束可能なニーエアバッグ支持構造に関する。
ニーエアバッグの膨張展開時に、ダッシュボードのロアカバーが車室前方に変位変形する構成とされて、乗員の下肢をニーエアバッグで拘束できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。しかし、インストルメントパネルが上下2段とされるとともに、下側のインストルメントパネルが車室後方に向かって突出する構成とされた車両の場合、下側のインストルメントパネル側に設けられたニーエアバッグが膨張展開したときには、そのニーエアバッグが上側のインストルメントパネル側(下側のインストルメントパネルの上部)へ逃げてしまい、乗員の下肢を充分に拘束できなくなるおそれがある。
特開平8−80797号公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ニーエアバッグの展開領域におけるインストルメントパネルが、下側が車室後方へ突出する上下2段の段付きとされた場合でも、乗員の下肢を充分に拘束できるニーエアバッグ支持構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のニーエアバッグ支持構造は、車室前方に配置された第1インストルメントパネルと、前記第1インストルメントパネルの下部に、該第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルと、前記第2インストルメントパネル側に設けられ、ガスが供給されることにより膨張展開して乗員の下肢を拘束可能なニーエアバッグを備えたニーエアバッグユニットと、を有し、前記ニーエアバッグの膨張展開時に、前記第2インストルメントパネル側に設けられた規制部材を、該第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出させて前記第1インストルメントパネルの車室後方側に介在させ、前記規制部材の車室後方側と前記第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1インストルメントパネルの下部に、第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルを備えた段付きインストルメントパネルにおいて、ニーエアバッグの膨張展開時に、第2インストルメントパネル側に設けられた規制部材を、第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出させて第1インストルメントパネルの車室後方側に介在させ、その規制部材の車室後方側と第2インストルメントパネルの車室後方側と連続的に略フラットになるように構成したので、ニーエアバッグに生じる反力を、その略フラットとされた規制部材及び第2インストルメントパネルによって好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。
また、請求項2に記載のニーエアバッグ支持構造は、請求項1に記載のニーエアバッグ支持構造において、前記規制部材が、ガスが供給されることにより膨張展開されるサブエアバッグによって押し上げられることで、前記第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、規制部材が、ガスが供給されることにより膨張展開されるサブエアバッグによって押し上げられることで、第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出するので、その構成が簡易で済み、規制部材を容易に押し上げることができる。
また、請求項3に記載のニーエアバッグ支持構造は、請求項に記載のニーエアバッグ支持構造において、前記サブエアバッグが、前記ニーエアバッグを膨張展開させるインフレーターによって膨張展開されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、サブエアバッグが、ニーエアバッグを膨張展開させるインフレーターによって膨張展開されるので、製造コストが安価で済むとともに、ニーエアバッグユニットの小型化を図ることができる。
また、本発明に係る請求項4に記載のニーエアバッグ支持構造は、車室前方に配置された第1インストルメントパネルと、前記第1インストルメントパネルの下部に、該第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルと、前記第2インストルメントパネル側に設けられ、ガスが供給されることにより膨張展開して乗員の下肢を拘束可能なニーエアバッグを備えたニーエアバッグユニットと、を有し、前記ニーエアバッグの膨張展開時に、該ニーエアバッグを回動可能に支持する支軸を中心に、前記第2インストルメントパネルの上部側を車室前方に向かって回動させ、前記第1インストルメントパネルの車室後方側と前記第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、第1インストルメントパネルの下部に、第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルを備えた段付きインストルメントパネルにおいて、ニーエアバッグの膨張展開時に、ニーエアバッグを回動可能に支持する支軸を中心に、第2インストルメントパネルの上部側を車室前方に向かって回動させ、第1インストルメントパネルの車室後方側と第2インストルメントパネルの車室後方側と連続的に略フラットになるように構成したので、ニーエアバッグに生じる反力を、その略フラットとされた第1インストルメントパネル及び第2インストルメントパネルによって好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。
なお、ニーエアバッグの膨張展開時に、第2インストルメントパネルを車室前方に向かってスライドさせ、第1インストルメントパネルの車室後方側と第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成してもよい
また、ニーエアバッグの膨張展開時に、ニーエアバッグの反力により、第1インストルメントパネルと第2インストルメントパネルとの接合部が分離され、第2インストルメントパネルが車室前方側へ変位変形されることにより、第1インストルメントパネルの車室後方側と第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成してもよい。
以上のように、本発明によれば、ニーエアバッグの展開領域におけるインストルメントパネルが、下側が車室後方へ突出する上下2段の段付きとされた場合でも、乗員の下肢を充分に拘束できるニーエアバッグ支持構造を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、各図面において、車室前方を矢印FRで示し、車室後方を矢印REで示し、車室上方を矢印UPで示し、車室下方を矢印DOで示す。まず最初に、第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るニーエアバッグ支持構造を説明する説明図である。
図1で示すように、車室前部にはインストルメントパネル10が設けられている。このインストルメントパネル10は、上下2段に別体で形成され、下段の第2インストルメントパネル(以下「第2インパネ」という)14が、上段の第1インストルメントパネル(以下「第1インパネ」という)12よりも、車室後方側へ所定長さ突出して、第1インパネ12の車室後方側で、第2インパネ14の車室上方側に、空間部Sが形成されるようになっている。この空間部Sを形成することで、車室空間が拡大されるようになっている。
第2インパネ14の内部には、ニーエアバッグ22を備えたニーエアバッグユニット20が、第2インパネ14に固定された状態で配設されている。このニーエアバッグユニット20は、衝突等によって車両に所定値以上の衝撃が加わった場合に、ニーエアバッグ22内に、ガス噴出装置としてのインフレーターユニット(図示省略)から即時にガスを噴射・供給して、ニーエアバッグ22を第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aから車室内へ膨張展開させるようになっている。
また、この第2インパネ14及びニーエアバッグユニット20は、支持部材24に設けられた支軸16を中心に回動可能に構成されており、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、第2インパネ14の上部側が、車室前方へ向けて回動可能となるように構成されている。これにより、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとが連続的に略フラットになる構成である。なお、支持部材24は、車両幅方向を長手方向として配置された高強度・剛性の部材であるインストルメントパネルリインフォース25に支持されている。
ここで、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとが連続的に略フラットになっていないと、図5で示すように、ニーエアバッグ22が、第1インパネ12の車室後方側と第2インパネ14の車室上方側との間に形成された空間部Sへ逃げてしまい、乗員の下肢を充分に拘束できない。
したがって、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとを連続的に略フラットにし、その連続的に略フラットとされた壁面12A、14Aで、ニーエアバッグ22を支持する構造にしている。これにより、ニーエアバッグ22が膨張展開して乗員の下肢に圧接したときの反力を好適に受け止めることが可能となり、乗員の下肢を充分に拘束することが可能となる。
なお、第2インパネ14は、通常時は回動不能となるように、固定部材(図示省略)によって固定されており、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、その固定部材の固定が解除されるとともに、ニーエアバッグ22の反力により、その上部側が車室前方に向けて回動するようになっている。また、この第2インパネ14をニーエアバッグ22の作動時に車室前方へ回動可能にする構成が、第1実施形態のニーエアバッグ支持構造である。
このような構成の第1実施形態において、次に、その作用について説明する。衝突等により、車両に所定値以上の衝撃が加わると、インフレーターが即時に作動して、ニーエアバッグ22内へガスが噴射・供給される。ニーエアバッグ22にガスが供給されると、ニーエアバッグ22は膨張し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aを破断して車室内に展開し、乗員の下肢に圧接する。
そして、これと同時に、固定部材による固定が解除され、ニーエアバッグ22が乗員の下肢に圧接するときの反力により、第2インパネ14の上部側が、支軸16を中心に車室前方側へ回動し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aと、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aとが連続的に略フラットにされる。したがって、その連続的に略フラットとされた壁面12A、14Aで、ニーエアバッグ22の反力を好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。
なお、このように、第2インパネ14を車室前方側へ回動させる構成にすると、第2インパネ14は、ニーエアバッグ22による膨張展開方向と丁度反対方向に回動することになるので、ニーエアバッグ22の位置精度が良好となる。また、第2インパネ14を車室前方側へ回動させるだけなので、その構成が簡易で済み、ニーエアバッグ22の反力を利用するので、容易に回動させることができる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等のものには、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。また、この第2実施形態は参考例とする。図2は第2実施形態に係るニーエアバッグ支持構造を説明する説明図である。図2で示すように、この第2インパネ14は、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、車室前方へスライド(平行移動)可能となるように構成されている。
すなわち、ニーエアバッグユニット20の支持部材24に、車室前後方向に長孔24Aが形成されており、ニーエアバッグユニット20の両端部に突設された支軸26が、その長孔24Aに挿通されて支持されている。また、ニーエアバッグユニット20は第2インパネ14に固定されており、第2インパネ14の左右側壁には、長孔24Aと平行な長孔14Bが形成されている。そして、この長孔14Bに車体フレーム(図示省略)に突設された支軸18が挿通されている。したがって、第2インパネ14は、ニーエアバッグユニット20と共に車室前後方向へ長孔14B、24Aに沿ってスライド可能となる構成である。
なお、通常時は、図2(A)で示すように、支軸18が長孔14B内の車室前方側に、支軸26が長孔24A内の車室後方側にそれぞれ配置され、この状態で、第2インパネ14がスライド不能となるように固定部材(図示省略)によって固定されている。そして、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、その固定部材の固定が解除され、第2インパネ14が、ニーエアバッグ22の反力により、車室前方へ向けて長孔14B、24Aに沿ってスライドするようになっている。
これにより、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとが連続的に略フラットになる構成である。よって、長孔14B、24Aの長さは、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとが連続的に略フラットとなるまでの長さとされている。また、この第2インパネ14をニーエアバッグ22の作動時に車室前方へ向けてスライド可能にする構成が、第2実施形態のニーエアバッグ支持構造である。
このような構成の第2実施形態において、次に、その作用について説明する。衝突等により、車両に所定値以上の衝撃が加わると、インフレーターが即時に作動して、ニーエアバッグ22内へガスが噴射・供給される。ニーエアバッグ22にガスが供給されると、図2(B)で示すように、ニーエアバッグ22は膨張し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aを破断して車室内に展開し、乗員の下肢に圧接する。
そして、これと同時に、固定部材による固定が解除され、ニーエアバッグ22が乗員の下肢に圧接するときの反力により、第2インパネ14が、ニーエアバッグユニット20と共に、長孔14B、24Aに沿って車室前方側へスライドし、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aと、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aとが連続的に略フラットにされる。したがって、その連続的に略フラットとされた壁面12A、14Aで、ニーエアバッグ22の反力を好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。
なお、このように、第2インパネ14を車室前方側へスライドさせる構成にすると、第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aと、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aとの連続的なフラット性が最も良好になる。つまり、壁面12Aと壁面14Aとを連続的に完全にフラットにすることができる。また、第2インパネ14を車室前方側へスライドさせるだけなので、その構成が簡易で済み、ニーエアバッグ22の反力を利用するので、容易にスライドさせることができる。
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同等のものには、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。また、この第3実施形態も参考例とする。図3は第3実施形態に係るニーエアバッグ支持構造を説明する説明図である。図3で示すように、この第2インパネ14は、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、第1インパネ12との接合部13が分離して(接合が解除されて)、車室前方側へ変位変形されるように構成されている。
すなわち、第1インパネ12と第2インパネ14との接合部13が、例えば所定値位置以上の負荷が掛かると、その接合が解除されるように構成されるとともに、図3(A)で示すように、第2インパネ14の上端部に薄肉部14Cが形成されている。したがって、第2インパネ14は、ニーエアバッグ22の反力により、接合部13が分離されるとともに、少なくともその上部側が車室前方側に向かって押し潰されるように変位変形可能となる構成である。
なお、通常時、接合部13は、容易に分離されない(接合が解除されない)ように、固定部材(図示省略)によって分離不能に固定されており、ニーエアバッグ22の膨張展開時に、その固定部材の固定が解除されて、接合部13が分離されるように構成されている。そして、第2インパネ14が薄肉部14Cによって容易に折曲可能となるように構成されている。また、第1インパネ12と第2インパネ14との接合部13をニーエアバッグ22の作動時に分離可能にし、第2インパネ14の上端部に薄肉部14Cを形成する構成が、第3実施形態のニーエアバッグ支持構造である。
このような構成の第3実施形態において、次に、その作用について説明する。衝突等により、車両に所定値以上の衝撃が加わると、インフレーターが即時に作動して、ニーエアバッグ22内へガスが噴射・供給される。ニーエアバッグ22にガスが供給されると、図3(B)で示すように、ニーエアバッグ22は膨張し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aを破断して車室内に展開し、乗員の下肢に圧接する。
そして、これと同時に、固定部材による固定が解除され、ニーエアバッグ22が乗員の下肢に圧接するときの反力により、第1インパネ12と第2インパネ14との接合部13が分離する(接合が解除される)とともに、第2インパネ14の上端部が薄肉部14Cによって折曲して、第2インパネ14が車室前方側に向かって押し潰される。これにより、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aと第1インパネ12の車室後方側の壁面12Aとのギャップが埋められ、連続的に略フラットにされる。
したがって、その連続的に略フラットとされた壁面12A、14Aで、ニーエアバッグ22の反力を好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。なお、このように、第2インパネ14が第1インパネ12から分離して車室前方側へ押し潰される構成にすると、ニーエアバッグ22の反力に対する接合部13の接合強度の調整が容易にできる。また、第2インパネ14を車室前方側へ押し潰すだけなので、その構成が簡易で済み、ニーエアバッグ22の反力を利用するので、容易に押し潰すことができる。
次に、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態〜第3実施形態と同等のものには、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。図4は第4実施形態に係るニーエアバッグ支持構造を説明する説明図である。図4で示すように、この第4実施形態では、ニーエアバッグユニット20が、ニーエアバッグ22の膨張展開と同時に車室上方側へ膨張展開するサブエアバッグ28を備えている。そして、第2インパネ14には、そのサブエアバッグ28に押し上げられることによって、第2インパネ14の上面から車室上方側へ突出し、第1インパネ12の車室後方側に介在する規制部材としてのグローブボックス30が上下動可能に埋設されている。
このグローブボックス30は略矩形箱状とされており、その上面が第2インパネ14の上面を構成するようになっている。すなわち、第2インパネ14の上面には開口部14Dが形成されており、グローブボックス30の上面によって、その開口部14Dが閉塞されるようになっている。また、図4(A)で示すように、グローブボックス30は、第2インパネ14の上面から車室上方側へ突出したとき、第2インパネ14から脱落しないように、その下端周縁部に、開口部14Dの周縁部に内側から係合するストッパーとしてのフランジ32が形成されている。更に、このグローブボックス30は、車室後方側の壁面30Aが、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aと連続的に略フラットとなるように、その埋設(配設)位置が設定されている。
また、グローブボックス30は、通常時は第2インパネの開口部14Dから車室上方側へ突出不能となるように、固定部材(図示省略)によって固定されており、ニーエアバッグ22(サブエアバッグ28)の膨張展開時に、その固定部材の固定が解除されて、開口部14Dから車室上方側へ突出可能となるように構成されている。なお、このグローブボックス30をニーエアバッグ22の作動時に第2インパネ14から車室上方側へ突出させる構成が、第4実施形態のニーエアバッグ支持構造である。また、ニーエアバッグ22とサブエアバッグ28は、同一のインフレーターからガスが噴射・供給されて膨張展開する構成になっている。
このような構成の第4実施形態において、次に、その作用について説明する。衝突等により、車両に所定値以上の衝撃が加わると、インフレーターが即時に作動して、ニーエアバッグ22内へガスが噴射・供給される。ニーエアバッグ22にガスが供給されると、図4(B)で示すように、ニーエアバッグ22は膨張し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aを破断して車室内に展開し、乗員の下肢に圧接する。
そして、これと同時に、固定部材による固定が解除され、ニーエアバッグ22と同じインフレーターからサブエアバッグ28にガスが噴射・供給され、そのサブエアバッグ28が膨張展開する。すると、グローブボックス30が、そのサブエアバッグ28によって押し上げられ、第2インパネ14の開口部14Dから、フランジ32が開口部14Dの周縁部に係合するまで、車室上方側へ向かって突出する。これにより、グローブボックス30が、第1インパネ12の車室後方側に介在し、第2インパネ14の車室後方側の壁面14Aと、グローブボックス30の車室後方側の壁面30Aとが連続的に略フラットにされる。
したがって、その連続的に略フラットとされた壁面14A、30Aで、ニーエアバッグ22の反力を好適に受け止めることができ、乗員の下肢を充分に拘束することができる。なお、規制部材は、グローブボックス30に限定されるものではなく、グローブボックス30以外の収納部材(図示省略)等を利用したり、別途設けるようにしてもよいが、グローブボックス30を利用すると、グローブボックス30は既存部品であるため、製造コストが安価で済む。
また、グローブボックス30を車室上方側へ押し上げる手段は、ニーエアバッグ22と同時に作動するサブエアバッグ28に限定されるものではないが、ニーエアバッグ22と同時に作動するサブエアバッグ28にすると、その構成が簡易で済み、グローブボックス30を容易に押し上げることができる。更に、ニーエアバッグ22とサブエアバッグ28とを同じインフレーターで膨張展開させる構成にすると、製造コストが安価で済むとともに、ニーエアバッグユニット20の小型化を図ることができる。
第1実施形態のニーエアバッグ支持構造を説明する説明図 第2実施形態のニーエアバッグ支持構造を説明する説明図 第3実施形態のニーエアバッグ支持構造を説明する説明図 第4実施形態のニーエアバッグ支持構造を説明する説明図 比較例のニーエアバッグ支持構造を説明する説明図
符号の説明
10 インストルメントパネル
12 第1インストルメントパネル
12A 壁面
14 第2インストルメントパネル
14A 壁面
14B 長孔
14C 薄肉部
14D 開口部
16 支軸
18 支軸
20 ニーエアバッグユニット
22 ニーエアバッグ
24 支持部材
24A 長孔
25 インストルメントパネルリインフォース
26 支軸
28 サブエアバッグ
30 グローブボックス(規制部材)
30A 壁面
32 フランジ

Claims (4)

  1. 車室前方に配置された第1インストルメントパネルと、
    前記第1インストルメントパネルの下部に、該第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルと、
    前記第2インストルメントパネル側に設けられ、ガスが供給されることにより膨張展開して乗員の下肢を拘束可能なニーエアバッグを備えたニーエアバッグユニットと、
    を有し、
    前記ニーエアバッグの膨張展開時に、前記第2インストルメントパネル側に設けられた規制部材を、該第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出させて前記第1インストルメントパネルの車室後方側に介在させ、前記規制部材の車室後方側と前記第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成したことを特徴とするニーエアバッグ支持構造。
  2. 前記規制部材は、ガスが供給されることにより膨張展開されるサブエアバッグによって押し上げられることで、前記第2インストルメントパネルの上面から車室上方側へ突出することを特徴とする請求項1に記載のニーエアバッグ支持構造。
  3. 前記サブエアバッグは、前記ニーエアバッグを膨張展開させるインフレーターによって膨張展開されることを特徴とする請求項2に記載のニーエアバッグ支持構造。
  4. 車室前方に配置された第1インストルメントパネルと、
    前記第1インストルメントパネルの下部に、該第1インストルメントパネルよりも車室後方側へ突出するように配置された第2インストルメントパネルと、
    前記第2インストルメントパネル側に設けられ、ガスが供給されることにより膨張展開して乗員の下肢を拘束可能なニーエアバッグを備えたニーエアバッグユニットと、
    を有し、
    前記ニーエアバッグの膨張展開時に、該ニーエアバッグを回動可能に支持する支軸を中心に、前記第2インストルメントパネルの上部側を車室前方に向かって回動させ、前記第1インストルメントパネルの車室後方側と前記第2インストルメントパネルの車室後方側とが連続的に略フラットになるように構成したことを特徴とするニーエアバッグ支持構造。
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