JP2016190542A - エアバッグ及び歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張時にケースの周囲に広がり出すようにして車体外面に沿って展開する部分の揺動を効果的に抑制すると共に、エアバッグの折り畳み作業が容易なエアバッグ及びエアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ5は、車体のボンネットフード3の後縁に沿って車体幅方向に展開するカウル覆装部5aと、前端がカウル覆装部5aに連なっており、Aピラー7に沿って略前後方向に展開するピラー覆装部5bと、カウル覆装部5aの車体幅方向中央部から、エアバッグ5がケース8から広がり出す方向の基端側へ張り出し、ケース8に取り付けられる基端部5cと、一端がピラー覆装部5bの前端部に連結され、他端が基端部5cに連結された第1テザー14と、一端がピラー覆装部5bの展開方向の中間部に連結され、他端が基端部5cに連結された第2テザー20とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車体外面に沿って膨張展開するエアバッグ、及びこのエアバッグを有した歩行者用エアバッグ装置に関する。
車体のカウル部付近に沿ってエアバッグを膨張させて歩行者等(歩行者や自転車乗員など)を受け止めるようにした歩行者用エアバッグ装置が公知である。この歩行者用エアバッグ装置の一形態として、ケース内にエアバッグが収容されており、エアバッグ膨張時には、このエアバッグが該ケースの周囲に広がり出すようにして車体外面に沿って展開するものが公知である。
歩行者用エアバッグ装置として、エアバッグのうち、膨張展開時にケースの周囲に広がり出す部分をテザーによって該ケースに連結しておき、この部分が膨張展開時に揺動することを抑制するようにしたものが知られている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2004−299442号公報 特許第4893043号公報
本発明は、膨張時にケースの周囲に広がり出すようにして車体外面に沿って展開する部分の揺動を効果的に抑制すると共に、エアバッグの折り畳み作業が容易なエアバッグ及びエアバッグ装置を提供することを課題とする。
本発明のエアバッグは、ケースから該ケースの周囲に広がり出すようにして車体外面に沿って膨張展開するエアバッグであって、車体のボンネットフードの後縁に沿って車体幅方向に展開するカウル覆装部と、前端が該カウル覆装部に連なっており、車体のAピラーに沿って略後方向に展開するピラー覆装部と、前記カウル覆装部の車体幅方向中央部が連なっており、該ケースに取り付けられる基端部と、一端が前記ピラー覆装部の前端部に連結され、他端が前記基端部に連結された第1テザーと、一端が前記ピラー覆装部の展開方向の中間部に連結され、他端が前記基端部に連結された第2テザーと、を備えることを特徴とするものである。
本発明の一態様によるエアバッグにおいて、前記第1テザー及び第2テザーの他端は、前記基端部の車体幅方向端部に連結されている。
本発明の一態様によるエアバッグにおいて、前記第1テザーの他端及び前記第2テザーの他端とは重なり合っている。
本発明の一態様によるエアバッグは、上側パネル、及び車体に対面する下側パネルを有し、前記上側パネル及び下側パネルの周縁部が周縁縫合部により縫い合わされており、前記第1テザー及び第2テザーの両端は、前記下側パネルに連結されている。
本発明の一態様によるエアバッグにおいて、前記第1テザーの一端は、前記ピラー覆装部において、前記周縁縫合部よりも前方に張り出す張出部に連結されている。
本発明のエアバッグ装置は、折り畳まれた上記エアバッグと、該エアバッグを膨張させるインフレータと、該エアバッグ及び該インフレータを収容するケースと、を備えるものである。
本発明の一態様によるエアバッグ装置において、前記第1テザー及び前記第2テザーの他端は、前記エアバッグの前記基端部のうち、前記膨張展開時に前記ケースの外部に位置する箇所に連結される。
本発明によれば、第1テザーの一端がピラー覆装部の前端部に連結され、第2テザーの一端がピラー覆装部の展開方向の中間部に連結されるため、エアバッグ膨張展開時にピラー覆装部が揺動することを効果的に抑制することができる。また、第1テザーの他端及び第2テザーの他端は、エアバッグ基端部に連結される。すなわち、第1テザー及び第2テザーの両端はエアバッグのパネルに連結されている。そのため、エアバッグを折り畳む際に第1テザー及び第2テザーが捻じれることを防止でき、エアバッグの折り畳み作業が容易になる。また、エアバッグ膨張展開時に、第1テザー及び第2テザーを、捻じれなく、所望の方向に張ることができ、ピラー覆装部の揺動を効果的に抑制することができる。
実施の形態に係る歩行者用エアバッグ装置を備えた自動車の斜視図である。 エアバッグ膨張時の図1の自動車の斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 膨張したエアバッグを上面側からみた平面図である。 膨張したエアバッグを下面側からみた平面図である。 (a)〜(c)はテザーの取り付け方の例を示す図である。 変形例によるエアバッグ装置の断面図である。 変形例による膨張したエアバッグを下面側からみた平面図である。 変形例によるエアバッグ膨張時の自動車の斜視図である。 変形例によるテザーの取り付け方を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る歩行者用エアバッグ装置を備えた自動車の斜視図、図2はエアバッグ膨張時の図1の自動車の斜視図、図3は図1のIII−III線断面図、図4は膨張したエアバッグを上面側からみた平面図、図5は膨張したエアバッグを下面側からみた平面図である。なお、以下の説明において、左右方向とは車体幅方向をいい、前後方向とは車体前後方向をいう。
図1に示す自動車1は、4ドアセダンであるが、本発明は特定の車両形態に限定されない。ボンネットフード3の後部に歩行者用エアバッグ装置4が設置されている。図2の通り、歩行者用エアバッグ装置4のエアバッグ5が膨張すると、カウルルーバ2、ウィンドシールド6及び左右のAピラー7の少なくとも一部がエアバッグ5によって覆われる。
図3に示すように、歩行者用エアバッグ装置4は、折り畳まれたエアバッグ5を収納するためのケース8と、エアバッグ5を膨張させるためのインフレータ9と、フード3のエアバッグ通過用開口3aを閉鎖しているリッド10等を備えている。
ケース8は車体幅方向に延在した長函状のものである。このケース8は、底部8aと、前壁部8bと、後壁部8cと、左右のエンド壁(図示略)とを備え、上方が開放している。エアバッグ5の折り畳み体は、ケース8の右端側から左端側にかけて延在している。また、インフレータ9は、このエアバッグ5の内部に配置されている。
インフレータ9(又は各インフレータ9に装着されたインフレータホルダ(図示略))から、それぞれスタッドボルトが突設されている。スタッドボルトは、後述するエアバッグ5の基端部5cの下面(下側パネル12)に設けられたボルト挿通孔(符号略)に挿通されてエアバッグ5の外部に延出している。各スタッドボルトが、ケース8の底面8aに設けられたボルト挿通孔(符号略)に挿通され、該底面8aの裏側からナットが締め込まれることにより、インフレータ9及びエアバッグ5の基端部5cの下面が底面8aに固定される。
リッド10は、その車体後縁側がフード3の開口3aの後縁側においてヒンジ(図示略)によって車体に留め付けられており、エアバッグ5が膨張するときには図3の矢印θの通り後方側へ回動しながら開き出すよう構成されている。リッド10の前縁側は、例えばクリップのような係止手段(図示略)により、開口3aの前縁側において車体に留め付けられている。この係止手段は、エアバッグ5に押されてリッド10が開放するときには、係止を解除するよう構成されている。
次に、エアバッグ5の構成を図4及び図5を参照して説明する。なお、図5では、説明の便宜上、ケース8及びインフレータ9の図示を省略している。
エアバッグ5は、上側パネル11と下側パネル12とを重ね合わせ、これらの周縁部を結合して袋状としたものである。下側パネル12は、エアバッグ5の膨張時に下側に位置し、自動車1の車体(カウルルーバ2、ウィンドシールド6、Aピラー7等)に対面するパネルである。この実施の形態では、上側パネル11及び下側パネル12の周縁部のエアバッグ内側面に弾性接着材を塗布し、上側パネル11及び下側パネル12の周縁部同士をこの弾性接着材により接着すると共に、さらに周縁縫合部(縫い糸)13によりこれらを縫い合わせている。この弾性接着剤によってパネル11,12同士の間がシールされ、エアバッグ5の膨張時におけるパネル11,12同士の間からのガスリークが防止される。
弾性接着剤としては、伸び率が200%程度のものが好ましい。また、この弾性接着剤としては、シリコン系やウレタン系など種々のものを用いることができるが、例えば、パネル11,12のエアバッグ内側面にシリコン系のコーティングが施されている場合には、弾性接着剤としてシリコン系のものを用い、ウレタン系のコーティングが施されている場合には、弾性接着剤としてウレタン系のものを用いるのが好ましい。この弾性接着剤は、パネル11,12の周縁部に沿って5〜15mmの幅にわたって、0.01〜0.05g/cm程度の塗布量で塗布されるのが好ましい。
エアバッグ5は、カウル2及びウィンドシールド6の下部を覆うカウル覆装部5aと、カウル覆装部5aの左右両端側に連なり、左右のAピラー7に沿って車体後方に展開して各Aピラー7の少なくとも前端側を覆うピラー覆装部5b,5bとを有した略U字形をなす。また、エアバッグ5は、カウル覆装部5aの車体幅方向中央部が連なっている基端部5cを有する。この基端部5cは、エアバッグ5が膨張した状態でも、その少なくとも一部がケース8内に位置する。また、エアバッグ5の下側パネル12には、第1テザー14及び第2テザー20が縫着されている。第1テザー14及び第2テザー20は、例えば上側パネル11及び下側パネル12と同じ基布で作製される。
図4、5に示すように、このエアバッグ5にあっては、膨張した状態におけるカウル覆装部5aの車体幅方向(左右方向)の幅員が、ケース8の該車体幅方向の幅員よりも大きくなっている。基端部5cの下面(下側パネル12)が前述のようにインフレータ9によってケース8の底面8aに固定されており、エアバッグ5の膨張時には、カウル覆装部5aの左右両端側(及び各ピラー覆装部5b)がそれぞれケース8の側方へ広がり出すようにして展開する。
第1テザー14の先端側(一端側)は、円環形縫製部15により、Aピラー7に沿って略前後方向に展開するピラー覆装部5bの前端部に縫着されている。第1テザー14の基端側(他端側)は、円環形縫製部(図示せず)により、基端部5cの左右方向端部に縫着されている。すなわち、先端が左側のピラー覆装部5bの前端部に縫着されている左側第1テザー14の基端は、基端部5cの左端部に縫着されている。同様に、先端が右側のピラー覆装部5bの前端部に縫着されている右側第1テザー14の基端は、基端部5cの右端部に縫着されている。
第2テザー20の先端側(一端側)は、円環形縫製部21により、Aピラー7に沿って略前後方向に展開するピラー覆装部5bの前後方向中間部に縫着されている。第2テザー20の基端側(他端側)は、円環形縫製部22により、基端部5cの左右方向端部に縫着されている。すなわち、先端が左側のピラー覆装部5bの前後方向中間部に縫着されている左側第2テザー20の基端は、基端部5cの左端部に縫着されている。同様に、先端が右側のピラー覆装部5bの前後方向中間部に縫着されている右側第2テザー20の基端は、基端部5cの右端部に縫着されている。
ここで、ピラー覆装部5bの前端部とは、ピラー覆装部5bのAピラー7に沿う方向の長さをLとした場合、ピラー覆装部5bの前端から後方側へL/4以内、好ましくはL/8以内の範囲をいう。また、ピラー覆装部5bの中間部とは、ピラー覆装部5bのAピラー7に沿う方向の中心から、前方側及び後方側へそれぞれL/4以内の範囲をいう。
ピラー覆装部5bは、Aピラー7に沿って展開するものであり、展開方向の前側は車両前方側、展開方向の後側は車両後方側に相当する。
本実施形態では、図6(a)に示すように、左側第1テザー14の基端と左側第2テザー20の基端とが重ね合わされており、右側第1テザー14の基端と右側第2テザー20の基端とが重ね合わされ、それぞれ円環形縫製部22により、基端部5cの下側パネル12に縫着されている。
但し、図6(b)に示すように、第1テザー14の基端と第2テザーの基端とが重ならないように離隔してもよい。この場合、第1テザー14の基端側は、円環形縫製部16により、下側パネル12に直接縫着され、第2テザー20の基端側は、円環形縫製部22により、下側パネル12に直接縫着される。
また、図6(c)に示すように、基端部5cの左右方向両端部において、下側パネル12に円環形縫製部31により、例えば円形の小パネル30を縫着し、この小パネル30の周縁部に、第1テザー14の基端及び第2テザー20の基端をそれぞれ縫製部17、23により縫着してもよい。
図4に示すように、エアバッグ5の基端部5c内には、インフレータ9として、2つのインフレータ9L,9Rが配置されている。一方のインフレータ9Lは、基端部5c内の左側に配置され、他方のインフレータ9Rは、基端部5c内の右側に配置されている。この実施の形態では、インフレータ9は円柱状であり、その一端側のガス噴出部9aから放射方向へガスを噴出するよう構成されている。
各インフレータ9のイニシエータ(図示略)への通電用のハーネス(図示略)は、それぞれインフレータ制御回路(図示略)に接続される。このインフレータ制御回路からの起動信号に基づいて各インフレータ9のイニシエータが起動し、各インフレータ9がガスを噴出する。
図示はしないが、この歩行者用エアバッグ装置4が搭載された自動車1には、自動車1が歩行者等と衝突したことを検知するか、又はこの自動車1と歩行者等との衝突を予知するための各種センサが設けられている。検知センサと予知センサの双方が設けられていてもよい。インフレータ制御回路は、これらのセンサからの検知又は予知信号に基づいて、各インフレータ9のイニシエータを起動させる。
かかる構成の歩行者用エアバッグ装置4の作動は次の通りである。
前記センサによって自動車1が歩行者等と衝突したことが検知された場合、又はこの自動車1と歩行者等との衝突が予知された場合、この検知又は予知信号に基づいてインフレータ制御回路から各インフレータ9のイニシエータに起動信号が入力されて該イニシエータが起動し、各インフレータ9からガスが噴出する。そして、折り畳まれてケース8内に収容されているエアバッグ5が、各インフレータ9からのガスにより膨張し、リッド10を押し開けて図2の如く車体外面に沿って展開する。
この歩行者用エアバッグ装置4にあっては、エアバッグ5の膨張時に、カウル覆装部5aがケース8の側方に広がり出すようにして車体外面に沿って展開し、さらにピラー覆装部5bが左右のAピラー7に沿って後方に展開する。
前述の通り、ピラー覆装部5bの前端部及び中間部が、それぞれ、第1テザー14及び第2テザー20により、ケース8に固定された基端部5cに連結されている。そのため、エアバッグ5が膨張展開した時に、ピラー覆装部5bの前端部及び中間部の2ヶ所にほぼ同じタイミングで張力がかかり、ピラー覆装部5bの左右の揺動が抑制される。
また、第1テザー14及び第2テザー20によりピラー覆装部5bの前端部及び中間部の2ヶ所にほぼ同じタイミングでかかる張力は、ピラー覆装部5bをウィンドシールド6側へ引き込む力も含むため、ピラー覆装部5bがAピラー7から浮き上がる(持ち上がる)ような上下の揺動が抑制される。これにより、車体外面に沿って膨張展開する際のエアバッグ5の揺動を効果的に抑制することができる。
この実施の形態では、第1テザー14及び第2テザー20の両端をエアバッグ5の下側パネル12に縫着した後に、エアバッグ5を折り畳んでケース8に収容する。そのため、エアバッグ5の折り畳み方によらず、エアバッグ5の膨張展開時には、第1テザー14及び第2テザー20が、縫着時と同様の状態、すなわち捻じれのない状態で、ピラー覆装部5bと基端部5cとの間で張架する。
そのため、第1テザー14及び第2テザー20の捻じれを考慮せずにエアバッグ5を折り畳むことができ、エアバッグ5の折り畳み作業が容易になる。
また、第1テザー14及び第2テザー20は、縫着時と同様の状態、すなわち捻じれのない状態でピラー覆装部5bと基端部5cとの間で張架するため、ピラー覆装部5bに対して所望の方向に所望の張力をかけることができ、ピラー覆装部5bの揺動を効果的に抑制することができる。
エアバッグ5の膨張展開時、ピラー覆装部5bには、インフレータ9からのガスによる力が、Aピラー7に沿った略後方に働く。ピラー覆装部5bの揺動を抑制するにあたり、第1テザー14及び第2テザー20による張力は、ガスによる力とは反対側、すなわち、できるだけAピラー7に沿った前方にかかることが好ましい。そのため、第1テザー14及び第2テザー20の他端側は、基端部5cのうち、左右方向の出来るだけ端部に連結されることが好ましい。
上記実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
図7は、変形例による膨張展開したエアバッグ装置の断面図である。図7に示すように、第1テザー14(図示略)及び第2テザー20の基端を、基端部5cのうち、エアバッグ5の膨張展開時にケース8の外部に位置する箇所に取り付けるようにしてもよい。このような構成にすることで、エアバッグ5の膨張展開時に、第1テザー14及び第2テザー20が下側パネル12とケース8の後壁部8cとの間に挟まれなくなるため、より所望の方向に第1テザー14及び第2テザー20を張架し、ピラー覆装部5bに所望の張力をかけ、揺動を効果的に抑制できる。
上記実施の形態では、第1テザー14の先端を、ピラー覆装部5bの前端部における周縁縫合部13よりも内側に縫着していたが、図8に示すように、ピラー覆装部5bの前部において、周縁縫合部13よりも前方に張り出す張出部5dを設け、第1テザー14の先端を、円環形縫製部15により、張出部5dに結合してもよい。張出部5dは、下側パネル12と一体でもよく、別の基布を下側パネル12に縫着したものでもよい。
上記実施の形態では1個のエアバッグ5によって車体のカウル2周辺及び左右のAピラー7,7を覆うよう構成されているが、複数のエアバッグによりこれらを覆うよう構成してもよい。例えば、図9に示すように、2個のエアバッグ5L,5Rを設け、一方のエアバッグ5Lによりカウル2の左半側(及びその周辺部)と左側のAピラー7とを覆い、他方のエアバッグ5Rにより、カウル2の右半側(及びその周辺部)と右側のAピラー7とを覆うように構成する。
もちろん、3個以上のエアバッグが設けられてもよい。前述のように、カウル2周辺部や左右のAピラー7,7以外の部分を覆うエアバッグが設けられてもよい。
上記実施の形態では、第1テザー14及び第2テザー20の両端部と下側パネル12とを縫合していたが、さらに上側パネル11も一体に縫い合わせてもよい。
第1テザー14及び第2テザー20は、下側パネル12と対向する面にシリコン樹脂等をコーティングしてもよい。これにより、エアバッグ5の膨張展開時に、第1テザー14及び第2テザー20と下側パネル12との摩擦抵抗を抑え、第1テザー14及び第2テザー20を円滑に張ることができる。
エアバッグ5の展開形状は略U字形に限定されるものではない。例えば、エアバッグ5は、カウルからウィンドシールド及びAピラーの略全体を覆う略方形であってもよく、さらに、カウル覆装部5aの左右両端側から左右のフェンダー部を覆うように前方に延出する1対のフェンダー覆装部を有した略H字形などであってもよい。
第1テザー14及び第2テザー20を1本のテザーで構成し、部品点数を削減するようにしてもよい。例えば、図10に示すように、1本のテザー40を折り返し、折り返し部分を円環形縫製部41により、基端部5cの下側パネル12に縫着する。テザー40の一端はピラー覆装部5bの前端部に縫着され、この一端から折り返し部分までが第1テザー14aとなる。テザー40の他端はピラー覆装部5bの中間部に縫着され、この他端から折り返し部分までが第2テザー20aとなる。
2 カウルルーバ
3 ボンネットフード
4 歩行者用エアバッグ装置
5、5L、5R エアバッグ
5a カウル覆装部
5b ピラー覆装部
5c 基端部
8 ケース
9(9L、9R) インフレータ
10 リッド
14 第1テザー
15、16、21、22、41 円環形縫製部
20 第2テザー

Claims (7)

  1. ケースから該ケースの周囲に広がり出すようにして車体外面に沿って膨張展開するエアバッグであって、
    車体のボンネットフードの後縁に沿って車体幅方向に展開するカウル覆装部と、
    前端が該カウル覆装部に連なっており、車体のAピラーに沿って略後方向に展開するピラー覆装部と、
    前記カウル覆装部の車体幅方向中央部が連なっており、該ケースに取り付けられる基端部と、
    一端が前記ピラー覆装部の前端部に連結され、他端が前記基端部に連結された第1テザーと、
    一端が前記ピラー覆装部の展開方向の中間部に連結され、他端が前記基端部に連結された第2テザーと、
    を備えることを特徴とするエアバッグ。
  2. 請求項1において、前記第1テザー及び第2テザーの他端は、前記基端部の車体幅方向端部に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  3. 請求項2において、前記第1テザーの他端及び前記第2テザーの他端とは重なり合っていることを特徴とするエアバッグ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    上側パネル、及び車体に対面する下側パネルを有し、
    前記上側パネル及び下側パネルの周縁部が周縁縫合部により縫い合わされており、
    前記第1テザー及び第2テザーの両端は、前記下側パネルに連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  5. 請求項4において、前記第1テザーの一端は、前記ピラー覆装部において、前記周縁縫合部よりも前方に張り出す張出部に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  6. 折り畳まれた請求項1乃至5のいずれかに記載のエアバッグと、
    該エアバッグを膨張させるインフレータと、
    該エアバッグ及び該インフレータを収容するケースと、
    を備えるエアバッグ装置。
  7. 請求項6において、前記第1テザー及び前記第2テザーの他端は、前記エアバッグの前記基端部のうち、前記膨張展開時に前記ケースの外部に位置する箇所に連結されることを特徴とするエアバッグ装置。
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