JP4565552B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
そこで、エアバッグの展開時に、エアバッグカバーをエアバッグの膨張で開き、同時に装飾部材がエアバッグと一緒に乗員側に飛び出すことがないように固定したものが知られている。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたエアバッグ装置において、前記切り込みはその先端が鋭角を成していることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、前記センター部材はホーンスイッチ機構を備えることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、前記ティアラインはエアバッグの内側に形成された溝であることを特徴とするエアバッグ装置である。
更に、エアバッグカバーが容易に分割できるため、エアバッグ膨張時にエアバッグ装置のセンター部材(装飾部材)を取り付けた連結部材に力が集中することがなく、エアバッグの展開時にセンター部材(装飾部材)がエアバッグとともに乗員側に飛び出すことがない。
更に、前記開口はセンター部材(装飾部材)により外部からは視認不可能であるため、エアバッグ装置の見栄えを損なうこともない。
図1はエアバッグ装置の装着状態を示す正面図であり、図2はエアバッグ装置を示す要部破断側面図である。
べースプレート16は、略円板状に形成されており、その中央部にインフレータ18を嵌装可能な孔16hが形成されると共に、その裏面側にエアバッグカバー用取付片16aとベースプレート16自体の取り付けのための取付片16bが前記円板面から切り起こし形成されている。なお、本明細書においては便宜上運転席側を表側、この反対側を裏側という。
連結部材28、28'は、図4A、4Bに示すように、取付ボルト27が嵌合する孔28ah、28ah'を備えた中央部28a、28a'と、その両側にこれと略直角に折曲形成された脚部28b、28b'と、更に脚部28b、28b'に略直角に折曲形成された取付足28c、28c'とからなる板状の金属片で構成されている。また、第1の実施例に係る取付足28cには、後述するように、クッションプレート22と組み合わせたときの位置決めのための孔又は窪み28dが形成されている。また、第2の実施例に係る取付足28c'には、後述するクッションプレート22'の取付孔22a'及びベースプレート16の取付孔16cに対応した取付孔28e'が形成されており、図示しないボルトによって共締めされるようになっている。
第1の実施例に係るクッションプレート22は、その裏面図である図5Aに示すように略矩形状をなし、その中央部にはインフレータ18の挿入孔22hが設けられ、かつこの挿入孔22hの周りの各隅部にはクッションプレート22をベースプレート16に取り付けるためのネジ又はリベット等を挿入する孔22aが設けられている。
また、クッションプレート22の裏面は、ベースプレート16の表面側にエアバッグ40を介して当接可能な当接面22bを構成すると共に、この当接面22bには、その側面図である図5Bから明らかなように、例えば絞り加工で形成された凹状部22cが形成されている。この凹状部22cは、クッションプレート22をベースプレート16に連結したとき、連結部材28の取付足28cの厚さに略等しい深さに形成されている。また、この凹状部22cには連結部材の取付足28cに設けた孔又は窪み28dに対応し、これと係合可能な凸部22dが形成されている。
ここで、第1の実施例のクッションプレート22では、その凸部22dと連結部材28の孔又は窪み28dが係合することにより、連結部材28をベースプレート16とクッションプレート22とで挟持する際に、連結部材28の位置決めを容易に行うことができる。
図8に示すように、このエアバッグ40は、2枚の基布41A,41Bを縫い合せることにより構成されるものであり、袋状に膨張展開可能なエアバッグ本体部44と、エアバッグ本体部44の内部に向けて延びる筒状部46とを備えている。
このエアバッグ40は、2枚の基布41A、41Bを縫い合せることにより製作される。
なお、エアバッグカバーの前記凹部52にセンター部材30を取り付けた状態では、図2に示すように、その操作部34aの表面は、エアバッグカバー50の表面と略面一状態となる。
即ち、エアバッグカバー50の裏面には、エアバッグの膨張圧力を受けると中央部を残して複数個のカバー片50aに分割できるように、中央の凹部52の周りに円形のティアラインLc、及びこのティアラインLcから放射状に延びた複数例えば4個のティアラインL1〜L4が設けられている。
ここで、中央の凹部52の周りの円形のティアラインLcには、予め前記複数のティアラインL1〜L4との交差部を含むように、図示の例ではそれぞれティアラインLcに沿って略三日月状をなす開口H1〜H4が形成されており、かつ、この開口H1〜H4の前記ティアラインL1〜L4との交差部には、ティアラインL1〜L4に対して切り込み、即ち図示の例では先端が鋭角をなす切り込みCが形成されている。
エアバッグカバー50のティアラインLcにこのように切り込みC付き開口H1〜H4を設けることで、膨張時に前記開口の端部及び切り込みのところに集中応力が作用する結果、エアバッグカバー50のカバー片50aを容易かつ確実に開放することができる。
この開口H1〜H4はセンター部材(装飾部材)で遮られているので、外から見えることがなく、エアバッグ装置の外観を損ねるおそれはない。
エアバッグカバー50は、エアバッグ40の膨張時に各カバー片50aに分割され、かつ、それぞれが独立に開放できるように、各カバー片50a毎に設けた取付片50bが、金属製のベースプレート16の円板部から切り起こしてベースプレート16裏側に突出形成された塑性変形可能な各取付片16aに個々にねじ止めされる。
つまり、エアバッグ40はその筒状部46が前記エアバッグカバーの不動の中央の凹部52の周囲を通り抜けながら膨張する。
なお、エアバッグ40がこのように膨張することにより、エアバッグ40の前方への膨張はその筒状部46の周胴部46bが前記凹部52を通る際の抵抗で若干その速度が遅れ、膨張するエアバッグ40が運転者を直撃する圧力を緩和することができる。
エアバッグ40の組立時には、まず、エアバッグ本体部44及び筒状部46をベースプレート16の表面側領域で適宜折り畳み、それをエアバッグカバー50内において、エアバッグ40の筒状部46の挿通孔44hを前記エアバッグカバーの凹部52に対向させた状態で収納し、それぞれ連結部材28,28'の取付足28c、28c'をクッションプレート22,22'の裏面の凹状部22c、22c'に嵌め込み、その状態で、エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16に孔16hの周縁部とクッションプレート22,22'の当接面22b、22b'との間で挟持してベースプレート16とクッションプレート22,22'とを重ねる。その後エアバッグカバー50内に突出する取付ボルト27に、ベースプレート16の孔16hを利用して裏側からナット25を螺合させると共に、センター本体部32内に、ホーンスイッチ機構部34を組付けベースプレート16とクッションプレート22とインフレータとをねじ止めする。
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレータ18が点火されて該インフレータ18でガスが生成され、このガスがエアバッグ40内に導入される。エアバッグカバー50は、エアバッグ40が膨張し始めるとその力を受けて、ティアラインL1〜L4及びLcの夫々切り込みC及び開口H1〜H4に沿って、つまり中央の凹部52を残して割れ、各カバー片50aは放射状に拡開する。
Claims (4)
- 膨張可能なエアバッグと、エアバッグを覆うエアバッグカバーと、エアバッグカバーを固定するベースプレートと、エアバッグカバーの表面側中央部分にセンター部材を取り付ける連結部材と、エアバッグ膨張時に、エアバッグカバーを複数のカバー片に分割してエアバッグカバーを外方に開くための複数のティアラインとを備えたエアバッグ装置において、
前記ティアラインは、エアバッグの展開時にセンター部材をエアバッグカバーのカバー片から切り離すよう、前記エアバッグカバーのセンター部材取付区域を一周するように形成したティアラインと、該ティアラインから外方に延びた複数のティアラインから成り、
前記各ティアラインが相互に交差する部分でかつ前記センター部材で隠れる部分に開口を形成し、該開口は交差する各ティアラインに対する切り込みを有してなることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
前記切り込みはその先端が鋭角を成していることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
前記センター部材はホーンスイッチ機構を備えることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
前記ティアラインはエアバッグの内側に形成された溝であることを特徴とするエアバッグ装置。
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