JP2008174210A - 車両用脚部保護エアバッグ装置 - Google Patents

車両用脚部保護エアバッグ装置 Download PDF

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JP2008174210A JP2007161496A JP2007161496A JP2008174210A JP 2008174210 A JP2008174210 A JP 2008174210A JP 2007161496 A JP2007161496 A JP 2007161496A JP 2007161496 A JP2007161496 A JP 2007161496A JP 2008174210 A JP2008174210 A JP 2008174210A
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聡 西鍜治
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Abstract

【課題】簡単な構造でエアバッグの破裂を抑制し、乗員の脚部をより確実に保護することのできる車両用脚部保護エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両のインストゥルメントパネル2のうち着座時の乗員の脚部50と対向する部分に設けられ、前記乗員の脚部50を保護する車両用脚部保護エアバッグ装置において、車両の衝突時等に前記脚部50に向かって展開膨張するエアバッグ12と、当該エアバッグ12に膨張ガスを供給するインフレータ14と、前記エアバッグ12を前記脚部50側から覆うカバー20とを設けるとともに、当該カバー20に、前記エアバッグ12の展開膨張に伴って開口して当該エアバッグ12を前記脚部50側に導くドア部30を、車幅方向に沿って複数設ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両の衝突時等に乗員の脚部を保護する車両用脚部保護エアバッグ装置に関する。
従来、車両の衝突時等に乗員を保護する装置の一つとして、車両の衝突時等に乗員の脚部とインストゥルメントパネルの間にエアバッグを展開膨張させ、乗員の脚部がインストゥルメントパネルに衝突するのを抑制する車両用脚部保護エアバッグ装置が各種開発されている。この装置としては、特許文献1に、図25〜図28に示すようなエアバッグ512と、当該エアバッグ512に膨張ガスを供給するインフレータ514と、前記エアバッグ512を覆うカバー520とを有する装置500が開示されている。この装置500では、図25に示すように、前記カバー520に略長方形のドア部530が設けられており、このドア部530が前記エアバッグ512の展開膨張に伴ってその一辺を回転中心として車室側に開くことで、前記エアバッグ512が乗員の脚部50側に展開膨張するよう構成されている。
このエアバッグ装置によれば、図26に示すように、衝突時に前記ドア部530が開き、エアバッグ512がインストゥルメントパネル2と脚部50との間に展開膨張することで乗員の脚部50を保護することが可能になる。
特開2003−205814号公報
しかしながら、前記装置500では、エアバッグ512を乗員の脚部50側に展開膨張させるためのドア部530が一つだけしか設けられていないため、図27に示すように乗員の脚部50がこのドア部530に近接あるいは当接している状態で車両の衝突等が起こると、乗員の脚部50によってこのドア部530の開口が妨げられてしまう。その結果、図28に示すように、前記エアバッグ512が脚部50側に展開膨張できずにインストゥルメントパネル2の裏側で破裂してしまうという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、車両衝突時により確実にエアバッグの破裂を抑制することのできる車両用脚部保護エアバッグ装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、車両のインストゥルメントパネルのうち着座時の乗員の脚部と対向する部分に設けられ、前記乗員の脚部を保護する車両用脚部保護エアバッグ装置において、車両の衝突時等に前記脚部に向かって展開膨張するエアバッグと、当該エアバッグに膨張ガスを供給するインフレータと、前記エアバッグを前記脚部側から覆うカバーとを備え、当該カバーが、前記エアバッグの展開膨張に伴って開口して当該エアバッグを前記脚部側に導くドア部を有するとともに、当該ドア部が、車幅方向に沿って複数設けられていることを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、乗員の脚部が前記インストゥルメントパネルと離間した状態で車両の衝突等が起きた場合には、前記インフレータにより供給された膨張ガスにより前記エアバッグが前記ドア部を開きつつ乗員の脚部と前記インストゥルメントパネルとの間に展開膨張するため、この展開したエアバッグにより脚部がインストゥルメントパネルに衝突してしまうのを抑制することができる。一方、本発明では、前記ドア部が車幅方向に複数設けられているので、乗員の脚部が前記カバーに近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合であっても、前記複数のドア部のうちいずれかのドア部を開口させることができる。従って、この開口部分から前記エアバッグを脚部側へ展開膨張させることができるので、エアバッグの破裂を抑制することが可能となる。
また本発明において、前記エアバッグは、その車幅方向の両端部にそれぞれ設けられて前記膨張ガスが供給されることで展開膨張する端部側通路と、当該エアバッグの車幅方向の中央付近に設けられて前記膨張ガスが供給されることで展開膨張する中間気室とを有し、前記中間気室は、前記端部側通路を通過した膨張ガスがその内部に導入される位置に設けられているのが好ましい(請求項2)。
この構造では、前記インフレータから供給される膨張ガスは、前記端部側通路を通過した後前記中間気室に導入される。そのため、前記エアバッグのうち前記中間気室が設けられた中央付近展開膨張するよりも先に、前記エアバッグのうち前記端部側通路が設けられた車幅方向の両端部が早期に展開膨張することになる。このことは、前記複数のドア部のうち車幅方向の両端付近に設けられたドア部の早期の開口ひいては、当該開口した部分からのエアバッグの展開膨張を促進し、前記エアバッグの破裂をより確実に抑制する。
ここで、乗員は、その脚部と前記カバーとが当接する状態では、その脚部を前記カバーの車幅方向の略中央付近に配置している場合が多いことが分かっている。すなわち、前記構造によれば、前記脚部が前記カバーに近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合であっても、前記複数のドア部のうち脚部により押圧されていないドア部が早期に開口することが可能となる。しかも、本構造では、脚部の一部が前記カバーの車幅方向の両端部のうちいずれか一方の端部と近接あるいは当接している場合でも、他方の端部に設けられたドア部が早期に開口できるので、エアバッグの破裂がより確実に抑制される。
また、前記構造において、前記端部側通路は、前記エアバッグが展開膨張する前の状態において前記ドア部と対向する位置に配設されるのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、前記端部側通路に前記膨張ガスが導入されて当該端部側通路が展開膨張する際に、その膨張力が前記ドア部に効率よく加えられるので、当該ドア部をより容易に開口させることが可能となる。
前記ドア部は、その数や配置が特に限定されるものではないが、車幅方向に少なくとも3つ以上連続して設けられているのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、前記脚部に近接あるいは当接していないドア部、すなわち、車両の衝突時等に開口可能なドア部をより確実に確保することができるので、このドア部の開口により前記エアバッグの破裂を抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記カバーが、その中央付近に、前記ドア部に囲まれて前記エアバッグの展開膨張時であっても開口しない固定部を有するとともに、前記エアバッグが、車両の衝突時等に前記ドア部を開口しつつ前記固定部を覆うようにして展開膨張するような形状を有するのが好ましい(請求項5)。
このような構造では、乗員の脚部が前記カバーと離間した状態で車両の衝突等が起きた場合には、前記エアバッグが前記固定部を覆うようにして展開膨張するため、乗員の脚部がこの固定部に衝突してしまうのを抑制することができる。一方、乗員の脚部が前記固定部に近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合には、この固定部により脚部を支持することができるので、脚部がインストゥルメントパネルの裏側に入り込んでしまうのを抑制することができ、脚部への衝撃を抑制することが可能になる。
また、本発明において前記カバーが、前記固定部から前記乗員の脚部と反対側に延びて当該固定部を支持する支持部を有するのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、前記固定部が前記支持部により支持されるため、乗員の脚部が前記固定部に近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合に、脚部が固定部を押圧したとしても、固定部の変位が抑制されるので、より安定して脚部を支持することが可能となる。
また、本発明において、前記固定部が、前記インフレータと前記乗員の脚部との間に設けられるのが好ましい(請求項7)。
この構造では、比較的硬いインフレータと脚部との間に前記固定部が介在することになるので、車両衝突時に前記脚部がインフレータに衝突してしまうのをより確実に抑制することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構造でエアバッグの破裂を抑制し、乗員の脚部をより確実に保護することのできる車両用脚部保護エアバッグ装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい第一の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置が取り付けられた車両のインストゥルメントパネルの概略斜視図であり、図2は図1の概略断面図であり、図3は前記車両用脚部保護エアバッグ装置の正面図であり、図4は前記車両用脚部保護エアバッグ装置の概略断面図である。
本車両用脚部保護エアバッグ装置10は、車両の衝突時等に乗員の脚部を保護するためのものであり、図1に示すように、インストゥルメントパネル2のうち着座時の乗員の脚部50と対向する部分に設けられている。具体的には、運転席側の車両用脚部保護エアバッグ装置10はステアリングコラム4の下方に設けられており、助手席側の車両用脚部保護エアバッグ装置10はグローブボックス5の下方に設けられている。
この車両用脚部保護エアバッグ装置10は、図2等に示すように、ケース11と、エアバッグ12と、インフレータ14と、カバー20とを有している。
前記ケース11は、車両後方すなわち脚部50側に向けて開口する金属製の箱状部材である。このケース11の内側には、前記エアバッグ12とインフレータ14とが収納されている。また、このケース11は、車幅方向に延びるインストゥルメントパネルメンバ6に接続される支柱7に固定されており、これによって、本車両用脚部保護エアバッグ装置10が支柱7に固定されるよう構成されている。また、このケース11の外周面には、外側に突出して後述するカバー20を係止するための係止突起11aが設けられている。ここで、本実施形態では、前記のようにケース11がインストゥルメントパネルメンバ6に接続される支柱7に固定された場合について示したが、ケース11の固定方法はこれに限らず、車体側の固定部材に固定されていればよい。
前記エアバッグ12は、車両の衝突時等にインストゥルメントパネル2と乗員の脚部50との間に展開し、乗員の脚部50をインストゥルメントパネル2等との衝突から保護するためのものである。このエアバッグ12は、織布等からなり、車両の衝突時等に後述するインフレータ14から供給される膨張ガスにより脚部50側に向かって膨張し、図6に示すように、脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開するような形状を有している。そして、脚部50とインストゥルメントパネル2との間に介在することで、脚部50がインストゥルメントパネル2と衝突するのを抑制する。このエアバッグ12は、図2等に示すように、通常状態では前記ケース11内に折り畳まれた状態で収容されている。
前記インフレータ14は、車両の衝突等が検出された場合に、前記エアバッグ12に膨張ガスを供給するものである。このインフレータ14には複数の膨張ガス吐出口14aが設けられており、この膨張ガス吐出口14aは前記エアバッグ12に連結されている。そして、このインフレータ14は、車両に設けられた各種センサの検出値等に基づき、車両の衝突が検出された場合、あるいは、車両の衝突が予測された場合等に、前記膨張ガス吐出口14aから前記エアバッグ12の内部に膨張ガスを供給する。このインフレータ14は前記ケース11に固定されており、エアバッグ12よりも車両前方に取り付けられている。
前記カバー20は、前記エアバッグ12および前記インフレータ14を脚部50側から覆い、前記エアバッグ12等が車室内から見えないようにするためのものである。このカバー20は、前記ケース11の開口部分を覆うような形状を有する蓋部21と、この蓋部21からケース11側に延びる筒部22とを有している。この筒部22には前記ケース11に設けられた係止突起11aと係合可能な係止孔22aが設けられており、この係止突起11aと係止孔22aとの係合により、カバー20がエアバッグ12をケース11に収納しつつケース11に固定されるよう構成されている。
また、前記カバー20の蓋部21には、複数のドア部30が設けられている。このドア部30は、前記エアバッグ12の展開膨張に伴って開口し、エアバッグ12を乗員の脚部50側に導くためのものである。本実施形態では、前記ドア部30は略長方形であって、図3に示すように、車幅方向に連続して3つ設けられるとともに、この連続するドア部30が上下に二段にわたって設けられている。より詳細には、各ドア部30は、その車幅方向の長さが10cm以上となるように構成されている。
前記各ドア部30には、図3に破線で示した位置であって、上下方向に隣接する他のドア部30との境界部分と、車幅方向両端とにそれぞれ破断部32が形成されている。この破断部32とは、前記エアバッグ12の膨張時に破断して、各ドア部30を開口させるためのものである。この破断部32は、その厚みが前記カバー20の蓋部21の他の部分の厚みよりも十分に薄くなるような形状を有しており、エアバッグ12により押圧された際に他の部分に比べて容易に破断できるように構成されている。
また、前記各ドア部30には、図3に一点鎖線で示した位置にそれぞれヒンジ部34が形成されている。具体的には、上段に設けられたドア部30の上端および下段に設けられたドア部30の下端にそれぞれヒンジ部34が形成されている。このヒンジ部34は、各ドア部30が開口する際に、その回転中心となる部分である。このヒンジ部34は、その厚みがドア部30の他の部分より薄く、かつ、前記破断部32より厚くなるような形状を有しており、エアバッグ12に押圧されることで容易に折れ曲がるよう構成されている。
次に、本車両用脚部保護エアバッグ装置10の動作について説明する。
車両の衝突等が検出されると、前記インフレータ14の膨張ガス吐出口14aから前記エアバッグ12に膨張ガスが供給される。膨張ガスが供給されたエアバッグ12は、前記ケース11内で膨張し、前記カバー20の蓋部21を乗員の脚部50側に向かって押圧する。
ここで、図2に示すように、乗員の脚部50が前記カバー20から十分に離間している場合には、前記のようにエアバッグ12によりカバー20の蓋部21に押圧力が加えられると、この蓋部21に設けられた前記ドア部30の破断部32が全て破断して、前記全てのドア部30が前記ヒンジ部34を中心にして脚部50側に回転する。その結果、蓋部21には、図5に示すように、十部な面積を有する開口部分31が形成される。このようにして蓋部21に開口部分31が形成されると、前記エアバッグ12は、この開口部分31から脚部50側に向かって膨張し、図5の破線で示すように、また図6に示すように、乗員の脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開する。このとき、脚部50は展開したエアバッグ12により支持されることになるので、脚部50とインストゥルメントパネル2との衝突が回避される。
一方、乗員がシート60を前方にスライド移動させていた場合等のように乗員の脚部50と前記カバー20とが近接あるいは当接している場合には、車両の衝突等に伴って乗員の脚部50とカバー20とが当接し、脚部50がこの脚部50と当接しているドア部30を車両前方に向かって押圧するため、これら脚部50に当接しているドア部30は開口し難くなる。しかし、前記のように、本車両用脚部保護エアバッグ装置10にはカバー20の蓋部21に複数のドア部30が設けられており、図7、図8および図9に示すように、前記脚部50により押圧力を受けないドア部30が確保されている。従って、前記のように脚部50とカバー20とが近接あるいは当接している場合であっても、脚部50と当接しているドア部30以外のドア部30が開口することになる。
すなわち、図7のように、乗員が脚部50を車幅方向の中央付近に配置した状態で着座していた場合には、車幅方向両端に設けられたドア部30a、30b、30e、30fに設けられた破断部32が破断して、これらのドア部が開口する。また、図8のように、乗員が脚部50を両側に開いた状態で着座していた場合には、中央に設けられたドア部30c,30dに設けられた破断部32が破断して、これらのドア部30c,30dが開口する。一方、図9のように乗員が脚部50を一方側に寄せた状態で着座していた場合には、他方端に設けられたドア部30a,30bに設けられた破断部32が破断して、これらのドア部30a,30bが開口することになる。そして、これらドア部30の開口によりカバー20の蓋部21に開口部分31が形成されると、前記エアバッグ12は、図10に示すように、この開口部分31から脚部50側に膨張する。
ここで、前記のようにエアバッグ12が破裂することなく膨張すれば、乗員の脚部50が当接しているドア部30には裏面側から前記エアバッグ12の押圧力が加えられる。すなわち、脚部50はドア部30を介してエアバッグ12により支持されることになるので、この脚部50がインストゥルメントパネル2の裏側にめり込んでしまうことが抑制される。
このように、本第一の実施形態では、インストゥルメントパネル2のうち乗員の脚部50と対向する部分に、車両の衝突時等に脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開膨張可能なエアバッグ12が設けられるとともに、前記エアバッグ12を脚部50側に案内するドア部30が車幅方向に複数設けられているので、乗員の脚部50がインストゥルメントパネル2と離間した状態で車両の衝突等が起きた場合に、乗員の脚部50とインストゥルメントパネル2との衝突を抑制することができるとともに、乗員の脚部50がインストゥルメントパネル2に近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合に、エアバッグ12の破裂を抑制して脚部50を安定して支持することが可能となる。すなわち、本第一の実施形態によれば、乗員の脚部50の位置によらず、車両の衝突時等にこの脚部50がインストゥルメントパネル2により損傷を受けるのをより確実に抑制することが可能になる。
特に、前記のようにドア部30を車幅方向に連続して3つ以上設けるよう構成すれば、すべてのドア部30が脚部50により押圧されて開口できなくなるという事態をより確実に回避することができ、エアバッグ12の破裂をより確実に抑制することが可能になる。
次に、本発明に係る第二の実施形態について説明する。
本第二の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置210は、ケース11とエアバッグ212とインフレータ14とカバー220とを有している。ここで、ケース11とインフレータ14とは前記第一の実施形態と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図11は前記エアバッグ212の膨張状態での概略斜視図であり、図12は図11の概略断面図である。これらの図に示すように、本エアバッグ212には、テザーベルト270が取付けられており、このテザーベルト270により、端部側通路274と中間気室272が区画されている。
前記テザーベルト270は、所定の方向に延びるベルト状の部材であって、図11に示すように上方が開口するように略コの字状に折り曲げられて前記エアバッグ212に取付けられている。具体的には、このテザーベルト270により、車幅方向に延びる底壁270aと、この底壁270aの車幅方向両端からそれぞれ上方に前記エアバッグ212の車幅方向両端部と平行に延びる側壁270bとが形成されている。そして、これら底壁270aと側壁270bの車両前後方向両縁が、エアバッグ212の車両前後方向の前面212aおよび後面212bにそれぞれ縫い付けられている。
前記端部側通路274は、前記テザーベルト270の側壁270bとエアバッグ212の車幅方向両端部分との間に形成された通路である。この端部側通路274は、エアバッグ212の車幅方向両端部分に沿って上下方向に延びて、その上下端が開口する略筒状を有している。そして、この端部側通路274は、その下端の開口部分から前記インフレータ14から供給された膨張ガスが導入されることで、この膨張ガスを上方に案内する。
前記中間気室272は、前記テザーベルト270の底壁270aと、側壁270bと、前記エアバッグ212の前面212aおよび後面212bに囲まれた部分である。この中間気室272は上方にのみ開口しており、前記膨張ガスは、図11の矢印で示すように、前記端部側通路274を通過した後にこの中間気室272の内側に導入される。このように、本エアバッグ212では、前記インフレータ14から供給された膨張ガスは、まず、前記端部側通路274に導入されて、この端部側通路274を膨張させ、その後、前記中間気室272に導入されて、この中間気室272を膨張させる。
前記端部側通路274および中間気室272が設けられたエアバッグ212は、図13(a)に示すように、その車幅方向両端部が中央に向けて折り曲げられ、その後、図13(b)に示すように、上端部分から下方に折り曲げられる。そして、折り曲げられた状態で図14に示すように、前記ケース11に収容される。エアバッグ212が前記ケース11に収容された状態では、ケース11の車幅方向両端部分に前記端部側通路274が収容され、ケース11の中央付近に前記中間気室272が収容される。また、前記端部側通路274は、前記ドア部230と対向する位置に配置される。
前記カバー220は、前記第一の実施形態と同様に6つの複数のドア部230を備える蓋部221と筒部222とを有している。
前記ドア部230には、図15に示すように、前記第一の実施形態と同様に、上下方向に隣接する他のドア部230との境界部分と車幅方向両端とに破断部232が形成されている。本実施形態では、さらに、前記ドア部230のうち車幅方向両端に設けられたドア部230a、230b、230e、230fのうち他のドア部230と隣接しない上下縁にも、車幅方向両端側から車幅方向中央に向けて延びる破断部232が形成されている。例えば、図15において左上に設けられたドア部230eには、その上縁に左端から中央に向けて延びる破断部232が形成されている。また、各ドア部230には、その外周縁のうち前記破断部232が形成されていない部分にヒンジ部234が形成されている。各破断部232とヒンジ部234の構成は前記第一の実施形態と同様であり、エアバッグ212により押圧された際に破断部232が破断し、前記ヒンジ部234を回転中心として各ドア部230が開くようになっている。
次に、この第二の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置210の動作について説明する。
前記第一の実施形態と同様に、車両の衝突等が検出されると、前記インフレータ14の膨張ガス吐出口14aから前記エアバッグ212に膨張ガスが供給される。この膨張ガスは、まず前記端部側通路274に導入され、この端部側通路274を膨張させる。ここで、端部側通路274は、ケース11の車幅方向両端部分に収容されている。従って、膨張した端部側通路274は、前記蓋部221の車幅方向両端部分を乗員の脚部50側に向かって押圧する。一方、前記端部側通路274に導入された膨張ガスは、この端部側通路274を通過した後、前記中間気室272に流入し、この中間気室272を膨張させる。この中間気室272は、ケース11の車幅方向中央付近に収容されている。従って、膨張した中間気室272は、前記蓋部221のうちその車幅方向中央部分を乗員の脚部50側に向かって押圧する。
ここで、乗員の脚部50が前記カバー220から十分に離間している場合には、前記端部側通路274や中間気室272により蓋部221に押圧力が加えられると、蓋部221に設けられたドア部230の破断部232が順次破断していく。そして、全てのドア部230が前記ヒンジ部234を中心にして脚部50側に回転して、蓋部221に、図16に示すような開口部分231が形成される。開口部分231が形成されると、前記端部側通路274および中間気室272を含むエアバッグ212は、この開口部分231から脚部50側に向かって膨張し、脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開する。
一方、乗員の脚部50と前記蓋部221とが近接あるいは当接している場合には、この蓋部221に脚部50から押圧力が加えられるため、前記複数のドア部230のうち脚部50と近接あるいは当接していないドア部230が開口する。
例えば、乗員が脚部50を車幅方向の中央付近に配置した状態で着座していた場合には、前記複数のドア部230のうち、車幅方向両端に設けられたドア部230a、230b、230e、230fの破断部232が破断して、これらのドア部230が開口する。そして、これらドア部230の開口により、図17に示すように、開口部分231が形成されると、この開口部分231から前記エアバッグ212が膨張、展開する。
ここで、本実施形態では、前述のように、前記端部側通路274に早期に膨張ガスが導入され、この端部側通路274が前記蓋部221の車幅方向両端部分を早期に押圧する。そのため、前記車幅方向両端に設けられたドア部230a、230b、230e、230fは早期に開口することになる。また、前記車幅方向両端部分に設けられたドア部230a、230b、230e、230fには、前述のようにその上下縁にも破断部232が設けられている。そのため、これらドア部230a、230b、230e、230fの開口により、開口部分231の面積が十分に確保されることになる。このように、本実施形態では、ドア部230a、230b、230e230fが十分な開口面積を確保するように早期に開口する結果、前記エアバッグ212は、早期に脚部50側に向かって膨張展開することになる。
以上のように、本第二の実施形態では、前記インフレータ14から供給される膨張ガスは、前記端部側通路274を通った後前記中間気室272に導入される。そのため、前記エアバッグ212のうち前記中間気室272が設けられた中央付近が展開膨張するよりも先に、前記エアバッグ212のうち前記端部側通路が設けられた車幅方向の両端部分が早期に展開膨張することになる。このことは、前記複数のドア部230のうち車幅方向の両端付近に設けられたドア部230a、230b、230e、230fの早期の開口ひいては、当該開口した部分からのエアバッグ212の早期の展開膨張を促進し、前記エアバッグの破裂をより確実に抑制する。
特に、乗員が、前記のようにその脚部50と蓋部221とが近接あるいは当接するように着座している状態では、その脚部50が蓋部221の車幅方向の中央付近に配置される場合が多いことが分かっている。従って、本実施形態によれば、複数のドア部230のうち車幅方向両端部分に設けられたドア部が早期に開口することで、脚部50によりドア部230の開口が妨げられるのをより確実に回避することができる。また、脚部50の一部が蓋部221の車幅方向の両端部のうち一方の端部に配置されている場合であっても、他方の端部のドア部230が早期に開口できるので、前記エアバッグ212の破裂は抑制される。もちろん、脚部50が蓋部221の前記車幅方向の両端部のいずれにも配置されている場合であっても、前記複数のドア部230のうちいずれかのドア部230が開口するので、前記エアバッグ212の破裂は抑制される。
また、前記のように、前記端部側通路274がケース11内に前記ドア部230と対向する位置に収容されていれば、前記端部側通路の膨張力が前記ドア部230に効率よく加えられるので、当該ドア部230がより容易に開口できる。
次に、本発明に係る第三の実施形態について説明する。
図18はこの第三の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置の正面図であり、図19はこの車両用脚部保護エアバッグ装置の概略断面図である。
本第三の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置110は、ケース11とエアバッグ112とインフレータ14とカバー120とを有している。ここで、ケース11とインフレータ14とは前記第一の実施形態と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本車両用脚部保護エアバッグ装置110では、前記カバー120に、蓋部121、筒部122およびドア部130に加えて、固定部140と、支持部146と、ヒンジ金具134とが設けられている。また、このカバー120には、前記固定部140の外周から車両前後方向前方に延びる外周壁142と、この外周壁142に連なるようにして前記外周壁142の開口部分であって、前記固定部140と反対側の開口部分を覆う底壁144とが設けられている。
前記固定部140とは、乗員の脚部50を支持して脚部50がインストゥルメントパネル2の裏側等に入り込むのをより確実に抑制するためのものである。この固定部140は、図18に示すように、カバー120のうち、脚部50が位置する可能性の高い中央付近に設けられており、脚部50をより確実に支持できるように車幅方向に延びる略楕円形状を有している。また、この固定部140は、図19に示すように、前記外周壁142を介して前記底壁144に支持され、この底壁144が前記ケース11に固定されたインフレータ14に固定されることで、ケース11に固定されている。
また、前記インフレータ14は、前記底壁144よりも車両前方に設けられており、車両衝突時等に万一脚部50がインストゥルメントパネル2の裏側に入り込んだとしても、脚部50とインフレータ14との間に固定部140と前記底壁144が介在するように構成されている。
前記支持部146とは、前記固定部140を支持するためのものである。この支持部146は、前記固定部140の裏面側から車両前方すなわち脚部50と反対側に延びて、前記底壁144に連結されている。本実施形態では、この支持部146はリブ状を有するとともに車幅方向に所定の間隔を置いて3つ並べられており、より確実に前記固定部140を支持できるよう構成されている。また、これら支持部146は、樹脂等の比較的柔らかい部材からなり、車両の衝突時等に前記固定部140を介して加えられた衝撃を吸収できるように形成されている。
前記ドア部130は、前記固定部140の周囲にドーナツ状に連続して並べられている。具体的には、固定部140を囲んで上下左右に合計4つのドア部が設けられている。これらドア部130は、その外周部分にそれぞれ薄肉の破断部132を有しており、エアバッグ112の膨張に伴って各破断部132が破断することで脚部50側に開口するように構成されている。
前記ヒンジ金具134は、前記ドア部130をより容易に開口させるためのものであり、各ドア部130はこのヒンジ金具134を回転中心として開口する。このヒンジ金具134は、前記カバー120の裏側に設けられており、前記ドア部130を、これらドア部130の周囲の部分に回転可能に連結している。
また、本実施形態では、前記エアバッグ112は前記カバー120のうち前記ドア部130と対向する位置にのみ収納されており、前記固定部140と対向する部分には収納されていない。ただし、このエアバッグ112は、図21に示すように、脚部50側に展開膨張した際に前記固定部140の前面を覆うようにして展開膨張するような形状を有しており、車両の衝突時等に脚部50が前記固定部140に衝突するのを抑制できるようになっている。ここで、図21は、図19におけるA−A線断面において前記エアバッグ112が脚部50側に展開膨張した状態を示す図である。
次に、この第三の実施形態に係る車両用脚部保護エアバッグ装置110の動作について説明する。
前記第一の実施形態と同様に、車両の衝突等が検出されると、前記インフレータ14の膨張ガス吐出口から前記エアバッグ112に膨張ガスが供給される。そして、膨張ガスが供給されたエアバッグ112は、前記ケース11内で膨張し、前記カバー120の蓋部121を乗員の脚部50側に向かって押圧する。
ここで、乗員の脚部50が前記カバー20から十分に離間している場合には、前記のようにエアバッグ112によりカバー120の蓋部121に押圧力が加えられると、この蓋部121に設けられたドア部130の破断部132が全て破断して、全てのドア部130が前記ヒンジ金具134を中心にして脚部50側に開口する。その結果、蓋部121には、図20に示すように、ドーナツ状の開口部分131が形成される。このようにして蓋部121に開口部分131が形成されると、前記エアバッグ112は、この開口部分131から脚部50側に向かって膨張し、図21に示すように、前記固定部140の前面を覆いつつ乗員の脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開して、脚部50をインストゥルメントパネル2との衝突から保護する。
一方、乗員の脚部50と前記カバー120とが近接あるいは当接している場合には、図22に示すように、ドア部130のうち脚部50により押圧力を受けていない部分が開口し、カバー120の蓋部121には開口部分131が形成される。このようにして開口部分131が形成されると、前記エアバッグ112は、図23に示すように、この開口部分131から車室側に展開膨張する。ここで、図22のように脚部50が前記固定部140に当接している場合には、脚部50により加えられる押圧力がこの固定部140とドア部130とで分担される。その結果、各ドア部130にかかる押圧力が軽減するため、各ドア部130は比較的容易に開口することができる。
そして、前記のようにエアバッグ112が破裂することなく膨張すれば、乗員の脚部50が当接しているドア部130には裏面側から前記エアバッグ112の押圧力が加えられることになる。すなわち、脚部50のうちドア部130と当接している部分はドア部130を介してエアバッグ112により支持される。一方、脚部50のうち固定部140と当接している部分は、図23に示すように、固定部140により支持される。従って、本実施形態では、脚部50は前記ドア部130および固定部140により支持されるため、この脚部50が車両の衝突等によりインストゥルメントパネル2の裏側に移動してしまうのが抑制される。
以上のように、本第三の実施形態によれば、カバー120にエアバッグ112の展開膨張時に開口しない固定部140が設けられるとともに、エアバッグ112がその展開膨張時に前記固定部140を覆うような形状を有しているので、脚部50とカバー120とが離間した状態で車両の衝突等が起きた場合に、前記エアバッグ112を脚部50とカバー120との間に十分に展開させることが可能となり、脚部50をインストゥルメントパネル2との衝突からより確実に保護することができる。一方、脚部50とカバー120とが近接あるいは当接した状態で車両の衝突等が起きた場合には、複数のドア部130のうちいずれかのドア部130を開口させることができるのでエアバッグ112の破裂を抑制することができる。特に、脚部50により前記カバー120の蓋部121に押圧力が加えられたとしても、この押圧力を固定部140に分担させることができるのでドア部130をより容易に開口させることが可能となる。さらに、前記固定部140により脚部50を支持することができるので、脚部50がインストゥルメントパネル2の裏側へ移動してしまうのをより確実に抑制することができる。すなわち、本実施形態によれば、脚部50の位置によらず、この脚部50をより確実に保護することのできる車両用脚部保護エアバッグ装置110を提供することができる。
また、前記のように、前記固定部140を支持部146によりインストゥルメントパネル2の裏側に固定するよう構成すれば、固定部140の変位を抑制することができるので、より安定した状態で脚部50を支持することが可能となる。
また、前記のように、固定部140の前方にインフレータ14を設置するよう構成すれば、比較的硬いインフレータ14と脚部50とが直接衝突してしまうのを抑制することができるので、脚部50の損傷をより確実に抑えることが可能となる。
ここで、本車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の形状は前記第一の実施形態、第二の実施形態および第三の実施形態に限らない。すなわち、図24に示すように、車幅方向に開口するドア部を設けるようにしてもよい。また、前記ヒンジ部やヒンジ金具の形状およびドア部の数は前記に限らない。
また、前記実施形態では、破断部32,132を薄肉の部材で構成した場合について示したが、これに限らず、例えば、所定の間隔を置いて複数の貫通孔を設けることにより破断しやすいよう構成したものを用いてもよい。
また、前記第三の実施形態において、複数のエアバッグ112を用いるように構成してもよい。すなわち、ドア部130毎にエアバッグ112を設け、各エアバッグ112が展開膨張した際に、これらエアバッグ112の集合体が脚部50とインストゥルメントパネル2との間に展開するように構成してもよい。
本発明に係る車両用脚部保護エアバッグ装置が設けられた車両のインストゥルメントパネルの概略斜視図である。 本発明に係る車両用脚部保護エアバッグ装置の第一の実施形態を示す概略断面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置の正面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置の断面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部が開口した状態を示す正面図である。 図5に示す状態にてエアバッグが展開膨張した状態を示す断面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の一部が開口した状態を示す正面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の一部が開口した状態を示す正面図である。 図2に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の一部が開口した状態を示す正面図である。 図7〜図9に示す状態にてエアバッグが展開膨張した状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用脚部保護エアバッグ装置の第二の実施形態におけるエアバッグの概略斜視図である。 図11の断面図である。 (a)図11に示すエアバッグの収容方法を説明するための図である。(b)図11に示すエアバッグの収容方法を説明するための図である。 図11に示す車両用脚部保護エアバッグ装置の断面図である。 図11に示す車両用脚部保護エアバッグ装置におけるカバーの正面図である。 図11に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部が開口した状態を示す正面図である。 図11に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の一部が開口した状態を示す正面図である。 本発明に係る車両用脚部保護エアバッグ装置の第三の実施形態を示す正面図である。 図18に示す車両用脚部保護エアバッグ装置の断面図である。 図18に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部が開口した状態を示す正面図である。 図20に示す状態にてエアバッグが展開膨張した状態を示す断面図である。 図18に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のドア部の一部が開口した状態を示す正面図である。 図22に示す状態にてエアバッグが展開膨張した状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用脚部保護エアバッグ装置の他の実施形態を示す正面図である。 従来の車両用脚部保護エアバッグ装置の正面図である。 図25に示す車両用脚部保護エアバッグ装置のエアバッグが展開膨張した状態を示す断面図である。 図25に示す車両用脚部保護エアバッグ装置と乗員の脚部が近接している状態を示す断面図である。 図27に示す状態にて車両の衝突等が起こった際の車両用脚部保護エアバッグ装置の状態を示す断面図である。
符号の説明
2 インストゥルメントパネル
10 車両用脚部保護エアバッグ装置(第一の実施形態)
11 ケース
12 エアバッグ
14 インフレータ
20 カバー
30 ドア部
31 開口部分
32 破断部
34 ヒンジ部
50 脚部
110 車両用脚部保護エアバッグ装置(第三の実施形態)
112 エアバッグ
120 カバー
130 ドア部
131 開口部分
132 破断部
134 ヒンジ金具
140 固定部
146 支持部
210 車両用脚部保護エアバッグ装置(第二の実施形態)
212 エアバッグ(第二の実施形態)
220 カバー
230 ドア部
231 開口部分
232 破断部
234 ヒンジ部
270 テザーベルト
272 中間気室
274 端部側通路

Claims (7)

  1. 車両のインストゥルメントパネルのうち着座時の乗員の脚部と対向する部分に設けられ、前記乗員の脚部を保護する車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    車両の衝突時等に前記脚部に向かって展開膨張するエアバッグと、
    当該エアバッグに膨張ガスを供給するインフレータと、
    前記エアバッグを前記脚部側から覆うカバーとを備え、
    当該カバーが、前記エアバッグの展開膨張に伴って開口して当該エアバッグを前記脚部側に導くドア部を有するとともに、
    当該ドア部が、車幅方向に沿って複数設けられていることを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、その車幅方向の両端部にそれぞれ設けられて前記膨張ガスが供給されることで展開膨張する端部側通路と、当該エアバッグの車幅方向の中央付近に設けられて前記膨張ガスが供給されることで展開膨張する中間気室とを有し、
    前記中間気室は、前記端部側通路を通過した膨張ガスがその内部に導入される位置に設けられていることを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記端部側通路は、前記エアバッグが前記カバーに覆われた状態で前記ドア部と対向する位置に配設されることを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記ドア部が、車幅方向に少なくとも3つ以上連続して設けられていることを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記カバーが、その中央付近に、前記ドア部に囲まれて前記エアバッグの展開膨張時であっても開口しない固定部を有するとともに、
    前記エアバッグが、車両の衝突時等に前記ドア部を開口しつつ前記固定部を覆うようにして展開膨張するような形状を有することを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  6. 請求項5に記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記カバーが、前記固定部から前記乗員の脚部と反対側に延びて当該固定部を支持する支持部を有することを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
  7. 請求項5または6に記載の車両用脚部保護エアバッグ装置において、
    前記固定部が、前記インフレータと前記乗員の脚部との間に設けられることを特徴とする車両用脚部保護エアバッグ装置。
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