JP2007015540A - 車両の乗員拘束装置および乗員拘束方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 後面衝突時に後席乗員の大腿部を上方に持ち上げて膝部を上方に折り曲げることにより、前方の車体側構造部との干渉を防止若しくは干渉度合いを軽減することができる車両の乗員拘束装置を提供する。
【解決手段】 後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げる大腿部エアバッグ2を設けるとともに、後席乗員Mを後面衝突による衝撃力から退避する方向に移動する背面エアバッグ3を設け、大腿部エアバッグ2を背面エアバッグ3に先行して展開することにより、後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げて膝部Mnを上方に折り曲げることができるため、その膝部Mnと前方の前席12との間のスペースSを大きくして前席12との干渉を防止若しくは干渉度合いを少なくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両後席に着座した乗員を、後面衝突時に拘束するようにした車両の乗員拘束装置および乗員拘束方法に関する。
後面衝突時に後席乗員を拘束する乗員拘束装置としては、後面衝突時に後席全体をリヤフロアサイドメンバに沿って追突車から退避する方向、つまり車両前方に移動させることにより、追突車による衝撃が車両後端のリアドアなどの車体部材を介して後席乗員に作用するのを低減させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−208337号公報(第5頁、第2図)
しかしながら、かかる従来の乗員拘束装置では、後面衝突時に後席が全体的に前方移動した際に、後席乗員の膝部が前方に位置する前席などの車体側構造物に干渉してしまう恐れがある。
そこで、本発明は後面衝突時に後席乗員の大腿部を上方に持ち上げて膝部を上方に折り曲げることにより、膝部が前方の車体側構造部と干渉するのを抑制するようにした車両の乗員拘束装置および乗員拘束方法を提供するものである。
本発明の車両の乗員拘束装置は、後面衝突を検出または予測した際に、乗員の大腿部を上方に持ち上げる持ち上げ手段を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、後面衝突を検出または予測した際に、持ち上げ手段によって乗員の大腿部を上方に持ち上げるので、その大腿部の持ち上げに伴って膝部が上方に折り曲げられて、その膝部と前方の車体側構造物との間のスペースを大きくできるので、後面衝突による車体変形によって乗員の着座位置が前方へ移動したとしても、乗員の膝部が車体側構造部に干渉するのを抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図3は本発明にかかる車両の乗員拘束装置の一実施形態を示し、図1は乗員拘束装置の全体構造を示す側面図、図2は乗員拘束装置の制御を実行するフローチャートを示す説明図、図3は乗員拘束装置の作動を(a)〜(c)に順を追って示す説明図である。
本実施形態の乗員拘束装置1は、図1に示すようにバックドア10aを備えた車両10の該バックドア10aに最も近い後席11に適用され、後面衝突によってバックドア10aが図中破線に示すように車室内に侵入し、また、車体後部が変形した際に、前記後席11に着座した後席乗員Mを拘束するものである。
前記乗員拘束装置1は、後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げる持ち上げ手段としての大腿部エアバッグ2を備えている。
また、この乗員拘束装置1は、後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mを後面衝突による衝撃力から退避する方向、つまり本実施形態では車両前方に移動する退避手段としての背面エアバッグ3を備えている。
車両10の後方端には衝突センサ4が設置され、この衝突センサ4によって後面衝突を検出または予測するようになっている。
前記大腿部エアバッグ2は、後席11のシートクッション11aの前部に配置されて上方に膨張展開するようになっている。
即ち、前記大腿部エアバッグ2は、シートクッション11aの前部の上面内に折り畳まれて収納されており、ガスを供給するインフレータ2Aが作動することにより図示するように上方に膨張展開して、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げる。
また、前記背面エアバッグ3は、後席11のシートバック11bの前面に配置されて前方に膨張展開するようになっている。
即ち、前記背面エアバッグ3は、シートバック11bの前面中央部内に折り畳まれて収納されており、インフレータ3Aが作動することにより図示するようにシートバック11bと後席乗員Mの背面との間に膨張展開して、後席乗員Mの上半身を前方に押し出す。
そして、本実施形態の乗員拘束方法では、後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げた後に、後席乗員Mを後面衝突による衝撃力から退避する方向に移動させるようにしている。
従って、前記大腿部エアバッグ2および前記背面エアバッグ3を膨張展開するにあたって、大腿部エアバッグ2を背面エアバッグ3に先行して作動(展開)するようになっている。
前記大腿部エアバッグ2および前記背面エアバッグ3は、コントローラ5からの指令信号によってそれぞれが展開制御され、コントローラ5は衝突センサ4からの信号を入力して後面衝突を検出または予測した際に、先ず大腿部エアバッグ2に展開信号を出力した後、これに遅延させて背面エアバッグ3に展開信号を出力する。
即ち、前記コントローラ5では図2に示すフローチャートに従って各エアバッグ2,3の展開制御を実行するようになっており、まず、ステップS1で衝突センサ4からの信号を入力し、その信号からステップS2で後面衝突を検出または予測したかどうかを判断する。
この段階では図3(a)に示すように、前記大腿部エアバッグ2および前記背面エアバッグ3はシートクッション11aおよびシートバック11bに収納された状態にあり、後席乗員Mは通常の着座姿勢で後席11に着座した状態にある。
そして、ステップS2で後面衝突を判断した場合(YES)はステップS3によって大腿部エアバッグ2を展開する。これによって図3(b)に示すように後席乗員Mの大腿部Mtは上方に持ち上げられ、これに伴って後席乗員Mの膝部Mnが上方に大きく折り曲げられる。
次に、ステップS4でタイマーを作動して所定時間、つまり大腿部エアバッグ2の展開によって大腿部Mtが十分に持ち上がるに必要な時間が経過したかどうかを判断し、所定時間が経過した後にステップS5で背面エアバッグ3を展開する。これによって図3(c)に示すように後席乗員Mは上半身が所定量Lだけ前方に移動する。
このとき、図1に示すように前記背面エアバッグ3は、後席乗員Mの頭部Mhに対応する上方部分3aの前方膨出量L1を、後席乗員Mの背中Mbに対応する中間部分3bの前方膨出量L2よりも大きくしてある。
以上の構成により本実施形態の車両の乗員拘束装置10によれば、衝突センサ4によって後面衝突を検出または予測した際に、大腿部エアバッグ2によって後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げるので、その大腿部Mtの持ち上げに伴って膝部Mnを上方に折り曲げることができ、図1に示すようにその膝部Mnと前方の車体側構造物となる前席12との間のスペースSを大きくできる。
従って、後面衝突によりバックドア10aが図中破線に示すように車室内に侵入し、また、車体後部が変形した際に、後席11が前方に押しやられた場合にも後席乗員Mの膝部Mnが前席12に干渉するのを抑制できる。
また、後面衝突を検出または予測した際に、シートバック11bと後席乗員Mの上半身との間に背面エアバッグ3を膨張展開させるので、後席乗員Mを後面衝突の入力側となる後部から離すことができ、後席乗員Mを後面衝突による衝撃力から退避させ、ひいては後席乗員Mが損傷を被るのを防止若しくは軽減することができる。
更に、前記大腿部エアバッグ2を前記背面エアバッグ3に先行して作動させるようにしたので、先行して膨張展開する大腿部エアバッグ2によって後席乗員Mの膝部Mnを上方に持ち上げた後に背面エアバッグ3が膨張展開されることになり、膝部Mnと前席12との間のスペースSを有効に利用して後席乗員Mの退避時の移動量を大きく稼ぐことができる。
また、持ち上げ手段を、後席11のシートクッション11aの前部に配置されて上方に膨張展開する前記大腿部エアバッグ2で構成したので、後席乗員Mの大腿部Mtに大きな衝撃を与えることなくその大腿部Mtを確実に持上げることができる。
更に、退避手段を、後席11のシートバック11bに配置されて前方に膨張展開する背面エアバッグ3で構成したので、シートバック11bと後席乗員Mとの間に該背面エアバッグ3を介在することができ、この背面エアバッグ3の緩衝機能によってシートバック11bから受ける衝撃力を緩和することができる。
更にまた、前記背面エアバッグ3は、後席乗員Mの頭部Mhに対応する上方部分3aの前方膨出量L1を、後席乗員Mの背中Mbに対応する中間部分3bの前方膨出量L2よりも大きくしてあるので、後面衝突時に上方部分3aによって後席乗員Mの頭部Mhを前方に押し出すことができ、後面衝突時に働く慣性力によって頭部Mhが後方に移動するのをいち早く拘束できる。
また、本実施形態の乗員拘束方法によれば、後面衝突を検出または予測した際に、後席乗員Mの大腿部Mtを上方に持ち上げた後に、後席乗員Mを後面衝突による衝撃力から退避する方向に移動させるようにしたので、後席乗員Mの膝部Mnを上方に持ち上げて前席12とのスペースSを大きくした状態で後席乗員Mを退避させることができ、退避時の移動量をより大きく稼いで後面衝突により後席乗員Mが傷を被るのを防止若しくは軽減することができる。
ところで、本発明は前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができ、例えば、退避手段として背面エアバッグ3を用いた場合を開示したが、これに限ることなくシートスライダを設けて後席11全体を前方に移動させてもよく、また、リクライニング機構を設けてシートバック11bを前方に傾動させることにより後席乗員Mを前方に移動させてもよい。
また、本発明はバックドア10aを備えた車両10の後席11に適用したが、バックドア10aの無い車両の後席にあっても適用することができる。
更に後席のない2シータ車両等においては、前席に適用してもよい。
本発明の一実施形態における乗員拘束装置の全体構造を示す側面図。 本発明の一実施形態における乗員拘束装置の制御を実行するフローチャートを示す説明図。 本発明の一実施形態における乗員拘束装置の作動を(a)〜(c)に順を追って示す説明図。
符号の説明
1 乗員拘束装置
2 大腿部エアバッグ(持ち上げ手段)
3 背面エアバッグ(退避手段)
10 車両
11 後席
11a シートクッション
11b シートバック
M 乗員
Mt 大腿部
Mn 膝部

Claims (7)

  1. 後面衝突を検出または予測した際に、乗員の大腿部を上方に持ち上げる持ち上げ手段を設けたことを特徴とする車両の乗員拘束装置。
  2. 後面衝突を検出または予測した際に、乗員を後面衝突による衝撃力から退避する方向に移動する退避手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の乗員拘束装置。
  3. 持ち上げ手段を退避手段に先行して作動することを特徴とする請求項2に記載の車両の乗員拘束装置。
  4. 持ち上げ手段は、後席のシートクッション前部に配置されて上方に膨張展開する大腿部エアバッグであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の乗員拘束装置。
  5. 退避手段は、後席のシートバックに配置されて前方に膨張展開する背面エアバッグであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の車両の乗員拘束装置。
  6. 背面エアバッグは、乗員の頭部に対応する上方部分の前方膨出量を、乗員の背中に対応する中間部分の前方膨出量よりも大きくしたことを特徴とする請求項5に記載の車両の乗員拘束装置。
  7. 後面衝突を検出または予測した際に、乗員の大腿部を上方に持ち上げた後に、乗員を後面衝突による衝撃力から退避する方向に移動させることを特徴とする車両の乗員拘束方法。
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