JP4458861B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
そこで、エアバッグの展開時に、カバーをエアバッグの膨張でバッグを開くと共にそれらが飛散しにくいようにし、同時に装飾部材がエアバッグと一緒に乗員側に飛び出すことがないようにしたものが知られている。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたエアバッグ装置において、前記凹部の周りに設けられたティアラインにより展開時に凹部が分離することを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項3の発明は、請求項1に記載されたエアバッグ装置において、前記凹部は、エアバッグカバーと容易に分離可能なティアラインでつながっていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、前記エアバッグカバーには、エアバッグ収納時に前記開閉部のそれぞれの孔を常に合わせた状態に保持するリブが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたエアバッグ装置において、前記リブが前記凹部と略同一形状の全周または円周状に複数個配置されていることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、前記凹部に装飾部材またはホーン装置が収納されていることを特徴とするエアバッグ装置である。
したがって、簡易な構成でエアバッグの展開時に装飾部材等がエアバッグとともに乗員側に飛び出すことが防止でき、かつ構成を簡易にしたことにより前記エアバッグ装置を低コストで製造することができる。
また、エアバッグ膨張時におけるガス漏れを簡易な構成で防止することができる。
図1はエアバッグ装置の装着状態を示す正面図であり、図2はエアバッグ装置を示す要部破断側面図である。
べースプレート16は、略円板状に形成されており、その中央部にインフレータ18を嵌装可能な孔16hが形成されると共に、その裏面側にエアバッグカバー用取付片16aとベースプレート16自体の取り付けのための取付片16bが前記円板面から切り起こし形成されている。なお、本明細書においては便宜上運転席側を表側、この反対側を裏側という。
連結部材28、28’は、図4A、4Bに示すように、取付ボルト27が嵌合する孔28ah、28ah’を備えた中央部28a、28a’と、その両側にこれと略直角に折曲形成された脚部28b、28b’と、更に脚部28b、28b’に略直角に折曲形成された取付足28c、28c’とからなる板状の金属片で構成されている。また、第1の実施例に係る取付足28cには、後述するように、クッションプレート22と組み合わせたときの位置決めのための孔又は窪み28dが形成されている。また、第2の実施例に係る取付足28c’には、後述するクッションプレート22’の取付孔22a’及びベースプレ
ート16の取付孔16cに対応した取付孔28e’が形成されており、図示しないボルトによって共締めされるようになっている。
第1の実施例に係るクッションプレート22は、その裏面図である図5Aに示すように略矩形状をなし、その中央部にはインフレータ18の挿入孔22hが設けられ、かつこの挿入孔22hの周りの各隅部にはクッションプレート22をベースプレート16に取り付けるためのネジ又はリベット22e等を挿入する孔22aが設けられている。
また、クッションプレート22の裏面は、ベースプレート16の表面側にエアバッグ40を介して当接可能な当接面22bを構成すると共に、この当接面22bには、その側面図である図5Bから明らかなように、例えば絞り加工で形成された凹状部22cが形成されている。この凹状部22cは、クッションプレート22をベースプレート16に連結したとき、連結部材28の取付足28cの厚さに略等しい深さに形成されている。また、この凹状部22cには連結部材の取付足28cに設けた孔又は窪み28dに対応し、これと係合可能な凸部22dが形成されている。
ここで、第1の実施例のクッションプレート22では、その凸部22dと連結部材28の孔又は窪み28dが係合することにより、連結部材28をベースプレート16とクッションプレート22とで挟持する際に、連結部材28の位置決めを容易に行うことができる。
図8A、図8Bに示すように、エアバッグ40は、袋状に膨張展開可能に構成されている。より具体的には、例えば、2枚の略円形状の外周縁部同士を縫い合せることにより、扁平な球状(楕円体状)に展開可能な袋状に形成されている。
なお、エアバッグカバー50の前記凹部52にセンター部材30を取り付けた状態では、図2に示すように、その操作部34aの表面は、エアバッグカバー50の表面と略面一状態となる。
即ち、エアバッグカバー50の裏面には、エアバッグの膨張圧力を受けると中央部を残して複数個のカバー片(開放片)50aに分割できるように、中央の凹部52の周りに円形のティアラインLc、及びこのティアラインLcから放射状に延びた複数例えば4個のティアラインL1〜L4からなる一連のティアラインが設けられている。また、エアバッグカバー50は、エアバッグ40の膨張時に各カバー片50aに分割され、かつ、それぞれが独立に開放できるように、各カバー片50a毎に設けた取付片50bが、金属製のベースプレート16の円板部から切り起こしてベースプレート16裏側に突出形成された各取付片16aに個々にねじ止めされる。また、凹部52のところには既に述べたように、エアバッグの当て布状体46aの孔40ahと貫通孔44hを整合させて係合するためのリブ52aが形成されている。
エアバッグカバー50のティアラインLcにこのように切断部52cを設けることで、エアバッグの膨張時にエアバッグカバー50の開放片50aをより円滑かつ確実に開放することができる。
また、この切断部52cは装飾部材で遮られているので、外から見えることがなく、エアバッグ装置の外観を損ねるおそれはない。
なお、エアバッグがこのように膨張することにより、エアバッグの前方への膨張は前記通り抜けの際の抵抗で若干その速度が遅れる。そのため、エアバッグが先に横方向に膨張し、膨張するエアバッグ40が運転者を直撃する圧力を緩和することができる。
エアバッグ40の組立時には、まず、エアバッグ40をベースプレート16の表面側領域で適宜畳込み、それをエアバッグカバー50内において、エアバッグ40の貫通孔44hを前記カバーの凹部52に対向させた状態で収納し、それぞれ連結部材28、28’の取付足28c、28c’をクッションプレート22、22’の裏面の凹状部22c、22c’に嵌め込み、その状態で、エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16の孔16hの周縁部とクッションプレート22、22’の当接面22b、22b’との間に挟持してベースプレート16とクッションプレート22、22’とを重ねる。その後エアバッグカバー50内に突出する取付ボルト27に、ベースプレート16のインフレータ18の取付孔16hを利用して裏側からナット25を螺合させると共に、センター本体部32内に、ホーンスイッチ機構部34を組付けベースプレート16とクッションプレート22とインフレータ18とをねじ止めする。
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレータ18が点火されて該インフレータ18でガスが生成され、このガスがエアバッグ40内に導入される。エアバッグカバー50は、エアバッグ40が膨張し始めるとその力を受けて、ティアラインL1〜L4及びLcに沿って、つまり中央の凹部52を残して割れ、各カバー片50aは放射状に開放又は拡開する。このとき既に述べたように、エアバッグ40の貫通孔44hは当て布状体46aによって閉鎖されるから、エアバッグでは当て布状体46aがガス圧を受けてエアバッグ基布に密着し相互補完的に互いの開口を閉鎖するのでガス漏れを遮断できる。
エアバッグがある程度膨張した後は、エアバッグ40では、前記凹部52の下方に偏在していた部分、即ち、エアバッグ40の表側部分及び下方部分が主として膨張を継続し、エアバッグ40のうち貫通孔44hが形成された部分を上方から裏側に押しのけるようにして、図13に示すように、エアバッグ40が自然な膨張形状である扁平な球状に膨張展開する。
図14(a)は第1変形例に係るエアバッグを示す背面図、図14(b)及び図14(c)はそれぞれ同エアバッグの要部を示す断面図である。
具体的には、当て布状体46Cは、各頂部が丸みを帯びた略方形布状に形成されており、その周縁部が貫通孔部44Chを囲うように配設されると共にエアバッグ40Cに縫付けられている。なお、この当て布状体46Cはエアバッグ40Cの内面側に縫付けてあってもよい。また、当て布状体46Cに線状の切れ目を形成することによって、前記第2貫通孔部46Chが形成されている。第2貫通孔部46Chは、前記貫通孔部44Chと略垂直に交わる位置に形成されている。
なお、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとは、必ず略垂直に交わっている必要はなく、斜めに交わっていてもよく、また、次の変形例で説明するように、交わっている必要はない。要するに、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとは、エアバッグ40Cの展開時に、貫通孔部44Chと第2貫通孔部46Chとが互いに位置ずれして配設される位置関係にあればよい。
従って、このエアバッグ40Cでは、貫通孔部44Chからのガス流出量を制限できる。
この第2変形例は、前記第1変形例における第2貫通孔部46Chを貫通孔部44Chとは交わらない位置に配設したエアバッグ40Dの例であり、即ち、線状の第2貫通孔部46Dhを、当て布状体46Dのうち貫通孔部44Chと略平行でかつ貫通孔部44Chから所定距離離れた位置に形成している。他の構成については、第2変形例のエアバッグ40Cと同様である。
従って、このエアバッグ40Dでは、貫通孔部44Chからのガス流出量を制限できる。
Claims (6)
- ガスを発生させるインフレータと、該インフレータで発生するガスにより膨張可能なエアバッグと、エアバッグを覆うエアバッグカバーと、それを固定するベースプレートとを備えたエアバッグ装置において、
エアバッグの一部に貫通孔と当該貫通孔と位置のずれた孔を有する当て布状体からなる前記貫通孔の開閉部が形成され、エアバッグカバーには略中央部に前記ベースプレートと直接又は間接的に固着される凹部が形成され、該凹部が、エアバッグを折り畳んでエアバッグカバー内に収容するとき相対移動させて位置合わせされた前記開閉部のそれぞれの孔を、案内してエアバッグが膨張することを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
前記凹部の周りに設けられたティアラインにより展開時に凹部が分離することを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
前記凹部は、エアバッグカバーと容易に分離可能なティアラインでつながっていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
前記エアバッグカバーには、エアバッグ収納時に前記開閉部のそれぞれの孔を常に合わせた状態に保持するリブが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項4に記載されたエアバッグ装置において、
前記リブが前記凹部と略同一形状の全周または円周状に複数個配置されていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
前記凹部に装飾部材またはホーン装置が収納されていることを特徴とするエアバッグ装置。
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