JP2020032981A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動タイミングをずらした場合にも、アクチュエータを的確に作動させることが可能なエアバッグ装置を提供すること。【解決手段】エアバッグ20と、収納部位11側に取り付けられてエアバッグから延びる連結手段27を連結させるアクチュエータ35と、を備えるエアバッグ装置。アクチュエータが、連結手段に貫通させる作動ピン55を有するアクチュエータ本体37と、収納部位に取り付けられる取付プレート部60と、作動ピンの先端側に配設される支持プレート部75と、を備える。支持プレート部は、作動ピンの先端55b側を、内周側の支持面83によって支持可能とする支持孔81を備え、支持孔の周縁における、作動ピンにおける連結手段の抜け方向側に、作動ピンの軸方向に沿うように屈曲されつつ作動ピンの先端側に向かって延びるフランジ部82を、備える。支持面が、フランジ部における作動ピン側の面から構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、エアバッグの膨張状態を制御するためのアクチュエータを有したエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置において、エアバッグの膨張状態を制御するために使用されるアクチュエータとしては、エアバッグから延びる連結手段を貫通させることにより連結手段を連結させる作動ピンを有するアクチュエータ本体と、収納部位から突出して形成されて連結手段を貫通させている作動ピンの先端側を支持可能な支持プレート部と、を、備える構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この従来のアクチュエータでは、アクチュエータ本体は、作動ピンを有したピストンと、作動ピンを突出させつつピストンを保持するシリンダケースと、を有して、エアバッグから延びる連結手段を、シリンダケースから突出している作動ピンに貫通させ、この作動ピンの先端側を、支持プレート部に当接させた状態で、車両に搭載される構成であった。アクチュエータ本体を作動させない状態では、連結手段と作動ピンとの連結状態を維持された状態で、エアバッグが膨張することとなり、アクチュエータ本体を作動させれば、作動ピンがシリンダケース内に引き込まれるように作動されて、連結手段と作動ピンとの連結状態を解除された状態で、エアバッグが膨張することとなる。
特開2009−90965公報
しかし、従来のアクチュエータを使用したエアバッグ装置において、エアバッグがある程度膨張し、連結部材にテンションが生じた状態で、アクチュエータを作動させる場合、作動ピンが、連結部材によって引っ張られて、シリンダケースに対して傾いてしまい、円滑に引き込ませるように作動できない虞れがあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、作動タイミングをずらした場合にも、アクチュエータを的確に作動させることが可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、内部に膨張用ガスを流入させて、座席に着座した乗員を保護可能に膨張するエアバッグと、
エアバッグを折り畳んで収納させる収納部位と、
収納部位側に取り付けられるとともに、エアバッグから延びる連結手段を連結させ、連結手段との連結状態を維持若しくは解除させることにより、エアバッグの膨張状態を制御する構成のアクチュエータと、
を備える構成のエアバッグ装置であって、
アクチュエータが、
車両搭載状態において連結手段に貫通させることにより連結手段を連結させる作動ピンを有するとともに、作動時に、作動ピンを引き込んで連結手段との連結を解除可能に構成されるアクチュエータ本体と、
アクチュエータ本体を保持して収納部位に取り付けられる取付プレート部と、
作動ピンの先端側において収納部位に取り付けられて、作動ピンの周縁を構成する周縁部位と対向して配設されるとともに、車両搭載状態において周縁部位との間で前記連結手段を配置させる構成とされ、かつ、作動ピンの先端側を、内周側の支持面によって支持可能とする支持孔を有した支持プレート部と、
を備える構成とされ、
支持プレート部が、支持孔の周縁において、作動ピンにおける連結手段の抜け方向側に、作動ピンの軸方向に沿うように屈曲されつつ、支持孔に挿通させた状態の作動ピンの先端側に向かって延びるフランジ部を、備え、
支持面が、フランジ部における作動ピン側の面から構成されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグから延びる連結手段を連結させているアクチュエータ本体の作動ピンは、車両搭載時において、先端側における連結手段の抜け方向側を、支持プレート部に形成される支持孔の支持面によって、支持される構成である。この支持面は、支持プレート部における支持孔の周縁に、作動ピンの軸方向に沿うように屈曲されつつ、支持孔に挿通させた状態の作動ピンの先端側に向かって延びるフランジ部の作動ピン側の面から、構成されていることから、エアバッグがある程度膨張して、連結手段にテンションが生じた際に、作動ピンが、連結手段に引っ張られて先端を連結手段の抜け方向側に向けるように傾斜することとなっても、傾斜した作動ピンは、この支持面に当接して支持されることとなって、大きく変形することを抑制される。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの膨張時に、作動ピンが、連結手段によって引っ張られて傾斜しても、作動ピンは、作動ピンの軸方向に略沿うように配置されるフランジ部の支持面によって支持されることから、支持プレート部における支持孔の周縁に食い込ませるように変形することを、的確に抑制できる。そのため、エアバッグをある程度膨張させた後に、アクチュエータ本体を作動させる構成としても、作動ピンを、円滑に引き込むように作動させることができて、エアバッグの膨張状態を的確に制御することができる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、作動タイミングをずらした場合にも、アクチュエータを的確に作動させることができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、作動ピンを、元部側から前記支持孔に挿通される先端側にかけてを中実状とする構成とすれば、作動ピンの変形を一層抑制することができて、好ましい。
さらに、上記構成のエアバッグ装置において、取付プレート部を、
支持プレート部側に配置されて、収納部位側に取り付けられる取付片と、
取付片に対して略直交するように形成されて、作動ピンを貫通させる貫通孔を有するとともに、貫通孔の周縁の部位をアクチュエータ本体に固着されてアクチュエータ本体を保持させる保持板と、
連結部材を迂回するようにして取付片と保持板とを連結させる連結部と、
を有して、
保持板を、収納部位側の端縁に、収納部位との間に隙間を設けられつつ、取付片に略沿うとともに取付片から離隔する側に向かって延びる張出片を、備える構成とすることが、好ましい。
エアバッグ装置を上記構成とすれば、アクチュエータ本体を保持させている保持板が、収納部位との間に隙間を設けるようにして、車両に搭載されることから、走行時等において保持板が振動しても、異音が生じることを、的確に防止できる。また、この保持板は、収納部位側の端縁に、収納部位に取り付けられる取付片に略沿うように形成される張出片を、備えていることから、仮に、アクチュエータ本体を保持している保持板が変形することとなっても、この張出片を収納部位に当接させることにより、反力を確保して、さらなる変形を的確に規制することができる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、取付片を、支持プレート部と共締めされて、収納部位側に取り付ける構成とすれば、取付プレート部と支持プレート部とを、一つの固定手段を用いて、効率的に、収納部位側に取付固定することができて、好ましい。
本発明の一実施形態であるステアリングホイール用エアバッグ装置を示す概略図である。 実施形態のステアリングホイール用エアバッグ装置の縦断面図である。 図2のエアバッグ装置において、インフレーターとアクチュエータとを示す部分拡大底面図である。 図2のエアバッグ装置において、アクチュエータを示す部分拡大底面図である。 図4のアクチュエータの縦断面図である。 図4のアクチュエータを示す概略分解斜視図である。 図4のアクチュエータにおいて、アクチュエータ本体と取付プレート部とを示す底面図である。 図4のアクチュエータにおいて、アクチュエータ本体と取付プレート部とを示す側面図である。 実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグと、エアバッグにおける排気孔の周囲の領域と、を示す概略図である。 実施形態のエアバッグ装置において、アクチュエータの作動前と作動後とを示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、エアバッグ装置Mとして、ステアリングホイールWに搭載されるものを例に採り、説明する。ステアリングホイールWは、図2に示すように、ステアリングホイール本体1と、ステアリングホイール本体1の中央のボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置Mと、を備えている。ステアリングホイール本体1は、実施形態の場合、操舵時に把持するリング部Rと、リング部Rの略中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する図示しない所定数のスポーク部と、を備えている。ステアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ装置Mとステアリングホイール本体1とから構成されている。
実施形態において、前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図2参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の左右を左右方向として、前後・上下・左右の方向を示すものである。
ステアリングホイール本体1は、リング部Rやボス部B等の各部を連結するように配置されてアルミニウム合金等の金属からなる芯金2と、リング部Rや図示しないスポーク部の部位の芯金2を被覆する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下方を覆う合成樹脂製のロアカバー4と、を備えている。
エアバッグ装置Mは、図2に示すように、エアバッグ20と、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター9と、折り畳まれたエアバッグ20とインフレーター9とを収納して保持する収納部位としてのケース11と、折り畳まれたエアバッグ20を覆うエアバッグカバー15と、エアバッグ20とインフレーター9とをケース11に取り付けるためのリテーナ7と、エアバッグ20の膨張状態を制御するアクチュエータ35と、を備えている。実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター9とアクチュエータ35におけるアクチュエータ本体37とは、図1に示す制御装置95によって、作動を制御されるように構成されている。
制御装置95は、図1に示すように、運転席DSに着座した乗員としての運転者MDの体格や着座位置等を検知可能な乗員検知センサ、例えば、ステアリングホイールWと運転者MDとの距離を検知可能な位置検知センサ97や、運転者MDの重量を検知可能な重量検知センサ98と、電気的に接続されるとともに、車両の加速度や加速の方向等を検知可能な衝突検知センサ99と電気的に接続され、これらの位置検知センサ97や重量検知センサ98、あるいは、衝突検知センサ99からの電気信号を入力させて、インフレーター9を作動させるとともに、アクチュエータ35におけるアクチュエータ本体37を作動させる。そして、実施形態の場合、アクチュエータ本体37は、インフレーター9の作動時におけるエアバッグ20の膨張時に、エアバッグ20の内圧上昇を制御可能に、エアバッグ20内に流入した膨張用ガスをエアバッグ20外へ排気させて、好適な膨張モードでエアバッグ20を膨張させるように、制御装置95によって作動を制御されている。
インフレーター9は、図2に示すように、複数のガス吐出口9bを有した略円柱状の本体部9aと、インフレーター9をケース11に取り付けるためのフランジ部9cと、を備えている。フランジ部9cには、リテーナ7の各ボルト7aを貫通させるための図示しない貫通孔が、形成されている。インフレーター9は、制御装置95と電気的に接続されている。
収納部位としてのケース11は、板金製として、図2に示すように、インフレーター9を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部12と、底壁部12の外周縁から上下に延びる周壁部13と、を備えている。底壁部12において、インフレーター9の本体部9aを挿通させるための開口(図符号省略)の前側の領域には、エアバッグ20から延びる後述する連結手段としてのベルト27を挿通させるための挿通孔12aと、アクチュエータ35の後述する取付プレート部60と支持プレート部75とを取り付けるための取付孔12bと、取付プレート部60の後述する取付片61に形成される突出片63を貫通させるための貫通孔12cと、が、形成されている。周壁部13の上端には、外方へ延びる図示しない取付片が形成されている。実施形態のエアバッグ装置Mは、この図示しない取付片に取り付けられるホーンスイッチ機構の取付基板を利用して、ケース11をステアリングホイールWの芯金2に取付固定させることにより、ステアリングシャフトSSに装着済みのステアリングホイール本体1のボス部Bの上部に搭載される構成である。また、ケース11の周壁部13には、リベット16等を利用して、エアバッグカバー15の側壁部15cが、取り付けられている(図2参照)。実施形態の場合、エアバッグ20とインフレーター9とは、エアバッグ20内に配置させたリテーナ7のボルト7aを取付手段として、このボルト7aを、エアバッグ20における流入用開口の周縁、ケース11の底壁部12、及び、インフレーター9のフランジ部9cを、貫通させて、ナット8止めすることにより、ケース11の底壁部12に取り付けられている。
エアバッグカバー15は、合成樹脂製として、ケース11に収納されたエアバッグ20の上方を覆う天井壁部15aと、天井壁部15aの外周縁付近から下方に延びる略四角筒形状の側壁部15cと、を備えている。天井壁部15aには、膨張するエアバッグ20に押されて前後に開く2枚の扉部15b,15bが、形成されている。
エアバッグ20は、ポリアミド糸やポリエステル等からなる可撓性を有した織布から構成される袋状として、図1の二点鎖線に示すように、内部に膨張用ガスを流入させて、ステアリングホイールWの上面を覆うように膨張する。このエアバッグ20は、図9に示すように、流入用開口21を有している。この流入用開口21は、インフレーター9の本体部9aを下方から挿入させるためのものであり、流入用開口21の周縁には、リテーナ7のボルト7aを挿通させるための取付孔22が、形成されている。また、エアバッグ20において、流入用開口21の前側には、円形に開口した排気孔24が、形成され、この排気孔24と流入用開口21との間には、排気孔24の後縁近傍と、流入用開口21の前縁近傍と、の2箇所に、連結手段としてのベルト27を挿通可能な挿通孔23A,23Bが、形成されている。各挿通孔23A,23Bは、ベルト27を挿通可能に、左右方向に略沿ったスリット状に形成されている。
エアバッグ20の外周側には、排気孔24を塞ぐように、フラップ26が、配設されている。フラップ26は、エアバッグ20と同様にポリエステル糸やポリアミド糸からなる可撓性を有した織布から構成されるもので、外形形状を、排気孔24を塞ぎ可能な略長方形状として、流入用開口21から離れた側となる一辺(前側の辺)を、排気孔24の前縁側に結合させ、この辺と対向する流入用開口21側となる辺(後側の辺)に、アクチュエータ本体37と連結される連結手段としてのベルト27の元部27aを、連結させている。この連結手段としてのベルト27は、可撓性を有した帯状体から構成されるもので、エアバッグ20を平らに展開した状態で、前後方向に略沿って配置されて、先端27b側に、アクチュエータ本体37の後述する作動ピン55を挿通可能な挿通孔28を、有している。このベルト27の長さ寸法は、先端27b側のアクチュエータ本体37との連結状態を維持された状態でも、エアバッグ20を支障なく膨張可能な寸法に、設定されている。そして、実施形態では、エアバッグ20は、フラップ26によって排気孔24の外周側を覆い、ベルト27を、元部27a側と先端27b側とをエアバッグ20の外周側に配置させ、中間部位をエアバッグ20の内周側に配置させるように、エアバッグ20に形成される挿通孔23A,23Bに挿通させた状態で、エアバッグ20とともに折り畳まれて、ケース11内に収納されることとなる。ベルト27の先端27bは、車両搭載時に、ケース11の挿通孔12aから突出されて、挿通孔28にアクチュエータ本体37の作動ピン55を挿通させることにより、アクチュエータ本体37と連結されている。
そして、実施形態では、エアバッグ20は、排気孔24を開口させた開口モードと、排気孔24の閉塞状態を維持した閉塞モードと、の2つの膨張モードで、膨張することとなる。具体的には、アクチュエータ本体37が作動せず、ベルト27の先端27bとアクチュエータ本体37との連結が維持された状態(作動ピンの挿通孔28への挿通状態が維持された状態)では、フラップ26の先端側が、ベルト27の元部27aにより押えられて、図9のAに示すように、フラップ26が排気孔24を塞いだ閉塞モードで、エアバッグ20が、膨張することとなる。アクチュエータ本体37が作動して、作動ピン55が挿通孔28から抜けてベルト27の先端27bとアクチュエータ本体37との連結が解除された状態では、排気孔24から流出しようとする膨張用ガスによってフラップ26が押されて、フラップ26が開き、図9のBに示すように、排気孔24を開口させた開口モードで、エアバッグ20が、膨張することとなる。エアバッグ20は、閉塞モードでは内圧を維持され、開口モードでは内圧上昇を抑制された状態で、膨張を完了させることとなる。このアクチュエータ本体37の作動は、制御装置95の制御によるものである。実施形態の場合、制御装置95が、位置検知センサ97からの信号により、運転者MDのステアリングホイールWへの過度な接近を検知したり、あるいは、重量検知センサ98からの信号により、運転者MDの体格が小柄であることを検知している場合において、インフレーター9の作動と同時、若しくは、若干遅らせて、膨張時のエアバッグ20の内圧を低減させるように、アクチュエータ本体37を作動させることとなる。
アクチュエータ35は、実施形態の場合、図2,3に示すように、インフレーター9の前側の領域に、配置されている。アクチュエータ35は、図4〜6に示すように、アクチュエータ本体37と、アクチュエータ本体37を保持する取付プレート部60と、アクチュエータ本体37における作動ピン55の先端55b側に配置される支持プレート部75と、を備えている。
アクチュエータ本体37は、図5に示すように、作動ピン55を有したピストン50と、作動時に点火されて駆動用ガスGを発生可能とされるガス発生器42と、ピストン50を保持するシリンダケース38と、を備えている。ピストン50とガス発生器42とは、ホルダ46によって一体的に構成されている。また、作動ピン55は、アクチュエータ本体37の作動時に、シリンダケース38の軸方向に沿って、シリンダケース38の内部に引き込まれるように、移動することとなる。
シリンダケース38は、板金製とされて、ピストン50の周囲を覆う円筒状の周壁部39と、周壁部39の先端側を閉塞する略円形の天井壁部40と、を備えている。周壁部39は、軸方向を前後方向に沿わせるように、配置されている。天井壁部40の中央には、作動ピン55を突出可能とされる略円形の開口40aが、形成されている。実施形態の場合、シリンダケース38内には、周壁部39の内周側を覆うようにして、略円筒状の規制リング41が、配設されている。この規制リング41は、周壁部39における天井壁部40から離れた領域に配置されるもので、アクチュエータ本体37の作動時に、後述するシールリング58のピストン50に伴っての移動を、規制するために配設されるものであり(図10のA,B参照)、さらに、実施形態では、内周面41aによって、ピストン50におけるホルダ46の大径部46aを摺動可能に構成されている。また、実施形態では、アクチュエータ本体37は、このシリンダケース38における天井壁部40の開口40aの周縁の領域を、取付プレート部60における後述する保持板65に固着させることにより、取付プレート部60に保持される構成である。シリンダケース38における周壁部39の元部側(前端側)は、ガス発生器42における後述するコネクタ44を露出可能に、開口されており、この周壁部39の元部端39a(開口の周縁)には、ピストン50の移動時におけるシリンダケース38からの抜けを防止するストッパ39bが、端縁を全周にわたって内側に向けるように屈曲されて、形成されている。ピストン50が作動ピン55をシリンダケース38内に引き込むように移動した際に、このストッパ39bに後述するホルダ46の大径部46aを当接させることにより、ピストン50は、シリンダケース38から抜けることを防止される(図10のB参照)。実施形態の場合、このストッパ39bは、アクチュエータ本体37の製造時に、ガス発生器42と一体化させたピストン50をシリンダケース38の内部に収納させた後に、周壁部39の元部端39aをかしめることにより、形成される。
ガス発生器42としては、制御装置95からの作動信号の入力時に、作動して、図示しない所定の火薬を点火させて、火薬自体の燃焼により、あるいは、火薬により着火されるガス発生剤の燃焼により、駆動用ガスGを発生させるスクイブやマイクロガスジェネレータ等が使用されている。このガス発生器42は、ホルダ46に保持されるとともに駆動用ガスを発生させる本体43と、ホルダ46から露出されるように配設されて制御装置95から延びるリード線44aを結線させているコネクタ44と、を備えている。
ピストン50は、ガス発生器42における本体43を覆うキャップ部51と、キャップ部51から後方に突出するように構成される作動ピン55と、を備えている。ガス発生器42を保持させるホルダ46は、外形形状を略円筒形状として、先端側(後端側)に、キャップ部51における側壁部52の元部端52bをかしめて連結させている大径部46aを、備えている。この大径部46aは、上述したごとく、ピストン50の移動時に、規制リング41の内周面41aに対して摺動可能に、構成されている。
キャップ部51は、ガス発生器42の外周側を覆い可能に、軸方向をシリンダケース38の軸方向(前後方向)に略沿わせて構成される略円筒形とされている。詳細には、キャップ部51は、筒状の側壁部52と、側壁部52の先端52a側(後端側)を閉塞する先端壁部53と、を備えており、ガス発生器42における本体43の外周側を覆っている側壁部52の元部端52bを、ホルダ46における大径部46aにかしめられることにより、ホルダ46と一体化されて、ガス発生器42と一体的に構成されている。また、キャップ部51の先端壁部53において、作動ピン55の元部55a側に嵌められるシールリング57よりも外側となる位置には、ガス発生器42から吐出された駆動用ガスGをシリンダケース38内に噴出させる図示しない噴出孔が、形成されている。
作動ピン55は、先端壁部53の略中央から、シリンダケース38の軸方向(前後方向)に沿って、後方に突出するように、形成されている。実施形態の場合、作動ピン55は、外形形状を、先端55b側にかけて僅かに先細りとされる略棒状とされるとともに、元部55a側から先端55b側にかけて、全体を中実状として、構成されている。この作動ピン55は、長さ寸法を、ピストン50の移動時において、シリンダケース38に形成されるストッパ39bにホルダ46の大径部46aを当接させた際に、先端55bを、シリンダケース38における天井壁部40から僅かに突出させるような寸法に、設定されている。この作動ピン55は、キャップ部51と一体的に形成されている。
作動ピン55の元部55a側には、シリンダケース38内の気密性を確保するためのゴム状弾性体からなる略円環状のシールリング57が、嵌められている。このシールリング57は、図5に示すように、アクチュエータ本体37の非作動時に、天井壁部40の内側において、作動ピン55と、作動ピン55を挿通させている天井壁部40の開口40aと、の間の隙間を塞ぎ、かつ、天井壁部40と先端壁部53との間の隙間を埋めるように、配設されている。このシールリング57は、ピストン50の移動時には、図10のBに示すように、作動ピン55の移動に伴って移動することとなる。
また、実施形態のアクチュエータ本体37では、ピストン50におけるキャップ部51の側壁部52の外周側にも、シリンダケース38内の気密性を確保するためのゴム状弾性体からなるシールリング58(Oリング)が、配設されている。このシールリング58は、キャップ部51における側壁部52と、シリンダケース38の周壁部39と、の間の隙間を塞いで、ピストン50と周壁部39との間の気密性を確保可能に、配設されている。このシールリング58は、上述したごとく、ピストン50の移動時には、規制リング41により移動を規制されることとなる(図10のB参照)。
取付プレート部60は、アクチュエータ本体37を保持してケース11に取り付けられるもので、図5〜8に示すように、ケース11側に取り付けられる取付片61と、取付片61に対して略直交するように形成されてアクチュエータ本体37を保持させる保持板65と、取付片61と保持板65とを連結させる連結部71と、を、備えている。
取付片61は、ケース11の底壁部12に沿うように形成される略長方形板状として、取付片61を底壁部12に取り付けるための固定手段としてのボルト90を挿通可能な取付孔62を、備えている。実施形態の場合、取付片61は、図5に示すように、支持プレート部75に形成される取付片76とともに、固定手段としてのボルト90及びナット91を利用して、底壁部12に取り付けられる構成である。取付片61において、保持板65から離れた側の縁部(実施形態の場合、後縁61b)には、ケース11側となる上方に突出する突出片63が、形成されている。この突出片63は、上方に突出しつつ、左方へ突出するように形成されるもので、底壁部12に形成されるスリット状の貫通孔12cを貫通させた状態で、底壁部12の上側に配置される左端側部位63aを、貫通孔12cの周縁に係止させる構成とされている(図4,5参照)。この突出片63は、取付片61,76を、1つのボルト90を用いて底壁部12に取り付ける際の回り止めのために、設けられている。
保持板65は、外形形状を略長方形板状として、取付片61に対して略直交するように、すなわち、底壁部12に対して略直交するように、上下方向に略沿って配置されるもので(図5,6,8参照)、中央付近に、作動ピン55を貫通可能に円形に開口した貫通孔66を、有する構成とされている。この保持板65は、貫通孔66の周縁部位67をアクチュエータ本体37におけるシリンダケース38の天井壁部40に固着されて、アクチュエータ本体37を保持させる構成とされている。保持板65は、支持プレート部75における支持板本体79と前後方向側で対向するように配置されるとともに、この支持板本体79との間に、隙間S1を有し、この隙間S1の領域(保持板65と支持板本体79との間)に、エアバッグ20から延びる連結手段としてのベルト27の先端27b側を配置させる構成とされている(図4,5参照)。この隙間S1は、実施形態の場合、ケース11の底壁部12においてベルト27を挿通可能に形成される挿通孔12aから連なるように、形成される。また、この保持板65は、取付片61と直接連結されておらず、保持板65の上縁65a(ケース11側の端縁)は、取付片61と分離されている。
そして、この取付片61と分離されている保持板65の上縁65a(ケース11側の端縁)には、ケース11の底壁部12との間に隙間S2を設けられつつ(図5参照)、取付片61(底壁部12)に略沿うとともに取付片61から離隔する側(前方)に向かって延びる張出片68が、形成されている。この張出片68の底壁部12からの隙間S2は、車両走行時等において、アクチュエータ本体37を保持させている保持板65が振動しても、張出片68と底壁部12との当接(接触)を防止可能に、設定されている。この張出片68は、実施形態の場合、保持板65の左右の略全域にわたって、連続して形成されている(図7参照)。また、保持板65における左縁65b側(後述する連結部71から離れた縁部側)における上端付近には、左方に突出する突起片69が、形成されている。この突起片69は、支持プレート部75における後述する屈曲片84に形成される挿通孔85に、挿通されるものである(図4参照)。
取付片61と保持板65とを連結させる連結部71は、図6〜8に示すように、取付片61及び保持板65とそれぞれ略直交するように、前後方向に略沿って形成されるもので、取付片61の右縁61cと保持板65の右縁65cとを連結するように、形成されている。連結部71は、外形形状を、下縁側を傾斜させた略台形板状とされている。連結部71における前縁71a近傍には、支持プレート部75における支持板本体79(上側部位80)の右縁80bから突出するように形成される突起片86を挿通可能な挿通孔72が、上下方向に略沿ったスリット状に、形成されている。
支持プレート部75は、アクチュエータ本体37における作動ピン55の先端55b側に配置されるもので、図6に示すように、保持板65と前後方向側で対向するように配置される支持板本体79と、ケース11側に取り付けられる取付片76と、を備えている。
取付片76は、上述したごとく、取付プレート部60に形成される取付片61と共締めされて、ケース11の底壁部12に取り付けれられるもので、外形形状を底壁部12に沿うように形成されるとともに前端側にかけて拡開される略三角形板状として、取付片61に形成される取付孔62に対応した位置に、ボルト90を挿通可能な取付孔77を配設させて構成されている。この取付片76は、図4,5に示すように、取付プレート部60の取付片61の下側に重ねられた状態で、ボルト90とナット91とを利用して、取付片61とともに、底壁部12に取り付けられている。
支持板本体79は、取付片61(底壁部12)に対して略直交するように、すなわち、取付プレート部60における保持板65と略沿うように、上下方向に略沿って配置されるもので、取付片76の前縁76aから下方に延びるように、形成されている。この支持板本体79は、作動ピン55の周縁を構成する周縁部位すなわち、実施形態の場合、取付プレート部60の保持板65の周縁部位67と、前後方向側で対向し、かつ、上述したごとく保持板65との間に隙間S1を設けられるようにして、保持板65の後側に、配置されている。そして、支持板本体79は、支持板本体79と保持板65(貫通孔66の周縁部位67)との間で、エアバッグ20から延びる連結手段としてのベルト27を配置させる構成である。具体的には、支持板本体79は、取付片76側となる上側に配置されて左右方向側の幅寸法を取付片76における元部側(前縁76a側)の幅寸法と略一致される上側部位80と、上側部位80よりも左右方向側の幅寸法を狭幅とされる帯状の下側部位88と、を備えている。下側部位88は、実施形態の場合、上側部位80の下縁において左右の中央より右方から下方に延びるように形成されている。また、実施形態の場合、下側部位88の下端は、車両搭載時において、保持板65の下縁よりも下方に突出するように、形成されている(図5参照)。
支持板本体79における上側部位80には、図5に示すように、保持板65に形成される貫通孔66と前後で略対応した位置に、作動ピン55の先端55b側を内周側の支持面83によって支持可能とする支持孔81が、形成されている。支持孔81は、図6に示すように、外形形状を、長軸を左右方向に略沿わせた左右に幅広の略長孔状とされている。この支持孔81の周縁において作動ピン55におけるベルト27の抜け方向側(上縁81a側)には、前後方向に沿うように屈曲されつつ後方に向かって延びるフランジ部82が、形成されている。すなわち、フランジ部82は、作動ピン55の軸方向に沿うように屈曲されつつ、支持孔81に挿通させた状態の作動ピン55の先端55b側に向かって延びるように、形成されている(図5参照)。このフランジ部82は、左右方向側の幅寸法を、支持孔81の左右方向側の幅寸法よりも若干小さく設定されて、支持孔81の左右の略全域にわたって、形成されている(図6参照)。また、フランジ部82は、後方側への突出量を、先端を作動ピン55の先端55bよりもわずかに前側に位置させるように、設定されている(図5参照)。そして、このフランジ部82において、支持孔81の内周面から連なるように配置される下面82a(作動ピン55側の面)が、作動ピン55の先端55b側を支持する支持面83を、構成している。また、上側部位80における左縁80a側には、先端を前方に向けるように屈曲して形成される屈曲片84が、形成されている。この屈曲片84には、取付プレート部60における保持板65の左縁65b側に形成される突起片69を挿通可能な挿通孔85が、上下方向に略沿ったスリット状に、形成されている。さらに、上側部位80における右縁80b側には部分的に右方に突出するようにして、突起片86が、形成されている。この突起片86は、取付プレート部60における連結部71に形成される挿通孔72に挿通されるものである(図4参照)。
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの車両への搭載について説明をする。エアバッグ20を、内部にリテーナ7を配置させた状態で、フラップ26による排気孔24の閉塞状態を維持し、ベルト27を挿通孔23A,23Bに挿入させて挿通孔23Bから先端27b側を突出させた状態を維持しつつ、ケース11内に収納可能に折り畳む。その後、折り畳んだエアバッグ20をケース11に収納させる。このとき、ベルト27の先端27bを、底壁部12の挿通孔12aから突出させる。ベルト27の先端27bに形成される挿通孔28に作動ピン55を挿通させ、底壁部12の貫通孔12cに突出片63を挿通させるようにして、アクチュエータ本体37を保持させた状態の取付プレート部60を、底壁部12の下方から配置させる。次いで、このベルト27の先端27bを間に挟みつつ、さらに、各挿通孔72,85に、突起片69,86を挿通させるようにして、支持プレート部75の取付片76を、取付プレート部60の取付片61に重ね、取付片61,76を、ボルト90とナット91とを用いて、底壁部12に取り付けて、アクチュエータ本体37を連結部材としてのベルト27に連結させるとともに、アクチュエータ35を、ケース11に取り付ける。次いで、インフレーター9の本体部9aを下方から挿入させて、底壁部12から突出させたリテーナ7のボルト7aとナット8とを利用して、インフレーター9とエアバッグ20とをケース11に取り付ける。さらに、ケース11にエアバッグカバー15を被せて、リベット16等を利用して、ケース11にエアバッグカバー15を取り付け、その後、ケース11の図示しない取付片に図示しないホーンスイッチ機構を組み付ければ、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。このエアバッグ装置Mは、予めステアリングシャフトSSに締結しておいたステアリングホイール本体1に対して、ホーンスイッチ機構の図示しない取付基板を利用して取り付け、制御装置95から延びるリード線44aを結線させたコネクタ44を、アクチュエータ本体37の本体43に接続させ、インフレーター9にも、制御装置95から延びる図示しないリード線を結線させれば、エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター9のガス吐出口9bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ20が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー15の扉部15b,15bを押し開き、ケース11から突出して、図1の二点鎖線に示すように、ステアリングホイールWの上面を略全面にわたって覆うように、膨張を完了させることとなる。そして、このとき、アクチュエータ35におけるアクチュエータ本体37は、制御装置95からの作動信号を受けて、ガス発生器42が作動すると、ガス発生器42の作動により発生した駆動用ガスGが、図示しない噴出孔から、シリンダケース38内に噴出されることとなる。そして、シリンダケース38内に充満された駆動用ガスGが、ピストン50における先端壁部53を、前方側に向かって押圧することとなり、ピストン50全体が、駆動用ガスGの押圧力を受けて、シリンダケース38の軸方向に沿って移動することとなり、作動ピン55が、このピストン50の移動に伴って、シリンダケース38内に引き込まれることとなる。そして、作動ピン55が、図10のBに示すように、ベルト27の先端27b側に設けられた挿通孔28から抜けて、ベルト27との連結を解除されることから、図9のBに示すように、ベルト27に連結されていたフラップ26が、エアバッグ20の排気孔24を開口させ、排気孔24から膨張用ガスが排気されることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ20から延びる連結手段としてのベルト27を連結させているアクチュエータ本体37の作動ピン55は、車両搭載時において、先端55b側におけるベルト27の抜け方向側(実施形態の場合、先端55b側の上側)を、支持プレート部75に形成される支持孔81の支持面83によって、支持される構成である。この支持面83は、支持孔81の周縁に、作動ピン55の軸方向に沿うように屈曲されつつ、支持孔81に挿通させた状態の作動ピン55の先端55b側に向かって延びるフランジ部82の作動ピン55側の面(下面82a)から、構成されていることから、エアバッグ20がある程度膨張して、ベルト27にテンションが生じた際に、作動ピン55が、ベルト27に引っ張られて先端55bをベルト27の抜け方向側(上側)に向けるように傾斜することとなっても、傾斜した作動ピン55は、この支持面83に当接して支持されることとなって、大きく変形することを抑制される。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の膨張時に、作動ピン55が、ベルト27によって引っ張られて傾斜しても、作動ピン55は、作動ピン55の軸方向に略沿うように配置されるフランジ部82の支持面83によって支持されることから、支持プレート部75における支持孔81の周縁(実施形態の場合、加えて、取付プレート部60における貫通孔66の周縁や、シリンダケース38の天井壁部40における開口40aの周縁)に食い込ませるように変形することを、的確に抑制できる。そのため、エアバッグ20をある程度膨張させた後に、アクチュエータ本体37を作動させる構成としても、作動ピン55を、円滑に引き込むように作動させることができて、エアバッグ20の膨張状態を的確に制御することができる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、作動タイミングをずらした場合にも、アクチュエータ35を的確に作動させることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、作動ピン55が、元部55a側から支持孔81に挿通される先端55b側にかけてを、中実状とされていることから、作動ピン55の変形を一層抑制することができる。なお、このような点を考慮しなければ、作動ピンを、元部側から先端側にかけて中空状に形成してもよい。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、取付プレート部60が、支持プレート部75側に配置されてケース11の底壁部12に取り付けられる取付片61と、取付片61に対して略直交するように形成されて貫通孔66の周縁の部位をアクチュエータ本体37(シリンダケース38の天井壁部40)に固着されてアクチュエータ本体37を保持させる保持板65と、ベルト27を迂回するようにして取付片61と保持板65とを連結させる連結部71と、を有する構成とされている。すなわち、実施形態では、アクチュエータ本体37を固着させる保持板65は、取付プレート部60をケース11に取り付けている取付片61から直接的に延びるのではなく、間にベルト27を挿通させるために、連結部71を介して取付片61と連結されている構成である。そして、保持板65は、ケース11側の端縁(上縁65a)に、ケース11(底壁部12)との間に隙間S2を設けられつつ、取付片61に略沿うとともに取付片61から離隔する側(前側)に向かって延びる張出片68を、備えている。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、アクチュエータ本体37を保持させている保持板65が、ケース11(底壁部12)の間に隙間S2を設けるようにして、車両に搭載されることから、走行時等において保持板65が振動しても、異音が生じることを、的確に防止できる。また、この保持板65は、ケース11側の端縁(上縁65a)に、底壁部12に取り付けられる取付片61に略沿うように形成される張出片68を、備えていることから、仮に、作動ピン55がベルト27によって引っ張られた際に、アクチュエータ本体37を保持している保持板65が変形することとなっても、この張出片68を底壁部12に当接させることにより、反力を確保して、さらなる変形を的確に規制することができる。
なお、実施形態では、アクチュエータ本体37は、取付プレート部60の保持板65に固着されることにより、底壁部12との間に隙間を設けられた状態で、取付プレート部60を利用してケース11に取り付けられる構成であるが、アクチュエータ本体のケースへの取付態様は、実施形態に限られるものではない。例えば、取付プレート部として、保持部を備えず、アクチュエータ本体を、取付プレート部によって別途ケースに取り付けて、支持プレート部と直接対向するように配置させる構成としてもよい。このような構成の場合、作動ピンの周縁を構成する周縁部位は、シリンダケースにおける天井壁部から、構成されることとなる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、支持プレート部75と取付プレート部60とは、取付片61,76相互を重ねるようにして、1つの固定手段としてボルト90とナット91とを利用して、ケース11の底壁部12に共締めされて、取り付けられている構成であることから、取付プレート部60と支持プレート部70とを、一つのボルト90及びナット81を用いて、効率的に、ケース11側に取付固定することができる。そのため、アクチュエータ35のケース11側への取付が容易となって、工数及びコストを低減できるとともに、支持プレート部75と取付プレート部60との位置決めも容易となる。具体的には、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ボルト90の締結作業前に、突起片69,86を、それぞれ、挿通孔72,85に挿通させることにより、取付孔62の位置を、ケース12の取付孔12bと一致させた状態で、仮組付できることから、ボルト90の締結作業が容易である。さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、取付プレート部60に、ボルト90締結時の回り止め用の突出片63が形成されるとともに、取付プレート部60と支持プレート部75とは、突起片69,86を、それぞれ、挿通孔72,85に挿通させることにより、仮組付される構成であることから、1つの固定手段としてのボルト90及びナット91を使用して、底壁部12に取り付ける構成であっても、安定して、底壁部12にアクチュエータ35を取り付けることができる。
実施形態では、エアバッグ装置として、ステアリングホイール用のエアバッグ装置を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置は、これに限られるものではなく、助手席用のエアバッグ装置に、本発明を適用してもよい。また、実施形態では、アクチュエータによってエアバッグの内圧を制御する構成であるが、エアバッグの膨張状態を制御としては、内圧制御に限られるものではなく、アクチュエータによって、膨張完了形状を異ならせるように、エアバッグを構成してもよい。
11…ケース(収納部位)、12…底壁部、20…エアバッグ、27…ベルト(廉潔手段)、35…アクチュエータ、37…アクチュエータ本体、55…作動ピン、55b…先端、60…取付プレート部、61…取付片、65…保持板、66…貫通孔、68…張出片、71…連結部、75…支持プレート部、76…取付片、79…支持板本体、81…支持孔、81a…上縁、82…フランジ部、82a…下面、83…支持面、95…制御装置、S2…隙間、MD…運転者(乗員)、W…ステアリングホイール、M…エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 内部に膨張用ガスを流入させて、座席に着座した乗員を保護可能に膨張するエアバッグと、
    該エアバッグを折り畳んで収納させる収納部位と、
    該収納部位側に取り付けられるとともに、前記エアバッグから延びる連結手段を連結させ、該連結手段との連結状態を維持若しくは解除させることにより、前記エアバッグの膨張状態を制御する構成のアクチュエータと、
    を備える構成のエアバッグ装置であって、
    前記アクチュエータが、
    車両搭載状態において前記連結手段に貫通させることにより前記連結手段を連結させる作動ピンを有するとともに、作動時に、該作動ピンを引き込んで前記連結手段との連結を解除可能に構成されるアクチュエータ本体と、
    該アクチュエータ本体を保持して前記収納部位に取り付けられる取付プレート部と、
    前記作動ピンの先端側において前記収納部位に取り付けられて、前記作動ピンの周縁を構成する周縁部位と対向して配設されるとともに、車両搭載状態において前記周縁部位との間で前記連結手段を配置させる構成とされ、かつ、前記作動ピンの先端側を、内周側の支持面によって支持可能とする支持孔を有した支持プレート部と、
    を備える構成とされ、
    該支持プレート部が、前記支持孔の周縁において、前記作動ピンにおける前記連結手段の抜け方向側に、前記作動ピンの軸方向に沿うように屈曲されつつ、前記支持孔に挿通させた状態の前記作動ピンの先端側に向かって延びるフランジ部を、備え、
    前記支持面が、前記フランジ部における前記作動ピン側の面から構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記作動ピンが、元部側から前記支持孔に挿通される先端側にかけてを、中実状とされていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記取付プレート部が、
    前記支持プレート部側に配置されて、前記収納部位側に取り付けられる取付片と、
    該取付片に対して略直交するように形成されて、前記作動ピンを貫通させる貫通孔を有するとともに、前記貫通孔の周縁の部位を前記アクチュエータ本体に固着されて前記アクチュエータ本体を保持させる保持板と、
    前記連結部材を迂回するようにして前記取付片と前記保持板とを連結させる連結部と、
    を有して、
    前記保持板が、前記収納部位側の端縁に、前記収納部位との間に隙間を設けられつつ、前記取付片に略沿うとともに前記取付片から離隔する側に向かって延びる張出片を、備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記取付片が、前記支持プレート部と共締めされて、前記収納部位側に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
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