JP2002019619A - ステアリングパッド - Google Patents
ステアリングパッドInfo
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- pad
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグ作動時におけるマイクロフォン等
の各種パッド側部材の飛散を防止或いは抑制できるステ
アリングパッドを得る。 【解決手段】 パッドカバー50の裏面には筒状の保持
片82が形成されており、更に、この保持片82からは
かしめ部84が突出形成されている。かしめ部82はフ
レキシブル基板60及びバックアッププレート72を貫
通した状態で熱かしめされている。また、この状態にお
いて保持片82の内側にはフレキシブル基板60に取り
付けられたマイクロフォン64が配置されている。エア
バッグ装置24が作動して袋体36が膨張し、これによ
ってパッドカバー50が破断されて展開させられる際に
はバックアッププレート72も展開する。このとき、マ
イクロフォン64がフレキシブル基板60から外れて変
位しようとすると、保持片82が干渉してマイクロフォ
ン64の変位を規制する。
の各種パッド側部材の飛散を防止或いは抑制できるステ
アリングパッドを得る。 【解決手段】 パッドカバー50の裏面には筒状の保持
片82が形成されており、更に、この保持片82からは
かしめ部84が突出形成されている。かしめ部82はフ
レキシブル基板60及びバックアッププレート72を貫
通した状態で熱かしめされている。また、この状態にお
いて保持片82の内側にはフレキシブル基板60に取り
付けられたマイクロフォン64が配置されている。エア
バッグ装置24が作動して袋体36が膨張し、これによ
ってパッドカバー50が破断されて展開させられる際に
はバックアッププレート72も展開する。このとき、マ
イクロフォン64がフレキシブル基板60から外れて変
位しようとすると、保持片82が干渉してマイクロフォ
ン64の変位を規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置が
取り付けられたステアリングホイールのステアリングパ
ッドに係り、特に、マイクロフォン等の電気部品等が内
側に配置されたステアリングパッドに関する。
取り付けられたステアリングホイールのステアリングパ
ッドに係り、特に、マイクロフォン等の電気部品等が内
側に配置されたステアリングパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車両においてステアリングホイー
ルのステアリングパッドには、車両急減速状態で袋体を
運転席に着座した乗員の前方側に膨張展開させ、車両が
急減速することで車両前方側へ移動しようとする乗員を
この膨張展開した袋体で受けとめて支持するエアバッグ
装置が搭載されている。
ルのステアリングパッドには、車両急減速状態で袋体を
運転席に着座した乗員の前方側に膨張展開させ、車両が
急減速することで車両前方側へ移動しようとする乗員を
この膨張展開した袋体で受けとめて支持するエアバッグ
装置が搭載されている。
【0003】一方で、近年ではナビゲーション装置等、
車両に搭載する各種装置を乗員の音声で操作することが
考えられており、このような音声操作を行なうためには
乗員の音声を拾うためのマイクロフォンが必要となる。
このマイクロフォンの取付箇所に関しては、車両の様々
な部位が考えられるが、運転席乗員の音声を拾いやす
く、且つ、車内の見栄え等の観点からマイクロフォンを
目立たせることなく配置するという観点からステアリン
グパッドのパッドカバーの裏面側(パッドカバーを介し
て運転席乗員とは反対側)にマイクロフォンを設けるこ
とが考えられている。
車両に搭載する各種装置を乗員の音声で操作することが
考えられており、このような音声操作を行なうためには
乗員の音声を拾うためのマイクロフォンが必要となる。
このマイクロフォンの取付箇所に関しては、車両の様々
な部位が考えられるが、運転席乗員の音声を拾いやす
く、且つ、車内の見栄え等の観点からマイクロフォンを
目立たせることなく配置するという観点からステアリン
グパッドのパッドカバーの裏面側(パッドカバーを介し
て運転席乗員とは反対側)にマイクロフォンを設けるこ
とが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ステアリングパッドにはエアバッグ装置の袋体や
インフレータ等が配置されており、エアバッグ装置が作
動して袋体が膨張、展開した際にマイクロフォンが袋体
に押圧されて飛散する可能性があるため、ステアリング
パッドのパッドカバーの裏面側にマイクロフォンを設け
ることが困難であった。
うに、ステアリングパッドにはエアバッグ装置の袋体や
インフレータ等が配置されており、エアバッグ装置が作
動して袋体が膨張、展開した際にマイクロフォンが袋体
に押圧されて飛散する可能性があるため、ステアリング
パッドのパッドカバーの裏面側にマイクロフォンを設け
ることが困難であった。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、エアバッ
グ作動時におけるマイクロフォン等の各種パッド側部材
の飛散を防止或いは抑制できるステアリングパッドを得
ることを目的としている。
グ作動時におけるマイクロフォン等の各種パッド側部材
の飛散を防止或いは抑制できるステアリングパッドを得
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両急減速状態で運転席乗員の前方で袋体を膨張展
開させるエアバッグ装置本体を有すると共に、折り畳み
状態での前記袋体の前記乗員側に前記エアバッグ装置或
いは前記エアバッグ装置以外の装置へ接続されるパッド
側部材が設けられたステアリングパッドであって、前記
袋体及び前記パッド側部材の前記乗員側に配置されると
共に膨張展開する前記袋体からの圧力により展開する展
開部を有し、前記袋体、前記パッド側部材、及びエアバ
ッグ装置本体を隠蔽するパッドカバーと、前記パッド側
部材と前記袋体との間に介在し、前記袋体側から前記パ
ッド側部材を支持する支持体と、前記パッド側部材の周
囲で前記パッド側部材へ干渉可能に前記パッドカバーに
一体的に設けられた保持手段と、前記支持体を前記パッ
ドカバーへ機械的に連結する連結手段と、を備えること
を特徴としている。
は、車両急減速状態で運転席乗員の前方で袋体を膨張展
開させるエアバッグ装置本体を有すると共に、折り畳み
状態での前記袋体の前記乗員側に前記エアバッグ装置或
いは前記エアバッグ装置以外の装置へ接続されるパッド
側部材が設けられたステアリングパッドであって、前記
袋体及び前記パッド側部材の前記乗員側に配置されると
共に膨張展開する前記袋体からの圧力により展開する展
開部を有し、前記袋体、前記パッド側部材、及びエアバ
ッグ装置本体を隠蔽するパッドカバーと、前記パッド側
部材と前記袋体との間に介在し、前記袋体側から前記パ
ッド側部材を支持する支持体と、前記パッド側部材の周
囲で前記パッド側部材へ干渉可能に前記パッドカバーに
一体的に設けられた保持手段と、前記支持体を前記パッ
ドカバーへ機械的に連結する連結手段と、を備えること
を特徴としている。
【0007】上記構成のステアリングパッドでは、パッ
ドカバーの裏面側(乗員とは反対側)にはエアバッグ装
置或いはエアバッグ装置以外の装置へ接続されたパッド
側部材が配置されており、このパッド側部材を介してパ
ッドカバーとは反対側に配置されている支持体によって
パッド側部材が支持され、これによって、パッド側部材
が支持及び保護される。
ドカバーの裏面側(乗員とは反対側)にはエアバッグ装
置或いはエアバッグ装置以外の装置へ接続されたパッド
側部材が配置されており、このパッド側部材を介してパ
ッドカバーとは反対側に配置されている支持体によって
パッド側部材が支持され、これによって、パッド側部材
が支持及び保護される。
【0008】また、本ステアリングパッドにはエアバッ
グ装置が設けられており、エアバッグ装置が作動する
と、袋体が膨張してパッドカバーを破断、展開させる。
さらに、袋体は乗員側の前方で展開し、ステアリングパ
ッド側へ接近する乗員の身体を受けとめる。
グ装置が設けられており、エアバッグ装置が作動する
と、袋体が膨張してパッドカバーを破断、展開させる。
さらに、袋体は乗員側の前方で展開し、ステアリングパ
ッド側へ接近する乗員の身体を受けとめる。
【0009】ここで、支持体は膨張する袋体によって押
圧されるが、支持体は連結手段によってパッドカバーへ
機械的に連結させられているため、袋体膨張時にあって
も支持体はパッド側部材を支持しつづける。また、パッ
ドカバーには保持手段が一体的に設けられており、この
保持手段がパッド側部材の周囲に位置して変位しようと
するパッド側部材に干渉することでパッド側部材の変位
が規制される。これらによって、袋体が膨張する際の圧
力が間接的にパッド側部材に作用してもパッド側部材が
飛散することはない。
圧されるが、支持体は連結手段によってパッドカバーへ
機械的に連結させられているため、袋体膨張時にあって
も支持体はパッド側部材を支持しつづける。また、パッ
ドカバーには保持手段が一体的に設けられており、この
保持手段がパッド側部材の周囲に位置して変位しようと
するパッド側部材に干渉することでパッド側部材の変位
が規制される。これらによって、袋体が膨張する際の圧
力が間接的にパッド側部材に作用してもパッド側部材が
飛散することはない。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
ステアリングパッドにおいて、前記保持手段を前記支持
体へ略一体的に連結させたことを特徴としている。
ステアリングパッドにおいて、前記保持手段を前記支持
体へ略一体的に連結させたことを特徴としている。
【0011】上記構成のステアリングパッドでは、保持
手段が支持体へ略一体体に連結されているため、袋体が
膨張してパッドカバーが破断、展開する際にも、支持体
によるパッド側部材の支持と保持手段によるパッド側部
材の保持が解除されることはないため、より一層確実に
パッド側部材の飛散を防止できる。
手段が支持体へ略一体体に連結されているため、袋体が
膨張してパッドカバーが破断、展開する際にも、支持体
によるパッド側部材の支持と保持手段によるパッド側部
材の保持が解除されることはないため、より一層確実に
パッド側部材の飛散を防止できる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
ステアリングパッドにおいて、前記連結手段は、前記パ
ッドカバーに対して乗員側へ所定範囲変位可能に前記支
持体を前記パッドカバーへ連結することを特徴としてい
る。
ステアリングパッドにおいて、前記連結手段は、前記パ
ッドカバーに対して乗員側へ所定範囲変位可能に前記支
持体を前記パッドカバーへ連結することを特徴としてい
る。
【0013】上記構成のステアリングパッドでは、パッ
ドカバーに対して乗員側へ所定範囲変位可能に連結手段
が支持体を前記パッドカバーへ連結しているため、仮
に、袋体の膨張に伴ってパッドカバーが展開する際にパ
ッドカバーが支持体に対して乗員側へ相対的に変位しよ
うとすると、支持体がこの変位に追従して変位するた
め、支持体によるパッド側部材の支持と保持手段による
パッド側部材の保持が保たれる。
ドカバーに対して乗員側へ所定範囲変位可能に連結手段
が支持体を前記パッドカバーへ連結しているため、仮
に、袋体の膨張に伴ってパッドカバーが展開する際にパ
ッドカバーが支持体に対して乗員側へ相対的に変位しよ
うとすると、支持体がこの変位に追従して変位するた
め、支持体によるパッド側部材の支持と保持手段による
パッド側部材の保持が保たれる。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3の何れかに記載のステアリングパッドにおいて、
前記パッドカバーよりも乗員側で発せられた音声を拾う
マイクロフォンを前記パッド側部材とすると共に、前記
マイクロフォンに対応して前記パッドカバーに透孔を形
成し、且つ、前記透孔をが紛れる迷彩模様を前記パッド
カバーの表面に施したことを特徴としている。
求項3の何れかに記載のステアリングパッドにおいて、
前記パッドカバーよりも乗員側で発せられた音声を拾う
マイクロフォンを前記パッド側部材とすると共に、前記
マイクロフォンに対応して前記パッドカバーに透孔を形
成し、且つ、前記透孔をが紛れる迷彩模様を前記パッド
カバーの表面に施したことを特徴としている。
【0015】上記構成のステアリングパッドでは、パッ
ド側部材がマイクロフォンとされており、このマイクロ
フォンがパッドカバーよりも乗員側の音声を拾う。ま
た、このマイクロフォンに対応してパッドカバーには透
孔が形成されているため、乗員側で発せられた音声はパ
ッドカバーに阻害されることなく透孔を通過してマイク
ロフォンに拾われる。
ド側部材がマイクロフォンとされており、このマイクロ
フォンがパッドカバーよりも乗員側の音声を拾う。ま
た、このマイクロフォンに対応してパッドカバーには透
孔が形成されているため、乗員側で発せられた音声はパ
ッドカバーに阻害されることなく透孔を通過してマイク
ロフォンに拾われる。
【0016】ここで、パッドカバーの表面には透孔をが
紛れる迷彩模様が施されているため、パッドカバーをそ
の表面側から見た場合に透孔が目立つことはない。この
ため、パッドカバーの外観品質が維持される。
紛れる迷彩模様が施されているため、パッドカバーをそ
の表面側から見た場合に透孔が目立つことはない。この
ため、パッドカバーの外観品質が維持される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施の形態に
係るステアリングパッド10の要部の構成が断面図によ
って示されており、図2には本ステアリングパッド10
の要部の構成が分解斜視図によって示されている。さら
に、図3には図2を更に拡大した分解斜視図が示されて
おり、図4には本ステアリングパッド10を適用したス
テアリングホイール12の平面図が示されている。
係るステアリングパッド10の要部の構成が断面図によ
って示されており、図2には本ステアリングパッド10
の要部の構成が分解斜視図によって示されている。さら
に、図3には図2を更に拡大した分解斜視図が示されて
おり、図4には本ステアリングパッド10を適用したス
テアリングホイール12の平面図が示されている。
【0018】図4に示されるようにステアリングホイー
ル12はリング状のリム14を備えており、更に、この
リム14の内側には複数のスポーク16設けられてい
る、このスポーク16はその一端でリム14へ連結され
ており、他端はリム14の半径方向内側で且つリム14
を介して乗員とは反対方向側に位置して設けられたボス
(図示省略)へ連結されている。このボスには図示しな
いステアリングシャフトの先端部が貫通して固定され、
これにより、リム14の回転により車両の操舵が可能と
なる構成である。
ル12はリング状のリム14を備えており、更に、この
リム14の内側には複数のスポーク16設けられてい
る、このスポーク16はその一端でリム14へ連結され
ており、他端はリム14の半径方向内側で且つリム14
を介して乗員とは反対方向側に位置して設けられたボス
(図示省略)へ連結されている。このボスには図示しな
いステアリングシャフトの先端部が貫通して固定され、
これにより、リム14の回転により車両の操舵が可能と
なる構成である。
【0019】リム14の内側でボスの軸方向乗員側には
図1に示されるエアバッグ装置24が配置されている。
エアバッグ装置24はリム14の軸方向乗員側へ向けて
開口した略箱形状のベースプレート26を備えている。
ベースプレート26の略中央には円孔28が形成されて
おり、略円筒状のインフレータ30が貫通配置されてい
る。インフレータ30の軸方向中間部にはその外側へ向
けてフランジ部32が延出されており、ボルト等の締結
手段によってベースプレート26に締結固定されてい
る。インフレータ30内部には起動装置、雷管、伝爆
材、ガス発生剤、及びフィルタ等の各部材(何れも図示
省略)が収容されており、車両が急減速状態になると車
体に取り付けられた加速度センサからの信号によって起
動装置が作動して雷管を発火させ、伝爆材を介してガス
発生剤を燃焼させて大量のガスを発生させる。さらに、
フィルタによってガスを冷却すると共に破片等を除去
し、インフレータ30の外周部に形成されている複数の
ガス孔34からガスを短時間の間に大量に噴出するよう
になっている。
図1に示されるエアバッグ装置24が配置されている。
エアバッグ装置24はリム14の軸方向乗員側へ向けて
開口した略箱形状のベースプレート26を備えている。
ベースプレート26の略中央には円孔28が形成されて
おり、略円筒状のインフレータ30が貫通配置されてい
る。インフレータ30の軸方向中間部にはその外側へ向
けてフランジ部32が延出されており、ボルト等の締結
手段によってベースプレート26に締結固定されてい
る。インフレータ30内部には起動装置、雷管、伝爆
材、ガス発生剤、及びフィルタ等の各部材(何れも図示
省略)が収容されており、車両が急減速状態になると車
体に取り付けられた加速度センサからの信号によって起
動装置が作動して雷管を発火させ、伝爆材を介してガス
発生剤を燃焼させて大量のガスを発生させる。さらに、
フィルタによってガスを冷却すると共に破片等を除去
し、インフレータ30の外周部に形成されている複数の
ガス孔34からガスを短時間の間に大量に噴出するよう
になっている。
【0020】このインフレータ30の乗員側には袋体3
6が折り畳まれた状態で配置されている。袋体36はイ
ンフレータ30側で開口した袋状の部材で、インフレー
タ30を覆った状態で開口部周縁がリングプレート38
に挟まれてボルト等の締結手段によりベースプレート2
6に締結固定されている。
6が折り畳まれた状態で配置されている。袋体36はイ
ンフレータ30側で開口した袋状の部材で、インフレー
タ30を覆った状態で開口部周縁がリングプレート38
に挟まれてボルト等の締結手段によりベースプレート2
6に締結固定されている。
【0021】袋体36の乗員側にはステアリングパッド
10を構成するパッドカバー50が折り畳み状態の袋体
36を覆うように配置されている。このパッドカバー5
0は乗員側からの所定の大きさ以上の押圧力により反乗
員側へ弾性変形すると共に、その押圧力が解除された際
には元の形状に復元する弾性力を有している。また、パ
ッドカバー50の所定の部位には、他の部分よりも薄肉
のバーストライン52が形成されている。バーストライ
ン52が形成された部分は他の部分よりも機械的強度が
弱く、インフレータ30からのガスにより膨張する袋体
36がパッドカバー50を反乗員側から押圧した際に
は、バーストライン52が破断してパッドカバー50が
乗員側に展開するようになっている。
10を構成するパッドカバー50が折り畳み状態の袋体
36を覆うように配置されている。このパッドカバー5
0は乗員側からの所定の大きさ以上の押圧力により反乗
員側へ弾性変形すると共に、その押圧力が解除された際
には元の形状に復元する弾性力を有している。また、パ
ッドカバー50の所定の部位には、他の部分よりも薄肉
のバーストライン52が形成されている。バーストライ
ン52が形成された部分は他の部分よりも機械的強度が
弱く、インフレータ30からのガスにより膨張する袋体
36がパッドカバー50を反乗員側から押圧した際に
は、バーストライン52が破断してパッドカバー50が
乗員側に展開するようになっている。
【0022】パッドカバー50には乗員側とは反対側へ
向けて断面略鉤形状に屈曲した側壁54が形成されてい
る。この側壁54に対して側壁54の厚さ方向に対向す
るようにベースプレート26の側壁56が設けられてお
り、側壁54と側壁56との双方を貫通する連結手段と
してのリベット58によってパッドカバー50とベース
プレート26とが一体的に連結されており、これによ
り、エアバッグ装置24がパッドカバー50に装着され
る。
向けて断面略鉤形状に屈曲した側壁54が形成されてい
る。この側壁54に対して側壁54の厚さ方向に対向す
るようにベースプレート26の側壁56が設けられてお
り、側壁54と側壁56との双方を貫通する連結手段と
してのリベット58によってパッドカバー50とベース
プレート26とが一体的に連結されており、これによ
り、エアバッグ装置24がパッドカバー50に装着され
る。
【0023】また、パッドカバー50の側壁54とベー
スプレート26の側壁56との間にはフレキシブル基板
60が設けられている。フレキシブル基板60はその厚
さ方向を軸方向とする湾曲、撓曲が容易なシート状、若
しくはフィルム状な合成樹脂材等により形成されてお
り、その表面及び裏面の少なくとも何れか一方には銅等
により形成されたプリント配線(図示省略)が施されて
いる。このフレキシブル基板60には長孔62が形成さ
れており、この長孔62を上述したリベット58が貫通
することでフレキシブル基板60が側壁54、56へ機
械的に連結されている。また、フレキシブル基板60の
パッドカバー50の本体側は、リム14の軸方向が厚さ
方向となるように屈曲しており、パッドカバー50の本
体部分の厚さ方向とフレキシブル基板60の厚さ方向と
が概ね一致している。
スプレート26の側壁56との間にはフレキシブル基板
60が設けられている。フレキシブル基板60はその厚
さ方向を軸方向とする湾曲、撓曲が容易なシート状、若
しくはフィルム状な合成樹脂材等により形成されてお
り、その表面及び裏面の少なくとも何れか一方には銅等
により形成されたプリント配線(図示省略)が施されて
いる。このフレキシブル基板60には長孔62が形成さ
れており、この長孔62を上述したリベット58が貫通
することでフレキシブル基板60が側壁54、56へ機
械的に連結されている。また、フレキシブル基板60の
パッドカバー50の本体側は、リム14の軸方向が厚さ
方向となるように屈曲しており、パッドカバー50の本
体部分の厚さ方向とフレキシブル基板60の厚さ方向と
が概ね一致している。
【0024】フレキシブル基板60の厚さ方向がパッド
カバー50の本体部分の厚さ方向と概ね一致した部分に
は複数の小型のマイクロフォン(パッド側部材)64が
設けられている。これらのマイクロフォン64に対応し
てパッドカバー50の本体部分には透孔66が形成され
ており、パッドカバー50を介してマイクロフォン64
とは反対側(すなわち、パッドカバー50に対して乗員
側)で発せられて透孔66を通過した音声をマイクロフ
ォン64が拾えるようになっている。
カバー50の本体部分の厚さ方向と概ね一致した部分に
は複数の小型のマイクロフォン(パッド側部材)64が
設けられている。これらのマイクロフォン64に対応し
てパッドカバー50の本体部分には透孔66が形成され
ており、パッドカバー50を介してマイクロフォン64
とは反対側(すなわち、パッドカバー50に対して乗員
側)で発せられて透孔66を通過した音声をマイクロフ
ォン64が拾えるようになっている。
【0025】また、これらのマイクロフォン64はフレ
キシブル基板60に形成されたプリント配線を介して車
両の所定位置に設置されているコンピュータ等の制御手
段へ電気的に接続されており、制御手段によってマイク
ロフォン64にて拾われた音声が解析される。さらに、
制御手段により解析された音声は、例えば、カーナブゲ
ーション装置やカーオーディオ装置、更にはエアコンデ
ィショナ装置や接続ケーブルにより制御手段により接続
された携帯電話等に接続されており、これらの各種装置
を操作できるようになっている。
キシブル基板60に形成されたプリント配線を介して車
両の所定位置に設置されているコンピュータ等の制御手
段へ電気的に接続されており、制御手段によってマイク
ロフォン64にて拾われた音声が解析される。さらに、
制御手段により解析された音声は、例えば、カーナブゲ
ーション装置やカーオーディオ装置、更にはエアコンデ
ィショナ装置や接続ケーブルにより制御手段により接続
された携帯電話等に接続されており、これらの各種装置
を操作できるようになっている。
【0026】さらに、図1及び図4に示されるように、
パッドカバー50の表面には内径寸法がこれらの透孔6
6と略同じ程度かそれよりも大きく平面視略円形に形成
された多数の円形凹部68により構成された迷彩模様と
してのディンプル模様70が形成されており、パッドカ
バー50をその表面から見た場合には、多数の円形凹部
68により構成されたディンプル模様70に透孔66が
紛れている。なお、図4においては、円形凹部68や透
孔66を分かりやすくするために、パッドカバー50に
対して比較的円形凹部68や透孔66を大きく描いてい
ることを附言しておく。
パッドカバー50の表面には内径寸法がこれらの透孔6
6と略同じ程度かそれよりも大きく平面視略円形に形成
された多数の円形凹部68により構成された迷彩模様と
してのディンプル模様70が形成されており、パッドカ
バー50をその表面から見た場合には、多数の円形凹部
68により構成されたディンプル模様70に透孔66が
紛れている。なお、図4においては、円形凹部68や透
孔66を分かりやすくするために、パッドカバー50に
対して比較的円形凹部68や透孔66を大きく描いてい
ることを附言しておく。
【0027】一方、フレキシブル基板60のマイクロフ
ォン64とは反対側には支持体としてのバックアッププ
レート72の本体74が設けられている。バックアップ
プレート72はフレキシブル基板60の剛性よりも充分
に高い剛性を有しており、フレキシブル基板60を乗員
とは反対側から支持している。バックアッププレート7
2はフレキシブル基板60のマイクロフォン64とは反
対側の面に沿って屈曲している。この屈曲部分を介して
本体74とは反対側の部分は上述したリベット58と共
に連結手段を構成する連結部76とされている。この連
結部76はパッドカバー50の側壁54とベースプレー
ト26の側壁56との間に位置している。図2に示され
るように、連結部76には外径寸法がリベット58の軸
部分の外径寸法よりも僅かに大きな円孔78が形成され
ている。図1に示されるように、この円孔78にはリベ
ット58が貫通しており、フレキシブル基板60と共に
側壁54、56の双方へ連結部76が機械的に連結され
ている。
ォン64とは反対側には支持体としてのバックアッププ
レート72の本体74が設けられている。バックアップ
プレート72はフレキシブル基板60の剛性よりも充分
に高い剛性を有しており、フレキシブル基板60を乗員
とは反対側から支持している。バックアッププレート7
2はフレキシブル基板60のマイクロフォン64とは反
対側の面に沿って屈曲している。この屈曲部分を介して
本体74とは反対側の部分は上述したリベット58と共
に連結手段を構成する連結部76とされている。この連
結部76はパッドカバー50の側壁54とベースプレー
ト26の側壁56との間に位置している。図2に示され
るように、連結部76には外径寸法がリベット58の軸
部分の外径寸法よりも僅かに大きな円孔78が形成され
ている。図1に示されるように、この円孔78にはリベ
ット58が貫通しており、フレキシブル基板60と共に
側壁54、56の双方へ連結部76が機械的に連結され
ている。
【0028】図2に示されるように、連結部76の円孔
78を介して上述した屈曲部分とは反対側には側壁5
4、56の高さ方向に沿って長手方向とされた貫通溝8
0が形成されている。この貫通溝80は幅寸法がリベッ
ト58の軸部分の外径寸法よりも幅寸法が軸部分よりも
僅かに小さく、且つ、円孔78に連通している。円孔7
8を貫通したリベット58は、所定の加速度以上でバッ
クアッププレート72に対して貫通溝80側へ相対的に
移動した際には、連結部76の貫通溝80の周囲を塑性
変形させつつ貫通溝80の内側へ入り込む。
78を介して上述した屈曲部分とは反対側には側壁5
4、56の高さ方向に沿って長手方向とされた貫通溝8
0が形成されている。この貫通溝80は幅寸法がリベッ
ト58の軸部分の外径寸法よりも幅寸法が軸部分よりも
僅かに小さく、且つ、円孔78に連通している。円孔7
8を貫通したリベット58は、所定の加速度以上でバッ
クアッププレート72に対して貫通溝80側へ相対的に
移動した際には、連結部76の貫通溝80の周囲を塑性
変形させつつ貫通溝80の内側へ入り込む。
【0029】図2及び図3に示されるように、上述した
パッドカバー50の本体部分の裏面(乗員側とは反対側
の面)には各マイクロフォン64に対応して保持手段と
しての保持片82が形成されている。保持片82は内径
寸法がマイクロフォン64の外径寸法よりも僅かに大き
な筒形状(特に本実施の形態では円筒形状)とされてお
り、その内側にマイクロフォン64が配置される。
パッドカバー50の本体部分の裏面(乗員側とは反対側
の面)には各マイクロフォン64に対応して保持手段と
しての保持片82が形成されている。保持片82は内径
寸法がマイクロフォン64の外径寸法よりも僅かに大き
な筒形状(特に本実施の形態では円筒形状)とされてお
り、その内側にマイクロフォン64が配置される。
【0030】さらに、これらの保持片82の各々にはか
しめ部84が形成されている。かしめ部84はパッドカ
バー50の本体部分とは反対側の各保持片82の端部か
ら1乃至複数、突出形成されている。
しめ部84が形成されている。かしめ部84はパッドカ
バー50の本体部分とは反対側の各保持片82の端部か
ら1乃至複数、突出形成されている。
【0031】これらの各かしめ部84に対応してフレキ
シブル基板60には複数の貫通溝86が形成されてい
る。これらの貫通溝86はフレキシブル基板60をその
厚さ方向に沿って貫通した透孔若しくは厚さ方向に沿っ
て貫通しつつ且つフレキシブル基板60の外周部にて開
口した溝であり、各かしめ部84は対応した貫通溝86
をそれぞれ貫通している。
シブル基板60には複数の貫通溝86が形成されてい
る。これらの貫通溝86はフレキシブル基板60をその
厚さ方向に沿って貫通した透孔若しくは厚さ方向に沿っ
て貫通しつつ且つフレキシブル基板60の外周部にて開
口した溝であり、各かしめ部84は対応した貫通溝86
をそれぞれ貫通している。
【0032】さらに、各かしめ部84に対応してバック
アッププレート72の本体74には複数の貫通溝88が
形成されている。これらの貫通溝88は貫通溝86と同
様にバックアッププレート72の本体74をその厚さ方
向に沿って貫通した透孔若しくは厚さ方向に沿って貫通
しつつ且つフレキシブル基板60の外周部にて開口した
溝(なお、本実施の形態では孔だけである)であり、対
応した貫通溝86を貫通した各かしめ部84は更に対応
した貫通溝88をそれぞれ貫通している。
アッププレート72の本体74には複数の貫通溝88が
形成されている。これらの貫通溝88は貫通溝86と同
様にバックアッププレート72の本体74をその厚さ方
向に沿って貫通した透孔若しくは厚さ方向に沿って貫通
しつつ且つフレキシブル基板60の外周部にて開口した
溝(なお、本実施の形態では孔だけである)であり、対
応した貫通溝86を貫通した各かしめ部84は更に対応
した貫通溝88をそれぞれ貫通している。
【0033】対応した貫通溝88を貫通したかしめ部8
4はバックアッププレート72の本体74を介してフレ
キシブル基板60とは反対側で加熱による塑性変形、す
なわち、熱かしめがなされており、これにより、各かし
め部84が貫通溝88をフレキシブル基板60へ貫通で
きないようになっている。
4はバックアッププレート72の本体74を介してフレ
キシブル基板60とは反対側で加熱による塑性変形、す
なわち、熱かしめがなされており、これにより、各かし
め部84が貫通溝88をフレキシブル基板60へ貫通で
きないようになっている。
【0034】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。
いて説明する。
【0035】上述したように、本ステアリングパッド1
0のパッドカバー50には、多数の円形凹部68に紛れ
て複数の透孔66が形成されており、これらの透孔66
を介してパッドカバー50の本体部分とは反対側にはマ
イクロフォン64が配置されている。車両の運転席に着
座した乗員が発する声が透孔66を通過してマイクロフ
ォン64に拾われると、この音声が制御手段によって解
析されて、カーナビゲーション装置やカーオーディオ装
置、又は、エアコンディショナ装置や携帯電話等の各種
装置がその音声解析結果に基づいて操作される。ここ
で、車両乗員が運転席に着座した状態では、乗員の顔の
正面よりもやや下方にパッドカバー50が位置する。し
たがって、運転席に着座した乗員が発する声をマイクロ
フォン64が容易に拾うことができる。しかも、マイク
ロフォン64はパッドカバー50を介して乗員とは反対
側に位置しているため、マイクロフォン64が乗員から
見えることはない。更には、上述した各透孔66も円形
凹部68により構成されたディンプル模様70に紛れて
いるため、透孔66を容易に判別することはできない。
したがって、マイクロフォン64を設けたり、マイクロ
フォン64が音声を拾いやすくするために形成した透孔
66を形成することによるパッドカバー50の外観を悪
化させることはない。
0のパッドカバー50には、多数の円形凹部68に紛れ
て複数の透孔66が形成されており、これらの透孔66
を介してパッドカバー50の本体部分とは反対側にはマ
イクロフォン64が配置されている。車両の運転席に着
座した乗員が発する声が透孔66を通過してマイクロフ
ォン64に拾われると、この音声が制御手段によって解
析されて、カーナビゲーション装置やカーオーディオ装
置、又は、エアコンディショナ装置や携帯電話等の各種
装置がその音声解析結果に基づいて操作される。ここ
で、車両乗員が運転席に着座した状態では、乗員の顔の
正面よりもやや下方にパッドカバー50が位置する。し
たがって、運転席に着座した乗員が発する声をマイクロ
フォン64が容易に拾うことができる。しかも、マイク
ロフォン64はパッドカバー50を介して乗員とは反対
側に位置しているため、マイクロフォン64が乗員から
見えることはない。更には、上述した各透孔66も円形
凹部68により構成されたディンプル模様70に紛れて
いるため、透孔66を容易に判別することはできない。
したがって、マイクロフォン64を設けたり、マイクロ
フォン64が音声を拾いやすくするために形成した透孔
66を形成することによるパッドカバー50の外観を悪
化させることはない。
【0036】一方、仮に、車両が急減速状態となり、こ
の状態を車体に取り付けられた加速度センサが検出し、
加速度センサからの信号によってインフレータ30の起
動装置が作動して雷管が発火すると、伝爆材を介してガ
ス発生剤が燃焼させられてインフレータ30内で大量の
ガスが極めて短時間の間に発生する。このガスはインフ
レータ30の外周部に形成された複数のガス孔34から
噴出して折畳状態の袋体36の内側に送り込まれ、その
ガス圧で袋体36を膨張させる。ガス圧により膨張する
袋体36はパッドカバー50を押圧し、その押圧力でバ
ーストライン52を破断して図1の矢印C1で示される
部分を中心にパッドカバー50の一部を旋回させて展開
させる。その後、更に膨張する袋体36は、運転席乗員
の前方で展開して、車両急減速により車両前方側へ移動
する乗員の身体を受けとめる。
の状態を車体に取り付けられた加速度センサが検出し、
加速度センサからの信号によってインフレータ30の起
動装置が作動して雷管が発火すると、伝爆材を介してガ
ス発生剤が燃焼させられてインフレータ30内で大量の
ガスが極めて短時間の間に発生する。このガスはインフ
レータ30の外周部に形成された複数のガス孔34から
噴出して折畳状態の袋体36の内側に送り込まれ、その
ガス圧で袋体36を膨張させる。ガス圧により膨張する
袋体36はパッドカバー50を押圧し、その押圧力でバ
ーストライン52を破断して図1の矢印C1で示される
部分を中心にパッドカバー50の一部を旋回させて展開
させる。その後、更に膨張する袋体36は、運転席乗員
の前方で展開して、車両急減速により車両前方側へ移動
する乗員の身体を受けとめる。
【0037】また、袋体36がパッドカバー50を押圧
する際には、バックアッププレート72も共に押圧し、
バックアッププレート72と共にフレキシブル基板60
を乗員側へ押し出そうとする。ここで、バックアッププ
レート72及びフレキシブル基板60はリベット58に
よってパッドカバー50の側壁54とベースプレート2
6の側壁56へ機械的に連結されていると共にかしめ部
84が貫通溝86、88を貫通することでパッドカバー
50へ機械的に連結されているため、バックアッププレ
ート72及びフレキシブル基板60が乗員側へ押し出さ
れることはなく、図1の矢印C2で示される部分を中心
に旋回するだけである。
する際には、バックアッププレート72も共に押圧し、
バックアッププレート72と共にフレキシブル基板60
を乗員側へ押し出そうとする。ここで、バックアッププ
レート72及びフレキシブル基板60はリベット58に
よってパッドカバー50の側壁54とベースプレート2
6の側壁56へ機械的に連結されていると共にかしめ部
84が貫通溝86、88を貫通することでパッドカバー
50へ機械的に連結されているため、バックアッププレ
ート72及びフレキシブル基板60が乗員側へ押し出さ
れることはなく、図1の矢印C2で示される部分を中心
に旋回するだけである。
【0038】さらに、フレキシブル基板60に取り付け
られた各マイクロフォン64の周囲には保持片82が位
置している。したがって、袋体36からの押圧力が直接
或いはパッドカバー50を介して間接的にフレキシブル
基板60に作用し、仮に、フレキシブル基板60から各
マイクロフォン64が外れたとしても、マイクロフォン
64は保持片82によって変位が制限されるため、フレ
キシブル基板60の旋回の勢い等でマイクロフォン64
が飛散することもない。
られた各マイクロフォン64の周囲には保持片82が位
置している。したがって、袋体36からの押圧力が直接
或いはパッドカバー50を介して間接的にフレキシブル
基板60に作用し、仮に、フレキシブル基板60から各
マイクロフォン64が外れたとしても、マイクロフォン
64は保持片82によって変位が制限されるため、フレ
キシブル基板60の旋回の勢い等でマイクロフォン64
が飛散することもない。
【0039】また、袋体36からの押圧力で旋回するパ
ッドカバー50の旋回中心(図1の矢印C1で示される
部分)と、バックアッププレート72及びフレキシブル
基板60の旋回中心(図1の矢印C2で示される部分)
とは位置が異なるため、パッドカバー50とバックアッ
ププレート72及びフレキシブル基板60との各々が旋
回した後の状態で本来マイクロフォン64の位置と保持
片82の位置とが異なる可能性があり、この場合には、
パッドカバー50の旋回の勢いでかしめ部84による保
持片82とバックアッププレート72及びフレキシブル
基板60との機械的な連結が解除される可能性があると
共に、保持片82がその内側に位置するマイクロフォン
64を自らの変位に強制的に追従させようとして、マイ
クロフォン64とフレキシブル基板60との機械的な連
結を強制的に解除しようとする可能性がある。
ッドカバー50の旋回中心(図1の矢印C1で示される
部分)と、バックアッププレート72及びフレキシブル
基板60の旋回中心(図1の矢印C2で示される部分)
とは位置が異なるため、パッドカバー50とバックアッ
ププレート72及びフレキシブル基板60との各々が旋
回した後の状態で本来マイクロフォン64の位置と保持
片82の位置とが異なる可能性があり、この場合には、
パッドカバー50の旋回の勢いでかしめ部84による保
持片82とバックアッププレート72及びフレキシブル
基板60との機械的な連結が解除される可能性があると
共に、保持片82がその内側に位置するマイクロフォン
64を自らの変位に強制的に追従させようとして、マイ
クロフォン64とフレキシブル基板60との機械的な連
結を強制的に解除しようとする可能性がある。
【0040】しかしながら、本実施の形態では、上述し
たように、フレキシブル基板60にに形成された長孔6
2をリベット58が貫通しているため、パッドカバー5
0が旋回する際に保持片82がマイクロフォン64を介
してフレキシブル基板60を引っ張ると、相対的にリベ
ット58が長孔62内を移動して保持片82の引っ張り
にフレキシブル基板60が追従する。また、バックアッ
ププレート72に形成された円孔78には貫通溝80が
連通しており、保持片82に形成されたかしめ部84が
バックアッププレート72を引っ張ると、相対的にリベ
ット58が円孔78から貫通溝80へ移動し、バックア
ッププレート72の連結部76を塑性変形させながら相
対的にリベット58が貫通溝80内へ入り込むことで保
持片82の引っ張りにバックアッププレート72が追従
する。これにより、かしめ部84におけるフレキシブル
基板60及びバックアッププレート72とパッドカバー
50との機械的な連結が強制解除されることはなく、マ
イクロフォン64がフレキシブル基板60から外れて飛
散することもない。
たように、フレキシブル基板60にに形成された長孔6
2をリベット58が貫通しているため、パッドカバー5
0が旋回する際に保持片82がマイクロフォン64を介
してフレキシブル基板60を引っ張ると、相対的にリベ
ット58が長孔62内を移動して保持片82の引っ張り
にフレキシブル基板60が追従する。また、バックアッ
ププレート72に形成された円孔78には貫通溝80が
連通しており、保持片82に形成されたかしめ部84が
バックアッププレート72を引っ張ると、相対的にリベ
ット58が円孔78から貫通溝80へ移動し、バックア
ッププレート72の連結部76を塑性変形させながら相
対的にリベット58が貫通溝80内へ入り込むことで保
持片82の引っ張りにバックアッププレート72が追従
する。これにより、かしめ部84におけるフレキシブル
基板60及びバックアッププレート72とパッドカバー
50との機械的な連結が強制解除されることはなく、マ
イクロフォン64がフレキシブル基板60から外れて飛
散することもない。
【0041】なお、本実施の形態では、マイクロフォン
64を柔軟なシート状若しくはフィルム状のフレキシブ
ル基板60に取り付ける構成であったが、比較的硬質の
プラスチック基板を設ける構成としてもよい。また、こ
のように、プラスチック基板を用いる構成の場合には、
フレキシブル基板60の湾曲部分に相当する部分のみを
薄肉にする等、他の部分に比べて剛性を低くして旋回し
やすくする構成とすることで、フレキシブル基板60を
用いた場合と同様の作用を奏しやすくすることもでき
る。また、このような硬質のプラスチック基板を使用
し、且つ、フレキシブル基板60の湾曲部分に相当する
部分の剛性を低くして旋回しやすくする構成とした場合
には、この硬質のプラスチック基板がバックアッププレ
ート72の作用も奏することからバックアッププレート
72を省略してもよい。
64を柔軟なシート状若しくはフィルム状のフレキシブ
ル基板60に取り付ける構成であったが、比較的硬質の
プラスチック基板を設ける構成としてもよい。また、こ
のように、プラスチック基板を用いる構成の場合には、
フレキシブル基板60の湾曲部分に相当する部分のみを
薄肉にする等、他の部分に比べて剛性を低くして旋回し
やすくする構成とすることで、フレキシブル基板60を
用いた場合と同様の作用を奏しやすくすることもでき
る。また、このような硬質のプラスチック基板を使用
し、且つ、フレキシブル基板60の湾曲部分に相当する
部分の剛性を低くして旋回しやすくする構成とした場合
には、この硬質のプラスチック基板がバックアッププレ
ート72の作用も奏することからバックアッププレート
72を省略してもよい。
【0042】また、本実施の形態では、保持片82を筒
状とした構成であったが、保持片82はマイクロフォン
64の変位を規制できる構成であれば他の形状であって
も構わない。したがって、例えば、1個のマイクロフォ
ン64の周囲に各々が柱状に形成された複数の保持片を
設け、これらの保持片でマイクロフォン64の変位を規
制する構成としてもよい。
状とした構成であったが、保持片82はマイクロフォン
64の変位を規制できる構成であれば他の形状であって
も構わない。したがって、例えば、1個のマイクロフォ
ン64の周囲に各々が柱状に形成された複数の保持片を
設け、これらの保持片でマイクロフォン64の変位を規
制する構成としてもよい。
【0043】また、本実施の形態では、ディンプル模様
70に透孔66を紛れさせる構成であったが、パッドカ
バー50の表面に互いに平行、或いは、互いに交差した
複数本の溝を形成して、これらの溝を持ってパッドカバ
ー50の表面のデザイン(模様)とし、更に、各溝の何
れかの内側に透孔66を形成することで事実上透孔66
を乗員側から見えなくする構成としてもよい。
70に透孔66を紛れさせる構成であったが、パッドカ
バー50の表面に互いに平行、或いは、互いに交差した
複数本の溝を形成して、これらの溝を持ってパッドカバ
ー50の表面のデザイン(模様)とし、更に、各溝の何
れかの内側に透孔66を形成することで事実上透孔66
を乗員側から見えなくする構成としてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エアバ
ッグ作動時におけるパッド側部材の飛散を防止或いは抑
制できる。
ッグ作動時におけるパッド側部材の飛散を防止或いは抑
制できる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るステアリングパッ
ドの要部の構成を示す断面図である。
ドの要部の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るステアリングパッ
ドの要部の構成を示す分解斜視図である。
ドの要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】パッド側部材であるマイクロフォン近傍を拡大
した分解斜視図である。
した分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るステアリングパッ
ドを適用したステアリングホイールの平面図である。
ドを適用したステアリングホイールの平面図である。
10 ステアリングパッド 24 エアバッグ装置 36 袋体 50 パッドカバー 58 リベット(連結手段) 64 マイクロフォン(パッド側部材) 70 ディンプル模様(迷彩模様) 72 バックアッププレート(支持体) 76 連結部(連結手段) 82 保持片(保持手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 車両急減速状態で運転席乗員の前方で袋
体を膨張展開させるエアバッグ装置本体を有すると共
に、折り畳み状態での前記袋体の前記乗員側に前記エア
バッグ装置或いは前記エアバッグ装置以外の装置へ接続
されるパッド側部材が設けられたステアリングパッドで
あって、 前記袋体及び前記パッド側部材の前記乗員側に配置され
ると共に膨張展開する前記袋体からの圧力により展開す
る展開部を有し、前記袋体、前記パッド側部材、及びエ
アバッグ装置本体を隠蔽するパッドカバーと、 前記パッド側部材と前記袋体との間に介在し、前記袋体
側から前記パッド側部材を支持する支持体と、 前記パッド側部材の周囲で前記パッド側部材へ干渉可能
に前記パッドカバーに一体的に設けられた保持手段と、 前記支持体を前記パッドカバーへ機械的に連結する連結
手段と、 を備えることを特徴とするステアリングパッド。 - 【請求項2】 前記保持手段を前記支持体へ略一体的に
連結させたことを特徴とする請求項1記載のステアリン
グパッド。 - 【請求項3】 前記連結手段は、前記パッドカバーに対
して乗員側へ所定範囲変位可能に前記支持体を前記パッ
ドカバーへ連結することを特徴とする請求項2記載のス
テアリングパッド。 - 【請求項4】 前記パッドカバーよりも乗員側で発せら
れた音声を拾うマイクロフォンを前記パッド側部材とす
ると共に、前記マイクロフォンに対応して前記パッドカ
バーに透孔を形成し、且つ、前記透孔をが紛れる迷彩模
様を前記パッドカバーの表面に施したことを特徴とする
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のステアリングパ
ッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205136A JP2002019619A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ステアリングパッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205136A JP2002019619A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ステアリングパッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002019619A true JP2002019619A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18702274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000205136A Pending JP2002019619A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ステアリングパッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002019619A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7374203B2 (en) | 2004-06-17 | 2008-05-20 | Trw Automotive Safety Systems Gmbh | Vehicle steering wheel |
JP2013509329A (ja) * | 2009-10-29 | 2013-03-14 | ティ.ケイ.ホールディングス、インコーポレイテッド | 音声入力付きステアリングホイールシステム |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000205136A patent/JP2002019619A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7374203B2 (en) | 2004-06-17 | 2008-05-20 | Trw Automotive Safety Systems Gmbh | Vehicle steering wheel |
JP2013509329A (ja) * | 2009-10-29 | 2013-03-14 | ティ.ケイ.ホールディングス、インコーポレイテッド | 音声入力付きステアリングホイールシステム |
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