JP2004224145A - 自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ付きステアリングホイールの中央に、エアバッグカバーと別体のホーンスイッチ、又はエンブレム等のアクセサリを好適に配設する。
【解決手段】ステアリングホイール1の略中央にエアバッグ装置2が配設されており、上記エアバッグ装置2は、インフレータ11を備えたエアバッグ基部12と、上記インフレータ11を車室側から覆うようエアバッグ基部12に固定されたエアバッグ13と、該エアバッグ13を車室側から覆うよう上記エアバッグ基部12に取り付けられたエアバッグカバー4とを備え、該エアバッグカバー4は、エアバッグ展開時にエアバッグ13の膨張圧力によって車室側に開放可能な展開部19を有していると共に、上記展開部19に囲まれた部位には、車室に面するようホーンスイッチ6が配設され、該ホーンスイッチ6は、上記インフレータ11に設けられた雄ネジ部11dに、エアバッグ展開時に離脱しないよう取り付けられている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ステアリングホイールの中央にエアバッグ装置が配設された自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造に関し、具体的には、ステアリングホイールの中央に、エアバッグ装置のエアバッグカバーと別体のホーンスイッチ又はエンブレム等のアクセサリを、エアバッグ装置が配設されていないステアリングホイールのように好適に配設できるエアバッグ付ステアリングホイール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造では、ステアリングホイールの把手の操作性やメーターの視認性を確保する為、エアバッグ装置をステアリングホイールの中央に配設すると共に、エアバッグ装置のエアバッグカバーの中央にエアバッグを展開する為の展開部を設けていた。
【0003】
一方、ステアリングホイールの中央側に、ホーンスイッチやエンブレム等のアクセサリを取り付けたいという要望があった。その理由は、アクセサリを展開部を避けてステアリングホイールの外周寄りに配設すると、展開部とアクセサリとの干渉は無いが、舵角に応じてアクセサリの位置が変化するので、スイッチ操作の際に位置が分かりにくい、又は目障りとなるので、エアバッグのないステアリングホイールに比して意匠性が好ましくないからである。
【0004】
従来においては、エアバッグ付きステアリングホイールの中央側にアクセサリを設ける様々な提案が成されており、例えば従来技術として、下記特許文献1に記載されているように、展開部のあるステアリングホイールの中央側に別体のアクセサリであるホーンスイッチを取り付けたものが知られている。このような構造のエアバッグ付きステアリングホイールでは、アクセサリがステアリングホイールの中央側に位置する為、ホーンスイッチの操作性及びステアリングホイールの意匠性をエアバッグのないステアリングホイールに近付けることができる。
【0005】
しかしながら、本従来技術では、アクセサリがエアバッグ展開エリアに位置する為、エアバッグ展開時にアクセサリをエアバッグの展開に邪魔にならない位置へ移動させる必要があり、アクセサリがエアバッグ展開時に飛散しないようエアバッグカバーに強固に取り付けると共に、エアバッグカバーを丈夫にするか、あるいは、エアバッグカバーと別体の丈夫な連結部材によって、アクセサリとエアバッグ基部とを移動可能に連結しなければならず、エアバッグカバーの重量やコストが上昇してしまうという問題があった。
【0006】
また、アクセサリがホーンスイッチ等、車両の装置を操作する操作スイッチの場合は、エアバッグカバーの裏にエアバッグがありスイッチ用のスペースが狭く、かつ飛散防止の観点から感圧スイッチなど比較的薄型軽量で丈夫であるが、操作時に押圧方向のストロークが殆ど無く操作感の悪いスイッチを使用しなければならないという問題があった。
【0007】
他の従来技術として、エアバッグカバーの表面に凹凸を形成するか、あるいは印刷するなどしてエンブレムなどをエアバッグカバーに一体的にデザインする方法、及び下記特許文献2に記載されているように、エアバッグ装置とホーンスイッチとを共にステアリングホイールの中央に配設する為に、可撓性のエアバッグカバーの裏側に感圧スイッチが設けられ、エアバッグカバーが、乗員によって押されると変形して上記感圧スイッチに接触する構成のホーンスイッチが知られている。これらを組み合わせることで、上記ホーンスイッチ及びエンブレム等のデザインをステアリングホイールの中央側に配設して、ホーンスイッチの操作性及びステアリングホイールの意匠性をエアバッグのないステアリングホイールに近付けることができる。
【0008】
しかしながら、本従来技術では、エアバッグカバーの材質を軟らかい触感の柔軟な材質とした場合に、成形性や質感、及び光沢や着色性等の点で不利であり、エアバッグカバーの材質を硬質で光沢のあるものにすると、触感や展開部の展開容易性が悪化する為、アクセサリはエアバッグカバーと別体のものが好ましいという問題があった。また、可撓性のエアバッグカバーの強度や感圧スイッチとの間隔を感圧スイッチの全域に渡って一定とすることが困難であり、エアバッグカバーを押す位置によって押圧力とスイッチ作動タイミングとの関係が変化するので、同じ押圧力で鳴るタイミングや感度が変わるなど操作性の点で問題があった。
【0009】
本従来技術において、エアバッグカバー、あるいはエアバッグ装置全体をステアリングホイールに対してストローク可動として、ホーンスイッチとして用いる方法も知られているが、スイッチが大掛かりとなり重くなるので、スイッチ操作に比較的大きな操作力が必要であり、スイッチ操作感が悪いという問題があった。
【0010】
さらに、上記各従来技術に共通する問題として、エアバッグカバーの意匠性を高める為に、展開部の境目を、通常は表面から見えず、エアバッグ展開時に破断可能な脆弱部としたものでは、スイッチ操作の荷重によって脆弱部にしわなどの変形が発生しない強度と、エアバッグ展開時に容易に破断される脆弱性とのバランスの調整が容易ではなく、エアバッグのないステアリングホイールに近いスイッチ操作性と意匠性とを、低コストで両立することが困難であるという問題があった。
【0011】
【特許文献1】
特開平08−301144号公報
【特許文献2】
特開平10−273006号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、ステアリングホイールの中央にエアバッグ装置を配設したエアバッグ付きステアリングホイールにおいて、ステアリングホイールの中央側に、エアバッグ装置のエアバッグカバーと別体のスイッチ又はエンブレム等のアクセサリを、エアバッグのないステアホイールのように配設でき、エアバッグのないステアリングホイールのようなホーンスイッチの操作性及びステアリングホイールの意匠性とを、低コストで両立することができるエアバッグ付ステアリングホイール構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明の第1の構成は、ステアリングホイールの略中央にエアバッグ装置が配設された自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグ装置は、エアバッグ展開用のガスを発生するインフレータを備えたエアバッグ基部と、上記インフレータに設けられたガス噴出し口を車室側から覆うようエアバッグ基部に固定されたエアバッグと、該エアバッグを車室側から覆うよう上記エアバッグ基部に取り付けられたエアバッグカバーとを備え、該エアバッグカバーは、上記エアバッグ展開時にエアバッグの膨張圧力によって車室側に開放可能な展開部を有していると共に、上記エアバッグカバーの展開部に囲まれた部位には、車室に面するようアクセサリが配設され、該アクセサリは、上記エアバッグ基部に設けられたアクセサリ取り付け部に、エアバッグ展開時に離脱しないよう取り付けられている事を特徴とするものである。
【0014】
本構成によれば、アクセサリをエアバッグカバーの展開部に囲われた位置に配設でき、デザイン自由度が向上すると共にエアバッグ展開時に飛散しないようエアバッグカバーの強度を上げる必要が無いので、エアバッグカバーの厚さを低下させ、エアバッグの展開容易性や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。また、アクセサリの材質や重量がエアバッグカバーの材質や強度によって制限されない為、アクセサリの成型性や意匠性をエアバッグのないステアリングホイールに近付けることができる。
【0015】
本願発明の第2の構成は、上記第1の構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記アクセサリは、上記ステアリングホイールの回転軸上に配設されていることを特徴とするものである。
【0016】
本構成によれば、舵角に関係なくアクセサリの位置が一定であるので、目障りとならず意匠性を向上できる。
【0017】
本願発明の第3の構成は、上記第1又は2の構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記アクセサリ取り付け部は、上記インフレータに一体的に設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
本構成によれば、アクセサリの取り付け部をエアバッグ基部に別途設けなくともよく、エアバッグ装置をコンパクトにできると共に、部品点数を削減して組み付け性を向上できる。
【0019】
本願発明の第4の構成は、上記第1又は2の構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記アクセサリ取り付け部は、上記エアバッグカバー裏側において上記インフレータを跨ぐよう上記エアバッグ基部に設けられた、上記インフレータと別体の取り付けブラケットであることを特徴とするものである。
【0020】
本構成によれば、アクセサリ取り付け部の位置がインフレータの形状によって制約されることが無く、アクセサリ取り付け部の位置に関するデザイン自由度を向上できる。
【0021】
本願発明の第5の構成は、上記第1から4の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグカバーは、外周側に設けられた取り付け端部がエアバッグ基部に取り付けられていると共に、略中央部が、上記アクセサリに、エアバッグ膨張圧力によって離脱可能に係止されることで、上記アクセサリを介して上記エアバッグ基部に支持されていることを特徴とするものである。
【0022】
本構成によれば、エアバッグ基部が、エアバッグカバーの取り付け端部を支持すると共に、アクセサリを介してエアバッグカバーの略中央部を支持することになり、エアバッグカバーの支持強度が高まりエアバッグカバーの位置決め精度を向上できる。また、上記他の構成に比してエアバッグカバーの強度を下げることができ、エアバッグカバーの厚さを低下させ、エアバッグの展開容易性や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。
【0023】
本願発明の第6の構成は、上記第1から4の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグカバーは、外周側に設けられた取り付け端部がエアバッグ基部に取り付けられていると共に、略中央部が、上記アクセサリと一体的に上記エアバッグ基部に支持されており、上記エアバッグカバーには、エアバッグ膨張圧力によって破断可能な脆弱部が、上記アクセサリの周囲近傍を一周するよう設けられていることを特徴とするものである。
【0024】
本構成によれば、エアバッグ基部が、エアバッグカバーの取り付け端部を支持すると共に、アクセサリと一体的にエアバッグカバーの略中央部を支持することになり、上記第5の構成よりもエアバッグカバーの略中央部の支持強度が高まり位置決め精度が向上するので、エアバッグカバーの見栄えを向上できると共に、エアバッグカバーの厚さを低下させ、エアバッグの展開容易性や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。また、エアバッグ展開時には、支持強度の高いアクセサリ近傍の脆弱部に応力が集中しやすく容易に破断されるので、エアバッグカバーの変形などによるエアバッグ膨張圧力のロスを低減できると共に、エアバッグ展開を迅速に行うことができる。
【0025】
本願発明の第7の構成は、上記第1から6の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグカバーには、その裏側にエアバッグ膨張圧力によって破断可能な脆弱部が設けられており、該脆弱部が、上記アクセサリの周囲から上記エアバッグカバーのエアバッグ基部への取り付け端部へ向かって複数本延設されていると共に、該取り付け端部近傍にヒンジ部が設けられていることにより、上記展開部が構成されていることを特徴とするものである。
【0026】
本構成によれば、エアバッグカバーの展開される部位の断面がアーチ状に湾曲した曲げ剛性の高い形状であっても、展開部を複数のパーツに分割して展開部の各パーツの断面を平面に近付けて曲げ合成を低減し、脆弱部の一部に応力が集中し易くすることで破断を容易にできると共に、展開部が1枚から成るものや、アクセサリがエアバッグカバーに支持されているものに比して、展開部先端側の重量が軽いので展開する為に必要なエネルギーが小さくなり、展開を素早くすることができる。
【0027】
本願発明の第8の構成は、上記第1から7の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグカバーの表面は軟らかい触感の軟質材料から成り、上記アクセサリは上記エアバッグカバーの表面よりも硬い材質の材料からなることを特徴とするものである。
【0028】
本構成によれば、エアバッグカバー表面に凹凸を形成する、あるいはエアバッグカバー表面への印刷によってアクセサリを一体的にデザインするものに比して、エアバッグカバーを軟らかい触感としつつ、アクセサリの材質を質感や光沢、及び成型性や耐久性を良好なものとすることが容易であり、低コストで意匠性を向上することができる。
【0029】
本願発明の第9の構成は、上記第1から8の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において上記アクセサリは、立体形状のエンブレムであることを特徴とするものである。
【0030】
本構成によれば、エアバッグカバー表面に凹凸を形成する、あるいはエアバッグカバー表面への印刷によってアクセサリを一体的にデザインするものに比して、特に高い意匠性が求められるエンブレムの立体成型やメッキ等の加工が容易な為、低コストで意匠性を高めることができる。
【0031】
本願発明の第10の構成は、上記第1から9の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記アクセサリは、任意の車載装置を操作する為の操作スイッチであることを特徴とするものである。
【0032】
本構成によれば、操作スイッチを、エアバッグ装置の位置を避けることなく、ステアリングホイール中央側の操作しやすい位置に配設することができ、スイッチの操作性を向上できる。特に、上記第2の構成に記載のエアバッグ付きステアリング装置のように、スイッチがステアリングホイールの回転軸上に配設される場合は、スイッチの位置が舵角に関係なく一定であり、とっさの場合でも容易に操作できるなど操作性をさらに向上できる。また、スイッチ操作の応力はエアバッグ基部に伝わりカバーに加わることが無いので、スイッチ操作に剛性感が出ると共に、展開部の境目が脆弱部のものでは、脆弱部の脆弱性を高めて展開部の展開容易性を向上することができる。
【0033】
本願発明の第11の構成は、上記第10の構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記操作スイッチは、押圧方向にストローク可能な押しボタン式のホーンスイッチであることを特徴とするものである。
【0034】
本構成によれば、上記ホーンスイッチが押圧方向にストローク可能な押しボタン式のスイッチであるので、感圧式スイッチに比して操作時に押圧方向のストロークがあり、操作感が向上する。またエアバッグカバー内部にスイッチを設けたものや、エアバッグカバー全体がスイッチのものに比して、軽快で正確な操作レスポンスを安価に提供することができる。
【0035】
本願発明の第12の構成は、上記第1から11の何れかの構成に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグは、インフレータから噴出するガスを受けることで、乗員側及びステアリングホイールの回転軸に対して垂直方向へ展開可能な外筒部と、上記アクセサリを囲い、乗員側へ向けて展開可能な筒状の内筒部とによって構成されており、上記内筒部は上記外筒部より乗員側への展開長が短く、上記外筒部の乗員側への展開長を制限するものであることを特徴とするものである。
【0036】
本構成によれば、エアバッグの内筒部がエアバッグ外筒部の乗員側への展開量を制限する為、エアバッグの外筒部がステアリングホイールの回転軸に対して垂直方向へ展開され、エアバッグの守備範囲を拡大することができる。また、内筒部よりステアリングホイールの回転軸側にガスを供給する必要がないので、エアバッグの展開範囲に対して展開速度を向上できると共にインフレータの容量を小さくできる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本願発明によれば、ステアリングホイールの中央にエアバッグ装置を配設したエアバッグ付きステアリングホイールにおいて、エアバッグ装置のエアバッグカバーと別体のスイッチ又はエンブレム等のアクセサリが、エアバッグ基部にエアバッグ展開時に離脱しないよう取り付けられているので、上記アクセサリを、エアバッグカバーの材質や強度に制約されること無く、ステアリングホイールの中央側に好適に配設でき、エアバッグのないステアリングホイールのようなスイッチ操作性と意匠性とを低コストで両立できるエアバッグ付ステアリングホイール構造を提供できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態におけるエアバッグ付きステアリングホイールの斜視図であり、図2は、本願発明のエアバッグ付きステアリングホイールを備えた車両において、エアバッグ展開時のステアリングホイールと乗員との関係を表す模式図である。
図1及び図2に示すように、ステアリングホイール1の中央には、エアバッグ装置2が設けられている。エアバッグ装置2の車室3側に面する部分には、エアバッグカバー4が設けられていると共に、このエアバッグカバー4におけるステアリングホイール1の回転軸5上には、車室3に面するよう、アクセサリであるホーンスイッチ6が取り付けられている。図2の符号7は、エアバッグ展開時における乗員を示したものである。
このように、舵角に関係なくアクセサリであるホーンスイッチの位置が一定であるので、目障りとならず意匠性を向上できると共に、とっさにホーンスイッチを操作する場合であっても場所の特定が容易であり操作性が良い。
【0039】
図3は本願発明の第1実施形態におけるエアバッグ装置の斜視図、図4はエアバッグ装置の図3における線A−A矢視断面図、図5はエアバッグ装置の図3における線B−B矢視断面図である。
図3〜図5に示すように、エアバッグ装置2は、ステアリングホイール1(図示せず)に取り付けられるリテーナ10と、リテーナ10に取り付けられた筒状のインフレータ11とから成るエアバッグ基部12を備えており、さらにインフレータ11の側面に設けられたガス噴出し口11aを覆うよう、インフレータ11にエアバッグ13が被さっており、このエアバッグ13を覆うようエアバッグカバー4がリテーナ10に取り付けられている。
そして、このエアバッグカバー4におけるステアリングホイール1の回転軸5上に車室3に面するようホーンスイッチ6が配設された構成となっている。
【0040】
次に、本願発明の第1実施形態によるエアバッグ付きステアリングホイールのエアバッグ装置の詳細を説明する。
図4に示すように、インフレータ11は、直径よりも高さ方向の長さが短い金属製の筒部11bにガス発生剤14が内蔵されており、発生したガスを放出する為のガス噴出し口11aが筒部11bの側面上部に複数形成されている。
また、筒部11bのガス噴出し口11aの下方には筒部11bをリテーナ10に取り付ける為のリブ11cが周方向に延設されている。
【0041】
一方、リテーナ10の中央には、インフレータ11の筒部11bの直径よりも大きく、リブ11cの直径よりも小さい開口部10aが形成されており、この開口部10aに上記インフレータ11が図4において下側から嵌め込まれている。また、エアバッグ13は、図4において上方からインフレータ11のガス噴出し口11aを覆うよう、開口部13aを下にして配設され、その開口縁部13bが、円環状のリテーナリング15とリテーナ10とによって狭持されていると共に、インフレータ11のリブ11cとリテーナリング15とが、リテーナ10及びエアバッグの開口縁部13bを挟んでボルト16によって螺着されることで、インフレータ11がリテーナ10に固定されている。
【0042】
リテーナ10の周辺には、図4において下方に向かって延びるフランジ10bが形成されており、このフランジ10bにエアバッグカバー4の取り付け端部4aがリベット17によって固定されている。また、図3及び図4に示すように、エアバッグカバー4の中央には開口部4bが形成されており、この開口部4bにホーンスイッチ6が車室3に面するよう嵌め込まれている。
【0043】
一方、インフレータ11の上面には、ステアリングホイール1の回転軸5上に位置するよう、アクセサリ取り付け部である雄ネジ部11dが上方へ向けて突設されており、この雄ネジ部11dにホーンスイッチ6のスイッチケース18が螺着されると共に、インフレータ11とスイッチケース18との間に、エアバッグ13が狭持されている。
【0044】
エアバッグカバー4の開口部4bの縁には、図4において下方に窪んだ段差部4cが形成されていると共に、ホーンスイッチ6の外周を構成する鉢状のスイッチケース18の上部には拡径された拡径部18aが形成されており、これら段差部4cと拡径部18aとが当接して係合するようになっている。
これにより、アクセサリ取り付け部として、取り付けブラケットをエアバッグ基部12に別途設ける必要がないので、エアバッグ装置2をコンパクトにできると共に、部品点数を削減して組付け性を向上するができる。
【0045】
図4において、エアバッグカバー4は、リテーナ10に取り付けられ、かつスイッチケース18が無い状態において、段差部4cが、インフレータ11に螺着されたスイッチケース18の拡径部18aよりも上方へ位置するように成型されており、エアバッグカバー4は、その段差部4cが上方に付勢した状態にてスイッチケース18の拡径部18aに係止されることになる。そして、エアバッグカバー4の段差部4cは、エアバッグ13の膨張圧力によって変形し、スイッチケース18の拡径部18aとの係合が解除される強度に設定されている。
【0046】
これにより、エアバッグカバー4の略中央がホーンスイッチ6を介してインフレータ11に支持される事となり、従来技術に比してエアバッグカバー6の支持強度及び位置決め精度を向上できる。またエアバッグカバー4が熱により膨張や収縮をしたとしても、エアバッグカバー4が付勢された状態でホーンスイッチに係合しているので、その形状を一定に保つことができ意匠性が損なわれることはない。また、車室側からの外力によりエアバッグカバー4の段差部4cとスイッチケース18の拡径部18aとの係合が外れたとしても、付勢力により係合を回復し、エアバッグカバー4の形状が保たれる。さらに、ホーンスイッチを操作した時の荷重がインフレータに伝わる為、ホーンスイッチがエアバッグカバーに支持されたものに比して剛性感のある良好な操作感を得ることができる。
【0047】
なお、エアバッグカバー4の開口部4bとスイッチケース18とは接着剤や溶着によって、エアバッグの膨張圧力を受けることで分離可能な強度で結合させても良く、この場合、上記エアバッグカバー4の段差部4c及びスイッチケース18の拡径部18aを無くす事ができる。また、エアバッグカバー4の開口部4bが、スイッチケース18の拡径部18aに車室3側から当接されるよう構成しても良い。この場合、スイッチケース18によるエアバッグカバー4の支持強度は低下するが、エアバッグ展開時にエアバッグカバー4の開口部4bの縁が変形しなくともスイッチケース18から離脱するので、エアバッグカバー4の強度設計が容易となる。
【0048】
図3及び図5に示すように、エアバッグカバー4の裏面には、薄肉化されてエアバッグの膨張圧力によって破断可能な脆弱部4dが、ホーンスイッチ6を嵌め込む開口部4bから略放射線状に複数延設されている。そして、一部の脆弱部4dが途中で分岐するなどして、最終的に全ての脆弱部4dが、エアバッグカバー4のリテーナ10への取り付け端部4aへ向かって延設され、エアバッグカバー4に、取り付け端部4a近傍をヒンジ部4eとする複数のパーツにより展開部19が構成されている。
【0049】
ここで、本実施形態のようにエアバッグカバー4が湾曲形状であり、展開部19が揺動方向に対してアーチ型の断面形状となる場合、展開部19の湾曲量が大きいと曲げ剛性が高まり、脆弱部4dの一部にエアバッグ膨張圧力の応力が集中せずに分散され破断困難と成る為、展開容易性が悪化するが、本実施形態においては展開部19が複数のパーツに分割され、各パーツの断面の湾曲量が小さくなり変形容易となっているので、脆弱部4dの一部に応力が集中して展開部19の展開容易性を高めることができる。
【0050】
また、ホーンスイッチ6がエアバッグカバー4に支持されていないので、展開部が1枚のものやホーンスイッチがエアバッグカバーに支持されているものに比して、展開部先端側の重量が減り、エアバッグ膨張圧力のロスが低減されるので、展開部を迅速に展開できる。
さらに、エアバッグ展開時にホーンスイッチ6が飛散しないよう展開部19の強度を高める必要がない分、展開部19をさらに分割して展開容易性をさらに高めることができ、より曲げ剛性の高い形状、あるいは材質のエアバッグカバーであっても展開部の展開容易性を確保できるので、エアバッグカバーのデザイン自由度を向上することができる。
【0051】
図6は、本実施形態におけるエアバッグの展開状態を示す図4に対応する断面図である。図6に示すように、エアバッグ装置2が作動すると、インフレータ11からガスが噴出し、エアバッグ13が膨張する。エアバッグカバー4はエアバッグ13の膨張圧力を受けて、段差部4cが変形してホーンスイッチ6との係合が解除されると共に、脆弱部4d(図3及び図5参照)が段差部4c側から破断してゆき、展開部19がヒンジ部4eを揺動軸として開放される。そして、図2に示すように、エアバッグ13が車室3へ展開される。
【0052】
次に、エアバッグ13の構造を説明する。
図2及び図6に示すように、エアバッグ13は下方に位置する開口縁部13bがリテーナ10に支持されていると共に、袋体の中央位置がホーンスイッチ6とインフレータ11とによって狭持されている。エアバッグ13は、乗員7側及びステアリングホイール1の回転軸5に対して垂直方向へ展開する外筒部13cと、ホーンスイッチ6を囲い、乗員7側へ向けて直線的に展開する筒状の内筒部13dとによって構成されており、内筒部13dは外筒部13cより乗員7側への展開長が短く、外筒部13cの乗員側への展開長を制限するようになっている。
【0053】
このように、エアバッグ13の内筒部13dがエアバッグ13の乗員側への展開長を制限する為、エアバッグ13の外筒部13cがステアリングホイール1の回転軸5に対して垂直方向へ素早く展開して守備範囲を拡大できると共に、エアバッグ展開過渡期に、エアバッグの外筒部13cが展開完了後の形状より乗員側へ変形して乗員に勢いよく当たることを防止できる。さらに、内筒部13dよりステアリングホイール1の回転軸5側にガスを供給する必要がないので、エアバッグ13の展開範囲に対して展開速度を向上できると共にインフレータ11のガス発生剤14の容量を小さくしてコンパクト化できる。
【0054】
次に、ホーンスイッチ6について説明する。
図4に示すように、ホーンスイッチ6の外周を形成する鉢状のスイッチケース18には、その内部に水平方向に隔壁18bが形成され、隔壁18bの中央には開口部18cが形成されている。一方、スイッチボタン20には、その下面から下方に向けて軸部20aが延設され、その先端には拡径方向に付勢された爪部20bが設けられている。そして、スイッチケース18の開口部18cに、スイッチボタン20の軸部20aを挿入することで、スイッチボタン20がスイッチケース18に対して上下方向にストローク可能に支持されている。
【0055】
スイッチケース18の隔壁18bとスイッチボタン20との間には圧縮バネ21が配設されており、スイッチボタン20を上方へ付勢していると共に、スイッチボタン20は、爪部20bによってその上方への移動が規制され、スイッチケース18からの抜けが阻止されている。
【0056】
また、スイッチケース18の隔壁18b上面には、ホーンユニット22から延びる1対の配線に連結された金属製のスイッチ端子23a、23bが配設されていると共に、スイッチボタン20下面のスイッチ端子23a、23bに対面する位置には、金属製のスイッチ端子24が設けられており、スイッチボタン20を下方にストロークすることで各スイッチ端子23a、23b、24が接触し、ホーンスイッチ6が閉成されるようになっている。
【0057】
このように、ホーンスイッチ6がエアバッグ展開時にステアリングホイール1の回転軸5上から移動する必要が無く、比較的重量のある押しボタン式スイッチを用いることができるので、操作レスポンスが軽く、またある程度ストロークしないとスイッチが閉成されない為スイッチに軽く接触した場合の誤作動が少なく正確であるなど操作感を向上できると共に、ステアリングホイール1の舵角に関係なくホーンスイッチ6が常に中央に位置するので、とっさにホーンを鳴らす場合でもホーンスイッチ6の位置を確認する必要がなく操作性が良いという効果がある。
【0058】
なお、スイッチ端子は上記機械的なものに変えて、感圧端子や光学的なセンサ、例えばスイッチボタンのストローク可能部位に光を照射し、光が反対側に導通されたことを検知することによりスイッチ操作を判定するものでも良い。
【0059】
以上のように、本実施形態においては、ホーンスイッチ6を、エアバッグ装置を避けることなくエアバッグカバー4の展開部19に囲われたステアリングホイール1の回転軸5上に配設されているので、舵角に関係なくホーンスイッチ6の位置が一定であり、目障りとならず意匠性を向上できると共に、とっさの場合でもホーンスイッチを容易に操作できるなどホーンスイッチの操作性を向上できる。
【0060】
また、エアバッグ展開時にホーンスイッチ6が飛散しないようエアバッグカバー4の強度を上げる必要が無いので、エアバッグカバー4の厚さを低下させ、エアバッグ13の展開容易性向上や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。
また、ホーンスイッチ6の材質や重量がエアバッグカバーの材質や強度によって制限されない為、ホーンスイッチ6の加工性や意匠性を良好にできる。
【0061】
また、ホーンスイッチ6の取り付け部をエアバッグ基部12に別途設けなくともよく、エアバッグ装置2をコンパクトにできると共に、部品点数を削減して組み付け性を向上できる。
また、エアバッグカバー4の略中央部分をホーンスイッチ6が支持することになり、エアバッグカバー4の支持強度が高まりエアバッグカバー4の位置決め精度を向上できる。
【0062】
また、エアバッグカバー4の支持強度が高まる分、従来技術に比してエアバッグカバー4の厚みを低下させ、エアバッグ13の展開容易性向上や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。
また、エアバッグカバー4の展開される部位の断面が曲げ剛性の高い形状であっても、展開部19を複数のパーツに分割することで展開部19の各パーツの断面を平面に近付けて曲げ剛性を低減し、脆弱部4dの一部に応力を集中しやすくして破断を容易にできると共に、展開部が1枚から成るものや、アクセサリがエアバッグカバーに支持されているものに比して展開部先端側の重量が軽いので、展開する為に必要なエネルギーが小さくなり、エアバッグの展開を迅速に行うことができる。
【0063】
また、上記ホーンスイッチ6は、押圧方向にストローク可能な押しボタン式のスイッチであるので、感圧式スイッチに比して操作時にストロークがあり、操作感が向上する。また、エアバッグカバー内部にスイッチを設けたものや、エアバッグカバー全体がスイッチのものに比して、軽快で正確な操作レスポンスを安価に提供することができる。
【0064】
次に、本願発明の第2実施形態を図7から図9に基づいて説明する。
図7は本願発明の第2実施形態によるエアバッグ装置の斜視図、図8はエアバッグ装置の図7における線C−C矢視断面図、図9は、本願発明の第2実施形態によるエアバッグの展開状態を示す斜視図である。本願発明の第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通部分は同じ記号とし、詳細な説明は省略する。
【0065】
図7及び図8に示すように、エアバッグ装置102は、図示しないステアリングホイール1に取り付けられるリテーナ110と、リテーナ110に取り付けられたインフレータ111とからエアバッグ基部112が形成されており、さらにインフレータ111の筒部111bに設けられたガス噴出し口111aを覆うようエアバッグ113がリテーナ110に固定され、このエアバッグ113を車室3側から覆うようリテーナ110にエアバッグカバー104が取り付けられていると共に、このエアバッグカバー104のステアリングホイール1の回転軸5上に車室3に面するようホーンスイッチ106が配設された構成となっている。
【0066】
図8に示すように、リテーナ110に対して、インフレータ111及びエアバッグカバー104は、第1実施形態と同様に取り付けられており、これらインフレータ111及びエアバッグカバー104の取り付け構造に関する説明は省略する。
【0067】
図7に示すように、第2実施形態においては、脆弱部104dがホーンスイッチ106の周囲近傍を1周して延設されていると共に、図9においてエアバッグカバー104の左上部を揺動軸とする1枚の展開部119の形状に沿って延設されている。
【0068】
また、リテーナ110の中央には、アクセサリ取り付け部として、図8においてインフレータ111の上方を跨ぐハット状の取り付けブラケット115が配設されており、本実施形態におけるホーンスイッチ106、又はその他のアクセサリの取り付け位置を、インフレータの形状やアクセサリとの相対位置、又はエアバッグカバーとインフレータとの間隔に関係なく、アクセサリの大きさや形状に合わせて設定することができるので、エアバッグ装置のデザイン自由度を向上することができる。
【0069】
また、エアバッグ113は、図8において上方からインフレータ111のガス噴出し口111aを覆うよう、開口部113aを下にして配設され、その開口縁部113bが、取り付けブラケット115とリテーナ110とによって狭持されている。さらに、インフレータ111のリブ111cと取り付けブラケット115とが、リテーナ110を挟んでボルト締めされることで、インフレータ111がリテーナ110に固定されている。
【0070】
図7及び図8に示すように、エアバッグカバー104の回転軸5上には、開口部104bが形成されており、この開口部104bにホーンスイッチ106が車室3に面するよう嵌め込まれている。具体的には、エアバッグカバー104の開口部104bの縁に、図8において下方に延びると共に底面を有する凹部104cが形成されており、この凹部104cにホーンスイッチ106の外周を構成する鉢状のスイッチケース118が嵌め込まれている。
また、スイッチケース118は、上記取り付けブラケット115に、エアバッグカバー104の凹部104c底面と、エアバッグ113とを挟んでボルト締めされている。
【0071】
これにより、エアバッグカバー104と別体のホーンスイッチ106を、インフレータ111の形状や位置に関係なくステアリングホイール1の回転軸5上に配設できると共に、エアバッグカバー104のステアリングホイール1への支持強度と位置決め精度とを、上記第1実施形態よりも向上することができる。
【0072】
図9に示すように、エアバッグ装置102が作動すると、インフレータ111からガスが噴出し、エアバッグ113が膨張する。エアバッグカバー104はエアバッグ膨張圧力を受けて脆弱部104dが破断され、展開部119が、図9において左上方の取り付け端部104a近傍のヒンジ部104eを揺動軸として開放される。この時、ホーンスイッチ106の周囲近傍に設けられた脆弱部104dは、エアバッグ基部112に支持され支持強度の高いエアバッグカバー104の凹部104cに近い為、エアバッグ膨張圧力による応力が集中するので、迅速に破断されると共にエアバッグ膨張圧力のロスを低減できる。
そして、上記第1実施形態同様に、エアバッグ113の内筒部113dが外筒部113cの乗員側への展開長を制限し、外筒部113cがステアリングホイール1の回転軸5に対して垂直方向へ展開される。
【0073】
次にホーンスイッチ106について説明する。
図8に示すように、本実施形態のホーンスイッチ106は、上記第1実施形態のホーンスイッチ6に対して、エアバッグカバー104を挟んで取り付けブラケット115にボルト締めされている点と、スイッチ端子123,124、及びスイッチボタン120の表面形状が相違する点を除き共通であるので、これら相違点のみを説明することとし、その他の説明は省略する。
【0074】
スイッチケース118の底部118a上面には、ホーンユニット22から延びる1対の配線に連結された金属製のスイッチ端子123、124が配設されており、スイッチ端子123は、上方に反って他方のスイッチ端子124に向かって延びており、スイッチボタン120の下端に対面する位置を通って、スイッチ端子124の上方に所定距離離間して設けられている。そして、スイッチボタン120を下方にストロークすることでスイッチ端子123が下方に押されスイッチ端子124に接触し、ホーンユニット22のスイッチ検出回路が閉成されるようになっている。
【0075】
このように、本実施形態においては、スイッチボタン120側にスイッチ端子を設ける必要がないので、上記第1実施形態に比してスイッチ端子数を低減できると共に、スイッチボタン120の構造を簡略化できる。
【0076】
図10は、本実施形態におけるエアバッグカバーの断面図であり、本実施形態において、エアバッグカバー104は、比較的硬質の可撓性樹脂からなる心材130と、この心材130の車室3側を被覆する触感の軟らかい材質からなる表皮131の層を有している。触感の軟らかい材質としては、例えばビニールや発泡層を有するポリウレタン、あるいは革などがある。これらの材質は触感が良いが、表皮に凹凸によりエンブレム等を一体的にデザインすると、アクセサリの材質をエアバッグカバー104と共通であるので、成型性や材質の問題から、別体のアクセサリを用いた場合に比して立体感や質感、光沢や色彩などのデザイン自由度が狭いと共に、突出部の磨耗等に対する耐久性も弱い為意匠性を高めにくいという問題がある。また、表皮に印刷によってエンブレム等をデザインする場合も同様の問題がある。
【0077】
本実施形態では、図7及び図8に示すように、スイッチボタン120の車室3に面する表面には、突出部120aがエンブレムの形状に沿って形成されており、スイッチボタン120の材質をエアバッグカバー104と共通化する必要がないので、エンブレムを立体形状として質感を向上できると共に、突出部に耐久性の高い材質を設定でき、意匠性を向上できる。
【0078】
また、本実施形態のスイッチボタン120の突出部120aにメッキや塗装を施す、あるいはスイッチボタンに金属部材を埋め込んで突出部を形成して質感を高め、意匠性を向上させてもよい。この金属部材のような比較的重量のある材料を使用したとしても、本実施形態においてはエアバッグ展開時にホーンスイッチが移動しない為、エアバッグカバーにアクセサリを支持するものに比して、エアバッグカバー及びアクセサリの強度を高める必要が無く、また展開部の重量が重くならずエアバッグの展開容易性に影響しない。
【0079】
以上のように、本実施形態においては、ホーンスイッチ106を、取り付けブラケットによって、エアバッグ装置やインフレータの形状によって制約されること無く、エアバッグカバー104の展開部119に囲われた部分の任意の位置に配設できるので、アクセサリの取り付け位置に関するデザイン自由度を向上できる。
また、エアバッグカバー104の中央をエアバッグ基部112が支持しているので、エアバッグカバー104の支持強度が高まり、エアバッグカバー104の位置決め精度を向上できると共に、エアバッグカバーの厚さを低下させ、エアバッグの展開容易性向上や軽量化、材料削減によるコストダウンを図ることができる。
【0080】
また、ホーンスイッチ106の周囲近傍に脆弱部が設けられているので、エアバッグ展開時には、支持強度の高いホーンスイッチ106近傍の脆弱部104dに応力が集中しやすく容易に破断され、エアバッグカバー104の変形などによるエアバッグ膨張圧力のロスを低減できると共に、エアバッグ展開を迅速に行うことができる。
【0081】
また、エアバッグカバー表面に凹凸を形成する、あるいはエアバッグカバー表面への印刷によってアクセサリを一体的にデザインするものに比して、エアバッグカバーを軟らかい触感としつつ、アクセサリの材質を質感や光沢感、及び立体成型性や耐久性を良好なものとすることが容易であり、低コストで意匠性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるエアバッグ付きステアリングホイールの斜視図である。
【図2】エアバッグ展開時のステアリングホイールと乗員との関係を表す模式図である。
【図3】第1実施形態におけるエアバッグ装置の斜視図である。
【図4】第1実施形態におけるエアバッグ装置の図3に示す線A−A矢視断面図である。
【図5】第1実施形態におけるエアバッグ装置の図3に示す線B−B矢視断面図である。
【図6】第1実施形態におけるエアバッグの展開状態を示す図4に対応する断面図である。
【図7】第2実施形態におけるエアバッグ装置の斜視図である。
【図8】第2実施形態におけるエアバッグ装置の図7に示す線C−C矢視断面図である。
【図9】第2嫉視形態におけるエアバッグの展開状態を示す斜視図である。
【図10】第2実施形態におけるエアバッグカバーの拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・ステアリングホイール
2、102・・・エアバッグ装置
3・・・車室
4、104・・・エアバッグカバー
4a、104a・・・取り付け端部
4d、104d・・・脆弱部
4e、104e・・・ヒンジ部
5・・・回転軸(ステアリングホイール)
6、106・・・ホーンスイッチ
7・・・乗員
10、110・・・リテーナ
11、111・・・インフレータ
11a、111a・・・ガス噴出し口
11d・・・雄ネジ部(アクセサリ取り付け部)
12、112・・・エアバッグ基部
13、113・・・エアバッグ
13c、113c・・・外筒部
13d、113d・・・内筒部
115・・・取り付けブラケット
19、119・・・展開部

Claims (12)

  1. ステアリングホイールの略中央にエアバッグ装置が配設された自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造において、上記エアバッグ装置は、エアバッグ展開用のガスを発生するインフレータを備えたエアバッグ基部と、上記インフレータに設けられたガス噴出し口を車室側から覆うようエアバッグ基部に固定されたエアバッグと、該エアバッグを車室側から覆うよう上記エアバッグ基部に取り付けられたエアバッグカバーとを備え、該エアバッグカバーは、上記エアバッグ展開時にエアバッグの膨張圧力によって車室側に開放可能な展開部を有していると共に、上記エアバッグカバーの展開部に囲まれた部位には、車室に面するようアクセサリが配設され、該アクセサリは、上記エアバッグ基部に設けられたアクセサリ取り付け部に、エアバッグ展開時に離脱しないよう取り付けられている事を特徴とする自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  2. 上記アクセサリは、上記ステアリングホイールの回転軸上に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  3. 上記アクセサリ取り付け部は、上記インフレータに一体的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  4. 上記アクセサリ取り付け部は、上記エアバッグカバー裏側において上記インフレータを跨ぐよう上記エアバッグ基部に設けられた、上記インフレータと別体の取り付けブラケットであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  5. 上記エアバッグカバーは、外周側に設けられた取り付け端部がエアバッグ基部に取り付けられていると共に、略中央部が、上記アクセサリに、エアバッグ膨張圧力によって離脱可能に係止されることで、上記アクセサリを介して上記エアバッグ基部に支持されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  6. 上記エアバッグカバーは、外周側に設けられた取り付け端部がエアバッグ基部に取り付けられていると共に、略中央部が、上記アクセサリと一体的に上記エアバッグ基部に支持されており、上記エアバッグカバーには、エアバッグ膨張圧力によって破断可能な脆弱部が、上記アクセサリの周囲近傍を一周するよう設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  7. 上記エアバッグカバーには、その裏側にエアバッグ膨張圧力によって破断可能な脆弱部が設けられており、該脆弱部が、上記アクセサリの周囲から上記エアバッグカバーのエアバッグ基部への取り付け端部へ向かって複数本延設されていると共に、該取り付け端部近傍にヒンジ部が設けられていることにより、上記展開部が構成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  8. 上記エアバッグカバーの表面は軟らかい触感の軟質材料から成り、上記アクセサリは上記エアバッグカバーの表面よりも硬い材質の材料からなることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  9. 上記アクセサリは、立体形状のエンブレムであることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  10. 上記アクセサリは、任意の車載装置を操作する為の操作スイッチであることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  11. 上記操作スイッチは、押圧方向にストローク可能な押しボタン式のホーンスイッチであることを特徴とする請求項10に記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
  12. 上記エアバッグは、インフレータから噴出するガスを受けることで、乗員側及びステアリングホイールの回転軸に対して垂直方向へ展開可能な外筒部と、上記アクセサリを囲い、乗員側へ向けて展開可能な筒状の内筒部とによって構成されており、上記内筒部は上記外筒部より乗員側への展開長が短く、上記外筒部の乗員側への展開長を制限するものであることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の自動車のエアバッグ付ステアリングホイール構造。
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