JP4458861B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転席用のエアバッグ装置に関するものである。
従来、自動車の運転席用のエアバッグ装置として、ステアリング装置のステアリングシャフト延長上の部分に装飾用部材を固定し、このセンター部材の周りにエアバッグを折り畳んで収納するとともに、エアバッグをエアバッグカバーで覆ったものがあるが、特にホーン(警笛)機能などの多機能を備えた装飾部材は重量が重いため、展開時にそれがエアバッグと一緒に飛び出し、或いは装飾部材を保持するためのカバーが飛散し乗員に当たるなどの問題がある。
そこで、エアバッグの展開時に、カバーをエアバッグの膨張でバッグを開くと共にそれらが飛散しにくいようにし、同時に装飾部材がエアバッグと一緒に乗員側に飛び出すことがないようにしたものが知られている。
図16はその1例を示すエアバッグ装置である。図示のように、操縦ハンドル24Rの中央部に設けた装飾部材21Rを、ハンドル軸に取り付けた非弾性素材からなる案内スリーブ10Rに嵌め、かつ前記案内スリーブ10Rの乗員側の端部22Rを前記装飾部材21Rの径よりも小径に形成することで、図示のようにエアバッグ1Rが展開したときに、前記案内スリーブ10Rで装飾部材21Rが展開するエアバッグ1Rと一緒に移動しないように保持するようにしている(特許文献1参照)。
ドイツ特許第1974991C2号明細書
しかしながら、前記従来のものでは、非弾性素材からなる案内スリーブ10Rを別途設けるだけではなく、さらに、案内スリーブ10R内に装飾部材21Rを収容して保持するように案内スリーブ10Rを加工することが必要であり、製作が煩雑となり、製造コストが掛かるという問題がある。
本発明は、前記従来技術の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、エアバッグの展開時に装飾部材を備えたエアバッグカバーが飛散して、装着部材がエアバッグと一緒に乗員側に飛び出すことを防止することができるエアバッグ装置を簡易な構成で実現し、その製造コストを従来の構造に比して大幅に低下させることである。また、簡易な構成でエアバッグ膨張時におけるガス漏れを防止することである。
請求項1の発明は、ガスを発生させるインフレータと、該インフレータで発生するガスにより膨張可能なエアバッグと、エアバッグを覆うエアバッグカバーと、それを固定するベースプレートとを備えたエアバッグ装置において、エアバッグの一部に貫通孔と当該貫通孔と位置のずれた孔を有する当て布状体からなる前記貫通孔の開閉部が形成され、エアバッグカバーには略中央部に前記ベースプレートと直接又は間接的に固着される凹部が形成され、該凹部が、エアバッグを折り畳んでエアバッグカバー内に収容するとき相対移動させて位置合わせされた前記開閉部のそれぞれの孔を、案内してエアバッグが膨張することを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたエアバッグ装置において、前記凹部の周りに設けられたティアラインにより展開時に凹部が分離することを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項3の発明は、請求項1に記載されたエアバッグ装置において、前記凹部は、エアバッグカバーと容易に分離可能なティアラインでつながっていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、前記エアバッグカバーには、エアバッグ収納時に前記開閉部のそれぞれの孔を常に合わせた状態に保持するリブが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたエアバッグ装置において、前記リブが前記凹部と略同一形状の全周または円周状に複数個配置されていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、前記凹部に装飾部材またはホーン装置が収納されていることを特徴とするエアバッグ装置である。
本発明は、エアバッグを覆うエアバッグカバーの中央部の装飾部材の装着部分を連結する不動の連結部材をインフレータを狭着固定するためのベースプレートとブラケット体とを利用してエアバッグと同様に狭着固定するようにしたため、取付部品を共用化することで格別の手段を要することなく連結部材をベースプレートに強固に取り付けることができる。
したがって、簡易な構成でエアバッグの展開時に装飾部材等がエアバッグとともに乗員側に飛び出すことが防止でき、かつ構成を簡易にしたことにより前記エアバッグ装置を低コストで製造することができる。
また、エアバッグ膨張時におけるガス漏れを簡易な構成で防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る運転席用のエアバッグ装置について添付図面を参照して説明する。
図1はエアバッグ装置の装着状態を示す正面図であり、図2はエアバッグ装置を示す要部破断側面図である。
本実施の形態のエアバッグ装置は、図1及び図2に示すように車両のステアリング装置に組込まれるものであり、支持部材20、センター部材30、エアバッグ40、及びエアバッグカバー50とを備えている。
支持部材20は、ステアリングシャフト(図示せず)の端部側に取り付けられてステアリングホイール10の略中央部に配置される部材であり、本実施の形態では、べースプレート16とクッションプレート22と連結部材28とを備えている。
図3はベースプレート16の裏面を示す斜視図である。
べースプレート16は、略円板状に形成されており、その中央部にインフレータ18を嵌装可能な孔16hが形成されると共に、その裏面側にエアバッグカバー用取付片16aとベースプレート16自体の取り付けのための取付片16bが前記円板面から切り起こし形成されている。なお、本明細書においては便宜上運転席側を表側、この反対側を裏側という。
図4は、図2に示す連結部材28の斜視図であり、図4Aはその第1の実施例を、図4Bは第2の実施例を示す。
連結部材28、28’は、図4A、4Bに示すように、取付ボルト27が嵌合する孔28ah、28ah’を備えた中央部28a、28a’と、その両側にこれと略直角に折曲形成された脚部28b、28b’と、更に脚部28b、28b’に略直角に折曲形成された取付足28c、28c’とからなる板状の金属片で構成されている。また、第1の実施例に係る取付足28cには、後述するように、クッションプレート22と組み合わせたときの位置決めのための孔又は窪み28dが形成されている。また、第2の実施例に係る取付足28c’には、後述するクッションプレート22’の取付孔22a’及びベースプレ
ート16の取付孔16cに対応した取付孔28e’が形成されており、図示しないボルトによって共締めされるようになっている。
図5は、第1の実施例に係るクッションプレートを示し、図5Aはその裏面図、図5Bはその一部を断面で示した側面図、図6は第2の実施例に係るクッションプレートを示し、図6Aは第2の実施例に係るクッションプレートの裏面図、図6Bはその一部を断面で示した側面図である。
第1の実施例に係るクッションプレート22は、その裏面図である図5Aに示すように略矩形状をなし、その中央部にはインフレータ18の挿入孔22hが設けられ、かつこの挿入孔22hの周りの各隅部にはクッションプレート22をベースプレート16に取り付けるためのネジ又はリベット22e等を挿入する孔22aが設けられている。
また、クッションプレート22の裏面は、ベースプレート16の表面側にエアバッグ40を介して当接可能な当接面22bを構成すると共に、この当接面22bには、その側面図である図5Bから明らかなように、例えば絞り加工で形成された凹状部22cが形成されている。この凹状部22cは、クッションプレート22をベースプレート16に連結したとき、連結部材28の取付足28cの厚さに略等しい深さに形成されている。また、この凹状部22cには連結部材の取付足28cに設けた孔又は窪み28dに対応し、これと係合可能な凸部22dが形成されている。
この構成により、ベースプレート16とクッションプレート22とを連結する際に、ベースプレート16の表面とクッションプレートの当接面22b間でエアバッグ40を挟持固定することができると共に、ベースプレート16の前記表面側とクッションプレート22の前記凹状部22c間で連結部材28の取付足28cを挟持固定することができる。
ここで、第1の実施例のクッションプレート22では、その凸部22dと連結部材28の孔又は窪み28dが係合することにより、連結部材28をベースプレート16とクッションプレート22とで挟持する際に、連結部材28の位置決めを容易に行うことができる。
図6A、Bは、第2の実施例に係るクッションプレート22’を示す。図中、図5A、Bと同一又はそれと対応する個所には同一の符号に「’」を付している。クッションプレートの第2の実施例と第1の実施例は、凹状部と取付孔とが第1の実施例では、取付孔22aが凹状部22cの外側に配置されているのに対し、第2の実施例では取付孔22a’が凹状部22c’内に配置されている点で相違し、他の点では一致している。この第2の実施例に係るクッションプレート22’を用いる場合は、同時に第2の実施例に係る連結部材28’を用い、ベースプレート16とクッションプレート22’とを連結する際に、ベースプレート16の表面とクッションプレートの当接面22b’間でエアバッグ40を挟持すると共に、ベースプレート16の前記表面側とクッションプレート22’の前記凹状部22c’間で連結部材28’の取付足28c’を挟持し、更に、クッションプレート22’の取付孔22a’と連結部材28’の孔28e’及びベースプレート16の孔16cとにねじを挿通して共締めする。
インフレータ18は、概略厚円板状に形成されており、所定の衝撃検知時にガスを噴射可能なように構成されている。このインフレータ18は、ベースプレート16の孔16hを貫通しかつ、ベースプレート16裏面側に密接させるようにして、ベースプレート16の取付孔16cを介して、取付ボルトによりクッションプレート22、22’等と共に固定される。即ち、インフレータ18がベースプレート16の表側に突出配置された状態で固定され、該インフレータ18からの噴射ガスが、ベースプレート16の表側で噴出されるようになっている。
本実施の形態において、センター部材30は、図2に示すようにセンター本体部32と、該センター本体部32に取付けられるホーンスイッチ機構部34とを備えている。なお、センター部材30は、ホーンスイッチ機構部34を備える代りに或いは加えて、例えば、自動車のエンブレム形状等の装飾形状を有していてもよい。
センター本体部32は、図7に示すように略椀状に形成されており、その表面側つまり運転者側が開口している。また、センター本体部32の底部32aには、前記取付ボルト27が挿通可能な挿通孔32ahが形成されている。
したがって、センター部材30は、センター本体部32の底部32aの孔32ahから取付ボルト27をエアバッグカバー50の中央の凹部52の孔52h及び連結部材28、28’の連結孔28ah、28ah’に挿通し、かつこの取付ボルト27に連結部材28、28’の裏側からナット25を締結することにより、エアバッグカバー50の中央の凹部52を介して連結部材28、28’に取付固定され、このようにしてステアリングホイール10の略中央部、即ち、ステアリングシャフトの軸方向延長上に配設される。
ホーンスイッチ機構部34は、図2に示すように、センター本体部32の開口部を閉塞する操作部34aや、該操作部34aを表面側に付勢するバネ等の付勢部34b、ホーンに電線を通じて電気的に接続され操作部34aの押動操作に応じて開閉する接点部を備えており、センター本体部32内に組込まれる。そして、ステアリングホイール10の略中央部に配設される操作部34aを押動操作することで、接点部の接点が閉じて、音を発生させるようになっている。
図8Aは、本実施形態で用いる第1の実施例のエアバッグ40を示す断面図であり、図8Bは同エアバッグ40を示す背面図である。
図8A、図8Bに示すように、エアバッグ40は、袋状に膨張展開可能に構成されている。より具体的には、例えば、2枚の略円形状の外周縁部同士を縫い合せることにより、扁平な球状(楕円体状)に展開可能な袋状に形成されている。
このエアバッグ40の裏側の略中央部には、エアバッグ取付孔42haが形成されている。なお、図8Bにおいて、エアバッグ取付孔42haの外周囲に形成されている小孔42hbは、ネジ止用の孔である。
エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16の孔16hの周縁の表面とクッションプレート22、22’の当接面又は裏面22b、22b’との間に挟持するようにして、エアバッグ40が支持部材20に取付けられる。この状態では、インフレータ18のガス噴出部分(インフレータの表側部分)がエアバッグ40内に配設され、該インフレータ18からの噴出ガスがエアバッグ40内に導入されて、エアバッグ40がステアリング装置から運転席に向けて袋状に膨張展開可能な構成となっている。
また、エアバッグ40の裏側、即ち、エアバッグ40の膨張展開方向とは反対側の部分には、貫通孔44h(開口したとき貫通孔44hと略同一の径となるスリットでもよい)が形成されている。この貫通孔44hは、エアバッグカバー50の中央の凹部52を貫通可能な開口形状及び大きさを有している。本実施の形態では、エアバッグ取付孔42haとエアバッグ40の背面視における外周縁部との略中間位置に、貫通孔44hを形成していると共に、エアバッグの基布と同じ材料でできた当て布状体46aがエアバッグ40の基布に相対移動可能な状態で縫いつけられている。この当て布状体46aにはエアバッグの貫通孔44hと略同一の径を有する孔(又は開口したときに前記貫通孔44hと略同一の径となるスリットでもよい)40ahが、前記貫通孔44hと重ならないようにずれた位置に設けられており、当て布状体46aの孔40ahと貫通孔44hは、エアバッグ40を折り畳んでエアバッグカバー50内に収容するとき、当て布状体46aとエアバッグの基布とを相対移動させて位置合わせされ、その状態で後述するエアバッグカバーの凹部52の裏側に設けたリブで保持される。
エアバッグ40は、ベースプレート16とクッションプレート22に取り付け、連結部材28を位置整合させた貫通孔44h及び当て布状体46aの孔40ahを通してエアバッグ40の外部に露出させた状態で折り畳まれ、かつ、エアバッグ40の膨張展開時に、連結部材28に連結されて不動のエアバッグカバーの中央の凹部52をその貫通孔44h及び孔40ahが通り抜けることができるように構成されている。
図9Aはエアバッグカバー50の斜視図である。エアバッグカバー50は、図示のように樹脂により略椀状に形成されており、その中央部分に既に述べたようにセンター部材30を収容するための略円錐台形の凹部52を備えている。
このエアバッグカバー50は、連結部材28の周りに畳み込まれたエアバッグ40を覆った状態で、エアバッグの当て布状体46aの孔40ahと貫通孔44hを位置整合した状態に保持するためのリブ52aを備えている。このリブ52aはエアバッグカバー50の凹部52の裏側で、その円周に沿って図示のように対象位置に2個配置されている。リブ52aは凹部52の裏側部分に3個以上配置しても或いは全周に配置してもよい。
前記リブ52aにそれぞれエアバッグの当て布状体46aの孔40ahと貫通孔44hを係合させた状態で、前記凹部52の取付孔52hに取付ボルト27を挿通して連結部材28、28’に固定されると共に、後述するようにその取付片16aを介してベースプレート16にねじ固定される。
なお、エアバッグカバー50の前記凹部52にセンター部材30を取り付けた状態では、図2に示すように、その操作部34aの表面は、エアバッグカバー50の表面と略面一状態となる。
図9Bはエアバッグカバーの裏面図である。図示のように、このエアバッグカバー50の裏面には、エアバッグ40の膨張展開に際して、連結部材28、28’によって固定された中央の凹部52を残して切断(割れ)可能な溝状のティアラインが形成されている。
即ち、エアバッグカバー50の裏面には、エアバッグの膨張圧力を受けると中央部を残して複数個のカバー片(開放片)50aに分割できるように、中央の凹部52の周りに円形のティアラインLc、及びこのティアラインLcから放射状に延びた複数例えば4個のティアラインL1〜L4からなる一連のティアラインが設けられている。また、エアバッグカバー50は、エアバッグ40の膨張時に各カバー片50aに分割され、かつ、それぞれが独立に開放できるように、各カバー片50a毎に設けた取付片50bが、金属製のベースプレート16の円板部から切り起こしてベースプレート16裏側に突出形成された各取付片16aに個々にねじ止めされる。また、凹部52のところには既に述べたように、エアバッグの当て布状体46aの孔40ahと貫通孔44hを整合させて係合するためのリブ52aが形成されている。
図10はエアバッグカバーの別の実施例を示す、図9Aと同様の斜視図である。このエアバッグカバー50も中央の凹部52の周りに円形のティアラインLc、及びこのティアラインLcから放射状に延びた複数例えば4個のティアラインL1〜L4が設けられているが、図9Aに示すエアバッグカバー50との違いは、中央の凹部52の周りの円形のティアラインLcの一部を予め切断部52cを形成している点のみでその他の構成は同一である。
エアバッグカバー50のティアラインLcにこのように切断部52cを設けることで、エアバッグの膨張時にエアバッグカバー50の開放片50aをより円滑かつ確実に開放することができる。
また、この切断部52cは装飾部材で遮られているので、外から見えることがなく、エアバッグ装置の外観を損ねるおそれはない。
以上の構成において、エアバッグ40が膨張展開すると、その力でエアバッグカバー50がティアラインL部分で押し割られ、割れたカバー片が椀状の中央の凹部52を残してそれぞれ外側に開く。その際各カバー片50aは互いに完全に切り離されてそれぞれが独立して開放できるようにティアラインが形成されており、かつベースプレート16の取付片16aは塑性変形自在な材料で構成して、一度変形した取付片50bは元に戻ることはないようにしている。
図11は、開放した状態の各カバー片50aをベースプレート16側からみた図である。図示のように、エアバッグカバー50は、エアバッグ40の膨張時に各カバー片50aに分割されると共に、前記取付片16aが捻り変形状態を保つことで、エアバッグ40がインフレータ18からの圧力を受けてスムースに膨張できるように構成されている。
エアバッグの膨張時において、エアバッグに形成された取付孔42haと前記当て布状体46aの孔40ahの部分が前記切れ残ったエアバッグカバーの中央の凹部52の周りを通過する際に、エアバッグ40は前記中央の凹部52の裏面外側の表側に向かって径が漸増する円錐台形状面に案内されて外方に膨張する。つまり、エアバッグ40は前記エアバッグカバーの不動の中央の凹部52の周りを通り抜けながら膨張する。取付孔42haと前記当て布状体46aの孔40ahは、それぞれ凹部52を通り抜けると同時に元の位置関係、つまり互いにずれた状態に戻り、それによってエアバッグ40の取付孔42haはそれぞれ布片により完全に閉鎖され、ガス漏れが防止される。
なお、エアバッグがこのように膨張することにより、エアバッグの前方への膨張は前記通り抜けの際の抵抗で若干その速度が遅れる。そのため、エアバッグが先に横方向に膨張し、膨張するエアバッグ40が運転者を直撃する圧力を緩和することができる。
次に、エアバッグ装置の組立手順について説明する。
エアバッグ40の組立時には、まず、エアバッグ40をベースプレート16の表面側領域で適宜畳込み、それをエアバッグカバー50内において、エアバッグ40の貫通孔44hを前記カバーの凹部52に対向させた状態で収納し、それぞれ連結部材28、28’の取付足28c、28c’をクッションプレート22、22’の裏面の凹状部22c、22c’に嵌め込み、その状態で、エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16の孔16hの周縁部とクッションプレート22、22’の当接面22b、22b’との間に挟持してベースプレート16とクッションプレート22、22’とを重ねる。その後エアバッグカバー50内に突出する取付ボルト27に、ベースプレート16のインフレータ18の取付孔16hを利用して裏側からナット25を螺合させると共に、センター本体部32内に、ホーンスイッチ機構部34を組付けベースプレート16とクッションプレート22とインフレータ18とをねじ止めする。
この際、連結部材28、28’がエアバッグ取付孔42haを通ってエアバッグ40内に配設されるようにする。これにより図2に示すエアバッグ装置の組立が完了する。
このエアバッグ装置の展開動作について説明する。
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレータ18が点火されて該インフレータ18でガスが生成され、このガスがエアバッグ40内に導入される。エアバッグカバー50は、エアバッグ40が膨張し始めるとその力を受けて、ティアラインL1〜L4及びLcに沿って、つまり中央の凹部52を残して割れ、各カバー片50aは放射状に開放又は拡開する。このとき既に述べたように、エアバッグ40の貫通孔44hは当て布状体46aによって閉鎖されるから、エアバッグでは当て布状体46aがガス圧を受けてエアバッグ基布に密着し相互補完的に互いの開口を閉鎖するのでガス漏れを遮断できる。
エアバッグカバー50が割れた後、エアバッグ40が膨張し始める初期段階では、図12に示すように、インフレータ18の周りを中心にしてエアバッグ40が若干膨張する。
エアバッグ40内にさらにガスが導入されると、前記凹部52が貫通孔44h及び孔40ahを抜出てエアバッグ40が膨張する。
エアバッグがある程度膨張した後は、エアバッグ40では、前記凹部52の下方に偏在していた部分、即ち、エアバッグ40の表側部分及び下方部分が主として膨張を継続し、エアバッグ40のうち貫通孔44hが形成された部分を上方から裏側に押しのけるようにして、図13に示すように、エアバッグ40が自然な膨張形状である扁平な球状に膨張展開する。
以上のように構成されたエアバッグ装置によれば、エアバッグ40の展開時に飛出し不可にセンター部材30を取付けることができるため、エアバッグ40の展開時にセンター部材30を飛出させずに、エアバッグ40を膨張展開させることができる。
また、本実施の形態では、エアバッグカバー50の中央の凹部52が連結部材28、28’を介してインフレータを取り付けるためのベースプレート16に取付固定されており、この連結部材28、28’はベースプレート16とクッションプレート22、22’の連結時にエアバッグ40と同時に取り付けできるようにしたため、前記凹部52の固定手段を簡素化し、かつ取付用の部品の共用化を図ることで、構成を簡易化することができる。また、簡易な構造によりエアバッグ膨張時のガス漏れを防止することができる。
以下に、本実施の形態で用いるエアバッグの変形例について説明する。
図14(a)は第1変形例に係るエアバッグを示す背面図、図14(b)及び図14(c)はそれぞれ同エアバッグの要部を示す断面図である。
このエアバッグ40Cでは、貫通孔部44Chが形成されている。なお、貫通孔部44Chは必ずしも線条の切れ目状である必要はなく、丸孔状であってもよい。また、エアバッグ取付孔42haの外周囲にベントホール43hが複数(ここでは2つ)形成されている。
さらに、エアバッグ40Cの外面側であって前記貫通孔部44Chを覆う領域に当て布状体46Cが取付けられており、その当て布状体46Cに前記貫通孔部44Chとは異なる位置に第2貫通孔部46Chが形成されている。
具体的には、当て布状体46Cは、各頂部が丸みを帯びた略方形布状に形成されており、その周縁部が貫通孔部44Chを囲うように配設されると共にエアバッグ40Cに縫付けられている。なお、この当て布状体46Cはエアバッグ40Cの内面側に縫付けてあってもよい。また、当て布状体46Cに線状の切れ目を形成することによって、前記第2貫通孔部46Chが形成されている。第2貫通孔部46Chは、前記貫通孔部44Chと略垂直に交わる位置に形成されている。
なお、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとは、必ず略垂直に交わっている必要はなく、斜めに交わっていてもよく、また、次の変形例で説明するように、交わっている必要はない。要するに、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとは、エアバッグ40Cの展開時に、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとが互いに位置ずれして配設される位置関係にあればよい。
また、エアバッグ40Cの膨張展開により、前記凹部52が貫通孔部44Ch及び第2貫通孔部46Chを抜出た後は、貫通孔部44Ch及び第2貫通孔部46Chは線状に戻ってその開口を閉塞する。しかも、この状態で、貫通孔部44Chの周縁布部と第2貫通孔部46Chの周縁布部とは、相互補完的に互いの開口を閉塞するので、より確実に貫通孔部44Chを通ったガス漏れが防止される。
エアバッグ40Cが完全に膨張した後は、主としてベントホール43hからガスが排出される。
従って、このエアバッグ40Cでは、貫通孔部44Chからのガス流出量を制限できる。
図15(a)は第2変形例に係るエアバッグを示す背面図、図15(b)は同エアバッグの要部を示す断面図である。
この第2変形例は、前記第1変形例における第2貫通孔部46Chを貫通孔部44Chとは交わらない位置に配設したエアバッグ40Dの例であり、即ち、線状の第2貫通孔部46Dhを、当て布状体46Dのうち貫通孔部44Chと略平行でかつ貫通孔部44Chから所定距離離れた位置に形成している。他の構成については、第2変形例のエアバッグ40Cと同様である。
エアバッグ40Dの膨張展開により、前記凹部52が貫通孔部44Ch及び第2貫通孔部46Dhを抜出ると、貫通孔部44Ch及び第2貫通孔部46Dhは線状に戻ってその開口を閉塞する。この状態で、貫通孔部44Chの周縁布部と第2貫通孔部46Dhの周縁布部とは、相互補完的に互いの開口を閉塞するので、より確実にエアバッグ40Dからのガス漏れが防止される。加えて、貫通孔部44Ch及び第2貫通孔部46Dhとが互いに重複する位置に配設されないので、前記第1変形例と比較しても一層確実に、貫通孔部44Chを通ったガス漏れを防止できる。
従って、このエアバッグ40Dでは、貫通孔部44Chからのガス流出量を制限できる。
前記第1変形例、第2変形例は、いずれも前記凹部52が貫通孔部44Chを抜出た後に、それら各貫通孔部44Chからのガスの流出量を制限するものである。これにより、例えば、別途設けたベントホール43hの設定(孔の大きさ、形状、位置)でガス漏れのタイミング及び漏れ量等を調整して、容易にエアバッグの特性(衝撃吸収特性等)を調整できる。また、流出量を適宜に調整することで、別途のベントホールを無くすこともできる。
別の観点から捉えれば、貫通孔部44Chの開口を大きく設定しても、過剰なガス漏れを防止することができるので、その開口形状を大きくすることで、エアバッグの膨張展開時における凹部52の引っかかりを最小限に抑えることができる。
本発明のエアバッグ装置を示す正面図である。 本発明のエアバッグ装置の要部を示す断面図である。 ベースプレートの裏面の斜視図である。 連結部材の斜視図であり、図4Aはその第1の実施例を、図4Bは第2の実施例を示す。 第1の実施例に係るクッションプレートを示し、図5Aはその裏面図、図5Bは側面図である。 第2の実施例に係るクッションプレートを示し、図6Aはその裏面図、図6Bは側面図である。 センター本体部の断面図である。 第1実施例に係るエアバッグを示し、図8Aはその断面図、図8Bはその背面図である。 第1の実施例のエアバッグカバーを示し、図9Aはその斜視図、図9Bはその裏面図である。 エアバッグカバーの別の実施例を示す、図9Aと同様の斜視図である。 開放した状態の各カバー片をベースプレート側からみた図である。 第1実施例のエアバッグの膨張の初期の状態を示す断面図である。 エアバッグが膨張を完了したときの状態を示す断面図である。 図14(a)は第1の変更例に係るエアバッグを示す背面図、図14(b)及び14(c)は同エアバッグを示す要部断面図である。 図15(a)は第2の変形例に係るエアバッグを示す背面図、図15(b)は同エアバッグを示す要部断面図である。 従来のエアバッグ装置の断面図である。
10・・・ステアリングホイール、16・・・べースプレート、18・・・インフレータ、20・・・支持部材、22、22’・・・クッションプレート、28、28’・・・連結部材、30・・・センター部材、32・・・センター本体部、40・・・エアバッグ、46a・・・当て布状体、50・・・エアバッグカバー、52・・・凹部。

Claims (6)

  1. ガスを発生させるインフレータと、該インフレータで発生するガスにより膨張可能なエアバッグと、エアバッグを覆うエアバッグカバーと、それを固定するベースプレートとを備えたエアバッグ装置において、
    エアバッグの一部に貫通孔と当該貫通孔と位置のずれた孔を有する当て布状体からなる前記貫通孔の開閉部が形成され、エアバッグカバーには略中央部に前記ベースプレートと直接又は間接的に固着される凹部が形成され、該凹部が、エアバッグを折り畳んでエアバッグカバー内に収容するとき相対移動させて位置合わせされた前記開閉部のそれぞれの孔を、案内してエアバッグが膨張することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    前記凹部の周りに設けられたティアラインにより展開時に凹部が分離することを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    前記凹部は、エアバッグカバーと容易に分離可能なティアラインでつながっていることを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記エアバッグカバーには、エアバッグ収納時に前記開閉部のそれぞれの孔を常に合わせた状態に保持するリブが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 請求項4に記載されたエアバッグ装置において、
    前記リブが前記凹部と略同一形状の全周または円周状に複数個配置されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記凹部に装飾部材またはホーン装置が収納されていることを特徴とするエアバッグ装置。
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